JP2004013697A - ワイヤレス表示システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発信器1は、操作スイッチ11a又は11bが操作されると、識別データ及び操作データを含む送信データを電波信号で送信する。この送信時に発信器1では操作確認のために、操作された操作スイッチ11a又は11bに対応した表示形態で発光表示部12を点灯させるとともに、報知部18から報知音を発鳴させる。一方送信された電波信号は表示装置2で受信され、送信データに含まれる識別データの照合が信号処理部26により行われるとともに、信号処理部26は送信した発信器1の特定とそれに対応する表示部たる表示素子部27を判定し、該表示素子部27を操作データに基づいて制御する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤレス表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ワイヤレス信号を用いて発信器側の操作データを受信器側に送信し、受信器側では受信した操作データに基づいて、負荷を制御するワイヤレスシステムがある。
【0003】
このようなワイヤレスシステムにおいて、光信号を信号媒体とするものでは、発信器と受信器との間の距離が短く、発信器の操作を受信器を見通せる位置で行うため、操作確認のために受信器側から音で報知したり、発光ダイオードのような発光素子を点灯させるものがある。
【0004】
一方、電波を信号媒体として用いる場合には、発信器と受信器との距離が長くなり、また受信器が見通せない場所で発信器を操作する場合もあるので、上記のような受信器側での音による報知や発光素子の点灯では確認できないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のように電波を信号媒体として用いるシステムにおいて、上記の受信器側での音のによる報知や発光素子の点灯以外に、発信器側で発信音を発するとともに、発光素子を点灯させることで、信号送信が為されたことを操作者に知らせるものが提供されている(特開平11−161858号公報参照)。
【0006】
しかし、このシステムは図8(a)(b)に示すように複数ある操作スイッチの何れを操作しても、同図(c)に示すように同じ報知音と、同図(d)に示すように同じ点灯形態で発光素子の点灯が行われるため、操作確認性が低いという問題があった。
【0007】
一方、複数の発信器を備え、何れかの発信器から操作データが送られてくると、当該発信器に対応する表示部を操作データに対応した状態で表示することで、発信器側の状態を確認するための表示システムのワイヤレス化が望まれている。
【0008】
本発明は、以上のような点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、発信器側の操作確認が確実に行えるワイヤレス表示システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の操作スイッチを備えるとともに、操作スイッチの操作信号が入力すると操作情報を電波信号で送信する複数の発信器と、
上記各発信器に対応付けられた複数の表示部と、記電波信号により送られてくる操作情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した操作情報に基づいて、当該操作情報を送信した発信器に対応する表示部の表示状態を変更制御する表示制御手段とを備えた表示装置とからなるワイヤレス表示システムであって、各発信器には各操作スイッチの操作時に操作したことを表示するとともに、その表示形態を操作スイッチ毎に異ならせる操作確認手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態で行うことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示を音の発鳴形態により行うことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態及びの発鳴形態により行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を一実施形態により説明する。
【0014】
本実施形態のワイヤレス表示システムは、飲食店舗等に設置する空席表示システムに適用したものであって、図2(a)(b)に示すように、店舗内に配置されている各客席T…に取り付けた発信器1…と、店舗の出入口の受け付けカウンター等に配置される表示装置2とを基本的な構成としている。
【0015】
発信器1は図3に示すように押し釦スイッチよりなる「在席」状態を入力する操作スイッチ11a及び「空席」状態を入力する操作スイッチ11bの各押し釦を扁平な器体10表面に露出させるとともに器体10上部に送信確認用の発光表示部12を設けているもので、例えば客席Tの脚部側面に固定される図4に示すホルダー3の正面に設けている嵌合凹部3a内に着脱自在に嵌着して取り付けるようになっている。尚操作スイッチ11a,11bの釦頭部には異なる形状の突起X,Yを設け、手探りの操作でも容易に識別できるようになっている。
【0016】
さて発信器1は図1(a)に示すように、動作電源となる電池5と、発信器1の全体の信号処理と制御とを行うマイクロコンピュータからなる信号処理部13と、送信データを電波信号で送信するための無線送信部15と、識別データなどを格納しているEEPROMからなる記憶部14と、電波信号の搬送周波数を制御するPLL制御部17と、操作部11を構成する上記操作スイッチ11a、11bや操作確認のための報知音を発鳴する圧電ブザー等からなる報知部18及び発光ダイオードのような発光素子を点灯させる発光表示部12とから構成される。
【0017】
ここで発信器1の信号処理部13は、操作部11を構成する上記操作スイッチ11a、11bの何れかが押し操作されて割り込み入力があると、当該発信器1を識別するための識別データを記憶部14から読み出すとともに、この識別データと操作された操作スイッチ11a又は11bに対応する「在席」又は「空席」の状態を示す操作データを含む所定のフォーマットの送信データを作成し、この送信データを無線送信部15により変調させた後、無線送信部15からアンテナ16を介して電波信号として送信させる送信制御機能と、操作スイッチ11a又は11bの押し操作により送信データが送信されたことを示すために操作された操作スイッチ11a、11bによって異なる音を報知部18から発鳴させるとともに、異なる点灯形態で記発光表示部12を点灯させる操作確認のための表示機能とを有する。
【0018】
尚発信器1から送信される送信データは、同期をとるためのスタートビット、上述した識別データ及び操作データを含んでいる。また、識別データとしては、各発信器1に異なる識別データが設定されるように、製造番号などが用いられる。また、発信器1では操作スイッチ11a又は11bの1回の押し操作に対して1連の送信データだけを送出するようにしてある。つまり、呼びスイッチ11を押し続けても電波信号が連続的に送信されない。また無線送信部13で用いる搬送周波数はPLL制御部17より制御される。変調方式としてはFSK変調方式を採用しているが、ASK変調、PWM変調など一般にデジタル伝送に用いる変調方式であれば特に制限はない。
【0019】
一方表示装置2は、図5に示すように、装置本体20の表面にネームシール貼り付け部7、表示窓8、押し釦スイッチからなる操作スイッチSWを上下方向に並べて構成される表示/操作部を4×6で設けており、夫々の表示/操作部が、客席T側の発信器1と1対1で対応付けられている。そして装置本体20は例えば店舗の出入口の受け付けカウンターなどに取り付けられる図6のホルダー9の正面に設けている嵌合凹部9a内に着脱自在に嵌着され、必要に応じてホルダー9から取り外して案内係の従業員が携帯できるようになっている。ネームシール貼り付け部7は、当該表示/操作部が対応する発信器1を設置した客席Tの名前、番号等を記したネームシールを貼り付けるためのものである。
【0020】
表示装置2は図1(b)に示すように、発信器1からの電波信号をアンテナ21を通じて受信して、増幅や周波数変換などの処理を施す無線受信部22と、この無線受信部22で受信され増幅や周波数変換などの処理を施された信号を復調する復調部23と、この復調された信号を波形整形することによって送信データを抽出する波形整形部24と、無線受信部22での周波数変換に用いる局部発振信号を無線受信部22に与えるPLL制御部25と、表示装置2の信号処理と制御処理とを行うマイクロコンピュータからなる信号処理部26と、上記各表示窓8に対応して設けられ、対応する表示窓8を装置本体20内から照光することで点灯表示部を構成する赤、緑の2色発光ダイオードからなる表示素子部27…と、受信報知用の報知部28と、照合用識別データ等を格納しているEEPROMからなる記憶部29と、電源部30と、上記操作スイッチSW…とから構成される。電源部30は表示装置2を据え付けて使用する場合には商用電源を整流平滑して得られる直流を各回路へ供給し、携帯使用時には内蔵充電電池(図示せず)による直流を各回路へ供給するものである。
【0021】
ここで信号処理部26は、波形整形部24で抽出された送信データから識別データや操作データを抽出し、その内の識別データを記憶部29に格納してある照合用識別データと照合して、識別データに一致する照合用識別データが記憶部29から見つけると、その照合用識別データに対応づけられた発信器1に対応する表示部の表示素子部27を判定し、この判定結果と操作データに基づいて当該表示素子部27を点灯させる発光色若しくは消灯を判断して表示素子部27を駆動する。例えば操作データが「在席」を示すものであれば、赤色発光ダイオードを点灯させ、「空席」情報を示すものであれば、現在赤色点灯している発光ダイオードを消灯させる制御を行うようになっている。尚緑色発光ダイオードは後述する「予約」席を示す場合に点灯させるものである。また表示素子部27の現在の状態を変更する際には同時に圧電ブザー等からなる報知部28から報知音を発生させるようになっている。
【0022】
表示装置2側の操作スイッチSWは、当該操作スイッチSWとで表示/操作部を構成する表示素子部27の点灯状態を信号処理部26の制御の下で操作毎にサイクリックに変更するためのもので、例えば在席を示す赤色点灯状態で操作されると、信号処理部26の制御の下で表示素子部27の赤色発光ダイオードが消灯して「空席」を示す状態に変わり、更に操作されると緑色発光ダイオードが点灯して「予約席」を示す状態に変わり、更にこの状態から操作されると、緑色発光ダイオードが消灯するとともに赤色発光ダイオードが点灯して「在席」を示す状態に戻るようになっている。
【0023】
次に、本実施形態におけるワイヤレス表示システムの使用について説明する。
【0024】
今、来客Mがあると従業員mは、表示装置2の表示窓8…の点灯表示状態を見て、消灯中で空席を示す表示窓8…を確認し、空席を示す表示窓8…の内適宜な表示窓8を選択し、その表示窓8上のネームカード貼り付け部7のネームカードが示す客席Tへ客Mを案内する。
【0025】
そして客Mを所定の客席Tへ図2(a)に示すように案内した従業員mは当該客席Tに設置している発信器1の「在席」状態を入力する操作スイッチ11aを操作する。この操作によって当該発信器1からは当該発信器1を識別するための識別データ及び操作データを含む送信データが電波信号で送信される。このとき発信器1の信号処理部13は操作スイッチ11aの操作(図7(a))に対応して報知部18を図7(c)に示すように間欠的に一定時間発鳴させるとともに発光表示部12を図7(d)に示すように一定時間点滅させる。この報知部18の間欠音と、発光表示部12の点滅とで、従業員mは操作スイッチ11aの操作による送信が為されたことが確認ができることになる。
【0026】
さて送信された電波信号は表示装置2の無線受信部22で受信された後、復調部23で復調され、更に波形整形部24で波形整形されて送信データが抽出される。信号処理部26は、抽出された送信データに含まれる識別データと記憶部29の照合用識別データとの照合を行って送信した発信器1の特定とそれに対応する表示部たる表示素子部27を判定し、該表示素子部27を操作データに基づいて制御する。この場合「在席」状態を示す操作データの受信であるから、表示素子部27の赤色発光ダイオードを点灯させて対応する表示窓8を照光させる。これにより当該表示窓8上のネームカード貼り付け部7のネームカードが示す客席Tの「在席」状態が表示されることになる。この表示状態は当該表示窓8に対応する操作スイッチSWの操作があるか、当該客席Tに設置した発信器1から「空席」状態を示す操作データが送信されるまで保持される。
【0027】
さて、当該客席Tに在席していた客Mが飲食を終了して席を立つと、従業員mは当該客席T上の食器等の後片づけを行い、その後片づけが終了すると(図2(b))、従業員mは当該客席Tに設置している発信器1の「空席」状態に対応する操作スイッチ11bを操作する。この操作により、当該発信器1からは当該発信器1を識別するための識別データ及び操作データを含む送信データを電波信号で送信する。このとき発信器1の信号処理部13は操作スイッチ11bの操作(図7(b))に対応して報知部18を図7(c)に示すように一定時間連続的発鳴させとともに発光表示部12を図7(d)に示すように一定時間連続的に点灯させる。この報知部18の発鳴による報知音と、発光表示部12の点灯状態とで、従業員mは操作スイッチ11bの操作による送信が為されたことが確認できることになる。
【0028】
さて送信された電波信号は上述と同様に表示装置2の無線受信部22で受信された後、復調部23で復調され、更に波形整形部24で波形整形されて送信データが抽出される。信号処理部26は抽出された送信データに含まれる識別データと記憶部29の照合用識別データとを照合して送信した発信器1の特定とそれに対応する表示部たる表示素子部27を判定し、該表示素子部27を操作データに基づいて制御する。この場合「空席」状態を示す操作データの受信であるから、表示素子部27の赤色発光ダイオードを消灯させて対応する表示窓8の照光を止める。これにより当該表示窓8上のネームカード貼り付け部7のネームカードが示す客席Tの「空席」状態が表示されることになる。この表示状態は当該表示窓8に対応する操作スイッチSWの操作があるか、当該客席Tに設置した発信器1から「在席」状態を示す操作データが送信されるまで保持される。
【0029】
このようにして従業員mの客案内と後片づけという一連の作業流れの中で、当該客席Tの「在席」,「空席」の状態を当該客席Tに設置した発信器1の操作スイッチ11a、11bを操作することにより、発信器1から離れた位置にある表示装置2で表示することができるのである。
【0030】
本発明は、飲食店舗の他に、カラオケルームやレンタルルームの空室、在室の表示システムや駐車場の空きスペースの管理用の表示システムにも適用できる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、複数の操作スイッチを備えるとともに、操作スイッチの操作信号が入力すると操作情報を電波信号で送信する複数の発信器と、
上記各発信器に対応付けられた複数の表示部と、記電波信号により送られてくる操作情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した操作情報に基づいて、当該操作情報を送信した発信器に対応する表示部の表示状態を変更制御する表示制御手段とを備えた表示装置とからなるワイヤレス表示システムであって、各発信器には各操作スイッチの操作時に操作したことを表示するとともに、その表示形態を操作スイッチ毎に異ならせる操作確認手段を備えているので、操作スイッチの操作によって電波信号が発信されたことが分かり、表示装置が離れていて表示状態の変化を視認できない場所に発信器があっても、操作確認が確実に行え、しかも操作スイッチ毎に表示形態が異なるため、誤って異なる操作スイッチを操作した場合もこれを知ることができるという効果がある。
【0032】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態で行うので、喧噪下に発信器があっても、操作確認が確実にできるという効果がある。
【0033】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示を音の発鳴形態により行うので、発信器を目に付かないテーブル下等に設置した場合においても操作確認が確実にできるという効果がある。
【0034】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態及びの発鳴形態により行うので、喧噪下に発信器があっても或いは、発信器を目に付かないテーブル下等に設置した場合においても操作確認が確実にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態1に用いる発信器の回路構成図である。
(b)は同上に用いる表示装置の回路構成図である。
【図2】同上に用いる発信器の使用説明図である。
【図3】(a)は同上に用いる発信器の正面図である。
(b)は同上に用いる発信器の側面図である。
【図4】同上に用いる発信器用のホルダーの正面図である。
【図5】同上に用いる表示装置の正面図である。
【図6】同上に用いる表示装置用のホルダーの正面図である。
【図7】同上に用いる発信器の動作説明用タイミングチャートである。
【図8】従来の発信器の動作説明用タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 発信器
11 操作部
11a、11b 操作スイッチ
12 発光表示部
13 信号処理部
14 記憶部
15 無線送信部
16 アンテナ
17 PLL制御部
5 電池
2 表示装置
21 アンテナ
22 無線受信部
23 復調部
24 波形整形部
25 PLL制御部
26 信号処理部
27 表示素子部
28 報知部
29 記憶部
30 電源部
SW 操作スイッチ
Claims (4)
- 複数の操作スイッチを備えるとともに、操作スイッチの操作信号が入力すると操作情報を電波信号で送信する複数の発信器と、
上記各発信器に対応付けられた複数の表示部と、記電波信号により送られてくる操作情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した操作情報に基づいて、当該操作情報を送信した発信器に対応する表示部の表示状態を変更制御する表示制御手段とを備えた表示信装置とからなるワイヤレス表示システムであって、各発信器には各操作スイッチの操作時に操作したことを表示するとともに、その表示形態を操作スイッチ毎に異ならせる操作確認手段を備えていることを特徴とするワイヤレス表示システム。 - 上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態で行うことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス表示システム。
- 上記操作確認手段は表示を音の発鳴形態により行うことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス表示システム。
- 上記操作確認手段は表示をランプの点灯形態及びの発鳴形態により行うことを特徴とする請求項1記載のワイヤレス表示システム。
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