JP2004007462A - フレア光の影響に対しデジタル画像を補正する方法 - Google Patents

フレア光の影響に対しデジタル画像を補正する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基準の黒い被写体に依存することなく、且つ、オリジナルのカメラにおける撮像されないフレア光を感知する必要なくデジタル画像の画素からフレア光の量を自動的に感知し、感知されたフレア光の量に対し画像を補正する。
【解決手段】デジタル画像を生成するためにフレア光の影響に対しデジタル画像を補正する方法であり、オリジナルのシーンから得られ撮像されたフレア光の影響を受けたソースデジタル画像に対し行われる。ソースデジタル画像は、オリジナルのシーンに対応する光度に対し既知の関係を有する複数の画素を含む。撮像されたフレア光の強度に関連する第1のフレア制御パラメータとオリジナルのシーンにおける撮像された光の平均強度レベルに関連する第2のフレア制御パラメータがソースデジタル画像から得られ、フレア補正関数は第1及び第2のフレア制御パラメータを用いて計算される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル画像処理方法に係り、特に、画像捕捉装置によりもたらされるフレア光による影響を除去するデジタル画像処理方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
プロの写真家やアマチュアの写真家によって使用されるカメラのほとんどは、一様に、フレア光、即ち、画像を形成する光の上に重なる画像を形成しない光の影響を受ける。カメラ設計者は一般的に、バッフルを組込んで、軸から外れたストレイの光源によるフレア光の影響の大きさを減衰しようとする。しかし、フレア光を完全に排除することのできるバッフルセットはない。フレア光の別の成分は、カメラの光学素子から散乱する散光によりもたらされる。例えば、レンズ表面上の汚れ又は指紋によって、光を散乱させてしまう。この光は、こういった汚れ又は指紋がなければ、画像を形成する光である。散光は、全体のフレア光に寄与する。フレア光は、記録された光度のダイナミックレンジを減少することにより画像に影響を与え、更に、カラーの被写体の彩度を減少させる影響を有する。強度レベルが高いフレア光を生成するカメラによって形成される画像は、コントラストが低くなる。
【0003】
特許文献1において、Fiskeにより、フレア光の影響を補正するよう設計された光撮像システムが開示される。Fiskeにより開示されるシステムは、画像からの光を検出し、検出された光の量に関連する信号を生成する検出器と、フレア光を観察し、観察されたフレア光の量に関連する信号を生成するフレア光検出器と、フレア光検出器からの信号に対応して画像検出器からの信号を少なくする補正装置とを含む。このシステムでは、フレア光の量は、別個の電子センサによって監視され、一方、画像を形成する光は、エリア電子撮像センサによって記録される。別個の電子センサによって生成される信号によっておおよその値が求められるフレア光成分は、エリア電子撮像センサによって生成される信号から引算され、それにより、フレア光の影響に関して画像を補正する。Fiskeにより開示されるフレア補正方法は、画像の形成に寄与する画像形成光と画像の形成に寄与しない非画像形成光の同時測定に依存する。
【0004】
特許文献2において、Omuraによってフレア補正方法が開示される。開示される方法は、以下の段階を含む。即ち、走査システムによって、光源により照射される基準画像を光走査して、基準画像に対応する基準画像情報を出力する段階と、走査システムにより得られた基準画像情報に基づいて、フレアにより引き起こされるる画像情報の劣化に関する応答を表す関数を生成する段階と、走査システムによって、光源により照射される文書を光走査する段階と、走査システムによって得られた画像情報と上述の関数を使用するデコンボリューション演算を行う段階とを含む。Omuraにより開示される方法は、特定の装置のフレア光分布の測定を明示的に使用するので、異なる装置からのデジタル画像の処理には適用できない。
【0005】
走査されたフィルム画像(動画フィルムフレームを走査することにより得られる)の平均輝度強度レベルは一般的に、走査ビデオカメラのレンズ組立体における散光によって、フレーム毎に望ましくなく異なる。動画フィルムをビデオに変換する一部のシステムは、「フレア補正」アルゴリズムを組み入れて、連続するフレーム間での望ましくない輝度の変化を滑らかにしている。特許文献3では、Levy外により、フレア補正ファクタ信号をデジタル的に生成し、そのフレア補正ファクタ信号を使用して、フレーム毎の望ましくない輝度の変化を補正するシステムが開示される。ビデオシステムに用いられるこれらの「フレア補正」方法は、光カメラによりもたらされるフレア光の影響を除去するよう設計されてはいない。
【0006】
特許文献4において、Nakamuraにより、フレア光の影響を補正するよう設計されたビデオカメラシステムが開示される。Nakamuraにより開示されるビデオカメラは、アナログビデオ信号を生成する画像センサと、アナログビデオ信号のうち所定の輝度レベル以上の成分は切り捨てるようアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換するA−D変換器と、デジタルビデオ信号に重なるフレア成分を除去するフレア補正回路が具備される。Nakamuraの方法では、デジタルビデオ信号の幾つかのフィールドの一定期間の間に検出される平均輝度レベルと、明るく照らされた被写体に関連してアナログ信号が切り捨てられる検出時間との両方に依存するフレア補正信号を計算する。フレア補正信号はデジタルビデオ信号から引算される。
【0007】
特許文献5において、Namizuka外によりフレア光の影響を取り除くよう設計された画像依存型の画像処理モデルを組込む画像処理方法の例が開示される。Namizukaの方法は、所定閾値以下のセンシング画像画素に基づくフレア光レベルを計算する処理段階を含む。計算されたフレア光レベルは、後の処理段階において画像データから引算される。Namizuka外により開示される方法では、フレア除去段階は、キャラクタデータを含む画像領域に関連するとして識別された画素データにのみ適用される。というのは、フレア除去段階は、2値処理された画素値を生成するよう設計されるからである。従って、Namizuka外により説明される「フレア」成分は、光学系によりもたらされる全体のフレア光というよりも、撮像されたキャラクタデータの所望の「ブラックレベル」により関連性があり、というのは、フレア補正は、同様に全体的にフレア光を経験する連続階調の画像領域に対して行われないからである。
【0008】
特許文献6では、Gilman外は、トーンスケール関数を用いることによりシステムのフレア光の影響を補正する方法を開示する。この方法では、照準トーンスケール関数、又は、曲線は、所定の最大濃度を有する所望の出力媒体に対する照準曲線の群から選択される。曲線群の各曲線は、暗い画像領域のコントラストに関連する曲線の傾斜が、画像領域が暗いほど大きくなるような形で構成される。従って、選択された照準曲線の適用は、デジタル画像に適用すると、画像捕捉装置又は印刷装置のいずれかによりもたらされるフレア光を補正するのと似た効果がある。Gilman外により開示される方法では、照準曲線の選択は、手動である。即ち、ユーザが、画像処理に使用されるべき照準曲線を選択しなければならない。
【0009】
マルチスペクトル遠隔感知システムは、多くの異なるスペクトル波長帯域の画像を記録する。散光による大気のかすみによって、感知された画像には高いシーン反射率値が高くなってしまう場合がある。この影響の大きさは光の波長に依存し、その影響は、波長が短いほど大きい。従って、マルチスペクトル遠隔感知システムの複数の帯域が、様々な度合いで大気のかすみにより影響を受ける。
【0010】
非特許文献1において、Chavezは、大気のかすみによる影響を取り除くデジタル画像処理方法を説明している。この方法では、暗い被写体に対応する画素値が、通常、光の長い波長に対応するマルチスペクトル画像の1つの帯域内に選択される。好適な暗い被写体は、赤外線波長帯域で感知される水で満たされたプールである。というのは、赤外線波長帯域は、大気のかすみによる影響が全くないか又は影響がほとんどないということで知られており、また、水は赤外線において反射率が既知であるからである。相対散乱モデル(波長の関数として大気のかすみの相対的な大きさに関する)を使用して、他のマルチスペクトル帯域のそれぞれに対して画素オフセットを計算する。画素オフセットは、それぞれのマルチスペクトル帯域に対する画像の画素データから引算される。結果として得られる処理画像は、大気のかすみの影響が取り除かれてり、マルチスペクトル画像のラジオメトリが回復されている。大気のかすみを取り除くために使用される線形引算計算は、可視波長撮像システムにおけるフレア光に対してのフレア光除去アルゴリズムに必要なものと同じである。しかし、Chavezにより説明される方法は、可視波長光カメラシステムに対してフレア光を除去するために直接適用することができない。というのは、多くの自然画像は、フレア光のない状態に対応する理想的な暗い被写体を含まないからである。
【0011】
【特許文献1】
米国特許第4,974,810号
【特許文献2】
米国特許第5,208,874号
【特許文献3】
米国特許第5,155,586号
【特許文献4】
米国特許第5,280,354号
【特許文献5】
米国特許第5,892,852号
【特許文献6】
米国特許第6,229,624号
【非特許文献1】
Chavez, “An Improved Dark−Object Subtraction Technique for Atmospheric Scattering Correction of Multispectral Data”, Remote Sensing ofthe Environment,第24版、1988年、p.459−479
【発明が解決しようとする課題】
従って、基準の黒い被写体に依存することなく、又は、オリジナルのカメラにおける撮像されないフレア光を感知する必要なく、デジタル画像の画素からフレア光の量を自動的に感知し、感知されたフレア光の量に対し画像を補正するデジタル画像処理方法が必要である。
【0012】
本発明は、上述した1つ以上の問題を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
簡単に要約すると、本発明の1つの面では、本発明は、フレア光の影響に対してデジタル画像を補正して、高められたデジタル画像を生成する方法にある。本発明の方法は、a)オリジナルのシーンから得られ、撮像されたフレア光の影響を受けており、オリジナルのシーンに対応する光度に対し既知の関係を有する複数の画素を含む、ソースデジタル画像を受信する段階と、b)ソースデジタル画像から、撮像されたフレア光の強度に関連する第1のフレア制御パラメータと、オリジナルのシーンにおける撮像された光の平均強度レベルに関連する第2のフレア制御パラメータとを生成する段階と、c)第1のフレア制御パラメータ及び第2のフレア制御パラメータを用いてフレア補正関数を計算する段階と、d)フレア補正関数及びソースデジタル画像から高められたデジタル画像を生成する段階とを含む。本発明の更なる面では、フレアパラメータは、ソースデジタル画像から生成される線形状態デジタル画像から得られる。線形状態デジタル画像の画素は、オリジナルのシーンに対応する光度と線形関係を有する。
【0014】
本発明の利点は、基準の黒い被写体に依存する必要なく、また、オリジナルのカメラにおける実際の撮像されないフレア光を感知する必要なく、デジタル画像の画素からフレア光の量を自動的に感知し、感知されたフレア光の量について補正することができる点である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の上述した面及び他の面、目的、特徴、及び、利点は、好適な実施例の詳細な説明、特許請求の範囲、及び、添付図面を参照することにより、より明らかに理解することができるであろう。
【0016】
デジタル画像は、1つ以上のデジタル画像チャネルで構成される。各デジタル画像チャネルは、画素の2次元アレイで構成される。各画素は、画像捕捉装置が受ける光の量に関連し、画素の幾何学的領域に対応する。カラーの撮像適用については、デジタル画像は一般的に、赤、緑、および、青のデジタル画像チャネルで構成される。他のチャネル構造も使用される。例えば、シアン、マゼンダ、および、イエローのデジタル画像チャネルである。モノクロの適用については、デジタル画像は、1つのデジタル画像チャネルで構成される。動き撮像適用は、デジタル画像を時系列に並べたものとして考えられる。当業者は、本発明が上述したデジタル画像のいずれにも適用することができ、且つ、それに制限されないことを認識するであろう。本発明では、デジタル画像チャネルを、行と列に配置された画素値の2次元的アレイとして説明するが、当業者は、本発明が、同様の効果を有するモザイク(非直線的)アレイにも適用できることを認識するであろう。
【0017】
本発明は、コンピュータハードウェアにおいて実施されうる。図1を参照しながら、以下において、画像捕捉装置10、デジタル画像プロセッサ20、画像出力装置30、及び、汎用制御コンピュータ40を含むデジタル撮像システムに関連しながら説明する。画像捕捉装置10はソースデジタル画像を生成して、この画像はデジタル画像プロセッサ20により受信される。デジタル画像プロセッサ20は、ソースデジタル画像から高められたデジタル画像を生成し、その高められたデジタル画像を出力装置30に転送して、表示させる。デジタル撮像システムは更に、キーボード及び/又はマウスポインタといった、操作者用の入力装置制御器60を含む。更に、本実施例で使用されるように、本発明は、コンピュータプログラムとしても実施することができ、その場合、プログラムは、オフラインメモリ装置70、即ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納され得る。記憶媒体には、例えば、磁気ディスク(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク)又は磁気テープといった磁気記憶媒体、光ディスク及び光テープといった光記憶媒体、機械読み取り可能なバーコード、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読出し専用メモリ(ROM)といった半導体電子記憶装置、又は、コンピュータプログラムを格納するために使用される他の任意の物理的な装置又は媒体が含まれ得る。本発明の方法は、本発明の方法の段階を実行するコンピュータコードを有するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトとして販売され得る。本発明を説明する前に、本発明は、パーソナルコンピュータといった任意の周知のコンピュータシステムにおいて好適に使用される点に留意することにより、本発明の理解が容易となるであろう。
【0018】
図1に示したデジタル画像プロセッサを、図2により詳細に示す。ソースデジタル画像101は、線形化モジュール110及びフレア変換アプリケータ140の両方に受信される。線形化モジュール110は、ソースデジタル画像101を解析するために、ソースデジタル画像101から線形状態デジタル画像102を生成する。線形状態デジタル画像102は、フレアレベルカルキュレータ120に受信される。カルキュレータ120は、線形状態デジタル画像102の画素を使用して、(a)少なくとも部分的に画像捕捉装置10によりもたらされる撮像されたフレア光の強度に関するフレア光値と、(b)画像捕捉装置10により撮像されたオリジナルのシーンの平均光度レベルに関する平均光値を計算する。フレア光レベル及び平均光レベルは、フレア制御パラメータの例である。フレア変換ジェネレータ130は、フレア光値及び平均光値を受信し、ルックアップテーブル(LUT)の形であるフレア補正関数を生成する。フレア補正関数は、フレア変換アプリケータ140によって受信され、アプリケータ140は、フレア補正関数をソースデジタル画像101に適用して高められたデジタル画像103を生成する。解析変数の計算及びフレア補正関数の構成の詳細は以下に説明する。
【0019】
線形化モジュール110は、2つのタスクを行う。1つは、画素平均化処理によってソースデジタル画像101の低空間分解能バージョンを生成する。低空間分解能の画素値は、線形化LUTによって変更されて、シーン空間デジタル画像102が形成される。シーン空間デジタル画像102の空間分解能は、約64×96画素である。従って、1,024×1,536画素の空間分解能を有するソースデジタル画像101に対して、シーン空間デジタル画像102の各画素は、ソースデジタル画像101の16×16画素のグループを平均化することにより計算される。本発明は、計算効率を良くするためにこのようなブロック平均化法を使用する。当業者は、本発明が、低空間分解能画像を生成するために他の方法も使用できることを認識するであろう。特に、ガウスコンボリューションフィルタが使用可能である。他の寸法を有するシーン空間デジタル画像102を使用することもできる。シーン空間デジタル画像102に対して64×96画素の寸法を選択する最も大きな理由は、画像の確率的ノイズである。約64×96画素の空間分解能を有する画像は、比較的かなりの強度レベルのノイズがないのである。従って、シーン空間デジタル画像102に依存する解析は、ソースデジタル画像101における画像ノイズの影響を受けにくくなる。
【0020】
線形化LUTの数学的形成は、ソースデジタル画像101の画素値の、その画素値が得られた光度との関係に依存する。線形化LUTを低空間分解能の画素値に適用することにより、変更された画素値が生成されるが、これは、その画素値が得られた光度に対し線形関係を有する。この関係の効果をあげるために、ソースデジタル画像101の画素値の光度に対する関係は既知でなければならない。本発明は、3つの基本的な形で画像データを受け取る。即ち、線形形式、対数形式、及び、指数形式である。線形画像データの場合、ソースデジタル画像101の画素値は、その画素値が得られた光と既に線形関係を有し、対応する線形化LUTは、恒等LUTである。即ち、出力画素値は入力画素値と等しい。対数及び指数の画像データの線形化LUTの形成はより複雑である。
【0021】
一部の撮像装置は、線形画素データを有するデジタル画像を生成することを、ユーザに対して可能にする。しかし、多くの撮像装置は、デフォルトで、指数画素データを有するデジタル画像を生成する。こういったデジタル画像は、一般的なコンピュータのモニタ上で表示されたときに自然に見えるからである。指数画像データを含むソースデジタル画像については、線形化LUTは、式(1)を用いて計算される。
【0022】
f(x)=kx                   (1)
ただし、パラメータnは2.4の値に設定され、パラメータkはデータを適切な数値内に正規化するために使用され、xは線形化LUTへ入力される画素値を表し、f(x)は、線形化LUTの出力値を表す。例えば、8ビット画像に対し、kの値は0.006863に設定され、これは、0乃至255の範囲におよぶ始まりの画素値を、0乃至4,095の範囲におよぶ出力範囲に広げる。対応する逆線形化LUTは、式(2)を用いて生成される。
【0023】
b(x)=(x/k)1/n               (2)
逆線形化LUTの式は、線形化LUTに用いられる関数に対し逆関数である。逆線形化LUTは、フレア補正関数を生成するために後で用いられる。
【0024】
本発明は、画像捕捉装置10として写真フィルムトランスペアレンシスキャナを用いて生成されるデジタル画像に使用することができる。ソースデジタル画像は、従来のフィルムカメラにより生成される写真フィルムトランスペアレンシを光電子写真式にスキャンすることによって上述したような装置によって生成される。同様に、本発明は、反射プリントスキャナによって生成されるデジタル画像にも使用することができる。このような種類の画像獲得システムでは、システムの各構成要素がフレア光を引き起こしてしまう。
【0025】
一部の写真フィルムトランスペアレンシスキャナは、線形画素データを有するデジタル画像を生成する。これらの装置に対しては、線形化LUTは、上述したように、恒等LUTである。他の写真フィルムトランスペアレンシスキャナは、対数の画素データを有するデジタル画像を生成する。対数の画素データの線形化LUTを生成するために使用する数式は、以下に式(3)として表す。
【0026】
g(x)=h(10x/1000−1)          (3)
ただし、パラメータhはデータを適切な数値範囲に正規化するために用いられ、xは線形化LUTに入力される画素値を表し、g(x)は線形化LUTの出力値を表す。12ビット画像に対し、パラメータhの値は、2.6331に設定され、これは、0乃至4,095におよぶ始まりの画素値を、0乃至32,767におよぶ出力範囲に広げる。対応する逆線形化LUTは、式(4)を用いて計算される。
【0027】
r(y)=1000log(y/h+1)          (4)
ただし、yは逆線形化LUTに入力される画素値を表し、r(y)は逆線形化LUTの出力値を表す。線形化LUT及び逆線形化LUTは互いに数学的に逆関数であるので、以下が成立する。
【0028】
x=r(g(x))                   (5)
当業者は、本発明が、線形、対数、及び、指数の3つの形式のうちの1つの形の画像画素データに制限されないことを認識するであろう。原則的に、光度s(x)に対し関数関係を有するものとして特徴付けられる画像画素データを、逆関数s−1(x)を生成できる限り、使用することができる。
【0029】
線形状態デジタル画像102は、フレアレベルカルキュレータ120によって解析されて、平均光値及びフレア光値が生成される。本発明は、平均光値Paveを計算するのに相加平均式(平均画素値)を使用する。従って、平均光値は、オリジナルのシーンにおける撮像された光の平均の及び全体の強度レベルに関する制御パラメータであり、平均画素値を表す。解析計算は、線形状態デジタル画像102の画像画素値に対し行われるので、平均光値は、画像捕捉装置10によって撮像された単位面積当りの光の平均強度レベルの尺度となる。
【0030】
画像捕捉装置10によって撮像されるフレア光の強度は、フレア光値によりおおよその値が求められる。一般的に、光学システムにより撮像されるフレア光パターンは、比較的滑らかな空間関数である。本発明は、フレア光パターンに対し、一定値の関数近似を使用する。フレア光パターンは、線形状態デジタル画像102の全ての画素値に寄与する一定値によって近似されるので、フレア光パターンの強度に対応する画素値より低い画素値はない。従って、最小画素値は、フレア光パターンの強度の上限の近似値を表す。しかし、最小画素値は、撮像されるシーン被写体からの光の寄与も有する。従って、画像捕捉装置10によって経験されるフレア光の実際の強度は、ゼロと最小画素値により制限される。本発明の好適な実施例は、以下の式(6)により与えられるように、フレア光値φとして最小画素値Pminの分数を使用する。
【0031】
φ=αPmin                    (6)
ただし、変数αはフレア光の実際の強度の最小画素値に対しての相対的な寄与を表す。変数αは、デジタル画像のデータベースを用いた実験により得られた経験に基づく定数である。変数αの値が高すぎると、処理されたデジタル画像は、望ましくない、過度に色飽和された画素をもたらし、画像の暗い領域において過度のコントラストをもたらす。変数αの値が低すぎると、処理されたデジタル画像は、ほとんど影響を受けないままとなる。本発明は、変数αに0.5の値を用いるが、他の値も有用であることに留意すべきである。一部のデジタル画像ソースでは、0.75の値が満足のゆく値をもたらす。一般的に1.0の値は高すぎる。一部の処理されたデジタル画像は、変数αの値を1.0にすると非常に高められるが、多くの画像は高められない。変数αの値が0.25以下であると、一般的に処理画像はあまり変化を示さない。
【0032】
カラーのデジタル画像については、最小画素値を計算するのに、2つの異なる方法が有用であることが分かっている。1つは、シーン空間デジタル画像102の赤、緑、及び、青の画素値の重み付け平均をとることにより、輝度のデジタル画像チャネルを得ることである。最小画素値Pminは、最小輝度画素値として計算される。本発明の好適な実施例は、最小画素値Pmin又は最小カラー画素値を形成するのに、赤、緑、及び、青の画素値の最小値を使用する。最小画素値Pminを計算するための最小カラー画素値方法は、輝度最小画素値方法より僅かに信憑性が高いことが分かっている。
【0033】
本発明では、フレア光レベルの計算において最小画素値を使用するが、当業者は、満足のゆく結果を得るために、他の数式を本発明に使用しうることを認識するであろう。例えば、線形状態デジタル画像102が、ソースデジタル画像101と同じ空間分解能で生成される場合、最小画素値は、確率的ノイズによって、フレア光の強度より小さくなることがある。線形状態デジタル画像102から画素値の累積ヒストグラムを計算し、固定の累積領域割合を使用することは、最小画素値の有用な代理としての役割を果たす。例えば、画像領域の0.1乃至1.0パーセントである固定の累積領域割合値が有用であることが分かっている。従って、フレア光値は、撮像されたフレア光の最小の強度レベルに関する制御パラメータである。フレア光値の計算の最も重要な面は、計算された値が、画像捕捉装置10により撮像されたフレア光の強度に信憑性が高く関連する点である。
【0034】
1つの光撮像システムに対してフレア光の相対強度を測定することは好都合であり、それにより、様々なシステムをより簡単に比較することができるようになる。本発明において、フレア光の強度の、100パーセント拡散シーンリフレクタMXの強度に対する比を使用する。変数ρとして示されるこの比は、以下に示すとおりである。
【0035】
ρ=φ/P100                    (7)
本発明の好適な実施例は、P100に近似するよう平均光値Paveを使用する。これは、式(8)に示す。
【0036】
100=Pave/Ω                 (8)
ただし、変数Ωは、グレイに統合する平均シーン反射率(integrate−to−gray average scene reflectance)を表し、16パーセントリフレクタに対応する約0.16と実験的で決められている。従って、ρの式は、
ρ=φΩ/Pave                   (9)
として表される。
【0037】
一般的な撮像システムは、ρの値の範囲が限定されている。専門家用のカメラシステムは、0.001までの値を測定した。使い捨てフィルムカメラシステムは、0.07までのρ値を有することができる。光撮像システムのレンズ表面上に指紋が付けられている場合、ρ値は0.15までの高い値となることもある。しかし、これらのρ値は極端である。専門家用のカメラでも、カメラの視野の直ぐ外に強烈な光源があるシーンを撮影する場合は、高い強度レベルのフレア光を生成してしまう。0.03乃至0.04の範囲における対応するρ値が可能である。
【0038】
シーン強度の範囲が小さい自然シーンを撮影することが可能である。このようなシーンを、低フレア光性能カメラを使って撮影すると、計算されたフレア光値は、実際のフレア光の強度を過度に予測してしまう場合がある。このような状況を回避するために、本発明の好適な実施例は、以下に示すように、変数ρに対する値τに基づいて、フレア光値の最大値を制限する。
【0039】
もし、ρ>τならば、
φ=τPave/Ω                  (10)
本発明は、変数τに対し0.035の値を使用する。この値は、専門家用のカメラシステムの変数ρに対する高い値に対応する比較的堅実な設定値である。τの値を0.035に設定してあると、低フレア光性能カメラから得られるデジタル画像は、補正が不足し(即ち、システムは、処理されたデジタル画像から可能な限りのフレアを取り除かない)、最高フレア光性能カメラから得られるデジタル画像は、適切にフレアが補正される。変数τの設定値は、大きくシステム設計に依存するものであり、即ち、τの値は、ソースデジタル画像101を生成するのに使用される光学系の期待されるフレア光性能に依存して、高く又は低く設定することができる。
【0040】
本発明の別の実施例では、フレアレベルカルキュレータ120は、画像捕捉装置10からのソースデジタル画像102と共に、フレアメタデータ104(図2に示す)を受信する。フレアメタデータ104は、画像捕捉装置10に特有であるフレア光性能を示す。このフレアメタデータ104は、画像捕捉装置10により記録され、値τを変化するのに用いられる。本発明では、メタデータに、3つの可能な値を使用する。即ち、0、1、及び、2であり、それぞれ、高フレア光性能カメラ、中フレア光性能カメラ、及び、低フレア光性能カメラを示す。τの対応値は、それぞれ、0.035、0.05、及び、0.75に設定される。本発明のこの実施例は、上述した好適な実施例よりも実施するのが複雑であり、というのは、メタデータ104がソースデジタル画像と調整されなければならないからである。しかし、メタデータ104が、ソースデジタル画像を生成するのに用いられた光学系の予期されるフレア光性能を正確に表す場合、メタデータを用いた実施は、優れた結果をもたらす。
【0041】
一般的に、画像捕捉装置10の感光素子に到達するフレア光の量は、画像捕捉装置の光学素子の品質(例えば、光学素子の分散及びバッフル特性)と、シーンの照明幾何学(例えば、カメラは光源に向いているか又は光源からそれているか)に影響される。従って、同じ画像捕捉装置を用いて生成される異なるデジタル画像は、異なる量のフレア光の影響を受ける。従って、本発明によって受信されるメタデータ104は、デジタル画像からフレアが取り除かれる度合いを変化させるために使用される。専門家用のカメラ(フィルム又はデジタル)では、本発明は、0.035の値τを示すメタデータ104値を使用する。使い捨てカメラでは、メタデータ104値は、0.075の値τを示す。オートフォーカスカメラ(着脱不可のレンズを有する小さいカメラ)では、メタデータ104値は、0.05の値τを示す。当業者は、画像捕捉装置の異なる階級に応じて、他の値τがメタデータにより指示可能であることを認識するであろう。
【0042】
フレアに関するメタデータ104は、カメラのフレア光性能を示すために使用できる。このために、カメラのフレア特性を測定することができ、測定されたフレア特性は、メタデータ104として数値に符号化される。従って、上に列挙した例に対し、メタデータ104はそれぞれ、0.035、0.05、及び、0.075として受け取られることとなる。従って、この方法では、フレア特性を表すメタデータは、任意の数値をとることができる。
【0043】
フレア変換ジェネレータ130は、式(11)を用いて、LUTの形で実施されるフレア関数を構成するのにフレア光値を使用する。
【0044】
Ψ(x)=x−φ                  (11)
ただし、xはフレア関数に入力される画素値を表し、Ψ(x)はフレアが取り除かれた画素値を表す。式(6)により与えられるフレア関数は、単純な線形減算式である。これは、光学系におけるフレア光が画像を形成する光線に重なるという事実によるものである。従って、画像画素データが変換されて、画素データが得られる光度に対し線形関係を有するようにされると、光学系におけるフレア光の重なりは、引算により数学的に補正され得る。実際の光学系におけるフレア光は空間的に変化する分布を有することができるが、本発明に採用する空間的に変化しない近似値も、非常に良好に機能する。
【0045】
本発明は、フレア関数LUTと、線形化LUT(F)と、逆線形化LUT(F)を組合わせて、LUTの形で実施されるフレア補正関数を形成する。これは、ソースデジタル画像101の画素値に直接適用されて、高められたデジタル画像103を生成することができる。フレア補正LUTξ(x)を構成するための数式は、以下の式(12)により得られる。
【0046】
ξ(x)=F(Ψ(F(x))           (12)
ただし、xは、ソースデジタル画像の値を表し、ξ(x)は、フレア光の影響が除去された高められたデジタル画像の対応する画素値を表す。図3は、フレア光の変数φに異なる値を用いて本発明により生成されるフレア補正LUTの群を示す。これらは、対数の画像データに直接適用されるフレア補正関数の非線形を描いている。同様に、図4は、フレア光の変数φに異なる値を用いて本発明により生成されるフレア補正LUTの群を示し、これは、指数の画像データに直接適用されるフレア補正関数を示す。
【0047】
或いは、線形化LUTをソースデジタル画像101に適用して、線形化されたデジタル画像を生成することもできる。フレア関数LUTを線形化されたデジタル画像に適用して、線形化/フレア補正されたデジタル画像を生成することができる。その場合、逆線形化LUTを、線形化/フレア補正されたデジタル画像に適用して、高められたデジタル画像を生成することができる。
【0048】
多くのデジタルカメラは、指数法則の指数関数を適用する前に、画像画素データにレンダリングトーンスケール関数を適用する。レンダリングトーンスケール関数を適用することにより、より優美なハイライトクリッピング特性と全体的に所望のコントラストを有する処理画像を生成する。従って、レンダリングトーンスケール関数を適用することにより、ソースデジタル画像の画素値の、オリジナルのシーンにおける光度との関係が変更される。
【0049】
本発明は、米国特許第5,300,381号(Buhr外)に開示される方法を用いる。この特許は本願に参考として組込まれる。本発明はこの特許に開示される方法を使用して、レンダリングトーンスケール関数T(x)を生成して、オリジナルのデジタルカメラにより適用されるレンダリングトーンスケール関数に近似させる。逆レンダリングトーンスケール関数T‐1(y)は、以下の通りに計算される。関数T()と、Xmin(最小領域値)及びXmax(最大領域値)により画成される領域が与えられると、関数T−1()は、反復過程により計算される。まず、関数T−1()の領域が、最小領域値Xmin以上及び最大領域値Xmax以下の値xすべてに対し関数T(x)を評価することにより決められる。関数T()の最小及び最大評価値は、それぞれ、Ymin及びYmaxとして見つけられる。最小評価値Ymin乃至最大評価値Ymaxにおける全ての値yに対し、yに最も近い関数T(x)値、つまり、y以下である値が見つけられる。関数T‐1(x)の値は、対応するx値により与えられる。
【0050】
本発明のこの実施例において、線形化LUT(F)は、式(13)により与えられるように、式(1)により説明される関数f(x)を、逆レンダリングトーンスケール関数T−1(x)とカスケードする(cascading)ことにより構成される。
【0051】
=T−1(f(x))               (13)
逆線形化LUT(F)は、式(14)により与えられるように、式(2)により説明される関数b(x)を、レンダリングトーンスケール関数T(x)とカスケードすることにより構成される。
【0052】
=b(T(x))                 (14)
フレア補正関数は、式(12)を用いて構成される。拡張された形式で書くと、フレア補正関数は、式(15)の通りに与えられる。
【0053】
ξ(x)=b(T((Ψ(T−1(f(x)))     (15)
フレア光の影響を取り除くために式(11)により与えられる数式は、大気のかすみによる影響を取り除くために必要な式と同様である。本発明は、フレア光の影響を除去するために設計されているが、大気のかすみにより品質が下がってしまうデジタル画像に対しても良好に役割を果たす。光が散乱した照明条件下で撮影された画像にも、フレア光及び大気のかすみによる劣化と同様の劣化がもたらされる。本発明は、散乱した照明条件により劣化した画像に対しても良好にその役割を果たす。
【0054】
本発明が、式(11)によって説明されるようにフレア光の影響を取り除くために使用されると、デジタル画像全体の輝度が影響を受ける。本発明が、輝度バランスアルゴリズム、即ち、デジタル画像の輝度を調節するアルゴリズムと共に使用されると、演算の順序が重要になってくる。本発明を最初にデジタル画像に適用し、その次に輝度バランスアルゴリズムを適用すると、デジタル画像の輝度を調節することができる。この方法によると、本発明の画像全体の輝度への影響は、後続の段階において輝度バランスアルゴリズムを適用することにより、無効にされる。しかし、デジタル画像全体の輝度に影響を与えることなく、フレアの影響を除去することを要求する適用に対し、本発明は、式(11)に変更を加え、式(16)に示すようにフレア補正関数を計算する。
【0055】
Ψ(x)=(x−φ)φ/(φ−φ)        (16)
ただし、φは、中間トーングレイ値に対応する画素値、例えば、18パーセントのシーンリフレクタに対応する画素値を表す。式(11)により表される式は、全ての画素の値を変更するが、処理されたデジタル画像が出力撮像装置上で見られると、画像の暗い領域が最も影響を受けたように見える。しかし、値φが大きいと、処理されたデジタル画像全体の輝度は減少する傾向がある。式(16)によって、数値の画素値をφと等しく維持する。従って、Ψ(φ)は、φと等しいことが分かる。従って、式(16)が使用されると、中間トーン画素値は比較的変更せず、従って、デジタル画像全体の輝度特性は維持される。従って、本発明は、輝度バランスアルゴリズムと一緒に使用されるか、又は、予めバランスがとられたデジタル画像を処理してフレア光の影響を除去し、デジタル画像輝度特性を維持することもできる。
【0056】
本発明の別の実施例では、高められたデジタル画像103は、電子表示装置を使用して画像出力装置30上に表示される。デジタル画像システムのユーザは、グラフィカルユーザインタフェースコンピュータソフトウェアプログラムのコンテキストにおいて表示された画像を見る。ユーザには、グラフィカルユーザインタフェースの1つのエレメントとして、フレア調整制御部が与えられ、これは、入力制御装置60を介して作動される。グラフィカルユーザインタフェースコンピュータソフトウェアプログラムのフレア調節制御部は、ユーザの調節選択に応じてフレア光値に変更を行う。変更されたフレア光値を、上述したような方法と同じような方法で使用して、第2の高められたデジタル画像103が生成される。第2の高められたデジタル画像103は、次に、画像出力装置30上で表示され、それにより、ユーザが調節の効果を評価することができる。
【0057】
図5は、ユーザによる手動の調整により生成されるフレア補正関数の群を示す。ユーザは、高められたデジタル画像103を生成する処理において、フレアを除去する又は加えることの両方が可能である。図5に示す低いスロープ曲線は、ソースデジタル画像へのフレア光の追加に対応する。本発明は、フレア光の影響を除去するよう主に設計されるが、一部のユーザ又は一部のイメージの種類には、フレアを加えることによりより好ましい画像が得られる。
【0058】
本発明の好適な実施例は、ソフトウェアプログラムとして説明した。当業者は、そのようなソフトウェアの等価物がハードウェアとして構成されうることを認識するであろう。画像処理アルゴリズム及びシステムは周知であるので、本願は、本発明の方法の一部を形成する、又は、本発明の方法とより直接的に協働するアルゴリズム及びシステムに、特に、関する。そのようなアルゴリズム及びシステムの他の面、及び、本願に関連する画像信号を生成する又は処理するハードウェア及び/又はソフトウェアは、本願において具体的に示され説明されていないが、従来周知であるシステム、アルゴリズム、コンポーネント、及び、エレメントから選択され得る。上述のように説明が与えられるに、それらのコンピュータプログラムとしてのソフトウェア実施は、従来通りであり、当業者にとっては当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのデジタル撮像システムの構成要素を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示すデジタル画像プロセッサの詳細を示す機能ブロック図である。
【図3】対数のデータに対して本発明により生成されるフレア補正関数の群を示すグラフである。
【図4】指数のデータに対して本発明により生成されるフレア補正関数の群を示すグラフである。
【図5】手動による調整で、対数のデータに対して本発明により生成されるフレア補正関数の群を示すグラフである。
【符号の説明】
10 画像捕捉装置
20 デジタル画像プロセッサ
30 画像出力装置
40 汎用制御プロセッサ
50 モニタ装置
60 入力制御装置
70 オフラインメモリ装置
101 ソースデジタル画像
102 線形状態デジタル画像
103 高められたデジタル画像
104 メタデータ
110 線形化モジュール
120 フレアレベルカルキュレータ
130 フレア変換ジェネレータ
140 フレア変換アプリケータ

Claims (3)

  1. 高められたデジタル画像を生成するために、フレア光の影響に対しデジタル画像を補正する方法であって、
    a)オリジナルのシーンから得られ、撮像されたフレア光の影響を受けており、上記オリジナルのシーンに対応する光度に対し既知の関係を有する複数の画素を含む、ソースデジタル画像を受け取る段階と、
    b)上記ソースデジタル画像から、撮像されたフレア光の強度に関連する第1のフレア制御パラメータと、上記オリジナルのシーンにおける撮像された光の平均強度レベルに関連する第2のフレア制御パラメータとを生成する段階と、
    c)上記第1のフレア制御パラメータ及び上記第2のフレア制御パラメータを用いてフレア補正関数を計算する段階と、
    d)上記フレア補正関数及び上記ソースデジタル画像から、高められたデジタル画像を生成する段階とを含む方法。
  2. 上記ソールデジタル画像から線形状態デジタル画像を生成する段階を更に含み、
    上記線形状態デジタル画像の画素は、上記オリジナルのシーンに対応する光度に対し線形関係を有する請求項1記載の方法。
  3. 上記フレア制御パラメータは、上記線形状態デジタル画像から生成される請求項2記載の方法。
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