JP2004006455A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ALD法による窒化珪素分子層を用いるゲート絶縁膜構造を有する半導体デバイスにおいて、不純物の再拡散が少なく、ボロン突き抜けが抑制され、直接トンネル・リーク電流が小さい半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板2に形成されたソース領域3とドレイン領域4と、シリコン基板上に形成されたゲート絶縁膜5とゲート電極8とソース電極3Aとドレイン電極4Aとを備えた半導体装置であって、ゲート絶縁膜5が、シリコン基板2上に形成されたシリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜6上に形成された窒化珪素分子層7とからなる。あるいは、ゲート絶縁膜5が、シリコン基板2上に形成された窒化珪素分子層7からなる。低温プロセスで窒化珪素分子層7の誘電率を7以上にし、かつ、欠陥密度を小さくすることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体装置や集積回路に使用する新規なゲート絶縁膜構造を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリコンのMOS電界効果型トランジスタ(以下、MOSFETと呼ぶ)のゲート絶縁膜やDRAMのキャパシタ用絶縁膜等には、シリコン(Si)の熱酸化膜(以下、SiO2 膜と呼ぶ)が用いられている。
半導体デバイスの高集積化に伴い、スケーリング則の要請からMOSFETのゲート絶縁膜も薄膜化が要求されている。因みにゲート長100nm以下のMOSFETについては、膜厚2.0nm以下のゲート絶縁膜が必要とされている。
【0003】
このようなSiO2 膜の薄膜化においては、次のような問題がある。
(1)pチャンネルMOSFETにおいてゲート絶縁膜が薄いと、ゲートに使用する多結晶シリコン(以下、ポリSiと呼ぶ)への高濃度ボロン打ち込み後の活性化アニールの際に、SiO2 膜をボロンが突き抜けてしまい、チャンネルにボロンが拡散することである。
このような場合には、チャンネルの不純物濃度が設計通りにならずトランジスタの閾値の制御が困難になる。また、ボロンが絶縁膜自体を通過すること、あるいは、絶縁膜に蓄積されることにより、絶縁膜の信頼性が劣化する。
(2)SiO2 膜の薄膜化に基づく直接トンネル電流の増加により、リーク電流が増大し、消費電力が増加し、また、素子の信頼性が著しく低下する。
【0004】
このため、SiO2 膜に代わるゲート絶縁膜の開発研究が行われている。シリコン窒化膜はボロンの拡散バリアとなることが知られており、また、誘電率がSiO2 膜より大きいので直接トンネル電流が低減できる。
これらの理由から、シリコン酸窒化膜ゲート絶縁膜、シリコン窒化膜ゲート絶縁膜、SiO2 膜上にシリコン窒化膜を積層したシリコン窒化膜/SiO2 膜スタックゲート絶縁膜、あるいはシリコン酸窒化膜上にシリコン窒化膜を積層したシリコン窒化膜/シリコン酸窒化膜スタックゲート絶縁膜などがゲート絶縁膜として検討されている。
【0005】
本発明者は、後述する原子層堆積法(Atomic Layer Deposit、以下、ALD法と呼ぶ)を用いて、シリコン窒化膜のSiO2 換算膜厚として、例えば、1.5〜2nmを得るために、シリコン窒化膜の堆積をおおよそ単分子層単位の精度で実現した。本発明においては、ALD法により得られるシリコン窒化膜を、従来のシリコン窒化膜、または、熱窒化膜と区別するために、以下、窒化珪素分子層と呼ぶ。
本発明者は、ALD法により作製した窒化珪素分子層の膜質の改善、すなわち、欠陥密度の減少、化学量論的組成の実現等の改善を行う試みとして、窒化珪素分子層を形成した後に、窒素ガスによる850〜1000℃程度のアニーリングを試みた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ALD法で形成した窒化珪素分子層の窒素によるアニールにおいては、誘電率が5.7であり、熱窒化膜の誘電率7よりも小さく、直接トンネル電流の抑制が十分でなく、また、ボロン拡散バリアとして十分でないと言う課題があった。また、トランジスタの微細化が進む中で不純物プロファイルが変化しないように低温処理プロセスが望ましいが、上記アニール工程ではなお不十分であるという課題もあった。
このように、現状では、膜厚2.0nm以下のゲート絶縁膜に対応した、リーク電流が少なく、トランジスタの閾値電圧の制御性に優れ、かつ、信頼性の高い、実用に耐え得る半導体装置、及び、その製造方法が知られていない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、ALD法により堆積した窒化珪素分子層を用いるゲート絶縁膜構造を有するMOSキャパシタ、MOSFET等の半導体デバイスにおいて、不純物の再拡散が少なく、ボロン突き抜けが抑制されており、リーク電流がより小さく、かつ、絶縁膜の信頼性が高い半導体装置、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の半導体装置は、シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたゲート絶縁膜とゲート電極とソース電極とドレイン電極と、を備えた半導体装置であって、ゲート絶縁膜が、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜,シリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜上に形成された窒化珪素分子層とから形成されることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたゲート絶縁膜とゲート電極とソース電極とドレイン電極と、を備えた半導体装置であって、ゲート絶縁膜がシリコン基板上に形成された窒化珪素分子層である形成ことを特徴とする。
本発明の半導体装置に使用する窒化珪素分子層の誘電率は7以上である。また、本発明の半導体装置に使用するゲート絶縁膜の厚さは、シリコン酸化膜厚さ換算で、2.0nm以下である。
この構成によれば、ゲート絶縁膜が、誘電率の大きい窒化珪素分子層を構成要素とするので、ゲート絶縁膜の直接トンネル電流によるリーク電流が小さい半導体装置を得ることができる。
さらに、pチャネルMOSFETにおいて、ゲート電極であるゲートポリシリコンへの高濃度ボロン打ち込み後の活性化アニールの際に、ボロンがゲート絶縁膜を突き抜けないので、チャネルにボロンが拡散せず、チャネルの不純物密度分布が設計通りに得られ、MOSFETの閾値の制御が良好な半導体装置を得ることができる。さらに、ゲート絶縁膜にボロンが入り込まないのでゲート絶縁膜の信頼性が高い半導体装置を得ることができる。
また、ゲート絶縁膜の厚さが、シリコン酸化膜厚さ換算で、2.0nm以下が可能であるので、動作速度の速い半導体装置を得ることができる。
【0009】
本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン基板に形成されるソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されるゲート絶縁膜とゲート電極とソース電極とドレイン電極と、を備えた半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜上に、ALD法により窒化珪素分子層を形成する工程と、この工程の次にこの窒化珪素分子層をアンモニアガス雰囲気中でアニールする工程とからなるゲート絶縁膜形成工程を含むことを特徴とする。
また、シリコン基板上にALD法により窒化珪素分子層を形成する工程と、この工程の次に窒化珪素分子層をアンモニアガス雰囲気中でアニールする工程とからなるゲート絶縁膜形成工程を含むことを特徴とする。
前記アニール工程は、ALD法に使用する装置内で窒化珪素分子層を形成する工程に連続して行われることを特徴とする。また、このアニール工程は、アニール温度が350〜650℃であり、アンモニアガスの圧力が10kPa〜100kPaであることを特徴とする。
この構成によれば、ALD法による窒化珪素分子層の膜質改善を良好に行うことができるので、誘電率が大きく、かつ、ボロン拡散抑止能の高い窒化珪素分子層を形成できる。
従って、窒化珪素分子層と熱酸化膜を積層した窒化珪素分子層ゲート絶縁膜スタック、または、窒化珪素分子層ゲート絶縁膜の耐圧や寿命などの特性を大幅に改善することができる。また、消費電力が小さく、かつ、高速な動作速度を有する半導体装置を製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実質的に同一の部材又は同一の部分には同一の符号を付して説明する。
はじめに本発明の半導体装置の第1の実施の形態を示す。
図1は本発明に係る第1の実施の形態による半導体装置の構成を示す断面図である。図示するように、本発明の半導体装置であるMOSFET1は、例えばpMOSFETであり、n型Si基板2に形成されたp+ ソース領域3及びp+ ドレイン領域4と、Si基板2上に形成されたゲート絶縁膜5とを有している。
【0011】
ゲート絶縁膜5は、SiO2 膜、シリコン窒化膜、または、シリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜6と、この絶縁膜6上に形成された窒化珪素分子層7から形成されている。このゲート絶縁膜5の上にゲート電極8(ポリSi膜8)が形成されている。
【0012】
また、ゲート絶縁膜5とゲート電極8の両側壁には、絶縁膜からなるサイドウォール9が形成されている。さらに、ソース領域3上とドレイン領域4上にはソース電極3A,ドレイン電極4Aが設けられている。
【0013】
図において、p+ ソース領域3及びp+ ドレイン領域4に隣接するp領域12は、LDD(Lightly Doped Drain)構造のために設けられている。この構造により、チャネルの電界強度が緩和され、耐圧と信頼性がさらに向上する。
【0014】
図2は、本発明に係る第2の実施の形態による半導体装置の構成を示す断面図である。図示するように、本発明の半導体装置であるMOSFET10は、例えばpMOSFETであり、n型Si基板2上に形成されたp+ ソース領域3及びp+ ドレイン領域4と、Si基板2上に形成されたゲート絶縁膜7(5A)を有している。
【0015】
ゲート絶縁膜7(5A)は、図1の絶縁膜6の無い構造で、窒化珪素分子層7により形成され、この窒化珪素分子層7上にゲート電極8(ポリSi膜8)が形成されている。また、窒化珪素分子層7とゲート電極8の両側壁には、絶縁膜からなるサイドウォール9が形成されている。さらに、ソース領域3上と、ドレイン領域4上にはソース電極3Aとドレイン電極4Aが設けられる。
【0016】
図において、p+ ソース領域3及びp+ ドレイン領域4に隣接するp領域12は、LDD(Lightly Doped Drain)構造のために設けられている。この構造により、チャネルの電界強度が緩和され、高耐圧と高信頼性がさらに向上する。
【0017】
なお、図1と図2において、pチャネルのMOSFETとして説明をしたが、基板と、ソースと、ドレインと、ゲート電極の導電型を反対にすればnチャネルのMOSFETにも適用でき、また、pチャネルのMOSFETとnチャネルのMOSFETによるCMOSFETにも適用できることはいうまでもない。
【0018】
本発明の半導体装置は、従来のSiO2 膜によるゲートでは、特性が向上しにくくなる短チャネルMOSFETに適している。
ここで、高速動作させるためには、ゲート長をおおよそ100nm以下とする必要があり、例えば、ゲート長が100nmでは、ゲート絶縁膜5の厚さを、SiO2 換算膜厚(Equivalent Oxide Thickness、以下、EOTと呼ぶ)で、1.5〜2.0nm程度が必要であり、ゲート長が85nm、65nm、45nm及び32nmの場合は、ゲート絶縁膜(5,5A)の厚さをEOT換算で、それぞれ、1.5〜1.9nm、1.0〜1.5nm、0.8〜1.2nm、及び0.6〜0.8nm程度が必要である。従って、図1の本発明の半導体装置1において、絶縁膜6と窒化珪素分子層7とからなるゲート絶縁膜5の合計厚さは、EOT換算で2.0nm以下であることが必要である。同様に、図2の本発明の半導体装置10において、ゲート絶縁膜5Aである窒化珪素分子層7の厚さが、EOT換算で2.0nm以下が必要である。
【0019】
本発明の半導体装置は、ゲート絶縁膜にSiO2 膜よりも誘電率が大きく、また、従来の窒化珪素分子層よりも大きな誘電率を有し、かつ、ボロン拡散抑止能が高い窒化珪素分子層7を用いるので、従来のSiO2 膜、及び、従来の窒化珪素分子層では、直接トンネル・リーク電流の増大のため、またボロン拡散抑止能が低いために実現が難しかった、EOT換算で2.0nm以下のゲート膜厚を実現できる。
従って、半導体装置のゲート長の短縮化が可能となり、半導体装置による集積回路の集積度を画期的に向上させることができる。
【0020】
次に、本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施の形態を示す。
図3(a)〜図3(f)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程流れ図である。図は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置1のpMOSFETの製造工程を説明している。
図3(a)に示すように、n型Si基板2上に、SiO2 膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、または、シリコン窒化膜の何れか1つの絶縁膜6を形成する。ここでは、熱酸化法によるSiO2 膜6による例を説明する。
次に、SiO2 膜6上にテトラクロロシランガス(以下、SiCl4 ガスと呼ぶ)およびアンモニアガス(以下、NH3 ガスと呼ぶ)を用いたALD法により窒化珪素分子層7を堆積し、ALD装置内で直ちに、この窒化珪素分子層7をNH3 ガス中でアニール処理する。例えば、膜厚1.7±0.2nmのSiO2 膜6上に、極めて薄い層(0.3±0.1nm)の窒化珪素分子層7を、ALD法により形成する。窒化珪素分子層7を堆積させた後、ALD装置内で、直ちにNH3 ガス雰囲気中でアニール処理を行う。このアニール処理は、温度が350〜650℃であり、NH3 ガス圧力は10kPa〜100kPaである。
次にポリSi層8の堆積を行う。
【0021】
図3(b)に示すように、上記堆積層を周知の、例えば電子ビームリソグラフィー(以下、EBリソグラフィーと呼ぶ)でパターンニングし、所定の寸法となるように不要部分をエッチングして除去し、ゲート絶縁膜5及びゲート電極8を形成する。ゲート絶縁膜5及びゲート電極8を形成後に、BF2  + イオン21をイオン注入し、LDD構造のp領域20を形成する。
【0022】
次に、図3(c)に示すように、基板上に例えばCVD法によるSiO2 膜22(以下、CVDSiO2 膜と呼ぶ)を、200nm〜500nm程度堆積させる。
【0023】
つづいて、図3(d)に示すように、RIE(Reactive Ion Etching)による異方性エッチングによってこのCVDSiO2 膜22をエッチングし、ゲート絶縁膜5及びゲート電極8の側面部にのみCVDSiO2 膜22を残しサイドウォール9を形成する。
【0024】
次に、図3(e)に示すように、ソース領域3及びドレイン領域4となるp+ 領域23を、例えばBF2  + イオン24を、注入エネルギー20keV、ドーズ量5×1015個/cm2 で打ち込み、その後、N2 雰囲気中で10分間、850℃でアニールすることにより形成する。
【0025】
そして、図3(f)に示すように、層間絶縁膜25を堆積し、電極部分をEBリソグラフィー及びRIEエッチングにより開口する。
最後に、電極となる金属をスパッタ法などにより堆積し、ソース電極3A、ドレイン電極4A、ゲート電極8Aを形成する。この電極材料は、Alや銅などを使用できる。
【0026】
本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、SiCl4 ガスおよびNH3 ガスを用いてALD法により窒化珪素分子層7を堆積する工程と、ALD装置内で直ちに窒化珪素分子層7を、NH3 ガス雰囲気中で低温アニーリングする工程とにより、欠陥密度の減少や化学量論的組成形成等の膜質の改善を行う。これにより、化学量論的組成が形成されるので誘電率が大きく、リーク電流が小さくなる。また、欠陥が減少するので、ボロン拡散抑止能力が高くなる。また、低温でアニールできるので、不純物再分布が抑制される。
【0027】
次に、本発明の半導体装置の製造方法の第2の実施の形態を示す。
図4(a)〜図4(f)は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程流れ図である。図は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置10の製造工程を説明している。
最初に、図4(a)に示すように、n型Si基板2上に、SiCl4 ガスおよびNH3 ガスを用いたALD法により、1.5nm〜2nm前後の薄い窒化珪素分子層7を堆積し、ALD装置内で直ちに、NH3 ガス雰囲気中でアニール処理を行う。例えば、EOT換算膜厚でおおよそ1.5nm〜2nm前後の薄い窒化珪素分子層7をALD法で堆積し、ALD装置内で直ちにNH3 ガス雰囲気中でアニール処理を行う。このアニール処理は、温度が350〜650℃、NH3 ガス圧力が10kPa〜100kPaであり、低温プロセスである。
次にポリSi層8の堆積を行う。
【0028】
次に、図4(b)に示すように、上記堆積層を周知の、例えば、EBリソグラフィーによりパターンニングし、所定の寸法となるように不要な部分をエッチングして除去し、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成後に、BF2  + イオン21をイオン注入し、LDD構造のp領域20を形成する。
【0029】
次に、図4(c)に示すように、基板上に例えばCVDSiO2 膜22を、200nm〜500nm程度堆積させる。
【0030】
そして図4(d)に示すように、RIE(Reactive Ion Etching)による異方性エッチングによってこのCVDSiO2 膜22をエッチングすると、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側面部にのみCVDSiO2 膜22が残りサイドウォール9が形成される。
【0031】
次に、図4(e)に示すように、ソース領域3及びドレイン領域4となるp+ 領域23を、例えばBF2  + イオン24を、注入エネルギー20keV、ドーズ量5×1015個/cm2 で打ち込み、その後、N2 雰囲気中で10分間、850℃でアニールすることにより形成する。
【0032】
最後に、図4(f)に示すように、層間絶縁膜25を堆積し、電極部分をEBフォトリソグラフィー及びRIEエッチングにより開口する。次に電極となる金属をスパッタ法などにより堆積し、ソース電極3A、ドレイン電極4A、ゲート電極8Aを形成する。この電極材料は、Alや銅などを使用できる。
【0033】
本発明の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、SiCl4 ガスおよびNH3 ガスを用いてALD法を用いて窒化珪素分子層7を堆積する工程と、ALD装置内で直ちに、窒化珪素分子層7をNH3 ガス雰囲気中で低温アニーリングする工程とにより、欠陥密度の減少や化学量論的組成形成等の膜質の改善を行うことを特徴としている。
これにより、化学量論的組成が形成されるので、誘電率が大きく、リーク電流が小さくなる。また、欠陥が減少するので、ボロン拡散抑止能力が高くなる。また、低温のアニールであるので、不純物再分布が抑制される。
【0034】
次に本発明の半導体装置の製造方法に使用するALD装置について説明する。図5はALD装置の構成を示す図である。ALD装置30は、電気炉31と、ガス供給部40と、真空ポンプ33と、これらを制御する制御装置38と、から構成されている。
【0035】
電気炉31は、真空引き可能な石英管などによる反応管31Aとヒータ31Bにより構成され、真空ポンプ33との間に例えばゲートバルブ36が設けられている。真空ポンプ33と、ゲートバルブ36は、制御装置38からの制御信号33A及び36Aにより制御される。
また、電気炉31は、その内部に基板35を保持するためのサセプタ34を有している。電気炉31は、熱電対(図示せず)により基板35の温度が測温され温調器37により制御されている。また、温調器37は、制御装置にて制御信号37Aにより制御される。
【0036】
ガス供給部40は、SiCl4 ガス源41とNH3 ガス源44と、それぞれのマスフローコントローラ、バルブ、圧力調整器などからなるガス圧力印加手段42,45と、それぞれのガスを電気炉に供給する配管43,46とから成る。ガス圧力印加手段42,45は、SiCl4 ガス41とNH3 ガス44を所定の圧力と所定の時間で電気炉31に交互に導入するように制御される。制御は、制御装置38からの制御信号42A,45Aにより行われる。
【0037】
真空ポンプ33は、例えばターボ分子ポンプと、荒引用も兼ねる油回転ポンプとから構成されている。真空チャンバー31Aは、例えば10−7〜10−8Torr程度までの真空を実現できる。
【0038】
上述のALD装置30による窒化膜分子層7の堆積方法を説明する。
ALD法は、SiCl4 ガス注入閉じ込め過程とNH3 ガス注入閉じ込め過程の繰り返しにより構成されるが、SiCl4 ガス注入閉じ込め過程は、基板の温度を375℃に設定して1〜20分間実施し、次に、SiCl4 ガスは排気される。NH3 ガス注入閉じ込め過程は、基板温度を550℃に設定して1〜10分間実施し、次に、NH3 ガスは排気される。これを1サイクルとして、この過程が所定膜厚を得るまで3〜20サイクル繰り返される。
基板の温度は350〜650℃の範囲内であり、ガス圧力は10〜100kPaである。SiCl4 ガスの注入閉じ込め過程を行う際の基板温度と、NH3 ガス注入閉じ込め過程を行う際の基板温度は、必ずしも同じである必要はない。
【0039】
ちなみに、窒化珪素分子層7の堆積の確認は、X線光電子分光法(XPS)により窒素の1s軌道、すなわち、N1s軌道の光電子スペクトルを測定し窒化珪素分子層の堆積を確認した。このときの、窒化珪素分子層7の厚みは、サイクル数に比例する。シリコン基板上と、SiO2 上に窒化膜分子層7を堆積した場合の堆積速度はそれぞれ、20サイクルでは、物理的膜厚が3.5nmと2.0nm程度になる。また、堆積速度は、おおよそ0.1〜0.2nm/サイクルである。
【0040】
次に、窒化珪素分子層7の形成後に行うアニール方法を説明する。
このアニールは、ALD装置30、または、アニール炉などにより行うことができる。本例では、ALD装置30を用いて、窒化珪素分子層7を成長させた直後に、基板を取り出さずにそのまま電気炉31を加熱し、NH3 ガス雰囲気中に550℃で30分間晒すことにより実施した。
このときのアニール温度の範囲は、350〜650℃で、また、NH3 ガスの圧力は、10kPa〜100kPaが好ましい条件である。
ここで、NH3 ガスによるアニールは、窒化珪素分子層7の欠陥密度の減少、及び、化学量論的組成形成等の膜質の改善を行うものであるが、低温プロセスを維持するため、アニーリング温度は、ALDによる窒化珪素分子層の堆積時の最高温度より100℃以上高くしないことが好ましい。
【0041】
上記のアニールによれば、窒化珪素分子層7の誘電率は7.2となり、アニールを実施しない窒化珪素分子層の誘電率の5.7に比べて改善される。
【0042】
次に、本発明の実施例を示す。
本実施例は、本発明の製造方法で作製した本発明の半導体装置のゲート絶縁膜の特性を示すものである。
n型Si(001)ウエハ(10Ω・cm)上に、本発明の半導体装置のゲート絶縁膜を構成要素とするMIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオードと、比較のために、従来法によるMISダイオードまたはMOSダイオードを作製した。
本発明のゲート絶縁膜を含むMISダイオードは、nSi基板上に、熱酸化法によりSiO2 膜を形成し、次にALD法を用いて窒化ケイ素分子層を堆積し、NH3 ガス雰囲気中でアニールを行い、さらに電極となるp+ ポリSiを堆積して作製した。
基板の裏面には、オーミック接合を形成している。また、MISダイオードの面積は、10μm角(面積が1×10−6cm2 )である。この構造を、以下においてALD−NH3 スタックMISダイオードと呼ぶ。
【0043】
比較例のMISダイオードは、上記のALD法を用い窒化珪素分子層7を堆積した後に、NH3 ガスによるアニールを行わないで、p+ ポリSiゲートを堆積して作製した。この構造を、以下においてALDスタックMISダイオードと呼ぶ。
ここで、ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードのEOTは、これらのMISダイオードのMIS容量をSiO2 膜によるMOSダイオードのMOS容量と比較することによって、それぞれ、2.1nmおよび1.87nmと求められた。
【0044】
また、比較例のMOSダイオードは、n型Si基板上に、熱酸化法によりSiO2 膜を形成し、次にp+ ポリSiを堆積して作製した。この構造を以下において、単にMOSダイオードと呼ぶ。
MOSダイオードのSiO2 膜の厚さは、エリプソメーターによって1.9nmと評価されたが、これは従来のMOSダイオードの電流−電圧(I−V)特性のデータとの比較による測定値と一致した。
【0045】
このようにして作製したMISダイオードのEOTが1.87〜2.1nmであり、MOSダイオードのSiO2 膜厚が1.9nmでありほぼ同じ膜厚であるので、絶縁耐圧などの特性を比較することができる。
また、ALD−NH3 スタックMISダイオードのボロン突き抜け量は、MISダイオードのC−Vカーブにおけるフラットバンド電圧シフトが殆ど零であることから、ボロンの突き抜けは生じていないことがわかった。
【0046】
図6は、ALD−NH3 スタックMISダイオード、ALDスタックMISダイオード及びMOSダイオードのリーク電流の比較を示す図である。
図において、横軸は、ゲート電圧で、縦軸がリーク電流密度を示す。図において、ALD−NH3 スタックMISダイオードを点線、ALDスタックダイオードを破線、MOSダイオードを実線で表している。
ALD−NH3 スタックMISダイオードは、EOTが同じMOSダイオードに比べリーク電流が明らかに減少していることを示している。さらにALDスタックMISダイオードのリーク電流は、EOTがわずかに厚いMOSダイオードのリーク電流と同等であることも示している。
このALD−NH3 スタックMISダイオードの、ALDスタックMISダイオード及びMOSダイオードと比べてのリーク電流の低減は、これらのMISダイオードの窒化珪素分子層7の誘電率がMOSダイオードのSiO2 に比べて高いことによる。
【0047】
次に、ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードとに種々の電気的ストレスを付加して、ストレス誘起リーク電流特性(SILC:Stress−Induced Leakage Current)、絶縁破壊特性(ハードブレークダウン:HBD、ソフトブレークダウン:SBD)、および、絶縁膜の寿命を調べるための時間依存誘電破壊特性(TDDB)等を測定した。
【0048】
図7は、ALD−NH3 スタックMISダイオードのSILC、HBD、SBD特性を示す図である。
図8は、ALDスタックMISダイオードのSILC、HBD、SBD特性を示す図である。
図9は、MOSダイオードのSILC、HBD、SBD特性を示す図である。図7〜図9の特性は、印加電圧を徐々に上げる電流−電圧特性測定法によって得られる。
図7及び図8から明らかなように、ALD−NH3 スタックMISダイオードのHBDは、ALDスタックMISダイオードよりHBD電圧が高く、また極めて鋭く、また、明瞭であることは明らかである。
【0049】
また、図9に示すように、MOSダイオードHBD電圧は、ALD−NH3 スタックMISダイオードよりも低いことが明らかである。しかも、MOSダイオードにおいては、ストレス印加による既知の破壊モード(SILC、SBD、HBD)の全てが現れていることがわかる。
MOSダイオードにおいては、HBDの前に幾つかのSBD現象が発生している。これは既報の実験結果と良く一致しており、SBDからHBDへの変化は連続的であることを示している。
【0050】
図7〜図9において、注目すべき特徴は、ALD−NH3 MISダイオードとALDスタックMISダイオードにおいては、従来のMOSダイオードでのリーク電流の増大と、SiO2 の信頼性を低下させている(SBD)現象が消滅していることである。これは、ポリSiとALD法により堆積した窒化珪素分子層7との界面の欠陥密度の減少や平坦性の改善、及び、SiO2 上の窒化珪素分子層7の良好な平坦性に帰属させることが出来る。これにより、ALD−NH3 スタックMISダイオードの耐圧が向上し、かつ信頼性も改善されていることが分かる。
【0051】
図10は、ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの時間依存絶縁破壊特性(TDDB)を示す図である。図において、横軸は14MV/cmの電界強度を印加するストレス時間で、縦軸がゲート電流密度である。
MOSダイオードにおいて観測される電流の不安定領域は、SBD現象によって引き起こされていて、明らかに、SBDからHBDへの連続的な変化を示している。この結果は、薄いゲート酸化膜において定電流ストレス条件下で観測されて報告されているものと同じである(M.Depas他、IEEE Trans.Electron Devices、vol.43、p.1499、1996年9月:N.Houssa他、Appl.Phys.Lett.、vol.73、p.514、1998年:T.Sakura他、Tech.Dig.Int.Electron Devices Meet.、p.183、1998年)
【0052】
図から明らかなように、ALD−NH3 スタックMISダイオードは、極めてリーク電流密度が低く、また、絶縁破壊に到るストレス印加時間が極めて長いことがわかる。
SiO2 上に薄い窒化珪素分子層7を形成し、アンモニアによるアニールを実施したALD−NH3 スタックMISダイオードは、長期信頼性に対して顕著な改善をもたらすことがわかる。また、HBDへの鋭い遷移を有する非常に安定な電流は、SBDが強く抑制されていること、あるいは、HBD前に何らの劣化も生じないことを示している。これにより、ALD−NH3 スタックMISダイオードが、ALDスタックMISダイオードとMOSダイオードよりも高電界まで安定であることがわかる。
【0053】
図11は、ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの耐電圧特性、すなわち、印加電界強度と累積故障率の関係を示す図である。図の横軸は電界強度であり、縦軸が累積故障率を示す。図において、ALD−NH3 スタックMISダイオードを○(白丸)、ALDスタックダイオードを△(白三角)、MOSダイオードを□(白四角)で示している。これにより、ALD−NH3 MISダイオードが、ALDスタックMISダイオード、及びMOSダイオードよりも高電界まで絶縁破壊しないことがわかる。
【0054】
図12は、ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの定電圧ストレス条件での時間依存絶縁破壊特性(TDDB)に対するよるワイブルプロットである。縦軸のワイブル確率はTDDB特性の累積故障率Fからln{−ln(1−F)})で計算される。図において、ALD−NH3 スタックMISダイオードを○(白丸)、ALDスタックダイオードを△(白三角)、MOSダイオードを□(白四角)で示している。
図から明らかなように、ALD−NH3 MISダイオードが、ALDスタックMISダイオード、及びMOSダイオードよりも破壊に到る時間のワイブル確率が低いことから、絶縁膜が安定で破壊しにくいことがわかる。
【0055】
図13は、ALD−NH3 MISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの一定電流ストレス特性を示す図である。
1A/cm2 、100秒間の電流ストレスを加えた。全電荷密度は100C/cm2 である。横軸はゲート電圧を示し、縦軸はゲート電流を示している。図において、Freshで示したグラフはストレス印加前の電流電圧特性であり、Stressedで示したグラフはストレス印加後の電流電圧特性である。
ALD−NH3 スタックMISダイオードとALDスタックMISダイオードにおいては、電荷注入前後のSILCの変化が少ないのに対し、MOSダイオードにおいては、SILCの増大が非常に大きく、顕著な劣化があることを示している。
SILCの増大は、0.9Vのゲート電圧においてALDスタックMISダイオードについては104%であるのに対して、ALD−NH3 スタックMISダイオードについては、43%と非常に小さくなっている。
すなわち、ALD−NH3 スタックMISダイオードにおいては、ALDスタックMISダイオードより低いバルクトラップ密度と低いトラップ発生率を有することがわかる。
これにより、ALD−NH3 スタックMISダイオードは、従来のALDスタックMISダイオード、及び、従来のMOSダイオードと比べて、絶縁膜のリーク電流が著しく減少し、また信頼性が向上していることがわかる。
【0056】
本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。例えば、上記実施の形態では、MOSFETに使用した例を説明をしたが、さらにフラッシュメモリのトンネル絶縁膜やDRAMといったメモリの絶縁膜部分にも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
上記説明から理解されるように、本発明の半導体装置及びその製造方法によれば、高誘電率の窒化珪素分子層を用いることにより、従来のSiO2 膜ではリーク電流が発生する厚さにおいてもゲートのリーク電流を小さくでき、従って、半導体装置のゲート長の短縮化が可能となり、半導体装置による集積回路の集積度を画期的に向上させることができる。
【0058】
また、本発明によれば、窒化珪素分子層のNH3 ガスを用いたアニーリング温度が550℃程度の低温なので、Si基板の不純物密度分布を殆ど変化させることがない。また、窒化珪素分子層の欠陥密度を小さくできるので、ゲート電極として使用されるポリSiの不純物拡散のアニール時のボロン突き抜けを効果的に防止できる。さらに、絶縁膜自体にボロンが入り込まないので絶縁膜の信頼性の低下を防ぐことができる。
【0059】
本発明によれば、従来の酸化膜のゲートでは、薄膜化に伴って直接トンネル電流によるリーク電流の増加が問題であったが、誘電率の大きい窒化珪素分子層を使用することによって同じ酸化膜厚換算に対して物理膜厚を大きく出来るので、リーク電流を減らすことができ、リーク電流低減により高い信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態による半導体装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に使用するALD装置の構成を示す図である。
【図6】ALD−NH3 スタックMISダイオード、ALDスタックMISダイオード及びMOSダイオードのリーク電流の比較を示す図である。
【図7】ALD−NH3 スタックMISダイオードのSILC、HBD、SBD特性を示す図である。
【図8】ALDスタックMISダイオードのSILC、HBD、SBD特性を示す図である。
【図9】MOSダイオードの最大電圧を徐々に上げた場合のゲート電圧に対するゲートリーク電流の特性を示す図である。
【図10】ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの時間依存絶縁破壊特性(TDDB)を示す図である。
【図11】ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの印加電界強度に対する耐圧特性を示す図である。
【図12】ALD−NH3 スタックMISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの定電圧ストレス条件での時間依存絶縁破壊特性(TDDB)に対するよるワイブルプロットである。
【図13】ALD−NH3 MISダイオードと、ALDスタックMISダイオードと、MOSダイオードの一定電流ストレス特性を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1,10  半導体装置
2  シリコン基板
3  ソース
3A ソース電極
4  ドレイン
4A ドレイン電極
5,5A  ゲート絶縁膜
6  SiO2 
7  窒化珪素分子層
8  ゲート電極、ポリSi膜
8A ゲート電極
9  サイドウォール
12,20 p層
21  BF2  + イオン
22  CVDSiO2 
23  BF2  + イオン注入領域
24  BF2  + イオン
25  層間絶縁膜
30  ALD装置
31  真空引き可能な電気炉
31A 反応管
31B ヒータ
33  真空ポンプ
33A 制御信号
34  サセプタ
35  基板
36  ゲートバルブ
36A 制御信号
37  温調器
37A 制御信号
38  制御装置
40  ガス供給部
41  SiCl4 ガス
42,45  ガス圧力印加手段
44  NH3 ガス
43,46  配管
42A,45A 制御信号

Claims (8)

  1. シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたソース電極とドレイン電極とゲート絶縁膜とゲート電極と、を備えた半導体装置であって、
    上記ゲート絶縁膜が、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜,シリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜、及び該絶縁膜上に形成された窒化珪素分子層とから形成されることを特徴とする、半導体装置。
  2. シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたソース電極とドレイン電極とゲート絶縁膜とゲート電極と、を備えた半導体装置であって、
    上記ゲート絶縁膜が、シリコン基板上に形成された窒化珪素分子層であることを特徴とする、半導体装置。
  3. 前記窒化珪素分子層の誘電率が7以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート絶縁膜の厚さがシリコン酸化膜厚さ換算で、2.0nm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたソース電極とドレイン電極とゲート絶縁膜とゲート電極と、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜の何れか1つの絶縁膜上に、原子層堆積法により窒化珪素分子層を形成する工程と、
    上記工程の次に、上記窒化珪素分子層をアンモニアガスによりアニールする工程とを含むことを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  6. シリコン基板に形成されたソース領域とドレイン領域と、シリコン基板上に形成されたソース電極とドレイン電極とゲート絶縁膜とゲート電極と、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板上に原子層堆積法により窒化珪素分子層を形成する工程と、
    上記工程の次に、上記窒化珪素分子層をアンモニアガスによりアニールする工程とを含むことを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  7. 前記アニール工程が、原子層堆積法に使用する装置内で窒化珪素分子層を形成する工程に連続して行われることを特徴とする、請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記アニール工程は、アニール温度が350〜650℃であり、アンモニアガスの圧力が10kPa〜100kPaであることを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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