JP2004009890A - 作業車の走行操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速装置を繰り返し増減速操作して走行するに当たり、常に所望の速度を精度よく操作簡単かつ迅速に現出させながら走行できるように、かつ、その速度設定が操作簡単に行えるようにする。
【解決手段】変速レバー11の前進増速側での操作限界を設定するストッパー13、後進増速側での操作限界を設定するストッパー14を位置変更調節自在に備えある。ストッパー13,14がデテント機構30によって調節位置に位置決めされるようにしてある。
【選択図】 図2
【解決手段】変速レバー11の前進増速側での操作限界を設定するストッパー13、後進増速側での操作限界を設定するストッパー14を位置変更調節自在に備えある。ストッパー13,14がデテント機構30によって調節位置に位置決めされるようにしてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業車において、無段変速装置の増減速操作を繰り返して行い、走行速度を繰り返し変更しながら作業されることがある。
【0003】
無段変速装置が静油圧式の無段変速装置であるものの場合、ドーザ作業を行うなど、無段変速装置の前後進切り換えを繰り返して行って前後進を繰り返しながら作業されることがある。
【0004】
従来、変速レバーを増速側に操作した際の操作位置を操作感覚によって知るとか、目視によって知ることにより、無段変速装置が所望の速度状態になったか否かを認識するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記した如く増減速とか前後進を繰り返して行いながら作業する際、無段変速装置を増速側に戻し操作しても所望の速度状態に精度よくならないとか、所望の速度状態に精度よく戻すには変速レバーの操作調節や、変速レバーが所定の操作位置になったか否かを見て確認することが必要になり、走行速度が一定にならなくて作業が行いにくくなるとか、所望速度の現出に手間が掛かって作業能率が悪くなることがあった。
【0006】
本発明の目的は、所望の走行速度を精度よく、操作簡単かつ迅速に現出できるとか、さらにはそのための設定も操作容易に行えるとかの作業車の走行操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0008】
〔構成〕
走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置において、前記変速レバーの増速側での操作限界を設定するストッパーを、位置変更調節自在に支持させるとともにデテント機構によって調節位置に位置決めされるように構成してある。
【0009】
〔作用〕
ストッパーを適切な位置に調節しておけば、変速レバーをストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が所望の速度状態になるものだから、変速レバーを操作限界になるまで操作すれば、所望の走行速度が現出される。
【0010】
ストッパーを調節位置に位置決めする手段として、ロックネジやロックピンなどで成る手段を採用すれば、ストッパーの位置調節を行う際、位置決めを解除したり作用させる手間が必要になる。これに対し、請求項1による構成にあっては、位置決め手段としてデテント機構を採用し、ストッパーの位置調節を行うに伴ってデテント機構が自ずと位置決めを解除してストッパーの移動を許容したり、自ずと位置決め作用してストッパーを調節位置に位置決めするものだから、位置決めを解除したり作用させるための特別な手間を掛けないでストッパーの位置調節を行える。
【0011】
〔効果〕
従って、増減速を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に無段変速装置が所望の速度状態に精度よく変速し、常に一定の走行速度を迅速かつ確実に現出させて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0012】
しかも、現出させる走行速度の設定変更を行うに当たり、ストッパーの位置決めを解除したり作用させる特別な手間を掛けないで操作簡単に行える。
【0013】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置において、前記変速レバーの前進側における増速側での操作限界を設定する前進側ストッパー、及び、前記変速レバーの後進側における増速側での操作限界を設定する後進側ストッパーを位置変更調節自在に備えてある。
【0015】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーを適切な位置に調節しておけば、変速レバーを前進側ストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が前進側の所望の速度状態になり、変速レバーを後進側ストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が後進側の所望の速度状態になるものだから、変速レバーを操作限界になるまで操作すれば、所望の前進走行速度及び後進走行速度が現出される。
【0016】
〔効果〕
従って、前後進を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に無段変速装置を前進側及び後進側の所望の速度状態に精度よく変速し、常に一定の前進走行速度及び後進走行速度を確実かつ迅速に現出させて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0017】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0018】
〔構成〕
請求項2による発明の構成において、前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節する調節操作機構を備えてある。
【0019】
〔作用〕
調節操作機構を操作すると、この調節操作機構が前進側ストッパーと後進側ストパーとを連動させて位置変更調節するものだから、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と、後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行える。
【0020】
〔効果〕
従って、現出される走行速度の変更設定を行うに当たり、前進走行速度の変更設定と、後進走行速度の変更設定とを一挙に行って迅速かつ操作容易にできる。
【0021】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0022】
〔構成〕
請求項3による発明の構成において、前記調節操作機構を、前記前進側ストッパーの移動ストロークが前記後進側ストッパーの移動ストロークより大になる状態で前進側ストッパーと後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節するように構成してある。
【0023】
〔作用〕
調節操作機構を操作すると、この調節操作機構が前進側ストッパーと後進側ストパーとを連動させて位置変更調節する。このとき、前進側ストッパーの移動ストロークが後進側ストッパーのそれより大になる状態で位置変更調節するものである。これにより、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行え、かつ、前進走行速度が後進走行速度より大幅に変化する状態で変更設定できる。
【0024】
〔効果〕
作業箇所の地面状況などの条件が変化し、走行速度を変更して作業する場合、前進走行速度の変更を必要としても後進走行速度の変更を必要としないとか、前進走行速度の変化分を後進走行速度のそれより多くして変更されることがある。調節操作機構を操作すれば前進側ストッパーも後進側ストッパーも位置変更するが、後進側ストッパーの移動ストロークが前進側ストッパーのそれより小であり、前進走行速度が変化してもその変化分の割には後進走行速度の変化分が少なくて、後進走行速度の変化がないことに近い状態にして走行速度を変更して作業するとか、前進側ストッパーと後進側ストッパーを前記移動ストローク差がある状態で一挙に位置変更調節し、前進走行速度が後進走行速度より大幅に変化する状態に前進及び後進走行速度を操作簡単に変更設定して作業することができる。
【0025】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0026】
〔構成〕
請求項2〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーを、前記変速レバーを中立位置に位置決めするロック位置に位置調節自在に構成してある。
【0027】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーをロック位置に調節すると、両ストッパーが変速レバーを中立位置に位置決めするものであるから、変速レバーを振動などで中立位置からずれ動きにくいように両ストッパーによって保持できる。
【0028】
〔効果〕
従って、停車時など、変速レバーを振動などでずれ動きにいように中立位置に保持でき、しかも、両ストッパーを位置決め手段に利用して構造簡単に得られる。
【0029】
請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0030】
〔構成〕
請求項2〜5のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーの取付け筒部が支軸に相対回動自在に外嵌し、前記前進側ストッパーの取付け筒部、及び、前記後進側ストッパーの取付け筒部が前記変速レバーの前記取付け筒部に相対回動自在に外嵌している。
【0031】
〔作用〕
変速レバーが支軸によって支持され、前進側及び後進側ストッパーが変速レバーの取付け筒部を介して支軸によって支持されるものだから、前進側ストッパー及び後進側ストッパーそれぞれの取付け筒部を同一の支軸に直接に外嵌させることにより、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸によって支持させる構成を採用した場合に比し、変速レバーの取付け筒部の長さを支軸の長さの割には長くしながら、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸によって支持させられる。
【0032】
〔効果〕
従って、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸にまとめて取付けてコンパクトに設置できる。その割には、変速レバーの取付け筒部の長さを長くし、変速レバーを支軸によってガタ付きにくいように支持させてスムーズに操作されるようにできる。
【0033】
請求項7による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0034】
〔構成〕
請求項2〜6のいずれか1項による発明の構成において、前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーの揺動軸芯から位置決め作用部までの距離を、前記位置決め作用部から変速レバーガイドまでの距離より大にしてある。
【0035】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーの揺動軸芯から位置決め作用部までの長さが変速レバーの長さの割には長くなり、前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置決め作用部が変速レバーに対して握り部が位置する側で作用するようにしながら、ストッパーの位置決め作用部を位置調節できる範囲が広くなるようにしながら両ストッパーを揺動式にできる。
【0036】
〔効果〕
従って、変速レバーの操作限界を調節するに当たり、両ストッパーを揺動調節することによって行えて調節しやすくなる。しかも、ストッパーの位置決め作用部の位置調節範囲を広くして操作限界の設定段数を多くできるととも、両ストッパーを変速レバーの握り部が位置する側に位置させて操作装置全体をコンパクトに得られる。
【0037】
請求項8による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0038】
〔構成〕
請求項2〜5のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーが一体移動自在に備えている位置決め部の移動方向と異なる方向に摺動調節自在な1つのストッパー体の前記位置決め部に対して両側に別れて位置する一対のストッパー体部分によって前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを構成するとともに、前記ストッパー体の摺動調節によって、前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置変更調節を行うように構成してある。
【0039】
〔作用〕
ストッパー体を摺動調節すると、これの一対のストッパー体部分が共に移動することにより、前進側ストッパーと後進側ストッパーとが連動して移動して前進側ストッパーと後進側ストッパーとを連動させて位置調節できるものだから、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と、後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行える。
【0040】
ストッパー体が変速レバーの位置決め部の移動方向と異なる方向に摺動するものであるから、変速レバーの位置決め部が前進側ストッパーや後進側ストッパーに当接して操作限界になった際、変速レバーの位置決め部が前進側ストッパーや後進側ストッパーに勢いよく当接しても、ストッパー体が位置ずれしないように強固に支持されて変速レバーが所望の操作限界に精度よく設定されるようにでき、その割には、ストッパー体を軽く摺動操作して前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置調節が操作容易に行なわれるようにできる。
【0041】
〔効果〕
前後進を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に、変速レバーが前進側ストッパーや後進側ストッパーに勢いよく当接しても所望の操作限界に確実に位置決めされて、常に一定の前進走行速度及び後進走行速度が確実に現出されて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0042】
しかも、現出される走行速度の変更設定を行うに当たり、ストパッー体の軽い摺動操作によって操作容易に行える。
【0043】
請求項9による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0044】
〔構成〕
請求項2〜8のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーを中立位置に位置決めするデテント手段を備えてある。
【0045】
〔作用〕
変速レバーが中立位置になると、デテント手段が作用するものであるから、変速レバーが中立位置になったことをデテント手段の作用のために容易に認識しながら変速操作できる。
【0046】
〔効果〕
従って、前後進の切り換え途中で変速レバーが中立位置になると、このことを容易に認識してレバー操作を一端停止させ、前後進の切り換わり衝撃が出にくいようにしながら前後進切り換えを行える。
【0047】
請求項10による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0048】
〔構成〕
請求項1〜9のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーを操作位置に保持する保持手段のための解除操作具を変速レバーに付設してある。
【0049】
〔作用〕
操作具を操作すると、保持手段が変速レバーの位置保持を解除する状態になるものだから、変速レバーを操作する際、保持手段が解除状態になって操作抵抗にならないようにしながら操作できるものである。
【0050】
〔効果〕
従って、変速レバーを保持手段による操作抵抗がない状態にして操作して軽く変速操作できる。
【0051】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対の操向操作自在な前車輪1と、左右一対の後車輪2とがエンジン3からの駆動力によって駆動されて自走し、かつ、運転座席4が装備された運転部を備えている自走車体の車体後部を構成しているミッションケース5の両横側にリフトアーム6をリフトシリンダ(図示せず)によって上下に揺動操作されるように設けるとともに、前記ミッションケース5の後部に動力取り出し軸7を設けて、トラクタを構成してある。
【0052】
このトラクタは、車体後部にロータリ耕耘装置(図示せず)を前記左右一対のリフトアーム6によって昇降操作するように連結するとともに、このロータリ耕耘装置に前記動力取り出し軸7によってエンジン3からの駆動力を伝達するように構成して乗用型耕耘機を構成するなど、各種の作業装置を昇降操作及び駆動自在に連結して各種の乗用型作業機を構成するものである。
【0053】
前記自走車体の前記ミッションケース5の前側に走行用の無段変速装置8を設けてある。この無段変速装置8は、エンジン3からの駆動力が入力されて駆動される可変容量形で、かつ、アキシャルプランジャ形の油圧ポンプ(図示せず)と、この油圧ポンプからの圧油によって駆動されて回転出力をミッションケース5の内部に位置する走行用副変速装置(図示せず)などを介して左右の前後輪1,2に伝達するアキシャルプランジャ形の油圧モータ(図示せず)とを備えて成る静油圧式の無段変速装置によって構成してあり、前記油圧ポンプの斜板角を変更操作すれば、エンジン3からの駆動力を前進側や後進側の駆動力に変速して、前進側においても後進側においても無段階に変速して出力することにより、前後輪1,2を前進側や後進側に駆動して車体を前進や後進走行させたり、出力を停止することにより、前後輪1,2の駆動を停止して車体走行を停止させる。
【0054】
前記無段変速装置8は、運転部の運転座席4の両横側のうち、リフトシリンダを操作することによって前記リフトアーム6を昇降操作するように構成した昇降レバー(図示せず)が設けられている側とは反対側の左横側に設けた変速レバー11などを備えた走行操作装置によって操作するように構成してある。
【0055】
この走行操作装置は、図2、図4などに示すように、前記変速レバー11、後輪フェンダーで成る変速レバーガイド12、この変速レバーガイド12の下方に配置してある前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14、変速レバー11の車体内側近くに配置してある調節レバー21を備えている調節操作機構20、前記前進側ストッパー13に固着のスプリングケース31に装備してあるデテントボール32を備えているデテント機構30、変速レバー11の変速レバーガイド12の裏面側に位置する部分に付設してある保持爪41を備えている保持手段40、変速レバー11の前記保持爪41が付いている部分より基端側に位置する部分に固着のスプリングケース51に装備してあるデテントボール52を備えているデテント手段50のそれぞれを備えて構成してあり、さらに詳述すると、次の如く構成してある。
【0056】
すなわち、図4などに示すように、変速レバー11の基端側に筒体を付設して設けてある取付け筒部11aが、車体に固定の板金部材15と支持アーム16とによって支持されている支軸17に対して回動自在に外嵌している。図2などに示すように、前記取付け筒部11aから一体回動自在に延出しているアームで成る変速レバー11の出力アーム部11bが、この出力アーム部11bに一端側が連結しているレバー側連動ロッド61と、このレバー側連動ロッド61の他端側に連結しているクッションゴム利用のダンパー62と、このダンパー62に一端側が連結している変速装置側連動ロッド63とを備えて成る連動機構60を介し、無段変速装置8の斜板操作軸8aに一体回動自在に備えられている操作部8bに連結している。
これにより、変速レバー11は、前記支軸17の車体横向きの軸芯Pのまわりで、前記変速レバーガイド12の図6の如きガイド溝12aに沿わせて車体前後方向に人為的に揺動操作するように支持されているとともに無段変速装置8の前記操作部8bに連動連結している。
【0057】
図2、図4などに示すように、前記保持手段40は、変速レバー11に固定の支持部材42によって回転自在な支持ピン43を介して支持されている前記保持爪41と、前記支持ピン43に一体回動自在に付いている揺動リンク44に一端側が連結し、他端側がバネ力調節ねじ45及びバネホルダー46を介して変速レバー11の前記取付け筒部11aによって支持されている保持ばね47と、前記板金部材15に固定の支持部材48に固着してある摩擦板49とを備えて構成してある。保持ばね47は、揺動リンク44を揺動付勢して支持ピン43を回動付勢することより、保持爪41を爪先41aが摩擦板49に圧接する状態に揺動付勢し、保持爪41と摩擦板49との間に摩擦を発生させるように構成してある。
【0058】
すなわち、図2に示すように、無段変速装置8の前記操作部8bの近くで無段変速装置8のケースによって揺動自在に支持されている揺動リンク70が備えているローラ71を、揺動リンク70に連結している位置決めばね72の付勢力によって操作部8bのカム部8cに押圧付勢して、操作部8bを中立位置に位置決めするように構成してあることにより、さらに、油圧ポンプの斜板に駆動反力が作用していることにより、操作部8bは前進側からも後進側からも中立位置に自ずと戻るように中立復帰力を備えているが、保持手段40は、保持爪41によって変速レバー11に摩擦抵抗を付与して変速レバー11を操作部8bの中立復帰力に抗して任意の操作位置に保持し、これにより、無段変速装置8を変速レバー11によって操作された速度状態に維持するように構成してある。
【0059】
保持手段40は、図4などに示す如く変速レバー11の握り部11cに付設してある解除操作具75によって解除操作できるように構成してある。
すなわち、解除操作具75を握り部11cの内部に位置するリターンばね76に抗して握り部11cに押し込み操作する。すると、解除操作具75の操作部75aが変速レバー11の内部に位置する操作ロッド77の傾斜上端面77aに押圧作用して操作ロッド77を押し下げ操作し、この操作ロッド77が下端側で前記揺動リンク44を前記保持ばね47に抗して揺動操作して保持爪41を爪先41aが摩擦板49から離れた状態に揺動する。これにより、保持手段40は、保持爪41による変速レバー11に対する摩擦付与を解除して変速レバー11の位置保持を解除する。
【0060】
図4に示すように、前記デテント手段50は、変速レバー11に固着してある前記スプリングケース51と、このスプリングケース51に設けてある前記デテンドボール52及びデテントバネ53と、前記板金部材15に設けた貫通孔で成る位置決め凹部54とによって構成してあり、変速レバー11が中立位置N以外の操作位置にあると、デテントボール52が板金部材15の側面の前記位置決め凹部54から外れた部分に対応し、変速レバー11が中立位置Nに操作されると、デテントボール52が前記位置決め凹部54に合致してデテントバネ53による突出付勢のために入り込み、この入り込みにより、変速レバー11を中立位置Nに位置決めして変速レバー11が中立位置Nになったことの認識を可能にする。
【0061】
図3、図4などに示すように、前進側ストッパー13は、下端側の取付け筒部13aが前記支軸17に回動自在に連結し、上端側に変速レバー11の前側に位置する位置決め作用部13bを備えている丸棒材で成っていることにより、位置決め作用部13bが変速レバー11の揺動軸芯Pを移動軸芯として変速レバー11の前側で車体前後方向に移動する状態に位置調節できるようになっており、かつ、所定の調節位置に保持されると、前進側を最高速位置Fmに向けて操作される変速レバー11を位置決め作用部13bによってその操作位置より高速側に移動しないように受け止め支持するようになっている。すなわち、位置決め作用部13bによって受け止めた変速レバー11の操作位置を、変速レバー11の前進側における増速側での操作限界として設定する。
【0062】
後進側ストッパー14は、下端側の取付け筒部14aが前記支軸17に回動自在に連結し、上端側に変速レバー11の後側に位置する位置決め作用部14bを備えている丸棒材で成っていることにより、位置決め作用部14bが変速レバー11の揺動軸芯Pを移動軸芯として変速レバー11の後側で車体前後方向に移動する状態に位置調節できるようになっており、かつ、所定の調節位置に保持されると、後進側を最高速位置Rmに向けて操作される変速レバー11を位置決め作用部14bによってその操作位置より高速側に移動しないように受け止め支持するようになっている。すなわち、位置決め作用部14bによって受け止めた変速レバー11の操作位置を、変速レバー11の後進側における増速側での操作限界として設定する。
【0063】
図2、図4などに示すように、前記調節操作機構20は、前記前進側ストッパー13を構成している丸棒材で作製することにより、前進側ストッパー13と一体に揺動し、変速レバー11の揺動軸芯Pと同一の軸芯まわりで前記変速レバーガイド12の図6の如きガイド溝12bに沿わせて車体前後方向に揺動操作できるように構成した前記調節レバー21と、前記両ストッパー13,14を連動させているリンク機構25とによって構成してある。
【0064】
図3、図4に示すように、前記リンク機構25は、前進側ストッパー13の前記取付け筒部13aから一体回動自在に延出している丸棒材で成る前進側ストッパー13の出力アーム13cと、後進側ストッパー14の前記取付け筒部14aから一体回動自在に延出している丸棒材で成る後進側ストッパー14の入力アーム14cと、この入力アーム14cに一端側が回動自在に連結している入力側連動リンク26と、この入力側連動リンク26と前記出力アーム13cとにわたって連結している出力側連動リンク27とによって構成してある。入力側リンク26と出力側リンク27とを相対回動自在に連結している連結ピン28が、一端側で車体側に固定されている支持部材29の長孔29aに入り込んでおり、出力アーム13cが揺動すると、長孔29aに沿って移動するように支持部材29によって規制されて両リンク26,27の相対回動を可能にする。従って、リンク機構25は、前進側ストッパー13の取付け筒部13aと後進側ストッパー14の取付け筒部14aとが連動して互いに逆回転方向に、同一の回動角を回動するように両取付け筒部13a,14aを連動させている。
【0065】
これにより、前記調節操作機構20は、調節レバー21をガイド溝12bに沿わせて操作することにより、前進側ストッパー13の位置決め作用部13bが車体前後方向に位置変化するとともに、これに連動して後進側ストッパー14の位置決め作用部14bが前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動方向とは逆の移動方向に位置変化するように、かつ、前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動ストロークと、後進側ストッパー14の位置決め作用部14bの移動ストロークが同一になるように両ストッパー13,14を連動させて位置変更調節できるようにしている。
【0066】
図4に示すように、前記デテント機構30は、前進側ストッパー13に付設した前記スプリングケース31と、このスプリングケース31に備えさせた前記デテントボール32及びデテントスプリング33と、変速レバーガイド12の裏面側に固着してある位置決めレール34とによって構成してあり、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14の位置変更調節が行なわれると、デテントボール32がデテントスプリング33によって突出付勢されていることにより、位置決めレール34の長手方向の複数箇所に設けてある図3の如き凹部34aのいずれかに入り込み、これによって前進側ストッパー13を調節位置に位置決めするともに変速レバー11が当接しても容易にずれ動かないように調節位置に保持し、さらに、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とが前記リンク機構25によって連結していることと、前記連結ピン28が支持部材29によって支持されてリンク26,27を支持することとにより、後進側ストッパー14も調節位置に位置決めするとともに変速レバー11が当接しても容易にずれ動かないように調節位置に保持する。
【0067】
図5に示すように、前記調節レバー21を前記ガイド溝12bの後端部に操作し、調節レバー21を前記取付け筒部13aに対して軸芯Xまわりで車体横方向に揺動するように付勢しているスプリング79のためにガイド溝12bに連通している切欠き部に入り込み、変速レバーガイド12のストッパー部12cによって前後方向に揺動しないように保持された駐車位置Pに操作すると、このレバー操作と前記リンク機構25とのために、前進側ストッパー13も後進側ストッパー14もロック位置Kになり、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14が位置決め作用部13b,14bによって変速レバー11を挟持して中立位置Nに位置決めするとともにロックするように構成してある。
【0068】
つまり、変速レバー11をガイド溝12aに沿わせて車体前後方向に操作し、前進域Fに操作すると、この操作力を連動機構60が操作部8bに伝達してこの操作部8bが前進位置に揺動し、無段変速装置8が前進側の駆動状態になる。変速レバー11を後進域Rに操作すると、この操作力を連動機構60が操作部8bに伝達してこの操作部8bが後進位置に揺動し、無段変速装置8が後進側の駆動状態になる。前進域Fでは最高速位置Fmに、後進域Rでは最高速位置Rmにそれぞれ変速レバー11を近づけるほど、操作部8bが高速側に揺動して無段変速装置8が高速側になる。このとき、解除操作具75を押し操作しながら変速レバー11を操作すると、保持手段40が解除状態になって変速レバー11に対する摩擦抵抗の付与が解除され、この分、変速レバー11を軽く操作できる。無段変速装置8が所望の速度状態になると、解除操作具75の操作を解除することにより、保持手段40が作用状態になって変速レバー11に摩擦抵抗が付与されて変速レバー11が操作部8bの中立復帰力に抗して操作位置に保持され、無段変速装置8を変速操作した速度状態に維持できる。
【0069】
変速レバー11を中立位置Nに操作すると、操作部8bが中立位置になり、無段変速装置8が伝動を停止するように中立状態になる。このとき、調節レバー21を駐車位置Pに操作すると、変速レバー11が前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とによって中立位置Nにロックされて振動などの外力が加わってもずれ動かなくなる。
【0070】
増減速操作を繰り返しながら走行するとか、ドーザ作業を行うなど前後進を繰り返す場合、調節レバー21をガイド溝12bに沿わせて操作し、デテント機構30の作用位置によって決まる複数の操作位置から選択した操作位置に操作しておき、前進走行の場合は、変速レバー11を前進側ストッパー13の位置決め作用部13bに当たるまで、後進走行の場合は、変速レバー11を後進側ストッパー14の位置決め作用部14bに当たるまでそれぞれ操作する。すると、前進走行の場合も後進走行の場合も、無段変速装置8が調節レバー21の操作位置に対応した速度状態になり、常に所望の一定の前進速度及び後進速度を現出させて走行できる。
【0071】
図7、図8は、別の実施形態を備える調節操作機構20を示し、この調節操作機構20にあっては、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とが調節レバー21の操作によって連動させて揺動調節されるように両ストッパー13,14をリンク機構25によって連動させてあるとともに、このリンク機構25には、両ストッパー13,14が連動して揺動する際の前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動ストロークが後進側ストッパー14の位置決め作用部14bの移動ストロークより大になるリンク比を備えてある。
【0072】
図4などに示す走行操作装置においても、図7などに示す走行操作装置においても、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14それぞれを、両ストッパー13,14の揺動軸芯Pから位置決め作用部13b,14bまでの距離L1が位置決め作用部13b、14bから変速レバーガイド12までの距離L2より大とになり、位置決め作用部13b,14bが変速レバー11に対して握り部11cの極力近くで当接して作用するように構成してある。
【0073】
図9は、別の実施形態を備えた変速レバー11及びストッパー13,14の取付け構造を示し、この取付け構造にあっては、前進側ストッパー13の取付け筒部13aと、後進側ストッパー14の取付け筒部14aとを、支軸17に回動自在に外嵌している変速レバー11の取付け筒部11aに相対回動自在に外嵌させてある。
【0074】
図10は、別の実施形態を備えた操作限界設定装置を示し、この操作限界設置装置は、変速レバー11の取付け筒部11aからアーム18を延出させて、変速レバー11と共に車体に対して軸芯Pまわりで揺動する位置決め部18aを変速レバー11に備えさせ、前記位置決め部18aが入り込んでいる三角形状の貫通孔81を備えている偏平板状のストッパー体80を、車体に固定の一対の支持レール82によって摺動自在に支持させて構成してある。
【0075】
ストッパー体80は、前記貫通孔81の両側に分散している一対の内壁部分の一方によって前記位置決め部18aの両横側の一方に位置する前進側ストッパー13を、他方の内壁部分によって前記位置決め部18aの両横側の他方に位置する後進側ストッパー14をそれぞれ構成しているとともに、ストッパー体80から延出している操作ロッド83の先端側に連結している調節レバー21によって前記一対の支持レール82に沿わせて変速レバー11の揺動軸芯Pに対して非平行な方向で、かつ、前記位置決め部18aの移動方向と異なる方向に摺動調節されるように構成し、さらに、ストッパー体80に付設してあるデテントボールを備えているデテント機構30によって調節位置に位置決めされるように構成してある。
【0076】
変速レバー11が前進域Fで最高速位置Fmに向けて操作されて位置決め部18aが前進側ストッパー13に当接すると、前進側ストッパー13が変速レバー11をその操作位置より高速側に操作できないように受け止め支持し、変速レバー11が後進域Rで最高速位置Rmに向けて操作されて位置決め部18aが後進側ストッパー14に当接すると、後進側ストッパー14が変速レバー11をその操作位置より高速側に操作できないように受け止め支持する。ストッパー体80が摺動調節されると、貫通孔81の位置決め部18aが入り込んでいる部分での内壁間隔が変化し、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14が位置決め部18aに対してこれの移動方向に位置変化する。
【0077】
これにより、前進側ストッパー13が変速レバー11の前進側における増速側での操作限界を、後進側ストッパー14が変速レバー11の後進側における増速側での操作限界をそれぞれ設定し、ストッパー体80を摺動調節することにより、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14によって設定される操作限界が変化するように両ストッパー13,14を位置調節でき、かつ、両ストッパー13,14を連動させて位置調節できる。そして、両ストッパー13,14が前記デテント機構30によって調節位置に位置決めされる。
【0078】
調節レバー21を駐車位置Pに操作すると、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とがストッパー間隔の最も狭い部分13d,14dで位置決め部18aに対応し、両ストッパー13,14がその部分13d,14dで位置決め部18aを挟持して変速レバー11を中立位置Nに位置決めするとともにロックする。
【0079】
この操作限界設定装置の場合、前進側ストッパー13のストッパー体80摺動方向に対して傾斜する角度と、後進側ストッパー14のストッパー体80摺動方向に対して傾斜する角度とを相違させることにより、前進側ストッパー13の移動ストロークが後進側ストッパー14に移動ストロークより大になる状態で、両ストッパー13,14が連動させて位置調節される。
【0080】
〔別実施形態〕
上記実施形態の如くトラクタに装備される走行操作装置の他、芝刈り機やコンバインなど各種の車輌に装備される走行操作装置にも本発明は適用できる。従って、トラクタ、コンバインなどを総称して作業機と呼称し、車輪1,2、クローラ式走行装置などを総称して走行装置1,2と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ全体の側面図
【図2】走行操作装置全体の側面図
【図3】調節操作機構の側面図
【図4】調節操作機構の後面図
【図5】前進側ストッパー及び後進側ストッパーのロック位置を示す説明図
【図6】変速レバー及び調節レバーの操作位置を示す説明図
【図7】別の実施形態を備える調節操作機構の側面図
【図8】別の実施形態を備える調節操作機構のストッパーロック位置での側面図
【図9】別の実施形態を備える変速レバー取り付け構造を示す正面図
【図10】別の実施形態を備える操作限界設定装置を示す側面図
【符号の説明】
1,2 走行装置
8 無段変速装置
11 変速レバー
11a 変速レバーの取付け筒部
11c 握り部
13 前進側ストッパー
13a 前進側ストッパーの取付け筒部
14 後進側ストッパー
14a 後進側ストッパーの取付け筒部
17 支軸
18a 位置決め部
20 調節操作機構
30 デテント機構
40 保持手段
50 デテント手段
75 解除操作具
P 軸芯
N 中立位置
K ロック位置
L1 揺動軸芯から位置決め作用部までの距離
L2 位置決め作用部から変速レバーガイドまでの距離
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業車において、無段変速装置の増減速操作を繰り返して行い、走行速度を繰り返し変更しながら作業されることがある。
【0003】
無段変速装置が静油圧式の無段変速装置であるものの場合、ドーザ作業を行うなど、無段変速装置の前後進切り換えを繰り返して行って前後進を繰り返しながら作業されることがある。
【0004】
従来、変速レバーを増速側に操作した際の操作位置を操作感覚によって知るとか、目視によって知ることにより、無段変速装置が所望の速度状態になったか否かを認識するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記した如く増減速とか前後進を繰り返して行いながら作業する際、無段変速装置を増速側に戻し操作しても所望の速度状態に精度よくならないとか、所望の速度状態に精度よく戻すには変速レバーの操作調節や、変速レバーが所定の操作位置になったか否かを見て確認することが必要になり、走行速度が一定にならなくて作業が行いにくくなるとか、所望速度の現出に手間が掛かって作業能率が悪くなることがあった。
【0006】
本発明の目的は、所望の走行速度を精度よく、操作簡単かつ迅速に現出できるとか、さらにはそのための設定も操作容易に行えるとかの作業車の走行操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0008】
〔構成〕
走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置において、前記変速レバーの増速側での操作限界を設定するストッパーを、位置変更調節自在に支持させるとともにデテント機構によって調節位置に位置決めされるように構成してある。
【0009】
〔作用〕
ストッパーを適切な位置に調節しておけば、変速レバーをストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が所望の速度状態になるものだから、変速レバーを操作限界になるまで操作すれば、所望の走行速度が現出される。
【0010】
ストッパーを調節位置に位置決めする手段として、ロックネジやロックピンなどで成る手段を採用すれば、ストッパーの位置調節を行う際、位置決めを解除したり作用させる手間が必要になる。これに対し、請求項1による構成にあっては、位置決め手段としてデテント機構を採用し、ストッパーの位置調節を行うに伴ってデテント機構が自ずと位置決めを解除してストッパーの移動を許容したり、自ずと位置決め作用してストッパーを調節位置に位置決めするものだから、位置決めを解除したり作用させるための特別な手間を掛けないでストッパーの位置調節を行える。
【0011】
〔効果〕
従って、増減速を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に無段変速装置が所望の速度状態に精度よく変速し、常に一定の走行速度を迅速かつ確実に現出させて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0012】
しかも、現出させる走行速度の設定変更を行うに当たり、ストッパーの位置決めを解除したり作用させる特別な手間を掛けないで操作簡単に行える。
【0013】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置において、前記変速レバーの前進側における増速側での操作限界を設定する前進側ストッパー、及び、前記変速レバーの後進側における増速側での操作限界を設定する後進側ストッパーを位置変更調節自在に備えてある。
【0015】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーを適切な位置に調節しておけば、変速レバーを前進側ストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が前進側の所望の速度状態になり、変速レバーを後進側ストッパーによって設定される操作限界になるまで操作することにより、無段変速装置が後進側の所望の速度状態になるものだから、変速レバーを操作限界になるまで操作すれば、所望の前進走行速度及び後進走行速度が現出される。
【0016】
〔効果〕
従って、前後進を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に無段変速装置を前進側及び後進側の所望の速度状態に精度よく変速し、常に一定の前進走行速度及び後進走行速度を確実かつ迅速に現出させて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0017】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0018】
〔構成〕
請求項2による発明の構成において、前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節する調節操作機構を備えてある。
【0019】
〔作用〕
調節操作機構を操作すると、この調節操作機構が前進側ストッパーと後進側ストパーとを連動させて位置変更調節するものだから、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と、後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行える。
【0020】
〔効果〕
従って、現出される走行速度の変更設定を行うに当たり、前進走行速度の変更設定と、後進走行速度の変更設定とを一挙に行って迅速かつ操作容易にできる。
【0021】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0022】
〔構成〕
請求項3による発明の構成において、前記調節操作機構を、前記前進側ストッパーの移動ストロークが前記後進側ストッパーの移動ストロークより大になる状態で前進側ストッパーと後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節するように構成してある。
【0023】
〔作用〕
調節操作機構を操作すると、この調節操作機構が前進側ストッパーと後進側ストパーとを連動させて位置変更調節する。このとき、前進側ストッパーの移動ストロークが後進側ストッパーのそれより大になる状態で位置変更調節するものである。これにより、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行え、かつ、前進走行速度が後進走行速度より大幅に変化する状態で変更設定できる。
【0024】
〔効果〕
作業箇所の地面状況などの条件が変化し、走行速度を変更して作業する場合、前進走行速度の変更を必要としても後進走行速度の変更を必要としないとか、前進走行速度の変化分を後進走行速度のそれより多くして変更されることがある。調節操作機構を操作すれば前進側ストッパーも後進側ストッパーも位置変更するが、後進側ストッパーの移動ストロークが前進側ストッパーのそれより小であり、前進走行速度が変化してもその変化分の割には後進走行速度の変化分が少なくて、後進走行速度の変化がないことに近い状態にして走行速度を変更して作業するとか、前進側ストッパーと後進側ストッパーを前記移動ストローク差がある状態で一挙に位置変更調節し、前進走行速度が後進走行速度より大幅に変化する状態に前進及び後進走行速度を操作簡単に変更設定して作業することができる。
【0025】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0026】
〔構成〕
請求項2〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーを、前記変速レバーを中立位置に位置決めするロック位置に位置調節自在に構成してある。
【0027】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーをロック位置に調節すると、両ストッパーが変速レバーを中立位置に位置決めするものであるから、変速レバーを振動などで中立位置からずれ動きにくいように両ストッパーによって保持できる。
【0028】
〔効果〕
従って、停車時など、変速レバーを振動などでずれ動きにいように中立位置に保持でき、しかも、両ストッパーを位置決め手段に利用して構造簡単に得られる。
【0029】
請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0030】
〔構成〕
請求項2〜5のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーの取付け筒部が支軸に相対回動自在に外嵌し、前記前進側ストッパーの取付け筒部、及び、前記後進側ストッパーの取付け筒部が前記変速レバーの前記取付け筒部に相対回動自在に外嵌している。
【0031】
〔作用〕
変速レバーが支軸によって支持され、前進側及び後進側ストッパーが変速レバーの取付け筒部を介して支軸によって支持されるものだから、前進側ストッパー及び後進側ストッパーそれぞれの取付け筒部を同一の支軸に直接に外嵌させることにより、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸によって支持させる構成を採用した場合に比し、変速レバーの取付け筒部の長さを支軸の長さの割には長くしながら、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸によって支持させられる。
【0032】
〔効果〕
従って、変速レバー、前進側ストッパー、後進側ストッパーを1本の支軸にまとめて取付けてコンパクトに設置できる。その割には、変速レバーの取付け筒部の長さを長くし、変速レバーを支軸によってガタ付きにくいように支持させてスムーズに操作されるようにできる。
【0033】
請求項7による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0034】
〔構成〕
請求項2〜6のいずれか1項による発明の構成において、前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーの揺動軸芯から位置決め作用部までの距離を、前記位置決め作用部から変速レバーガイドまでの距離より大にしてある。
【0035】
〔作用〕
前進側ストッパー及び後進側ストッパーの揺動軸芯から位置決め作用部までの長さが変速レバーの長さの割には長くなり、前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置決め作用部が変速レバーに対して握り部が位置する側で作用するようにしながら、ストッパーの位置決め作用部を位置調節できる範囲が広くなるようにしながら両ストッパーを揺動式にできる。
【0036】
〔効果〕
従って、変速レバーの操作限界を調節するに当たり、両ストッパーを揺動調節することによって行えて調節しやすくなる。しかも、ストッパーの位置決め作用部の位置調節範囲を広くして操作限界の設定段数を多くできるととも、両ストッパーを変速レバーの握り部が位置する側に位置させて操作装置全体をコンパクトに得られる。
【0037】
請求項8による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0038】
〔構成〕
請求項2〜5のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーが一体移動自在に備えている位置決め部の移動方向と異なる方向に摺動調節自在な1つのストッパー体の前記位置決め部に対して両側に別れて位置する一対のストッパー体部分によって前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを構成するとともに、前記ストッパー体の摺動調節によって、前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置変更調節を行うように構成してある。
【0039】
〔作用〕
ストッパー体を摺動調節すると、これの一対のストッパー体部分が共に移動することにより、前進側ストッパーと後進側ストッパーとが連動して移動して前進側ストッパーと後進側ストッパーとを連動させて位置調節できるものだから、前進側ストッパーの位置調節による前進走行速度の変更設定と、後進側ストッパーの位置調節による後進走行速度の変更設定とを一挙に行える。
【0040】
ストッパー体が変速レバーの位置決め部の移動方向と異なる方向に摺動するものであるから、変速レバーの位置決め部が前進側ストッパーや後進側ストッパーに当接して操作限界になった際、変速レバーの位置決め部が前進側ストッパーや後進側ストッパーに勢いよく当接しても、ストッパー体が位置ずれしないように強固に支持されて変速レバーが所望の操作限界に精度よく設定されるようにでき、その割には、ストッパー体を軽く摺動操作して前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置調節が操作容易に行なわれるようにできる。
【0041】
〔効果〕
前後進を繰り返し行う場合でも、変速レバーを操作限界になるまで操作するだけで操作簡単かつ迅速に、変速レバーが前進側ストッパーや後進側ストッパーに勢いよく当接しても所望の操作限界に確実に位置決めされて、常に一定の前進走行速度及び後進走行速度が確実に現出されて所望どおり仕上がる作業を能率よく行える。
【0042】
しかも、現出される走行速度の変更設定を行うに当たり、ストパッー体の軽い摺動操作によって操作容易に行える。
【0043】
請求項9による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0044】
〔構成〕
請求項2〜8のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーを中立位置に位置決めするデテント手段を備えてある。
【0045】
〔作用〕
変速レバーが中立位置になると、デテント手段が作用するものであるから、変速レバーが中立位置になったことをデテント手段の作用のために容易に認識しながら変速操作できる。
【0046】
〔効果〕
従って、前後進の切り換え途中で変速レバーが中立位置になると、このことを容易に認識してレバー操作を一端停止させ、前後進の切り換わり衝撃が出にくいようにしながら前後進切り換えを行える。
【0047】
請求項10による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0048】
〔構成〕
請求項1〜9のいずれか1項による発明の構成において、前記変速レバーを操作位置に保持する保持手段のための解除操作具を変速レバーに付設してある。
【0049】
〔作用〕
操作具を操作すると、保持手段が変速レバーの位置保持を解除する状態になるものだから、変速レバーを操作する際、保持手段が解除状態になって操作抵抗にならないようにしながら操作できるものである。
【0050】
〔効果〕
従って、変速レバーを保持手段による操作抵抗がない状態にして操作して軽く変速操作できる。
【0051】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対の操向操作自在な前車輪1と、左右一対の後車輪2とがエンジン3からの駆動力によって駆動されて自走し、かつ、運転座席4が装備された運転部を備えている自走車体の車体後部を構成しているミッションケース5の両横側にリフトアーム6をリフトシリンダ(図示せず)によって上下に揺動操作されるように設けるとともに、前記ミッションケース5の後部に動力取り出し軸7を設けて、トラクタを構成してある。
【0052】
このトラクタは、車体後部にロータリ耕耘装置(図示せず)を前記左右一対のリフトアーム6によって昇降操作するように連結するとともに、このロータリ耕耘装置に前記動力取り出し軸7によってエンジン3からの駆動力を伝達するように構成して乗用型耕耘機を構成するなど、各種の作業装置を昇降操作及び駆動自在に連結して各種の乗用型作業機を構成するものである。
【0053】
前記自走車体の前記ミッションケース5の前側に走行用の無段変速装置8を設けてある。この無段変速装置8は、エンジン3からの駆動力が入力されて駆動される可変容量形で、かつ、アキシャルプランジャ形の油圧ポンプ(図示せず)と、この油圧ポンプからの圧油によって駆動されて回転出力をミッションケース5の内部に位置する走行用副変速装置(図示せず)などを介して左右の前後輪1,2に伝達するアキシャルプランジャ形の油圧モータ(図示せず)とを備えて成る静油圧式の無段変速装置によって構成してあり、前記油圧ポンプの斜板角を変更操作すれば、エンジン3からの駆動力を前進側や後進側の駆動力に変速して、前進側においても後進側においても無段階に変速して出力することにより、前後輪1,2を前進側や後進側に駆動して車体を前進や後進走行させたり、出力を停止することにより、前後輪1,2の駆動を停止して車体走行を停止させる。
【0054】
前記無段変速装置8は、運転部の運転座席4の両横側のうち、リフトシリンダを操作することによって前記リフトアーム6を昇降操作するように構成した昇降レバー(図示せず)が設けられている側とは反対側の左横側に設けた変速レバー11などを備えた走行操作装置によって操作するように構成してある。
【0055】
この走行操作装置は、図2、図4などに示すように、前記変速レバー11、後輪フェンダーで成る変速レバーガイド12、この変速レバーガイド12の下方に配置してある前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14、変速レバー11の車体内側近くに配置してある調節レバー21を備えている調節操作機構20、前記前進側ストッパー13に固着のスプリングケース31に装備してあるデテントボール32を備えているデテント機構30、変速レバー11の変速レバーガイド12の裏面側に位置する部分に付設してある保持爪41を備えている保持手段40、変速レバー11の前記保持爪41が付いている部分より基端側に位置する部分に固着のスプリングケース51に装備してあるデテントボール52を備えているデテント手段50のそれぞれを備えて構成してあり、さらに詳述すると、次の如く構成してある。
【0056】
すなわち、図4などに示すように、変速レバー11の基端側に筒体を付設して設けてある取付け筒部11aが、車体に固定の板金部材15と支持アーム16とによって支持されている支軸17に対して回動自在に外嵌している。図2などに示すように、前記取付け筒部11aから一体回動自在に延出しているアームで成る変速レバー11の出力アーム部11bが、この出力アーム部11bに一端側が連結しているレバー側連動ロッド61と、このレバー側連動ロッド61の他端側に連結しているクッションゴム利用のダンパー62と、このダンパー62に一端側が連結している変速装置側連動ロッド63とを備えて成る連動機構60を介し、無段変速装置8の斜板操作軸8aに一体回動自在に備えられている操作部8bに連結している。
これにより、変速レバー11は、前記支軸17の車体横向きの軸芯Pのまわりで、前記変速レバーガイド12の図6の如きガイド溝12aに沿わせて車体前後方向に人為的に揺動操作するように支持されているとともに無段変速装置8の前記操作部8bに連動連結している。
【0057】
図2、図4などに示すように、前記保持手段40は、変速レバー11に固定の支持部材42によって回転自在な支持ピン43を介して支持されている前記保持爪41と、前記支持ピン43に一体回動自在に付いている揺動リンク44に一端側が連結し、他端側がバネ力調節ねじ45及びバネホルダー46を介して変速レバー11の前記取付け筒部11aによって支持されている保持ばね47と、前記板金部材15に固定の支持部材48に固着してある摩擦板49とを備えて構成してある。保持ばね47は、揺動リンク44を揺動付勢して支持ピン43を回動付勢することより、保持爪41を爪先41aが摩擦板49に圧接する状態に揺動付勢し、保持爪41と摩擦板49との間に摩擦を発生させるように構成してある。
【0058】
すなわち、図2に示すように、無段変速装置8の前記操作部8bの近くで無段変速装置8のケースによって揺動自在に支持されている揺動リンク70が備えているローラ71を、揺動リンク70に連結している位置決めばね72の付勢力によって操作部8bのカム部8cに押圧付勢して、操作部8bを中立位置に位置決めするように構成してあることにより、さらに、油圧ポンプの斜板に駆動反力が作用していることにより、操作部8bは前進側からも後進側からも中立位置に自ずと戻るように中立復帰力を備えているが、保持手段40は、保持爪41によって変速レバー11に摩擦抵抗を付与して変速レバー11を操作部8bの中立復帰力に抗して任意の操作位置に保持し、これにより、無段変速装置8を変速レバー11によって操作された速度状態に維持するように構成してある。
【0059】
保持手段40は、図4などに示す如く変速レバー11の握り部11cに付設してある解除操作具75によって解除操作できるように構成してある。
すなわち、解除操作具75を握り部11cの内部に位置するリターンばね76に抗して握り部11cに押し込み操作する。すると、解除操作具75の操作部75aが変速レバー11の内部に位置する操作ロッド77の傾斜上端面77aに押圧作用して操作ロッド77を押し下げ操作し、この操作ロッド77が下端側で前記揺動リンク44を前記保持ばね47に抗して揺動操作して保持爪41を爪先41aが摩擦板49から離れた状態に揺動する。これにより、保持手段40は、保持爪41による変速レバー11に対する摩擦付与を解除して変速レバー11の位置保持を解除する。
【0060】
図4に示すように、前記デテント手段50は、変速レバー11に固着してある前記スプリングケース51と、このスプリングケース51に設けてある前記デテンドボール52及びデテントバネ53と、前記板金部材15に設けた貫通孔で成る位置決め凹部54とによって構成してあり、変速レバー11が中立位置N以外の操作位置にあると、デテントボール52が板金部材15の側面の前記位置決め凹部54から外れた部分に対応し、変速レバー11が中立位置Nに操作されると、デテントボール52が前記位置決め凹部54に合致してデテントバネ53による突出付勢のために入り込み、この入り込みにより、変速レバー11を中立位置Nに位置決めして変速レバー11が中立位置Nになったことの認識を可能にする。
【0061】
図3、図4などに示すように、前進側ストッパー13は、下端側の取付け筒部13aが前記支軸17に回動自在に連結し、上端側に変速レバー11の前側に位置する位置決め作用部13bを備えている丸棒材で成っていることにより、位置決め作用部13bが変速レバー11の揺動軸芯Pを移動軸芯として変速レバー11の前側で車体前後方向に移動する状態に位置調節できるようになっており、かつ、所定の調節位置に保持されると、前進側を最高速位置Fmに向けて操作される変速レバー11を位置決め作用部13bによってその操作位置より高速側に移動しないように受け止め支持するようになっている。すなわち、位置決め作用部13bによって受け止めた変速レバー11の操作位置を、変速レバー11の前進側における増速側での操作限界として設定する。
【0062】
後進側ストッパー14は、下端側の取付け筒部14aが前記支軸17に回動自在に連結し、上端側に変速レバー11の後側に位置する位置決め作用部14bを備えている丸棒材で成っていることにより、位置決め作用部14bが変速レバー11の揺動軸芯Pを移動軸芯として変速レバー11の後側で車体前後方向に移動する状態に位置調節できるようになっており、かつ、所定の調節位置に保持されると、後進側を最高速位置Rmに向けて操作される変速レバー11を位置決め作用部14bによってその操作位置より高速側に移動しないように受け止め支持するようになっている。すなわち、位置決め作用部14bによって受け止めた変速レバー11の操作位置を、変速レバー11の後進側における増速側での操作限界として設定する。
【0063】
図2、図4などに示すように、前記調節操作機構20は、前記前進側ストッパー13を構成している丸棒材で作製することにより、前進側ストッパー13と一体に揺動し、変速レバー11の揺動軸芯Pと同一の軸芯まわりで前記変速レバーガイド12の図6の如きガイド溝12bに沿わせて車体前後方向に揺動操作できるように構成した前記調節レバー21と、前記両ストッパー13,14を連動させているリンク機構25とによって構成してある。
【0064】
図3、図4に示すように、前記リンク機構25は、前進側ストッパー13の前記取付け筒部13aから一体回動自在に延出している丸棒材で成る前進側ストッパー13の出力アーム13cと、後進側ストッパー14の前記取付け筒部14aから一体回動自在に延出している丸棒材で成る後進側ストッパー14の入力アーム14cと、この入力アーム14cに一端側が回動自在に連結している入力側連動リンク26と、この入力側連動リンク26と前記出力アーム13cとにわたって連結している出力側連動リンク27とによって構成してある。入力側リンク26と出力側リンク27とを相対回動自在に連結している連結ピン28が、一端側で車体側に固定されている支持部材29の長孔29aに入り込んでおり、出力アーム13cが揺動すると、長孔29aに沿って移動するように支持部材29によって規制されて両リンク26,27の相対回動を可能にする。従って、リンク機構25は、前進側ストッパー13の取付け筒部13aと後進側ストッパー14の取付け筒部14aとが連動して互いに逆回転方向に、同一の回動角を回動するように両取付け筒部13a,14aを連動させている。
【0065】
これにより、前記調節操作機構20は、調節レバー21をガイド溝12bに沿わせて操作することにより、前進側ストッパー13の位置決め作用部13bが車体前後方向に位置変化するとともに、これに連動して後進側ストッパー14の位置決め作用部14bが前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動方向とは逆の移動方向に位置変化するように、かつ、前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動ストロークと、後進側ストッパー14の位置決め作用部14bの移動ストロークが同一になるように両ストッパー13,14を連動させて位置変更調節できるようにしている。
【0066】
図4に示すように、前記デテント機構30は、前進側ストッパー13に付設した前記スプリングケース31と、このスプリングケース31に備えさせた前記デテントボール32及びデテントスプリング33と、変速レバーガイド12の裏面側に固着してある位置決めレール34とによって構成してあり、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14の位置変更調節が行なわれると、デテントボール32がデテントスプリング33によって突出付勢されていることにより、位置決めレール34の長手方向の複数箇所に設けてある図3の如き凹部34aのいずれかに入り込み、これによって前進側ストッパー13を調節位置に位置決めするともに変速レバー11が当接しても容易にずれ動かないように調節位置に保持し、さらに、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とが前記リンク機構25によって連結していることと、前記連結ピン28が支持部材29によって支持されてリンク26,27を支持することとにより、後進側ストッパー14も調節位置に位置決めするとともに変速レバー11が当接しても容易にずれ動かないように調節位置に保持する。
【0067】
図5に示すように、前記調節レバー21を前記ガイド溝12bの後端部に操作し、調節レバー21を前記取付け筒部13aに対して軸芯Xまわりで車体横方向に揺動するように付勢しているスプリング79のためにガイド溝12bに連通している切欠き部に入り込み、変速レバーガイド12のストッパー部12cによって前後方向に揺動しないように保持された駐車位置Pに操作すると、このレバー操作と前記リンク機構25とのために、前進側ストッパー13も後進側ストッパー14もロック位置Kになり、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14が位置決め作用部13b,14bによって変速レバー11を挟持して中立位置Nに位置決めするとともにロックするように構成してある。
【0068】
つまり、変速レバー11をガイド溝12aに沿わせて車体前後方向に操作し、前進域Fに操作すると、この操作力を連動機構60が操作部8bに伝達してこの操作部8bが前進位置に揺動し、無段変速装置8が前進側の駆動状態になる。変速レバー11を後進域Rに操作すると、この操作力を連動機構60が操作部8bに伝達してこの操作部8bが後進位置に揺動し、無段変速装置8が後進側の駆動状態になる。前進域Fでは最高速位置Fmに、後進域Rでは最高速位置Rmにそれぞれ変速レバー11を近づけるほど、操作部8bが高速側に揺動して無段変速装置8が高速側になる。このとき、解除操作具75を押し操作しながら変速レバー11を操作すると、保持手段40が解除状態になって変速レバー11に対する摩擦抵抗の付与が解除され、この分、変速レバー11を軽く操作できる。無段変速装置8が所望の速度状態になると、解除操作具75の操作を解除することにより、保持手段40が作用状態になって変速レバー11に摩擦抵抗が付与されて変速レバー11が操作部8bの中立復帰力に抗して操作位置に保持され、無段変速装置8を変速操作した速度状態に維持できる。
【0069】
変速レバー11を中立位置Nに操作すると、操作部8bが中立位置になり、無段変速装置8が伝動を停止するように中立状態になる。このとき、調節レバー21を駐車位置Pに操作すると、変速レバー11が前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とによって中立位置Nにロックされて振動などの外力が加わってもずれ動かなくなる。
【0070】
増減速操作を繰り返しながら走行するとか、ドーザ作業を行うなど前後進を繰り返す場合、調節レバー21をガイド溝12bに沿わせて操作し、デテント機構30の作用位置によって決まる複数の操作位置から選択した操作位置に操作しておき、前進走行の場合は、変速レバー11を前進側ストッパー13の位置決め作用部13bに当たるまで、後進走行の場合は、変速レバー11を後進側ストッパー14の位置決め作用部14bに当たるまでそれぞれ操作する。すると、前進走行の場合も後進走行の場合も、無段変速装置8が調節レバー21の操作位置に対応した速度状態になり、常に所望の一定の前進速度及び後進速度を現出させて走行できる。
【0071】
図7、図8は、別の実施形態を備える調節操作機構20を示し、この調節操作機構20にあっては、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とが調節レバー21の操作によって連動させて揺動調節されるように両ストッパー13,14をリンク機構25によって連動させてあるとともに、このリンク機構25には、両ストッパー13,14が連動して揺動する際の前進側ストッパー13の位置決め作用部13bの移動ストロークが後進側ストッパー14の位置決め作用部14bの移動ストロークより大になるリンク比を備えてある。
【0072】
図4などに示す走行操作装置においても、図7などに示す走行操作装置においても、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14それぞれを、両ストッパー13,14の揺動軸芯Pから位置決め作用部13b,14bまでの距離L1が位置決め作用部13b、14bから変速レバーガイド12までの距離L2より大とになり、位置決め作用部13b,14bが変速レバー11に対して握り部11cの極力近くで当接して作用するように構成してある。
【0073】
図9は、別の実施形態を備えた変速レバー11及びストッパー13,14の取付け構造を示し、この取付け構造にあっては、前進側ストッパー13の取付け筒部13aと、後進側ストッパー14の取付け筒部14aとを、支軸17に回動自在に外嵌している変速レバー11の取付け筒部11aに相対回動自在に外嵌させてある。
【0074】
図10は、別の実施形態を備えた操作限界設定装置を示し、この操作限界設置装置は、変速レバー11の取付け筒部11aからアーム18を延出させて、変速レバー11と共に車体に対して軸芯Pまわりで揺動する位置決め部18aを変速レバー11に備えさせ、前記位置決め部18aが入り込んでいる三角形状の貫通孔81を備えている偏平板状のストッパー体80を、車体に固定の一対の支持レール82によって摺動自在に支持させて構成してある。
【0075】
ストッパー体80は、前記貫通孔81の両側に分散している一対の内壁部分の一方によって前記位置決め部18aの両横側の一方に位置する前進側ストッパー13を、他方の内壁部分によって前記位置決め部18aの両横側の他方に位置する後進側ストッパー14をそれぞれ構成しているとともに、ストッパー体80から延出している操作ロッド83の先端側に連結している調節レバー21によって前記一対の支持レール82に沿わせて変速レバー11の揺動軸芯Pに対して非平行な方向で、かつ、前記位置決め部18aの移動方向と異なる方向に摺動調節されるように構成し、さらに、ストッパー体80に付設してあるデテントボールを備えているデテント機構30によって調節位置に位置決めされるように構成してある。
【0076】
変速レバー11が前進域Fで最高速位置Fmに向けて操作されて位置決め部18aが前進側ストッパー13に当接すると、前進側ストッパー13が変速レバー11をその操作位置より高速側に操作できないように受け止め支持し、変速レバー11が後進域Rで最高速位置Rmに向けて操作されて位置決め部18aが後進側ストッパー14に当接すると、後進側ストッパー14が変速レバー11をその操作位置より高速側に操作できないように受け止め支持する。ストッパー体80が摺動調節されると、貫通孔81の位置決め部18aが入り込んでいる部分での内壁間隔が変化し、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14が位置決め部18aに対してこれの移動方向に位置変化する。
【0077】
これにより、前進側ストッパー13が変速レバー11の前進側における増速側での操作限界を、後進側ストッパー14が変速レバー11の後進側における増速側での操作限界をそれぞれ設定し、ストッパー体80を摺動調節することにより、前進側ストッパー13及び後進側ストッパー14によって設定される操作限界が変化するように両ストッパー13,14を位置調節でき、かつ、両ストッパー13,14を連動させて位置調節できる。そして、両ストッパー13,14が前記デテント機構30によって調節位置に位置決めされる。
【0078】
調節レバー21を駐車位置Pに操作すると、前進側ストッパー13と後進側ストッパー14とがストッパー間隔の最も狭い部分13d,14dで位置決め部18aに対応し、両ストッパー13,14がその部分13d,14dで位置決め部18aを挟持して変速レバー11を中立位置Nに位置決めするとともにロックする。
【0079】
この操作限界設定装置の場合、前進側ストッパー13のストッパー体80摺動方向に対して傾斜する角度と、後進側ストッパー14のストッパー体80摺動方向に対して傾斜する角度とを相違させることにより、前進側ストッパー13の移動ストロークが後進側ストッパー14に移動ストロークより大になる状態で、両ストッパー13,14が連動させて位置調節される。
【0080】
〔別実施形態〕
上記実施形態の如くトラクタに装備される走行操作装置の他、芝刈り機やコンバインなど各種の車輌に装備される走行操作装置にも本発明は適用できる。従って、トラクタ、コンバインなどを総称して作業機と呼称し、車輪1,2、クローラ式走行装置などを総称して走行装置1,2と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ全体の側面図
【図2】走行操作装置全体の側面図
【図3】調節操作機構の側面図
【図4】調節操作機構の後面図
【図5】前進側ストッパー及び後進側ストッパーのロック位置を示す説明図
【図6】変速レバー及び調節レバーの操作位置を示す説明図
【図7】別の実施形態を備える調節操作機構の側面図
【図8】別の実施形態を備える調節操作機構のストッパーロック位置での側面図
【図9】別の実施形態を備える変速レバー取り付け構造を示す正面図
【図10】別の実施形態を備える操作限界設定装置を示す側面図
【符号の説明】
1,2 走行装置
8 無段変速装置
11 変速レバー
11a 変速レバーの取付け筒部
11c 握り部
13 前進側ストッパー
13a 前進側ストッパーの取付け筒部
14 後進側ストッパー
14a 後進側ストッパーの取付け筒部
17 支軸
18a 位置決め部
20 調節操作機構
30 デテント機構
40 保持手段
50 デテント手段
75 解除操作具
P 軸芯
N 中立位置
K ロック位置
L1 揺動軸芯から位置決め作用部までの距離
L2 位置決め作用部から変速レバーガイドまでの距離
Claims (10)
- 走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置であって、
前記変速レバーの増速側での操作限界を設定するストッパーを、位置変更調節自在に支持させるとともにデテント機構によって調節位置に位置決めされるように構成してある作業車の走行操作装置。 - 走行装置に動力伝達する無段変速装置、及び、この無段変速装置を操作する人為操作自在な変速レバーを備えている作業車の走行操作装置であって、
前記変速レバーの前進側における増速側での操作限界を設定する前進側ストッパー、及び、前記変速レバーの後進側における増速側での操作限界を設定する後進側ストッパーを位置変更調節自在に備えてある作業車の走行操作装置。 - 前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節する調節操作機構を備えてある請求項2記載の作業車の走行操作装置。
- 前記調節操作機構を、前記前進側ストッパーの移動ストロークが前記後進側ストッパーの移動ストロークより大になる状態で前進側ストッパーと後進側ストッパーとを連動させて位置変更調節するように構成してある請求項3記載の作業車の走行操作装置。
- 前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーを、前記変速レバーを中立位置に位置決めするロック位置に位置調節自在に構成してある請求項2〜4のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
- 前記変速レバーの取付け筒部が支軸に相対回動自在に外嵌し、前記前進側ストッパーの取付け筒部、及び、前記後進側ストッパーの取付け筒部が前記変速レバーの前記取付け筒部に相対回動自在に外嵌している請求項2〜5のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
- 前記前進側ストッパー及び前記後進側ストッパーの揺動軸芯から位置決め作用部までの距離を、前記位置決め作用部から変速レバーガイドまでの距離より大にしてある請求項2〜6のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
- 前記変速レバーが一体移動自在に備えている位置決め部の移動方向と異なる方向に摺動調節自在な1つのストッパー体の前記位置決め部に対して両側に別れて位置する一対のストッパー体部分によって前記前進側ストッパーと前記後進側ストッパーとを構成するとともに、前記ストッパー体の摺動調節によって、前進側ストッパー及び後進側ストッパーの位置変更調節を行うように構成してある請求項2〜5のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
- 前記変速レバーを中立位置に位置決めするデテント手段を備えてある請求項2〜8のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
- 前記変速レバーを操作位置に保持する保持手段のための解除操作具を変速レバーに付設してある請求項1〜9のいずれか1項に記載の作業車の走行操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002166062A JP2004009890A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 作業車の走行操作装置 |
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JP (1) | JP2004009890A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008228616A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Kioritz Corp | 乗用型作業機の操作装置 |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002166062A patent/JP2004009890A/ja active Pending
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JP2008228616A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Kioritz Corp | 乗用型作業機の操作装置 |
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