JP2004005834A - 光ディスク装置とその記録パワー制御方法 - Google Patents

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Hiroyuki Tono
東野 宏行
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Abstract

【課題】この発明は、装着されている光ディスクに対して所定の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの制御が行なわれていれば、新規な高速記録速度を選定した場合にその速度での試し書きによる記録パワーの制御を省略することを可能とし、ユーザにとっての使い勝手を便利にし得る光ディスク装置とその記録パワー制御方法を提供することを目的としている。
【解決手段】所定の高速記録速度Siでの最適記録パワーP(Si)を試し書きによって求める。そして、新たな高速記録速度Sjでの記録が要求されたときには、高速記録速度Siにおける最適記録パワーP(Si)に、予め設定された係数F(Si,Sj)を乗算して、新規な高速記録速度Sjにおける最適記録パワーP(Sj)を求める。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクに対してデータの記録再生を行なう光ディスク装置とその記録パワー制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、近年では、例えばCD(Compact Disk)−R(Recordable)やDVD(Digital Versatile Disk)−R等のように、データの記録再生が可能な光ディスクが開発され実用化されている。
【0003】
一方、この種の光ディスクにデータの記録再生を行なう光ディスク装置には、標準記録速度の数倍から十数倍の速度でデータを記録することが可能な高速記録機能が備えられている。
【0004】
この高速記録機能は、例えば標準記録速度の4倍、8倍、12倍及び16倍等のように、予め設定された複数の高速記録速度の中から、ユーザが所望の速度を選定することによって実行される。
【0005】
ところで、このような高速記録機能を備えた光ディスク装置では、ユーザによって所定の高速記録速度が選定された場合、まず、その高速記録速度で光ディスクに試し書きを行なって、記録パワーを最適な状態に制御している。
【0006】
このような試し書きによる記録パワーの制御は、実際には非常に複雑な処理を要することになるが、現状では、OPC(Optimum Power Calibration)方式が広く採用されている。
【0007】
この〇PC方式は、簡単に言えば、光ディスク上に予め設定された試し書き領域(PCA:Power Calibration Area)に、極性反転間隔の異なる複数種類の試し書き用データを、記録パワーを段階的に変えながらそれぞれ記録する。
【0008】
そして、光ディスクから、記録パワーを段階的に変えながら記録された各種類の試し書き用データを再生し、それらのアシンメトリがほぼ“0”となる記録パワーを、その高速記録速度における最適な記録パワーとするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような光ディスク装置では、装着されている光ディスクに対して、ユーザが新規な高速記録速度を選定する毎に、上述した記録パワーの制御が行なわれる。
【0010】
このため、ユーザが新たな高速記録速度を選定した場合には、その高速記録速度での記録パワーの制御が完了するまでは、本来のユーザデータ記録ができないことになり、ユーザにとって使い勝手が不便になるという問題が生じる。
【0011】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、装着されている光ディスクに対して所定の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの制御が行なわれていれば、新規な高速記録速度を選定した場合にその速度での試し書きによる記録パワーの制御を省略することを可能とし、ユーザにとっての使い勝手を便利にし得る極めて良好な光ディスク装置とその記録パワー制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに対して複数種類の高速記録速度から選定した高速記録速度でのデータ記録を行なうものを対象としている。そして、複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの設定を行なう第1の記録パワー設定手段と、複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度以外の第2の高速記録速度での光ディスクに対するデータ記録が要求された状態で、第1の記録パワー設定手段で設定された記録パワーに、第1の高速記録速度から第2の高速記録速度に切り替えることに対応させて予め設定された係数を乗算し、第2の高速記録速度における記録パワーの設定を行なう第2の記録パワー設定手段とを備えるようにしたものである。
【0013】
また、この発明に係る光ディスク装置の記録パワー制御方法は、光ディスクに対して複数種類の高速記録速度から選定した高速記録速度でのデータ記録を行なう方法を対象としている。そして、複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの設定を行なう第1の工程と、この第1の工程の後、複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度以外の第2の高速記録速度での光ディスクに対するデータ記録が要求された状態で、第1の工程で設定された記録パワーに、第1の高速記録速度から第2の高速記録速度に切り替えることに対応させて予め設定された係数を乗算し、第2の高速記録速度における記録パワーの設定を行なう第2の工程とを有するようにしたものである。
【0014】
上記のような構成及び方法によれば、第1の高速記録速度における記録パワーを試し書きによって設定し、第2の高速記録速度でのデータ記録が要求されたときには、第1の高速記録速度における記録パワーに、予め設定された係数を乗算して、第2の高速記録速度における記録パワーを設定するようにしたので、ユーザが新たな高速記録速度を選定する毎に、試し書きによる記録パワーの設定を行なわなくても済むようになるため、ユーザにとっての使い勝手を便利にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。すなわち、図1は、この実施の形態で説明する高速記録機能を備えた光ディスク装置の全体的な構成を示している。
【0016】
この光ディスク装置は、例えばCD−R、CD−RW(Rewritable)、DVD−R及びDVD−RAM(Random Access Memory)等の光ディスク11に対して、データの記録再生を行なうものである。
【0017】
この光ディスク11は、スピンドルモータ12によって回転駆動される。このスピンドルモータ12は、モータ制御回路13によって、その回転速度が制御されている。
【0018】
また、上記光ディスク11に対向して光ヘッド14が設置されている。この光ヘッド14は、光ディスク11のトラッキング方向に移動可能に支持され、光ディスク11に対してデータの記録再生を実行する。
【0019】
この光ヘッド14は、スレッドモータ15の回転駆動力により、光ディスク11のトラッキング方向に移動される。このスレッドモータ15は、スレッドモータ制御回路16によって、その回転方向及び回転速度が制御されている。
【0020】
さらに、この光ヘッド14は、その移動速度が速度検出器17によって検出されている。そして、この速度検出器17から出力される速度信号が、スレッドモータ制御回路16に供給されてスレッドモータ15の回転制御に供される。
【0021】
また、この光ヘッド14は、半導体レーザ18を備えている。この半導体レーザ18は、レーザ制御回路19の制御により、照射するレーザ光の光量が制御される。
【0022】
すなわち、レーザ制御回路19は、光ディスク11へのデータ記録時には、半導体レーザ18をその発光量(記録パワー)が記録に適した値となるように制御する。
【0023】
また、この場合、レーザ制御回路19は、変調回路20から出力されるEFM(Eight to Fourteen Modulation)データに基づいて、半導体レーザ18を発光状態と非発光状態とに制御している。
【0024】
この変調回路20は、ホスト装置21からインターフェース回路22及びバスライン23を介して供給されるユーザデータをEFM変調して、記録のためのEFMデータを生成している。
【0025】
また、このレーザ制御回路19は、光ディスク11からのデータ再生時には、半導体レーザ18を記録時よりも低い一定の再生用の発光量で発光させるように制御している。
【0026】
なお、この半導体レーザ18は、その発光量がフロントモニタ24によって検知され、レーザ制御回路19にフィードバックされている。これにより、半導体レーザ18の発光量が、記録再生時にそれぞれ所定値に保持される。
【0027】
ここで、上記半導体レーザ18から照射されたレーザ光は、コリメータレンズ25、ハーフプリズム26及び対物レンズ27を介して、光ディスク11上に集光される。
【0028】
そして、光ディスク11で反射されたレーザ光は、対物レンズ27、ハーフプリズム26、集光レンズ28及びシリンドリカルレンズ29を介して、光検出器30に受光される。
【0029】
この光検出器30は、4つの光電変換セル30a,30b,30c,30dを有する。これら光電変換セル30a〜30dの各出力信号は、それぞれ、電流/電圧変換用の増幅器31a,31b,31c,31dに供給されている。
【0030】
このうち、増幅器31a,31cの各出力は、加算器32aで加算される。また、増幅器31b,31dの各出力は、加算器32bで加算される。そして、これら加算器32a,32bの各出力が、演算増幅器33aに供給される。
【0031】
この演算増幅器33aは、加算器32bの出力から加算器32aの出力を減算することにより、対物レンズ27に対するフォーカスエラー信号FEを生成している。
【0032】
このフォーカスエラー信号FEは、フォーカス制御回路34を介して対物レンズ27をフォーカス方向に駆動させるためのフォーカス駆動コイル35に供給され、ここに、対物レンズ27に対するフォーカス制御が行なわれる。
【0033】
また、上記増幅器31a,31dの各出力は、加算器32cで加算される。さらに、増幅器31b,31cの各出力は、加算器32dで加算される。そして、これら加算器32c,32dの各出力が、演算増幅器33bに供給される。
【0034】
この演算増幅器33bは、加算器32dの出力から加算器32cの出力を減算することにより、対物レンズ27に対するトラッキングエラー信号TEを生成している。
【0035】
このトラッキングエラー信号TEは、トラッキング制御回路36を介して対物レンズ27をトラッキング方向に駆動させるためのトラッキング駆動コイル37に供給され、対物レンズ27に対するトラッキング制御が行なわれる。
【0036】
さらに、このトラッキング制御回路36から出力されるトラッキング駆動信号は、上記スレッドモータ制御回路16に供給され、対物レンズ27のトラッキング制御に応じて、光ヘッド14の位置が制御されるようになっている。
【0037】
また、上記増幅器32c,32dの各出力は、加算器32eで加算される。この加算器32eの出力は、光ディスク11に記録されたデータに対応するRF(Radio Frequency)信号となる。
【0038】
このRF信号は、データ再生回路38及びランニングORC制御回路39に供給される。データ再生回路38は、入力されたRF信号をPLL(Phase Locked
Loop)回路40で生成されたビット同期クロックに基づいて復調する。
【0039】
そして、このデータ再生回路38で復調されたデータは、エラー訂正回路41によってエラー訂正処理が施された後、アナログの再生信号に変換され、映像表示や音声再生に供される。
【0040】
また、上記ランニングOPC制御回路39は、光ディスク11にユーザデータを記録しながら記録パワーの制御を行なう、いわゆるランニングOPCの実行時に機能される。
【0041】
すなわち、ランニングOPC制御回路39は、ランニングOPCの実行時に、RF信号の振幅レベルから反射光量を検知し、その検知結果に基づいて半導体レーザ18の発光量(記録パワー)を適切な値となるように制御している。
【0042】
ここで、上記モータ制御回路13、スレッドモータ制御回路16、変調回路20、レーザ制御回路19、フォーカス制御回路34、トラッキング制御回路36、データ再生回路38、ランニングOPC制御回路39及びPLL回路40は、バスライン23を介してCPU(Central Processing Unit)42により制御されている。
【0043】
このCPU42は、ホスト装置21からインターフェース回路22を介して供給される、あるいは、図示しないリモートコントローラ等の操作部から供給される動作コマンドに基づいて、例えば、光ディスク11に対するユーザデータの記録再生(高速も含む)動作、OPC方式での試し書きによる記録パワーの制御動作、ランニングOPCよる記録パワーの制御動作等、光ディスク装置の各種の動作を統括的に制御している。
【0044】
この場合、このCPU42は、RAM43を作業エリアとして使用し、ROM(Read Only Memory)44に格納された制御プログラムに基づいて各種の動作を制御している。また、このROM44は、光ディスク装置を各種の動作状態に制御する際に必要とされる各種の設定値の格納にも使用されている。
【0045】
上記のような構成となされた光ディスク装置において、以下、その記録パワーの制御動作について説明する。すなわち、この光ディスク装置では、装着された光ディスク11に対して、所定の高速記録速度Siでユーザデータを記録させる動作コマンドを受けた場合、まず、通常通りに、光ディスク11の試し書き領域にOPC方式による試し書きを行ない、その高速記録速度Siでの最適な記録パワーP(Si)を設定する。
【0046】
この設定された記録パワーP(Si)は、RAM43に記録される。以後、この光ディスク11が光ディスク装置に装着されている限りは、高速記録速度Siでの記録動作が要求された場合には、RAM43に記録された記録パワーP(Si)での記録動作が行なわれる。
【0047】
このように、所定の高速記録速度Siでの最適な記録パワーP(Si)が設定されている状態で、同じ光ディスク11に対して他の高速記録速度Sjでの記録動作が要求されたとする。
【0048】
この場合、光ディスク装置では、新たな高速記録速度Sjに対して試し書きによる記録パワーの制御を行なわず、最初に求めた高速記録速度Siでの最適記録パワーP(Si)に、高速記録速度Siから高速記録速度Sjに切り替えることに対応して予め設定された所定の係数F(Si,Sj)を乗算した値、つまり、
F(Si,Sj)×P(Si)=P(Sj)  … (1)
を、新たな高速記録速度Sjにおける最適な記録パワーP(Sj)として設定する。
【0049】
この設定された記録パワーP(Sj)は、RAM43に記録される。以後、この光ディスク11が光ディスク装置に装着されている限りは、高速記録速度Sjでの記録動作が要求された場合には、RAM43に記録された記録パワーP(Sj)での記録動作が行なわれる。
【0050】
このように、この光ディスク装置では、最初に所定の高速記録速度Siでの最適記録パワーP(Si)を試し書きによって設定しておき、他の高速記録速度Sjでの記録が要求された場合には、高速記録速度Siでの最適記録パワーP(Si)に、予め設定された係数F(Si,Sj)を乗算することにより、新規の高速記録速度Sjでの最適記録パワーP(Sj)を得るようにしている。
【0051】
ここで、上記係数F(Si,Sj)は、試し書きによって最適記録パワーP(Si)が設定された高速記録速度Siに対する、新たに高速記録を行なう速度Sjの倍率(Sj/Si)をα(0<α<1)乗したものとして予め設定され、ROM44に格納されている。
【0052】
すなわち、記録パワーをP、記録速度をXとし、
P∝Xα
とすると、記録速度の増加に対する記録パワーの増率を低くすることができ、半導体レーザに対する負荷(またはストレス)を小さくすることができるため、
寿命が延びる利点がある。
【0053】
図2は、高速記録速度として標準記録速度の4倍、8倍、12倍及び16倍の4種類が設定されている光ディスク装置において、α=1/2とした場合の、試し書きによって最適記録パワーが設定されている高速記録速度Siから、他の高速記録速度Sjでの記録に切り替えられた場合に使用する係数F(Si,Sj)の一覧テーブルを示している。
【0054】
例えば、高速記録速度として標準記録速度の4倍速時における最適記録パワーPS4が試し書きによって設定されているとすると、標準記録速度の12倍速での高速記録が要求された場合、係数は
(12/4)1/2=31/2
となるので、最適記録パワーは、
1/2×PS4
となる。
【0055】
上記した実施の形態によれば、所定の高速記録速度Siにおける最適記録パワーP(Si)を試し書きによって設定し、新たな高速記録速度Sjでの記録が要求されたときには、高速記録速度Siにおける最適記録パワーP(Si)に予め設定された係数F(Si,Sj)を乗算して、新規な高速記録速度Sjにおける最適記録パワーP(Sj)を求めるようにしている。
【0056】
すなわち、ユーザが新たな高速記録速度を選定する毎に、試し書きによる最適記録パワーの設定を行なわなくても済むようにしたので、ユーザにとっての使い勝手を便利にすることができる。
【0057】
なお、各高速記録速度における記録パワーに関する条件(上記した係数)以外の条件(例えば、半導体レーザ18に与える駆動パルスの時間軸の設定値、駆動パルスがマルチレベルパルスである場合は各レベルの強度比等)も、ROM44に格納されている。
【0058】
この場合、記録パワーに関する条件(上記した係数)以外の条件として、n個のパラメータがある場合には、各高速記録速度Si毎にn個のパラメータを対応させた、W(i,1)、W(i,2)、……、W(i,k)、……、W(i,n)なるテーブルがROM44に格納される。
【0059】
また、試し書き時に、同じ極性反転間隔の試し書き用データに対して、段階的に変化させる記録パワーのうちの最低の記録パワー、段階的に記録パワーを増加させる際のステップ幅、試し書きを行なう回数等の条件も、ROM44に格納されている。
【0060】
例えば、高速記録速度Siの場合、最低の記録パワーをLi、ステップ幅を速度によらず10%、試し書き回数を速度によらず5回とすると、光ディスク装置は、
[Li×1.0、W(i,k)]
[Li×1.1、W(i,k)]
[Li×1.2、W(i,k)]
[Li×1.3、W(i,k)]
[Li×1.4、W(i,k)]
なる5条件で、1フレーム(CD−Rのアドレスの最小単位:75フレームが1秒)づつ、3T〜11T(Tはビット同期クロックの周期)のランダムパターンで試し書き用のデータを記録し、記録後のアシンメトリを計測して内挿/外挿処理によりアシンメトリがほぼ“0”となる記録パワーP(Si)を算出する。
【0061】
そして、高速記録速度Sjでユーザデータを記録する場合には、光ディスク装置は、速度Sjでの試し書きを行なうことなく、速度Siで算出した最適記録パワーP(Si)に係数F(Si,Sj)を乗算した記録パワーと、高速記録速度Sjにおける記録パワー以外の条件W(j,k)とに基づいて、つまり、
[PSi×F(Si,Sj)、W(j,k)]
に基づいて、記録動作を実行する。
【0062】
また、この高速記録状態で速度をSmに切り替えた場合には、光ディスク装置は、速度Sjでの試し書きを行なうことなく、
[P(Si)×F(Si,Sm)、W(m,k)]
に基づいて、記録を実行することになる。
【0063】
ここで、例えば、高速記録速度として標準記録速度の16倍である最高速度が選定された場合、光ディスク11によっては、その反りや偏心等の影響により、特に外周部分において、一定レベル以上での高速記録の安定性が維持できなくなる可能性が生じる。
【0064】
この光ディスク装置では、前述したランニングOPCにより高速記録中でも最適な記録パワーが得られるように常時制御している。この場合は、前述した記録パワーP(Si)は、
P(Si)=Pti=0(Si)+ΔPropc(ti)  … (2)で定義される。ただし、Ptn=0(Sn)(n=1,2,…,i,…)は、速度Snでのユーザデータ記録開始時の記録パワーを意味する。
【0065】
ランニングOPCによる記録パワーの増加分ΔPropc(tn)は時間tnの関数であり、tnはOPC後あるいは速度切り替え後のユーザデータ記録時間であり、ΔPropc(0)=0である。
【0066】
ここで、前述した(1)式を上記(2)式を用いて書き替えると、
Figure 2004005834
となる。tjは速度がSjに切り替わった後の経過時間であり、tiは速度Siで記録した時間を示している。
【0067】
なお、ランニングOPCを行なっても高速記録の安定性が維持できなくなったことが検知された場合には、光ディスク装置は、自動的に記録速度を1段階下げるように制御する。
【0068】
そして、このように、記録速度が自動的に1段階下げられた状態でも、新たな記録速度における最適な記録パワーは演算によって得られるため、試し書きによる記録パワーの制御を行なわなくて済むので、ユーザデータの記録を中断しなくて済むという利点がある。
【0069】
なお、この発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、装着されている光ディスクに対して所定の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの制御が行なわれていれば、新規な高速記録速度を選定した場合にその速度での試し書きによる記録パワーの制御を省略することを可能とし、ユーザにとっての使い勝手を便利にし得る極めて良好な光ディスク装置とその記録パワー制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の実施の形態を示すもので、高速記録機能を備えた光ディスク装置を説明するために示すブロック構成図。
【図2】
同実施の形態における高速記録速度の切り替え時に最適記録パワーを算出するための係数の一例を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…光ディスク、
12…スピンドルモータ、
13…モータ制御回路、
14…光ヘッド、
15…スレッドモータ、
16…スレッドモータ制御回路、
17…速度検出器、
18…半導体レーザ、
19…レーザ制御回路、
20…変調回路、
21…ホスト装置、
22…インターフェース回路、
23…バスライン、
24…フロントモニタ、
25…コリメータレンズ、
26…ハーフプリズム、
27…対物レンズ、
28…集光レンズ、
29…シリンドリカルレンズ、
30…光検出器、
31a〜31d…増幅器、
32a〜32e…加算器、
33a,33b…演算増幅器、
34…フォーカス制御回路、
35…フォーカス駆動コイル、
36…トラッキング制御回路、
37…トラッキング駆動コイル、
38…データ再生回路、
39…ランニングOPC制御回路、
40…PLL回路、
41…エラー訂正回路、
42…CPU、
43…RAM、
44…ROM。

Claims (10)

  1. 光ディスクに対して複数種類の高速記録速度から選定した高速記録速度でのデータ記録を行なう光ディスク装置において、
    前記複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの設定を行なう第1の記録パワー設定手段と、
    前記複数種類の高速記録速度のうち前記第1の高速記録速度以外の第2の高速記録速度での前記光ディスクに対するデータ記録が要求された状態で、前記第1の記録パワー設定手段で設定された記録パワーに、前記第1の高速記録速度から前記第2の高速記録速度に切り替えることに対応させて予め設定された係数を乗算し、前記第2の高速記録速度における記録パワーの設定を行なう第2の記録パワー設定手段とを具備してなることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記第2の記録パワー設定手段における係数は、前記第1の高速記録速度に対する前記第2の高速記録速度の倍率をα(0<α<1)乗して設定されることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記第2の記録パワー設定手段における係数は、前記複数種類の高速記録速度の全ての速度切り替えの組み合わせに対応して予め設定されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 前記複数種類の高速記録速度は、標準記録速度の整数倍として設定されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 前記第1の記録パワー設定手段における試し書きによる記録パワーの設定は、OPC(Optimum Power Calibration)方式が採用されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  6. 前記第1または第2の記録パワー設定手段によって設定された記録パワーに基づいて、前記光ディスクにデータ記録を行ないながら前記記録パワーの制御を行なう記録パワー制御手段を具備してなることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  7. 前記記録パワー制御手段による記録パワーの制御を行なっても高速記録の安定性が維持できない場合、自動的に高速記録速度を下げることを特徴とする請求項6記載の光ディスク装置。
  8. 光ディスクに対して複数種類の高速記録速度から選定した高速記録速度でのデータ記録を行なう光ディスク装置の記録パワー制御方法において、
    前記複数種類の高速記録速度のうち第1の高速記録速度での試し書きによる記録パワーの設定を行なう第1の工程と、
    この第1の工程の後、前記複数種類の高速記録速度のうち前記第1の高速記録速度以外の第2の高速記録速度での前記光ディスクに対するデータ記録が要求された状態で、前記第1の工程で設定された記録パワーに、前記第1の高速記録速度から前記第2の高速記録速度に切り替えることに対応させて予め設定された係数を乗算し、前記第2の高速記録速度における記録パワーの設定を行なう第2の工程とを有することを特徴とする光ディスク装置の記録パワー制御方法。
  9. 前記第2の工程の後、設定された記録パワーに基づいて前記光ディスクにデータ記録を行ないながら前記記録パワーの制御を行なう第3の工程を有することを特徴とする請求項8記載の光ディスク装置の記録パワー制御方法。
  10. 前記第3の工程による記録パワーの制御を行なっても高速記録の安定性が維持できない場合、自動的に高速記録速度を下げる第4の工程を有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク装置の記録パワー制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009104754A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Sony Corp 記録装置、記録方法、およびプログラム

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JP2009104754A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Sony Corp 記録装置、記録方法、およびプログラム

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