JP2004013424A - コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ配信プログラム - Google Patents
コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ配信プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】配信先の端末をユーザがカスタマイズすることを可能とする。
【解決手段】コンテンツ配信サーバ1のプロセッサは、コンテンツ配信の要求を受けたならば、配信先ユーザに関するユーザプロファイルをユーザプロファイル記憶装置3から、また配信コンテンツに関するメタデータをメタデータ記憶装置4からそれぞれ取得する。そしてプロセッサは、上記取得したユーザプロファイルおよびメタデータに基づいて配信先端末を決定し、その配信先端末へと配信コンテンツを配信する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ配信サーバ1のプロセッサは、コンテンツ配信の要求を受けたならば、配信先ユーザに関するユーザプロファイルをユーザプロファイル記憶装置3から、また配信コンテンツに関するメタデータをメタデータ記憶装置4からそれぞれ取得する。そしてプロセッサは、上記取得したユーザプロファイルおよびメタデータに基づいて配信先端末を決定し、その配信先端末へと配信コンテンツを配信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストリーミングコンテンツなどのようなコンテンツをユーザの端末へと配信するためのコンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ配信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
FTTH(Fiber To The Home)の普及や、通信/放送の融合の進展により、ストリーミングサービスの多様化が飛躍的に進むと予測されている。
【0003】
この種のサービスとしては、例えば放送番組をパーソナルコンピュータとテレビジョン受像機とを切り替えて視聴するサービスが既に出現している。また、インターネット上で配信されるコンテンツは、パーソナルコンピュータ、PDAおよび携帯端末などで閲覧可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらのサービスは、サーバ・クライアント間の1対1の通信であった。このため、ユーザが使用可能な複数の端末へとユーザの希望に従ってコンテンツを配信させることはできなかった。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、配信先の端末をユーザによりカスタマイズすることを可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定し、この決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信することとした。
【0007】
このような手段を講じたことにより、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、ユーザ設定に基づいて配信先端末が決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなる。
【0008】
別の本発明はさらに、前記配信先を決定するために、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定し、この設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定することとした。
【0009】
このような手段を講じたことにより、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、複数の端末の中からユーザや端末の状態に応じてユーザが希望する優先順位で選択して、より優先順位の高く、コンテンツの配信が可能な端末が配信先端末として決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態につき説明する。
【0011】
図1は本発明を適用して構成されるコンテンツ配信システムの概要を示すブロック図である。
【0012】
この図1に示すように本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信サーバ1、コンテンツ検索・選択用サーバ2、ユーザプロファイル記憶装置3、メタデータ記憶装置4およびユーザ端末5をネットワーク6にそれぞれ接続して構成される。なお、ユーザ端末は多数が接続されるが、ここでは1つのみを示している。また、コンテンツ配信サーバ1、コンテンツ検索・選択用サーバ2、ユーザプロファイル記憶装置3およびメタデータ記憶装置4も複数が接続されても良いが、ここでは1つのみを示している。
【0013】
コンテンツ配信サーバ1は、ユーザ端末に対してコンテンツの配信を行う。
【0014】
コンテンツ検索・選択用サーバ2は、ユーザ端末5からのコンテンツ要求を受け付ける。コンテンツ検索・選択用サーバ2は、要求されるコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバを特定し、そのコンテンツ配信サーバへと要求を転送する。
【0015】
ユーザプロファイル記憶装置3は、ユーザプロファイルを記憶し、管理している。ユーザプロファイル記憶装置3は、コンテンツ配信サーバ1からの要求に応じてそのコンテンツ配信サーバ1へとユーザプロファイルを与える。またユーザプロファイル記憶装置3は、ネットワーク6を介してのユーザからの指示に応じてユーザプロファイルの更新を行う。ユーザプロファイルは、コンテンツ配信サービスを受けるユーザのそれぞれに関する管理情報である。このユーザプロファイルには、そのユーザが使用する端末に関する端末機能や端末状況が記述される。同種のコンテンツに対応する端末を複数使用するユーザに関するユーザプロファイルには、上記の複数の端末の優先順位が記述される。またユーザプロファイルには、ユーザ嗜好が記述される。このユーザプロファイルの記述や登録/更新には、例えばW3C(World Wide Web Consortium)で定義されたCC/PP(Composite Capabilities / Preference Profiles)を利用できる。
【0016】
メタデータ記憶装置4は、後述するメタデータを記憶し、管理している。メタデータ記憶装置4は、コンテンツ配信サーバ1からの要求に応じてそのコンテンツ配信サーバ1へとメタデータを与える。メタデータは、様々なコンテンツに関する管理情報である。このメタデータには、コンテンツ内容、メディア属性および配信条件などが記述される。このメタデータには、例えばTVAF(TV Anytime Forum)で定義されたメタデータ規定が利用できる。
【0017】
ユーザ端末5は、あるユーザが利用可能な端末である。ユーザ端末5には、コンテンツの配信を受けられる各種の端末が含まれ得る。ユーザ端末5には、1つのみの端末が含まれても良いし、図1に示すように複数の端末が含まれても良い。図1ではユーザ端末5は、TV端末5a、HDTV端末5b、PC端末5c、PDA端末5dおよび携帯端末5eを含む。
【0018】
TV端末5aは、通常テレビジョン仕様のストリーミングコンテンツの配信を受ける。HDTV端末5bは、HDTV(High Definition Television)仕様のストリーミングコンテンツの配信を受ける。PC端末5cは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えたパーソナルコンピュータよりなる。PDA端末5dは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)装置よりなる。携帯端末5eは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えた携帯電話端末などよりなる。
【0019】
図2はコンテンツ配信サーバ1の詳細な構成のブロック図である。
【0020】
この図2に示すようにコンテンツ配信サーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、ハードディスク装置13、CD−ROMドライブ14、キーボード/マウス15、ディスプレイ16およびネットワークインタフェース部17を有している。そしてこれらの各部は、バス18を介して互いに接続されている。
【0021】
プロセッサ11は、ハードディスク装置13に格納されているプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで各種の制御処理を行う。
【0022】
メインメモリ12は、プロセッサ11が実際に使用するべくハードディスク装置13から取り出されたソフトウェアを一時的に記憶しておく。またメインメモリ12は、プロセッサ11のワークエリアとして利用される。
【0023】
ハードディスク装置13は、プロセッサ11が使用するオペレーティングシステム用のプログラムを格納する。ハードディスク装置13は他に、各種のプログラムおよびその他のデータを格納する。ハードディスク装置13に格納されるデータには、配信するためのコンテンツデータを含む。またハードディスク装置13には、コンテンツ配信プログラム13aが格納される。
【0024】
CD−ROMドライブ14は、CD−ROMメディアCからのデータの読み出しを行う。
【0025】
キーボード/マウス15は、管理者による各種の指示入力を受け付ける。
【0026】
ディスプレイ16は、管理者に対する各種の情報通知のための画像表示を行う。
【0027】
ネットワークインタフェース部17には、ネットワーク6が接続される。ネットワークインタフェース部17は、ネットワーク6を介しての通信処理を行う。
【0028】
ところでこのコンテンツ配信サーバ1としては、例えば汎用のサーバ用コンピュータが用いられる。従って、当初はコンテンツ配信プログラム13aはインストールされていない。そこで、当該コンテンツ配信サーバ1の導入作業の一環として、CD−ROMメディアCに格納されているコンテンツ配信プログラム13aをハードディスク装置13へとそれぞれインストールする。
【0029】
このコンテンツ配信プログラム13aに基づく処理を行うことでプロセッサ11は、配信先決定部およびコンテンツ送信部として機能する。
【0030】
配信先決定部は、コンテンツの配信の要求を受けたことに応じて、配信先となるユーザ(以下、配信先ユーザと称する)に関するものとしてユーザプロファイル記憶装置3に記憶されているユーザプロファイルおよび配信が要求されたコンテンツ(以下、要求コンテンツと称する)に関するものとしてメタデータ記憶装置4に記憶されているメタデータに基づいて、上記配信すべきコンテンツの配信先となる端末を決定する。この配信先決定部は、候補端末設定部および配信先選定部を内在する。候補端末設定部は、配信先ユーザが使用する端末に要求コンテンツに対応するものが複数存在する場合に、それらの端末をユーザプロファイルに従って順に候補端末に設定する。配信先選定部は、ユーザプロファイルおよびメタデータの照合、ならびにネゴシエーションにより上記候補端末への要求コンテンツの配信が可能であるか否かを確認し、配信が可能である候補端末を要求コンテンツを配信するべき配信先端末として選定する。
【0031】
そしてコンテンツ送信部は、配信先決定部により決定された配信先端末に宛てて要求コンテンツの配信を行うための送信処理を行う。
【0032】
次に以上のように構成されたコンテンツ配信システムの動作につき説明する。
【0033】
図3はユーザ端末5のユーザに対するコンテンツ配信に関するシーケンスの具体例を示す図である。図4はコンテンツ配信サーバ1にてプロセッサ11がコンテンツ配信プログラム13aに基づいて行う処理のフローチャートである。
【0034】
ここでは、図3の例を対象として動作の説明を行うこととする。
【0035】
まず、図3中のイベントE1では、ユーザ端末5のユーザがテレビジョン放送コンテンツの配信を受けるべく、PC端末5cからコンテンツ検索・選択用サーバ2へとアクセスし、コンテンツ要求を行っている。このコンテンツ配信システムで配信されるコンテンツは、他種多様である。放送番組を例にとれば、番組名、放送日時があり、さらに番組内のエピソードなど色々なバリエーションがある。そこで、ユーザが求めるコンテンツの内容を特定するためのネーミングルールと、上記コンテンツの所在場所と特定するためのルールとを定める必要があり、これには例えば、TVAFで定義されたCRID(Content Referencing Identifier)が利用できる。そして上記のコンテンツ要求は、例えば上記CRIDを利用して行われる。
【0036】
このコンテンツ要求を受けたならばコンテンツ検索・選択用サーバ2は、要求コンテンツおよびそのコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバを特定する。そしてコンテンツ検索・選択用サーバ2はイベントE2において、特定したコンテンツ配信サーバに対してコンテンツ要求を転送する。なおここでは、要求コンテンツの配信がコンテンツ配信サーバ1により行われることとする。すなわち、コンテンツ検索・選択用サーバ2からコンテンツ配信サーバ1へとコンテンツ要求が転送される。
【0037】
このようにコンテンツ要求が転送されてきたならばコンテンツ配信サーバ1では、プロセッサ11が図4に示すような処理を開始する。
【0038】
プロセッサ11はまずステップST1において、転送されてきたコンテンツ要求を受ける。そしてプロセッサ11はステップST2において、上記受けたコンテンツ要求に基づいて上記コンテンツ要求を行ったユーザ(以下、要求元ユーザと称する)を特定するとともに、要求コンテンツの種類を判定する。
【0039】
次にプロセッサ11はステップST3において、上記要求元ユーザに関するユーザプロファイルをユーザプロファイル記憶装置3から取得する。具体的には図3に示すように、イベントE3において、コンテンツ配信サーバ1からユーザプロファイル記憶装置3へとユーザプロファイルの要求を行う。そうするとユーザプロファイル記憶装置3がイベントE4において、該当するユーザプロファイルをコンテンツ配信サーバ1に返す。プロセッサ11は、このユーザプロファイル記憶装置3から返されるユーザプロファイルを取得するのである。
【0040】
続いてプロセッサ11はステップST4において、上記要求コンテンツに関するメタデータをメタデータ記憶装置4から取得する。具体的には図3に示すように、イベントE5において、コンテンツ配信サーバ1からメタデータ記憶装置4へとメタデータの要求を行う。そうするとメタデータ記憶装置4がイベントE6において、該当するメタデータをコンテンツ配信サーバ1に返す。プロセッサ11は、このメタデータ記憶装置4から返されるメタデータを取得するのである。
【0041】
プロセッサ11はステップST5において、上記取得したユーザプロファイルを参照して、ユーザ端末5に含まれる端末のうちで要求コンテンツの種類に対応する端末を判定する。図3の例の場合ならば、コンテンツの種類がテレビジョン放送であるから、ユーザ端末5のうちのTV端末5aおよびHDTV端末5bが対応端末であると判定される。次にプロセッサ11はステップST6において、上記の対応端末のうちの未選択の1つをユーザプロファイルにて示された優先順位に従って選択し、これを候補端末とする。例えば図3の例の場合、テレビジョン放送に関してTV端末5aよりもHDTV端末5bの優先順位が上に設定されているのだとするならば、最初にステップST6が行われるとHDTV端末5bが候補端末として設定される。なお、上記の対応端末として1つの端末のみが判定されたのだとするならば、プロセッサ11はステップST6では優先順位の確認などを行うことなしにその端末を候補端末として設定する。
【0042】
プロセッサ11はステップST7において、上記設定した候補端末に関してユーザプロファイルに記述されている端末属性と配信コンテンツに関してメタデータに記述されているコンテンツ属性とを照合する。そしてプロセッサ11はステップST8において、両属性が整合するか否かを上記の照合の結果に基づいて確認する。そして両属性が整合することを確認したならば、プロセッサ11はステップST9において、コンテンツの形態の変換が必要か否かを確認する。ここで変換が必要であることを確認した場合にのみ、プロセッサ11はステップST10において、コンテンツの形態を変換する。
【0043】
この上でプロセッサ11はステップST11において、候補端末との間でネゴシエーションを行う。図3の例ではまず、HDTV端末5bとの間でイベントE7におけるネゴシエーションが行われる。このネゴシエーションには、例えばCC/PP Exchange Protocolが利用できる。そしてプロセッサ11はステップST12において、上記のネゴシエーションの結果に基づき、候補端末に対して要求コンテンツを配信することが可能であるか否かを確認する。
【0044】
図3の例では、ネゴシエーションの結果、HDTV端末5bに対して要求コンテンツを配信できないことが分かる。このように配信できないことをステップST12にて確認した場合、プロセッサ11は処理をステップST13に移行する。なお、ステップST8にて両属性が整合しないことを確認した場合も、プロセッサ11は処理をステップST13に移行する。
【0045】
ステップST13においてプロセッサ11は、ステップST5で判定した対応端末のうちに候補端末として選択されていない端末が有るか否かを確認する。そして、そのような端末が有るならば、プロセッサ11はステップST6以降の処理を上述と同様にして行う。すなわち、これまでとは異なる端末を候補端末とした上で、その端末に対してコンテンツを配信することが可能であるか否かの確認を行うのである。図3の例では、HDTV端末5bに続いてTV端末5aが候補端末に設定される。そしてこのTV端末5aに対して、イベントE8においてネゴシエーションが行われる。そしてこの例においては、ネゴシエーションの結果、TV端末5aに対して要求コンテンツを配信できることが分かる。このように配信できることをステップST12にて確認した場合、プロセッサ11はステップST14において、候補端末を配信先端末として決定してその配信先端末との間にコネクションを設定し、コンテンツを配信する。図3の例では、イベントE9において、コンテンツ配信サーバ1からTV端末5aへとコンテンツが配信されている。
【0046】
ところで、ステップST13にて未選択の端末が無いことを確認した場合、プロセッサ11はステップST15においてエラー処理を行う。なおこのエラー処理は、例えばコンテンツ配信にユーザ端末が対応していない旨をユーザに対して通知するなどの処理である。
【0047】
以上のように本実施形態によれば、ユーザプロファイル記憶装置3に記憶されているユーザプロファイルに基づいて配信先端末が決定される。従って、ユーザプロファイルをユーザが適宜変更することで、配信先端末をユーザがカスタマイズすることが可能である。
【0048】
また本実施形態によれば、1つの配信コンテンツに関して複数の配信先端末がユーザプロファイルに設定されている場合には、それら複数の配信先端末にユーザプロファイルにて設定された優先順位がより高く、しかも配信コンテンツに適合した端末が配信先端末として決定される。従って、複数の端末を有効に利用してコンテンツ配信を受けるようにユーザがカスタマイズすることが可能である。
【0049】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば1つの配信先端末に対してのみコンテンツの配信を試みるようにしても良い。
【0050】
コンテンツ検索・選択用サーバ2を介さずに、ユーザからのコンテンツ要求をコンテンツ配信サーバ1にて直接的に受けるようにしても良い。
【0051】
ストリーミングコンテンツ以外の様々なコンテンツの配信にも本発明を適用可能である。
【0052】
ユーザプロファイル記憶装置3やメタデータ記憶装置4の機能をコンテンツ配信サーバ1に備えるようにしても良い。
【0053】
コンテンツ配信プログラム13aは、CD−ROMメディアCからインストールするには限らず、フロッピ(R)ディスクや、その他の種類の記憶媒体からインストールするようにしても良いし、あるいはネットワークを介してインストールするようにしても良い。
【0054】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定し、この決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信することとしたので、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、ユーザ設定に基づいて配信先端末が決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなり、この結果、配信先の端末をユーザがカスタマイズすることが可能となる。
【0056】
さらに別の本発明によれば、前記配信先を決定するために、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定し、この設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定することとしたので、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、複数の端末の中からユーザが希望する優先順位で選択して、より優先順位の高く、コンテンツの配信が可能な端末が配信先端末として決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなり、この結果、配信先の端末をユーザがカスタマイズすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要を示すブロック図。
【図2】コンテンツ配信サーバ1の詳細な構成のブロック図。
【図3】ユーザ端末5のユーザに対するコンテンツ配信に関するシーケンスの具体例を示す図。
【図4】コンテンツ配信サーバ1にてプロセッサ11がコンテンツ配信プログラム13aに基づいて行う処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…コンテンツ配信サーバ
2…コンテンツ検索・選択用サーバ
3…ユーザプロファイル記憶装置
4…メタデータ記憶装置
5…ユーザ端末
5a…TV端末
5b…HDTV端末
5c…PC端末
6…ネットワーク
11…プロセッサ
12…メインメモリ
13…ハードディスク装置
13a…コンテンツ配信プログラム
14…CD−ROMドライブ
15…キーボード/マウス
16…ディスプレイ
17…ネットワークインタフェース部
18…バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストリーミングコンテンツなどのようなコンテンツをユーザの端末へと配信するためのコンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法およびコンテンツ配信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
FTTH(Fiber To The Home)の普及や、通信/放送の融合の進展により、ストリーミングサービスの多様化が飛躍的に進むと予測されている。
【0003】
この種のサービスとしては、例えば放送番組をパーソナルコンピュータとテレビジョン受像機とを切り替えて視聴するサービスが既に出現している。また、インターネット上で配信されるコンテンツは、パーソナルコンピュータ、PDAおよび携帯端末などで閲覧可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらのサービスは、サーバ・クライアント間の1対1の通信であった。このため、ユーザが使用可能な複数の端末へとユーザの希望に従ってコンテンツを配信させることはできなかった。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、配信先の端末をユーザによりカスタマイズすることを可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定し、この決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信することとした。
【0007】
このような手段を講じたことにより、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、ユーザ設定に基づいて配信先端末が決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなる。
【0008】
別の本発明はさらに、前記配信先を決定するために、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定し、この設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定することとした。
【0009】
このような手段を講じたことにより、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、複数の端末の中からユーザや端末の状態に応じてユーザが希望する優先順位で選択して、より優先順位の高く、コンテンツの配信が可能な端末が配信先端末として決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態につき説明する。
【0011】
図1は本発明を適用して構成されるコンテンツ配信システムの概要を示すブロック図である。
【0012】
この図1に示すように本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信サーバ1、コンテンツ検索・選択用サーバ2、ユーザプロファイル記憶装置3、メタデータ記憶装置4およびユーザ端末5をネットワーク6にそれぞれ接続して構成される。なお、ユーザ端末は多数が接続されるが、ここでは1つのみを示している。また、コンテンツ配信サーバ1、コンテンツ検索・選択用サーバ2、ユーザプロファイル記憶装置3およびメタデータ記憶装置4も複数が接続されても良いが、ここでは1つのみを示している。
【0013】
コンテンツ配信サーバ1は、ユーザ端末に対してコンテンツの配信を行う。
【0014】
コンテンツ検索・選択用サーバ2は、ユーザ端末5からのコンテンツ要求を受け付ける。コンテンツ検索・選択用サーバ2は、要求されるコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバを特定し、そのコンテンツ配信サーバへと要求を転送する。
【0015】
ユーザプロファイル記憶装置3は、ユーザプロファイルを記憶し、管理している。ユーザプロファイル記憶装置3は、コンテンツ配信サーバ1からの要求に応じてそのコンテンツ配信サーバ1へとユーザプロファイルを与える。またユーザプロファイル記憶装置3は、ネットワーク6を介してのユーザからの指示に応じてユーザプロファイルの更新を行う。ユーザプロファイルは、コンテンツ配信サービスを受けるユーザのそれぞれに関する管理情報である。このユーザプロファイルには、そのユーザが使用する端末に関する端末機能や端末状況が記述される。同種のコンテンツに対応する端末を複数使用するユーザに関するユーザプロファイルには、上記の複数の端末の優先順位が記述される。またユーザプロファイルには、ユーザ嗜好が記述される。このユーザプロファイルの記述や登録/更新には、例えばW3C(World Wide Web Consortium)で定義されたCC/PP(Composite Capabilities / Preference Profiles)を利用できる。
【0016】
メタデータ記憶装置4は、後述するメタデータを記憶し、管理している。メタデータ記憶装置4は、コンテンツ配信サーバ1からの要求に応じてそのコンテンツ配信サーバ1へとメタデータを与える。メタデータは、様々なコンテンツに関する管理情報である。このメタデータには、コンテンツ内容、メディア属性および配信条件などが記述される。このメタデータには、例えばTVAF(TV Anytime Forum)で定義されたメタデータ規定が利用できる。
【0017】
ユーザ端末5は、あるユーザが利用可能な端末である。ユーザ端末5には、コンテンツの配信を受けられる各種の端末が含まれ得る。ユーザ端末5には、1つのみの端末が含まれても良いし、図1に示すように複数の端末が含まれても良い。図1ではユーザ端末5は、TV端末5a、HDTV端末5b、PC端末5c、PDA端末5dおよび携帯端末5eを含む。
【0018】
TV端末5aは、通常テレビジョン仕様のストリーミングコンテンツの配信を受ける。HDTV端末5bは、HDTV(High Definition Television)仕様のストリーミングコンテンツの配信を受ける。PC端末5cは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えたパーソナルコンピュータよりなる。PDA端末5dは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)装置よりなる。携帯端末5eは、ネットワーク6を介しての通信機能を備えた携帯電話端末などよりなる。
【0019】
図2はコンテンツ配信サーバ1の詳細な構成のブロック図である。
【0020】
この図2に示すようにコンテンツ配信サーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、ハードディスク装置13、CD−ROMドライブ14、キーボード/マウス15、ディスプレイ16およびネットワークインタフェース部17を有している。そしてこれらの各部は、バス18を介して互いに接続されている。
【0021】
プロセッサ11は、ハードディスク装置13に格納されているプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで各種の制御処理を行う。
【0022】
メインメモリ12は、プロセッサ11が実際に使用するべくハードディスク装置13から取り出されたソフトウェアを一時的に記憶しておく。またメインメモリ12は、プロセッサ11のワークエリアとして利用される。
【0023】
ハードディスク装置13は、プロセッサ11が使用するオペレーティングシステム用のプログラムを格納する。ハードディスク装置13は他に、各種のプログラムおよびその他のデータを格納する。ハードディスク装置13に格納されるデータには、配信するためのコンテンツデータを含む。またハードディスク装置13には、コンテンツ配信プログラム13aが格納される。
【0024】
CD−ROMドライブ14は、CD−ROMメディアCからのデータの読み出しを行う。
【0025】
キーボード/マウス15は、管理者による各種の指示入力を受け付ける。
【0026】
ディスプレイ16は、管理者に対する各種の情報通知のための画像表示を行う。
【0027】
ネットワークインタフェース部17には、ネットワーク6が接続される。ネットワークインタフェース部17は、ネットワーク6を介しての通信処理を行う。
【0028】
ところでこのコンテンツ配信サーバ1としては、例えば汎用のサーバ用コンピュータが用いられる。従って、当初はコンテンツ配信プログラム13aはインストールされていない。そこで、当該コンテンツ配信サーバ1の導入作業の一環として、CD−ROMメディアCに格納されているコンテンツ配信プログラム13aをハードディスク装置13へとそれぞれインストールする。
【0029】
このコンテンツ配信プログラム13aに基づく処理を行うことでプロセッサ11は、配信先決定部およびコンテンツ送信部として機能する。
【0030】
配信先決定部は、コンテンツの配信の要求を受けたことに応じて、配信先となるユーザ(以下、配信先ユーザと称する)に関するものとしてユーザプロファイル記憶装置3に記憶されているユーザプロファイルおよび配信が要求されたコンテンツ(以下、要求コンテンツと称する)に関するものとしてメタデータ記憶装置4に記憶されているメタデータに基づいて、上記配信すべきコンテンツの配信先となる端末を決定する。この配信先決定部は、候補端末設定部および配信先選定部を内在する。候補端末設定部は、配信先ユーザが使用する端末に要求コンテンツに対応するものが複数存在する場合に、それらの端末をユーザプロファイルに従って順に候補端末に設定する。配信先選定部は、ユーザプロファイルおよびメタデータの照合、ならびにネゴシエーションにより上記候補端末への要求コンテンツの配信が可能であるか否かを確認し、配信が可能である候補端末を要求コンテンツを配信するべき配信先端末として選定する。
【0031】
そしてコンテンツ送信部は、配信先決定部により決定された配信先端末に宛てて要求コンテンツの配信を行うための送信処理を行う。
【0032】
次に以上のように構成されたコンテンツ配信システムの動作につき説明する。
【0033】
図3はユーザ端末5のユーザに対するコンテンツ配信に関するシーケンスの具体例を示す図である。図4はコンテンツ配信サーバ1にてプロセッサ11がコンテンツ配信プログラム13aに基づいて行う処理のフローチャートである。
【0034】
ここでは、図3の例を対象として動作の説明を行うこととする。
【0035】
まず、図3中のイベントE1では、ユーザ端末5のユーザがテレビジョン放送コンテンツの配信を受けるべく、PC端末5cからコンテンツ検索・選択用サーバ2へとアクセスし、コンテンツ要求を行っている。このコンテンツ配信システムで配信されるコンテンツは、他種多様である。放送番組を例にとれば、番組名、放送日時があり、さらに番組内のエピソードなど色々なバリエーションがある。そこで、ユーザが求めるコンテンツの内容を特定するためのネーミングルールと、上記コンテンツの所在場所と特定するためのルールとを定める必要があり、これには例えば、TVAFで定義されたCRID(Content Referencing Identifier)が利用できる。そして上記のコンテンツ要求は、例えば上記CRIDを利用して行われる。
【0036】
このコンテンツ要求を受けたならばコンテンツ検索・選択用サーバ2は、要求コンテンツおよびそのコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバを特定する。そしてコンテンツ検索・選択用サーバ2はイベントE2において、特定したコンテンツ配信サーバに対してコンテンツ要求を転送する。なおここでは、要求コンテンツの配信がコンテンツ配信サーバ1により行われることとする。すなわち、コンテンツ検索・選択用サーバ2からコンテンツ配信サーバ1へとコンテンツ要求が転送される。
【0037】
このようにコンテンツ要求が転送されてきたならばコンテンツ配信サーバ1では、プロセッサ11が図4に示すような処理を開始する。
【0038】
プロセッサ11はまずステップST1において、転送されてきたコンテンツ要求を受ける。そしてプロセッサ11はステップST2において、上記受けたコンテンツ要求に基づいて上記コンテンツ要求を行ったユーザ(以下、要求元ユーザと称する)を特定するとともに、要求コンテンツの種類を判定する。
【0039】
次にプロセッサ11はステップST3において、上記要求元ユーザに関するユーザプロファイルをユーザプロファイル記憶装置3から取得する。具体的には図3に示すように、イベントE3において、コンテンツ配信サーバ1からユーザプロファイル記憶装置3へとユーザプロファイルの要求を行う。そうするとユーザプロファイル記憶装置3がイベントE4において、該当するユーザプロファイルをコンテンツ配信サーバ1に返す。プロセッサ11は、このユーザプロファイル記憶装置3から返されるユーザプロファイルを取得するのである。
【0040】
続いてプロセッサ11はステップST4において、上記要求コンテンツに関するメタデータをメタデータ記憶装置4から取得する。具体的には図3に示すように、イベントE5において、コンテンツ配信サーバ1からメタデータ記憶装置4へとメタデータの要求を行う。そうするとメタデータ記憶装置4がイベントE6において、該当するメタデータをコンテンツ配信サーバ1に返す。プロセッサ11は、このメタデータ記憶装置4から返されるメタデータを取得するのである。
【0041】
プロセッサ11はステップST5において、上記取得したユーザプロファイルを参照して、ユーザ端末5に含まれる端末のうちで要求コンテンツの種類に対応する端末を判定する。図3の例の場合ならば、コンテンツの種類がテレビジョン放送であるから、ユーザ端末5のうちのTV端末5aおよびHDTV端末5bが対応端末であると判定される。次にプロセッサ11はステップST6において、上記の対応端末のうちの未選択の1つをユーザプロファイルにて示された優先順位に従って選択し、これを候補端末とする。例えば図3の例の場合、テレビジョン放送に関してTV端末5aよりもHDTV端末5bの優先順位が上に設定されているのだとするならば、最初にステップST6が行われるとHDTV端末5bが候補端末として設定される。なお、上記の対応端末として1つの端末のみが判定されたのだとするならば、プロセッサ11はステップST6では優先順位の確認などを行うことなしにその端末を候補端末として設定する。
【0042】
プロセッサ11はステップST7において、上記設定した候補端末に関してユーザプロファイルに記述されている端末属性と配信コンテンツに関してメタデータに記述されているコンテンツ属性とを照合する。そしてプロセッサ11はステップST8において、両属性が整合するか否かを上記の照合の結果に基づいて確認する。そして両属性が整合することを確認したならば、プロセッサ11はステップST9において、コンテンツの形態の変換が必要か否かを確認する。ここで変換が必要であることを確認した場合にのみ、プロセッサ11はステップST10において、コンテンツの形態を変換する。
【0043】
この上でプロセッサ11はステップST11において、候補端末との間でネゴシエーションを行う。図3の例ではまず、HDTV端末5bとの間でイベントE7におけるネゴシエーションが行われる。このネゴシエーションには、例えばCC/PP Exchange Protocolが利用できる。そしてプロセッサ11はステップST12において、上記のネゴシエーションの結果に基づき、候補端末に対して要求コンテンツを配信することが可能であるか否かを確認する。
【0044】
図3の例では、ネゴシエーションの結果、HDTV端末5bに対して要求コンテンツを配信できないことが分かる。このように配信できないことをステップST12にて確認した場合、プロセッサ11は処理をステップST13に移行する。なお、ステップST8にて両属性が整合しないことを確認した場合も、プロセッサ11は処理をステップST13に移行する。
【0045】
ステップST13においてプロセッサ11は、ステップST5で判定した対応端末のうちに候補端末として選択されていない端末が有るか否かを確認する。そして、そのような端末が有るならば、プロセッサ11はステップST6以降の処理を上述と同様にして行う。すなわち、これまでとは異なる端末を候補端末とした上で、その端末に対してコンテンツを配信することが可能であるか否かの確認を行うのである。図3の例では、HDTV端末5bに続いてTV端末5aが候補端末に設定される。そしてこのTV端末5aに対して、イベントE8においてネゴシエーションが行われる。そしてこの例においては、ネゴシエーションの結果、TV端末5aに対して要求コンテンツを配信できることが分かる。このように配信できることをステップST12にて確認した場合、プロセッサ11はステップST14において、候補端末を配信先端末として決定してその配信先端末との間にコネクションを設定し、コンテンツを配信する。図3の例では、イベントE9において、コンテンツ配信サーバ1からTV端末5aへとコンテンツが配信されている。
【0046】
ところで、ステップST13にて未選択の端末が無いことを確認した場合、プロセッサ11はステップST15においてエラー処理を行う。なおこのエラー処理は、例えばコンテンツ配信にユーザ端末が対応していない旨をユーザに対して通知するなどの処理である。
【0047】
以上のように本実施形態によれば、ユーザプロファイル記憶装置3に記憶されているユーザプロファイルに基づいて配信先端末が決定される。従って、ユーザプロファイルをユーザが適宜変更することで、配信先端末をユーザがカスタマイズすることが可能である。
【0048】
また本実施形態によれば、1つの配信コンテンツに関して複数の配信先端末がユーザプロファイルに設定されている場合には、それら複数の配信先端末にユーザプロファイルにて設定された優先順位がより高く、しかも配信コンテンツに適合した端末が配信先端末として決定される。従って、複数の端末を有効に利用してコンテンツ配信を受けるようにユーザがカスタマイズすることが可能である。
【0049】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば1つの配信先端末に対してのみコンテンツの配信を試みるようにしても良い。
【0050】
コンテンツ検索・選択用サーバ2を介さずに、ユーザからのコンテンツ要求をコンテンツ配信サーバ1にて直接的に受けるようにしても良い。
【0051】
ストリーミングコンテンツ以外の様々なコンテンツの配信にも本発明を適用可能である。
【0052】
ユーザプロファイル記憶装置3やメタデータ記憶装置4の機能をコンテンツ配信サーバ1に備えるようにしても良い。
【0053】
コンテンツ配信プログラム13aは、CD−ROMメディアCからインストールするには限らず、フロッピ(R)ディスクや、その他の種類の記憶媒体からインストールするようにしても良いし、あるいはネットワークを介してインストールするようにしても良い。
【0054】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定し、この決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信することとしたので、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、ユーザ設定に基づいて配信先端末が決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなり、この結果、配信先の端末をユーザがカスタマイズすることが可能となる。
【0056】
さらに別の本発明によれば、前記配信先を決定するために、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定し、この設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定することとしたので、ユーザがユーザプロファイルを任意に設定することで、複数の端末の中からユーザが希望する優先順位で選択して、より優先順位の高く、コンテンツの配信が可能な端末が配信先端末として決定され、その配信先端末へとコンテンツの配信が行われることとなり、この結果、配信先の端末をユーザがカスタマイズすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要を示すブロック図。
【図2】コンテンツ配信サーバ1の詳細な構成のブロック図。
【図3】ユーザ端末5のユーザに対するコンテンツ配信に関するシーケンスの具体例を示す図。
【図4】コンテンツ配信サーバ1にてプロセッサ11がコンテンツ配信プログラム13aに基づいて行う処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…コンテンツ配信サーバ
2…コンテンツ検索・選択用サーバ
3…ユーザプロファイル記憶装置
4…メタデータ記憶装置
5…ユーザ端末
5a…TV端末
5b…HDTV端末
5c…PC端末
6…ネットワーク
11…プロセッサ
12…メインメモリ
13…ハードディスク装置
13a…コンテンツ配信プログラム
14…CD−ROMドライブ
15…キーボード/マウス
16…ディスプレイ
17…ネットワークインタフェース部
18…バス
Claims (6)
- コンテンツの配信先端末を前記コンテンツの属性やユーザ状態に応じて表わしたユーザプロファイルを格納する第1記憶装置と、前記コンテンツの属性を表わしたメタデータを格納した第2記憶装置とにそれぞれアクセス可能で、
コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして前記第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定する決定手段と、
この決定手段により決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信する送信手段とを具備したコンテンツ配信装置。 - 前記ユーザプロファイルは複数の端末のそれぞれが装備する装備能力や利用可能状態を表わすとともに1種類のコンテンツに対して複数の配信先端末が設定される場合にそれらの配信先端末の優先順位を表わし、かつ前記メタデータは対応するコンテンツの配信先となる端末に必要とされる必要能力を表わし、
さらに前記決定手段は、
配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定する設定手段と、
この設定手段により設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定する選定手段とを具備した請求項1に記載のコンテンツ配信装置。 - コンテンツの配信先端末を前記コンテンツの属性やユーザ状態に応じて表わしたユーザプロファイルと、前記コンテンツの属性を表わしたメタデータとをそれぞれ参照可能な環境下において、
コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定し、
この決定した配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信するコンテンツ配信方法。 - 前記ユーザプロファイルは複数の端末のそれぞれが装備する装備能力や利用可能状態を表わすとともに1種類のコンテンツに対して複数の配信先端末が設定される場合にそれらの配信先端末の優先順位を表わし、かつ前記メタデータは対応するコンテンツの配信先となる端末に必要とされる必要能力を表わす環境下において、
前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定するために、
配信先のユーザに関するユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定し、
この設定した候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定する請求項3に記載のコンテンツ配信方法。 - コンテンツの配信先端末を前記コンテンツの属性やユーザ状態に応じて表わしたユーザプロファイルを格納する第1記憶装置と、前記コンテンツの属性を表わしたメタデータを格納した第2記憶装置とにそれぞれアクセス可能なコンピュータを、
コンテンツの配信の要求がなされたことに応じて、配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルおよび配信すべきコンテンツに関するものとして前記第2記憶装置に格納されているメタデータに基づき前記配信すべきコンテンツの配信先端末を決定する決定手段と、
この決定手段により決定された配信先端末に宛てて前記配信すべきコンテンツを送信する送信手段として機能させるコンテンツ配信プログラム。 - 前記ユーザプロファイルは複数の端末のそれぞれが装備する装備能力や利用可能状態を表わすとともに1種類のコンテンツに対して複数の配信先端末が設定される場合にそれらの配信先端末の優先順位を表わし、かつ前記メタデータは対応するコンテンツの配信先となる端末に必要とされる必要能力を表わし、
さらに前記決定手段としては、
配信先のユーザに関するものとして前記第1記憶装置に格納されているユーザプロファイルにて前記配信すべきコンテンツに関して複数の配信先端末が設定されている場合に、この複数の配信先端末を前記優先順位に従って順次に候補端末として設定する設定手段と、
この設定手段により設定された候補端末に関する前記装備能力と前記配信すべきコンテンツに関する必要能力との照合、ならびに前記候補端末とのネゴシエーションにより前記候補端末への配信が可能か否かを確認し、これにより配信が可能であると判定できる候補端末を前記配信すべきコンテンツの配信先端末として選定する選定手段として前記コンピュータを機能させる請求項5に記載のコンテンツ配信プログラム。
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