JP2004007754A - Cpmスペクトル拡散通信の差動位相符号化装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位相決定回路はレジスタに入力として接続された位相選択信号を出力として有する。位相選択器は第1の入力として位相選択信号を有し、かつ第2の入力としてシンボルコードを有し、位相選択器は出力として位相符号化された信号を有する。位相符号化された信号はチップストリームを備え、スイッチは偶数チップストリームと奇数チップストリームとを出力する。奇数チップストリームに応答する奇数波形発生器からの第1の波形と第1の搬送波とに接続された奇数変調器と、偶数チップストリームに応答する偶数波形発生器からの第2の波形と第2の搬送波とに接続された偶数変調器とを備え、第1の搬送波と第2の搬送波は位相が90度だけオフセットされ、各変調器からの出力を加算して合成して出力する。
【選択図】 図24A
Description
【発明の属する技術分野】
この発明の分野はスペクトル拡散通信に関係し、さらに詳しくは、この発明はスペクトル拡散信号の如き連続位相変調(CPM)信号のための差動位相符号化装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スペクトル拡散はデータ伝送速度を実質的に越えるバンド帯域にわたり伝送される信号と拡散する以下”スペクトル拡散”と称する信号変調の一つのタイプである。直接シーケンスのスペクトル拡散において、データ信号は疑似ランダムチップスシーケンスで変調され、符号化されたスペクトル拡張信号が、上記信号を逆拡散する受信機に伝送される。位相変調(CPM)技術を含むいくつかの技術が、送信機用にデータ信号を変調するために利用できる。ミニマムシフトキーイング(MSK)はCPMに関しての既知のバリエーションである。
【0003】
スペクトル拡散信号を逆拡散信号に逆拡散する場合、受信機は受信スペクトル拡散信号がチップシーケンスを既知のレベルにまで整合させる場合に当受信機はそのスペクトル拡散信号に対応した相関信号を発生する。受信した信号を、弾性表面波(SAW)相関器や、タップ付き遅延ライン(TDL)相関器やシリアル相関器等を含むチップシーケンスに相関させる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スペクトル拡散通信においてLPM技術はスペクトル拡散信号を増幅伝送する場合、スペクトル拡散信号の信号帯域幅を保存するために度々選ばれる。CPM技術を使用することは、“C級”増幅器がスペクトル拡散信号を伝送するためにも使用することが出来るということである。しかしCPMを使って伝送されるスペクトル拡散信号は、種々のSAW相関器やシリアル相関器を含む多くのタイプのスペクトル拡散相関器で復号化することが困難である。これらの種類の相関器は通常はBPSK信号がチップタイムに対してゼロもしくは180°の位相シフトを持っているから、通常MSK又はその他のCPMスペクトル拡散信号よりも、むしろ有効な相関のためにBPSKスペクトル拡散信号を必要とする。従って受信したBPSK信号の各チップはスペクトル拡散コードの各チップと比較され、そして最大相関パルスで指定回数の整合が生じた場合に発生される。しかしコヒーレントのデータ信号とチップレートを持ったCPM信号が同じ相関器に適用されたら、その相関パルスは一般に非常に弱く、又探知するのに著しく困難をともなう場合がある。CPM拡散を用いて伝送されたスペクトル拡散信号を相関させることを試みる場合によく出くわす問題には、受信機内にコヒーレントな基準信号は周波数と位相における送信機の搬送波信号を整合させる局部発生信号と定義される。受信機は受信信号を復調するために局部的に発生した基準信号を使用する。
【0005】
しかし実際には、周波数と位相における送信された搬送波信号を精密に整合させると、受信機内で局部基準信号を独立して発生することは困難であることがある。しかも受信機内で発生した局部基準信号は通常は非コヒーレントな変動を備えた、すなわち、送信機の搬送波信号周波数と位置でわずかに異なるものである。これらの周波数と位相の差は一定ではないが、時間と共に変化するものである。非コヒーレントな基準信号を用いて受信信号を復調する試みをする時周波数と位相の差により起こるタイミングと変動の不整合のために相関上のエラーが生じる場合がある。
【0006】
上記の問題を処理するには受信信号と局部発生の非コヒーレントな基準信号との間の位相差及び周波数で連続測定し、また、非コヒーレント基準信号が受信信号の周波数と位相を整合するのでそれを調整することによりコヒーレントな基準信号が受信機内に作られると言う、種々の方法が存在する。
【0007】
しかしそのような問題は比較的複雑なフィードバック技術を使う必要がありまた余分なハードウエアを含むものである。さらに又受信した周波数や位相にロックすることは容認し難い程多くの時間を要する。特に時間が必須であるシステム、例えば比較的短い時間スロットが、送信機と受信機との間の周期的な通信に割当てられているような、ある種目の時分割多重アクセス(TDMA)の如きものである。
【0008】
特別に非コヒーレントなデジタル整合フィルタは「Aバイアー(A.Baier)及びP.W.バイアー(P.W.Bmaier)、“2値量子化を有する相関器を使用する任意のスペクトル拡散波形のデジタル整合フィルタリング、2件のプロシーディング”、1983年、IEEEミリタリー通信カンファラレンス、Vol.2、pp.418−423、(1983)(1983 2Proceedings、1983 IEEE Military Communications Conference、Vol.2、pp.418−423(1983))」に記載されている。
【0009】
ここに記載のデジタルフィルタは複雑平面内での四位相量子化を行うために四ケの実数部のフィルタチャンネルを使用して四ケの直角分相が量子化領城であって、その結果は±1±jの四つの複素数を持っている。記載の四ケの位相フィルタで、入力信号は位相信号と直角位相信号は、別々にフィルタにかれられて、サンプル化され、1ビット量子化を用いてデジタル化される。量子化された位相信号と直交位相は2ケの2値相関器に送られるが、それらは各サンプル当たり1ケのチップの割合でNケのチップの基準シーケンスで、各々プログラムされる四ケのバイナリ相関器の出力が合成出力信号を発生するために合成される。バイアーの四位相デジタル整合フィルタも「A.バイアー、”一定の包絡線スペクトル拡散波形のための低コストのデジタル整合フィルタ”、IEEEトランザクション・オン・コミュニケーションズ、pp.354−361(A.Baier,”ALow−Cost Digtal Matched Filter for Arbitrary Constant−Envelope Spread Spectrum Waveforms,”IEEE Transactionson Communications,Vo1,Com−32,No.4,April 1984,pp.354−361)において記載されている。
【0010】
これらの参照文献は、APSKやMSKやOQPSKやGMSK信号の如き非コヒーレントなCPM信号の復調のために、四ケの実数部のチャンネルが送信信号を再生するために必要であることを提案している。さらに、上記の四位相フィルタは1ビットの量子化を使用したシステムのみを示しており、シリアル相関のための技術は記載していない。
【0011】
従ってCPM信号に特に適した変調と復調を提供することは有益である。コヒーレント基準信号の発生を必要としない、すなわち迅速な相関の出来るものや、効果的な方法でアナログ相関器とデジタル相関器と共に使用出来るCPM変調と復調の方法を提供することはさらに有益なことである。さらに有益なことはコヒーレント基準信号を必要とせずに又セルラー通信の環境にて使用しないCPM変調と復調のためのフレキシブルで効果的なシステムを提供することはさらに有益なことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明はスループットを増す為に、位相符号化を使ってCPMスペクトル拡散信号を送信及び受信する方法と装置に関するものである。上記発明の一つの態様においては、送信機は、信号データストリームと複数個のデータストリーム(すなわち、1つのI及びQデータストリーム)に分配しCPM又は関連変調技術を用いて独立してデータストリームを変調し、そして送信の為に複数の結果信号を重畳する。
【0013】
好ましい受信機は複製されたスペクトル拡散信号を受信し、直ちに複数個のチップシーケンス(すなわち、I及びQ−チップシーケンス)を相関させる試みをし、そして相関したデータストリームを単一化データストリームにインターリーブする。
【0014】
本発明の第2の態様において、当受信機は送信された信号は、周波数の一致やまた位相の一致もされていない搬送波信号を含んでいる。この態様中で、当送信機は受信スペクトル拡散信号を実数部と虚数部の部分に分離し、複数個のチップシーケンス(すなわち、I及びQ−チップシーケンス)の実数部と虚数部の部分を相関させる試みをし、その実数部と虚数部の信号を単一化された信号データストリームに合成する。
【0015】
本発明の好ましい実施例は費用のかからないデジタル処理のための位相情報のみを保存するために受信したスペクトル拡散信号の単一ビットのデジタル化を使用する。本発明のこの態様のその他の好ましい実施例は受信したスペクトル拡散信号の2ビットのデジタル化を使用する。本発明のその他の実施例において、上記受信機は逆拡散と相関のための自己同期技術を使用する。
【0016】
本発明にこれらの態様は本発明の好ましい実施例に基づいて記載されており、その中で単一並列相関器及び複数個の32シリアル相関器が、32チップのスペクトル拡散コードシーケンスのための任意の32個のシンボルの相関と認識ができるように接続されている。個々の32ケの明確なシンボルは明確な5ビットのパターンで関連されている。情報の第6のビットが送信機での差動位相エンコーティングにより各シンボルに対して送信されるが、受信機にて位相の復号化される。
【0017】
位相を符号化することの出来る好ましい送信機はデータストリームをデータのシンボル部分と位相選択部分に分配する。そのデータシンボル部分は送信用の複数個のシンボルコードの1つを選択するために使用される位相選択部分は、送信する前に選択されたシンボルを差動に位相の符号化するために用いられる。その送信機は位相符号化されたシンボルコードを伝送するためにCPMか又は関連技術を用いることもある。
【0018】
好ましい受信機は重畳されたスペクトル拡散信号を受信し同時に複数個のチップシーケンス(I及びQ−チップシーケンスの如き)を相関させる試みを行い、そして実数部の相関信号及び虚数部の相関信号を導く。受信した各シンボルに対して、その受信機は、複数個の位相セクタのどの中にその位相角が在るのかを決定する。その受信機は現在のシンボルの位相セクタと先行シンボルの位相セクタとの間の差を比較する。2位相の符号化に対して、その差が0°に接近していれば、その受信機は第1のビットを出力し、もしその差が180°に接近していればその受信機は第2のビットを出力する。より高いレベルの位相の符号化(すなわち、四位相又は、八位相)もまた使用される。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、従来技術で知られるスペクトル拡散通信用送信機101及び受信機1087のブロック図である。
【0020】
図1のスペクトル拡散送信機101は、入力データ103用入力ポート102や送信用器チップシーケンス発生器104や、変調器105を備える。従って、送信機101はスペクトル拡散信号106を送信チャンネル107を介して送信する。送信チャンネル107はRF(無線周波)チャンネルを含む場合があるが、変調レーザーや超音波もしくは流体システムの如きその他の送信メディアも含む場合がある。図1のスペクトル拡散受信機108は、受信機チップシーケンス発生器110や復調器111、及び出力データ113と発生する出力ポート112を含む。
【0021】
図1のシステムにおいて単独のチップシーケンスは、その基礎としている、拡散コードを認識しないで他の本質的にランダムに現われ、送信機の発生器104及び受信機の発生器110の両方により等しく発生する場合がある。スペクトル拡散通信や拡散コードやチップシーケンスの詳しい議論は「R.ディクソン,“商用利用のスペクトル拡散システム、ジェイ・ウイリー・アンド・サンズ,第3版、1994)「R.Dixon,Spread Spectrum Systems Commercial Applications(J.Wiley&Sons,3d ed,1994)」に見られる。図2はスペクトル拡散通信で使用するセルのパターンを示す。
【0022】
図2の好ましいセル状環境において、通信用領域151は一組のセル152に分配され、それらの各々は通信用のために周波数と一組のスペクトル拡散コードを割り当てられる。第1のセル153は一般的に一組の離れた1つ隣のセル154と一組の離れた2つ隣のセル155に接近して見られる。好ましい実施例においては、複数個の周波数f1、f2及びf3や複数個のコードセットc1、c2及びc3は特別なセル153のどんな離れた1つ隣のセル154又は離れた2つ隣のセル155もセル153として周波数とコードセットの同じ組合わせを持たせないように、セル152のパターンを配置されている。本発明が動作する好ましいセル状環境についてのその他及びさらに詳細な情報は”3セル無線通信システム”(”Three Cell Wireless Communication System”)と題して出願シリアル番号07/682、050に見られるが、これは1991年4月8日に発明者ロバート・シー・ディクソン(Robert,C.Dixon)の名において出願され、そして現在の出願の譲り受け人に譲渡され、依ってここに記載された如く参照して含まれる。
【0023】
既知のCPMスペクトル拡散信号はいくつかの種類があり、すなわち、これらには、ミニマムシフトキーイング(MSK)及び、例えば、ガウスで予めろ波されたMSK(GMSK)などのバリエーションや、重畳された直交振幅変調(SQAM)やスタッガーされた直交オフセットで生成された余弦変調(SQORC)を含む。これらのパリエーションは従来技術で知られている。CPM技術の異なるタイプの説明は次の文献で見つけることができる:フランク・アモロソ及びジェームス・エイ・キベット(Frank Amoroso and James A. Kivett)著:”簡単化されたMSK信号方式技術(Simplified MSK Signaling Technique)”、IEEEトランザクション・オン・コミュニケーションズ(IEEE Transactions on Communications)1997年4月,pp.433−441;マーク・シー・オースティン及びミング・ユー・チャン(Mark C. Austin and Ming U. Clang)著:”直交で重畳されて生成された余弦変調”(Quadrature Overlapped Raised−Cosine Modeulation),IEEE トランザクション・オン・コミュニケーションズ(IEEE Transactions on Communications)Com−29巻、No.3,1981年3月,pp.237−249;カズアキ・ムロタ及びケンキチ・ヒラデ(Kazuaki Murota and Kenkichi Hirade)著,“デジタル移動無線電話のためのGMSK変調”,IEEE Transactions on Communications”,Com−27巻、No.7、1981年7月。pp.1044−1050、及びジェイ・エス・セオ及びケイ・フェハー(J.S.Seo and K.Feher)著,”SQAM:新しい重畳されたQAMモデム技術”(SQAM:A New Superposed QAM Modem Technique)IEEE Transactions on Communications,Com−33巻,1985年3月,pp.296−300。
【0024】
この発明は一般にMSK信号に関して記載されている。しかし、MSK及びその他のCPM信号のその他のバリエーションは、この発明の範囲とその意図するもの中にある。
【0025】
MSK信号は一般には、位相が各チップタイム内にリニアに変化し、しかも単一のチップタイムに対する位相変化は±π/2ラジアン(±90゜)であるというこという事実によって特徴化されている。単一チップタイムに対する位相変化の速度は、適切なkに対して、±kであり、チップ境界の場合を除いてはどこにでもリニアで連続的である。
【0026】
上記のMSK信号の特性は図3を参照してさらに説明できるが、ここではMSK信号を時間と共に位相の起こりうる変化をグラフで示す図3において、X軸は時間をY軸は信号の位相を表わす。0からTcまでの第1のチップタイムにおいて、位相θ(t)は0からπ/2までは又は−π/2まで変化する。第2のチップタイムでは+π/2から0へ、又は+π/2から+πへ、又は−π/2から0へ、又は−π/2から−πへ等々と変化する。
【0027】
MSK信号s(t)は2ケのオフセット信号、i(t)とq(t)を有していると考えられる。これは搬送波信号の位相を表わす。時間のいかなる瞬間においても、その搬送波信号の位相は次の如く表わされる。
【0028】
【数1】
θ(t)=−Tan−1{q(t)/i(t)}
【0029】
従って、i(t)=cosθ(t)、及びq(t)=sinθ(t)である。
【0030】
MSK信号の位相は1つのチップタイムから次のチップタイムへとリニアに変化するので、i(t)とq(t)は図4A−4Cに示す如く半波形を形成する場合がある。図4A−4CにおいてX軸は時間でY軸は信号の位相である。図4Aはチップシーケンス”11101001...”に対して、0からTc、2Tc、3Tc、4Tc、5Tc等々までの各チップタイムにおける特定のMSK信号に対して位相θ(t)がどのように変化するかの例を示すグラフである。これからわかるように位相は各チップタイムの間に、その位相は正の方向又は負のいずれかの方向においてπ/2だけMSK信号に対して変化する。図4B及び4Cはそれぞれi(t)とq(t)の波形を示すグラフであって、それは変化する位相θ(t)に相当する。MSK信号の位相θ(t)の特性のために(すなわち、それはリニアで各チップ期間にπ/2だけ変化するだけであるが、i(t)信号は部分的な余弦波形のシーケンスを含み、q(t)信号は部分的な正弦波形のシーケンスを含んでいる。i(t)及びq(t)の各々は2Tcの時間間隔にわたり半分の波形を含み、すなわち、q(t)はチップレートの半分のレートで生じる。
【0031】
i(t)波形及びq(t)波形はMSK信号、すなわち、各チップタイムにπ/2の量を正の方向か負のいずれかの所望の方向にリニアに変化する位相を持つ信号を発生するためにチップストリームC(t)から発生され、合成されたi(t)及びq(t)を発生するために、元のチップストリームC(t)は二つの別々のチップストリームCeven(t)は二つの別々のチップストリームCev en(t)とCodd(t)に多重分離することができ、個々はオリジナルのチップストリームC(t)の半分のチップレートを持っている。上記の実施例中で、a(t)信号は奇数チップに関連し、q(t)信号は偶数のチップに関連している。
【0032】
従って、そのi(t)信号は半分の正弦波形、すなわち、各奇数チップに対して1つの半分の正弦波形のシーケンスを有する。各半分の正弦波形は、”1”チップに対しては正であり、”0”チップに対して負である。すなわち、
【数2】
i(t)=Codd(t)cosθ(t) (203)
【0033】
ここで、Codd(t)は送信されるべきチップストリームからの奇数チップを含んでいる。同様にq(t)信号は半分の正弦波形のシーケンスを含み、各偶数チップに1個の割合である。
【0034】
【数3】
q(t)=Ceven(t)sinθ(t)
【0035】
ここで、Ceven(t)は送信すべきチップストリームからの偶数チップを含む。
【0036】
i(t)及びq(t)信号は、リニアに変化する位相θ(t)を有するMSK信号S(t)を発生するために位相が直交する方式でi(t)とq(t)を加算することにより、周波数ω0で動作する搬送波信号を変調するために用いられる。CPMスペクトル拡散信号を発生する手段を示すブロック図が図5Aに示されている。信号i(t)は、出力を加算器252に供給する乗算器250により信号Acosω0tで乗算される。その信号q(t)は乗算器251により信号Asinω0tで乗算され、加算器252に出力を提供する。その加算器252は入力を加算して、出力信号s(t)を発生する。変化する位相(t)とi(t)並びにq(t)信号との関係は次式により示される。
【0037】
【数4】
【0038】
ここで、Aは増幅係数であって、Re{}は複素数の実数部を表わし、jは−1の平方根である。ここでu(t)=i(t)+jq(t)はs(t)の複素数の包絡線を表わすことを明記する。
【0039】
ここに記載の如く、各i(t)と(t)はチップストリームc(t)からの他の各チップを含んでおり、i(t)は奇数チップ1,3,5,...;q(t)は偶数チップ2,4,6,...を含む。送信された信号s(t)は信号i(t)とq(t)から発生したものであるが、それ故に、そのチップの全てを含んでいる。q(t)は偶数のチップから生じるが、一方i(t)は奇数のチップから生じるので、q(t)はi(t)からの1ケのチップタイムにより遅延し、従って(t)とi(t)はオフセット信号である。
【0040】
ここでi(t)とq(t)はスタガされているので、i(t)がその最大値(又は最小値)に達するとq(t)はゼロであるし、その逆も成り立つことに注意することが重要である。このi(t)とq(t)の間の関係は、1ケのチップタイムTc(例えばQPSK又はOQPSKとは異なり)にわたり±π/2の位相変化のシーケンスを可能にする。図5BはIとQ値のグラフであって、そのX軸はi(t)の値を表わし、そしてY軸はq(t)の値を表わす。各<i(t)、q(t)>のペア(対)は与えられた時間の瞬間に円260上にある。i(t)及びq(t)に対する最大及び最小値が示されており、ここで円260が点265から268を通じてx軸とY軸を交差し、これらの点265から268までも又チップ境界時間にて<i(t),q(t)>のペアの可能な値を表わしている。
【0041】
GMSK、SQAM、またはSQORCの如き、代替の符号化方法は±π/2以下の位相変化が可能であるという点でMSKとは異なる。一般にGMSKやSQAMやSQOCRの全ては、送信バンド幅を減少するために、MSKのi(t)とq(t)信号を予めろ波する形式を用いる。この予めろ波することは、MSKのi(t)とq(t)信号におけるシャープな位相反転により発生された高周波成分を減じる一般的な効果を持っている。GMSKについては、予めろ波することは、数個のチップタイムにわたり符号間干渉になる場合もあり、その効果はトレリスデコーダで軽減されよう。SQAM及びSQORCにおいては、その最終周波数の包絡線は、もはや一定ではないが、しかし依然としてそれに近いものである。
【0042】
図6はスペクトル拡散送信機のブロック図である。
【0043】
図6の送信機において、チップストリームc(t)301は多重分離器302に提供され、それはチップストリーム301をi(t)信号のために1組の奇数チップCodd(t)303に、またq(t)信号のために1組のチップ偶数チップCeven(t)304に分配される。上記チップストリームC(t)301は(直接シーケンススペクトル拡散通信のように)データストリームで変調した擬似ノイズ(”PN”)の結果を含むか又は例えばコードシフトキーイング(CSK)技術におけるそのようになされる既知のシンボルに相当するチップコードのシーケンスを含んでいる場合もある。
【0044】
奇数チップ303及び偶数チップ304は各々第1の及び第2の波形発生器p(t)305及び306にそれぞれに接続されている。好ましい実施例ではその波形発生器やp(t)は正又は負のここに記載した如き半正弦波形を発生する場合がある。その他の波形発生器及びその他の波形はこの発明の範囲とその意図する範囲内にある。
【0045】
第1の波形発生器305の出力(すなわち、奇数チップ303受信する)は信号i(t)に相当し、第1の乗算器307と接続されていて、それはi(t)cosω0tに相当する信号s1(t)308を発生させるために搬送波信号cosω0tを変調する。第2の波形発生器306の出力(すなわち、偶数チップ304を受信して)は、信号q(t)に相当し、それは前に述べた如く、信号i(t)から1ケのチップタイムTcだけ遅延する。第2の波形発生器306の出力は第2の乗算器310に接続され、それはq(t)sinω0tに相当する信号S2(t)311を発生するために搬送波信号sinω0tを変調する。
【0046】
信号s1(t)308及びs2(t)311は加算器312に接続されており、それは入力と接続し、そして重畳信号s(t)313を発生する。信号s(t)は通信チャンネル107に接続された無線通信システムの如き通信システムにより増幅され送信される。
【0047】
チップストリームc(t)は、直接シーケンススペクトル拡散変調により知られているように送伝されるべきデータで疑似ノイズコードを変調することにより発生される。好ましい実施例においてチップストリームc(t)は複数個のシンボルコードを含み各シンボルコードは一つ又はそれ以上の情報のデータビットを表わすシンボルを表示する。疑似ノイズコードで入力データを直接変調するかわりに、データビットのシーケンスはテーブル内にある複数個のシンボルコードから選択するために使用したシンボルに変化される。例えば、5ケのデータビットは1ケのシンボルを表わすので、5ケのデータビットの全ての可能な組合わせを表わす32ケの可能なシンボルがある。各シンボルは固有のシンボルコードと関連しているので、そのため、32個のシンボルコード(すなわち、16ケのシンボルコードとそれらの逆)は全ての可能なるシンボルを表わすことになる。送信されるべき各シンボルに対して、適切なるシンボルコードが32ケの利用できる中から選択される。従って、チップストリームc(t)はシンボルのコードのシーケンスを含むことができる。
【0048】
例えば、各シンボルコードは、長さで32チップであり、又は長さでその他の適切な数のチップ(好ましい偶数個のチップ)であろう。同様な方法で多重分離器302はハーフシンボルコード(half symbol codes)のテーブルを含む。特に、多重分離器302はQ−ルックアップテーブルとI−ルックアップテーブルを含んでいる。
【0049】
上記の例に従い送信すべき各5ビットのデータに対して、テーブルからのシンボルコードをルックアップし、それを多重分離器302で多重分離する代わりに二つのハーフシンボルコードが読み込まれる、すなわち、1つはI−ルックアップコードからもう一つはQ−ルックアップテーブルから読み込まれる。各ハーフシンボルコードはさらに処理するために波形発生器305や306にシリアルクロックされる。そのシステムは、Q−ルックアップテーブルからのハーフシンボルコードに、1チップタイムTcの遅延をもたらす同期化ロジックを含む。
【0050】
一組の32個の固有のシンボルコード一度選定されるとI−ルックアップテーブルとQ−ルックアップテーブルの内容は、各シンボルアップテーブルとQ−ルックアップテーブルの内容は、各シンボルコードを奇数と偶数のチップに分配することにより、またさらにQ−ルックアップテーブル内のハーフシンボルコードに対しては奇数チップを使用することにより、またI−ルックアップテーブル内のハーフシンボルコードに対しては偶数チップを使用することにより、発生することが出来る。信号q(t)及びi(t)に適する奇数及び偶数チップのシーケンスを発生するその他の技術はこの発明の範囲とその意図する範囲にある。
【0051】
図7はスペクトル拡散受信機のブロック図である。
【0052】
送信された信号s(t)313は減衰、ノイズの追加、マルチパス重畳や、送信チャンネル107のその他の既知及び未知の効果を経る場合がある。従って受信した信号s*(t)401は既知及び未知の方法で送信信号s(t)と異なるかも知れない。
【0053】
受信された信号s*(t)はI及びQ−チップストリームにキーイング(変調)された複数の相関器を使って逆拡散される。というのは、CPMスペクトル拡散信号はI及びQ−チップストリーム(各チップレートの半分で)から発生した時間スタガ信号の重畳として考えられるので、この発明の一つの実施例によると二つの相関器、すなわち、I−チップシーケンスでプログラムされたものと、Q−チップシーケンスでプログラムされたもの、及びそのチップレートの半分で動作している両方を受信した信号を復号化するために使用する。そしてその二つの相関器の出力を合成する。
【0054】
図7の受信機において、受信信号s*(t)401は受信信号s*(t)401内のチップシーケンスを認識するためにCPM相関器402に接続されている。CPM相関器402は、複製信号を発生する電力分配器403や、0°位相遅延のあるi*(t)信号404や90°位相シフトのあるq*(t)信号405を含む。
【0055】
i*(t)信号404は遅延回路406に接続されており、それはI相関器407及びQ相関器409により、相関パルスを瞬間的に発生するためにi*(t)信号404を1ケのチップタイムTcだけ遅延させる。従って、遅延されたi*(t)信号は、I相関器407に接続されており、q*(t)信号405はQ相関器409に直接に接続されている。
【0056】
上記I相関器407は、チップレートRc/2で動作するか、ここで、Rcは受信信号s*(t)401のチップレート(すなわち、1/Tc)である。I相関器407は相関器の幾つかのタイプの一つを含むものであって、すなわち、弾性表面波(SAW)やタップ付き遅延ライン(TDL)相関器、すなわちシリアル相関器である。適切な相関器の例は、米国特許第5,016,255号の”非対称スペクトル拡散相関器”(”Asymmetric Spread Spectrum Correlator”)又は米国特許第5,022,047号の”スペクトル拡散相関器”(Spread Spectrum Correlator)の中に見い出されるが、これら両方とも発明者ロバート・シー・ディクソン(Robert C. Dixon)及びジェフェリー・エス・バンダープール(Jeffrey S. Vanderpool)に対して発行されており、ここで示されるように参照することにより含まれる。上記I相関器407は遅延されたi*(t)信号及び、予め決められたI−チップシーケンス間の一致の度合いを表す出力Iの相関信号408を発生する。
【0057】
上記Q相関器409は同様にチップレートRc/2にて動作して、前の段落で参照した特許に記載されている多くの適当な相関器のいずれかを含んでいる。そのQ相関器409はq*(t)信号と予め決められたQ−チップシーケンス間の一致の度合を表示して、一つの出力Q相関信号410を生成する。
【0058】
I相関信号408及びQ相関信号410は加算器411に接続されており、これはその出力を合成して、単一化相関信号412を発生する。i*(t)信号は遅延器406により遅延されるので、I相関信号408及びQ相関信号410は同時に生じる。その単一化相関信号412は、そこからチップシーケンスc(t)を発生するデータストリームd(t)を決定するために用いられる。
【0059】
従って、そのI相関器407及びQ相関器409は受信された信号s(t)401内でチップシーケンスを一緒に識別します。そのI相関器407はチップシーケンスの奇数チップを認識するために構成されるが、Q相関器409はそのチップシーケンスの偶数チップを認識するために構成される。全体の相関シーケンスがその受信された信号s*(t)内に現われる場合には、そのI相関信号408及びQ相関信号410の和は最大であって、そしてチップシーケンスの認識が出来るように予め決定されたしきい値と比較される。単一化相関信号412は、チップシーケンスが認識される場合に発生される。
【0060】
選択的にその単一化相関信号412を予め決定したしきい値と比較する代わりに並列で動作し、各々が異なるコードシーケンスを認識するために同期化された複数個(すなわち、32個の)のCPM相関器402を有する一つのシステムが構成することが出来る。全ての32CPM相関器の出力は加算されて、その総和が予め決定された最大レベルにある場合は、最大の振幅出力を持ったそのCPM相関器402がベスト・オブ・M検出器(best−of−M detector;M個の最大値を検出する検出器)又はデータストリームd(t)を表わす同様の手段により選定される。例えば、CSKシステムにおいて各々の32個のCPM相関器はコードシーケンスを認識するために並列で試みるであろう、そして最高の振幅の相関信号を有するものが、その受信チップストリームを表示するために想定されよう。その認識されたチップストリームは、そのデータストリームd(t)の一部分が再生されるデータシンボルに相当しよう。
【0061】
好ましい実施例においては、CPM相関器402は、米国特許第5,016,255号又は第5,022,047号に記載の技術と関連して使用できよう、ここで両者ともに現在の発明の譲受人に譲渡されており、従って、参照することによりここに含まれる。これらの技術においてデータストリームd(t)の各データビット又はデータシンボルは、チップシーケンスコードから発生された疑似ランダムチップシーケンスの全長で変調されたコード化される、例えばもしチップシーケンスコードが32チップの後に繰り返す疑似ランダムチップシーケンスを識別するならば、そのデータストリームd(t)の各データビットは、これらの全ての32個のチップで変調されよう。しかし、これらの特別な技術でもってそのCPM相関器402が使用されるという要求はどこにもない。例えばそのCPM相関器は、送信機101と受信機108を同期させるために使用する相関信号を認識するためにその他のスペクトル拡散技術と共に使用されよう。又そのCPM相関器402は、より詳細に本文の至る所に記載された如き自己同期又は自動同期スペクトル拡散技術と関連して使用されよう。
【0062】
そのI及びQ−チップシーケンスは好ましくは等しい長さであって、そのため、各CSKシンボルコードは好ましくは逆拡散を試みる場合シンボルコード間の90°の位相不確実性を避けるために偶数のチップ長さである。
【0063】
図8は、コヒーレントなスペクトル拡散受信機のブロック図である。
【0064】
図8の受信機内の受信信号s*(t)401内のチップシーケンスを認識するCPM相関器502に接続される。そのCPM相関器502は電力分配器503を含み、それは複製信号504及び505を発生し、各々0°の位相遅延を有している。そのような電力分配器はその技術の中で知らされており、図7に示された電力分配器403に対してCPM相関器502が一般に好ましい。i(t)及びq(t)間の90°の位相の遅延は図7における電力分配器403を使用して生じたが、図8の実施例における90°の位相の遅延は、信号504及び505にそれぞれ余弦及び正弦信号を別々に乗じることにより発生される。信号504は、i(t)信号を提供するために、I乗算器530によりcosω0t信号で乗算され、そしてIローパスフィルタ506でろ波される。そのIローパスフィルタ506及びQローパスフィルタ512の出力は、P(t)発生器305及び306から送信機内で発生されたものに相当する半分の正弦波形としてMSKに現われる。Iローパスフィルタ506からのi(t)信号出力は、I相関器507に接続される。I相関器507はチップ509のシーケンスを有するレジスタ508を含む。そのレジスタ508はアナログ型シフトレジスタや複数個のタップを有するタップ遅延ライン、もしくはその他の適切な記憶手段であろう。奇数チップは複数個の乗算器によりI加算器510に接続されており、その入力を接続し、出力I相関信号511を発生させる。I相関器507のパスの例は図23に示される。図8に関して記載の如く、ろ波されたi*(t)信号はレジスタ508に接続されている。そのレジスタ508は、そのろ波されたi*(t)信号が伝播する連続した一連のチップ509を含む。そのレジスタ508は特定のコードシーケンスに整合されて一致している。従って、図23の例において、一致する奇数チップのシーケンスはCodd(t)=11001000である。時刻t=16Tcにて、第1のチップC1はCodd(t)のシーケンス内での第1のチップと比較され、そしてそれらのチップが等しい場合には”1”を発生する。レジスタ508内のその他の奇数チップの個々は同様にプログラムされたシーケンスと比較される。任意の二つのチップ間の比較は、乗算器又は排他的ORゲートを使用して実行される。
【0065】
比較値は加算器510に与えられ、それは相関器507がプログラムされているチップシーケンスが受信されたチップシーケンスに一致した時、最大のパルスを出力する。図23で、“−1”を有するブランチは、受信されたチップシーケンス内の“0”が一致を出力するチップに対応し、一方、他のブランチは受信されたチップシーケンス内の“1”が一致を出力するチップに対応している.図8に戻って、Qローパスフィルタ512から出力されたq*(t)信号出力はQ相関器513に接続されている.Q相関器513は、チップシーケンス515を有するレジスタ514を同様に備える。I相関器507内の奇数チップと同様に偶数チップはQ加算器516に接続されており、此れはその出力を接続し、出力Q相関信号517を出力する。I相関信号511とQ相関信号517は加算器518に接続されており、それはその入力を合成し単一化相関信号519を出力する。I相関信号511は奇数チップからでてき、一方Q相関信号517は偶数チップから出てくる(此れは奇数チップより1チップ時間Tcだけ先行する)ので、相関信号511と517は同時に生じ、そして図7に示されているような遅延回路406のような分離遅延素子の必要がない。単一化相関信号510はデータストリームd(t)を決定するのに用いられ、それからはチップシーケンスC(t)が、図7で説明したと同ようなやり方で発生したものである。
【0066】
図8の受信機は、コヒーレント搬送波基準周波数ω0を有して最良に動作し、それが利用可能なことを仮定する。位相検出回路を使用するような、コヒーレント搬送波基準信号を得る方法は上記技術では知られている。CPMスペクトル拡散技術を用いたある種の高速時分割多重アクセス(TDMA)システムにおけるように非常に速い獲得時間が必要な場合では、他の実施例(例えば、ここに述べた非コヒーレントな受信機)が選ばれるかもしれない。非コヒーレントCPMシステムでは、図1の受信機108は、送信機101により使われる周波数ω0での搬送波信号の正確なコピーを利用できないかも知れない。むしろ受信機108は、周波数ω0を有する局部搬送波信号を出力するが、これは実際上、周波数と位相の点で、送信機の搬送波信号と異なっている。
【0067】
【数5】
cosω1t=cos(ω0+Δω)t+θ (603)
【0068】
ここで、Δω=周波数差であり、θ=位相差である。
【0069】
図10は非コヒーレントスペクトル拡散受信機で、局部的に発生するコヒーレント基準信号ω0を必要とせずに、CPMスペクトル拡散信号を受信して逆拡散するものである、図10の受信機は、受信されたスペクトル拡散信号を分離可能な実数部及び虚数部に分配することにより、受信されたCPM信号を処理し、実数部及び虚数部をそれぞれI及びQ部分に分配し、実数部のI及びQストリームと虚数部I及びQストリームを得るために、実数部のI及びQ部分と虚数部のI及びQ部を、受信信号について、期待されるものに近い周波数を有する非コヒーレント基準信号と混合し、多重化された信号をろ波して、実数部のI及びQ相関パルスと虚数部のI及びQ相関パルスを得るために、実数部及び虚数部のそれぞれに対し、独立にI及びQストリームを相関させ、合成実数部及び合成虚数部相関信号を与えるために、実数部及び虚数部に対し、独立に相関パルスを合成させ、2乗の実数部及び2乗の虚数部相関パルスを出力するために、合成実数部及び虚数部相関信号を2乗し、2乗の実数部及び虚数部相関信号を合成させて、単一化相関信号にする。
【0070】
図10の受信機の動作は、図示的に図9を参照してなされるが、これは非コヒーレント受信機内で送信され受信されたままの実数部及び虚数部の値を比較したスキャッタ図である。簡単化のため、次の説明は、送信チャンネルはひずみがなく、帯域幅は無制限であると仮定している。送信機の座標システム601はx軸とy軸で表わされ、x軸はi(t)値を表わし、y軸はg(t)値を表わす、1セットの4つの点610から613は<j(tn),g(tn)>に対する伝送サンプル値ペアを表わす。ペアの610から613は、それぞれ<1,0>、<0,1>、<−1,0>及び<0,−1>の座標を表わす。受信機の座標システム604は、図9において破線で表わされるx*軸及びy*軸により表わされる。受信機の座標システム604は、周波数及び位相の相違により送信機の座標システム601と異なるものと仮定されている。受信機の座標システム604は、送信機と受信機の基準信号間の周波数の差(ビート周波数)Δωに比例した速度で、送信機の座標システム601に関して回転する。十分に小さいΔω(データシンボルが起こる、例えば32チップ期間の興味有る期間に対して期待されるような)については、受信機の座標システム604は、短時間比較的一定に待たれる位相差θを除けば、送信機の座標システム601とは等しい。そのような条件を維持するため、望ましくは、ビート周波数Δωはシンボル速度の約4分の1より小さくあるべきである。例えば、シンボル速度156.25kシンボル/秒(5Mチップ/秒)について云えば、ビート周波数Δωは、最適動作に対し、約39kHzより小であるべきである。
【0071】
与えられた瞬間での受信機の座標システム604は、送信機の座標システム601に関して回転移動するので、受信機108により認識される<i*(tn),q*(tn)>サンプルペアは、送信機座標システム601内の<i(tn),q(tn)>サンプルペアに対応する円607上の点にあるが、位相差θに依存した量だけ円607の周りを移動するだろう。従って、認識される実数値あるいはi*(t)は、座標システム601及び604間の回数差によるcosθに依存した量だけ、送信されたi(t)値と異なるだろうし、一方、認識される虚数値あるいはq*(t)も同じ理由で、sinθに依存した量だけ、送信されたq(t)値より異なるだろう。このようにして、もし送信された<i(n),q(n)>サンプル値が<0,0>でそして位相オフセットθが+30°であれば、受信された<i*(tn),q*(tn)>サンプル値は、<cos+30°,sin+30°あるいは<0.866,0.5>である。同様に、もし位相オフセットθが同じ送信値に対し、+90°であれば受信された<i*(tn)>サンプル値は<0,1>である。上記の説明から、I及びQ部分に対し相関を行うよう試みる相関器は、θか0から90°変化する時に減少しi*(t)値に、同時に増加q*(t)値に遭遇するだろう。θが大きくなると、同時に<i(t),q(t)>と<i*(t),q*(t)>間の差は大きくなって、正確な相関がややこしくなる。
【0072】
位相差θのために、図9のどの象限に、送信機の座標システム601に関連して、受信信号があるのか、時前に知ることとは、一般に不可能になる。しかし、本発明はその1側面において、受信されたS*(t)信号を収束させるためI及びQ部分の実数部及び虚数部の両方を利用することにより、この問題をクリアする。i*(t)の実数部が、θが0から90゜に変化するにつれ減少すると、i*(t)の虚数部が増大することは注目されることだろう。同様に、θが90から180゜に変化するにつれi*(t)の実数部が増大(振幅で)すると、i*(t)の虚数部が減少する。同様の現象が、q*(t)の実数部及び虚数部について起こる。図10の受信機は、受信されたi*(t)及びq*(t)信号部分の、実数部及び虚数部の相補的であるという効果を有し、従って、有効的な相関をつくり出すためI及びQ信号の実数部及び虚数部両方を解析する。図10の実施例では、受信された信号s*(t)401は、受信された信号s*(t)401内の相関シーケンスを認識するため、非コヒーレントCPM相関器に接続されている。非コヒーレントCPM相関器702は、電力分配器703を含んでおり、これは、0゜位相遅れを有する複信号、Real*(t)704と90゜位相遅れを有するImag*(t)705を出力する。Real*(t)704とImag*(t)705は、受信された信号s*(t)401の実数部及び虚数部として見ることができる。
【0073】
Real*(t)信号704は、以下に述べるように、局部基準信号が異なることを除けば、図8のCPM相関器502と類似のCPM相関器715と接続されている。CPM相関器715は、実数部相関信号706を出力する。Imag*(t)信号は、第2のCPM相関器715に接続されており、これは虚数部相関信号706は2乗演算器708に接続されており、これは、その入力の2乗を計算する。虚数部相関信号707は、同様に、2乗演算器709に接続されており、これはその入力の2乗を計算する。2乗演算器708及び709は、加算器710に接続されており、これは、その入力を接続して、実数部相関信号706と虚数部相関信号707の2乗の和である単一化相関信号711を出力する。単一化相関信号711は、平方根演算器712に接続されており、これは、その入力の平方根を取り込み、かつ相関パルス714を含む最終相関信号713を出力する。相関パルス714間の時間は、もしCSKが使われると、1シンボルコードタイムの周期である。
【0074】
CPM相関器715(図10に図示された)と図8のCPM相関器502間の主な相違は、図10のCPM相関器715は、非コヒーレント基準信号であるcos(ω0+Δω)t+θ及びsinω2t=sin(ω0+Δω)t+θをI部分及びQ部分に対しそれぞれ使っていることである。すなわち、図8のコヒーレント受信機内で出力するcosω0t及びsinω0tを使うよりも上記のものを使っている。基準信号cosω1t及びsinω1tは、位相オフセットしθをcosω1t及びsinω1t両方に対し同様に保持するために、電力分配器に接続された同じ発振器から出力する。非コヒーレント基準信号の使用は、各々のCPM相関器により出力する相関信号が、部分的に位相差θに依存する振幅を持つようにしている。非コヒーレント基準信号を使用することの、相関を達成する能力に対する効果は、まず、Real*(t)信号704のI部分を基準して説明することができる。Real*(t)信号704は次のように表わされるだろう。
【0075】
【数6】
Real*(t)=Re{A・u(t)exp(−jω0t)}
【0076】
ここで、上述したように、u(t)=i(t)+jq(t)で、これは信号s(t)の複素数の包絡線であり、そしてRe{}は複素数の実数部である。Real*(t)信号704は、乗算器720により、局部的に発生された基準信号cosω1(t)=cos(ω0+Δω)t+θで乗算され、従って、乗算器720の出力は、Re{A・u(t)exp(−jω0t)}cosω1(t)である。乗算器720の出力は、ローパスフィルタ721に接続され、これはその入力に接続された信号のベースバンド部分を保持する。非コヒーレント基準信号cosω1tが、送信機の基準周波数ω0と、単に位相差だけ異なると(すなわち、周波数変化は、興味のある時間中無視できると)仮定すると、受信機の基準信号は、次のように表わされるだろう。
【0077】
【数7】
cosω1t=cos(ω0t+θ)
【0078】
ローパスフィルタ721の出力y(t)は従って次のように表わされる。
【0079】
【数8】
【0080】
ここで、”LPF”はローパスフィルタ721の演算を示す。同様の推論で、Real*(t)信号のQ部分のローパスフィルタの出力Z(t)は次のように表される。
【0081】
【数9】
【0082】
信号705において90°だけ移相することにより、Imag*(t)信号のI部分のローパスフィルタ741の出力は、上記で導出したz(t)に等しく、一方、Imag*(t)信号のQ部分のローパスフィルタ743の出力は、上記で導出されたようにy(t)の反転信号に等しい。
【0083】
動作中において、4つの相関器722から725のそれぞれは、受信された信号CPM信号s*(t)の相関に寄与するだろう。非コヒーレントCPM相関器702の演算は、2、3の例で示される。第1の例として、位相オフセットθ=0°とすると、ローパスフィルタ721及び731に対する出力y(t)及びz(t)は各々次のようになる。
【0084】
【数10】
y(t)=(A/2)i(t)
及び
【数11】
z(t)=(A/2)q(t)
【0085】
増幅定数をA=2に選ぶと、フィルタ721及び731のフィルタ出力はy(t)=i(t)及びz(t)=q(t)となる。便宜のため、16チップのコードシーケンス長さを仮定すると、16チップ時間(すなわち、16Tc)後に、全シーケンスは、CPM相関器705の各々内の相関レジスタ726、727、728及び729内に含まれる。例示的なチップストリームc(t)=1111010110010000は、破壊分離されて、サブシーケンスCodd(t)=11001000とCeven(t)=11110100になるだろう。さらに説明のために仮定を行うと、送信機の波形発生器P(t)は、2チップ期間の長さを持つリターンツーゼロ(RZ)矩形波形を発生し、送信されたi(t)及びq(t)信号は、各々図11A及び図11Bに示されるように図示されるようになるだろう。RZ信号の代わりに、CPMベースバンド信号を使用する図10の相関器の演算は、時刻t=16Tcでは、正弦波形のピーク値は相関レジスタ726、727、728及び729に出現しRZ波形のパルス高さに対応するということを観察すれば理解可能である。
【0086】
受信端では、相関レジスタ726及び727の内容は、各々図11及び11Dに示すように表わされるだろう。右から左への読み取りとしての図11Cの波形は左から右への読み取りとしての図11Aのそれと同じである。同様に、図11Bと11Dの波形は同じ関係を持っている。4つの相関器722、723、724及び725の各々に対する出力は、チップ値を各チップのチップ重み付けファクタ716と各点での乗算により得られ、加算器717によるチップ積の和は相関信号を生み出すだろう。相関器725に対するチップ重み付けファクタ716は、相関器723の値では表示で反対である。相関器722及び724に対するチップ重み付けファクタ716は同じ表示である。θ=0°である今の例を引き続き基準として各々Real*(t)信号のI部分(”ReI”)及びQ部分(”ReQ”)に対応する、時刻t=16Tcでの相関器722及び723の各々に対する出力は8であり、一方各々虚数部*(t)信号のI部分(”ImI”)及びQ部分(”ImQ”)に対応する、相関器724及び725の各々に対する出力は0である。時刻16Tcでの最終相関信号713は次のようである。
【0087】
【数12】
【0088】
16という値は、特別のチップシーケンスに対する相関を表わす最大値である。もし多重コードが認識されるのであれば、複数の非コヒーレントCPM相関器702は並列演算を行い、各々は異なったコードを認識すべくプログラム化される。最大相関信号に対応するチップシーケンスは、受信チップシーケンスとして選定してもよい。
【0089】
第2の例として、θ=30°と仮定して、相関レジスタ726及び727の内容は、それぞれ図11E及び11Fに示した如くに現われる。増幅定数A=2を選択して、それぞれローパスフィルタ721及び731の出力Y(t)及びZ(t)は次の如く表わされる。
【0090】
【数13】
になる。
そして
【数14】
【0091】
相当するチップウエイト716での、相関レジスタ726から729内のチップ値の個々の各点のベクトルの乗算は、加算器717から次の出力を生じる。
【0092】
【数15】
【数16】
【数17】
【数18】
【0093】
従って、最終相関信号713は次式により発生される。
【0094】
【数19】
【0095】
従って、θ=30°の位相オフセットに対して、t=16Tcにて最終相関信号713の値は最大レベルの16にとどまる。
【0096】
もう1つの例として、位相オフセットθ=45°が仮定される。ローパスフィルタ721及び731の出力y(t)及びz(t)はそれぞれ、次式となり、
【数20】
y(t)=i(t)(0.707)−q(t)(0.707)
そして
【数21】
z(t)=−i(t)(0.707)+q(t)(0.707)
【0097】
中間値ReI、ReQ、ImI、及びImQに対する解は次式の如く与えられる。
【0098】
【数22】
【数23】
【数24】
【数25】
【0099】
最終相関器信号713が次のように発生される。
【0100】
【数26】
【0101】
再び例えば位相オフセットθがθに等しくない場合でも16の最大相関係数が実現される。
【0102】
図10の相関器において、位相オフセットθに対する(ReI+ReQ),(ImI+ImQ)値及び相関値からなる表を作成することができる。
【0103】
【表1】
【0104】
位相オフセットθが45゜を越えて増すにつれ、相関値のより高い%は、非コヒーレントCPM相関器702のReal*(t)信号パス704よりはむしろ、Imag*(t)信号パス705からはじまる。θ=90°の位相オフセットで、例えば、すべての相関はImag*(t)信号パス705から来る。そしてReal*(t)信号パス704から来ない。実数部CPM相関器715の出力707と虚数部CPM相関器715の出力707が位相オフセットθの関数として正弦状に進行し、次のように表わされる。
【0105】
【数27】
Real*(t)の相関=16cosθ
【数28】
Imag*(t)の相関=−16sinθ
【数29】
Corr={(16cosθ)2+(−16sinθ)2}1/2=16
【0106】
かくして最大相関16が位相オフセットθに関係なしに発生される。複数の相関器の使用が図10に示された様式で描かれたように、受信機が送信機に関連して動作する図9の象限にかかわらず成功裏の相関を実行する。
【0107】
次のことは特記される、すなわち16Tcの倍数以上のチップタイムで(例えば16チップのチップシーケンス)相関出力がi(tn)とq(tn)間の交差相関値の関数であろう。図10の非コヒーレントCPM相関器は交差相関である限り、コヒーレントコードの2位相相関器より悪く動作しないだろう。換言すれば、もし与えられたコードが2位相相関を通して4/16の最大時間サイドローブ値を生ずるならば、その時は図10相関器から期待される最悪の時間サイドローブ値はまた4/16であるはずである。
【0108】
図12は非コヒーレントスペクトル拡散相関器で受信スペクトル拡散信号の実数部及び虚数部を用いた別の形のブロック図である。図12の相関器は4個のシフトレジスタの代わりに2個のシフトレジスタを用いるだけであり、かつ一つの電力分配器を持つだけで、これは受信信号s*(t)上に位相遅延なく動作し、図10で説明したように非コヒーレント相関器での3つの電力分配器の場合とは異なる。受信された信号s*(t)上で位相遅延のない電力分配器の使用は、せまいバンド幅で最適条件で動作する一方、受信された信号は比較的広くバンド幅をカバーする利点がある。
【0109】
図12では、受信された信号s*(t)401は、受信信号s*(t)上のチップシーケンスを認識するために、2個のレジスタの非コヒーレントCPM相関器802に接続され、2個のレジスタの非コヒーレントCPM相関器802は第1の電力分配器803を含み、これはそれぞれ0゜の位相遅延の2つの複製信号804と805を生成する。局部発振器806は局部搬送波信号cosω1t807を生成する。これは第2の電力分配器808に接続される。第2の電力分配器808は複製信号を生成し、一つは0゜の位相遅延の信号809で、もう一つは90゜の位相遅延の信号810である。
【0110】
局部発振器806は局部搬送波信号cosω1t807を生成する、これは第2の電力分配器808に接続される。第2の電力分配器808は複製信号、すなわち一つは0゜位相遅延の信号809と他の一つは90゜位相遅延の信号810を生成する。同じ局部発振器806から信号cosω1とsinω1を生成するために第2の電力分配器808はcosω1とsinω1の両方に対して、ω1とω0の間の差の位相オフセットθを保持する。
【0111】
信号804と809は第1の第1の乗算器811に接続され、その入力は第1の積信号812を生成する。第1の積信号812は第1のローパスフィルタ813に接続され、それは、そのベースバンド周波数成分を保持する第1のろ波された信号814を生成する。第1のろ波された信号814は、第1の偶奇相関器815に接続される。
【0112】
信号805と810は同様に第2の乗算器816に接続され、その入力は第2の積信号817を生成する。第2の積信号817は同様に第2のローパスフィルタ818に接続され、それは、そのベースバンド周波数成分を保持する第2のろ波された信号819を生成する。第2のろ波された信号819は同様に第2の偶−奇数相関器820に接続される。
【0113】
2つのレジスタの非コヒーレントCPM相関器802において、図12で図示されたように、Real*(t)信号のQ部分はImag*(t)信号のI部分と同じである。そしてImag*(t)信号のQ部分はReal*(t)信号のI部分の位相から180゜だけずれた(すなわち、反転された)信号である。Real*(t)信号のI部分とImag*(t)信号のQ部分は同じレジスタ821に格納され且つ読み出される。同様に、Imag*(t)信号のI部分とReal*(t)信号のQ部分は同じレジスタ827に格納され且つ読み出される。図12の2つのレジスタの非コヒーレントCPM相関器802は概念的に図10の非コヒーレントのCPM相関器702と同じ方式で動作する。
【0114】
第1の偶奇相関器815は同時に実数部i*(t)成分と虚数部q*(t)成分を認識し、チップ822のシーケンスを保持することが出来るレジスタ821を備える。奇数チップは実数部のI加算器823に接続され、これはその入力を合成して、虚数部Qの相関信号826を生成する。
【0115】
第2の偶数相関器820は同時に虚数部i*(t)成分及び実数部q*(t)成分を認識し、チップ828のシーケンスを保持することができるレジスタ827を備える。奇数チップは虚数部のI加算器829に接続され、それは入力を合成して、虚数部Iの相関信号830を生成する。偶数チップは実数部Qの加算器831に接続され、実数部Qの相関信号832を生成する。
【0116】
実数部Iの相関信号824と実数部Qの相関信号832は実数部加算器833と接続され、その入力を合成して実数部相関信号834を生成する。同時に虚数部Q相関信号826と虚数部I相関信号830は虚数部の加算器835に接続される、それは入力を合成して、虚数部相関信号836を生成する。
【0117】
実数部の相関信号834は二乗演算器837に接続され、それは入力の二乗を計算する。虚数部の相関信号836は二乗演算器838に接続され、それはその入力を二乗する。二つの二乗値は加算器839に入力され、その入力を合成して、実数部の相関信号834と虚数部の相関信号836の二乗値の加算を表わす単一化相関信号840を生成する。単一化相関信号840は平方根演算器841に入力され、その入力の平方根を演算して最終相関信号842を出力する。二乗演算器837と838、加算器839、そして平方根演算器841は実数部及び虚数部の二乗の加算の平方根を集合的に計算する。
【0118】
図22及びほかのところで示されたように、ロバートソン(Robertson)の装置は二乗値の加算の平方根を計算する。もしCSKが用いられるならば、個々の相関パルス843の時間は1シンボルコードの時間であろう。
【0119】
次のことは特記される、すなわち図10の非コヒーレントCPM相関器802では二乗のプロセスが極性情報を破壌することである。
【0120】
図13Aはシリアル相関を用いるスペクトル拡散受信機のブロック図である。
【0121】
受信された信号s*(t)401は、受信された信号s*(t)における相関シーケンスを認識するためのコヒーレントシリアルCPM902と接続される。
【0122】
図13AのコヒーレントシリアルCPM相関器902は電力分配器903を含む、これは0°位相遅延の複製信号904と905を生成する。
【0123】
信号904はI乗算器に接続される。I乗算器906の別の入力は局部的に発生された信号i(t)cosω0tに接続され、すなわち、相関シーケンスのI−チップシーケンスを有して合成された搬送波信号に接続される。信号905はQ乗算器911に接続され、それは局部的に発生した信号q(t)sinω0tに接続され、すなわち、相関シーケンスのQ−チップシーケンスと結合された搬送波信号と接続されている。図13AのコヒーレントシリアルCPM相関器は周波数ω0のコヒーレント基準信号を用いる。
【0124】
I−チップシーケンスを表わす波形のi(t)信号及びQ−チップシーケンスを表わす波形のq(t)信号は各々3値のリターンツーゼロ(RZ)波形を備える。すなわち、それらは論理”1”を示す+1、論理”0”を表わす−1及び何の値も表わさない0である。それらは図13Bに示されている。i(t)信号及びq(t)信号は、i(t)信号は各奇数チップ時間で+1か−1の値を持つが偶数チップ時間中は0であり、q(t)信号は各偶数チップ時間で+1か−1を持つが奇数時間中は0であるという意味において、各々1チップ時間だけのオフセット量である。
【0125】
I乗算器906は、その入力を乗算して、I積信号を出力する。I積信号907はローパスフィルタ(図示なし)でろ波されて、I積分器908に接続されており、それはその入力を積分し、制御入力909の制御のもとでその積分値(加算値)をダンプする。I積分器908はI相関信号910を出力する。Q乗算器911は、その入力を乗算して、Q積信号912を出力する。Q積信号912は、ローパスフィルタ(図示せず)でろ波され、Q積分器913に接続され、それはその入力を積分し、制御入力914の制御のもとでその積分値(加算値)をダンプする。Q積分器913は、Q相関信号915を出力する。i(t)信号とq(t)信号は3値のリターンツーゼロ信号なので、積分器908と913のただ1つだけがあるタイミングで値を変化させる。
【0126】
相関信号910とQ相関信号915は加算器916に接続され、それはその入力を乗算し、単一化相関信号917を出力する。この単一化相関信号917はステップ状に次第に増大し完全な相関が達成されると最大値に達する。もしCKSが用いられると、予め与えられたシンボルコード時間Tsの間の複数の並列コヒーレントシリアルCPM相関器902に対する単一化相関信号917の最大のものは、受信シンボルコードを特定するため使われるだろう。I及びQ積分器908、913は、ダンプするために教示されるまで、それらの値を保持する。積分及びダンプ演算を適切に制御するため、同期情報が必要である。
【0127】
これを達成するため、並列相関器は、必要なタイミング情報を提供するため、1つ以上のシリアル相関器と一緒に演算する。そのような実施例では、送信機は最初にデータを伝送(すなわち、プリアンブル)し、これは並列相関器により受信される。並列相関器は、受信データが認識されると、相関パルスを発し、この相関パルスは、そのシリアル相関器あるいは相関器のタイミングを制御するのに用いられる。
【0128】
図14は、受信されたスペクトル分散信号の、分離可能な実数部及び虚数部に対してシリアル相関を使用する非コヒーレント拡散スペクトルのブロック図である。
【0129】
概念的には、図14の非コヒーレントシリアルCPM相関器は、図10の非コヒーレントCPM相関器702と同様のやり方で演算を行う。受信された信号s*(t)401は、受信された信号s*(t)401におけるチップシーケンスを認識するため、非コヒーレントシリアルCPM相関器1002に接続されている。非コヒーレントシリアルCPM相関器1002は、電力分配器1003を含み、これは、0°位相遅れを有するReal*(t)1004及び90°位相遅れを有するImag*(t)1004及びImag*(t)の複製信号を出力する。Real*(t)1004及びImag*(t)1005はそれぞれ受信信号s*(t)401の実数部及び虚数部である。
【0130】
Real*(t)信号1004は、シリアルCPM相関器1020に接続され、これは実数部相関信号1006を出力する。虚数部*(t)信号1005は同様に第2のシリアルCPM相関器1020に接続され、これは虚数部相関信号1007を出力する。
【0131】
各シリアルCPM相関器1020は電力分配器(図示せず)を含み、これは入力信号を受信し、0°位相遅れを持つ複製信号1021及び1022に分配する。信号1021は、第1のI乗算器1023に接続されている。第1のI乗算器1023の他の入力は、以前の図10を参照して述べた、局部的に発生された非コヒーレント基準信号cosω1t=cos(ω0+Δω)t+θに接続されている。第1の乗算器1023の出力は、Iローパスフィルタ1027に接続されており、その出力は第2のI乗算器1029に接続されている。第2のI乗算器1029の他の入力は、i(t)信号1031に接続されており、これはI−チップシーケンスを表わす波形である(図13A及び図13B参照。)。
【0132】
信号1022は第1の乗算器1024に接続されている。第1のQ乗算器1024の他の入力は、以前の図10を参照して述べたように、局部的に発生された非コヒーレント基準信号sinω1t=sin(ω0+Δω)t+θに接続されている。第1のQ乗算器1024の出力は、Qローパスフィルタ1028に接続されており、その出力は第2の乗算器1030に接続されている。第2のQ乗算器1030の他の入力はq(t)信号1032に接続されており、これはQ−チップシーケンスを表わす波形である(図13A及び13B参照。)。第2のI乗算器1029の出力はI積分器1033に接続されており、これは、その入力を積分し、制御入力1035の制御のもとでその積分値をダンプする。I積分器はI相関信号1037を出力する。第2のQ乗算器1030はQ積分器1034に接続されており、これはその入力を積分し、制御入力1036の制御のもとでその積分値をダンプする。Q積分器1034は、Q相関信号1038を出力する。I−チップシーケンスを表わす波形であるi(t)信号及びQ−チップシーケンスを表わす波形であるq(t)信号は各々、3値のリターンツーゼロ(RZ)波形を備える。
【0133】
すなわち、図13Bに示すように、それらは、論理”1”を示す+1、論理”0”を表わす−1及び何も値も示さない0である。i(t)信号及びq(t)信号は、i(t)信号は、各奇数チップ時間では+1か−1の値を持つが、偶数チップ時間中では0であり、q(t)信号は各偶数チップ時間では+1か−1の値を持つが、奇数チップ時間中では0であるという意味において、各々から1チップ時間だけのオフセット量である。i(t)信号とq(t)信号は、3値のリターンツーゼロ波形であるので、積分器1033と1036のただ1つだけがあるタイミングで値を変化させる。I及びQ積分器は、ダンプするように教示されるまで、その値を保持する。
【0134】
図13Aを参照してわかるように、I及びQ積分器1035、1036の積分及びダンプ演算を制御するのに必要な同期情報は、相関パルスを発生するために、送信プリアンブルからタイミング情報を受信する並列相関器から得ることができる。相関パルスは、シリアル相関器あるいは相関器のタイミングを制御するために用いられる。他の適切な制御法も可能である。I相関信号1037及びQ相関信号1038は、加算器1039に接続されており、これはその入力を合成し単一化相関信号1006を出力する。単一化相関信号1006は、ステップ状に次第に増大し、完全な相関が達成されると最大値に達する。上述したように、Real*(t)信号1004を受信するCPM相関器1020は実数部相関信号1006を出力し、虚数部*(t)信号1005を受信する第2のCPM相関器1020は虚数部相関信号1007を出力する。
【0135】
実数部相関信号1006は2乗演算器1008に接続されており、これはその入力の2乗を計算する。虚数部相関信号1007は2乗演算器1009に接続されており、これは、その入力の2乗を計算する。2つの2乗値は加算器1010に接続されており、これは、その入力を接続し、実数部相関信号1006と虚数部相関信号1007の2乗の総和を表わす単一化相関信号を出力する。単一化相関信号1011は、平方根演算器1012に与えられ、これはその入力の平方根を取り出し、最終相関信号1013を出力する。もしCPMが使用されると、最大相関パルス1014は、シンボルコード時間Ts当たり1回達成される。相関パルスの2乗化は、最終相関信号1013において極性情報を破壊することである。
【0136】
図15Aは、受信拡散スペクトル信号の拡散可能な実数部及び虚数部に対しシリアル相関を用いる非コヒーレント拡散スペクトル受信機のも一つの実施例のブロックの図である。受信された信号s*(t)401は、受信された信号s*(t)401内においてチップシーケンスを認識する2個の並列積分器の非コヒーレントシリアルCPM相関器1102に接続されている。2個の並列積分器の非コヒーレントシリアルCPM相関器1102は、第1の電力分配器1103を備え、これは各々0°位相遅れを有する複製信号1104及び1105を出力する。局部発振器1106は、局部搬送波信号cosω1t1107を生成し、これは第2の電力分配器1108に接続されている。第2の電力分配器1108は複製信号を生成し、1つの信号1109は0度の位相遅れを有し、もう1つの信号1110は90度の位相遅れを有する。
【0137】
信号1104及び1109は、第1の乗算器1111に接続されており、これは、その入力を乗算し、第1の積信号1112を出力する。第1の積信号1112は第1のローパスフィルタ1113に接続され、これはベースバンド周波数成分を保持する第1のろ波された信号を出力する。
【0138】
信号1105及び1110は、第2の乗算器1116に接続され、これはその入力を乗算し第2の積信号1117を出力する。第2の積信号1117は第2のローパスフィルタ1118接続され、これはベースバンド周波数成分を保持する第2のろ波された信号を出力する。2個の並列積分器の非コヒーレントシリアルCPM相関器1102では、Real*(t)信号のQ部分は、Imag*(t)信号のI部分と同じで、虚数部*(t)信号のQ部分はReal*(t)信号のI部分の位相から180°だけずれ(すなわち、反転され)ている。
【0139】
第1のろ波された信号1114は実数部Iの乗算器1121に接続されており、これも局部発信信号i(t)に接続されている。すなわち、相関シーケンスのi(t)チップシーケンスに接続されている(図13B参照。)。実数部Iの乗算器1121は、その入力を乗算し、実数部Iの積信号1122を出力する。第1のろ波された信号1114も虚数部Qの乗算器1123に接続されており、これも局部発生信号
【数30】
に接続されている。すなわち、相関シーケンスの反転されたq(t)チップシーケンスに接続されている(図13B参照。)。虚数部Qの乗算器1123は、その入力を乗算し、虚数部Q積信号1124を出力する。
【0140】
第2のろ波された信号1119は虚数部Iの乗算器1125に接続されており、これも局部発生信号i(t)に接続されている。虚数部Iの乗算器1125はその入力を乗算し、虚数部Iの積信号1126を出力する。第2のフィルタ1119も実数部Qの乗算器1127に接続されており、これは局部的に発生された信号q(t)に接続されている。すなわち、相関シーケンスのq(t)チップシーケンスに接続されている(図13B参照。)。実数部Qの乗算器1127はその入力を乗算し、実数部Qの積信号1128を出力する。
【0141】
実数部Iの積信号1122及び実数部Qの積信号1128は、実数部の加算器1129に接続されており、これはその入力を合成し、実数部の積信号1130を出力する。虚数部Qの積信号1124及び虚数部Iの積信号1126は、虚数部の加算器1131に接続され、これはその入力を合成し、虚数部の積信号1132を出力する。
【0142】
実数部の積信号1130は、実数部の積分器1131に接続されており、そしてそれはその入力を積分して制御入力1134の制御のもとでその積分値をダンプする。実数部の積分器1133は実数部の相関信号1135を発生する。
【0143】
虚数部の積信号1132は虚数部の積分器1136に接続されて、それはその入力を積分して制御入力1137の制御のもとでその積分値をダンプする。虚数部の積分器1136は虚数部の相関信号1138を発生する。
【0144】
実数部の相関信号1135は実数部の2乗演算器1139に接続されてそれは入力の2乗を計算する。虚数部の相関信号1138は虚数部の2乗演算器1140に接続されており、それは入力の2乗を計算する。その2つの2乗値は加算器1141に接続されて、それはそれらの入力を合成して、実数部の相関信号1135と虚数部の相関信号1136の2乗の総計である単一化相関信号1142を発生する。その一体化された相関信号1142は平方根演算器1143に接続されて、それはその入力の平方根を有する最終相関信号1144を発生する。その最終相関信号1144は、シンボルコードタイムの周期Ts当たり最大の値を有する。
【0145】
特定の実施例において、1ビットの量子化器は第1のローパスフィルタ1113及び第2のローパスフィルタ118の出力時に挿入される。
【0146】
図15Aの相関器の好ましい実施例に於いては、虚数部Qの乗算器1123、虚数部Iの乗算器1125や実数部Qの乗算器1127の各々は反転されたXORゲートを備える。反転されたXORゲートは従来技術においてはよく知られており、それらは以下のテーブルに示す如く真理値表を有する。
【0147】
【表2】
【0148】
好ましい実施例においては、実数部の加算器1129及び実数部の積分器1133はマルチプレクサと積分器を集合的に備える。個々の実数部のIと実数部のQ成分を計算したり、それらを加算したり、その加算値を積分したりするかわりに、好ましい実施例においては、個々の実数部I及び実数部Qの成分は単一のストリームやそれ自身統合化されたストリームに多重化される。
【0149】
同様に、虚数部の加算器1131及び虚数部の積分器1136はマルチプレクサや積分器を集合的に備える。個々の虚数部のI及び虚数部のQ成分を計算したり、それらを加算したり、又その加算値を積分する代わりに好ましい実施例においては、個々の虚数部のI及び虚数部のQ成分は単一のストリームやそれ自身統合化されたストリームに多重化される。
【0150】
好ましい実施例に於いては、第1の2乗演算器1139、第2の2乗演算器1140、加算器1141、及び平方根演算器1143は二つの二乗の総和の平方根を計算するためロバートソン(Robertson)技術を使用して一つのデバイスを集合的に含む。ロバートソン技術であり、それは従来技術で知られているが座標<x,y>を有する平面ベクトルの標準(二つの二乗の総和の平方根)は次の如く概算できよう。
【0151】
【数31】
【0152】
ロバートソンデバイスの好ましい実施例は図22に示されこの後に記載されている。
【0153】
図15Bは、受信したスペクトル拡散信号の分離できる実数部と虚数部の部分のための複数ビットのシリアル相関を用いたスペクトル拡散受信機のブロック図である。図15Bの受信機は、受信された信号s*(t)401に接続した第1の電力デバイス1153、局部発振器1156、第2の電力分配器1158、乗算器1161や1166やローパスフィルタ1163と1168を含むがこれらの全てにおいて図15Aの実施例と類似している。又図15A実施例の如く、Real*(t)信号のQ部分は、Imag*(t)のI部分と同じであり、又Imag*(t)信号のQ部分は、Real*(t)信号のI部分の位相から180°ずれて(すなわち、反転されて)いる。
【0154】
ローパスフィルタ1163は2ビットのアナログ/デジタル(A/D)変換器1164に接続されており、その他のローパスフィルタ1168はその他の2ビットA/D変換器1169に接続されている。2ビットのA/D変換器1164及び1169はそれぞれの入力波形を個々量子化して、その入力波形の振幅に相当した2ビットパターンを出力する。図15Cは入力波形1154の2ビット量子化を示すグラフである。4つの振幅領域1155は図15Cのグラフに描かれている。
【0155】
入力波形1154(すなわち、ローパスフィルタ1163又は1168の出力)が最高の振幅領域1155内にある時は、A/D変換器1164又は1169は11の2ビットのパターンI1I0を出力する。入力波形1154が次の最後振幅領域1155内にある時は、A/D変換器1164又は、1169は10の2ビットパターンI1I0を出力する。同様に次の最高の振幅領域1155内では、A/D変換器1164又は1169は、01の2ビットパターンI1I0を出力し、最小の振幅領域1155内にある時は、A/D変換器1164又は1169は00の2ビットパターンI1I0を出力する。
【0156】
A/D変換器1164及び1169の入力は各チップ周期に一回サンプリングされる。A/D変換器1164及び1169の出力1165及び1170は複数ビットの非コヒーレントなシリアル相関ブロック1167に提供される。A/D変換器1164の出力1165は、乗算器1172の入力に接続されるが、それは局部的に発生したi(n)チップ信号に接続されたその他の入力を有し、それは図15Aに使用される3値リターンツーゼロ波形に相当する2の補数の波形を、特定の実施例に於いて発生する。A/D変換器1164の出力1165もまた第2の乗算器1174の入力に接続されるが、それは局部的に発生された反転信号q(n)チップ信号に接続されたその他の入力を有し、それもまた2つの相補的なフォーマットで表される3値信号である。A/D変換器1169の出力1170はi(n)チップ信号に接続された他の入力を有する乗算器1171の入力に接続される。
【0157】
A/D変換器1169の出力1170もまたq(n)チップ信号に接続された他の入力を有する乗算器1173の入力に接続される。
【0158】
乗算器1171、1172、1173や1174の各々は、好ましくはその入力を乗算して2の補数のフォーマットの結果を発生するデジタル乗算器として具体化される。乗算器1171、1172、1173や1174の各々に対する、好ましい入力と出力の真理値表は次の表15−1に表わされるが、そこではic及びqcは適当な時間間隔におけるi(t)及びq(t)信号のチップレートを表わす。icまたはqcの二進法の0ビットは−1のチップ値を表わすが、一方icまたはqcの二進法1ビットは+1のチップ値を表わす。これらの値はこの特定の実施例で見た如く、その信号i(n)及びq(n)信号に対する2の補数のフォーマットで表現される。
【0159】
【表3】
【0160】
乗算器1171、1172、1173及び1174の各々からの出力は表15−1に従った3ビットのデジタル信号を備える。乗算器1171、1172、1173及び1174はそれぞれ累算器1175、1176、1177及び1178に接続されている。チップクロック信号1181は、累算器1175、1176、1177及び1178のそれぞれに接続されており、累算器1175、1176、1177及び1178にそれらの出力を各チップ周期毎に一度サンプリングさせる。従って、32チップのシンボルコード長さに対しては累算器1175、1176、1177及び1178は与えられたシンボルコードに対してそれらの入力を32回サンプリングを行う。各サンプリング時刻に於いては、累算器1175、1176、1177及び1178はその入力を加算して、実行中の相関和を得る。A/D変換器1164及び1169の出力は2の補数の表示で表わされるので、累算器1175、1176、1177及び1178は効果的に加算処理のみを行うだけで加算または引き算を行う。ダンプ信号1182は各シンボル周期の終りに累算器をクリアする。32チップシンボルコードに対しては実行中の累算器和は+32と−32の間で変化する。
【0161】
とって代わって、2の補数のフォーマット信号i(n)及びq(n)を使用する代りにi(t)q(t)の如き3値のリターンツーゼロ波形(図15A参照。)を使われることがある。そのような場合は、累算器1175、1176、1177及び1178は各クロックサイクルでという代りに、むしろ代替的パターンにおけるその他のクロックサイクルを各々累算する。
【0162】
累算器1175、1176、1177及び1178は6ビットのデジタル累算値を出力する。累算器1176及び1177は第1の加算器1179の入力に接続される。加算器1179及び1180の出力は、大きなさ計算ブロック1185及び位相計算ブロック1187に接続される。振幅の計算ブロック1185はロバートソンデバイス(図22参照。)として統合される。位相計算ブロック1187は統合されるように、すなわち、図25Bに関して本明細書のどこか他のところで表わされ、また記載されている位相セクタルックアップテーブルの如くである。振幅の計算ブロック1185及び位相計算ブロック1187は単一化相関信号及び位相信号1188それぞれ出力する。その単一化相関信号1186は7ビットの符号なしのデジタル信号であろう。
【0163】
実験によると、図15Bの相関器は、図15Aの相関器に対して約1.5から2.0dBのビットエラーレート(BER)及びEb/No(ビットエネルギー/ノイズ密度)に於ける改良を実現できることを示した。確かに2ビット量子化は1ビット量子化に比べて格段の改善につながるが、さらに多ビットの量子化はBERとEb/No比において得られるものが低減してゆき、最大の総改善で3dBとなる。このように、2ビット量子化は、ハードウエアの複雑化を大きく助長することなく、有利な性能改善を実現してくれる。
【0164】
図15Dは、受信したスペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部に対する複数ビットのシリアル相関を利用したスペクトル拡散受信機のもう一つの具体化の部分ブロック図である。図15Dに表示されている回路は図15Bに示されている複数ビットの非コヒーレントシリアル相関ブロック1167に匹敵するものであるが、図15Bにおける具体化よりも少ない部品を使っている。
【0165】
図15Dに於いて1165信号(図15B参照。)とc(t)チップ信号(すなわち、i(t)とg(t)との合成信号)が、第1の乗算器1189の入力へ接続される。1170信号(図15B参照。)とC(t)チップ信号は、第2の乗算器1190の入力へ接続される。乗算器1189と1190は、それぞれ表15−1に従って計算を行う。第1の乗算器1189の出力はマルチプレクサ1191の入力へ接続され、それから位相反転器1193を通してもう一つのマルチプレクサ1192の入力へ接続される。第2の乗算器1190の出力は、マルチプレクサ1191と1192のそれぞれの入力へ接続される。
【0166】
マルチプレクサクロック信号1196が、マルチプレクサ1191と1192のそれぞれの入力への選択を制御している。マルチプレクサクロック信号1196の動作は、i(t)及びg(t)チップ信号に交互に時間差があり、交互にチップが交替する毎にゼロになる(例えば、図13B参照。)ということの認識を基礎としている。マルチプレクサクロック信号1196は、マルチプレクサ1191と1192の入力を切り替えさせて、C(t)チップ信号のi(t)又はg(t)部分がセロになる故にゼロとなる1189と1190乗算器の出力を無視するようにする。こうしてマルチプレクサ1191、1192への入力はチップの交替毎に切り替えられる。
【0167】
マルチプレクサ1191からの出力は、累算器1194へ入力される。マルチプレクサ1192からの出力はもう1つの累算器1195へ入力される。累算器1194と1195は、図15Bにおける累算器1175、1176、1177又は1178に似た機能を果たす;すなわち、実行中の相関和を保持するために、それらの累算器への入力の2の補数を累算する。累算器1194と1195は、チップクロック信号1197とダンプ信号1198によって制御されるが、それは、図15Bに於けるチップクロック信号1181とダンプ信号1182にそれぞれ類似したものである。累算器1194の出力1260は、振幅計算ブロック1262と位相計算ブロック1263に接続される。累算器1195の出力1261も同様に、振幅計算ブロック1262と位相計算ブロック1263に接続される。振幅計算ブロック1262は図15Bの振幅計算ブロック1185に類似している:同様に位相計算ブロック1187は、図15Bの位相計算ブロック1187に類似している。振幅計算ブロック1262と位相計算ブロック1263は、それぞれ、単一化された相関信号1264と位相信号1265を出力する。
【0168】
非コヒーレント複数ビットのシリアル相関を使用して、スペクトル拡散信号の受信及び逆拡散手法が又具備されている。この手法に含まれるのは、スペクトル拡散信号を第1と第2の複製信号に分配し、第1の非コヒーレント局部基準信号を使用して第1の信号を実数部I/虚数部Q信号に復調し、前述の第1の非コヒーレント局部基準信号と同じ周波数を持ちながら位相が90°だけずれている第2の非コヒーレント局部基準信号を使用して第2の信号を虚数部I/実数部Q信号に復調し、実数部I/虚数部Q信号を第1の複数ビットのデジタル信号に変換し、虚数部I/実数部Q信号を第2の複数ビットのデジタル信号に変換し、第1の複数ビットのデジタル信号を奇数チップ及び偶数チップを含むチップシーケンスに相関し、第1の相関和を累積し、第2の複数ビットのデジタル信号をチップシーケンスの奇数チップと偶数チップの逆配列に相関し、第2の相関和を累積し、そして、第1の相関和と第2の相関和とを合体させて統合された相関出力信号を発生する各ステップである。
【0169】
この手法の一つのバリエーションでは、前述の第1の相関和と第2の相関和を合体の複数ビットのデジタル信号を相関し、第1の相関和を累積し、前述の第2の複数ビットのデジタル信号を相関し、第2の相関和を累積し、そして前述の第1の相関和と第2の相関和を合成する過程が、次の各ステップを含んでいる。すなわち、実数部I/虚数部Q信号を前述の奇数チップと掛け合わせて実数部Iの積信号を発生し、虚数部I/実数部Q信号を前述の偶数チップと掛け合わせて実数部Qの積信号を発生し、虚数部I/実数部Q信号を前述の奇数チップと掛け合わせて虚数部Iの積信号を発生し、実数部I/虚数部Q信号を前述の偶数チップの逆配列と掛け合わせ虚数部Qの積信号を発生し、それぞれ独立して前述のチップシーケンスの各々のチップ期間に、実数部I/の積信号、実数部Qの積信号、虚数部Iの積信号、及び虚数部Qの積信号を累積し、累積された実数部Iの積信号と累積された実数部Qの積信号を和して実数部相関信号にし、累積された虚数部Iの積信号と累積された虚数部Qの積信号を合算して虚数部相関信号にし、そしてその実数部相関信号と虚数部相関信号を合体させて統合された相関信号にする各ステップである。
【0170】
この手法のもう一つのバリエーションでは、前述の第1の複数ビットのデジタル信号を相関し、第1の相関和を累積し、前述の第2の複数ビットのデジタル信号を相関し、第2の相関和を累積し、そして前述の第1の相関和と第2の相関和を合体させる過程が、次の各ステップを含んでいる。すなわち、実数部I/虚数部Q信号をチップシーケンスC(t)と掛け合わせて実数部I/虚数部Qの積信号を発生し、虚数部I/実数部Q信号をチップシーケンスC(t)と掛け合わせて虚数部I/実数部Qの積信号を発生し、チップシーケンスの奇数チップに対して実数部I/虚数部Qの積信号をサンプリングし加算して第1の実行時に、相関和(すなわち、実数部相関和)とし、虚数部I/実数部Qの積信号を第2の実行時相関和(すなわち、虚数部相関和)とし、虚数部I/実数部Qの積信号をサンプリングし加算して前述の第1の実行時に、相関和とし実数部I/虚数部Qの逆積信号を第2の実行時に、相関和とする各ステップである。
【0171】
図16は第1のスペクトル拡散受信機のブロック図式を示しているが、それは受信されたスペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部に対する自己同期化された相関を使っている。
【0172】
受信された信号s*(t)401は、その相関シーケンスの認識を得る為に自己同期化されたCPM相関器1202へ接続される。自己同期化されたCPM相関器1202は、複製信号を発生する電力分配器1203、ゼロ゜の位相遅延を持つReal*(t)1204、及び90゜の位相遅延を持つImag*(t)1205を有している。Real*(t)1204とImag*(t)1205は、受信された信号s*(t)401の実数部と虚数部である。
【0173】
Real*(t)信号1204は実数部相関器1206ヘ接続されるが、その相関器はその入力信号を電力分配器(図示せず。)又は他の適当な方法で分配する。実数部相関器1206は実数部I乗算器1207を保有しており、それが又局部搬送波信号cosω1tに接続される。実数部I乗算器はその入力を合体させ実数部Iの積1208を発生する。実数部Iの積1208は実数部Iのローパスフィルタ1209に接続されるが、そのフィルタはその入力をろ波し、ろ波された実数部I信号1210を生成する。
【0174】
ろ波された実数部I信号1210は実数部I自己同期化された相関器1211ヘ接続されるが、そのような相関器1211は、発明者ロバート・ゴールドとロバート・シー・ディクソンの名に於て、「スペクトル拡散信号の逆拡散に対する方法と装置」と題して1995年5月1日に特許出願された中に記述されている自己同期化技術を使用するものである。尚その特許出願は本発明の譲受人に譲渡され、ここで参照することによりここに含まれる。
【0175】
実数部Iの自己同期化相関器1211は、複数のチップ1213と選別されたチップ1213へ接続された複数のタップ1214を有する桁送りレジスタ1212を有する。タップ1214は第1のタップ乗算器1215へ接続され、その乗算器はその入力を乗算して積を生成し、その積はその後第2のタップ乗算器1216へ接続される。第2のタップ乗算器1216もまたろ波された実数部I信号1210に接続されている。第2のタップ乗算器1216はその入力を統合して実数部I相関信号1217を発生する。
【0176】
実数部相関器1206はさらに実数部Q乗算器1218を有しており、その乗算器は局部搬送波信号のsinω1tに接続される。実数部Q乗算器1218はその入力を乗算して実数部Qの積1219を発生する。実数部Qの積1219は実数部Qローパスフィルタ1220に接続され、そのフィルタはその入力をろ波して、ろ波された実数部Q信号1221を発生する。
【0177】
ろ波された実数部Q信号1221は実数部Q自己同期化相関器1222に接続され、その相関器は実数部Q相関信号1223を発生する。
【0178】
虚数部*(t)信号1205は虚数部相関器1224に接続され、その相関器がその入力信号を電力分配器(図示せず。)又は他の適当な方法で分配する。虚数部相関器1224は虚数部I乗算器がまた局部搬送波信号のcosω1tに接続される。虚数部I乗算器1244はその入力を乗算して虚数部I積1225を発生する。虚数部Iの積1225は虚数部Iのローパスフィルタ1226に接続され、そのフィルタがその入力をろ波し、ろ波された虚数部I信号1227を発生する。
【0179】
ろ波された虚数部I信号1227は虚数部I自己同期化相関器1228に接続され、その相関器が虚数部I相関信号1229を発生する。
【0180】
虚数部相関器1224は虚数部Q乗算器1230を持っており、その乗算器がまた局部搬送波信号のsinω1tに接続される。虚数部Q乗算器1230はその入力を乗算して虚数部Qの積1231を発生する。虚数部Qの積1231は虚数部Qローパスフィルタ1232に接続され、そのフィルタがその入力をろ波し、ろ波された虚数部Q信号1233を発生する。
【0181】
ろ波された虚数部Q信号1233は、虚数部Q自己同期化相関器1234に接続され、その相関器が虚数部Q相関信号1235を発生する。
【0182】
実数部I相関信号1217と虚数部I相関信号1229がそれぞれ2乗演算器1236と1237に接続される。その2乗演算器の出力が加算器1238に接続され単一化されたI相関信号1239を発生する。単一化されたI相関信号1239は平方根装置1250に接続され、その入力の平方根をとり最終のI相関信号1251を発生する。
【0183】
実数部Q相関信号1223と虚数部Q相関信号1235は2乗演算器1240と1241にそれぞれ接続され、その2乗演算器の出力は加算器1242へ接続され単一化されたQ相関信号1243を発生する。単一化されたQ相関信号1243は平方根演算器1252に接続され、その平方根演算器1252がその入力の平方根をとり最終のQ相関信号1253を発生する。
【0184】
下記に述べるシステムの具現化内容を含んですでに記述する発明の具現化及びその他の点については、全体にせよ一部にせよ、ここに記載する特許、刊行物又はすでに言及する出願中の特許、及び、1993年12月3日付で発明者ロバート・シー・ディクソンとジェフリー・エス・バンダープールの名前に於て出願された「スペクトル拡散通信を確立する方法及び装置」と題された係属中の米国特許出願シリアル番号第08/161,187号、又は1994年8月1日付で発明者ゲーリー・ビー・アンダーソン、ライアン・エヌ・ジャンセン、ブライアン・ケイ・ペッチ及びピーター・オー・ピーターソンの名前に於て出願された「PCSポケット電話/マクロセル通信用無線プロトコル」と題された係属中の米国特許出願シリアル番号第08/284,053号に述べられている発明に関連してなされるか使用されるものとする。前述の2つの出願中の特許はここで参照することによりここでに含まれる。
【0185】
図17Aは好ましい送信機のブロック図である。
【0186】
好ましい実施例においては、スペクトル拡散送信機1337が、図2について述べられているようなセルラー環境に於て動作する。送信機1337はそのようなセルラー環境にある基地局又はユーザ局と連携される。好ましい具現化に於ては、送信機1337は、基地局とユーザ局間の通信については無線プロトコルに従って動作する。そこでは送信は基地局とユーザ局との間に於る単一フレームの時分割二重方式であり、多数のユーザ局間では反復フレームパターンの時分割多重方式である。好ましい無線通信プロトコルに関するその他のさらに詳しい点については前記の特許出願番号第08/161,187号と第08/284,053号において開示されている。しかしながら、本発明は様々な通信環境下、それがセルラーであろうと他のものであろうと、又、種々の異なったプロトコルに従って動作するものであり、そのようなプロトコルが時分割二重方式をとろうが時分割多重方式をとろうが問わない。
【0187】
好ましい通信プロトコルが図17Dに図示されている。図17Dに示してあるように、ポーリングループ1380(「メジャーフレーム」)が複数のタイムスロット1381(「マイナーフレーム」)を有する。各マイナーフレーム1381が好んで保持するのは、基地局(すなわちセルラーステーション)とユーザ局(すなわち移動ユーザ)との間の時分割二重であり、すなわち、同じマイナーフレーム1381内で、基地局から1つのユーザ局へ送信し、そしてそのユーザ局がその基地局へ返信することである。
【0188】
さらに詳しく述べると、図17Dの分解図に示してあるように、マイナーフレーム1381は基地局送信1383に先行して好んで移動又はユーザ送信1382を有する。マイナーフレーム1381は又可変無線遅延ギャップ1384をユーザ送信1382に先行して有しており、続いてターンアラウンドギャップ1388があり、ガードタイムギャップ1389を持つ。ギャップ1389の後には基地局送信1383があり、その後にもう1つのターンアラウンドギャップ1393が続く。ユーザ送信1382はプリアンブル1385、プリアンブルサウンディングギャップ1386及ユーザメッセージ間隔1387を有する。基地局送信はプリアンブル1390プリアンブルサウンディングギャップ1391、及び基地局メッセージ間隔1392を有する。
【0189】
もう一つの通信プロトコルが図17Bに示してある。図17Aにおける送信機の動作が全般的に図17Bのプロトコルに関連して説明してある一方で、同じ技術が図17Dに示してある好ましいプロトコルと共に使用することに応用出来る。図17Bに於けるこのプロトコルに於いては、ポーリングループ1301(”メジャーフレーム”)が複数のタイムスロット1302(”マイナーフレーム”)を保持する。各々のマイナーフレーム1302は、基地局(すなわち、セルラ局)とユーザ局(すなわち移動ユーザ)との間の通信を時間分配二重方式で有しており、すなわち、同じマイナーフレーム1302内で基地局が一つのユーザ局へ送信し、そのユーザ局が基地局へ返信するのである。さらに詳しく述べると、図17Bの分解図に示してあるように、マイナーフレーム1302が電力制御パルス送信1304をユーザ局から基地局へ有し、基地局送信1305及びユーザ局送信1306を保持するが、それぞれがガードバンド1303に囲まれている。電力制御パルス送信1304についての詳細は、1994年8月1日付けで出願された特許出願シリアル番号第08/284,053号に述べてあり、ここで参照することによりここに含まれる。基地局送信1305とユーザ局送信1306とは類似の構造を持っている;このようにして、下記に述べる基地局送信1305に関わる記述は同等にユーザ局送信1306に適用される。
【0190】
基地局送信1305は、フレーム間ギャップ1351、一致されたフィルタコード1352、第1のフィルコード1353、データシーケンス1354、及び第1のフィルコード1353に似た第2のフィルコード1355を保持する。フレーム間ギャップ1351は持続時間が4チップとなる;一致されたフィルタコード1352は持続時間が48チップとなる;第1のフィルコード1353は持続時間が16チップとなる;データシーケンス1354は一つ以上のシンボルコードから成り、それぞれが持続時間32チップ、128チップ、2048チップ、又はその他の数のチップでそれは基地局とユーザ局間の送信のデータレートにより決まる;そして、第2のフィルコード1355はマイナーフレーム1302を完成するために十分な持続時間チップ数となる。複数のマイナーフレーム1302は一つのチャンネルを保持する。フィルコード1353、1355は共に好ましくは、それぞれのシンボルコードと低いクロス相関を持ち、”0101...”又は”0011...”というような反復パターンを形成するようなコードを保持する。フレーム間ギャップ1351は、フィルコード1353、1355の一つ又は両方と同じコードを持つ。フィルコード1353と1355は主に送信の初期に変調器をある既知の状態でスタートさせる目的で発生され、また、フィルコードさせる目的で発生され、また、フィルコード1305が送信される間、送信機をオフにしたりオンにする必要性を避ける為に発生される。フィルコード1353と1355は全ての送信のスペクトル特性を改善するためにさらに選別される。
【0191】
図17Aの送信機1337は、基地局送信1305(又は図17Dの1387)又はユーザ局送信1306(又は図17Dの1392)を、本発明の他の部分で述べるようなCPM技術を使って発生する好ましい方法である。送信され情報のシリアルデータストリーム1321が送信機1237に備わっており、直並列変換レジスタ1322によって並列データへ変換される。直並列変換レジスタ1322によって出力される並列データは、シンボルコード表1323に格納されている複数個のシンボルコードの中から選択するのに使用される。個々のシンボルコードは、前に述べたように、好ましくは32チップの長さを持ち、シリアルデータストリーム1321からの決まったデータビット数(好ましくは、5データビット)を表示する。
【0192】
シンボルコード表1323に種々のシンボルコード表を格納する他に、この送信機はまた、一致されたフィルタコード発生器1324を有し、又、フィルコード1353と1355を発生することの出来るフィルコード発生器1325(それは表になるが)を有する。シンボルコード表1323、一致されたフィルタコード発生器1324、及びフィルコード発生器1325は、基地局送信1305又はユーザ局送信1306のような送信を構築するために、制御回路1320で選択的にアクセスされる。例えば適当なチップシーケンスを発生するのに必要な連続シンボルコード、フィルコード及びその他のコードシーケンスを接続するか付加することにより、送信が構築される。接続の内容については明示されていないが、制御回路1320が同期制御を実施するために、制御出力1339を回路の様々な部分に接続させている。
【0193】
具体的な実施に於いて好ましいことは、水晶発振器のようなクロック回路1307でタイミング情報が発生されることである。クロック回路1307は20メガヘルツ(MHz)のクロックチェーン1308の入力に接続される。クロックチェーン1308は技術界では知られている方法で複数の出力クロック信号を発生する。クロックチェーン1308は、出力として20メガヘルツのクロック信号1309、10メガヘルツのクロック信号1310、5メガヘルツのクロック信号1311及び2.5メガヘルツのクロック信号1312を有する。
【0194】
具体化において好ましいことは、5メガヘルツのクロック信号1311が、ループカウンタ1313へ接続され、それが色々な中でも特にここのマイナーフレーム1302のコース上のチップをカウントすることである。ループカウンタ1313は、チップカウント信号1314、シンボルカウント信号1315及びチャンネルカウント信号1316を生み出す。チャンネル又はループカウント信号1316は、どのマイナーフレーム1302がポーリングループ1301内で活動的であるかを表示する。こうして、もしポーリングループ1301に32個のマイナーフレームが有るとすれば、チャンネルカウント信号1316はゼロから31までカウントし、その後リセットされる。その中で送信機1337が送信する許可を与えられている活動しているマイナーフレーム1302を、チャンネルカウント信号1316が表示した場合、制御回路1320は適当な時に情報を送信するために命令を出力する。
【0195】
シンボルカウント信号1315は、幾つのシンボルがデータシーケンス1354内で送信機1337によって送信されたかを追跡している。このようにして、もし送信機が16の連続したシンボルをデータシーケンス1354の一部として送信するとすれば、シンボルカウント信号1315はゼロから15までカウントして、その後リセットされる。
【0196】
チップカウント信号1314は、データシーケンス1354内の現在のシンボルに対して幾つのチップが送信機1337によって送信されたかを追求している。こうして、もし、個々のシンボルコードが長さ32チップであれば、チップカウント信号1314はゼロから31までカウントして、それからリセットされる。チップカウント信号1314はまた、個々のチップタイムTc毎にクロックされる、送信機内の回路に対しタイミング情報を提供する。
【0197】
チップカウント信号1314、シンボルカウント信号1315、及びチャンネルカウント信号1316は、ステートデコーダ1317に接続され、そのデコーダは現在のチップが一致されたフィルタコード1352の一部なのか、フィルコード1305の一部なのか、又はデータシーケンスシンボルコード1306の一部なのかを判定し、選択信号1318を発生し、一組の制御信号1319を発生する。制御信号1319は制御回路1320に接続される。
【0198】
先に述べた如く、送信するデータのシリアルデータストリーム1321が直並列シフトレジスタ1322に接続されており、それがシリアルデータストリーム1321を5ビット並列シンボルのシーケンスに変換する。
【0199】
シンボルのシーケンスは、シンボルに特有の特別シンボルコードを各シンボルから選択するシンボルコード表の入力に接続されている。
【0200】
チップカウント信号1314は、シンボルコード表1323と、整合フィルタコード発生器1324と、フィルコード発生器1325とに接続されている。シンボルコード表1323と、整合フィルタコード発生器1324と、フィルコード発生器1325の出力は、3−1マルチプレクサ1326の入力へ接続されている。3−1マルチプレクサ1326の制御入力は、制御回路1320からの選択信号1318に接続されている。このようにして制御回路1320により提供されるコマンドに従って、3−1マルチプレクサ1326は、出力チップストリーム1327を発生する。特に、制御回路1320は、基地局送信1305あるいはユーザ局送信1306のような送信を構築するために、フィルコード発生器1325からのインターフレームギャップ1351と、フィルコード発生器1325からの整合フィルタコード発生器1324と、フィルコード発生器1325からの第1のフィルコード1353と、シンボルコード表1323からのデータシーケンス1354に対応する1つ以上のシンボルコード(送信されるべきデータ量とデータ速度にも依るが)と、フィルコード発生器1325からの第2のフィルコード1355とを充填するために、フィルコードを選択する。
【0201】
出力チップストリーム1327は、デマルチプレクサ1328に接続され、そしてそれは、2.5MHzクロック信号1312(すなわち、デマルチプレクサ1328は、チップレートRcの半分でクロック同期化されることになる)の制御下に、入力チップストリームを、I−チップストリーム1329とQ−チップストリーム1330に分配する。I−チップストリーム1329とQ−チップストリーム1330は、一般にI−チップストリーム1329とQ−チップストリーム1330のコンテンツ(内容)に基づいて適当な出力波形を構築する波形発生器1338に接続されている。
【0202】
波形発生器1338は、I一覧表1332とQ一覧表1334とを備え、その各々はROMのようなメモリを備えた。I一覧表1332とQ一覧表1334は、各々図6に示されたP(t)デバイス305(I用)と306(Q用)の振幅出力に対する15個のデジタル化された値を含む。このようにして一覧表1332と1334のコンテンツを適当に変化させることにより、出力波形は、適宜変更されて、MSK、SQAM、GMSK、SQORC、あるいは他の望の実数部のフォーマットの送信が出来ることになる。
【0203】
I一覧表1332は、I−チップストリーム1329からの現在のI−チップとI遅延素子1331(例えば、ラッチなど)の中に格納されたI−チップストリーム1329からの前のI−チップの両方を入力として受信する。極く近い過去のI−チップと現在のI−チップとを利用することにより、送信機は、どのようなタイプの遷移がI−チップストリーム1329の中で起こっているか、すなわちI−チップストリーム1329が、0/0遷移、0/1遷移、1/0遷移、あるいは1/1遷移を受けているのかを知ることになる。遷移のタイプが出力波形を決める。I一覧表1332は、出力としてI−チップ時間当たりに、8個のシーケンシャルI波形コマンドあるいは“サンプル”を提供し、それらは適した波形を構築するためにデジタル/アナログ変換器(DAC)に接続されている。I一覧表1332は、I−チップ時間当たりに、8個のI波形コマンドが出力となるように、20MHzのクロック入力を与えられることになる。図17に示された送信機1337では、I−チップストリーム1329用のDACは、4−15デコーダ1335よりなり、そしてそれは、梯子状に接続された抵抗であるレジスタラダー(図示せず。)とローパスフィルタ(図示せず。)に接続されている15個の可能な出力ラインの1つを選択する。勿論DACの他のタイプも本目的には適している。
【0204】
下の表17−1は、4−15デコーダ1335の15個の出力が、1.5Vから3.5Vの間で変化するSQAM波形を作るためにDACによる出力となる特定の電圧にどのくらい関係しているかという例を示している。
【0205】
【表4】
【0206】
表17−2は、I−チップストリーム中でどのようなタイプの遷移が起きているのかにも依るが、適当な波形を構築するために表17−1により8個の選択された値のシーケンスを示す。
【0207】
【表5】
【0208】
Q−チップストリーム1330に対応した出力は、I−チップストリーム1329のそれと同様に発生される、
【0209】
Q一覧表1334は、Q−チップストリーム1330からの現在のQ−チップとQ遅延素子1333の中に格納されたI−チップストリーム1329からの前のQ−チップの両方を入力として受信する。その入力に基づいてQ一覧表1334は、どのようなタイプの遷移がQ−チップストリーム1330の中で起こっているかを決める。Q一覧表1334の出力は、4−15デコーダ1336に接続され、そしてそれがI−チップストリーム1329に関して述べられたことと同様に配列されているDACに対して信号を送るために15個の出力ラインの1つを選択する。このようにしてI一覧表1332とQ一覧表1334のコンテンツは、i(t)出力波形とq(t)出力波形をそれぞれ発生するために選択される。
【0210】
上記した技術によるSQAM出力波形1370と表17−1、17−2に示された値の例を、図17Cに示す。波形1370は、0/0遷移1372、0/1遷移1373、1/1遷移1374を備えた。各遷移1372、1373、1374は、4−15I一覧表1332(またはQ一覧表1334)により選択された値に対応する8個の別個のポイント1371を備えた。波形発生器1338に於けるローパスフィルタの効果は、各別個のポイント1371の間の波形の形状をスムーズにする。
【0211】
図17−3は、整合フィルタコード1352の解説図を示す。好ましい本実施例では、整合フィルタコード発生器1324は、下表17−3に示されたコードを発生するように配列されている。
【0212】
【表6】
【0213】
特別な応用に対する整合フィルタコード1352の選択は、シンボルコード(CSKシステム中)あるいは使われている他のチップコードに依存する;一般的には整合フィルタコード1352特別な通信環境に使用される他のチップコードについての低いクロス相関のために選択される。
【0214】
表17−4は、32シンボルコードの現在好ましいセットを示す。好ましい実施例では、制御回路1320からの適当なコマンドと共に、シンボルコード表1323は、5−ビットパラレルシンボルのシーケンスに対応して、表17−4に示された32シンボルコードのセットから選択されたシンボルコードのシーケンスを発生するように配列される。
【0215】
【表7】
【0216】
図18、19、21A、21Bは、好ましい受信機を集約的に示している。先のスペクトル拡散コード(例、図17Bの整合フィルタコード1352、あるいは図17Dのプリアンブル1385または1390)に相関させることにより、図示された受信機は、複数個のシリアル相関器(図15Aに描写されたヂュアル積分器非コヒーレントCPM相関器1102のような)に対する同期化を達成するために、非コヒーレントパラレル相関器(図12に描写された2−レジスタ非コヒーレントCPM相関器802のように)と共に働く。シリアルCPM相関器は、以下のメッセージに相関させるように使われる。(図17Bのデータシーケンス1354、あるいはユーザメッセージ間隔1387、あるいは図17のベースメッセージ間隔1392)しかしながら、例えばパラレル相関器のみ、シリアル相関器のみ、あるいはパラレル相関器とシリアル相関器の種々の組み合わせ等を用いた代わりとなる多くの配列を、本発明の範囲と精神から離れない限り、受信機に使っても良い。好ましい実施例では、図15、あるいは図15Dの複数ビットのシリアル相関器が、複数個のシリアル相関器用に使われる。
【0217】
受信機の好ましい実施例は、図21A、21Bに部分で示されている。標準の電子工学シンボルと語彙が、図21A、21Bに使われている。本発明の多くの実施例を述べる前に、以下の説明は図21A、21Bに関係していることのみに限定する。
【0218】
受信された信号2001は、図21Aに示されたIF増幅器に供給される。受信された信号2001は、前のコンデイショニングを受け、処理のために中間周波数に変換される。受信された信号2001の高周波成分をパスするキャパシタC4に接続されている。キャパシタC4の出力は、好ましくはモトローラ(Motorola)社により製造されているMC13155チップである第1の集積チップに接続されている。特にキャパシタC4の出力は、キャパシタC4の出力をハードリミットする第1の集積チップに位置しているハードリミット増幅器2003に接続されている。ハードリミット増幅器は、第1の差動出力信号2010と第2の差動出力信号を備えた差動出力を提供する。
【0219】
差動出力信号2010、2011は、好ましくは図21Bに示されているが、アールエフ・マイクロ・デバイス社(RF Micro Devices)により製造されているRF2701チップである第2の集積回路U2に接続されている。特に、差動出力信号2010、2011は、増幅出力信号2030を作る差動増幅器2033に接続されている。増幅出力信号2030は、電力分配器(示されていない)により2つのブランチにわけられて、第1のブランチを通って第1の増幅器2031に接続され(例、図15Aの乗算器1111)、第2のブランチを通って第2の増幅器2032に接続される。(例、図15Aの乗算器1116)第1の乗算器2031は、第2の入力として周波数ω1(ローパスフィルタ後は、cosω1tとなる)の第1の平方波より成る基準信号2036を持っており、また第2の乗算器2032は、残りの入力として周波数ω1(ローパスフィルタ後は、sinω1tとなる)の第2の平方波(第1の平方波より位相が90゜ずれている)より成る基準信号2037を持っている。
【0220】
基準信号2036、2037は、局部発振器(図示せず。)から発生され、それは局部発振器信号2025をフィルタキャパシタC39に供給し、その出力が、第2の集積チップU2に接続されている。特にキャパシタC39の出力は、増幅器2038に接続され、その出力が、その入力を2つの基準信号2036、2037に分配するクワッドデバイド−バイ−ツー回路(4個の2分配回路)に接続されている。上記第1の基準信号2036はゼロ度の遅延を持ち、上記第2の基準信号2037は90度の遅延を持つ。乗算器2031、2032の出力は、第1の出力増幅器2034と第2の出力増幅器2035によりそれぞれ増幅される。
【0221】
第1の出力増幅器2034の出力は、第1のローパスフィルタに接続され、第2の出力増幅器2035の出力は、第2のローパスフィルタに接続される。第1のローパスフィルタの出力2023は、第1の比較器2027の1つの入力に接続されている。
【0222】
第2のローパスフィルタの出力2024は、第2の比較器2040の1つの入力に接続されている。第1の比較器2027と第2の比較器2040は、それぞれ第2の入力としてDCバイアス回路2022により発生されるDCしきい値信号2041を持つ。DCしきい値信号2041は、キャパシタC52とレジスタR36を備えたローパスフィルタにより、第1の比較器2027に接続され、そして同様に第2の比較器2040には、キャパシタC53とレジスタ(抵抗)R37を備えたローパスフィルタにより接続されている。第1の比較器2027と第2の比較器2040は、出力信号2028、2029をそれぞれ提供し、各々が、デジタル回路を用いた以後の処理に適しているTTLレベル信号を備えた。特に出力信号2028、2029は、各々決められた電圧の1倍とゼロ倍の値を持つ平方波信号を備えた。
【0223】
好ましい実施例では、出力信号2028、2029はサンプリングされ、図18、19に示すように残りの回路に提供される。特に出力信号2028、2029は、図18の回路で供給されるように1チップ時間当たり2度サンプリング(すなわち、10MHzで)され、図19の回路で供給されるように1チップ時間当たり1度サンプリング(すなわち、5MHzで)される。
【0224】
図18は非コヒーレント整合フィルタと関連受信機部品のブロック図である。
【0225】
好ましい実施例では、受信信号s*(t)401の実数部と虚数部のデジタルでサンプリングされたバージョンは、図18の回路への入力である。このようにして、実数部のI/虚数部のQ信号1401は、図21Bに示した信号2028に接続され、偶数/奇数シフトレジスタ1402への入力となる。実数部のI/虚数部のQ信号1401は、図21Bに示した信号2028に接続され、偶数/奇数シフトレジスタ1402への入力となる。虚数部のI/実数部のQ信号1451は、図21Bに示した信号2029に接続され、偶数/奇数シフトレジスタ1452への入力となる。
【0226】
図18の実施例では、偶数/奇数シフトレジスタ1402は96ビット長である。実数部のI/虚数部のQ信号1401は、システムクロックレートの2倍でクロックされているので、偶数/奇数シフトレジスタ1402の全ての他の奇数チップ(全奇数チップというよりむしろ)が、選択され、整合フィルタコード1403の奇数チップと比較される。好ましい実施例では、偶数/奇数シフトレジスタ1402の全ての他の奇数チップと整合フィルタコードの奇数チップの間の突き合わせが、比較される。チップ一致は、カウント用に実数部の加算器1404に接続されている。偶数/奇数シフトレジスタ1402の全ての他の偶数チップ(全偶数チップというよりむしろ)が、整合フィルタコード1403の偶数チップと比較されて、その比較結果は、カウント用に虚数部の加算器1405に接続されている。
【0227】
図18の実施例では、偶数/奇数シフトレジスタ1452は96ビット長である。偶数/奇数シフトレジスタ1452の全ての他の奇数チップが、整合フィルタコード1403の奇数チップと比較される。偶数/奇数シフトレジスタ1452の全ての他の奇数チップと整合フィルタコードの奇数チップの間の突き合わせが、比較される。チップ一致は、カウント用に実数部の加算器1404に接続されている。偶数/奇数シフトレジスタ1452の全ての他の偶数チップが、整合フィルタコード1403の偶数チップと比較されて、カウント用に虚数部の加算器1405に接続されている。
【0228】
図18の実施例は、長さでプリアンブル48チップを受信するように配列されているが、好ましい実施例図18では、好ましい図17Dのメッセージフォーマットに従って長さで128チップのプリアンブルを受信するように配列される。この後者の実施例では、偶数/奇数シフトレジスタ1402と奇数/偶数シフトレジスタ1452は、各256ビット長であり、関係回路は適当にスケールアップされている。
【0229】
図18の実施例は、実数部の加算器1404は、24ビットの個々のビット入力を持ち、その各々は、不一致を示す論理“ゼロ”と一致を示す論理“1”である。実数部の加算器1404は、一致した奇数のチップの数の絶対値を表す5−ビット実数部の和1406を発生する。虚数部の加算器1405は、24−インデイビジュアルビット入力を持ち、一致した偶数のチップの数の絶対値を表す5−ビット虚数部の和1407を発生する。
【0230】
実数部の和1406と虚数部の和1407は、ロバートソン(Robertson)デバイス1408に接続され、それは此処で述べるように、実数部の和1406と虚数部の和1407の平方の平方根近似を計算する。
【0231】
ロバートソン(Robertson)デバイス1408は、比較器1409に接続され、それはロバートソン(Robertson)デバイス1408の出力をしきい値1410と比較する。好ましい実施例では、しきい値はプリセットされるか、あるいは受信機の制御に応じてセットされる。しきい値は、他の多くの方法で、例えば、送信での制御に応じてあるいは受信条件に応じてセットしても良い。
【0232】
比較器1409は、出力パルス1411を発生する。出力パルスは、入力1430がしきい値1410を越えるとき論理“1”であり、しきい値を越えないとき論理“0”である。出力パルス1411は、センターシーキング検出回路1412の入力に接続されている。センターシーキング検出回路1412は、出力パルス1411を受信し、受信された整合フィルタコード1352の終わりを示すセットクロックパルス1413を発生し、それは受信クロックが、受信チップストリーム中の各受信チップの中心と同期化できるように、受信チップ中心と整列させられる。ロバートソン(Robertson)デバイス1408の出力が、しきい値1410を越えるとき、好ましい実施例では、センターシーキング検出回路1412は、出力パルス1411における論理“1”の数を数えるし、それにより、出力パルス1411の期間を測定する(例、偶数/奇数シフトレジスタ1402と偶数/奇数シフトレジスタ1452の4ビットにまでに従って10MHzクロックの1から4までのクロック期間から)。センターシーキング検出回路1412は、セットクロック信号パルスを発生するし、それは、プリセット遅延期間後に、シリアル相関器(図19)のセットにより、シリアル相関用システムクロックを再初期化する。プリセット遅延期間は、出力パルス1411のセンタと適宜に同期化される。好ましい遅延期間は、表18−1に示す。
【0233】
【表8】
【0234】
システムクロックは、各マイナーフレーム1302の開始の時に再初期化される。セットクロックパルス1413は、クロックチェーン1415に接続され、それは局部的に発生した40MHzクロック信号1416に接続される。クロック信号1415は、20MHzクロック信号1417、10MHzクロック信号1418、5MHzクロック信号1419を発生する。好ましい実施例では、5MHzクロック信号1419は、その他の中で32シリアル相関器のセットに接続されている。(図19)5MHzクロック信号1419は、ループカウンタ1420に接続されている。
【0235】
ループカウンタ1420は、受信された多くのチップの数を数え、送信機1337に発生されたチップカウント信号1314、シンボルカウント信号1315、そしてチャンネルカウント信号1316と同様にチップカウント信号1421、シンボルカウント信号1422、とチャンネルあるいはループカウント信号1423を発生する。チップカウント信号1421、シンボルカウント信号1422、とチャンネルカウント信号1423は、ステートデコーダ1424に接続され、それは送信機1337中のステートデコーダ1317と同様に、受信チップが、整合フィルタコード1352の部分、フィルコード1305かあるいはデータシーケンスシンボルコード1306かを決定し、そして送信機1337中に発生した選択信号1318と同様にステート識別器1425を発生する。ステート識別器1425は、センターシーキング検出回路1412の入力に接続されている。
【0236】
ステートデコーダ1424は、同期信号1426を出力し、それは32個のシリアル相関器(図19)のセットに接続されている。ステートデコーダ1424は、複数個の制御信号1427を発生し、それは制御回路1428に接続されている。
【0237】
接続は示されていないが、制御回路1428は、同期制御を行うために種々の回路の部分に接続されている制御出力1429を持つ。
【0238】
センターシーキング検出回路1412もセットステート信号1414を発生し、それがループカウンタを既知の状態に置くために使われるか、ループカウンタ1420と結びつけて個々のカウント信号1421、1422、1423をリセットするために使われる。図18に示された他のエレメントに関して、センターシーキング検出回路1412の操作は、図29を基準してさらに説明されるし、それは1連のマイナーフレーム1302に亘って出力パルス1411に対応する1連の相関パルス2007、2011、2012、2013、2014のダイアグラムである。第1の相関パルス2007は、図18に示されるように検出される。第1の相関パルス2007は、3サンプル期間2008の持続を持つ。このようにして図18−1によりセンターシーキング検出回路1412は、150ナノ秒の遅延を持つセットクロックパルスを発生する。
【0239】
制御回路1428は、ループカウンタ1420のカウント信号1421から1423に部分的に基づいて、受信機が活性になることになっている次のマイナーフレーム1302を決定する。多くの場合、受信機は、時刻順でメジャーフレーム1301からメジャーフレーム1301まで相対的に同じ位置で置かれているメジャーフレーム1301当たり唯1つのマイナーフレーム1302中で受信する。かくして、次の活性なマイナーフレーム1302中で、受信機は次の出力パルス1411が期待されている間、タイミング窓を開く。タイミング窓は、例えば持続時間1.6ミリ秒であり、また送信の間に送信機と受信機のクロックに偏差が全然無いと仮定すると、次の出力パルス1441が予期される前に、予め決められた時間長で開かれているだろう。図20の例では、第2の相関パルス2011が、予期後ある量の時間以外タイミング窓2010の間発生される。第2の相関パルス2011は、持続している2つのサンプリング期間であり、このようにして表18−1により、センターシーキング回路1412は、100ナノ秒の遅延を持ったセットクロックパルス1431を発生する。続いて活性なマイナーフレーム1302中で、タイミング窓2010は、第2の相関パルス2011に基づいて相対的時間だけシフトし、第3の相関パルス2012は、タイミング窓2010の予期前ある量の時間以内で発生される。第3の相関パルス2012は、4つのパルス期間持続し、200ナノ秒の遅延を持ったセットクロックパルス1431を発生することになる。
【0240】
同様に、第4の相関パルス2013、2014は、次の活性なマイナーフレーム1302中で発生される。しかしながら、次の活性なマイナーフレーム1302中では、もはや相関パルス発生されない;かくして受信機は、同期化が達成されないので不活性のままである。そのような点では、同期化を回復し、そして/あるいは適当なタイミングを再確立して測定を企てることになる。
【0241】
図19は、互いにパラレルに操作し、また図18、21A、21Bの回路と一緒になって操作するシリアル相関器の好ましいシステムのブロック図である。
【0242】
受信信号s*(t)の実数部の部分と虚数部の部分のデジタルでサンプリングされたバージョンは、図19の回路への入力である。このようにして、実数部のI/虚数部のQ信号1511と虚数部のI/実数部のQ信号1512は、受信信号s*(t)401から発生される。
【0243】
好ましい実施例では、図18に述べたように5MHzクロック信号1419と同期信号1426は、カウントチェーン1501に接続され、それはシリアル相関器のための出力同期信号1502とカウンタクロック1503を発生する。
【0244】
5MHzクロック信号1419、同期信号1502、カウンタクロック1503、実数部のI/虚数部のQ信号1511、虚数部のI/実数部のQ信号1512は、それぞれ32個のシリアル相関器1504のセットに接続されている。32個のシンボル発生器1505のセット、各シンボル00から1F(16進数表示)は、各シリアル相関器1504に接続されている。
【0245】
各シリアル相関器1504は、32個のシンボルコードの唯1つを認識し、そのシンボルコードと数の合致したことを示す振幅信号1506を発生する。32個の振幅信号1506は、ベスト・オブ・Mデバイス1507に接続され、それが32個の振幅信号1506のどの1つが最大値を持ち、それに基づいて出力シンボル1508を発生するかを決定する。もしシリアル出力データを望むなら、出力シンボル1508は、パラレル−シリアルシフトレジスタ1509に接続され、それが応答してシリアルデータビットのシーケンスを発生する。
【0246】
個々のシリアル相関器1504の拡大図を図19に示す。図19実施例に示されたシリアル相関器1504は、図15Aで図示したデュアル積分器の非コヒーレントシリアルCPM相関器1102と概念的には同様に作用する。代わりの好ましい実施例では、図15Bあるいは15Dに関して述べた相関器の実施例により、32個のシリアル相関器は動作する。
【0247】
好ましい実施例では、実数部のI/虚数部のQ信号1511は、XNORゲート1551、1552に接続され、また虚数部のI/実数部のQ信号1512は、XNORゲート1552に接続されている。XNORゲートは、それらの入力の逆XORを発生する。XNORゲート1551、1552は、図15Aに図示した乗算器1121、1123、1125、1127の機能を果たす。各シリアル相関器は、異なったシンボルコードに相関させるようにプログラム化されているので、適当なシンボルコードが、シンボル発生器1505からXNORゲート1551、1552、1554中にクロックされる。シンボルコードは、XNORゲート1554がq(t)信号の反転に作用するから、XNORゲート1554により受信される前に、インバータ1553により反転させられる。
【0248】
加算と積分はマルチプレクサ1555、1556とカウンタ1557、1558のペアで行われる。XNORゲート1551、1552の出力は、実数部のマルチプレクサ1555に接続されている;XNORゲート1552、1554の出力は虚数部のマルチプレクサ1556に接続される。カウンタクロック1503は、インテグレート−アンド−ダンプ機能を制御するために、実数部のマルチプレクサ1555と虚数部のマルチプレクサ1556の制御入力に接続されている。実数部のマルチプレクサ1555と虚数部のマルチプレクサ1556の出力は、実数部のカウンタ1557と虚数部のカウンタ1558のイネーブル入力にそれぞれ接続される。
【0249】
受信されるIとQ信号は、時間的にスタガされているので、実数部のマルチプレクサ1555は、実数部のIと実数部のQ信号の間を選択し、かつ、実数部のIと実数部のQ信号を効果的に加算し、積分するように実数部のカウンタ1557にそれらを提供する;虚数部のマルチプレクサ1556と、虚数部のマルチプレクサ1558は、虚数部のIと虚数部のQ信号に関して同ような方法で作用する。実数部カウンタ1557と虚数部カウンタ1558に対し図15Aに示した積分及びダンプ回路で行う“ダンプ”に類似の操作を行うリセットコマンドを提供する。
【0250】
実数部のカウンタ1557と虚数部カウンタ1558は、入力の平方の和の平方根近似を計算するロバートソン(Robertson)デバイスに接続されている。ロバートソン(Robertson)デバイス1559は、シリアル相関器1504からの出力であり、図15Aに関して述べた最終相関信号1144に対応している。
【0251】
シリアル相関器1504は、相関精度を向上するためにマルチ−ビットレゾリューションと共に作用するように設計されている。図22は、ロバートソン(Robertson)デバイス1601の好ましい実施例のブロック図である。
【0252】
ロバートソン(Robertson)デバイス1601は、入力1602、1603を持ち、式1152に示すように入力の平方の和の平方根近似を計算する。入力1602、1603は、5−ビットの2進数のようなバイナリ入力である。入力1602、1603は、比較器1604に接続され、それは入力1602が、入力1603より大きいかどうかを示す制御出力1605を発生する。入力1602と入力1603は、制御出力1605に対応して入力1602と入力1603の内大きい方を出力する選択器1606に接続されている。
【0253】
入力1602と入力1603は、制御出力1605の反転信号に対応して入力1602と入力1603の内小さい方を出力する選択器1607に接続されている。
【0254】
選択器1606の出力と選択器1607の出力は、加算器1608に接続されている。しかし加算器1608に接続される前に、第2の選択器1607の出力は、1ビットだけ右へシフトされている。すなわち、第2の選択器1607の出力のゼロ−ビット(LSB:最下位ビット)は、捨てられ、第2の選択器1607の出力の1−ビット(LSBの次のビット)は、ゼロ−ビット(LSB)位置に移され、第2の選択器1607の出力の2−ビットは、1−ビット位置に移されるなど。右シフトは第2の選択器1607の出力を分配する効果を2だけ持っている(LSBに落ちる)。
【0255】
加算器1608の出力は、ロバートソン(Robertson)デバイス1601からの出力であり、そのことが此処に示されている方程式1152を達成させる。
【0256】
前にMアレイスペクトル拡散送信の概念と操作を説明しているし、それにより異なった前に決められたデータパターンを各々のMの異なったスプレッドコード(シンボルコード)に割り当てて、そしてMシンボルコードのどちらを送信するかを決定することに対応して、受信機に前に決められたデータパターンを引き出すことにより、データスループットは増加する。
【0257】
このようにして例えば、図18、19、21A、21Bに示された受信機の実数部例が、前から32−アレイシステムを基準にして述べられてきているし、そこでは32シンボルコードの内のどれを送信するのかを決定することに作用し、かつそれにより前に決められたデータシンボルの1つを引き出すことにパラレルで作用する。さらにスループットは、以下に述べる位相符号化の使用により増加される。
【0258】
位相符号化は、選択された間隔で、既知の位相の送信された信号に押し込むことを含み、そこではMアレイ符号化情報から離れて、あるいはそれに加えて送信される情報に、位相変化が対応する。受信機に於ける位相変化の復号化が、位相符号化情報を認識させることになる。
【0259】
位相符号化は、本来絶対的であるか、差動である。絶対位相符号化は、一般的に送信される信号の極く前の位相とは関係なく送信される信号上に、選択された信号を押しつけることを含む。差動位相符号化は、一般的に送信される信号の極く前の位相を考慮しながら、送信される信号上に選択された位相を2重写しすることを含む。絶対位相符号化に対しては、搬送波信号の再生とトラッキングが、受信機側に必要であり、それは困難な相対的に複雑なプロセスを含む。搬送波信号の再生とトラッキングを避けるためには、差動位相符号化は、絶対位相符号化より一般的に好ましい。
【0260】
図24A、24Bは、差動位相符号化を用いたスペクトル拡散送信機のデジタル回路ブロック図であり、図24は、図24A、24Bの送信機の理想的ブロック図である。図24Cには、複数個のデータビットを備えたデータ信号2461が、レジスタ2462と2463にシリアル的にクロック同期化される。レジスタ2462中のデータビットは、図17Aの送信機に関して述べたようなデータシンボルを形成し、シンボル表2466にアクセスするアドレス2464を備えた。シンボル表2466は、図17Aの送信機で以前述べたような複数個のスペクトル拡散コードあるいは、シンボルコードを備えた。レジスタ2462中の各データシンボルに対応して、シンボル表2466からのシンボルコードが、選択され、ライン2475上に出力される。
【0261】
レジスタ2463中のデータは、位相符号化情報よりなっている。好ましい実施例の中では、レジスタ2463はシングルビットレジスタあるいはフリップフロップからなっており、それ故データ信号2461からの1データビット情報をホールドする。
【0262】
レジスタ2463は、XORゲート2472の入力に接続されている。前の位相状態レジスタ2470は、前の位相状態情報θj−1をホールドし、そしてXORゲート2472の他の入力に接続される。1つの実施例では、もし前の位相が0°なら、前の位相状態レジスタ2470は、ゼロ−ビットをホールドし、もし前の位相が180°であれば、1−ビット値をホールドする。現在の位相状態θjは、表24−1中に示された好ましい符号化方法により、前の位相状態レジスタ2470に格納された前の位相状態情報θj−1とレジスタ2463に格納された位相符号化ビットに基づいて選択される。
【0263】
【表9】
【0264】
ここでは前の位相表示は、レジスタ2470中に格納され、符号化ビットはレジスタ2463中に格納されている。もし、レジスタ2463が、0−ビット値を含んでいると、送信された信号の位相は、同じのまま残るが、もしレジスタ2463が、1−ビット値を含んでいると、反転される(すなわち、シンボルコード中の各チップによって)。これによりXORゲート2472は、現在の位相状態θjを選択し、そして表24−1に示したロジックにより位相選択信号2477を出力する。各シンボル期間の後に、現在の位相状態θjは、位相選択信号2477より前の位相状態レジスタ2470に格納される。
【0265】
位相選択信号2477は、位相選択器2476に接続される。位相選択器2476は、表24−1に示したロジックによりシンボル表2466から選択されたシンボルコードで作用する。このようにして、位相選択器2476は、もしXORゲート2472が1なら、選択されたシンボルコードを反転させ、もしXORゲート2472が0なら、選択されたシンボルコードを反転させない。位相選択器2476は、位相符号化信号2479を出力する。位相符号化信号2479は、さらなる処理例えば、IとQのチップストリームに分配したり、IとQのチップストリームに対応してIとQの波形を発生したり、図6の送信機に関して一般的に述べたのと同ような方法で、IとQの波形を接続したり、送信したりする処理をする変調器に送られる。
【0266】
実施例では、図24Cの送信機は、32−アレイシステムの中で働き、そこでは、各拡散スペクトルコードあるいはシンボルコードが、異なったデータシンボルを示し、そして各データシンボルは、5−データビットのユニークなパターンを含むことになる。6ビットが、各シンボル期間に送られる。5ビットが、シンボルコードを選択するために使われるが、第1の6ビットは、シンボルコードを差動に符号化するのに使われる。この実施例では、以前述べたような時分割マルチアクセス通信システム中で、送信バースト当たり40シンボルが送られ、各シンボルは(第1のシンボル以外)位相符号化情報を含めて6ビットの情報を運ぶ。このようにして全239ビットの情報が送信バースト当たり送られ、データスループットでは非位相符号化通信に対してほぼ20%の増加となる。各送信バースト中の第1のシンボルコードは、位相リファレンスとして働き、それ故位相符号化情報を伝送しない。このようにして上に述べた実施例では、第1のシンボルコードは、位相符号化であり、それ故各シンボルコードに対して6ビットの情報を運ぶことになる。
【0267】
図24Dは、模範的な入力データシーケンスと模範的なシンボルコード出力シーケンスのダイアグラムである。図24では、データビット2491を備えたデータシーケンス2490は、例えば図24Cのデータ信号2461に対応する。実数データ値を持った特別の模範的データシーケンス2492は、データシーケンス2490と関係して図24D中の第1の5ビットに示されている。第1のデータシンボルS1は、データシーケンス2492中の第5のビットB0−B4に対応し、第2のデータシンボルS2は、データシーケンス2492中の次の第5のビットB0−B4に対応するなど。第1のシンボルS1の位相がリファレンスを確立する。位相基準は例えば、0と選択される。第2のシンボルS2の位相は、表24−1に示されたロジックに従って、第1のシンボルS1の後で第6のビット(すなわちビットB10)により決定される。本実施例ではビットB10は、1ビットであるから第2のシンボルS2の位相は、第1のシンボルS1に対して反転される。すなわち第2のシンボルS2の位相は、180゜である。
【0268】
データシーケンス2492中の次の第5のビットB11−B15に対応する第3のデータシンボルS3に対しては同様であり、その位相は、先行データシンボルS2に続いて第1の6ビットにより確立される。本実施例ではビットB16は、0ビットであるから、第3のシンボルS3は、第2のシンボルS2に関して反転されず、すなわち第3のシンボルS3の位相は180゜である。同じ符号化選択は、シンボルを定める6−ビットシーケンス2494の各5ビットとそのシンボルの相対的位相を定める6−ビットシーケンス2494の第6ビット2493とともに、データシーケンス2492中のその後のビットに対して行われる。
【0269】
図24Dの出力信号2497は、位相符号化データシンボルコード2495のシーケンスを備えた。このようにして模範的データシーケンス2492に対して出力信号2497は、非反転第1の5シンボルコードM5、反転第1の7シンボルコードM17、反転第2の4シンボルコードM24、非反転第4のシンボルコードM4などを備えた。
【0270】
図24Aと図24Bは、差動位相符号化を使ったスペクトル拡散送信機のデジタル回路ブロック図である。図24Aと図24Bに示された実施例では、シリアル入力ストリーム2401は、CRC(巡回冗長チェック)符号器2402に接続される。CRC符号器2402は、送信された信号がエラー無く送られたかどうかを決める受信機に使われているシリアル入力ストリーム2401に、ビットを加える。CRC符号器2402は、例えば図24Cのデータ信号2461に対応するシリアルデータ信号2403を出力する。
【0271】
データ信号2403は、シリアル−パラレルレジスタ2404に接続され、それがデータ信号2403を一連の6ビットシーケンスに変換する。各6ビットシーケンスの第1の5ビットは、ライン2405を越えてラッチ2407に接続されている。以下位相選択ビットと言うが、各6ビットシーケンスの6ビットは、ライン2405を越えてシンボル位相符号器2413に接続される。
【0272】
ラッチ2408からの出力ライン2408は、図24Bに示されたシンボルコード索引表2444(例、ROM)中に格納されたMシンボルの1つを選択するために使われる。実施例では、シンボルコード索引表2444は、表17−4に現れる32シンボルコードセットを格納する。出力ライン2408は、シンボルコード索引表2444のアドレスの5ビットより成る。索引表アドレスは、チップカウンタ2440から受信されるチップカウントライン2441を備えた。
【0273】
動作中では、データ信号2403中のデータビットは、クロック信号2435(例えば、クロック5MHz)の制御下にシリアル−パラレルレジスタ2404にクロックされる。シリアル−パラレルレジスタ2404のコンテンツ(内容)は、各シンボル期間毎に1回パラレルしてラッチ2407にロードされる。ロードラッチ信号2409は、ラッチ2407のローデイングを制御し、それは、送信イネーブル信号2460と最終シンボル信号2453が活性の時ラッチ2407が、ロードされるようなものである。送信イネーブル信号2460は、通信チャンネルを越えてデータを送信することが望まれているときには、プロセッサあるいは他の制御器(ここで図示せず。)により活性化される。
【0274】
最終シンボル信号2453は、ANDゲート(図24に示されている)により発生され、それは入力としてチップカウントライン2441を受信し、全てのチップカウントライン2441が論理的にハイ状態すなわち、チップカウンタ2440が32までカウントし終えているときは、活性な出力を作る。
【0275】
示されたように、ラッチ2407とチップカウントライン2441の出力ライン2408は、シンボルコード索引表2444用のアドレスとして使われる。好ましくは、ライン2408は、アドレスの最上位ビット(MSB)から成り、チップカウントライン2441は、アドレスの最下位ビット(LSB)を備えた。クロック信号2415の各クロック期間、クロックカウンタ2440はカウントを増加させ、それによりチップカウントライン2441上のバイナリカウントに反映される32個の異なった状態をサイクルする。10個のアドレスライン(5個のシンボル選択ライン2408と5個のチップカウントライン2441)に対応して、シンボルコード索引表2444は、選択されたシンボルコードに対応したチップのシーケンスなるシンボルコード信号2446を出力する。クロックカウンタ2440増加する各回毎に、チップカウントライン2441は、それ故変化し、シンボルコード索引表2444に格納された選択されたシンボルコードの次のチップにアクセスする。
【0276】
シンボルコード信号2446の差動位相符号化は、位相符号器2413と図24B中のXORゲート2447を用いたシンボルコード信号2446からの位相選択信号2418出力でもって排他的ORを行うことにより達成される。以前に指摘したが、ライン2406から各6ビットシーケンスの位相選択をすることにより、またそれを前の位相レジスタ2412(例えば、フリップフロップ)に格納された前の位相と比較することにより、位相符号器2413は動作する。位相符号器2413では、XORゲート2410と前の位相レジスタ2412は、XORゲート2410と前の位相レジスタ2412が、同期動作に対して反転にされること以外は、図24CのXORゲート2472とフリップフロップ2470に機能的に対応する。前の位相レジスタ2412のローデイングは、最終シンボル信号2453により制御される。ラッチ2407は新データ信号と共にロードされると同時に、前の位相レジスタ2412はと共にロードされる。新位相シンボルコードが送信される間、次の新データ信号がシリアル−パラレルレジスタ2404に、ロードされ次の位相がXORゲート2410により決定される。シンボルコード送信の最後には、次のデータ信号と次の位相が、ラッチ2407と前の位相レジスタ2412にそれぞれロードされる。
【0277】
前の位相レジスタ2412の出力は、位相ステート信号2414は、位相イネーブル信号2415と共にゲートされる。位相イネーブル信号2415が活性になると、シンボルコード信号2446は、異なって位相符号化され、それにより送信機は6ビットの各信号を送る;位相イネーブル信号2415が不活性になると、シンボルコード信号2446は、位相符号化されずに、それにより送信機は5ビットの各信号を送る。
【0278】
位相イネーブル信号2415が活性になると、異なった位相符号化シンボルコード信号を出力するXORゲート2447の出力は、マルチプレクサ2449に接続される。セレクト信号2448に対応して、マルチプレクサ2449は、出力として異なった位相符号化シンボルコード信号2461あるいは、プリアンブル/フィルコード表2443からプリアンブル/フィルコード信号2462を選択する。プリアンブル/フィルコード表2443は、全64チップに対して例えば48チップより成るプリアンブルコードと例えば16チップより成るフィルコードを格納する。プリアンブル/フィルコード表2443は、64の格納されたチップにシリアル的にアセスされるようにさせるために、チップカウントライン2441と第6のライン2463によりアドレスされる。
【0279】
好ましい実施例では、例えば図17Dに示されたTDMAタイミング構造に従った与えられたバーストに対してセレクト信号2448はまず、出力としてプリアンブル/フィルコードより成る64チップをプリアンブル/フィルコード表2443から選ぶ。64チップが出力された後、セレクト信号は状態を変化し、出力として異なった位相符号化シンボルコード信号2461を選ぶ。特別な実施例として、セレクト信号は、40信号を異なった位相符号化シンボルコード信号2461から送信されるように選ぶ。マルチプレクサ2450は、チップストリーム信号2461をモジュレータに出力し、チップストリーム信号2461は、以前記述したようにCPM信号を発生し送信するためにIとQ−チップストリームに分けられる。
【0280】
図25A、25B、25Cは受信される差動位相符号化CPM信号にある位相信号を認識する受信機の2個の実施例のブロック図である。図25Aでは、実数部の相関信号2511と位相符号化CPM信号を受信することに対応して、虚数部相関信号を発生するCPM相関器2502より成る。図25Aの相関器2502は、真と虚数部の相関信号を発生する図10、12、14、15A、15BのいずれかのCPM相関器として具体化される。図25Aに示された特別な例では、図15Aの相関器が使われている。
【0281】
実数部の相関信号2511と虚数部の相関信号2512は、それに応じて受信信号の位相角を決定する位相識別器に接続される。好ましい実施例では、位相識別器2510は、正確な受信信号の位相角決定するだけでなく、位相角が内部に存在するセクタを決定する。位相識別器2510の操作は、図27Aに関して説明されている。図27Aは、複数個のセクタに分配されている円を示す位相角グラフである。図27Aのグラフのx軸は、実数部の相関値に対応し、図27Aのグラフのy軸は、虚数部の相関値に対応する。ロスのない通信チャンネルと完全な相関の可能性を仮定すると、実数部の相関値と虚数部の相関値は、円2701の何処かにある各シンボルに対する座標<Re,Im>として見られる。
【0282】
換言すれば、相関された信号に対する全相関の振幅Cは、同じく(Re2+Im2=C2)であるが、位相角は、送信機と受信機のクロック差に依存しているが、円2701に沿って常に変動する。
【0283】
通信チャンネルがロスとノイズ干渉を受け、ハードウエアが実際の制限を受けたとすると相関された信号に対する全相関の振幅Cは、円2701により表される全相関値と違っている。このように実数部の相関値と虚数部の相関値座標<Re,Im>は、円2701の内外に存在する。
【0284】
位相識別器2510は、実数部の相関信号2511の符号と虚数部の相関信号2512の符号を決定することにより、また実数部の相関信号2511のと虚数部の相関信号2512の相対的振幅を比較することにより、受信CPM信号の位相を決定する。得られた情報に基づいて、位相識別器2510は、位相角があるセクタを決定する。
【0285】
さらに詳しくは、実数部の相関信号2511は、実数部の符号信号2523を出力する比較器2517によりゼロに対して比較される。実数部の相関信号2511と虚数部の相関信号2512の相対的振幅は、振幅比較信号2522を出力する振幅比較器2516により比較される。
【0286】
振幅比較器2516と比較器2515、2517は、実数部の相関信号2511のと虚数部の相関信号2512が、アナログかデジタルかにより、アナログかデジタルになる。
【0287】
実数部の符号信号2523と、虚数部の符号信号2521と、振幅比較信号2522はセクタロジックブロック2530に接続され、それが図27Aに示されている受信位相角のセクタ2702を識別するセクタ信号を出力する。図27Aのセクタ2702は、次のように配列されている。セクタ2702は、分円を定める隣のセクタ2702の各セットと共に、円の45°の範囲をカバーする。
【0288】
このようにしてセクタ0と1は第1の分円を定め;セクタ2と3は第2の分円を定め;セクタ4と5は第3の分円を定め;セクタ6と7は第4の分円を定める。実数部の符号信号2523と虚数部の符号信号2521は共に、位相の分円を決定するが、振幅比較信号2522は、分円のどのセクタ2702に位相角があるかを決定する。
【0289】
このようにして例えば、実数部の相関信号2511と虚数部の相関信号2512の符号が、共に正であるところでは、位相角はセクタ0と1により定められる分円中に存在する。そこで振幅比較信号2522は、位相角がどちらに存在するかを決定する。実数部の相関信号2511(すなわち<Re,Im>対の第1の座標Re)は、振幅で虚数部の相関信号2512(すなわち<Re,Im>対の第2の座標Im)は、振幅で虚数部の相関信号2512に等しいとすると、位相角はセクタ0と1の間の45°の境界に存在することになる。もし実数部の相関信号2511が、虚数部の相関信号2512より、振幅が大きいとすると、位相角はセクタ0と1の間の45°の境界に存在することになり、それ故セクタ0に存在する。同様にもし、実数部の相関信号2511が、虚数部の相関信号2512の振幅より小さいとすると、位相角はセクタ0と1の間の45°の境界より上に存在することになり、それ故セクタ1に存在する。
【0290】
表25−1は、実数部の相関信号の符号、虚数部の相関信号の符号、図27Aのセクタ配列に対しての実数部の相関信号と虚数部の相関信号の相対的振幅の8個の可能性有る組み合わせを示す。
【0291】
【表10】
【0292】
位相ロジックブロック2530は、表25−1を実行し、その入力に対応して位相角が存在するセクタを識別する3−ビット位相セクタ信号2531を出力する。
【0293】
位相角のセクタが、一度決定されると受信信号の位相情報は前の位相セクタに対して現在の位相セクタを比較することにより復号化される。もし現在の位相セクタが、180°より0°近い量だけ前の位相セクタから異なっているとすると、受信信号中に位相反転がなく、それ故受信信号に符号化された位相信号は0のビットであると結論できよう。逆に、もし現在の位相セクタが、0°より180°近い量だけ前の位相セクタから異なっているとすると、受信信号中に位相反転があり、それ故受信信号に符号化された位相信号は1のビットであると結論できよう。位相セクタ比較はさらに図27Aに関して説明されている。例として前の位相セクタはセクタがゼロで有ると仮定する。このような場合、現在の位相セクタが、セクタ0、1、7のいずれかであるとすると、受信信号に位相反転がなく、それ故受信信号に符号化された位相情報は0のビットである。一方もし、現在の位相セクタが、セクタ3、4、5のいずれかであるとすると、受信信号に位相反転があり、それ故受信信号に符号化された位相情報は1−ビットである。しかしながらもし、現在の位相セクタが、セクタ2あるいは6のいずれかであるとすると、受信信号に位相反転があるかないかを、確信を持って結論できない。
【0294】
この曖昧さの理由は、位相角は45°セクタの言葉で各シンボル期間に近づけられ、もっと細かく測定されない。実験によると、もし現在の位相セクタが、前の位相セクタに関して90°の方向にあるセクタに落ちると、位相反転が無いというものとして状況を取り扱うことが好ましいということが示された。このようにして本発明の実施例では、もし現在の位相セクタが、セクタ2あるいは6のいずれかであるとすると、位相反転はゼロとして取り扱い、位相情報はゼロビットだと考えるべきである。さらに一般的には、現在の位相セクタが、前の位相セクタの2個のセクタ2702以内に位置決めされると、位相反転は全く起こっていなかったと結論付けられる。一方現在の位相セクタが、前の位相セクタから2個以上離れて位置決めされると、受信信号に位相反転は起こったと考えるべきである。
【0295】
図25B及び図25Cは、受信された差動位相符号化されたCPM信号中の位相情報を認識するような位相復号化能力を持つ受信機の他の実施例を示すブロック図である。図25BのCPM相関器2552は、実数部と虚数部の相関信号を発生する図10、12、14、15A、15B、あるいは15CのCPM相関器のどれか1つとして具現化される。図25Bに示された特別の実施例では、図15Aの相関器が使われている。
【0296】
実数部の相関信号2561と虚数部の相関信号2562は、それに応じて受信信号の位相角を決定する位相識別器2560に接続されている。好ましい実施例では、位相識別器2560は、受信信号の正確な位相角を決定するのでなく、位相が内部に存在するセクタのみを決定する。の操作は、図27Bに関して説明されている。図27Aと同様に、図27Bは、複数個のセクタ2722に分配される円2721を示す位相マップである。位相識別器2560は、受信信号の位相角がどのセクタ2722に存在するのかを決定し、それ故機能的には図25Aの位相識別器2510に類似している。
【0297】
好ましい実施例では、実数部の相関信号2561と虚数部の相関信号2562は、積分器2553、2554を用いてそれぞれ得られるし、積分器2553、2554はデジタルカウンタより成る。このようにして積分器2553、2554はそれぞれ5ビットのバイナリ(2値)信号のような相関値を示すバイナリカウント信号を出力する。実数部の相関信号2561と虚数部の相関信号2562は、好ましくはその入力の最上位ビット(MSB)の予め決められた数を選択するとトランケート(切り捨て)ブロック2565に接続されている。
【0298】
特別な実施例では、積分器2553、2554はそれぞれデジタルアップカウンタより成り、実数部の相関信号2561と虚数部の相関信号2562は、4個の振幅ビットが続く第1の符号ビットより成る。この実施例では、31(バイナリ11111)の相関値が、最大の正相関を示し、15(バイナリ01111)あるいは16(バイナリ10000)の相関値が、最小の相関を示し、ゼロ(バイナリ00000)の相関値が、最大の負相関を示す。好ましい実施例では、積分器2553、2554は、31の代わりに32(バイナリ100000)の最大の正相関に到達する6ビットのデジタルカウンタとして具体化される。
【0299】
図25Bにおいて、実施例には、トランケート(切り捨て)ブロック2565は、実数部の相関信号2561の3ビットの最上位ビット(MSB)と虚数部の相関信号2562ビットの最上位ビット(MSB)を選択する。位相識別器2560は、一般方程式Ф=Arctan(Im/Re)により位相角を見積もるために、これらのトランケート相関値を使う。これらのトランケート相関値は、相関値の範囲を示すから、中央値は、逆正接計算に使用する各打ち切られた値用に選ばれる。好ましい実施例では、各打ち切られた値用に選ばれた中央値は、表25−2により選ばれる。
【0300】
【表11】
【0301】
実数部の相関信号2561からの3個のビットと虚数部の相関信号2562からの3個のビットを用いて、位相角を見積もるために、位相角は、図27Bの位相マップの中の64個の可能性のある位置の1つの中へ、量子化される。異なった可能性のある位相角と生じたセクタ位置は、下記の表25−3(すなわち、表12ないし表15)により決定され、そして“実数部”は、切り捨てられた実数部の相関値を示し、“虚数部“は、切り捨てられた虚数部の相関値を示し、”実数部のベクトル値“は、表25−2による切り捨てられた実数部の相関値に基づいて選ばれた中心の実数部の相関値であり、”虚数部のベクトル値“は、表25−2による切り捨てられた虚数部の相関値に基づいて選ばれた中心の虚数部の相関値であり、”位相“は、実数部のベクトル値と虚数部のベクトル値の逆正接に基づいて計算された位相角であり、”セクタ“は、図27Cに示された好ましいセクタマッピングにより位相が存在しているセクタに当てはまる。
【0302】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【0303】
図27Cは、好ましいセクタマッピングのダイアグラムである。図27Cは、複数個のセクタ2742より成る円2741(図27Bの円2721に類似している)を示す。円2741は、下記の図25−4に示されたマッピングにより、セクタ0、1、2、...、F、と表示されたセクタ2742に分配される。
【0304】
【表16】
【0305】
好ましい実施例では、現在の位相角は、切り捨てられた実数部の相関値と、切り捨てられた虚数部の相関値より成る6ビット信号をセクタ一覧表2571に対するアドレス2570として用いることにより、決定される。セクタ一覧表2571は、例えばROMあるいは不揮発メモリより成り、位相角が16セクタ2742のどこにあるかを示す4ビットの2値(バイナリ)信号2573を出力する。好ましい実施例では、セクタ一覧表2571の内容(コンテンツ)は、表25−5(すなわち、表17乃至表20)により選ばれる。
【0306】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【0307】
現在のセクタが、一度決定されると、受信信号からの位置情報は、図25Aに関して記載されている方法に似た方法で確認される。位相復号化回路の好ましい実施例は、図25Cに示されている。図25Bでは、さらに詳しくは図25Cで、セクタ信号2573を出力するセクタ一覧表2571に接続されているアドレスライン2570が、示されている。さらに図25Cは、前のセクタ値を格納されているレジスタ2580に接続されているセクタ信号2573を示す。前のセクタ信号2581は、レジスタ2580からの出力であり、減算器2585の1セットの入力に接続されており、セクタ信号2571は減算器2585の他の1セットの入力に接続されている。減算器2585は、その入力を減算し、セクタ差信号2586を発生する。
【0308】
セクタ差信号2586は、符号化された位相情報を得るために使われる。もし現在の位相セクタが、前の位相セクタの4個のセクタ2742以内に置かれているとすると、受信信号には位相反転は起こっていなかったと結論付けられし、それ故受信信号に符号化される位相情報がゼロ−ビットであると結論付けられよう。一方もし現在の位相セクタが、前の位相セクタから4セクタ分だけ離れて位置しているとすると、受信信号中に位相反転は起こっており、それ故受信信号に符号化される位相情報が1−ビットであると結論付けられよう。それ故、セクタ差動信号2586は、位相ビット一覧表2590へのアドレスとして用いられ、そしてそれがセクタ差動信号2586にもよるが、ゼロあるいは1−ビットより成る位相ビット信号2591を出力する。好ましい実施例では、位相ビット一覧表2590は、例えばROMあるいは不揮発メモリ、表25−6に従っているコンテンツより成る。
【0309】
【表21】
【0310】
図27Cの16セクタの実施例は、図27Aの8セクタの実施例のように前の位相セクタに対して90°で1列に整列されている曖昧な2つのセクタ2742を持つ。しかし図27Aの実施例より図27Cの実施例に於けるセクタ2742が多くあり、それ故セクタサイズが狭いので、図27Cの実施例では緩和される。セクタの数を増加させることにより(このことは、位相角を計算するために相関信号2561、2562から使われるビットの数を増加させることにより行われる。)、セクタサイズは、すべての曖昧さの領域をさらに減じるために、さらに狭められる。
【0311】
図27Aの実施例の場合と同様に、曖昧さの領域に落ちる位相差は、好ましくは、位相反転は起こっていないことを示すものとして取り扱われる−−すなわち位相情報は、ゼロ−ビットとして取り扱われる。
【0312】
図26は、図25B、図25Cに示された受信機の実施例に従って、32個のシンボル送信技術中への位相復号化を実行する好ましい受信機のブロック図である。図26には、受信信号2605が、複数個のCPM相関器2610(例えば32個の異なった相関器)に接続される。
【0313】
各CPM相関器2610は、図10、12、14、15A、15B、15DのCPM相関器として具体化され、各CPM相関器2610は、実数部の相関信号2612虚数部の相関信号2613、入力信号2605を受信することに対応する単一化された相関信号を同時に出力する。好ましい実施例では、相関器2610の各々は、図15Dに示すような相関器を含む。各CPM相関器2610からの相関信号2611は、ベストオブMの検出器2620に、接続されて、単一化された相関信号の各々の相対的振幅を比較して最高度の相関を示しているものを選択する。ベストオブMの検出器2620は、32個のシンボルのどちらが、最高度の相関を持つのかを示す信号2621を出力する。信号2621は、セレクト制御信号として実数部の相関信号マルチプレクサ2625と虚数部の相関信号マルチプレクサ2626に接続される。CPM相関器2610の各々からの実数部の相関信号2612は、実数部の相関信号マルチプレクサ2625に入力として接続され、そしてCPM相関器2610の各々からの虚数部の相関信号2612は、虚数部の相関信号マルチプレクサ2625に入力として接続される。
【0314】
信号2621に対応して最大の相関シンボルに対応する実数部の相関信号2612と虚数部の相関信号2613は選択された実数部の相関信号2627と選択された虚数部の相関信号2628として、実数部の相関信号マルチプレクサ2625と虚数部の相関信号マルチプレクサ2626それぞれからの出力となる。
【0315】
選択された実数部の相関信号2627と選択された虚数部の相関信号2628は、位相計算ブロック2630に接続されている。位相計算ブロック2630は、前の位相検出メモリ2635と減算器2640に接続されている位相検出信号2631を出力する。減算器2640は、前の位相検出メモリ2635に格納された前の位相検出信号2636と位相検出信号2631との間の差を計算し、それにより位相差信号2641を得る。位相差信号2641は、それに対応して位相符号化情報を決定する振幅比較器2642に接続されている。位相計算ブロック2630、前の位相検出メモリ2635、減算器2640、振幅比較器2642は、図25Cに出てくるように、セクタ一覧表2571、レジスタ2580、減算器2585、位相ビット一覧表2590として具体化される。
【0316】
1ビット又は2位相符号化に関して以上述べた技術は、他のレベルの符号化例えば3位相、4位相、5位相、あるいは8位相符号化にも応用できる。例えば、4位相符号化では、送信機中の2ビットのデータ信号は、位相符号化に使われる。そのようなシンボルに対して、位相は、4つの相対状態のどの1つの中でも、前の位相状態に関して90°である。位相角は、以前の図25Aから25Cに関して述べたように決定される。現在と前の位相値に反映されているような相対的位相差に依存するが、4位相の内の1つが得られ、2ビットの位相情報データは、選択された4位相の内の1つに対応して再生される。
【0317】
代替の実施例
好ましい実施例は以下に開示されるが、本発明の範囲と概念の範囲以内である他の多くの方法が、可能であり、これらの変形したものは、以下の明細書、図、請求項を熟読した後当業者なら明白に成るであろう。
【0318】
代替の実施例では、図17、又は図18、図19、図21A、図21Bもしくは上記全ての図を構成している回路が、必要なら指示回路と共に1つのチップ中に組み入れられている。また、送信機から受信機に送信される情報は、ここでは一般にデータとしていたが、“データ”という言葉は、データ、エラー訂正コード、制御情報、プロトコル情報、あるいは他の信号を含み、全てのこれらは、本発明の範囲とその意図するものにあると見なされる。
【0319】
ここで、実施例として示した本発明は、あるCPM符号化技術を用いたが、この発明を熟読した後、当業者なら、MSK、GMSK、SQAM、SQORC、及び他の公知のスペクトル拡散技術の数多くの符号化方法が、動作させることが出来てかつ本発明の範囲とそれに意図するもの中にあることを認識するだろう。それ故、本発明は、添付した請求の範囲とその意図するものを除いて限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術で知られているようなスペクトル拡散通信用の送信機及び受信機のブロック図である。
【図2】スペクトル拡散通信で使用するセルのパターンを図示する。
【図3】MSK信号用の時間に対する位相変化のグラフである。
【図4A】位相成分間の関係を示す一組のグラフである。
【図4B】位相成分間の関係を示す一組のグラフである。
【図4C】位相成分間の関係を示す一組のグラフである。
【図5A】CPMスペクトル拡散信号を発生する方法を示すブロック図である。
【図5B】I及びQ値のグラフである。
【図6】スペクトル拡散用送信機のブロック図である。
【図7】スペクトル拡散用受信機の一実施例を示すブロック図である。
【図8】スペクトル拡散用受信機の他の実施例を示すブロック図である。
【図9】送信されたI及びQ信号と受信されたI及びQ信号を比較するスキャッターダイヤグラムである。
【図10】スペクトル拡散受信機の一実施例のブロック図であって、ここでは分離可能な実数部及び虚数部の部分を使用している。
【図11A】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図11B】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図11C】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図11D】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図11E】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図11F】異なる位相値に対する送信波形と受信波形のリプレゼンレーションを示す。
【図12】スペクトル拡散受信機の他の実施例のブロック図であって受信したスペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部を使用している。
【図13A】スペクトル拡散受信機の他の実施例のブロック図であって、シリアル相関を用いている場合である。
【図13B】図13Aと関連した波形ダイヤグラムである。
【図14】スペクトル拡散受信機の一つの実施例のブロックであって、受信スペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部のためのシリアル相関を示している。
【図15A】スペクトル拡散器受信機の他の実施例のブロック図であって、受信スペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部のためのシリアル相関を示している。
【図15B】スペクトル拡散受信機のブロック図であって、受信スペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部に対する複数ビットのシリアル相関を使用している場合である。
【図15C】図15Bの受信機に従ってI又はQ波形の量子化の例を示すグラムである。
【図15D】スペクトル拡散受信機のその他の実施例のブロック図であって、受信スペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部に対する複数ビットのシリアル相関を用いている。
【図16】スペクトル拡散受信機の一つの実施例のブロック図であって、受信スペクトル拡散信号の分離可能な実数部及び虚数部に対する自己同期相関を用いている。
【図17A】好ましい送信機のブロック図である。
【図17B】代替の送信プロトコルの一つのダイヤグラムである。
【図17C】送信機により発生された典型的なSQAM波であって分離可能なI及びQ成分を使用している。
【図17D】好ましい送信プロトコルである。
【図18】好ましい非コヒーレント整合フィルタとの関連受信機成分の一つのブロック図である。
【図19】非コヒーレントシリアル相関器と関連受信機成分の1組の好ましいデジタル回路の実施例のブロック図である。
【図20】既知のタイミングウインドウ範囲内の典型的相関パルスを示すブロック図である。
【図21A】図18及び図19の回路と関連して用いた受信システムの部分好ましいデジタル回路の実施例を示す概略ダイヤグラムである。
【図21B】図18及び図19の回路と関連して用いた受信システムの部分好ましいデジタル回路の実施例を示す概略ダイヤグラムである。
【図22】出力の二乗和を計算するロバートソン(Robertson)装置のブロック図である。
【図23】特定のコードシーケンスに整合した相関器のブロック図である。
【図24A】スペクトル拡散送信機のデジタル回路のブロック図であって差動位相符号化を採用している場合の図である。
【図24B】スペクトル拡散送信機のデジタル回路のブロック図であって差動位相符号化を採用している場合の図である。
【図24C】図24A及び図24Bの一般的なブロック図である。
【図24D】典型的な入力データシーケンス及び位相符号化シンボルのコード出力シーケンスにおけるダイヤグラムである。
【図25A】受信信号からの追加情報を得るため位相デコーディングする受信機の二つの異なる実施例のブロック図である。
【図25B】受信信号からの追加情報を得るため位相デコーディングする受信機の二つの異なる実施例のブロック図である。
【図25C】受信信号からの追加情報を得るため位相デコーディングする受信機の二つの異なる実施例のブロック図である。
【図26】図25B及び図25Cに示した受信機の実施例による32シンボル送信技術における位相復号化を行うための好ましい受信機のブロック図である。
【図27A】8セクタ位相マップのための位相マップダイヤグラムである。
【図27B】16セクタ位相マップのための位相マップダイヤグラムである。
【図27C】ゼロからの位相基準オフセットを有する好ましい16セクタ位相マップダイヤグラムである。
【符号の説明】
2401…シリアル入力ストリーム、
2402…CRC(巡回冗長チェック)符号器、
2403…シリアルデータ信号、
2404…シリアル−パラレルレジスタ、
2405,2406…ライン、
2407…ラッチ、
2408…出力ライン、
2409…ロードラッチ信号、
2410…XORゲート、
2412…前の位相レジスタ、
2413…シンボル位相符号器、
2414…位相ステート信号、
2415,2435…クロック信号、
2418…位相選択信号、
2440…チップカウンタ、
2441…チップカウントライン、
2443…プリアンブル/フィルコード表、
2444…シンボルコード索引表、
2446…シンボルコード信号、
2447…XORゲート、
2448…セレクト信号、
2449…マルチプレクサ、
2453…最終シンボル信号、
2460…送信イネーブル信号、
2461…データ信号、
2462,2463…レジスタ、
2464…アドレス、
2466…シンボル表、
2470…前の位相状態レジスタ、
2472…XORゲート、
2475…ライン、
2476…位相選択器、
2477…位相選択信号、
2479…位相符号化信号、
2490…データシーケンス、
2491…データビット、
2492…データシーケンス、
2495…位相符号化データシンボルコード、
2497…出力信号、
M5,M17,M24,M4…シンボルコード、
S1,S2,S3…データシンボル,
2502…CPM相関器、
2510…位相識別器、
2511…実数部の相関信号、
2512…虚数部の相関信号、
2515,2517…比較器、
2516…振幅比較器、
2521…虚数部の符号信号、
2522…振幅比較信号、
2523…実数部の符号信号、
2530…セクタロジックブロック、
2531…3−ビット位相セクタ信号、
2552…CPM相関器、
2553,2554…積分器、
2560…位相識別器、
2561…実数部の相関信号、
2562…虚数部の相関信号、
2565…トランケート(切り捨て)ブロック、
2570…アドレス、
2571…セクタ一覧表、
2573…セクタ信号、
2580…レジスタ、
2581…前のセクタ信号、
2585…減算器、
2586…セクタ差信号、
2590…位相ビット一覧表、
2591…位相ビット信号、
2605…受信信号、
2610…複数個のCPM相関器、
2611…相関信号、
2612…実数部の相関信号、
2613…虚数部の相関信号、
2620…ベストオブMの検出器
2621…信号、
2625…実数部の相関信号マルチプレクサ、
2626…虚数部の相関信号マルチプレクサ、
2627…選択された実数部の相関信号、
2628…選択された虚数部の相関信号、
2630…位相計算ブロック、
2631…位相検出信号、
2635…前の位相検出メモリ、
2636…前の位相検出信号、
2640…減算器、
2641…位相差信号、
2642…振幅比較器。
Claims (6)
- 信号を差動位相符号化する装置であって、
分配器を備え、上記分配器の入力は複数個のビットを備え、上記分配器の第1の出力は上記複数個のビットの第1のサブセットを備え、上記分配器の第2の出力は上記複数個のビットの第2のサブセットを備え、上記複数個のビットの上記第2のサブセットの少なくとも1つのビットは上記複数個のビットの上記第1のサブセットと相互に排他的であり、
シンボル表を備え、上記シンボル表は複数個のシンボルコードを含み、上記シンボル表は入力として上記複数個のビットの上記第1のサブセットを有し、上記シンボル表は出力としてシンボルコードを有し、
位相レジスタ出力を有する位相レジスタと、
第1の入力として上記複数個のビットの上記第2のサブセットを有し、かつ第2の入力として上記位相レジスタの出力を有する位相決定回路とを備え、上記位相決定回路は上記レジスタに入力として接続された位相選択信号を出力として有し、
位相選択器を備え、上記位相選択器は第1の入力として上記位相選択信号を有し、かつ第2の入力として上記シンボルコードを有し、上記位相選択器は出力として位相符号化された信号を有し、
上記位相符号化された信号はチップストリームを備え、
上記位相符号化された信号に接続されたスイッチを備え、上記スイッチは偶数チップストリームと奇数チップストリームとを出力し、
上記奇数チップストリームに接続され、第1の波形を出力する奇数波形発生器と、
上記偶数チップストリームに接続され、第2の波形を出力する偶数波形発生器と、
上記第1の波形と第1の搬送波とに接続された奇数変調器と、
上記第2の波形と第2の搬送波とに接続された偶数変調器とを備え、上記第1の搬送波と上記第2の搬送波は位相が90度だけオフセットされ、
上記奇数変調器の出力と上記偶数変調器の出力とに接続された加算器を備え、上記加算器は合成された信号を出力することを特徴とする差動位相符号化装置。 - 上記合成された信号は連続位相変調信号であることを特徴とする請求項1記載の差動位相符号化装置。
- 上記スイッチはデマルチプレクサを備えたことを特徴とする請求項1記載の差動位相符号化装置。
- 信号を差動位相符号化する装置であって、
分配器を備え、上記分配器の入力は複数個のビットを備え、上記分配器の第1の出力は上記複数個のビットの第1のサブセットを備え、上記分配器の第2の出力は上記複数個のビットの第2のサブセットを備え、上記複数個のビットの上記第2のサブセットの少なくとも1つのビットは上記複数個のビットの上記第1のサブセットと相互に排他的であり、
シンボル表を備え、上記シンボル表は複数個のシンボルコードを含み、上記シンボル表は入力として上記複数個のビットの上記第1のサブセットを有し、上記シンボル表は出力としてシンボルコードを有し、
位相レジスタ出力を有する位相レジスタと、
第1の入力として上記複数個のビットの上記第2のサブセットを有し、かつ第2の入力として上記位相レジスタの出力を有する位相決定回路とを備え、上記位相決定回路は上記レジスタに入力として接続された位相選択信号を出力として有し、
位相選択器を備え、上記位相選択器は第1の入力として上記位相選択信号を有し、かつ第2の入力として上記シンボルコードを有し、上記位相選択器は出力として位相符号化された信号を有し、
上記シンボル表に接続されたデータレジスタと、
上記データレジスタに接続されたクロック信号とを備え、
これにより上記複数個のビットの上記第1のサブセットは上記データレジスタへとロードされ、かつ上記シンボル表からシンボルコードを選択するために用いられることを特徴とする差動位相符号化装置。 - 信号を差動位相符号化する方法であって、
信号ストリームを複数個のビットのセットに分配するステップを含み、ビットのセットの第1のサブセットはデータシンボルを備え、上記ビットのセットの第2のサブセットは位相選択シンボルを備え、上記位相選択シンボルの少なくとも1つのビットは上記データシンボルを備えたビットとは相互に排他的であり、
上記データシンボルに応答して複数個のシンボルコードから1つのシンボルコードを選択するステップと、
上記位相選択シンボルと前の位相値とに応答して位相値を選択するステップと、
上記シンボルコードを上記位相値で位相符号化するステップとを含み、位相符号化するステップは位相符号化された信号を発生し、上記位相符号化された信号は複数個のチップのストリームを備え、
上記複数個のチップのストリームを偶数チップストリームと奇数チップストリームに分配するステップと、
上記奇数チップストリームから第1の波形を発生するステップと、
上記偶数チップストリームから第2の波形を発生するステップと、
上記第1の波形を第1の搬送波で変調するステップと、
上記第2の波形を第2の搬送波で変調するステップとを含み、上記第1の搬送波と上記第2の搬送波は位相が90度だけオフセットされ、
上記変調された第1及び第2の波形を合成して合成された信号を形成するステップを含むことを特徴とする差動位相符号化方法。 - 上記合成された信号は連続位相変調信号であることを特徴とする請求項5記載の差動位相符号化方法。
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