JP2004008244A - 針無注射器 - Google Patents

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injection
nozzle
injection hole
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liquid medicine
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Masahiro Saito
齋藤 正弘
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Shimadzu Corp
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Abstract

【課題】低い噴射圧力で皮下注射が可能な針無注射器を提供する。
【解決手段】ノズル1の噴射孔1aを含む先端部に硬質合成ゴム等の弾力性を有する先端部材1bを一体成型または接着等により嵌め込む。これにより、薬液噴射直後の噴射圧力F1では、ノズル1の噴射孔1aの孔径は小さく、薬液は細いジェットで皮膚に注射され小さい切開口を形成する。噴射圧力がさらに上昇すると、前記噴射孔1aの孔径が拡大し、薬液は太いジェットとなり、切開口を拡げずに皮下脂肪層に注入される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルの噴射孔から吸入した一定量の薬液をジェット噴射させて皮下注射を行う針無注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
針無注射器は、その先端部のノズルの噴射孔から一定量の薬液を吸入した後、噴射孔から薬液をジェット噴射することにより、薬液を患者の皮下に注入する注射器である。すなわち、針無注射器による注射は皮下注射時に注射針を使用しないため、痛みを伴わない、注射痕が残らない、針刺しミスが皆無等の利点があり、例えば糖尿病患者自身が日常的にインシュリンを自己注射する場合にも用いられている。
【0003】
このような針無注射器として、図5の概略構造図に示すようなものが用いられている。図に示すように、この針無注射器は、円形の噴射孔21aを有するノズル21を組み込んだ前側円筒部22と、ピストン23を連結したロッド24をラッチ(固定)したり解除したりするラッチ機構25及びラッチ解除ボタン26を組み込んだ後側円筒部27をネジ部28で螺合させて構成されている。
前記ロッド24の前方部にはフランジリング29が一体的に固着され、そのフランジリング29と後側円筒部27の後方内部壁間にロッド24を通して圧縮ばね30が取り付けられている。
【0004】
この針無注射器の後側円筒部27を回転して前進させると、ピストン23の先端はノズル21の内壁まで前進し、ラッチ機構25はロッド24をラッチするとともに圧縮ばね30を圧縮し、その圧縮力によりロッド24に前進方向の運動力を付勢する。
この状態でノズル21を薬液バイアル(図示しない)に接触させ前記後側円筒部27を回転して後退させると、ノズル21とピストン23間の中空部に薬液が吸入される。そして、注射部位にノズル21を押し当て、ラッチ解除ボタン26をプッシュすると、ラッチ機構25のラッチが解除されてロッド24はフリーとなって高速で前進し、薬液はピストン23で高圧に加圧され噴射孔21aから噴射され皮下に注射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の針無注射器は上記のように構成されているが、ノズルの噴射孔の断面形状が円形であるため、皮膚を突き破って薬液を注入するには、薬液に高い圧力を加えて噴射孔から噴射させる必要がある。このため、注射器の鋭利な先端で突き破る方法に比べて、傷口が大きくなり皮膚での痛みや血の滲みが生じることがある。また、噴射圧を高めにせざるを得ないため、皮下脂肪層を突き破り筋肉内に薬液が注入される筋肉注射となり、痛みが増すと共に薬の効き方が早くなり、さらには強力な圧縮ばねを必要とするので、注射器本体が大きくなり、また重量も増えるため取り扱いに不便を来すなどの問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、薬液を低い噴射圧力で注射することができ、皮膚での痛みや血の滲みの生じにくい針無注射器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の針無注射器は、ノズルの噴射孔を含む先端部分を弾力性部材で構成したものである。したがって、薬液噴射直後の比較的低い噴射圧力のもとではノズルの噴射孔の孔径は小さく、薬液は細いジェットで皮膚に注射され小さい切開口を形成し、噴射圧力が上昇すると噴射孔の孔径が拡大し、薬液は太いジェットとなって切開口を拡大することなく皮下層に注入することができる。
また、ノズルの噴射孔の少なくとも一カ所を角張った形状にて構成したものであり、角張ったところの皮膚面に高速の薬液が集中して当り切開されるので、皮膚面が大きく切開されることがなくなる。
本発明の針無注射器は上記のように構成されており、噴射圧を従来より下げることができるので、注射時の傷口が広がらず、皮下脂肪層内に薬液を注入することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明の針無注射器を詳細に説明する。図1は本発明の針無注射器の実施例に係わるノズルの噴射直後の先端断面図(a)と噴射継続中の同断面図(b)、図2は本発明の針無注射器の上面図(a)と側面断面図(b)を示したものである。
本発明の針無注射器は図2に示すように、ピストン4の後退時に薬液を吸入し、前進時に薬液を噴射する噴射孔1aを有するノズル1と、先端側にノズル1を螺合等により装着し外周部に薬液量表示窓2を開口した前側円筒部3と、前記ノズル1の中空部に内挿されたピストン4を連結して前後進するロッド5をラッチ(固着)するラッチ機構6とラッチ状態を解除するためのラッチ解除ボタン7を内設した後側円筒部8をネジ部9で螺合して構成されている。
【0008】
前記ロッド5には先端側からピストン4を連結するための凹み10と、後側円筒部8を回転前進させることによりラッチボール11を嵌め込む凹み12が形成されており、フランジリング13が一体的に固着されている。
前記フランジリング13と後側円筒部8の円筒内底部間にはロッド5を通して圧縮ばね15が、また、前記後側円筒部8の後部とラッチ解除ボタン7間にはロッド5を通して圧縮ばね16が配設され、前記前側円筒部3の前方円筒内には前記フランジリング13の前進を制限するストッパ14が固着されている。
【0009】
また、前記前側円筒部3の中に入った後側円筒部8の円筒面には回転ピッチに合わせて前記薬液量表示窓2に薬液量を示すための数字が表示されていて、後側円筒部8の移動に応じて薬液量表示窓2の表示数字が変わるようになっている。
【0010】
前記ノズル1は本発明を特徴付けるもので、図1(a)に噴射された直後の噴射孔1aを通過する噴射圧力が、F1であるときのノズル1の噴射孔1a近傍の断面、図2(b)に噴射継続中において噴射圧力が、F2(F1よりも大)であるときのノズル1の噴射孔1a近傍の断面を示す。このノズル1には噴射孔1aを含む先端部に弾力性のある材質を使用した先端部材1bが圧入または接着により嵌め込まれている。この材質としては、例えば硬質合成ゴム等が使用できる。これにより、噴射孔1aの孔径は、図1(b)に見られるように、ピストン4の押力に対応して生じる薬液の噴射圧力が一定値を越えると、その増加に追従して拡大し、薬液のジェットが増加して注射される。
【0011】
この針無注射器による注射は次に示すような動作によって行われる。図2の針無注射器は注射のため薬液を噴射して注射した状態を示したもので、ラッチボール11が凹み12から飛び出し、ロッド5はフリーとなってピストン4はノズル1の先端にほぼ到達している。
【0012】
この状態から再び注射を行うには、後側円筒部8を回転して、薬液量表示窓2の表示が0になるように前進させる。後側円筒部8が前進すると、ラッチボール11はロッド5の凹み12に嵌まり込みラッチ解除ボタン7の平面部18で押さえられロッド5は後側円筒部8の小孔17位置においてラッチされる。そして、ノズル1を薬液バイアル(図示しない)の吸入口にノズル1の噴射孔1aを当てて、後側円筒部8を回転して後退させるとノズル1の内壁とピストン4間の空間に薬液が吸入される。必要な薬液量が薬液量表示窓2に表示されるところまで後側円筒部8を後退させる。
【0013】
次に、針無注射器を注射部位に当てて、ラッチ解除ボタン7を押すとその平面部18はラッチボール11の前に移動し、ラッチボール11はロッド5の凹み12から浮き上がり、ロッド5はフリーとなり圧縮ばね15の圧縮力による運動エネルギーを与えられて高速で前進する。この時ノズル1から噴射される薬液の噴射圧力は図3に示すように変化する。すなわち、噴射圧力がF1に達する噴射直後の圧力状態では、先端部材1bはその弾力性によって膨張する量は少なく、図1(a)に示すように噴射孔1aの孔径はほぼ元の孔径(通常0.16mm程度)と同じで、そのため薬液の噴射速度は速く、細い薬液のジェットで皮膚を切開するので、小さい切開口が皮膚面に生じる。さらにその後、噴射圧力がF2まで上昇すると、前記先端部材1bは膨張して図1(b)に示すように噴射孔1aの孔径が大きくなり、太いジェットで先に切開された切開口から容易に皮下脂肪層内に薬液が注入される。この噴射圧力F2は、従来の針無注射器に必要な噴射圧力に比べて低くて済むので、前記圧縮ばね15には従来のような強力なばねを使用する必要がなく、圧縮ばねを始めとして注射器本体を小さく、軽量化することができる。
【0014】
図4はノズル1の他の実施例を示すもので、(a)はノズル19の先端平面図、(b)は側面断面図である。図4に示すように、ノズル1の噴射孔19aの形状を、少なくとも一カ所が角張った形状を有する円形状にしたことを特徴とするものである。この角張ったところから噴射直後に噴射される薬液のジェットによって、これが当たる皮膚面に小さい切開口を開くことができるので、大きく皮膚面が切開されることなく、続いて太いジェットで薬液が切開口から容易に皮下脂肪内に薬液が注入される。
【0015】
上記実施例に示すように、本発明の針無注射器は、ノズルの噴射孔の周辺部に弾力性を有する材質の部材を用いることにより、噴射孔径が噴射圧力の増加に伴い拡大することを利用して、薬液噴射直後の細い薬液のジェットで皮膚を切開した後、太い薬液のジェットで切開口を広げずに皮下注射することを特徴とするものであり、また、噴射孔の孔径の少なくとも1カ所以上に角張ったところを設けて、薬液噴射直後に角張ったところが当たる皮膚面を切開した後、太い薬液のジェットで切開口を広げずに皮下注射することを特徴とするものであり、その構成および形状は本実施例に限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】
本発明による針無注射器は、ノズルの先端を弾力性のある材料を用いて構成されているので、噴射圧の弱い噴射直後の孔径は小さく、細い薬液のジェットで皮膚を切開するために皮膚面が大きく切開されず、その後の噴射圧の上昇に伴いノズル孔径が大きくなり、太いジェットで切開したところから皮下層に薬液が注入できる。
また、本発明による針無注射器は、少なくとも一カ所が角張った形状にしたことにより、角張ったところの皮膚面に高速薬液が集中して当たり切開されるので、皮膚面が大きく切開されずに皮下層に薬液が注入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の針無注射器の実施例に係わるノズルの噴射直後の先端断面図(a)と噴射継続中での先端断面図(b)である。
【図2】本発明の針無注射器の上面図(a)と側面断面図(b)である。
【図3】噴射圧力の時間的変化を示す図である。
【図4】他の実施例によるノズルの孔径を示す図である。
【図5】従来の針無注射器の概略構成図である。
【符号の説明】
1、19、21…ノズル
1a、19a、21a…噴射孔
1b…先端部材
2…薬液量表示窓
3、22…前側円筒部
9、28…ネジ部
4、23…ピストン
5、24…ロッド
6、25…ラッチ機構
7、26…ラッチ解除ボタン
8、27…後側円筒部
10、12…凹み
11…ラッチボール
13、29…フランジリング
14…ストッパ
15、16、30…圧縮ばね
17…小孔
18…平面部
F1、F2…噴射圧力

Claims (2)

  1. ノズルの噴射孔から吸入した一定量の薬液を、前記噴射孔から噴射させて皮下注射を行う針無注射器において、前記噴射孔を含む先端部分に弾力性部材を使用したノズルを備えていることを特徴とする針無注射器。
  2. ノズルの噴射孔から吸入した一定量の薬液を、前記噴射孔から噴射させて皮下注射を行う針無注射器において、噴射孔の少なくとも一カ所が角張った形状を有するノズルを備えていることを特徴とする針無注射器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10709843B2 (en) 2015-05-10 2020-07-14 Kolorpen Ltd. Device and method for repetitive needleless injection
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