JP2004013696A - 空席表示・呼出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】店員呼出と空席表示の両方が行える取付スペースの小さい空席表示・呼出システムを提供する。
【解決手段】ワイヤレス発信器2A…は店内の複数の客席に夫々配置され、呼出用操作釦25a、在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25cを具備し、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cの操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示制御信号をワイヤレス信号にて送信し、呼出用操作釦25aの操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する。一方、表示装置1は、ワイヤレス発信器2A…からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する無線受信部11を有し、受信した信号に基づいて信号処理部10が表示部15の表示を制御し、各々の客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示するとともに、客席から呼出がかかったことを表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】ワイヤレス発信器2A…は店内の複数の客席に夫々配置され、呼出用操作釦25a、在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25cを具備し、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cの操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示制御信号をワイヤレス信号にて送信し、呼出用操作釦25aの操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する。一方、表示装置1は、ワイヤレス発信器2A…からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する無線受信部11を有し、受信した信号に基づいて信号処理部10が表示部15の表示を制御し、各々の客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示するとともに、客席から呼出がかかったことを表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店などの店舗において空席/在席を表示するとともに、客が店員を呼び出すための空席表示・呼出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店などの店舗において客席から従業員を呼び出すための店員呼出システムが導入されている。図12は店員呼出システムのシステム構成を示しており、ワイヤレス受信部と表示部とを有し、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1′と、呼出釦81とワイヤレス送信部とを有し、各々の客席に設置された複数のワイヤレス発信器8A,8B…とでシステムを構成している。客が従業員を呼ぶために、ワイヤレス発信器8A,8B…の呼出釦81を操作すると、ワイヤレス送信部から呼出信号が送信され、この呼出信号を表示装置1′のワイヤレス受信部が受信すると、呼出のあった客席の番号を表示部15に表示するようにしている。
【0003】
また、飲食店などの店舗では入店した客を従業員が客席まで案内しているが、空いている席を確認するために、上述の店員呼出システムとは別に、空席を表示する空席表示システムが導入されている。図13は空席表示システムのシステム構成を示しており、ワイヤレス受信部と表示部とを有し、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1″と、点灯用釦91,消灯用釦92とワイヤレス送信部とを有し、各々の客席に設置された複数のワイヤレス発信器9A,9B…とでシステムを構成している。表示装置1″の表示部15には各々の客席に対応した複数の表示ランプ15aが配列されており、例えば在席の場合は表示ランプ15aを点灯させ、空席の場合は表示ランプ15aを消灯させている。本システムでは、従業員が表示装置1″の表示部15を見て空いている席に客を案内した際に、その客席に設置されたワイヤレス発信器9A,9B…の点灯用釦91を操作すると、ワイヤレス送信部から点灯信号が送信され、表示装置1″のワイヤレス受信部が点灯信号を受信し、点灯信号を送信したワイヤレス発信器に対応する表示ランプ15aを点灯させており、在席状態を表示している。また客が帰った後に、従業員が客席テーブルの後片付けを行う際、その客席に設置されたワイヤレス発信器9A,9B…の消灯用釦92を操作すると、ワイヤレス送信部から消灯信号が送信され、表示装置1″のワイヤレス受信部が消灯信号を受信し、消灯信号を送信したワイヤレス発信器に対応する表示ランプ15aを消灯させており、空席状態であることを表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように店員呼出システムと空席表示システムとは別々のシステムであったため、この2つのシステムを1つの店舗で使用する場合、各々の客席テーブルに、店員呼出システムのワイヤレス発信器8A…と、空席表示システムのワイヤレス発信器9A…とを設置しなければならず、客席テーブルが手狭になっていた。また、店員呼出システムの表示装置1′と、空席表示システムの表示装置1″とを少なくとも2台設置しなければならず、表示装置1′,1″の取付スペースが大きくなるため、店舗内の雰囲気が壊されるという問題もあった。
【0005】
また、従来の店員呼出システムでは、呼出に対応した従業員が、応対したことを他の従業員に知らせるために、表示装置1′の表示部15に表示された番号を消去する集中消去器を設けているが、表示部15に表示された番号を消すために、応対後に集中消去器の設置場所までいちいち移動して、番号を消去する操作を行わねばならず、従業員の動線が長くなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、店員呼出と空席表示の両方が行える取付スペースの小さい空席表示・呼出システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、店の複数の客席にそれぞれ配置され、空席表示を行わせるための空席表示用操作手段、在席表示を行わせるための在席表示用操作手段を具備し、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段の操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示切替信号をワイヤレス信号にて送信する第1の発信部と、店の従業員を呼び出すための呼出用操作手段を具備し、呼出用操作手段の操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する第2の発信部とで構成されるワイヤレス発信部と、各々の客席のワイヤレス発信部からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する信号受信手段と、信号受信手段の受信した表示制御信号に基づいて対応する客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示する空席/在席表示手段と、信号受信手段の受信した呼出信号に基づいて対応する客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを具備した表示装置と、で構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1の発信部は、呼出表示手段の呼出表示を取り消すための表示取消用操作手段を備え、当該表示取消用操作手段の操作に応じて呼出表示を取り消すための表示取消信号をワイヤレス信号にて送信し、表示装置では、信号受信手段が表示取消信号を受信すると、呼出表示手段が対応する客席からの呼出表示を取り消すことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設したことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、第1の発信部が配設され、客席テーブルの通路側に配置される第1の器体と、第2の発信部が配設される第2の器体とを別体としたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、ワイヤレス発信部は、在席表示用操作手段による在席操作が行われた状態で、呼出用操作手段による操作の無い状態が一定時間継続すると、呼出操作が一定時間無いことを通知する通知信号をワイヤレス信号にて送信しており、表示装置に、信号受信部が受信した通知信号に基づいて、対応する客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、表示装置に、在席状態にある客席のワイヤレス発信部から、呼出信号が送信されない状態が一定時間継続すると、当該客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図8に基づいて説明する。尚、以下では本発明の空席表示・呼出システムを飲食店に適用した形態を例に説明を行うが、飲食店以外の店舗でも空席/在席の表示と従業員の呼出とを行うような店舗であれば、どのような種類の店舗にも適用することができる。
【0015】
この空席表示・呼出システムは、例えば図3に示すような複数の客席5A〜5Lを有する飲食店などの店舗において、空席/在席の表示と、従業員の呼出とを行うシステムであり、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1と、各々の客席5A〜5Lに設置された第1及び第2の発信部たる複数のワイヤレス発信器2A,2B…2Lとでシステムを構成している。
【0016】
図1(a)は表示装置1のブロック図を示し、表示装置1は、例えばマイクロコンピュータで構成された信号処理部10と、アンテナ11aを介してワイヤレス発信器2A,2B…2Lから送信されたワイヤレス信号を受信する無線受信部11と、無線受信部11の受信信号を復調する復調部12と、発振制御を行うPLL制御部13と、復調信号の波形を整形して信号処理部10に出力する波形整形部14と、各々の客席に対応する複数の表示ランプ15aがマトリクス状に配列され、各々の客席の空席/在席状況および呼出状態を表示する空席/在席表示手段及び呼出表示手段としての表示部15と、呼出音などを出力する報知部16と、EEPROMなどで構成され、各々のワイヤレス発信器2A,2B…のIDコードなどを記憶する記憶部17と、複数の表示ランプ15aに対応して設けられ対応する表示ランプ15aの点灯/消灯操作を行うための複数の操作釦18aなどからなる操作部18とで構成される。
【0017】
図2に示すように、表示装置1の器体は略直方体状であって、器体前面には各々の客席に対応して設けた表示ランプ15aがマトリクス状に配置されている。そして、各表示ランプ15aの上側には例えば対応する客席の番号が書かれたネームプレート15bが取り付けられ、下側には各表示ランプ15aを点灯/消灯させるための操作釦18aが配置されている。尚、表示装置1の器体は適宜の取付手段を用いて店内の壁面などに取り付けられるようになっている。
【0018】
次に、ワイヤレス発信器2A,2B…2Lの構成をワイヤレス発信器2Aを例にして説明する。尚、他のワイヤレス発信器2B…2Lの構成はワイヤレス発信器2Aと同様であるので、その説明は省略する。
【0019】
図1(b)はワイヤレス発信器2Aのブロック図であり、例えばマイクロコンピュータで構成された信号処理部20と、アンテナ21aを介してワイヤレス信号を送信する無線送信部21(信号受信手段)と、発振制御を行うPLL制御部22と、信号送信時に点灯する送信確認用の発光ダイオードからなる表示部23と、信号送信時に音を発して信号が送信されたことを知らしめる報知部24と、押釦スイッチからなる呼出用操作釦25a(呼出用操作手段)、在席表示用操作釦25b(在席表示用操作手段)、空席表示用操作釦25c(空席表示用操作手段)及び呼出表示取消用操作釦25d(表示取消用操作手段)と、EEPROMなどで構成され自己のIDコードなどを記憶する記憶部26と、各部に動作電源を供給する電池27とで構成される。
【0020】
図2に示すように、ワイヤレス発信器2Aの器体は扁平な直方体状であって、その上面には呼出用操作釦25aと発光ダイオードからなる表示部23が、一側面には在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25c、呼出表示取消用操作釦25dがそれぞれ配置されている。
【0021】
以下に本システムによる空席/在席の表示手順、従業員の呼出手順について説明する。
【0022】
先ず、来客時に客を案内して表示装置1の表示を空席から在席に切り替えるまでの処理を図4(a)に基づいて説明する。
【0023】
来客があると、従業員は表示装置1の表示部15を見て、空いている席を確認し、客を空いている客席(例えば客席5B)に案内する(S1)。なお、表示部15の表示ランプ15aは信号処理部10によって点灯状態が制御されており、例えば在席時は赤色で点灯、空席時は消灯、従業員の呼出時には赤色で点滅している。
【0024】
従業員は客を空いている客席5Bに案内すると、この客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの在席表示用操作釦25bを押操作する(S2)。この時、在席表示用操作釦25bの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、在席表示を行わせる表示制御信号(在席表示信号)を自己のIDコードとともにワイヤレス信号にて送信させる(S3)。また、この時同時に信号処理部20は表示部23を一瞬点灯させるとともに、報知部24から音を出力させており、表示部23の発光と報知部24の音とでワイヤレス信号が送信されたことを確認できるようになっている。
【0025】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S4)。信号処理部10は、表示制御信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、ワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを例えば赤色で点灯させて、在席状態を表示するとともに(S5)、報知部16から報知音を出力させる。
【0026】
次に、何れかの客席にいる客が注文などのために従業員を呼び出す際の処理を図4(b)に基づいて説明する。例えば客席5Bにいる客が、この客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの呼出用操作釦25aを押操作すると(S6)、呼出用操作釦25aの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、呼出信号と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S7)、表示部23を一瞬点灯させ、さらに報知部24から音を出力させている。
【0027】
表示装置1では、無線受信部11の受信した信号が復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S8)。信号処理部10は、呼出信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを点滅させて、呼出がかかったことを表示するとともに(S9)、報知部16から報知音を出力させる。そして、点滅している表示ランプ15aを見た従業員が、点滅中の表示ランプ15aに対応した客席5Bのところへ行って、客の呼出に応対する(S10)。
【0028】
客の呼出に応対した従業員は、他の従業員に応対が完了したことを知らせるため、その客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの呼出表示取消用操作釦25dを押操作する(S11)。この時、呼出表示取消用操作釦25dの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、表示取消信号と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S12)、表示部23を一瞬点灯させ、報知部24から音を出力させる。
【0029】
表示装置1では、無線受信部11の受信した信号が復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S13)。信号処理部10は、表示取消信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを点滅状態から点灯状態に切り替えて、呼出への応対が完了したことを表示するとともに(S14)、報知部16から報知音を出力させる。
【0030】
このように、各々のワイヤレス発信器2A…には表示装置1の呼出表示を取り消すための呼出表示取消用操作釦25dが設けられているので、呼出に応対した従業員が表示装置1の呼出表示をその場で取り消すことができる。図3はパントリー6にいた従業員が客席5Eからの呼出に応対した後、その隣りの客席5Gからの呼出に対応する場合の従業員の動線を示し、図中の実線は本システムでの動線を、図中の破線は従来の店員呼出システムでの動線を夫々示している。従来は例えばパントリー6に設置された集中消去器7を操作することで、表示装置1の呼出表示を取り消しており、パントリー6から集中消去器7を経て客席5Eに移動して応対した後(イ,ロ)、集中消去器7の設置場所まで移動して呼出表示を取り消し(ハ)、その後で客席5Gに行って呼出に応対して(ニ)、パントリー6に戻っているため(ホ)、すぐ隣りの客席から呼び出されているにも関わらず、一旦集中消去器7の設置場所まで行かなければならず、効率的に移動することができなかった。それに対して、本システムではパントリー6から客席5Eに移動して呼出に応対し、その場で表示装置1の呼出表示を取り消した後(a)、隣りの客席5Gに移動して応対し、その場で表示装置1の呼出表示を取り消して(b)、パントリー6に戻っているので(c)、従来システムに比べて動線を短くでき、店内を効率的に移動することができる。
【0031】
また、客が帰り、表示装置1の表示を在席から空席に切り替えるまでの処理を図4(c)に基づいて説明する。何れかの客席(例えば客席5B)にいた客が帰った場合、従業員は客席の後片づけを行った後(S15)、その客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの空席表示用操作釦25cを押操作する(S16)。この時、空席表示用操作釦25cの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、空席表示を行わせる表示制御信号(空席表示信号)と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S17)、表示部23を一瞬点灯させ、さらに報知部24から音を出力させる。
【0032】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S18)。信号処理部10は、表示制御信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを消灯させて、空席状態を表示するとともに(Sまた、各々のワイヤレス発信器2A…では、在席状態において客からの呼出が一定時間無い場合、表示装置1に呼出が一定時間無いことを通知する通知信号を送信しており、表示装置1により呼出が一定時間無いことを報知させている。この報知動作のフローチャートを図5に、タイムチャートを図6にそれぞれ示す。
【0033】
各々の客席に設置されたワイヤレス発信器2A…では、信号処理部20に在席表示用操作釦25b又は呼出用操作釦25aから操作入力が入力されると(すなわち在席状態になったり、呼出がかかったりすると)、信号処理部20が内蔵するタイマー20aをリセットして、一定時間T1のカウント動作を開始させた後(S20)、呼出用操作釦25aからの操作入力が有るか否かを判断し(S21)、操作入力が無い場合はタイマー10aによるカウント動作を行わせた後(S22)、タイマー10aがカウントアップしたか否かを判断する(S23)。ここで、タイマー10aがカウントアップしていなければ、S21に戻って上述の処理を繰り返し、カウントアップしていれば、信号処理部20は無線送信部21からアンテナ21aを介して、一定時間呼出操作が無いことを通知する通知信号を自己のIDコードとともにワイヤレス信号にて送信させる(S24)。
【0034】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S25)。信号処理部10は、通知信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器に対応した報知手段としての表示ランプ15aを異なる色(例えば緑色)で点灯させて、一定時間呼出がないことを表示する(S26)。また、S21で呼出があった場合は、図4(b)で説明した呼出処理を実行した後(S27)、S20に戻って上述の処理を繰り返している。
【0035】
図6は上述の動作を説明するタイムチャートであり、前回ワイヤレス発信器2A…より呼出信号S1が送信された時刻t1から一定時間T1が経過するまでの間に呼出操作が行われなかった場合、時刻t2においてワイヤレス発信器2A…から通知信号S2が送信され、この通知信号S2に基づいて表示装置1が表示ランプ15aを通常時とは異なる点灯状態(例えば緑色点灯)で点灯させているので、従業員は表示ランプ15aの点灯状態から一定時間呼出がない客席(すなわち追加注文がないと思われる客席)を把握でき、このような客席に追加注文を勧めることで、客単価の向上を図ることができる。尚、従業員が表示ランプ15aの表示を見て、客に追加注文を勧めた後は、例えば表示装置1の操作釦18aを操作するなどして、表示ランプ15aを通常(在席時)の発光色で点灯させるようにすれば良い。
【0036】
ところで、図5のフローチャートに示す処理では、ワイヤレス発信器2A側で、前回の呼出操作時から一定時間が経過するまでの間に呼出操作が行われなかった場合、その旨を通知する通知信号を表示装置1に送信しているが、表示装置1側で一定時間呼出信号を受信できなかった場合に、表示ランプ15aの点灯状態を通常時(在席時)の点灯状態と異ならせることで、呼出が一定時間無いことを報知するようにしても良い。この報知動作のフローチャートを図7に、タイムチャートを図8にそれぞれ示す。
【0037】
表示装置1では、信号処理部10の内蔵するタイマー10aにより各々のワイヤレス発信器2A…毎に前回呼出信号を受信してからの経過時間をカウントしており、信号処理部10はワイヤレス発信器2A…からの呼出信号を受信すると、送信元のワイヤレス発信器2A…に対応したカウント値をリセットし、そのカウント動作を開始させる(S28)。そして、信号処理部10は、各々のワイヤレス発信器2A…について呼出信号を受信したか否かを判断し(S29)、呼出信号を受信していない場合はタイマー10aによるカウント動作を行わせた後(S30)、各々のワイヤレス発信器2A…のカウント値が一定時間T1に達したか否かを判断する(S31)。ここで、何れのカウント値も一定時間T1に達していなければ、S29に戻って上述の処理を繰り返し、何れかのワイヤレス発信器2A…のカウント値が一定時間T1に達していれば、信号処理部10は対応する表示ランプ15a(報知手段)を通常時と異なる色(例えば緑色)で点灯させて、一定時間呼出がないことを表示するとともに(S32)、報知部16から報知音を出力させる。また、S29で呼出があった場合は、図4(b)で説明した呼出処理を実行した後(S33)、S28に戻って上述の処理を繰り返す。
【0038】
図8は上述の動作を説明するタイムチャートであり、表示装置1側で前回ワイヤレス発信器2A…より呼出信号S1を受信した時刻t3から一定時間T1が経過するまでの間に同じワイヤレス発信器2A…から呼出信号を受信できなかった場合、時刻t4において表示装置1が表示ランプ15aを通常時とは異なる点灯状態(例えば緑色点灯)で点灯させているので、従業員は表示ランプ15aの点灯状態から一定時間呼出がない客席(すなわち追加注文がないと思われる客席)を把握でき、このような客席に追加注文を勧めることで、客単価の向上を図ることができる。尚、従業員が表示ランプ15aの表示を見て、客に追加注文を勧めた後は、例えば表示装置1の操作釦18aを操作するなどして、表示ランプ15aを通常(在席時)の発光色で点灯させれば良い。
【0039】
以上説明したように本実施形態では表示装置1の複数の表示ランプ15aで、対応する客席が空席状態か在席状態かを表示するとともに、対応する客席から呼出がかかったことを表示しているので、表示装置1が1台であれば空席表示と呼出表示の両方を行うことができ、従来のように空席表示用の表示装置と呼出表示用の表示装置とを別々に設ける場合に比べて表示装置1の設置スペースを小さくでき、飲食店の雰囲気を壊すことがない。また、各々のワイヤレス発信器2A…は、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cの操作に応じて表示制御信号を出力する第1の発信部と、呼出用操作釦25aの操作に応じて呼出信号を出力する第2の発信部とを同一の器体2aに配設して構成されているので、ワイヤレス発信器2A…の設置スペースを小さくでき、従来のように在席表示用の発信器と店員呼出用の発信器とを用いる場合に比べて、客席テーブルのスペースを有効に利用することができる。
【0040】
尚、本実施形態では表示装置1の台数を1台としているが、例えば店内が広い場合には複数台の表示装置1を用いても良く、複数台の内の1台を親機としてワイヤレス発信器2A…との間でワイヤレス通信を行わせ、親機となる表示装置1と他の表示装置1との間で表示内容の同期をとるようにすれば良い。
【0041】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図9〜図11に基づいて説明する。
【0042】
上述した実施形態1では第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体2aに配設しているのに対して、本実施形態では、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを具備した第1の発信部を客席の通路側に配置される第1の器体40に配設してワイヤレス発信器4A,4B…を構成するとともに、呼出用操作釦25aを具備した第2の発信部を客席の通路と反対側に配置される第2の器体30に配設してワイヤレス発信器3A,3B…を構成しており、ワイヤレス発信器3A…とワイヤレス発信器4A…とを各々の客席5A…に1個ずつ配置している。尚、ワイヤレス発信器3A…,4A…以外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符合を付して、その説明は省略する。
【0043】
ワイヤレス発信器3A…の構成は、操作釦として呼出用操作釦25aを備える点以外は実施形態1で説明したワイヤレス発信器2A…と同様であるので、その説明は省略する。また、ワイヤレス発信器4A…の構成も、操作釦として在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25cを備えた点以外は実施形態1で説明したワイヤレス発信器2A…と同様であるので、その説明は省略する。尚、ワイヤレス発信器4A…では、例えば在席表示用操作釦25bと空席表示用操作釦25cを同時押しすることで、表示装置1による呼出表示を取り消すための呼出表示取消用操作釦の機能を持たせている。そして、図10及び図11に示すように、ワイヤレス発信器4A…の器体40を、客席5A…の通路側の側面に適宜の取付手段を用いて固定するとともに、呼出用操作釦25aを備えたワイヤレス発信器3A…は客席5A…の通路と反対側の机上に載置している。
【0044】
ここで、ワイヤレス発信器4A…を用いた空席/在席の表示手順、ワイヤレス発信器3A…を用いた従業員の呼出手順、呼出が一定時間無い場合の報知手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。尚、ワイヤレス発信器3A…には、図示しないケーブルを介してワイヤレス発信器4A…から在席表示用操作釦25bの操作入力が入力されており、在席表示用操作釦25aの操作入力があった場合(すなわち在席状態)のみ、呼出が一定時間無い場合の報知動作を行う用になっている。
【0045】
本実施形態においては、従業員が操作する在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを備えたワイヤレス発信器4A…が客席5A…の通路側に配置され、主として客が操作する呼出用操作釦25aを備えたワイヤレス発信器3A…が客席5A…の通路と反対側の机上に配置されているので、従業員が在席表示用操作釦25bや空席表示用操作釦25cを操作しやすく、またワイヤレス発信器4A…を客席5A…の通路から遠い側に配置している場合は、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを操作する際に客席5A…の向こう側にある発信器を操作しなくても済むので、客に対して失礼にあたらないような対応ができる。
【0046】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、店の複数の客席にそれぞれ配置され、空席表示を行わせるための空席表示用操作手段、在席表示を行わせるための在席表示用操作手段を具備し、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段の操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示切替信号をワイヤレス信号にて送信する第1の発信部と、店の従業員を呼び出すための呼出用操作手段を具備し、呼出用操作手段の操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する第2の発信部とで構成されるワイヤレス発信部と、各々の客席のワイヤレス発信部からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する信号受信手段と、信号受信手段の受信した表示制御信号に基づいて対応する客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示する空席/在席表示手段と、信号受信手段の受信した呼出信号に基づいて対応する客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを具備した表示装置と、で構成したことを特徴とし、表示装置には、各々の客席が空席状態か在席状態かを表示する空席/在席表示手段と、客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを設けてあるので、表示装置が1台あれば空席表示と呼出表示の両方を行うことができ、従来のように空席表示用の表示装置と呼出表示用の表示装置とを別々に設ける場合に比べて表示装置の設置スペースを小さくして、飲食店などの店舗における雰囲気を壊すことがない。
【0047】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第1の発信部は、呼出表示手段の呼出表示を取り消すための表示取消用操作手段を備え、当該表示取消用操作手段の操作に応じて呼出表示を取り消すための表示取消信号をワイヤレス信号にて送信し、表示装置では、信号受信手段が表示取消信号を受信すると、呼出表示手段が対応する客席からの呼出表示を取り消すことを特徴とし、各々の客席に設置したワイヤレス発信部に表示取消用操作手段を設けてあるので、呼出に対応した従業員が、その場で表示取消用操作手段を操作することによって、呼出表示手段の呼出表示を取り消すことができ、従来の店員呼出システムのように呼出表示取消用の発信器の設置場所まで呼出に対応した従業員が移動して、呼出表示を取り消す操作を行う場合に比べて、従業員の動線を短くでき、店内を効率良く移動することができる。
【0048】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設したことを特徴とし、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設することで、ワイヤレス発信部の設置スペースを小さくでき、ワイヤレス発信部を客席テーブルの天板に載置する場合は、天板のスペースを有効に利用できる。
【0049】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、第1の発信部が配設され、客席テーブルの通路側に配置される第1の器体と、第2の発信部が配設される第2の器体とを別体としたことを特徴とし、従業員の操作する空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段が配設された第1の器体を、客の操作する呼出用操作手段が配設された第2の器体と別体として、客席テーブルの通路側に配置しているので、従業員が空席表示用操作手段や在席表示用操作手段を操作しやすく、また第2の器体を客席テーブルの通路から遠い側に配置している場合は、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段を操作する際に客席テーブルの向こう側にある発信器を操作しなくても済むので、客に対して失礼にあたらないような対応ができる。
【0050】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、ワイヤレス発信部は、在席表示用操作手段による在席操作が行われた状態で、呼出用操作手段による操作の無い状態が一定時間継続すると、呼出操作が一定時間無いことを通知する通知信号をワイヤレス信号にて送信しており、表示装置に、信号受信部が受信した通知信号に基づいて、対応する客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とし、報知手段により一定時間呼出がない客席、すなわち追加注文がない可能性の高い客席を把握でき、そのような客に対して追加注文を勧めることで、客単価の向上が図れる。
【0051】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの発明において、表示装置に、在席状態にある客席のワイヤレス発信部から、呼出信号が送信されない状態が一定時間継続すると、当該客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とし、報知手段により一定時間呼出がない客席、すなわち追加注文がない可能性の高い客席を把握でき、そのような客に対して追加注文を勧めることで、客単価の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の空席表示・呼出システムを示し、(a)は表示装置のブロック図、(b)はワイヤレス発信器のブロック図である。
【図2】同上のシステム構成図である。
【図3】同上の施工状態の一例を示す説明図である。
【図4】(a)〜(c)は同上の動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上の別の動作を説明するフローチャートである。
【図6】同上の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】同上のまた別の動作を説明するフローチャートである。
【図8】同上の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】実施形態2の空席表示・呼出システムのシステム構成図である。
【図10】同上のワイヤレス発信器を客席に取り付けた状態の説明図である。
【図11】同上の施工状態の一例を示す説明図である。
【図12】従来の店員呼出システムのシステム構成図である。
【図13】従来の空席表示システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 表示装置
2A ワイヤレス発信器
10 信号処理部
11 無線受信部
15 表示部
25a 呼出用操作釦
25b 在席表示用操作釦
25c 空席表示用操作釦
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店などの店舗において空席/在席を表示するとともに、客が店員を呼び出すための空席表示・呼出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店などの店舗において客席から従業員を呼び出すための店員呼出システムが導入されている。図12は店員呼出システムのシステム構成を示しており、ワイヤレス受信部と表示部とを有し、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1′と、呼出釦81とワイヤレス送信部とを有し、各々の客席に設置された複数のワイヤレス発信器8A,8B…とでシステムを構成している。客が従業員を呼ぶために、ワイヤレス発信器8A,8B…の呼出釦81を操作すると、ワイヤレス送信部から呼出信号が送信され、この呼出信号を表示装置1′のワイヤレス受信部が受信すると、呼出のあった客席の番号を表示部15に表示するようにしている。
【0003】
また、飲食店などの店舗では入店した客を従業員が客席まで案内しているが、空いている席を確認するために、上述の店員呼出システムとは別に、空席を表示する空席表示システムが導入されている。図13は空席表示システムのシステム構成を示しており、ワイヤレス受信部と表示部とを有し、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1″と、点灯用釦91,消灯用釦92とワイヤレス送信部とを有し、各々の客席に設置された複数のワイヤレス発信器9A,9B…とでシステムを構成している。表示装置1″の表示部15には各々の客席に対応した複数の表示ランプ15aが配列されており、例えば在席の場合は表示ランプ15aを点灯させ、空席の場合は表示ランプ15aを消灯させている。本システムでは、従業員が表示装置1″の表示部15を見て空いている席に客を案内した際に、その客席に設置されたワイヤレス発信器9A,9B…の点灯用釦91を操作すると、ワイヤレス送信部から点灯信号が送信され、表示装置1″のワイヤレス受信部が点灯信号を受信し、点灯信号を送信したワイヤレス発信器に対応する表示ランプ15aを点灯させており、在席状態を表示している。また客が帰った後に、従業員が客席テーブルの後片付けを行う際、その客席に設置されたワイヤレス発信器9A,9B…の消灯用釦92を操作すると、ワイヤレス送信部から消灯信号が送信され、表示装置1″のワイヤレス受信部が消灯信号を受信し、消灯信号を送信したワイヤレス発信器に対応する表示ランプ15aを消灯させており、空席状態であることを表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように店員呼出システムと空席表示システムとは別々のシステムであったため、この2つのシステムを1つの店舗で使用する場合、各々の客席テーブルに、店員呼出システムのワイヤレス発信器8A…と、空席表示システムのワイヤレス発信器9A…とを設置しなければならず、客席テーブルが手狭になっていた。また、店員呼出システムの表示装置1′と、空席表示システムの表示装置1″とを少なくとも2台設置しなければならず、表示装置1′,1″の取付スペースが大きくなるため、店舗内の雰囲気が壊されるという問題もあった。
【0005】
また、従来の店員呼出システムでは、呼出に対応した従業員が、応対したことを他の従業員に知らせるために、表示装置1′の表示部15に表示された番号を消去する集中消去器を設けているが、表示部15に表示された番号を消すために、応対後に集中消去器の設置場所までいちいち移動して、番号を消去する操作を行わねばならず、従業員の動線が長くなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、店員呼出と空席表示の両方が行える取付スペースの小さい空席表示・呼出システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、店の複数の客席にそれぞれ配置され、空席表示を行わせるための空席表示用操作手段、在席表示を行わせるための在席表示用操作手段を具備し、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段の操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示切替信号をワイヤレス信号にて送信する第1の発信部と、店の従業員を呼び出すための呼出用操作手段を具備し、呼出用操作手段の操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する第2の発信部とで構成されるワイヤレス発信部と、各々の客席のワイヤレス発信部からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する信号受信手段と、信号受信手段の受信した表示制御信号に基づいて対応する客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示する空席/在席表示手段と、信号受信手段の受信した呼出信号に基づいて対応する客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを具備した表示装置と、で構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1の発信部は、呼出表示手段の呼出表示を取り消すための表示取消用操作手段を備え、当該表示取消用操作手段の操作に応じて呼出表示を取り消すための表示取消信号をワイヤレス信号にて送信し、表示装置では、信号受信手段が表示取消信号を受信すると、呼出表示手段が対応する客席からの呼出表示を取り消すことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設したことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、第1の発信部が配設され、客席テーブルの通路側に配置される第1の器体と、第2の発信部が配設される第2の器体とを別体としたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、ワイヤレス発信部は、在席表示用操作手段による在席操作が行われた状態で、呼出用操作手段による操作の無い状態が一定時間継続すると、呼出操作が一定時間無いことを通知する通知信号をワイヤレス信号にて送信しており、表示装置に、信号受信部が受信した通知信号に基づいて、対応する客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、表示装置に、在席状態にある客席のワイヤレス発信部から、呼出信号が送信されない状態が一定時間継続すると、当該客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図8に基づいて説明する。尚、以下では本発明の空席表示・呼出システムを飲食店に適用した形態を例に説明を行うが、飲食店以外の店舗でも空席/在席の表示と従業員の呼出とを行うような店舗であれば、どのような種類の店舗にも適用することができる。
【0015】
この空席表示・呼出システムは、例えば図3に示すような複数の客席5A〜5Lを有する飲食店などの店舗において、空席/在席の表示と、従業員の呼出とを行うシステムであり、ウエイトレスやウエイターなどの従業員から見え易い場所に設置された表示装置1と、各々の客席5A〜5Lに設置された第1及び第2の発信部たる複数のワイヤレス発信器2A,2B…2Lとでシステムを構成している。
【0016】
図1(a)は表示装置1のブロック図を示し、表示装置1は、例えばマイクロコンピュータで構成された信号処理部10と、アンテナ11aを介してワイヤレス発信器2A,2B…2Lから送信されたワイヤレス信号を受信する無線受信部11と、無線受信部11の受信信号を復調する復調部12と、発振制御を行うPLL制御部13と、復調信号の波形を整形して信号処理部10に出力する波形整形部14と、各々の客席に対応する複数の表示ランプ15aがマトリクス状に配列され、各々の客席の空席/在席状況および呼出状態を表示する空席/在席表示手段及び呼出表示手段としての表示部15と、呼出音などを出力する報知部16と、EEPROMなどで構成され、各々のワイヤレス発信器2A,2B…のIDコードなどを記憶する記憶部17と、複数の表示ランプ15aに対応して設けられ対応する表示ランプ15aの点灯/消灯操作を行うための複数の操作釦18aなどからなる操作部18とで構成される。
【0017】
図2に示すように、表示装置1の器体は略直方体状であって、器体前面には各々の客席に対応して設けた表示ランプ15aがマトリクス状に配置されている。そして、各表示ランプ15aの上側には例えば対応する客席の番号が書かれたネームプレート15bが取り付けられ、下側には各表示ランプ15aを点灯/消灯させるための操作釦18aが配置されている。尚、表示装置1の器体は適宜の取付手段を用いて店内の壁面などに取り付けられるようになっている。
【0018】
次に、ワイヤレス発信器2A,2B…2Lの構成をワイヤレス発信器2Aを例にして説明する。尚、他のワイヤレス発信器2B…2Lの構成はワイヤレス発信器2Aと同様であるので、その説明は省略する。
【0019】
図1(b)はワイヤレス発信器2Aのブロック図であり、例えばマイクロコンピュータで構成された信号処理部20と、アンテナ21aを介してワイヤレス信号を送信する無線送信部21(信号受信手段)と、発振制御を行うPLL制御部22と、信号送信時に点灯する送信確認用の発光ダイオードからなる表示部23と、信号送信時に音を発して信号が送信されたことを知らしめる報知部24と、押釦スイッチからなる呼出用操作釦25a(呼出用操作手段)、在席表示用操作釦25b(在席表示用操作手段)、空席表示用操作釦25c(空席表示用操作手段)及び呼出表示取消用操作釦25d(表示取消用操作手段)と、EEPROMなどで構成され自己のIDコードなどを記憶する記憶部26と、各部に動作電源を供給する電池27とで構成される。
【0020】
図2に示すように、ワイヤレス発信器2Aの器体は扁平な直方体状であって、その上面には呼出用操作釦25aと発光ダイオードからなる表示部23が、一側面には在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25c、呼出表示取消用操作釦25dがそれぞれ配置されている。
【0021】
以下に本システムによる空席/在席の表示手順、従業員の呼出手順について説明する。
【0022】
先ず、来客時に客を案内して表示装置1の表示を空席から在席に切り替えるまでの処理を図4(a)に基づいて説明する。
【0023】
来客があると、従業員は表示装置1の表示部15を見て、空いている席を確認し、客を空いている客席(例えば客席5B)に案内する(S1)。なお、表示部15の表示ランプ15aは信号処理部10によって点灯状態が制御されており、例えば在席時は赤色で点灯、空席時は消灯、従業員の呼出時には赤色で点滅している。
【0024】
従業員は客を空いている客席5Bに案内すると、この客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの在席表示用操作釦25bを押操作する(S2)。この時、在席表示用操作釦25bの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、在席表示を行わせる表示制御信号(在席表示信号)を自己のIDコードとともにワイヤレス信号にて送信させる(S3)。また、この時同時に信号処理部20は表示部23を一瞬点灯させるとともに、報知部24から音を出力させており、表示部23の発光と報知部24の音とでワイヤレス信号が送信されたことを確認できるようになっている。
【0025】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S4)。信号処理部10は、表示制御信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、ワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを例えば赤色で点灯させて、在席状態を表示するとともに(S5)、報知部16から報知音を出力させる。
【0026】
次に、何れかの客席にいる客が注文などのために従業員を呼び出す際の処理を図4(b)に基づいて説明する。例えば客席5Bにいる客が、この客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの呼出用操作釦25aを押操作すると(S6)、呼出用操作釦25aの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、呼出信号と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S7)、表示部23を一瞬点灯させ、さらに報知部24から音を出力させている。
【0027】
表示装置1では、無線受信部11の受信した信号が復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S8)。信号処理部10は、呼出信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを点滅させて、呼出がかかったことを表示するとともに(S9)、報知部16から報知音を出力させる。そして、点滅している表示ランプ15aを見た従業員が、点滅中の表示ランプ15aに対応した客席5Bのところへ行って、客の呼出に応対する(S10)。
【0028】
客の呼出に応対した従業員は、他の従業員に応対が完了したことを知らせるため、その客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの呼出表示取消用操作釦25dを押操作する(S11)。この時、呼出表示取消用操作釦25dの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、表示取消信号と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S12)、表示部23を一瞬点灯させ、報知部24から音を出力させる。
【0029】
表示装置1では、無線受信部11の受信した信号が復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S13)。信号処理部10は、表示取消信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを点滅状態から点灯状態に切り替えて、呼出への応対が完了したことを表示するとともに(S14)、報知部16から報知音を出力させる。
【0030】
このように、各々のワイヤレス発信器2A…には表示装置1の呼出表示を取り消すための呼出表示取消用操作釦25dが設けられているので、呼出に応対した従業員が表示装置1の呼出表示をその場で取り消すことができる。図3はパントリー6にいた従業員が客席5Eからの呼出に応対した後、その隣りの客席5Gからの呼出に対応する場合の従業員の動線を示し、図中の実線は本システムでの動線を、図中の破線は従来の店員呼出システムでの動線を夫々示している。従来は例えばパントリー6に設置された集中消去器7を操作することで、表示装置1の呼出表示を取り消しており、パントリー6から集中消去器7を経て客席5Eに移動して応対した後(イ,ロ)、集中消去器7の設置場所まで移動して呼出表示を取り消し(ハ)、その後で客席5Gに行って呼出に応対して(ニ)、パントリー6に戻っているため(ホ)、すぐ隣りの客席から呼び出されているにも関わらず、一旦集中消去器7の設置場所まで行かなければならず、効率的に移動することができなかった。それに対して、本システムではパントリー6から客席5Eに移動して呼出に応対し、その場で表示装置1の呼出表示を取り消した後(a)、隣りの客席5Gに移動して応対し、その場で表示装置1の呼出表示を取り消して(b)、パントリー6に戻っているので(c)、従来システムに比べて動線を短くでき、店内を効率的に移動することができる。
【0031】
また、客が帰り、表示装置1の表示を在席から空席に切り替えるまでの処理を図4(c)に基づいて説明する。何れかの客席(例えば客席5B)にいた客が帰った場合、従業員は客席の後片づけを行った後(S15)、その客席5Bに設置されたワイヤレス発信器2Bの空席表示用操作釦25cを押操作する(S16)。この時、空席表示用操作釦25cの操作入力が信号処理部20に与えられ、信号処理部20が、無線送信部21からアンテナ21aを介して、空席表示を行わせる表示制御信号(空席表示信号)と自己のIDコードとをワイヤレス信号にて送信させるとともに(S17)、表示部23を一瞬点灯させ、さらに報知部24から音を出力させる。
【0032】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S18)。信号処理部10は、表示制御信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器2B(客席5B)に対応した表示ランプ15aを消灯させて、空席状態を表示するとともに(Sまた、各々のワイヤレス発信器2A…では、在席状態において客からの呼出が一定時間無い場合、表示装置1に呼出が一定時間無いことを通知する通知信号を送信しており、表示装置1により呼出が一定時間無いことを報知させている。この報知動作のフローチャートを図5に、タイムチャートを図6にそれぞれ示す。
【0033】
各々の客席に設置されたワイヤレス発信器2A…では、信号処理部20に在席表示用操作釦25b又は呼出用操作釦25aから操作入力が入力されると(すなわち在席状態になったり、呼出がかかったりすると)、信号処理部20が内蔵するタイマー20aをリセットして、一定時間T1のカウント動作を開始させた後(S20)、呼出用操作釦25aからの操作入力が有るか否かを判断し(S21)、操作入力が無い場合はタイマー10aによるカウント動作を行わせた後(S22)、タイマー10aがカウントアップしたか否かを判断する(S23)。ここで、タイマー10aがカウントアップしていなければ、S21に戻って上述の処理を繰り返し、カウントアップしていれば、信号処理部20は無線送信部21からアンテナ21aを介して、一定時間呼出操作が無いことを通知する通知信号を自己のIDコードとともにワイヤレス信号にて送信させる(S24)。
【0034】
表示装置1では、無線受信部11がアンテナ11aを介してワイヤレス信号を受信すると、受信した信号は復調部12で復調され、さらに波形整形部14で整形された後、信号処理部10に入力される(S25)。信号処理部10は、通知信号とともに送信されたIDコードをもとに、何れのワイヤレス発信器2A…から送信された信号かを判断でき、送信元のワイヤレス発信器に対応した報知手段としての表示ランプ15aを異なる色(例えば緑色)で点灯させて、一定時間呼出がないことを表示する(S26)。また、S21で呼出があった場合は、図4(b)で説明した呼出処理を実行した後(S27)、S20に戻って上述の処理を繰り返している。
【0035】
図6は上述の動作を説明するタイムチャートであり、前回ワイヤレス発信器2A…より呼出信号S1が送信された時刻t1から一定時間T1が経過するまでの間に呼出操作が行われなかった場合、時刻t2においてワイヤレス発信器2A…から通知信号S2が送信され、この通知信号S2に基づいて表示装置1が表示ランプ15aを通常時とは異なる点灯状態(例えば緑色点灯)で点灯させているので、従業員は表示ランプ15aの点灯状態から一定時間呼出がない客席(すなわち追加注文がないと思われる客席)を把握でき、このような客席に追加注文を勧めることで、客単価の向上を図ることができる。尚、従業員が表示ランプ15aの表示を見て、客に追加注文を勧めた後は、例えば表示装置1の操作釦18aを操作するなどして、表示ランプ15aを通常(在席時)の発光色で点灯させるようにすれば良い。
【0036】
ところで、図5のフローチャートに示す処理では、ワイヤレス発信器2A側で、前回の呼出操作時から一定時間が経過するまでの間に呼出操作が行われなかった場合、その旨を通知する通知信号を表示装置1に送信しているが、表示装置1側で一定時間呼出信号を受信できなかった場合に、表示ランプ15aの点灯状態を通常時(在席時)の点灯状態と異ならせることで、呼出が一定時間無いことを報知するようにしても良い。この報知動作のフローチャートを図7に、タイムチャートを図8にそれぞれ示す。
【0037】
表示装置1では、信号処理部10の内蔵するタイマー10aにより各々のワイヤレス発信器2A…毎に前回呼出信号を受信してからの経過時間をカウントしており、信号処理部10はワイヤレス発信器2A…からの呼出信号を受信すると、送信元のワイヤレス発信器2A…に対応したカウント値をリセットし、そのカウント動作を開始させる(S28)。そして、信号処理部10は、各々のワイヤレス発信器2A…について呼出信号を受信したか否かを判断し(S29)、呼出信号を受信していない場合はタイマー10aによるカウント動作を行わせた後(S30)、各々のワイヤレス発信器2A…のカウント値が一定時間T1に達したか否かを判断する(S31)。ここで、何れのカウント値も一定時間T1に達していなければ、S29に戻って上述の処理を繰り返し、何れかのワイヤレス発信器2A…のカウント値が一定時間T1に達していれば、信号処理部10は対応する表示ランプ15a(報知手段)を通常時と異なる色(例えば緑色)で点灯させて、一定時間呼出がないことを表示するとともに(S32)、報知部16から報知音を出力させる。また、S29で呼出があった場合は、図4(b)で説明した呼出処理を実行した後(S33)、S28に戻って上述の処理を繰り返す。
【0038】
図8は上述の動作を説明するタイムチャートであり、表示装置1側で前回ワイヤレス発信器2A…より呼出信号S1を受信した時刻t3から一定時間T1が経過するまでの間に同じワイヤレス発信器2A…から呼出信号を受信できなかった場合、時刻t4において表示装置1が表示ランプ15aを通常時とは異なる点灯状態(例えば緑色点灯)で点灯させているので、従業員は表示ランプ15aの点灯状態から一定時間呼出がない客席(すなわち追加注文がないと思われる客席)を把握でき、このような客席に追加注文を勧めることで、客単価の向上を図ることができる。尚、従業員が表示ランプ15aの表示を見て、客に追加注文を勧めた後は、例えば表示装置1の操作釦18aを操作するなどして、表示ランプ15aを通常(在席時)の発光色で点灯させれば良い。
【0039】
以上説明したように本実施形態では表示装置1の複数の表示ランプ15aで、対応する客席が空席状態か在席状態かを表示するとともに、対応する客席から呼出がかかったことを表示しているので、表示装置1が1台であれば空席表示と呼出表示の両方を行うことができ、従来のように空席表示用の表示装置と呼出表示用の表示装置とを別々に設ける場合に比べて表示装置1の設置スペースを小さくでき、飲食店の雰囲気を壊すことがない。また、各々のワイヤレス発信器2A…は、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cの操作に応じて表示制御信号を出力する第1の発信部と、呼出用操作釦25aの操作に応じて呼出信号を出力する第2の発信部とを同一の器体2aに配設して構成されているので、ワイヤレス発信器2A…の設置スペースを小さくでき、従来のように在席表示用の発信器と店員呼出用の発信器とを用いる場合に比べて、客席テーブルのスペースを有効に利用することができる。
【0040】
尚、本実施形態では表示装置1の台数を1台としているが、例えば店内が広い場合には複数台の表示装置1を用いても良く、複数台の内の1台を親機としてワイヤレス発信器2A…との間でワイヤレス通信を行わせ、親機となる表示装置1と他の表示装置1との間で表示内容の同期をとるようにすれば良い。
【0041】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図9〜図11に基づいて説明する。
【0042】
上述した実施形態1では第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体2aに配設しているのに対して、本実施形態では、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを具備した第1の発信部を客席の通路側に配置される第1の器体40に配設してワイヤレス発信器4A,4B…を構成するとともに、呼出用操作釦25aを具備した第2の発信部を客席の通路と反対側に配置される第2の器体30に配設してワイヤレス発信器3A,3B…を構成しており、ワイヤレス発信器3A…とワイヤレス発信器4A…とを各々の客席5A…に1個ずつ配置している。尚、ワイヤレス発信器3A…,4A…以外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符合を付して、その説明は省略する。
【0043】
ワイヤレス発信器3A…の構成は、操作釦として呼出用操作釦25aを備える点以外は実施形態1で説明したワイヤレス発信器2A…と同様であるので、その説明は省略する。また、ワイヤレス発信器4A…の構成も、操作釦として在席表示用操作釦25b、空席表示用操作釦25cを備えた点以外は実施形態1で説明したワイヤレス発信器2A…と同様であるので、その説明は省略する。尚、ワイヤレス発信器4A…では、例えば在席表示用操作釦25bと空席表示用操作釦25cを同時押しすることで、表示装置1による呼出表示を取り消すための呼出表示取消用操作釦の機能を持たせている。そして、図10及び図11に示すように、ワイヤレス発信器4A…の器体40を、客席5A…の通路側の側面に適宜の取付手段を用いて固定するとともに、呼出用操作釦25aを備えたワイヤレス発信器3A…は客席5A…の通路と反対側の机上に載置している。
【0044】
ここで、ワイヤレス発信器4A…を用いた空席/在席の表示手順、ワイヤレス発信器3A…を用いた従業員の呼出手順、呼出が一定時間無い場合の報知手順は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。尚、ワイヤレス発信器3A…には、図示しないケーブルを介してワイヤレス発信器4A…から在席表示用操作釦25bの操作入力が入力されており、在席表示用操作釦25aの操作入力があった場合(すなわち在席状態)のみ、呼出が一定時間無い場合の報知動作を行う用になっている。
【0045】
本実施形態においては、従業員が操作する在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを備えたワイヤレス発信器4A…が客席5A…の通路側に配置され、主として客が操作する呼出用操作釦25aを備えたワイヤレス発信器3A…が客席5A…の通路と反対側の机上に配置されているので、従業員が在席表示用操作釦25bや空席表示用操作釦25cを操作しやすく、またワイヤレス発信器4A…を客席5A…の通路から遠い側に配置している場合は、在席表示用操作釦25b及び空席表示用操作釦25cを操作する際に客席5A…の向こう側にある発信器を操作しなくても済むので、客に対して失礼にあたらないような対応ができる。
【0046】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、店の複数の客席にそれぞれ配置され、空席表示を行わせるための空席表示用操作手段、在席表示を行わせるための在席表示用操作手段を具備し、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段の操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示切替信号をワイヤレス信号にて送信する第1の発信部と、店の従業員を呼び出すための呼出用操作手段を具備し、呼出用操作手段の操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する第2の発信部とで構成されるワイヤレス発信部と、各々の客席のワイヤレス発信部からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する信号受信手段と、信号受信手段の受信した表示制御信号に基づいて対応する客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示する空席/在席表示手段と、信号受信手段の受信した呼出信号に基づいて対応する客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを具備した表示装置と、で構成したことを特徴とし、表示装置には、各々の客席が空席状態か在席状態かを表示する空席/在席表示手段と、客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを設けてあるので、表示装置が1台あれば空席表示と呼出表示の両方を行うことができ、従来のように空席表示用の表示装置と呼出表示用の表示装置とを別々に設ける場合に比べて表示装置の設置スペースを小さくして、飲食店などの店舗における雰囲気を壊すことがない。
【0047】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第1の発信部は、呼出表示手段の呼出表示を取り消すための表示取消用操作手段を備え、当該表示取消用操作手段の操作に応じて呼出表示を取り消すための表示取消信号をワイヤレス信号にて送信し、表示装置では、信号受信手段が表示取消信号を受信すると、呼出表示手段が対応する客席からの呼出表示を取り消すことを特徴とし、各々の客席に設置したワイヤレス発信部に表示取消用操作手段を設けてあるので、呼出に対応した従業員が、その場で表示取消用操作手段を操作することによって、呼出表示手段の呼出表示を取り消すことができ、従来の店員呼出システムのように呼出表示取消用の発信器の設置場所まで呼出に対応した従業員が移動して、呼出表示を取り消す操作を行う場合に比べて、従業員の動線を短くでき、店内を効率良く移動することができる。
【0048】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設したことを特徴とし、第1の発信部と第2の発信部とを同一の器体に配設することで、ワイヤレス発信部の設置スペースを小さくでき、ワイヤレス発信部を客席テーブルの天板に載置する場合は、天板のスペースを有効に利用できる。
【0049】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、第1の発信部が配設され、客席テーブルの通路側に配置される第1の器体と、第2の発信部が配設される第2の器体とを別体としたことを特徴とし、従業員の操作する空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段が配設された第1の器体を、客の操作する呼出用操作手段が配設された第2の器体と別体として、客席テーブルの通路側に配置しているので、従業員が空席表示用操作手段や在席表示用操作手段を操作しやすく、また第2の器体を客席テーブルの通路から遠い側に配置している場合は、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段を操作する際に客席テーブルの向こう側にある発信器を操作しなくても済むので、客に対して失礼にあたらないような対応ができる。
【0050】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、ワイヤレス発信部は、在席表示用操作手段による在席操作が行われた状態で、呼出用操作手段による操作の無い状態が一定時間継続すると、呼出操作が一定時間無いことを通知する通知信号をワイヤレス信号にて送信しており、表示装置に、信号受信部が受信した通知信号に基づいて、対応する客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とし、報知手段により一定時間呼出がない客席、すなわち追加注文がない可能性の高い客席を把握でき、そのような客に対して追加注文を勧めることで、客単価の向上が図れる。
【0051】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの発明において、表示装置に、在席状態にある客席のワイヤレス発信部から、呼出信号が送信されない状態が一定時間継続すると、当該客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とし、報知手段により一定時間呼出がない客席、すなわち追加注文がない可能性の高い客席を把握でき、そのような客に対して追加注文を勧めることで、客単価の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の空席表示・呼出システムを示し、(a)は表示装置のブロック図、(b)はワイヤレス発信器のブロック図である。
【図2】同上のシステム構成図である。
【図3】同上の施工状態の一例を示す説明図である。
【図4】(a)〜(c)は同上の動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上の別の動作を説明するフローチャートである。
【図6】同上の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】同上のまた別の動作を説明するフローチャートである。
【図8】同上の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】実施形態2の空席表示・呼出システムのシステム構成図である。
【図10】同上のワイヤレス発信器を客席に取り付けた状態の説明図である。
【図11】同上の施工状態の一例を示す説明図である。
【図12】従来の店員呼出システムのシステム構成図である。
【図13】従来の空席表示システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 表示装置
2A ワイヤレス発信器
10 信号処理部
11 無線受信部
15 表示部
25a 呼出用操作釦
25b 在席表示用操作釦
25c 空席表示用操作釦
Claims (6)
- 店の複数の客席にそれぞれ配置され、空席表示を行わせるための空席表示用操作手段、在席表示を行わせるための在席表示用操作手段を具備し、空席表示用操作手段及び在席表示用操作手段の操作に応じて空席又は在席の表示を行わせる表示制御信号をワイヤレス信号にて送信する第1の発信部と、店の従業員を呼び出すための呼出用操作手段を具備し、呼出用操作手段の操作に応じて呼出信号をワイヤレス信号にて送信する第2の発信部とで構成されるワイヤレス発信部と、
各々の客席のワイヤレス発信部からワイヤレス信号にて送信された表示制御信号及び呼出信号を受信する信号受信手段と、信号受信手段の受信した表示制御信号に基づいて対応する客席が空席状態にあるか又は在席状態にあるかを表示する空席/在席表示手段と、信号受信手段の受信した呼出信号に基づいて対応する客席から呼出がかかったことを表示する呼出表示手段とを具備した表示装置と、で構成したことを特徴とする空席表示・呼出システム。 - 前記第1の発信部は、前記呼出表示手段の呼出表示を取り消すための表示取消用操作手段を備え、当該表示取消用操作手段の操作に応じて呼出表示を取り消すための表示取消信号をワイヤレス信号にて送信し、前記表示装置では、前記信号受信手段が表示取消信号を受信すると、呼出表示手段が対応する客席からの呼出表示を取り消すことを特徴とする請求項1記載の空席表示・呼出システム。
- 前記第1の発信部と前記第2の発信部とを同一の器体に配設したことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の空席表示・呼出システム。
- 前記第1の発信部が配設され、客席テーブルの通路側に配置される第1の器体と、前記第2の発信部が配設される第2の器体とを別体としたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の空席表示・呼出システム。
- 前記ワイヤレス発信部は、前記在席表示用操作手段による在席操作が行われた状態で、前記呼出用操作手段による操作の無い状態が一定時間継続すると、呼出操作が一定時間無いことを通知する通知信号をワイヤレス信号にて送信しており、前記表示装置に、前記信号受信部が受信した通知信号に基づいて、対応する客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の空席表示・呼出システム。
- 前記表示装置に、在席状態にある客席のワイヤレス発信部から、呼出信号が送信されない状態が一定時間継続すると、当該客席からの呼出が一定時間無いことを報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の空席表示・呼出システム。
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Cited By (3)
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JP2019040268A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 呼出表示システム、呼出システム、呼出表示方法、および呼出表示プログラム |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002168867A patent/JP2004013696A/ja not_active Withdrawn
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