JP2004005400A - 生産設備情報管理システム、生産設備情報収集方法、情報検索システム、及びプログラム - Google Patents

生産設備情報管理システム、生産設備情報収集方法、情報検索システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】制御装置がネットワークと接続された生産設備の管理をより容易に行えるようにするための技術を提供する。
【解決手段】F用プログラム202F、T用プログラム202T、M用プログラム202M、X用プログラム202Xは、生産設備を制御する制御装置(M/C)201のメーカ別に用意されている。設定シート203には、制御装置201から情報を収集するためのデータが記述され、そのデータは設定プログラム204によって設定DB111に格納される。収集プログラム205は、設定DB111を参照し、メーカ別に用意されたプログラムを介して制御装置201から情報を収集し、履歴DB112に格納する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御装置がプログラムを実行することで制御が行われる生産設備を管理するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、人々の価値観は多様化し、その変化も速くなっている。それにより、製品生産のための生産設備は、多品種の生産に使用される傾向にある。生産コストの低減の面からは、自動化(無人化)が求められている。これらのことから、生産設備の多くは、プログラムを実行する制御装置の制御下で生産設備(工作機械)を動作させる構成となっている。その制御装置としては、プログラムロジックコントローラ(以下、PLC)やNC(Numerical Control )装置(数値制御装置)、モーションコントローラ(以下、MC)などがある。なお、現在では、NC装置の多くはCNC(Computerized Numerical Control )装置となっているが、特に断らない限り、NC装置とはCNC装置を含む意味で用いる。
【0003】
生産ラインは、複数の生産設備を有機的に結合させることにより構築される。加工には、変形加工(鍛造、粉末加工、プラスチック成形加工など)や除去加工(切削加工、砥粒加工、或いは光学的加工など)、接合加工(溶接加工、接着加工、結合加工、組立加工など)、及び処理加工(表面処理、熱処理など)といった様々なものがある。生産ラインを構成させる生産設備は、ワーク(加工物)の種類やそれに対して行うべき加工内容に応じて決定される。
【0004】
NC装置が実行するプログラム(NCプログラム)は、作業者が自動プログラミング装置を用いて対話形式で作成(ここでは変更を含む)するのが普通である。ワークの設計は、CAD/CAM(Computer Aided Design and Manufacturing) システムを用いて行われるのが殆どである。このことから、自動プログラミング装置は、NC装置と接続される操作盤以外には、CAD(Computer Aided Design) システムに標準的に搭載されている。
【0005】
製品の生産をより経済的、且つ効率的に行うために、現在では、生産設備が製品を生産している状況を正確に把握することが求められている。コンピュータのネットワーク化は急速に進んでいる。このような背景から、多くの企業では、生産設備の制御装置をネットワークで結んだネットワークシステムを構築して、その状況を把握できるようにしている。そのネットワークシステムでは、ユーザが使用する端末装置は通常、サーバを介して制御装置にアクセスするようになっている。
【0006】
その生産設備、更には生産ラインは、生産する製品や加工方法等に応じて用意するものである。上述したように、人々の価値観は多様化し、その変化が速いこともあって、新たに設置したり、或いは撤去して別のものに代えるといった形で生産設備を新たに設置することは多い。その場合、新たに設置された生産設備の制御装置にアクセスできるようにしなければならない。しかし、従来は、設置された生産設備にアクセスするのを前提にシステムを構築していた。このため、状況によっては、プログラムの変更や追加などを行わなければならず、非常に重い負担を担当者にかけるという問題点があった。
【0007】
生産設備の制御装置にアクセスできなければ、その生産設備の管理を行うことはできない。このことから、生産設備の管理もより容易に行えるようにするには、新たな生産設備の設置に容易に対応できるようにすることが重要である。
【0008】
一方、生産設備を制御する制御装置が実行するプログラムは、それに接続された操作盤を介して変更できるようになっている。これは、そのプログラムが随時、変更される可能性があることを意味する。しかし、その変更が常に適切に行われるとは限らない。このことから、生産設備の管理の一つとして、制御装置が実行するプログラムの変更を監視すること、更にはその変更が適切に行われたか否か容易に確認できるようにすることも重要であると考えられる。
【0009】
新たに加工することになったワークの加工を既存の生産設備に行わせることがある。その場合、そのワークの加工用に新たにプログラムが作成されることになる。その新たに作成されたプログラムが適切か否か容易に確認できるようにすることも重要である。
【0010】
本発明は、制御装置がネットワークと接続された生産設備の管理をより容易に行えるようにするための技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様の生産設備情報管理システムは、生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を少なくとも収集するシステムであって、情報の収集対象とする生産設備の制御装置からネットワークを介して該情報を収集するための収集用データを入力する収集用データ入力手段と、収集用データ入力手段が入力した収集用データを基に、生産設備の制御装置から情報を収集する情報収集手段と、を具備する。
【0012】
なお、上記収集用データ入力手段は、予め定められた形式で収集用データが記述された設定シートの入力を行い、情報収集手段は、収集用データ入力手段が入力した設定シートに記述の収集用データを保存し、該収集用データ入力手段が新たに設定シートを入力するまでの間、該保存の収集用データを基に生産設備の制御装置から情報を収集する、ことが望ましい。また、情報収集手段は、生産設備の制御装置から収集した情報を、収集用データを基に保存する、ことが望ましい。
【0013】
上記収集用データは、生産設備の制御装置から情報を自動的に収集するタイミングを指定するデータを有し、情報収集手段は、収集用データが指定するタイミングで生産設備の制御装置から情報を自動的に収集する、ことが望ましい。
【0014】
本発明の第2の態様の生産設備情報管理システムは、上記第1の態様における構成に加えて、情報収集手段が生産設備の制御装置から収集した情報を、該情報収集手段が過去に該制御装置から収集した情報と照合して、変更の有無を確認する変更確認手段と、変更確認手段による確認結果を出力する確認結果出力手段と、を更に具備する。
【0015】
本発明の第3の態様の生産設備情報管理システムは、上記第2の態様における構成に加えて、情報収集手段が収集した情報が変更されていることを変更確認手段が確認した場合に、該情報の変更内容をユーザに提示して、該変更を承認するか否か問い合わせるための承認管理手段、を更に具備し、変更確認手段は、承認管理手段によりユーザの変更承認を確認した情報を、情報収集手段が新たに収集した情報と照合する。
【0016】
本発明の第4の態様の生産設備情報管理システムは、上記第3の態様における構成に加えて、変更確認手段が確認した情報の変更を承認管理手段によりユーザが承認したことを確認した場合に、該情報が変更されたことを履歴として残す履歴管理手段、を更に具備する。
【0017】
なお、上記第2〜第4の態様では、変更確認手段は、情報として、生産設備の制御装置が実行するプログラム、該生産設備の仕様を決めるために設定されたパラメータ、及びコメントのうちの少なくとも1つを対象に照合を行う、ことが望ましい。
【0018】
本発明の第5の態様の生産設備情報管理システムは、生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を管理用に収集するシステムであって、ネットワークを介して、生産設備の制御装置から情報を収集する情報収集手段と、情報収集手段が生産設備の制御装置から収集した情報を、該情報収集手段が過去に収集した該制御装置の情報と照合して、変更の有無を確認する変更確認手段と、更確認手段による確認結果を出力する確認結果出力手段と、を具備する。
【0019】
なお、上記変更確認手段は、情報として、生産設備の制御装置が実行するプログラム、該生産設備の仕様を決めるために設定されたパラメータ、及びコメントのうちの少なくとも1つを対象に照合を行う、ことが望ましい。
【0020】
本発明の第6の態様の生産設備情報管理システムは、生産設備を制御する制御装置が有する情報を収集するシステムであって、制御装置が有する情報として、該制御装置が実行する、或いは該制御装置に実行させるべきプログラムを取得する情報取得手段と、情報取得手段が取得したプログラムを制御装置が実行した場合に生産設備が使用するツールに着目して、該生産設備がワークを加工する加工工程を分割する加工工程分割手段と、加工工程分割手段が分割した加工工程を単位として、該加工工程でワークを加工する加工条件を情報取得手段が取得したプログラム中から抽出する加工条件抽出手段と、を具備する。
【0021】
なお、上記加工工程分割手段は、生産設備が同一のツールを用いて行う加工工程を、該加工工程を構成する一つ以上の基本加工工程に分割し、加工条件抽出手段は、基本加工工程毎に加工条件を抽出する、ことが望ましい。また、加工工程分割手段は、ツールの種類別に予めパターン化された加工工程の仕様を基に、該ツールを用いて行う加工工程を一つ以上の基本加工工程に分割する、ことが望ましく、更には加工工程分割手段が分割した加工工程毎に、該加工工程の加工を行うのに要する時間をサイクルタイムとして算出する、ことが望ましい。
【0022】
本発明の第7の態様の生産設備情報管理システムは、生産設備によるワークの加工に係わる情報を生産設備情報として少なくとも収集するシステムであって、生産設備を制御する制御装置が実行の対象とし、生産設備情報が挿入されているプログラムを取得するプログラム取得手段と、プログラム取得手段が取得したプログラム中から生産設備情報を抽出する情報抽出手段と、を具備する。
【0023】
なお、上記プログラム中に挿入された生産設備情報は、該プログラムを実行の対象とする制御装置が制御する生産設備に係わる情報、該生産設備で用いられるツールに係わる情報、及び該生産設備でのワークの加工に係わる情報のうちの少なくとも一つを有する、ことが望ましい。
【0024】
本発明の第8の態様の生産設備情報管理システムは、上記第7の態様における構成に加えて、プログラム中に挿入された生産設備情報を構成する情報と、該プログラムを実行の対象とする制御装置が制御する生産設備が加工の対象とするワークと、の間の対応関係を定義する定義手段、を更に具備し、定義手段により定義された対応関係に従って、生産設備情報を構成する情報をワークと対応付けてユーザに提供できる。
【0025】
なお、上記第7、または第8の態様では、プログラム取得手段は、ネットワークを介して、プログラムを制御装置から取得し、プログラム取得手段がネットワークを介して制御装置から取得したプログラムを基に、該制御装置が制御する生産設備で用いられるツールをユーザに提示できる、ことが望ましい。
【0026】
本発明の第1の態様の生産設備情報収集方法は、生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を収集するために用いられる方法であって、制御装置別に該制御装置から情報を収集するための第1のプログラムを用意し、ネットワークを介して生産設備の制御装置から情報を収集するための収集用データを用意し、収集用データを基に、第1のプログラムを用いて生産設備の制御装置から情報を収集するための第2のプログラムを用意し、第2のプログラムに第1のプログラムを呼び出させて、収集用データで指定された生産設備の制御装置の情報を収集させる。
【0027】
本発明の第2の態様の生産設備情報収集方法は、生産設備によるワークの加工に係わる情報を生産設備情報としてシステムに収集させるために用いられる方法であって、生産設備を制御する制御装置が実行の対象とするプログラム中に生産設備情報を挿入し、生産設備情報を挿入したプログラムをシステムに取得させ、該取得させたプログラム中に挿入された生産設備情報をシステムに抽出させることにより収集させる。
【0028】
本発明の情報検索システムは、検索を行い、取得した情報のなかからユーザが所望の情報を抽出して提示するシステムであって、制御装置が制御する生産設備がワークの加工を行う加工工程を分割した加工工程の加工に要する時間、或いは該分割した加工工程でワークを加工するうえでの加工条件を情報として少なくとも取得する情報取得手段と、ユーザに検索用のデータを指定させるためのデータ指定手段と、データ指定手段によりユーザが指定したデータを用いて検索を行い、情報取得手段が取得した情報のなかから該データに対応する情報を抽出する検索手段と、検索手段による検索結果をユーザに提示する検索結果提示手段と、を具備する。なお、上記情報取得手段は、上記第6、または第7の態様の生産設備情報管理システムから情報を取得する、ことが望ましい。
【0029】
本発明の第1〜第5の態様のプログラムは、それぞれ、第1、第5、第6、及び第7の態様の生産設備管理システム、及び本発明の情報検索システムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させることにより、それらのうちの何れかのシステムを実現させるためのものである。
【0030】
本発明では、情報の収集対象とする生産設備の制御装置からネットワークを介してその情報を収集するための収集用データを基に、生産設備の制御装置から情報を収集する。それにより、収集用データを入力させるだけで、新たな生産設備の設置に対応することが可能となる。
【0031】
本発明では、生産設備の制御装置から収集した情報を、過去に収集した情報と照合して、変更の有無を確認し、その確認結果を出力する。それにより、ユーザは変更の有無を容易に知ることが可能となる。
【0032】
本発明では、生産設備を制御する制御装置が有する情報として、それが実行する、或いはそれに実行させるべきプログラムを取得し、そのプログラムを制御装置が実行した場合に生産設備が使用するツールに着目して、その生産設備がワークを加工する加工工程を分割し、分割した加工工程を単位として、その加工工程でワークを加工する加工条件を抽出する。それにより、ユーザは分割した加工工程毎にその加工条件を知ることが可能となる。その加工工程毎にその加工に要する時間をサイクルタイムとして算出した場合には、そのサイクルタイムはもとより、そのサイクルタイムとその加工工程での加工条件との間の対応関係を知ることが可能となる。
【0033】
本発明では、生産設備を制御する制御装置が実行の対象とするプログラム中に生産設備情報を挿入し、生産設備情報を挿入したプログラムを、その情報を必要とするシステムに取得させ、取得させたプログラム中に挿入された情報を抽出させる。そのようにして、プログラムに生産設備情報を挿入すると、それらを個別に扱う場合と比較して、管理の対象とする情報の個数が少なくなり、そのプログラムをより様々な用途に使用できるようになる。それを見る人にとっては、より多くの情報をより容易に把握できるようになる。それにより、管理がより容易となり、手間はより省けるようになる。
【0034】
その挿入された情報を他の情報、例えばワークとの間の対応関係を定義できるようにした場合には、より多くの情報を連携させられるようになる。それにより、ユーザにとってはより多くの情報をより容易に取得することが可能となる。
【0035】
本発明では、制御装置が制御する生産設備がワークの加工を行う加工工程を分割した加工工程の加工に要する時間、或いは該分割した加工工程でワークを加工するうえでの加工条件を情報として少なくとも取得し、それに対してユーザが指定したデータを用いて検索を行い、取得した情報のなかからそのデータに対応する情報を抽出して提示する。それにより、ユーザにとっては加工工程が最適か否かを容易に確認することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態による生産設備情報管理システムが適用されたネットワークシステムの構成を示す図である。
【0037】
そのネットワークシステムは、例えば製品の製造を行う工場を所有する企業に構築されたクライアント/サーバ型のシステムである。図1に示すように、構内LAN101と工場ローカルLAN102をルータ103により結んでいる。構内LAN101には、例えばパーソナルコンピュータである端末装置104が接続され、その端末装置104のユーザが業務を行うのを支援するサーバとして、工具情報システムが構築されたアプリケーションサーバ105、シミュレーションシステムが構築されたアプリケーションサーバ106、及びデータベース(DB)サーバ107が接続されている。
【0038】
一方の工場ローカルLAN(以降、ローカルLANと略記)102には、ラインサーバ108や複数のアクセスポイント(無線LAN装置。以降、「AP」)109が接続されている。各AP109は、その子機に当たるAP110と通信を行う。
【0039】
そのローカルLAN102は、生産ライン120、130が設置された工場に敷設されている。生産ライン120、130は、それぞれ9台、22台の生産設備から構成されている。
【0040】
それらの生産設備は、NC制御装置、PLC、或いはMCの制御下でワークを加工するか、或いはそれを搬送するものである。例えばマシンニングセンタ、打ち抜き装置、バリ取り装置、或いは洗浄装置などを備えたものである。その構成は、周知のものであることから、特に詳細な説明は省略するが、例えば以下のようになっている。
【0041】
生産ライン120を構成する1台の生産設備121は、例えばPLC内蔵のNC制御装置の制御下でワークの加工を行うものである。そのNC制御装置に、操作盤122、及びAP123が接続されている。そのAP123によって、NC制御装置はローカルLAN102と接続させている。作業員は、操作盤122を操作してNC制御装置が実行するNCプログラムやパラメータ(仕様を決めるために設定されたデータ)を変更することができる。
【0042】
生産ライン130を構成する1台の生産設備131は、例えばNC制御装置の制御下でワークの加工を行う部分(以降、「部分設備」と記す)131aと、PLC内蔵のNC制御装置の制御下でワークの加工を行う部分設備131bと、から構成されている。それらの制御装置は接続され、部分設備131bのNC制御装置はハブ132と接続されている。そのハブ132には、他に、操作盤133、及びAP134が接続されている。そのAP134によって、各部分設備131a、131bのNC制御装置はローカルLAN102と接続させている。作業員は、操作盤133を操作して各NC制御装置が実行するNCプログラムやパラメータを変更することができる。
【0043】
上記ラインサーバ108は、各生産設備の制御装置から情報を収集することにより、各生産設備の動作状態の監視を行う。また、その情報として、各生産設備の制御装置が実行するプログラムやパラメータなどを自動的に収集し、それらを過去に収集したものと照合して変更の有無を確認し、その確認結果を例えば端末装置104を使用する、その権利を有するユーザに提示する。その権利を有するか否かは、アクセスしてきたユーザの認証を行い、判断している。その確認の結果、変更されていることが判明すれば、生産設備がワークの加工に要する時間をサイクルタイムとして算出するシミュレーションを行い、そのシミュレーション結果を提示する。その提示は、端末装置104のユーザからの要求に応じて、そのユーザが所望するデータを抽出して行う。それにより、本実施の形態による生産設備情報管理システム、及び情報検索システムは、共にラインサーバ108に搭載させた形で実現されている。
【0044】
ラインサーバ108は、設定データベース(DB)111、履歴DB112、PGライブラリファイル113、PGファイルバッファ114、設備情報DB115、工程情報DB116、及び工具(ツール)情報DB117を管理する。それらは、サーバ108に搭載されたハードディスク装置などの補助記憶装置、或いはそれと接続された記憶装置上に保存するものである。設定DB111は、生産設備の制御装置にアクセスして収集すべき情報を収集するためのデータ(収集用データ)を保存するために用意したものである。履歴DB112は、収集した情報や、変更された情報に係わるデータ、などを履歴として保存しておくために用意したものである。PGライブラリファイル113は、生産設備の制御装置が現在、実行の対象としているプログラムや、パラメータなどを保存しておくために用意したものである。PGファイルバッファ114は、制御装置から収集したプログラムやパラメータなどを一時的に格納するために用意したものである。設備情報DB115は、生産設備に係わる情報である設備情報を保存しておくために用意したものである。工程情報DB116は、生産設備でワークを加工する加工工程に係わる工程情報を保存しておくために用意したものである。工具情報DB117は、生産設備でのワークの加工に用いられるツール(工具)に係わる工具情報を保存しておくために用意したものである。
【0045】
上記アプリケーションサーバ105もラインサーバ108と同様に工具情報DB105aを管理する。ラインサーバ108は、基本的に、それが接続されたローカルLAN102が敷設された工場に設置の生産設備を対象にして情報を管理するのに対し、アプリケーションサーバ105では、そのような対象の制限はしていない。このことから、通常、アプリケーションサーバ105はラインサーバ105よりも多くの工具情報を管理する。DB105aに保存する工具情報を構成するデータ項目数も、DB117に保存する工具情報のそれ以上である。しかし、それらの間の対応関係を特定できるように、工具情報に対応するツールを一義的に特定できる少なくとも1項目のデータは同じとしている。そのデータは、例えばツールに割り当てられたコード(ツールコード)である。
【0046】
ラインサーバ108は、生産設備を制御する制御装置が有する情報を以下のようにして収集する。図2〜図9に示す各種説明図を参照して詳細に説明する。なお、各DB115〜117への情報の格納は、例えば端末装置104のユーザの指示により行われる。
【0047】
図2は、生産設備から情報収集を行うための仕組みを説明する図である。図2において、「201」を符号として付した「M/C」は生産設備を制御する制御装置を表している。
【0048】
制御装置は、たとえ同じ種類であっても、細部や機能などが異なるために、通常、アクセスするには個別にプログラムが必要である。メーカは、普通、同じプログラムでアクセスできるように制御装置を製造する。このことから、そのプログラムは少なくともメーカ別に用意しなければならない。図2中のF用プログラム202F、T用プログラム202T、M用プログラム202M、及びX用プログラム202Xは、それぞれメーカ別に用意したプログラムである。以降、それらのプログラムを総称して個別プログラム202と呼ぶことにする。
【0049】
新しい製品の生産開始、製品の生産中止、老朽化、或いは生産設備の変更などの理由により、それまでになかった生産設備が新たに設置されることは多い。このため、新たな生産設備が設置される度に、それの制御装置201にアクセスするためのシステムの設定を担当者に行わせるようにすると、その担当者の負担は非常に重くなる。本実施の形態では、設定シート203を利用することでそれを回避できるようにさせている。
【0050】
上記設定シート203は、制御装置201から収集すべき情報を収集するためのデータ(収集用データ)を予め定めた形式で記述させたものである。設定プログラム204は、その設定シート203に記述されたデータを設定DB111に格納してそれを更新するために用意したプログラムである。
【0051】
収集プログラム205は、設定DB111を参照し、制御装置201から情報の収集に用いるべき個別プログラム202を特定し、特定した個別プログラム202を呼び出して制御装置201から情報を収集させ、それを受け取る。そのようにして収集した情報は履歴DB112に格納する。その格納は、設定DB111に格納されているデータに従って行う。
【0052】
上述したようにして制御装置201から情報を収集するようにすると、プログラムの修正や追加などを行うことなく、設定DB111を更新するだけで新たな生産設備の設置に対応できるようになる。このため、新たな生産設備の設置への対応を容易に行うことができる。なお、収集プログラム205が設定シート203を直接、参照して、個別プログラム202を呼び出すようにしても良い。
【0053】
図3はラインの設定シートを示す図であり、図4は設備の設定シートを示す図である。ライン設定シート203a、及び設備の設定シート203bは共に、上記設定シート203として用意するものである。
【0054】
ライン設定シート203aは、生産ライン単位でその構成や各生産設備から収集すべき情報を設定するためのものである。それを用意したのは、企業では、新たな生産設備の設置は生産ライン単位で行うことが多く、その生産ラインを多数の生産設備で構築することも少なくないためである。データを記述するデータ項目としては、ライン番号、設備番号、IPアドレス、収集クラス、収集アイテム、名称、単位、変換係数、上限値、下限値、画面表示名、及び収集周期が設けられている。
【0055】
上記収集アイテムは、収集するデータ項目を識別するための記号であり、収集クラスは、収集アイテムを分類するために用意した上位の概念である。収集周期は、収集アイテムで特定されるデータの収集を行う時間間隔である。その収集周期を記述する項目を設けたことにより、所望の収集周期で所望のデータを制御装置201から収集できるようにさせている。
【0056】
他方の設備の設定シート203aは、上記ラインの設定シート203aに記述された設備番号毎に用意されるものである。図4に示すように、データ項目として、設備番号、収集アイテム、使用DLL、アドレスが設けられている。そのアドレスとは、収集するデータの格納場所を示すものである。
【0057】
各設定シート203a、203bに記述されたデータは、図5に示すように、収集アイテム定義テーブル501、収集タグ情報テーブル502、及び収集条件情報テーブル503に格納される。それら各テーブル501〜503は、収集クラス、及び収集アイテムによってリンクされている。それら各テーブル501〜503を用意することで、収集クラス、或いは収集アイテム毎にデータを収集するような形としている。設定DB111には、それら各テーブル501〜503が格納される。
【0058】
生産設備では、改造などにより収集アイテムなどに変更が生じることがある。例えば或る時点までは「101」というタグに「EquiAlarm」という収集アイテムを割り当てていたのを「ContAlarm」に変更するようなことがある。そのような場合、その時点の以前と以後とでタグ「101」がどの収集アイテムに対応しているのかが分からなくなる。区別するための情報が必要となる。収集タグ情報テーブル502に格納されるタグ構成バージョンは、そのために用意するものである。タグの割り当てを変更する場合には、タグ構成バージョンも変えることで管理を行うようにしている。
【0059】
図6は、設定DB更新処理のフローチャートである。その更新処理は、図5に示すように、各設定シート203a、203bに記述されたデータを設定DB111に保存する各テーブル501〜503に格納するためにラインサーバ108が実行する処理である。それは、図2に示す設定プログラム204を起動することで実現される。その起動は、例えば端末装置104のユーザからの要求によって行われる。
【0060】
先ず、ステップS11では、各設定シート203a、203bを読み込む。その読み込みは、ローカルLAN102、ルータ103、及び構内LAN101を介してその電子化データを端末装置104から受信することで行う。続くステップS12では、各設定シート203a、203bにそれぞれ記述されたデータのなかから必要なデータを抽出して、収集アイテム定義テーブル501に格納する。その後はステップS13に移行する。
【0061】
ステップS13では、設定シート203aに記述された収集クラス、収集アイテムを収集タグ情報テーブル502に格納し、収集アイテム定義テーブル501とリンクさせる。また、収集アイテムを一意に示すタグ番号を作成して、タグ構成バージョンとともに情報テーブル502に格納する。次に移行するステップS14では、各設定シート203a、203bにそれぞれ記述されたデータのなかから必要なデータを抽出して、収集条件情報テーブル503に格納する。収集クラス、及び収集アイテムも合わせて格納することにより、収集タグ情報テーブル502とリンクさせる。その後に一連の処理を終了する。
【0062】
図7は、履歴DB112へのデータ格納方法を説明する図である。
図2に示す収集プログラム(図7中では「収集モジュール」と表記)205は、収集条件情報テーブル503中に格納されたIPアドレス、アドレスを用いて、それに格納された収集周期に従って、そのIPアドレスを持つ制御装置201から個別プログラム202を介してデータを収集し、その収集したデータをデータ収集値として収集データライブラリテーブル701に収集日時とともに格納する。それら以外には、収集条件情報テーブル503中のライン番号、設備番号、収集タグ情報テーブル502中のタグ番号、タグ構成バージョンを格納する。それらを格納した収集データライブラリテーブル701を履歴DB112に保存する。
【0063】
図8は、実際に生産設備から情報収集を行う方法を説明する図である。
図8において、「TLgetData」は図2の収集プログラム205の関数名を示し、「TLgetDataForF」は、関数TLgetDataの括弧内に引数として“18i−LNA”を記述することで呼び出される個別プログラム202の関数名を示している。そのようにして、収集プログラム205、及び個別プログラム202を実行させるようにしている。
【0064】
制御装置201が実行するプログラムやパラメータなどは、操作盤を操作することにより現場の作業者などが変更することができる。このことから、本実施の形態では、各生産設備の制御装置201が実行するプログラムやパラメータなどを自動的に収集し、それらをPGライブラリファイル113に保存したものと照合して変更の有無を確認し、その確認結果を端末装置104を使用するユーザに提示する。変更が有れば、その詳細を提示し、その変更を承認するか否か問い合わせ、その結果に応じて、変更されたプログラムやパラメータをそれまでのものに代わってPGライブラリファイル113に保存させている。
【0065】
変更の有無、変更内容の詳細の提示は、何れも担当者が制御装置201のプログラムやパラメータなどを管理するのをより容易にする。承認するか否かに応じた保存を行うようにすると、常に最新のプログラムやパラメータなどをPGライブラリファイル113に保存しておくことができ、格納領域の浪費を回避することができる。その一方では、承認されないプログラム、或いはパラメータによる製品の生産を回避させられるようになることから、生産設備で生産される製品の品質もより正確に管理できるようになる。
【0066】
プログラムやパラメータは、稼働率や加工回数(図3参照)などとは異なり、ファイルの形で制御装置201に格納されている。このことから、本実施の形態では、それらの自動収集は、図3や図4に示すような設定シート203a、203bとは別の設定シートを用いて行えるようにさせている。用意した設定シートでは、データの格納場所を示すアドレスの代わりに、制御装置201の型式を記述している。収集する対象のファイル名は、制御装置201の型式別に用意する設定シートに記述するようにしている。ファイル名を記述した設定シートは、設備の設定シート203b(図4参照)の代わりとなるものである。設定シート上に記述されたデータは同様に、設定DB111に格納している。それにより、設定DB111を参照して、図9に示すように、制御装置201からプログラムやパラメータなどを自動的に収集できるようにさせている。
【0067】
自動的に収集したプログラムやパラメータなどは、PGファイルバッファ114に格納する。そのバッファ114に格納したプログラムやパラメータなどは、PGライブラリファイル113に格納されている承認されたものと照合を行い、変更されているか否か確認する。変更されているのを確認すると、その旨を示す照合情報を発行する。図10に示すファイル照合結果画面は、例えば端末装置104のユーザ(その権限を有するユーザ)からの要求により、発行された照合情報を例えばオリジナルの画面に配置することで生成し、そのユーザに提示する。変更日時としては、変更されたプログラム、或いはパラメータなどを収集したときの日時を提示している。
【0068】
上述したようなプログラムやパラメータなどのファイルの自動収集、照合は、ラインサーバ108は図12に示すファイル自動収集処理を実行することで実現する。ここで図12を参照して、その自動収集処理について詳細に説明する。その自動収集処理は、設定シート上で記述された収集周期に従ってそれを実現させるプログラムを起動させることで実行される。
【0069】
先ず、ステップS21では、ファイルの自動収集を行ううえでの初期設定を行う。続くステップS22では、設定DB111から、設定シート上に記述された収集周期により収集すべきタイミングとなった制御装置201からファイルを収集するためのデータを取得し、次のステップS23では、収集するファイルの保存先を示すデータを設定DB111から取得する。その後はステップS24に移行する。
【0070】
ステップS24では、ステップS22で取得したデータを用いて制御装置201からファイルを収集し、それをステップS23で取得したデータに従い、PGファイルバッファ114に保存する。次に移行するステップS25では、ステップS24で保存したファイルを、PGライブラリファイル113に保存されている対応のファイルと照合するファイル照合処理を実行する。ステップS26にはその後に移行する。
【0071】
ステップS26では、ファイル照合処理を実行した結果、違いが有ったか否か判定する。前回、ファイルを収集してから今回、収集するまでの間に、現場の作業者などがプログラム、或いはパラメータなどを変更した場合、それらの間には違いがあることから、判定はYESとなり、ステップS27に移行して、違いが見つかった制御装置201の機番、機器名(型式)、ファイル名、変更日時(ここではそれを正確に特定できないことから、現在日時としている)などを持つ照合情報を発行した後、ステップS28に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってそのステップS28に移行する。
【0072】
ステップS28では、ファイルを収集すべき対象(制御装置201)が残っているか否か判定し、それが残っていると判定すれば上記ステップS22に戻り、次にファイルを収集すべき制御装置201からファイルを収集するためのデータを取得し、それ以降の処理を同様に実行する。そうでなければ、ここで一連の処理を終了する。
【0073】
図13は、上記ステップS25として実行されるファイル照合処理のフローチャートである。次に、図13を参照して、そのファイル照合処理について詳細に説明する。
【0074】
先ず、ステップS31では、照合すべきファイルをPGファイルバッファ114、及びPGライブラリファイル113からそれぞれ取得する。次に移行するステップS32では、例えば拡張子から、ステップS31で取得したファイルがバイナリファイルか否か判定する。図9に示すように、そのファイルの拡張子が「MEM」或いは「ppl」であった場合、判定はYESとなってステップS33に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS38に移行する。
【0075】
ステップS33〜S37では、ファイルの先頭から終端まで、ビット単位でデータの比較を行いながら、違いがあるか否か確認する処理を行う。ファイルの終端まで比較を行っても違いが見つからなければ、そのまま一連の処理を終了し、反対に違いが見つかれば、ステップS35の判定がYESとなってステップS36に移行し、照合情報を発行した後、一連の処理を終了する。その照合情報が、図12に示すファイル自動収集処理においてステップS27で発行される。
【0076】
一方、上記ステップS32の判定がNOとなって移行するステップS38〜S41では、ファイルの先頭から終端まで、バイト単位でデータの比較を行いながら、違いがあるか否か確認する処理を行う。ファイルの終端まで比較を行っても違いが見つからなければ、そのまま一連の処理を終了し、反対に違いが見つかれば、ステップS40の判定がYESとなってステップS36に移行し、照合情報を発行した後、一連の処理を終了する。
【0077】
上述したようなファイル自動収集処理、及びファイル照合処理を実行することにより、変更されたファイルが特定されることになる。それにより、端末装置104のユーザに、図10に示すようなファイル照合結果画面を提示できることになる。その結果、ユーザはプログラム、或いはパラメータなどの変更の有無を知ることができ、それらの管理をより容易に行えるようになる。
【0078】
端末装置104のユーザが図10に示すようなファイル照合結果画面上でラインを選択し、変更内容(差分)の詳細の表示を指示すると、ラインサーバ108は、図11に示すような変更チェック結果画面を生成して端末装置104に送信する。その変更チェック結果画面では、図11に示すように、変更されたファイルの種類に応じて、プログラムを構成する命令(ブロック)毎、或いはパラメータ毎に、ファイルにそれぞれ格納された内容を対比させている。変更された行や追加された行は、他と色を変えて示している。それにより、両者の違いをより確認し易いようにさせている。
【0079】
その変更チェック結果画面は、図14に示す差分詳細表示処理を実行することでラインサーバ108は生成する。ここで図14を参照して、その表示処理について詳細に説明する。その表示処理は、端末装置104のユーザからの要求により、それを実現するプログラムを起動させることで実行される。
【0080】
先ず、ステップS51では、表示対象情報を取得する。その表示対象情報とは、図10に示すファイル照合結果画面上で選択された行の照合情報中の情報、例えばファイル名である。それを取得した後に移行するステップS52では、例えば拡張子から、表示対象とするファイルがテキストファイルか否か判定する。そのファイルがテキストファイルであった場合、判定はYESとなってステップS53に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS59に移行する。
【0081】
ステップS53では、表示対象とするファイルをPGファイルバッファ114、PGライブラリファイル113からそれぞれ取得する。続くステップS54では、バージョン管理ソフトを起動させる。
【0082】
起動されたバージョン管理ソフトは、ステップS53で取得したファイルの内容を比較することで差分チェックをステップS55として行う。その後は、ステップS56に移行して、差分チェック結果を出力する。
【0083】
バージョン管理ソフトを起動させたプログラムは、その差分チェック結果をステップS57で受け取り、それを配置した図11に示すような変更チェック結果画面を生成し、それを端末装置104に送信する。その後はステップS58に移行して、端末装置104から終了の指示を受信するのを待って、一連の処理を終了する。
【0084】
本実施の形態では、差分の表示はテキストファイルのみを対象に行うようにしている。このことから、上記ステップS52の判定がNOとなって移行するステップS59では、その旨を通知するためのメッセージを送り、表示させる。続くステップS60では、変更されたファイルを保存するか否かユーザに問い合わせ、そのユーザが保存を指示したか否か判定する。ユーザが保存を指示した場合、判定はYESとなってステップS61に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなり、ここで一連の処理を終了する。
【0085】
ステップS61では、保存先を選択させるためのパス情報を端末装置104に表示させる。端末装置104のユーザがパスを選択すると、それを示すパス情報がラインサーバ108に送信される。ラインサーバ108は、それをステップS62で取得する。その後は、ステップS63に移行して、取得したパス情報に従い、変更されたファイルを保存する。一連の処理はその後に終了する。
【0086】
ラインサーバ108は、上記差分詳細表示処理を実行することにより、図11に示すような変更チェック結果画面を端末装置104に送信し表示させる。それにより、変更された内容をユーザに確認させる。
【0087】
その画面には、特に図示していないが、対象プログラム毎に設けられたチェック欄、設定ボタンが配置されている。変更を承認する場合、該当するチェック欄をチェックした後、設定ボタンをクリックする。その設定ボタンをクリックすると、端末装置104からチェック欄がチェックされた対象プログラムを示す情報がラインサーバ108に送信される。
【0088】
ラインサーバ108は、その情報を受信すると、その情報で指定された対象プログラムやパラメータなどを、PGバッファファイル114から読み出してPGライブラリファイル113に格納する。その格納は上書きの形で格納する。それにより、PGライブラリファイル113には、最新の承認されたプログラムやパラメータなどだけを保存する。また、履歴DB112には、履歴として、例えば変更日時、変更内容(変更が行われたシーケンス番号、その前後の内容、など)を保存する。それにより、過去に使われていたプログラムやパラメータなどの再現、再利用を行えるようにさせている。
【0089】
プログラムが承認されると、本実施の形態では、その後に、そのプログラムを参照して、それを制御装置201が実行することで生産設備がワークの加工に要する時間をサイクルタイムとして算出するシミュレーションを行っている。それらの結果は保存することで、必要に応じて端末装置104のユーザが参照できるようにさせている。以降は、そのサイクルタイムの算出方法について図15〜図24に示す各種説明図を参照して詳細に説明する。
【0090】
生産設備を制御する制御装置201が実行するプログラムは、その制御装置201の種類によって普通は異なる。同じ種類の制御装置201にも複種類のプログラム言語が開発されている。このことから、混乱を避けて理解を容易とするために、以降、図15に示すプログラムを例にとって、本実施の形態におけるサイクルタイムの算出方法について詳細に説明することとする。
【0091】
図15に示すプログラム例は、NC制御装置が実行するNCプログラムである。図15中の各ブロックは、NCプログラムを構成する1命令文に当たる。NCプログラムは基本的に、そのブロックを実行順に並べた形で構成されている。
【0092】
1ブロックは、シンボル“N”に続く数値で表されたシーケンス番号を先頭に、機能の種類を表すシンボル、及びそれに続くコード化された数値からなるデータ(コード)が1つ以上、続く構成となっている。シーケンス番号は、NCプログラムの先頭に近づくほど小さな値となる昇順で記述される。「(」と「)」内に記述された内容はコメントとして無視される。以降、プログラムはPGと略記することにする。
【0093】
図15中の“G”“M”“S”及び“T”は、それぞれ異なる機能の種類を表すシンボルであり、それに続くコード化された数値が機能の命令(指令)を表すようになっている。
【0094】
シンボル“G”は準備機能を表し、補間の種類や座標系の選択、固定サイクル、ねじ切り、準備機能、或いはその他のことは、それに続く数値(Gコード)で指定する。シンボル“X”、“Y”は、それに続く数値で座標位置などを指定するために用いられる。
【0095】
シンボル“M”は補助機能を表し、主軸の回転や停止、その回転方向、工具交換などは、それに続く数値(Mコード)で指定することができる。シンボル“S”は主軸機能を表し、主軸の回転速度は、それに続く数値(Sコード)で指定することができる。シンボル“T”は工具機能を表し、それに続く数値(Tコード)で使用する工具(ツール)を指定することができる。
【0096】
上述したような機能が用意されていることから明らかなように、生産設備でのワークへの加工は、随時、ツールを交換しながら、そのツールを用いてワークの複数の箇所を加工することがある。このことから、本実施の形態では、加工に使用するツールの種類、及びそのツールでワークを加工する動作を一時的に中断するときの動作に着目してプログラムの解析を行うことにより、プログラムを実行する制御装置201の制御下で生産設備がワークを加工する加工工程を基本的な加工工程に分割し、そのサイクルタイムを算出するようにしている。例えば同じツールを用いてワークに穴を空ける加工を複数、行わせるようなPGの場合には、そのツールに動力を伝える主軸を一時的に回転停止させる動作に着目して、加工工程を分割する。これは、ツールを単に移動させるときには主軸の回転を停止させるのが普通であるためである。それにより、各穴はそれぞれ1加工工程の加工によって空けられるものと見なし、1個の穴を空けるのに要する時間をサイクルタイムとして算出している。
【0097】
ツールの位置を随時、移動させつつ、ワークの加工を複数回、行うような場合、その加工に要する全体の加工時間は、その加工を行っている間にツールを移動させる距離によって変化してくる。その距離は、加工を行う位置の順序によって変化するのが普通である。当然のことながら、その距離を短くするほど、全体の時間が短くなる。生産設備がワークを加工する加工工程を基本的な加工工程に分割してサイクルタイムを算出するのは、このためである。各加工工程での加工条件(ここではツールの種類や加工位置、加工方法(ツールの使い方やその移動方向など)など)もPGから抽出して作業者に提示できるようにさせている。
【0098】
そのように分割した加工工程の順序を変化させると、それに伴い、各加工工程のサイクルタイム、更には全体の加工時間が変化する。このため、そのサイクルタイムを提示することにより、作業者、或いは管理担当者(端末装置104のユーザ)は、問題のある加工工程を正確に把握できるようになる。それにより、ツールの調整や加工工程の見直しも容易に行えるようになる。この結果、加工工程の最適化、例えば全体の加工時間を最も短くさせるか、或いは目標とする時間と一致させるといったことも容易となる。
【0099】
サイクルタイムと併せて、加工工程の加工条件を提示するようにした場合には、サイクルタイムの変化に影響を及ぼす要因の特定が更に容易となる。このため、加工工程の最適化も更に容易に行えるようになる。
【0100】
図16は、加工工程の分割方法を説明する図である。主軸を回転させてワークを加工する生産設備を例にとって、その制御を行う制御装置が実行するプログラムから、その生産設備がワークを加工する加工工程を基本的な加工工程に分割する方法を説明するものである。
【0101】
図16に示すように、先ず、ツール(工具)交換を指令するブロックを検出し、そのブロックでPGを分ける。それにより、同一のツールで加工を行わせるためのブロック群を特定する。以降、基本的な加工工程と区別するために、同一のツールを用いて行われる加工工程全体を指してツール工程と呼び、それを分割して得られる基本的な加工工程は基本加工工程と呼ぶことにする。そのツール工程は、1つ以上の基本加工工程から構成される。
【0102】
図15に示すようなPGでは、工具交換指令は1個、或いは2個のブロックで行われる。図16中の「ケース1」「ケース3」は、共に1ブロック(命令文)で工具交換指令を実現させたケースである。「ケース3」はマクロとして用意されたサブPGを呼び出すことで工具交換指令を実現させていることが「ケース1」とは異なっている。「ケース2」は、工具の準備を指令するブロック、及び準備を指令した工具への交換を指令するブロックの2個のブロックで工具交換指令を実現させたケースである。何れのケースでも、実際に工具を交換させることになる指令のブロックでPGを分けている。
【0103】
工具(ツール)交換に着目してPGを1つ以上のブロック群に分割すると、次に、各ブロック群(ツール)毎に、そのブロック群を、主軸停止を指令するブロックに着目して更に分割する。より具体的には、そのブロックとして、ここでは一時的に主軸停止を指令することになるブロック、即ち主軸の回転を指令するブロックが後に配置されている主軸停止を指令するブロックに着目している。そのブロックとして、一時的に主軸停止を指令することになるブロックに着目したのは、主軸を回転させてワークを加工する生産設備では、主軸を停止させたままワークを加工することは通常ありえないためである。それにより、1ツールで1回の加工を行う場合には、そのツールのツール工程は分割せず、ツール工程は1基本加工工程から構成されているとしている。
【0104】
そのようにして各加工工程毎にPGを更に細かく分割すると、次に各ブロック群毎に、加工条件(ここでは切削条件)を抽出する。ここで抽出している切削条件とは、主にサイクルタイムを算出するうえでも必要な条件であり、本実施の形態では、その切削条件として、F、E、S、D値を状況に応じて抽出している。それらの値は、何れもブロック(図15参照)に機能のコードとして記述することが可能な値である。F値(Fコード)は、主軸の移動速度を表現し、E値(Eコード)は主軸、1回転当たりの移動量を表現し、D値(Dコード)はツールの周速を表現している。
【0105】
主軸は、ツールで加工を行わない場合、パラメータで設定された速度で移動させる。予め定められた原点に主軸を戻すのが早戻しであり、それ以外の移動が早送りである。ワークに穴を空ける場合、通常Z軸上の位置を減少させることで行われる。ワークにツールを接触させた状態で主軸をXY平面上に移動させると、ワークに溝を形成させたり、その表面を削ることができる。これらのことから、本実施の形態では、図17に示すように、切削、早送り、及び早戻しの識別を行うようにしている。図17中のGコード「G01」は直線補間、Gコード「G00」は位置決めを表している。
【0106】
ツールを用いて行う加工の内容、つまりツールによるワークの加工法(使用形態)は、その種類によって限定される。このことから、本実施の形態では、図18に示すように、ツール(工具)による加工法を区分け、即ちツールの種類とそのツールを用いて行える加工法との間の対応関係を定義している。それにより、ワークの加工に用いられるツールの種類を考慮して、加工工程を分割し、サイクルタイムの算出、及び加工条件の抽出を行うようにしている。
【0107】
ツールによるワークの加工は、そのツールを移動させて行われる。そのツールを移動させる方法は、ツールの種類だけでなく、ワークの形状や加工する場所などによっても変化する。例えば、平面状の部分に穴を空ける場合、穴を空けられるようにツールを移動→ツールを移動させて穴を空ける、といったような手順で加工を行うことができるが、ワークに形成されている穴にツールを通して、その穴の出口部分を削る場合には、その穴にツールを通せる位置にまで移動→穴にツールを挿入する→出口部分を削れるようにツールを移動→出口部分を削るためのツールの移動、といったように、手順が複雑となる。このようなことから、本実施の形態では、ツールの移動の仕方を含むワークの加工法を加工仕様として、その特徴をパターン(定義)化し、そのパターン化した加工仕様特徴を参照して加工工程の分割を行うようにしている。
【0108】
図19は、そのパターン化例を説明する図である。
その図19に示すように、本実施の形態では、穴あけ、ねじ立て、中繰り切削、ボーリング、溝入れ、フライス、面削り、面取り、バリ取り、歯切り・ブローチ加工、穴掃除、検査、に加工法を大別し、大別した加工法を更にツールの使用形態などを考慮して細分化し、細分化した加工法別にその加工に用いることができるツールの種類を設定している。パターン化した加工仕様特徴は、細分化した加工法別に設定している。ツールを用いた加工に対応する加工仕様特徴パターンは、その種類から大別した加工法を特定し、特定した加工法で用意された加工仕様特徴パターンを対象に、PG中で指定されたツールの移動のさせ方のマッチングを行い、その移動のさせ方と一致するものを探し出すことで特定している。
【0109】
なお、図19中のGコード「G03」は円弧補間/ヘリカル補間CCW、Gコード「G74」は逆タッピングサイクル、Gコード「G76」はファインボーリング、Gコード「G84」はタッピングサイクル、Gコード「G86」はボーリングサイクル、をそれぞれ表している。
【0110】
図20は、加工工程の分割例を説明する図である。上述したようにして実際のPGを解析することで加工工程毎にPGをブロック群に分け、各ブロック群から切削条件を抽出する様子を示したものである。その図20に示すPGでは、Tコードを持つブロックを実行することで呼び出されるサブPGはマクロとして用意されている。図中の「工程1」「工程2」は、それぞれツール工程を表している。
【0111】
図21は、1生産設備により加工されたワークを示す図である。
そのワークには、図21に示すように、形状が異なる4種類の穴#1〜4が空けられている。それらの穴#1〜4は、それぞれ異なるツールを用いて空けられている。形状が同じ穴#2は2個、空けられている。穴#3は、円形ではなく、細長い形状に空けられている。
【0112】
そのような穴#1〜4を空ける加工を行わせるためのPGでは、それを4つのツール工程のブロック群に分けることになる。図中の工程1〜4は、ブロック群に分けられたツール工程、それに付された番号は、そのツール工程が行われる順序を表している。穴#2は2個あることから、工程2に対応するブロック群は更に2つのブロック群に分けられる。穴#3は、他とは異なり、ワークの表面の形状が細長くなっている。そのような形状の穴#3は、例えばツール(例えばドリル)でZ軸に沿った穴を空けた後、そのツール(主軸)をXY平面上に移動させることで形成される。それにより、図3を参照して説明の加工条件(ここでは切削条件)が変化する。穴#3を空けるのに要するサイクルタイムを算出する場合、Z軸に沿った穴を空けるのに要する時間と、ツールをXY平面上に移動させた時間とは、別々に計算しなければならない。このことから、そのような加工条件を抽出するようにしている。
【0113】
図22は、サイクルタイムの定義と計算方法を説明する図である。図23は、そのサイクルタイム計算用データの取得方法を説明する図である。次に、図22、及び図23を参照して、計算の対象とするサイクルタイム、その計算方法、及びその計算に用いるデータの取得方法について詳細に説明する。それら図22、及び図23は、切削加工を行う生産設備を例にとった場合のものである。
【0114】
図22において、「T工程サイクル1」「T工程サイクルN」は、それぞれ、同じツールを用いてワークを加工する基本加工工程に対応する。図21に示すワークでは、2つの穴#2を空けるためのそれぞれの加工工程に対応する。そのサイクルタイムTRKは、その基本加工工程の加工を行うために生産設備を稼働させている稼働時間である。
【0115】
「ツールサイクル」は、上記ツール工程に対応し、そのツール工程で行われる全基本加工工程から構成される。従って、そのサイクルタイムTR は、図20に示すように、各基本加工工程のサイクルタイムTRKを積算して計算される時間となる。「設備サイクル」は、生産設備でワークを加工する工程全体に対応し、全ツール工程はその一部として行われる。このため、そのサイクルタイムTは、各ツール工程のサイクルタイムTR を積算して計算される時間に、生産設備固有のワークの加工に必要な時間を加算して得られる時間となる。加工するワークを作業員がセットして安全用の扉を閉め、その扉を開けて加工が終わったワークを取り出すのであれば、図22に示すように、固有の時間として、ワークをセットして扉を閉めるのに要する時間TBS、及び扉を開けてワークを取り出すのに要する時間TBEを加算することになる。
【0116】
「ラインサイクル」は、1生産ラインでワークを加工する工程全体に対応し、全設備サイクル(工程)はその一部として行われる。このため、そのサイクルタイムTLは、各設備サイクルのサイクルタイムTを積算して計算される時間に、生産ライン固有のワークの加工に必要な時間を加算して得られる時間となる。生産設備間でのワークの受け渡しを作業員が運搬して行うのであれば、固有の時間として、生産設備間の運搬時間をそれぞれ加算することになる。
【0117】
基本加工工程のサイクルタイムTRKは、図20に示すように、その添字で示す基本加工工程RKにおける早送り時間(主軸を早送りする時間)Tqf_RK、位置決め時間Tld_RK、ATC時間(ツールの自動交換に要する時間)Tatc_RK 、テーブル割出時間(ワークをセットするテーブルの割出角度を変化させるために要する時間)Ttac_RK 、ドウエル時間Td_rk 、主軸加速度タップロス時間(主軸の回転速度が目標値に達するまでに要する時間)Tal_RK、総切削(加工)時間Tts_RK、早戻し時間(主軸を原点に向けて早戻しする時間)Tqr_RK、及び工具検知時間Ttcc_RK を加算することで計算される。
【0118】
上記総切削(加工)時間Tts_RKは、上述したように、PG中から抽出した加工条件別に加工に要する時間を算出し積算することで求められる時間である。例えば図21に示すような穴#3では、Z軸に沿って穴を空けるのに要する時間と、主軸をXY平面上に移動させるのに要する時間と、を加算した時間となる。
【0119】
上記各時間では、上述したようにツール工程を基本加工工程に分割することから、切削加工では、早送り時間Tqf_RK、位置決め時間Tld_RK、主軸加速度タップロス時間Tal_RK、及び総切削時間Tts_RK以外の時間は0であることがあり得る。例えばATC時間Tatc_RK は、最初の基本加工工程以外では0となり、早戻し時間Tqr_RKは最後の基本加工工程以外では0となる。工具検知時間Ttcc_RK は、生産設備によっては主軸に別の動きを行わせている間に工具の検知を行うようにしていることから、0ということもある。このことから、工具検知時間Ttcc_RK は、ファイルに保存した固定値を使用するようにしている。それ以外には、位置決め時間Tld_RK、ATC時間Tatc_RK 、更には時間TBS、TBEもファイルに保存した固定値を使用するようにしている(図22参照)。以降、そのファイルについては、サイクルタイム算出用に用意したものであることから、算出用ファイルと呼ぶことにする。
【0120】
上記早送り時間Tqf_RK及び早戻し時間Tqr_RKは、主軸の移動上の制約を考慮して算出される。例えば主軸を同時には1軸上にしか移動できなければ、各軸毎の移動距離の積算値が主軸の移動距離となる。その移動距離の移動にかかる時間は、各軸毎に、その移動距離をその軸の早送り速度で割って得られる時間を積算したものとなる。複数軸上に移動できるのであれば、各軸上の移動距離をその軸の早送り速度で割って得られる時間の最大時間が移動にかかる時間となる。このことから、主軸の移動上の制約を考慮して時間を算出している。各軸上を含め、移動距離は、PGから取得し、早送り速度は、各軸毎に、生産設備の制御装置201から収集したパラメータ中から取得している。
【0121】
テーブル割出時間Ttac_RK を算出するための割出角度θは、PG中から取得する。その算出は、90度のテーブル回転に要する基準時間αに、割出角度θを90で割った値を掛けることで行っている。基準時間αは、上記算出用ファイル内に用意するか、或いはサイクルタイム算出用にラインサーバ108が実行するプログラム内で定義されている。
【0122】
ドウエル時間Td_RK は、PG中から取得する。それが複数、存在していれば、その累計値が時間Td_RK となる。主軸加速度タップロス時間Tal_RKは、Sコードで指令される回転速度に主軸が達するのに要する時間である。その時間は、例えば算出用ファイルにテーブル形式、或いはそれを算出するための方程式の形で格納されている。図23に示す例は、Sコードで指令される回転速度が1500rpmまでは固定値a、その回転速度が1500〜3000rpmの間は固定値b、その回転速度が3000rpm以上であれば固定値cを時間Tal_RKとすることを表している。
【0123】
加工では、同じ、或いは同じと見なせる加工を繰り返し行うことがある。例えばフライス加工では、フライス面を加工するのにツールを複数回、場所や方向を変えつつ、移動させることがある。ここでは、ツールを1回、移動させる加工を1パスと呼んでいる。それにより、総切削時間Tts_RKは、1パス当たりの切削(加工)時間に、パス数PN_RKを掛けて算出している。1パス当たりの切削時間は、そのパスでの切削距離を送り速度で割ることで求めている。切削距離、送り速度、及びパス数PN_RKは、共にPGから取得している。
【0124】
このようにして、本実施の形態では、生産設備の制御装置201から収集したパラメータを必要に応じて使用して、基本加工工程のサイクルタイムTRKを算出している。このため、実際のサイクルタイムと高精度に一致するサイクルタイムTRKを算出することができる。他のサイクルタイムTR 、T、及びTLにおいても同様である。それにより、作業者にとっては、算出されたサイクルタイムを検討するだけで、加工工程の最適化を高精度に行えるようになる。
【0125】
算出した各種サイクルタイムや基本加工工程の加工条件は、ライン番号や設備番号などとリンクさせて保存している。各加工工程は、その順序やその加工に用いるツールなどとリンクさせて保存させている。それにより、ライン単位、生産設備、ツール、などをキーとして検索を行えるようにしている。その検索は、端末装置104のユーザからの要求に応じて行い、その検索結果をユーザに提示している。それにより、プログラムをより適切、且つ容易に検討できるようにさせている。
【0126】
図24は、上述したようにしてサイクルタイムを算出するラインサーバ108の機能構成図である。
NCPG読込部401は、サイクルタイムを算出する対象となるPG(図中、「NCPG」)2410をPGライブラリファイル113から読み込み、工具情報取得部2402、及び工程情報認識部2403に渡す。
【0127】
工具情報取得部2402は、NCPG読込部2401から渡されたPG2410中で使用が指定されたツールを示すデータ、例えばTコードを抽出し、それをキーに工具情報DB117の検索を行うことにより、そのTコードで指定されるツールの種類を特定する。工程情報認識部2403は、例えばPG2410に対応する工程情報が工程情報DB116に格納されていればそれを読み出す。
し、特殊切削・加工パターン認識ロジック部2404に渡す。
【0128】
そのロジック部2404は、工具情報取得部2402からツールの種類を示すデータを受け取り、工程情報認識部2403からは工程情報を受け取って、PG2410の解析を行い、そのPG2410を制御装置が実行することで行われる加工工程をツール工程に分割し、分割したツール工程を、加工仕様特徴(パターン)情報2420を参照して更に基本加工工程に分割する。その分割は、工程情報認識部2403から工程情報を受け取ればそれを参照して行い、それを受け取れなければ、PG2410のみを参照し、それを解析することで行う。
【0129】
そのロジック部2404が参照する加工仕様特徴情報は、図19に示すようにパターン化した加工仕様特徴別に、その加工に用いられるツールの種類やそのパターンなどを定義したものである。例えば、工具情報DB117などが構築された記憶装置上に格納されている。その情報を参照してロジック部2404は、上述したようにして加工工程の分割を行う。
【0130】
切削条件・C/T抽出計算処理部2405は、ロジック部2404が分割した加工工程毎に、加工条件をPG2410中から抽出し、そのサイクルタイム(C/T)を算出する。抽出した加工条件、算出したサイクルタイムは、例えばPG2401やそれを実行する制御装置が制御する生産設備などとも対応付けて切削条件C/T情報DB2406に格納する。そのDB2406は、例えば工具情報DB117などが構築された記憶装置上に構築されたものである。
【0131】
なお、本実施の形態では、混乱を避けるために、NC制御装置が実行するNCプログラムを例にとって説明を行ったが、他の制御装置が実行するプログラムでもサイクルタイム算出の対象とすることができる。加工工程の分割については、本実施の形態では、ツールを交換する動作(1ブロック(命令)の実行で実現)、及び主軸を一時的に回転停止させる動作(2ブロック(命令)の実行で実現)に着目して行っているが、着目する動作は、生産設備がワークに対して行う加工の内容に応じて適宜、選択することが望ましい。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、ラインサーバ108が管理するDB115〜117に格納させるべき情報は端末装置104のユーザの指示により格納させるようになっている。例えば端末装置104から格納させるべき情報を送信(それを格納したファイルを指定するか、或いは入力することで送信される)させるか、或いはその情報の格納場所を指定することで行うようになっている。しかし、そのような方法では、新たにPGを作成したり、或いはそれを変更した場合、各DB115〜117にそれを反映させるのが遅くなるのが実情である。また、それを反映させること自体、面倒である。このようなことから、第2の実施の形態は、DB115〜117への反映をより容易に行えるようにしたものである。
【0132】
第2の実施の形態における構成は、基本的に第1の実施の形態におけるそれと同じである。動作についても大部分は同じである。このことから、第1の実施の形態の説明で付した符号をそのまま用いて、第1の実施の形態から異なる部分についてのみ説明することとする。
【0133】
PG2410を新たに作成、或いは既存のPG2410を変更する。と各DB115〜117に格納される設備情報、工程情報、及び工具情報などの生産設備情報は、新たなPG2410の作成と併せて作成し、既存のPG2410の変更に併せて更新しなければならない。新たに作成したPG2410、変更したPG2410は、当然のことながら、それを実行させる制御装置に格納させなければならず、それをDB115〜117に反映させることより重要度が高いのが普通である。第2の実施の形態では、このようなことにも着目し、DB115〜117への反映を自動的に行うようにしている。以降、既存のPG2410を変更して得られるPG2410も新しいものであることから、新たに作成したPG2410、及び既存のPG2410を変更して得られたPG2410を「新PG」と総称することにする。
【0134】
第2の実施の形態では、各DB115〜117に登録(ここでは、格納された情報の更新を含む)すべき情報をPG2410中に挿入し、その挿入された情報をラインサーバ108が抽出して各DB115〜117に登録させるようになっている。それにより、端末装置104のユーザがその登録を行う必要性を回避させて、生産設備の管理をより容易に行えるようにさせている。
【0135】
図25は、PG2410への情報の挿入方法を説明する図である。
第2の実施の形態では、図25に示すように、生産準備情報(生産設備情報)を構成する設備設計情報、工具設定情報、及び工程設計情報を各DB115〜117に登録すべき情報としてコメント(「(」と「)」の間の記述はコメントと見なされる)の形でPG2410中に挿入させている。ラインサーバ108は、設備設計情報は設備情報、工具設計情報は工具情報、工程設計情報を工程情報とみなして、各DB115〜117に登録する。
【0136】
設備情報(設備設計情報)、工具情報(工具設計情報)、及び工程情報(工程設計情報)は、第1の実施の形態と基本的に同じものであり、以下のデータから構成される。
【0137】
設備情報は、設備基本情報と、設備能力情報と、から構成される。設備基本情報は、機番(設備番号)、ファイル名(設備情報が格納されたファイルの名前)、作成日付、設備機種、設備メーカ名、設備名、生産設備の制御装置(図中「NC」と表記)メーカ、その制御装置の機種、その型式、などのデータから構成される。他方の設備能力情報は、生産設備の軸数、ATC(交換可能なツールの)本数、ATC時間、ツール検知時間(図中「刃具検知時間」)、及びその他のデータから構成される。
【0138】
工具情報は、工具名、ツールコード(図中「TC」)、工具種類、ツールを用いた加工法(回転、直進、バック)、工具径、工具長、ヘッダ角度、ホルダ名、チップ数、材質、寿命、などのデータから構成される。
【0139】
工程設計情報は、ライン工程情報、設備工程情報、及び工具工程情報から構成される。ライン工程情報は、加工工程が属するライン工程名(オペレーション(OP)番号)、その他のデータから構成される。設備工程情報は、設備工程名、ツール(刃具)検知の有無、クーラントの種類(空気、或いはそれ以外)、などのデータから構成される。工具工程情報は、工具工程名、及びその他のデータから構成される。通常、工程情報は、1つのライン工程情報、1つ以上である設備工程情報、及び工具工程情報から構成される。
【0140】
設備情報は、PG2410のメインPG内に挿入し、工程情報を構成するライン工程情報は、それに続ける形で挿入される。工具情報、及び工程情報を構成する設備工程情報、及び工具工程情報は、それに関係するPG2410中のブロックの記述が出現する位置に合わせて随時、挿入される。
【0141】
本実施の形態では、上述したようにして、PG2410の内容を理解しようとする人がより理解し易くなるように、その内容を記述したブロックの近傍にその内容を理解するのに役立つ情報をコメントの形で配置するようにしている。それにより、各DB115〜117への登録の他に、PG2410の内容の理解をより容易に行えるようにしている。
【0142】
コメントとしての情報の記述方法は、特に限定するものではないが、それを見る人が容易に理解できるように、XMLなどのマークアップ言語で記述することが望ましい。
【0143】
ラインサーバ108は、図25に示すように情報が挿入されたPG2410を生産設備の制御装置から自動的に収集する。収集したPG2410のなかの新PG2410が各DB115〜117の更新を行ううえでの対象となるが、その更新は、承認の権限を有する端末装置104のユーザがそれを承認した場合に行う。それにより、不必要な登録を行うようなことを回避させている。図26は、そのようにしてPG2410に挿入された情報をDB115〜117に登録する様子を示す図である。なお、状況等にとっては、その承認とは無関係に、登録を行わせるようにしても良い。
【0144】
設備情報中の設備番号(機番)、工具情報中のツールコード(TC)は一義的にそれらの情報を特定するデータである。工程情報では、ライン工程情報中のライン工程名、設備工程情報中の設備工程名、工具工程情報中の工具工程名がそうである。このことから、ラインサーバ108は、それらのデータをキーにして対応するDB115〜117の検索を行うことにより、更新すべき情報の有無を判断し、その判断結果に応じてPG2410中に挿入された情報を対応するDB115〜117に登録する。即ち更新すべき情報が存在すれば、PG2410中に挿入された情報を上書きする形で登録し、更新すべき情報が存在していなければ、対応するDB115〜117中に情報を書き込む領域を確保して、その確保した領域にPG2410中に挿入された情報を書き込む。そのようにして、各DB115〜117の更新を行う。
【0145】
DB115〜117の更新を行う場合、情報を書き込むDB115〜117には、各DB115〜117に格納する設備情報、工程情報、及び工具情報間の対応関係を特定できるように、例えば、その少なくとも2つの情報には、残り1つの情報を一義的に特定できるデータを挿入している。そのようにして、それらの情報を対応付けて端末装置104のユーザに提供できるようにさせている。それらの情報が挿入されたPG2410との対応関係については、残り1つの情報、或いはそれ以外の情報にそのPG2410を一義的に特定できるデータ(例えばプログラム番号。図25に示すPG2410では、その先頭に「O」に続けて記述される番号(ここでは「1」が対応する)を挿入することにより特定できるようにさせている。
【0146】
図27は、設備情報、工具情報、ワーク情報、加工情報(工程情報・加工PG)の管理方法を説明する図である。これらの情報は、ユーザによる設定、他のDBからの収集、または、そのPG2410への挿入により、各DB115〜117に登録された設備情報、工程情報、及び工具情報を他の情報と連携させる方法、それらを端末装置104のユーザに提供する方法を説明する図である。次にそのようなことを実現させる方法について図27を参照して詳細に説明する。
【0147】
第2の実施の形態では、PG2410に挿入された情報をワークと対応付けるようにしている。これは、そのPG2410を制御装置が実行することで生産設備が加工を行うワークがどのようなものかを容易に知ることができるようにするためである。図27に示すように、そのための機能として、「設備←ワーク定義機能」「ワーク⇔PG対応登録機能」「工具⇔ワーク対応登録機能」を用意している。設備←ワーク定義機能は生産設備別に、それが加工の対象とするワークを定義するための機能でる。ワーク⇔PG対応登録機能は、ワーク別に、それを加工する生産設備を制御する制御装置が実行するPG2410を登録するための機能である。工具⇔ワーク対応登録機能は、ツール(工具)別に、そのツールを用いて加工が行われるワークを登録するための機能である。
【0148】
生産設備から、それを制御する制御装置が実行するPG2410を特定することができる。しかし、制御装置が1つのPG2410だけを実行するとは限らない。つまり、複数のPG2410を切り替えて制御装置に実行させるような場合がある。
【0149】
生産設備が加工の対象とするワークも1つだけとは限らない。これは、ワークによってその加工に用いられるツールが異なる場合があることを意味する。これらのことから、第2の実施の形態では、上記設備←ワーク定義機能、ワーク⇔PG対応登録機能、工具⇔ワーク対応登録機能を用意して、生産設備とワーク、ワークとその加工に用いられるPG2410、ツールとそれが加工に用いられるワーク、の各対応関係を端末装置104のユーザに定義させるようにしている。工具⇔ワーク対応登録機能では、各ツール毎に、それが加工に用いられるワークを指定させるようにしている。それらの機能により入力されたデータは、対応情報として対応情報DB118に格納している。その対応情報を格納することにより、ワークの情報を各DB115〜117に格納された情報と連携させて端末装置104のユーザに提供できるようにさせている。
【0150】
図27中に表記の「設備⇔工具割付機能」は、生産設備でワークの加工に用いられるツールを割り付ける機能である。その機能では、以下のようなことを行うようになっている。
【0151】
その機能を起動させることで表示される画面には、項目名として「現状使用ツールNo」「取込ツールNo」が配置されている。項目「現状使用ツールNo」の欄には、生産設備で現在、使われているツールの例えばツールコードが配置され、項目「取込ツールNo」の欄には、その生産設備で次に使われる、つまり制御装置に実行させるPG2410を切り替えた後に使われるツールのツールコードが配置される。それらの項目の図中、左側にそれぞれ位置する項目「T−No」の欄には、PG2410中に記述されたTコードが配置される。それにより、生産設備で現在、使用されているツール、次に使われるツールをリアルタイムに管理できるようにさせている。生産設備で使われるツール(その工具情報)は、その生産設備を制御する制御装置が実行するPG2410から特定することができる。項目「刃具」の欄に配置された数字は、ツールに取り付けている刃具(例えばチップ)の数を表している。
【0152】
ところで、制御装置から収集したPG2410は、アプリケーションサーバ105が管理する工具情報DB105aに工具情報が格納されていないツールの使用を指定していることがあり得る。例えば端末装置104のユーザがアプリケーションサーバ105、或いは106を利用することなくPG2410を新たに作成、若しくは変更するか、そのPG2410の作成、或いは変更を外部に委託したような場合、そのようなことが起こり得る。このようなことから、ラインサーバ108が管理する工具情報DB117に格納された工具情報は、アプリケーションサーバ105が管理する工具情報DB105aにも格納させるように連携させている。その連携は、例えばPG2410から抽出した工具情報をDB117に格納した場合に、その工具情報中のツールコードをラインサーバ108がアプリケーションサーバ105に送信して、そのコードを有する工具情報がDB105aに格納されているか否か確認させることにより、該当する工具情報が格納されていないことが確認された工具情報をラインサーバ108がアプリケーションサーバ105に送信することで行われる。
【0153】
図27中に表記した機能は、特に詳細な説明は省略するが、ラインサーバ108にアクセスさせた端末装置104に搭載、或いはそれと接続された表示装置上に表示される画像上に配置されたアイコン、或いはメニュー項目をクリックしていくことで起動されるようになっている。それにより、端末装置104のユーザが必要に応じて所望の機能を利用できる環境を実現させている。
【0154】
なお、第2の実施の形態では、サーバ105が管理するDB105aに必要な工具情報を全て格納させるようにラインサーバ108に連携を行わせているが、その連携は、必要に応じて設備情報や工程情報を対象に行うようにしても良い。また、PG2410に挿入する情報については、上述したようなものに限定されるわけではなく、様々な変形を行えるものである。例えば設備情報、工程情報、及び工具情報のうちの少なくとも1つを省いても良く、それらにワークに係わる情報を加えるようにしても良い。そのワークに係わる情報は、別個の情報としてではなく、例えば工程情報中に挿入する形で加えても良い。PG2410に情報を直接、挿入するのではなく、その格納場所を示すデータを挿入して、その格納場所から自動的に情報を収集させるようにしても良い。
【0155】
挿入された情報を抽出する対象となるPG2410は、ラインサーバ108が自動的に収集しているが、ユーザが端末装置104からラインサーバ108に送信させたPG2410を対象にするようにしても良い。PG2410に情報を挿入してそれを必要とするシステムに抽出させる手法は、生産設備を制御する制御装置が実行するPG以外のPGに適用させても良い。つまり、幅広く適用できる手法である。
【0156】
上述したような生産設備情報管理システム、或いは情報検索システムの動作を実現させるようなプログラムは、CD−ROM、DVD、或いは光磁気ディスク等の記録媒体に記録させて配布しても良い。或いは、公衆網等で用いられる伝送媒体を介して、そのプログラムの一部、若しくは全部を配信するようにしても良い。そのようにした場合には、ユーザはプログラムを取得してコンピュータなどのデータ処理装置にロードすることにより、その処理装置を用いて本発明による生産設備情報管理システム、或いは情報検索システムを実現させることができる。このことから、記録媒体は、プログラムを配信する装置がアクセスできるものであっても良い。
【0157】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、情報の収集対象とする生産設備の制御装置からネットワークを介してその情報を収集するための収集用データを基に、生産設備の制御装置から情報を収集する。このため、収集用データを入力させるだけで、新たな生産設備の設置に対応することができる。
【0158】
本発明は、生産設備の制御装置から収集した情報を、過去に収集した情報と照合して、変更の有無を確認し、その確認結果を出力する。このため、ユーザは変更の有無を容易に知ることができる。
【0159】
本発明は、生産設備を制御する制御装置が有する情報として、それが実行する、或いはそれに実行させるべきプログラムを取得し、そのプログラムを制御装置が実行した場合に生産設備が使用するツールに着目して、その生産設備がワークを加工する加工工程を分割し、分割した加工工程を単位として、その加工工程でワークを加工する加工条件を抽出する。このため、ユーザは分割した加工工程毎にその加工条件を知ることができる。その加工工程毎にその加工に要する時間をサイクルタイムとして算出した場合には、そのサイクルタイムはもとより、そのサイクルタイムとその加工工程での加工条件との間の対応関係を知ることができるようになる。
【0160】
本発明は、生産設備を制御する制御装置が実行の対象とするプログラム中に生産設備情報を挿入し、生産設備情報を挿入したプログラムを、その情報を必要とするシステムに取得させ、取得させたプログラム中に挿入された情報を抽出させる。そのようにして、プログラムに生産設備情報を挿入すると、それらを個別に扱う場合と比較して、管理の対象とする情報の個数が少なくなり、そのプログラムをより様々な用途に使用できるようになる。それを見る人にとっては、より多くの情報をより容易に把握できるようになる。このようなことから、管理はより容易となり、手間はより省けることとなる。
【0161】
その挿入された情報を他の情報、例えばワークとの間の対応関係を定義できるようにした場合には、より多くの情報を連携させられるようになる。このため、ユーザにとってはより多くの情報をより容易に取得することが可能となる。
【0162】
本発明は、制御装置が制御する生産設備がワークの加工を行う加工工程を分割した加工工程の加工に要する時間、或いは該分割した加工工程でワークを加工するうえでの加工条件を情報として少なくとも取得し、それに対してユーザが指定したデータを用いて検索を行い、取得した情報のなかからそのデータに対応する情報を抽出して提示する。このため、ユーザにとっては加工工程が最適か否かを容易に確認することができる。
【0163】
それらは何れも、生産設備の管理をより容易にするのに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による生産設備情報管理システムが適用されたネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】生産設備から情報収集を行うための仕組みを説明する図である。
【図3】ラインの設定シートを示す図である。
【図4】設備の設定シートを示す図である。
【図5】設定シートのデータを設定DBに格納する様子を示す図である。
【図6】設定DB更新処理のフローチャートである。
【図7】履歴DBへのデータの格納方法を説明する図である。
【図8】実際に生産設備から情報収集を行う方法を説明する図である。
【図9】ファイル照合の対象を示す図である。
【図10】ファイル照合結果画面を示す図である。
【図11】変更チェック結果画面を示す図である。
【図12】ファイル自動収集処理のフローチャートである。
【図13】ファイル照合処理のフローチャートである。
【図14】差分詳細表示処理のフローチャートである。
【図15】プログラムの構成を説明する図である。
【図16】加工工程の分割方法を説明する図である。
【図17】切削、早送り、早戻しの識別方法を説明する図である。
【図18】工具による加工法の区分けを説明する図である。
【図19】加工仕様特徴のパターン化を説明する図である。
【図20】加工工程の分割例を説明する図である。
【図21】1生産設備により加工されたワークを示す図である。
【図22】サイクルタイムの定義と計算方法を説明する図である。
【図23】サイクルタイム計算用データの取得方法を説明する図である。
【図24】サイクルタイムを算出するラインサーバの機能構成図である。
【図25】PGへの情報の挿入方法を説明する図である。
【図26】PGに挿入された情報をデータベースに登録する様子を示す図である。
【図27】設備情報、工具情報、ワーク情報、加工情報(工程情報・加工PG)の管理方法を説明する図である。
【符号の説明】
101  構内LAN
102  工場ローカルLAN
104  端末装置
108  ラインサーバ
109、110、123、134  アクセスポイント
111  設定データベース
112  履歴データベース
113  PGライブラリファイル
114  PGファイルバッファ
115  設備情報データベース
116  工程情報データベース
117  工具情報データベース
118  対応情報データベース
120、130  生産ライン
121、131  生産設備
122、133  操作盤
201  制御装置(M/C)
202F F用プログラム
202T T用プログラム
202M M用プログラム
202X X用プログラム
203  設定シート
203a ラインの設定シート
203b 設備の設定シート
204  設定プログラム
205  収集プログラム
501  収集アイテム定義テーブル
502  収集タグ情報テーブル
503  収集条件情報テーブル
701  収集データライブラリテーブル

Claims (27)

  1. 生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を少なくとも収集するシステムであって、
    前記情報の収集対象とする前記生産設備の制御装置から前記ネットワークを介して該情報を収集するための収集用データを入力する収集用データ入力手段と、
    前記収集用データ入力手段が入力した収集用データを基に、前記生産設備の制御装置から情報を収集する情報収集手段と、
    を具備することを特徴とする生産設備情報管理システム。
  2. 前記収集用データ入力手段は、予め定められた形式で前記収集用データが記述された設定シートの入力を行い、
    前記情報収集手段は、前記収集用データ入力手段が入力した前記設定シートに記述の前記収集用データを保存し、該収集用データ入力手段が新たに設定シートを入力するまでの間、該保存の収集用データを基に前記生産設備の制御装置から情報を収集する、
    ことを特徴とする請求項1記載の生産設備情報管理システム。
  3. 前記情報収集手段は、前記生産設備の制御装置から収集した情報を、前記収集用データを基に保存する、
    ことを特徴とする請求項1、または2記載の生産設備情報管理システム。
  4. 前記収集用データは、前記生産設備の制御装置から情報を自動的に収集するタイミングを指定するデータを有し、
    前記情報収集手段は、前記収集用データが指定するタイミングで前記生産設備の制御装置から情報を自動的に収集する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の生産設備情報管理システム。
  5. 前記情報収集手段が前記生産設備の制御装置から収集した情報を、該情報収集手段が過去に該制御装置から収集した情報と照合して、変更の有無を確認する変更確認手段と、
    前記変更確認手段による確認結果を出力する確認結果出力手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の生産設備情報管理システム。
  6. 前記情報収集手段が収集した前記情報が変更されていることを前記変更確認手段が確認した場合に、該情報の変更内容をユーザに提示して、該変更を承認するか否か問い合わせるための承認管理手段、
    を更に具備し、
    前記変更確認手段は、前記承認管理手段によりユーザの変更承認を確認した情報を、前記情報収集手段が新たに収集した情報と照合する、
    ことを特徴とする請求項5記載の生産設備情報管理システム。
  7. 前記変更確認手段が確認した情報の変更を前記承認管理手段によりユーザが承認したことを確認した場合に、該情報が変更されたことを履歴として残す履歴管理手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項6記載の生産設備情報管理システム。
  8. 前記変更確認手段は、前記情報として、前記生産設備の制御装置が実行するプログラム、該生産設備の仕様を決めるために設定されたパラメータ、及びコメントのうちの少なくとも1つを対象に前記照合を行う、
    ことを特徴とする請求項5、6、または7記載の生産設備情報管理システム。
  9. 生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を管理用に収集するシステムであって、
    前記ネットワークを介して、前記生産設備の制御装置から情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段が前記生産設備の制御装置から収集した情報を、該情報収集手段が過去に収集した該制御装置の情報と照合して、変更の有無を確認する変更確認手段と、
    前記変更確認手段による確認結果を出力する確認結果出力手段と、
    を具備することを特徴とする生産設備情報管理システム。
  10. 前記変更確認手段は、前記情報として、前記生産設備の制御装置が実行するプログラム、該生産設備の仕様を決めるために設定されたパラメータ、及びコメントのうちの少なくとも1つを対象に前記照合を行う、
    ことを特徴とする請求項9記載の生産設備情報管理システム。
  11. 生産設備を制御する制御装置が有する情報を収集するシステムであって、
    前記制御装置が有する情報として、該制御装置が実行する、或いは該制御装置に実行させるべきプログラムを取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得したプログラムを前記制御装置が実行した場合に前記生産設備が使用するツールに着目して、該生産設備がワークを加工する加工工程を分割する加工工程分割手段と、
    前記加工工程分割手段が分割した加工工程を単位として、該加工工程で前記ワークを加工する加工条件を前記情報取得手段が取得したプログラム中から抽出する加工条件抽出手段と、
    を具備することを特徴とする生産設備情報管理システム。
  12. 前記加工工程分割手段は、前記生産設備が同一のツールを用いて行う加工工程を、該加工工程を構成する一つ以上の基本加工工程に分割し、
    前記加工条件抽出手段は、前記基本加工工程毎に前記加工条件を抽出する、
    ことを特徴とする請求項11記載の生産設備情報管理システム。
  13. 前記加工工程分割手段は、前記ツールの種類別に予めパターン化された前記加工工程の仕様を基に、該ツールを用いて行う加工工程を一つ以上の基本加工工程に分割する、
    ことを特徴とする請求項12記載の生産設備情報管理システム。
  14. 前記加工工程分割手段が分割した加工工程毎に、該加工工程の加工を行うのに要する時間をサイクルタイムとして算出する、
    ことを特徴とする請求項11、12、または13記載の生産設備情報管理システム。
  15. 生産設備によるワークの加工に係わる情報を生産設備情報として少なくとも収集するシステムであって、
    前記生産設備を制御する制御装置が実行の対象とし、前記生産設備情報が挿入されているプログラムを取得するプログラム取得手段と、
    前記プログラム取得手段が取得したプログラム中から前記生産設備情報を抽出する情報抽出手段と、
    を具備することを特徴とする生産設備情報管理システム。
  16. 前記プログラム中に挿入された前記生産設備情報は、該プログラムを実行の対象とする前記制御装置が制御する前記生産設備に係わる情報、該生産設備で用いられるツールに係わる情報、及び該生産設備でのワークの加工に係わる情報のうちの少なくとも一つを有する、
    ことを特徴とする請求項15記載の生産設備情報管理システム。
  17. 前記プログラム中に挿入された前記生産設備情報を構成する情報と、該プログラムを実行の対象とする前記制御装置が制御する前記生産設備が加工の対象とするワークと、の間の対応関係を定義する定義手段、を更に具備し、
    前記定義手段により定義された対応関係に従って、前記生産設備情報を構成する情報を前記ワークと対応付けてユーザに提供できる、
    ことを特徴とする請求項15、または16記載の生産設備情報管理システム。
  18. 前記プログラム取得手段は、ネットワークを介して、前記プログラムを前記制御装置から取得し、
    前記プログラム取得手段が前記ネットワークを介して前記制御装置から取得した前記プログラムを基に、該制御装置が制御する前記生産設備で用いられる前記ツールをユーザに提示できる、
    ことを特徴とする請求項15、16、または17記載の生産設備情報管理システム。
  19. 生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を収集するために用いられる方法であって、
    前記制御装置別に該制御装置から情報を収集するための第1のプログラムを用意し、
    前記ネットワークを介して前記生産設備の制御装置から情報を収集するための収集用データを用意し、
    前記収集用データを基に、前記第1のプログラムを用いて前記生産設備の制御装置から情報を収集するための第2のプログラムを用意し、
    前記第2のプログラムに前記第1のプログラムを呼び出させて、前記収集用データで指定された前記生産設備の制御装置の情報を収集させる、
    ことを特徴とする生産設備情報収集方法。
  20. 生産設備によるワークの加工に係わる情報を生産設備情報としてシステムに収集させるために用いられる方法であって、
    前記生産設備を制御する制御装置が実行の対象とするプログラム中に前記生産設備情報を挿入し、
    前記生産設備情報を挿入した前記プログラムを前記システムに取得させ、
    該取得させた前記プログラム中に挿入された前記生産設備情報を前記システムに抽出させることにより収集させる、
    ことを特徴とする生産設備情報収集方法。
  21. 検索を行い、取得した情報のなかからユーザが所望の情報を抽出して提示するシステムであって、
    制御装置が制御する生産設備がワークの加工を行う加工工程を分割した加工工程の加工に要する時間、或いは該分割した加工工程でワークを加工するうえでの加工条件を前記情報として少なくとも取得する情報取得手段と、
    ユーザに検索用のデータを指定させるためのデータ指定手段と、
    前記データ指定手段によりユーザが指定したデータを用いて検索を行い、前記情報取得手段が取得した情報のなかから該データに対応する情報を抽出する検索手段と、
    前記検索手段による検索結果をユーザに提示する検索結果提示手段と、
    を具備することを特徴とする情報検索システム。
  22. 前記情報取得手段は、請求項11、または14記載の生産設備情報管理システムから前記情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項21記載の情報検索システム。
  23. 生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を少なくとも収集するシステムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
    前記情報の収集対象とする前記生産設備の制御装置から前記ネットワークを介して該情報を収集するための収集用データを入力する機能と、
    前記入力する機能により入力した収集用データを基に、前記生産設備の制御装置から情報を収集する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  24. 生産設備を制御するネットワークと接続の制御装置が有する情報を管理用に収集するシステムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
    前記ネットワークを介して、前記生産設備の制御装置から情報を収集する機能と、
    前記収集する機能により前記生産設備の制御装置から収集した情報を、該収集する機能により過去に収集した該制御装置の情報と照合して、変更の有無を確認する機能と、
    前記確認する機能による確認結果を出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  25. 生産設備を制御する制御装置が有する情報を収集するシステムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
    前記制御装置が有する情報として、該制御装置が実行する、或いは該制御装置に実行させるべきプログラムを取得する機能と、
    前記取得する機能により取得したプログラムを前記制御装置が実行した場合に前記生産設備が使用するツールに着目して、該生産設備がワークを加工する加工工程を分割する機能と、
    前記分割する機能により分割した加工工程を単位として、該加工工程で前記ワークを加工する加工条件を前記取得する機能により取得したプログラム中から抽出する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  26. 生産設備によるワークの加工に係わる情報を生産設備情報として少なくとも収集するシステムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
    前記生産設備を制御する制御装置が実行の対象とし、前記生産設備情報が挿入されているプログラムを取得する機能と、
    前記取得する機能により取得したプログラム中から前記生産設備情報を抽出する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  27. 検索を行い、取得した情報のなかからユーザが所望の情報を抽出して提示するシステムの構築に用いられるデータ処理装置に実行させるプログラムであって、
    制御装置が制御する生産設備がワークの加工を行う加工工程を分割した加工工程の加工に要する時間、或いは該分割した加工工程でワークを加工するうえでの加工条件を前記情報として少なくとも取得する機能と、
    ユーザに検索用のデータを指定させるための機能と、
    前記指定させるための機能によりユーザが指定したデータを用いて検索を行い、前記取得する機能により取得した情報のなかから該データに対応する情報を抽出する機能と、
    前記抽出する機能による検索結果をユーザに提示する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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