JPH03173830A - ワクチン組成物 - Google Patents

ワクチン組成物

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JPH03173830A
JPH03173830A JP2295159A JP29515990A JPH03173830A JP H03173830 A JPH03173830 A JP H03173830A JP 2295159 A JP2295159 A JP 2295159A JP 29515990 A JP29515990 A JP 29515990A JP H03173830 A JPH03173830 A JP H03173830A
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cell
epidope
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antigen
presenting
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JP2295159A
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Howard Etlinger
エトリンジャー,ハワード
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Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、宿主に病原体に対する強力な防御免疫応答を
惹起させる新規組成物、および該組成物を含有するワク
チンに関する。
[従来の技術] ある種の抗原は体液性免疫応答を生成させるにはTヘル
パー細胞とB細胞の協力を必要とすることが知られてい
る。このような抗原はT細胞エピドープおよびB細胞エ
ピドープを含有する。
Tヘルパー細胞エピドープはタンパク質または複合炭水
化物のような抗原のサブパートであり、このサブパート
が抗原提示細胞(APC)によってTヘルパー細胞に提
示され、次にこのTヘルパー細胞が活性化されて、B細
胞がヘルパーT細胞依存性免疫応答により問題の抗原に
対する特異的抗体を生産するのを“補助する” (Sc
hwartz、 Ann。
Rev、 Immunol、 3 : 237−261
 [1985]) 、 T細胞エピドープは当業者に数
多く知られている(例えば、Goodら、Proc、 
Natl、 Acad、 Sci、 USA 85:1
199−1203[1988]およびFrancisら
、Nature 330: 168−170(1987
]を参照されたい)。Tヘルパー細胞エピドープはDe
Lisi ら、Proc、 Natl、 Acad、 
Sci、 USA 82ニア048−7052 [19
85]およびROthbardら、EMBOJ、 7:
 93−100 [1988]に記載される方法を用い
て予測できる。
多形性クラスIIMHC遺伝子による個々のT細胞エピ
ドープに対する応答性の厳格な遺伝子コントロールによ
り、単一子細胞エビトーブを含有するワクチンの有用性
が限定される。しかしながら、最近、ある種のT細胞エ
ピドープは多数のDRハブロタイブによって認識され、
それ故に普遍的なT細胞エピドープとして使用しうろこ
とが判明している( S in igag l iaら
、 Nature 336: 778−780[198
8])。
B細胞エピドープは抗体によって認識されうるペプチド
、ポリペプチド、ハブテンまたは炭水化物のような抗原
領域である。B細胞エピドープを形成する抗原の台底サ
ブパートは宿主に防御免疫応答を誘導しうることが見い
だされている。従って、例えば、B細胞エピドープを提
示する化学合成ペプチドは、宿主内で天然分子に結合す
る抗体の形成を誘導することができる(Arnonら、
Proc。
Natl、Acad、Sci、USA 68: 145
0−1455 [1971]) 、 B細胞エピドープ
を提示するかかるペプチドが宿主内で免疫応答を惹起す
るためには、そのペプチドはキャリヤーに結合されてい
なければならないことに留意すべきである。この種のキ
ャリヤーは通常タンパク質である。かかるキャリヤータ
ンパク質は当業者に多数知られている。また、キャリヤ
ータンパク質は先に述べたT細胞エピドープ機能をも提
供することができる。
ワクチンにおいて、単一B細胞エピドープのキャリヤー
タンパク質として現在使用されているタンパク質の一部
は、それら自体がワクチン中で抗原として用いられてい
る。ワクチン中でキャリヤータンパク質として使用され
るタンパク質の例は、破傷風を起こす病原体であるクロ
ストリジウム・テタニ(Clostridium te
tami)の破傷風毒素、およびジフテリアを起こす病
原体であるコリネバクテリウム・ジフテリア(Cory
nebacterium diphtheriae)(
クレープス−レフラー桿菌(Klebs−Loef f
 1erbacillus) )のジフテリア毒素であ
る。これらの毒素はトキソイド形態、すなわち毒性を失
った形態、でキャリヤータンパク質として使用されるこ
とに留意し?、Cければならない。
以下の第■表(完全なものではない)には数種の病原体
が示してあり、これらの病原体に対するワクチンは現在
市販されているか又は予見可能な将来において市販され
る見込みがあり、そして本発明のT細胞エピドープおよ
び/またはB細胞エピドープはこれらの病原体に由来す
ることができる: 第  I  表 集団     病原体       疾病ヒ ト   
   コリネバクテリウム・ジフテリア       
 ジフテリア(クレープス−レフラー桿菌) クロストリジウム・テタニ 破傷風 第 ■ 表(続き) (Rat)ies Virus) 集団 ヒト 第 I 表(続き) 病原体 n−1 IV−2 TLV 疾病 エイズ エイズ 白血病 ポックスウィルス (Pox virus) 天然痘 上記の病原体に対するワクチンは、集団の実質的にすべ
ての構成員に防御免疫を賦与するのに使用できる。予防
接種に対する個体の反応性が可変的であるために、その
集団の全員に防御免疫を賦与することはほとんど不可能
である。しかしながら、通常、病原体は感染症を引き起
こすことに関して病原体の保有者と免疫性のない宿主と
の間の密接な相互作用に依存するので、所定の集団に免
疫性のない個体が少数存在することは、予防接種計画の
成功を危うくするものではない。
先に述べたように、第工表に列挙した病原体からのタン
パク質はB細胞エピドープを提示するサブユニットワク
チンのキャリヤーとして使用できる。集団の実質的にす
べての構成員に防御免疫を賦与するためにワクチン中で
現在使用され、かつ新たに開発されたワクチン中でかか
るB細胞エピドープのキャリヤーとして使用されている
タンパク質の例は、コリネバクテリウム・ジフテリアか
らのジフテリア毒素およびクロストリジウム・テタニか
らの破傷風毒素である。Herringtonら、Na
ture 328 : 257−259 [1987]
は、プラスモジウム・ファルシパルムのサーカムスボロ
ゾイト(C8)タンパク質の免疫優性B細胞エピドープ
を含有する12アミノ酸合成ペプチド(NANP)、を
破傷風トキソイド(TT)に接合させた。この方法によ
り得られた組成物は、水酸化アルミニウムアジュバント
の添加後、マラリアワクチンとして35人の健康なヒト
ボランティアに1力月の間隔で3回筋肉内投与された。
このマラリアワクチンはほんの2.3人の個体において
のみ防御免疫応答を生ずることが観察された。過去に、
免疫感作としてボランティアに投与された破傷風トキソ
イドは、接合体(con jugate)の合成ペプチ
ド成分(B細胞エピドープ)に対する免疫応答を低下さ
せると提唱された。
その間に、この観察は一般化されうろことが明らかにな
った。タンパク質のような抗原を注入された動物は、2
回目の抗原注入に対して、著しく増強された抗体反応を
生ずることによって応答することが知られている。例え
ば、ハプテンまたはペプチドの付加により修飾したもと
の抗原を用いて2回目の注射を行うと、抗原への応答は
同様に増強されるが、ペプチドまたはハブテンへの応答
は一般に抑制される。“エピドープ抑制”と呼ばれるこ
の抑制はTおよびB細胞により媒介される。
エピドープ抑制はもとの抗原のエピドープと反応するB
細胞の存在により引き起こされると考えられる。もとの
抗原の1回目の注射の結果として増殖したこれらのB細
胞は、その抗原の修飾部分に対するB細胞と競合するこ
とができ、結果的に該修飾部分に対する免疫応答の低下
を招来する(Schutzeら、Ce1l Immun
ol、  104: 79−90 [1987])。
さらに、抗原の未修飾部分と反応すると思われるTサプ
レッサー細胞は、抗原の該修飾部分により提示されるB
細胞エピドープへの抗体応答の抑制にある種の役割を演
することが示されている( Tagawaら、Ce1l
 Immunol、  86: 327−336[19
84])。
Herringtonら、(同上)により観察された(
NANP ) zに対する貧弱な免疫応答では、もとの
抗原がキャリヤータンパク質(すなわち、TT)に相当
し、そして修飾部分がB細胞エピドープを提示する化合
物(すなわち、(NANP) 、決定基)に相当するで
あろう。
抗原のサブパートから成るサブユニットワクチンは、特
に病原体の残留毒性が無視できない場合に、不活化また
は弱毒化病原体を含有するワクチンに代わるべき安全な
ワクチンである。こうして、一方ではサブユニットワク
チンは上記理由のために望ましく、他方ではエピドープ
抑制が効果のない単一B細胞エピドープワクチンを招来
しうることが知られている(Herringtonら、
同上)。従って、サブユニットワクチンを設計するため
の新しい方法が考え出されねばならなかった。
ヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞によって認識され
る配列は区別しうることが知られている(Adorin
iら、J、Exp、Med、  150:293−30
6 [1979])。
それゆえ、所定の抗原において、キャリヤー機能に関す
る情報を含むが、エピドープ抑制機能に関する情報を含
まないT細胞エピドープを提示する領域またはサブパー
トは識別可能であると提案された。上記識別を可能にす
る新しい試験方法が考案されねばならなかった。この試
験方法を使ってこの度、本発明によりキャリヤー機能に
ついての情報は抗原のエピドープ抑制機能についての情
報から分離できることが見いだされた。従って、本発明
によりTヘルパー細胞成分として、キャリヤー機能に関
する情報を含むがエピドープ抑制機能に関する情報を含
まないT細胞エピドープを提示する化合物を含有するワ
クチンの製造が可能となった。
〔発明の開示〕
本発明は、病原体からの抗原またはその抗原性サブパー
トであるB細胞エピドープを提示する化合物、および病
原体からの抗原のサブパートであるTヘルパー細胞エピ
ドープを提示する化合物を含んで成り、該Tヘルパー細
胞エピドープを提示する化合物がキャリヤー機能に関す
る情報を含むが、エピドープ抑制機能に関する情報を含
まない点に特徴がある組成物を提供する。前記化合物は
同一の病原体に由来しても、異なる病原体に由来しても
よい。それらはまた同一のタンパク質に由来するもので
あってもよい。後者の場合、抑制機能に関する情報を含
有する配列を除くか、あるいはそれらがもはや抑制機能
を示さなくなるような方法でそれらの配列を変えること
が必要であろう。
また、本発明は、これらの組成物の製法、それを含有す
るワクチン、並びに病原体に対する防御免疫を賦与する
ためのこれらの組成物およびワクチンの使用にも関する
。前記組成物は先に述べた個々の化合物の混合物であっ
ても、単一の化学単位であってもよい。
本明細書において、B細胞エピドープを提示する化合物
は、病気を起こす細菌、ウィルス、真菌または寄生虫の
ような病原体に由来するペプチド、ポリペプチド、ハブ
テンもしくは炭水化物であると定義される。このような
病原体の例は第1表に示してあり、Davisら、”M
icrobiology  、第3版、Harper 
International Editionに記載さ
れている。
B細胞エピドープを提示する好適な化合物はこのような
病原体からのペプチドおよびポリペプチドである。組換
えDNA技術の出現により、病原体からの多数の抗原の
ヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を決定することが
可能となった。これらの抗原の既知アミノ酸配列により
、組換えポリペプチドおよび合成ペプチドのような合成
抗原の生成が可能となった。このような合成抗原は多数
知られている(”Vaccines 89: Mode
rn approachesto new vacci
nes including prevention 
of AIDS−。
R,A、Lerner、 H,Glnsberg、 R
,M、ChanockおよびF、 Brown編、Co
1d Spring Harbor Laborato
ry[1989]、Co1d Spring Harb
or、 New York、 U、S、A。
を参照されたい)。B細胞エピドープを提示する好適な
化合物はマラリア原虫からの抗原のサブパートである。
この種の抗原の例はサーカムスボロゾイト(CS)タン
パク質である。最も好ましくは、B細胞エピドープを提
示する化合物はCSタンパク質の反復領域の配列(NA
NP) 、 (nは約3〜50である)を含有するペプ
チドである。
Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物はタンパク
質または複合炭水化物のような抗原のサブパートであり
、Tヘルパー細胞エピドープを提示するサブパートはD
e Li5iら(同上)および/またはROthbar
dら(同上)の方法を用いて定義することができる。T
ヘルパー細胞エピドープを提示する前記化合物がキャリ
ヤー機能は付与するが、エピドープ抑制機能は付与しな
いかどぅがは、次の試験方法(これも本発明の一部であ
る)を用いて調べることができる: (a)抗原(Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合
物はそのサブパートである)に対する抗体を、前記の推
定上のTヘルパー細胞エピドープを提示する化合物との
反応性について試験する。これらの抗体は推定上のTヘ
ルパー細胞エピドープを提示する前記化合物と反応すべ
きでない。
(b)段階(a)で定義した推定上のTヘルパー細胞エ
ピドープを提示する化合物を次にB細胞エピドープを提
示する化合物に結合させる。この方法により形成された
組成物(組成物Aと呼ぶ)を次に非免疫処置宿主および
抗原(Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物はそ
のサブパートである)を予め注射した宿主に抗体の形成
を誘導するその活性について試験する。次いで、これら
の活性を、非免疫処置宿主および上記抗原を予め注射し
た宿主において、上記抗原に結合させた同一のB細胞エ
ピドープを提示する化合物を含んで成る組成物(組成物
Bと呼ぶ)の活性と比較する。
組成物Aおよび組成物Bが (I)非免疫処置宿主において抗体の形成を誘導するほ
ぼ等しい能力を有し;かつ (I[)組成物Aでは、組成物B(抗体応答が抑制され
る)と比較して、上記抗原を予め注射(予備免疫化)し
た宿主において抗体応答の増強が観察される 場合に、Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物は
キャリヤー機能に関する情報を含むが、エピドープ抑制
機能に関する情報を含まない。
先に概説したように、B細胞エピドープを提示する化合
物のキャリヤーとして抗原を含有する組成物を、前記抗
原を予め注射した宿主に注射すると、エピドープ抑制ゆ
えに抗体応答の低下が起こる。この度、本発明により、
サブユニットワクチン用のキャリヤーとして免疫処置に
すでに使用した抗原を用いることのありうる欠点が、エ
ピドープ抑制機能の情報を含まないもとの抗原の一部分
をキャリヤーとして用いることによって、利点に変換し
うろことが観察された。従って、例えば、T細胞エピド
ープを提示する化合物(この化合物は宿主を予備免疫化
するために用いた抗原からのサブパートであり、キャリ
ヤー機能の情報を含むが、エピドープ抑制機能の情報を
含まない)を含む本発明組成物が宿主の予防接種に使用
される場合、前記組成物またはそれを含有するワクチン
の一次注射は二次注射と同様な免疫系によって行われる
。これは予備免疫処置により引き起こされたTヘルパー
細胞初回抗原投与のせいである。従って、予備免疫処置
した宿主における本発明化合物を含有するワクチンの一
次注射は、抗原(組成物中のTヘルパー細胞エピドープ
を提示する化合物はそのサブパートである)を用いた予
備免疫処置によるTヘルパー細胞初回抗原投与のない宿
主への一次注射と比較して、非常に増強される。−次注
射後のこの増強された免疫応答は、個体が予防接種のす
ぐ後にさらされる恐れのある毒性の強い病原体の作用を
中和するために、高力価の防御抗体を速やかに得ねばな
らない場合に特に重要である。
それゆえ、本発明はまた、免疫量の本発明組成物または
ワクチンを用いて宿主の免疫系を刺激することから成る
病原体に対する防御免疫応答を惹起する方法に関し、好
ましくは、宿主を抗原(本発明組成物中のTヘルパー細
胞エピドープを提示する化合物はそのサブパートである
)で予備免疫処置する方法に関する。予備免疫処置と免
疫処置間で選ばれた間隔は限定的でなく、数日間、例え
ば約5日以上10日まで、敗退、数カ月さらには数年の
間で変化しつる。当業者は適切な間隔を選択できるしま
たはこれらの間隔について最適化された免疫処置プロト
コールを本発明に従って設計できる。
さらに、上記の防御免疫応答を惹起する方法により処置
した宿主を再び本発明の組成物またはワクチン(ただし
、該組成物は初期の免疫感作において存在していたもの
と異なるB細胞エピドープを提示する化合物を含有)で
免疫処置する場合、前記の新しいB細胞エピドープに対
して増強された免疫応答が得られることも判明している
。この新しいB細胞エピドープは先の免疫処置で使用し
たB細胞エピドープが由来する宿主と異なる宿主に由来
するのが好ましい。
従って、本発明はさらに、 (a)  初めに病原体P、からの抗原で、次に少なく
とも1回、好ましくは1回または2回、病原体P2から
の抗原またはその抗原性サブパートであるB細胞エピド
ープを提示する化合物、および病原体P+からの抗原の
サブパートであるTヘルパー細胞エピドープを提示する
化合物(このTヘルパー細胞エピドープを提示する化合
物はキャリヤー機能の情報を含むが、エピドープ抑制機
能の情報を含まない点に特徴がある)を含んで成る組成
物Cで、あるいは (b)  少なくとも1回、好ましくは2回、上記の組
成物Cで、 予備免疫処置された宿主(例、ヒトまたは動物)におい
て病原体P0に対して防御免疫応答を惹起する方法にも
関するものであり、この方法は、病原体P0からの抗原
またはその抗原性サブパートであるB細胞エピドープを
提示する化合物および病原体P、からの抗原のサブパー
トであるTヘルパー細胞エピドープを提示する化合物(
このTヘルパー細胞エピドープを提示する化合物はキャ
リヤー機能の情報を含むが、エピドープ抑制機能の情報
を含まない点に特徴がある)を含んで成る組成物Cの免
疫量を用いて宿主の免疫系を刺激することから成る。
病原体P0に対する免疫応答の増強は上記の免疫処置方
法の結果である。当業者は、上記の予備免疫処置がむし
ろ免疫応答の抑制を生ずると予測したであろうから、こ
の発見は驚くべきことである。
この驚くべき発見は、新しい防御B細胞エピドープが同
定されると、上記のように(a)または(b)で予備免
疫処置した宿主が、前記新しい防御B細胞エピドープを
提示する化合物を含有する本発明組成物による免疫処置
に対して、増強された免疫応答でもって応答するであろ
うことを意味する。
予防接種計画において広く使用され、それ故に上記の予
備免疫処置においてキャリヤー機能の情報を含むがエピ
ドープ抑制機能の情報を含まないTヘルパー配列の供給
源として使用しつる抗原の例は、コリネバクテリウム・
ジフテリア(クレープス−レフラー桿菌)、クロストリ
ジウム・テタニ、ボルデテラ・パーツシス、ビブリオ・
コレラ、流行性耳下腺炎ウィルス、麻疹ウィルス、風疹
ウィルス、ポリオウィルス、ロタウィルス、肝炎ウィル
ス、インフルエンザウィルス、およびポックスウィルス
等のような第1表に示される病原体群から選ばれる病原
体に由来する抗原である。
従って、好ましくは本発明はT細胞エピドープを提示す
る化合物が上記の病原体からの抗原のサブパートである
か、または核抗原に由来する組成物に関する。より好ま
しくは、前記化合物は破傷風毒素またはジフテリア毒素
のサブパートであり、最も好ましくは、次のアミノ酸配
列: Tyr−As p−Pro−As n−Tyr−Leu
−Arg−Thr−As p−3er−As p−Ly
s−As p−Arg−Phe−Leu−G In−T
hr−Me t −Va l−Lys−Leu−Phe
−Asn−Arg−Ile−Lys         
   (I )を有するポリペプチドTT73−99ま
たはその同等物である破傷風毒素のサブパートである。
上記ポリペプチドの同等物は、欠失、挿入および/また
はアミノ酸置換によりアミノ酸配列(Dとと異なるアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドと定義される。このよう
な同等物ポリペプチドの例は、アミノ酸配列(I)に相
当するアミノ酸配列を有するが、N末端および/または
C末端で約15個まで、好ましくは1.2.3.4また
は5個のアミノ酸が欠失したポリペプチド、例えば次の
アミノ酸配列: Leu−Gln−Thr−Met−Val−Lys−L
eu−Phe−Asn−Arg−Ile−Lys   
            (II )を有するポリペプ
チドTT88−99もしくはその同等物である。
ペプチドの二次または三次構造を変えないアミノ酸置換
は“The Proteins”、 Vol、IV、 
Neurath、H。
およびHill R,L」LAcademic Pre
ss、 New York。
1)、1−119. [1979]中のR,F、 Do
olittle  による論文から知られている。
ペプチドまたはポリペプチド中の抗原決定基は一般に少
なくとも6個のアミノ酸残基を含有しており、従って前
記ペプチド、つまり上記の化合物は少なくともほぼこの
大きさをもつべきであることに留意しなければならない
。上記化合物が大きい場合、例えば6個より多いアミノ
酸残基を含有するペプチドの形態である場合、その化合
物は実際に1より多いエピドープを提示でき、それによ
りこれらのエピドープは重複する可能性もあることが理
解される。従って、本発明において単一エピドープにつ
いて言及する場合はいつでも複数のエピドープが包含さ
れることを意味する。
B細胞エピドープまたはT細胞エピドープを提示するペ
プチドまたはポリペプチドは、通常のペプチド合成法を
用いて、溶液中で、または好ましくはMerrifie
ld (J、 Am、 Chem、 Sac、 85:
2149−2154[1963])の固相法により、も
しくは当分針で知られた任意の他の方法により製造する
ことができる。
固相合成は適当な樹脂への保護アミノ酸をカップリング
することによってペプチドのC末端から開始される。出
発物質はクロロメチル化樹脂またはヒドロキシメチル樹
脂へのベンジルエステル結合を介して、あるいはベンズ
ヒドリルアミン(BHA)樹脂、メチルベンズヒドリル
アミン(MBHA)樹脂またはベンジルオキシベンジル
アルコール樹脂へのアミド結合を介して、アミノ保護ア
ミノ酸を結合させることにより製造できる。これらの樹
脂は市販されており、それらの製造および使用はよく知
られている。
本発明において使用しつるアミノ酸の保護方法およびア
ミノ酸からの保護基の除去方法は“ThePeptid
es: Analysis、 5ynthesis、 
 Biology 。
Vol、 2. (E、 GrossおよびJ、 Me
ienhofer編、AcademicPress、 
New York、 p、1−284[1979])お
よびAthertonらのThe Peptides:
Analysis、5ynthesis、Biolog
y 。
p、 1−38. Vol、 9. (S、 Uden
friedおよびJ1Meienhofer編、Aca
demic Press、 New York[198
7])に記載されている。保護基には例えば9−フルオ
レニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチ
ルオキシカルボニル(Boc)、ベンジル(Bzl)、
t−ブチル(But) 、2−クロロベンジルオキシカ
ルボニル(2CI−Z)、ジクロロベンジル(Dcb 
)および3゜4−ジメチルベンジル(Dmb)基が包含
される。
最初の(C末端)アミノ酸からα−アミノ保護基を除去
した後、残りの保護アミノ酸を希望する順序で段階的に
カップリングさせる。この方法により全ペプチドが合成
できる。別法として、小型のポリペプチドを構築し、あ
とでそれらを連結して最終的なペプチド生成物となすこ
ともできる。
適当なカップリング方法は当分野で知られており、特に
1.3−ジシクロへキシルカルボジイミド/1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(DCC/HOBt)を使用) するKonigら(Chem、 Ber、 103ニア
88−798 [19701)の方法、または0−ベン
ゾトリアゾリル−N、N、N’、N’−テトラメチルウ
ロニウムヘキサフルオロホスフェ−ト(HBTU)を使
用するDourtoglouら(Syn thes 1
s1984、9.572−574)およびKnorrら
(Tetra−hedronLetters、 30:
1927−1930[1989])の方法が適する。
それぞれの保護アミノ酸またはペプチドは固相反応器に
過剰量で導入され、カップリングはジメチルホルムアミ
ド(DMF)または塩化メチレン(CHICIり、もし
くはこれらの混合物の媒体中で実施できる。
不完全なカップリングが起こる場合は、そのカップリン
グ方法を次のアミノ酸のカップリングに先立ってNa−
アミノ保護基を除去する前に繰り返し行う。各合成段階
でのカップリング反応の成功は監視できる。好適な監視
方法はニンヒドリン反応によるものである。カップリン
グ反応および洗浄段階は自動装置を用いて行うことがで
きる。
樹脂からのペプチドの切断はペプチド化学でよく知られ
た方法を用いて実施できる。例えば、p−クレゾールお
よび硫化ジメチルの存在下にフッ化水素(HF)と0℃
で1時間反応させ、続いてp−クレゾールの存在下にフ
ッ化水素と0℃で2時間反応させるか、あるいはトリフ
ルオロ酢酸/塩化メチレン/アニソールと反応させる。
クロロメチル化またはp−ベンジルオキシベンジルアル
コール樹脂支持体からのペプチドの切断により、C末端
にカルボキシル基を有する完成ペプチドが生成される。
ベンズヒドリルアミンまたはメチルベンズヒドリルアミ
ン樹脂からのペプチドの切断により、C末端アミド基を
有するペプチドが生成される。
これとは別に、B細胞エピドープを提示するペプチドま
たはポリペプチドは、組換えDNA技術の手法を用いて
も製造できる。組換えDNA技術によるポリペプチドの
製法は当分野でよく知られている。かかるポリペプチド
をコードするDNA断片は病原体からのゲノムライブラ
リーまたはcDNAライブラリーから単離できるし、あ
るいは当分野でよく知られた方法、例えばホスホトリエ
ステル法(Narangら、 Meth、Enzymo
l、68: 90−98[1979])またはホスホジ
エステル法(Brownら、Meth、Enzymol
、 68: 109−151 [1979])により製
造できる。次にDNA断片をManiatiSら、 “
MolecularCloning −A Labor
atory ManiatiS、 Co1d Spri
ngHarbor Laboratory [1982
]に記載されるように発現ベクターにクローニングする
B細胞エピドープを提示するハブテンおよび炭水化物は
当業者に多数知られている。これらのハブテンおよび炭
水化物は既知方法により製造することができる。また、
B細胞エピドープを提示する化合物は、前記病原体を断
片化して、生化学的方法で前記化合物を単離することに
よっても調整できる。
T細胞エピドープを提示する化合物は病原体に由来する
ペプチド、ポリペプチドまたは炭水化物である。前記化
合物はB細胞エピドープを提示する化合物について上述
したようにして調整することができる。
さらに、B細胞エピドープを提示するペプチド、ポリペ
プチド、ハブテンまたは炭水化物および/またはT細胞
エピドープを提示するペプチドまたはポリペプチドは多
重抗原性ペプチド(MAP)であることもできる。この
ようなMAPはPo5nettら、J、Biol、Ch
em、 263: 1719−1725 [1988]
に記載されるようにして調整できる。この種のMAPの
例はプラスモジウム・ファルシパルムのCSタンパク中
に存在する反復配列(NANP)のマルチマーを含んで
成る多重抗原性ペプチド系(MAPS) B細胞エピド
ープ[(NANP) s ] s −Lys t−Ac
a−Cys−NHzである(国際特許出願PCT/US
85101416、公NWO36100911) 、 
、:(7)MAPSは通常の固相法により合成できる。
リジンはMAPの樹状構造中の好適なコア分子であるが
、オルニチンやノルリジンのような他のリジン様分子を
使用してもよい。
(本頁以下余白) 本発明組成物はB細胞エピドープを提供する化合物をT
細胞エピドープを提示する化合物と共有結合でカップリ
ングさせることにより製造しつる。
このカップリングはT細胞エピドープを提示するペプチ
ド、ポリペプチドまたは炭水化物上の遊離カルボキシル
、アミノまたはヒドロキシル基とB細胞エピドープを提
示するペプチド、ポリペプチド、ハブテンまたは炭水化
物上の相当する基との間のペプチド結合もしくはエステ
ル結合の形成により直接的に行われるか、あるいは慣用
の二官能性結合基を介して間接的に行うことができる。
このような結合基の形成に使用される慣用の二官能性結
合試薬の例はスルホスクシンイミジル4−(p−マレイ
ミドフェニル)ブチレート(スルホ−SMPB)、スル
ホスクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベン
ゾエート(スルホ−3IAB)、N−スクシンイミジル
(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SIAB
)、2−イミノチオラン−HCI()ラウド(Trau
t)試薬)、ジメチルビメルイミデート・2HC1(D
MP)、スクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニ
ル)ブチレート(SMPB)、N−スクシンイミジル3
−(2−ピリジルジチオ〉プロピオネート(SPDP)
、ビスマレイミドヘキサン(BMH)およびm−マレイ
ミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル(MBS)である。これらおよびその他の二官能性結
合試薬は米国イリノイ州RockfordのPierc
e ChemicalCompanyから市販されてい
る。また、グルタルアルデヒドのようなC8−、ジアル
ヵナール(Avrameas。
rmmunochem、6: 43−52 [1969
])も使用できる。
本発明組成物はまた、組換えDNA技術または慣用のペ
プチド合成法を使って、1分子中にB細胞エピドープ機
能とT細胞エピドープ機能を含有する線状ペプチドの形
態で直接製造することもできる。しかしながら、T細胞
エピドープを提示する化合物がB細胞エピドープを提示
する化合物に共有結合される必要はなく、これらの化合
物が免疫系細胞への同時提示を招来するような方法で会
合されるだけでよい。
本発明による組成物および化合物は、分画遠心、硫酸ア
ンモニウム沈澱、(常圧または減圧下で)塩を除くため
の透析、分離用等電点電気泳動、分離用ゲル電気泳動、
または種々のクロマトグラフ法、例えばゲル濾過、高性
能液体クロマトグラフィー(HPLC)、イオン交換ク
ロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーもしくはア
フィニティークロマトグラフィーのような既知方法によ
り精製できる。
また、本発明は本発明組成物および医薬上許容されるア
ジュバントを含有するワクチンにも関する。
前記ワクチンは組成物中のB!m胞エピドープと免疫学
的に交差反応性のB細胞エピドープを有する病原体に対
して防御免疫応答を誘発させるのに使用できる。用語“
医薬上許容されるアジュバント”はヒト投与に適する標
準組成物(例、水酸化アルミニウム)、または動物の予
防接種に用いられる代表的なアジュバントおよび賦形剤
(例、血清アルブミンまたは血漿製剤)を意味する。動
物の予防接種に適するアジュバントにはフロイント完全
または不完全アジュバント(ヒトや家畜への使用に適さ
ない)、アジュバント65(ビーナツツ油、マンニドモ
ノオレエートおよびアルミニウムモノステアレートを含
有)、無機物ゲル(例、水酸化アルミニウム、リン酸ア
ルミニウムおよびミョウバン)、界面活性剤(例、ヘキ
サデシルアミン、オクタデシルアミン、リゾレシチン、
ジメチル−ジオクチルデシルアンモニウムプロミド、N
N−ジオクタデシル−N’ 、 N’−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)プロパンジアミン、メトキシヘキシデシ
ルグリセロールおよびプルロニックポリオール)、ポリ
アニオン類(例、ビラン、硫酸デキストラン、ポリIC
,ポリアクリル酸およびカルボボール)、ペプチドおよ
びアミノ酸類(例、ムラミルジペプチド、ジメチルグリ
シン、タフトシン)および油エマルジョンが包含される
が、これらに限定されない。本発明組成物はまた、リポ
ソームまたは他のマイクロキャリヤー内にとり込ませた
後で、または多糖類、他のタンパク質もしくは他のポリ
マーに結合させた後で、あるいはQuil−Aと組み合
わせて”Iscoms” (immunostimul
ating compleXes:免疫刺激性複合体)
を形成させた後で、投与することもできる(Allis
onら、J、Immunol、Meth、 95:15
7−168 [1986]; Moreinら、 Na
ture 308: 457−460[1984] )
。さらに、T細胞エピドープとB細胞エピドープを提示
するペプチドまたはポリペプチド(つまり、本発明組成
物)をコードするヌクレオチド配列を発現しうるワクシ
ニアまたはサルモネラのような遺伝子工学的に操作され
た微生物も、ワクチンデリバリ−システムとして使用で
きる(Mackett、 (mmunol、Lette
rs 16: 243−248 [1987])ワクチ
ンは本発明組成物を医薬上許容されるアジュバントと組
み合わせることにより製造される。
好ましくは、ワクチンは単位用量形態をしている。
予防接種または医薬として1回で又はある期間にわたっ
て投与される活性化合物の量は、処置すべき患者、投与
方法および投与形態、並びに主治医の判断の如何によろ
う。しかしながら、本発明組成物の有効量は約1ng〜
約1mgの範囲、好ましくは約100μg〜約500μ
gである;それより少量または多量も使用できることが
理解されるであろう。ワクチンはいろいろな形態をとる
ことができる。これらには例えば固体、半固体および液
体投薬形態が含まれる。単位用量は好ましくはl−バイ
アルに充填され、このバイアルは0.9w/v%NAC
!無菌溶液中における懸濁物の形のワクチンを含有する
。最も好適なワクチンは、850μg/mlのAI(O
H)、および100μg/−のメルチオレート(Mer
thiolate:商標名、Eli Lilly社)に
吸着させた0、 4mg/−のタンパク質(TおよびB
細胞エビトーブペブチド)である。バイアルは好ましく
はワクチンの正しい使用についての説明書と共に容器に
包装される。従って、本発明は、最も好ましくは適切な
説明書と共に、容器に充填されたかかる単位用量のワク
チンにも関する。さらに、本発明は前記ワクチンまたは
その単位用量物の製法、およびかかるワクチンを用いて
ヒトまたは動物を免疫処置する方法にも関する。
ワクチンの投与形態および投与経路、並びに注射回数は
すべて当分野の通常の知識を用いて最適化しつる要素で
ある。代表的には、免疫学的に有効な量のワクチンの一
次接種後、数週間して、lまたは2回以上の“追加免疫
”処置が行われ、その最終的な結果は特定の病原体に対
する高力価の抗体が生産される。
本発明について一般的に説明してきたが、本発明は以下
の実施例を参照することにより一層容易に理解されるで
あろう。この実施例は単なる例示であって、いかなる場
合もここに示した特定の実施態様に本発明を限定するも
のとして解釈されるべきではない。
実施例 TTからのT細胞エピドープを提示する化合物の選択 TT由来のTヘルパー細胞配列を提示する化合物は、T
Tの化学的および酵素的処理により得られた。
50mgのTTを5.5mlの4Mグアニジン、0.4
M)リス緩衝液pH8および15mgジチオトレイトー
ル中で還元した。この混合物を室温で1.5時間インキ
ュベートした。次に、この混合物を60mgのヨードア
セトアミドの添加および室温での0.5時間インキュベ
ートによりアルキル化した。氷酢酸でpH7に調整した
O、 IM NH4HCO□で一晩透析した後、1、B
mgのトリプシン(20/mg)を加え、この混合物を
37”Cで一晩インキユベートした。得られた消化物中
のペプチドは、100mM炭酸アンモニウムpH7で透
析後、ゲル濾過FPLC(セファロース7M12カラム
、HRl 6150、Pharmacia社)を用いて
分離した。カラムからの両分を、TTで免疫処置したヒ
ト提供者からの末梢血白血球またはTTで免疫処置した
マウスからのリンパ球を用いるT細胞増殖検定(以下参
照)を用いてその活性について調べた。活性画分をトリ
フルオロ酢酸(TFA)で1=1に希釈し、0.1%T
FAで平衡化した逆相FPLCカラム(PepRPC5
/2. Pharmacia社)にかけてさらに分離し
た。イソプロパツールの直線濃度勾配を用いてペプチド
を溶離した。ここでもまた、一部分をインビトロT細胞
増殖検定でその活性について試験した。活性部分をTF
Aでl:lに希釈後、0.1%TFAで平衡化した逆相
HPLCカラム(Vydac C1m No、218T
P544 )にかけてさらに分離した。ペプチドはアセ
トニトリルの直線濃度勾配を用いて溶離した。画分をイ
ンビトロT細胞増殖検定で活性について試験した。活性
画分をN末端配列決定およびアミノ酸分析により特性決
定した。ひとたび特性が決定されたら、ペプチドの1種
、すなわちTT73−99およびその誘導体(例えば、
TT88−99 ”)を合成して、T細胞増殖試験、ヘ
ルパーT細胞試験、および代表的組成物(NANP)。
TT73−99について以下で述べるエピドープ抑制試
験で活性を調べた。
(NANP)4 TT73−99およびTT73−99
の合成および精製 アミノ酸配列(1)を有するポリペプチドTT73−9
9は破傷風トキソイドのアミノ酸残基73−99に対応
する。このポリペプチドTT73−99を“ThePe
ptides: Analysis、 5ynthes
is、  Biologyp、1−38. Vol、9
. S、UdenfriendおよびJ、 Meien
hofer(編)、 Academic Press、
 New York(1987)中にAthertOn
および5heppardにより記載されるようにして、
塩基不安定なN−フルオレニルメトキシカルボニル−ア
ミノ酸、t−ブチルをベースとした側鎖保護基およびp
−ベンジルオキシベンジルアルコールポリスチレン樹脂
を用いる固相法により合成した。最初の合成は手動振ど
う束中でFmoc−Lys(Boc)−0−CHzCi
H40−CHzCsHi−樹脂から開始した。代表的な
合成サイクルのプロトコールは次の通りであった: 段階     試薬 I     N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)
2    20% ピペリジン/DMF3     D
MF 4   2.5当量 Fmoc−アミノ酸/DMF+2
.5当量HBT(J +2.5当jl  N−エチルシイツブuビルアミン 
     1  x  90分DMF        
      3 X 1分イソプロピルアルコール(i
−PrOH)            2  x  1
分生成した保護TT73−99ポリペプチド樹脂を、ト
リフルオロ酢酸−塩化メチレン−アニソール(49:4
9:2)で処理して遊離TT73−99ポリペプチドを
得た。このポリペプチドを Lichrosorb R
P18 (10時間 2M1分 1m7分 5m1分 μ)カラム(Merck、 Darmstadt、 F
RG)を用いた高性能液体クロマトグラフィー(HPL
C)にかけ、0.1%トリフルオロ酢酸−エタノール濃
度勾配系で溶離して精製した。このポリペプチドは分析
用HPLCによれば均質であり、酸加水分解後に予測さ
れたアミノ酸組成を示した。
ポリペプチド(NANP)、 TT73−99は古典的
な溶液法と固相ペプチド合成法の併用により合成した。
保護テトラペプチドFmoc−Asn−Ala−Asn
−Pro−OHを次の式に従って合成した: Asn    Ala    Asn    Pr。
− 一未保護TT73−99 ポリペプチド樹脂へのHBTU 法を介したNα−保護テトラペプチドの4回の反復カッ
プリングにより保護(NANP)4 TT73−99ポ
リペプチド樹脂が得られた。これをトリフルオロ酢酸(
TFA)/塩化メチレン/アニソールで処理して遊離ポ
リペプチドを得た。精製は上記の勾配系を使ってHPL
Cにより行った。分析用HPLCによれば、このポリペ
プチドは均質であった。
(NANP)、 TT73−99の活性試験T細胞エピ
ドープを提示する化合物としてのポリペプチドTT73
−99を、アミノ酸の一文字コードで(NANP)@で
表されるB細胞エピドープ配列(Asn−Ala−As
n−Pro)nのためのキャリヤーペプチドのモデルと
して試験した。サーカムスボロゾイト(C3)タンパク
質の反復配列(NANP)は、P、 falcipar
umスポロゾイトの主要表面タンパク質の免疫優性配列
である(Dameら、5cience 225: 59
3−599 [1984];Zavalaら、5cie
nce 228: 1436−1440 [1985]
)。
この配列を含有するワクチンを用いる臨床実験では、こ
の寄生虫で攻撃されたボランティアの幾人かに強い(s
terile)免疫が賦与された(Herringto
nら、同上;Ba1louら、Lancet i 12
77−1281[1987])。
本実施例では、ペプチド(NANP)、がB細胞エピド
ープを提示する化合物として選択された。
第一の実験において、フロインド不完全アジュバント(
FIA)中のTT73−99の15μgを皮下注射する
ことにより、55匹のBALB/cマウスを予備免疫処
置した。54日後、この予備免疫処置マウスにFIA中
の(Ac−Cys−(NANP)z ) asTTの2
5μgを皮下注射した。[アセチル−Cys−(Asn
AlaAsnPro) s I2s −破傷風トキソイ
ドを表す組成物(Ac−Cys−(NANP)*)as
TTは既知方法に従って製造した(Etlingerら
、Immunology 64: 551−558 [
1988] ) 、同じ日に、5匹の正常BALB/c
マウス(TT73−99で予備免疫処置していないもの
)のそれぞれにFIA中の(Ac−Cys−(NANP
)s ) asTT25μgまたはFIA中のTTの2
5μgを皮下注射した。マウス血漿の抗体力価は、(N
ANP)。、TTまたはTT73−99を被覆したマイ
クロタイタープレートを用いて、予備免疫処置後54日
目から70日目までの間毎週ELISA  (Etli
ngerら、ImmunologY 64 : 551
−558 [1988])により測定した。第π表は各
免疫処置プロトコールのピーク応答を示す。値は幾何平
均抗体価(係数変動幾何平均)として示され、その際力
価は波長455nmでの光学濃度(ODsss)が≧0
.1および≦0.24である場合の血漿の最終希釈度の
逆数として定義される。
第■表 免疫感作プロトコール (Ac−Cys−(NANP)s)*5TT1.4(1
,4)  1.9(1,2)  0.15(0)TT7
3−99(Ac−Cys−(NANP)t)ssTT 
 18(1,4)  26(1,5)  0.54(0
)−TT      0.15(0)   51(1,
2)  0.15(0)第■表は、接合体すなわち(A
C−CYS−(NANP)*)2sTTで攻撃した場合
、TT73−99による予備免疫処置が抗(NANP)
および抗TT抗体応答の増強をもたらすので、TT73
−99がTヘルパー細胞により認識されることを示して
いる。TT73−99 、(NANP)saおよび77
間の抗体交差反応性の不在、並びにT細胞レベルでNA
NPに遺伝学的に応答しないマウス株(Goodら、J
、 Bxp、 Med、 160 : 655−660
[1986] ;Del Guidiceら、J、 I
mmunol、 137 : 2952−2955 [
1986])の使用は、初回抗原刺激がヘルパーT細胞
レベルで起こったことを示している。
第二の実験では1.u(oH)s中のTT50μgを皮
下注射することにより1群5匹のBALB/cマウス2
群を予備免疫処置した。36日および168日後、これ
らのマウスと1群5匹からある正常マウス2群に(Ac
−Cys−(NANP)2) zsTT25μgまたは
FIA中の(NANP)、 TT73−99を皮下注射
した。抗体価は、−次ピーク応答(こついては36日目
と70日目の間、二次応答については16868日目1
8989日目の間毎週ELISAにより測定した。第■
表は各免疫感作プロトコールのピーク応答を示す。値は
第■表と同様に幾何平均力価として示される。
(本頁以下余白) 第■表 免疫感作プロトコール TT TT (NANP) 4TT73−99 (NANP)4TT73−99 (AC−CVS−(NANP) 、 )、 、TT(A
c−Cys−(NANP)z)zsTT3、4(1,5
) 0.37(1,1)15(1,7)   98(1
,2) 21(1,1)  15I(1,2) 0.9(1,9)  454(1,2)1、1(1,9
) 4、1(1,5) 0.15(0) 0.15(0) 第■表 免疫感作プロトコール (NANP)4TT73−99 TT   (NANP)4TT73−99(Ac−Cy
s−(NANP)*)*5TTTT  (Ac−Cys
−、(NANP)s)ssTT116(1,3) 422(1,2) 179(1,3) 10(1,3) 0.15(0) 173(1,2) 878(1,3) 878(1,4) 1、3(1,8) 2、3(1,7) 0、15(0) 0.15(0) 第■表および■表は、全キャリヤータンパク質TTを含
有する接合体(Ac−Cys−(NANP)z)zsT
Tへの応答と、キャリヤータンパク質↑Tのサブパート
すなわちTT73−99のみを含有するペプチド(NA
NP)4 TT73−99への応答に対するTTによる
予備免疫感作の影響の比較を示す。これらの実験では、
T細胞レベルでNANPに遺伝学的に応答しないマウス
株が使用された。(NANP)含有抗原による1回の攻
撃については第■表に、(NANP)含有抗原による2
回の攻撃については第■表に示しであるように、TT初
回抗原投与は、たとえ抗TT応答が予備処置マウスにお
いて高まるとしても、(AC−CYS−(NANP)2
)2STTに対する抗(NANP)応答を抑制した(=
エピドープ抑制)。他方、TT初回抗原投与は(NAN
P)4 TT73−99に対する抗(NANP)応答の
抑制をもたらさず、実際にはTTによる予備免疫処置後
に抗(NANP)応答の増強をもたらした。
上記の結果は、TTによる予備免疫処置が原因で起こる
エピドープ抑制を、もとのタンパク質(TT)に由来す
る、エピドープ抑制機能の情報を含まないペプチド(こ
こではTT73−99 )の形でキャリヤー情報を供給
することにより回避できることを証明している。
実際的な見地から、ワクチン用のキャリヤー配列は大部
分のヒトのT細胞によって認識されるべきである。ある
種のペプチドは多種多様のヒト・クラス■対立遺伝子に
よって制限されることが知られている(Sinigag
l iaら、Nature 336 : 778−78
0[1988]; Pan1naら、Co1d Spr
ing Harbor Symp。
Quant、Biol、  Vol、LIV、  Co
1d Spring HarborLaborator
y、 New York、 U、S、A、 [1989
])。TT73−99が一般的に認識されるキャリヤー
として役に立つかゲうかを判定するには、第V表に示さ
れる各系統のマウス2または3匹に、フロイント完全ア
ジュバント中の(NANP)、 TT73−99を皮下
注射した。
32日後、これらのマウスにFIA中の(NANP)、
 TT73−99の25μgを注射した(追加免疫)。
抗体応答は追加免疫後3週間にわたって毎週検定した。
第V表は生産された抗体のピーク幾何平均力価を示す。
抗(NANP)力価は第π表で説明したようにして測定
した。抗スポロゾイトカ価はEtlingerら、J、
 Immunol、 140 : 626−633 [
1988]に記載される間接免疫蛍光法により測定した
。正常なマウス血清は抗(NANP)力価≦150およ
び抗スボロゾイトカ価<10を有していた。応答は可変
的であったが、第v表は試験した7種類のマウス系統の
それぞれが抗(NANP)抗体および抗スポロゾイト抗
体を生産したことを示している。H−2”マウスだけが
T細胞レベルでNANP配列に応答するので(Good
ら、J。
Exp、Med、  160 : 655−660 [
1986]; Del Guidiceら、J、 Im
munol、 137 : 2952−2955 [1
986])、第V表に示される結果は、すべての非H−
2b系統がTT73−99により提示されるTヘルパー
細胞エピドープを認識できることを示している。H−2
bマウスの場合には、ヘルパーT細胞機能はNANP配
列の認識を介して生じたと思われる。
(本頁以下余白) 第V表 (NANP) 4TT73−99は遺伝学的に多様なマ
ウスにおいて抗スポロゾイト抗体を惹起する。
B10.RIII    r       59   
     28C57B1/10    b     
14305     115852BIO,s    
  s      366       1280B1
0.BRk      915      20480
BIO,M      f        9    
    10BIO,G      q     22
88      40960B10.D2      
d      1448      20480S2O
480Siniら、(同上)により示されるデータに基
づくと、TT73−99は遺伝学的に多様なヒト集団の
大多数の構成員のT細胞によって一般的に認識されるこ
とが示唆された。この点を明らかにするために、20人
のボランティアから末梢血白血球(PBL)を採取し、
TT73−99またはTTとの反応性についてインビト
ロT細胞増殖検定で試験した。
PBLは全血から得た。培養物は予め0.15M Na
C1中の100μg/ mlのTT73−99 、また
は0.15M Na1l中の100 tt g/ 1n
iTT、もしくは0.15M NaC1のみをそれぞれ
20μl入れたマイクロタイタープレートのウェルに2
通りずつ用意した。各ウェルは培地(10%熱不活性化
ヒトAB血清、100単位/rILlペニシリン、10
0μg/rrdlストレプトマイシンおよび2mMグル
タミンを含有するRPMI) 0.2 mlに4xlO
5細胞を含有した。次にマイクロタイタープレートを3
7°Cでインキュベートした。T細胞増殖の程度は、4
日間のインキュベーション後、各ウェルに1μCi [
2H]−チミジンを加えて、24時間後に[3H]−チ
ミジン取り込みを測定することにより測定した。[3H
1−チミジン取り込みはDNA合成の程度を表す尺度で
ある。刺激指数はTT73−99またはTTをそれぞれ
含有する培養物における[3H1−チミジン取り込み(
カウント数/分として測定;cpmと略記する)の量を
、TT73−99もTTも含まない培養物における[3
旧−チミジン取り込みの量で割った値である。20人の
ボランティアのうち12人はTT73−99に応答した
(刺激指数≧2)(第■表)。
さらに、より制限された実験においては、T細胞は(N
ANP)4 TT73−99に応答して増殖するが、(
NANP) S。
または(NANP) sには応答しないことが判明した
このことは、TT73−99部分がT細胞によって認識
されうる、すなわちB細胞エピドープを提示する化合物
((NANP)、部分)の存在がT細胞エピドープを提
示する化合物(TT73−99部分)のTヘルパー細胞
機能の情報を遮蔽しないことを示している。
第■表 ヒトにおけるTTおよびTT73−99への細胞反応性
TT73−99   83  23  1 1  1 
   1TT      <2 3 10−30 40
−60 70−100>10015544 別の実験に、おいて、(Ac−Cys−(NANP)s
)zsTTへの応答性に対するインターフェロン−αお
よび−γのアジュバント活性を分析する1期臨床実験に
参加した55人のボランティアからの血清を、(Ac−
Cys(NANP) 3) −5TTによる免疫処置前
と後にTTおよびTT73−99との反応性について試
験した。抗体価はペルオキシダーゼ結合抗1gMおよび
IgG抗体を使ってEtlingerら、J、 Imm
unol、  140 : 626−633[1988
]に記載されるようにして測定した。値は55人のボラ
ンティアの幾何平均(係数変動幾何平均)である。臨床
前抗体価は(Ac−Cys−(NANP)a)ssTT
を注射する以前のものである。ウシ血清アルブミン(E
LISAにおいてブロッカ−として使用)を被覆したプ
レート中の臨床部血清および臨床後血清の幾何平均抗体
価(係数変動幾何平均)は10’ (1,1)であるこ
とが分かった。先に述べたように、TT73−99に対
するT細胞反応性は試験した20人のほぼ半数において
証明できたが、別の55人のボランティアからの抗血清
はどれもこのペプチドと反応しなかった(第■表)。
(本頁以下余白) 第■表 ヒトにおけるTTおよびTT73−99への体液反応性
臨床前血清    臨床後胤 (抗体価xlO’)   (抗体価x 103)TT7
3−99  1.2(1,1)      1.3(1
,1)TT      44(1,3)      1
41(1,2)上に示したTTまたは(Ac−Cys−
(NANP) s ) 25TT免疫処置後のTT73
−99に対するヒト抗体反応性の欠如はマウスで得られ
た結果と類似している(第■表および第■表参照)。そ
こでは、B細胞エピドープ、すなわち組成物(NANP
) 、TT73−99の(NANP)4部分、への抗体
応答の抑制は、恐らく幾分かはキャリヤータンパク質T
Tによる予備免疫処置が原因で起こる(なぜならば、予
備免疫処置により組成物中のキャリヤータンパク質TT
の未修飾部分を認識するキャリヤー特異的初回抗原刺激
ずみB細胞の存在を生ずるからである)ことが示された
。この抑制はエピドープ抑制と呼ばれている(Schu
tzeら、Ce11.Immunol、 104: 7
7−90 [1987]) 、上記結果は、もとのタン
パク質とキャリヤーペプチド間の抗体交差反応性の不在
が、キャリヤー機能の情報を含むがエピドープ抑制機能
の情報を含まない候補ペプチドの妥協な必要条件である
ことを意味している。
次の実験は、 (a)  初めに病原体P1からの抗原(例、破傷風ト
キソイド(TT))で、次に病原体P、からの抗原(例
、マラリア原虫からの抗原)またはその抗原性サブパー
ト(例、 P、falciparumのCSタンパク質
からのB細胞エピドープ(NANP)4)であるB細胞
エピドープを提示する化合物、および病原体P1からの
抗原(例、 TT)のサブパートであるTヘルパー細胞
エピドープを提示する化合物(このTヘルパー細胞エピ
ドープを提示する化合物はキャリヤー機能の情報を含む
が、エピドープ抑制機能の情報を含まない点に特徴があ
る)(例、化合物TT88−99またはTT73−99
)を含んでなる組成物C(例9組成物(NANP)4 
TT88−99)で、あるいは (b)  1回または2回、上記の組成物Cで、予備免
疫処置された宿主を、抗原(例、病原体P0からの抗原
)またはその抗原性サブパートのモデルとしてB細胞エ
ピドープを提示する化合物、(例、ニワトリの卵白リゾ
チームのアミノ酸残基46−61から成る化合物Hel
 46−61 (J、Immunol、 135: 3
68−373 [1985]))および上記病原体PI
からの抗原のサブパートであるTヘルパー細胞エピドー
プを提示する化合物(このTヘルパー細胞エピドープを
提示する化合物はキャリヤー機能の情報を含むが、エピ
ドープ抑制機能の情報を含まない点に特徴がある)(例
、化合物TT88−99またはTT73−99)を含ん
で成る組成物C’(例9組成物Hel 4661TT8
8−99)で免疫処置することの効果を調べるために設
計された。
(NANP) 、TT88−99およびHe146−6
1TT88−99は、連続フローペプチド合成機(90
50PepSynthesizer、米国マサチューセ
ッツ州ベツドフォード、Milligen社、Mill
ipore部門)を使って合成した。この合成機は、M
illigen 9050ペプチド合成操作マニュアル
に記載されるように、固相ペプチド合成のFmoc−ポ
リアミド法を自動化したものである。免疫応答における
B細胞エピドープの効果とT細胞エピドープの効果をは
っきり区別するためには、その主要組織適性複合体(M
MC) /)プロタイプゆえにT細胞レベルで(NAN
P)の反復または(Hel 46−61)に応答しない
マウス系統が使用された。1群5匹のBALB/cマウ
ス3群を使用し、第1群の各動物に、0日日(こAt(
OH)j中のTT50μg、続いて32日目にフロイン
ト完全アジュバント(FCA)中の(NANP)4TT
88−99の25μg1そして75日目にFIA中の(
NANP) 4TT88−99の25μgを皮下注射し
た:107日目とl3838日目マウス(二FIA中の
He146−61TT88−99の25μgを与えた。
第2群の各マウスには第1群と同じ注射を与えたが、こ
の第2群のマウスはTTによる予備免疫処置を受けなか
った。第3群の各動物は予備免疫処置を受けず、32日
の間隔をおいて2回FrA中のHe146−61TT8
8−99を25.czg与えられた。上記実験の結果を
第■表、パートCに示してあり、方対照実験の結果およ
びこれらの対照実験で使用した免疫処置プロトコールは
第■表、パートAおよびBに示しである。ピーク力価は
第■表、パートAに示した対照実験Aでは(NANP)
 4TT88−99の第1回注射後43日目に、第■表
、パートBに示した対照実験Bでは(NANP)4 T
T88−99の第2回注射後32日目に、そして第■表
、パートCに示した実験CではHe146−61TT8
8−99の第2回注射後14日目に測定した(括弧内は
幾何平均の変動係数)。
免疫処置と予備免疫処置の時間間隔は特に重要な意味を
有さず、個々の情況に応じてかなり変化しうるにもかか
わらず、同じ防御免疫応答を生ずることができる。当業
者は適切な時間間隔を選択して、最適化できる。
(本頁以下余白) 第■表 A 1回目 2回目 Tr   (NANP)、TI’88−99(NANP
)4Tl’88−99 B1回目 2回目と3回目 Tr  (NANP)4Tr88−99(NANP)、
TI’88−99 C1回目 2回目と3回目 TT  (NANP)、TT88−99(NANP)4
Tr88−99 4回目と5回目 1(el 46−61Tf’88−99He146−6
1Tr’88−99 He146−61Tr88−99 59(1,7) 1[1,1) 102(1,2) 49(1,6) 211(1,2) 211(1,5) 85(1,6) (本頁以下余白) 第■表のパートAおよびBは、キャリヤータンパク質T
Tのサブパート(すなわち、TT88−99 )のみを
含有するペプチド(NANP)4 TT88−99を用
いる1回(実験A)または2回(実験B)の攻撃後のT
Tによる予備免疫処置の効果の比較を示す。(NANP
)、 TT73−99について第■表および第■表です
でに示したように、TT初回抗原投与は(NANP)、
 TT8899に対する抗NANP応答を増強させた。
実験Cは、He146−61TT88−99G=よる免
疫処置後の宿主の免疫応答に及ぼす、 (a)  初めにTTで、次に(NANP)、 TT8
8−99で2回、または、 (b)  (NANP)4 TT88−99で2回、予
備免疫処置することの効果を示している。B細胞エピド
ープを提示する化合物HeL 46−61と反応する抗
体の力価は、既知方法(Etlingerら、Immu
nology 64:  551−558 [1988
])に従って製造した、ウシ血清アルブミンに結合させ
たCys−He146−61から成る接合体(Hel 
46−6l−BSA)を使って測定した。第■表、パー
トCに示すように、B細胞エピドープHel 46−6
1に対して惹起された抗体応答は、予備免疫処置されな
かった動物に比べて予備免疫処置されたマウスでは増強
された。予備免疫処置プロトコール(a)と(b)間に
は効果の点で差が見られなかった。実験Cは、本発明組
成物による予備免疫処置が、新しいB細胞エピドープを
提示する化合物およびもとのT細胞エピドープを提示す
る化合物を含んで成る本発明の第二の組成物に対する免
疫応答の抑制を引き起こさないばかりか、実際に新しい
B細胞エピドープに対する応答を増強させることを示す
。このことは、新しい防御B細胞エピドープが同定され
ると、それらを以前に使用されたT細胞エピドープ(例
、 TT73−99またはTT88−99 >  と組
み合わせて、以前に用いられた前記T細胞エピドープを
提示する化合物を含んで成る本発明組成物で予備免疫処
置した宿主の免疫処置に使用することができることを意
味し、それにより免疫化された宿主は増強された免疫応
答でもって前記の新しい防御B細胞エピドープに応答す
るであろう。
別の実験においては、組成物(NANP)4TT73−
99のような本発明組成物による宿主の免疫処置の効果
が試験された。その際、宿主は(Tヘルパー細胞エピド
ープが由来する完全抗原での予備免疫処置の代わりに)
前記組成物のTヘルパー細胞エピドープを提示する化合
物のみで予備免疫処置された。
この免疫処置プロトコールにより、組成物中のB細胞エ
ピドープ、すなわち(NANP)、に対する免疫応答の
強い抑制を生ずることが判明した。しかしながら、実際
には、宿主はTヘルパー細胞エピドープのみを提示する
化合物で予備免疫処置されるわけではないので、上記免
疫処置プロトコールは単に理論的興味をそそるにすぎな
いことに注意すべきである。先に明確に示したように、
Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物がキャリヤ
ー機能を提供するが、エピドープ抑制機能を提供しない
かどうかを判定する方法は明らかに完全抗原による予備
免疫処置を必要とし、それ故に本発明は、宿主がTヘル
パー細胞エピドープのみを提示する化合物で予備免疫処
置される場合に関するのではなく、宿主が抗原(Tヘル
パー細胞エピドープはそのサブパートである)または本
発明組成物で予備免疫処置される場合に関することが理
解される。
上記結果は、現在使用されているタンパク質含有ワクチ
ンからTヘルパー細胞エピドープを同定し、これらのT
細胞エピドープを単独でまたは他の抗原と組み合わせて
、種々の病原体のB細胞エピドープを提示する化合物の
キャリヤーとして使用することにより、Tヘルパー細胞
初回抗原投与を利用し、かつキャリヤー予備免疫処置に
由来するエピドープ抑制の欠点を排除することができる
ことを立証している。本発明は“遺伝子工学的に操作さ
れた”ワクチンの開発においてさらに進んだ段階である
改良されたサブユニットワクチンを提・供する。これら
の改良されたサブユニットワクチンは、特にマラリアの
予防のように体液性免疫が重要なエフェクター機構を構
成する場合に重要である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、病原体からの抗原またはその抗原性サブパートであ
    るB細胞エピドープを提示する化合物、および病原体か
    らの抗原のサブパートであるTヘルパー細胞エピドープ
    を提示する化合物を含んで成り、該Tヘルパー細胞エピ
    ドープを提示する化合物がキャリヤー機能に関する情報
    を含むが、エピドープ抑制機能に関する情報を含まない
    点に特徴がある組成物。 2、Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物がコリ
    ネバクテリウム・ジフテリア(Coryne−bact
    erium diphtheriae)(クレープス−
    レフラー桿菌:Klebs−Loeffler bac
    illus)、ストレフトコッカス・ニューモニア(S
    treptococcuspneumoniae)、ク
    ロストリジウム・テタニ(Clostridium t
    etani)、バチルス・カルメット−ゲラン(Bac
    illusCalmette−Gu■rin)、ボルデ
    テラ・パーツシス(Bordetella pertu
    ssis)、ビブリオ・コレラ(Vibrio cho
    lerae)、流行性耳下腺炎ウィルス、麻疹ウィルス
    、風疹ウィルス、アデノウィルス、ポリオウイルス、バ
    チルス・アンスラシス(Bacillus anthr
    acis)、ロタウイルス、肝炎ウィルス、狂犬病ウィ
    ルス、HIV−1、HIV−2、HTLV、インフルエ
    ンザウイルス、ポッスウイルス、エルジニア・ペスチス
    (Yersiniapestis)、プラスモジウム・
    ファルシパルム(Plasmodium falcip
    arum)、口蹄疫ウィルス、アイメリア・テネラ(E
    imeria tenella)、およびアイメリア・
    アセルブリナ(Eimeria acervulina
    )からなる群から選ばれる病原体からの抗原のサブパー
    トである、請求項1記載の組成物。 3、Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物が破傷
    風毒素またはジフテリア毒素のサブパートである、請求
    項1記載の組成物。 4、Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物が次の
    アミノ酸配列: Tyr−Asp−Pro−Asn−Tyr−Leu−A
    rg−Thr−Asp−Ser−Asp−Lys−As
    p−Arg−Phe−Leu−Gln−Thr−Met
    −Val−Lys−Leu−Phe−Asn−Arg−
    Ile−Lys( I )を有するポリペプチドまたはそ
    の同等物である、請求項1記載の組成物。 5、Tヘルパー細胞エピドープを提示する化合物が次の
    アミノ酸配列: Leu−Gln−Thr−Met−Val−Lys−L
    eu−Phe−Asn−Arg−Ile−Lys(II) を有するポリペプチドまたはその同等物である、請求項
    1記載の組成物。 6、B細胞エピドープを提示する化合物がマラリア原虫
    からの抗原のサブパートである、請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の組成物。 7、B細胞エピドープを提示する化合物がプラスモジウ
    ム・ファルシパルムのサーカムスポロゾイトタンパク質
    のサブパートである、請求項1〜5のいずれか1項記載
    の組成物。 8、病原体に対して宿主を防御免疫するための、請求項
    1〜7のいずれか1項記載の組成物。 9、病原体からの抗原またはその抗原性サブパートであ
    るB細胞エピドープを提示する化合物を、病原体からの
    抗原のサブパートであるTヘルパー細胞エピドープを提
    示する化合物(ただし、該サブパートはキャリヤー機能
    に関する情報を含むが、エピドープ抑制機能に関する情
    報を含まない)に結合させることから成る、請求項1〜
    7のいずれか1項記載の組成物の製法。 10、通常のペプチド合成法または組換えDNA技術が
    使用される、請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物
    の製法。 11、免疫量の請求項1〜7のいずれか1項記載の組成
    物および医薬上許容されるアジュバントを含有するワク
    チン。 12、病原体に対して防御免疫を賦与するための、請求
    項1〜7のいずれか1項記載の組成物または請求項11
    記載のワクチンの使用。 13、請求項9または10記載の方法により製造された
    、請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
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