JP2004005317A - 管理メータ及び管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触で管理メータに読み出し、書き込みができ、かつ管理メータの故障、電池切れ等の管理メータが動作不能の場合でもデータの読み書きができる管理メータおよび管理システムを提供する。
【解決手段】ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理メータ1において、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部10と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグ3とから構成する。タグ3に保存されている管理対象の使用量に基づく情報を非接触の通信により読み出し、書き込みする。
【選択図】 図1
【解決手段】ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理メータ1において、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部10と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグ3とから構成する。タグ3に保存されている管理対象の使用量に基づく情報を非接触の通信により読み出し、書き込みする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理メータおよび管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと云う)が内蔵され、ガス、水、または電気等の管理対象の使用量を管理する管理メータは既に普及している。このような管理メータにおいて、メータに記録されている使用量の積算値の情報を読み取る(以下、検針という)場合、検針者が管理メータの設置場所へ行き、管理メータの計器上に表示された数値を目視して、記録紙に記録するか、あるいは持参したハンディターミナル(携帯端末)に手入力する方法が取られている。
【0003】
または管理メータが通信インタフェースおよび通信コネクタを備えており、管理メータの通信コネクタとハンディターミナルを通信ケーブルで接続し、通信によってメータの積算値情報をハンディターミナルに読み込むことのできるものもある。
【0004】
また、特開平5−101293号公報には、電磁誘導式の送受信部と表示部とマイコン部を備えたハンディターミナルを用いて、管理メータの積算値情報を非接触で読み取る方法が記載されている。また、特開2000−298789号公報には、通信機能つきメータに変更を加えることなく非接触で読み取りできる方式が記載されている。
【0005】
しかしながら、管理メータの計器上に表示された数値を目視して、記録紙に記録するか、あるいは持参したハンディターミナルに手入力する方法では、検針者による読み取りミス、記録紙への記録ミス、ハンディターミナルへの入力ミスの生じる可能性があるという問題点があった。また、通信ケーブルを接続する方法では、管理メータが高所に設置されている場合が多く、このような場合に管理メータに通信ケーブルを接続することが困難であるといった問題点があった。
【0006】
これらの問題点を解決するためには非接触で読み取りできる方式が望ましいが、特開平5−101293号公報による方式や、特開2000−298789号公報による方法では、ハンディターミナルに非接触でデータ送信する部分が管理メータのマイコンと連動しているため、管理メータが故障した場合や、管理メータの電池切れ等により管理メータが動作不能な場合には読み出し、書き込みができないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、管理メータと非接触で管理情報の読み出し、書き込みができ、かつ管理メータの故障、電池切れ等の管理メータが動作不能の場合でも管理情報の読み書きができる管理メータおよび管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の管理メータは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを備えた管理メータで、このように構成することにより、管理対象の使用量に基づく管理情報をタグに記録、保存することができる。
【0009】
本発明の第2の管理メータは、上記タグが非接触で通信可能とするもので、このように構成することにより、タグに保存されている管理対象の使用量に基づく情報を非接触の通信により読み出し、書き込みすることができる。
【0010】
本発明の第1の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備えたもので、このように構成することにより、タグに保存されている管理対象の使用量に基づく情報をリーダライタで読み出し、書き込みすることができる。
【0011】
本発明の第2の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値および書き込み時刻の情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている積算値および書き込み時刻の情報を、リーダライタで読み出しすることができる。
【0012】
本発明の第3の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた故障箇所の情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている故障箇所の情報をリーダライタで読み出しすることができる。
【0013】
本発明の第4の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに格納された利用者の識別可能な情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている利用者の識別可能な情報をリーダライタで読み出しすることができる。
【0014】
本発明の第5の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針日に関する情報を書き込むもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに検針日に関する情報をリーダライタで書き込みすることができる。
【0015】
本発明の第6の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針者の識別情報を書き込むもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに検針者の識別情報をリーダライタで書き込みすることができる。
【0016】
本発明の第7の管理システムは、ガス、水、または、電気等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとからなる管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込む管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込むことができる。
【0017】
本発明の第8の管理システムは、請求項3から8のいずれかの記載において、タグとリーダライタとは非接触で通信する管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込むことができる。
【0018】
本発明の第9の管理システムは、請求項3から8のいずれかの記載において、リーダライタと管理センターを通信可能とする管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、その内容を管理センターに通信することができる。
【0019】
本発明の第10の管理システムは、請求項10記載において、管理センターより、ガス、水道、電気、または機器使用時間等の料金が自動的に請求される管理システムで、このように構成することにより、メータ動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、その内容を管理センターに通信し、ガス、水道、電気、または機器使用時間等の料金が自動的に請求することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について、図1、図2、図3、および図4を参照しながら説明する。図1は管理メータの構成図、図2は管理メータとハンディターミナルの関連図、図3は管理メータに内蔵されるタグのメモリの構成図、図4は管理メータと管理システムのシステム構成図である。
【0021】
図1に示すように、管理メータ1は計測回路部2とタグ3で構成される。計測回路部2はガス、水、または電気等の管理対象の流量を測定する流量センサ4、流量センサ4で測定した流量の積算値を記録する積算値カウンタ5、前記積算値等の情報を表示する表示部6、管理メータ1の電源である電池7、内部時計8、マイコン9、管理対象の積算値等の情報を電波に重畳して送信する変復調部10、および電波送信用のアンテナコイル11から構成される。
【0022】
タグ3は、現在既に使用されている非接触ICタグと呼ばれるもので、情報を保存するメモリ14、情報を電波に重畳して送受信する変復調部13、および電波送受信用のアンテナコイル12とから構成される。非接触ICであるタグ3は、外部から送信された電波をアンテナコイル12で受信し、その電波によりアンテナコイル12で発生した電力を用いて変復調部13およびメモリ14を動作させ、電波に重畳して送信された信号により、メモリ内の指定位置のデータを読み書きすることができるものである。なお、メモリにはEEPROM等が用いられ、電力が供給されていなくてもメモリ内容は保持される。
【0023】
図2において、リーダライタとしてのハンディターミナル20は、管理センタ(図4に示す)と通信するため、通信部21、操作ガイダンスや読み取り値等の各種情報を表示する表示部22、読み取り値等のデータを記憶するメモリ23、ハンディターミナル20の電源である電池24、マイコン27、キー入力部28、情報を電波に重畳して送受信する変復調部26、および電波送信用のアンテナコイル25から構成される。
【0024】
図3に示す管理メータ1中のタグ3に内蔵されているメモリ14の構成は、積算値情報エリア31、書き込み時刻情報エリア32、故障箇所情報エリア33、利用者識別情報エリア34、検針日情報エリア35、検針者識別情報エリア36および予備エリア37から構成される。この例は32バイトのメモリを用いた場合の例である。
【0025】
上記実施の形態において、管理メータ1が管理対象を計測する時の動作について説明する。図1に示すように管理メータ1において、マイコン9は、ガス、水、または電気等の管理対象の使用量を、流量センサ4によりその都度計測し、その使用量の積算値を積算値カウンタ5に記録するとともに表示部6に表示する。
【0026】
マイコン9は、一定時間ごと(たとえば1分周期等)に、積算値カウンタ5の情報を、変復調部10を通じて電波に重畳してアンテナコイル11により送信する。タグ3において、アンテナコイル12で前記電波を受信し、アンテナコイル12により発生した電力により変復調部13およびメモリ14を動作させる。アンテナコイル11により送信された電波に重畳された積算値カウンタ5の情報を変復調部13で復調し、メモリ14の積算値情報エリア31に書き込む。このとき同時に、積算値カウンタ5を読み取った時刻を内部時計8により取得し、変復調部10を通じて前記時刻情報を送信することにより、メモリ14の書き込み時刻情報エリア32に書き込む。
【0027】
また、別の一定時間ごと(たとえば1週間周期等)に、マイコン9は流量センサ4、積算値カウンタ5、表示部6、電池8など各部を自己診断し、故障箇所がないかどうか診断する。そして、故障箇所の有無および故障箇所があった場合は故障箇所の識別番号等の故障箇所情報を、変復調部10を通じてアンテナコイル11からタグ3に送信することにより、メモリ14の故障箇所情報エリア33に書き込む。
【0028】
次に、検針者がリーダライタとしてのハンディターミナル20を用いて検針する時の動作を説明する。検針者は、検針を行うとき、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の積算値情報エリア31を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により送信する。
【0029】
タグ3において、アンテナコイル12で前記電波を受信し、アンテナコイル12により発生した電力により変復調部13およびメモリ14を動作させる。アンテナコイル25により送信された電波に重畳された読み出し信号を変復調部13で復調し、メモリ14の積算値情報エリア31の内容を読み出し、変復調部13、アンテナコイル12を通じてハンディターミナル20に送信する。このようにして、管理メータ1のタグ3の積算値情報を読み出すことができる。
【0030】
前記した操作と同様にしてハンディターミナル20で、管理メータ1内のメモリ14の書き込み時刻情報エリア32を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により送信することにより、書き込み時刻情報エリア32の内容を読み出すことができる。
【0031】
また、検針者が、管理メータ1の故障箇所情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、故障箇所情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の故障箇所情報エリア33を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の故障箇所情報エリア33の内容を読み出すことができる。
【0032】
また、検針者が、管理メータ1の利用者識別情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、利用者識別情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の利用者識別情報エリア34を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の利用者識別情報エリア34の内容を読み出すことができる。
【0033】
また、検針者が、管理メータ1の検針日情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針日情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針日情報エリア35を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針日情報エリア35の内容を読み出すことができる。
【0034】
また、検針者が、管理メータ1の検針者識別情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針者識別情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針者識別情報エリア36を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針者識別情報エリア36の内容を読み出すことができる。
【0035】
また、検針者が、管理メータ1の検針日情報を書き込む場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針日情報書き込み指示を行い、キー入力部28より検針日をキー入力する。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針日情報エリア35に書き込む信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針日情報エリア35の内容を更新することができる。
【0036】
また、検針者が、管理メータ1の検針者識別情報を書き込む場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針者識別情報書き込み指示を行い、キー入力部28より検針者識別情報をキー入力する。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針者識別情報エリア36に書き込む信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針者識別情報エリア36の内容を更新することができる。以上のようにして、検針者はハンディターミナル20を用いて検針することができる。
【0037】
ここで、管理メータ1の計測回路部2が故障していた場合、または電池7が消耗して電池切れになっていた場合を考える。このとき、タグ3のメモリ14には管理メータ1が故障または電池切れする直前の情報が保持されている。検針者がハンディターミナル20で検針を行う場合、メモリ14はハンディターミナル20から送信される電波により動作するため、管理メータ1の計測回路部2が故障、または電池切れの場合でも読み出しおよび書き込みすることが可能である。
【0038】
このようにして、管理メータ1の計測回路部2が故障または電池切れの場合でも、故障または電池切れになる直前の積算値情報を積算値情報エリア31から読み出すことができる。また、同じようにして書き込み時刻情報を書き込み時刻情報エリア32の読み出しにより、故障または電池切れする直前の計測時刻を知ることができる。また、同じようにして故障箇所情報を故障箇所情報エリア33の読み出しにより、故障の原因となった箇所を分析するための情報を読み出すこともできる。
【0039】
次にガス、水、電気等の使用量である管理対象の料金を自動的に請求するシステムについて説明する。図4において、41はガス、水、電気等の管理対象物を使用する家屋、42は図1〜図3で説明した本発明の管理メータで、43は管理メータ42内のタグである。44は図1〜図3で説明した本発明のハンディターミナル、45は公衆通信回線、46はパソコン等で表した管理センタである。
【0040】
家屋41におけるガス、水、電気等の管理対象の使用量はこれまでに述べたように管理メータ42によって計測され、一定時間ごとにタグ43内のメモリに記録されている。検針者は検針時、ハンディターミナル44を持って検針を実施する。管理メータ42の計測回路部の故障や電池切れの場合でも、故障または電池切れの直前の積算値を読み出しできるのは、これまで述べたことにより明らかである。検針者はハンディターミナル44で読み取った積算値情報を、公衆通信回線45を経由して管理センタ46へ送信する。管理センタ46では、送信された積算値情報により、家屋41に対して請求書を発行する。従って、管理メータ42の計測回路部の故障や電池切れの場合でも、管理メータ42のタグ43に保存されている積算値情報に基づいて、ガス、水、電気等の管理対象の料金を請求することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態で管理メータの管理対象物としては、ガス、水、電気を例示したが、電気機器の使用時間である機器使用時間であってもよく、本発明の所期の目的を達成する範囲であれば、これらに限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明は、非接触で管理メータに読み出し、書き込みができ、かつ管理メータの故障、電池切れ等の管理メータが動作不能の場合でも情報の読み書きができる管理メータおよび管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における管理メータの構成図
【図2】同実施の形態における管理メータとハンディターミナルの関連図
【図3】同実施の形態における管理メータに内蔵されるタグのメモリ構成図
【図4】同実施の形態における管理メータと管理システムのシステム構成図
【符号の説明】
1、42 管理メータ
3、43 タグ
10、13、26 変復調部
11、12、25 アンテナコイル
14、23 メモリ
20、44 ハンディターミナル(リーダライタ)
45 公衆通信回線
46 管理センタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理メータおよび管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと云う)が内蔵され、ガス、水、または電気等の管理対象の使用量を管理する管理メータは既に普及している。このような管理メータにおいて、メータに記録されている使用量の積算値の情報を読み取る(以下、検針という)場合、検針者が管理メータの設置場所へ行き、管理メータの計器上に表示された数値を目視して、記録紙に記録するか、あるいは持参したハンディターミナル(携帯端末)に手入力する方法が取られている。
【0003】
または管理メータが通信インタフェースおよび通信コネクタを備えており、管理メータの通信コネクタとハンディターミナルを通信ケーブルで接続し、通信によってメータの積算値情報をハンディターミナルに読み込むことのできるものもある。
【0004】
また、特開平5−101293号公報には、電磁誘導式の送受信部と表示部とマイコン部を備えたハンディターミナルを用いて、管理メータの積算値情報を非接触で読み取る方法が記載されている。また、特開2000−298789号公報には、通信機能つきメータに変更を加えることなく非接触で読み取りできる方式が記載されている。
【0005】
しかしながら、管理メータの計器上に表示された数値を目視して、記録紙に記録するか、あるいは持参したハンディターミナルに手入力する方法では、検針者による読み取りミス、記録紙への記録ミス、ハンディターミナルへの入力ミスの生じる可能性があるという問題点があった。また、通信ケーブルを接続する方法では、管理メータが高所に設置されている場合が多く、このような場合に管理メータに通信ケーブルを接続することが困難であるといった問題点があった。
【0006】
これらの問題点を解決するためには非接触で読み取りできる方式が望ましいが、特開平5−101293号公報による方式や、特開2000−298789号公報による方法では、ハンディターミナルに非接触でデータ送信する部分が管理メータのマイコンと連動しているため、管理メータが故障した場合や、管理メータの電池切れ等により管理メータが動作不能な場合には読み出し、書き込みができないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、管理メータと非接触で管理情報の読み出し、書き込みができ、かつ管理メータの故障、電池切れ等の管理メータが動作不能の場合でも管理情報の読み書きができる管理メータおよび管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の管理メータは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを備えた管理メータで、このように構成することにより、管理対象の使用量に基づく管理情報をタグに記録、保存することができる。
【0009】
本発明の第2の管理メータは、上記タグが非接触で通信可能とするもので、このように構成することにより、タグに保存されている管理対象の使用量に基づく情報を非接触の通信により読み出し、書き込みすることができる。
【0010】
本発明の第1の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備えたもので、このように構成することにより、タグに保存されている管理対象の使用量に基づく情報をリーダライタで読み出し、書き込みすることができる。
【0011】
本発明の第2の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値および書き込み時刻の情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている積算値および書き込み時刻の情報を、リーダライタで読み出しすることができる。
【0012】
本発明の第3の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた故障箇所の情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている故障箇所の情報をリーダライタで読み出しすることができる。
【0013】
本発明の第4の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに格納された利用者の識別可能な情報を読み取るもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存されている利用者の識別可能な情報をリーダライタで読み出しすることができる。
【0014】
本発明の第5の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針日に関する情報を書き込むもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに検針日に関する情報をリーダライタで書き込みすることができる。
【0015】
本発明の第6の管理システムは、ガス、水、電気、または機器使用時間等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針者の識別情報を書き込むもので、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに検針者の識別情報をリーダライタで書き込みすることができる。
【0016】
本発明の第7の管理システムは、ガス、水、または、電気等の管理対象の使用量を管理するものにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとからなる管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込む管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込むことができる。
【0017】
本発明の第8の管理システムは、請求項3から8のいずれかの記載において、タグとリーダライタとは非接触で通信する管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込むことができる。
【0018】
本発明の第9の管理システムは、請求項3から8のいずれかの記載において、リーダライタと管理センターを通信可能とする管理システムで、このように構成することにより、管理メータの動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、その内容を管理センターに通信することができる。
【0019】
本発明の第10の管理システムは、請求項10記載において、管理センターより、ガス、水道、電気、または機器使用時間等の料金が自動的に請求される管理システムで、このように構成することにより、メータ動作不能時でも、非接触通信により、タグに保存された積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者の識別可能な情報を読み取り、その内容を管理センターに通信し、ガス、水道、電気、または機器使用時間等の料金が自動的に請求することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について、図1、図2、図3、および図4を参照しながら説明する。図1は管理メータの構成図、図2は管理メータとハンディターミナルの関連図、図3は管理メータに内蔵されるタグのメモリの構成図、図4は管理メータと管理システムのシステム構成図である。
【0021】
図1に示すように、管理メータ1は計測回路部2とタグ3で構成される。計測回路部2はガス、水、または電気等の管理対象の流量を測定する流量センサ4、流量センサ4で測定した流量の積算値を記録する積算値カウンタ5、前記積算値等の情報を表示する表示部6、管理メータ1の電源である電池7、内部時計8、マイコン9、管理対象の積算値等の情報を電波に重畳して送信する変復調部10、および電波送信用のアンテナコイル11から構成される。
【0022】
タグ3は、現在既に使用されている非接触ICタグと呼ばれるもので、情報を保存するメモリ14、情報を電波に重畳して送受信する変復調部13、および電波送受信用のアンテナコイル12とから構成される。非接触ICであるタグ3は、外部から送信された電波をアンテナコイル12で受信し、その電波によりアンテナコイル12で発生した電力を用いて変復調部13およびメモリ14を動作させ、電波に重畳して送信された信号により、メモリ内の指定位置のデータを読み書きすることができるものである。なお、メモリにはEEPROM等が用いられ、電力が供給されていなくてもメモリ内容は保持される。
【0023】
図2において、リーダライタとしてのハンディターミナル20は、管理センタ(図4に示す)と通信するため、通信部21、操作ガイダンスや読み取り値等の各種情報を表示する表示部22、読み取り値等のデータを記憶するメモリ23、ハンディターミナル20の電源である電池24、マイコン27、キー入力部28、情報を電波に重畳して送受信する変復調部26、および電波送信用のアンテナコイル25から構成される。
【0024】
図3に示す管理メータ1中のタグ3に内蔵されているメモリ14の構成は、積算値情報エリア31、書き込み時刻情報エリア32、故障箇所情報エリア33、利用者識別情報エリア34、検針日情報エリア35、検針者識別情報エリア36および予備エリア37から構成される。この例は32バイトのメモリを用いた場合の例である。
【0025】
上記実施の形態において、管理メータ1が管理対象を計測する時の動作について説明する。図1に示すように管理メータ1において、マイコン9は、ガス、水、または電気等の管理対象の使用量を、流量センサ4によりその都度計測し、その使用量の積算値を積算値カウンタ5に記録するとともに表示部6に表示する。
【0026】
マイコン9は、一定時間ごと(たとえば1分周期等)に、積算値カウンタ5の情報を、変復調部10を通じて電波に重畳してアンテナコイル11により送信する。タグ3において、アンテナコイル12で前記電波を受信し、アンテナコイル12により発生した電力により変復調部13およびメモリ14を動作させる。アンテナコイル11により送信された電波に重畳された積算値カウンタ5の情報を変復調部13で復調し、メモリ14の積算値情報エリア31に書き込む。このとき同時に、積算値カウンタ5を読み取った時刻を内部時計8により取得し、変復調部10を通じて前記時刻情報を送信することにより、メモリ14の書き込み時刻情報エリア32に書き込む。
【0027】
また、別の一定時間ごと(たとえば1週間周期等)に、マイコン9は流量センサ4、積算値カウンタ5、表示部6、電池8など各部を自己診断し、故障箇所がないかどうか診断する。そして、故障箇所の有無および故障箇所があった場合は故障箇所の識別番号等の故障箇所情報を、変復調部10を通じてアンテナコイル11からタグ3に送信することにより、メモリ14の故障箇所情報エリア33に書き込む。
【0028】
次に、検針者がリーダライタとしてのハンディターミナル20を用いて検針する時の動作を説明する。検針者は、検針を行うとき、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の積算値情報エリア31を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により送信する。
【0029】
タグ3において、アンテナコイル12で前記電波を受信し、アンテナコイル12により発生した電力により変復調部13およびメモリ14を動作させる。アンテナコイル25により送信された電波に重畳された読み出し信号を変復調部13で復調し、メモリ14の積算値情報エリア31の内容を読み出し、変復調部13、アンテナコイル12を通じてハンディターミナル20に送信する。このようにして、管理メータ1のタグ3の積算値情報を読み出すことができる。
【0030】
前記した操作と同様にしてハンディターミナル20で、管理メータ1内のメモリ14の書き込み時刻情報エリア32を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により送信することにより、書き込み時刻情報エリア32の内容を読み出すことができる。
【0031】
また、検針者が、管理メータ1の故障箇所情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、故障箇所情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の故障箇所情報エリア33を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の故障箇所情報エリア33の内容を読み出すことができる。
【0032】
また、検針者が、管理メータ1の利用者識別情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、利用者識別情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の利用者識別情報エリア34を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の利用者識別情報エリア34の内容を読み出すことができる。
【0033】
また、検針者が、管理メータ1の検針日情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針日情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針日情報エリア35を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針日情報エリア35の内容を読み出すことができる。
【0034】
また、検針者が、管理メータ1の検針者識別情報を読み出す場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針者識別情報読み取り指示を行う。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針者識別情報エリア36を読み出す信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針者識別情報エリア36の内容を読み出すことができる。
【0035】
また、検針者が、管理メータ1の検針日情報を書き込む場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針日情報書き込み指示を行い、キー入力部28より検針日をキー入力する。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針日情報エリア35に書き込む信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25より管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針日情報エリア35の内容を更新することができる。
【0036】
また、検針者が、管理メータ1の検針者識別情報を書き込む場合には、ハンディターミナル20上のキー入力部28により、検針者識別情報書き込み指示を行い、キー入力部28より検針者識別情報をキー入力する。このときマイコン27は、管理メータ1内のメモリ14の検針者識別情報エリア36に書き込む信号を、変復調部26を通じて電波に重畳してアンテナコイル25により管理メータ1のアンテナコイル12に送信することにより、タグ3の検針者識別情報エリア36の内容を更新することができる。以上のようにして、検針者はハンディターミナル20を用いて検針することができる。
【0037】
ここで、管理メータ1の計測回路部2が故障していた場合、または電池7が消耗して電池切れになっていた場合を考える。このとき、タグ3のメモリ14には管理メータ1が故障または電池切れする直前の情報が保持されている。検針者がハンディターミナル20で検針を行う場合、メモリ14はハンディターミナル20から送信される電波により動作するため、管理メータ1の計測回路部2が故障、または電池切れの場合でも読み出しおよび書き込みすることが可能である。
【0038】
このようにして、管理メータ1の計測回路部2が故障または電池切れの場合でも、故障または電池切れになる直前の積算値情報を積算値情報エリア31から読み出すことができる。また、同じようにして書き込み時刻情報を書き込み時刻情報エリア32の読み出しにより、故障または電池切れする直前の計測時刻を知ることができる。また、同じようにして故障箇所情報を故障箇所情報エリア33の読み出しにより、故障の原因となった箇所を分析するための情報を読み出すこともできる。
【0039】
次にガス、水、電気等の使用量である管理対象の料金を自動的に請求するシステムについて説明する。図4において、41はガス、水、電気等の管理対象物を使用する家屋、42は図1〜図3で説明した本発明の管理メータで、43は管理メータ42内のタグである。44は図1〜図3で説明した本発明のハンディターミナル、45は公衆通信回線、46はパソコン等で表した管理センタである。
【0040】
家屋41におけるガス、水、電気等の管理対象の使用量はこれまでに述べたように管理メータ42によって計測され、一定時間ごとにタグ43内のメモリに記録されている。検針者は検針時、ハンディターミナル44を持って検針を実施する。管理メータ42の計測回路部の故障や電池切れの場合でも、故障または電池切れの直前の積算値を読み出しできるのは、これまで述べたことにより明らかである。検針者はハンディターミナル44で読み取った積算値情報を、公衆通信回線45を経由して管理センタ46へ送信する。管理センタ46では、送信された積算値情報により、家屋41に対して請求書を発行する。従って、管理メータ42の計測回路部の故障や電池切れの場合でも、管理メータ42のタグ43に保存されている積算値情報に基づいて、ガス、水、電気等の管理対象の料金を請求することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態で管理メータの管理対象物としては、ガス、水、電気を例示したが、電気機器の使用時間である機器使用時間であってもよく、本発明の所期の目的を達成する範囲であれば、これらに限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明は、非接触で管理メータに読み出し、書き込みができ、かつ管理メータの故障、電池切れ等の管理メータが動作不能の場合でも情報の読み書きができる管理メータおよび管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における管理メータの構成図
【図2】同実施の形態における管理メータとハンディターミナルの関連図
【図3】同実施の形態における管理メータに内蔵されるタグのメモリ構成図
【図4】同実施の形態における管理メータと管理システムのシステム構成図
【符号の説明】
1、42 管理メータ
3、43 タグ
10、13、26 変復調部
11、12、25 アンテナコイル
14、23 メモリ
20、44 ハンディターミナル(リーダライタ)
45 公衆通信回線
46 管理センタ
Claims (12)
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理メータにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを備えた管理メータ。
- タグは非接触で通信可能な請求項1記載の管理メータ。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備えた管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値および書き込み時刻の情報を読み取る管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた故障箇所の情報を読み取る管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに格納された利用者を識別可能な情報を読み取る管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針日に関する情報を書き込む管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに検針者の識別情報を書き込む管理システム。
- ガス、水、電気、または、機器使用時間等の管理対象の使用量を管理する管理システムにおいて、前記管理対象の使用量に基づく情報を電波に重畳して送信する変復調部と、前記変復調部で変復調された電波を受信するタグとを有する管理メータと、前記タグと通信可能なリーダライタとを備え、前記リーダライタは、前記タグに書き込まれた積算値、書き込み時刻、故障箇所の情報、利用者を識別可能な情報を読み取り、検針日に関する情報、検針者の識別情報を書き込む管理システム。
- タグとリーダライタとは非接触で通信する請求項3から8のいずれかに記載の管理システム。
- リーダライタと管理センターを通信可能とする請求項3から8のいずれかに記載の管理システム。
- 管理センターより、ガス、水道、電気、または機器使用時間等の料金が自動的に請求される請求項10記載の管理システム。
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