JP2003535621A - 送達カテーテル・アセンブリ、および手術処置中に手術用部品を血管に固定する方法 - Google Patents

送達カテーテル・アセンブリ、および手術処置中に手術用部品を血管に固定する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、手術処置中に血管（２）内部の所望の位置に手術用デバイスを進めるための送達カテーテル・アセンブリ（１０）に向けられたものである。送達カテーテル・アセンブリ（１０）は、内鞘アセンブリ（１１）を含み、そこを通して手術用デバイスが血管内部の所望の位置に進められる。送達カテーテル・アセンブリは、内鞘アセンブリを取り囲む外鞘アセンブリ（１２）をさらに含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （関連出願の相互参照） 本発明は、２０００年２月１５日に出願された米国仮特許出願第６０／１８２
５４３号に関し、その優先権を主張する。
【０００２】 （発明の分野） 本発明は、送達カテーテル・アセンブリに関する。特に、本発明は、送達カテ
ーテル・アセンブリによって手術部位に送達される固定具を用いて第１の部品を
第２の部品に固定する、手術処置に用いられる送達カテーテル・アセンブリに向
けられたものである。
【０００３】 （発明の背景） 動脈瘤は、病気または他の状態のために動脈が衰弱した結果、動脈の壁が膨ら
むものである。治療せずに放置すると、動脈瘤が頻繁に破裂し、破裂による血液
損失および死に至る場合がある。
【０００４】 大動脈瘤は、動脈瘤の最も一般的な形態であり、生命を脅かすものである。大
動脈は、循環器系に血液を供給する主要な動脈である。大動脈は左心室から生じ
、上に進み、心臓の後部にわたって曲がり、胸部および腹部を介して下に進む。
経路に沿って大動脈から分岐する動脈の中で、腹部大動脈は、腎臓への両側血管
、腎動脈に供給される。腎動脈の高さよりも下で、腹部大動脈は、第４腰椎（ま
たは臍）の高さあたりまで延び、そこで腸骨動脈に分かれる。次いで、腸骨動脈
は、下肢および会陰部まで血液を供給する。
【０００５】 大動脈瘤は、腎動脈と腸骨動脈の間の腹部大動脈の部分に生じるのが一般的で
ある。腹部大動脈のこの部分は、特に脆弱になりやすく、大動脈瘤を生じやすい
。そのような動脈瘤はしばしば、腸骨動脈付近に位置する。大動脈のこの区域で
大動脈瘤の直径が約５ｃｍよりも大きいことは好ましくない。治療せずに放置す
ると、動脈瘤が破裂し、急速な、通常は致命的な出血をもたらす。通常、手術処
置は、５ｃｍ未満の動脈瘤に対しては行われない。これは、そのような処置を行
うことに統計的な利点がないためである。
【０００６】 腹部大動脈内の動脈瘤は、特に高い死亡率を伴う。したがって、現在の医療基
準では緊急手術による修復が必要とされる。しかし、腹部手術は、身体にかなり
のストレスを与える。大動脈瘤に関する死亡率は非常に高いが、大動脈瘤を修復
するための開放手術介入に伴う死亡率および罹病率もかなり高い。この介入は、
動脈瘤の位置まで腹部壁を貫通して、大動脈瘤の疾患区域を補強または交換する
ことを含む。通常は合成チューブ移植片である補綴デバイスがこの目的で使用さ
れる。移植片は、循環器系から動脈瘤を排除し、動脈瘤がある大動脈の脆弱区域
に対する圧力および応力を緩和する。
【０００７】 手術による大動脈瘤の修復が、主流の処置である。この処置には相当な罹病率
が伴っており、長い回復期間を必要とする。さらに、この処置は、かなり高い死
亡の危険性を伴う。手術介入が指示される場合があり、この手術は付随する危険
を伴うが、腹部内手術のストレスに耐えられない恐れがある患者もいる。したが
って、腹部内手術介入に伴う死亡率および罹病率を低減することが望まれる。
【０００８】 近年、腹部内手術介入に付随する危険を伴わずに大動脈瘤を治療することを試
みるための方法が開発されている。それらのいくつかは、Ｋｏｒｎｂｅｒｇの「
Ａｏｒｔｉｃ Ｇｒａｆｔ，Ｄｅｖｉｃｅ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｆｏｒ Ｐ
ｅｒｆｏｒｍｉｎｇ ａｎ Ｉｎｔｒａｌｕｍｉｎａｌ Ａｂｄｏｍｉｎａｌ
Ａｏｒｔｉｃ Ａｎｅｕｒｙｓｍ Ｒｅｐａｉｒ」という名称の米国特許第４５
６２５９６号、Ｌａｚａｒｕｓの「Ｉｎｔｒａｌｕｍｉｎａｌ Ｇｒａｆｔ Ｄ
ｅｖｉｃｅ，Ｓｙｓｔｅｍ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ」という名称の米国特許第４
７８７８９９号、およびＴａｈｅｒｉの「Ｉｎｔｒａｖａｓｃｕｌａｒ Ｓｔａ
ｐｌｅｒ，ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓａｍｅ」とい
う名称の米国特許第５０４２７０７号で開示および特許請求されている発明であ
る。
【０００９】 近年、大動脈瘤を修復するための手術介入に伴うストレス、罹病率、および死
亡の危険を低減することができるいくつかの技法が開発されているが、開発され
ているシステムはどれも、動脈瘤を効果的に治療し、かつ影響を受けている大動
脈区域を、循環に伴う圧力および応力から効果的に除外することができない。参
考文献に開示されたデバイスはどれも、動脈瘤のある動脈を強化するための信頼
可能かつ迅速な手段を提供しない。さらに、従来の参考文献はどれも、移植片の
取付けを保証するために動脈瘤の周りに十分大きな健康な大動脈区域を必要とす
る。頭側（すなわち動脈瘤よりも上）にある大動脈のネックは通常、移植片の取
付け手段を維持するのに十分なものである。しかし、大動脈瘤が腸骨動脈付近に
位置する時、大動脈の下のネックは不明確であるか、または存在しない場合があ
る。そのような不明確なネックは、移植片を正常に取り付けるのに十分な量の健
康な大動脈組織を有していない。さらに、かなりの腹部大動脈壁が石灰化されて
いる場合があり、これは、移植片を壁に取り付けるのを極端に困難にする。さら
に、従来技術は、これらの問題に対処する手術処置中に使用することができる手
術用デバイスを開示していない。その他に開発されているデバイスは、腔内手術
処置中に簡単に操作または配向ができない。
【００１０】 （発明の目的） 本発明の目的は、手術処置中に手術用部品を血管に固定することに関連して使
用するアセンブリを提供することである。
【００１１】 本発明の別の目的は、手術処置中に所望の位置に固定具アセンブリを送達し、
挿入するための送達カテーテル・アセンブリを提供することである。
【００１２】 本発明の別の目的は、手術処置中に血管内部に簡単に進めることができる送達
カテーテル・アセンブリを提供することである。
【００１３】 本発明の別の目的は、手術用部品を血管に固定するための手順を提供すること
である。
【００１４】 本発明の別の目的は、移植片アセンブリを大動脈壁にきつく固定するためのア
センブリを提供することである。
【００１５】 本発明の別の目的は、大動脈瘤の修復に使用するアセンブリを提供することで
ある。
【００１６】 本発明の別の目的は、低侵襲手術処置中に手術用部品を血管に固定するための
装置を提供することである。
【００１７】 本発明の別の目的は、一方向に撓むことが可能な先端を有する送達カテーテル
を提供することである。
【００１８】 本発明の別の目的は、多方向に撓むことが可能な先端を有する送達カテーテル
を提供することである。
【００１９】 本発明の別の目的は、トルクを与えることが可能な送達カテーテルを提供する
ことである。
【００２０】 本発明の別の目的は、送達カテーテルの先端の撓みを可能にするために送達カ
テーテル内部に埋め込まれた少なくとも１つのワイヤ・アセンブリを有する送達
カテーテルを提供することである。
【００２１】 （発明の概要） 本発明は、手術処置中に血管内部の所望の位置に手術用デバイスを進めるため
の送達カテーテル・アセンブリに向けられたものである。送達カテーテル・アセ
ンブリは内鞘（内部シース）アセンブリを含み、手術用デバイスがそこを通して
血管内部の所望の位置に進められる。送達カテーテル・アセンブリはさらに、内
鞘アセンブリを取り囲む外鞘（外部シース）アセンブリを含む。本発明によれば
、内鞘アセンブリと外鞘アセンブリの少なくとも一方が、手術処置中の所定時間
に角度を付けられる構成部分を有する。本発明はさらに、内鞘アセンブリと外鞘
アセンブリの少なくとも一方の角度付き構成を作成するための調節アセンブリを
含む。調節アセンブリは、内鞘および外鞘の一方の内部に位置決めされた少なく
とも１つのプル・ワイヤを含むことができる。さらに、内鞘アセンブリは、外鞘
アセンブリに関して可動である。内鞘アセンブリは、手術処置中の所定時間に延
長位置と退避位置の間で移動することができる。
【００２２】 本発明はまた、手術処置中に手術用部品を血管に固定するために使用するアセ
ンブリを対象とする。このアセンブリは、カテーテル送達アセンブリおよび挿入
アセンブリを含む。送達カテーテル・アセンブリは、血管内部の所望の位置に手
術用デバイスがそこを通して進められる内鞘アセンブリと、内鞘アセンブリを取
り囲む外鞘アセンブリとを含むことができる。挿入アセンブリは、手術用部品お
よび血管にアパーチャを作成するためのアセンブリを含むことができ、それによ
りこのアパーチャを通して固定具アセンブリを挿入することができるようにして
いる。アセンブリはさらに、手術処置中に血管内部の所望の位置に送達カテーテ
ル・アセンブリを進めるための前進アセンブリを含むことができる。前進アセン
ブリは送達鞘を含むことができ、送達カテーテル・アセンブリを、送達鞘で摺動
可能に収容することができる。
【００２３】 本発明のアセンブリはまた、内鞘アセンブリと、少なくとも１つの固定具アセ
ンブリを含むように、または遠位−近位の向きで同一直線上に位置合わせされた
少なくとも２つの固定具アセンブリを含むように適合された挿入アセンブリとを
有することができる。内鞘アセンブリおよび挿入アセンブリはさらに分与手段を
備え、手術用部品を血管に固定するために個々の固定具アセンブリを制御可能に
送達することができる。固定具アセンブリは、挿入アセンブリの外部に位置する
ことも、挿入アセンブリの内部に位置することもできる。固定具アセンブリはさ
らに、遠位端に拡張先端を備えることができる。固定アセンブリは、取外し可能
手段によって互いに取り付けることができ、取外し可能手段は、機械的な力、電
気パルス、熱、一時接続膜の溶解、および一時接続膜のせん断の少なくとも１つ
を含むことができる。
【００２４】 本発明はまた、手術用部品を血管に固定する方法であって、カテーテル・アセ
ンブリを含む送達鞘を、血管を通して、血管内部の処置特定領域に進めるステッ
プと、カテーテル・アセンブリの外鞘が送達鞘から延びるようにカテーテル・ア
センブリを延ばすステップであって、外鞘の端部が角度付き構成を取るステップ
と、外鞘が内鞘の接点と反対の位置で手術用部品に接するように、外鞘内部から
内鞘を進めるステップと、内鞘が手術用部品を血管に対してきつく押し付けるた
めに十分な圧力を手術用部品に加えるように、内鞘をさらに進めるステップと、
固定具アセンブリがそこを通して延びる手術用部品および血管のアパーチャを作
成するために、内鞘内部から挿入アセンブリを進めるステップと、アパーチャを
通して挿入アセンブリおよび固定具アセンブリを進めるステップと、固定具アセ
ンブリが手術用部品を血管に固定するように、挿入アセンブリおよび内鞘を引き
戻すステップとを含む方法を対象とする。本発明による方法はまた、固定具アセ
ンブリがそこを通して延びるアパーチャを作成するために、アパーチャを通して
挿入アセンブリおよび固定具アセンブリを進める前に、レーザ・ファイバ・アセ
ンブリを活動化させるステップ、または固定具アセンブリがそこを通して延びる
アパーチャを作成するために、アパーチャを通して挿入アセンブリおよび固定具
アセンブリを進める前に、圧電デバイスを活動化させるステップを含むことがで
きる。
【００２５】 本発明による方法はまた、挿入アセンブリおよび内鞘を引き戻した後に、血管
内部のカテーテル・アセンブリを別の位置に操作するステップを含むことができ
る。挿入アセンブリと固定具アセンブリをアパーチャを通して同時に進めること
ができ、またはアパーチャを通る挿入アセンブリの前進が、アパーチャを通る固
定具アセンブリの前進に先立っていてもよい。
【００２６】 本発明はまた、手術用部品を血管に固定する方法であって、進入部位で手術用
部品を血管内に挿入するステップと、進入部位から離れた血管内部の位置に手術
用部品を移動させるステップと、固定手段によって血管内部で手術用部品を定位
に保持するステップと、固定アセンブリを含む送達カテーテルを血管内に挿入す
るステップと、手術用部品近傍の位置に送達カテーテルを操舵するステップと、
手術用部品を血管に取り付けるために固定アセンブリを配置するステップと、手
術用部品を血管に固定するために固定具アセンブリを操作するステップと、送達
カテーテルを血管から取り外すステップとを含む方法を対象とする。手術用部品
および／または挿入アセンブリを、送達カテーテル内部に含むことができる。固
定アセンブリは、挿入アセンブリの外部から、または挿入アセンブリの内部から
アパーチャ内に挿入することができる。
【００２７】 前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は単に例示的かつ説明的なものに
すぎず、特許請求する本発明を限定するものではないことを理解されたい。参照
により本明細書に組み込み、本明細書の一部を構成する添付図面が、本発明のい
くつかの実施形態を例示し、詳細な説明と共に本発明の原理を説明する働きをす
る。
【００２８】 次に、添付図面に関連して本発明を説明する。図中、同じ参照番号は同じ要素
を示す。
【００２９】 （好ましい実施形態の詳細な説明） 本発明の好ましい実施形態の以下の説明は、例として、大動脈瘤の修復に関連
して記述する。本明細書で記述する実施形態を他の血管の修復および他の処置に
使用することができることが企図されている。したがって、頭記の特許請求の範
囲およびその等価形態の範囲内にあれば本発明の修正および変形を本発明がカバ
ーすることが意図されている。
【００３０】 ここで、送達カテーテル・アセンブリ１０を図１〜６に関連して説明する。送
達カテーテル・アセンブリ１０は、内鞘１１および外鞘１２を含む。図１に示さ
れているように、挿入アセンブリ１３が内鞘１１内部に位置されている。挿入ア
センブリ１３は、好ましくは、図４〜６に示されるように、手術用部品１および
血管２の内側でアパーチャを作成し、それにより、図６に示されるように固定具
アセンブリ３をアパーチャを介して挿入して、手術用部品１を血管２に固定する
ことができる。図１〜９に示されているように、複数の固定具アセンブリ３を、
遠位−近位の方向で同一直線上に位置合わせし且つ挿入アセンブリ１３の外部ま
たは内部に配置して、内鞘１１内に収容することができる。
【００３１】 ２０００年２月９日に出願された米国仮特許出願第６０／１８１２３０号、１
９９９年１１月１８日に出願された米国特許出願第０９／４４２７６８号、１９
９８年１２月１７日に出願された米国特許出願第０９／２１３２３３号、現米国
特許第５９９７５５６号、１９９７年１０月２７日に出願された米国特許出願第
０８／９５８５２４号、現米国特許第５９５７９４０号、１９９７年７月１８日
に出願された米国特許出願第０８／８９６４１５号、現米国特許第５９４４７５
０号、および１９９７年６月３０日に出願された米国仮特許出願第６０／０５１
２０９号に開示されているように、固定具アセンブリ３は、好ましくは、外科用
部品１を血管２に固定するように力を加える可撓性固定具アセンブリである。上
記の特許出願の主題を参照により本明細書に特に組み込む。
【００３２】 送達カテーテル・アセンブリ１０の内鞘１１は、外鞘１２に関して可動である
。送達カテーテル・アセンブリ１０は、送達鞘４を介して血管２内部の手術処置
特定領域に進められる。送達カテーテル・アセンブリ１０および送達鞘４は、腋
窩切開、上腕切開、または大腿部もしくは総腸骨動脈切開から血管２の内部の処
置特定領域へと延びることができるように十分な長さを有する。
【００３３】 図１〜６に示されるように、カテーテル・アセンブリ１０は、角度のある構成
の端部１２１を有する。カテーテル・アセンブリ１０は、送達鞘４を通って進む
ことができるように可撓性をもつ。図１〜６に示されるように、外鞘１２は、手
術用部品１および血管２を通して固定具３を挿入するプロセス中に、端部１２１
を湾曲させて角度構成を維持することができるような適切な材料から形成される
。外鞘１２は、好ましくは編組構成を有する。
【００３４】 端部１２１の角度構成は、図７に示される外鞘１２内部に位置決めされた少な
くとも１つのプル・ワイヤ１４を用いて達成される。外鞘１２の端部は、少なく
とも１つのプル・ワイヤ１４が引張られたときに撓む。少なくとも１つのワイヤ
１４はそれぞれ外鞘１２を通して延びている。各プル・ワイヤ１４の自由端部は
、手術処置中に患者の身体の外に位置する箇所で外鞘１２から抜け出ている。プ
ル・ワイヤ１４の自由端部は、外科医が手で操作する（引張る）ことができる。
別法として、プル・ワイヤ１４の自由端部を、外科医が操作する制御アセンブリ
（図示せず）に接続してもよい。各プル・ワイヤ１４は、０．０１０インチ（０
．０２５ｃｍ）未満の壁厚さだけ、撓み可能先端区域の外部から分離されている
。これは、プル・ワイヤ１４の１本が引張られたときに外鞘１２の端部が撓むの
を可能にする。各プル・ワイヤ１４は、好ましくは、５００〜１０００％の回復
可能伸長をするポリマー材料のエラストマー・スリーブによって取り囲まれてい
る。そのような材料の例には、ポリウレタンおよびシリコーン・エラストマーが
ある。プル・ワイヤ１４は、エラストマー・スリーブによって組織剥離しないよ
う保護されている。さらに、この構成は、プル・ワイヤが故障した場合に血管内
への小片の解放を防止する。また、プル・ワイヤが故障しても、血管から除去す
るのが困難な永久湾曲形状を生成しない。エラストマー・スリーブ、内鞘１１お
よび外鞘１２は、プル・ワイヤ１４に対する張力が緩和された後に先端を伸ばす
ことができるようにする駆動力を提供する。
【００３５】 外鞘１２は、好ましくは、トルク伝達を最大限にするために、遠位方向にジュ
ロメータをあまり増大させない編組構成を有する。外鞘１２のより小さいジュロ
メータ区域は、カテーテルが解剖学的構造の曲げに対処することが予想される領
域に対応している。これらのより可撓性のある外鞘１２領域は、より硬い高ジュ
ロメータ領域よりも効率良く、屈曲部の周囲にトルクを伝達することができる。
外鞘１２を形成するために使用される典型的な材料は、ポリエーテルアミド化合
物およびポリウレタン、または任意の他の適切な材料であってよい。各プル・ワ
イヤ１４は、外鞘１２の端部が単一方向に撓むことを可能にする。好ましい一実
施形態は、図７に示されるように外鞘１２が複数のプル・ワイヤ１４を含み、外
鞘１２の端部の多方向撓みを可能にする。ワイヤ１４は、張力下にあるときにカ
テーテル直径の円周方向被包の外側に延びて、先端の撓みを生じる。外鞘１２は
、カテーテルの通常直径外に撓められる。
【００３６】 次に、送達カテーテル・アセンブリ１０の動作を説明する。送達鞘４および送
達カテーテル・アセンブリ１０は、血管２を通して、血管２内部の処置特定領域
に進められる。カテーテル・アセンブリ１０は、カテーテル・アセンブリ１０の
端部１２１が鞘４から延びるように延ばされている。次いで、図１に示されるよ
うに、プル・ワイヤ１４の１本を操作することによって端部１２１が角度のある
構成を取る。次いで、図２に示されるように、内鞘１１が、延びて手術用部品１
に接触するように進められる。図３に示されるように、内鞘１１は、外鞘１２が
内鞘１１の接点と反対側の位置で手術用部品１に接するようにさらに進められる
。図４に示されるように、内鞘１１は、手術用部品１が血管２に対してきつく押
し付けられるのに十分な圧力を加えるようにさらに進められる。次いで、図５に
示されるように、挿入アセンブリ１３が、手術用部品１および血管２のアパーチ
ャを作成するように活動化され、進められ、そのアパーチャを通して固定具アセ
ンブリ３が延びる。挿入アセンブリ１３は、好ましくは、アパーチャを作成する
ことができるレーザ・ファイバ・アセンブリを含み、アパーチャを通して固定具
アセンブリ３が挿入されて手術用部品１を血管２に固定する。本発明による挿入
アセンブリ１３は、レーザ・ファイバ・アセンブリに制限されない。米国特許第
５９９７５５６号、米国特許第５９５７９４０号、および米国特許第５９４４７
５０号に開示される圧電貫通デバイス、および本明細書で開示した実施形態は、
本発明の範囲内に十分あるものと考えられる。
【００３７】 図５に示されるように、挿入アセンブリ１３は、それが作成したアパーチャを
通して進み、固定具アセンブリ３も進む。固定具アセンブリ３の前進は、挿入ア
センブリ１３の前進と同時に行うことができ、または挿入アセンブリ１３の前進
の後に行うこともできる。さらに、固定具アセンブリ３を、挿入アセンブリ１３
の外部周囲に位置することができ、または固定具アセンブリ３を、挿入アセンブ
リ１３の中空コア内部に位置することもできる。挿入アセンブリ１３は、血管２
を通して、且つ血管２を越えて一定の距離だけ進み、それにより固定具アセンブ
リ３の一部が血管２の一面に位置し、固定具アセンブリ３の別の部分が、手術用
部品１の反対面に位置する。挿入アセンブリ１３および内鞘１１は、次いで、図
６に示される位置に引き戻され、挿入位置に固定具アセンブリ３を残す。カテー
テル・アセンブリ１０は、次いで、血管２内部で別の位置へ操作され、それによ
って固定具アセンブリ３を挿入するプロセスが繰り返され、手術用部品１を血管
２に固定する。カテーテル・アセンブリ１０は、プル・ワイヤ１４の１本におけ
る張力を解放し、別のプル・ワイヤ１４に張力を加えることによって操作するこ
とができる。それによって外鞘１２の撓みが変化する。
【００３８】 カテーテル・アセンブリ１０の動作は、例えば、身体外部に位置されたハンド
・コントローラ（図示せず）などの制御装置によって制御される。
【００３９】 本発明の別の実施形態によれば、図８に示されるように、内鞘１１内部で連続
的ヘッド・ツー・テール（ｈｅａｄ ｔｏ ｔａｉｌ）様式で固定具アセンブリ
３のストリングを配置することができるように固定具アセンブリ３が設計されて
いる。この構成は、手術用部品１を血管２に取り付けるために複数の固定具アセ
ンブリ３を順次に分与する方法を提供する。本明細書で説明する方法は、複数の
固定具アセンブリ３を内鞘１１内に含むことができるようにし、手術用部品１お
よび血管２の内側を順次進められるようにする。固定具アセンブリ３は、挿入ア
センブリ１３の周りに配置することができ、あるいは中空挿入アセンブリ１３内
部に配置することもできる。
【００４０】 図８は、本発明による方法を示す。図８ａは、固定アセンブリ３を採用した準
備状態での送達カテーテル・アセンブリの位置決めを示す。図８ｂは、挿入アセ
ンブリ１３による手術用部品１および血管２の内部での治療特定穴の作成を示す
。固定具アセンブリ３は、挿入アセンブリ１３と同時に前進することができ、ま
たは挿入アセンブリ１３の前進の後、引戻し前に治療特定穴内に進めることがで
きる。固定具アセンブリ３の遠位端が、治療特定穴を通して手術用部品１および
血管２を通って挿入された後、挿入アセンブリ１３は図８ｃに示されるように引
き戻される。固定具アセンブリ３のストリングの近位端に位置されたバックスト
ップ・チューブ３１が、固定具アセンブリ３の直線姿勢を保持しており、挿入ア
センブリ１３を引き戻す間にその姿勢を維持する。挿入アセンブリ１３の引戻し
後、固定具アセンブリ３が二次的向きをとり、図８ｃおよびｄに図示されるよう
に手術用部品１を血管２に固定して取り付ける。図８ｅは、血管の外部から見た
、取り付けられた固定具アセンブリの図を例示する。
【００４１】 図９は、本発明の一実施形態による挿入アセンブリ１３に関連して複数の固定
具アセンブリ３を進めるための代替方法を例示する。この方法は、図８ａ〜ｄに
説明される方法と同様である。この方法は、プッシャ・チューブ・アセンブリ３
２およびＯリング・アセンブリ３３を組み込む。プッシャ・チューブ・アセンブ
リ３２は、各固定具アセンブリ３の姿勢を維持する役割をする。プッシャ・チュ
ーブ・アセンブリ３２はさらに、各固定具アセンブリ３の近位縁部に固定されて
位置するばね式タブ３２１を含む。ばね式タブ３２１はＯリング・アセンブリ３
３に係合し、これが、プッシャ・チューブ３２と固定具アセンブリ３の縁部との
間で積極的かつ再現可能な係合を行うことを保証する。図９は、固定具アセンブ
リ３ごとに２つのばね式タブ３２１を示す。ばね式タブ３２１は、固定具アセン
ブリ３の前進中に開き、それにより次の固定具アセンブリ３を定位にすることが
できる。
【００４２】 上述の方法は、１つの固定具アセンブリ３のヘッドが別の固定具アセンブリ３
のテールに直に当接する連続ストリングとして固定具アセンブリ３が装填された
本発明の一実施形態を説明する。固定具アセンブリ３は、任意の数の手段によっ
て配置された点で互いに分離することができる。これらの手段には、上述した手
段の他に、配置される固定具が手術用部品１および血管２内部に正確に位置決め
された後に固定具アセンブリ３のストリングを引き戻し、それにより配置された
固定具アセンブリ３と、内鞘１１内に位置する次の固定具アセンブリ３との間の
薄い接続膜がせん断される手段が含まれるが、それらに限定されない。せん断方
法には、機械的な力、適切に制御された電気パルスの印加、熱の印加、または一
時接続膜を溶解することによるものを含み、しかしそれらに限定されない。手術
用部品１および血管２内に挿入された固定具アセンブリ３は、ねじ切り、結合、
再水和、熱変化、変形、膨張、摩擦、または捩じれを含むが、しかしそれらに限
定されないいくつかの異なる方法によって定位に保持することができる。
【００４３】 図８〜１１は、本発明による固定具アセンブリ３の一実施形態を示す。固定具
アセンブリ３の挿入を容易にする方法は、固定具アセンブリ３の先導縁部に固定
された拡張先端３４を含む。手術用部品１および血管２の貫通中、拡張先端３４
の存在により、固定具アセンブリ３を挿入するのに必要な力を低減することがで
きる。
【００４４】 図１０および１１は、拡張先端３４の先導端部にある少なくとも１つの切断縁
部３４１を示す拡張先端３４を例示する。切断縁部３４１は、手術用部品１およ
び血管２内への固定具アセンブリ３の挿入を容易にする。切断縁部３４１は、手
術用固定具３に研削加工することができ、または固定具アセンブリ３に成形され
る機構であってもよい。拡張先端３４は、生体再吸収可能物、ＭＰ−３５Ｎチタ
ンなどの金属、および超高分子重量ポリウレタン、ＵＨＭＷＰＥ、または任意の
他の適切な材料を含むが、しかしそれらに限定されない一般に知られている手術
用移植片材料から構成することができる。拡張先端３４は、先導縁部固定具アセ
ンブリ３に固定されるように設計されている。
【００４５】 本発明を特定の実施形態に関連して記述してきたが、多くの代替形態、修正形
態、および変形形態が当業者に明らかであることは明白である。本発明を、手術
用部品１（移植片アセンブリの場合がある）を血管（大動脈壁の場合がある）に
固定することに関連して説明したが、本発明は、手術用部品を血管に固定するこ
とに限定されない。本発明は、血管と血管の固定、組織と組織の固定、手術用部
品と手術用部品の固定、およびそれらの任意の変更に関連して使用することがで
きるように企図されている。さらに、送達カテーテル・アセンブリ１０を使用し
て、挿入アセンブリ１３ではなく他の監視機器の視覚デバイスを含むがそれらに
限定されない他の手術用デバイスを送達すること、および／または進めることが
できることが企図されている。したがって、本明細書に記載した本発明の好まし
い実施形態は、例示的なものであり、制限を加えるものではない。頭記の特許請
求の範囲で定義した本発明の精神および範囲を逸脱することなく様々な変更を加
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 送達カテーテル・アセンブリが角度付き構成で血管内部に位置づけられている
、本発明による送達カテーテル・アセンブリの斜視図である。
【図２】 カテーテル・アセンブリの内鞘が外鞘から進められた図１の送達カテーテル・
アセンブリの斜視図である。
【図３】 内鞘が血管内部で完全に延びた姿勢になっている図１の送達カテーテル・アセ
ンブリの斜視図である。
【図４】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具を挿入するプロセスの開始時の図
１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図である。
【図５】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具を挿入するプロセス中の図１の送
達カテーテル・アセンブリの斜視図である。
【図６】 固定具アセンブリが手術用部品を血管壁に固定した後の図１の送達カテーテル
・アセンブリの斜視図である。
【図７】 本発明によるカテーテル・アセンブリの外鞘１２の断面図である。
【図８ａ】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具アセンブリを挿入するプロセス中
の、複数の固定具アセンブリを含む図１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図
である。
【図８ｂ】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具アセンブリを挿入するプロセス中
の、複数の固定具アセンブリを含む図１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図
である。
【図８ｃ】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具アセンブリを挿入するプロセス中
の、複数の固定具アセンブリを含む図１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図
である。
【図８ｄ】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具アセンブリを挿入するプロセス中
の、複数の固定具アセンブリを含む図１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図
である。
【図８ｅ】 手術用部品を血管壁に固定するために固定具アセンブリを挿入するプロセス中
の、複数の固定具アセンブリを含む図１の送達カテーテル・アセンブリの斜視図
である。
【図９ａ】 本発明の別の実施形態による図８の送達カテーテル・アセンブリの斜視図であ
る。
【図９ｂ】 本発明の別の実施形態による図８の送達カテーテル・アセンブリの斜視図であ
る。
【図９ｃ】 本発明の別の実施形態による図８の送達カテーテル・アセンブリの斜視図であ
る。
【図９ｄ】 本発明の別の実施形態による図８の送達カテーテル・アセンブリの斜視図であ
る。
【図１０】 本発明の一実施形態による拡張先端を示す図である。
【図１１】 本発明の代替実施形態による拡張先端を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成１４年８月２０日（２００２．８．２０）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図８Ｃ】
【図８Ｄ】
【図８Ｅ】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図９Ｃ】
【図９Ｄ】
【図１０】
【図１１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トラウト、ヒュー、ザ サード アメリカ合衆国 メリーランド、ビセズ ダ、 ウィスコンシン アヴェニュー 8218、スウィート 204 Ｆターム(参考） 4C167 AA05 BB07 BB09 BB14 BB42 BB47 BB52 CC10 DD08 EE01 FF01 GG05 GG24

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 手術処置中に血管内の所望の位置に手術用デバイスを進める
    ための送達カテーテル・アセンブリであって、 そこを通して前記手術用デバイスを血管内の所望の位置に進める内鞘アセンブ
    リと、 前記内鞘アセンブリを取り囲む外鞘アセンブリとを有する送達カテーテル・ア
    センブリにおいて、 前記内鞘アセンブリと前記外鞘アセンブリの少なくとも一方が、手術処置中の
    所定時間に角度を付けられる構成部分を含むことを特徴とする送達カテーテル・
    アセンブリ。
  2. 【請求項２】 前記外鞘アセンブリが、前記角度付き構成を作り出すための
    調節手段を含む請求項１に記載の送達カテーテル・アセンブリ。
  3. 【請求項３】 前記調節手段が、前記外鞘アセンブリ内に位置付けられた少
    なくとも１つのプル・ワイヤを含む請求項２に記載の送達カテーテル・アセンブ
    リ。
  4. 【請求項４】 前記調節手段が、前記外鞘アセンブリの多方向操作を可能に
    することを特徴とする請求項２に記載の送達カテーテル・アセンブリ。
  5. 【請求項５】 前記内鞘アセンブリが、前記外鞘アセンブリに関して可動で
    ある請求項１に記載の送達カテーテル・アセンブリ。
  6. 【請求項６】 前記内鞘アセンブリが、手術処置中の所定時間に、延長位置
    と退避位置との間を移動可能であることを特徴とする請求項５に記載の送達カテ
    ーテル・アセンブリ。
  7. 【請求項７】 手術処置中に外科用部品を血管に固定するために使用するア
    センブリであって、 そこを通して手術用デバイスを血管内の所望の位置に進める内鞘アセンブリ、
    および該内鞘アセンブリを取り囲む外鞘アセンブリを有する送達カテーテル・ア
    センブリであって、手術処置中の所定時間に前記内鞘アセンブリと前記外鞘アセ
    ンブリの少なくとも一方が角度の付けられる構成部分を含む送達カテーテル・ア
    センブリと、 外科用部品を血管に固定するための、前記内鞘アセンブリ内に位置付けられた
    挿入アセンブリと、 を有するアセンブリ。
  8. 【請求項８】 前記挿入アセンブリが、外科用部品と血管とにアパーチャを
    作成する手段を含み、それによって固定具アセンブリが前記アパーチャを通して
    挿入されることができる請求項７に記載のアセンブリ。
  9. 【請求項９】 前記送達カテーテル・アセンブリを所望の位置に進めるため
    の前進手段をさらに有する請求項７に記載のアセンブリ。
  10. 【請求項１０】 前記前進手段が送達鞘を含み、前記カテーテル・アセンブ
    リが、前記送達鞘内部に摺動可能に受け取られている請求項９に記載のアセンブ
    リ。
  11. 【請求項１１】 前記外鞘アセンブリが、前記角度付き構成を形成するため
    の調節手段を含む請求項７に記載のアセンブリ。
  12. 【請求項１２】 前記外鞘アセンブリが、調節手段によって多方向に操作可
    能である請求項７に記載のアセンブリ。
  13. 【請求項１３】 外科用部品を血管に固定する方法であって、 カテーテル・アセンブリを収容する送達鞘を、血管を通して、血管内の処置特
    定領域に進めるステップと、 前記カテーテル・アセンブリの外鞘が前記送達鞘から延びるように前記カテー
    テル・アセンブリを延ばすステップであって、前記外鞘の端部が角度の付けられ
    る構成部分を含むステップと、 前記外鞘内部から内鞘を進めるステップであって、それによって前記外鞘が前
    記内鞘の接点と反対の位置で前記外科用部品に接するステップと、 前記内鞘が前記外科用部品を血管に対して堅固に押し付けるのに十分な圧力を
    前記外科用部品に加えるように、前記内鞘をさらに進めるステップと、 そこを通して固定具アセンブリが延びる、外科用部品および血管のアパーチャ
    を作成するために、前記内鞘内から挿入アセンブリを進めるステップと、 前記アパーチャを通して前記挿入アセンブリおよび前記固定具アセンブリを進
    めるステップと、 前記固定具アセンブリが前記外科用部品を血管に固定するように、前記挿入ア
    センブリおよび前記内鞘を引き戻すステップと、 を含む外科用部品固定方法。
  14. 【請求項１４】 そこを通して前記固定具アセンブリが延びる前記アパーチ
    ャを作成するために、前記アパーチャを介して前記挿入アセンブリおよび前記固
    定具アセンブリを進める前に、レーザ・ファイバ・アセンブリを活動化させるス
    テップをさらに含む請求項１３に記載のカテーテル・アセンブリを送達する方法
    。
  15. 【請求項１５】 そこを通して前記固定具アセンブリが延びる前記アパーチ
    ャを作成するために、前記アパーチャを通して前記挿入アセンブリおよび前記固
    定具アセンブリを進める前に、圧電デバイスを活動化させるステップをさらに含
    む請求項１３に記載のカテーテル・アセンブリを送達する方法。
  16. 【請求項１６】 前記挿入アセンブリおよび前記内鞘を引き戻した後に、前
    記カテーテル・アセンブリを前記血管内で別の位置へと操作するステップをさら
    に含む請求項１３に記載のカテーテル・アセンブリを送達する方法。
  17. 【請求項１７】 前記内鞘アセンブリおよび前記挿入アセンブリが、少なく
    とも１つの固定具アセンブリを収容するようになっている請求項７に記載のアセ
    ンブリ。
  18. 【請求項１８】 前記内鞘アセンブリおよび前記挿入アセンブリが、少なく
    とも２つの固定具アセンブリを収容するようになっており、前記少なくとも２つ
    の固定具アセンブリが、遠位−近位の方向で同一直線上に位置合わせされている
    請求項７に記載のアセンブリ。
  19. 【請求項１９】 前記内鞘アセンブリおよび前記挿入アセンブリが、外科用
    部品を血管に固定するために個々の固定具アセンブリを制御可能に送達する分与
    手段をさらに有する請求項１８に記載のアセンブリ。
  20. 【請求項２０】 前記少なくとも１つの固定具アセンブリが前記挿入アセン
    ブリの外側に位置付けられている請求項１７に記載のアセンブリ。
  21. 【請求項２１】 前記少なくとも１つの固定具アセンブリが前記挿入アセン
    ブリの内側に位置付けられている請求項１７に記載のアセンブリ。
  22. 【請求項２２】 前記挿入アセンブリおよび前記固定具アセンブリが、前記
    アパーチャを通して同時に進められる請求項１３に記載の外科用部品を血管に固
    定する方法。
  23. 【請求項２３】 前記アパーチャを通しての前記挿入アセンブリの前進が、
    前記アパーチャを通しての前記固定具アセンブリの前進に先立って行われる請求
    項１３に記載の外科用部品を血管に固定する方法。
  24. 【請求項２４】 手術処置中に外科用部品を血管に固定するために使用する
    アセンブリであって、 そこを通して手術用デバイスを血管内の所望の位置に進める内鞘アセンブリ、
    および該内鞘アセンブリを取り囲む外鞘アセンブリを有する送達カテーテル・ア
    センブリであって、手術処置中の所定時間に前記内鞘アセンブリと前記外鞘アセ
    ンブリの少なくとも一方が角度の付けられる構成部分を含む送達カテーテル・ア
    センブリと、 外科用部品を血管に固定するための、前記内鞘アセンブリ内に位置付けられた
    挿入アセンブリと、 前記内鞘アセンブリ内に位置付けられた少なくとも２つの固定具アセンブリと
    を有するアセンブリ。
  25. 【請求項２５】 前記少なくとも２つの固定具アセンブリがそれぞれ、遠位
    端に拡張先端をさらに備える請求項２４に記載のアセンブリ。
  26. 【請求項２６】 前記少なくとも２つの固定アセンブリが、取外し可能な手
    段によって互いに取り付けられている請求項２４に記載のアセンブリ。
  27. 【請求項２７】 前記取外し可能な手段が、機械的な力、電気パルス、熱、
    一時的接続膜の溶解、および一時的接続膜のせん断の少なくとも１つを含む請求
    項２６に記載のアセンブリ。
  28. 【請求項２８】 外科用部品を血管に固定する方法であって、 進入部位で血管内に前記外科用部品を挿入するステップと、 進入部位から離れた血管内の位置に前記外科用部品を移動させるステップと、 固定手段によって血管内部で前記外科用部品を定位に保持するステップと、 送達カテーテルを血管内に挿入するステップであって、該送達カテーテルが固
    定アセンブリを含んでいるステップと、 前記外科用部品近傍の位置に前記送達カテーテルを操舵するステップと、 前記外科用部品を血管に取り付けるために前記固定アセンブリを配置するステ
    ップと、 前記外科用部品を血管に固定するように前記固定具アセンブリを操作するステ
    ップと、 前記送達カテーテルを血管から取り出すステップと、 を含む外科用部品を血管に固定する方法。
  29. 【請求項２９】 前記外科用部品が前記送達カテーテル内に含まれている請
    求項２８に記載の方法。
  30. 【請求項３０】 挿入アセンブリが前記送達カテーテル内に含まれている請
    求項２８に記載の方法。
  31. 【請求項３１】 前記挿入アセンブリが、前記外科用部品および血管にアパ
    ーチャを作成する請求項３０に記載の方法。
  32. 【請求項３２】 前記固定アセンブリが、前記挿入アセンブリの外側からア
    パーチャ内に挿入される請求項３０に記載の方法。
  33. 【請求項３３】 前記固定アセンブリが、前記挿入アセンブリの内側からア
    パーチャ内に挿入される請求項３０に記載の方法。
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