JP2004013035A - 画像形成装置 - Google Patents

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Maki Sudo
須藤 真樹
Hiroyuki Mitsu
三津 博之
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Abstract

【課題】短時間でのクリーニングと、装置の小型化、低価格化とを両立することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体10と、像担持体表面にトナー画像を形成する画像形成手段1Y〜Kと、少なくとも一つの中間転写体20、30で構成され像担持体と接触する中間転写装置と、中間転写体と接触するクリーニング体210、213、310、313と、これら中間転写体とクリーニング体にそれぞれ中間転写バイアスとクリーニングバイアスとを印加し、中間転写体とクリーニング体との間に電位勾配を生じさせる電源部9とを備える画像形成装置において、
当該電源部からの共通バイアスから相異なる当該中間転写バイアスと当該クリーニングバイアスとを得る定電圧素子911、912、921、922を有する。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、より詳しくは、画像形成装置のクリーニング技術の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真方式(静電転写方式)を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置が広く知られている。このような画像形成装置では、最終転写体により、記録シート上にトナー像を転写し、その後当該トナー像を定着することにより永久像としてのトナー像を記録シート上に得るものである。ここで、記録シート上に転写されなかったトナーは、画像形成装置内のクリーニング装置により除去される必要がある。このような残留トナーとしては、本来の極性を維持した正極トナーと、本来の極性から反転した逆極トナーとが存在する。
【0003】
これら両方の極性の残留トナーをクリーニングする方法としては、▲1▼正極残留トナー用クリーナと、逆極残留トナー用クリーナとを別々に設けるもの(例えば、特開平10−10942号公報、特開2001−337542号公報、特開2001−255749号公報など)や、▲2▼正極及び逆極共用クリーナを設け、電位勾配を変更するもの(例えば、特開平8−240960号公報など)などが従来から提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の技術では、それぞれ次のような課題が存在する。
【0005】
すなわち、▲1▼正極残留トナー用クリーナと、逆極残留トナー用クリーナとを別々に設ける場合には、(比較的短時間でクリーニングを行うことができるメリットがあるものの)装置が複雑になり、大型化、コストアップを招きがちであるとのデメリットがある。特に、フルカラー画像形成装置に適用する婆には、クリーナの数が多くなり、このようなデメリットが顕著となる。一方、▲2▼正極及び逆極共用クリーナを設け、電位勾配を変更する場合には、(装置を小型化、低コスト化できるメリットがあるものの)正極用及び逆極用それぞれの電位勾配を形成し、クリーニングする必要があり、クリーニング時間が長くなり生産性が低下しがちであるとのデメリットがある。
【0006】
本発明は、このような技術的な課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、短時間でのクリーニングと、装置の小型化、低価格化とを両立することができる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、像担持体と、像担持体表面にトナー画像を形成する画像形成手段と、少なくとも一つの中間転写体で構成され像担持体と接触する中間転写装置と、中間転写体と接触するクリーニング体と、これら中間転写体とクリーニング体にそれぞれ中間転写バイアスとクリーニングバイアスとを印加し、中間転写体とクリーニング体との間に電位勾配を生じさせる電源部とを備える画像形成装置において、当該電源部からの共通バイアスから相異なる当該中間転写バイアスと当該クリーニングバイアスとを得る定電圧素子を有するものである。ここで、前記当該中間転写バイアスと当該クリーニングバイアスと差は(前記定電圧素子の特性に応じ)一定でである。
【0008】
画像形成装置をこのように構成することにより、中間転写体用の電源と、クリーニング体用の電源とを共用することができ、装置の小型化、低価格化を実現することができる。その結果、装置の構成を複雑化することなく、複数のクリーニング体を設けることが可能になり、クリーニング時間の短縮に繋がる。
【0009】
なお、この画像形成装置は、一般に、中間転写体と接触する最終転写体を有するものでもある。そして、像担持体上の出力用画像としてのトナー画像が、中間転写体を経て、中間転写体と最終転写体との間に搬送される記録シート上に転写される。さらに、この最終転写体にはクリーニング体が接触しない構成を採用することができる。
【0010】
ここで、クリーニング体をクリーニングロール又はクリーニンブブラシ(ロール)として構成してもよい。これらは、一般に導電性部材で構成される。また、クリーニング体としてクリーニングロールを採用する場合には、当該クリーニングロールに圧接するクリーニングブレードを備えるものでもよい。この際、クリーニングロール及びクリーニングブレードはいすれも金属(例えば、ステンレス)で構成することができる。さらに、クリーニングロール及びクリーニングブレードとによりクリーニングされたトナーを回収する収容体を備えるものでもよい。さらに、クリーニングロールに付着する残留トナーを掻き落とすクリーニングブレードと、当該クリーニングブレードにより掻き落とされた残留トナーを搬出する搬出機構を備えるものでもよい。
【0011】
また、定電圧素子としては、ツェナーダイオード、(方向性のない)バリスタなどを用いることができる。
【0012】
また、前記電源部は、前記共通バイアスとして、プラス極性共通バイアスと、マイナス極性共通バイアスとを切り替え可能であるとともに、前記定電圧素子は、プラス極性共通バイアスから相異なるプラス極性中間転写バイアスとプラス極性クリーニングバイアスとを得、マイナス極性バイアスから相異なるマイナス極性中間転写バイアスとマイナス極性クリーニングバイアスとを得るように構成してもよい。
【0013】
また、前記クリーニング体が複数存在し、前記電源部からの共通バイアスから相異なる各クリーニング体に対する各クリーニングバイアスを得る(複数の)定電圧素子を有するものでもよい。ここで、前記各クリーニングバイアスの差は(前記定電圧素子の特性に応じ)一定でである。また、前記クリーニング体として、一の中間転写体に接触する二つのクリーニング体が存在し、二つのクリーニング体のうち、一方には中間転写バイアスよりも高いクリーニングバイアスを印加し、他方には中間転写バイアスよりも低いクリーングバイアスを印加するよう構成してもよい。
【0014】
このような発明は、カラー画像形成装置に適用されることで、そのメリットを一層顕著に発揮する。すなわち、前記像担持体として異なる色用の複数の像担持体を備え、前記中間転写装置としてこれら複数の像担持体の一部と接触する第一の上流側中間転写体と、これら複数の像担持体の残りの一部と接触する第一の下流側中間転写体と、これら第一の上流側中間転写体及び第一の下流側中間転写体に接触し、第一の上流側中間転写体からトナー画像が転写された後に第一の下流側中間転写体からトナー画像が転写される第二の中間転写体とを備え、第一の上流側中間転写体、第一の下流側中間転写体、第二の中間転写体のうち、少なくとも一の中間転写体には、それぞれ二つのクリーニング体が接触するよう構成することができる。また、第一の上流側中間転写体、第一の下流側中間転写体、第二の中間転写体のうち、二つの中間転写体には、それぞれ二つのクリーニング体が接触するよう構成することができる。さらに、第一の上流側中間転写体、第一の下流側中間転写体、第二の中間転写体のうち、各中間転写体には、それぞれ二つのクリーニング体が接触するようこうせいすることもできる。
【0015】
より具体的には、前記像担持体としてイエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4つの像担持体を備え、前記中間転写装置としてこれら4つの像担持体のうちそれぞれ2つの像担持体と接触する第一の上流側中間転写体及び第一の下流側中間転写体と、これら第一の上流側中間転写体及び第一の下流側中間転写体に接触し、第一の上流側中間転写体からトナー画像が転写された後に第一の下流側中間転写体からトナー画像が転写される第二の中間転写体とを備え、第一の上流側中間転写体、第一の下流側中間転写体、第二の中間転写体のうち、少なくとも一の中間転写体には、それぞれ二つのクリーニング体が接触するよう構成することができる。
【0016】
なお、前記電源部は、前記共通バイアスの電位を変更可能な定電圧電源を採用することができる。
【0017】
【発明の実施による形態】
以下、実施例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
【0018】
実施例1 図1は、本発明の実施例1に係るタンデム型フルカラープリンタ(画像形成装置)を示すものである。図2は、図1に示したフルカラープリンタ(画像形成装置)の画像形成要部を示すものである。
【0019】
このフルカラープリンタ1は、大きく分けて、画像形成部と、中間転写装置、最終転写ロール40、定着装置6、給紙部により構成される。
【0020】
画像形成部は、イエロー(Y)用、マゼンタ(M)用、シアン(C)用、及びブラック(K)用の4つの画像形成ユニット(画像形成手段)1Y〜Kと、露光装置12とにより構成される。さらに、各画像形成ユニットは1Y〜Kは、それぞれ4つの感光体ドラム(像担持体)10Y〜K、これら感光体ドラム10Y〜Kにそれぞれ接触する帯電ロール(接触型帯電体)11Y〜K、これら感光体ドラム10Y〜Kにそれぞれ対峙する現像装置12Y〜K、これら感光体ドラム10Y〜Kにそれぞれ接触する感光体ブラシロール13Y〜Kで構成されている。
【0021】
ここで、感光体ドラム10周辺の各部材の配置としては、各感光体ドラム10を中心に、感光体ドラム10の回転方向の上流側から下流側にかけて、帯電ロール11、現像装置12(現像装置の現像スリーブ)、(後述する)第一の中間転写ロール、感光体ブラシロール13が配設されている。なお、感光体ブラシロール13は、金属(ステンレス)製のロール状基材に、導電性樹脂性の植毛テーブを、スパイラル状に巻きつけて構成される。
【0022】
感光体ドラム10Y〜Kは、帯電ロール11Y〜Kにより−900V程度のDC電圧が印加され、これによって約−380V程度に一様に帯電され、また、露光装置15で静電潜像が書き込まれた際にその表面電位は約−70V程度にまで除電される。
【0023】
現像装置12Y〜Kは、現像ロール、現像剤量規制部材、現像剤搬送部材、及び現像剤を搬送し攪拌するオーガーを備えた磁気ブラシ接触型二成分現像方式の現像装置である。上記現像剤量規制部材によって規制されて現像部に搬送される現像剤量は約30〜40g/mであり、この時に現像ロール上に存在するトナーの帯電量は概ね−20〜−40μC/g程度である。この現像装置12Y〜Kには、AC+DCの現像電圧を印加して現像が実施されるが、この現像電圧はACが4kHz、1.6kVppで、DCが−300V程度である。
【0024】
中間転写装置は、一次転写位置において感光体ドラム10Y、10Mに接触する第一の上流側中間転写ロール(第一の上流側中間転写体)20aと、一次転写位置において感光体ドラム10C、10Kに接触する第一の下流側中間転写ロール(第一の上流側中間転写体)20bと、これら二つの第一の中間転写ロール20a、20bにそれぞれ二次転写位置において接触する第二の中間転写ロール30と、第二の中間転写ロール30上のトナー画像の有無及び濃度を光学的に非接触で検知するトナーセンサ8を備えている。
【0025】
さらに、第一の上流側中間転写ロール20aはクリーニング装置(クリーニング手段)21aを備えている。この第一の上流側クリーニング装置21aは、第一の上流側中間転写ロール20aに接触する金属(ステンレス)製のクリーニングロール(下流側クリーニングロール)210aと、そのクリーニングロール210aに当接する金属(ステンレス)製のクリーニンブブレード211aと、クリーニンブブレード211aにより掻き落とされた残留トナーを上流側クリーニング装置21a外部の図示しないトナー回収ボックスへ搬送するスクリューオーガ(搬送機構)214a、クリーニングロール210aよりも第一の上流側中間転写ロール20aの回転方向上流側近傍において中間転写ロール20aに接触する中間転写ブラシロール(下流側クリーニングブラシ)213aと、これらクリーニングロール210a、クリーニンブブレード211a、スクリューオーガ214a、中間転写ブラシロール213aを収容するクリーナハウジング(収容体)212aを備えている。なお、中間転写ブラシロール213aは、金属(ステンレス)製のロール状基材に、導電性樹脂性の植毛テーブを、スパイラル状に巻きつけて構成される。
【0026】
同様に、第一の下流側中間転写ロール20bはクリーニング装置(クリーニング手段)21 bを備えている。この第一の下流側クリーニング装置21 bは、第一の下流側中間転写ロール20 bに接触する金属(ステンレス)製のクリーニングロール(下流側クリーニングロール)210 bと、そのクリーニングロール210 bに当接する金属(ステンレス)製のクリーニンブブレード211 bと、クリーニンブブレード211 bにより掻き落とされた残留トナーを上流側クリーニング装置21b外部の図示しないトナー回収ボックスへ搬送するスクリューオーガ(搬送機構)214b、クリーニングロール210 bよりも第一の下流側中間転写ロール20 bの回転方向上流側近傍において中間転写ロール20 bに接触する中間転写ブラシロール213 bと、これらクリーニングロール210 b、クリーニンブブレード211 b、スクリューオーガ214b、中間転写ブラシロール213 bを収容するクリーナハウジング(収容体)212 bを備えている。なお、中間転写ブラシロール213bは、金属(ステンレス)製のロール状基材に、導電性樹脂性の植毛テーブを、スパイラル状に巻きつけて構成される。
【0027】
また、第二の中間転写ロール30はクリーニング装置(クリーニング手段)31を備えている。この第ニクリーニング装置32は、第二の中間転写ロール30に接触する金属(ステンレス)製のクリーニングロール(上流側クリーニングロール)310と、そのクリーニングロール310に当接する金属(ステンレス)製のクリーニンブブレード311と、クリーニンブブレード311により掻き落とされた残留トナーを上流側クリーニング装置31外部の図示しないトナー回収ボックスへ搬送するスクリューオーガ(搬送機構)314、クリーニングロール310よりも第二の中間転写ロール30の回転方向下流側近傍において中間転写ロール30に接触する中間転写ブラシロール(上流側クリーニングブラシ)313と、これらクリーニングロール310、クリーニンブブレード311、スクリューオーガ314、中間転写ブラシロール313を収容するクリーナハウジング(収容体)312を備えている。なお、中間転写ブラシロール313は、金属(ステンレス)製のロール状基材に、導電性樹脂性の植毛テーブを、スパイラル状に巻きつけて構成される。
【0028】
ここで、第一の上流側中間転写ロール20aの周辺部材の配置としては、第一の上流側中間転写ロール20aを中心に、第一の上流側中間転写ロール20aの回転方向の上流側から下流側にかけて、感光体ドラム10M、感光体ドラム10Y、第二の中間転写ロール30、中間転写ブラシロール213a、クリーニングロール210aが配設されている。また、第一の下流側中間転写ロール20bの周辺部材の配置としては、第一の下流側中間転写ロール20bを中心に、第一の下流側中間転写ロール20bの回転方向の上流側から下流側にかけて、感光体ドラム10K、感光体ドラム10C、第二の中間転写ロール30、中間転写ブラシロール213b、クリーニングロール210bが配設されている。さらに、第二の中間転写ロール30の周辺部材の配置としては、第二の中間転写ロール30を中心に、第二の中間転写ロール30の回転方向の上流側から下流側にかけて、第一の上流側中間転写ロール20a、第一の下流側中間転写ロール20b、トナーセンサ8、最終転写ロール40、クリーニングロール310、中間転写ブラシロール313が配設されている。
【0029】
第一の中間転写ロール20a、20bは、金属パイプの上にシリコンゴム層(導電性弾性層)を設け、更にその上に高離型層(導電性弾性層よりも高電気抵抗な抵抗層)をコーティングして形成されており、その抵抗値については、通常10〜10Ωの範囲のものを使用できるが、ここでは10Ω程度とされている。そして、上記感光体10Y〜Kからこの第一の中間転写ロール20a、20bにトナー像を転写するのに必要な表面電位は、通常+250〜500V程度の範囲であり、トナーの帯電状態、雰囲気温度、湿度等により最適値を設定することができる。
第二の中間転写ロール30も、上記第一の中間転写ロール20a、20bと同様に、金属パイプの上にシリコンゴム層(導電性弾性層)を設け、更にその上に高離型層(導電性弾性層よりも高電気抵抗な抵抗層)をコーティングして形成されており、その抵抗値については、通常10〜1012Ωの範囲のものを使用できるが、ここでは1011Ω程度とされている(すなわち、第一の中間転写ロール20a、20bよりも高抵抗に構成される)。そして、上記第一の中間転写ロール20a、20bからこの第二の中間転写ロール30にトナー像を転写するのに必要な表面電位は、通常+600〜1200V程度の範囲であり、トナーの帯電状態、雰囲気温度、湿度等により最適値を設定することができる。
【0030】
最終転写ロール(最終転写体)40は、最終転写位置において第二の中間転写ロール30に接触し、金属パイプの上にウレタンゴム層を設け、更にその上に樹脂コーティングが施されてており、その抵抗値については、通常10〜10Ωの範囲のものを使用できるが、ここでは10Ω(すなわち、第二の中間転写ロール30よりも低抵抗に構成される)程度とされている。そして、上記第二の中間転写ロール30から用紙(記録シート)S上にトナー像を転写するのにこの最終転写ロール40に印加する転写電圧は、通常+1200〜5000V程度の範囲であり、雰囲気温度、湿度、用紙Sの種類(抵抗値等)等により最適値を設定することになるが、ここでは定電流方式を採用して常温常湿環境下で約+6μAを印加し、ほぼ適正な最終転写電圧+1600〜2000V程度を得ている。
【0031】
また、最終転写ロール40は、(第一の中間転写ロール20a、20b、第二の中間転写ロール30とは異なり)クリーニングロール(クリーニング体)が当接されていない。さらに、(画像形成ユニット取替え時を除き、画像形成モード時、プロセスコントロールモード時、クリーニングモード時を含め)、最終転写ロール40は、第二の中間転写ロール30に接触しており、特別なリトラクト機構などを有しない。
【0032】
なお、最終転写ロール40の表面粗さ(Rz)は、20〔μm(Rz)〕以下、例えば10〔μm(Rz)〕とすることができ、第一及び第二の中間転写ロール20a、20b、30の表面粗さ(Rz)は、10〔μm(Rz)〕以下、例えば1〔μm(Rz)〕とすることができる。さらに、第一及び第二の中間転写ロール20a、20b、30よりも最終転写ロール40の方が表円粗さ(Rz)が粗い。これらの表面粗さ(Rz)は、トナー画像を構成するトナーの平均粒径以下であることが好ましい。
【0033】
定着装置6は、加熱ロール62と加圧ロール61とが圧接されて定着ニップを形成している。加熱ロール62中には熱源としてのハロゲンランプ(図示せず)が配設され、定着時には加熱ロール62表面を所定の定着温度に加熱するように構成されている。また、この定着ニップに対して用紙Sの搬送方向下流側に、定着排出ロール対63a、63bが配設されている。
【0034】
給紙部は、給紙トレイ50から排出トレイ70に至るまでの用紙Sの搬送経路(図中点線で示す)Pに沿って形勢されている。給紙トレイ50内には複数枚の用紙Sが収容されており、その給紙トレイ50から搬送経路の下流側にかけて、順に、ピックアップロール51aとリタードロール51bとのロール対、搬送ロール52a、52bの対、レジストロール53a、53bの対、(最終転写ロール40、及び定着装置6を経て)、排出ロール54a、54bの対が配設されている。
【0035】
図3は、このフルカラープリンタ1の電位制御系を説明するブロック図であるカラープリンタ1の状況、すなわちプリントモード(画像形成モード)、プロセスコントロールモード、クリーニングモードの別に基いて、電源部9は、各帯電ロール11、感光体ブラシロール13、第一の中間転写ロール20a、20b、クリーニングロール210、中間転写ブラシロール213、第二の中間転写ロール30、クリーニングロール310、中間転写ブラシロール313、最終転写ロール40に印加する電圧を制御し、その結果、フルカラープリンタ1の状況に応じて適切な電位勾配をこれら各帯電ロール11、感光体ブラシロール13、第一の中間転写ロール20a、20b、クリーニングロール210、中間転写ブラシロール213、第二の中間転写ロール30、クリーニングロール310、中間転写ブラシロール313、最終転写ロール40の間に形成している。
【0036】
ここで、電源部9は、帯電用電源90、第一の中間転写体用電源91、第二の中間転写体用電源92、最終転写体用電源93を備えている。帯電用電源90は、共通バイアスV(11)を出力する。第一の中間転写体用電源91は、プラス共通バイアス用電源91bと、マイナス共通バイアス用電源91aとを有し、それぞれ切り替え可能であり、共通バイアスV(213)を出力する。第二の中間転写体用電源92は、プラス共通バイアス用電源92bと、マイナス共通バイアス用電源92aとを有し、それぞれ切り替え可能であり、共通バイアスV(310)を出力する。最終転写体用電源93は、プラス共通バイアス用電源93bと、マイナス共通バイアス用電源93aとを有し、それぞれ切り替え可能であり、共通バイアスV(40)を出力する。なお、帯電用電源90、第一の中間転写体用電源91、第二の中間転写体用電源92、最終転写体用電源93はいずれも定電圧電源であり、その電圧は調整することができる。
【0037】
そして、共通バイアスV(11)は、そのまま帯電ロール11に印加され、一方で単一のツェナーダイオード(定電圧素子)901を介して感光体ブラシロール13に印加される。また、共通バイアスV(213)は、そのまま中間転写ブラシロール213に印加され、一方で二つの直列ツェナーダイオード(定電圧素子)911a、bを介して第一の中間転写ロール20に印加され、他方で四つの直列ツェナーダイオード(定電圧素子)911a、b、912a、bを介してクリーニングロール210に印加される。また、共通バイアスV(310)は、そのままクリーニングロール310に印加され、一方で二つの直列ツェナーダイオード(定電圧素子)921a、bを介して第二の中間転写ロール30に印加され、他方で四つの直列ツェナーダイオード(定電圧素子)921a、b、922a、bを介して中間転写ブラシロール313に印加される。なお、共通バイアスV(40)はそのまま最終転写ロール40に印加される。これらにより、以下説明する電位勾配を形成している。
【0038】
以下、このフルカラープリンタ1の動作を説明する。
【0039】
【表1】
Figure 2004013035
表1は、プリントモードにおいて、本実施例において電源部9が各各帯電ロール11、中間転写ブラシロール213、クリーニングロール310、最終転写ロール40に印加するバイアス電圧をまとめたものである。
【0040】
図4は、出力用画像としてのトナー画像の移動状況を説明するものである。図中実線矢印は、出力用画像としてのトナー画像の移動経路を示している。なお、本実施例で使用するトナーは、マイナス帯電トナーである。すなわち、正極トナーがマイナス帯電しており、逆極トナーがプラス帯電している。
【0041】
各画像形成ユニット1Y〜Kにより、感光体ドラム10Y〜K上にはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が形成される。すなわち、各感光体ドラム10の表面が帯電ロール11により一様に帯電され、露光装置12から出力画像に対応したレーザービームRが帯電後の感光体ドラム10表面に照射され、露光された部分と露光されなかった部分との電位差により、感光体ドラム10上には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して、現像装置12が選択的にトナーを付与し、感光体ドラム10上にトナー画像が形成される。
【0042】
そして、まずマゼンタ用の感光体ドラム10Mから、第一の上流側中間転写ロール20aへとマゼンタのトナー画像が一次転写される。次いで、イエロー用の感光体ドラム10Yから、第一の上流側中間転写ロール20aへとイエローのトナー画像が一次転写され、マゼンタのトナー画像に重ね合わされる。一方同様に、ブラック用の感光体ドラム10Kから、第一の下流側中間転写ロール20bへとブラックのトナー画像が一次転写される。次いで、シアン用の感光体ドラム10Cから、第一の下流側中間転写ロール20bへとシアンのトナー画像が一次転写される。
【0043】
一次転写されたマゼンタとイエローのトナー画像は、第二の中間転写ロール30へ二次転写される。一方、一次転写されたブラックとシアンのトナー画像も、第二の中間転写ロール30へ二次転写され、ここで先に二次転写されているマゼンタ、イエローのトナー画像と、シアンのトナー画像とが重ね合わされ、フルカラーのトナー画像が第二の中間転写ロール30上に形成される。
【0044】
二次転写されたフルカラートナー画像及びブラックトナー画像は、第二の中間転写ロール30と最終転写ロール40との間のニップ部分に達する。そのタイミングに同期して、レジストロール対53a、53b(図1参照)から記録シートとしての用紙Sが当該ニップ部分に搬送され、用紙S上にそのフルカラートナー画像及びブラックトナー画像が三次転写(最終転写)される。
【0045】
この用紙Sは、その後、定着装置6の加熱ロール62と加圧ロール61とのニップ部分を通過する(図1参照)。その際、両ロール61、62から与えられる熱と圧力との作用により、フルカラートナー画像及びブラックトナー画像が用紙Sに定着し、永久像となる。さらにその後、用紙Sは、排出ロール対54a、54bにより排出トレイ70へと排出され、フルカラー画像形成が終了する。
【0046】
図5は、転写されずに中間転写ロール上及び最終転写ロール上に残留したトナーの移動状況を説明するものである。クリーニングロール310は、第二の中間転写ロール30よりも高電位であるため、クリーニングロール310にはマイナス帯電している正極残留トナーが付着する。一方、中間転写ブラシロール313は、第二の中間転写ロール30よりも低電位であるため、中間転写ブラシロール313にはプラス帯電している逆極残留トナーが付着する。
【0047】
また、クリーニングロール210aは、第一の上流側中間転写ロール20aよりも低電位であるため、クリーニングロール210aにはプラス帯電している逆極残留トナーが付着する。一方、中間転写ブラシロール213aは、第一の上流側中間転写ロール20aよりも高電位であるため、クリーニングロール210aにはマイナス帯電している正極残留トナーが付着する。同様に、クリーニングロール210bは、第一の下流側中間転写ロール20bよりも低電位であるため、クリーニングロール210bにはプラス帯電している逆極残留トナーが付着する。一方、中間転写ブラシロール213bは、第一の下流側中間転写ロール20bよりも高電位であるため、クリーニングロール210bにはマイナス帯電している正極残留トナーが付着する。
【0048】
変形例 実施例1に係るフルカラープリンタ1において、クリーニングロール210bを省略することも可能である。
【0049】
実施例2 実施例1に係るフルカラープリンタ1は、中間転写装置として、第一の上流側中間転写ロール20a、第一の下流側中間転写ロール20b、第二の中間転写ロール30の複数(3つ)の中間転写体を備えるものであるが、本実施例に係る単色プリンタ1は、中間転写装置として、一つの中間転写ロール20のみ備えるものである。なお、実施例1に係るフルカラープリンタ1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
以下、この単色プリンタ1の動作を説明する。
【0051】
図6は、転写されずに中間転写ロール上及び最終転写ロール上に残留したトナーの移動状況を説明するものである。クリーニングロール210(上流側クリーニングロール)aは、中間転写ロール20よりも高電位であるため、クリーニングロール210aにはマイナス帯電している正極残留トナーが付着する。一方、クリーニングロール(下流側クリーニングロール)210bは、中間転写ロール20よりも低電位であるため、クリーニングロール210bにはプラス帯電している逆極残留トナーが付着する。なお、クリーニングロール210aとクリーニングロール210bとに印加するバイアスの大きさは逆にしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、短時間でのクリーニングと、装置の小型化、低価格化とを両立することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1に係るフルカラープリンタの断面概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1に係るフルカラープリンタの要部断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1に係るフルカラープリンタの電位勾配制御系を説明するブロック図である。
【図4】図4は、本発明の実施例1に係るフルカラープリンタにおいて出力用画像としてのトナー画像の移動状況を説明するものである。
【図5】図5は、本発明の実施例1に係るフルカラープリンタにおいて転写されずに残留したトナーの移動状況を説明するもの。
【図6】図6は、本発明の実施例2に係るフルカラープリンタにおいて転写されずに残留したトナーの移動状況を説明するもの。
【符号の説明】
1…プリンタ(画像形成装置)、1Y〜K…画像形成ユニット(画像形成手段)、11…帯電ロール(画像形成手段)、15…露光装置(画像形成手段)、13…現像装置(画像形成手段)、20a…第一の上流側中間転写ロール(中間転写体)、20b…第一の下流側中間転写ロール(中間転写体)、30…第二の中間転写ロール(中間転写体)、40…最終転写ロール(最終転写体)、21a…クリーニング装置(クリーニング手段)、21b…クリーニング装置(クリーニング手段)、31…クリーニング装置(クリーニング手段)、210a、210b…クリーニングロール(下流側クリーニングロール)、310…クリーニングロール(上流側クリーニングロール)、211a、211b、311…クリーニングブレード、213a、213b、313…中間転写ブラシロール(クリーニングブラシ)、212a、212b、312…クリーナハウジング(収容体)、9…電源部、90…帯電用電源、91…第一の中間転写体用電源、92…第二の中間転写体用電源、93…最終転写体用電源、901、911、912、921、922…ツェナーダイオード(定電圧素子)

Claims (6)

  1. 像担持体と、像担持体表面にトナー画像を形成する画像形成手段と、少なくとも一つの中間転写体で構成され像担持体と接触する中間転写装置と、中間転写体と接触するクリーニング体と、これら中間転写体とクリーニング体にそれぞれ中間転写バイアスとクリーニングバイアスとを印加し、中間転写体とクリーニング体との間に電位勾配を生じさせる電源部とを備える画像形成装置において、
    当該電源部からの共通バイアスから相異なる当該中間転写バイアスと当該クリーニングバイアスとを得る定電圧素子を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電源部は、前記共通バイアスとして、プラス極性共通バイアスと、マイナス極性共通バイアスとを切り替え可能であるとともに、
    前記定電圧素子は、プラス極性共通バイアスから相異なるプラス極性中間転写バイアスとプラス極性クリーニングバイアスとを得、マイナス極性バイアスから相異なるマイナス極性中間転写バイアスとマイナス極性クリーニングバイアスとを得る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング体が複数存在し、
    前記電源部からの共通バイアスから相異なる各クリーニングバイアスを得る定電圧素子を有する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニング体として、一の中間転写体に接触する二つのクリーニング体が存在し、
    二つのクリーニング体のうち、一方には中間転写バイアスよりも高いクリーニングバイアスを印加し、他方には中間転写バイアスよりも低いクリーングバイアスを印加する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体としてイエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4つの像担持体を備え、
    前記中間転写装置としてこれら4つの像担持体のうちそれぞれ2つの像担持体と接触する第一の上流側中間転写体及び第一の下流側中間転写体と、これら第一の上流側中間転写体及び第一の下流側中間転写体に接触し、第一の上流側中間転写体からトナー画像が転写された後に第一の下流側中間転写体からトナー画像が転写される第二の中間転写体とを備え、
    第一の上流側中間転写体、第一の下流側中間転写体、第二の中間転写体のうち、少なくとも一の中間転写体には、それぞれ二つのクリーニング体が接触する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記電源部は、前記共通バイアスの電位を変更可能な定電圧電源である請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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