JP2004008069A - ヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造 - Google Patents

ヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造 Download PDF

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伊東 一夫
Kazuaki Kobayashi
小林 一明
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Abstract

【課題】園芸用のヘッジトリマなどのブレードを、ブレードのカムホールでの偏心カムとの係合によって前後又は左右に往復駆動するものにおいて、ブレードと偏心カムとの係合外れを防止する簡単な構造の偏心カム構造を提供する。
【解決手段】刃板などのブレード2,3に形成したカムホール12,13に係合する偏心カム14,15の外周面に凹溝21,22を形成し、カムホール12,13の内周縁を偏心カムの外周面に形成した凹溝に係合させる。偏心カムによるブレードに作用する力は、ブレードを偏心カムの厚みの中心方向へ引き寄せる力として作用し、両者の係合状態が維持される。ブレードのカムホール内周面に凹溝を形成し、この凹溝に偏心カムの外周縁を係合させることもできる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッジトリマーや揺動式バリカン、芝刈機のように、主として刃板であるブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動させて切断作業などを行う動力工具に関し、より詳しくはブレードの一部にカムホールを穿設しておき、このカムホールに偏心カムを係合させることによって駆動する偏心カム構造に係る発明である。
【0002】
【従来の技術】
園芸用の動力工具には、ヘッジトリマーや揺動式バリカンのように、切り刃を形成したブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動することによって草や枝の切断を行うものが知られている。これら動力工具におけるブレードの駆動方法として、ブレードの基部に形成したカムホールに偏心カムを係合させ、偏心カムを回転させることによってブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動するカム構造が一般的に採用されている。ところが、従来のカム構造は図9の(a)に示すように、カムA,Bの平面的な外周面C,Dに、ブレードE,Fの平面的なカムホール内周面を係合させて駆動している。また、図9の(b)に示すように例えば二枚の偏心カムと偏心カムの間に固定プレートGを配置する構造も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図9の(a)に示す従来の構造では、特に偏心カムA,Bの厚みが薄い場合に、偏心カムからブレードEFの係合が外れ、動力伝達が行われなくなる事態が発生することがある。また、図9の(b)に示す従来構造では偏心カムA,BとブレードE,Fの係合外れ現象をある程度回避することができるが、それだけ構造が複雑になるとともに部品点数が増加し、コストアップとなる。
上記、従来技術の欠点に鑑み、本発明は簡単な構造で偏心カムとブレードの係合が外れにくい構造を実現することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では刃板などのブレード2,3に形成したカムホール12,13に偏心カム14,15を係合させ、偏心カムを回転させることによってブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動する動力工具において、偏心カム14,15の外周面に凹溝21,22を形成する。そして、この凹溝にブレードのカムホール内周縁を係合させる。
偏心カム14,15に凹溝21,22を形成するのとは逆に、ブレードのカムホール内周面に凹溝を形成し、この凹溝に偏心カムの外周縁を係合させるようにすることも可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造の実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
図1は動力工具の一例であるヘッジトリマー全体の斜視図、図2はヘッジトリマーのブレード駆動部分のみの拡大断面図である。
【0006】
図1に示すヘッジトリマーは、左右両側方に切り刃4,5が突出する二枚のブレード2,3を上面の支持板6によって前後方向に一定寸法摺動可能な状態に支持し、本体1に支持される基端部においてカム機構によって二枚のブレード2,3を前後に往復駆動し、本体1に装着した取っ手10及びハンドル11を持って操作し、ブレード2,3に突出させた切り刃4,5によって垣根や草、芝の切断、剪定を行うものである。二枚のブレード2,3がそれぞれ一定寸法往復移動できるようにするには、図2に示すようにブレード2,3にそれぞれ長孔であるガイド孔7,8を穿設しておき、固定板である支持板6に装着したガイドピン9を前記ガイド7,8に貫通させておくことにより、ガイド孔の長さの範囲で二枚のブレードを前後に移動させることができる。
【0007】
二枚のブレード2,3の基端部には、これを前後方向に往復駆動するための駆動機構を設けている。すなわち、図3に示すようにブレード2と3のそれぞれ基端部に、横長孔のカムホール12,13を穿ちそれぞれに偏心カム14,15を係合させる。偏心カム14と15は、その位相を180度ずらせることによって、上方のブレード2と下方のブレード3がそれぞれ、前後反対方向に往復駆動されるようにしている。二つの偏心カム14,15は、図2に示すように一本の駆動軸16に装着され、本体1内に配置したモータ17の回転がピニオン18、減速ギア19及びクラッチ20を介して駆動軸16に伝えられ、偏心カム12,13を同じ方向に回転させる結果、一対のブレード2,3を前後反対方向に往復駆動する。
【0008】
図4に示すように、偏心カム14の外周面は凹弧状に窪ませて凹溝21を形成し、この凹溝21にカムホール12の内周縁を係合させる。同じように偏心カム15の外周面も凹弧状に窪ませて凹溝22を形成し、凹溝22にカムホール13の内周縁を係合させる。これにより、ブレード2,3にオーバーロードその他の外力が作用しても、ブレードと偏心カムの係合が外れず、安定した係合状態を維持することができる。
【0009】
カムホール12,13と偏心カム14,15の大きさを比較すると、装着及びスムーズな駆動を考慮してカムホールのほうが大きく形成されるものであるため、カムホールに対して偏心カムは自由に出入り可能である。しかしながら、駆動状態においては、常に偏心カム14,15の回転によって引っ張られる側において、カムホール12,13の内周縁が偏心カムの凹溝21,22に当接しているため、作動中に予想外の外力が作用しても、係合が外れることがない。とくに、オーバーロード状態では、偏心カムがより強くブレードを引っ張るように作用し、この力がカムホールの内周縁を偏心カムの厚みの中心方向に向けて移動させる力として作用し、従来のようにオーバーロードによって偏心カムとブレードの係合が外れるようなことがなくなる。
【0010】
図2ないし図4に示す実施例では、上下のブレード2,3の両方を反対方向に往復駆動させる動力工具を示しているが、ブレードの往復駆動は一方のブレードのみであって、他方のブレードは固定されたものであってもよい。この場合、前記した偏心カム14,15とカムホール12,13の係合構造は、往復駆動されるブレードの駆動構造としてのみ採用すればよい。
【0011】
図5及び図6は偏心カム14及びブレード2のカムホール12部分における係合状態の変形実施例を、図7は偏心カム14及びブレード2の係合状態の異なる実施形態を示すものである。図5に示す実施例は、偏心カム14の外周面に形成する凹溝21を断面が台形溝(もしくは角形溝)とし、その溝底をブレードの厚みとほぼ等しい幅に形成したものである。この実施例では、偏心カムの溝21に嵌り込んだブレードが、所定の位置に確実に保持される特長がある。
【0012】
図6に示す実施例は、図5に示す実施例のように、偏心カム14の外周面に形成する凹溝21を断面台形溝(もしくは角形溝)とするとともに、ブレード2のカムホール12の内周縁部分をテーパー状(もしくは面取り状)に薄く形成し、薄く形成したカムホールの内周縁が凹溝21に嵌り込むようにしたものである。この実施例では、偏心カム14の厚みが多少薄いものであってもブレード2のカムホール内周縁を確実に係合させることができる。
【0013】
図7に示す実施形態は先に述べた実施形態とは逆に、ブレード2のカムホール12内周面を凹溝に形成し、この凹溝に偏心カム14の外周縁を係合させるものである。偏心カム14とブレード2の肉厚との比較において、ブレードよりも偏心カム14の肉厚が大きいのが普通である。そのため、偏心カムの外周縁をブレードに形成した凹溝に係合させるには、図に示すように偏心カム14の外周部分に面取りを施し鋭角的に尖った外周縁をカムホールの凹溝に係合させるようにする。
図7に示す実施形態では、偏心カム14の厚みは従来の方法の偏心カムのように厚いものである必要がなく、二点鎖線で示すように偏心カムの厚みを薄いものとすることもできる。逆にブレード2はある程度厚みのあることが望まれる。その結果、例えば偏心カムの厚みがブレード2の厚みよりも薄いものであっても、確実な係合状態を確保することができ、コンパクトな設計やコストダウンが可能となるなどの特長がある。
【0014】
図1ないし図4には、二枚のブレードを前後方向に往復駆動することによって作業を行うヘッジトリマーを例示しているが、本発明は一つのブレードを往復駆動するものであってもよいとともに、図8に示すように左右方向に揺動させる電動バリカンのようなものであってもよい。図8に示す電動バリカンは、ブレード23の先方部分に鋏のような切り刃24を形成し、基端部に偏心カム27に係合するカムホールを穿設するとともに、ブレードの中間位置をピン25によって軸支したものである。この構成とすることにより、偏心カム27を回転駆動させることによりブレード23がピン25を中心として揺動運動をし、先端に形成した切り刃24によって草や芝生などをせん断するものである。そして、偏心カム27とブレード23のカムホール26との係合関係において、先に述べたように、偏心カム27の外周面に形成した凹溝にカムホール26の内周縁が係合するものである。
【0015】
偏心カムとブレードの係合状態は、通常の使用状態では外れるようなことがないように設計されている。しかしながら、ブレードに過大な力が作用したり、ブレードの表面方向に予想外の力が作用するような場合に、偏心カムのカム軸方向にブレードを移動させるような力が働く可能性がある。このような事態に対し、本発明では凹溝によって係合することから両者の係合が外れることを効果的に防止することになる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明ヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造によれば、偏心カムとブレードのカムホールの係合が外れない構造を、従来のようにプレートなど別の部品を付加することなく簡単な構造で実現することができる。そのため、装置全体の構造を簡略化しコストダウンをはかることができる効果がある。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様に偏心カムとブレードのカムホールの係合が外れない構造を、従来のようにプレートなど別の部品を付加することなく簡単な構造で実現することができるとともに、厚みの薄い偏心カムを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッジトリマーの一例を示す斜視図、
【図2】ヘッジトリマーのブレード駆動部分のみの拡大断面図、
【図3】ブレードに対する動力駆動装置部分のみの分解斜視図、
【図4】ブレードに対する動力駆動部分のみの縦断面図、
【図5】偏心カムとブレードのカムホールの係合部分の変形例を示す縦断面図、
【図6】偏心カムとブレードのカムホールの係合部分の別の変形例を示す縦断面図、
【図7】偏心カムとブレードのカムホールの係合状態の別の実施形態を示す縦断面図、
【図8】ブレードを横方向に揺動させるバリカンのブレードと偏心カムの平面図、
【図9】従来の偏心カムとブレードのカムホールの係合状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…本体、 2,3,23…ブレード、 4,5,24…切り刃、 6…支持板、 7,8…ガイド孔、 9…ガイドピン、 10…取っ手、 11…ハンドル、 12,13,26…カムホール、 14,15,27…偏心カム、 16…駆動軸、 17…モータ、18…ピニオン、 19…減速ギア、 20…クラッチ、 21,22…凹溝、 25…ピン。

Claims (2)

  1. 刃板などのブレードに形成したカムホールに偏心カムを係合させ、偏心カムを回転させることによってブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動する動力工具において、偏心カムの外周面に凹溝を形成し、該凹溝にブレードのカムホール内周縁を係合させたことを特徴とするヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造。
  2. 刃板などのブレードに形成したカムホールに偏心カムを係合させ、偏心カムを回転させることによってブレードを前後もしくは左右方向に往復駆動する動力工具において、ブレードのカムホール内周面に凹溝を形成し、該凹溝に偏心カムの外周縁を係合させたことを特徴とするヘッジトリマーなどの動力工具における偏心カム構造。
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