JP2004010136A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部の菓子類などを消費し、空になった容器を、獅子などが口を開閉するような所作をして楽しむ玩具として再使用できるようにする。
【解決手段】並行状態の一対の容器部1、2の開口部の端縁同士4が連結していると共に、連結部4がヒンジ機能を有していて、一対の容器部1、2が、連結部4を支点にして互いに開閉可能に構成されている。そして、片方の容器部1によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部2によって獅子の下顎側を表現してあると、空になった容器を再利用して、獅子舞の獅子が口を開閉するような所作をして楽しめる。
【選択図】 図2
【解決手段】並行状態の一対の容器部1、2の開口部の端縁同士4が連結していると共に、連結部4がヒンジ機能を有していて、一対の容器部1、2が、連結部4を支点にして互いに開閉可能に構成されている。そして、片方の容器部1によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部2によって獅子の下顎側を表現してあると、空になった容器を再利用して、獅子舞の獅子が口を開閉するような所作をして楽しめる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば菓子類などを入れて販売したりするのに適する包装用容器に関する。さらに詳しくは、内部の菓子類などを消費し、空になった容器を、動物が口を開閉するような所作をする玩具として再使用できる包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開平6−81595号公報に記載のように、外形が動物などの姿態からなり、外部から内部の収納物が目視可能なように透明あるいは半透明な容器本体と蓋体とからなる蓋付き容器であって、該容器の所定箇所には着せ替え部材が着脱自在に装着されてなる玩具兼用容器が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような玩具兼用容器は、着せ替えをすることによって、玩具として楽しむものであって、女性にしか興味がなく、愛用者も限定される。その結果、その玩具兼用容器に収納されている収納物である商品の売れ行きも限定的となり、消費量も期待薄となる。
【0004】ところが、動物の場合、必ず顔を有し、口を開閉するという基本的な動作を伴う。したがって、内部の収納品を消費して空になった容器を、動物の口の開閉動作に再度利用できると、面白みも増え、結果的にその容器に収納されている収納品である商品の需要も増え、販売促進につながる。
【0005】例えば、沖縄を含む我が日本や中国などの東洋では、獅子舞が盛んであり、獅子が大きな口を開閉する所作が国民に愛され、めでたい行事などの際には必ず獅子舞が付き物である。したがって、菓子類などの容器として、前記のように口を開閉する所作が可能な容器に獅子の顔を表現して、獅子が口を開閉する所作をして遊べると、内部の菓子類を消費した後は、獅子が口を開閉するような玩具として再利用できるので、菓子類その他の製品の販売促進に最適である。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、菓子類などを入れる容器において、内部の収納品を消費して空になった容器を、動物が口を開閉する所作などに再利用可能とすることによって、内部の収納品の販売促進などに寄与することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結していると共に、連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されていることを特徴とする包装用容器である。
【0008】このように、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結しているので、一対の容器部のそれぞれの容器部に菓子などの商品を入れて包装し、販売できる。しかも、一対の容器部の連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されているので、内部の菓子類を消費した後の空いた容器を開閉操作したりして玩具などとして再利用できる。あるいは、置物や貴重品入れなどとしても再利用できる。
【0009】請求項2は、請求項1に記載の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっていることを特徴と包装用容器である。
【0010】このように、前記の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっているので、製造が容易であり、しかも単一の蓋手段で二つの容器部を一緒に開閉でき、取り扱い操作が簡便である。二つの容器部に蓋手段を被せることによって、販売時や使用しないときに、二つの容器部がコンパクトに安定した状態に維持される。
【0011】請求項3は、請求項1または請求項2に記載の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現していることを特徴とする包装用容器である。
【0012】このように、前記の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現しているので、内部の菓子などを消費して空いた容器に手を挿入して、一対の容器部を開閉操作することによって、動物が口を開閉する所作をして楽しむことができ、玩具としても最適である。
【0013】請求項4は、請求項1、請求項2または請求項3に記載の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してなることを特徴とする包装用容器である。
【0014】このように、前記の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してあるので、使用後の空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉することによって、獅子舞で獅子が口を開閉するような所作をして楽しむことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明による包装用容器が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による包装用容器の外観を示す斜視図であり、二つの直方体状の容器部1、2と共通の箱状の蓋3とからなっている。
【0016】箱状蓋3を外すと、図2のようになる。すなわち、二つの容器部1、2の内部は、直方体状の箱状の収納部1i、2iとなり、底部1b、2bを有していて、菓子類その他の商品を収納できるようになっている。このとき、それぞれの収納部1i、2iには、同じ菓子類を入れても、別の種類の菓子類を入れてもよい。また、収納部1i、2iに入れる商品は、菓子類に限られないことは言うまでもない。
【0017】二つの容器部1と2とは、並行状態で連結されている。すなわち、容器部1の開口の端縁と容器部2の開口の端縁とが、連結部4において、互いに連結されている。したがって、二つの容器部1と2を別々に分離することはできない。
【0018】そして、蓋3を裏返すと、図示のように、箱状の凹部を有しているので、この凹部中に一対の容器部1、2の開口部が入るように、蓋3を一対の容器部の開口部に被せると、二つの容器部の二つの開口を一緒に閉鎖できる。
【0019】図2のように箱状蓋3を外した状態で、二つの容器部1、2を断面にすると、図3、図4のようになる。すなわち、図3のように、二つの容器部1と2とが、開口P1、P2の共通する縁部である連結部4で連結されているが、この連結部4は柔軟質でヒンジ機能を有しているので、図4のように、二つの容器部1と2とが、連結部4を支点にして互いに開閉できる。なお、図3における鎖線3は、二つの容器部1、2を矢印a2方向に閉じた状態で被せた箱状蓋である。
【0020】このように、図示例では、二つの容器部1、2は直方体状をしている。その結果、図2のように、開口P1、P2も四角状をしており、両方の開口を閉鎖する蓋3も、四角い箱状をしている。したがって、単一の蓋手段3で両方の開口P1、P2を一緒に閉鎖できる。
【0021】このような包装用容器において、二つの容器部1、2の内部の収納部1i、2i中に菓子類その他の商品を収納し、しかも二つの容器部1、2を矢印a2方向に閉じた状態で、箱状蓋3を被せると、図1、図3のようになる。こうして、箱状蓋3を被せた状態では、箱状蓋3に拘束されて、二つの容器部1、2が矢印a1方向に開くことはできず、並行状態すなわち閉じた状態となる。
【0022】このように二つの容器部1、2中に商品を収納し、閉じた状態で箱状蓋3を被せて、展示したり販売するが、最終消費者の手に渡って、消費者が内部の商品を取り出し消費した後は、図2のように、内部は空になる。
【0023】こうして空になると、箱状蓋3は排除した状態で、図5のように、それぞれの収納部1i、2i中に開口P1、P2から手を挿入すると、二つの容器部1、2を容易に矢印a1、a2方向に開閉操作できる。したがって、図示のように、一対の容器部1、2のうち、片方の容器部1に獅子の上顎側を表現し、他方の容器部P2に獅子の下顎側を図示したりして表現しておけば、一対の容器部1、2を開閉操作することによって、獅子舞で獅子が口を開閉する所作ができる。したがって、空いた包装用容器を玩具として再利用し、楽しむことができる。
【0024】なお、獅子の髪を付けたい場合は、包装用容器中に同封してある前髪や頭髪、横髪を消費者が自分で箱状蓋3の該当箇所に貼り付けることができる。両耳片も同封してあるので、上側の容器部1の該当する切り目に耳片を差し込むだけでよい。
【0025】図5では、容器部1、2で獅子の顔ないし頭部を表現しているが、獅子に限られず、例えば鳥類や爬虫類など、種々の動物の顔を表現しておけば、種々の動物が口を開閉する所作をして楽しんだりすることができる。したがって、本発明によれば、商品の包装用容器として使用した後の空の包装用容器を玩具として再利用できる。
【0026】本発明の包装用容器は、図4のように、箱状蓋3を外した状態で、二つの容器部1、2を矢印a1方向に多少開いた状態で立てておけば、それぞれの収納部1i、2i中に棒状の物品を立てて置いたり、筆立てや箸立てなどとして再利用することもできる。
【0027】沖縄では、シーサーと称して、獅子の形態をした魔除けが観光土産店などで販売されているが、図5のように、二つの容器部1、2でシーサーを表現しておけば、内部の商品を消費した後の空の包装用容器を図4のように開いた状態で立てておけば、沖縄の各種の棒状の物品を立てておいたり、生け花のようにして各種の植物などを差しておいたりもできる。
【0028】図示の実施形態では、それぞれの容器部1、2は直方体状であるが、円筒を二つ割りにした形状なども可能である。この場合、蓋は円筒状になることは言うまでもない。また、二つの容器部1と2とは必ずしも同じサイズである必要はなく、上顎側1が大きく、下顎側2が小さい形状でもよい。なお、容器部1、2や箱状蓋3の材質は、厚紙が適しているが、合成樹脂板や木製板などでもよく、特に制限はない。
【0029】二つの容器部1、2間の連結部4は、二つの容器部1と2とを柔軟な接着剤で接着して連結し、ヒンジ機能を持たせることもできるが、厚紙や合成樹脂板で製造する場合は、予め一体の板部を折り曲げて連結部4とすることもできる。
【0030】図6は、1枚の厚紙ないし合成樹脂板で二つの容器部1、2を形成する製造方法であり、1、2は二つの容器部1、2となる部分であり、1a、2aは開閉する口内となる部分で、1aは上顎側、2aは下顎側である。
【0031】図6の厚紙ないし合成樹脂板は、予め1枚の板からなり、5は切り離すための切り目、6は直角に折り曲げるための折り目となる部分である。4は連結部となる部分であり、上顎側の容器部1と下顎側の容器部2とは、この連結部4のみで連結している。そして、各折り目6…で90度に折り曲げ、糊代部分7は接着したりして二つの容器部1、2を形成した後、舌の部分2aと上顎側1aとが互いに対向するように、連結部4で360度折り返すと、完成である。
【0032】
【発明の効果】
請求項1のように、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結しているので、一対の容器部のそれぞれの容器部に菓子などの商品を入れて包装し、販売できる。しかも、一対の容器部の連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されているので、内部の菓子類を消費した後の空いた容器部を開閉操作したりして玩具として再利用できる。あるいは、置物や貴重品入れ、棒状の物品などを入れたりもできる。
【0033】請求項2のように、前記の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっているので、製造が容易であり、しかも単一の蓋手段で二つの容器部を一緒に開閉でき、取り扱い操作が簡便である。二つの容器部に蓋手段を被せることによって、販売時や使用しないときに、二つの容器部がコンパクトに安定した状態に維持される。
【0034】請求項3のように、前記の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現しているので、内部の菓子などを消費して空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉操作することによって、動物が口を開閉する所作をして楽しむことができ、玩具としても最適である。
【0035】請求項4のように、前記の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してあるので、使用後の空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉することによって、獅子舞で獅子が口を開閉するような所作をして楽しむことができる。特に、沖縄では、シーサーと称する魔除けの獅子が有るが、このシーサーを表現することによって、沖縄土産としての付加価値を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装用容器の斜視図である。
【図2】図1の包装用容器の箱状蓋を外した状態の斜視図である。
【図3】箱状蓋を外した状態における二つの容器部の断面図である。
【図4】二つの容器部を連結部を支点にして互いに開いた状態である。
【図5】二つの収納部に手を挿入して開閉可能にした状態の斜視図である。
【図6】1枚の厚紙ないし合成樹脂板で二つの容器部を形成する製造方法を説明するための展開図である。
【符号の説明】
1・2 容器部
1i・2i 収納部
3 箱状蓋
P1・P2 開口
4 連結部
5 切り目
6 折り目
7 糊代
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば菓子類などを入れて販売したりするのに適する包装用容器に関する。さらに詳しくは、内部の菓子類などを消費し、空になった容器を、動物が口を開閉するような所作をする玩具として再使用できる包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開平6−81595号公報に記載のように、外形が動物などの姿態からなり、外部から内部の収納物が目視可能なように透明あるいは半透明な容器本体と蓋体とからなる蓋付き容器であって、該容器の所定箇所には着せ替え部材が着脱自在に装着されてなる玩具兼用容器が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような玩具兼用容器は、着せ替えをすることによって、玩具として楽しむものであって、女性にしか興味がなく、愛用者も限定される。その結果、その玩具兼用容器に収納されている収納物である商品の売れ行きも限定的となり、消費量も期待薄となる。
【0004】ところが、動物の場合、必ず顔を有し、口を開閉するという基本的な動作を伴う。したがって、内部の収納品を消費して空になった容器を、動物の口の開閉動作に再度利用できると、面白みも増え、結果的にその容器に収納されている収納品である商品の需要も増え、販売促進につながる。
【0005】例えば、沖縄を含む我が日本や中国などの東洋では、獅子舞が盛んであり、獅子が大きな口を開閉する所作が国民に愛され、めでたい行事などの際には必ず獅子舞が付き物である。したがって、菓子類などの容器として、前記のように口を開閉する所作が可能な容器に獅子の顔を表現して、獅子が口を開閉する所作をして遊べると、内部の菓子類を消費した後は、獅子が口を開閉するような玩具として再利用できるので、菓子類その他の製品の販売促進に最適である。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、菓子類などを入れる容器において、内部の収納品を消費して空になった容器を、動物が口を開閉する所作などに再利用可能とすることによって、内部の収納品の販売促進などに寄与することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結していると共に、連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されていることを特徴とする包装用容器である。
【0008】このように、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結しているので、一対の容器部のそれぞれの容器部に菓子などの商品を入れて包装し、販売できる。しかも、一対の容器部の連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されているので、内部の菓子類を消費した後の空いた容器を開閉操作したりして玩具などとして再利用できる。あるいは、置物や貴重品入れなどとしても再利用できる。
【0009】請求項2は、請求項1に記載の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっていることを特徴と包装用容器である。
【0010】このように、前記の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっているので、製造が容易であり、しかも単一の蓋手段で二つの容器部を一緒に開閉でき、取り扱い操作が簡便である。二つの容器部に蓋手段を被せることによって、販売時や使用しないときに、二つの容器部がコンパクトに安定した状態に維持される。
【0011】請求項3は、請求項1または請求項2に記載の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現していることを特徴とする包装用容器である。
【0012】このように、前記の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現しているので、内部の菓子などを消費して空いた容器に手を挿入して、一対の容器部を開閉操作することによって、動物が口を開閉する所作をして楽しむことができ、玩具としても最適である。
【0013】請求項4は、請求項1、請求項2または請求項3に記載の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してなることを特徴とする包装用容器である。
【0014】このように、前記の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してあるので、使用後の空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉することによって、獅子舞で獅子が口を開閉するような所作をして楽しむことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明による包装用容器が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による包装用容器の外観を示す斜視図であり、二つの直方体状の容器部1、2と共通の箱状の蓋3とからなっている。
【0016】箱状蓋3を外すと、図2のようになる。すなわち、二つの容器部1、2の内部は、直方体状の箱状の収納部1i、2iとなり、底部1b、2bを有していて、菓子類その他の商品を収納できるようになっている。このとき、それぞれの収納部1i、2iには、同じ菓子類を入れても、別の種類の菓子類を入れてもよい。また、収納部1i、2iに入れる商品は、菓子類に限られないことは言うまでもない。
【0017】二つの容器部1と2とは、並行状態で連結されている。すなわち、容器部1の開口の端縁と容器部2の開口の端縁とが、連結部4において、互いに連結されている。したがって、二つの容器部1と2を別々に分離することはできない。
【0018】そして、蓋3を裏返すと、図示のように、箱状の凹部を有しているので、この凹部中に一対の容器部1、2の開口部が入るように、蓋3を一対の容器部の開口部に被せると、二つの容器部の二つの開口を一緒に閉鎖できる。
【0019】図2のように箱状蓋3を外した状態で、二つの容器部1、2を断面にすると、図3、図4のようになる。すなわち、図3のように、二つの容器部1と2とが、開口P1、P2の共通する縁部である連結部4で連結されているが、この連結部4は柔軟質でヒンジ機能を有しているので、図4のように、二つの容器部1と2とが、連結部4を支点にして互いに開閉できる。なお、図3における鎖線3は、二つの容器部1、2を矢印a2方向に閉じた状態で被せた箱状蓋である。
【0020】このように、図示例では、二つの容器部1、2は直方体状をしている。その結果、図2のように、開口P1、P2も四角状をしており、両方の開口を閉鎖する蓋3も、四角い箱状をしている。したがって、単一の蓋手段3で両方の開口P1、P2を一緒に閉鎖できる。
【0021】このような包装用容器において、二つの容器部1、2の内部の収納部1i、2i中に菓子類その他の商品を収納し、しかも二つの容器部1、2を矢印a2方向に閉じた状態で、箱状蓋3を被せると、図1、図3のようになる。こうして、箱状蓋3を被せた状態では、箱状蓋3に拘束されて、二つの容器部1、2が矢印a1方向に開くことはできず、並行状態すなわち閉じた状態となる。
【0022】このように二つの容器部1、2中に商品を収納し、閉じた状態で箱状蓋3を被せて、展示したり販売するが、最終消費者の手に渡って、消費者が内部の商品を取り出し消費した後は、図2のように、内部は空になる。
【0023】こうして空になると、箱状蓋3は排除した状態で、図5のように、それぞれの収納部1i、2i中に開口P1、P2から手を挿入すると、二つの容器部1、2を容易に矢印a1、a2方向に開閉操作できる。したがって、図示のように、一対の容器部1、2のうち、片方の容器部1に獅子の上顎側を表現し、他方の容器部P2に獅子の下顎側を図示したりして表現しておけば、一対の容器部1、2を開閉操作することによって、獅子舞で獅子が口を開閉する所作ができる。したがって、空いた包装用容器を玩具として再利用し、楽しむことができる。
【0024】なお、獅子の髪を付けたい場合は、包装用容器中に同封してある前髪や頭髪、横髪を消費者が自分で箱状蓋3の該当箇所に貼り付けることができる。両耳片も同封してあるので、上側の容器部1の該当する切り目に耳片を差し込むだけでよい。
【0025】図5では、容器部1、2で獅子の顔ないし頭部を表現しているが、獅子に限られず、例えば鳥類や爬虫類など、種々の動物の顔を表現しておけば、種々の動物が口を開閉する所作をして楽しんだりすることができる。したがって、本発明によれば、商品の包装用容器として使用した後の空の包装用容器を玩具として再利用できる。
【0026】本発明の包装用容器は、図4のように、箱状蓋3を外した状態で、二つの容器部1、2を矢印a1方向に多少開いた状態で立てておけば、それぞれの収納部1i、2i中に棒状の物品を立てて置いたり、筆立てや箸立てなどとして再利用することもできる。
【0027】沖縄では、シーサーと称して、獅子の形態をした魔除けが観光土産店などで販売されているが、図5のように、二つの容器部1、2でシーサーを表現しておけば、内部の商品を消費した後の空の包装用容器を図4のように開いた状態で立てておけば、沖縄の各種の棒状の物品を立てておいたり、生け花のようにして各種の植物などを差しておいたりもできる。
【0028】図示の実施形態では、それぞれの容器部1、2は直方体状であるが、円筒を二つ割りにした形状なども可能である。この場合、蓋は円筒状になることは言うまでもない。また、二つの容器部1と2とは必ずしも同じサイズである必要はなく、上顎側1が大きく、下顎側2が小さい形状でもよい。なお、容器部1、2や箱状蓋3の材質は、厚紙が適しているが、合成樹脂板や木製板などでもよく、特に制限はない。
【0029】二つの容器部1、2間の連結部4は、二つの容器部1と2とを柔軟な接着剤で接着して連結し、ヒンジ機能を持たせることもできるが、厚紙や合成樹脂板で製造する場合は、予め一体の板部を折り曲げて連結部4とすることもできる。
【0030】図6は、1枚の厚紙ないし合成樹脂板で二つの容器部1、2を形成する製造方法であり、1、2は二つの容器部1、2となる部分であり、1a、2aは開閉する口内となる部分で、1aは上顎側、2aは下顎側である。
【0031】図6の厚紙ないし合成樹脂板は、予め1枚の板からなり、5は切り離すための切り目、6は直角に折り曲げるための折り目となる部分である。4は連結部となる部分であり、上顎側の容器部1と下顎側の容器部2とは、この連結部4のみで連結している。そして、各折り目6…で90度に折り曲げ、糊代部分7は接着したりして二つの容器部1、2を形成した後、舌の部分2aと上顎側1aとが互いに対向するように、連結部4で360度折り返すと、完成である。
【0032】
【発明の効果】
請求項1のように、並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結しているので、一対の容器部のそれぞれの容器部に菓子などの商品を入れて包装し、販売できる。しかも、一対の容器部の連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されているので、内部の菓子類を消費した後の空いた容器部を開閉操作したりして玩具として再利用できる。あるいは、置物や貴重品入れ、棒状の物品などを入れたりもできる。
【0033】請求項2のように、前記の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっているので、製造が容易であり、しかも単一の蓋手段で二つの容器部を一緒に開閉でき、取り扱い操作が簡便である。二つの容器部に蓋手段を被せることによって、販売時や使用しないときに、二つの容器部がコンパクトに安定した状態に維持される。
【0034】請求項3のように、前記の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現しているので、内部の菓子などを消費して空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉操作することによって、動物が口を開閉する所作をして楽しむことができ、玩具としても最適である。
【0035】請求項4のように、前記の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してあるので、使用後の空いた容器部に手を挿入して、一対の容器部を開閉することによって、獅子舞で獅子が口を開閉するような所作をして楽しむことができる。特に、沖縄では、シーサーと称する魔除けの獅子が有るが、このシーサーを表現することによって、沖縄土産としての付加価値を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装用容器の斜視図である。
【図2】図1の包装用容器の箱状蓋を外した状態の斜視図である。
【図3】箱状蓋を外した状態における二つの容器部の断面図である。
【図4】二つの容器部を連結部を支点にして互いに開いた状態である。
【図5】二つの収納部に手を挿入して開閉可能にした状態の斜視図である。
【図6】1枚の厚紙ないし合成樹脂板で二つの容器部を形成する製造方法を説明するための展開図である。
【符号の説明】
1・2 容器部
1i・2i 収納部
3 箱状蓋
P1・P2 開口
4 連結部
5 切り目
6 折り目
7 糊代
Claims (4)
- 並行状態の一対の容器部の開口部の端縁同士が連結していると共に、連結部がヒンジ機能を有していて、一対の容器部が、連結部を支点にして互いに開閉可能に構成されていることを特徴とする包装用容器。
- 前記の両方の容器部が直方体状をしていて、開口は四角状をしており、両方の開口を単一の蓋手段で閉鎖可能な構造になっていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
- 前記の開閉可能な一対の容器部によって、動物の口が開閉する形態を表現していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用容器。
- 前記の開閉可能な一対の容器部のうち、片方の容器部によって獅子の上顎側を表現し、他方の容器部によって獅子の下顎側を表現してなることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の包装用容器。
Priority Applications (1)
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JP2002167412A JP2004010136A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002167412A JP2004010136A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 包装用容器 |
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JP2004010136A true JP2004010136A (ja) | 2004-01-15 |
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ID=30434662
Family Applications (1)
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-
2002
- 2002-06-07 JP JP2002167412A patent/JP2004010136A/ja active Pending
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