JP2004011642A - 内燃機関に用いられる燃料噴射システムを運転するための方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1回の作動サイクル内の種々異なるインジェクタの噴射量の差を著しく減少させることができるようにする。
【解決手段】内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間TFoerderを算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにするようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間TFoerderを算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにするようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ポンプと、該高圧ポンプの圧送量を制御するための量制御弁と、コモンレールと、少なくとも2つの噴射弁と、量制御弁および噴射弁を制御するための制御装置とを備えた、内燃機関に用いられる燃料噴射システムを運転するための方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、コンピュータプログラムに関する。
【0003】
さらに、本発明は、制御装置に関する。
【0004】
【従来の技術】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書に基づき公知の燃料噴射システムでは、コモンレール内の圧力が量制御弁の適切な制御によって生ぜしめられる。この量制御弁は高圧ポンプの吸込み側に配置されている。量制御弁が開放されている限り、高圧ポンプは燃料を吸い込むことができる。この燃料の圧力は増加させられ、次いで、コモンレール内に圧送される。コモンレール内の圧力を調整するためには、量制御弁が制御され、これによって、高圧ポンプが、コモンレール内の所望の圧力を獲得するために必要となる燃料と同じくらい多くの燃料をまさにコモンレール内に圧送する。ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書に記載された燃料噴射装置では、コモンレールを介して燃料が供給されるインジェクタが量制御弁と同時に制御される。
【0005】
【特許文献1】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、1回の作動サイクル内の種々異なるインジェクタの噴射量の差を著しく減少させることができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の方法では、内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間を算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにするようにした。
【0008】
【発明の効果】
内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間を算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにする本発明による方法によって、種々異なるインジェクタが制御装置によって開閉される時点でコモンレール内の圧力がほぼ等しくなり、これによって、種々異なるインジェクタの噴射量のばらつきがより少なくなることが達成される。言い換えると、インジェクタの開放の間のコモンレール内の平均的な圧力が本発明による方法によって均一化される。
【0009】
これによって、内燃機関の運転静粛性が向上させられ、内燃機関のエミッション・消費率特性が改善される。この場合、本発明は、噴射量とコモンレール内の圧力との関係を利用している。時間的に平均化されたコモンレール内の圧力が燃料噴射システムの種々異なるインジェクタにおける噴射の間に均一であればあるほど、種々異なるインジェクタによって噴射される燃料量の差はますます少なくなる。本発明による方法は、吸込み側だけでなく圧送側でも調整される高圧ポンプに使用することができる。
【0010】
本発明による方法は燃料噴射装置の変更を要求しないので、多額の費用なしに制御装置の適切な再プログラミングによって使用することができる。
【0011】
シミュレーション演算によってかつ実際の内燃機関につき、種々異なるインジェクタの噴射量の差を、さもなければ同じ条件で、本発明による方法を使用しない場合の1回の作動サイクル内の2.9%から、本発明による方法を使用した場合の1.8%に減少させることができることを証明することができた。これによって、本発明による方法の有効性および効率性も証明されている。
【0012】
本発明による方法の有利な実施態様では、圧送段階の期間を、量制御弁の通電の期間から量制御弁の始動期間と高圧ポンプの圧縮段階の期間とを差し引いて検出することが提案されている。圧送段階の期間のこのような形式の算出によって、同じく付加的な手間が不要となる。なぜならば、量制御弁の始動期間と高圧ポンプの圧縮段階の期間とを、内燃機関の回転数とコモンレール内の圧力とに関連して特性マップから読み出ことができるからである。この特性マップは、冒頭で述べた形式の、内燃機関に用いられるあらゆる制御装置に設けられている。なぜならば、特性マップは別の制御タスクのためにも必要となるからである。
【0013】
本発明による方法の別の有利な実施態様では、高圧ポンプが、複数の圧送段階を内燃機関の1回の作動サイクルの間に有しており、複数の圧送段階が、内燃機関の1つまたはそれ以上の点火間隔だけ互いにずらされていることが提案されていてよい。4サイクル法により作業する内燃機関の1回の作動サイクルとは、本発明によれば、720゜のクランク角を意味している。なぜならば、このクランク角内で内燃機関の4つのサイクル(吸入、圧縮、燃焼・膨張および排気)が実行されるからである。複数の圧送段階が本発明による有利な実施態様により互いにずらされている場合には、これによって、コモンレール内の圧力のさらなる均一化が得られる。なぜならば、高圧ポンプによって圧送される燃料量が2回分のまたはそれ以上の分量でコモンレール内に圧送されるからである。原理的には、圧送段階の回数を内燃機関のシリンダの数と同じ大きさにすることも有利であるが、しかし、量制御弁の切換時間は圧送段階の回数に関して制限されている。実際には、作動サイクル1回あたり、4つのシリンダを備えた内燃機関に対して2つの圧送段階が設けられるかもしくは6つのシリンダを備えた内燃機関に対して3つの圧送段階が設けられると有利であると分かった。
【0014】
複数の圧送段階が、互いに均一な間隔を有していても有利であると分かった。このことは、特に奇数のシリンダ数を備えた内燃機関、たとえば5気筒内燃機関の場合に有利である。
【0015】
本発明のさらなる利点および有利な実施態様は、図面の簡単な説明、発明の実施の形態および特許請求の範囲から知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0017】
図1には、内燃機関に用いられる燃料噴射システムが概略的に示してある。この噴射システムにつき、本発明による方法を以下に詳しく説明する。
【0018】
符号100によって複数のインジェクタが示してある。これらのインジェクタ100を介して燃料が内燃機関(図示せず)の個々の燃焼室に付与される。各インジェクタ100は内燃機関(図示せず)の1つのシリンダに対応配置されている。図1による実施例には、3気筒内燃機関の3つのインジェクタ100が示してある。異なるシリンダ数では、インジェクタ100の数が相応に変えられる。
【0019】
インジェクタ100は、「コモンレール」とも呼ばれる蓄圧器200によって燃料で負荷される。コモンレール200は管路210を介して高圧ポンプ220に接続されている。さらに、この高圧ポンプ220は低圧管路240を介して低圧ポンプ250に接続されている。この低圧ポンプ250はたいてい電動式の燃料ポンプとして形成される。低圧ポンプ250は有利には燃料タンク255内に配置されている。
【0020】
蓄圧器200には圧力調整弁205が配置されている。低圧ポンプ250と高圧ポンプ220との間には量制御弁230が配置されている。択一的には、この量制御弁230が高圧ポンプ220とコモンレール200との間に配置されていてもよい(図示せず)。量制御弁230と、インジェクタ100と、場合によっては、圧力調整弁205とが最終段160によって電圧で負荷される。この最終段160は有利には制御装置260に組み込まれている。この制御装置260は種々異なるセンサ270の出力信号を処理する。
【0021】
いま、燃料噴射システムは次のように作業する:低圧ポンプ250が、タンク255内に位置する燃料を低圧管路240を介して高圧ポンプ220に圧送する。この高圧ポンプ220は燃料を圧縮し、この燃料を高圧管路210を介して蓄圧器200内に圧送する。インジェクタ100の制御によって、規定されたシリンダ内での燃料の噴射の開始および終了が制御される。この制御は、内燃機関の、センサ270によって検出された運転特性量に関連して行われる。
【0022】
圧力センサ205によって、蓄圧器200内に形成された燃料圧Pが検出され、有利には、制御装置260で圧力調整の方向に評価される。
【0023】
量制御弁230は、測定された圧力値Pと、目標値との偏差に関連して制御される。量制御弁230によって、高圧ポンプ220により圧送される燃料量を制御することができ、これによって、蓄圧器200内の圧力増加を制御することができる。このためには、量制御弁230が、規定された第1の時点で制御され、第2の時点での制御が取り消されることが必要となる。正確な圧力制御を獲得するためには、量制御弁230が、正確に予め算出された時点で開放しかつ/または閉鎖することが必要となる。この場合、量制御弁230の制御と、実際の反応、すなわち、量制御弁230の開放および/または閉鎖との間の遅れ時間が可能な限り小さいと有利である。
【0024】
要求に適合した圧力制御時には、高圧ポンプ220が、蓄圧器200内の圧力Pを維持するために必要となる燃料質量を圧送する。量制御弁230の制御の期間Tgesamtは、量制御弁230の始動期間TAnzugと、量制御弁230の圧縮期間TKompressionと、量制御弁230の圧送段階の期間TFoerderとから成っている。これに関しては、図4に基づく以下の詳しい説明を参照されたい。
【0025】
いま、量制御弁230の圧送段階TFoerderの期間がインジェクタ100−1〜100−6の噴射時点および期間に調和されていない場合には、内燃機関の1回の作動サイクルの間、コモンレール200内の圧力Pが比較的大きく変化させられる可能性があるので、1回の作動サイクル内のそれぞれ異なる時点で燃料を噴射する種々異なるインジェクタ100−1〜100−6が、コモンレール200からの種々異なる圧力Pで負荷される。インジェクタ100の噴射量は、噴射期間TEinspritzのほかに、コモンレール200内の圧力Pにも高い程度で関連しているので、したがって、種々異なるインジェクタ100によって噴射される燃料量も1回の作動サイクル内で異なっている。本発明によれば、作動サイクルとは、内燃機関(図示せず)のクランクシャフトの720゜のクランク角を意味している。このような作動サイクル内では、各シリンダが4サイクルエンジンの4サイクルを実行している。
【0026】
図2には、圧送段階の期間と噴射期間TEinspritzとが互いに調和されていないような状況が示してある。第1の線1は燃料高圧ポンプ220の状態を表示している。線1が0と異なっている場合には、燃料高圧ポンプ220が燃料を圧送している。高圧ポンプ220の圧送期間は図2に符号TFoerderで示してある。図2から分かるように、圧送は1回の作動サイクル内で3つの圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3に分割されている。これによって、コモンレール220内の圧力Pの均一化が達成される。1回の作動サイクルの間のコモンレール200内の圧力Pの経過は、符号Pによって特徴付けた線で図2に示してある。
【0027】
図2から明確に知ることができるように、所定の圧送段階の開始時には、コモンレール200内の圧力Pが最小値を有していて、所定の圧送段階の終了時には、その最大値に到達している。図2には、線2および線3によって、1回の作動サイクル内の種々異なるインジェクタ100−1〜100−6の噴射期間TEinspritzと噴射の時間的な中点とが部分的に示してある。図2に示したように、噴射期間TEinspritzの時間的な中点(線3参照)が圧送段階TFoerder1の開始にほぼ合致している場合、このことは、第1のインジェクタ100−1の噴射の間のコモンレール200内の平均的な圧力Pが極めて低いことを意味している。これに対して、圧送段階TFoerder1の終了に位置する時間的な中点を備えた別のインジェクタ100−2の噴射の間の圧力は最大である。この結果、同じ噴射期間TEinspritzおよびさもなければ同じ周辺条件にもかかわらず、インジェクタ100−1によって噴射される燃料量は、インジェクタ100−2によって噴射される燃料量よりも著しく小さくなる。これに対する原因は、噴射期間の間のコモンレール200内の種々異なる平均的な圧力Pにある。第3のインジェクタ100−3は、第1のインジェクタ100−1とほぼ同じコモンレール200内の平均的な圧力Pを噴射の間に提供している。相応のことがインジェクタ100−4およびインジェクタ100−2等に当てはまる。
【0028】
図2によれば、高圧ポンプ220とインジェクタ100との制御時には、約3%の噴射量の差が生ぜしめられることが分かった。この差は、主として、噴射期間TEinspritの間の種々異なる平均的な圧力Pに起因している。
【0029】
いま、本発明によれば、インジェクタまたは所定のインジェクタ100−1の噴射段階TEinspritを高圧ポンプ220の圧送段階TFoerderに調和させることが提案される。これによって、1回の作動サイクル内のインジェクタ100−1〜100−6の噴射量の間の差を著しく減少させることができる。
【0030】
図3には、圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3が示してある。この場合、線3によって示したように、圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の時間的な中点は、少なくとも1つのインジェクタ100−1,100−3,100−5の噴射段階TEinspritの中点に合致している。これによって、インジェクタ100−1がその噴射の間、1回の作動サイクルの間のコモンレール200内の平均的な圧力にほぼ相当する圧力Pで負荷されることが達成される。
【0031】
インジェクタ100−2,100−4,100−6は圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の間に燃料を噴射する。この場合、インジェクタ100−1の噴射時とほぼ同じ平均的な圧力Pがコモンレール200内に形成される。図2に示した状況と比較して、インジェクタ100−2は著しく少ない平均的な圧力Pで噴射の間に負荷される。
【0032】
相応のことがインジェクタ100−3〜100−6に当てはまる。インジェクタ100−1〜100−6の間の噴射時の平均的な圧力の間の差は、噴射段階TEinspritへの圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の本発明による調和時には、図2に示した例におけるインジェクタ100−1とインジェクタ100−2との間の平均的な圧力の差の事例よりも著しく少なくなっている。
【0033】
実際の内燃機関における具体的な測定につき、種々異なる平均的な圧力に基づき噴射の間の生ぜしめられる種々に噴射される燃料量を、図2に示した事例のように3%の代わりに、約1.8%に低減させることができることが分かった。これに基づき、内燃機関の同期作動と内燃機関のエミッション特性との著しい改善が得られる。高圧ポンプ220の1回の圧送が時間的に2つのインジェクタ100の噴射期間にわたって延びている事例では、量ばらつきを理論的に0にさえ低減させることができる。
【0034】
原理的には、当然ながら、1回の作動サイクル内で圧送段階TFoerderの回数が噴射の回数に相当していても有利である。この場合、各インジェクタが同じ平均的な圧力を噴射の間に提供することが望ましい。しかし、このことは、大量使用事例では実現することができない。なぜならば、量制御弁230の極端に短い所要の切換時間を達成することができないからである。しかし、実際には、高圧ポンプ220の圧送が1回の作動サイクル内で2つまたは3つの圧送段階TFoerderに分割されれば有利であると共に十分であると分かった。この場合、内燃機関のシリンダ数ひいてはインジェクタの数も考慮しなければならない。
【0035】
たとえば5気筒内燃機関を本発明による方法により運転したい場合には、1回の作動サイクル内の圧送段階の間隔が正確に360゜のクランク角ではなく、内燃機関の不均一な点火間隔に調和するように圧送段階が分割され、これによって、結果的に5気筒内燃機関(図示せず)の種々異なるインジェクタ100−1〜100−5の噴射の間の平均的な圧力Pにおける差が最小となると有利である得る。
【0036】
図4には、量制御弁230の制御期間が概略的に示してある。この制御期間は時点T0で始まり、時点T1で終了する。制御期間は3つの段階、つまり、始動期間TAnzugと、この始動期間TAnzugに次いで、圧縮期間TKomp ressionと、量制御弁230の圧送段階TFoerderの期間とに分割されなければならない。始動期間は量制御弁230の応答特性によって設定されている。圧縮期間の間、高圧ポンプ220内に位置する燃料が、コモンレール200の圧力に到達するまで圧縮される。圧縮期間には、高圧ポンプ220が燃料をコモンレール200内に圧送する圧送段階TFoerderが続いている。本発明によれば、この圧送段階TFoerderの期間が噴射期間に調和されると有利である。特にすでに記載したように、圧送段階TFoerderの中点が噴射期間TEinspritの中点に合致していると特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンレールと複数のインジェクタとを備えた燃料噴射システムのブロック回路図である。
【図2】コモンレール内の圧力経過と、高圧ポンプの圧送段階と、噴射時点とを1回の作動サイクルにわたって示す公知先行技術による線図である。
【図3】コモンレール内の圧力経過と、高圧ポンプの圧送段階と、噴射時点とを1回の作動サイクルにわたって示す本発明による線図である。
【図4】高圧ポンプの圧送段階の期間の算出を時間的に示す図である。
【符号の説明】
100,100−1,100−2,100−3,100−4,100−5,100−6 インジェクタ、 160 最終段、 200 蓄圧器、 205 圧力調整弁、 210 高圧管路、 220 高圧ポンプ、 230 量制御弁、240 低圧管路、 250 低圧ポンプ、 255 燃料タンク、 260制御装置、 270 センサ、 P 圧力、 TAnzug 始動期間、 TKompression 圧縮期間、 TFoerder,TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3 圧送段階、 TEinspritz 噴射期間
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧ポンプと、該高圧ポンプの圧送量を制御するための量制御弁と、コモンレールと、少なくとも2つの噴射弁と、量制御弁および噴射弁を制御するための制御装置とを備えた、内燃機関に用いられる燃料噴射システムを運転するための方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、コンピュータプログラムに関する。
【0003】
さらに、本発明は、制御装置に関する。
【0004】
【従来の技術】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書に基づき公知の燃料噴射システムでは、コモンレール内の圧力が量制御弁の適切な制御によって生ぜしめられる。この量制御弁は高圧ポンプの吸込み側に配置されている。量制御弁が開放されている限り、高圧ポンプは燃料を吸い込むことができる。この燃料の圧力は増加させられ、次いで、コモンレール内に圧送される。コモンレール内の圧力を調整するためには、量制御弁が制御され、これによって、高圧ポンプが、コモンレール内の所望の圧力を獲得するために必要となる燃料と同じくらい多くの燃料をまさにコモンレール内に圧送する。ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書に記載された燃料噴射装置では、コモンレールを介して燃料が供給されるインジェクタが量制御弁と同時に制御される。
【0005】
【特許文献1】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19912966号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、1回の作動サイクル内の種々異なるインジェクタの噴射量の差を著しく減少させることができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の方法では、内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間を算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにするようにした。
【0008】
【発明の効果】
内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、高圧ポンプの圧送段階の期間を算出し、量制御弁を制御して、高圧ポンプの圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにする本発明による方法によって、種々異なるインジェクタが制御装置によって開閉される時点でコモンレール内の圧力がほぼ等しくなり、これによって、種々異なるインジェクタの噴射量のばらつきがより少なくなることが達成される。言い換えると、インジェクタの開放の間のコモンレール内の平均的な圧力が本発明による方法によって均一化される。
【0009】
これによって、内燃機関の運転静粛性が向上させられ、内燃機関のエミッション・消費率特性が改善される。この場合、本発明は、噴射量とコモンレール内の圧力との関係を利用している。時間的に平均化されたコモンレール内の圧力が燃料噴射システムの種々異なるインジェクタにおける噴射の間に均一であればあるほど、種々異なるインジェクタによって噴射される燃料量の差はますます少なくなる。本発明による方法は、吸込み側だけでなく圧送側でも調整される高圧ポンプに使用することができる。
【0010】
本発明による方法は燃料噴射装置の変更を要求しないので、多額の費用なしに制御装置の適切な再プログラミングによって使用することができる。
【0011】
シミュレーション演算によってかつ実際の内燃機関につき、種々異なるインジェクタの噴射量の差を、さもなければ同じ条件で、本発明による方法を使用しない場合の1回の作動サイクル内の2.9%から、本発明による方法を使用した場合の1.8%に減少させることができることを証明することができた。これによって、本発明による方法の有効性および効率性も証明されている。
【0012】
本発明による方法の有利な実施態様では、圧送段階の期間を、量制御弁の通電の期間から量制御弁の始動期間と高圧ポンプの圧縮段階の期間とを差し引いて検出することが提案されている。圧送段階の期間のこのような形式の算出によって、同じく付加的な手間が不要となる。なぜならば、量制御弁の始動期間と高圧ポンプの圧縮段階の期間とを、内燃機関の回転数とコモンレール内の圧力とに関連して特性マップから読み出ことができるからである。この特性マップは、冒頭で述べた形式の、内燃機関に用いられるあらゆる制御装置に設けられている。なぜならば、特性マップは別の制御タスクのためにも必要となるからである。
【0013】
本発明による方法の別の有利な実施態様では、高圧ポンプが、複数の圧送段階を内燃機関の1回の作動サイクルの間に有しており、複数の圧送段階が、内燃機関の1つまたはそれ以上の点火間隔だけ互いにずらされていることが提案されていてよい。4サイクル法により作業する内燃機関の1回の作動サイクルとは、本発明によれば、720゜のクランク角を意味している。なぜならば、このクランク角内で内燃機関の4つのサイクル(吸入、圧縮、燃焼・膨張および排気)が実行されるからである。複数の圧送段階が本発明による有利な実施態様により互いにずらされている場合には、これによって、コモンレール内の圧力のさらなる均一化が得られる。なぜならば、高圧ポンプによって圧送される燃料量が2回分のまたはそれ以上の分量でコモンレール内に圧送されるからである。原理的には、圧送段階の回数を内燃機関のシリンダの数と同じ大きさにすることも有利であるが、しかし、量制御弁の切換時間は圧送段階の回数に関して制限されている。実際には、作動サイクル1回あたり、4つのシリンダを備えた内燃機関に対して2つの圧送段階が設けられるかもしくは6つのシリンダを備えた内燃機関に対して3つの圧送段階が設けられると有利であると分かった。
【0014】
複数の圧送段階が、互いに均一な間隔を有していても有利であると分かった。このことは、特に奇数のシリンダ数を備えた内燃機関、たとえば5気筒内燃機関の場合に有利である。
【0015】
本発明のさらなる利点および有利な実施態様は、図面の簡単な説明、発明の実施の形態および特許請求の範囲から知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0017】
図1には、内燃機関に用いられる燃料噴射システムが概略的に示してある。この噴射システムにつき、本発明による方法を以下に詳しく説明する。
【0018】
符号100によって複数のインジェクタが示してある。これらのインジェクタ100を介して燃料が内燃機関(図示せず)の個々の燃焼室に付与される。各インジェクタ100は内燃機関(図示せず)の1つのシリンダに対応配置されている。図1による実施例には、3気筒内燃機関の3つのインジェクタ100が示してある。異なるシリンダ数では、インジェクタ100の数が相応に変えられる。
【0019】
インジェクタ100は、「コモンレール」とも呼ばれる蓄圧器200によって燃料で負荷される。コモンレール200は管路210を介して高圧ポンプ220に接続されている。さらに、この高圧ポンプ220は低圧管路240を介して低圧ポンプ250に接続されている。この低圧ポンプ250はたいてい電動式の燃料ポンプとして形成される。低圧ポンプ250は有利には燃料タンク255内に配置されている。
【0020】
蓄圧器200には圧力調整弁205が配置されている。低圧ポンプ250と高圧ポンプ220との間には量制御弁230が配置されている。択一的には、この量制御弁230が高圧ポンプ220とコモンレール200との間に配置されていてもよい(図示せず)。量制御弁230と、インジェクタ100と、場合によっては、圧力調整弁205とが最終段160によって電圧で負荷される。この最終段160は有利には制御装置260に組み込まれている。この制御装置260は種々異なるセンサ270の出力信号を処理する。
【0021】
いま、燃料噴射システムは次のように作業する:低圧ポンプ250が、タンク255内に位置する燃料を低圧管路240を介して高圧ポンプ220に圧送する。この高圧ポンプ220は燃料を圧縮し、この燃料を高圧管路210を介して蓄圧器200内に圧送する。インジェクタ100の制御によって、規定されたシリンダ内での燃料の噴射の開始および終了が制御される。この制御は、内燃機関の、センサ270によって検出された運転特性量に関連して行われる。
【0022】
圧力センサ205によって、蓄圧器200内に形成された燃料圧Pが検出され、有利には、制御装置260で圧力調整の方向に評価される。
【0023】
量制御弁230は、測定された圧力値Pと、目標値との偏差に関連して制御される。量制御弁230によって、高圧ポンプ220により圧送される燃料量を制御することができ、これによって、蓄圧器200内の圧力増加を制御することができる。このためには、量制御弁230が、規定された第1の時点で制御され、第2の時点での制御が取り消されることが必要となる。正確な圧力制御を獲得するためには、量制御弁230が、正確に予め算出された時点で開放しかつ/または閉鎖することが必要となる。この場合、量制御弁230の制御と、実際の反応、すなわち、量制御弁230の開放および/または閉鎖との間の遅れ時間が可能な限り小さいと有利である。
【0024】
要求に適合した圧力制御時には、高圧ポンプ220が、蓄圧器200内の圧力Pを維持するために必要となる燃料質量を圧送する。量制御弁230の制御の期間Tgesamtは、量制御弁230の始動期間TAnzugと、量制御弁230の圧縮期間TKompressionと、量制御弁230の圧送段階の期間TFoerderとから成っている。これに関しては、図4に基づく以下の詳しい説明を参照されたい。
【0025】
いま、量制御弁230の圧送段階TFoerderの期間がインジェクタ100−1〜100−6の噴射時点および期間に調和されていない場合には、内燃機関の1回の作動サイクルの間、コモンレール200内の圧力Pが比較的大きく変化させられる可能性があるので、1回の作動サイクル内のそれぞれ異なる時点で燃料を噴射する種々異なるインジェクタ100−1〜100−6が、コモンレール200からの種々異なる圧力Pで負荷される。インジェクタ100の噴射量は、噴射期間TEinspritzのほかに、コモンレール200内の圧力Pにも高い程度で関連しているので、したがって、種々異なるインジェクタ100によって噴射される燃料量も1回の作動サイクル内で異なっている。本発明によれば、作動サイクルとは、内燃機関(図示せず)のクランクシャフトの720゜のクランク角を意味している。このような作動サイクル内では、各シリンダが4サイクルエンジンの4サイクルを実行している。
【0026】
図2には、圧送段階の期間と噴射期間TEinspritzとが互いに調和されていないような状況が示してある。第1の線1は燃料高圧ポンプ220の状態を表示している。線1が0と異なっている場合には、燃料高圧ポンプ220が燃料を圧送している。高圧ポンプ220の圧送期間は図2に符号TFoerderで示してある。図2から分かるように、圧送は1回の作動サイクル内で3つの圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3に分割されている。これによって、コモンレール220内の圧力Pの均一化が達成される。1回の作動サイクルの間のコモンレール200内の圧力Pの経過は、符号Pによって特徴付けた線で図2に示してある。
【0027】
図2から明確に知ることができるように、所定の圧送段階の開始時には、コモンレール200内の圧力Pが最小値を有していて、所定の圧送段階の終了時には、その最大値に到達している。図2には、線2および線3によって、1回の作動サイクル内の種々異なるインジェクタ100−1〜100−6の噴射期間TEinspritzと噴射の時間的な中点とが部分的に示してある。図2に示したように、噴射期間TEinspritzの時間的な中点(線3参照)が圧送段階TFoerder1の開始にほぼ合致している場合、このことは、第1のインジェクタ100−1の噴射の間のコモンレール200内の平均的な圧力Pが極めて低いことを意味している。これに対して、圧送段階TFoerder1の終了に位置する時間的な中点を備えた別のインジェクタ100−2の噴射の間の圧力は最大である。この結果、同じ噴射期間TEinspritzおよびさもなければ同じ周辺条件にもかかわらず、インジェクタ100−1によって噴射される燃料量は、インジェクタ100−2によって噴射される燃料量よりも著しく小さくなる。これに対する原因は、噴射期間の間のコモンレール200内の種々異なる平均的な圧力Pにある。第3のインジェクタ100−3は、第1のインジェクタ100−1とほぼ同じコモンレール200内の平均的な圧力Pを噴射の間に提供している。相応のことがインジェクタ100−4およびインジェクタ100−2等に当てはまる。
【0028】
図2によれば、高圧ポンプ220とインジェクタ100との制御時には、約3%の噴射量の差が生ぜしめられることが分かった。この差は、主として、噴射期間TEinspritの間の種々異なる平均的な圧力Pに起因している。
【0029】
いま、本発明によれば、インジェクタまたは所定のインジェクタ100−1の噴射段階TEinspritを高圧ポンプ220の圧送段階TFoerderに調和させることが提案される。これによって、1回の作動サイクル内のインジェクタ100−1〜100−6の噴射量の間の差を著しく減少させることができる。
【0030】
図3には、圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3が示してある。この場合、線3によって示したように、圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の時間的な中点は、少なくとも1つのインジェクタ100−1,100−3,100−5の噴射段階TEinspritの中点に合致している。これによって、インジェクタ100−1がその噴射の間、1回の作動サイクルの間のコモンレール200内の平均的な圧力にほぼ相当する圧力Pで負荷されることが達成される。
【0031】
インジェクタ100−2,100−4,100−6は圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の間に燃料を噴射する。この場合、インジェクタ100−1の噴射時とほぼ同じ平均的な圧力Pがコモンレール200内に形成される。図2に示した状況と比較して、インジェクタ100−2は著しく少ない平均的な圧力Pで噴射の間に負荷される。
【0032】
相応のことがインジェクタ100−3〜100−6に当てはまる。インジェクタ100−1〜100−6の間の噴射時の平均的な圧力の間の差は、噴射段階TEinspritへの圧送段階TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3の本発明による調和時には、図2に示した例におけるインジェクタ100−1とインジェクタ100−2との間の平均的な圧力の差の事例よりも著しく少なくなっている。
【0033】
実際の内燃機関における具体的な測定につき、種々異なる平均的な圧力に基づき噴射の間の生ぜしめられる種々に噴射される燃料量を、図2に示した事例のように3%の代わりに、約1.8%に低減させることができることが分かった。これに基づき、内燃機関の同期作動と内燃機関のエミッション特性との著しい改善が得られる。高圧ポンプ220の1回の圧送が時間的に2つのインジェクタ100の噴射期間にわたって延びている事例では、量ばらつきを理論的に0にさえ低減させることができる。
【0034】
原理的には、当然ながら、1回の作動サイクル内で圧送段階TFoerderの回数が噴射の回数に相当していても有利である。この場合、各インジェクタが同じ平均的な圧力を噴射の間に提供することが望ましい。しかし、このことは、大量使用事例では実現することができない。なぜならば、量制御弁230の極端に短い所要の切換時間を達成することができないからである。しかし、実際には、高圧ポンプ220の圧送が1回の作動サイクル内で2つまたは3つの圧送段階TFoerderに分割されれば有利であると共に十分であると分かった。この場合、内燃機関のシリンダ数ひいてはインジェクタの数も考慮しなければならない。
【0035】
たとえば5気筒内燃機関を本発明による方法により運転したい場合には、1回の作動サイクル内の圧送段階の間隔が正確に360゜のクランク角ではなく、内燃機関の不均一な点火間隔に調和するように圧送段階が分割され、これによって、結果的に5気筒内燃機関(図示せず)の種々異なるインジェクタ100−1〜100−5の噴射の間の平均的な圧力Pにおける差が最小となると有利である得る。
【0036】
図4には、量制御弁230の制御期間が概略的に示してある。この制御期間は時点T0で始まり、時点T1で終了する。制御期間は3つの段階、つまり、始動期間TAnzugと、この始動期間TAnzugに次いで、圧縮期間TKomp ressionと、量制御弁230の圧送段階TFoerderの期間とに分割されなければならない。始動期間は量制御弁230の応答特性によって設定されている。圧縮期間の間、高圧ポンプ220内に位置する燃料が、コモンレール200の圧力に到達するまで圧縮される。圧縮期間には、高圧ポンプ220が燃料をコモンレール200内に圧送する圧送段階TFoerderが続いている。本発明によれば、この圧送段階TFoerderの期間が噴射期間に調和されると有利である。特にすでに記載したように、圧送段階TFoerderの中点が噴射期間TEinspritの中点に合致していると特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンレールと複数のインジェクタとを備えた燃料噴射システムのブロック回路図である。
【図2】コモンレール内の圧力経過と、高圧ポンプの圧送段階と、噴射時点とを1回の作動サイクルにわたって示す公知先行技術による線図である。
【図3】コモンレール内の圧力経過と、高圧ポンプの圧送段階と、噴射時点とを1回の作動サイクルにわたって示す本発明による線図である。
【図4】高圧ポンプの圧送段階の期間の算出を時間的に示す図である。
【符号の説明】
100,100−1,100−2,100−3,100−4,100−5,100−6 インジェクタ、 160 最終段、 200 蓄圧器、 205 圧力調整弁、 210 高圧管路、 220 高圧ポンプ、 230 量制御弁、240 低圧管路、 250 低圧ポンプ、 255 燃料タンク、 260制御装置、 270 センサ、 P 圧力、 TAnzug 始動期間、 TKompression 圧縮期間、 TFoerder,TFoerder1,TFoerder2,TFoerder3 圧送段階、 TEinspritz 噴射期間
Claims (8)
- 高圧ポンプ(220)と、該高圧ポンプ(220)の圧送量を制御するための量制御弁(230)と、コモンレール(200)と、少なくとも2つの噴射弁(100)と、量制御弁(230)および噴射弁(100)を制御するための制御装置(160)とを備えた、内燃機関に用いられる燃料噴射システムを運転するための方法において、以下の方法ステップ:
−内燃機関の運転状態と、負荷要求とに関連して噴射の開始と終了とを算出し、−高圧ポンプ(220)の圧送段階の期間(TFoerder)を算出し、
−量制御弁(230)を制御して、高圧ポンプ(220)の圧送段階が噴射の開始と終了とに対して対称的に配置されているようにする
ことを特徴とする、内燃機関に用いられる燃料噴射システムを運転するための方法。 - 圧送段階の期間(TFoerder)を、量制御弁(230)の通電の期間(T1〜T0)から量制御弁(230)の始動期間(TAnzug)と高圧ポンプ(220)の圧縮段階の期間(TKompression)とを差し引いて検出する、請求項1記載の方法。
- 量制御弁(230)の始動期間(TAnzug)と高圧ポンプ(220)の圧縮段階の期間(TKompression)とを、内燃機関の回転数とコモンレール(200)内の圧力とに関連して特性マップから読み出す、請求項2記載の方法。
- 高圧ポンプ(220)が、複数の圧送段階(TFoerder)を内燃機関の1つのシリンダの1回の作動サイクル(720゜KW)の間に有しており、複数の圧送段階(TFoerder)が、内燃機関の1つまたはそれ以上の点火間隔だけ互いにずらされている、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
- 高圧ポンプ(220)が、複数の圧送段階(TFoerder)を内燃機関の1回の作動サイクルの間に有しており、複数の圧送段階(TF oerder)が、互いに均一な間隔を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
- コンピュータプログラムにおいて、当該コンピュータプログラムが、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法を実施するために適していることを特徴とする、コンピュータプログラム。
- 当該コンピュータプログラムが、記憶媒体に記憶可能である、請求項6記載のコンピュータプログラム。
- 制御装置において、当該制御装置が、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法を実施するために適していることを特徴とする、制御装置。
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