JP2004004401A - 光源装置、照明装置及び投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光ダイオードを用いつつ、低コストで光利用効率を向上することができる光源装置及びそれを用いた投写照明装置を提供する。
【解決手段】光源装置4は、発光ダイオード1と、この発光ダイオード1の出射側に配置された放物面鏡2と、この放物面鏡2により反射された光束の断面内強度分布を均一化する均一化素子3とを備えている。放物面鏡2の焦点には、発光ダイオード1の発光部1aが配置されている。発光ダイオード1から出射された発散光束は、放物面鏡2において略平行光束として反射され、均一化素子3及び照明光学系5を介して、被照明面に照射される。
【選択図】 図1
【解決手段】光源装置4は、発光ダイオード1と、この発光ダイオード1の出射側に配置された放物面鏡2と、この放物面鏡2により反射された光束の断面内強度分布を均一化する均一化素子3とを備えている。放物面鏡2の焦点には、発光ダイオード1の発光部1aが配置されている。発光ダイオード1から出射された発散光束は、放物面鏡2において略平行光束として反射され、均一化素子3及び照明光学系5を介して、被照明面に照射される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発光ダイオードを有する光源装置、及びそれを用いた照明装置並びに投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、投写型表示装置は、液晶パネル等の表示面を、照明装置によって照明し、その表示面に表示された画像を投写光学系を介してスクリーンに投写するよう構成されている。照明装置では、光源として、白色ランプが広く用いられているが、近年、白色ランプに代えて発光ダイオードを用いることが検討されている。発光ダイオードには、白色ランプに比べて寿命が長く、エネルギー効率が良く、且つ発熱量が少ないという利点があるからである。
【0003】
一般に、発光ダイオードの出射光束は比較的広い角度で広がるため、光源として発光ダイオードを用いると、出射光束の一部が目的とする方向以外に発散してしまい、光利用効率が低いという問題がある。
【0004】
そこで、発光ダイオードの光利用効率を向上するため、「Double−Reflection構造を用いた高効率LEDモジュールの開発」(玉井進悟他:電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会:2000年9月30日〜10月3日)では、パッケージ構造を改良した発光ダイオードが提案されている。
【0005】
図7に、上記文献に記載された発光ダイオードの基本構成を示す。図7において、91は発光ダイオード素子(以下、発光部とする。)、92は発光部91を内包するパッケージ、93,94はパッケージ92内に設けられた反射鏡、95,96は発光部91に電力を供給するリードである。パッケージ92において、発光部91の出射側の面は、中央が凸レンズ部92aとなっており、その周辺が平面部92bとなっている。
【0006】
発光部91から出射された光束のうち、広がり角度が小さい光束は、パッケージ92の凸レンズ部92aと外部との境界面において屈折し、符号Aで示すように略平行光束としてパッケージ外部に出射される。一方、発光部91から出射された光束のうち、広がり角度が大きい光束は、パッケージ92の平面部92bで全反射され、反射鏡93,94によって反射されたのち平面部92bを透過し、符号Bで示すように略平行光束としてパッケージ外部に出射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の発光ダイオードでは、発光部91、パッケージ92及び反射鏡93,94が一体に形成されているため、発光ダイオード自体が高価なものになるという問題がある。また、発光部91を寿命又は故障などにより交換する際には、パッケージ92及び反射鏡93,94も併せて交換することになるため、交換に要するコストが高いという問題もある。
【0008】
さらに、出射光束の一部は凸レンズ部92aを通過するため、球面収差等が発生するという問題がある。また、発光部91のサイズが大きい場合には、発光部91からの出射光束を略平行光束化できないという問題もある。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、発光ダイオードを用いつつ、低コストで光利用効率を向上することができる光源装置、照明装置及び投写型表示装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光源装置は、光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を略平行光束又は収束光束として反射する反射鏡と、前記反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、を備えて構成される。
【0011】
請求項2に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオード側に凹となった回転放物面を有し、前記回転放物面の焦点と略同一の位置に前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、前記発光ダイオードから出射された光束が前記反射鏡により反射されて略平行光束となるようにしたものである。
【0012】
請求項3に記載の光源装置は、前記均一化素子が、複数のレンズ要素を、前記反射鏡により反射された光束の進行方向に略垂直な面内に配列してなるレンズアレイを含むものである。
【0013】
請求項4に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオード側に凹となった回転楕円面を有すると共に、当該回転楕円面について規定される2つの焦点を有し、前記反射鏡の前記2つの焦点のうち、前記反射鏡に近い方の焦点に、前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、前記発光ダイオードから出射された光束が、前記反射鏡により反射されて収束光束となるものである。
【0014】
請求項5に記載の光源装置は、前記均一化素子が、前記反射鏡の前記2つの焦点を結ぶ方向に長い柱状部材を含み、前記柱状部材が、前記2つの焦点のうち前記反射鏡から遠い方の焦点と略同一の位置に、前記反射鏡により反射された光束が入射する端面を有するのである。
【0015】
請求項6に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオードから出射された光束がほぼ垂直に入射する部分に、開口部を有するものである。
【0016】
請求項7に記載の光源装置は、複数の前記発光ダイオードを、それぞれの出射方向が略平行になるよう、当該出射方向に略垂直な面に沿って配列し、複数の前記反射鏡を、前記発光ダイオードアレイの各発光ダイオードにそれぞれ対向するように配列したものである。
【0017】
請求項8に記載の光源装置は、光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を発散光束として反射する第1の反射鏡と、前記第1の反射鏡からの発散光束が入射する位置に設けられ、当該第1の反射鏡からの発散光束を略平行光束又は収束光束として反射する第2の反射鏡と、前記第2の反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、を備えて構成される。
【0018】
請求項9に記載の光源装置は、前記第1の反射鏡が、前記発光ダイオード側に凸となった回転双曲面を有すると共に、当該回転双曲面について規定される前記発光ダイオード側の第1焦点とその反対側の第2焦点とを有し、前記第2の反射鏡が、前記第1の反射鏡の前記第2焦点と略同一の位置に焦点を有する回転放物面を有し、前記発光ダイオードの前記発光部が、前記第1の反射鏡の前記第1焦点と略同一の位置に配置されているものである。
【0019】
請求項10に記載の光源装置は、前記第2の反射鏡が、前記発光ダイオードからの出射光束が垂直に入射する領域の近傍に、開口部を有するものである。
【0020】
請求項11に記載の光源装置は、前記第1の反射鏡を平面鏡としたものである。
【0021】
請求項12に記載の照明装置は、上記の光源装置と、当該光源装置からの出射光束を被照明面に収束させる照明光学系とを備えたものである。
【0022】
請求項13に記載の投写型表示装置は、上記の照明装置と、当該照明装置により照明される画像表示素子と、画像表示素子に表示された画像をスクリーンに投写する投写光学系とを備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の基本構成を示す図である。この投写型表示装置10は、透過型液晶パネルなどの画像表示素子7と、この画像表示素子7を照明する照明装置6と、画像表示素子7により表示された画像をスクリーン9に投写する投写光学系8とを備えている。照明装置6は、照明用光束を出射する光源装置4と、この光源装置4から出射された光束を画像表示装置7の表示面7aに収束させる照明光学系5とを有している。照明光学系5の光軸Oにより、投写型表示装置10の全体の光軸Oが規定される。
【0024】
光源装置4は、発光ダイオード1と、発光ダイオード1から出射された光束を反射する放物面鏡2と、放物面鏡2により反射された光束の当該光束断面内の強度分布を均一化する均一化素子3とを有している。これらは、光軸Oに沿って図中左から右に、放物面鏡2、発光ダイオード1及び均一化素子3の順で配列されている。
【0025】
発光ダイオード1としては、出力が数十ルーメン(lm)の高輝度のものが用いられる。発光ダイオード1は、発光部1a(発光ダイオードチップ)を透明な略円柱形状のパッケージ11内に埋め込んだものである。パッケージ11は、その中心軸線が光軸Oと一致するように配置されており、その放物面鏡2側の面は半球面11aとなっている。発光部1aは、半球面11aの曲率中心にほぼ位置しており、放物面鏡2側に光束を出射するようになっている。発光部1aの出射端面を通る法線は光軸Oと一致しており、この出射端面の大きさは、約1mm×1mmである。発光部1aからの出射光束の広がり角度は、光軸Oを基準として55〜60度程度である。パッケージ11内には、発光部1aに電力を供給するための図示しないリードが挿入されている。
【0026】
放物面鏡2は、発光ダイオード1側に凹となった回転放物面を有している。この回転放物面の回転軸線は光軸O上に一致しており、当該回転放物面の焦点と略同一の位置に、発光ダイオード1の発光部1aが位置している。これにより、放物面鏡2は、発光ダイオード1から出射された発散光束を、光軸Oに平行な略平行光束として反射する。なお、放物面鏡2からの反射光束が発光部1aに戻らないよう、放物面鏡2において光軸O上に位置する部分(すなわち、発光ダイオード1からの出射光束が垂直に入射する部分)には、開口部2aが形成されている。
【0027】
均一化素子3は、一対のレンズアレイ31,32からなっている。レンズアレイ31,32は、いずれも、多数の微小なレンズ要素を光軸Oに垂直な面内に配列したものである。レンズアレイ31の各レンズ要素31aは、入射側(放物面鏡2側)が凸面、出射側が平面となっている。レンズアレイ32の各レンズ要素32aは、入射側(レンズアレイ31側)が平面、出射側が凸面となっている。レンズアレイ31の各レンズ要素31aは、放物面鏡2からの略平行光束を複数の小光束に分割し、レンズアレイ32の各レンズ要素32aは、各小光束を互いに重なり合う方向に出射する。
【0028】
照明光学系5は、均一化素子3から出射された光束を画像表示装置7の表示面7a上に収束させるものであり、光軸Oに沿って配列されたレンズ51,52,53を有している。画像表示装置7は、その表示面7aに多数の画素を配列したものであり、各画素における光の透過状態を画像情報に応じて変化させるよう構成されている。投写光学系8は、照明装置6により照明された画像表示装置7に表示された画像を、スクリーン9に拡大して投写するものであり、光軸Oに沿って配列されたレンズ81,82を有している。
【0029】
次に、この投写型表示装置10の動作について説明する。発光ダイオード1の発光部1aに電圧が供給されると、発光部1aから放物面鏡2に向けて光束が出射される。発光部1aからの出射光束は、上述したように、光軸Oに対して約55〜60度の範囲に広がる。なお、発光部1aからの出射光束は、発光ダイオード1の半球面11aに対してほぼ垂直に入射するため、当該半球面11aでの屈折は殆ど生じない。発光部1aは、放物面鏡2の回転放物面の焦点に位置しているため、発光部1aから照射された発散光束は、放物面鏡2により略平行光束として反射される。
【0030】
放物面鏡2により反射された光束は、均一化素子3のレンズアレイ31,32により複数の小光束に分割されて出射され、照明光学系5を経て、画像表示装置7の表示面7aに重畳的に照射される。レンズアレイ31,32を経ることにより、画像表示装置7の表示面7aにおける照度分布は均一になる。画像表示装置7の表示面7aに表示された画像は、投写光学系8によりスクリーン9に投写される。
【0031】
次に、実施の形態1の効果について詳細に説明する。図2には、実施の形態1に係る投写型表示装置10において、発光ダイオード1から均一化素子3までの光束を示す。図3には、比較のため、放物面鏡2を用いず、発光ダイオード1からの出射光束をレンズ102で略平行光束にするよう構成した場合における発光ダイオード1から均一化素子3までの光束を示す。
【0032】
図2に示すように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1からの出射光束を放物面鏡2で反射しているため、発光ダイオード1からの出射光束が広角度に広がっても、放物面鏡2における反射光束は略平行光束となる。例えば、放物面鏡2の外径を40mmとし、焦点距離を10mmとした場合、放物面鏡2により反射された光束の光軸Oに対する傾きは±2度以内となる。従って、均一化素子3のレンズアレイ31に入射する光束は略平行光束となり、この入射光束は全てレンズアレイ32を経て出射される。また、放物面鏡2における反射を利用しているため、レンズを用いた場合と異なり、球面収差及びコマ収差を抑制することができる。
【0033】
これに対し、図3に示すように、放物面鏡2の代わりにレンズ102を用いた場合には、発光ダイオード1から出射された光束を十分に略平行光束化することができないため、発散状態の光束が均一化素子3のレンズアレイ31に入射することになる。この場合、レンズアレイ31への入射光束の一部は、符号Cで示したようにレンズアレイ32から外れてしまい、これにより光量の損失が生じる。加えて、光束の周縁部を通る光線はレンズ102の入射面及び出射面において大きく屈折するため、大きな球面収差及びコマ収差が発生する。
【0034】
このように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1からの発散状態の出射光束を略平行光束とすることができ、これにより光量損失を少なくすることができ、且つ、球面収差及びコマ収差を小さく抑えることができる。
【0035】
なお、実施の形態1によれば、放物面鏡2の出射側に発光ダイオード1が配置されているため、放物面鏡2からの反射光束の一部を発光ダイオード1自身が遮ることになる。しかしながら、発光ダイオード1の外径を8mmとすると、発光ダイオード1が遮る光量は、放物面鏡2からの反射光束の光量の約8%である。また、発光ダイオード1のパッケージ11は透明であるため、実際に発光ダイオード1により遮られる光量は、約8%よりも少ない。一方、図3に示したように放物面鏡2の代わりにレンズ102を用いた構成では、均一化素子3での損失光量は、放物面鏡2からの反射光束の光量の約25%である。従って、実施の形態1によれば、放物面鏡2による反射光束の一部が発光ダイオード1により遮られることを考慮に入れても、光量損失が低減されていることが分かる。
【0036】
このように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1から出射された発散状態の光束を、放物面鏡2を用いて略平行光束とするようにしたので、光量損失を最小限に抑え、光利用効率を向上することができる。加えて、球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。更に、発光ダイオード1に複雑な形状のパッケージ等を取り付ける必要がないため、汎用の発光ダイオードを使用することができ、光源装置4、照明装置6及び投写型表示装置10の低コスト化が可能になる。
【0037】
また、放物面鏡2の焦点と略同一の位置に、発光ダイオード1の発光部1aを配置したので、発光ダイオード1からの出射光束を確実に略平行光束にすることができる。さらに、レンズアレイ31,32よりなる均一化素子3を用いたので、画像表示装置7の表示面7aにおける照度分布を均一にすることができる。
【0038】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態2では、複数の発光部1aを光軸Oに直交する面内に配列した発光ダイオードアレイ15を用いる。発光ダイオードアレイ15は、例えばガラスよりなる透明基板16と、この透明基板16の表面に格子をなすように縦横に延びた電極17とを備えており、この縦横の電極17の交差位置に、上記の各発光部1aが取り付けられている。透明基板16の発光部1aが取り付けられた側の面は、透明な樹脂板18により覆われている。樹脂板18において、発光部1aに対応する部分には、実施の形態1で説明した半球面11a(図1)と同様のものを設けてもよい。また、透明基板16には、放熱のための金属片19が組み込まれている。
【0039】
発光ダイオードアレイ15に対し、光軸O方向に対向するように、ミラーアレイ20が設けられている。ミラーアレイ20は、複数の放物面鏡2を、発光ダイオードアレイ15の各発光部1aにそれぞれ対向するように配列したものである。ミラーアレイ20の各放物面鏡2は、それぞれの焦点と略同一の位置に、発光ダイオードアレイ15の各発光部1aが位置するように配置されている。
【0040】
なお、図4では省略するが、発光ダイオードアレイ15のミラーアレイ20と反対の側には、実施の形態1で説明した均一化素子3(図1)と同様のものが配置されている。均一化素子3は、上記の発光ダイオードアレイ15の各発光部1aから出射され、ミラーアレイ20の各放物面鏡2で反射された複数の光束の各光束断面内での強度分布を均一にする。照明光学系5からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0041】
発光ダイオードアレイ15の複数の発光部1aのそれぞれから出射された発散光束は、対応するミラーアレイ20の放物面鏡2でそれぞれ略平行光束として反射される。ミラーアレイ20からの複数の反射光束は、発光ダイオードアレイ15の透明基板16を通過して均一化素子3(図1の均一化素子3と同様のもの)に入射する。均一化素子3から出射された光束は、実施の形態1と同様の照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。複数の発光部1aから出射された光束が画像表示装置7に照射されるので、画像表示装置7の表示面7aに照射する光量を大きくすることができ、それに伴ってスクリーン9を大型化することもできる。
【0042】
なお、発光ダイオードアレイ15のうち、ミラーアレイ20の各放物面鏡2からの反射光束を透過しない部分は電極17及び金属板19だけであるため、発光ダイオードアレイ15によって遮られることによる光量損失は僅かである。
【0043】
このように、実施の形態2によれば、発光ダイオードアレイ15とミラーアレイ20とを用いることにより、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上すると共に、球面収差やコマ収差を小さく抑え、且つ、より広い範囲の照明を行うことが可能になる。
【0044】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態3では、放物面鏡2の代わりに、楕円面鏡21を用いている。また、レンズアレイ31,32の代わりに、中実角柱部材(ロッド)からなる均一化素子35を用いている。この均一化素子35は、透明な中実角柱部材により構成されており、その中心軸線が光軸Oと一致するように配置されている。楕円面鏡21は、この楕円面鏡21に近い側から、第1焦点22及び第2焦点23を有している。第1焦点22と略同一の位置には、発光ダイオード1の発光部1aが位置しており、第2焦点23と略同一の位置には、均一化素子35の楕円面鏡21側の端面35a(入射端面)が位置している。なお、実施の形態1と同様、楕円面鏡21において光軸O上に位置する部分には、開口部21aを形成することが好ましい。
【0045】
均一化素子35は、入射端面35aから入射した光束を外部との境界面において全反射することで、光束断面内の強度分布を均一化するものである。照明光学系5からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0046】
発光ダイオード1の発光部1aから出射された発散光束は、楕円面鏡21により収束光束として反射される。楕円面鏡21により反射された光束は、均一化素子35の入射端面35aの近傍で収束し、この入射端面35aに入射する。均一化素子35に入射した光束は、均一化素子35と外部との境界面で全反射を繰り返し、出射端面35bから出射され、照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。なお、実施の形態1と同様、発光ダイオード1が楕円面鏡21からの反射光束を部分的に遮ることによる光量損失は僅かである。
【0047】
このように、実施の形態3によれば、実施の形態1,2と同様、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上することができ、且つ球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。また、比較的構成が簡単なロッド型の均一化素子35を用いているので、より低コスト化を図ることができる。
【0048】
なお、この実施の形態3では、均一化素子の柱状部材として、中空の柱状部材を用いることも可能である。この場合には、均一化素子自身の加熱が生じにくくなるため、均一化素子の冷却及び保持が容易になる。
【0049】
また、この実施の形態3では、レンズアレイ型の均一化素子を用いることも可能である。この場合には、楕円面鏡21の回転楕円面を、第2焦点23が第1焦点22よりも十分遠方になるように構成し、楕円面鏡21からの反射光束を凹レンズを用いて略平行光束とし、レンズアレイ型の均一化素子に入射させることが可能である。また、この実施の形態3を、実施の形態2で説明した発光ダイオードアレイ15及びレンズアレイ2に適用してもよい。
【0050】
実施の形態4.
図6は、本発明の実施の形態4に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態4では、発光ダイオード1の出射光束を、双曲面鏡51及び放物面鏡52を用いて略平行光束とするよう構成されている。発光ダイオード1は、実施の形態1〜3と異なり、光軸O上において、図中右側、すなわち均一化素子3(図1)側に光束を出射するように配置されている。双曲面鏡51は、発光ダイオード1の出射側に設けられており、放物面鏡52は、発光ダイオード1に対して双曲面鏡51と反対の側に設けられている。双曲面鏡51は、発光ダイオード1側に凸となった回転双曲面を有し、放物面鏡52は発光ダイオード1側に凹となった回転放物面を有している。
【0051】
双曲面鏡51は、発光ダイオード1側の第1焦点51aと、その反対側の第2焦点51bとを有している。第1焦点51aと略同一の位置には、発光ダイオード1の発光部1aが位置している。第2焦点51bは、放物面鏡52の焦点52aとほぼ一致している。なお、放物面鏡52において、光軸O上に位置する部分には、開口55が形成されており、この開口55を通して発光ダイオード1の設置作業等が行われるようになっている。均一化素子3からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0052】
発光ダイオード1から出射された光束は、双曲面鏡51によって反射されるが、このとき、双曲面鏡51からの反射光束は、第2焦点51bから出射されたかのように進行し、放物面鏡52に向かう。放物面鏡52は、双曲面鏡51からの光束を略平行光束として反射する。放物面鏡52からの出射光束は、均一化素子3及び照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。
【0053】
このように、実施の形態4においても、上述した各実施の形態1〜3と同様、第1の実施の形態と同様、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上することができる上、球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。
【0054】
なお、双曲面鏡51として、平面鏡を用いることも可能である。発光ダイオード1から出射される光束は発散光束であるため、平面鏡を用いても反射光束は発散されるからである。この場合には、装置構成が簡単になり、製造コストを低減することができる。また、レンズアレイ型の均一化素子の代わりにロッド型の均一化素子を用いることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】
請求項1、12及び13に記載の発明によれば、発光ダイオードの出射側に配置した反射鏡により、発光ダイオードから出射された発散光束を略平行光束又は収束光束として反射するようにしたので、光量損失を最小限に抑制し、光利用率を向上することができる。また、発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、エネルギー効率が良く、発熱量が少ないという効果も得られる。
【0057】
請求項2又は4に記載の発明によれば、反射鏡が回転放物面又は回転楕円面を有するようにしたので、光利用率の向上に加え、収差の発生を抑制することができる。
【0058】
請求項3又は5に記載の発明によれば、反射鏡からの反射光束の光束断面内における強度分布をレンズアレイ又は柱状部材により均一化するようにしたので、被照射面における照度分布を均一化することができる。
【0059】
請求項6に記載の発明によれば、反射鏡おいて、発光ダイオードからの出射光束がほぼ垂直に入射する部分に開口部を設けたので、反射鏡からの反射光束が発光ダイオードに戻ることが防止される。
【0060】
請求項7に記載の発明によれば、発光ダイオード及び反射鏡をそれぞれ複数配列するようにしたので、大きな被照射面に光束を照射する場合でも、光量損失を最小限に抑制し光利用率を向上することができる。
【0061】
請求項8に記載の発明によれば、発光ダイオードから出射した発散光束を第1の反射鏡で発散光束として反射したのち、第2の反射鏡で略平行光束又は収束光束として反射する構成としたので、光量損失を最小限に抑制し、光利用率を向上することができる。
【0062】
請求項9に記載の発明によれば、第1及び第2の反射鏡をそれぞれ回転双曲面形状及び回転放物面形状としたので、光利用率の向上に加え、収差の発生を抑制することができる。
【0063】
請求項10に記載の発明によれば、第2の反射鏡に開口部を設けたので、発光ダイオードの設置等の作業が容易になる。
【0064】
請求項11に記載の発明によれば、第1の反射鏡を平面としたので、装置構成が簡単になり、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光源装置を含む投写型表示装置を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る光源装置を含む投写型表示装置における発光ダイオードから均一化素子までの部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に対する比較例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る光源装置の要部を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4における光源装置の要部を示す図である。
【図7】従来の発光ダイオードの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード、1a 出射部、2 反射鏡、2a 開口部、3 均一化素子、31,32 レンズアレイ、35 柱状部材、4 光源装置、5 照明光学系、6 照明装置、7 画像表示素子、8 投写光学系、9 スクリーン、10 投写型表示装置、15 発光ダイオードアレイ、20 ミラーアレイ、21反射鏡、22,23 回転楕円面焦点、51 双曲面鏡、52 放物面鏡、51a,51b 回転双曲面焦点、52 回転放物面焦点、55 開口部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、発光ダイオードを有する光源装置、及びそれを用いた照明装置並びに投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、投写型表示装置は、液晶パネル等の表示面を、照明装置によって照明し、その表示面に表示された画像を投写光学系を介してスクリーンに投写するよう構成されている。照明装置では、光源として、白色ランプが広く用いられているが、近年、白色ランプに代えて発光ダイオードを用いることが検討されている。発光ダイオードには、白色ランプに比べて寿命が長く、エネルギー効率が良く、且つ発熱量が少ないという利点があるからである。
【0003】
一般に、発光ダイオードの出射光束は比較的広い角度で広がるため、光源として発光ダイオードを用いると、出射光束の一部が目的とする方向以外に発散してしまい、光利用効率が低いという問題がある。
【0004】
そこで、発光ダイオードの光利用効率を向上するため、「Double−Reflection構造を用いた高効率LEDモジュールの開発」(玉井進悟他:電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会:2000年9月30日〜10月3日)では、パッケージ構造を改良した発光ダイオードが提案されている。
【0005】
図7に、上記文献に記載された発光ダイオードの基本構成を示す。図7において、91は発光ダイオード素子(以下、発光部とする。)、92は発光部91を内包するパッケージ、93,94はパッケージ92内に設けられた反射鏡、95,96は発光部91に電力を供給するリードである。パッケージ92において、発光部91の出射側の面は、中央が凸レンズ部92aとなっており、その周辺が平面部92bとなっている。
【0006】
発光部91から出射された光束のうち、広がり角度が小さい光束は、パッケージ92の凸レンズ部92aと外部との境界面において屈折し、符号Aで示すように略平行光束としてパッケージ外部に出射される。一方、発光部91から出射された光束のうち、広がり角度が大きい光束は、パッケージ92の平面部92bで全反射され、反射鏡93,94によって反射されたのち平面部92bを透過し、符号Bで示すように略平行光束としてパッケージ外部に出射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の発光ダイオードでは、発光部91、パッケージ92及び反射鏡93,94が一体に形成されているため、発光ダイオード自体が高価なものになるという問題がある。また、発光部91を寿命又は故障などにより交換する際には、パッケージ92及び反射鏡93,94も併せて交換することになるため、交換に要するコストが高いという問題もある。
【0008】
さらに、出射光束の一部は凸レンズ部92aを通過するため、球面収差等が発生するという問題がある。また、発光部91のサイズが大きい場合には、発光部91からの出射光束を略平行光束化できないという問題もある。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、発光ダイオードを用いつつ、低コストで光利用効率を向上することができる光源装置、照明装置及び投写型表示装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光源装置は、光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を略平行光束又は収束光束として反射する反射鏡と、前記反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、を備えて構成される。
【0011】
請求項2に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオード側に凹となった回転放物面を有し、前記回転放物面の焦点と略同一の位置に前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、前記発光ダイオードから出射された光束が前記反射鏡により反射されて略平行光束となるようにしたものである。
【0012】
請求項3に記載の光源装置は、前記均一化素子が、複数のレンズ要素を、前記反射鏡により反射された光束の進行方向に略垂直な面内に配列してなるレンズアレイを含むものである。
【0013】
請求項4に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオード側に凹となった回転楕円面を有すると共に、当該回転楕円面について規定される2つの焦点を有し、前記反射鏡の前記2つの焦点のうち、前記反射鏡に近い方の焦点に、前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、前記発光ダイオードから出射された光束が、前記反射鏡により反射されて収束光束となるものである。
【0014】
請求項5に記載の光源装置は、前記均一化素子が、前記反射鏡の前記2つの焦点を結ぶ方向に長い柱状部材を含み、前記柱状部材が、前記2つの焦点のうち前記反射鏡から遠い方の焦点と略同一の位置に、前記反射鏡により反射された光束が入射する端面を有するのである。
【0015】
請求項6に記載の光源装置は、前記反射鏡が、前記発光ダイオードから出射された光束がほぼ垂直に入射する部分に、開口部を有するものである。
【0016】
請求項7に記載の光源装置は、複数の前記発光ダイオードを、それぞれの出射方向が略平行になるよう、当該出射方向に略垂直な面に沿って配列し、複数の前記反射鏡を、前記発光ダイオードアレイの各発光ダイオードにそれぞれ対向するように配列したものである。
【0017】
請求項8に記載の光源装置は、光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を発散光束として反射する第1の反射鏡と、前記第1の反射鏡からの発散光束が入射する位置に設けられ、当該第1の反射鏡からの発散光束を略平行光束又は収束光束として反射する第2の反射鏡と、前記第2の反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、を備えて構成される。
【0018】
請求項9に記載の光源装置は、前記第1の反射鏡が、前記発光ダイオード側に凸となった回転双曲面を有すると共に、当該回転双曲面について規定される前記発光ダイオード側の第1焦点とその反対側の第2焦点とを有し、前記第2の反射鏡が、前記第1の反射鏡の前記第2焦点と略同一の位置に焦点を有する回転放物面を有し、前記発光ダイオードの前記発光部が、前記第1の反射鏡の前記第1焦点と略同一の位置に配置されているものである。
【0019】
請求項10に記載の光源装置は、前記第2の反射鏡が、前記発光ダイオードからの出射光束が垂直に入射する領域の近傍に、開口部を有するものである。
【0020】
請求項11に記載の光源装置は、前記第1の反射鏡を平面鏡としたものである。
【0021】
請求項12に記載の照明装置は、上記の光源装置と、当該光源装置からの出射光束を被照明面に収束させる照明光学系とを備えたものである。
【0022】
請求項13に記載の投写型表示装置は、上記の照明装置と、当該照明装置により照明される画像表示素子と、画像表示素子に表示された画像をスクリーンに投写する投写光学系とを備えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の基本構成を示す図である。この投写型表示装置10は、透過型液晶パネルなどの画像表示素子7と、この画像表示素子7を照明する照明装置6と、画像表示素子7により表示された画像をスクリーン9に投写する投写光学系8とを備えている。照明装置6は、照明用光束を出射する光源装置4と、この光源装置4から出射された光束を画像表示装置7の表示面7aに収束させる照明光学系5とを有している。照明光学系5の光軸Oにより、投写型表示装置10の全体の光軸Oが規定される。
【0024】
光源装置4は、発光ダイオード1と、発光ダイオード1から出射された光束を反射する放物面鏡2と、放物面鏡2により反射された光束の当該光束断面内の強度分布を均一化する均一化素子3とを有している。これらは、光軸Oに沿って図中左から右に、放物面鏡2、発光ダイオード1及び均一化素子3の順で配列されている。
【0025】
発光ダイオード1としては、出力が数十ルーメン(lm)の高輝度のものが用いられる。発光ダイオード1は、発光部1a(発光ダイオードチップ)を透明な略円柱形状のパッケージ11内に埋め込んだものである。パッケージ11は、その中心軸線が光軸Oと一致するように配置されており、その放物面鏡2側の面は半球面11aとなっている。発光部1aは、半球面11aの曲率中心にほぼ位置しており、放物面鏡2側に光束を出射するようになっている。発光部1aの出射端面を通る法線は光軸Oと一致しており、この出射端面の大きさは、約1mm×1mmである。発光部1aからの出射光束の広がり角度は、光軸Oを基準として55〜60度程度である。パッケージ11内には、発光部1aに電力を供給するための図示しないリードが挿入されている。
【0026】
放物面鏡2は、発光ダイオード1側に凹となった回転放物面を有している。この回転放物面の回転軸線は光軸O上に一致しており、当該回転放物面の焦点と略同一の位置に、発光ダイオード1の発光部1aが位置している。これにより、放物面鏡2は、発光ダイオード1から出射された発散光束を、光軸Oに平行な略平行光束として反射する。なお、放物面鏡2からの反射光束が発光部1aに戻らないよう、放物面鏡2において光軸O上に位置する部分(すなわち、発光ダイオード1からの出射光束が垂直に入射する部分)には、開口部2aが形成されている。
【0027】
均一化素子3は、一対のレンズアレイ31,32からなっている。レンズアレイ31,32は、いずれも、多数の微小なレンズ要素を光軸Oに垂直な面内に配列したものである。レンズアレイ31の各レンズ要素31aは、入射側(放物面鏡2側)が凸面、出射側が平面となっている。レンズアレイ32の各レンズ要素32aは、入射側(レンズアレイ31側)が平面、出射側が凸面となっている。レンズアレイ31の各レンズ要素31aは、放物面鏡2からの略平行光束を複数の小光束に分割し、レンズアレイ32の各レンズ要素32aは、各小光束を互いに重なり合う方向に出射する。
【0028】
照明光学系5は、均一化素子3から出射された光束を画像表示装置7の表示面7a上に収束させるものであり、光軸Oに沿って配列されたレンズ51,52,53を有している。画像表示装置7は、その表示面7aに多数の画素を配列したものであり、各画素における光の透過状態を画像情報に応じて変化させるよう構成されている。投写光学系8は、照明装置6により照明された画像表示装置7に表示された画像を、スクリーン9に拡大して投写するものであり、光軸Oに沿って配列されたレンズ81,82を有している。
【0029】
次に、この投写型表示装置10の動作について説明する。発光ダイオード1の発光部1aに電圧が供給されると、発光部1aから放物面鏡2に向けて光束が出射される。発光部1aからの出射光束は、上述したように、光軸Oに対して約55〜60度の範囲に広がる。なお、発光部1aからの出射光束は、発光ダイオード1の半球面11aに対してほぼ垂直に入射するため、当該半球面11aでの屈折は殆ど生じない。発光部1aは、放物面鏡2の回転放物面の焦点に位置しているため、発光部1aから照射された発散光束は、放物面鏡2により略平行光束として反射される。
【0030】
放物面鏡2により反射された光束は、均一化素子3のレンズアレイ31,32により複数の小光束に分割されて出射され、照明光学系5を経て、画像表示装置7の表示面7aに重畳的に照射される。レンズアレイ31,32を経ることにより、画像表示装置7の表示面7aにおける照度分布は均一になる。画像表示装置7の表示面7aに表示された画像は、投写光学系8によりスクリーン9に投写される。
【0031】
次に、実施の形態1の効果について詳細に説明する。図2には、実施の形態1に係る投写型表示装置10において、発光ダイオード1から均一化素子3までの光束を示す。図3には、比較のため、放物面鏡2を用いず、発光ダイオード1からの出射光束をレンズ102で略平行光束にするよう構成した場合における発光ダイオード1から均一化素子3までの光束を示す。
【0032】
図2に示すように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1からの出射光束を放物面鏡2で反射しているため、発光ダイオード1からの出射光束が広角度に広がっても、放物面鏡2における反射光束は略平行光束となる。例えば、放物面鏡2の外径を40mmとし、焦点距離を10mmとした場合、放物面鏡2により反射された光束の光軸Oに対する傾きは±2度以内となる。従って、均一化素子3のレンズアレイ31に入射する光束は略平行光束となり、この入射光束は全てレンズアレイ32を経て出射される。また、放物面鏡2における反射を利用しているため、レンズを用いた場合と異なり、球面収差及びコマ収差を抑制することができる。
【0033】
これに対し、図3に示すように、放物面鏡2の代わりにレンズ102を用いた場合には、発光ダイオード1から出射された光束を十分に略平行光束化することができないため、発散状態の光束が均一化素子3のレンズアレイ31に入射することになる。この場合、レンズアレイ31への入射光束の一部は、符号Cで示したようにレンズアレイ32から外れてしまい、これにより光量の損失が生じる。加えて、光束の周縁部を通る光線はレンズ102の入射面及び出射面において大きく屈折するため、大きな球面収差及びコマ収差が発生する。
【0034】
このように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1からの発散状態の出射光束を略平行光束とすることができ、これにより光量損失を少なくすることができ、且つ、球面収差及びコマ収差を小さく抑えることができる。
【0035】
なお、実施の形態1によれば、放物面鏡2の出射側に発光ダイオード1が配置されているため、放物面鏡2からの反射光束の一部を発光ダイオード1自身が遮ることになる。しかしながら、発光ダイオード1の外径を8mmとすると、発光ダイオード1が遮る光量は、放物面鏡2からの反射光束の光量の約8%である。また、発光ダイオード1のパッケージ11は透明であるため、実際に発光ダイオード1により遮られる光量は、約8%よりも少ない。一方、図3に示したように放物面鏡2の代わりにレンズ102を用いた構成では、均一化素子3での損失光量は、放物面鏡2からの反射光束の光量の約25%である。従って、実施の形態1によれば、放物面鏡2による反射光束の一部が発光ダイオード1により遮られることを考慮に入れても、光量損失が低減されていることが分かる。
【0036】
このように、実施の形態1によれば、発光ダイオード1から出射された発散状態の光束を、放物面鏡2を用いて略平行光束とするようにしたので、光量損失を最小限に抑え、光利用効率を向上することができる。加えて、球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。更に、発光ダイオード1に複雑な形状のパッケージ等を取り付ける必要がないため、汎用の発光ダイオードを使用することができ、光源装置4、照明装置6及び投写型表示装置10の低コスト化が可能になる。
【0037】
また、放物面鏡2の焦点と略同一の位置に、発光ダイオード1の発光部1aを配置したので、発光ダイオード1からの出射光束を確実に略平行光束にすることができる。さらに、レンズアレイ31,32よりなる均一化素子3を用いたので、画像表示装置7の表示面7aにおける照度分布を均一にすることができる。
【0038】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態2では、複数の発光部1aを光軸Oに直交する面内に配列した発光ダイオードアレイ15を用いる。発光ダイオードアレイ15は、例えばガラスよりなる透明基板16と、この透明基板16の表面に格子をなすように縦横に延びた電極17とを備えており、この縦横の電極17の交差位置に、上記の各発光部1aが取り付けられている。透明基板16の発光部1aが取り付けられた側の面は、透明な樹脂板18により覆われている。樹脂板18において、発光部1aに対応する部分には、実施の形態1で説明した半球面11a(図1)と同様のものを設けてもよい。また、透明基板16には、放熱のための金属片19が組み込まれている。
【0039】
発光ダイオードアレイ15に対し、光軸O方向に対向するように、ミラーアレイ20が設けられている。ミラーアレイ20は、複数の放物面鏡2を、発光ダイオードアレイ15の各発光部1aにそれぞれ対向するように配列したものである。ミラーアレイ20の各放物面鏡2は、それぞれの焦点と略同一の位置に、発光ダイオードアレイ15の各発光部1aが位置するように配置されている。
【0040】
なお、図4では省略するが、発光ダイオードアレイ15のミラーアレイ20と反対の側には、実施の形態1で説明した均一化素子3(図1)と同様のものが配置されている。均一化素子3は、上記の発光ダイオードアレイ15の各発光部1aから出射され、ミラーアレイ20の各放物面鏡2で反射された複数の光束の各光束断面内での強度分布を均一にする。照明光学系5からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0041】
発光ダイオードアレイ15の複数の発光部1aのそれぞれから出射された発散光束は、対応するミラーアレイ20の放物面鏡2でそれぞれ略平行光束として反射される。ミラーアレイ20からの複数の反射光束は、発光ダイオードアレイ15の透明基板16を通過して均一化素子3(図1の均一化素子3と同様のもの)に入射する。均一化素子3から出射された光束は、実施の形態1と同様の照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。複数の発光部1aから出射された光束が画像表示装置7に照射されるので、画像表示装置7の表示面7aに照射する光量を大きくすることができ、それに伴ってスクリーン9を大型化することもできる。
【0042】
なお、発光ダイオードアレイ15のうち、ミラーアレイ20の各放物面鏡2からの反射光束を透過しない部分は電極17及び金属板19だけであるため、発光ダイオードアレイ15によって遮られることによる光量損失は僅かである。
【0043】
このように、実施の形態2によれば、発光ダイオードアレイ15とミラーアレイ20とを用いることにより、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上すると共に、球面収差やコマ収差を小さく抑え、且つ、より広い範囲の照明を行うことが可能になる。
【0044】
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態3では、放物面鏡2の代わりに、楕円面鏡21を用いている。また、レンズアレイ31,32の代わりに、中実角柱部材(ロッド)からなる均一化素子35を用いている。この均一化素子35は、透明な中実角柱部材により構成されており、その中心軸線が光軸Oと一致するように配置されている。楕円面鏡21は、この楕円面鏡21に近い側から、第1焦点22及び第2焦点23を有している。第1焦点22と略同一の位置には、発光ダイオード1の発光部1aが位置しており、第2焦点23と略同一の位置には、均一化素子35の楕円面鏡21側の端面35a(入射端面)が位置している。なお、実施の形態1と同様、楕円面鏡21において光軸O上に位置する部分には、開口部21aを形成することが好ましい。
【0045】
均一化素子35は、入射端面35aから入射した光束を外部との境界面において全反射することで、光束断面内の強度分布を均一化するものである。照明光学系5からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0046】
発光ダイオード1の発光部1aから出射された発散光束は、楕円面鏡21により収束光束として反射される。楕円面鏡21により反射された光束は、均一化素子35の入射端面35aの近傍で収束し、この入射端面35aに入射する。均一化素子35に入射した光束は、均一化素子35と外部との境界面で全反射を繰り返し、出射端面35bから出射され、照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。なお、実施の形態1と同様、発光ダイオード1が楕円面鏡21からの反射光束を部分的に遮ることによる光量損失は僅かである。
【0047】
このように、実施の形態3によれば、実施の形態1,2と同様、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上することができ、且つ球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。また、比較的構成が簡単なロッド型の均一化素子35を用いているので、より低コスト化を図ることができる。
【0048】
なお、この実施の形態3では、均一化素子の柱状部材として、中空の柱状部材を用いることも可能である。この場合には、均一化素子自身の加熱が生じにくくなるため、均一化素子の冷却及び保持が容易になる。
【0049】
また、この実施の形態3では、レンズアレイ型の均一化素子を用いることも可能である。この場合には、楕円面鏡21の回転楕円面を、第2焦点23が第1焦点22よりも十分遠方になるように構成し、楕円面鏡21からの反射光束を凹レンズを用いて略平行光束とし、レンズアレイ型の均一化素子に入射させることが可能である。また、この実施の形態3を、実施の形態2で説明した発光ダイオードアレイ15及びレンズアレイ2に適用してもよい。
【0050】
実施の形態4.
図6は、本発明の実施の形態4に係る光源装置の要部構成を示す図である。この実施の形態4では、発光ダイオード1の出射光束を、双曲面鏡51及び放物面鏡52を用いて略平行光束とするよう構成されている。発光ダイオード1は、実施の形態1〜3と異なり、光軸O上において、図中右側、すなわち均一化素子3(図1)側に光束を出射するように配置されている。双曲面鏡51は、発光ダイオード1の出射側に設けられており、放物面鏡52は、発光ダイオード1に対して双曲面鏡51と反対の側に設けられている。双曲面鏡51は、発光ダイオード1側に凸となった回転双曲面を有し、放物面鏡52は発光ダイオード1側に凹となった回転放物面を有している。
【0051】
双曲面鏡51は、発光ダイオード1側の第1焦点51aと、その反対側の第2焦点51bとを有している。第1焦点51aと略同一の位置には、発光ダイオード1の発光部1aが位置している。第2焦点51bは、放物面鏡52の焦点52aとほぼ一致している。なお、放物面鏡52において、光軸O上に位置する部分には、開口55が形成されており、この開口55を通して発光ダイオード1の設置作業等が行われるようになっている。均一化素子3からスクリーン9までの構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0052】
発光ダイオード1から出射された光束は、双曲面鏡51によって反射されるが、このとき、双曲面鏡51からの反射光束は、第2焦点51bから出射されたかのように進行し、放物面鏡52に向かう。放物面鏡52は、双曲面鏡51からの光束を略平行光束として反射する。放物面鏡52からの出射光束は、均一化素子3及び照明光学系5を経て画像表示装置7に照射される。
【0053】
このように、実施の形態4においても、上述した各実施の形態1〜3と同様、第1の実施の形態と同様、光量損失を最小限に抑えて光利用効率を向上することができる上、球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。
【0054】
なお、双曲面鏡51として、平面鏡を用いることも可能である。発光ダイオード1から出射される光束は発散光束であるため、平面鏡を用いても反射光束は発散されるからである。この場合には、装置構成が簡単になり、製造コストを低減することができる。また、レンズアレイ型の均一化素子の代わりにロッド型の均一化素子を用いることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】
請求項1、12及び13に記載の発明によれば、発光ダイオードの出射側に配置した反射鏡により、発光ダイオードから出射された発散光束を略平行光束又は収束光束として反射するようにしたので、光量損失を最小限に抑制し、光利用率を向上することができる。また、発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、エネルギー効率が良く、発熱量が少ないという効果も得られる。
【0057】
請求項2又は4に記載の発明によれば、反射鏡が回転放物面又は回転楕円面を有するようにしたので、光利用率の向上に加え、収差の発生を抑制することができる。
【0058】
請求項3又は5に記載の発明によれば、反射鏡からの反射光束の光束断面内における強度分布をレンズアレイ又は柱状部材により均一化するようにしたので、被照射面における照度分布を均一化することができる。
【0059】
請求項6に記載の発明によれば、反射鏡おいて、発光ダイオードからの出射光束がほぼ垂直に入射する部分に開口部を設けたので、反射鏡からの反射光束が発光ダイオードに戻ることが防止される。
【0060】
請求項7に記載の発明によれば、発光ダイオード及び反射鏡をそれぞれ複数配列するようにしたので、大きな被照射面に光束を照射する場合でも、光量損失を最小限に抑制し光利用率を向上することができる。
【0061】
請求項8に記載の発明によれば、発光ダイオードから出射した発散光束を第1の反射鏡で発散光束として反射したのち、第2の反射鏡で略平行光束又は収束光束として反射する構成としたので、光量損失を最小限に抑制し、光利用率を向上することができる。
【0062】
請求項9に記載の発明によれば、第1及び第2の反射鏡をそれぞれ回転双曲面形状及び回転放物面形状としたので、光利用率の向上に加え、収差の発生を抑制することができる。
【0063】
請求項10に記載の発明によれば、第2の反射鏡に開口部を設けたので、発光ダイオードの設置等の作業が容易になる。
【0064】
請求項11に記載の発明によれば、第1の反射鏡を平面としたので、装置構成が簡単になり、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光源装置を含む投写型表示装置を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る光源装置を含む投写型表示装置における発光ダイオードから均一化素子までの部分を拡大して示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に対する比較例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る光源装置の要部を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る光源装置の要部を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4における光源装置の要部を示す図である。
【図7】従来の発光ダイオードの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード、1a 出射部、2 反射鏡、2a 開口部、3 均一化素子、31,32 レンズアレイ、35 柱状部材、4 光源装置、5 照明光学系、6 照明装置、7 画像表示素子、8 投写光学系、9 スクリーン、10 投写型表示装置、15 発光ダイオードアレイ、20 ミラーアレイ、21反射鏡、22,23 回転楕円面焦点、51 双曲面鏡、52 放物面鏡、51a,51b 回転双曲面焦点、52 回転放物面焦点、55 開口部。
Claims (13)
- 光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、
前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を略平行光束又は収束光束として反射する反射鏡と、
前記反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、
を備えたことを特徴とする光源装置。 - 前記反射鏡は、前記発光ダイオード側に凹となった回転放物面を有し、前記回転放物面の焦点と略同一の位置に前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、前記発光ダイオードから出射された光束が前記反射鏡により反射されて略平行光束となることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記均一化素子は、複数のレンズ要素を、前記反射鏡により反射された光束の進行方向に略垂直な面内に配列してなるレンズアレイを含むことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
- 前記反射鏡は、前記発光ダイオード側に凹となった回転楕円面を有すると共に、当該回転楕円面について規定される2つの焦点を有し、
前記反射鏡の前記2つの焦点のうち、前記反射鏡に近い方の焦点に、前記発光ダイオードの前記発光部が位置しており、
前記発光ダイオードから出射された光束が、前記反射鏡により反射されて収束光束となることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記均一化素子は、前記反射鏡の前記2つの焦点を結ぶ方向に長い柱状部材を含み、
前記柱状部材が、前記2つの焦点のうち前記反射鏡から遠い方の焦点と略同一の位置に、前記反射鏡により反射された光束が入射する端面を有することを特徴とする請求項4に記載の光源装置。 - 前記反射鏡は、前記発光ダイオードから出射された光束がほぼ垂直に入射する部分に、開口部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光源装置。
- 複数の前記発光ダイオードを、それぞれの出射方向が略平行になるよう、当該出射方向に略垂直な面に沿って配列し、
複数の前記反射鏡を、前記発光ダイオードアレイの各発光ダイオードにそれぞれ対向するように配列したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光源装置。 - 光束を発散状態で出射する発光部を有する発光ダイオードと、
前記発光ダイオードの出射側に設けられ、前記発光ダイオードから出射された光束を発散光束として反射する第1の反射鏡と、
前記第1の反射鏡からの発散光束が入射する位置に設けられ、当該第1の反射鏡からの発散光束を略平行光束又は収束光束として反射する第2の反射鏡と、
前記第2の反射鏡により反射された光束の当該光束断面内における強度分布を均一化する均一化素子と、
を備えたことを特徴とする光源装置。 - 前記第1の反射鏡は、前記発光ダイオード側に凸となった回転双曲面を有すると共に、当該回転双曲面について規定される前記発光ダイオード側の第1焦点とその反対側の第2焦点とを有し、
前記第2の反射鏡は、前記第1の反射鏡の前記第2焦点と略同一の位置に焦点を有する回転放物面を有し、
前記発光ダイオードの前記発光部は、前記第1の反射鏡の前記第1焦点と略同一の位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の光源装置。 - 前記第2の反射鏡は、前記発光ダイオードからの出射光束が垂直に入射する領域の近傍に、開口部を有することを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
- 前記第1の反射鏡は、平面鏡であることを特徴とする請求項8に記載の光源装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の光源装置と、
前記光源装置からの出射光束を、被照明面に収束させる照明光学系と、
を備えたことを特徴とする照明装置。 - 請求項12に記載の照明装置と、
前記照明装置により照明される画像表示素子と、
前記画像表示素子により表示された画像をスクリーンに投写する投写光学系と、
を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
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JP2002161249A JP2004004401A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 光源装置、照明装置及び投写型表示装置 |
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JP2002161249A Withdrawn JP2004004401A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 光源装置、照明装置及び投写型表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109606248A (zh) * | 2017-10-04 | 2019-04-12 | Zkw集团有限责任公司 | 车辆大灯 |
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2002
- 2002-06-03 JP JP2002161249A patent/JP2004004401A/ja not_active Withdrawn
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