JP2004002032A - 梱包用バンドコイル及びその製造方法 - Google Patents

梱包用バンドコイル及びその製造方法 Download PDF

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Kazuyuki Oba
大庭 和之
Satoru Tachika
田近 悟
Tetsuya Marutani
丸谷 哲也
Izuru Kawamoto
川本 出
Sukehiro Usuda
薄田 裕広
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Abstract

【課題】梱包用バンドにおける巻き始めの端部近辺において、確実に固定されて巻回状態が崩れるおそれがなく、しかも、被梱包物の梱包に際しては、梱包用バンドの巻き始めの端部を容易に引き出すことができる。
【解決手段】梱包用バンドコイルは、熱可塑性意樹脂製の梱包用バンドを、軸心部に円柱状の中空部が形成された巻き芯のない状態で巻回され、その中空部の周囲の内周面を構成する梱包用バンド部分が、螺旋状に1層にわたって巻回されている。内周面を構成する梱包用バンドと、その外周側に積層された梱包用バンド部分とは、粘着剤によって剥離可能に接着されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物品を結束して梱包するために使用される熱可塑性樹脂製の梱包用バンドをコイル状に巻回した梱包用バンドコイルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
段ボール箱等を結束して梱包するために使用される熱可塑性樹脂製の帯状からなる梱包用バンドは、通常、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のオレフィン系の熱可塑性樹脂を、所定の帯板状に押し出し成形する際に、その押出速度より速い速度で引き取って延伸することにより製造されている。延伸された梱包用バンドは、通常、芯体をなす紙管にコイル状に巻き取られている。
【0003】
紙管にコイル状に巻き付けられた梱包用バンドは、自動梱包機等に紙管とともに装着され順次繰り出されることによって、段ボール箱等の被梱包物の結束に使用される。従って、自動梱包機において、全ての梱包用バンドが繰り出されると、芯体である紙管だけが残ることになる。残った紙管は、巻き付けられた梱包用バンドによって傷付けられて再使用できない状態になることがあり、また、合成樹脂系の接着剤が含浸された紙管は、再生紙の原料としてリサイクルすることができない。そのために、再利用ができない紙管は廃棄処分されることになるが、紙管の廃棄処分には、運搬費、処理費等のコストがかかるという問題がある。
【0004】
このような問題を解決するために、特開平7−315690号公報には、紙管等の芯体が設けられずに、梱包用バンドが巻き芯のない状態でコイル状に巻回された梱包用バンドコイルおよびその製造方法が開示されている。この公報に開示された梱包用バンドコイルは、軸心部に円柱状の中空部が形成され巻き芯のない状態になっており、梱包用バンドの巻き始めである内周側の端部が、その外周側に巻き重ねられた梱包用バンド部分に融着されている。従って、梱包用バンドコイルの運搬等に際して、軸心部の中空部から梱包用バンドの端部が引き出されることによって、梱包用バンドコイルの巻回状態が崩れるおそれがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−315690号公報においては、梱包用バンドコイルの巻き始めの端部は、鏝を当てて、所定の範囲にわたって加熱することにより、その外周側に積層された梱包用バンド部分に融着されている。しかしながら、鏝による加熱では加熱温度が一定せず、従って、梱包用バンド部分同士の融着強度が一定せずに、梱包用バンドコイルの融着部分毎に異なるおそれがある。梱包用バンドコイルにおいて、巻き始めの端部の融着力が強い場合には、自動梱包機に装着した際に、巻き始めの端部を融着された梱包用バンドの部分から引き剥がすことが容易でないという問題がある。自動梱包機に装着された梱包用バンドコイルの端部は、通常、送り出しローラの回転によって引き出されるようになっているが、この梱包用バンドコイルの製造時の巻き始めの端部における融着力が強過ぎる場合には、送り出しローラの回転力によって、梱包用バンドを引き剥がすことができずに、送り出しローラが破損するおそれもある。また、梱包用バンドの巻き始めの端部が、融着されている他の梱包用バンドの部分から確実に剥離されず、梱包用バンドが引き裂かれるおそれもある。
【0006】
さらに、梱包用バンドコイルは、梱包用バンドを螺旋状に巻回して積層されており、従って、梱包用バンドコイルの巻き始めの端部がその外周側に積層された梱包用バンド部分に融着されているような梱包用バンドの巻き始めの端部の融着部分に対し、梱包用バンドコイルの軸方向に隣接した梱包用バンド部分、および外周側に積層された梱包用バンド部分とは融着されていないため、それらの部分において積層状態が崩れるおそれがある。
【0007】
本発明は、上述のような問題を解決するものであり、その目的は梱包用バンドにおける巻き始めの端部が紙管等の巻き芯を用いなくても確実に固定されて、梱包用バンドの巻回状態が崩れるおそれがなく、しかも、被梱包物の梱包に際し、梱包用バンドの巻き始めの端部を容易に引き出すことができる梱包用バンドコイルおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の梱包用バンドコイルは、熱可塑性樹脂製の梱包用バンドを、軸心部に円柱状の中空部が形成された巻き芯のない状態で巻回されており、その中空部の周囲において内周面を構成する梱包用バンド部分が粘着剤によって他の梱包用バンド部分に剥離可能に接着されていることを特徴とする。
【0009】
前記粘着剤は、中空部の周囲にて螺旋状に巻回された梱包用バンド部分と、その外周側に積層された梱包用バンド部分とを接着している。
【0010】
前記粘着剤は、中空部における梱包用バンドの軸方向の端部の付近において積層状態になった梱包用バンド部分同士を接着している。
【0011】
前記粘着剤は、中空部の内周面付近において螺旋状に巻回されて隣接する梱包用バンド部分同士を接着している。
【0012】
前記粘着剤は、溶剤型である。前記粘着剤は、ホットメルト型である。前記粘着剤は、ホットメルト樹脂によって構成されているものである。
【0013】
本発明の梱包用バンドの製造方法は、熱可塑性樹脂製の梱包用バンドの端部を、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取る工程と、巻取り用ロールに巻き取られた梱包用バンド部分の外周面に粘着剤を塗布する工程と、粘着剤が塗布された梱包用バンド部分に重ねて梱包用バンドを所定の長さにわたって巻き取る工程と、巻取り用ロールに巻き取られた梱包用バンドを巻取り用ロールから取り外す工程と、を包含することを特徴とする。
【0014】
前記粘着剤は、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取られた梱包用バンド部分に、塗布器の塗布ロールが圧接されて塗布される。
【0015】
前記粘着剤は、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取られた梱包用バンド部分に重ねて巻き取られる梱包用バンド部分に沿って移動する塗布器によって、相互に積層される梱包用バンド部分同士の間に連続的に注入されて塗布される。
【0016】
また、本発明の梱包用バンドの製造方法は、熱可塑性樹脂製の梱包用バンドの端部を巻取り用ロールに巻き取りつつ、巻取り用ロールの軸方向の端部に積層される梱包用バンド部分に対して粘着剤を塗布する工程と、梱包用バンドを所定の長さにわたって巻き取る工程と、巻取り用ロールから巻き取られた梱包用バンドを取り外す工程と、を包含することを特徴とする。
【0017】
前記粘着剤は、巻取り用ロールの軸方向の端部に積層される梱包用バンド部分に対してスプレーされて塗布される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態の一例を示す一部破断斜視図である。この梱包用バンドコイル11は、帯状をした熱可塑性樹脂製の梱包用バンド11aを、軸心部に円柱状の中空部11bが形成された巻き芯のない状態でコイル状に巻回されている。
【0019】
梱包用バンド11aは、段ボール箱等の各種物品を結束して梱包するために使用され、熱可塑性樹脂を、幅が10〜20mm程度、厚さが0.3〜1.0mm程の帯状に成形がなされたものである。また、梱包用バンド11aは、引っ張り強度を向上させるために、成形の際5〜10倍程度まで延伸されている。梱包用バンドコイル11は、このような梱包用バンド11aを、1000〜2500m程度の長さにわたってコイル状に巻回されていて軸心部に内径が200〜410mm程度の円柱状の中空部11bが形成されており、外径が300〜650mm程度、軸方向長さが100〜250mm程度になるように巻回されている。
【0020】
梱包用バンド11aは、中空部11bの周囲の一箇所に巻き始めの端部を位置させ、中空部11bの周囲に螺旋状に1層にわたって巻回された後、その巻回された梱包用バンド11aの外周側に重ねられて、梱包用バンド11aが螺旋状に1層にわたって巻回され、以後同様に順次、梱包用バンド11aが螺旋状に巻回されつつ積層されることにより、梱包用バンドコイル11となされている。
【0021】
図1に示す梱包用バンドコイル11は、中空部11bの周囲を取り囲む内周面を形成する1層の梱包用バンド11a部分の外周面に、粘着剤11cが、梱包用バンドコイル11の軸方向の全体にわたって塗布されており、図2は、梱包用バンドコイル11において、粘着剤11cが塗布された状態を表す断面図である。粘着剤11cは、梱包用バンドコイル11の中空部11bの周囲において内周面を形成するように1層にわたって螺旋状に巻回された梱包用バンド11a部分の外周面と、その梱包用バンド11a部分の外周側に2層〜3層程度にわたって積層された梱包用ハンド11a部分との間に層状に塗布されており、粘着剤11cを挟んで積層された梱包用バンド11a部分同士が、感圧性接着剤である粘着剤11cの適度な接着力によって相互に接着されている。
【0022】
かような構成の本発明に係る梱包用バンドコイル11は、梱包用バンドコイル11の中空部11bの周囲において内周面を形成するように1層にわたって螺旋状に巻回された梱包用バンド11a部分が、その外周側に重ねて巻回される梱包用バンド11a部分に対して、粘着剤11cによって適当な接着力によって接着されているために、梱包用バンドコイル11の中空部11bから巻き始めの端部が容易に引き出されるおそれがない。しかも、中空部11bの周囲にて螺旋状に巻回されて層状になった梱包用バンド11a部分全体が、その外周側に積層された層状の梱包用バンド11a部分全体と粘着剤11cによって接着されているために、中空部11bの周囲において、梱包用バンド11aの巻回状態が崩れるおそれもない。
【0023】
また、かような梱包用バンドコイル11は、例えば、段ボール箱等の被梱包物を自動的に結束する自動梱包機に装着され、梱包用バンドコイル11の外周面を構成する梱包用バンド11aの端部が引き出されて使用される。そして、中空部11bの周囲の内周面の粘着剤11cによって、外側に積層された梱包用バンド11a部分に一定の接着力によって接着された梱包用バンド11aは、自動梱包機の送りロールを介して、長手方向に沿って引き裂かれることもなく、確実に、しかも容易に剥離されて引き出される。
【0024】
粘着剤11cは、梱包用バンドコイル11の軸心部に形成された中空部11bの内周面を構成する梱包用バンド11aの端部が、その外周側に重ねて巻回された梱包用バンド11a部分から容易に剥離しないが、適当な引っ張り力によって剥離される程度の接着力により固定し得るものであれば、特に限定されないが、溶剤型の粘着剤、無溶剤型の場合には、ホットメルト型あるいは液状硬化型の粘着剤が好適に使用される。
【0025】
溶剤型粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソプレンゴム等のゴム系、2−エチルヘキシルアクリレートを主モノマーとした共重合ポリマーであるアクリル系、ゴム状シロキサンあるいは樹脂状シロキサンを主成分としたシリコーン系等が好適に使用される。溶剤としては、ゴム系の場合には、ゴム用揮発油、トリクレン、トルエン、ノルマルヘキサン、メチルエチルケトン等が使用される。
【0026】
無溶剤型であるホットメルト型粘着剤としては、高温で溶融して流動性を有するブロックポリマー、すなわち、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン、エチレン酢酸ビニル等を使用したものが好適であるが、ポリエチレンワックス、パラフィン(蝋)等も使用することができる。ホットメルト型の粘着剤は、特に、梱包用バンド11aよりも融点の低いもの、特に融点が100℃以下のものが好適であり、例えば梱包用バンド11aがポリプロピレン(PP)によって構成されている場合には、低分子量ポリエチレン、EVA、パラフィン等が好適であり、また、梱包用バンド11aとしてポリエチレンテレフタレート(PET)によって構成されている場合には、低分子量ポリエチレン、EVA、PP等が好適である。
【0027】
粘着剤11cとしては、無溶剤型である液状硬化型のポリエステル系あるいはアクリル系のものも使用することができる。
【0028】
このような構成の本発明の梱包用バンドコイル11は、例えば、図3に示す巻取り用ロール31および塗布器20を使用して製造される。塗布器20は、粘着剤11cが収容されたパン21内にフィードロール22が配置されており、このフィードロール22の上部から塗布ロール23が圧接されている。パン21内に収容された粘着剤11cは、所定方向に回転されるフィードロール22の周面に付着して、塗布ロール23の表面に供給される。
【0029】
さらに粘着剤11cとしては、このような溶剤型、ホットメルト型、あるいは無溶剤型に限らず、ホットメルト樹脂のみによって構成されたものによっても、同様な目的に使用することができる。すなわち、たとえばポリプロピレン樹脂のような使用される梱包用バンドの材料と同質、または類似の材料を溶融温度以上に加熱させてノズルから吐出させる等して塗布するように、互いに接着させようとする梱包用バンド同志の間に介在させることによって剥離可能に接着させてもよい。
【0030】
以下、続いて図3に示すような、巻取り用ロール31および塗布器20を使用した製造方法について詳述する。塗布器20の近傍には、梱包用バンド11aを巻き取る巻取り用ロール31が回転可能に設けられている。この巻取り用ロール31は、それぞれが同様の構成である4つの周面部材31aが組み合わせられ、中空円筒状に構成されている。4つの周面部材31aは、それぞれが、適当な軸方向長さの円筒を周方向に4等分することによって得られるように構成されており、それぞれが同一の円周上に、周方向に適当な間隙31cをあけて配置されることによって、断面真円形状の円筒体とされる。各周面部材31aは、同一円周上に配置された円筒体の状態から、それぞれが軸心側に平行にスライドして移動可能なように構成されている。なお、各周面部材31aには、多数の透孔31bがそれぞれ設けられている。
【0031】
巻取り用ロール31内部には、エアー吹き出しノズル32が固定的に設けられている。エアー吹き出しノズル32は、巻取り用ロール31の軸心部から放射方向に沿ってそれぞれ延出する4本のノズル部32aを有し、各ノズル部32aは、周方向に等しい間隔をあけて配置されて、それぞれが、巻取り用ロール31の軸方向に沿った状態になっている。そして、各ノズル部32aの先端部から巻取り用ロール31の周面に向かってエアーが吐出されるようになっている。
【0032】
巻取り用ロール31の近傍に配置された塗布器20は、巻取り用ロール31に対して接離するように、水平方向にスライド可能になっており、塗布器20全体が巻取り用ロール31に対して接近する方向にスライドされると、塗布器20の塗布ロール23が、巻取り用ロール31の周面に圧接されるようになっている。塗布ロール23は、巻取り用ロール31の軸方向のほぼ全長にわたって圧接されるようになっている。
【0033】
巻取り用ロール31によって梱包用バンド11aを巻き取る場合には、各周面部材31aは、それぞれが、同一円周上に配置された断面真円形状の円筒体とされる。そして、図3,図4(a)に示すように、梱包バンド11aの先端部が、巻取り用ロール31の隣接する一対の周面部材31a間の間隙31cに挿入された固定具33により、巻取り用ロール31に固定される。また、塗布器20は、巻取り用ロール31に対して離れた状態とされる。このような状態で、巻取り用ロール31が、図3および図4(a)に矢印Aで示す方向に回転されて、梱包用バンド11aが、巻取り用ロール31に巻き取られる。
【0034】
梱包用バンド11aは、巻取り用ロール31に巻き取られる際に、軸方向に沿って往復移動されるようになっており、従って、梱包用バンド11aは、巻取り用ロール31の周面に螺旋状に巻回されて、巻取り用ロール31の全周面に、1層ずつ積層される。
【0035】
巻取り用ロール31の周面の全体にわたって、梱包用バンド11aの巻き始めの端部が、螺旋状に1層にわたって巻き取られた状態になると、巻取り用ロール31の回転が、一旦停止されて、塗布器20全体が巻取り用ロール31に接近するようにスライドされ、これにより、図4(b)に示すように、塗布ロール23が巻取り用ロール31の周面に巻き取られた梱包用バンド11aに圧接される。このような状態になると、巻取り用ロール31が、再度回転して、梱包用バンド11aが巻取り用ロール31に螺旋状に巻き取られる。
【0036】
この場合、巻取り用ロール31の全周に1層にわたって巻き取られた梱包用バンド11aの外周面に、塗布器20の塗布ロール23が圧接されているために、塗布ロール23が巻取り用ロール31の回転に追従して回転されて、塗布ロール23に接触したフィードロール22も回転される。これによって、パン21内の粘着剤11cが、フィードロール22の周面から塗布ロール23の周面に供給されて、塗布ロール23に圧接された梱包用バンド11aの外周面に塗布される。これにより、巻取り用ロール31の外周面に巻き付けられた梱包用バンド11a部分における軸方向のほぼ全体にわたって、周方向に適当な長さ分だけ、粘着剤11cが塗布される。
【0037】
巻取り用ロール31が、2層〜3層程度にわたって梱包用バンド11aが巻き取られるように回転されると、巻取り用ロール31の回転が、一旦、停止されて、図4(c)に示すように、塗布器20全体が、巻取り用ロール31から離れる方向にスライドされ、塗布器20の塗布ロール23が巻取り用ロール31に巻き取られた梱包用バンド11aから離れた状態とされる。そして、このような状態で、図4(d)に示すように、順次、巻取り用ロール31に梱包用バンド11aが螺旋状に巻回される。
【0038】
このとき、巻取り用ロール31内部に設けられたエアー吹き出しノズル32の各ノズル部32aから、巻取り用ロール31の周面に、それぞれ、エアーが吹き付けられる。巻取り用ロール31は、各周面部材31aに多数の透孔31bが設けられており、各ノズル部32aから巻取り用ロール31の周面に吹き付けられるエアーは、各透孔31bを通って、巻取り用ロール31に巻き付けられた梱包用バンド11aに吹き付けられ、これにより、梱包用バンド11aに塗布された溶剤型の粘着剤11cの溶剤の揮発が促進される。
【0039】
その後、図4(d)に示すように、所定の長さにわたって梱包用バンド11aが、巻取り用ロール31に巻き取られる。
梱包用バンド11aが巻取り用ロール31により巻き取られている間は、エアー吹き出しノズル32の各ノズル32aからエアーがそれぞれ吹き出されており、梱包用バンド11aが巻き取られている間に、粘着剤11cは適度な接着力を発揮する状態になされる。
【0040】
このようにして、梱包用バンド11aが所定長さにわたって巻き取られた状態になると、巻取り用ロール31の各周面部材31aが、それぞれ軸心側にスライドされて、巻取り用ロール31は縮径された状態になり、梱包用バンド11aが巻回された梱包用バンドコイル11は、巻取り用ロール31から取り外される。これにより、図1に示す本発明の梱包用バンドロール11が得られる。
【0041】
なお、梱包用バンド11aに塗布される粘着剤11cとしてホットメルト型を使用する場合も、図3に示すように、巻取り用ロール31によって梱包用バンド11aを巻き取る間に、塗布器20によって、ホットメルト型の粘着剤11cを塗布するようにしてもよい。この場合、ホットメルト型の粘着剤11cに対しては、エアーを吹き付ける必要がないため、梱包用バンド11aを巻き取る巻取り用ロール31の内部にエアー吹き出しノズル32を設ける必要がない。
【0042】
また、梱包用バンド11aに塗布される粘着剤11cとして、ホットメルト型のものを使用する場合には、図5(a)に示すようなシリンダ型の塗布器40を用いてもよい。この塗布器40は、ホットメルト型の粘着剤11cが収容される円筒状のシリンダ41と、このシリンダ41内に収容された粘着剤11cを押し出すため、シリンダ41内をスライドされる押出用ロッド42とを有している。押出用ロッド42は、シリンダ41の軸心部に沿って、一方の端部から内部に挿入されており、シリンダ41の他方の先端部は、先端側になるにつれて順次縮径された円錐形状になっている。シリンダ41の周囲には、シリンダ41内に収容されたホットメルト型の粘着剤11cを加熱して溶融状態にするヒーター43が設けられている。
【0043】
このような塗布器40は、巻取り用ロール31によって梱包用バンド11aを巻き取る際に、巻取り用ロール31の全周に1層にわたって梱包用バンド11aが巻き取られた状態になると、梱包用バンド11a部分を巻取り用ロール31に案内するバンドガイド34の近傍において、巻取り用ロール31に巻き取られた梱包用バンド11a部分の外周面と、バンドガイド34にて案内される梱包用バンド11a部分との間に、シリンダ41の先端部が位置するように配置される。そして、ヒーター43によって、シリンダ41内に収容され粘着剤11cを溶融状態となるように加熱した状態で、押出用ロッド42がシリンダ41内に押し込まれ、これによりシリンダ41の先端部から溶融状態のホットメルト型の粘着剤11cが押し出され、巻取り用ロール31に巻き取られた梱包用バンド11aに粘着剤11cが押し出される。
【0044】
この場合、シリンダ41は、図5(b)に示すように、巻取り用ロール31に螺旋状に巻回される梱包用バンド11a部分に追従するように、巻取り用ロール31の軸方向に沿って往復移動され、巻取り用ロール31の全周にわたって1層に巻回された梱包用バンド11aの外周面から、2層〜3層にわたって、ホットメルト型粘着剤11cが塗布される。
【0045】
なお、粘着剤11cは、溶液型、ホットメルト型のいずれの場合も、梱包用バンド11aにおける内周面を形成する1層の梱包用バンド11a部分の一部にのみ塗布するようにしてもよい。
【0046】
また、図6に示すように、梱包用バンド11aを巻き取り梱包用バンドコイル11とする際に、巻取り用ロール31の端部において数層にわたって積層された梱包用バンド11a部分に対し、溶剤型あるいはホットメルト型の粘着剤11cを塗布するようにしてもよい。この場合は、例えば、図7に示すように、巻取り用ロール31によって梱包用バンド11aを巻き取る際に、スプレーガン51によって、溶剤型あるいはホットメルト型の粘着剤11cが塗布される。このスプレーガン51には、溶液状態になった粘着剤11cが粘着剤供給ホース51aによって供給されるとともに、エアー供給ホース51bによって圧縮エアーが供給されるようになっており、先細状の先端部から溶液状態の粘着剤11cが、梱包用バンドコイル11の各端面における内周側部分にスプレーされる。
【0047】
なお、梱包用バンドコイル11の内周面を構成するように1層に巻回された梱包用バンド11a部分の外周面に粘着剤cを塗布するとともに、巻取り用ロール31の端部に数層にわたって積層された梱包用バンド11a部分にも粘着剤11cを塗布するようにしてもよい。この場合には、巻取り用ロール31の端部に積層されている梱包用バンド11a部分から、粘着剤11cが積層状態になった梱包用バンド11aの間隙内に十分に浸透した状態では、図8に示すように巻取り用ロール31に1層にわたって螺旋状に巻回された梱包用バンド11aの間隙内にも、粘着剤11cが浸入した状態になり、螺旋状に巻回されて左右方向に隣接する梱包用バンド11a部分同士も、粘着剤11cによって接着される。
【0048】
また、梱包用バンド11aを巻き取る際に、巻取り用ロール31の端部上に積層される梱包用バンド11a部分に塗布する場合には、積層される梱包用バンド11aの全周にわたる必要はなく、周方向の一部に塗布するようにしてもよい。また、図9に示すように、積層される梱包用バンド11aの周方向の三か所において、積層される梱包用バンド11aの放射方向の全体にわたって、粘着剤11cを塗布するようにしてもよく、この場合図10に示すように、巻取り用ロール31の端部に積層された梱包用バンド11a部分同士が、全体にわたって粘着剤11cによって接着される。
【0049】
さらに、図11に示すように、梱包用バンドコイル11の内周面全体にわたって、ホットメルト型の粘着剤11cを溶融状態で塗布するようにしてもよい。この場合には、図12に示すように、梱包用バンドコイル11の内周面にて螺旋状に巻回されて左右方向に隣接する梱包用バンド11a部分同士が、固化した粘着剤11cによって相互に接着される。
【0050】
なお、この場合には、巻取り用ロール31外周面にホットメルト型の粘着剤11cを溶融状態で塗布した状態で、巻取り用ロール31にて梱包用バンド11aを巻き取って梱包用バンドコイル11とし、その後に、粘着剤11cを冷却させて固化させた状態で、巻取り用ロール31を縮径状態とすることによって、梱包用バンド11から巻取り用ロール31を取り外すことができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の梱包用バンドコイルは、このように、梱包用バンドの巻き始めの端部が、その外周側に積層された梱包用バンド部分に対して、粘着剤によって一定の接着力によって接着された状態になっており、従って、紙管等の芯体を使用する必要がなくてその処分等が不要となって経済的である。また、梱包用バンドコイルの内周面に位置する梱包用バンドの巻き始めの端部が他の梱包用バンド部分に対して粘着剤によって一定の接着力で接着されているために、梱包用バンドコイルを自動梱包機に装着して使用する場合に、梱包用バンドの巻き始めの端部に接着された他の梱包用バンド部分を、一定の力で容易に、しかも確実に剥離させて引き出すことができる。その結果、梱包用バンドは、巻き始めの端部までの全てを使用することができる。
【0052】
そして、本発明の梱包用バンドコイルに用いられる粘着剤は、梱包用バンドの巻き始めの端部と他の梱包用バンド部分とが剥離可能に接着されていればよく、従って、梱包用バンドの巻き始めの端部とその端部に積層された部分とを接着させる構成、あるいは、梱包用バンドの巻き始めの端部とその端部に対して軸方向に隣接する部分とを接着させる構成のいずれであってもよく、粘着剤の種類としては溶剤型、ホットメルト型、あるいはホットメルト樹脂のいずれも適用でき、梱包用バンドの巻き始めの端部と他の梱包用バンド部分との接着の形態に対応して粘着剤の種類とその塗布方法を選択して比較的簡単な方法で製造できるため、巻き芯の替わりを果たすコアの部分を製品形態に応じたもっとも機能的、経済的な構成に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態の一例を示す一部破断斜視図である。
【図2】その梱包用バンドコイルの要部の断面図である。
【図3】その梱包用バンドコイルの製造状態の一例を示す概略側断面図である。
【図4】(a)〜(e)は、それぞれ、その梱包用バンドコイルの製造工程を示す概略図である。
【図5】(a)は、その梱包用バンドコイルの製造状態の他の例を示す概略側断面図、(b)は、その動作説明図である。
【図6】本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態の他の例を示す斜視図である。
【図7】その梱包用バンドコイルの製造状態の一例を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態の他の例を示す要部の断面図である。
【図9】本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態のさらに他の例を示す斜視図である。
【図10】その梱包用バンドコイルの要部の断面図である。
【図11】本発明の梱包用バンドコイルの実施の形態のさらに他の例を示す斜視図である。
【図12】その梱包用バンドコイルの要部の断面図である。
【符号の説明】
11 梱包用バンドコイル
11a 梱包用バンド
11b 中空部
11c 粘着剤
20 塗布器
21 パッド
22 フィードロール
23 塗布ロール
31 巻取り用ロール
31a 周面部材
31b 透孔
31c 間隙
32 エアー吹き出しノズル
32a ノズル部
40 塗布器
41 シリンダ
42 押出用ロッド
43 ヒーター
51 スプレーガン
51a 粘着剤供給ホース
51b エアー供給ホース

Claims (12)

  1. 熱可塑性樹脂製の梱包用バンドを、軸心部に円柱状の中空部が形成された巻き芯のない状態で巻回されており、その中空部の周囲において内周面を構成する梱包用バンド部分が粘着剤によって他の梱包用バンド部分に剥離可能に接着されていることを特徴とする梱包用バンドコイル。
  2. 前記粘着剤は、中空部の周囲にて螺旋状に巻回された梱包用バンド部分と、その外周側に積層された梱包用バンド部分とを接着している請求項1に記載の梱包用バンドコイル。
  3. 前記粘着剤は、中空部における梱包用バンドの軸方向の端部の付近において積層状態になった梱包用バンド部分同士を接着している請求項1、または2に記載の梱包用バンドコイル。
  4. 前記粘着剤は、中空部の内周面付近において螺旋状に巻回されて隣接する梱包用バンド部分同士を接着している請求項1、2、または3に記載の梱包用バンドコイル。
  5. 前記粘着剤は、溶剤型である請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包用バンドコイル。
  6. 前記粘着剤は、ホットメルト型である請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包用バンドコイル。
  7. 前記粘着剤は、ホットメルト樹脂によって構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包用バンドコイル。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の梱包用バンドコイルの製造方法であって、
    熱可塑性樹脂製の梱包用バンドの端部を、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取る工程と、
    巻取り用ロールに巻き取られた梱包用バンド部分の外周面に粘着剤を塗布する工程と、
    粘着剤が塗布された梱包用バンド部分に重ねて梱包用バンドを所定の長さにわたって巻き取る工程と、
    巻取り用ロールに巻き取られた梱包用バンドを巻取り用ロールから取り外す工程と、
    を包含することを特徴とする梱包用バンドコイルの製造方法。
  9. 前記粘着剤は、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取られた梱包用バンド部分に、塗布器の塗布ロールが圧接されて塗布される請求項8に記載の梱包用バンドコイルの製造方法。
  10. 前記粘着剤は、巻取り用ロールに1層にわたって巻き取られた梱包用バンド部分に重ねて巻き取られる梱包用バンド部分に沿って移動する塗布器によって、相互に積層される梱包用バンド部分同士の間に連続的に注入されて塗布される請求項9に記載の梱包用バンドコイルの製造方法。
  11. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の梱包用バンドの製造方法であって、
    熱可塑性樹脂製の梱包用バンドの端部を巻取り用ロールに巻き取りつつ、巻取り用ロールの軸方向の端部に積層される梱包用バンド部分に対して粘着剤を塗布する工程と、
    梱包用バンドを所定の長さにわたって巻き取る工程と、
    巻取り用ロールに巻き取られた梱包用バンドを巻取り用ロールから取り外す工程と、
    を包含することを特徴とする梱包用バンドコイルの製造方法。
  12. 前記粘着剤は、巻取り用ロールの軸方向の端部に積層される梱包用バンド部分に対してスプレーされて塗布される請求項11に記載の梱包用バンドコイルの製造方法。
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