JP2003529795A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

ヘッドマウントディスプレイ

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JP2003529795A
JP2003529795A JP2001573125A JP2001573125A JP2003529795A JP 2003529795 A JP2003529795 A JP 2003529795A JP 2001573125 A JP2001573125 A JP 2001573125A JP 2001573125 A JP2001573125 A JP 2001573125A JP 2003529795 A JP2003529795 A JP 2003529795A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、画像表示装置(101)及び光学系が提供されたヘッドマウントディスプレイに関する。ユーザーの網膜上に画像表示装置によって形成される画像を投影する為に、光学系は、第一のλ/4板(103)、レンズ素子(107)、半透過ミラー(105)、第二のλ/4板(109)、及び偏光依存ミラー(111)を含み、入射側からこの順に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、画像表示装置並びに、ユーザーの網膜上に画像表示装置によって形
成される画像を投影する為に、光ビームを組み合わせる為の、半透過ミラー、レ
ンズ素子、偏光素子、及びλ/4板を含む光学系が提供されたヘッドマウントデ
ィスプレイに関する。
【0002】 上述のタイプの装置は、ヨーロッパ特許出願EP0718645から知られて
いる。この文書に記載されるヘッドマウントディスプレイにおいて、画像は液晶
画像表示パネルで形成され、その画像は光学系によってヘッドマウントディスプ
レイの射出瞳を経由してユーザーの網膜上に投影される。使用の間、射出瞳はヘ
ッドマウントディスプレイのユーザーの目の瞳と一致するので、画像はユーザー
の網膜上に形成される。例えばTV若しくはビデオ画像、又は、携帯用の情報及
び通信システム、コンピューターゲーム、若しくはコンピューターシミュレーシ
ョンと関係する画像を表示する為に、ヘッドマウントディスプレイをユーザーが
身に付けてもよい。
【0003】 既知のヘッドマウントディスプレイにおいて、光学系は、画像表示装置から見
たとき、連続して第一のλ/4板、半透過ミラー、レンズ素子、及び偏光依存ミ
ラーを含む。部分反射によって、形成される画像の放射が、事実上三回レンズ素
子を通過することを、達成する。さらに、偏光依存ミラーの第一面は、光学的な
結像誤差を減少させる為に、曲面であってもよい。偏光依存ミラーを得る為に、
次に偏光依存層を曲面上に提供する。
【0004】 既知のヘッドマウントディスプレイの欠点は、ユーザーが画像を観察する視角
が限定されることである。
【0005】 ユーザーが画像を観察する視角を増加させるヘッドマウントディスプレイを提
供することが本発明の目的である。この目的は、請求項1で定義されるような本
発明に従う装置によって達成される。この形態の利点は、ここでは倍率が主とし
て半透過ミラーの形状によって決定されることである。さらに曲面のミラーは、
既知の平坦なミラーとレンズ素子との組み合わせで可能性のあるものより高い倍
率因子を生じる場合もある。さらに、半透過ミラーは、従来の簡単な方法で提供
し得る半透過層を有してもよい。
【0006】 さらなる利点は、偏光依存層を、偏光依存ミラーの製造の為に平坦な板上に容
易に提供できることである。さらに、都合のよい実施例を、従属請求項に定義す
る。
【0007】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイの個々の実施例は、第一のλ/4板
の光軸が、第二のλ/4板の光軸に対して横方向であることを特徴とする。これ
は、色消しの透過抑制に帰着するので、画像のコントラストは向上する。この手
段は、それ自体が、引用したヨーロッパ特許出願EP0803756から既知で
ある。
【0008】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、偏光依存ミラ
ーが、線形偏光した光ビームの第一の偏光方向に透過性であり、偏光の方向が第
一の偏光方向に垂直である線形偏光した光ビームの第二の偏光方向に反射性であ
ることを特徴とする。このような偏光依存ミラーの例は、例えば3M社によって
供給されるDouble Brightness Enhancement F
oilのような反射偏光素子である。
【0009】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、レンズ素子が
平凹レンズ素子を含むことを特徴とする。例えば、このような平凹レンズの凹面
は、第二のλ/4板に向けられる。半透過ミラーの凹面は、画像表示装置の拡大
された虚像を作る。さらに、平凹レンズの使用は、ユーザーにとってより快適で
あるヘッドマウントディスプレイの全重量の軽減に帰着する。
【0010】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、ヘッドマウン
トディスプレイが、第一のλ/4板、レンズ素子、及び半透過ミラーを含む統合
された光学素子を含むことを特徴とする。光学素子における光学部品の統合は、
製造中にヘッドマウントディスプレイの組み立てを簡単にする。第二のλ/4板
及び偏光依存ミラーもまた、一つの光学素子に統合してもよい。
【0011】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、ヘッドマウン
トディスプレイが、少なくとも非球面を有する光学素子を含むことを特徴とする
。非球面を有する光学素子の使用は、コマ収差、非点収差、及び像面湾曲のよう
な結像誤差を減少させる。
【0012】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、第一及び第二
のλ/4板が色消しであることを特徴とする。画像における色誤差を、このよう
なλ/4板で減少させる。
【0013】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイのさらなる実施例は、第二のλ/4
板及び偏光依存ミラーが曲面を有することを特徴とする。任意であるが、分解能
を向上させるか又は倍率因子を増加させるかどちらかをしてもよい。
【0014】 本発明のこれら及び他の側面は、後述する実施例から明らかになり、また後述
する実施例を参照して説明される。
【0015】 図1は、本発明に従うヘッドマウントディスプレイ100の第一の実施例を示
す。図1は、例えば照明ユニット(示してない)及び光学系を有する透過液晶画
像表示パネル101のような画像表示装置を含むヘッドマウントディスプレイの
一部分のみを示す。画像表示パネル101から見たとき、光学系は、連続して第
一のλ/4板103、平凹レンズ107、平凹レンズ107の凹面上に提供され
る半透過ミラー105、第二のλ/4板109、及び偏光依存ミラー111を含
む。平凹レンズの凹面は、第二のλ/4板に向けられる。半透過ミラー105は
、平凹レンズ107の凹面側に提供される。偏光依存ミラー111は、例えば3
TMによって市場に出ているようなDouble Brightness E
nhancement Film(DBEF)型の反射型ポラロイドを含む。光
学系は、ユーザーの目の網膜上に透過液晶表示パネル101によって形成される
画像を投影する。図1は、表示パネルのピクセルの放射経路を示す。ヘッドマウ
ントディスプレイが動作しているとき、液晶表示パネル101によって形成され
る画像の放射は、第一のλ/4板103に入射すると考えられる。この第一のλ
/4板103は、第一の方向に偏光した放射を、例えばレンズ素子107を経由
して半透過ミラー105に入射する右旋偏光した放射のような円偏光した放射に
変換する。半透過ミラー105は、右旋偏光した放射の一部分を第二のλ/4板
109へ通過させる。第二のλ/4板109は、右旋偏光した放射を第二の方向
に偏光した放射に変換し、ここで第二の偏光方向は、第一の偏光方向に対して横
方向である。第二の方向に偏光した放射は、引き続き反射型ポラロイド111に
入射する。反射型ポラロイド111は、第二の方向に偏光した放射の全てを第二
のλ/4板109に戻して反射する。反射型ポラロイド111は第二の方向に偏
光した放射の全てを反射するので、既知のヘッドマウントディスプレイにおける
場合の様に、さらなる偏光子を、コントラストを向上させる為に必要としない。
第二のλ/4板109は、第二の方向に偏光した放射を、凹面の半透過ミラー1
05に入射する右旋偏光した放射に変換する。半透過ミラー105は、右旋偏光
した放射の一部分を第二のλ/4板109へ反射し、右旋偏光を左旋偏光に変え
る。左旋偏光した放射は、左旋偏光した放射を第一の方向に偏光した放射に変換
する第二のλ/4板109に再度入射する。第一の方向に偏光した放射は、引き
続き反射型ポラロイド111に再度入射する。しかしながら、反射型ポラロイド
111は、ここで第一の方向に偏光した放射をユーザーの目(示してない)に通
過させる。第一及び第二のλ/4板の両方の光軸は、第一の偏光方向に45°の
角度で延びる。
【0016】 画像のコントラストを向上させる為の色消しの透過抑制を得る為に、λ/4板
103、109を、第一のλ/4板103の光軸が第二のλ/4板109の光軸
に対して横方向になるような方法で、置いてもよい。第一及び第二のλ/4板1
03、109の光軸におけるこの配置は、それ自体が、引用したヨーロッパ特許
出願EP0803756から既知である。
【0017】 第一及のλ/4板の光軸が第二のλ/4板の光軸に対して横方向であるヘッド
マウントディスプレイの代わりに、色消しの第一のλ/4板及び色消しの第二の
λ/4板を代わりに使用してもよく、ここで光軸の方向は第一の偏光方向に対し
て+45°の角度をなす。色消しのλ/4板は、例えば“Bernhard H
alle Nachf. GmbH&Co.”によって市場に出ている。
【0018】 3mの角距離における1インチの直径を有する画像表示パネルの倍率、例えば
150倍を、平凹レンズの凹面で得ることができ、64°のユーザーの視角に帰
着する。
【0019】 コマ収差、非点収差、及び像面湾曲のような画像の誤差を減少させる為に、ヘ
ッドマウントディスプレイの上述した実施例における光学素子の複数の曲面、例
えば半透過凹面ミラー105の曲面は、好ましくは非球面に形成される。
【0020】 さらにヘッドマウントディスプレイの組み立てを簡単にする為に、複数の光学
素子、例えば第一のλ/4板、レンズ素子、及び半透過ミラーを、一つの光学素
子に統合してもよい。
【0021】 図2は、例えば透過液晶表示パネル201のような画像表示装置及び光学系を
含む本発明に従うヘッドマウントディスプレイの一部分200の例を示す。光学
系は、統合された光学部品202、第二のλ/4板209、及び偏光依存ミラー
211、を含み、ここで、第一のλ/4板、レンズ素子207、及び半透過ミラ
ー205を光学系の光軸に沿ってこの順に統合する。半透過ミラー205は、第
一のレンズ素子207の凹面上に提供される半透過金属層、例えばアルミニウム
の層、によって構成される。第一のλ/4板203は、例えば、第一のレンズ素
子207の第一面上に提供されるλ/4箔を含む。さらに、第二のλ/4板20
9及び偏光依存ミラー211を、例えば、λ/4箔209上にDBEF型の反射
型ポラロイドを提供することによって、第二の統合された光学素子に統合しても
よい。レンズ素子207を、ガラス又はポリメタメチルアクリレート(PMMA
)で作ってもよい。ヘッドマウントディスプレイが動作しユーザーが身に付ける
とき、液晶画像表示パネル201によって形成される画像のピクセルの放射は、
第一のλ/4板202に入射すると考えられる。第一のλ/4板203の光軸と
第一の偏光方向との間の角度は、例えば+45°である。第一のλ/4板203
は、第一の方向において偏光した放射を、レンズ素子207を経由して半透過ミ
ラー205に入射する円偏光した放射、例えば右旋偏光した放射、に変換する。
半透過ミラー205は、右旋偏光した放射の一部分をλ/4箔209へ通過させ
る。λ/4箔209の光軸は、第一の偏光方向に対して−45°の角度で延び、
このように第一のλ/4板203の光軸に対して横方向である。λ/4箔209
は、右旋偏光した放射を第一の方向に偏光した放射に変換する。第一の方向に偏
光した放射は、引き続き反射型ポラロイド211に入射する。反射型ポラロイド
211は、第一の方向に偏光した放射の全てを、λ/4箔209を経由して半透
過ミラー205に戻して反射する。λ/4箔209は、第一の方向に偏光した放
射を、凹面の半透過ミラー205に入射する右旋偏光した放射に変換する。半透
過ミラー205は、右旋偏光した放射の一部分をλ/4箔209に戻して反射し
、右旋偏光を左旋偏光に変える。λ/4箔209は、左旋偏光した放射を第二の
方向に偏光した放射に変換し、ここで第二の方向は第一の偏光方向に対して横方
向である。第二の方向に偏光した放射は、引き続き反射型ポラロイド211に再
度入射する。しかしながら、反射型ポラロイド211は、ここで第二の方向に偏
光した放射をユーザーの目(示してない)に通過させる。第一のλ/4板の光軸
が第二のλ/4板の光軸に対して横方向であるヘッドマウントディスプレイの代
わりに、色消しの第一のλ/4板及び色消しの第二のλ/4板を、この例で代わ
りに使用してもよく、ここで光軸の方向は第一の偏光方向に対して+45°の角
度をなす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うヘッドマウントディスプレイの実施例を示す図である。
【図2】 光学系の一部分が統合されたヘッドマウントディスプレイの例を示す図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA07 BB03 BB63 BC22 2H099 AA12 CA01 CA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置と、ユーザーの網膜上に前記画像表示装置によ
    って形成される画像を投影する為に、光ビームを組み合わせる為の、半透過ミラ
    ー、レンズ素子、λ/4板、及び偏光光学素子を含む光学系と、を提供されたヘ
    ッドマウントディスプレイであって、 前記光学系は、第二のλ/4板を含み、 前記偏光光学素子は、偏光依存ミラーを含み、 前記画像表示装置から見たとき、前記第一のλ/4板、前記レンズ素子、前記
    半透過ミラー、前記第二のλ/4板、及び前記偏光依存ミラーは、順々に配置さ
    れることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 【請求項2】 前記第一のλ/4板の光軸は、前記第二のλ/4板の光軸に
    対して横方向であることを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレ
    イ。
  3. 【請求項3】 前記偏光依存ミラーは、線形偏光した光ビームの第一の偏光
    方向に透過性であり、前記線形偏光した光ビームの第二の偏光方向に反射性であ
    り、 前記第二の偏光方向は、前記第一の偏光方向に垂直であることを特徴とする請
    求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記レンズ素子は、平凹レンズ素子を含むことを特徴とする
    請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記平凹レンズ素子の凹面は、前記第二のλ/4板に向けら
    れることを特徴とする請求項4記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドマウントディスプレイは、前記第一のλ/4板、
    前記レンズ素子、及び前記半透過ミラーを含む統合された光学素子を含むことを
    特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 【請求項7】 前記第二のλ/4板及び前記偏光依存ミラーは、統合される
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドマウントディスプレイは、少なくとも、非球面を
    有する光学素子を含むことを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプ
    レイ。
  9. 【請求項9】 前記第一及び前記第二のλ/4板は、色消しであることを特
    徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 【請求項10】 前記第二のλ/4板及び前記偏光依存ミラーは、曲面を有
    することを特徴とする請求項1記載のヘッドマウントディスプレイ。
JP2001573125A 2000-03-31 2001-03-22 ヘッドマウントディスプレイ Pending JP2003529795A (ja)

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