JP2003533542A - T細胞結合リガンド、それを含むペプチド構築物およびそれらの免疫障害を処置するための使用 - Google Patents

T細胞結合リガンド、それを含むペプチド構築物およびそれらの免疫障害を処置するための使用

Info

Publication number
JP2003533542A
JP2003533542A JP2001585542A JP2001585542A JP2003533542A JP 2003533542 A JP2003533542 A JP 2003533542A JP 2001585542 A JP2001585542 A JP 2001585542A JP 2001585542 A JP2001585542 A JP 2001585542A JP 2003533542 A JP2003533542 A JP 2003533542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
seq
hiv
construct
peptides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001585542A
Other languages
English (en)
Inventor
ジマーマン,ダニエル・エス
サリン,プレム・エス
Original Assignee
セル−サイ・コーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セル−サイ・コーポレーシヨン filed Critical セル−サイ・コーポレーシヨン
Publication of JP2003533542A publication Critical patent/JP2003533542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/16011Human Immunodeficiency Virus, HIV
    • C12N2740/16211Human Immunodeficiency Virus, HIV concerning HIV gagpol
    • C12N2740/16222New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 135〜149でMHCクラスIIβ鎖のアスパラギン(N)アミノ酸残基135をアスパラギン酸(D)に置き換えることにより得た誘導化ペプチド、(ペプチドG')(DGQEEKAGVVSTGLI)配列番号1は、直接または抗原性ペプチドにスペーサーを介して抗原性ペプチドに共有結合させて、抗原性ペプチドに暴露されたか、または抗原性ペプチド(抗原性ペプチドを含むタンパク質の一部として)に暴露される危険性がある個体の免疫応答を適当に上げ、そして強化することができるT細胞結合リガンドを提供する。AIDSの処置または防止に、ペプチドG'は配列番号5のような改変-HGP-30抗原性ペプチドに共有結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) (1)発明の分野 本発明は、ヒトおよび他の哺乳動物の免疫系の調節に有用なペプチド構築物、
およびT細胞結合リガンド(TCBL)を疾患に関係する抗原性ペプチドに連結して
ペプチド結合物を形成する時、CD4関連Tヘルパー細胞応答を支配するためのTCB
Lとして有用なペプチドに関する。より詳細には本発明は、以前に免疫原性ペプ
チド構築物を形成するためにT細胞結合リガンドとして使用されたペプチドG(
MHC IIβ鎖(135−149)の誘導体 に由来する15merペプチド配列)に関し、この
誘導体は非誘導化ペプチドGを使用した同じペプチド結合物に比べて免疫原性ペ
プチド構築物の免疫応答を強化する。特に本発明は、後天的免疫不全症候群(AI
DS)として知られている疾患の病原微生物であるヒト免疫不全ウイルス(HIV-1
)による感染に暴露されたか、またはその危険性のある患者の免疫系を賦活化す
るために有用な免疫組成物に関する。また本発明は他の特異的な免疫障害および
疾患を処置するための他のペプチド構築物、および個体の免疫系応答をモディフ
ァイするために個体を処置する方法に関する。 (2)従来技術の検討 本発明者の1人は、以前に免疫学的に活性なクラスの、そして1以上のT細胞
結合リガンドと抗原性ペプチドを連結することにより得られる診断用ペプチド構
築物を見いだした。これらのペプチド構築物は、例えば米国特許第5,652,342号
明細書に記載され、その開示内容は全部、引用により本明細書に編入する。これ
らのペプチド構築物は前述の特許の譲受人により、新たに作られた表現「リガン
ドエピトープ抗原提示系(Ligand Epitope Antigen Presentation System)」に
ついて当字語化された商標名であるL.E.A.P.S(商標)と呼ばれた。より最近で
は、L.E.A.P.S技法に基づく特別なクラスのペプチド構築物が、例えばHIV-1(例
えばSN 08/695,304)、HSV(例えばPCT/US98/20681)、自己免疫疾患(例えばSN
60/161,734)を含む多数の特異的な免疫障害のために開発され、その開示内容は
全部、引用により本明細書に編入する。
【0002】 これらの以前の特許明細書に記載されているように、T細胞結合リガンドをペ
プチドエピトープに連結することは、免疫応答(例えば細胞性(TH1)-CD4関連TH
1または抗体(TH2))の性質を改変させることができた。さらに特定の複合化(conj
ugated)ペプチドに由来する抗体は、通例のペプチド−KLH結合物を使用して調製
した抗体よりも自然な分子をより良く認識できたことが示された。複合ペプチド
(「ペプチド構築物」とも呼ぶ)により誘導される抗体はより広い特異性を有す
るので、それらは遊離の直線状ペプチド中だけではなく、自然な分子中のペプチ
ドエピトープも認識したことが示された。KLHへ結合したペプチドの使用は天然
分子のエピトープを認識することができない場合があった。
【0003】 上記のペプチド構築物のT細胞結合リガンド部分の例として、残基135−149(
ペプチドG)に由来するMHCクラスIIβの部分を使用し、そして良好な結果を達
成した。ペプチドGを使用して形成したペプチド構築物の長期安定性は、生理食
塩水(0.15M NaCl、pH7.4)または注射用水(WFI)に0.5〜2.0mg/ml濃度で溶解
し、そして調製後直ちに凍結保存した構築物で成し遂げられた。ペプチド構築物
は特に一般的なよりアルカリ性(高い)pHで脱アミノ反応を被りがちであること
が注目された(数時間から数日間にわたり、そして7.4〜4.5のpHで2〜8℃の温
度、すなわち冷蔵;または18〜25℃、すなわち室温;または40℃、すなわち加温
に維持した上記構築物溶液に適用したHPLC法を使用して)。脱アミノ化はアミノ
末端で観察され、そしてN末端にイソアスパラギン酸またはアスパラギン酸残基
のいずれかを生じた。
【0004】 したがって複合ペプチドの長期安定性におけるさらなる改善は、これら免疫調
節物質の価値を強化するために望ましい。さらに個体の免疫系を調節するための
この改変されたTCBLおよび他のTCBLに基づく新規なペプチド構築物が望ましい。 発明の要約 本発明は、一部分、AsnをAspで置き換えてペプチドG'(Asp Gly Gln Glu Glu
Lys Ala Gly Val Val Ser Thr Gly Leu Ile−配列番号1)を形成することによ
り得られるペプチドG(Asn Gly Gln Glu Glu Lys Ala Gly Val Val Ser Thr Gl
y Leu Ile−配列番号2)の改変体が、ペプチド複合物の長期安定性の問題を克
服し、そして大変驚くべきことにはすでに記載した複合ペプチド(L.E.A.P.S構
築物)の免疫応答、特にCD4関連(細胞性)応答も強化するという知見に基づく
【0005】 したがって1つの観点では、本発明はペプチド構築物に存在する抗原性ペプチ
ドに対するTh1応答を上げる(mount)ように宿主を向けることによる免疫学的活
性を有する複合ペプチドの形成に、TCBLとして有用な配列番号1を有する新規ペ
プチドを提供する。
【0006】 別の観点によれば、本発明はまた配列番号1を有するペプチドを直接的にまた
は好ましくは二価の連結基を介して抗原性ペプチドに共有的に結合することによ
り得る複合ペプチド構築物も提供する。
【0007】 本発明のさらに別の観点によれば、上記に挙げたペプチド構築物および医薬的
に許容されるキャリアーから得る薬理学的に効果的な組成物が提供する。
【0008】 さらに本発明の別の観点では、ペプチドJ(Asp Leu Leu Lys Asn Gly Glu Ar
g Ile Glu Lys Val Glu −配列番号34)を、種々の抗原性のガンMuc1ペプチド
、CEAペプチドおよびその他に連結することにより得られ、そして必要な個体の
免疫応答を調節するために有用な新規ペプチド構築物が提供される。
【0009】 本発明は、患者に治療に効果的な量のペプチド構築物を投与することにより、
免疫学的障害に罹っている患者を処置する方法も提供し、ここで配列番号1また
は配列番号4を有するペプチドが免疫学的障害に関係する抗原性ペプチドに共有
的に結合している。
【0010】 具体的な態様に従い本発明は、一緒に共有結合した配列番号1を有する第1の
T細胞特異的結合ペプチドおよび第2ペプチドを含んで成り、ここで第2ペプチ
ドは約25から約37アミノ酸の抗原性ペプチドであり(これは今後「改変HGP-30」
と呼ぶ)、そして必要なヒトに投与した時にTH1関連抗体を優先的に誘導するこ
とができる。抗原性または第2ペプチドは、HIV-1のp17gagタンパク質と配列同
一性を有し(自然に存在する変異体およびそれらの対立遺伝子を含む)、ここで
このペプチドはHIV-1のp17gagタンパク質の残基76〜83から選択されるアミノ酸
残基から始まり、そして残基107〜112から選択されるアミノ酸残基で終わる配列
を有する。特に上記同時係属出願SN 08/695,304または同時係属出願SN 08/695,3
01号明細書に開示された第2または抗原性ペプチドは、その開示内容を引用によ
り全部、本明細書に編入する。
【0011】 本発明の複合ペプチド中のT細胞特異的結合分子として使用されるペプチドG
'は、ヘルパーT細胞、Th、サプレッサーT細胞、Ts、細胞傷害性T細胞、CTL
等のようなT細胞の特異的なクラスまたはサブクラスに特異的に結合するか、ま
たは少なくとも優先的に結合する。
【0012】 本発明のペプチド構築物を形成するために使用する第2または抗原性ペプチド
は、例えば限定するわけではないが単純ヘルペスウイルス(HSV)、マラリア、
結核、ガン、AIDS,アレルギー、自己免疫疾患(関節炎、Graves病、多発性硬化
症(MS)、心筋炎、糖尿病、狼瘡等のような)に関係するペプチドを含む上記の
特許または同時係属出願で挙げた任意の抗原性ペプチドを含む任意の既知のまた
は実質的に見いだされた抗原性ペプチドでよい。
【0013】 本発明の好適な観点によれば、抗原性ペプチドはヒト免疫不全ウイルス(HIV-
1)のp17の部分、そして特に以下の代表的な場合により示されるアミノ酸配列:
【0014】
【表1】
【0015】 のような残基76〜112の範囲に延びる約25〜37アミノ酸のペプチドである。
【0016】 任意のこれらの改変HGP-30の配列において、約25〜約37アミノ酸の全長を維持
しながら、残基76〜112に由来する配列中に1以上のさらなるアミノ酸をN-また
はC-末端のいずれかに付けてもよく、そして同様に1以上のアミノ酸をいずれ
かの末端から削除してもよいと考えられる。
【0017】 本発明での使用に特に好適な抗原性ペプチドは、以下のアミノ酸配列
【0018】
【表2】
【0019】 配列番号6(時折、便宜的にm-HGP-30またはより簡単に“mH”と呼ぶことがある
)を有し、HGP-30の改変体を表す(米国特許第4,983,387号明細書を参照にされ
たい)。
【0020】 以下の検討では主にペプチドG'の配列を含む複合ペプチドおよび改変HGP-30
に関する配列に焦点をあてるが、他の抗原性ペプチド(HIV-1、HIV-2または他の
原因生物に由来してもしなくても)、または特定の疾患、障害または症状に関連
する抗原性ペプチドは類似の結果を期待して改変HGP-30の代わりに使用すること
ができると考えられる。
【0021】 ペプチドG'および改変HGP-30から形成された複合ペプチドは、前述の米国特
許第5,652,342号明細書により全般的に開示されているような広いスペクトルの
抗体を誘導する他の複合ペプチドで以前に見られた利点を提供するが、さらに所
望のアイソタイプに対する応答をモディファイすることができるCTLエピトープ
を包含する第2または抗原性ペプチドからもたらされると考えられる望ましいTH
1特異性も提供する。
【0022】 また本発明は、ヒト個体においてヒト免疫不全ウイルス、HIV-1に対する感染
に対して免疫感作を誘導するために、そのような抗原−ペプチドG'構築物(便
宜的に「ヘテロ複合体」と呼ぶことがある)を含む医薬的に効果的な組成物にも
関する。そのような組成物は本発明のヘテロ複合体に加えて、好ましくは適当な
免疫学的アジュバント(1つまたは複数)を含むだろう。
【0023】 同様に、本発明は必要なヒト患者に治療的または予防的に効果的な量の上記ヘ
テロ官能性複合体を投与することによる、HIV-1感染および後天性免疫不全症候
群(AIDS)を処置または防止するためのそのようなヘテロ複合体およびそれを含
む医薬的に効果的な組成物の使用に関する。発明の詳細な記述および好適な態様 本出願で開示するペプチドに関して、それらのアミノ酸配列を1文字および3
文字識別記号で以下のように説明する:
【0024】
【表3】
【0025】 特に本発明の1つの具体的な態様に従い、AIDSウイルスに暴露された、感染し
た、または暴露される危険性がある個体の免疫系の向上に有用なペプチド構築物
に関して、本発明で有用な抗原性ペプチドは、以下の例示的事例で表すように、
より長いまたは短い抗原性ペプチドの例を含め一般に約25から37アミノ酸残基の
間となるだろう:
【0026】
【表4】
【0027】 以下の配列を有するm-HGP-30(mH)は、特に好適である:
【0028】
【表5】
【0029】 または、対応する1文字識別名を使用して:
【0030】
【表6】
【0031】 抗原性ペプチドの任意の上記アミノ酸配列において、所望する生物学的活性に
悪い効果を及ぼさない特別なアミノ酸の変化も意図し、そして本発明の範囲に含
めると理解すべきである。特に前述の配列はHIV-1の特別な変異体、すなわちHIV
- SF2(実際に、自然なCys86配列のSer86同族体)に基づくが、この目的のHIV-1
の領域は一般的に公平に高度に保存されており、1から数個(例えば最高約10個
)のアミノ酸の変異を含む他の自然に存在する、および自然に発生する変異体は
目的の配列内にあると認識される。そのような自然な、および自然に発生するア
ミノ酸変異は特別に企図し、そして特定の場合ではその配列がHIV-1の自然な、
および自然に発生する変異体の2以上に相当し得るペプチドの混合物を使用する
ことが有利となり得る。
【0032】 さらに当該技術分野では十分に認識されているように、例えば特異的な結合部
位を提供するために、またはペプチドの標識、例えば放射活性または蛍光タグを
導入する目的で特別なアミノ酸置換を順序正しく作成することがしばしば有利で
ある。そのような「計画された」アミノ酸配列も本発明の抗原性ペプチド(例え
ば改変HGP-30)の範囲内である。
【0033】 本発明の複合ペプチド中の第2ペプチドとして使用するために、改変HGP-30抗
原性ペプチドの範囲内に具体的に含まれるHIV-1の種々のコンセンサス配列の例
には、例えば以下の「HIV-1配列データベース、ヒトレトロウイルスおよびAIDS
1996:核酸およびアミノ酸配列の収集および分析(HIV-1 Sequence Database,Hu
man Retroviruses and AIDS 1996:A Compilation and Analysis of Nucleic Aci
d and Amino Acid Sequence)」、G.Mayer,et al.,編集、理論生物学および生物
物理学グループ、ロスアラモス国立研究所、ロスアラモス、ニューメキシコ州、
1996年12月、およびそれらの後の毎年の更新から取ったものを含む。ロアーケー
スの文字は、対立遺伝子変異から生じる可能性のある、またはすでに述べられた
アミノ酸変異性、遺伝子ドリフトおよび特にコンセンサス配列の突然変異を表し
;“?"記号の存在は公開時にコンセンサス配列のその位置のアミノ酸について
コンセンサスに基づく合意がなかったことを反映している:
【0034】
【表7】
【0035】 種々のサブタイプを越えて目的の領域にわたり「最も可能性のある」配列も、
以下のように1996年の刊行物に与えられている: KSL FNT VAV LYC VHQ RIE VKD TKE ALD K.. ... ...配列番号15 これら各サブタイプ内の特別な種の配列および同定が公開されている技術文献
から入手可能であり、それらには1996、Myers,et al.、公開、同上だけでなく、
また、ヒトレトロウイルスおよびAIDS 1999:核酸およびアミノ酸配列の収集お
よび分析(Human Retroviruses and AIDS 1999:A Compilation and Analysis of
Nucleic Acid and Amino Acid Sequence)、CL Kuiken,et al.,編集、理論生物
学および生物物理学グループ、ロスアラモス国立研究所、ロスアラモス、ニュー
メキシコ州、1999年を含む他の例年のロスアラモスの概論を含む。「HIV-1配列
データベース、1998/1999 HIV-1 およびSIV配列」のようなこれらのデータベー
スは、インターネットのウェッブサイト(URL):http://hiv-web-lanl.govから
利用可能であり、これは:http://hiv-web-lanl.gov/ALIGN CURRENT/00get alig
n.cgi(これは多くの異なるHIV-1のサブタイプに関する配列を含む)へのリンク
を含み、この開示は引用により本明細書に編入し、そしてそのコピーは本明細書
に添付する。
【0036】 コンセンサスA、コンセンサスB、コンセンサスC、コンセンサスDならびに
コンセンサスF、コンセンサスG、コンセンサスH、コンセンサスO内の任意の
これらのまたは他の自然に発生する種は現在知られているかまたは存在するか、
あるいは後に発見されるかまたは生じるものであっても、本発明のペプチド構築
物内の改変HGP-30抗原性ペプチドとして使用することができる。当該技術分野で
はこれらの種々のコンセンサス配列が一般には世界の異なる地域に由来し、そし
て広がり、しかもしばしばHIV-1ウイルスの「クレード」(「サブタイプ」として
も知られている)と呼ばれていることは周知である。
【0037】 改変HGP-30のこれら代表的クレードには、以下のコンセンサス配列(ここで文
字表示は一般に上記のコンセンサス配列に対応する)およびそれらの対立遺伝子
変異を含む:
【0038】
【表8】
【0039】 上記に並べたコンセンサス配列および種々のコンセンサス配列に関する種から
分かるように、gagタンパク質配列中のHIV-1サブタイプ間には幾らかの変異があ
る。さらに異なるHIV-1株間のアミノ酸の具体的な番号においてかなりの変化が
ある。本明細書では配列の番号付けはクレードB HIV-1株SF2またはMN(最近、M
NCGに修正された)の配列に基づくが:重要であるのはHIV-1サブタイプ間で観察
される変異を可能とするアミノ酸配列自体である。上記の配列および添付の技術
文献は、本発明の抗原性改変HGP-30ペプチドおよびそれらに基づく複合ペプチド
を作成することができる種類のアミノ酸変化の具体的説明である。
【0040】 特にHIV-1 SF2(クレードB)は、残基76〜残基112の領域に以下の配列を有す
る:
【0041】
【表9】
【0042】 一方、HIV-1 MNCG(クレードB)は、残基76〜残基112の領域に以下の配列を有
する:
【0043】
【表10】
【0044】 種々のHIV-1株間のアミノ酸配列における変異に加えて、N-末端およびC-末
端のアミノ酸配列は遊離酸(アミノまたはカルボキシル基)として、あるいはそ
れらの塩、エステル、エーテルまたはアミドとして存在できると考えられる。特
にC-末端でのアミド末端基およびN-末端またはC-末端でのアセチル化、例え
ばミリスチル等は、ペプチドの免疫学的特性に影響を及ぼすことなくしばしば有
用となる。
【0045】 複合ペプチドおよびそれらの構成成分は、例えばMerrifield,R.B.,1963,J.of
Am.Chem.Soc.,85:2149-2154に記載されている固相ペプチド合成のようなタンパ
ク質を合成するための通例の方法により調製することができる。本発明の新規な
ペプチド構築物またはそれらのペプチド成分を遺伝子操作法により生成すること
も本発明の範囲内であり、そして当該技術の範囲内である。
【0046】 本発明では、上記の改変HGP-30抗原性ペプチドをペプチドG'に共有結合する
【0047】 改変HGP-30エピトープに基づく抗原性ペプチドをペプチドG'に連結すること
により調製されるペプチド構築物は、TH1に特徴的な抗体IgG2a(マウス)または
IgG3(ヒト)の誘導の多数の例により証明されるように、望ましいTH1応答に向
けることができるHIV-1に対する免疫応答を誘導することが発明者により示され
た。ペプチドG'および第2の改変HGP-30ペプチドの順序は通常、重要ではなく
、そして逆でもよい。例えば改変HGP-30(B)をG'に連結すると、ペプチド構
築物は配列G'-BまたはB-G'を有することができる。またペプチドG'および
改変HGP-30を互いに直接カップリングすることができるが、小さいリンカー配列
またはより大きなヘテロリンカー分子を2つのペプチドをカップリングさせるた
めに使用してもよい。例えばスペーサーとして、1または数個、最高約5個、好
ましくは最高約3または4個のグリシンのような天然アミノ酸を使用してペプチ
ドを連結することができる。好適なスペーサーペプチドには例えばGGGおよびGGG
GSを含むが、スペーサーはより大きくまたは小さくてもよく、そしてアミノ酸グ
リシンの外にGGGGSのように他の分子またはアミノ酸を含むように変えてもよい
。2以上のペプチドまたはタンパク質または均等なDNA配列を共有結合するため
に使用できる他の既知のスペーサーの例には、例えばGGGSGGGS(配列番号93)
;GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号94);GGGGSS(配列番号28);GGGGSGGGGSGG
(配列番号29);GGGSGTGSGSGS(配列番号30);GGGGSGGGGSGGGS(配列番号
31);KGKGKGL(配列番号32)およびVAKLEAKVAKLEAKGKGKY(配列番号33)
を含む。
【0048】 ヘテロリンカーの例として、例えばN-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルチオ)
プロピオネート(SPDP)、m-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシ-スクシンイミ
ド(MBS)ならびに限定するわけではないが前述の米国特許第5,652,342号明細書
に開示されているものを含むペプチドを連結するために使用される他の試薬を挙
げることができる。
【0049】 本発明のペプチド構築物の投与は単独で、または他の治療と併せて行うことが
できる。本発明のペプチド構築物と併せて使用することができる他の治療の例は
、HIV-1による感染に関する(予防的または治療的)処置の場合には、例えばプ
ロテアーゼインヒビター、逆転写酵素インヒビター、亜鉛結合インヒビター等を
含む。
【0050】 本発明のペプチド構築物は、式(I): ペプチドG'−x−P★ (I) 式中、ペプチドG'は配列番号1を有するペプチドであり、 xは、直接結合または二価の連結基であり:そして P★は、AIDS、特にHIV-1に関連する抗原性ペプチドである、 により表すことができる。
【0051】 式(I)の複合ペプチドは、HIV-1による感染を防止または感染の見込みを下げ
るために免疫応答を予防的に支配するために(例えばCD4に向けられた免疫応答
に)、あるいはHIV-1に感染した個体において免疫応答を治療的に支配するため
に(例えばTH1に向けられる免疫応答に)、恐らくは他の治療と併せてウイルス
負荷量を下げ、そしてHIV-1による感染を防御または治癒するために使用するこ
とができる。ペプチド構築物は免疫応答を予防的に支配してTH1(細胞性)、TH2
(抗体)または混合TH1/TH2支配免疫応答を誘導し、HIV-1による感染を防止また
は下げるか、あるいはHIV-1感染個体において免疫応答を治療的に支配してAIDS
ウイルスに対するTH1、例えばCD4+、TH2または混合TH1/TH2支配免疫応答を誘導
し、恐らくは他の治療と併せてウイルス負荷量を下げ、そしてHIV-1による感染
を防御または治癒するために使用することができる。
【0052】 本発明のペプチド構築物は、1以上の医薬的に許容されるキャリアーまたはア
ジュバントと一緒に免疫調節組成物の成分としても予防的または治療的のいずれ
かで使用できる。予防的な使用に提供される時、免疫調節組成物はHIV-1による
感染の兆候前に提供される。組成物の予防的投与は、哺乳動物においてHIV-1を
防止または弱毒化することに役立つはずである。好適な態様では、HIV-1の高い
危険性があるヒトは、本発明のペプチド複合体をそのままで、または免疫調節組
成物の成分として用いて予防的に処置される。治療的に提供される時、ペプチド
複合体またはそれを含む組成物は、HIV-1に感染した患者自身のHIV-1抗原に対す
る免疫応答を強化するために提供される。
【0053】 ペプチド構築物は、AIDSウイルスに暴露された個体の処置の場合には、好まし
くは疾患症状およびウイルス負荷量が高度に活性なアンチレトロウイルス療法(
Highly Active AntiRetroviral therapy:HAART)により低下したかまたは安定化
された後に投与される。
【0054】 免疫原性ペプチド構築物は純粋または実質的に純粋な状態で投与することが可
能であるが、医薬的組成物、製剤または調製物として与えることが好ましい。
【0055】 本発明の製剤は臨床的およびヒトの使用のための両方に、上記の複合ペプチド
を1以上の医薬的に許容されるキャリアーおよび場合により他の治療用材料、特
に治療用の免疫学用アジュバントと一緒に含んで成る。キャリアー(1つまたは
複数)は製剤の他の材料と適合するという意味で「許容され得る」ものであり、
そしてそれらの受容体に有害であってはならない。製剤は都合よく単位剤形で与
えられ、そして製剤分野で周知な任意の方法により調製することができる。
【0056】 一般に製薬は液体キャリアーまたは微細に分割された固体キャリアーまたは両
方を用いて、有効成分と均一に、しかも完全に一緒になるように調製され、そし
て必要ならば生成物を所望の製剤とする。
【0057】 静脈内、筋肉内、皮下または腹腔内投与に適する製剤は、好ましくは受容体の
血液と等張である溶液を含む有効成分(1つまたは複数)の滅菌水溶液を都合よ
く含んで成る。そのような製剤は、固体の有効成分を、塩化ナトリウム(例えば
0.1〜2.0M)、グリシン等のような生理学的に適合性のある物質を含み、そして
生理学的条件に適合するpHを有する水に溶解して水溶液を生成し、そして溶液を
滅菌することにより都合よく調製することができる。これらは単位または多回用
量容器中、例えば密閉したアンプルまたはバイアルで与えることができる。
【0058】 本発明の製剤は安定化剤または賦形剤を包含することができる。具体的に説明
される賦形剤には、単独または混合物のいずれかとして使用され得るポリエチレ
ングリコール、グリセロール、タンパク質、サッカライド、アミノ酸、無機酸お
よび有機酸を含む。これらの賦形剤は使用する時、免疫原の重量部あたり好まし
くは約0.1〜約10,000重量部の量で包含される。2以上の安定化剤を使用する場
合、それら総量は、好ましくは上記に特定する範囲内である。これら賦形剤は適
切な濃度およびpHで水溶液中にて使用する。そのような水溶液の具体的な浸透圧
は、一般に約0.1〜約3.0オスモルの範囲 、好ましくは約0.8〜約1.2の範囲であ
る。水溶液のpHは約5.0から約9.0の範囲内、好ましくは6〜8の範囲内に調整す
る。本発明の免疫原性複合ペプチドの配合には、吸着防止剤を使用してもよい。
【0059】 さらなる製薬学的方法を使用して作用期間を制御することができる。放出制御
調製物は複合ペプチドを複合化または吸着するポリマーの使用を介して達成する
ことができる。制御された送達は、適当な高分子(例えばポリエステル、ポリア
ミノ酸、ポリビニル、ピロリドン、エチレンビニルアセテート、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースまたは硫酸プロタミン)および高分子の濃度な
らびに放出を制御するための組み込み法を選択することにより行うことができる
【0060】 放出制御調製物による作用期間を制御するための別の可能な方法は、複合ペプ
チドをポリエステル、ポリアミノ酸、ヒドロゲル、ポリ(乳酸)またはエチレン
ビニルアセテートコポリマーのようなポリマー性材料の粒子中に組み込むことで
ある。
【0061】 あるいはこれらの作用物質をポリマー性材料の粒子に組み込む代わりに、これ
らの材料を例えばコアセルベーション法により、または界面重合法により調製し
たミクロカプセル、例えばそれぞれヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン
-マイクロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセルに封入
するか、あるいはコロイド状ドラッグデリバリーシステム、例えばリポソーム、
アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およびナノカプセ
ルに、またはマクロエマルジョンに封入することが可能である。
【0062】 経口調製物を望む時、組成物は中でもラクトース、シュクロース、澱粉、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム、結晶質セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナトリウムまたはアラビアゴム
のような典型的なキャリアーと合わせることができる。
【0063】 本発明のペプチド構築物はキット、単独または上記のような医薬的組成物の状
態で供給することができる。
【0064】 ペプチド構築物およびそれを含む免疫調節組成物の投与は、常法により行うこ
とができる。例えば免疫原性ペプチド構築物は、塩水または水のような適当な希
釈剤中で、あるいは完全もしくは不完全アジュバント中で使用することができる
。免疫原は、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、鼻、経口、直腸、膣等のような免
疫系の刺激に適当な任意の経路により投与することができる。免疫原は、例えば
HIV-1抗原に対するCD4+またはCD8+ T細胞および/または抗体の有意な力価が得
られるまで、1回または周期的な間隔で投与することができる。特に本発明の抗
原性ペプチド構築物は、TH1関連抗体および他の観点のTH1免疫応答を誘導する。
そのような細胞の存在は、免疫原に適用されることに反応してTH-1(例えばIFN-
γ、IL-2)、またはTH-2(IL-4、IL-10)に特異的なサイトカイン分泌を測定す
ることにより評価することができる。血清中の抗体は通例のイムノアッセイを使
用して検出することができる。
【0065】 上記のように本発明のペプチド構築物およびそれを含む免疫調節組成物の投与
は、予防的または治療的目的のいずれかであることができる。予防的に提供され
る時、免疫原は任意の兆候前、あるいはHIV-1、または特に発症の有意な危険性
がある患者において他の疾患を引き起こす生物による任意の症状の前に提供され
る。免疫原の予防的投与は、HIV-1またはヒトもしくは他の動物において複合ペ
プチドの抗原性ペプチド成分に関連する他の疾患もしくは症状を防止または弱め
るために役立つ。治療的に提供される時、免疫原は疾患の発症時(またはその後
)または疾患の任意の症状の発症時に提供される。免疫原の治療的投与は疾患を
弱めるために役立つ。
【0066】 本発明は、必要なヒト患者に式(I)(式中、抗原性ペプチドP★はAIDSに関
連する抗原、特に前に記載したp17に由来する抗原性ペプチドの1つ)のペプチ
ド構築物ような、治療に効果的な量の本発明のペプチド構築物を投与することに
より、HIV-1の感染により引き起こされるヒト後天的免疫不全症候群(AIDS)を
処置または防止する方法に関する。
【0067】 同様に他の疾患、状態または障害の処置に関して、抗原性ペプチドP★は例え
ば米国特許第5,652,342号明細書または上記の任意の他の係属出願に記載されて
いるような特定の疾患、障害または症状を伴うかまたは引き起こす抗原性ペプチ
ドから、あるいは疾患を伴うかまたは疾患を引き起こす任意の他の多数の既知の
抗原性ペプチドから選択されるだろう。
【0068】 これに関して、以下の式(II)のペプチド構築物も本発明により提供される: P1−x−P2 (II) 式中、P1は、配列番号1または配列番号34を有するペプチドを表し; xは、直接結合または二価の連結基を表し;そして P2は、免疫障害、自己免疫疾患および状態を含む疾患に関連するペプ
チドを表す。
【0069】 P2により表される他の抗原性ペプチドの非限定的例には、例えばペプチドMy: DSA FDV LSF TAE EKA GVY K (配列番号42) のような自己免疫心筋炎に関連する免疫原性ペプチド; 癌、特に配列 APD TRP AP(配列番号43)を有するM1a;配列 STA PPA HGV(
配列番号44)を有するM1b;配列 GVT SAP DTR PAP GST APP AH(配列番号45
)を有するM1cのようなMuc1に関連する抗原性ペプチド; 例えば
【0070】
【表11】
【0071】 のようなCEA抗原性ペプチド; 例えば
【0072】
【表12】
【0073】 のような単純ヘルペスウイルスに関連する抗原性ペプチド; すでに記載したものだけでなく、p24、GP41、GP120またはGP160にも関連する
ものも含むHIV-1に関連する抗原性ペプチドを挙げることができる。
【0074】 二価の連結基xは、直接結合または任意の二価の連結基またはすでに記載した
スペーサーであることができる。
【0075】 式(II)のよるペプチド構築物の例として、以下の代表例を挙げることができ
る:
【0076】
【表13】
【0077】
【表14】
【0078】
【表15】
【0079】
【表16】
【0080】 本発明によれば、複合ペプチドにより誘導される免疫応答は、TH1に特徴的な
抗体IgG2a(マウス)および恐らくはそれによるIgG3(ヒト)により示されるように
、少なくとも望ましいTH1応答に少なくとも優勢に向けられる。しかしこれらの
ペプチド構築物はTH1を誘導する免疫応答に加えて、TH2免疫応答、そして特に混
合TH1/TH2免疫応答も誘導することができる。
【0081】 したがって本発明の抗原性ペプチド構築物は、HSVによる感染の防止、または
感染した細胞の処置、および多くの他の感染性およびウイルス疾患または他の免
疫原性障害および状態に効力的な強力なワクチンを提供する。したがって本発明
は、HSVおよび種々の形態の癌のような特定の疾患または障害に関連する原因生
物に暴露される危険性がある、または暴露された患者を免疫感作するために使用
することができるそのようなワクチン組成物を提供する。
【0082】 したがって本発明は、抗原性ペプチド構築物を提供し、これは感染細胞を中和
および/または殺す強力なワクチンを提供する。したがって本発明のワクチンは
、種々の疾患(例えば細菌またはウイルスが引き起こす疾患、例えば単純ヘルペ
スウイルス、結核、糖尿病等)に暴露される危険性があるか、または暴露された
患者を免疫感作するために、ならびに、例えばアレルギー、喘息、心筋炎のよう
な自己免疫疾患等を含む抗原に暴露されることにより引き起こされる他の免疫障
害に使用することができる。
【0083】 本発明の方法においてワクチンとして使用する時、ワクチンは最も都合良くは
筋肉内、皮内、非経口、経口または皮下に注射することにより宿主に導入するこ
とができる。任意の通例の液体または固体賦形剤を使用することができ、これは
宿主に許容され、そして宿主に対していかなる悪い副作用も有することはなく、
またはワクチンに有害な効果を及ぼさない。リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)は
生理学的pH、例えばpH6.8〜7.2、好ましくはpH7でキャリアーとして単独で、ま
たは適当なアジュバントを用いて使用することができる。免疫原性ペプチド構築
物の濃度は、動物の前臨床試験では約0.2mlのような一般的には約0.1〜1ml、そ
してヒトでは約1mlのような約0.5ml〜約2mlの容量の臨床的媒質(例えば溶媒)
中で、注射あたり約25μg/kgのような約0.5〜200μg/kgで変動してよい。多回注
射が初期注射後に必要かもしれず、そして多回注射を与える時は、約2〜8週の
間隔で、または他の適当な時間間隔、例えば動物では約2週、そしてヒトでは約
8週で与えることができる。
【0084】 本発明のワクチン中の免疫原性ペプチド構築物の好適な濃度は、10〜25μg/kg
の範囲であることができるが、より高いまたは低い用量を必要に応じて投与する
ことができる。
【0085】
【実施例】実施例1 この実施例は、類似のペプチド構築物および従来のペプチド-免疫原性キャリ
アー構築物と比べて、本発明のペプチド構築物の向上した生物学的活性を示す。 I.ペプチド ペプチド構築物は、T細胞結合リガンドとしてペプチドG'(配列番号1)、
ペプチドG(配列番号2)、β-マクログロブリン(38−50)の領域に由来するペ
プチドJ DLL KNG ERI EKV E 配列番号34、またはIL-β(
163−171)に由来するペプチドF VQG EES NDK 配列番号35のいずれかを使
用して、または通例の免疫原性キャリアータンパク質である、カサガイのヘモシ
アニン(KLH)(バイオシン:Biosyn)を使用して調製した。
【0086】 ペプチド構築物は、ペプチドJまたはペプチドFまたはペプチドG'またはペ
プチドGを使用して、配列番号6(mH)を有する改変HGP-30、またはHGP-30(YSVH
QRIDVKDTKEALEKIEEEQNKSKKKA)(配列番号36)およびスペーサーGGG(しかし類似
の結果は異なるスペーサー、例えばGGGS、GGGSGGGS(配列番号93)、GGGGSGGG
GSGGGGS(配列番号94);GGGSGGSS(配列番号95)、GGGGSGGGGS(配列番号
96)等も使用しても得られるだろう)を用いて調製する。
【0087】 したがって、この実施例で使用したペプチド構築物は以下の式を有する:
【0088】
【表17】
【0089】 ここで下線部分は、mH(配列番号6)を表す;および
【0090】
【表18】
【0091】 ここで二重下線部分は、HGP-30(配列番号36)を表す。
【0092】 このペプチドは例えばF-mocまたはt-Boc法および最初の8残基については二重
カップリング法を使用して合成することができる。通常ペプチドは、アミド形と
してカルボキシル末端を用いて合成される。すべてのペプチドは調製用HPLCを使
用して精製され、そして分析用HPLC、アミノ酸分析および質量分光光度計により
分析する。ペプチドはHPLC基準により95%よりも高い、通常は98%よりも高い純
度である。乾燥ペプチドは乾燥剤を用いてバイアル中で−8℃で保存する。 II.KLH複合体の調製 カサガイのヘモシアニン(KLH)(cGMPグレード、バイオシン)は、m-HGP-30(mH)
にグルタルアルデヒド結合法により1:1mgの重量比のペプチド対KLHを使用して結
合する。
【0093】 ペプチド構築物はいかなる結合工程も無しで1つのペプチドとして、またはT
細胞結合リガンドペプチド(G'、G、FまたはJ)および抗原性ペプチド(例
えばmHまたはHGP-30)をチオエーテル法を使用することによる結合により、また
は当業者には既知の他の結合法により合成することができる。
【0094】 最終生成物(ペプチド、ペプチド構築物、ペプチド-KLH対照)は、BCAタンパ
ク質あるいは他の適当なアッセイを使用してタンパク質またはペプチドについて
分析し、そして200から400μg/mlの間の総タンパク質またはペプチドを含むよう
に調整し、そして直ちに解凍し、そしてアジュバントISA-51(セピック:Seppic
)またはミクロ流動化MPL S/E(コリキサ:Corixa)と組み合わせて投与するた
めに適当なアリコート(例えば、1.5ml)中で凍結保存する(-20℃)。 III.免疫感作およびアッセイ手順 使用した手順は以下に記載する通りである。
【0095】 群のマウス(1群あたり5〜10匹の動物に指定した)は、1:1のアジュバン
ト(セピックのISA-51またはコリキサのミクロ流動化MPL S/E)で0.2mL中に乳化
した配列番号37、38および39のLEAPS構築物(25μg/用量)を、0および1
4日に免疫感作した。マウスは左または右耳にそれぞれ20μlの塩水またはmH(配
列番号16)(塩水中に25μg)を26日目に接種することにより遅延型過敏症(D
TH)により評価する。DTH応答は48時間後の耳の厚さの測定により決定し、そし
て対照の耳の厚さと比較して実験した耳の厚さ(mm)の増加として表す。個々の動
物の血清は抗体を測定するために28、42、63および77日に集める。個々の動物の
血清および群のプールは、示した選択した時点で特異的な抗-mH抗体、総抗体、I
gG、IgG2aおよびIgG3抗体アイソタイプおよび交差クレード力価について評価す
る。 IV.結果 G'-mH(配列番号37)、G-mH(配列番号38)、J-mH(配列番号39)、F-m
H(配列番号40)およびF-HGP-30(配列番号41)を用いた42日目の血液試験
のアイソタイプ分析の結果を表1に示す。G'構築物は有意により高いシグナル
を生じ、TH2アイソタイプ(IgG1)に比べてより高レベルのTH1に好ましいアイソ
タイプ(IgG2aおよびIgG2b)を示した。
【0096】 表2は上記動物に由来する血清のELISA抗体スクリーニングの結果を示すが、
試験血液は63日目に集め、そして交差クレード認識に関するものである。ELISA
用のマウス血清は1:200の希釈で使用した。ここでも明らかに構築物は元のmH(
クレードB)の外に他のクレードを認識するより高レベルの抗体を示すより高い
シグナルを提供する。
【0097】 アジュバントとしてMPL S/EまたはISA51のいずれかを使用したG-mH、G'-mHお
よびm-HGP-30/KLHの28日目の試験血液のプールに関するアイソタイプ分析は、表
3に示す。他の群の動物からのこれらの結果は表1の結果を確認し、そして好適
なアイソタイプに関するより高い終点力価を示すことによる考察が拡かった。
【0098】 表3で使用した同じ群からの42日目の試験血液のプールに関する交差クレード
分析を得、そして結果を表4に示す。明らかにG'構築物はTH2抗体アイソタイプ
(IgG1)に比べてより高レベルのTH1に好ましい抗体アイソタイプ(IgG2aおよび
IgG2b)を示すより高いシグナルを生じた。ここでも明らかにG'構築物は元のmH
(クレードB)の外に他のクレードを認識するより高レベルの抗体を示すより高
いシグナルを生じたが、KLH複合体ほど強力ではなかった。
【0099】 アジュバントとしてMPL S/EまたはISA51のいずれかを使用したG-mH、G'-mHお
よびmH/KLHからの42日目の試験血液のプールについて、TCBLまたはKLHキャリア
ーに関する特異的分析を行い(すべての血清は1:200の希釈でアッセイした)、
そして結果を表5に示す。これらの結果はG'複合体およびG複合体は、KLH複合
体とは対照的に送達賦形剤TCBLに対して最小の反応性を示した。この考察は、細
胞反応性の維持のための追加免疫間で、または治療用ワクチンとして、より頻繁
な間隔で必要なワクチンのような反復的に使用されるワクチンについて特に重要
である。実施例2 この実施例はLEAPS技術のさらなる「原理の証明」として、作用機作を示すた
めに計画する。この分析は関与する細胞のメカニズムおよびタイプについて、mH
を含むペプチドJ(配列番号39)およびmHを含むペプチドG'(配列番号37
)の使用に基づく。
【0100】 選択免疫グロブリン調製物は、米国海軍マラリアプログラムのStephan Hoffma
n博士から得た。これらの調製物は、抗体が認識するマーカーを保有する細胞タ
イプの消費により測定が可能となる特異化したモノクローナル抗体(抗CD4また
はCD8)を使用して調製した。これによりLEAPSペプチド構築物と反応する免疫系
の初期における種々の細胞性(例えばT-細胞)の関与の性質のある部分を決定
することができる。しかし新しい細胞が連続的に幹細胞から発生し、そして動物
は試薬に対して耐性となるので、これは一過性の出来事にすぎない。
【0101】 動物は配列番号37または配列番号39を有するペプチド構築物を用いた1日
目の初期免疫感作の5日前に、示した抗血清で前処置する。14日目の追加免疫感
作または26〜28日目のDHT前に前処置は行わない。次いでマウスは26日目に、左
および右耳にそれぞれ試験抗原または塩水(対照)を接種し、そしてDHT応答を2
8日目に測定する。試験および塩水対照の耳の間で耳に関する値の差異は、各群
5匹の動物について平均の標準誤差(sem)にしたがって算出し、そして結果を
プロットする(図1を参照にされたい)。また図1には、未処置動物および14日
目にのみ免疫感作した動物も示す。
【0102】 図1に示すようにこれらの初期の結果は、細胞に特異的な抗血清を消費試薬と
して使用した1次免疫感作に関しては(特異的な表面マーカーを含むマウスの機
能的細胞から排除するために使用した)、DTH応答について:(1)配列番号3
7構築物にはCD4+細胞の存在およびおそらく活性化が必要であるが、CD8+細胞は
そうではない、そして(2)MHCIと結合するβ-2-ミクログロブリンに由来するT
CBLを含む配列番号59の構築物は、CD8+細胞の存在およびおそらく活性化が必
要であるが、CD4+細胞はそうではないことを示している。DTH(遅延型過敏症)
のデータは、配列番号39および抗-CD8について0.05のt-試験で統計的に有為
である。抗-CD4を用いた配列番号37で前処置したマウスのDTHは、より弱いDTH
応答および少ない群のサイズから統計的有為性について、カットオフ限界のちょ
うど上であった。表6は同じDTHデータを示し、そしてさらなる実験の詳細を提
供する。実施例3 この実施例は実施例2と同様であるが、抗体のタイプについてより感度のある
ELISAを使用する。図2に示すように、配列番号37抗血清の消費は、対照動物
(未処置または正常ラットIgGで処置した)で検出した時、抗-CD4を用いた前処
置が検出されるべき抗体からいかなる抗体も完全に排除したので、統計的に有意
であった(p=0.002)。しかしこれは抗-CD8または正常ラットIgGを使用した前
処置では見られなかった。配列番号39に関する抗体データは、28日のこのタイ
プのMHC-I TCBL構築物では早過ぎて免疫原に対する抗体を検出することができな
いので示さない。
【0103】
【表19】
【0104】
【表20】
【0105】
【表21】
【0106】
【表22】
【0107】
【表23】
【0108】
【表24】
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/04 A61P 37/04 C07K 7/08 C07K 7/08 19/00 19/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C085 AA02 AA38 BA69 CC08 EE06 4H045 AA11 AA30 BA17 BA41 CA40 DA86 EA31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1の配列を有するペプチド。
  2. 【請求項2】 必要な患者に投与した時に細胞性免疫応答を誘導することが
    できるペプチド構築物であって、該ペプチド構築物は第1のT細胞特異的結合ペ
    プチドおよび第2のT細胞特異的結合ペプチドを含んで成り、該第1および第2
    ペプチドは異なる分子に由来し、そして一緒に共有結合されており、ここで第1
    のT細胞特異的結合ペプチドはT細胞の特異的なクラスまたはサブクラスに結合
    し、そして配列番号1の配列を有し、そして該第2のT細胞特異的ペプチドはTH
    1関連抗体を誘導することができる抗原性ペプチドであり、そして該第1および
    第2ペプチドは互いに直接的に、またはスペーサーを介して共有結合している、
    上記ペプチド構築物。
  3. 【請求項3】 抗原性ペプチドが、HIV-1のp17gagタンパク質と配列同一性
    を有するペプチドであり、ここで該ペプチドはHIV-のp17gagタンパク質の残基76
    〜83から選択される残基から選択されるアミノ酸残基から始まり、そして残基10
    7〜112から選択されるアミノ酸残基で終わる配列を有する、請求項2に記載のペ
    プチド構築物。
  4. 【請求項4】 配列番号37を有する請求項3に記載のペプチド構築物。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載のペプチド構築物および免疫原性キ
    ャリアーを含んで成る免疫原性組成物。
  6. 【請求項6】 配列番号37を有するペプチドおよび免疫原性キャリアーを
    含んで成る免疫原性組成物。
  7. 【請求項7】 免疫学的に効果的な量の請求項2または3に記載のペプチド
    構築物を細胞性免疫応答が必要な患者に投与することを含んで成る、ヒト患者に
    細胞性免疫応答を誘導する方法。
  8. 【請求項8】 ペプチド構築物が免疫応答アジュバントと組み合わせて投与
    される、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 AIDSウイルスに暴露された、または暴露される危険性がある
    ヒト患者の細胞性免疫応答を誘導する方法であって、該患者に免疫学的に効果的
    な量の配列番号37を有する複合ペプチドを投与することを含んで成る上記方法
JP2001585542A 2000-05-24 2001-05-24 T細胞結合リガンド、それを含むペプチド構築物およびそれらの免疫障害を処置するための使用 Pending JP2003533542A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20654800P 2000-05-24 2000-05-24
US60/206,548 2000-05-24
PCT/US2001/016793 WO2001089286A2 (en) 2000-05-24 2001-05-24 T cell binding ligand peptides, peptide constructs containing same and use thereof for treatment of immunological disorders

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003533542A true JP2003533542A (ja) 2003-11-11

Family

ID=22766866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001585542A Pending JP2003533542A (ja) 2000-05-24 2001-05-24 T細胞結合リガンド、それを含むペプチド構築物およびそれらの免疫障害を処置するための使用

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1311548A4 (ja)
JP (1) JP2003533542A (ja)
AU (1) AU2001264902A1 (ja)
WO (1) WO2001089286A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021519107A (ja) * 2018-03-23 2021-08-10 ガビッシュ−ガリラヤ バイオ アプリケーションズ リミテッド 膜結合型IL−10を発現する遺伝子的にリプログラミングされたTreg

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108342405A (zh) * 2017-01-23 2018-07-31 复旦大学 Il21融合蛋白及其制备方法和在制备靶向治疗肿瘤药物中的用途

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103239A (en) * 1996-08-09 2000-08-15 Cel-Sci Corporation Modified HGP-30 heteroconjugates, compositions and methods of use
IL128412A0 (en) * 1996-08-09 2000-01-31 Viral Technologies Inc Hiv p-17 peptide fragment, compositions containing and methods for producing and using same
EP1223958A4 (en) * 1999-10-27 2004-07-21 Cel Sci Corp PREPARATION METHODS AND COMPOUNDS OF PEPTIDE CONSTRUCTIONS CONCERNING THE TREATMENT OF AUTOIMMUNE AND. TRANSPLANTATION-RELATED "HOST VERSUS GRAFT" PATHOGENESE PROPERTIES

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021519107A (ja) * 2018-03-23 2021-08-10 ガビッシュ−ガリラヤ バイオ アプリケーションズ リミテッド 膜結合型IL−10を発現する遺伝子的にリプログラミングされたTreg
JP7404331B2 (ja) 2018-03-23 2023-12-25 ガビッシュ-ガリラヤ バイオ アプリケーションズ リミテッド 膜結合型IL-10をコードする核酸分子及びそれを発現する遺伝子的にリプログラミングされたTreg

Also Published As

Publication number Publication date
EP1311548A4 (en) 2005-01-19
WO2001089286A2 (en) 2001-11-29
EP1311548A1 (en) 2003-05-21
AU2001264902A1 (en) 2001-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI379839B (en) Aβ immunogenic peptide carrier conjugates and methods of producing same
TW200533681A (en) Immunogenic peptide carrier conjugates and methods of producing same
JPH03173830A (ja) ワクチン組成物
KR102077876B1 (ko) Crm197 담체 단백질에 커플링된 hiv gp41 펩티드를 포함하는 면역원성 화합물
Frangione-Beebe et al. Enhanced immunogenicity of a conformational epitope of human T-lymphotropic virus type 1 using a novel chimeric peptide
AU695450B2 (en) Peptomers with enhanced immunogenicity
JP2001518455A (ja) 単純疱疹ウイルスの処置のための免疫原性の複合ポリペプチド
EP1000163B1 (en) Pseudomonas exotoxin a-like chimeric immunogens
CA1262799A (en) Broad spectrum vaccine against gonorrhea
US6951647B2 (en) T cell binding ligand peptides and method of inducing a cellular immune response
EP0597838A1 (en) Vaccine compositions
AU733234B2 (en) Conjugated peptides, immunological reagent containing same and use thereof for treatment of immunological disorders
US6111068A (en) HIV-1 p-17 peptide fragments, compositions containing and methods for producing and using same
JP2003533542A (ja) T細胞結合リガンド、それを含むペプチド構築物およびそれらの免疫障害を処置するための使用
US4622223A (en) Broad spectrum vaccine against gonorrhea
AU731367B2 (en) HIV p-17 peptide fragment, compositions containing and methods for producing and using same
US20030162263A1 (en) Peptides derived from the superantigen (SAg) ENV protein of HERV-K18 and their use in obtaining SAG-inhibitory antibodies and in vaccination against SAG
JPH0748276A (ja) Hiv感染症予防ワクチンおよびその製造法
JPH05170797A (ja) 環状hiv主要中和決定基ペプチド