JP2004004277A - エレクトロクロミック防眩ミラー及びエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法 - Google Patents
エレクトロクロミック防眩ミラー及びエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】防水性及び防湿性を向上させることができるエレクトロクロミック防眩ミラーを得る。
【解決手段】エレクトロクロミック防眩ミラー10では、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が接着剤32で接着されて封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が接着剤34で接着されて封止されている。このため、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22と各供給端子26との接合部分を含む)を、全て封止することができる。これにより、これら全てを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】エレクトロクロミック防眩ミラー10では、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が接着剤32で接着されて封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が接着剤34で接着されて封止されている。このため、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22と各供給端子26との接合部分を含む)を、全て封止することができる。これにより、これら全てを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレクトロクロミック膜を発色させて反射光の明るさを調整するエレクトロクロミック防眩ミラー及びこのエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロクロミック防眩ミラーは、例えばミラー本体を備えている。ミラー本体は、表面側のサブストレートガラスと、サブストレートガラスの裏面側のエレクトロクロミック膜と、エレクトロクロミック膜の裏面側のカバーガラスと、カバーガラスの裏面側のヒータと、を有している。
【0003】
ミラー本体の周縁には膜状の受給端子が3つ設けられると共に、ヒータの裏面には板状の供給端子が3つ設けられており、各受給端子は各供給端子に接合されている。各受給端子はエレクトロクロミック膜に接続されており、各供給端子が各受給端子に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0004】
また、ヒータは、カバーガラス及びエレクトロクロミック膜を介してサブストレートガラスを加熱可能とされており、これにより、サブストレートガラスの曇りが除去される。
【0005】
ここで、サブストレートガラスとエレクトロクロミック膜との間の全体、エレクトロクロミック膜とカバーガラスとの間の全体、各受給端子及び各供給端子(各受給端子と各供給端子との接合部分を含む)の全体は、防水及び防湿が必要とされている。このため、ミラー本体の全周縁にはブチルテープが貼付されており、ブチルテープによってミラー本体の表面の全周縁及び裏面の全周縁(全周面を含む)が被覆されている。これにより、前記防水及び防湿が必要な部位が全て封止されて、ミラー本体の防水及び防湿が図られている。
【0006】
ミラー本体の全外周には、ブチルテープの外側においてミラーリムが設けられている。ミラーリムは、ミラー本体の全周面のみならずミラー本体表面の全周縁を被覆しており、これにより、ミラー本体表面の全周縁に貼付されたブチルテープのミラーリムによる隠蔽が図られた構成である。
【0007】
しかしながら、このようなエレクトロクロミック防眩ミラーでは、ブチルテープによってミラー本体の表面の全周縁及び裏面の全周縁(全周面を含む)を被覆するために、ブチルテープを断面U字状に貼付する必要があるのみならず、ミラー本体の周縁には湾曲部位や凹凸部位がある。
【0008】
このため、ミラー本体の周縁に貼付したブチルテープに皺が生じてしまうと共に、ブチルテープをミラー本体周縁の一定の位置に貼付することが困難である。これにより、上記防水及び防湿が必要な部位を確実に封止できず、ミラー本体の防水効果及び防湿効果を安定して得ることができないという問題がある。
【0009】
さらに、上述の如くブチルテープをミラー本体周縁の一定の位置に貼付することが困難であるため、ミラー本体表面の周縁に貼付されたブチルテープがミラーリムからはみ出してしまって、意匠が損なわれる可能性がある。
【0010】
しかも、ブチルテープをミラー本体周縁に貼付する貼付作業は手作業で行う必要があるのみならず、ブチルテープは両面に粘着剤が塗布されているためブチルテープの貼付作業中にブチルテープが手に貼り付いてしまう。このため、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業が煩雑であるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、防水性及び防湿性を向上させることができるエレクトロクロミック防眩ミラー及びエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、表面側に配置された透明部材と、前記透明部材の裏面側に配置されたエレクトロクロミック膜と、前記エレクトロクロミック膜の裏面側に配置された保護部材と、前記エレクトロクロミック膜に接続され、電力を受給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される受給端子と、前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子の少なくとも1つを封止する接着剤と、を備えている。
【0013】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材の裏面側にエレクトロクロミック膜が配置されると共に、エレクトロクロミック膜の裏面側に保護部材が配置されており、エレクトロクロミック膜に接続された受給端子が電力を受給することで、エレクトロクロミック膜が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0014】
ここで、接着剤によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子の少なくとも1つが封止されている。このため、これらの少なくとも1つを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0015】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、周囲に設けられると共に前記接着剤に接着された周囲部材を備え、かつ、前記周囲部材及び前記接着剤によって、前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子を封止した、ことを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、周囲に設けられた周囲部材が接着剤に接着されており、周囲部材及び接着剤によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子が、全て封止されている。これにより、これらを全て確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0017】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1または請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、前記受給端子に接合され、前記受給端子に電力を供給する供給端子を備え、かつ、前記受給端子と前記供給端子との接合部分を前記接着剤で封止した、ことを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、受給端子に接合された供給端子が、受給端子に電力を供給する。ここで、受給端子と供給端子との接合部分が接着剤で封止されているため、この接合部分を確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0019】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法は、表面側に配置された透明部材と前記透明部材の裏面側に配置されると共に発色可能とされたエレクトロクロミック膜と前記エレクトロクロミック膜の裏面側に設けられた保護部材とを有するミラー本体と、前記ミラー本体の外周に設けられた周囲部材と、を備えたエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法であって、前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する表面封止工程と、前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する裏面封止工程と、を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法におけるエレクトロクロミック防眩ミラーでは、ミラー本体において透明部材の裏面側にエレクトロクロミック膜が配置されると共に、エレクトロクロミック膜の裏面側に保護部材が配置されており、エレクトロクロミック膜が発色されることで、反射光の明るさが調整される。また、ミラー本体の外周には、周囲部材が設けられている。
【0021】
ここで、請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、表面封止工程で、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材とを接着剤で接着して、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材との間が封止されると共に、裏面封止工程で、ミラー本体裏面側の周縁と周囲部材とを接着剤で接着して、ミラー本体裏面側の周縁と周囲部材との間が封止される。これにより、接着剤及び周囲部材によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を封止することができる。このため、これらを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0022】
また、表面封止工程及び裏面封止工程は、ミラー本体の周縁と周囲部材とを接着剤で接着する工程であるため、自動化でき、しかもこのため、接着剤が手に付着することを防止することができる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業を容易にすることができる。
【0023】
さらに、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材とを接着すると共にミラー本体裏面側の周縁と周囲部材とを接着することで、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を封止できるため、これらが接着剤によって被覆される必要がない。このため、これらが接着剤によって被覆されているかを確認する作業が必ずしも必要なく、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業を一層容易にすることができる。
【0024】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法は、請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法において、前記ミラー本体は、前記エレクトロクロミック膜に接続され前記エレクトロクロミック膜に電力を供給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される端子を有し、かつ、前記表面封止工程及び前記裏面封止工程の少なくとも一方によって前記端子を封止する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法におけるエレクトロクロミック防眩ミラーでは、エレクトロクロミック膜に接続された端子がエレクトロクロミック膜に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜が発色される。
【0026】
ここで、請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、端子が表面封止工程及び裏面封止工程の少なくとも一方によって封止される。これにより、端子を確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー10の主要部が断面図にて示されており、図2には、エレクトロクロミック防眩ミラー10が正面図にて示されている。
【0028】
本実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー10は、ミラー本体12を備えている。ミラー本体12は、表面側に透明部材としてのサブストレートガラス14を有しており、サブストレートガラス14は透明平板状とされている。サブストレートガラス14の裏面側には、膜状のエレクトロクロミック膜16が設けられており、エレクトロクロミック膜16は発色可能とされている。エレクトロクロミック膜16の裏面側には、保護部材としてのカバーガラス18が設けられており、カバーガラス18は透明平板状とされている。エレクトロクロミック膜16の裏面側には膜状のヒータ20が貼付されており、ヒータ20は、カバーガラス18より小面積とされてカバーガラス18の内側に配置される(図3参照)と共に、発熱可能とされている。
【0029】
図3にも示す如く、ミラー本体12(カバーガラス18)の周縁には、端子としての長尺膜状の受給端子22が所定数(本実施の形態では、上縁、下縁及び一側縁の3つ)設けられており、各受給端子22は、サブストレートガラス14、エレクトロクロミック膜16及びカバーガラス18の周縁(サブストレートガラス14、エレクトロクロミック膜16及びカバーガラス18の周面、サブストレートガラス14表面の周縁及びカバーガラス18裏面の周縁を含む)を被覆すると共に、エレクトロクロミック膜16に接続されている。各受給端子22には、長尺膜状の接合足24が一体に設けられており、各接合足24は、ヒータ20の裏面上まで延伸している。
【0030】
ヒータ20の裏面には、端子としての板状の供給端子26が所定数(本実施の形態では、上部、下部及び一側部の3つ)設けられており、各供給端子26は各受給端子22の接合足24に接合されている。ここで、各供給端子26が各接合足24を介して各受給端子22に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜16が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0031】
また、ヒータ20が発熱されることで、カバーガラス18及びエレクトロクロミック膜16を介してサブストレートガラス14が加熱され、これにより、サブストレートガラス14の曇りが除去される。
【0032】
ミラー本体12の全外周には、周囲部材としての筒状のミラーリム28が設けられている。ミラーリム28は、断面J字状とされており、そのミラー本体12表面側が湾曲部30とされて内側に湾曲されている。ミラーリム28は、ミラー本体12の全周面のみならず、湾曲部30においてミラー本体12表面(サブストレートガラス14表面)の全周縁を被覆しており、サブストレートガラス14表面の周縁を被覆する各受給端子22が、湾曲部30によって隠蔽されている。
【0033】
ミラーリム28の湾曲部30内全周には、シリコン系樹脂とされた接着剤32が配置されており、この接着剤32によって、ミラー本体12表面側(サブストレートガラス14)の全周縁とミラーリム28の湾曲部30全周とが接着されている。これにより、ミラー本体12表面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、の間が封止されている。
【0034】
ミラー本体12裏面側(ヒータ20またはカバーガラス18)の全周縁とミラーリム28の全周とは、上記接着剤32と同様の接着剤34によって接着されている。これにより、ミラー本体12裏面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22(各接合足24や各供給端子26が配置された部分では各接合足24及び各供給端子26)よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、の間が封止されている。
【0035】
このように、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されることで、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22の接合足24と各供給端子26との接合部分を含む)が、全て封止されている。また、図1に示す如く、本実施の形態では、ミラー本体12の周面(各受給端子22を含む)は、必ずしも接着剤32または接着剤34によって被覆されていない。
【0036】
ミラーリム28内には、ミラー本体12の裏面側において、略板状のミラーベース36が爪係合された状態で嵌合されており、ミラーベース36はミラーリム28及びミラー本体12に接着剤34によって接着されている。ミラーベース36には収容壁38が一体に設けられており、収容壁38は、ミラー本体12側へ突出してその先端がミラー本体12の裏面に当接している。これにより、ミラーベース36(収容壁38を含む)、ミラーリム28(湾曲部30を含む)及びミラー本体12によって取り囲まれる空間内に、接着剤32及び接着剤34(各受給端子22及び各供給端子26の全体を含む)が収容された構成である。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
以上の構成のエレクトロクロミック防眩ミラー10では、ミラー本体12においてサブストレートガラス14の裏面側にエレクトロクロミック膜16が配置されると共に、エレクトロクロミック膜16の裏面側にカバーガラス18が配置されており、エレクトロクロミック膜16に接続された各受給端子22が各供給端子26から電力を受給することで、エレクトロクロミック膜16が発色されて、反射光の明るさが調整される。また、ミラー本体12の全外周にはミラーリム28が設けられると共に、ミラー本体12の裏面側にはミラーベース36が設けられてミラーリム28内に嵌合されている。
【0039】
ところで、エレクトロクロミック防眩ミラー10を組み付ける際には、先ず、図4(A)に示す如く、ミラーリム28の湾曲部30内全周に接着剤32を塗布する(表面封止工程前期)。さらに、図4(B)に示す如く、ミラーリム28内にミラー本体12を組み付けて、ミラー本体12表面側(サブストレートガラス14)の全周縁(各受給端子22を含む)を接着剤32に接触させると共に、サブストレートガラス14の表面を湾曲部30の先端全周に当接させる(表面封止工程後期)。これにより、ミラー本体12表面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の湾曲部30全周と、を接着して、両者の間を封止する。
【0040】
次に、図4(C)に示す如く、ミラー本体12裏面側(ヒータ20またはカバーガラス18)の全周縁とミラーリム28の全周との間(各受給端子22及び各供給端子26を含む)に、接着剤34を塗布する(裏面封止工程)。これにより、ミラー本体12裏面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22(各接合足24や各供給端子26が配置された部分では各接合足24及び各供給端子26)よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、を接着して、両者の間を封止する。
【0041】
最後に、図4(D)に示す如く、ミラーリム28内にミラーベース36を組み付けて、ミラーベース36を接着剤34に接触させると共に、ミラーベース36の収容壁38先端をミラー本体12の裏面に当接させる。これにより、ミラーベース36をミラーリム28及びミラー本体12に接着して、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業が終了する。
【0042】
ここで、上述の如く、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されるため、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22と各供給端子26との接合部分を含む)を、全て封止することができる。このため、これら全てを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0043】
さらにこのため、従来の如くブチルテープがミラーリムからはみ出すことがなく、意匠が損なわれることを防止できる。
【0044】
また、上記表面封止工程及び裏面封止工程は、ミラー本体12の全周縁とミラーリム28の全周とを接着剤32、34で接着する工程であるため、自動化でき、しかもこのため、接着剤32、34が手に付着することを防止することができる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業を容易にすることができる。
【0045】
さらに、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周とを接着すると共にミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周とを接着することで、本実施の形態の如く、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、及び、各受給端子22の全体が、必ずしも接着剤32または接着剤34によって被覆されていない場合でも、これらを封止することができる。このため、これらが接着剤32または接着剤34によって被覆されているかを確認する作業(ミラーリム28及び接着剤34によって視認が阻止される部位の確認作業)をする必要がなく、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業を一層容易にすることができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体を、全て封止した構成としたが、これら全てを接着剤で被覆して接着剤のみによって封止した構成としてもよい。
【0047】
さらに、これら全てをミラーベース、ミラーリム及び接着剤によって封止した構成としてもよい。この場合、接着剤でミラー本体表面側の全周縁(端子が配置された部分では端子よりもミラー本体内側の部位)とミラーリムの全周とを接着して、両者の間を封止する。さらに、接着剤でミラーベースの全周とミラーリムの全周縁とを接着して、両者の間を封止すると共に、接着剤でミラー本体裏面側の全周縁(端子が配置された部分では端子よりもミラー本体内側の部位)とミラーベースの全周とを接着して、両者の間を封止する。
【0048】
また、本実施の形態では、受給端子22(接合足24)との接合部分を含む供給端子26の全体を、接着剤34のみによって封止した構成としたが、例えば供給端子がミラー本体の周面に配置された場合等には、受給端子(接合足)との接合部分を含む供給端子の全体を、ミラーリム及び接着剤によって、または、ミラーベース、ミラーリム及び接着剤によって封止した構成としてもよい。
【0049】
さらにまた、本実施の形態では、サブストレートガラス14を透明平板状とした構成としたが、サブストレートガラス(透明部材)の表面を曲面やアスフェリカル(非球面)とした構成としてもよい。
【0050】
さらに、本実施の形態では、受給端子22及び供給端子26をそれぞれ3つ設けた構成としたが、受給端子(端子)及び供給端子(端子)はそれぞれ2つ以上設けられた構成であればよい。
【0051】
また、本実施の形態では、シリコン系樹脂の接着剤32を使用した構成としたが、他のあらゆる接着剤を使用した構成であってもよい。
【0052】
さらに、本実施の形態では、ミラーベース36がミラーリム28に接着剤34によって接着された構成としたが、ミラーベースがミラーリム(周囲部材)に接着剤によって接着されない構成としてもよい。この場合、ミラーリム内にミラーベースを組み付ける際にミラーベースを接着剤に接触させる必要がない。
【0053】
また、本実施の形態では、ミラーベース36の収容壁38先端をミラー本体12の裏面に当接させた構成としたが、ミラーベースの収容壁先端をミラー本体の裏面に当接させない構成としてもよい。この場合、ミラーリム内にミラーベースを組み付ける際にミラーベースの収容壁先端をミラー本体の裏面に当接させる必要がない。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子の少なくとも1つを接着剤により確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0055】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子を、全て周囲部材及び接着剤によって封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0056】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、受給端子と供給端子との接合部分を接着剤で確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0057】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を接着剤及び周囲部材によって確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。また、表面封止工程及び裏面封止工程は自動化できると共に、接着剤が手に付着することを防止できるため、組付作業を容易にできる。さらに、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間の接着剤による被覆の確認作業が必ずしも必要ないため、組付作業を一層容易にできる。
【0058】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、表面封止工程及び裏面封止工程の少なくとも一方によって端子を確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーを示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーにおけるミラー本体を示す裏面図である。
【図4】(A)乃至(D)は、本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの組付工程を示す断面図であり、(A)は、表面封止工程の前期を示す図であり、(B)は、表面封止工程の後期を示す図であり、(C)は、裏面封止工程を示す図であり、(D)は、ミラーベース組付工程を示す図である。
【符号の説明】
10 エレクトロクロミック防眩ミラー
12 ミラー本体
14 サブストレートガラス(透明部材)
16 エレクトロクロミック膜
18 カバーガラス(保護部材)
22 受給端子(端子)
26 供給端子(端子)
28 ミラーリム(周囲部材)
32 接着剤
34 接着剤
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレクトロクロミック膜を発色させて反射光の明るさを調整するエレクトロクロミック防眩ミラー及びこのエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロクロミック防眩ミラーは、例えばミラー本体を備えている。ミラー本体は、表面側のサブストレートガラスと、サブストレートガラスの裏面側のエレクトロクロミック膜と、エレクトロクロミック膜の裏面側のカバーガラスと、カバーガラスの裏面側のヒータと、を有している。
【0003】
ミラー本体の周縁には膜状の受給端子が3つ設けられると共に、ヒータの裏面には板状の供給端子が3つ設けられており、各受給端子は各供給端子に接合されている。各受給端子はエレクトロクロミック膜に接続されており、各供給端子が各受給端子に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0004】
また、ヒータは、カバーガラス及びエレクトロクロミック膜を介してサブストレートガラスを加熱可能とされており、これにより、サブストレートガラスの曇りが除去される。
【0005】
ここで、サブストレートガラスとエレクトロクロミック膜との間の全体、エレクトロクロミック膜とカバーガラスとの間の全体、各受給端子及び各供給端子(各受給端子と各供給端子との接合部分を含む)の全体は、防水及び防湿が必要とされている。このため、ミラー本体の全周縁にはブチルテープが貼付されており、ブチルテープによってミラー本体の表面の全周縁及び裏面の全周縁(全周面を含む)が被覆されている。これにより、前記防水及び防湿が必要な部位が全て封止されて、ミラー本体の防水及び防湿が図られている。
【0006】
ミラー本体の全外周には、ブチルテープの外側においてミラーリムが設けられている。ミラーリムは、ミラー本体の全周面のみならずミラー本体表面の全周縁を被覆しており、これにより、ミラー本体表面の全周縁に貼付されたブチルテープのミラーリムによる隠蔽が図られた構成である。
【0007】
しかしながら、このようなエレクトロクロミック防眩ミラーでは、ブチルテープによってミラー本体の表面の全周縁及び裏面の全周縁(全周面を含む)を被覆するために、ブチルテープを断面U字状に貼付する必要があるのみならず、ミラー本体の周縁には湾曲部位や凹凸部位がある。
【0008】
このため、ミラー本体の周縁に貼付したブチルテープに皺が生じてしまうと共に、ブチルテープをミラー本体周縁の一定の位置に貼付することが困難である。これにより、上記防水及び防湿が必要な部位を確実に封止できず、ミラー本体の防水効果及び防湿効果を安定して得ることができないという問題がある。
【0009】
さらに、上述の如くブチルテープをミラー本体周縁の一定の位置に貼付することが困難であるため、ミラー本体表面の周縁に貼付されたブチルテープがミラーリムからはみ出してしまって、意匠が損なわれる可能性がある。
【0010】
しかも、ブチルテープをミラー本体周縁に貼付する貼付作業は手作業で行う必要があるのみならず、ブチルテープは両面に粘着剤が塗布されているためブチルテープの貼付作業中にブチルテープが手に貼り付いてしまう。このため、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業が煩雑であるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、防水性及び防湿性を向上させることができるエレクトロクロミック防眩ミラー及びエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、表面側に配置された透明部材と、前記透明部材の裏面側に配置されたエレクトロクロミック膜と、前記エレクトロクロミック膜の裏面側に配置された保護部材と、前記エレクトロクロミック膜に接続され、電力を受給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される受給端子と、前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子の少なくとも1つを封止する接着剤と、を備えている。
【0013】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材の裏面側にエレクトロクロミック膜が配置されると共に、エレクトロクロミック膜の裏面側に保護部材が配置されており、エレクトロクロミック膜に接続された受給端子が電力を受給することで、エレクトロクロミック膜が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0014】
ここで、接着剤によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子の少なくとも1つが封止されている。このため、これらの少なくとも1つを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0015】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、周囲に設けられると共に前記接着剤に接着された周囲部材を備え、かつ、前記周囲部材及び前記接着剤によって、前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子を封止した、ことを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、周囲に設けられた周囲部材が接着剤に接着されており、周囲部材及び接着剤によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子が、全て封止されている。これにより、これらを全て確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0017】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーは、請求項1または請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、前記受給端子に接合され、前記受給端子に電力を供給する供給端子を備え、かつ、前記受給端子と前記供給端子との接合部分を前記接着剤で封止した、ことを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、受給端子に接合された供給端子が、受給端子に電力を供給する。ここで、受給端子と供給端子との接合部分が接着剤で封止されているため、この接合部分を確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0019】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法は、表面側に配置された透明部材と前記透明部材の裏面側に配置されると共に発色可能とされたエレクトロクロミック膜と前記エレクトロクロミック膜の裏面側に設けられた保護部材とを有するミラー本体と、前記ミラー本体の外周に設けられた周囲部材と、を備えたエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法であって、前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する表面封止工程と、前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する裏面封止工程と、を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法におけるエレクトロクロミック防眩ミラーでは、ミラー本体において透明部材の裏面側にエレクトロクロミック膜が配置されると共に、エレクトロクロミック膜の裏面側に保護部材が配置されており、エレクトロクロミック膜が発色されることで、反射光の明るさが調整される。また、ミラー本体の外周には、周囲部材が設けられている。
【0021】
ここで、請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、表面封止工程で、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材とを接着剤で接着して、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材との間が封止されると共に、裏面封止工程で、ミラー本体裏面側の周縁と周囲部材とを接着剤で接着して、ミラー本体裏面側の周縁と周囲部材との間が封止される。これにより、接着剤及び周囲部材によって、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を封止することができる。このため、これらを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0022】
また、表面封止工程及び裏面封止工程は、ミラー本体の周縁と周囲部材とを接着剤で接着する工程であるため、自動化でき、しかもこのため、接着剤が手に付着することを防止することができる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業を容易にすることができる。
【0023】
さらに、ミラー本体表面側の周縁と周囲部材とを接着すると共にミラー本体裏面側の周縁と周囲部材とを接着することで、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を封止できるため、これらが接着剤によって被覆される必要がない。このため、これらが接着剤によって被覆されているかを確認する作業が必ずしも必要なく、エレクトロクロミック防眩ミラーの組付作業を一層容易にすることができる。
【0024】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法は、請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法において、前記ミラー本体は、前記エレクトロクロミック膜に接続され前記エレクトロクロミック膜に電力を供給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される端子を有し、かつ、前記表面封止工程及び前記裏面封止工程の少なくとも一方によって前記端子を封止する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法におけるエレクトロクロミック防眩ミラーでは、エレクトロクロミック膜に接続された端子がエレクトロクロミック膜に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜が発色される。
【0026】
ここで、請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、端子が表面封止工程及び裏面封止工程の少なくとも一方によって封止される。これにより、端子を確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー10の主要部が断面図にて示されており、図2には、エレクトロクロミック防眩ミラー10が正面図にて示されている。
【0028】
本実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラー10は、ミラー本体12を備えている。ミラー本体12は、表面側に透明部材としてのサブストレートガラス14を有しており、サブストレートガラス14は透明平板状とされている。サブストレートガラス14の裏面側には、膜状のエレクトロクロミック膜16が設けられており、エレクトロクロミック膜16は発色可能とされている。エレクトロクロミック膜16の裏面側には、保護部材としてのカバーガラス18が設けられており、カバーガラス18は透明平板状とされている。エレクトロクロミック膜16の裏面側には膜状のヒータ20が貼付されており、ヒータ20は、カバーガラス18より小面積とされてカバーガラス18の内側に配置される(図3参照)と共に、発熱可能とされている。
【0029】
図3にも示す如く、ミラー本体12(カバーガラス18)の周縁には、端子としての長尺膜状の受給端子22が所定数(本実施の形態では、上縁、下縁及び一側縁の3つ)設けられており、各受給端子22は、サブストレートガラス14、エレクトロクロミック膜16及びカバーガラス18の周縁(サブストレートガラス14、エレクトロクロミック膜16及びカバーガラス18の周面、サブストレートガラス14表面の周縁及びカバーガラス18裏面の周縁を含む)を被覆すると共に、エレクトロクロミック膜16に接続されている。各受給端子22には、長尺膜状の接合足24が一体に設けられており、各接合足24は、ヒータ20の裏面上まで延伸している。
【0030】
ヒータ20の裏面には、端子としての板状の供給端子26が所定数(本実施の形態では、上部、下部及び一側部の3つ)設けられており、各供給端子26は各受給端子22の接合足24に接合されている。ここで、各供給端子26が各接合足24を介して各受給端子22に電力を供給することで、エレクトロクロミック膜16が発色されて、反射光の明るさが調整される。
【0031】
また、ヒータ20が発熱されることで、カバーガラス18及びエレクトロクロミック膜16を介してサブストレートガラス14が加熱され、これにより、サブストレートガラス14の曇りが除去される。
【0032】
ミラー本体12の全外周には、周囲部材としての筒状のミラーリム28が設けられている。ミラーリム28は、断面J字状とされており、そのミラー本体12表面側が湾曲部30とされて内側に湾曲されている。ミラーリム28は、ミラー本体12の全周面のみならず、湾曲部30においてミラー本体12表面(サブストレートガラス14表面)の全周縁を被覆しており、サブストレートガラス14表面の周縁を被覆する各受給端子22が、湾曲部30によって隠蔽されている。
【0033】
ミラーリム28の湾曲部30内全周には、シリコン系樹脂とされた接着剤32が配置されており、この接着剤32によって、ミラー本体12表面側(サブストレートガラス14)の全周縁とミラーリム28の湾曲部30全周とが接着されている。これにより、ミラー本体12表面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、の間が封止されている。
【0034】
ミラー本体12裏面側(ヒータ20またはカバーガラス18)の全周縁とミラーリム28の全周とは、上記接着剤32と同様の接着剤34によって接着されている。これにより、ミラー本体12裏面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22(各接合足24や各供給端子26が配置された部分では各接合足24及び各供給端子26)よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、の間が封止されている。
【0035】
このように、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されることで、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22の接合足24と各供給端子26との接合部分を含む)が、全て封止されている。また、図1に示す如く、本実施の形態では、ミラー本体12の周面(各受給端子22を含む)は、必ずしも接着剤32または接着剤34によって被覆されていない。
【0036】
ミラーリム28内には、ミラー本体12の裏面側において、略板状のミラーベース36が爪係合された状態で嵌合されており、ミラーベース36はミラーリム28及びミラー本体12に接着剤34によって接着されている。ミラーベース36には収容壁38が一体に設けられており、収容壁38は、ミラー本体12側へ突出してその先端がミラー本体12の裏面に当接している。これにより、ミラーベース36(収容壁38を含む)、ミラーリム28(湾曲部30を含む)及びミラー本体12によって取り囲まれる空間内に、接着剤32及び接着剤34(各受給端子22及び各供給端子26の全体を含む)が収容された構成である。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
以上の構成のエレクトロクロミック防眩ミラー10では、ミラー本体12においてサブストレートガラス14の裏面側にエレクトロクロミック膜16が配置されると共に、エレクトロクロミック膜16の裏面側にカバーガラス18が配置されており、エレクトロクロミック膜16に接続された各受給端子22が各供給端子26から電力を受給することで、エレクトロクロミック膜16が発色されて、反射光の明るさが調整される。また、ミラー本体12の全外周にはミラーリム28が設けられると共に、ミラー本体12の裏面側にはミラーベース36が設けられてミラーリム28内に嵌合されている。
【0039】
ところで、エレクトロクロミック防眩ミラー10を組み付ける際には、先ず、図4(A)に示す如く、ミラーリム28の湾曲部30内全周に接着剤32を塗布する(表面封止工程前期)。さらに、図4(B)に示す如く、ミラーリム28内にミラー本体12を組み付けて、ミラー本体12表面側(サブストレートガラス14)の全周縁(各受給端子22を含む)を接着剤32に接触させると共に、サブストレートガラス14の表面を湾曲部30の先端全周に当接させる(表面封止工程後期)。これにより、ミラー本体12表面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の湾曲部30全周と、を接着して、両者の間を封止する。
【0040】
次に、図4(C)に示す如く、ミラー本体12裏面側(ヒータ20またはカバーガラス18)の全周縁とミラーリム28の全周との間(各受給端子22及び各供給端子26を含む)に、接着剤34を塗布する(裏面封止工程)。これにより、ミラー本体12裏面側の全周縁(各受給端子22が配置された部分では各受給端子22(各接合足24や各供給端子26が配置された部分では各接合足24及び各供給端子26)よりもミラー本体12内側の部位)と、ミラーリム28の全周と、を接着して、両者の間を封止する。
【0041】
最後に、図4(D)に示す如く、ミラーリム28内にミラーベース36を組み付けて、ミラーベース36を接着剤34に接触させると共に、ミラーベース36の収容壁38先端をミラー本体12の裏面に当接させる。これにより、ミラーベース36をミラーリム28及びミラー本体12に接着して、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業が終了する。
【0042】
ここで、上述の如く、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されると共に、ミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周との間が封止されるため、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体(各受給端子22と各供給端子26との接合部分を含む)を、全て封止することができる。このため、これら全てを確実に封止でき、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0043】
さらにこのため、従来の如くブチルテープがミラーリムからはみ出すことがなく、意匠が損なわれることを防止できる。
【0044】
また、上記表面封止工程及び裏面封止工程は、ミラー本体12の全周縁とミラーリム28の全周とを接着剤32、34で接着する工程であるため、自動化でき、しかもこのため、接着剤32、34が手に付着することを防止することができる。これにより、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業を容易にすることができる。
【0045】
さらに、ミラー本体12表面側の全周縁とミラーリム28の全周とを接着すると共にミラー本体12裏面側の全周縁とミラーリム28の全周とを接着することで、本実施の形態の如く、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、及び、各受給端子22の全体が、必ずしも接着剤32または接着剤34によって被覆されていない場合でも、これらを封止することができる。このため、これらが接着剤32または接着剤34によって被覆されているかを確認する作業(ミラーリム28及び接着剤34によって視認が阻止される部位の確認作業)をする必要がなく、エレクトロクロミック防眩ミラー10の組付作業を一層容易にすることができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、ミラーリム28及び接着剤32、34によって、サブストレートガラス14とエレクトロクロミック膜16との間の全体、エレクトロクロミック膜16とカバーガラス18との間の全体、各受給端子22及び各供給端子26の全体を、全て封止した構成としたが、これら全てを接着剤で被覆して接着剤のみによって封止した構成としてもよい。
【0047】
さらに、これら全てをミラーベース、ミラーリム及び接着剤によって封止した構成としてもよい。この場合、接着剤でミラー本体表面側の全周縁(端子が配置された部分では端子よりもミラー本体内側の部位)とミラーリムの全周とを接着して、両者の間を封止する。さらに、接着剤でミラーベースの全周とミラーリムの全周縁とを接着して、両者の間を封止すると共に、接着剤でミラー本体裏面側の全周縁(端子が配置された部分では端子よりもミラー本体内側の部位)とミラーベースの全周とを接着して、両者の間を封止する。
【0048】
また、本実施の形態では、受給端子22(接合足24)との接合部分を含む供給端子26の全体を、接着剤34のみによって封止した構成としたが、例えば供給端子がミラー本体の周面に配置された場合等には、受給端子(接合足)との接合部分を含む供給端子の全体を、ミラーリム及び接着剤によって、または、ミラーベース、ミラーリム及び接着剤によって封止した構成としてもよい。
【0049】
さらにまた、本実施の形態では、サブストレートガラス14を透明平板状とした構成としたが、サブストレートガラス(透明部材)の表面を曲面やアスフェリカル(非球面)とした構成としてもよい。
【0050】
さらに、本実施の形態では、受給端子22及び供給端子26をそれぞれ3つ設けた構成としたが、受給端子(端子)及び供給端子(端子)はそれぞれ2つ以上設けられた構成であればよい。
【0051】
また、本実施の形態では、シリコン系樹脂の接着剤32を使用した構成としたが、他のあらゆる接着剤を使用した構成であってもよい。
【0052】
さらに、本実施の形態では、ミラーベース36がミラーリム28に接着剤34によって接着された構成としたが、ミラーベースがミラーリム(周囲部材)に接着剤によって接着されない構成としてもよい。この場合、ミラーリム内にミラーベースを組み付ける際にミラーベースを接着剤に接触させる必要がない。
【0053】
また、本実施の形態では、ミラーベース36の収容壁38先端をミラー本体12の裏面に当接させた構成としたが、ミラーベースの収容壁先端をミラー本体の裏面に当接させない構成としてもよい。この場合、ミラーリム内にミラーベースを組み付ける際にミラーベースの収容壁先端をミラー本体の裏面に当接させる必要がない。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子の少なくとも1つを接着剤により確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0055】
請求項2に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、透明部材とエレクトロクロミック膜との間、エレクトロクロミック膜と保護部材との間、及び、受給端子を、全て周囲部材及び接着剤によって封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0056】
請求項3に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーでは、受給端子と供給端子との接合部分を接着剤で確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【0057】
請求項4に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間を接着剤及び周囲部材によって確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。また、表面封止工程及び裏面封止工程は自動化できると共に、接着剤が手に付着することを防止できるため、組付作業を容易にできる。さらに、透明部材とエレクトロクロミック膜との間及びエレクトロクロミック膜と保護部材との間の接着剤による被覆の確認作業が必ずしも必要ないため、組付作業を一層容易にできる。
【0058】
請求項5に記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法では、表面封止工程及び裏面封止工程の少なくとも一方によって端子を確実に封止できるため、防水性及び防湿性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの主要部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーを示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーにおけるミラー本体を示す裏面図である。
【図4】(A)乃至(D)は、本発明の実施の形態に係るエレクトロクロミック防眩ミラーの組付工程を示す断面図であり、(A)は、表面封止工程の前期を示す図であり、(B)は、表面封止工程の後期を示す図であり、(C)は、裏面封止工程を示す図であり、(D)は、ミラーベース組付工程を示す図である。
【符号の説明】
10 エレクトロクロミック防眩ミラー
12 ミラー本体
14 サブストレートガラス(透明部材)
16 エレクトロクロミック膜
18 カバーガラス(保護部材)
22 受給端子(端子)
26 供給端子(端子)
28 ミラーリム(周囲部材)
32 接着剤
34 接着剤
Claims (5)
- 表面側に配置された透明部材と、
前記透明部材の裏面側に配置されたエレクトロクロミック膜と、
前記エレクトロクロミック膜の裏面側に配置された保護部材と、
前記エレクトロクロミック膜に接続され、電力を受給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される受給端子と、
前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子の少なくとも1つを封止する接着剤と、
を備えたエレクトロクロミック防眩ミラー。 - 周囲に設けられると共に前記接着剤に接着された周囲部材を備え、かつ、前記周囲部材及び前記接着剤によって、前記透明部材と前記エレクトロクロミック膜との間、前記エレクトロクロミック膜と前記保護部材との間、及び、前記受給端子を封止した、ことを特徴とする請求項1記載のエレクトロクロミック防眩ミラー。
- 前記受給端子に接合され、前記受給端子に電力を供給する供給端子を備え、かつ、前記受給端子と前記供給端子との接合部分を前記接着剤で封止した、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエレクトロクロミック防眩ミラー。
- 表面側に配置された透明部材と前記透明部材の裏面側に配置されると共に発色可能とされたエレクトロクロミック膜と前記エレクトロクロミック膜の裏面側に設けられた保護部材とを有するミラー本体と、前記ミラー本体の外周に設けられた周囲部材と、を備えたエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法であって、
前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体表面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する表面封止工程と、
前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材とを接着剤で接着して前記ミラー本体裏面側の周縁と前記周囲部材との間を封止する裏面封止工程と、
を備えたことを特徴とするエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法。 - 前記ミラー本体は、前記エレクトロクロミック膜に接続され前記エレクトロクロミック膜に電力を供給することで前記エレクトロクロミック膜が発色される端子を有し、かつ、前記表面封止工程及び前記裏面封止工程の少なくとも一方によって前記端子を封止する、ことを特徴とする請求項4記載のエレクトロクロミック防眩ミラーの組付方法。
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