JP2003531756A - 架橋した材料の熱転写 - Google Patents

架橋した材料の熱転写

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、完全または部分的に架橋した材料を含む転写層を有する熱転写ドナー要素を提供する。ドナー要素中に含まれる光−熱変換体が吸収して熱に変換可能な放射線を使用してドナー要素の画像形成を行うことによって、架橋した転写層をドナー要素から近接するレセプターに画像状に転写することができる。画像形成中に発生する熱は、架橋した転写層を転写させるために十分である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ドナー要素からレセプターへの光誘導による層転写方法に関する。
【0002】 背景 一部の転写方法は、ドナー要素からレセプターへの架橋性成分の熱物質転写を
含んでいる。この後、転写された材料は、転写後にレセプター上で架橋する場合
もある。転写後に架橋することよって靭性、耐久性、対溶剤性、およびその他の
性能に関する利点などの所望の品質が得られると教示されているが、画像形成さ
れたレセプターを製造するために、転写後の架橋が不都合となる余分の工程とな
る場合もある。
【0003】 発明の概要 本発明者らは、公知の参考文献による教示とは反対に、転写される材料が転写
前に部分的または完全に架橋している場合でも光誘導熱転写によって優れた画像
を形成可能であるという驚くべき発見をした。転写前の架橋は、連続工程が原則
であるドナーウェブ上で架橋を実施できるということが利点となりうる。付加価
値工程として、ドナー材料の製造元が転写層材料の架橋を実施することができ、
画像形成用のドナー材料を使用して個別に実施する必要がなくなる。さらに、架
橋した転写層は、対応する未架橋転写層よりも強靱となる場合があるので、ドナ
ーシートの取り扱いがより容易になり、および/または転写層が有意に損傷する
ことなくスタックまたはロールなどのドナーシートを使用または保管することが
できる。他の場合には転写後の材料の架橋に使用されることがある熱または放射
線などによって損傷される可能性のある感受性レセプターに材料を転写するため
に、架橋した転写層を有するドナーを使用することもできる。
【0004】 一態様では、本発明は、基材と、架橋した材料を含む転写層と、ドナー要素が
画像形成放射線に曝露した場合に熱を発生し、発生する熱は近接するレセプター
にドナー要素から転写層を画像状に転写するのに十分な熱である熱転写ドナー要
素内に配置された光−熱変換材料とを有する熱転写ドナー要素を提供する。基材
と転写層との間に配置された独立した光−熱変換層内に光−熱変換体を配置する
ことができる。
【0005】 別の態様では、本発明は、近接するレセプターと近接するように熱転写ドナー
要素の転写層を配置する工程と、画像形成放射線を吸収可能なドナー要素に選択
的に曝露し変換材料によって熱に変換することによって転写層の一部をレセプタ
ーに画像状に転写する工程とを含み、ドナー要素が、基材と、架橋した材料を含
む転写層と、光−熱変換材料とを有するパターン形成方法を提供する。
【0006】 さらに別の態様では、本発明は、ドナー基材を提供する工程と、架橋性材料を
含む層を隣接する基材にコーティングする工程と、架橋性材料を架橋させて橋転
写層を形成させる工程と、ドナー要素中に光−熱変換材料を配置させる固定とを
含み、光−熱変換材料が画像形成放射線に曝露すると熱を発生することができ、
この発生した熱は架橋した転写層の一部を画像状に転写するのに十分である、熱
転写ドナー要素の製造方法を提供する。
【0007】 詳細な説明 本発明は、ドナー要素からレセプターへの材料の熱転写に適用可能であると考
えられる。特に、本発明は熱物質転写ドナー要素、およびドナー要素を使用した
熱転写方法を目的としており、このドナー要素の転写層は架橋した材料を含む。
通常、本発明のドナー要素は、基材と、架橋したまたは部分的に架橋した有機材
料、無機材料、有機金属材料、またはポリマー材料を含む転写層と、光−熱変換
材料とで構成される。
【0008】 ドナー要素の転写層をレセプターの近くに配置し、光−熱変換材料が吸収して
熱に変換することができる画像形成放射線をドナー要素に照射することによって
、ドナー要素の転写層から架橋した材料をレセプター基材に転写することができ
る。ドナーは、ドナー基材を通過する画像形成放射線に曝露させることができる
し、レセプターを通過してもよいし、その両方であってもよい。放射線は、可視
光、赤外線、または紫外線などの1つ以上の波長を有することができ、レーザー
、ランプ、またはその他の放射線源などから照射することができる。これによっ
て転写層の一部をレセプターに選択的に転写して、レセプター上に画像状に架橋
した材料のパターンを形成させることができる。多くの場合、ランプまたはレー
ザーなどによる光を使用した熱転写は、高い精度および精密さが得られる場合が
多いので好都合である。転写パターンの寸法および形状(例えば、線、円、正方
形、またはその他の形状)は、例えば、光線の大きさ、光線の曝露パターン、光
線の熱物質転写要素に向けられる時間、および/または熱物質転写要素の材料を
選択することによって制御可能である。転写パターンは、マスクを通過させてド
ナー要素に照射することによってさらに制御可能である。
【0009】 熱物質転写の方法は、照射の種類、光−熱変換体の材料の種類および性質、転
写層中の材料の種類などによって異なる場合があるが、一般には1つ以上の機構
によって行われ、画像形成条件、ドナー構造などによってそれらの1つ以上の機
構が強調されたりされなかったりする。熱転写の機構の1つとして、熱溶融固着
転写が挙げられ、この場合、転写層を加熱すると転写層のレセプター表面に対す
る相対的付着力が増加する。その結果、転写層の選択部分がドナーよりも強くレ
セプターに付着することができ、そのためドナー要素を除去すると、転写層の選
択部分がレセプター上に残る。熱転写のもう1つの機構としてアブレーション転
写が挙げられ、この場合には、転写層の一部をドナー要素から取り除くために局
所的な加熱を使用することができ、それによって取り除かれた材料がレセプター
に向かう。本発明は、これらの機構およびその他の機構の1つ以上を含む転写方
法について考慮しており、それによって発生したドナー要素の光−熱変換材料の
熱を、転写層からレセプター表面への架橋した材料の転写に使用することができ
る。
【0010】 ドナー要素の加熱には、多種多様な放射線発生源を使用することができる。ア
ナログ方法(例えば、マスクを通した曝露)の場合には、高出力光源(例えば、
キセノンフラッシュランプやレーザー)が有用である。デジタル画像形成方法の
場合は、赤外レーザー、可視光レーザー、および紫外レーザーが特に有用である
。好適なレーザーとしては、例えば、高出力(100mW以上)単一モードレー
ザーダイオード、ファイバーカップルレーザーダイオード、およびダイオードポ
ンプ式固体レーザー(例えば、Nd:YAGおよびNd:YLF)が挙げられる
。レーザー曝露の持続時間は例えば数百ミリ秒〜数十ミリ秒以上などの広範囲で
変動させることができ、レーザーフルエンスは約0.01〜約5J/cm2の範
囲内またはそれを超える値であってよい。その他の放射線源および照射条件は、
特にドナー要素の構成、転写層材料、熱転写、およびその他の同様の要因に適し
たものであってよい。
【0011】 大面積の基材全体に高精度のスポット配置が要求される場合(例えば大情報量
フルカラーディスプレイ用途)、放射線源としてレーザーが特に有用である。レ
ーザー源は、大型剛性基材(例えば、1m×1m×1.1mmのガラス)、およ
び連続的またはシート状のフィルム基材(例えば、100μmのポリイミドシー
ト)の両方に適合させることもできる。
【0012】 画像形成中は、ドナー要素をレセプターと密接に接触させることができるし(
通常は熱溶融−固着機構の場合に起こりうる)あるいはドナー要素はレセプター
とある距離をおいて配置することができる(アブレーション転写機構の場合に起
こりうる)。少なくとも一部の場合には、ドナー要素がレセプターと密接に接触
した状態に維持するために圧力または減圧を使用することができる。場合によっ
ては、ドナー要素とレセプターの間にマスクを配置することができる。このよう
なマスクは、転写後にレセプターから取り除く場合もあるし、レセプター上に残
しておく場合もある。次に放射線源を使用して、画像状に光−熱変換材料を加熱
することによって、ドナー要素からレセプターに架橋した転写層のパターンを転
写することができる。
【0013】 通常、転写層の選択部分がレセプターに転写され、このときに熱物質転写要素
の他の層、例えば任意の層または光−熱変換層の有意な部分が転写されることは
ない(以下で詳細に議論する)。
【0014】 長さと幅が1m以上のドナー要素などの大型のドナー要素を使用することがで
きる。作業時は、大型ドナー要素全体にレーザーをラスターさせるかその他の方
法で移動させて、所望のパターンに従ってドナー要素の一部に選択的にレーザー
を照射することができる。あるいはレーザーを固定し、ドナー要素および/また
はレセプター基材をレーザーの下で移動させることもできる。
【0015】 場合によっては、光学ディスプレイなどの装置を製造するために2種類以上の
異なるドナー要素を順次使用することが必要となる、望ましい、および/または
好都合となることもある。例えば、ブラックマトリックスを作製してから、ブラ
ックマトリックスのウインドウにカラーフィルターを熱転写することができる。
別の例としては、ブラックマトリックスを作製してから、薄膜トランジスタの1
つ以上の層を熱転写することができる。さらに別の例としては、種類の異なるド
ナー要素から別々の層または別々のスタックを転写することによって多層デバイ
スを作製することができる。1つのドナー要素からの1つの転写単位として多層
スタックを転写することもできる。多層デバイスの例としては、有機電界効果ト
ランジスタ(OFET)などのトランジスタ、有機発光ダイオード(OLED)
などの有機エレクトロルミネセンス画素および/または素子が挙げられる。レセ
プター上の同一の層に異なる構成要素を形成するために多重ドナーシートを使用
することもできる。例えば、カラー電子ディスプレイのカラーフィルターの製造
のために3種類の異なる着色ドナーを使用することができる。また、異なる多層
デバイス(例えば、異なる色を発光するOLED、アドレス指定可能な画素を形
成するために接続されるOLEDとOFETなど)のパターン形成のために、そ
れぞれが多層転写層を有する別々のドナーシートを使用することができる。デバ
イスを製造するために、2種類以上のドナー要素の種々のその他の組合せを使用
し、各ドナー要素がデバイスの1つ以上の部分を形成するようにすることができ
る。レセプター上のこれらのデバイスのその他の部分またはその他のデバイスは
、フォトリソグラフィー工程、インクジェット工程、およびその他の印刷または
マスクを使用する工程などの任意の好適な工程によってその全体または一部を製
造することができることは理解できるであろう。
【0016】 前述したように、本発明のドナー要素は、ドナー基材、架橋したまたは部分的
に架橋した転写層、および光−熱変換材料を含むことができる。本発明での使用
に好適となりうるドナー要素のこれらおよびその他の特徴について以下に説明す
る。
【0017】 ドナー基材はポリマーフィルムであってもよい。ポリマーフィルムの好適な種
類の1つは、ポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリエチレンナフタレ
ートフィルムなどのポリエステルフィルムである。しかしながら、特定の波長の
光に対する高い透過性などの十分な光学的性質、ならびに特定の用途に適合した
機械的および熱的安定性を備えたその他の種類のフィルムを使用することもでき
る。少なくとも一部の用途では、ドナー基材は平坦であり、そのため均一なコー
ティングを形成することができる。また通常ドナー基材は、転写中にドナー要素
が加熱されても安定である材料から選択される。ドナー基材の通常の厚さは0.
025〜0.15mmの範囲、好ましくは0.05〜0.1mmの範囲であるが
、これらより厚いまたは薄いドナー基材を使用してもよい。
【0018】 ドナー基材および任意の隣接層(例えば、任意の熱輸送層、任意の絶縁層、ま
たは任意の光−熱変換層)の作製に使用される材料は、ドナー基材と隣接層との
間の接着性を向上させる、基材と隣接層との間の温度輸送を制御する、画像形成
放射線の伝播する強度および/または方向を制御するなどの目的で選択すること
ができる。基材上に後で層をコーティングするときに均一性を向上させ、さらに
ドナー基材と隣接層との間の結合強さも増大させるために、任意のプライマー層
を使用することができる。プライマー層を有する好適な機材の一例は、帝人(T
eijin Ltd.)(製品番号HPE100、大阪、日本)より入手可能で
ある。
【0019】 本発明のドナー要素は転写層も有する。架橋または部分的に架橋しており、バ
インダーを使用または使用しない1つ以上の層中に配置され、光−熱変換材料が
吸収して熱に変換することができる画像形成放射線にドナー要素が曝露した場合
に任意の好適な転写機構によって単位または一部分で選択的に転写することがで
きる任意の好適な材料を転写層は含むことができる。
【0020】 転写層は、完全または部分的に架橋した有機材料、無機材料、有機金属材料、
またはポリマー材料を含むことができる。好適な材料の例としては、熱または放
射線への曝露および/または適切な化学的硬化剤(例えば、H2O、O2など)の
添加によって架橋させることが可能な材料が挙げられる。放射線硬化性材料が特
に好ましい。好適な材料としては、「Encyclopedia of Pol
ymer Science and Engineering(高分子工業科学
百科辞典)」,Vol.4,pp.350−390 and 418−449(
John Wiley & Sons,1986)およびVol.11,pp.
186−212(John Wiley & Sons,1988)に列挙され
る材料が挙げられる。
【0021】 架橋した転写層として、および/または少なくとも1種類の架橋した成分を含
む転写層に混入される材料としてドナー要素から選択的にパターン形成すること
ができる材料の例としては、着色剤(例えば、バインダー中に分散した顔料およ
び/または染料)、分極剤、液晶材料、粒子(例えば、液晶ディスプレイのスペ
ーサー、磁性粒子、絶縁性粒子、導電性粒子)、発光性材料(例えば、蛍光物質
および/または有機エレクトロルミネセンス材料)、発光性素子(例えばエレク
トロルミネセンス素子)に混入可能な非発光性材料、疎水性材料(例えば、イン
クジェットレセプター用のパーティションブランク)、親水性材料、多層スタッ
ク(例えば、有機エレクトロルミネセンス素子などの多層素子構造)、ミクロ構
造またはナノ構造層、フォトレジスト、金属、ポリマー、接着剤、バインダー、
および生体材料、ならびにその他の好適な材料、または材料の組合せが挙げられ
る。
【0022】 転写層は、ドナー基材、任意の光−熱変換層(後述する)、任意の中間層(後
述する)、またはその他の好適なドナー要素層の上にコーティングすることがで
きる。転写層は架橋可能な材料のコーティングのための任意の好適な技術によっ
て適用することができ、例えば、バーコーティング、グラビアコーティング、押
出コーティング、蒸着、積層、およびその他の同様の方法によってコーティング
することができる。コーティング前、コーティング後、あるいはコーティングと
同時に、転写層材料またはその一部は、材料に応じて加熱、放射線への曝露、お
よび/または化学的硬化剤の使用などによって架橋させることができる。あるい
は、画像形成の直前などある程度時間をおいてから材料を架橋させてもよい。別
の実施態様では、部分的に架橋した材料を転写して、任意に転写中および/また
は転写後に材料をさらに架橋させてもよい。
【0023】 特に好適な転写層としては、ディスプレイ用途に有用な材料が挙げられる。本
発明による熱物質転写によって、フォトリソグラフィーを使用するパターン形成
技術よりも少ない工程数を使用して非常に正確および精密にレセプター上に1種
類以上の材料のパターンを形成することができるので、ディスプレイの製造など
の用途に特に有用となりうる。例えば、レセプターに熱転写することによって転
写された材料が、カラーフィルター、ブラックマトリックス、スペーサー、バリ
ア、パーティション、偏光子、遅延層、波長板、有機導体または半導体、無機導
体または半導体、有機エレクトロルミネセンス層、蛍光層、有機エレクトロルミ
ネセンス素子、有機トランジスタ、ならびにディスプレイ用途に単独で有用とな
りうる、または同様の方法でパターン形成が可能または不可能なその他の素子と
の組合せで有用となりうるの他の同様の素子、デバイス、またはそれらの一部分
を形成するように転写層を作製することができる。
【0024】 特定の実施態様では、転写層は着色剤を含んでもよい。例えば顔料または染料
を着色剤として使用することができる。「NPIRI Raw Materia
ls Data Handbook,Volume 4(Pigments)」
に開示されるような良好な無変色性および透明性を有する顔料が特に好ましい。
好適な透明着色剤の例としては、Ciba−Geigy Cromophtal
Red A2BTM、Dainich−Seika ECY−204TM、Zen
eca Monastral Green 6Y−CLTM、およびBASF H
eliogen Blue L6700FTMが挙げられる。その他の好適な透明
着色剤としては、Sun RS Magenta 234−007TM、Hoec
hst GS Yellow GG 11−1200TM、Sun GS Cya
n 249−0592TM、Sun RS Cyan 248−061、Ciba
−Geigy BS Magenta RT−333DTM、Ciba−Geig
y Microlith Yellow 3G−WATM、Ciba−Geigy
Microlith Yellow 2R−WATM、Ciba−Geigy
Microlith Blue YG−WATM、Ciba−Geigy Mic
rolith Black C−WATM、Ciba−Geigy Microl
ith Violet RL−WATM、Ciba−Geigy Microli
th Red RBS−WATM、Heucotech Aquis IITMシリ
ーズのすべて、Heucosperse Aquis IIITMシリーズのすべ
てなどが挙げられる。本発明において着色剤として使用可能なもう1つの顔料の
種類は、Ciba−Geigyから入手可能なものなどの種々の潜在顔料である
。熱的画像形成による着色剤の転写は、米国特許第5,521,035号、第5
,695,907号、および第5,863,860号に開示されている。
【0025】 転写層は種々の添加剤を任意に含んでもよい。好適な添加剤としては、IR吸
収剤、分散剤、界面活性剤、安定剤、可塑剤、架橋剤、およびコーティング助剤
を挙げることができる。転写層は、染料、可塑剤、UV安定剤、フィルム形成性
添加剤、および接着剤などの種々の添加剤も含有してもよいが、これらに限定さ
れるものではない。転写層の転写を促進するために架橋した転写層に可塑剤を混
入することができる。本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第09/39
2,386号(発明の名称「Thermal Transfer with a
Plasticizer−Containing Transfer Lay
er(可塑剤を含有する転写層による熱転写」)に記載されるように、実施態様
の1つでは、反応性可塑剤は転写を促進するために転写層に混入され、転写後に
転写層を構成するその他の材料と反応する。別の実施態様では、転写層の転写を
促進するために可塑剤が架橋した転写層に混入され、転写中または転写後のいず
れかにおいて揮発する。好適な分散性樹脂としては、塩化ビニル/酢酸ビニルコ
ポリマー、ポリ(酢酸ビニル)/クロトン酸コポリマー、ポリウレタン、スチレ
ン無水マレイン酸半エステル樹脂、(メタ)アクリレートポリマーおよびコポリ
マー、ポリ(ビニルアセタール)、酸無水物およびアミンで改質したポリ(ビニ
ルアセタール)、ヒドロキシアルキルセルロース樹脂、およびスチレンアクリル
酸樹脂が挙げられる。
【0026】 ある実施態様では、転写層は、有機エレクトロルミネセンスディスプレイおよ
び素子、または蛍光体を使用したディスプレイおよび素子などの発光性ディスプ
レイに有用な1種類以上の材料を含むことができる。例えば転写層は、架橋した
発光性ポリマーまたは架橋した電荷輸送材料、ならびにその他の架橋したまたは
していない有機導電性材料または半導体材料を含むことができる。ポリマーOL
EDの場合、最終OLEDデバイスの安定性を向上させるために1層以上の有機
層を架橋させることが望ましい場合がある。転写前にOLEDデバイス用の1層
以上の有機層を架橋させることが望ましいこともある。転写前に架橋させること
によって、より安定なドナー媒体を得ることができ、フィルムの形態をよりよく
制御することができ、そのため、より良好な転写および/またはOLEDデバイ
スのより優れた性能を得ることができ、および/または特別なOLEDデバイス
を製造することができ、および/または熱転写前にデバイスの層を架橋させる場
合にはより容易にOLED素子を製造することができる。
【0027】 発光性ポリマーの例としては、ポリ(フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ
−p−フェニレン(PPP)、およびポリフルオレン(PF)が挙げられる。本
発明の転写層に有用となりうる架橋性発光性材料の具体例としては、Liら,S
ynthetic Metals 84,pp.437−438(1997),
に開示される青色発光性ポリ(メタクリレート)コポリマー、Chenら,Sy
nthetic Metals 107,pp.203−207(1999)に
開示される架橋性トリフェニルアミン誘導体(TPA)、Klarnerら,C
hem.Mat.11,pp.1800−1805(1999)に開示される架
橋性オリゴ−およびポリ(ジアルキルフルオレン)、FarahおよびPiet
ro,Polymer Bulletin 43,pp.135−142(19
99)に開示される部分架橋ポリ(N−ビニルカルバゾール−ビニルアルコール
)コポリマー、およびHiraokaら、Polymers for Adva
nced Technologies 8,pp.465−470(1997)
に開示される酸素架橋ポリシランが挙げられる。
【0028】 本発明の転写層に有用となりうるOLEDデバイス用架橋性輸送層材料材料の
具体例としては、シラン官能性トリアリールアミン、Bellmannら、Ch
em Mater 10,pp.1668−1678(1998)に開示される
ペンダントトリアリールアミンを有するポリ(ノルボルネン)、Bayerlら
,Macromol.Rapid Commun.20,pp.224−228
(1999)に開示される2官能性正孔輸送性トリアリールアミン、米国特許第
6,030,550号に開示される種々の架橋した導電性ポリアニリンおよびそ
の他のポリマー、国際公開WO97/33193号に開示される架橋性ポリアリ
ールポリアミン、および審査未請求の特開平9−255774号公報に開示され
る架橋性トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトンが挙げられる。
【0029】 本発明の転写層に使用される架橋した発光性材料、電荷輸送材料、および電荷
注入材料には、熱転写前または熱転写後のいずれかにおいてドーパントを混入し
てもよい。ドーパントは、発光特性、電荷輸送特性、および/またはその他の同
様の性質を変化または向上させるためにOLED用材料に混入することができる
【0030】 発光性ディスプレイおよび素子の用途におけるドナーシートからレセプターへ
の材料の熱転写は、米国特許第5,998,085号、ならびに本願と同じ譲受
人に譲渡された米国特許出願第09/231,723号(発明の名称「Ther
mal Transfer Element for Forming Mul
tilayer Devices(多層デバイスを製造するための熱転写要素)
」)および第09/473,115号(発明の名称「Thermal Tran
sfer Element and Process for Forming
Organic Electroluminescent Devices(
有機エレクトロルミネセンス素子を製造するための熱転写要素および熱転写方法
)」)に開示されている。
【0031】 ドナー要素は、任意の転写補助層も有することができ、この層は、ドナー要素
の最外層として転写層にコーティングされる接着層として最も一般的に設けられ
る。特に画像形成後にレセプター基材からドナーを分離する間に、接着剤は、転
写層の転写の完了を促進する機能を果たすことができる。代表的な転写補助層と
しては、室温において粘着性がわずかであるか非粘着性である無色透明材料が挙
げられ、例えばICI Acrylicsより商品名商品名ElvaciteTM (例えば、ElvaciteTM2776)で販売される一連の樹脂が挙げられる
。別の好適な材料としては、Hampshire Chemical Corp
orationより商品名DaratakTMで販売される接着剤エマルションが
挙げられる。任意の接着層も、画像形成レーザーまたは光源と同じ振動数の光を
吸収する放射線吸収剤を含有することができる。転写補助層は任意にレセプター
上に配置することもできる。
【0032】 ドナー要素は、画像形成放射線を吸収し転写のためにそれを熱に変換する光−
熱変換材料も含むことができる。画像形成放射線吸収材料は、転写層自体を含む
ドナー要素の任意の1つ以上の層中に含まれてよい。例えば、赤外線を放出する
画像形成放射線源が使用される場合、赤外線吸収性染料を転写層内に使用するこ
とができる。転写層中に放射線吸収性材料を使用することに加えて、あるいはそ
の代わりに、独立した放射線吸収光−熱変換層(LTHC)を使用してもよい。
LTHC層は基材と転写層との間に配置することが好ましい。
【0033】 通常、LTHC層(またはその他の層)中の放射線吸収剤は、電磁スペクトル
の赤外領域、可視領域、および/または紫外領域の光を吸収し、吸収した放射線
を熱に変換する。放射線吸収剤は選択した画像形成放射線を強く吸収するため、
画像形成放射線の波長における光学濃度がLTHC層の約0.1〜4、あるいは
約0.2〜3.5となる。
【0034】 好適な放射線吸収材料としては、例えば染料(例えば、可視染料、紫外染料、
赤外染料、蛍光染料、および放射線偏光染料)、顔料、金属、金属化合物、金属
フィルム、およびその他の好適な吸収性材料が挙げられる。好適な放射線吸収剤
の例としては、カーボンブラック、金属酸化物、および金属硫化物が挙げられる
。好適なLTHC層の一例は、カーボンブラックなどの顔料と、有機ポリマーな
どのバインダーを含むことができる。カーボンブラックの量は、例えば1〜50
重量%、あるいは好ましくは2〜30重量%の範囲にすることができる。好適な
LTHC層の処方を表Iに示す。表Iの配合物は、例えば好適な溶剤を使用して
ドナー基材上にコーティングして、続いて通常は乾燥させて(例えば、紫外線ま
たは電子ビームへの曝露によって)架橋させることができる。
【0035】
【表1】
【0036】 別の好適なLTHC層は、例えばブラックアルミニウム(すなわち、目視によ
る外観が黒色である部分的に酸化したアルミニウム)などの金属または金属/金
属酸化物から作製された薄いフィルムを含む。金属および金属化合物のフィルム
は、スパッタリングや蒸着などの方法によって形成することができる。バインダ
ーおよび任意の好適な乾式または湿式コーティング方法を使用して粒子状コーテ
ィングを形成することもできる。
【0037】 LTHC層中の放射線吸収剤としての使用に好適な染料は、粒子形態で存在す
る場合、バインダー材料中に溶解させる場合、あるいは少なくとも部分的にバイ
ンダー材料中に分散させる場合がある。粒子状放射線吸収剤を分散させて使用す
る場合、粒径は少なくとも一部の場合には約10μm以下、さらには約1μm以
下であってもよい。好適な染料としては、スペクトルのIR領域を吸収する染料
が挙げられる。具体的な染料は、具体的なバインダーおよび/またはコーティン
グ溶剤に対する溶解性および相溶性、ならびに吸収波長範囲などの要因に基づい
て選択することができる。
【0038】 放射線吸収剤として顔料材料をLTHC層中に使用することもできる。好適な
顔料の例としては、カーボンブラックおよび黒鉛、ならびにフタロシアニン、ニ
ッケルジチオレン、ならびに米国特許第5,166,024号および第5,35
1,617号に記載されるその他の顔料が挙げられる。さらに銅またはクロム錯
体を主成分とする黒色アゾ顔料、例えば、ピラゾロンイエロー、ジアニシジンレ
ッド、ニッケルアゾイエローなども有用となりうる。アルミニウム、ビスマス、
スズ、インジウム、亜鉛、チタン、クロム、モリブデン、タングステン、コバル
ト、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、ジルコニウム、鉄
、鉛、およびテルルなどの金属の酸化物および硫化物などの無機顔料も使用する
ことができる。金属のホウ化物、炭化物、窒化物、炭窒化物、ブロンズ構造酸化
物、およびブロンズ系構造の酸化物(例えば、WO2.9)も使用することができ
る。
【0039】 金属放射線吸収剤は、例えば米国特許第4,252,671号に記載されるよ
うな粒子形態、または米国特許第5,256,506号に開示されるフィルム形
態のいずれかで使用することができる。好適な金属としては、例えば、アルミニ
ウム、ビスマス、スズ、インジウム、テルル、および亜鉛が挙げられる。
【0040】 前述したように、粒子状放射線吸収剤はバインダー中に配置されてもよい。コ
ーティング中の放射線吸収剤の重量%(溶剤は重量%の計算からは除外した)は
、LTHC層に使用される具体的な放射線吸収剤およびバインダーによって変動
するが、一般には1重量%〜50重量%であり、好ましくは3重量%〜40重量
%であり、最も好ましくは4重量%〜30重量%である。
【0041】 LTHC層に使用すると好適なバインダーとしては、フェノール樹脂(例えば
、ノボラックおよびレゾール樹脂)、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート、セルロー
スエーテルおよびエステル、ニトロセルロース、ポリカーボネート、ならびにア
クリル酸およびメタクリル酸系コポリマーなどのフィルム形成性ポリマーが挙げ
られる。好適なバインダーとしては、重合または架橋が完了あるいは重合または
架橋が可能なモノマー、オリゴマー、またはポリマーを挙げることができる。一
部の実施態様では、バインダーは、主として架橋性モノマーおよび/またはオリ
ゴマーと任意のポリマーとのコーティングを使用して製造される。バインダー中
にポリマーが使用される場合、そのバインダーは不揮発成分の1〜50重量%の
ポリマー、好ましくは不揮発成分の10〜45重量%のポリマーを含む。
【0042】 ドナー要素上にコーティングすると、モノマー、オリゴマー、およびポリマー
は架橋してLTHCを形成する。場合によっては、LTHC層の架橋度が低すぎ
るときには、そのLTHC層は熱により損傷したり、および/または転写層が転
写されたレセプターにLTHC層の一部が転写されたりすることがある。
【0043】 熱可塑性樹脂(例えばポリマー)を混入することによって、少なくとも一部の
場合には、LTHC層の性能(例えば転写特性および/またはコーティング性)
を向上させることができる。熱可塑性樹脂はLTHC層のドナー基材に対する接
着性を向上させる場合があると考えられる。実施態様の1つでは、バインダーは
、不揮発性分の25〜50重量%の熱可塑性樹脂、好ましくは不揮発性分の30
〜45重量%の熱可塑性樹脂を含むが、より少量の熱可塑性樹脂を使用してもよ
い(例えば1〜15重量%)。熱可塑性樹脂は、バインダーの他の材料と相溶性
(すなわち、混合した1つの相を形成する)となるように通常は選択される。は
相溶性を示すために溶解度パラメータを使用することができる(J.Brand
rup編著「Polymer Handbook」,pp.VII 519−5
57(1989))。少なくとも一部の実施態様では、溶解度パラメータが9〜
13(cal/cm31/2の範囲、好ましくは9.5〜12(cal/cm31 /2 の範囲である熱可塑性樹脂がバインダー用として選択される。好適な熱可塑性
樹脂の例としては、ポリアクリレート、スチレン−アクリルポリマーおよび樹脂
、ならびにポリビニルブチラール樹脂が挙げられる。
【0044】 コーティング工程を促進するために界面活性剤や分散剤などの従来のコーティ
ング助剤を添加してもよい。LTHC層は、当技術分野で公知の種々のコーティ
ング方法を使用してドナー基材上にコーティングすることができる。ポリマーま
たは有機物のLTHC層は、少なくとも一部の場合には0.05μm〜20μm
の厚さ、好ましくは0.5μm〜10μmの厚さ、より好ましくは1μm〜7μ
mの厚さにコーティングされる。無機LTHC層は、少なくとも一部の場合には
0.0005〜10μmの範囲の厚さ、好ましくは0.001〜3μmの範囲の
厚さにコーティングされる。
【0045】 1層以上のLTHC層が存在してもよく、そのLTHC層は均一または不均一
に分散した放射線吸収剤を含んでもよい不均一なLTHC層の使用は、本願と同
じ譲受人に譲渡された米国特許出願第09/474,002号(発明の名称「T
hermal Mass Transfer Donor(熱物質転写ドナー要
素)」)に記載されている。
【0046】 例えば転写層の転写部分の損傷および汚染を最小限にするため、および/また
は転写層の転写部分の変形を軽減するために、任意の中間層を、ドナー基材と転
写層との間のドナー要素中に配置することができ、通常はLTHC層と転写層と
の間に配置することができる、中間層は、ドナー要素の残りの部分に対する転写
層の接着性に影響を与える場合もあり、それによって媒体の画像形成感受性に影
響を与えることができる。通常、中間層は高耐熱性を有する。通常、転写工程中
に中間層はLTHC層と接触したままの状態で残存し、転写層とともに実質的に
転写されない。中間層の例は米国特許第5,725,989号に開示されている
【0047】 好適な中間層としては、例えば、ポリマーフィルム、金属層(例えば蒸着金属
層)、無機層(例えば、無機酸化物(例えば、シリカ、チタニア、およびその他
の金属酸化物)のゾル−ゲル析出層および蒸着層)および有機/無機複合層が挙
げられる。任意に、熱転写ドナー要素は数層の中間層を含んでもよく、例えば、
架橋ポリマーフィルムおよび金属フィルムの両方の中間層を含んでもよく、これ
らの順序は画像形成および最終用途における要求により決定される。中間層材料
として好適な有機材料としては、熱硬化性材料と熱可塑性材料の両方が挙げられ
、LTHC層と転写層との間のドナー要素の上にコーティングされることが好ま
しい。コーティングされる中間層は、溶剤コーティング、押出コーティング、グ
ラビアコーティングなどの従来のコーティング方法によって形成することができ
る。好適な熱硬化性材料としては、熱、放射線、または化学処理によって架橋可
能な樹脂が挙げられ、架橋したまたは架橋性であるポリアクリレート、ポリメタ
クリレート、ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、ならびにアクリレートお
よびメタクリレートコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。熱硬化性材料は、例えば熱可塑性前駆物質としてLTHC層上にコーティン
グした後に架橋させて、架橋中間層を形成されることができる。
【0048】 好適な熱可塑性材料としては、例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリエステル、およびポリイ
ミドが挙げられる。これらの熱可塑性有機材料は従来のコーティング技術(例え
ば、溶剤コーティング、吹き付けコーティング、または押出コーティング)によ
って適用することができる。通常、中間層に使用すると好適である熱可塑性材料
のガラス転移温度(Tg)は約25℃以上であり、好ましくは50℃以上であり
、より好ましくは100℃以上であり、さらにより好ましくは150℃以上であ
る。代表的な実施態様では、画像形成中に転写層が到達する最高温度よりも高い
gを中間層が有する。別の代表的実施態様では、画像形成中に中間層が到達す
る最高温度よりも高いTgを中間層が有する。中間層は、画像形成放射線波長に
対して透過性、吸収性、反射性、またはそれらをある程度併せ持った性質ものの
いずれかであってよい。
【0049】 中間層材料として好適な無機材料としては、例えば金属、金属酸化物、金属硫
化物、および無機炭素コーティングが挙げられ、画像形成に使用される光の波長
で高い透過性または反射性を示す材料が挙げられる。これらの材料は従来技術(
例えば、真空スパッタリング、真空蒸着、積層、溶剤コーティング、またはプラ
ズマジェット蒸着)によって光−熱変換層に適用することができる。
【0050】 中間層によって多数の利点が得られることがある。中間層は、LTHC層から
の材料の移動に対する障壁となる場合がある。転写層の到達温度を調整すること
もでき、それによって熱的に不安定な材料を転写することができる。例えば、中
間層が熱拡散材として機能することによって、LTHC層が到達する温度に対し
て中間層と転写層との間の界面の温度を制御することができる。これによって、
転写した層の品質(すなわち、表面粗さ、エッジ粗さなど)を向上させることが
できる。
【0051】 中間層は、光開始剤、界面活性剤、顔料、可塑剤、およびコーティング助剤な
どの添加剤を含有することができる。中間層の厚さは、例えば中間層の材料、中
間層の材料の性質、LTHC層の材料ならびに光学的性質および厚さ、転写層の
材料および材料の性質、画像形成放射線の波長、ならびにドナー要素の画像形成
放射線に対する曝露時間などの要因によって決定することができる。ポリマー中
間層の場合、中間層の厚さは通常0.05μm〜10μmの範囲であり、好まし
くは約0.1μm〜6μm、より好ましくは0.5〜5μm、最も好ましくは0
.8〜4μmの範囲である。無機中間層(例えば、金属または金属化合物中間層
)、中間層の厚さは通常0.005μm〜10μmの範囲であり、好ましくは約
0.01μm〜3μm、より好ましくは約0.02〜1μmの範囲である。
【0052】 表IIは、中間層をコーティングするための代表的溶液を示している。このよ
うな溶液を適宜コーティング、乾燥、および架橋させて(例えば、紫外線または
電子線に曝露することによって)、ドナー上に中間層を形成することができる。
【0053】
【表2】
【0054】 本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第09/473,114号(発明
の名称「Thermal Transfer Donor having a
Heat Management Underlayer(熱管理下層を有する
熱転写ドナー要素)」)に記載されるように、ドナー基材とLTHC層との間の
ドナー要素中に任意の下地層を配置してもよい。好適な下地層としては、中間層
として好適な材料と同一または類似した材料が挙げられる。下地層は、ドナー要
素中の熱輸送の管理に有用となる場合がある。絶縁性下地層は、画像形成中にL
THC層に発生する熱からドナー基材を保護することができ、および/または画
像形成中の転写層への熱移動を促進することができる。熱伝導性下地層は、画像
形成中にLTHC層からの放熱を促進して、転写中にドナー要素が到達する最高
温度を低下させることができる。感熱性材料を転写する場合には、これは特に有
用となりうる。
【0055】 レーザー曝露中に、画像形成される材料からの多重反射による干渉縞の形成を
最小限にすることが望ましい場合がある。これは、種々の方法によって実現可能
である。最も一般的な方法は、米国特許第5,089,372号に記載されるよ
うに入射放射線の大きさに対して熱転写要素表面を効率的に粗くすることである
。この方法は、入射放射線の空間コヒーレンスを乱す効果があり、そのため自己
干渉が最小限になる。別の方法は、熱転写要素内に反射防止コーティングを使用
することである。反射防止コーティングの使用は公知であり、米国特許第5,1
71,650号に記載される4分の1波長の厚さのフッ化マグネシウムなどのコ
ーティングで構成される。
【0056】 本発明のドナー要素および方法は、プルーフィング、印刷版、証券印刷などの
種々の画像形成用途に使用することができる。しかしながら、本発明の要素およ
び方法は、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネセンス素子などの発光性デ
バイス、および/またはディスプレイ用途に有用なその他の要素などのカラーフ
ィルター要素の製造に特に好都合に使用することができる。
【0057】 レセプターは、ガラス、透明フィルム、反射フィルム、金属、半導体、種々の
紙、およびプラスチックなどの特定の用途に好適な任意のものであってよく、こ
れらに限定されるものではない。例えば、レセプターは、ディスプレイ用途に好
適な任意の種類の基材またはディスプレイ要素であってよい。液晶ディスプレイ
または発光性ディスプレイなどのディスプレイへの使用に好適なレセプター基材
としては、可視光を実質的に透過する剛性または可撓性基材を挙げることができ
る。剛性レセプター基材の例としては、ガラス、酸化インジウムスズコーティン
グガラス、低温ポリシリコン(LTPS)、薄層トランジスタ(TFT)、およ
び剛性プラスチックが挙げられる。好適な可撓性基材としては、実質的に透明で
透過性のポリマーフィルム、反射フィルム、半透過フィルム、偏光フィルム、多
層光学フィルムなどが挙げられる。好適なポリマー基材としては、ポリエステル
系(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリ
カーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル樹脂(例えば、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタールなど)、セルロースエステル
系(例えば、三酢酸セルローストリアセテート、酢酸セルロース)、種々の画像
形成技術において支持体として使用されるその他の従来のポリマーフィルムが挙
げられる。2〜100ミル(すなわち0.05〜2.54mm)透明ポリマーフ
ィルムベースが好ましい。
【0058】 レセプターとしては、所望の最終製品(例えば、電極、トランジスタ、ブラッ
クマトリックス、絶縁層など)の製造に有用なあらかじめ付着またはパターン形
成した層またはデバイスも挙げることができる。
【0059】 ガラスレセプターの場合、通常の厚さは0.2〜2.0mmである。厚さ1.
0mm以下、さらには厚さ0.7mm以下のガラス基材の使用が望ましい場合が
多い。より薄い基材からはより薄く軽量のディスプレイが得られる。しかしなが
ら、ある加工、取り扱い、および組立の条件では、より厚い基材の使用が推奨さ
れる場合もある。例えば、ある組立条件では、基材間に配置されるスペーサーの
一を固定するためにディスプレイ組立品の圧縮が必要となる場合がある。より軽
量のディスプレイのための薄い基材、および信頼性のある取り扱いおよび加工の
ための厚い基材の競合の問題は、特定のディスプレイ寸法の好ましい製造を実現
するために釣り合いを取ることができる。
【0060】 レセプター基材がポリマーフィルムであり、ディスプレイ用途または受容素子
の複屈折率が低いことが望ましい他の用途に使用される場合、一体化されるディ
スプレイまたはその他の物品の動作を妨害するのを実質的に防止するためにフィ
ルムが非複屈折性であることが好ましいことがあり、あるいは、所望の光学的効
果を得るためにフィルムが複屈折性であることが好ましい場合もある。非複屈折
性レセプター基材の例は溶液流延されたポリエステルである。これらの代表例は
、9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレンとイソフタル酸、テ
レフタル酸、またはそれらの混合物から誘導される繰り返し共重合単位からなる
または実質的になるポリマーから誘導されるものであり、このポリマーはオリゴ
マー(すなわち、分子量が約8000以下の化学種)含有率が十分低いために均
一なフィルムを製造することができる。このポリマーは米国特許第5,318,
938号の熱転写受容要素の一成分として開示されている。もう1つの種類の非
複屈折性基材は非晶質ポリオレフィン(例えば、日本ゼオン(Nippon Z
eon Co.,Ltd.)より商品名ZeonexTMで販売されているもの)
である。代表的な複屈折性ポリマーレセプターとしては、米国特許第5,882
,774号および第5,828,488号ならびに国際公開WO95/1730
3号に開示されるものなどの多層偏光子またはミラーが挙げられる。
【0061】 架橋した転写層の転写部分の付着性を向上させるなどの目的で、レセプターを
シランカップリング剤(例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン)で処
理してもよい。さらに、ドナー転写層のレセプターへの転写を促進するために、
レセプターは放射線吸収剤も含有することができる。
【0062】 本発明に好適なレセプターとしては、熱または放射線などに曝露することによ
って損傷しうる材料、素子、デバイスなども挙げられる。転写層は転写前に架橋
させることができるため、このような感受性レセプター上に転写した後で熱、放
射線、化学的硬化剤などに曝露することによって転写材料を架橋する場合には損
傷しうるレセプター上にも画像形成が可能となる。
【0063】 実施例 本発明の目的および利点を、以下の実施例によってさらに説明するが、これら
の実施例に記載される具体的な材料およびそれらの量、ならびにその他の条件お
よび詳細は、本発明を不当に制限するために構成されたものではない。
【0064】熱転写ドナー要素の作製 A.ブラックアルミニウムLTHC層/4ミルPET基材 Ar/O2雰囲気中、スパッタリング電圧446、減圧システム圧力5.0×
10-3torr、酸素/アルゴン流量比0.02、および基材移動速度約1m/
分で、Alをスパッタリングすることによって、4ミル(約0.1mm)のポリ
(エチレンテレフタレート)(以下は「PET」と記載する)基材上にブラック
アルミニウム(AlOx)コーティングを付着させた。
【0065】 積分球を搭載したShimadzu MPC−3100分光光度計を使用して
、AlOxコーティングおよび基材(PET)の両側からこのアルミニウムコー
ティングされた基材の透過および反射スペクトルを測定した。1060nmにお
ける透過光学濃度(TOD=−logT、式中Tは測定された部分透過率)およ
び反射光学濃度(ROD=−logR、式中Rは測定された部分反射率)を表I
IIにまとめる。ブラックアルミニウムコーティングの厚さは、コーティングの
一部をマスキングし、20重量%水酸化ナトリウム水溶液でエッチングした後に
プロフィルメーターで測定し、これらについても表IIIに記載している。
【0066】
【表3】
【0067】 B.シアンドナーCy1の作製 1.ポリウレタンの調製 47.6gのHuls Dynacol A7250ジオール、50gの2−
ブタノン、16.0gのMobay Desmodur W、および3滴のジブ
チルスズジラウレートを、記載の順序で反応容器に入れて、周囲温度で混合した
。約0.5時間後、2.1gの1−グリセロールメタクリレートを反応混合物に
加え、さらに1時間周囲温度で反応させた。続いて4.62gのネオペンチルグ
リコールと追加の15gの2−ブタノンとを反応混合物に加え、周囲温度で反応
混合物を4日間反応させた。4日間の反応期間後に、混合物の赤外スペクトルを
測定すると、すべてのイソシアネート官能基が反応していたことが分かった。
【0068】 2.Microlith Blue 4G−WA顔料/ポリウレタン分散液 7.92gのMicrolith Blue 4G−WA顔料と32.7gの
2−ブタノンとを撹拌しながら混合した。次に、Silverson高剪断ミキ
サーを0.25倍最高速度で20分間使用してこの混合物を撹拌した。続いてこ
の混合物に、5.0gの2−ブタノン中に分散させた1.32gのBYK Ch
emie Disperbyk 161を加え、得られた混合物を0.50倍最
高速度でさらに10分間混合した。次に工程B.1で得られたポリウレタン19
.80gを加え、得られた混合物を0.50倍最高速度でさらに20分間撹拌し
た。
【0069】 3.シアンコーティング溶液の調製 1.80gの上記Microlith Blue 4G−WA顔料/ポリウレ
タン分散液に、の2−ブタノン6.24gと、5重量%3M FC−170Cの
2−ブタノン溶液12滴とを加えた。得られた混合物を振盪台に置き、コーティ
ング直前に10分間混合した。
【0070】 4.シアンドナーのコーティング 4番コーティングロッドを使用して工程B.3で得られたシアンコーティング
溶液を工程Aで得られた試料のブラックアルミニウムコーティング上にコーティ
ングした。得られたシアンドナー媒体を60℃で2分間乾燥させてドナーCy1
を得た。
【0071】 C.シアンドナーCy2の作製 1.光開始剤を使用したポリウレタンの調製 前述の工程B.1で調製したポリウレタンに、2重量%(ポリウレタンの不揮
発成分を基準とした)のCiba−Geigy Irgacure 651を加
えた。
【0072】 2.Microlith Blue 4G−WA顔料/ポリウレタン(光開始剤
含有)分散液 この材料は、工程C.1で得られた光開始剤含有ポリウレタンを工程B.1の
ポリウレタンの代わりに使用したことを除けば、前述の工程B.2に記載される
方法と同じ方法で調製した。
【0073】 3.シアンコーティング溶液の調製 この材料は、工程C.2の分散液を工程B.2の分散液の代わりに使用したこ
とを除けば、前述の工程B.3に記載される方法と同じ方法で調製した。
【0074】 4.シアンドナーCy2のコーティング 4番コーティングロッドを使用して工程C.3で得られたシアンコーティング
溶液を工程Aで得られた試料のブラックアルミニウムコーティング上にコーティ
ングした。得られたシアンドナー媒体を60℃で2分間乾燥させてドナーCy2
を得た。
【0075】 D.シアンドナーCy1−X10の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量10
Mrad(125KeV電子、N2不活性化)をシアンドナーCy1のシアンコ
ーティング側から照射した。得られた材料をCyl−X10と表記する。
【0076】 E.シアンドナーCy2−X10の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量10
Mrad(125KeV電子、N2不活性化)をシアンドナーCy2のシアンコ
ーティング側から照射した。得られた材料をCy2−X10と表記する。
【0077】 F.シアンドナーCy1−X800の作製 RPC Equipment UV Processor Model QC
1202(中圧Hgランプ)を使用してN2不活性雰囲気下で800mJ/cm2 をシアンドナーCy1のシアンコーティング側から照射した。得られた材料をC
y1−X800と表記する。
【0078】 G.シアンドナーCy2−X800の作製 RPC Equipment UV Processor Model QC
1202(中圧Hgランプ)を使用してN2不活性雰囲気下で800mJ/cm2 をシアンドナーCy2のシアンコーティング側から照射した。得られた材料をC
y2−X800と表記する。
【0079】実施例1:カラーフィルター素子の作製 A.対応する着色剤ドナーから75mm×25mm×1mmガラスレセプター
基材にカラーアレイ(隣接するアレイ線の間隔が0.65mmである、ガラス基
材の最大寸法と平行の線)をレーザー誘導転写することによって、表IVに記載
のガラス基材/カラーアレイ素子を作製した。転写したカラーアレイ線の対応す
る平均線幅も表IVに記載する。フラットフィールドレーザー装置を使用してド
ナー試料の画像形成を行った。使用したレーザーは、1064nmにおいてTE
M00モードのレージングのND:YAGレーザーであった。これらの対応する
LCDカラーセルアレイ素子のそれぞれの製造に使用した画像面の出力および画
像形成レーザースポットの線速度も表IVに示す。各場合のレーザースポット径
は約80μmであった。ドナーとガラスレセプターを所定位置に配置して減圧し
、レーザースキャン方向と直交する方向で媒体を転写した。レーザーは線状Ga
lvonometer(General Scanning Model M3
−H)を使用してスキャンした。
【0080】
【表4】
【0081】 表IVのデータは、放射線硬化した転写層を含むレーザー誘導転写ドナー要素
は、それぞれの未架橋転写層を含む対応するレーザー誘導転写ドナー要素に匹敵
する感度で画像形成可能であるという非常に予期されない結果を示している。
【0082】 B.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX5−Cy1の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量5M
rad(125KeV電子、N2不活性化)をガラス基材/カラーアレイ素子A
E−Cy1のカラーアレイ側から照射した。得られたガラス基材/カラーアレイ
素子をAEX5−Cy1と表記する。
【0083】 C.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX10−Cy1の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量10
Mrad(125KeV電子、N2不活性化)をガラス基材/カラーアレイ素子
AE−Cy1のカラーアレイ側から照射した。得られたガラス基材/カラーアレ
イ素子をAEX10−Cy1と表記する。
【0084】 D.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX5−Cy2の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量5M
rad(125KeV電子、N2不活性化)をガラス基材/カラーアレイ素子A
E−Cy2のカラーアレイ側から照射した。得られたガラス基材/カラーアレイ
素子をAEX5−Cy2と表記する。
【0085】 E.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX10−Cy2の作製 ESI Electrocurtain電子ビーム加速器を使用して線量10
Mrad(125KeV電子、N2不活性化)をガラス基材/カラーアレイ素子
AE−Cy2のカラーアレイ側から照射した。得られたガラス基材/カラーアレ
イ素子をAEX10−Cy2と表記する。
【0086】 F.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX800−Cylの作製 RPC Equipment UV Processor Model QC
1202(中圧Hgランプ)を使用してN2不活性雰囲気下で800mJ/cm2 をガラス基材/カラーアレイ素子AE−Cy1のカラーアレイ側から照射した。
得られたガラス基材/カラーアレイ素子をAEX800−Cylと表記する。
【0087】 G.ガラス基材/カラーアレイ素子AEX800−Cy2の作製 RPC Equipment UV Processor Model QC
1202(中圧Hgランプ)を使用してN2不活性雰囲気下で800mJ/cm2 をガラス基材/カラーアレイ素子AE−Cy2のカラーアレイ側から照射した。
得られたガラス基材/カラーアレイ素子をAEX800−Cy2と表記する。
【0088】実施例2:カラーフィルター素子の耐薬品性の評価 耐薬品性を試験する試料の着色剤含有量のおよその量を調べるために、耐薬品
性試験を行うガラス基材/カラーアレイ素子のそれぞれの平均カラーアレイ線幅
を測定した。すべての場合で、隣接するアレイ線の間隔は約0.65mmであっ
た。これらの線幅は表Vに示しており、対応する試料の着色剤含有量のおよその
値を示している。上述のように作製したそれぞれのガラス基材/カラーアレイ素
子を、35mlの2−ブタノンを入れた別々のガラスびんに入れて密封した。続
いて、オービタルシェーカーを使用して、各ガラス基材/カラーアレイ素子を2
−ブタノンで114時間抽出した。この抽出時間後、ガラス基材/カラーアレイ
素子をそれぞれの抽出溶液から取り出した。次に、各抽出溶液を全体積が2〜4
mlになるまで濃縮し、全体積が正確に4.0mlになるように2−ブタノンで
再希釈した。対照試料として、35mlの2−ブタノンも4mlまで濃縮した。
前述の工程B.3で調製したシアンコーティング溶液の可視スペクトルを、Sh
imadzu MPC−3100分光光度計を使用して経路長1cmの石英キュ
ベット中で測定すると、カラーアレイ材料(Microlith Blue 4
G−WA顔料)のλmaxは約614nmであることが分かった。従って各カラー
アレイ素子の薬品性は2−ブタノン抽出物の614nmにおける吸光度と逆比例
の関係にあり、Shimadzu MPC−3100分光光度計を使用して経路
長1cmの石英キュベット中で測定した。対応する結果を表Vに示す。
【0089】
【表5】
【0090】 表Vにまとめた結果は、転写層中に架橋成分を含むドナー要素の画像形成によ
って転写した架橋層を有する画像形成物品を得ることができ、転写した架橋層に
起因する対応する物品の性能が、熱転写前ではなく転写後に架橋を実施した同様
の物品に匹敵することを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/26 J K H (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 チャン,ジェフリー シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427 (72)発明者 ハンザリク,ケネス エル. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA64 BB02 BB14 BB41 BB42 2H111 AA01 AA26 AA35 BA03 BA07 BA31 BA38 BA53 CA25 CA28 3K007 AB18 DB03 FA01

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 架橋した材料を含む転写層と、 熱転写ドナー要素内に配置され、前記ドナー要素を画像形成放射線に曝露した
    場合に熱を発生する光−熱変換材料と、 を含む熱転写ドナー要素であって、 前記ドナー要素を画像形成放射線に選択的に曝露した場合に、前記ドナー要素
    から前記転写層を、近接して配置されたレセプターに画像状に転写することがで
    きる熱転写ドナー要素。
  2. 【請求項2】 前記架橋した材料は熱に曝露することによって架橋する、請
    求項1に記載のドナー要素。
  3. 【請求項3】 前記架橋した材料は放射線に曝露することによって架橋する
    、請求項1に記載のドナー要素。
  4. 【請求項4】 前記架橋した材料は化学的硬化剤に曝露することによって架
    橋する、請求項1に記載のドナー要素。
  5. 【請求項5】 前記架橋した材料がポリマーを含む、請求項1に記載のドナ
    ー要素。
  6. 【請求項6】 前記架橋した材料が有機ポリマーを含む、請求項1に記載の
    ドナー要素。
  7. 【請求項7】 前記架橋した材料が発光性材料を含む、請求項1に記載のド
    ナー要素。
  8. 【請求項8】 前記架橋した材料が電荷担体を含む、請求項1に記載のドナ
    ー要素。
  9. 【請求項9】 前記転写層が着色剤をさらに含む、請求項1に記載のドナー
    要素。
  10. 【請求項10】 前記着色剤が顔料を含む、請求項9に記載のドナー要素。
  11. 【請求項11】 前記着色剤が染料を含む、請求項9に記載のドナー要素。
  12. 【請求項12】 前記転写層が、架橋した有機導電性、半導体、または発光
    性材料中に配置されたドーパントをさらに含む、請求項1に記載のドナー要素。
  13. 【請求項13】 前記変換材料の少なくとも一部が前記基材中に配置される
    、請求項1に記載のドナー要素。
  14. 【請求項14】 前記変換材料の少なくとも一部が前記転写層中に配置され
    る、請求項1に記載のドナー要素。
  15. 【請求項15】 前記変換材料の少なくとも一部が、前記基材と前記転写層
    との間の中間層中に配置される、請求項1に記載のドナー要素。
  16. 【請求項16】 前記基材と前記転写層との間に配置された光−熱変換層を
    さらに含む、請求項1に記載のドナー要素。
  17. 【請求項17】 前記光−熱変換層が不均一に分散した変換材料を含む、請
    求項16に記載のドナー要素。
  18. 【請求項18】 前記光−熱変換層と前記転写層との間に配置された中間層
    をさらに含む、請求項16に記載のドナー要素。
  19. 【請求項19】 前記基材と前記光−熱変換層との間に配置された下地層を
    さらに含む、請求項16に記載のドナー要素。
  20. 【請求項20】 前記ドナー要素の最外層として前記転写層の上に配置され
    る転写補助層をさらに含む、請求項1に記載のドナー要素。
  21. 【請求項21】 レセプター近傍に熱転写ドナー要素を配置する工程と、 前記変換材料によって吸収され熱に変換することが可能な画像形成放射線に前
    記ドナー要素を選択的に曝露することによって、前記レセプターに前記転写層を
    画像状に転写する工程と、 を含み、前記ドナー要素が基材と、架橋した材料を含む転写層と、光−熱変換材
    料とを含むパターン形成方法。
  22. 【請求項22】 異なる熱転写ドナー要素と同一のレセプターとを使用して
    前記工程を繰り返すことをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記レセプターがガラスを含む、請求項21に記載の方法
  24. 【請求項24】 前記レセプターが可撓性フィルムを含む、請求項21に記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 前記レセプターがディスプレイ基材を含む、請求項21に
    記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記転写層が着色剤をさらに含む、請求項21に記載の方
    法。
  27. 【請求項27】 前記転写層が発光性ポリマーを含む、請求項21に記載の
    方法。
  28. 【請求項28】 前記転写層の前記画像状に転写される部分が、前記レセプ
    ター上でカラーフィルターを形成する、請求項21に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記転写層の前記画像状に転写される部分が、前記レセプ
    ター上で有機エレクトロルミネセンス素子の一部を形成する、請求項21に記載
    の方法。
  30. 【請求項30】 ドナー基材を提供する工程と、 前記基材と隣接させて架橋性材料をコーティングする工程と、 前記架橋性材料を架橋させて架橋した転写層を形成する工程と、 前記ドナー要素中に光−熱変換材料を配置する工程と、 を含み、前記光−熱変換材料は画像形成放射線に曝露することによって熱を発生
    することができ、 前記ドナー要素が画像形成放射線に選択的に曝露した場合に、前記ドナー要素
    から前記転写層を、近接して配置されたレセプターに画像状に転写することがで
    きる、熱転写ドナー要素の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記ドナー要素中に光−熱変換材料を配置する工程が、前
    記ドナー基材と前記転写層との間に光−熱変換層をコーティングすることを含む
    、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記光−熱変換層と前記転写層との間に中間層を形成する
    ことをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記基材と前記光−熱変換層との間に下地層を形成するこ
    とをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記転写層が着色剤をさらに含む、請求項30に記載の方
    法。
  35. 【請求項35】 前記転写層が有機エレクトロルミネセンス材料を含む、請
    求項30に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記転写層が有機電荷担体を含む、請求項30に記載の方
    法。
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