JP2004012106A - 除湿空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷房運転と除湿運転の両方に容易に対応でき、しかも除湿運転の場合にも蒸発器に着霜が起こりにくい除湿空調装置を提供する。
【解決手段】冷媒ガス昇圧機260と、冷媒ガス凝縮器220と、冷媒液を蒸発し処理空気Aを露点温度まで冷却する蒸発器210と、凝縮器220と蒸発器210との間の凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間圧力で冷媒の蒸発凝縮を行い中間圧力蒸発で処理空気Aを冷却し、中間圧力凝縮で加熱する熱交換手段300と、熱交換手段300と蒸発器210との間の第1の絞り機構292と、凝縮器220と熱交換手段300との間の第2の絞り機構291と、昇圧冷媒ガスを第1の絞り機構292の下流側に注入するホットガスバイパス回路552を備え、処理空気Aは熱交換手段300での冷却と蒸発器210での冷却と熱交換手段300での加熱とをこの順番で受ける除湿空調装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿空調装置に関し、特に冷房運転と除湿運転の両方に容易に対応でき、しかも除湿運転の場合にも蒸発器に着霜が起こりにくい除湿空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すような除湿空調装置があった(特開2001−208373号公報)。この装置は、冷媒Cを圧縮する圧縮機260と、圧縮された冷媒Cを外気Bで凝縮する凝縮器220と、凝縮した冷媒Cをソレノイドバルブを有するバイパス付き膨張弁291で減圧し、中間圧力で蒸発と凝縮を繰り返して行う熱交換器300’’と、ここで凝縮した冷媒Cをソレノイドバルブを有するバイパス付き膨張弁292で減圧し、これを蒸発させて空調空間101からの処理空気Aを露点温度に冷却する蒸発器210とを備える。
【0003】
この装置では、除湿運転モード時には膨張弁292のバイパスソレノイドバルブを閉として熱交換器300’’の蒸発と凝縮の圧力を凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力の中間圧力とする。また、冷房運転モード時には膨張弁292のソレノイドバルブを開として、熱交換器300’’の圧力を蒸発器210の蒸発圧力と等しくすることにより、熱交換器300’’を蒸発器の一部として作動させる。
したがって除湿運転モード時には、熱交換器300’’は、蒸発器210で露点温度に冷却される前後の処理空気同士の間で、冷媒を媒体として熱交換を行う。このようにして、蒸発器210で露点に冷却された処理空気Aは、熱交換器300’’で再熱される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の除湿空調装置では、冷房運転時には処理空気を冷却するための伝熱面積は蒸発器210と熱交換器300’’の合計面積になる。一方、除湿運転時には処理空気を露点温度に冷却して水分を除去するための伝熱面積は、蒸発器210だけになる。したがって、圧縮機260からの冷房運転に適した大きい冷媒の体積流量(圧縮機おしのけ量)を受けて蒸発器210の蒸発温度が低下し、着霜が起こりやすいという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、冷房運転と除湿運転の両方に容易に対応でき、しかも除湿運転の場合にも蒸発器に着霜が起こりにくい除湿空調装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による除湿空調装置は、例えば図1に示されるように、冷媒ガスを昇圧する昇圧機260と;前記冷媒ガスを凝縮して高熱源流体を加熱する凝縮器220と;冷媒液を蒸発して処理空気Aを露点温度まで冷却する蒸発器210と;凝縮器220と蒸発器210とを接続する冷媒経路中に設けられた、凝縮器220の凝縮圧力と蒸発器210の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒の蒸発と凝縮を行い、前記中間圧力蒸発により処理空気Aを冷却し、前記中間圧力凝縮により処理空気Aを加熱する熱交換手段300と;熱交換手段300と蒸発器210との間の前記冷媒経路中に設けられた第1の絞り機構292と;凝縮器220と熱交換手段300との間の前記冷媒経路中に設けられた第2の絞り機構291と;昇圧機260で昇圧された冷媒ガスを第1の絞り機構292の下流側に注入するホットガスバイパス回路552を備え;処理空気Aは、熱交換手段300での冷却と蒸発器210での冷却と熱交換手段300での加熱とをこの順番で受けるように構成される。
【0007】
ホットガスバイパスは典型的には第2の絞り機構の上流側、さらには凝縮器の上流側から導出する。
【0008】
このように構成すると、昇圧機で昇圧された冷媒ガスを第1の絞り機構の下流側に注入するホットガスバイパス回路を備えるので、第1の絞り機構を通して流れる冷媒に昇圧機で昇圧した冷媒を加えることができる。
【0009】
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の除湿空調装置では、ホットガスバイパス回路552の注入部554は、蒸発器210の上流側に設けるようにしてもよい。
【0010】
特に蒸発器210が、例えば図1(b)に示されるように、第1の絞り機構292の下流側でディストリビュータ601で分岐される複数のサーキットを含むとき、該ディストリビュータの上流側に注入するのがよい。
【0011】
また請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2に記載の除湿空調装置では、蒸発器210の着霜を検出する着霜検出器561、562を備え;ホットガスバイパス回路552は、着霜検出器561、562が着霜を検出したときに作動するように構成するとよい。
【0012】
このように構成すると、ホットガスバイパス回路は、着霜検出器が着霜を検出したときに作動するように構成するので、例え着霜してもそれを除去して効率のよい運転を継続することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0014】
図1は、本発明による第1の実施の形態である除湿空調装置21のフロー図である。この除湿空調装置21は処理空気Aをその露点温度に冷却して水分を除いた後に再熱して除湿する除湿運転と、主として顕熱を奪う冷房運転ができる除湿空調装置である。ここで、「処理空気Aをその露点温度に冷却して除湿」というとき、処理空気Aは多少過冷却されることがあり、このときは「露点温度以下に冷却して除湿」となるが、この概念も含むものとする。また露点温度に冷却されて水分が除かれた空気は当初の空気よりも露点温度が低下するので、当初の露点温度を基準にすると「露点温度以下に冷却して除湿」となるが、この概念も含む。
【0015】
図1(a)を参照して、第1の実施の形態である除湿空調装置21及びその構成要素であるヒートポンプHP1の構成を説明する。この除湿空調装置21は、蒸発器210によって低熱源流体としての処理空気Aの絶対湿度を下げ、処理空気Aの供給される空調空間101を快適な環境に維持するものである。
【0016】
図中、空調空間101から処理空気Aの経路に沿って、処理空気関連の機器構成を説明する。先ず、空調空間101に接続された経路107、熱交換手段としての熱交換器300の第1の区画310、経路108、処理空気Aをその露点温度に冷却する蒸発器210、経路109、熱交換器300の第2の区画320、経路110、経路110に接続された処理空気Aを循環するための送風機102、経路111とこの順番で配列され、そして空調空間101に戻るように構成されている。図中、除湿空調装置21から空調空間101に供給される空気をSA、空調空間101から除湿空調装置21に戻る空気をRAとして示してある。
【0017】
また、屋外OAから高熱源流体としての冷却空気(外気)Bの経路に沿って、経路124、冷媒Cを冷却して凝縮させる凝縮器220、経路125、冷却空気Bを送風するための送風機140、経路126とこの順番で配列され、そして屋外OAに排気EXするように構成されている。
【0018】
次に蒸発器210から冷媒Cの経路に沿って、ヒートポンプHP1の機器構成を説明する。図中蒸発器210、経路204、蒸発器210で蒸発してガスになった冷媒Cを圧縮する(昇圧する)昇圧機としての圧縮機260、経路201、凝縮器220、経路202、絞り330、熱交換器300の第1の区画310(中間蒸発器)を流れる処理空気Aを冷却する蒸発セクション251、熱交換器300の第2の区画320(中間凝縮器)を流れる処理空気Aを加熱(再熱)する凝縮セクション252、経路203、絞り250がこの順番で配列され、そして再び蒸発器210に戻るようにして、ヒートポンプHP1が構成されている。
【0019】
なお、蒸発セクション251は第1の区画310中を蛇行するチューブで形成され、凝縮セクション252は第2の区画320中を蛇行するチューブで形成されている。本実施の形態では、蒸発セクション251は第1の区画310を複数回蛇行した後、凝縮セクション252に接続される。凝縮セクション252は第2の区画320を複数回蛇行した後、経路203に接続される。図中、各セクションは、処理空気Aの流れに沿った面内で蛇行するように示されているが、実際は処理空気Aの流れに直交する面内で蛇行するようにするとよい(図2参照)。但し、直交する面を複数設けて蛇行層が複数あるようにしてもよい。
【0020】
このように蒸発セクション251と凝縮セクション252とを連続した伝熱チューブで形成し、蒸発セクション251を第1の区画310内で複数回十分に蛇行させた後に、即ち内部を流れる冷媒を蒸発させた後に、凝縮セクション252を第2の区画内で複数回蛇行させる構成にすると、蒸発セクション251と凝縮セクション252を接続する配管が1本乃至は最小限(2〜4本)の本数で足りるので、第1の区画310と第2の区画320とを離間して設置し易い(図2(b)(c)参照)。蒸発セクション251と凝縮セクション252を接続する配管が2本以上となる場合の典型例は、後述するように蒸発セクション251と凝縮セクション252(熱交換器300)のサーキット数が2以上の場合である。
【0021】
なお、冷媒Cの経路202に絞り330をバイパスする経路202Aを設け、経路202Aに絞り335とソレノイドバルブ336を直列に設けてある。また、冷媒Cの経路203に絞り250をバイパスする経路203Aを設け、経路203Aにソレノイドバルブ253を設けてある。絞り330と、絞り335と、ソレノイドバルブ336とを含んで第2の絞り機構291が構成され、絞り250とソレノイドバルブ253を含んで第1の絞り機構292が構成されている。ソレノイドバルブ253が開となると、開口面積は経路203の断面積にほぼ等しくなるように形成されている。言い替えれば、ソレノイドバルブ253が開となったときは、第1の絞り機構292の絞り度が減って(開口面積が増えて)、実質的に絞りとしては作用しない程度に大きい開口を有することになる。
【0022】
ソレノイドバルブ336を開とした場合は、第2の絞り機構291を開口面積が大きい絞りを形成するように設定した場合(絞り330の開口面積、プラス絞り335の開口面積)である。このとき第2の絞り機構の絞り度は減って、即ち開口が大きくなる。ソレノイドバルブ336を閉とした場合は、第2の絞り機構291を開口面積が小さい絞りを形成するように設定した場合(絞り330の開口面積)である。このとき第2の絞り機構の絞り度は増えて、即ち開口が小さくなる。
【0023】
言い替えれば、ソレノイドバルブ253を開とした場合は、第1の絞り機構292の開口面積を大きくし、第1の絞り機構292が実質的に絞りを形成しないように設定した場合である。ソレノイドバルブ253を閉とした場合が、第1の絞り機構292の開口面積を小さくし、第1の絞り機構292が絞りを形成するように設定した場合である。
【0024】
次にホットガスバイパスとその制御機構を説明する。圧縮機260の吐出側で凝縮器220の上流側の冷媒ガス経路201にホットガス取り出し口553が設けられ、絞り機構292と蒸発器210との間の冷媒経路にホットガス注入部554が設けられている。ホットガス取り出し口553とホットガス注入部554との間にはホットガスバイパスライン552が敷設されている。ホットガスバイパスライン552には、ホットガスバイパス弁551が挿入配置されている。ホットガスバイパス弁551は、オンオフ動作をするソレノイド弁であるが、これに限らず、自由に開度を調節できる調節弁であってもよい。
【0025】
絞り機構292とホットガス注入部554との間の冷媒経路には、その中を流れる冷媒の温度を検出する温度センサ561が設けられている。本実施の形態では、温度センサ561はホットガス注入部554の上流側に設けられており、これは検出温度がホットガス注入の影響を直接受けない位置である。
【0026】
また蒸発器210の下流側の冷媒ガス経路204には、その中を流れる冷媒の圧力を検出する圧力センサ562が設けられている。
【0027】
また除湿空調装置21は、ホットガスバイパスを制御するコントローラ501を備えている。コントローラ501は、温度センサ561、圧力センサ562、ホットガスバイパス弁551及びソレノイドバルブ336と信号配線で接続されている。そして、温度センサ561、圧力センサ562からの温度信号、圧力信号を受信し、制御信号をホットガスバイパス弁551とソレノイドバルブ336に送信するように構成されている。コントローラ501は、デジタルコントローラとするのが好ましく、制御ソフトをインストールしたパソコンやマイコンであってもよい。
【0028】
ここで、熱交換器300の構成を説明する。熱交換器300は、蒸発器210に流入する前後の処理空気A同士の間で、冷媒Cを介して間接的に熱交換をさせる熱交換器である。
【0029】
この熱交換器300は、蒸発器210を通過する前の処理空気Aを流す第1の区画310と、蒸発器210を通過した後の処理空気Aを流す第2の区画320とが、別々の直方体空間を構成している。両区画には、双方を流れる処理空気が混合しないように隔壁301、302が設けられており、熱交換チューブである蒸発セクション251と凝縮セクション252とを接続する配管202Bはこの2つの区画の隔壁を貫通している。
【0030】
図中、蒸発器210に導入される前の処理空気Aは、右方から経路107を通して、第1の区画310に供給され、左方から経路108を通して出て行く。また蒸発器210を通して露点温度(以下)に冷却され絶対湿度の低下した処理空気Aは、図中左方から経路109を通して第2の区画320に供給され、その右方から経路110を通して出て行く。
【0031】
次に蒸発器210について説明する。蒸発器210は、熱交換器300と同様に、多数の例えばアルミ薄板であるプレートフィンと、それを貫通して蛇行する細管である伝熱チューブで形成されている(図2参照)。図中、各伝熱チューブは、処理空気Aの流れに沿った面内で蛇行するように示されているが、実際は処理空気Aの流れに直交する面内で蛇行するようにするとよい(図2参照)。
【0032】
本除湿空調装置では、ソレノイドバルブ253を閉じると、熱交換器300と蒸発器210との間の冷媒配管は、絞り250を介して接続されることになり、熱交換器300における蒸発圧力及び凝縮圧力は中間圧力となる。
【0033】
温度(気温)が比較的高いときは冷房運転モードを選択し、ソレノイドバルブ253を開き、またソレノイドバルブ336も開く。特に日本の気候では、気温の高いときは、通常は絶対湿度も高い。このときは冷房運転モードを選択して、顕熱と潜熱の両方を積極的に奪うのがよい。
【0034】
なお、除湿運転モード、冷房運転モードの選択は、処理空気の温度又は温度と絶対湿度に基いてコントローラで自動的に行うようにしてもよいし、手動で行うようにしてもよい。湿度の高い低いは個人的好みもある。また、湿度や温度にかかわらず、強制的にとにかく温度を下げたい場合や、室内を強制的に乾燥させるためにとにかく湿度を下げたい場合もあるからである。
【0035】
ソレノイドバルブ253を開にすると、熱交換器300と蒸発器210との間の冷媒配管は、実質的に絞り無しで接続されることになり、熱交換器300内の伝熱チューブ内の圧力は蒸発セクション251と凝縮セクション252共に蒸発器210の蒸発圧力と実質的に等しくなり、熱交換器300も蒸発器210と共に蒸発器として作用する。
【0036】
図1(b)の部分図を参照して、別の実施の形態を説明する。本実施の形態は(a)の場合とは、蒸発器の構造が異なるだけである。したがって蒸発器とその周辺の機器だけを図示し、その他は省略してある。
【0037】
図1(b)に示す場合の蒸発器210についてサーキットの概念を説明する。冷媒を伝熱チューブ中に流してその伝熱チューブの外側を流れる流体と冷媒とを熱交換させる熱交換器のサーキット数とは、冷媒を並行して流す流路の数である。図中冷媒経路203は、絞り250を出た後、蒸発器210の伝熱チューブ210A、210Bに入る直前に設けられたディストリビュータ601に接続されている。ディストリビュータ601から、冷媒経路621と冷媒経路622が分岐して、それぞれ伝熱チューブ210A、210Bに冷媒を導入するように構成されている。
【0038】
伝熱チューブ210A、210Bは、蒸発器210中で並列に冷媒を流すように配置されている。また冷媒の流れ方向は、処理空気Aの流れ方向に対して対向流となっている。これは温度的な対向流とするのが好ましい。
【0039】
この実施の形態では、蒸発器210のサーキットの数は2である。一方、熱交換器300では、伝熱チューブは1本が蛇行しており、サーキットの数は1である。即ち、熱交換器300の中間蒸発器部分である第1の区画310のサーキットの数は1であるから、蒸発器210のサーキットの数2よりも少ない。
【0040】
なお、熱交換器300も複数のサーキットを有するように構成してもよい。このときは熱交換器300のサーキット数よりも蒸発器210のサーキット数を多くするとよい。流れる冷媒の比体積に対応するためである。例えば前者を2としたときは、後者を3以上、例えば4とする。このとき、熱交換器300のサーキットを出口で一度合流させて、ディストリビュータにより分岐した後に、蒸発器210の伝熱管に分岐するようにするとよい。
【0041】
このようにすると、熱交換器300のサーキットを合流ヘッダーに合流して絞り機構292で絞り、蒸発器210のサーキットに再分流するように構成されているので、熱交換器300内での蒸発、凝縮がサーキット毎に不均一であったとしても、その不均一さを蒸発器210に持ち込むことがない。また絞り機構を集約することができ、構造を単純化することができる。
【0042】
次に図1(a)を参照して、ホットガスバイパスの作用を説明する。除湿運転モードでは、ソレノイドバルブ253を閉として熱交換器300と蒸発器210との間に圧力差を生じさせる。また通常は除湿運転モードの冷媒流量(質量流量)に合うように、ソレノイドバルブ336も閉とする。
【0043】
圧縮機260としては、一般的に往復動圧縮機のような容積式を用いるが、そのおしのけ量(体積流量)は一定であるので、冷媒の質量流量が減ると吸い込み圧力が下がる。その結果蒸発器210に霜がつく着霜現象が発生する。着霜は、熱伝達率を低下させ、装置の成績係数を低下させる。エネルギー経済上好ましくない。
【0044】
蒸発器210の蒸発圧力は、温度センサ561の温度に反映される。したがって温度センサ561の温度を監視すれば、蒸発器210の伝熱チューブの外側に霜が着いているか、又は霜が着こうとしているかが分かる。コントローラ501は、温度センサ561からの温度信号を受信して、所定の設定値(1〜−10℃、好ましくは0〜−5℃)になったらホットガスバイパス弁551を開とする。
【0045】
ホットガスバイパス弁551を開くと、圧縮機260の吐出側の冷媒ガス(ホットガス)が取り出し口553からホットガスバイパスライン552を通してホットガス注入部554に流れる。即ち、圧縮機260の吐出側のガスが、凝縮器220及び熱交換器300をバイパスして、蒸発器210に供給される。
【0046】
ホットガスが供給されると、蒸発器210に温度の高い冷媒ガスが流れるので、例え着霜が生じていてもそれを解かすことができる。またホットガスは蒸発器210を介して圧縮機260に流れるので、圧縮機260の吸い込み体積流量が増え吸い込み圧力の過剰な低下を抑えることができる。
【0047】
温度センサ561は、ホットガスの注入の影響を直接的には受けない位置に設置されているが、前記のように圧縮機260の吸い込み圧力を高めることから、ホットガスバイパスが機能すると、その検出温度は徐々に上昇する。特に着霜が解消されると正常な温度になる。そこでコントローラ501は、ホットガスバイパス弁551を閉とする。
【0048】
またホットガスバイパス弁551は、開としてから一定の時間だけ開いたままとし、その後閉とするように、コントローラ501を構成してもよい。開とする一定の時間は、ホットガスを流し始めてから霜が完全に解けるまでの時間を装置毎に設計的に計算して、また試運転して決めればよい。また実機を運転した後に、その装置に適合した時間に設定し直せるようにしておくとよい。
【0049】
以上、ホットガスバイパス弁551の開閉は、温度センサ561で検出される温度に基いて行う場合で説明したが、これに限らず圧力センサ562で検出される圧力に基いて行ってもよい。
即ち、冷媒の種類毎に蒸発温度と蒸発圧力と間には一定の関係がある。したがって圧力センサ562の圧力が着霜を生じさせる温度に対応する圧力になったところで、コントローラ501にホットガスバイパス弁551を開かせるようにすることができる。
【0050】
蒸発器210の着霜を検知するには、温度センサ561、圧力センサ562のいずれか一方を用いれば足りるが、両方を用いて着霜を確実に、かつ正確に把握してコントロールするようにしてもよい。
【0051】
図1(b)の部分フロー図を参照して、別の実施の形態の作用を説明する。蒸発器210のサーキット数が熱交換器300のそれよりも多いので、蒸発器210と熱交換器300内の冷媒の流速を双方とも適切な値にすることができるので蒸発器210、熱交換器300の熱伝達率を両方とも高く維持することができる。またホットガスバイパスの注入位置が、蒸発器210のサーキットの分岐点であるディストリビュータ601よりも上流側にあるので、ホットガスを蒸発器210の伝熱チューブに均等に配分して流すことができ、且つ絞り機構292よりも下流側にあるので、絞り機構によって流量を制限されることなく、ホットガスを流すことができる。
【0052】
以上ホットガスバイパス弁551は、オンオフ弁として説明したが、温度センサ561の検出温度が所定の設定値(0℃以上の例えば1℃)になるように、または圧力センサ562の圧力が所定の設定値になるように、ホットガスの流量を連続的に調節する調節弁であってもよい。
【0053】
ホットガスは、蒸発器210の上流側に注入するものとして説明したが、蒸発器210の下流側で圧縮機260の入口側に注入するものとしてもよい。この場合は、圧縮機260と凝縮器220が室外機を構成している場合、ホットガスバイパスラインを室外から室内に引きまわす必要がない。このときは、霜取り効果は落ちるが、圧縮機260の吸い込み冷媒の体積流量が増えるので、圧縮機260の吸い込み圧力が上がる結果、結局霜取りは可能である。
【0054】
また着霜の前兆を検知して(ホットガスを流すための設定温度又は圧力を高めに設定)ホットガスを流すようにすれば、霜取り効果は低くても、着霜そのものを抑えることができるので運転継続が可能である。
またホットガスバイパス弁551を調節弁として、ホットガスの流量を連続的に調節できるようにした場合は、すでに発生してしまった霜を取る必要がないので、ホットガスを蒸発器210の下流側で圧縮機260の入口側に注入するものとしても問題はない。
【0055】
このようにして、除湿運転モードの運転では、絞り機構292の開度を小さくするのに対応して、ホットガスを注入するので、蒸発器210の蒸発圧力が低下するのを防止し、例えば蒸発器210への霜付きを防止することができる。
【0056】
次に図2の除湿空調装置の設置状態を示す模式的側面図と熱交換器の斜視図を参照して、蒸発器210と熱交換器300の構成例を具体的に説明する。(b)(c)に示すように、伝熱チューブ(細管)で構成される蒸発セクション251は多数のプレートフィンを貫通して配置されている。そして最も外側のフィンの外側でUチューブ(ユーチューブ)により互いに接続されている。このようにして、伝熱チューブは第1の区画310を蛇行しながら複数回貫通している。
【0057】
第1の区画310は、長方形のプレートフィンを多数平行に並べることにより形成される直方体の空間である。また、そのプレートフィンと細管群を収納する直方体空間の外面をプレート製のハウジングで囲むようにするとよい。ただしそのハウジングの対向する2つの面は開口しており、該開口を処理空気が通過する。
【0058】
同様に、伝熱チューブである凝縮セクション252は、第2の区画320を蛇行しながら複数回貫通している。第2の区画320も第1の区画310と同様な構造を有する直方体の空間である。
【0059】
蒸発セクション251の端部と凝縮セクション252の端部とは、配管202Bで接続されている。本実施の形態では、配管202Bは、蒸発セクション251と凝縮セクション252を構成する連続したチューブの一部として構成されている。
【0060】
以上説明したように、冷媒流路である蒸発セクション251と凝縮セクション252は、それぞれ蛇行する細管群を構成している。このようにして、蒸発セクション251から凝縮セクション252を、全体として一方向に流れる冷媒Cは、細管群中を蛇行して流れながら、蒸発セクション251で蒸発し凝縮セクション252で凝縮する間に、第1の区画310を流れる温度の高い処理空気Aからの熱を第2の区画320を流れる温度の低い処理空気Aに伝える。
【0061】
蒸発器210も同様に、伝熱チューブが多数の長方形のプレートフィンを貫通して構成されている。その構成は第1の区画310、第2の区画320と同様に直方体の空間として構成されている。そして最も外側のフィンの外側でUチューブ(ユーチューブ)により接続されている。このようにして、伝熱チューブはフィンを蛇行しながら複数回貫通している。
【0062】
本実施の形態では、蒸発セクション251、凝縮セクション252が、それぞれ処理空気Aの流れに直交する1つの平面内に蛇行して配置された1層の細管群として構成されているのに対して、蒸発器210は、処理空気Aの流れに直交する2つの平面内に蛇行して配置された2層の細管群として構成されている。但しこれに限らず、層数は伝熱量に応じて決めればよい。また、熱交換器300と蒸発器210における細管群の伝熱面積の配分は、後で説明するように潜熱負荷と顕熱負荷との割合に応じて決めればよい。
【0063】
また、蒸発器210は第1の区画310と第2の区画320との間に配置されている。このように配置すると、1つの直方体空間を3つに分割して、それぞれを第1の区画310、蒸発器210、第2の区画320として構成することができ、構造が単純になる。各区画310、320と蒸発器210との間では、フィンは図示のように不連続となるように切れ目を入れるのが好ましい。隣り合う各部の温度が異なるからである。
【0064】
この構成では、細管群は等間隔でフィンに貫通させて拡管してフィンに固定し、各細管の間は単純なUチューブで接続し、各区画310、320間、また蒸発器210との間は、1本又は少数の配管(あるいは細管の一部)で接続すればよいので、構成が単純で、製造も容易である。
【0065】
次に(a)の模式的断面図を参照して、以上説明した除湿空調装置を空調空間101の空調機として応用した例を説明する。空調空間101中即ち室内に設置される室内機中には、第1の区画310、蒸発機210、第2の区画320が一体で形成された熱交換器組立と、戻り空気RA、供給空気SAを循環させる送風機102が収納されている。送風機102としてはクロスフローファンを用いると室内機をコンパクトにまとめることができる。第1の区画310の戻り空気RAの流れの上流側には除塵フィルタが設けられている。
熱交換器300、蒸発器210の下方にはドレンパン450が備えられ、ドレンパン450からはドレンパイプが屋外に導かれている。
【0066】
戻り空気RAはフィルタを通って除塵され、第1の区画310で予冷され、蒸発器210でさらに冷却されて除湿され飽和空気となる。この飽和空気は第2の区画320で再熱されて適度な絶対湿度で適度な温度の即ち適度な相対湿度の供給空気SAとして、送風機102により空調空間101に供給される。すなわち処理空気は、(各区画と蒸発器との間に切れ目はあるものの)一見すると通常の冷房用フィンチューブ熱交換器に見える一塊のプレートフィンと細管群を一方向に通過する間に、予冷、水分除去、再熱の3つのプロセスが一気に行われ、適度な湿度と温度の供給空気SAとなる。
【0067】
空調空間101外に設置される室外機中には、凝縮器220、圧縮機260、送風機140が収納されている。そして、凝縮器220と第1の区画310の蒸発セクション251とは配管202で接続され、蒸発器210と圧縮機260とは配管203で接続されている。即ち、室内機と室外機とは2本の配管202と203だけで接続されている。なお本図では、絞り機構291、292は図示を省略してある。
【0068】
図1のフロー図を参照して説明したホットガスバイパスライン552(図2には不図示)は、経路202、203と同様に、室外機から室内機に向けて敷設されている。ただし、圧縮機260の吐出側から吸い込み側に直接バイパスする場合は、室外機の中で処理できるので、室外機と室内機を結ぶガスラインは経路202、203だけで済む。
【0069】
次に先ず図1を参照して、各機器間の冷媒Cの流れを説明し、続けて図3に示すヒートポンプHP1の第1の運転形態としての除湿運転モード時の冷媒モリエ線図を参照して、ヒートポンプHP1の作用を説明する。
【0070】
図1において、先ず第1の運転形態としての除湿運転モード時の場合を説明する。このときは、ソレノイドバルブ336は閉、ソレノイドバルブ253も閉とする。圧縮機260により圧縮された冷媒ガスCは、圧縮機260の吐出口に接続された冷媒ガス配管201を経由して凝縮器220に導かれる。圧縮機260で圧縮された冷媒ガスCは、冷却空気としての外気Bで冷却され凝縮する。
【0071】
凝縮器220の冷媒出口は、熱交換器300の蒸発セクション251の入り口に冷媒経路202により接続されている。冷媒経路202の途中、蒸発セクション251の入り口近傍には、絞り330が冷媒経路202に、冷媒経路の絞り330をバイパスするバイパス経路202Aには絞り335及びソレノイドバルブ336が直列に設けられ、ソレノイドバルブ336は閉となっている。ソレノイドバルブ336が閉であるのは、後述のように、通常は除湿運転モードでは必要な冷媒流量は冷房運転モードよりも少ないからである。
【0072】
凝縮器220を出た液冷媒Cは、絞り330で減圧され、膨張して一部の冷媒Cが蒸発(フラッシュ)する。その液とガスの混合した冷媒Cは、蒸発セクション251に到り、ここで液冷媒Cはプレートフィンを貫通しながら蛇行する蒸発セクション251のチューブの内壁を濡らすように流れ蒸発して、第1の区画310を流れる、蒸発器210に流入する前の処理空気Aを冷却(予冷)する。
【0073】
蒸発セクション251である程度蒸発し、ガスと液の混合物となった冷媒は、配管202Bに導かれて、凝縮セクション252に流入する。第2の区画320を流れる処理空気A、即ち第1の区画310で予冷された後に蒸発器210で冷却除湿され、蒸発器210に流入する前より温度が低くなった処理空気Aを加熱(再熱)し、冷媒自身は熱を奪われ凝縮する。本実施の形態では蒸発セクション251と凝縮セクション252とは一連のチューブ(Uチューブを含む)で形成されている。すなわち一体の流路として構成されているので、蒸発セクション251で蒸発した冷媒ガスC(及び蒸発しなかった冷媒液C)は、凝縮セクション252に流入して凝縮することにより、物質移動と同時に熱移動を行う。
【0074】
熱交換器300の最後の凝縮セクション252の出口側は、冷媒液配管203により、蒸発器210に接続され、冷媒配管203中には膨張弁250、膨張弁250をバイパスするソレノイドバルブ253が設置されている。
【0075】
凝縮セクションで凝縮した冷媒液Cは、絞り250で減圧され膨張して温度を下げて、蒸発器210に入り蒸発し、その蒸発熱で処理空気Aを冷却する。絞り330、250としては、例えばオリフィス、キャピラリチューブ、膨張弁等を用いる。ソレノイドバルブ253は閉となっているので、冷媒液Cはソレノイドバルブ253を通過しない。
【0076】
蒸発器210で蒸発してガス化した冷媒Cは、経路204を通して圧縮機260の吸込側に導かれ、以上のサイクルを繰り返す。
【0077】
図中、熱交換器300の蒸発セクション251と凝縮セクション252内の冷媒Cの挙動を説明する。先ず蒸発セクション251には、液相及び気相の冷媒Cが流入する。一部が気化した、気相を僅かに含む冷媒液Cであってもよい。この冷媒Cは、蒸発セクション251を流れる間に、処理空気Aを予冷し自身は加熱され気相を増やしながら凝縮セクション252に流入する。凝縮セクション252では、冷却除湿されることにより蒸発セクション251の処理空気Aよりも温度の低くなった処理空気Aを加熱し、自身は熱を奪われ気相冷媒Cを凝縮させる。このように冷媒Cは気相と液相の相変化をしながら冷媒流路を流れ、蒸発器210で冷却される前の処理空気Aと、蒸発器210で冷却されて絶対湿度を低下させた処理空気Aとの間で熱交換させる。
【0078】
第2の運転形態としての冷房運転の場合は、ソレノイドバルブ336を閉から開として絞り335に冷媒Cが流れるようにし、ソレノイドバルブ253を閉から開として冷媒Cが絞り250の前後で圧力低下を起こさないようにし、第1の運転形態としての除湿運転から、第2の運転形態としての冷房運転に運転形態を切り替える。ソレノイドバルブ243を開にするのと対応して、圧縮機260の運転回転数を上げて冷媒おしのけ量を増やす。蒸発器210の蒸発圧力が適正となり、蒸発器を通過する冷媒流量としての冷媒質量流量も増える。
【0079】
こうすることにより、絞り250前後の冷媒Cの圧力低下をほぼゼロとし、配管圧損を除いた冷媒Cの圧力低下を絞り330と335で発生させることができ、熱交換器300の凝縮セクション252と、蒸発セクション251における冷媒Cの圧力が、蒸発器210における冷媒Cの圧力にほぼ等しくなり、蒸発器210に加えて凝縮セクション252と、蒸発セクション251においても冷媒Cの蒸発が発生する。よって、蒸発の伝熱面積が増えるので冷房能力すなわち顕熱処理能力を増加させることができる。
【0080】
そして、除湿運転モード時では、熱交換器300を蒸発器210を通過する前後の処理空気Aのレヒート熱交換器として使うことによって冷却による結露水分量を冷房運転モード時より増やし、冷房運転モード時より除湿能力すなわち潜熱処理能力を増加させることができる。これによって、除湿運転モード時では、冷房運転モード時より速やかに湿度を下げることができ、いわゆる低顕熱比の湿度の高い室内空調負荷にも対応できる。
またさらに、除湿運転モード時には送風機102による送風量を冷房運転モード時よりも減らすことにより、結露水分量を冷房運転モード時より増やすようにしてもよい。そのために、送風機102も不図示の可変速モータにより駆動して、回転数の増減制御が可能に構成するとよい。
【0081】
本第1の実施の形態の除湿空調装置を、家庭用のエアコンに適用した場合、除湿運転を行うことによって、梅雨時や夏期夜間の就寝時に室内が冷えすぎることなく、低湿度で快適な環境を作ることができる。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態の除湿空調装置は、空調負荷の顕熱比が可変であり、しかも除湿運転、冷房運転いずれの運転形態においても省エネルギーな運転ができる。
【0083】
次に図3のモリエ線図を参照して、除湿空調装置21の除湿運転モード時の作用を説明する。なお、機器等については適宜図1を参照する。図3は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図である。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力である。この他に、本発明のヒートポンプ、除湿空調装置に適した冷媒Cとしては、HFC407CやHFC410Aがある。これらの冷媒Cは、HFC134aよりも作動圧力領域が高圧側にシフトする。
【0084】
図中、点aは蒸発器210の冷媒出口の状態であり、冷媒Cは飽和ガスの状態にある。圧力は0.34MPa、温度は5℃、エンタルピは400.9kJ/kgである。このガスを圧縮機260で吸込圧縮した状態、圧縮機260の吐出口での状態が点bで示されている。この状態は、圧力が0.94MPaであり、過熱ガスの状態にある。
【0085】
この冷媒ガスCは、凝縮器220内で冷却され、モリエ線図上の点cに到る。この点は飽和ガスの状態であり、圧力は0.94MPa、温度は38℃である。この圧力下でさらに冷却され凝縮して、点dに到る。この点は飽和液の状態であり、圧力と温度は点cと同じであり、エンタルピは250.5kJ/kgである。
【0086】
この冷媒液Cは、絞り330で減圧され熱交換器300の蒸発セクション251に流入する。モリエ線図上では、点eで示されている。圧力は、本発明の中間圧力であり、本実施例では0.34MPaと0.94MPaとの中間の値となる。ここでは、一部の液が蒸発して液とガスが混合した状態にある。
【0087】
蒸発セクション251内で、前記中間圧力下で冷媒液Cは蒸発して、同圧力で飽和液線と飽和ガス線の中間の点fに到る。ここでは液の一部が蒸発しているが、冷媒液Cはある程度残っている。
【0088】
点fで示される状態の冷媒Cが、凝縮セクション252に流入する。凝縮セクション252では、冷媒Cは第2の区画320を流れる低温の処理空気Aにより熱を奪われ、点gに到る。
【0089】
点gはモリエ線図では飽和液線上にある。温度は18℃、エンタルピは223.3kJ/kgである。
【0090】
点gの冷媒液Cは、絞り250で、温度5℃の飽和圧力である0.34MPaまで減圧され、点jに到る。この点jの冷媒Cは、5℃の冷媒液Cと冷媒ガスCの混合物として蒸発器210に到り、ここで処理空気Aから熱を奪い、蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスとなり、再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを繰り返す。
【0091】
以上説明したように、熱交換器300内では、冷媒Cは蒸発セクション251では点eから点fまでと蒸発の状態変化を、凝縮セクション252では点fから点g1までと凝縮の状態変化をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱であるため、熱伝達率が非常に高くまた熱交換効率が高い。
【0092】
さらに、圧縮機260、凝縮器220、絞り330、250及び蒸発器210を含む圧縮ヒートポンプHP1としては、熱交換器300を設けない場合は、凝縮器220における点dの状態の冷媒Cを、絞りを介して蒸発器210に戻すため、蒸発器210で利用できるエンタルピ差は400.9−250.5=150.4kJ/kgしかないのに対して、熱交換器300を設けた本実施の形態で用いるヒートポンプHP1の場合は、400.9−223.3=177.6kJ/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機260に循環するガス量を、ひいては所要動力を15%も小さくすることができる。すなわち、サブクールサイクルと同様な作用を持たせることができる。
【0093】
次に、ヒートポンプHP1の冷房運転モード時の作用を説明する。図中点dまでは除湿運転モード時と同様であるので点dまでの説明は省略する。凝縮器220を出た、冷媒Cは絞り330を通過する。絞りを通過すると圧力は0.94MPaから0.34MPaまで減少し、図中点dから点j’に移行する。この点j’のエンタルピは、250.5kJ/kgで、温度は5℃である。そして冷媒は熱交換器300、蒸発器210で蒸発し点aに至る。
【0094】
特に日本のような温帯や亜熱帯地方における気候では、空調負荷のうち除湿負荷(潜熱負荷)の最大値は盛夏でも雨季でもそれほどの差はない。一方、顕熱負荷は例えば8月のような盛夏時には著しく増加する。そのため、冷房と除湿を兼用する空調機の設計上の最大負荷としては、盛夏時の負荷を採用しなければならない。
【0095】
それに対して、除湿運転モード時の最大負荷は、冷房運転モードの最大負荷の半分以下である。一例をあげれば、盛夏時の総負荷を100とすると、そのうち潜熱負荷は30であり、梅雨時のような雨季の総負荷は40であり、そのうち潜熱負荷は25である。
したがって、蒸発器で奪うべき熱量は、冷房運転モード時の方が除湿運転モード時に比べてはるかに多い。顕熱負荷が大きい分だけ多くなるからである。しかしながら、潜熱負荷は雨季と盛夏時とであまり変わらない。
【0096】
本発明の実施の形態によれば、冷房運転モード時には蒸発器として使用できる伝熱面積が蒸発器210に加えて熱交換器300の分が加わるので、十分な伝熱が確保できる。また除湿運転モード時には、蒸発器として使用できる伝熱面積は蒸発器210の分であり、除湿負荷に適した伝熱面積とすることができる。熱交換器300は除湿した後のいわば冷えすぎた処理空気の再熱に使用でき、同時に処理空気の予冷に使用できる。
【0097】
別の方向から見れば、冷房専用の空調機に必要十分な伝熱面積を有する蒸発器の伝熱面積を3分割し、蒸発器210、蒸発セクション251、凝縮セクション252とすればよい。即ち、冷房専用の空調機の蒸発器そのままの大きさをもって、冷媒配管を調整するだけで、冷房・除湿兼用のコンパクトで効率的な空調機を構成することができる。
【0098】
以上説明したような負荷割合の気候に対しては、熱交換器全体の伝熱面積の約40〜60%を蒸発器210に配分し、残り60〜40%の伝熱面積を蒸発セクション251と凝縮セクション252とに伝熱量に応じて配分すればよい。
【0099】
次に図4のモリエ線図を参照して、除湿空調装置21のホットガスバイパスを使用した除湿運転モード時の作用を説明する。蒸発器から圧縮機の吐出までの間以外は、図3の場合と同様であるので重複した説明は省略する。またここでは定性的な説明で足りるので、圧力、温度,エンタルピ等の数字は記載を省略してある。
【0100】
図中、点kは点gの冷媒(但し絞り250を通過して減圧した後)と点bの冷媒(但しホットガスバイパス弁551を通過して減圧した後)とを混合した冷媒の状態を表わす。点kのエンタルピは、点gと点bのエンタルピをそれぞれの質量流量で内分したものとなる。圧力は、冷媒の合計流量と冷媒温度及び圧縮機の単位時間あたりの吸い込み体積(ピストンのおしのけ量と回転速度との積)により定まる。
【0101】
図中、点kは点j(図3参照)と点aとを結んだ直線上の点である。点vは点bから等エンタルピ変化をして減圧した点であり、点vの状態の冷媒と点jの状態の冷媒とが混合して点kの状態の冷媒となることを図示してある。点vは点aよりも多少高い圧力の点として示してあるが、これは仮想の点である。点aの圧力は、図3の点aの圧力よりも高い。蒸発器210に着霜しない温度に対応する圧力である。
【0102】
蒸発器210を通過する(圧縮機260で圧縮する)冷媒ガスの質量流量は、絞り250を通過してきた冷媒とバイパスして注入されるホットガスとの合計となる。その合計流量を基準にすると、冷凍効果は点aと点kのエンタルピの差となる。
【0103】
図5に示す除湿空調装置21の除湿運転モード時の湿り空気線図を参照して、また構成については適宜図1を参照して、除湿空調装置21の除湿運転モード時の作用を説明する。図中、アルファベット記号K、X、L、Mにより、各部における空気の状態を示す。この記号は、図1のフロー図中で丸で囲んだアルファベットに対応する。
【0104】
図中、空調空間101からの処理空気A(状態K)は、処理空気経路107を通して、熱交換器300の第1の区画310に送り込まれ、ここで蒸発セクション251で蒸発する冷媒Cによりある程度まで冷却される。これは蒸発器210で露点温度(以下)まで冷却される前の予備的冷却であるので予冷と呼ぶことができる。この間、蒸発セクション251で予冷されながら、ある程度は水分を除去され僅かながら絶対湿度を低下させながら点Xに到る。点Xは飽和線上にある。あるいは予冷段階では、点Kと点Xとの中間点まで冷却するものであってもよい。又は点Xを越えて、多少飽和線上を低湿度側に移行した点まで冷却されるものであってもよい。
【0105】
予冷された処理空気Aは、経路108を通して、蒸発器210に導入される。ここでは、膨張弁250によって減圧され、低温で蒸発する冷媒Cにより、処理空気Aはその露点温度(以下)に冷却され、水分を奪われながら、絶対湿度を低下させつつ乾球温度を下げて、点Lに到る。点Xから点Lまでの変化を示す太線は、便宜上飽和線とはずらして描いてあるが、実際は飽和線と重なっている。
【0106】
点Lの状態の処理空気Aは、経路109を通して熱交換器300の第2の区画320に流入する。ここでは凝縮セクション252内で凝縮する冷媒Cにより、絶対湿度一定のまま加熱され点Mに到る。点Mは、点Kよりも絶対湿度は十分に低く、乾球温度は低すぎない、適度な相対湿度の空気として、送風機102により吸い込まれ、空調空間101に戻される。
【0107】
熱交換器300では、蒸発セクション251での冷媒Cの蒸発により処理空気Aを予冷し、凝縮セクション252での冷媒Cの凝縮により処理空気Aを再熱する。そして蒸発セクション251で蒸発した冷媒Cは、凝縮セクション252で凝縮する。このように同じ冷媒Cの蒸発と凝縮作用により、蒸発器210で冷却される前後の処理空気A同士の熱交換を間接的に行う。
【0108】
凝縮器220には、経路124を通して外気Bが導入される。この外気Bは凝縮する冷媒Cから熱を奪い、加熱された外気Bは経路125を経由して送風機140に吸い込まれ、経路126を経由して屋外に排出される(EX)。
【0109】
ここで図5の湿り空気線図上に示す空気側のサイクルでは、第1の区画310で処理空気Aを予冷した熱量、すなわち第2の区画320で処理空気Aを再熱した熱量ΔHが熱回収分であり、蒸発器210で処理空気Aを冷却した熱量分がΔQである。また空調空間101を冷房する、冷房効果がΔiである。
【0110】
本第1の実施の形態の除湿空調装置21は、冷房運転モード時に空気・空気熱交換器としての熱交換器300を蒸発器として使用することにより、蒸発器の伝熱面積を増やして蒸発温度を上げて、冷房処理能力すなわち顕熱処理能力を増加させることができる。これによって、速やかに室温を下げることができ、いわゆる高顕熱比の、乾燥し且つ高温の室内空調負荷に対応できる。
【0111】
すなわち、冷房運転モード時においては、図5の湿り空気線図中、空調空間101(図1)(状態K)を出た処理空気Aは熱交換器の第1の区画310(図1)、蒸発器210(図1)、熱交換器の第2の区画320(図1)において冷却され、熱交換器の第2の区画320を出た処理空気Aは図中の点Xの近傍の点で表される状態にある。また冷房運転モード時には、送風機102の送風量を除湿運転モード時よりも多くするように構成するのが好ましい。このようにすると大量の顕熱を取りやすいからである。
【0112】
本実施の形態の除湿空調装置21は、除湿運転モード時に、熱交換器300を蒸発器210を通過する前後の処理空気Aのレヒート熱交換器として使うことによって冷却による結露水分量を冷房運転モード時より増やし、除湿能力すなわち潜熱処理能力を増加させることができる。これによって、除湿運転モード時では、速やかに湿度を下げることができ、いわゆる低顕熱比の湿度の高い室内空調負荷にも対応できる。
【0113】
除湿空調装置21は、空調負荷の顕熱比が可変であり、しかも除湿運転の際にも着霜等の問題を起こすことなく、あるいは着霜しても容易に霜取りをすることができ、安定した運転が可能となる。
【0114】
図6は、本発明による第2の実施の形態である除湿空調装置22のフロー図である。第1の実施の形態の除湿空調装置との相違点は、第1に、ホットガスバイパスライン552のホットガス注入部554のホットガス上流側に絞りとしてのオリフィス571を設け、さらにオリフィス571と絞り機構292とをバイパスして、絞り機構292の上流側(高圧側)にホットガスを導くライン552Aを設けたことである。ライン552Aには、ホットガスの上流側から絞りとしてのオリフィス572とチェッキ弁573が配列されている。
【0115】
相違点の第2は、凝縮器220と熱交換器300との間の第2の絞り機構として、絞り330、335、ソレノイドバルブ336の代わりに、膨張弁713を配置したことである。また、経路204には同経路中を流れる冷媒の温度を検出する感温筒722が搭載され、経路204と膨張弁713との間には、該冷媒の圧力を膨張弁713に導く均圧管722Aが敷設されている。
【0116】
膨張弁713は、感温筒722から温度信号(圧力)を受けて、また均圧管722Aを通して冷媒圧力を受けて、経路204中を流れる冷媒の、ひいては蒸発器210で蒸発して出てくる冷媒の乾き度を適切に維持するように膨張弁713を開閉する。経路204中の冷媒はちょうど飽和状態であるのが好ましいが、多少は過熱側にあってもよい。圧縮機260が液冷媒を吸い込むと、過負荷になったり、圧縮機260の損傷を招く場合があるからである。
【0117】
絞り571は、ホットガスをライン552Aに流れるようにするためであり、絞り572は、ライン552Aを流す冷媒量を適切な値とするためである。また、チェッキ弁573は、絞り250の上流側の冷媒が下流側に絞り250をバイパスして流れないようにするためである。特に、バイパス弁551が閉じているときに、チェッキ弁573が有効に作用する。
【0118】
このような構成においては、コントローラ501は、温度センサ561又は圧力センサ562からの信号を受信して、蒸発器210への着霜の兆候を感知したり、着霜が既に生じていることを感知すると、ホットガスバイパス弁551を開とする。
【0119】
弁551が開となると、ホットガスバイパスライン552にホットガスが流れる。そのホットガスは、絞り571を通ってホットガス注入部554から蒸発器210の上流側に流入する。同時に絞り572を通って絞り250の上流側に流入する。絞り572は、絞り571と比べると絞り度が高く(開口が小さく)、絞り250の上流側に流入するホットガスの量は、その下流側に流入する量と比べると少量である。
【0120】
ホットガスバイパス弁551が開となると、凝縮器220、熱交換器300を経由して絞り250の上流側に流れる冷媒質量流量が、バイパスライン552に流れる分だけ減少する。そのため絞り250の開口面積が相対的に大きすぎることになり、熱交換器300内で蒸発、凝縮をする中間圧力が低下する傾向となる。ライン552Aから絞り250の上流側に供給される冷媒は、その分を補償し、絞り250の絞り作用を高める働きをする。即ち、ホットガスバイパスにより減少した冷媒流量に見合う絞り作用を、絞り250に行わしめる。
その他は、第1の実施の形態と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0121】
以上の実施の形態では、空調空間を空調する除湿空調装置として説明したが、本発明の除湿空調装置は、必ずしも空調空間に限らず他の除湿を必要とする空間に、一般の除湿装置として応用することもでき、本発明の除湿空調装置とはそのような場合も含むものとする。
【0122】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、昇圧機で昇圧された冷媒ガスを第1の絞り機構の下流側に注入するホットガスバイパス回路を備えるので、第1の絞り機構を通して流れる冷媒に昇圧機で圧縮した冷媒を加えることができる除湿空調装置を提供することが可能となる。
【0123】
特に、ホットガスバイパス回路の注入部が、蒸発器の上流側に設けられるときは、蒸発器に着霜したとしても、これを解かすことができる除湿空調装置を提供することが可能となる。
【0124】
また蒸発器の着霜を検出する着霜検出器を備え、ホットガスバイパス回路は、着霜検出器が着霜を検出したときに作動するように構成すると、着霜があるときにホットガスバイパスを作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である除湿空調装置のフロー図である。
【図2】図1に示す除湿空調装置の設置状態を示す模式的側面図と熱交換器の斜視図である。
【図3】図1に示す除湿空調装置のヒートポンプのモリエ線図である。
【図4】図1に示す除湿空調装置のホットガスバイパスを作動させたときのモリエ線図である。
【図5】図1の除湿空調装置の除湿運転モード時の作動を説明する湿り空気線図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態である除湿空調装置の部分フロー図である。
【図7】従来のヒートポンプと除湿空調装置のフロー図である。
【符号の説明】
21、22 除湿空調装置
101 空調空間
102、140 送風機
210 蒸発器
220 凝縮器
251 蒸発セクション
252 凝縮セクション
250 絞り
253 ソレノイドバルブ
260 圧縮機
291 第2の絞り機構
292 第1の絞り機構
300 熱交換器
310 第1の区画
320 第2の区画
330 絞り
335 絞り
336 ソレノイドバルブ
501 コントローラ
551 ホットガスバイパス弁
552 ホットガスバイパスライン
553 ホットガス取出口
554 ホットガス注入部
561 温度センサ
562 圧力センサ
HP1、HP2 ヒートポンプ

Claims (3)

  1. 冷媒ガスを昇圧する昇圧機と;
    前記冷媒ガスを凝縮して高熱源流体を加熱する凝縮器と;
    冷媒液を蒸発して処理空気を露点温度まで冷却する蒸発器と;
    前記凝縮器と前記蒸発器とを接続する冷媒経路中に設けられた、前記凝縮器の凝縮圧力と前記蒸発器の蒸発圧力との中間の圧力で冷媒の蒸発と凝縮を行い、前記中間圧力蒸発により前記処理空気を冷却し、前記中間圧力凝縮により前記処理空気を加熱する熱交換手段と;
    前記熱交換手段と前記蒸発器との間の前記冷媒経路中に設けられた第1の絞り機構と;
    前記凝縮器と前記熱交換手段との間の前記冷媒経路中に設けられた第2の絞り機構と;
    前記昇圧機で昇圧された冷媒ガスを前記第1の絞り機構の下流側に注入するホットガスバイパス回路を備え;
    前記処理空気は、前記熱交換手段での冷却と前記蒸発器での冷却と前記熱交換手段での加熱とをこの順番で受けるように構成された;
    除湿空調装置。
  2. 前記ホットガスバイパス回路の注入部は、前記蒸発器の上流側に設けられた、請求項1に記載の除湿空調装置。
  3. 前記蒸発器の着霜を検出する着霜検出器を備え;
    前記ホットガスバイパス回路は、前記着霜検出器が着霜を検出したときに作動するように構成された;
    請求項1又は請求項2に記載の除湿空調装置。
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