JP2003532085A - 片手保持診断ディスプレイユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車に対する診断手順を片手のみで行なうための自動車診断ディスプレイユニット（１００）が提供される。自動車診断ディスプレイユニット（１００）は、ケース（１１０）、ディスプレイスクリーン（１１２）、主支持体（１１４）、および複数のキー（１１６、１２２）を含む。ケースは、前部（１２６）、後部（１２８）、上部（１３０）、および下部（１３２）を有する。ディスプレイスクリーン（１１２）は前部（１２６）の中に配置され、主支持体（１１４）はケースの側部に結合される。主支持体（１１４）は、ユーザが同時に片手で診断ディスプレイユニット（１００）を持上げかつ操作できるよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の背景】

技術分野 この発明は自動車診断システムに関し、より特定的に、片手で保持および操作
できる自動車診断ディスプレイユニットに関するものである。

【０００２】 関連技術の説明 現在の自動車は、自動車の動作を制御するようプログラムされたマイクロプロ
セッサおよびコントローラなどのさまざまな電子制御ユニットを含む。このよう
な制御ユニットは、たとえば電子制御モジュール（ＥＣＭ）または自動車搭載コ
ンピュータを含む。制御ユニットは、さまざまな電子部品および電子機器の動作
を監視して自動車の性能を最適化するよう設計されている。たとえば、ＥＣＭな
どの制御ユニットは、エンジンの排気ガス中の一酸化炭素の量を監視し、シリン
ダに入る燃料／空気比を調節して燃焼の効率を最適化することができる。他の状
況下では、ＥＣＭは、運転条件の種類に依存して出力または燃料効率のいずれか
を向上させるために燃料／空気比を調節する。

【０００３】 制御ユニットは自動車の性能および動的特性を監視するよう構成され得る。た
とえば多くの自動車が、アンチロック制動システム（ＡＢＳ）、牽引制御、およ
び安定性制御などの、進歩した機能を備えている。ＡＢＳシステムの場合、制御
ユニットは制動中に車輪のロックアップを監視し、制動圧を自動的に変化させる
ことにより、制御を維持しつつ制動能力を最大限にする。もう１つの例として、
制御ユニットは１つまたは複数の車輪のスリップを検出し、絞り弁と制動との両
方を調節して牽引を最大限にする。

【０００４】 多数の制御ユニットを利用できる場合には、典型的にこれらは、いくつかの重
要なデータをグローバルに利用可能にするために相互接続される。データは、情
報ポートを通じてユーザによりアクセスされ得る。通常、情報ポートを通じてデ
ータを得る（およびときには送信する）ために、診断システムが用いられている
。したがって診断システムは、自動車のさまざまなシステムの動作を監視および
調節するために用いられ得る。診断システムはまた、エンジン管理およびＡＢＳ
などのシステムで発生する動作不良を検出するのにもまた用いられる。

【０００５】 一般的に診断システムは、データケーブルを用いて情報ポートに結合される大
型ユニットの形を取る。典型的に診断システムは、中央演算処理装置と、ディス
プレイユニットと、キーボードなどの入力装置とを含む。これら３つのユニット
は相互接続され、および／または単一のシステムへと統合化される。診断システ
ムのサイズのため、ユーザ（すなわち修理係）が情報を素早く分析して車両のシ
ステムに対し変更を行なうことは極めて困難である。

【０００６】 具体的には、ユーザは診断システムが表示する情報を監視し、適当なときに自
動車のシステムに対して調節を行なうことが必要となる。これはしばしば時間が
かかる作業である。なぜなら、ユーザは調節を行なうために診断システムと自動
車との間を物理的に移動しなければならないからである。さらに、調節が一旦行
なわれるとユーザは診断システムに戻らなければならない。拡張された診断手順
においては、ユーザは、いくつかの構成要素に対し調節を行なうために、診断シ
ステムと自動車との間を移動するのに多大な時間を費やすことになる。

【０００７】 これらの不都合に対処する試みの結果として、診断システムは携帯用と見なさ
れるほど小さくされた。このような携帯用のシステムによって、診断手順中にユ
ーザが移動する量を少なくすることができる。しかしながら携帯用診断システム
は極めて嵩張り、かつ重いものである。ユーザは、自動車に対する作業中に両手
でユニットを支えることが必要となる。したがって、ユーザが自動車の重要な構
成要素に対して調節を行なう間に診断システムの出力を同時に点検することは困
難となるが、これはユーザが自動車に対し作業を行なう間診断システムを安定し
た場所に置かなければならないからである。

【０００８】 したがって、診断手順中に自動車の場所へと容易に運ぶことができる自動車診
断システムが必要とされている。さらに、片手のみで操作可能であることによっ
て、自動車に対し作業するためのユーザの片手が空くようにする、自動車診断シ
ステムが必要とされている。

【０００９】

【発明の概要】

この発明の利点は、診断手順中に容易に持運びできる診断ディスプレイユニッ
トを提供できることである。この発明の他の利点は、片手で操作可能であること
により、ユーザが空いた方の手で自動車に対し作業を行なうことを可能にする診
断ディスプレイユニットである。

【００１０】 これらおよびその他の利点は、片手による同時の保持および操作用に自動車診
断ディスプレイユニットが構成される、この発明によりもたらされる。

【００１１】 この発明の一局面に従うと、自動車診断ディスプレイユニットは、ケース、デ
ィスプレイスクリーン、主支持体、および複数のキーを含む。ケースは前部、後
部、上部、および下部を含む。ディスプレイスクリーンは前部内に配置され、主
支持体はケースの側部に結合される。主支持体はその後部表面に指用窪みを含み
、複数のキーは主支持体の前部に配置される。主支持体は、ユーザが同時に診断
ディスプレイユニットを持上げかつ片手でキーに到達できるよう構成される。こ
のような構成により、ユーザは自動車の重要な構成要素を調節しながら同時にあ
らゆる調節の結果を監視しかつ診断ディスプレイユニットを操作することが有利
に可能となる。

【００１２】 この発明の別の局面に従うと、診断ディスプレイユニットには、複数のコネク
タを含むさまざまなアダプタが設けられ、これにより診断ディスプレイユニット
を自動車にある自動車搭載コンピュータおよび外部装置に結合することが可能と
なる。たとえば診断ディスプレイユニットには、ユニバーサルシリアルバス（Un
iversal Serial Bus）（ＵＳＢ）、ＲＳ−２３２ポート、またはイーサネット（
Ｒ）ポートを設けることができる。診断ディスプレイユニットはまた、自動車お
よび／または外部システムとアナログデータおよびデジタルデータをやり取りす
るためのさまざまな入力コネクタおよび出力コネクタを含む。

【００１３】 この発明の別の局面に従うと、診断ディスプレイユニットは、ケースの下部に
形成された少なくとも１つの電源区画と、各電源区画内に取出し可能に配置され
る１つ以上の電力セルとを含む。このような構成により別個の電源ケーブルに対
する必要性がなくなり、診断ディスプレイユニットの携帯性が有利に向上する。
この発明のその他のさまざまな実施例は、充電式電池または従来の電池のいずれ
かの形を取る電力セルに備える。充電式電池が用いられるときには、この発明は
、自動車のバッテリから直接電力を引込んで診断ディスプレイユニットの充電式
電池を再充電する充電回路を有利に与えるよう構成され得る。

【００１４】 この発明のさらなる利点および新規な特徴は、以下の説明において一部示され
、一部には以下のことを吟味することで当業者に明らかとなり、またはこの発明
の実施によって習得され得る。ここに示されかつ説明される実施例は、この発明
を実施するために企図されたベストモードの例示を与えるものである。この発明
は、明らかであるさまざまな点に関して、いずれもこの発明の精神および範囲か
ら逸脱することなしに変形が可能である。したがって、図面および説明はその性
質において限定的でなく例示的なものと見なされるべきである。この発明の利点
は、特に前掲の特許請求の範囲で指し示された手段および組合せにより実現およ
び達成され得る。

【００１５】 添付の図面が参照され、同じ参照番号を有する要素は全体を通じて同様の要素
を表わす。

【００１６】

【詳細な説明】

図面を参照し、まず図１および図２を参照して、この発明に従って構成された
自動車診断ディスプレイユニット１００が示される。診断ディスプレイユニット
１００は、ケース１１０、ディスプレイスクリーン１１２、主支持体１１４、お
よび主支持体１１４上に配置された複数のキー１１６−１２２を含む。ケース１
１０は概して矩形ハウジングの形を取り、前部１２６、後部１２８（図３で最も
よく見ることができる）、上部１３０（図７で最もよく見ることができる）、お
よび下部１３２を含む。ケース１１０はさまざまな形成および／または組立プロ
セスを利用してさまざまな材料から形成され得る。ケース１１０は、さまざまな
成形プロセスのうち任意のものを用いてＡＢＳプラスチックから形成されること
が好ましい。ケース１１０のさまざまな部分を熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）
から形成してもよい。この発明の一局面に従うと、ケース１１０は互いに対して
成形された２つの部分から形成される。

【００１７】 図に示すように、ディスプレイスクリーン１１２は診断ディスプレイユニット
１００の前部１２６の中に装着される。ディスプレイスクリーン１２６は、さま
ざまな種類の構成を用いて診断ディスプレイユニット１００の前部１２６に装着
され得る。しかしながら、潜在的な衝撃に由来する損傷からディスプレイスクリ
ーン１１２と診断ディスプレイユニット１００内のさまざまな回路とを保護する
ために、緩衝構成を用いてディスプレイスクリーン１２６を装着することが好ま
しい。ここで用いるような緩衝構成とは、回路のさまざまな層、および／または
ケース１００内の構成要素の間に、緩衝材料が挿入される構成を指す。たとえば
、診断ディスプレイユニット１００の落下などの衝撃に由来するあらゆる振動ま
たは衝撃を吸収するために、ディスプレイスクリーン１１２とケース１１０との
間に緩衝ゴムまたは発泡体を配置できる。このような構成に従うと、ユーザが誤
って診断ディスプレイユニット１００を落とした場合、ディスプレイスクリーン
１１２および関連する回路は損傷を受けないであろう。緩衝構成を形成するのに
用いられる緩衝材料の種類は、診断ディスプレイユニット１００が損傷を被らず
に少なくとも５フィートの高さからの落下に耐えることができるよう選択される
ことが好ましい。この発明の開示された実施例に従うと、ディスプレイスクリー
ン１１２は液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）スクリーンの形を取る。しかしながら、
ここに例示したＬＣＤディスプレイスクリーン１１２の代わりに、薄膜トランジ
スタ（ＴＦＴ）、タッチセンシティブまたはガスプラズマなどの、他のさまざま
な種類のディスプレイスクリーン１１２が用いられ得ることに注目すべきである
。

【００１８】 周知のように、典型的にこのようなＬＣＤディスプレイスクリーン１１２は、
ガラスとバックライト構成との後ろに位置付けられた液晶要素を内蔵する。しか
しながら、既述のように、ＬＣＤディスプレイスクリーン１１２の代わりにその
他のさまざまな種類のディスプレイが用いられ得る。ディスプレイスクリーン１
１２はさらに、表示がカラー、単色またはグレースケールで表されるよう、構成
され得る。図に示すように、ディスプレイスクリーン１１２はケース１１０の前
部１２６内に凹状に装着される。このような構成に従うと、ディスプレイスクリ
ーン１１２は、診断ディスプレイユニット１００がその前部１２６から落ちた場
合でも直接の衝撃から保護される。さらに、厚みがおよそ０．１０インチのレキ
サン（Ｒ）１３４の層（図９を参照）がディスプレイスクリーン１１２の前に配
置され得る。

【００１９】 主支持体１１４はケース１１０の側部に結合され、これによってユーザは診断
ディスプレイユニット１００を保持および操作できる。主支持体１１４は手の形
状および輪郭に基づき人間工学的に設計されることが好ましい。具体的に主支持
体１１４は、ユーザが診断ディスプレイユニット１００を保持する際にユーザの
手の平の中に具合よく収まるような輪郭にする。主支持体１１４は耐衝撃材料ま
たは緩衝材料から形成される。この発明の一実施例に従うと、主支持体１１４は
ＴＰＥから形成される。さらに、ＴＰＥはショア硬さの値がＡ４５からＡ５５と
なるよう選択され得る。好ましくは、Ａ５０のショア硬さの値を利用する。

【００２０】 周知のように、ショア硬さの値は材料の相対的硬度および耐衝撃性を表わす。
ショア硬さの値がＡ４５からＡ５５の範囲であれば、ユーザの手の中で主支持体
１１４を確実かつしっかりと握ることができる一方で適切な緩衝がもたらされる
ことが確実となる。ここに記載のショア硬さの値の特定の範囲は、安定した構成
を維持しながら診断ディスプレイユニット１００のための最大限の保護を達成す
るよう特に選択されたものである。

【００２１】 たとえばＴＰＥ材料が硬すぎると、可能な緩衝は小さくなり、ディスプレイス
クリーン１１２および内部回路は、診断ディスプレイユニット１００が誤って落
とされた場合に損傷を受けやすくなるだろう。加えて、主支持体１１４のまわり
でしっかりと握ることは困難となる。逆にＴＰＥ材料が柔らかすぎると、時間が
経つにつれ不安定になるだろう。従ってＴＰＥ（すなわち主支持体１１４）は剥
がれやすくなる。加えて、ＴＰＥ材料が柔らかすぎる場合には成形プロセス中に
さまざまな問題が生じる。図に示すように、主支持体１１４は複数の交差する溝
を有する粗面化された部分１３６を含む。粗面化された部分１３６によって、ユ
ーザは主支持体１１４をさらに具合よくかつしっかりと握ることができる。

【００２２】 この発明の開示の実施例に従うと、複数のキー１１６−１２２が主支持体１１
４の前部表面上に配置される。キーは診断ディスプレイユニット１００を操作す
るのに用いられる。この発明の一実施例に従うと、複数のキーはナビゲーション
パッド１１６、複数の選択キー１１８、ディスプレイ調節キー１２０、および電
力キー１２２を含む。ナビゲーションパッド１１６は方向性サムパッドの形を取
ることが好ましい。換言すると、ナビゲーションパッドの異なった部分に沿って
親指で圧力をかけることにより、ユーザはディスプレイスクリーン１１２上のカ
ーソル（図示せず）をさまざまなメニューを通って動かすことができる。この発
明の或る好ましい実施例に従うと、ナビゲーションパッド１１６は感圧式でもあ
る。このような実施例に従うと、カーソルは、ナビゲーションパッド１１６に与
えられた圧力の量に基づきさまざまな速さで動かすことができる。ナビゲーショ
ンパッド１１６にはまた、その表面上に刻み込まれた方向矢印１２４を設けるこ
とができる。

【００２３】 １対の選択キー１１８がナビゲーションパッド１１６に隣接して配置される。
選択キー１１８は、オペレータがディスプレイスクリーン１１２上に表示される
メニューの中からさまざまな選択を行なうことを可能にする。たとえば選択キー
１１８は「イエス」キーおよび「ノー」キーから構成され得る。動作においてユ
ーザはカーソルを特定のアイテムまたはエントリへと動かし、「イエス」キーを
用いてエントリを承認、または追加のメニューにアクセスする。「ノー」キーは
、たとえば或る選択を拒否するために、または先のメニュースクリーンへと移動
するために用いられ得る。診断ディスプレイユニット１００はまた、ユーザが診
断ディスプレイユニット１００をオンおよびオフにすることを可能にする電力キ
ー１２２を含む。さらに、ディスプレイスクリーン１１２に関するコントラスト
などのさまざまな機能を調節するための、ディスプレイ調節キー１２０を設ける
ことができ、これによりユーザは表示されているコンテンツをより良好に見るこ
とができる。好ましくは、ナビゲーションパッド１１６、選択キー１１８、ディ
スプレイ調節キー１２０、および主支持体１１４上に配置された電力キーもまた
、ＴＰＥから形成される。

【００２４】 主支持体１１４の構成に従うと、ユーザは診断ディスプレイユニット１００を
片手で有利に保持および操作できる。これにより、ユーザは診断プロセス中に空
いた方の手でさまざまな物に到達したり、メモを取ったりできる。加えて、この
ような片手用構成によってユーザは、たとえば自動車の幌の下で作業をしている
間に、診断ディスプレイユニット１００を素早く見、かつ操作することができる
。

【００２５】 さらに図１を参照し、かつこれに加えて図３および図４を参照して、主支持体
１１４はこの上に形成されるパームレスト１３８をさらに含む。さらに主支持体
１１４はその後部表面上に形成される指用窪み１４０を含む。指用窪み１４０は
主支持体１１４の中へと所定の距離だけ延び、これによってユーザは主支持体１
１４をさらにより良好に握ることができる。具体的には、ユーザが主支持体１１
４を掴むと、パームレスト１３８はユーザの手の平に具合よく収まるよう設計さ
れ、一方で指は主支持体１１４のまわりを包んで指用窪み１４０の中へと延びる
。こうしてきつく安定した握りを達成できる。

【００２６】 さらに、ナックルガード１４２が、ケース１１０の、指用窪み１４０に隣接す
る側に形成される。ナックルガード１４２は、たとえばＡ３５からＡ４５のショ
ア硬さを有する、エチレンプロピレンジエンモノマー（ＥＰＤＭ）などの緩衝材
料または弾性材料から形成される。ナックルガード１４２は、診断ディスプレイ
ユニット１００が保持されているときにユーザの手の指関節部と係合するよう設
計される。具体的には、支持体１１４をユーザが掴むと、診断ディスプレイユニ
ット１００は主支持体１１４の軸についての回転力を生じさせる傾向がある。し
たがってケース１１０の側部はユーザの手の指関節の１つと接触することになる
。ケース１１０はナックルガード１４２よりも硬い材料から形成されているため
、ユーザは長時間使用するといくらかの不快感を覚えるであろう。

【００２７】 具体的には、ケース１１０は、通常は点負荷の形でユーザの指関節に対し連続
的に圧迫し、大きな不快感をもたらす。実質的により柔らかい材料をナックルガ
ード１４２に用いることにより、不快感のレベルを著しく減少させることができ
る。これに加え、材料がより柔らかいためユーザの指関節はナックルガード１４
２の中へと押圧でき、こうして負荷はユーザのすべての指関節にわたり分布する
ことになる。したがって、１つの指関節に対する不快感のレベルが減少するだけ
でなく、負荷はここでは１つでなく多数の指関節にわたって分布する。このよう
な実施例によって、ユーザは長時間にわたり診断ディスプレイユニット１００を
快適に操作することができる。

【００２８】 図１および図３に示すように、この発明の診断ディスプレイユニット１００は
コードレス操作を可能にする少なくとも１つの電源区画１４４を含むことができ
る。特定の設計および構成に依存して、電源区画１４４の数は、ディスプレイス
クリーン１１２と診断ディスプレイユニット１００内に配置された回路とに十分
な電流量が供給されるように変化し得る。好ましくは、単一の電源区画１４４が
主支持体１１４内に配置される。次に１つまたは複数の電源セル１４６が電源区
画１４４内に与えられて電力を供給する。このような構成は診断ディスプレイユ
ニット１００のバランスを有利に向上させるが、これは電力セル１４６の重さが
主支持体１１４の近くに集中し、主支持体１１４の軸について回転力を生じさせ
ないからである。図１に示すように、追加の電源区画１４４を設けることもでき
る。このような実施例では、回転力の量を減少させるために、追加の電源区画１
４４は可能な限り主支持体１１４に接近して位置付けられる。

【００２９】 この発明の診断ディスプレイユニット１００で用いられる電力セル１４６は、
特定の用途に依存してさまざまな構成を有し得る。たとえば電力セル１４６は、
必要な電源を供給できるさまざまな種類の電池の形を取り得る。電池は従来のア
ルカリ電池、または高品質のリチウムイオン電池であり得る。電池は便利にかつ
繰返し用いることができるように充電式であることが好ましい。このような充電
式電池は、ニッケルカドミウム（ＮｉＣｄ）電池またはニッケル水素（Ｎｉ−Ｍ
Ｈ）電池の形を取り得る。しかしながら、必要な電力の出力を与えることができ
る他のどの種類の充電式電池をこの診断ディスプレイユニット１００で用いても
よい。

【００３０】 この発明の一実施例に従うと、電源区画１４４は、カスタマイズした電力セル
１４６、たとえばブラック・アンド・デッカー（Black & Decker）によりバーサ
パック（Versapack）の商品名で販売されている電力セルを収容しかつ用いるよ
う設計される。このような実施例によりユーザは、診断ディスプレイユニット１
００を含む数々の道具および装置の間で、電力セル１４６を便利に交換すること
ができる。

【００３１】 この発明の電源区画１４４は、電力セル１４６をさまざまな態様で安定して収
納するよう構成され得る。一実施例に従うと、図１および図５に示すように、電
源区画１４４を閉じて電力セル１４６を保持するために、ロックキャップ１４８
が用いられ得る。ロックキャップ１４８は正しい位置にぱちんと嵌まるよう構成
されても、またはケース上の対応するねじ山要素と係合するための雌ねじを有し
てもよい。

【００３２】 図６に示すこの発明の或る代替実施例に従うと、電源区画１４４を選択的に開
放および閉鎖するための開放機構が設けられる。開放機構１５０はクリップ凹部
１５２を含み、これはケース１１０の後部に形成されて電源区画１４４を取囲む
。開放クリップ１５４がクリップ凹部１５２内に配置される。開放クリップ１５
４は、クリップ凹部１５２とスライド可能に係合できるよう構成される。たとえ
ばクリップ凹部１５２は、開放クリップ１５４が内部で移動またはスライドでき
るチャネルが、クリップ凹部の側部に含まれるよう設計され得る。開放クリップ
１５４はまた、閉じた状態または開いた状態のいずれかを取ることができる。閉
じた状態では、開放クリップ１５４は適所にロックされ、こうして電力セル１４
６は電源区画１４４から取出され得ない。開いた状態では、開放クリップ１５４
がクリップ凹部１５２のチャネルから完全に取外され得ることにより、電力セル
１４６を取出すことができる。さらに、開放クリップ１５４およびクリップ凹部
１５２は、開放クリップ１５４が開いた状態でもクリップ凹部１５２から完全に
は外れないよう設計され得る。

【００３３】 図３を再び参照して、この発明の診断ディスプレイユニット１００は折り畳み
スタンド１５６をさらに含み、これによりユーザは、ディスプレイスクリーン１
１２を見ることができるような予め定められた仰角へと診断ディスプレイユニッ
ト１００を設定することができる。折り畳みスタンド１５６は、ケース１１２の
後部において対向して配置された１対のヒンジ開口１５８を含む。具体的にはヒ
ンジ開口１５８は或る共通の軸に沿って設けられ、予め定められた距離だけ離さ
れる。診断ディスプレイユニット１００を支持するための脚部材１６０が設けら
れる。脚部材１６０は、ヒンジ開口１５８のうち一方に挿入される第１の端部１
６２と、他方のヒンジ開口１５８に挿入される第２の端部１６４とを含む。こう
して脚部材１６０はヒンジ開口１５８内で回ることができる。

【００３４】 ケース１１０の後部１２８上にはロッククリップ１６６が設けられ、これによ
り脚部材１６０を安全に保持する。したがって、ロッククリップ１６６もまた脚
部材１６０に合わせて位置付けられる。ロッククリップ１６６は、ケース１１０
の後部１２８の表面と実質的に面一となるよう後部１２８内へと形成される。当
業者であれば理解するであろうように、この発明の脚部材１６０は診断ディスプ
レイユニット１００を支持するのに十分な強度を有し、したがって適切な材料か
ら形成されなければならない。この発明の一実施例に従うと、脚部材１６０は金
属ワイヤから形成され、プラスチゾルなどのビニルの層で被覆される。

【００３５】 図３に示すように、診断ディスプレイユニット１００はケース１１０の後部１
２８上に形成されたペン入れ１６８を含む。ペン入れ１６８は、ペンまたは鉛筆
などの筆記具１７０を受けるよう設計される。このような構成に従うと、ユーザ
は診断手順を実行する間に素早く情報を記録する、またはノートを取ることがで
きる。ペン入れ１６８はまた、ディスプレイスクリーン１１２が感圧式である場
合に、スタイラスを受けるよう機能できる。こうしてスタイラスは、診断手順中
にオペレータが用いるのに容易に利用可能となる。

【００３６】 図１および図２を再び参照して、この発明の診断ディスプレイユニット１００
には任意に補助支持体１７２が設けられ得る。補助支持体１７２は必要なもので
はないが、所望であれば両手で診断ディスプレイユニット１００を支える選択肢
を与える。図１に示すように補助支持体１７２は、ケース１１０の、主支持体１
１４の反対側に位置付けられる。補助支持体１７２は主支持体１１４と類似の材
料から形成される。加えて補助支持体１７２は、ユーザの手の平に具合よく収ま
るよう人間工学的に設計されたパームレスト１７４を含む。さらに、所望であれ
ば補助支持体１７２上に粗面化された部分１７６を設けることができ、これによ
りユーザは診断ディスプレイユニット１００を保持しているときによりしっかり
と握ることができる。

【００３７】 補助支持体１７２は必要な構成要素として意図されていないため、その設計は
主支持体１１４の設計とは機能的に異なる。特に、補助支持体１７２は指用窪み
１４０を含まない。これの代わりに指用凹部１７８（図３を参照）が設けられ、
これによりユーザは診断ディスプレイユニット１００を快適に支えることができ
る。指用凹部１７８はその深さが指用窪み１４０の深さよりも浅くなるよう設計
されるが、これは、片手操作のために補助支持体１７２を掴むためにユーザの指
が指用凹部１７８の中へと延びる必要がないからである。補助支持体１７２はさ
らにサムレスト部１８０を含むことができ、これによりユーザは第２の手で診断
ディスプレイユニット１００を支えながら親指を快適に置くことができる。

【００３８】 この発明の好ましい実施例では、補助支持体１７２はケース１１０の側部に着
脱可能に取付けられる。このような実施例により、ユーザは補助支持体１７２を
伴って、またはこれなしに、診断ディスプレイユニット１００を構成することが
できる。補助支持体１７２を除く場合、これの代わりに側部カバー１８２（図９
に示す）が設けられる。側部カバー１８２の寸法は補助支持体１７２の寸法より
も小さく、したがって側部カバーは診断ディスプレイユニット１００の全体の重
さを減少させる機能を有する。側部カバー１８２は、その寸法がケース１１０の
側部の寸法よりも大きくなるよう設計されるが、これはケース１１０およびディ
スプレイスクリーン１１２を衝撃から保護するためである。これに従い、側部カ
バー１８２もまた緩衝材料から形成される。側部カバー１８２または補助支持体
１７２を取外すと複数の拡張スロットが現われるが、これらについては後により
詳細に論じる。

【００３９】 図７は、ケース１１０の上部１３０と、さまざまな構成要素およびコネクタと
を示す。具体的に上部１３０は、主アダプタ１８４、副アダプタ１８６および接
続パネル１８８を含む。主アダプタ１８４は、中に配置される高密度Ｄ型コネク
タなどの主コネクタ１９０を含む。主コネクタ１９０は自動車のＥＣＭまたは自
動車搭載コンピュータに結合されるケーブル（図示せず）を受けるよう意図され
る。したがって主コネクタ１９０は、さまざまな信号を自動車搭載コンピュータ
に送信、およびここから受信するための個々のワイヤを含む。主アダプタ１９０
は上部１３０の中で凹状になり、こうして衝撃の結果生じ得る潜在的な損傷を最
小限にする。

【００４０】 この発明の一実施例に従うと、診断ディスプレイユニット１００はケース１０
０内に配置される充電回路１９２を含む。充電回路１９２は、診断ディスプレイ
ユニット１００が主コネクタ１９０を介して自動車に電気的に結合される際に充
電式電力セル１４６を充電するよう機能する。したがって主コネクタ１９０は、
自動車のバッテリから電力を受取るのに必要なケーブルまたはワイヤを含むこと
になる。このような構成によってユーザは、診断手順中に電力を失う危険性なし
に、長時間にわたって診断ディスプレイユニット１００を有利に用いることがで
きる。

【００４１】 この発明の開示の実施例に従うと、副アダプタ１８６は中に配置された複数の
副コネクタを含む。主コネクタ１９０と同様、副コネクタもまた衝撃に由来する
潜在的な損傷を最小限にするために副アダプタ１８６内に凹状になっている。副
コネクタは、自動車搭載コンピュータ以外の外部構成要素または自動車構成要素
とデータおよびさまざまな信号をやり取りするために設けられる。たとえば、図
７に示す副アダプタは、ＤＩＮ−９コネクタ１９４、第１の入力コネクタ１９６
、第２の入力コネクタ１９８、第１の出力コネクタ２００、第２の出力コネクタ
２０２、および補助コネクタ２０４を含む。副アダプタ１８６上に設けられる副
コネクタは、データならびにアナログ信号および／またはデジタル信号を受取っ
てやり取りすることができる。さらに図７に示すように診断ディスプレイユニッ
ト１００はヒューズ２０６を含み、電圧または電流の過負荷の際に内部回路の損
傷を防ぐ。

【００４２】 接続パネル１８８もまた外部装置とデータおよび信号をやり取りするための複
数のコネクタを含む。図７に示すように接続パネルはＲＳ−２３２ポート２０８
、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）ポート２１０、およびイーサネット（Ｒ
）ポート２１２を含む。３つのポート２０８−２１２はすべて、データおよび信
号をやり取りすることを意図したものである。接続パネル１８８はさらに、外部
電源に診断ディスプレイユニット１００を接続するための電源接続２１４を含む
。したがって、内部電力セル１４６が利用不可能の場合、またはこれが構成要素
を駆動するのに必要な電力を供給することができない場合に、診断ディスプレイ
ユニット１００に電力を与えるために外部電源２１４を与えることができる。

【００４３】 １対の発光ダイオード（ＬＥＤ）２１６がさらに上部１３０に設けられる。Ｌ
ＥＤ２１６は診断ディスプレイユニット１００の状態表示器として機能する。た
とえばこの発明の一実施例に従うと、ＬＥＤ２１６のうち１つは、充電式電力セ
ル１４６が充電されているときを表示するよう構成される。第２のＬＥＤ２１６
は、診断ディスプレイユニット１００の動作状態（すなわちオンまたはオフ）を
表示するよう構成される。たとえば、電力セル１４６が充電されているときには
、第１のＬＥＤ２１６Ａはオンである。電力セル１４６が充電されていないとき
には第１のＬＥＤ２１６Ａはオフである。同様に、診断ディスプレイユニット１
００がオンにされると、第２のＬＥＤ２１６Ｂはオンとなる。診断ディスプレイ
ユニット１００がオフにされると、第２のＬＥＤ２１６Ｂはオフになる。

【００４４】 既述のように、主アダプタ１８４は自動車にある自動車搭載コンピュータとの
接続を意図したものであり、一方で副アダプタ１８６および接続パネル１８８は
、データおよび電気信号を外部構成要素および自動車のその他の構成要素とやり
取りすることを可能にする。したがって、診断ディスプレイユニット１００を動
作させるためには、副アダプタ１８６および接続パネル１８８を設ける必要はな
い。具体的には、主アダプタ１００のみが利用可能となるようにこの発明の実施
例を構成してもよい。必要であれば副アダプタ１８６および接続パネル１８８を
任意の構成要素として設けることができる。接続パネル１８８が設けられない場
合、この発明の実施例は診断ディスプレイユニット１００の上部１３０に電源接
続２１４およびＬＥＤ２１６を含むことができる。加えて、副アダプタ１８６お
よび接続パネル１８８が通常位置付けられるであろう区域を覆うために、補助カ
バー２１８が上部１３０に設けられ得る。したがってこの診断ディスプレイユニ
ット１００は、追加のコネクタが設けられる点で柔軟性を備えている。このよう
な柔軟性は直接コストの減少へとつながる。具体的には、ユーザの診断手順が外
部構成要素への接続を必要としない場合、診断ディスプレイユニットには副アダ
プタ１８６または接続パネル１８８を設けなくてもよく、こうして、このような
構成要素を診断ディスプレイユニット１００に追加するコストを節約できる。

【００４５】 既述のように、診断ディスプレイユニット１００はケース１１０内に設けられ
る少なくとも１つの拡張スロット２２０を含むことができる。図９はこのような
構成を示す。具体的には拡張スロット２２０は診断ディスプレイユニット１００
のさまざまな機能をアップグレードまたは改良するために設けられる。このよう
な機能は、たとえば揮発性メモリ、不揮発性メモリ、モデムインターフェイスな
どを含む。これら構成要素は特定の拡張スロット２２０の構成に基づき設けられ
得る。さらに、拡張スロット２２０を２つ以上設ける場合、すべての拡張スロッ
ト２２０が類似の構成であっても、または異なった構成であってもよい。たとえ
ば拡張スロット２２０はＰＣＭＣＩＡスロットまたはマルチメディアカード（Ｍ
ＭＣ）スロットの形を取ることができる。したがってこれらのフォーマットのい
ずれかによる拡張カード２２２が、この発明の診断ディスプレイユニット１００
と用いるために潜在的に構成され得る。このような特徴により、ユーザは有利に
診断ディスプレイユニット１００の機能をアップグレードおよび改良してその使
用可能な技術寿命を延ばすことが可能となる。換言すると、診断ディスプレイユ
ニット１００を新しいモデルと取換える代わりに、拡張カード２２２を用いて旧
式となりつつある診断ディスプレイユニット１００の機能をアップグレードする
ことができる。

【００４６】 既に論じたように、この発明の診断ディスプレイユニット１００はユーザが片
手で操作を行なうことを可能にするよう有利に設計される。具体的に、ユーザは
ナビゲーションパッド１１６を用いてカーソルをディスプレイスクリーン１１２
上のさまざまな位置に位置付けし、一方でまた選択キー１１８を用いて選択を入
力、またはさまざまなメニュースクリーンの間を前後に動くことができる。ユー
ザは左利きであることも、または右利きであることもあるため、或るユーザは診
断ディスプレイユニット１００の片手操作を行なうのにぎこちなさを覚えるであ
ろう。この発明の或る代替実施例に従うと、主支持体１１４をケース１１０の右
側に設ける代わりに、診断ディスプレイユニット１００の設計を鏡写しにして主
支持体１１４をケース１１０の左側に設ける。このような実施例に従うと、左利
きのユーザは片手で診断ディスプレイユニット１００を快適かつ正確に動作でき
る。

【００４７】 この発明の診断ディスプレイユニット１００は、衝撃保護構成がケース１１０
の予め定められた部分を取囲むことにより、さまざまな種類の衝撃に由来する損
傷を防ぐ。衝撃保護構成は、単一の構成要素の形を取るのではなく、診断ディス
プレイユニット１００のさまざまな構成要素の協働の結果である。たとえば、図
に示すように主支持体１１４は、落下に由来するあらゆる衝撃を吸収するために
ケース１１０の寸法を超えて延びている。補助支持体１７２の寸法も同様に、診
断ディスプレイユニット１００が落下した場合の衝撃を吸収するよう選択される
。補助支持体１７２が設けられない場合、側部カバー１８２には診断ディスプレ
イユニット１００を保護するために必要な寸法が与えられる。

【００４８】 したがって、協働して衝撃保護構成を形成する構成要素は、さまざまな高さか
らの繰返される落下に耐えるのに十分な強度および耐衝撃性を有する材料から形
成されることが理解されるべきである。たとえば、診断ディスプレイユニット１
００が誤って落とされた場合、これはユーザの手から、または診断ディスプレイ
ユニット１００を仕舞っていた棚から、落下することになる。典型的にこのよう
な棚は１０フィート未満の高さに位置付けられ、ユーザが診断ディスプレイユニ
ット１００を掴めるようになっている。診断ディスプレイユニット１００は、ユ
ーザの手から落下する場合、５フィート未満の距離を移動することになるであろ
う。したがって衝撃保護構成を形成するのに用いる材料は、少なくとも１０フィ
ートの落下に由来する繰返される衝撃に耐えるよう設計される。

【００４９】 以上の説明においては、この発明を完全に理解できるように特定の材料、構造
およびプロセスなどの数々の特定の詳細が示された。しかしながら当業者であれ
ば認識するであろうように、この発明は具体的に示された詳細に頼らなくても実
施され得る。他の場合においては、不必要にこの発明を不明瞭にしないために周
知のプロセス構造は記載されていない。

【００５０】 この発明の好ましい実施例、およびそのさまざまな用途の一例のみを、この開
示において示し説明した。この発明をその他のさまざまな組合せおよび環境で用
いることができること、およびここに明示された発明の概念の範囲内で変更また
は変形が可能であることが理解されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の或る実施例に従って形成された自動車診断ディスプレ
イユニットの斜視図である。

【図２】 自動車診断ディスプレイユニットの正面図である。

【図３】 自動車診断ディスプレイユニットの背面図である。

【図４】 自動車診断ディスプレイユニットの右側立面図である。

【図５】 自動車診断ディスプレイユニットの底立面図である。

【図６】 自動車診断ディスプレイユニットの或る代替実施例の底立面図で
ある。

【図７】 自動車診断ディスプレイユニットの上立面図である。

【図８】 自動車診断ディスプレイユニットの或る代替実施例の上立面図で
ある。

【図９】 拡張スロットおよび拡張カードを例示する自動車診断ディスプレ
イユニットの斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ノーマイル，ジェイムズ・エム アメリカ合衆国、94544 カリフォルニア 州、ヘイワード、レイクウッド・ウェイ、 26931 Ｆターム(参考） 3D026 BA22 BA28 5G435 AA19 BB12 LL07 LL17

Claims (58)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車診断ディスプレイユニットであって、 前部、後部、上部、および下部を含むケースと、 前記前部内に配置されたディスプレイスクリーンと、 主支持体とを含み、前記主支持体は、前記ケースの側部に結合され、かつ前記
   主支持体の後部表面に指用窪みを含み、前記自動車診断ディスプレイユニットは
   さらに 前記主支持体の前部表面上に配置された複数のキーを含み、 前記主支持体は、ユーザが同時に片手で前記診断ディスプレイユニットを持上
   げかつ前記複数のキーに到達することを可能にするよう構成される、自動車診断
   ディスプレイユニット。
2. 【請求項２】 前記主支持体は、ユーザの手の平に人間工学的に収まるよう
   構成されたパームレストを含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニ
   ット。
3. 【請求項３】 前記主支持体は、前記主支持体の握りを向上するための粗面
   化された部分を含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
4. 【請求項４】 前記ケースの前記後部表面上に、および前記指用窪みに隣接
   して、位置付けられたナックルガードをさらに含む、請求項１に記載の自動車診
   断ディスプレイユニット。
5. 【請求項５】 前記ナックルガードは弾性材料から構成される、請求項４に
   記載の自動車診断ディスプレイユニット。
6. 【請求項６】 前記弾性材料はエチレンプロピレンジエンモノマー（ＥＰＤ
   Ｍ）である、請求項５に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
7. 【請求項７】 前記ケース内に配置された少なくとも１つの拡張スロットを
   さらに含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
8. 【請求項８】 前記拡張スロットはＰＣＭＣＩＡスロットである、請求項７
   に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
9. 【請求項９】 前記拡張スロットはマルチメディアカード（ＭＭＣ）を受け
   るよう構成される、請求項７に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
10. 【請求項１０】 前記ケースの、前記主支持体の反対側に位置付けられる補
    助支持体をさらに含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
11. 【請求項１１】 前記補助支持体はパームレストを含む、請求項１０に記載
    の自動車診断ディスプレイユニット。
12. 【請求項１２】 前記補助支持体はサムレストを含む、請求項１０に記載の
    自動車診断ディスプレイユニット。
13. 【請求項１３】 前記補助支持体は粗面化された部分を含む、請求項１０に
    記載の自動車診断ディスプレイユニット。
14. 【請求項１４】 前記補助支持体は指用凹部を含む、請求項１０に記載の自
    動車診断ディスプレイユニット。
15. 【請求項１５】 前記複数のキーはナビゲーションパッドを含む、請求項１
    に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
16. 【請求項１６】 前記ナビゲーションパッドは方向性サムパッドである、請
    求項１５に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
17. 【請求項１７】 前記ナビゲーションパッドは感圧式である、請求項１５に
    記載の自動車診断ディスプレイユニット。
18. 【請求項１８】 前記複数のキーは少なくとも１つの選択キーを含む、請求
    項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
19. 【請求項１９】 前記複数のキーはディスプレイ調節キーを含む、請求項１
    に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
20. 【請求項２０】 前記複数のキーは電力キーを含む、請求項１に記載の自動
    車診断ディスプレイユニット。
21. 【請求項２１】 前記ディスプレイスクリーンは液晶ディスプレイ（ＬＣＤ
    ）スクリーンである、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
22. 【請求項２２】 前記ＬＣＤスクリーンの前に配置されたレキサン（Ｒ）の
    層をさらに含む、請求項２１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
23. 【請求項２３】 前記ディスプレイスクリーンはカラーディスプレイスクリ
    ーンである、請求項２１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
24. 【請求項２４】 前記ディスプレイスクリーンは単色ディスプレイスクリー
    ンである、請求項２１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
25. 【請求項２５】 前記ディスプレイスクリーンはグレースケールディスプレ
    イスクリーンである、請求項２１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
26. 【請求項２６】 前記ケースの上部に位置決めされた主アダプタと、 前記主アダプタ内に配置されたコネクタとをさらに含む、請求項１に記載の自
    動車診断ディスプレイユニット。
27. 【請求項２７】 前記コネクタは高密度Ｄ型コネクタである、請求項２６に
    記載の自動車診断ディスプレイユニット。
28. 【請求項２８】 前記上部部材の、前記主アダプタに近接した部分に結合さ
    れる補助カバーをさらに含む、請求項２６に記載の自動車診断ディスプレイユニ
    ット。
29. 【請求項２９】 前記ケースの前記上部に、および前記主アダプタに近接し
    て、位置決めされた副アダプタと、 前記副アダプタ内に配置された複数の副コネクタとをさらに含む、請求項１に
    記載の自動車診断ディスプレイユニット。
30. 【請求項３０】 前記ケースの前記上部に位置決めされた接続パネルをさら
    に含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
31. 【請求項３１】 前記接続パネルは、複数のポートと、電源接続とを含む、
    請求項３０に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
32. 【請求項３２】 前記複数のポートはＲＳ−２３２ポートを含む、請求項３
    １に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
33. 【請求項３３】 前記複数のポートはユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）
    ポートを含む、請求項３１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
34. 【請求項３４】 前記複数のポートはイーサネット（Ｒ）ポートを含む、請
    求項３１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
35. 【請求項３５】 前記接続パネルは少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥ
    Ｄ）をさらに含む、請求項３１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
36. 【請求項３６】 前記ケースの前記下部に形成された少なくとも１つの電源
    区画と、 各電源区画内に取外し可能に配置される１つ以上の電力セルとをさらに含む、
    請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
37. 【請求項３７】 各電源区画に結合された開放機構をさらに含む、請求項３
    ６に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
38. 【請求項３８】 前記開放機構は、 各電源区画を取囲む前記ケースの前記後部の表面上に形成されたクリップ凹部
    と、 前記クリップ凹部内にスライド可能に配置される開放クリップとを含み、前記
    開放クリップは閉じた状態および開いた状態を取ることができる、請求項３７に
    記載の自動車診断ディスプレイユニット。
39. 【請求項３９】 各電力セルは充電式電池を含む、請求項３６に記載の自動
    車診断ディスプレイユニット。
40. 【請求項４０】 請求項に記載の前記自動車診断ディスプレイユニットが自
    動車に電気的に結合される際に前記充電式電池を充電するための充電回路をさら
    に含む、請求項３９に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
41. 【請求項４１】 前記充電式電池はニッケルカドミウム（ＮｉＣｄ）電池で
    ある、請求項３９に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
42. 【請求項４２】 前記充電式電池はニッケル水素電池（Ｎｉ−ＭＨ）電池で
    ある、請求項３９に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
43. 【請求項４３】 前記電力セルは非充電式電池である、請求項３６に記載の
    自動車診断ディスプレイユニット。
44. 【請求項４４】 前記非充電式電池はリチウムイオン電池である、請求項４
    ３に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
45. 【請求項４５】 前記少なくとも１つの電源区画は複数の電源区画を含む、
    請求項３６に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
46. 【請求項４６】 前記ケースの前記後部に取付けられた折り畳みスタンドを
    さらに含む、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
47. 【請求項４７】 前記折り畳みスタンドは、 前記ケースの前記後部表面上に対向して配置される１対のヒンジ開口と、 前記１対のヒンジ開口内に対応して配置される第１の端部および第２の端部を
    有する、脚部材とを含み、前記脚部材は前記１対のヒンジ開口内で回転可能であ
    り、前記折り畳みスタンドはさらに、 前記ケースの前記後部に配置され、前記脚部材をロックするためのロッククリ
    ップを含み、前記ロッククリップは前記後部と実質的に面一である、請求項４６
    に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
48. 【請求項４８】 前記ディスプレイスクリーンは前記ケースの前記前部内で
    緩衝装着される、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
49. 【請求項４９】 前記ケースの予め定められた部分を取囲み、前記自動車診
    断ディスプレイユニットに対する損傷を防ぐ、衝撃保護構成をさらに含む、請求
    項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
50. 【請求項５０】 前記ケースの前記後部に形成されたペン入れと、 前記ペン入れ内に配置される筆記具とをさらに含む、請求項１に記載の自動車
    診断ディスプレイユニット。
51. 【請求項５１】 前記主支持体は、前記ケースの、左利き操作を容易にする
    側に結合される、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
52. 【請求項５２】 前記主支持体は、前記ケースの、右利き操作を容易にする
    側に結合される、請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
53. 【請求項５３】 自動車診断ディスプレイユニットであって、 前部、後部、上部、および下部を含むケースと、 前記前部内に配置されたＬＣＤディスプレイスクリーンと、 前記ケースの側部に結合される主支持体とを含み、前記主支持体は、 前記主支持体の後部表面にある指用窪みと、 ユーザの手の平に人間工学的に収まるよう構成されたパームレストと、 前記主支持体の握りを向上させるための粗面化された部分と、 前記ケースの前記後部表面上に、および前記指用窪みに隣接して、位置付けら
    れたナックルガードとを含み、前記自動車診断ディスプレイユニットはさらに、 前記ケース内に配置された少なくとも１つの拡張スロットと、 前記主支持体の前部表面上に配置された複数のキーと、 前記ケースの、前記主支持体の反対側に位置付けられる補助支持体とを含み、
    前記補助支持体はサムレストおよびパームレストを含み、前記自動車診断ディス
    プレイユニットはさらに、 前記ケースの前記上部に位置決めされた主アダプタと、 前記主アダプタ内に配置されたコネクタとを含み、 前記主支持体は、ユーザが同時に片手で前記診断ディスプレイユニットを持上
    げかつ前記複数のキーに到達することを可能にするよう構成される、自動車診断
    ディスプレイユニット。
54. 【請求項５４】 前記ナビゲーションパッドは、感圧式方向性サムパッドで
    あり、前記複数のキーは少なくとも１つの選択キーを含む、請求項５３に記載の
    自動車診断ディスプレイユニット。
55. 【請求項５５】 前記ＬＣＤスクリーンの前に配置されたレキサン（Ｒ）の
    層をさらに含む、請求項５３に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
56. 【請求項５６】 前記ケースの前記上部に、および前記主アダプタに近接し
    て、位置決めされた副アダプタと、 前記副アダプタ内に配置された複数の副コネクタとをさらに含む、請求項５３
    に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
57. 【請求項５７】 前記ケースの前記上部に位置決めされた接続パネルをさら
    に含み、前記接続パネルは、 複数のポートと、電源接続と、 ＲＳ−２３２ポート、ＵＳＢポート、およびイーサネット（Ｒ）ポートから構
    成されるポート群から選択された少なくとも１つのポートとを含む、請求項５３
    に記載の自動車診断ディスプレイユニット。
58. 【請求項５８】 前記ケースの前記下部に形成された少なくとも１つの電源
    区画と、 各電源区画内に取出し可能に配置される１つ以上の電力セルとをさらに含む、
    請求項１に記載の自動車診断ディスプレイユニット。