JP2003531633A5

JP2003531633A5 -

Info

Publication number: JP2003531633A5
Application number: JP2001580953A
Authority: JP
Filing date: 2001-04-28
Publication date: 2012-06-07
Anticipated expiration: 2021-04-28

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】キメラＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメイン１及び２を含むヒトライノウイルスに結合する免疫接着物（immunoadhesin）であって、該キメラＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメイン１及び２が、Ｊ鎖及び分泌成分に連関する免疫グロブリン重鎖定常領域に結合しているヒトライノウイルス受容体である免疫接着物であって、ここで該免疫接着物は分泌成分を含む免疫接着物であり、そして、該免疫接着物は植物において発現されグリコシル化されるものである。
【請求項２】少なくとも１つの追加のキメラヒトＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメインをさらに含む、請求項１の免疫接着物。
【請求項３】該ライノウイルス受容体タンパク質がヒトＩＣＡＭ−１の細胞外ドメイン１および２を含み、該免疫グロブリン重鎖がＩｇＡ₂重鎖の少なくとも一部分を含む、請求項１の免疫接着物。
【請求項４】単子葉植物において発現される、請求項１の免疫接着物。
【請求項５】双子葉植物において発現される、請求項１の免疫接着物。
【請求項６】すべてのタンパク質がヒトタンパク質である、請求項１の免疫接着物。
【請求項７】毛状根培養物において発現される、請求項１の免疫接着物。
【請求項８】培養中の植物細胞において発現される、請求項１の免疫接着物。
【請求項９】該免疫グロブリン重鎖が、ＩｇＡ、ＩｇＡ ₁ 、ＩｇＡ ₂ 、ＩｇＭよりなる群から選ばれる、請求項１の免疫接着物。
【請求項１０】ヒトライノウイルスに結合する免疫接着物および植物材料を含む組成物であって、該免疫接着物がキメラＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメイン１及び２を含み、該キメラＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメイン１及び２が、Ｊ鎖及び分泌成分に連関する免疫グロブリン重鎖定常領域に結合しているヒトライノウイルス受容体、又は、他の免疫グロブリン重鎖と多量体化する能力の付与に十分な免疫グロブリン重鎖定常領域と結合しているヒトライノウイルス受容体である組成物、ここで該免疫接着物および植物材料は植物において発現されグリコシル化されるものである。
【請求項１１】該免疫グロブリンがＩｇＡ、ＩｇＡ₁、ＩｇＡ₂、ＩｇＧ₁、ＩｇＧ₂、ＩｇＧ₃、ＩｇＧ₄、ＩｇＭ、ＩｇＤ、ＩｇＥ、キメラ免疫グロブリン重鎖よりなる群から選ばれる、請求項１０の組成物。
【請求項１２】少なくとも１つの追加のキメラヒトＩＣＡＭ−１分子の細胞外ドメインをさらに含む、請求項１０の組成物。
【請求項１３】該ライノウイルス受容体タンパク質が、ヒトＩＣＡＭ−１の細胞外ドメイン１および２を含み、該免疫グロブリン重鎖がＩｇＡ₂ 重鎖である、請求項１０の組成物。
【請求項１４】ヒト・ライノウイルス感染に感受性の宿主細胞のヒト・ライノウイルスによる感染を減少せしめるための医薬の製造のための、請求項１の免疫接着物の使用、ここで該免疫接着物がヒト・ライノウイルスに接触し結合してその感染力を減少する。
【請求項１５】ヒト・ライノウイルスによる普通の風邪の開始または伝播を減少せしめるための医薬の製造のための、請求項１の免疫接着物の使用、ここで該免疫接着物がヒト・ライノウイルスに接触し結合してその感染力を減少する。
【請求項１６】ヒトにおけるヒト・ライノウイルス感染の治療または予防のための医薬の製造のための、請求項１の免疫接着物の使用、ここで該免疫接着物の有効量がヒトに投与され、該免疫接着物がヒト・ライノウイルスの感染力を減少する。
【請求項１７】対象者におけるヒト・ライノウイルス感染の治療または予防のための医薬の製造のための、請求項１の免疫接着物の使用、ここで該免疫接着物の有効量が該対象者の鼻腔内に投与され、該免疫接着物がヒト・ライノウイルスの感染力を減少する。
【請求項１８】対象者におけるヒト・ライノウイルス感染の治療または予防のための医薬の製造のための、請求項１の免疫接着物の使用、ここで該免疫接着物の有効量が該対象者に口腔を経て投与され、該免疫接着物がヒト・ライノウイルスの感染力を減少する。
【請求項１９】請求項１の免疫接着物を薬学的に許容される緩衝液中に含む医薬組成物。
【請求項２０】植物プロモーターに操作的に結合しているヒトライノウイルスに結合するキメラヒトＩＣＡＭ−１分子をコードする遺伝子を含む発現ベクターであって、該キメラヒトＩＣＡＭ−１分子が、Ｊ鎖及び分泌成分に連関する免疫グロブリン重鎖定常領域に結合しているヒトライノウイルス受容体であるベクター。
【請求項２１】他の免疫グロブリン重鎖またはＪ鎖と多量体化する能力の付与に十分な免疫グロブリン重鎖定常領域がＪ鎖及び分泌成分に連関する免疫グロブリン重鎖の少なくとも一部分を含むものである、請求項１の免疫接着物。
【請求項２２】該免疫グロブリン重鎖が、多量体化する能力の付与に十分なＩｇＧ₁重鎖の少なくとも一部分を含む、請求項１０の組成物。
【請求項２３】該ライノウイルス受容体タンパク質がヒトＩＣＡＭ−１の細胞外ドメイン１、２、３、４、および５を含む、請求項１の免疫接着物。

優先権
本出願は、１１９(ｅ)の米国仮特許出願６０/２００,２９８（出願：２０００年４月２８日、表題：ライノウイルス感染を防止するための新規の免疫接着物（IMMUNOADHESIN）、発明者：J. W. Larrick および K. L. Wycoff）の利益を享受する。この出願は出典明示により、全体およびすべての目的について本明細書の一部とする。