JP2004010346A - 紙葉類搬送装置、紙葉類収納ユニット、紙幣取扱装置および現金自動取引装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置、紙葉類収納ユニット、紙幣取扱装置および現金自動取引装置 Download PDF

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】簡単な機構で、紙幣を取込むための取込口と、紙幣を放出するための放出口の共通化を実現し、さらに、安定した集積と放出を行うことができる紙幣取扱装置および現金自動取引装置を提供する。
【解決手段】紙幣取扱装置1に内蔵する紙幣ユニットにおいて、紙幣を取込むための取込口と紙幣を放出するための放出口を共通化した取込放出口に、回転方向が変化すると紙葉類送込部の押力が変化する紙葉類送込手段を備えた。
【選択図】 図18

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類搬送装置、紙葉類収納ユニット、紙幣取扱装置および現金自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類を搬送、収納、及び放出する紙葉類取扱装置として、現金自動取引装置に備えられる紙幣取扱装置がある。この紙幣取扱装置には、入金紙幣を収納し出金時には出金紙幣として放出する、いわゆる紙幣を還流利用する紙幣ユニットが備えられている。
【0003】
ところで、紙幣を還流利用する紙幣ユニットには、紙幣を取込むための取込口と、紙幣を放出するための放出口を有する必要がある。この取込口と放出口をそれぞれ独立に設置する場合、機構の複雑化、大型化を免れない。
【0004】
この問題を解決する手段として、特開2001−354349号公報には、取込口と放出口の共通化を実現する装置が開示されている。この装置には、弾性材料からなる複数の羽根を心棒に等間隔で放射状に持ち、紙幣の取込時と放出時とで回転方向が互いに反対となる羽根車を備えている。
【0005】
また、特開2000−187752号公報には、取込口と放出口を共通化した装置が開示されており、取込放出口近傍に約半周分押込み部材のないボス露出部を有するブラシローラを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2001−354349号公報に記載の装置の動作について説明する。
【0007】
紙幣を取込む場合には、紙幣がローラに挟持され搬送される際、羽根車は回転し続ける。羽根が取込み紙幣の面に接触している間は、紙幣に沿って変形しながら回転するため、羽根が紙幣の搬送に影響を及ぼすことはない。その後、紙幣が搬送され続けローラから開放されると、羽根は紙幣の後端を叩き落とす。これにより、取込んだ紙幣は、先に収納空間に取り込んだ紙幣の上に積み重なり、後続して取込む紙幣の妨げとならない。
【0008】
次に、紙幣を放出する場合の、この羽根車の動作について説明する。紙幣を放出する際、収納空間内にある紙幣は、放出用の搬送ローラに押し付けられ、その後、回転する放出用の搬送ローラの摩擦部材により繰出される。繰出された紙幣は、紙幣を外部に搬送するローラに挟持されながら外部に搬送される。この際、羽根車は紙幣を取込む場合とは逆の方向に回転し続けるが、羽根は紙幣に接触しても変形するため、羽根が紙幣の搬送に影響を及ぼすことはない。
【0009】
この装置に備えられた羽根車の目的は、後続して取込む紙幣の妨げとならないように、ローラの挟持力から開放された取込み紙幣を叩き落とし、先に収納空間に取り込んだ紙幣の上に積み重ねることである。そのため、羽根は収納空間に突出していなければならない。尚、紙幣を取込む際には、この突出した羽根が紙幣を確実に叩き落とせるように、羽根を伸ばした状態で回転でき得るだけの隙間を保っている。
【0010】
しかし、紙幣を放出する際には、収納空間内にある紙幣を放出用の搬送ローラに押し付けるため、収納空間内に隙間は存在しない。そのため、収納空間内に突出した羽根は、収納空間内にある紙幣群の端辺で形成された面に接触しながら回転しなくてはならず、特に、この端辺で形成された面と羽根の付根との距離が小さい場合は、羽根が付根から折れるなどの損傷を被る。この不具合回避策として、収納空間内の紙幣の端辺から離した位置に羽根車を設置する手段が考えられるが、この場合、装置全体の容量が大きくなる。また他の回避策として、羽根車の剛性自体を弱める手段が考えられるが、この場合、羽根車の本来の目的である紙幣の叩き落とし性能をも低下させることになる。
【0011】
この公報に記載の装置のように、紙幣を水平に収納する場合には、挟持から解放された紙幣は、他の拘束がない場合には重力により落下する。そのため、羽根車の剛性自体を弱めても紙幣の叩き落し性能の低下はある程度までは許容される。しかし、紙幣を立位に収納する場合には、羽根車の剛性を低くすると紙幣の立位状態を保つことができなくなる。
【0012】
上記特開2000−187752号公報に記載の装置においては、紙幣を放出する際にはブラシローラは適正な位置、すなわち、押込み部材が紙幣と干渉しないような位置で停止して放出紙幣と押込み部材との干渉を防止し、紙幣を放出する。一方、紙幣収納のときにはブラシローラが回転し、ブラシローラに備えられる押込み部材によって紙幣を集積方向へと立位姿勢を保って押込む。
【0013】
しかし、当該ブラシローラには、紙幣を押し込むために設けられる押込み部材が存在しないボス露出部を有するため、このボス露出部では紙幣を押し込むことができず、収納効率が低下する場合がある。
【0014】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な機構で紙幣の取込口と放出口の共通化を実現し、さらに、容量を大きくすることなく、また、収納効率を下げることなく、安定した集積と放出を行うことができる紙葉類取扱装置および現金自動取引装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的と達成するため、本発明の紙葉類搬送装置は以下の特徴を持つ。
【0016】
まず第一に、回転の中心となるボス部と、
前記ボス部の外周部に放射状に配置され、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
前記紙葉類送込部は、基準位置から前記ボス部の円周方向の一方向に回転可能に固定されていることを特徴とする。
【0017】
第二に、回転の中心となるボス部と、
前記ボス部から放射状に伸びた形状を持ち、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
前記ボス部の回転方向が変わると、前記紙葉類送込部の押力が変化する紙葉類送込手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
第三に、回転の中心となるボス部と、
前記ボス部から放射状に伸びた形状を持ち、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
前記紙葉類送込部は、前記ボス部が一方向に回転すると放射状に広がり、逆方向に回転すると前記ボス部に沿うことを特徴とする。
【0019】
第四に、上記のいずれかの特徴をもつ紙葉類搬送装置であって、前記紙葉類送込手段と同軸に一方向回転ローラを備えたことを特徴とする。
【0020】
第五に、搬送される紙葉類を整列して収納し、収納された紙葉類を分離して放出する紙葉類収納ユニットに紙葉類を送込み、放出する紙葉類搬送装置であって、
前記紙葉類収納ユニットへ紙葉類を収納及び放出するために双方向に回転するスタックフィードローラと、
前記スタックフィードローラと接して対に備えられ、前記スタックフィードローラとともに前記紙葉類収納ユニットの取込放出口を構成し、一方向に回転するゲートローラと、
前記スタックフィードローラと同方向に回転し、紙葉類を前記紙葉類収納ユニットから放出するときに紙葉類を一葉ずつに分離するピックアップローラと、
前記ゲートローラと同軸に備えられ、前記取込放出口から搬送された紙葉類を前記紙葉類収納ユニット内の収納空間へ送込む紙葉類送込手段とを有し、
前記紙葉類送込手段は、双方向に回転可能なボス部の外周部に放射状に配置された紙葉類送込部を有してなり、前記紙葉類送込部は、前記ボス部の回転方向が変わると前記紙葉類送込部の押力が変化することを特徴とする。
【0021】
第六に、上記の第五の特徴を有する紙葉類搬送装置であって、前記紙葉類押込部は、前記ボス部が一方向に回転すると放射状に広がり、逆方向に回転すると前記ボス部に沿うことを特徴とする。
【0022】
第七に、上記の第五の特徴を有する紙葉類搬送装置であって、前記紙葉類送込部は前記ボス部の円周方向に回転自由に固定され、且つ、前記ボス部の円周方向の一方向には所定量以上回転できない構造を持つことを特徴とする。
【0023】
第八の特徴は、上記のいずれかに記載の紙葉類搬送装置を備え、紙葉類を収納または放出を行う紙葉類収納ユニットにある。
【0024】
第九の特徴は、上記第八の特徴を有する紙葉類収納ユニットであって、紙葉類を立位に収納することにある。
【0025】
第十の特徴は、上記の紙葉類収納ユニットを備え、前記紙葉類収納ユニットは紙幣を収納する入金庫、紙幣を放出する出金庫、紙幣を収納および放出する収納放出庫の何れかまたは全てをなし、紙幣の金種を判別する紙幣判別部と、前記入金庫あるいは前記出金庫あるいは前記収納放出庫および前記紙幣判別部を結び紙幣を搬送する搬送路を備え、前記搬送路の経路上に前記紙幣判別部を有する紙幣取扱装置にある。
【0026】
第十一の特徴は、上記の特徴を有する紙葉類搬送装置を備え、紙幣を収納する入金庫、紙幣を放出する出金庫、紙幣を収納および放出する収納放出庫の何れかまたは全てを備え、紙幣の金種を判別する紙幣判別部と、前記入金庫あるいは前記出金庫あるいは前記収納放出庫および前記紙幣判別部を結び紙幣を搬送する搬送路を備え、前記搬送路の経路上に前記紙幣判別部を有する紙幣取扱装置にある。
【0027】
また、本発明の現金自動取引装置は、上記の紙幣取扱装置を備えたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について詳細に説明する。
尚、本実施例では、本発明の紙葉類搬送装置を、紙幣を取扱う紙幣取扱装置として説明する。
【0029】
図1は、本発明を適用する現金自動取引装置の外観を示す図である。本実施例の現金自動取引装置101は、顧客の取引カードや取引明細票を処理するカード/明細票処理機構102と、通帳を処理する通帳処理機構103と、筐体104と、取引に必要な情報を表示および入力する顧客操作部105と、この現金自動取引装置の全体を制御する本体制御部106とを備えている。筐体104の内部には紙幣取扱装置1が備えられている。
【0030】
図2は、本装置の制御関係を示すブロック図である。カード/明細票処理機構102、通帳処理機構103、顧客操作部105および紙幣取扱装置1は、バス110を介して本体制御部106と接続しており、本体制御部106の制御の下に必要な動作を行う。上記の他に本体制御部106は、インタフェース部107と、係員操作部108と、外部記憶装置109ともバス110で接続しており、必要なデータのやり取りを行うが、詳細な説明は省略する。尚、上記各機構、構成部分は、電源部111から電力を供給する。
【0031】
図3は、現金自動取引装置101に実装する紙幣取扱装置1の構成を示す図であり、図4は、紙幣取扱装置1の制御機構を示す図である。紙幣取扱装置1は、紙幣を出し入れする入出金口2と、紙幣の金種や真偽を判別する紙幣判別部3と、入金した紙幣を取引成立までの間一時的に収納する一時保管部4と、紙幣取扱装置1の各構成要素を結び、紙幣を搬送する搬送路5と、紙幣取扱装置1で取り扱う紙葉類、すなわち紙幣を収納する紙葉類収納ユニットを有する。
【0032】
本実施例の紙葉類収納ユニットはその役割に応じて各種の紙幣ユニットに分類され、例えば出金紙幣として利用不可と判断したリジェクト紙幣を収納する入金庫、入金および出金に合わせて紙幣の金種ごとに収納および放出を行う金種別の紙幣ユニットである収納放出庫、収納放出庫に紙幣を装填しまた収納放出庫から紙幣を回収する装填回収庫がある。
【0033】
本実施例では、図3に示すように最上段に入金庫6を備える。入金した紙幣のうち、出金に適さないと判断した紙幣がこの入金庫6に収納される。2段目および3段目には収納放出庫7を備える。収納放出庫7に金種別に紙幣を収納し、収納した紙幣を出金のときに放出する。例えば2段目は千円札用、3段目は一万円札用の金庫とすることができる。4段目には装填回収庫8を備える。装填回収庫8は、装填および回収を行うときに用いられる紙幣ユニットであり、紙幣取扱装置1で取り扱う複数の金種の紙幣を混在して収納および放出する必要がある。
【0034】
さらに、紙幣取扱装置1は、金種と紙幣サイズとの対応関係を記憶した記憶部DBを備える。記憶部DBを備えることによって、紙幣の金種を判別することによって紙幣サイズを判別することができる。制御部9は本体制御部106とバス110を介して接続し、本体制御部106からの指令および紙幣取扱装置1の状態検出に応じて紙幣取扱装置1の制御を行い、紙幣取扱装置1の状態を必要に応じて本体制御部106に送る。
【0035】
以下、図5乃至図7を用いて、本実施例の紙幣装填について述べる。紙幣装填とは、例えば現金自動取引装置101を稼動する前に装置内に紙幣を装填すること、または、運用時に装填した紙幣の枚数が少なくなったときに装置内に紙幣を補充することである。制御部9は装填モードとなり、下記紙幣装填を行うように各構成要素を制御する。
【0036】
図5に示すように、装填回収庫8に収納した紙幣を搬送路5に繰り出す。搬送路5に繰り出した紙幣を図中の矢印方向に搬送し、紙幣判別部3を経由して金種および枚数を確定して一時保管部4に一旦収納する。
【0037】
次に、図6に示すように、一時保管部4に収納した紙幣を図中の矢印方向に搬送し、紙幣判別部3により紙幣状態を判別し、リジェクト紙幣であれば入金庫6に収納する。リジェクト紙幣でないと判別した紙幣は、その金種ごとに収納放出庫7に収納する。図7に上記紙幣装填のフロー図を示す。
【0038】
次に、図8乃至図10を用いて、本実施例の紙幣回収について述べる。紙幣回収とは、例えば営業終了後に現金自動取引装置101内の紙幣を回収すること、または、運用時に装填した紙幣の枚数が多くなり装置内の紙幣を回収する必要が生じた場合に紙幣を回収することである。制御部9は回収モードとなり、下記紙幣回収を行うように各構成要素を制御する。
【0039】
図8に示すように、収納放出庫7に収納した紙幣を搬送路5に繰り出す。搬送路5に繰り出した紙幣を図中の矢印方向に搬送し、紙幣判別部3を経由して金種および枚数を確定して一時保管部4に一旦収納する。
【0040】
次に、図9に示すように、一時保管部4に収納した紙幣を図中の矢印方向に搬送し、紙幣判別部3により紙幣状態を判別し、装填回収庫8に収納する。尚、本実施例では、入金庫6に収納したリジェクト紙幣を回収する場合は装填回収庫8に収納せずに、入金庫6を取り外しそのまま回収する。図10に上記紙幣回収のフロー図を示す。
【0041】
また、紙幣ユニット各々に対し回収動作と装填動作を行うことで、紙幣枚数を確定させる(精査する)ことができる。
【0042】
次に、本実施例の装填回収庫8について詳細に説明する。
図11は、紙幣取扱装置1に搭載する装填回収庫8の構成を示す上面図である。また、図12は、装填回収庫8に紙幣を収納する状態を表す側面図であり、図13は装填回収庫8から紙幣を放出する状態を表す側面図である。この装填回収庫8は、紙幣を立位状態で水平方向に収納する横置型の金庫であり、サイズの異なる紙幣の混在収納と分離繰り出しが可能である。
【0043】
装填回収庫8における紙幣の取込放出機構は、紙幣を装填回収庫8内に取込み、また装填回収庫8内の紙幣を放出する取込放出口と、取込空間に取り込まれた紙幣を収納空間側へと送る紙幣送込手段とを少なくとも有する。本実施例の取込放出機構では、スタック・フィードローラ801と、バックアップローラ802と、ピックアップローラ811と、シートローラ804と、ゲートローラ803と、分離・スタックガイド805とで構成する。また、スタック・フィードローラ801とゲートローラ803の間は紙幣の取込放出口となる。尚、本実施例のシートローラ804は、紙幣送込手段を構成し、後述するシート部が紙幣を収納空間へ送込む紙幣送込部を構成する。
【0044】
スタック・フィードローラ801は、図23に示すスタック・フィードローラ用駆動モータ801mを駆動することでギヤを介して回転する。収納する紙幣を取込空間へと送り、また放出する紙幣を装填回収庫8の外部へと送る。バックアップローラ802は、スタック・フィードローラ801に従動して回転し、スタック・フィードローラ801との間に紙幣を挟持して紙幣を搬送する。尚、本実施例のゲートローラ803は一方向回転可能な一方向回転ローラであり、その作用は後述する。
【0045】
紙幣収納時には、図12に示すように、ピックアップローラ811を分離・スタックガイド805の内部に格納し紙幣収納動作に影響を与えないようにする。紙幣放出時には、図13に示すようにピックアップローラ811を露出し、図中の時計方向に回転することで、ピックアップローラ811に接触する紙幣を一枚ずつ分離して取込放出口に繰り出す。
【0046】
次に、紙幣送込手段について説明する。紙幣送込手段は、ローラとそのローラに設けられた紙幣送込部とで構成され、本実施例ではシートローラ804が相当する。紙幣送込部は、シートローラ804に備えられたシート部804bがそれに対応する。本実施例のシートローラ804の構造を、図14、図15を用いて説明する。
【0047】
シートローラ804はボス部804aとシート部804bとで構成される。シート部804bは可撓性の材質からなり、ボス部804aに対し全方向に放射状に配置する。ボス部804aと、シート部804bのボス部804a側の端部は、ボス部804aの半径方向には外れず、ボス部804aの円周方向に回転自由な構造を持つ。このシート部804bのボス部804a側の端部は回転自由に固定されている。
【0048】
図14に示すようにシート部804bが放射状に伸びた位置を基準位置とすると、シート部804bは、当該基準位置より一方向には回転自由であり、反対方向には回転が規制され、すなわち、シート部804bは、一定角度以上は回転しない構成となっている。
【0049】
なお、本実施例では、10枚のシート部804bを備えているが、当然この数に限られず、ボス部804aに対して全方向に放射状に配置されていればよく、その数はシートローラ804の回転速度、シート部804bの長さ、紙幣の搬送速度から考慮され、紙幣を収納するにあたって最適な数を備える。
【0050】
また、ボス部804aは軸814に固定している。この構造により、紙幣収納動作のため、軸814が図14の時計方向に回転すると、シート部804bは放射状になることで反力が大きくなり、取込空間に取込んだ紙幣を収納空間へ送ることができる。一方、紙幣放出動作のため、軸814が図15の反時計方向に回転すると、シート部804bはボス部804aに沿うことで反力が小さくなり、放出紙幣に干渉することがない。
【0051】
上記の紙幣送込手段の構造は、シートローラ804の回転方向が変化するとシート部804bの反力が変化する状態を実現するためのものである。その目的を達成する他の構造として、シート部の剛性が一方向に比べて反対方向に高くなっている構成とすればよく、例えば、図16に示すように、非対称のクサビ部を持つボス部804aにシート部804bを固定する構造でもよい。また、シート部804bの形状は、シート形状でなく、ブラシ状のものでもよい。また、本発明のシートローラ804は、ボス部804aとシート部804bが別部材となっているが、一体の部材でもよい。
【0052】
ここで、図17、図18、図19を用いて、各軸、各ローラの回転構造について述べる。図17は紙幣の取込放出口周りを示す上面図である。図18は図17に示す矢印816から見た紙幣収納時の回転動作を示す側面図であり、上方の図はスタック・フィードローラ801、ピックアップローラ811及びゲートローラ803の駆動に係る軸及びギアの関係を示す図であり、下方の図は、シートローラ804の駆動に係る軸及びギアの関係を示す図である。また、図19は図17に示す矢印816から見た紙幣放出時の回転動作を示す側面図であり、上方の図はスタック・フィードローラ801、ピックアップローラ811及びゲートローラ803の駆動に係る軸及びギアの関係を示す図であり、下方の図は、シートローラ804の駆動に係る軸及びギアの関係を示す図である。
【0053】
ギヤ815a、ギヤ815eは軸814aに、ギヤ815dは軸814bに、ギヤ815gは軸814dに、それぞれ固定している。また、ギヤ815b、ギヤ815c、ギヤ815fはそれぞれ回転中心にある軸に固定している。ギヤ815hは、図12において軸814bに対し時計方向には回転可能で、反時計方向には回転できないように、一方向クラッチを介して軸814bに取り付ける。また、ギヤ815iは、図12において軸814cに対し反時計方向には回転可能で、時計方向には回転できないように、一方向クラッチを介して軸814cに取り付ける。尚、本実施例のギヤ815iは回転規制部材に相当する。また、一方向クラッチとは、一方の方向には回転するが、逆の方向には回転しないクラッチである。さらに、スタック・フィードローラ801は軸814aに、シートローラ804は軸814bに、ピックアップローラ811は軸814dに、ゲートローラ803はギヤ815hに、それぞれ固定する。また、図示してないが、軸814aはスタック・フィードローラ用駆動モータ801mから駆動力を受け取る構造とする。軸814cは装填回収庫8に固定する。
【0054】
これらの構造をもつことで実現できる回転動作を、紙幣収納時、紙幣放出時に分けて説明する。
【0055】
紙幣収納時の各軸、各ローラの回転動作を、図18を用いて説明する。スタック・フィードローラ用駆動モータ801mが紙幣収納方向に回転することで、軸814aが反時計方向に回転する。同時に、ギヤ815e、ギヤ815f、ギヤ815gを介してピックアップローラ811が反時計方向に回転する。また、ギヤ815a、ギヤ815b、ギヤ815c、ギヤ815dを介してシートローラ804が時計方向に回転する。また、ギヤ815hに固定してあるゲートローラ803も時計方向に回転する。
【0056】
上記のように動作することによって、取込放出口へ搬送されてきた紙幣を装填回収庫8内に取り込むことができ、また、取り込まれた紙幣を立位状態を保って収納することができる。
【0057】
次に、紙幣放出時の各軸、各ローラの回転動作を、図19を用いて説明する。スタック・フィードローラ用駆動モータ801mが紙幣放出方向に回転することで、軸814aが時計方向に回転する。同時に、ギヤ815e、ギヤ815f、ギヤ815gを介してピックアップローラ811が時計方向に回転する。また、ギヤ815a、ギヤ815b、ギヤ815c、ギヤ815dを介してシートローラ804が反時計方向に回転する。一方、ギヤ815hに固定してあるゲートローラ803は、一方向クラッチを介して軸814cに取り付けたギヤ815iの影響で、反時計方向に回転しない。
【0058】
以上に述べたように、ゲートローラ803は、紙幣収納時にはシートローラ804に従動して回転するが、紙幣放出時は回転しない。紙幣放出時に、スタック・フィードローラ801を用いて紙幣を繰り出す際に、回転しないゲートローラ803が放出紙幣に隣接した紙幣に接触し摩擦力を及ぼすことで、隣接紙幣が放出紙幣に追従して繰り出されることを防止できる。
【0059】
一方、ゲートローラ803と同軸814bに設けられたシートローラ804は、紙幣収納時と反対方向に回転することによって、そのシート部804bが放出紙幣と干渉しないように、シート部804bがボス部804aの円周上に沿う形状になる(図19)。
【0060】
上記の動作によって、シートローラ804に備えられたシート部804bが放出紙幣と干渉することなく、紙幣を放出することができる。
【0061】
なお、これらの構造及び動作は、ゲートローラ803が一方向には回転でき、逆方向には、軸814の回転に関わらず、回転できない状態を実現するためのものであり、その目的を達成するためには他の構造でも構わない。
【0062】
例えば、図20に示すように、ギヤ815hの代りに非対称のギヤ815h’をゲートローラ803に固定し、一方向ギヤを介して軸814bに固定する。さらに、ギヤ815iの代りに、掛部817をバネの力によりギヤ815h’(矢印の方向)に常に押し付ける。この構造でも、ゲートローラ803が一方向には回転でき、逆方向には、軸814の回転に関わらず、回転できない状態を実現できる。
【0063】
上で述べた構造は、ギヤを介すことで、スタック・フィードローラ801の軸の回転に対し、ピックアップローラ811の軸は順回転、ゲートローラ803及びシートローラ804の軸814は逆回転する構造であり、駆動源の共用化を図っている。
【0064】
分離・スタックガイド805は紙幣案内面を持ち、紙幣収納時および紙幣放出時に紙幣をガイドする役割を持つ。分離・スタックガイド805は、紙幣収納時には、図12に示すように、紙幣案内面が取込放出口から進入する紙幣の進行方向に沿うように位置する。また、紙幣放出時には、図13に示すように、ピックアップローラ811が露出する位置まで待避する。
【0065】
収納空間は、底板808と、底板808より上面で収納紙幣の下端を支持するように懸架した底面ベルト807と、押板806と、分離・スタックガイド805と、天板810と、側壁813とで囲まれて形成する。
【0066】
側壁813は紙幣のサイズに合わせて取り付け位置の設定ができる。側壁813の幅は、最大サイズの紙幣の幅方向サイズより2mm〜10mm程度大きい値に設定するのが適当である。また、紙幣取扱装置1が取り扱う最大サイズの紙幣を収納できるように底板808と天板810との間の距離は、最大サイズの紙幣の高さ方向長さよりも大きい値に設定する。
【0067】
スタック補助部材812を分離・スタックガイド805の上方に設ける。このスタック補助部材812は、収納する紙幣のサイズに対応して、紙幣の進行方向先端部を案内する役割を持つ。そのため、スタック補助部材812を、収納する紙幣のサイズに関する情報に基づいて制御部9によって回転制御する。
【0068】
図21にスタック補助部材812の形状を示す。スタック補助部材812は、紙幣の進行方向先端の端線方向に回転軸を中心に回転する構造を持ち、L字型のアーム部812aを有する。取込空間はアーム部812aと分離・スタックガイド805とで形成され、アーム部812aは、取込空間と収納空間との境界となる。取込放出機構を通して取込む紙幣の先端部をこの取込空間に案内する。アーム部812aの内面は紙幣端ストッパ部であり、取込放出機構を通して取込む紙幣端の過剰な進行を規制する。
【0069】
アーム部812aの先端と底板808との間の距離は、紙幣取扱装置1で取り扱う最大サイズの紙幣を取込む際の回転位置にスタック補助部材812がある場合でも紙幣取扱装置1で取り扱う最小の紙幣の進行方向長さ、すなわち立位状態で収納した紙幣高さより短くなるように設定する。これにより、収納空間に立位状態で収納した紙幣が倒れることを防ぐことができ、また、取込んだ紙幣と収納空間に収納した紙幣との干渉を防ぐことができる。
【0070】
スタック補助部材812は、取込空間内に取込んだ紙幣が立位状態を保てるように回転を制御する。大きいサイズの紙幣を取込む際には、取込放出口から紙幣端ストッパ部までの距離が大きな紙幣サイズに対応する長さとなるように回転角度を制御し、小さいサイズの紙幣を取込む際には、取込放出口から紙幣端ストッパ部までの距離が小さな紙幣サイズに対応する長さとなるように回転角度を制御する。
【0071】
図11に示すように、スタック補助部材812を紙幣幅方向に複数設け、取込む紙幣の上端部を複数箇所で取込空間に案内する。したがって、折れ癖やカール癖を有する紙幣であっても、後続紙幣との干渉を防いで安定して収納することができる。
【0072】
装填回収庫8から紙幣を放出する際には、図13に示すように、スタック補助部材812を、アーム部812aが取込空間に突出しない位置に回転させ、分離・スタックガイド805共にピックアップローラ811が露出する位置まで退避させる。
【0073】
透過センサは発光素子888aと受光素子888bとから構成される。取込放出口近傍に紙幣が存在するときは紙幣によって光が遮られるため、紙幣が取込放出口近傍に存在することを検出する。紙幣収納時には、光が遮られる時間が長くなると押板806を取込空間から離れる方向に移動させ、紙幣収納スペースを広くする。
【0074】
次に、図22、図23を用いて、装填回収庫8に紙幣を収納する場合の動作について述べる。装填回収庫8に紙幣を装填する場合とは、例えば装置内の紙幣を回収する場合であり、このとき制御部9は紙幣取扱装置1が回収モードとなるよう制御する。
【0075】
本実施例は、紙幣の金種を判別する紙幣判別部3と、金種と紙幣サイズを対応づけしたデータベースを有する記憶部DBを備えることで、搬送紙幣のサイズを認識することができる。制御部9は、検出した紙幣サイズに基づいて以下の制御を行う。
【0076】
図22に紙幣を収納する場合の動作を示す。また、図23に、収納動作に関わる各駆動部と駆動モータ、センサ及び制御部を示す。制御部9は、紙幣取扱装置1を回収モードとしたとき、装填回収庫8を収納モードとするよう制御する。
【0077】
収納モードでは、始めに、スタック・フィードローラ用駆動モータ801mを駆動する。紙幣通過センサ889が収納する紙幣1000を検出すると(図22(a))、制御部9はスタック補助部材用駆動モータ812mを駆動する。紙幣1000を外部から取込放出機構を通して装填回収庫8の取込空間に取込む間に(図22(b))、スタック補助部材812を、紙幣のサイズに合わせて、待ち受けする位置に回転させる(図22(c))。スタック・フィードローラ801とゲートローラ803を用いて紙幣1000を取込空間に取込む際、分離・スタックガイド805の紙幣案内面に沿って立位状態を保って取込む。
【0078】
取込んだ紙幣1000の進行方向先端部をスタック補助部材812の取込空間へと案内し、スタック・フィードローラ801とゲートローラ803との挟持がはずれた後に紙幣1000の進行方向端部が、スタック補助部材812の紙幣端ストッパ部と接触するようにする。すなわち、紙幣1000の先端を規制することで過剰な進行を防ぎ、進行方向後端部が底板808と接触して立位状態でスタックするようにする(図22(d))。このように、スタック補助部材812が収納紙幣の進行方向の先端部を規制することで紙幣の過剰な進行を防ぐことができ、収納する紙幣のサイズが異なっても、進行方向後端部を底板808側に揃えて収納することができる。
【0079】
続いて、スタック補助部材812及び図14に示すようにシート部804bが放射上に伸びたシートローラ804が、取込空間に取込んだ紙幣を収納空間側に送る。前述のように、シートローラ804には、全周方向に放射状にシート部804bが備えられているため、取り込まれた紙幣を効率よく収納空間側に送ることができる。なお、シート部804bは、取込空間に取り込んだ紙幣を収納空間側へ送るために十分な剛性を備えた部材が用いられる。
【0080】
収納した紙幣が多くなり、透過センサ888が遮光される時間が長くなると、制御部9は押板用駆動モータ806mを制御し、収納空間が広がるように押板806及び底面ベルト807を移動及び回転させることで、収納空間を確保する。
【0081】
尚、アーム部812aの先端と底板808との間の距離は、装置で取り扱う最大サイズの紙幣を収納する回転位置にスタック補助部材812がある場合でも装置で取り扱う最小の紙幣のサイズより短くなるように設定しているため、取込空間に取込んだ紙幣と収納空間に収納した紙幣との干渉を防ぐことができる。
【0082】
図24は、本実施例の収納動作を示すフロー図である。紙幣通過センサ889が紙幣サイズを認識した紙幣を検出すると、制御部9は紙幣サイズの情報に基づいてスタック補助部材812を制御する。
【0083】
装填回収庫8から紙幣を放出する動作について図13を用いて説明する。
【0084】
始めに、図13に示すように、アーム部812aが取込空間に突出しない位置にスタック補助部材812が回転する。続いて、装填回収庫8に収納している紙幣を分離・スタックガイド805側に押し付けるため、押板用駆動モータ806mを制御し、押板806及び底面ベルト807を分離・スタックガイド805方向へ移動及び回転させる。その際、分離・スタックガイド805およびスタック補助部材812が収納空間から遠ざかるように退避することで、ピックアップローラ811が露出する。押し付けた紙幣がピックアップローラ811に所定の押圧力をかけると、分離・スタックガイド805方向へ移動及び回転させていた押板806及び底面ベルト807を一旦停止させる。
【0085】
その後、繰り出し方向に回転するピックアップローラ811と回転しないゲートローラ803を用いて、ピックアップローラ811に押し付けた紙幣を一枚ずつに分離して繰出し、続いて、回転するスタック・フィードローラ801で装填回収庫8の外へ放出する。
【0086】
ピックアップローラ811に押し付けた紙幣を装填回収庫8の外へ放出すると、ピックアップローラ811にかかる押圧力は次第に減少する。押圧力が所定量以下になると、押圧力が所定量に達するまで、再び押板806及び底面ベルト807は分離・スタックガイド805方向へ移動及び回転し、紙幣をピックアップローラ811に押し付ける。
【0087】
紙幣を放出する際、シートローラ804は収納時とは反対方向に回転し、図15に示すようにシート部804bがボス部804aに沿う形状で回転するため、放出紙幣に干渉することがない。
【0088】
このように、本実施例のシートローラ804は、紙幣を集積する際には紙幣を確実に抑えることができ、紙幣を放出する際には紙幣の抵抗とならない。そのため、本実施例のシートローラ804は、本実施例の取込放出口のように紙幣の取込口と放出口を共通の口にしても、容量を大きくすることなく、安定した集積と放出を提供できる。
【0089】
本実施例は、サイズの異なる紙幣を混在して収納する装填回収庫であったが、本発明の他の適用例として、収納放出庫7や入出金口2などのように、拘束力の外れた紙葉類を搬送路に取り込む場合、搬送路で拘束されながら搬送された紙幣を搬送路から放出して拘束力を外し、整列して収納する場合など、紙葉類の取込及び放出を一口で行う装置があげられる。
【0090】
また、本実施例では、紙幣を立位に集積する集積機構を例としてあげたが、本発明は紙幣を水平姿勢にして上方に積み重ねる集積機構にも当然適用できる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、紙幣の取込口と放出口を共通にしても、安定した集積と放出を行うことが可能となる紙幣取扱装置および現金自動取引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する現金自動取引装置の外観を示す図である。
【図2】本発明を適用する現金自動取引装置の制御機構を示す図である。
【図3】紙幣取扱装置の構成を示す図である。
【図4】本実施例の紙幣取扱装置の制御機構を示す図である。
【図5】本実施例の紙幣装填の動作を示す図である。
【図6】本実施例の紙幣装填の動作を示す図である。
【図7】本実施例の紙幣装填のフロー図である。
【図8】本実施例の紙幣回収の動作を示す図である。
【図9】本実施例の紙幣回収の動作を示す図である。
【図10】本実施例の紙幣回収のフロー図である。
【図11】紙幣取扱装置に搭載される装填回収庫の上面図である。
【図12】装填回収庫に紙幣を収納する状態を示す側面図である。
【図13】装填回収庫から紙幣を放出する状態を示す側面図である。
【図14】本実施例の紙葉類送込手段の紙幣を収納する際の状態を示す図である。
【図15】本実施例の紙葉類送込手段の紙幣を放出する際の状態を示す図である。
【図16】紙葉類送込手段の他の実施例を示す図である。
【図17】本実施例の取込放出口を示す図である。
【図18】紙幣収納時の各ローラの回転動作を示す側面図である。
【図19】紙幣放出時の各ローラの回転動作を示す側面図である。
【図20】本実施例の紙葉類送込手段の側面図である。
【図21】スタック補助部材の形状を示す図である。
【図22】装填回収庫に紙幣を収納する動作を示す図である。
【図23】装填回収庫に紙幣を収納、放出する制御機構を示す図である。
【図24】装填回収庫に紙幣を収納するフロー図である。
【符号の説明】
1…紙幣取扱装置、8…装填回収庫、9…制御部、101…現金自動取引装置、801…スタック・フィードローラ、803…ゲートローラ、804…シートローラ、815i…ギヤ。

Claims (12)

  1. 回転の中心となるボス部と、
    前記ボス部の外周部に放射状に配置され、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
    前記紙葉類送込部は、基準位置から前記ボス部の円周方向の一方向に回転可能に固定されていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 回転の中心となるボス部と、
    前記ボス部から放射状に伸びた形状を持ち、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
    前記ボス部の回転方向が変わると、前記紙葉類送込部の押力が変化する紙葉類送込手段を備えたことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  3. 回転の中心となるボス部と、
    前記ボス部から放射状に伸びた形状を持ち、前記ボス部が回転することにより紙葉類を前記ボス部の回転方向へ送込む紙葉類送込部とを備え、
    前記紙葉類送込部は、前記ボス部が一方向に回転すると放射状に広がり、逆方向に回転すると前記ボス部に沿うことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  4. 前記紙葉類送込手段と同軸に一方向回転ローラを備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 搬送される紙葉類を整列して収納し、収納された紙葉類を分離して放出する紙葉類収納ユニットに紙葉類を送込み、放出する紙葉類搬送装置であって、
    前記紙葉類収納ユニットへ紙葉類を収納及び放出するために双方向に回転するスタックフィードローラと、
    前記スタックフィードローラと接して対に備えられ、前記スタックフィードローラとともに前記紙葉類収納ユニットの取込放出口を構成し、一方向に回転するゲートローラと、
    前記スタックフィードローラと同方向に回転し、紙葉類を前記紙葉類収納ユニットから放出するときに紙葉類を一葉ずつに分離するピックアップローラと、
    前記ゲートローラと同軸に備えられ、前記取込放出口から搬送された紙葉類を前記紙葉類収納ユニット内の収納空間へ送込む紙葉類送込手段とを有し、
    前記紙葉類送込手段は、双方向に回転可能なボス部の外周部に放射状に配置された紙葉類送込部を有してなり、前記紙葉類送込部は、前記ボス部の回転方向が変わると前記紙葉類送込部の押力が変化することを特徴とする紙葉類搬送装置。
  6. 前記紙葉類押込部は、前記ボス部が一方向に回転すると放射状に広がり、逆方向に回転すると前記ボス部に沿うことを特徴とする請求項5に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記紙葉類送込部は前記ボス部の円周方向に回転自由に固定され、且つ、前記ボス部の円周方向の一方向には所定量以上回転できない構造を持つことを特徴とする請求項5に記載の紙葉類搬送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の紙葉類搬送装置を備え、紙葉類を収納または放出を行うことを特徴とする紙葉類収納ユニット。
  9. 紙葉類を立位に収納することを特徴とする請求項8に記載の紙葉類収納ユニット。
  10. 請求項8または請求項9に記載の紙葉類収納ユニットを備え、前記紙葉類収納ユニットは紙幣を収納する入金庫、紙幣を放出する出金庫、紙幣を収納および放出する収納放出庫の何れかまたは全てをなし、紙幣の金種を判別する紙幣判別部と、前記入金庫あるいは前記出金庫あるいは前記収納放出庫および前記紙幣判別部を結び紙幣を搬送する搬送路を備え、前記搬送路の経路上に前記紙幣判別部を有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれかに記載の紙葉類搬送装置を備え、紙幣を収納する入金庫、紙幣を放出する出金庫、紙幣を収納および放出する収納放出庫の何れかまたは全てを備え、紙幣の金種を判別する紙幣判別部と、前記入金庫あるいは前記出金庫あるいは前記収納放出庫および前記紙幣判別部を結び紙幣を搬送する搬送路を備え、前記搬送路の経路上に前記紙幣判別部を有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  12. 請求項10または請求項11のいずれかに記載の紙幣取扱装置を備えたことを特徴とする現金自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101015221B1 (ko) * 2009-09-08 2011-02-18 서종완 지폐 계수용 롤러조립체 및 이의 제조방법
KR101396190B1 (ko) 2012-04-27 2014-05-20 노틸러스효성 주식회사 스택가이드

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