JP2003529393A - ディンプルを持つ3ピース距離ゴルフボール - Google Patents

ディンプルを持つ3ピース距離ゴルフボール

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JP2003529393A
JP2003529393A JP2001501324A JP2001501324A JP2003529393A JP 2003529393 A JP2003529393 A JP 2003529393A JP 2001501324 A JP2001501324 A JP 2001501324A JP 2001501324 A JP2001501324 A JP 2001501324A JP 2003529393 A JP2003529393 A JP 2003529393A
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スタンクザック,マシュー,ビー.
クッタッパ,サンジェイ,エム.
ウォラス,ジョージ,アール.
レモンズ,レーン,ディー.
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ダンロップ マックスフライ スポーツ コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 スリーピースゴルフボール(1)は中心部圧縮度約40PGAから60PGAであり、中央部の重量は約27.5グラムから28.5グラムであり、コア(6)の圧縮度は約60PGAから80PGAであり、コア重量は約34.5グラムから35.5グラムであり、カバー硬度は63から69ショアDである。そのイオノマーカバー組成物はイオノマー混合物で提供され、約75重量%の高弾性率イオノマーと約25重量%の非常に低い弾性率のイオノマーとのブレンドである。さらに、本願発明は約402の複数のディンプル(200、202、204)が外面にアレンジされたゴルフボール(1)を提供する。これらディンプルは2種類のディンプルであり、1種類の断面径を有したものと、2種類の断面径を有したものである。本願発明のディンプル形状は菱形12面体の幾何形状に基づいている。このような特徴を具えたゴルフボールはショットフィールを犠牲にすることなく優れた距離性能を発揮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
ここに引用してその内容を一体化させる1999年6月8日出願の米国仮出願
シリアル番号60/138,078号に対して利益を主張する。本出願は、ここ
に引用してその内容を一体化させる1999年6月8日出願の該仮出願の一部継
続出願である。
【0002】 本発明はゴルフボール、さらに詳しくは、優れた距離能力を犠牲とすることな
く、柔軟性およびスピンに関する優れたプレイ能力を提供するために、最適なカ
バー硬度、カバー組成、糸巻紐のサイズ、中心圧縮、中心重量、中心直径および
ディンプル形状を有するボールに指向される。
【0003】
【従来の技術】
ボールが飛ぶ距離は1つのボールを他のボールと区別する鍵となる特徴のうち
の1つであることはゴルフ産業においてよく知られている。ゴルフボールビジネ
スにおいては、距離は売り物である。
【0004】 ゴルフボールの性能に影響する多数の物理的特性がある。ゴルフボールのコア
はボールの主要な弾性特性の源である。3ピースゴルフボールにおいて、コアは
ゴルフボールの中心および糸巻紐層より成る。とりわけ、コアはボールの「感触
」およびその初期速度に影響する。初期速度は、衝撃直後にゴルフボールが飛ぶ
速度である。初期速度は、ボールの初期状態、または衝撃直後にボールによって
呈される状態を記載するために発射角およびスピンでグループ分けできる。ディ
ンプルパターンに沿った初期条件はボールの弾道および結局はその距離を決定す
る。該「感触」は衝撃時にゴルフボールを通じてゴルファに伝達される総じての
感覚である。ボールの全構成はゴルフボールの「感触」に影響する。カバー硬度
、圧縮および反発のごとき特性を用いて、ゴルファのボールに対する応答を測定
することができる。しかしながら、結局は、ボールの「感触」は熱心なゴルファ
ーによって測定されるに過ぎない。ボールの「感触」を判断するゴルファーによ
って通常テストされる1つの特性はボールおよびクラブの間の衝撃時に生じる音
である。この音または「クリック」は、ゴルファーにボールの感触の継続する印
象を与える。一般に、より低いカバーの硬度、圧縮および反発はゴルファーによ
りソフトな「感触」および対応するより低いよりソフトなクリックの印象を与え
る。
【0005】 1960年代の後半まで、ほとんどのゴルフボールは、糸で巻かれたコアおよ
び自然のバラ−タ、グッタペルカ、または合成トランスイソプレ−ンをベ−スと
したコンパウンドのカバーで構成されていた。これらのゴルフボールは良好な飛
行距離を提供してきたし、提供することが依然として知られている。加えて、バ
ラータカバーの相対的柔軟性のため、熟練したゴルファーは種々のスピンをボー
ルに与えて、ボールの飛行経路を制御し(例えば、「フェードする」または「ド
ローするように打ち」)、グリーンに乗せるに際して「食い込み」特徴を制御す
ることができる。
【0006】 「フェードする」は、初期飛行経路の中心線からゴルファが立つ反対側に逸れ
る飛行経路の後者の部分に向けて示されたカーブしたまたはアーチ状の飛行によ
って特徴付けられる特定のゴルフボールの飛行経路を記載するためのゴルフで用
いられる用語である。地面への接触に際し、「フェード」するボールのヒットは
比較的短い距離で停止する。これは、通常よりもより多いスピンおよびより高い
弾道を与える衝撃における開いたクラブ面の結果である。
【0007】 「ドローする」は、初期飛行経路の中心線からゴルファーが立つのと同じ側に
逸れる飛行経路の後者の部分に向けて示されるカーブしたまたはアーチ状の飛行
によって特徴付けられる特定のゴルフボール飛行経路を記載するのにゴルフで用
いられる用語である。地面との接触に際し、「フェード」するボールヒットのそ
れとは異なり、「ドロー」するボールヒットはかなりの距離回転する。これは、
通常よりも少ないスピンおよびより低い弾道を与える衝撃時の閉じたクラブ面の
結果である。
【0008】 「チェック」または「食い込む」は、グリーンとの接触に際してゴルフボール
を突然停止させる、グリーンへのアプローチショットに実質量のバックスピンを
与える効果を記載する。
【0009】 バラータ−ベースのコンパウンドのもう1つの望ましい特徴は、それが成形に
容易に適用できることである。従って、これらのコンパウンドが球状コアの周り
に圧縮成形してゴルフボールを得ることができる。
【0010】 多くの望ましい特性を持つが、ゴルフボールカバーにバラータまたはトランス
イソプレン−ベースのコンパウンドを用いるには実質的な欠点がある。製造の観
点からは、バラータ−タイプの材料は高価であって、用いる製造手法は時間を費
やし、かつ労働集約的であり、それにより、材料に費用を加えてしまう。プレイ
ヤーの観点からは、バラータ−ベースのカバーで構成したゴルフボールは、ミス
ヒットでの切断またはクラブ面上の鋭い溝からの損傷を非常に受けやすい。その
結果、それは比較的短い寿命を有する。
【0011】 バラータ−ベースのゴルフボールカバーに対するこれらの欠点への対策におい
て、ゴルフボール製造産業は合成熱可塑性材料、商品名SURLYN(R)下でE
.I. DuPont De Nemours & Company によって
販売される最も注目されているアイオノマーの使用にシフトした。SURLYN
Rは、エチレンのごとき約2ないし約8個の炭素原子を有するオレフィン、およ
びアクリル酸、メタクリル酸、またはマレイン酸のごときアルファ、ベータ−エ
チレン性不飽和モノ−またはジカルボン酸の金属塩のイオン性コポリマーである
アイオノマー樹脂である。アイオノマー樹脂中のペンダントイオン性基は相互作
用して、非極性ポリマーマトリックスに含まれるイオンリッチな凝集体を形成す
る。ナトリウム、亜鉛またはリチウムのごとき金属イオンを用いて、コポリマー
中の酸基のいくつかの部分を中和し、その結果、改良された耐久性のごとき増強
された特性を呈する熱可塑性エラストマーが得られる。
【0012】 アイオノマーカバーを持つ糸巻ボールはバラータカバーを持つボールよりも製
造費が安価である。それらはより耐久性があって、満足できる飛行距離を生じる
。しかしながら、これらの材料はバラータと比較して比較的硬く、かくして、バ
ラータ被覆ゴルフボールの「感触」を欠く。
【0013】 硬いアイオノマーカバーのネガティブな要因を克服する試みにおいて、DuP
ontは1980年代の初期に低弾性率SURLYN(R)アイオノマーを導入し
た。これらのSURLYN(R)アイオノマーは、約3000ないし約7000P
SIの曲げ弾性率およびショアーDスケール−ASTM2240で測定して25
ないし約40の硬度を有する。低弾性率アイオノマーは、典型的には、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウムまたはリチウムカチオンで中和したエチレン、メタクリ
ル酸およびnまたはイソ−ブチルアクリレートのターポリマーである。E.I.
DuPont De Nemours & Companyは、低弾性率アイオ
ノマーを、約30,000ないし55,000PSIの高曲げ弾性率の以前に商
業化されたアイオノマーの他のグレードとブレンドしてバラータ−様特性を得る
ことができるのを開示した。しかしながら、柔軟なブレンド、典型的には52シ
ョアD以下(バラータ−様硬度)は良好な物理学的特性を呈さず、切断および剪
断損傷する傾向がある。
【0014】 高剛性ブレンドなくして用いられる低弾性率アイオノマーは、貧弱な切断およ
び剪断抵抗性を含めたバラータのそれに非常に似た物理学的特性を持つカバーを
生じさせる。これらのカバーを持つ不良な巻ボールはバラータカバーを持つ巻ボ
ールよりも迅速に「ラウンド外」に飛ぶ傾向がある。硬いSURLYN(R)との
ブレンディングはこれらの特性を改良することが見い出された。
【0015】 歴史的には、ゴルフボールのカバー組成を操作するに加え、ゴルフボール製造
業者は、優れたボール性能を持つゴルフボールを設計する努力において、糸巻紐
層のサイズおよび巻条件ならびに3ピースゴルフボールにおける中心の重量を変
化させた。最適な巻パターンならびに理想的な糸寸法および巻張力を選択する種
々の努力がなされてきた。
【0016】 長年、ゴルフボール製造業者は、優れた距離能力を持つボールを設計する努力
において、ディンプルの形状の変化を調べてきた。ディンプルはゴルフボール上
の表面の窪みまたは凹みである。具体的には、ボール製造業者は、優れた距離能
力を持つボールを設計する努力において、ディンプル形状を探してきた。ディン
プルの最適な数、サイズおよび形状ならびに略球状形状ゴルフボールの外側表面
のその配置を選択しようとする多くの努力がなされてきた。しかしながら、先行
技術のディンプル形状に伴う問題は、やはりボールがどれくらい遠くまで飛ぶか
に影響するコアサイズ、コア圧縮およびコア硬度のごときボールの他の特徴を考
慮しないことである。
【0017】 ゴルフボール上のディンプルは、典型的には、立面断面図において円形である
が、円錐台、ディンプル内ディンプル、楕円表面、半球(または単一半径)ディ
ンプル、および二半径ディンプルを含めた多数の他の切形も利用される。例えば
、米国特許第4,979,747号はフラスト−コニカル立面断面図を有するデ
ィンプルを示し、米国特許第5,005,838号は複雑な形状を有するディン
プルを示す。
【0018】 異なるディンプル形状は異なる空気力学特性を有し、従って、異なる性能特徴
をもたらす。例えば、単一半径ディンプルはディンプルへの気流のより漸次の侵
入を提供し、他方、二半径ディンプルはディンプルへの気流のより突然な侵入を
提供する(単一半径ディンプルは、ディンプルの立面断面形状が1つの半径によ
って記載できるものであり、二半径ディンプルは立面断面図が2つの半径によっ
て記載されるものである)。
【0019】 一般に、単一半径ディンプルは、高性能3ピース巻ゴルフボールに最も適した
ディンプル形状であることが判明した。対称的に、二半径ディンプルは、所望の
ゴルフボール飛行弾道を提供するための2ピース距離用の最も最適な形状設計で
ある。これらのディンプルの選択は、より高いスピンニング性能ボールが所望の
空気力学効果を生じさせるのにディンプルへの気流のより漸次の侵入を必要とし
、他方、低スピンニング距離ボールが、所望の空気力学効果を生じさせるのにデ
ィンプルへの気流のより突然の侵入を必要とするという現在の考えに基づいてい
る。
【0020】 3ピース性能カテゴリーまたは2ピース距離カテゴリーのいずれかにも入らな
い多数のハイブリッドタイプのボールがある。例えば、2ピース性能ボールおよ
び3ピース距離ボールは、あるショットのための性能ボールのように、および他
のショットの距離ボールのように挙動するハイブリッドボールである。本明細書
中で用いるごとく、用語「ハイブリッドボール」は、2ピース性能ボール、3ピ
ース距離ボール、またはあるショットのための性能ボールのように、および他の
ショットのための2距離ボールのように挙動するいずれの他のボールも含むよう
に用いる。
【0021】 例えば、二半径ディンプルを利用するディンプルパターンは、距離2ピースボ
ールについてのより低くかつうんざりする弾道を可能とし、他方単一半径ディン
プルを利用するパターンは、高性能3ピースボールについてより首尾一貫した飛
行弾道を可能とすることが判明した。
【0022】 ハイブリッドボールのユニークな特徴(すなわち、それがあるショットでは距
離ボールとして、および他のショットでは性能ボールとして挙動するという事実
)を考慮して最適な性能を提供するディンプルパターン(およびディンプル形状
)に対する要求が存在する。該目標は、(i)全ての単一半径ディンプルまたは
全ての二半径ディンプルいずれかを利用するボールよりもわずかにより長い全距
離を提供し、および(ii)より低い後方弾道値によって示されるごとくかなり
低い弾道を有するボールを提供することにある。
【0023】 当該分野でよく知られているごとく、ボール製造業者は、ボールのサイズおよ
び重量、特定の条件下でテストした場合のボールの初期速度、特定のテスト条件
下で打った場合にボールが飛ぶ全距離、およびボールの空気力学的対称性を含め
た多くのボールの特徴を制御する米国ゴルフ協会(USGA)の規則に拘束され
る。USGA規則の下では、ボールの直径は1.680インチ未満ではあり得ず
、ボールの重量は1.620常用オンスより大きい事ではあり得ず、ボールの初
期速度は特定の条件下でテストした場合に1秒当たり250フィートより大きい
事ではあり得ず(+2%の最大許容)、ドライバー距離は特定の条件下でテスト
した場合に280ヤードを超えることができず(+6%のテスト許容)、および
ボールは向きとは無関係に空気力学的に同一に挙動しなければならない。USG
Aが設定されたテスト条件下でボールが飛ぶことができる距離に対して制限を設
けるが、プレイヤーがボールをどれくらい遠くまで打つことができるかについて
の上限がないことに注意すべきである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、大きな距離を飛び、USGA規則を同時に満たす3
ピースゴルフボールを提供するために、中心重量、中心圧縮、巻紐ディンプルの
サイズおよび巻条件、配置、カバー組成およびカバー硬度の組合せを最適化する
ことにある。
【0025】 本発明のもう1つの目的は、優れた距離能力と組み合わせたソフトな「感触」
を有する3ピースゴルフボールを提供することにある。
【0026】 本発明のさらにもう1つの目的は、バラータ被覆ゴルフボールの音、感触、お
よびプレイ性および飛行性能品質を達成する合成カバー材料を有する3ピースゴ
ルフボールを提供することにある。
【0027】 本発明のなおさらなる目的は、優れた距離、弾道および飛行安定性を有する3
ピースゴルフボールを提供することにある。
【0028】 本発明のもう1つの目的は、ゴルフボールの空気力学特性を増強するために、
ディンプルの位置決定用の複数の多角形配置または形状に分割された表面を有す
る3ピースゴルフボールを提供することにある。
【0029】 本発明のさらにもう1つの目的は、本発明の性能特徴を最適化するゴルフボー
ルディンプルパターンを提供することにある。
【0030】 本発明のさらにもう1つの目的は、先行技術のハイブリッドボールよりもわず
かに長い全距離およびより低い弾道を供するハイブリッドゴルフボールを提供す
ることにある。
【0031】 本発明のなおさらなる目的は、各そのようなディンプル形状につき空気力学特
性を最大化するために異なるサイズのディンプルを一体化させるディンプルパタ
ーンを有するゴルフボールを提供することにある。
【0032】 本発明のさらにもう1つの目的は、優れた距離、弾道および飛行安定性を有す
るゴルフボールを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固体ゴム中心、その糸が大きなゲージであって、「開放」バスケッ
ト織パターンで巻かれた糸巻紐層、合成アイオノマー樹脂カバー、および「菱面
二十面十二面体」ディンプルパターンを有する3ピースゴルフボールを提供する
ことによって前記目的を達成する。本発明のボールは、60PGAないし80P
GAの範囲のコア圧縮、27.50−28.50グラムの範囲の中心重量、1.
34ないし1.37インチの間の中心サイズ、約0.024±0.004インチ
高さ×1/16インチ幅の応力解除された(巻かれていない)糸寸法、約63シ
ョアDないし約69ショアDの範囲のカバー硬度、および菱面二十面十二面体の
幾何学に基づくディンプルパターンを有する。この組合せは、優れた距離能力、
および柔軟性およびスピンに関する優れたプレイ能力を持つボールを生じること
が見い出された。本発明のゴルフボールにおけるこれらの特性の使用は、それが
、ショットを行う感触を台無しにすることなく、最大距離を飛ぶボールを生じる
中心サイズおよび重量、糸巻紐のサイズ、弾性率、および張力、カバー硬度、デ
ィンプル配置、ディンプルサイズおよびディンプル形状の組合せであるという認
識に基づく。
【0034】 本発明のゴルフボールは通常の固体ゴム中心またはゴム球を有する。本発明の
好ましい具体例において、中心は従前に製造されたゴルフボールにおけるよりも
わずかに重い重量を有する。より重い中心の使用は、距離を最大化するための十
分な重量を持つゴルフボールを達成して、距離を最大化し、かつ依然としてUS
GA標準を満たすのに必要である。特に、前記したごとく、本発明のゴルフボー
ルは合成アイオノマー樹脂カバーを有する。このカバーは比較的低い比重を有し
、その結果、より低い重量を有する。従って、十分な重量のボールを製造するに
は、より重い中心を用いる。
【0035】 本発明のゴルフボールの糸は、厚さまたは高さが約0.020インチないし0
.028インチであるシートから切断される。典型的な厚みは0.024インチ
であり、これは24の「ゲージ」に対応する。本発明で切断された糸の幅は約1
/16インチである。
【0036】 今回、比較的重い中心と、925ないし1025グラムの張力の範囲の張力下
で「開放された」巻きパターンを促進するように巻かれた、約0.024±0.
004インチであって、比較的低いシュバルツ弾性率、および約1/16インチ
の幅(0.063±0.004インチ)の幅を有する大ゲージ糸との組合せが、
プレイヤー特徴において改良されたボールを生じることが判明した。具体的には
、「開放された」巻パターンに巻かれた大ゲージ糸よりなる糸巻紐層によって囲
まれた重い中心の結果、それがピッチングウェッジで打った場合によりスピンを
かけつつ、それがドライバーで打った場合に公知の発明よりもスピンのかかりが
少ない3ピースゴルフボールがもたらされる。ドライバーをあまりスピンオフし
ないのが好ましい。というのは、それはゴルフボールから達成される全距離を増
加させるからである。
【0037】 「開放された」巻きパターンに巻かれた比較的大ゲージの広い糸の使用は、そ
の中に糸巻固体ゴム中心が入れられたアイオノマー樹脂が、先行技術のボールに
おけるよりも大きく糸巻紐層に貫入または侵入するのを可能とする。その結果は
、そうでなければ達成されたであろうよりソフトな感触のボールである。
【0038】 カバー材料はいずれかの比較的剛性な材料、例えば、合成熱可塑性材料から構
築することができる。最も顕著には、これらの合成熱可塑性材料はアイオノマー
樹脂である。アイオノマー樹脂は鎖間イオン結合を含有するポリマーである。化
学分野でよく知られているように、アイオノマー樹脂は、一般に、エチレンのご
とき約2ないし約8個の炭素原子を有するオレフィンおよびアクリル酸、メタク
リル酸またはマレイン酸のごとき不飽和カルボン酸の金属塩のイオン性コポリマ
ーである。アイオノマー樹脂中のペンダントイオン性基は相互作用して、非極性
ポリマー材料に含まれるイオンリッチの凝集体を形成する。ナトリウム、亜鉛ま
たはマグネシウムのごとき金属イオンを用いて、コポリマー中の酸性基のいくつ
かの部分を中和する。この結果、バラータカバーで構成されたゴルフボールと比
較した場合に増強された飛行特徴および耐久性を呈する熱可塑性エラストマーが
得られる。しかしながら、増強された耐久性によって獲得された利点は減少した
プレイ特性によって相殺されてきた。
【0039】 カバー組成物で使用されるアイオノマーは、SURLYN(R)下でE.I.
Dupont De Nemours & Companyによって販売され
ている。硬いアイオノマーカバーのネガティブな要因を克服する試みにおいて、
DuPontは1980年代の初期に低弾性率SURLYN(R)アイオノマー
を導入した。これらのSURLYN(R)アイオノマーは約3000ないし約7
000PSIの曲げ弾性率およびショアーDスケール−ASTM2240で測定
して25ないし約40の硬度を有する。低弾性率アイオノマーは、典型的には、
ナトリウム、亜鉛、マグネシウムまたはリチウムカチオンで中和された、エチレ
ン、メタクリル酸およびnまたはイソ−ブチルアクリレートのターポリマーであ
る。E.I. Dupont De Nemour & Companyは、低
弾性率アイオノマーを、約30,000ないし55,000PSIの高い曲げ弾
性率の従前に商業化されたアイオノマーの他のグレードとブレンドすることがで
きるのを開示した。しかしながら、柔軟なブレンド、典型的には52ショアD以
下(バラータ−様硬度)は依然として切断および剪断損傷の傾向がある。
【0040】 高い曲げ弾性率のブレンドなくして用いる場合に低弾性率アイオノマーは、貧
弱な切断および剪断抵抗性を含めたバラータ−のそれに非常に似た物理学的特性
を持つカバーを生じる。さらに悪いことにはこれらのカバーを持つ不良な巻ボー
ルは、バラータ−カバーを持つ巻ボールよりも迅速に「ラウンド外」に飛ぶ傾向
がある。硬いSURLYN(R)アイオノマーとのブレンディングは、これらの
特性を改良することが見い出された。
【0041】 関連する高酸レベルを持つ高反発力アイオノマーと低酸レベルを含む柔軟なア
イオノマーとのブレンドの結果、改良されたプレイ特徴を持つゴルフボールカバ
ーが得られることが見い出された。SURLYN(R)アイオノマー樹脂グレー
ド指名の目的では、高酸レベルはほぼ19重量%であって、低酸レベルはほぼ1
2重量%である。
【0042】 前記したごとく、ゴルフボールにおいて中心、糸巻紐層およびカバーパラメー
ターを操作するに加え、優れた空気力学特性もまたゴルフボール上のディンプル
形状に帰される。本発明においては、ディンプルは、菱面二十面十二面体の幾何
学に基づいてゴルフボールの表面に配置される。
【0043】 本発明のゴルフボールは、ボールの空気力学特性を最大化するために異なる形
状のディンプルを取り込むディンプルパターンを有する。ディンプル形状は、限
定されものではないが、円錐台、四角形、三角形、ディンプル内ディンプル、楕
円表面、単一半径ディンプル、および二半径ディンプルを含めたいずれの公知の
ディンプル形状からも選択することができる。本発明は、単一ディンプルパター
ンへの可能なディンプル形状のいずれかの組合せを可能として、より最適化され
たゴルフボールの飛行弾道を可能とする。
【0044】 好ましい具体例のゴルフボールはハイブリッドボールであり、ここに、ボール
の表面にあるディンプルパターンは単一半径および二半径ディンプル双方を含め
て、最も最適な飛行性能を達成する。このハイブリッドボールは、それが性能3
ピースボールのように挙動するショットのための単一半径ディンプルの態様、お
よびそれが、良好な飛行性能および双方の組合せでの制御を維持しつつ、距離ボ
ールとして挙動するショットについての二半径ディンプルの態様を最良に利用す
るのを可能とする。該ボールは、先行技術のハイブリッドボールよりもわずかに
長い全距離、およびわずかに低い弾道を提供する。これはボールのこのタイプに
ついてのかなり望まれる特性である。
【0045】 ゴルフボールの外側表面に複数のディンプルを位置させるために五角形、四角
形および三角形を含めた複数の多角形形状にゴルフボールの外側球状表面を分割
することによってディンプルを配置させる。本発明の多角形形状は、好ましくは
、外側表面を被覆するための正五角形、四角形および三角形の組合せである。こ
の最初の複数の多角形形状は、一般に、ここでは「菱面二十面十二面体」という
。該菱面二十面十二面体は、さらに、各々が三角形および四角形と境界を接する
、外側表面にわたって形成された五角形の均一なパターンによって特徴付けられ
る。
【0046】 好ましい具体例は、菱面二十面十二面体の構築で配置された402ディンプル
のパターンを利用する。各々が外側表面の対向面に位置する第1の多角形形状の
対は、その境界内に対称に配置された2つの極のうちの1つを含む。外側表面は
異なるサイズの複数のディンプルを有する。1つの具体例において、ディンプル
は第1、第2および第3のサイズのものであり、一般に、五角形と結合した第1
のパターン、四角形と結合した第2のパターンおよび三角形と結合した第3のパ
ターンを有するように位置させる。
【0047】 本発明のもう1つの具体例において、ゴルフボールの外側表面は、その各々が
第1の多角形形状の多角形形状よりも小さい、第2の複数の多角形形状に第1の
複数の多角形形状をさらに分割するためのボールの大円経路に沿った複数の分割
線を含む。ディンプルは、第1および第2双方の複数の多角形形状と結合させる
ことによって外側表面にわたって配置される。
【0048】 前記した中心、糸巻紐層、カバーおよびディンプルの規格の組合せは、ボール
の耐久性(すなわち、衝撃抵抗性等)を犠牲とすることなくプレイ性(感触のソ
フト性)における認識可能な改良を保有するゴルフボールを生じる。また、この
組合せは打った場合にボールが飛ぶ距離に直接寄与する。本発明のこれらおよび
他の目的は、本発明の以下の詳細な記載を読めば明らかであろう。
【0049】
【発明の実施の形態】
図1に示すごとく、ゴルフボールは、3ピースゴルフボールを作成するための
、固体球状ゴム中心6、糸巻紐層4およびカバー2より成る。糸巻紐層4と共に
固体ゴム中心6はゴルフボールのコア5を含む。好ましい具体例において、ゴル
フボール中心6は1.34インチないし1.37インチの間、好ましくは1.3
54インチの直径、約40ないし約60の範囲のPGA圧縮、および約27.5
グラムないし28.5グラム、好ましくは約28.0グラムの重量を有する。組
み合わせると、固体ゴム中心6および糸巻紐層4は、直径がほぼ1.565±0
.010インチと測定され、約35.0±0.5グラムの重量を有するコア5を
形成する。
【0050】 糸巻紐層4はポリイソプレンゴムおよび/または天然ゴムおよびそれらのブレ
ンドのシートから切断された糸よりなる。応力解除された(巻かれていない)糸
の寸法は、好ましくは、0.024インチの厚みまたは高さおよび約1/16イ
ンチの糸幅である。糸巻紐は、糸の比較的大きなサイズのため「開放された」パ
ターンで巻かれる。糸巻紐は、約900グラムないし1100グラムの張力下で
、0.092インチないし0.118インチの間、好ましくは約0.105イン
チの糸巻厚さまで巻かれる。
【0051】 本発明の巻紐層は、他のアイオノマー樹脂ゴルフボールで見い出されたよりも
低い密度を有する。具体的には、好ましい具体的において、ゴルフボールの巻紐
で用いられる糸についての応力解除された寸法は高さが約0.020インチない
し約0.028インチ、好ましくは約0.024インチであり、幅は約0.05
9ないし約0.067インチ、好ましくは1/16インチである。0.024イ
ンチに対応する24のゲージとは対照的に、他の巻紐で用いられる糸のゲージは
より小さく17または0.017インチである。有利には、巻紐層における大ゲ
ージ(約24)糸の使用は、より小さなゲージ(17)糸で作られたゴルフボー
ルと比較した場合にドライバーにスピンをあまりかけさせないゴルフボールを生
じる。ドライバーで本発明のボールを打った場合のスピンのこの減少は、より低
い密度を持つ糸を有する糸巻紐層と組み合わせた重い中心の新規な構成の結果と
して起こる。糸巻紐層における糸で用いられるより大きなゲージの結果、巻紐に
つきより「開放された」パターンを有するゴルフボールが得られる。有利には、
「開放された」巻紐パターンに関する巻紐についてのこの第2の設計の特徴は、
より反応性のアイオノマー樹脂がその製造の間にゴルフボールのコアに侵入する
のを可能とする。
【0052】 また、糸巻紐層についての巻条件は、本発明のボールの新規な特徴にかなり寄
与する。特に、糸が巻かれる張力は得られるゴルフボールのPGA圧縮に影響す
る。好ましい具体例において、ゴルフボールは、約900グラムの張力ないし約
1100グラムの張力の範囲、好ましくは1000グラムの張力の張力にて巻か
れる。この巻紐張力は60PGAないし80PGAの範囲、好ましくは70PG
Aの範囲のコア圧縮を持つゴルフボールを生じる。重い中心とカップリングさせ
た糸巻紐層のユニークな特徴に由来するこの範囲のコア圧縮は、同時により低い
弾道を持つ飛行経路を有しつつ、大きな距離およびキャリーを維持することがで
きるゴルフボールを生じる。有利には、飛行経路におけるより低い弾道は、ゴル
フボールが鋭角で地面に着地させる。今度は、この鋭い着地はより大きな回転を
促進し、かくして、ゴルフボールはそれが地面に当たった場合により長い距離を
移動する。
【0053】 好ましい具体例において、カバーは約0.078±0.015インチの厚みを
有して、1.680インチの中心6、糸巻紐層4およびカバー2の合計直径(米
国ゴルフ協会によって規定された商業ボール直径標準)を提供する。
【0054】 前記したごとく、カバー材料が、SURLYNR(登録商標)の下でE.I.
du Pont de Nemours & Co.から入手できるアイオノマ
ー樹脂よりなる。好ましい具体例において、アイオノマーは75重量%のSUR
LYNR8140、および25重量%のSURLYNR9320Wである。カバ
ー2の硬度は約66±3ショアDである。
【0055】 デュポン社(Dupont)のSURLYN(登録商標)樹脂分類システム下
では、8140SURLYN(登録商標)アイオノマーは高反発力アイオノマー
として分類される。8140SURLYN(登録商標)アイオノマーはほぼ81
%のオレフィン、最も通常にはエチレン、および約19%のアクリル酸またはメ
タクリル酸のごときアルファ、ベータエチレン性不飽和カルボン酸を含むコポリ
マ−として定義される。さらに、このアイオノマーは酸基を中和するのにナトリ
ウム金属イオンを用い、前記したごとき、その酸レベルは約19重量%であり、
これは当業者に高い酸レベルと考えられる。今度は、この高い酸レベルは高い剛
性レベルによって特徴付けられる樹脂と関連する。さらに、8140SURLY
N(登録商標)グレードはターポリマーを有しない。最後に、8140SURL
YN(登録商標)樹脂は約2.6のメルトインデックスを有する。
【0056】 9320W SURLYN(登録商標)樹脂は、約12重量%の低い酸レベル
を有する非常に低い弾性率アイオノマーとして分類され、これは、今度は、低い
剛性レベルによって特徴付けられる樹脂を生じる。9320W SURLYN(
登録商標)アイオノマーは67−70重量%のエチレン、20−21重量%のn
−ブチルアクリレート、および12重量%のメタクリル酸よりなる。加えて、9
320W SURLYNR樹脂は酸基を中和するのに亜鉛イオンを用い、それは
ターポリマーである。最後に、9320W SURLYN(登録商標)樹脂は約
0.7のメルトインデックスを有する。
【0057】 SURLYNR樹脂に加えて、カバーは、当業者によく知られた量でゴルフボ
ールを着色するための色濃縮物を含有する。
【0058】 さて、本発明で使用するディンプル技術に転じ、前記したごとく、好ましい幾
何学は菱面二十面十二面体である。ディンプル形状が、当業者に通常の適切な形
状とした圧縮成形キャビティーを用いることによって、コアの周りにカバーを成
形する間に通常はボールに適用される。所望のディンプル形状を有する成形され
たゴルフボールを次いでコーティングすることができる。別法として、コーティ
ングは、用いる組成物の適切な配合を有するカバーを用いる1ピースゴルフボー
ルには必要でないであろう。
【0059】 従って、本発明の範囲は、その成形表面がゴルフボールに従来技術のものより
も優れたディンプル形状を与える均一なパターンを含むゴルフボール金型を提供
する。本発明は、好ましくは、金型に由来するゴルフボールの点で記載されるが
、ゴルフボールを生じる金型構造の点で本発明の範囲内で記載できるであろう。
【0060】 ゴルフボールにディンプルを位置付けるのを助けるために、本発明のゴルフボ
ール1は、外側表面への複数の多角形形状の投影によって分割されたその外側球
状平面を有する。すなわち、ゴルフボールの外側表面への異なる多角形の特定の
配置に由来する形成または分割を、ここでは、「複数の多角形形状」という。ゴ
ルフボールの外側表面7の好ましい分割を示すゴルフボール1の1つの面の図を
図2に示す。
【0061】 好ましい具体例において、菱面二十面十二面体として知られる多角形形状が球
の表面に投影される。菱面二十面十二面体は30の四角形、20の1つのタイプ
の多面体、12のもう1つのタイプの多面体を含む多面体のタイプである。用語
「菱面二十面十二面体」は、12の面の多面体を意味する「十二面体」;20の
面の多面体を意味する「二十面体」および4つの面の多面体を意味する「菱面体
」に由来する。
【0062】 好ましい具体例の菱面二十面十二面体は30の四角形12、12の五角形10
、および20の三角形14よりなる。それは、各五角形が三角形および四角形と
境界を接する五角形の均一なパターンを有する。均一なパターンは、各正五角形
10がその5つの境界線に隣接する正四角形12のみを有する場合、および正三
角形14が五角形の5つの頂点の各々から伸びる場合に達成される。5つの四角
形12および5つの三角形14は各五角形10の周りに多角形の組を形成する。
各四角形12の2つの境界線は2つの五角形境界線と共通し、各三角形14は3
つの五角形の頂点と共通するその頂点を有する。
【0063】 ボールの外側表面は、さらに、極の対および表面の周りの赤道大円経路によっ
て規定される。大円経路は、球状表面および球の中心を通る面の交差によって規
定される。無限数の大円経路はいずれの球にも引くことができる。好ましい具体
例における赤道大円経路は、ゴルフボールを2つの半球に分類する金型分割線に
対応する。金型分割線は、地球の赤道が北極および南極から位置決定されるのと
実質的に同様に極から位置決定される。
【0064】 図3を参照し、極70は、1つのそのような面のこの図に示されるごとく、ボ
ールの頂部および底部の面にある五角形10の中心に位置する。金型分割線30
は、ゴルフボールのこの平面図において円の外側エッジにある。
【0065】 前記した複数の多角形形状のセグメントに基づいてゴルフボールの外側表面に
ディンプルは置かれる。好ましい具体例において、3つのディンプルは各三角形
14と会合し、5つのディンプルは各四角形12と会合し、16のディンプルは
各五角形10と会合する。ディンプルおよび多面体に関連してここで用いられる
用語「結合した」は、多面体がディンプルを設置するためのガイドとして用いら
れることを意味する。
【0066】 好ましい具体例のディンプル形状を図4−5に示す。それは、図2に示された
菱面二十面十二面体の投影に基づく。ボールは合計402のディンプルを有する
。ボールの表面にある複数のディンプルはディンプルの3つの組から選択され、
各組は異なるサイズのディンプルを有する。ディンプル200は第1の組にあり
、ディンプル202は第2の組にあり、ディンプル204は第3の組にある。デ
ィンプルは全ての3つの組から選択され、五角形10と会合した第1のパターン
を形成する。各五角形10の全ての面206は、ディンプルの最初の組からの2
つのディンプル202およびディンプルの第2の組からの1つのディンプル20
2と交差する。全ての五角形10はディンプルの同一の一般的第1パターン配置
を有する。
【0067】 (ディンプルの全ての3つの組からの)ディンプル200、202および20
4を用いて、四角形12と結合した第2のパターンを形成する。各四角形12の
全ての面208は、ディンプルの第2の組からのディンプル202と交差し、全
ての四角形12はディンプルの同一の一般的第2パターン配置を有する。
【0068】 ディンプルの第2の組からのディンプル202は三角形14と結合した第3の
パターンを形成する。各三角形14の全ての面210はディンプルのこの第2の
組からのディンプル202と交差する。全ての三角形14はディンプルのこの同
一の一般的第3パターン配置を有する。金型分割線30はこのボール上で唯一の
ディンプルがない大円経路である。
【0069】 好ましい具体例のボールは、2つの異なる断面を有するディンプルの2つの異
なるタイプ、単一半径ディンプル200および204および二半径ディンプル2
02を利用する。単一半径ディンプルにおいて(図6)、(主半径または半径1
という)単一半径はディンプルの底部の形状を記載する。換言すれば、主半径は
ディンプルの底部に向けてのディンプルの形状を支配する。二半径ディンプルに
おいて(図7)、他方、2つの半径を用いてディンプルの形状を記載する。主半
径はディンプルの底部を記載し、従半径(半径2)はその周囲についてのディン
プルの形状を記載する。
【0070】 ここに引用して含ませる米国特許第4,936,587号(’587特許)の
教示に一般的に従った直径および深さによってディンプルのサイズを測定する。
’587特許の教示タイプの例外は、後記する深さの測定である。典型的な単一
半径ディンプル6を通る断面図を図8に示す。ここで用いられる直径Ddはディ
ンプルのエッジEないしエッジFの距離と定義される。エッジは、ディンプル6
の周囲50およびその続き51を有することによって、ディンプルのこの断面図
にエッジが構築される。周囲およびその続きは球の実質的に平滑な表面である。
弧52は曲線50−51−50下方に約0.003インチだけ差し込まれ、点E
’およびF’においてディンプルと交差する。接線53および53’は、各々、
点E’およびF’においてディンプル6に接し、各々、エッジEおよびFにおい
て周囲の続き51と交差する。前記した’587の教示の例外は、深さdがここ
では、ディンプル6のエッジEおよびFの間の弦55から、ゴルフボールの外側
表面50の周囲51の続きよりはむしろ、ディンプル断面表面6の最も深い部分
への距離(a)であると定義されることである。
【0071】 好ましい具体例についてのディンプル寸法を以下に記載する。
【0072】 テ゛ィンフ゜ル(数) 直径(インチ) タイプ 半径1(インチ) 半径2(インチ) 200(60) .156 単一 . 4148 NA 202(150) . 145 デュアル . 7874 .1181 204(192) .140 単一 .3535 NA 以下のディンプルサイズ範囲は本発明の範囲内にあることが理解される:第1
の組からのディンプル200は0.150インチないし0.160インチの範囲
の直径を有することができ;第2の組からのディンプル202は0.140イン
チないし0.150インチの範囲の直径を有することができ;第3の組からのデ
ィンプル204は0.135インチないし0.145インチの範囲の直径を有す
ることができ;全てのディンプル200、202および204は0.0056イ
ンチないし0.0078インチの範囲の深さを有することができ;主半径は0.
34インチないし0.80インチの範囲とすることができ;および従半径(ディ
ンプル202につき)は0.10インチないし0.12インチの範囲とすること
ができる。
【0073】 全てのテストデータは本発明のディンプルパターンの改良された性能を示す。
以下に示すボールの各々はハイブリッドボールである。 ボール テ゛ィンフ゜ルの数 ハ゜ターンのタイプ キャリー(ヤート゛)合計(ヤート゛) 後方弾道 BB344 402 全て単一半径 247.8 268.0 8.4 BB351 402 全て二半径 246.3 268.2 8.2 BB370 402 組合せ 246.6 270.0 8.2コントロール 392 全て単一半径 245.6 267.5 8.3 前記で示したごとく、単一半径および二半径双方のディンプルを利用する本発
明のボールは、全て単一半径ディンプルまたは全て二半径ディンプルいずれかを
利用するボールよりもわずかに長い全距離を提供し、それは、より低い後方弾道
値によって示されるごとくかなり低い弾道を有する。これはハイブリッドボール
についてのかなり望まれる特性である。
【0074】 さて、本発明のゴルフボールを製造の方法に転じ、ゴルフボールの好ましい具
体例は当業者によく知られた標準的な方法に従って生産される。特に、固体ゴム
中心6は通常の圧縮成形プロセスを用いて製造される。成分を一緒に混合し、押
し出してプリフォームを形成させ、次いで、これを金型中のキャビティーに入れ
、加圧下で圧縮成形し、硬化または加硫して中心を形成する。同ミックスを射出
成形することもできる。硬化は、コンパウンドに応じて、280゜F−380゜
Fの温度にて金型中で行う。一旦十分に硬化されれば、中心6を金型キャビティ
ーから取り出し、糸巻紐層の適用の準備をする。
【0075】 好ましい具体例において、ゴルフボール中心6は、産業に典型的な組成物のポ
リブタジエンゴム中心を含む固体ゴム組成物で作成される。具体例には、ゴムは
90−100PHRポリブタジエン、0−10PHRポリイソプレン、15−3
0PHRジアクリル酸亜鉛、3−10PHR酸化亜鉛、45−65PHR充填剤
、アクチベータ、プロセス助剤および抗酸化剤、および0.5−5PHR過酸化
物開始剤であり得る。好ましい具体例において、固体ゴム中心6の直径は約1.
355±0.015インチである。中心6は約28.0±0.5グラムの重量で
あり、約50±10PGAの圧縮を有する。
【0076】 当該分野で良く知られているように中心6を作成するのに用いられる架橋剤の
タイプおよび量は達成される中心圧縮に最大の影響を有するであろう。好ましい
具体例による中心6を調製するには、架橋剤、アクチベーター、開始剤および充
填剤(活性および不活性)と組み合わせた高−シスポリブタジエンより主として
構成される中心を用いて、所望の圧縮特徴を有するゴルフボール中心を達成する
ことができるのが判明した。本明細書中で用いるごとく高−シスは93%を超え
るシス異性体含有量を意味する。ここに記載される中心の処方は、望まれる中心
圧縮を有する中心を作成するのに用いることができる唯1つの処方であることが
理解されるべきである。
【0077】 一旦形成されると、固体ゴム中心6を、次いで、約900グラムないし110
0グラムの糸張力にて開放パターンに糸巻紐で巻き、ここに、糸巻紐は約1/1
6インチ幅×約0.020インチ×0.028インチ高さの応力解除糸寸法、お
よび220ないし280p.s.i.の間の500%弾性率を有する。次いで、
得られたコア5を標準的な方法に従う通常の成形プロセスに付し、それにより、
SURLYN(R)カバー2を当業者によく知られた方法により巻かれたコア5
の周りに圧縮成形する。好ましい具体例において、圧縮成形は、ブレンドしたS
urlyn(R)成分を構成するアイオノマー混合物を「半体シェル」に射出す
ることよりなる。コアを2つの「半体シェル」の間におき、次いで、第1の金型
半体および第2の金型半体を含むゴルフボール金型に入れ、それにより、金型半
体の各々は仕上げられたカバーよりも寸法がより大きい。ゴルフボール金型の内
部表面はディンプル−形状の突起で構成され、これは、前記した本発明による形
状のカバー中にディンプルを形成することに注意すべきである。
【0078】 成形後、生じたゴルフボールは、加圧ブラスティング、振動仕上げ、ロゴのス
タンピング、プライマーの適用、および最後にトップコートの適用のごときさら
なる加工を受けることができる。
【0079】
【実施例】
以下の実施例は、前記したボールの硬化を示し、さらに説明するために掲げる
。これらの実施例は、ショットをなす感触を台無しにすることなく最大距離を飛
ぶボールを生じるであろう中心圧縮、中心重量、糸サイズ、糸巻き張力、コア圧
縮、コアサイズ、カバー組成物、カバー硬度、カバー厚み、ディンプル形状およ
びディンプル数の組合せで得られた利点を説明する目的で記載する。
【0080】 (実施例1) 2つの飛行テストは、本発明、すなわち、Maxfli Tour Patr
iotの商品名下で知られた3ピース距離ゴルフボールとそれが市場で競合する
2つの他のゴルフボールの飛行特徴を比較して行った。ゴルフボールをドライバ
ーで打ち、種々のパラメータを測定し、以下にまとめる。
【0081】 (実施例1) ┌───────┬──────────┬─────────────┐ │ ボール │テスト番号2095ト゛ライハ゛ー │ テスト番号2217 ト゛ライハ゛ー │ │ │ キャリー(ヤート゛) │ キャリー(ヤート゛) │ │ │ 合計(ヤート゛) │ 合計(ヤート゛) │ │ │ スヒ゜ン(rpm) │ スヒ゜ン(rpm) │ ├───────┼──────────┼─────────────┤ │(Maxfli Tour │ 240.7 │ 246.0 │ │ Patriot) │ 272.1 │ 263.8 │ │ │ 2622 │ 2563 │ ├───────┼──────────┼─────────────┤ │ Titleist Tour 232.9 │ 237.9 │ │ 距離 │ 266.5 │ 255.7 │ │ │ 2669 │ 2609 │ ├───────┼──────────┼─────────────┤ │ Titleist DT巻 │ 244.2 │ │ │ │ 261.4 │ │ │ │ 2814 │ └───────┴──────────┴─────────────┘ 有利には、テスト結果によって明瞭に示されるごとく、前記した中心、コア、
カバーおよびディンプルパラメーターに従って形成したゴルフボールの使用の結
果、競合者によって製造されたボールよりも長い飛行特徴を有するゴルフボール
である3ピース距離ゴルフボールが得られる。
【0082】 前記したごとく、本発明のボールの性能における改良は、ゴルフボールの中心
重量、糸のサイズおよび巻条件、カバー材料およびディンプルパターンの変化の
組合せによる。本発明においては、これらのパラメータの新規な操作は、ドライ
バーで打った場合にスピンが少なくさらに飛ぶボールを創製し、他方、ピッチン
グウェッジで打った場合によりスピンし、優れたショットをなす感触を有するこ
とができる。これらの2つの望ましいプレイ特徴は、このボールのユニークな構
築による本発明のゴルフボールで可能である。
【0083】 当該分野で知られているごとく、ゴルフボールをドライバーで打った場合、大
きな衝撃力がある。全ボールはこの衝撃力の下で変形する。その結果、ボールの
全構築は初期の発射条件を占め、飛行性能を保証する。本発明においては、優れ
た距離能力に寄与する臨界的な差は、ディンプル形状と組み合わせた中心重量、
中心圧縮、糸巻紐層、コア圧縮およびカバー圧縮である。
【0084】 本発明をその好ましい具体例の関係で記載してきたが、本発明の真の精神およ
び範囲を逸脱することなく多くの変形および修飾をなすことができるのは当業者
に明らかであろう。本発明はここに開示された特定の具体例に断じて限定されず
、請求の範囲の範囲内にあるいずれの修飾または同等物も含むことが理解される
べきである。例えば、本発明は菱面二十面十二面体によって規定されたディンプ
ルパターンに限定されないことが理解される。
【0085】 従って、本発明の真の精神および範囲内にある全てのそのような変形および修
飾を添付の請求の範囲がカバーすることを意図する。そのように記載した我々の
発明を有するが、我々が新しいと主張し、米国特許によって守られることを望む
ものは以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1つの具体例に従って作成された3ピースゴルフボー
ルの断面図である。
【図2】図2は本発明によって複数の多角形形状に分割されたゴルフボールの
外側表面の立面図である。
【図3】図3は、五角形の中心に極を持つ外側表面に形成された五角形、四角
形および三角形の相対的位置を示す本発明のゴルフボールの立面図である。
【図4】図4は本発明の好ましい具体例のボールの立面図であり、その上に投
影された多角形を含む。
【図5】図5は図4に示されたボールの極図であり、その上に投影された多面
体を含む。
【図6】図6は単一半径ディンプルの断面図である。
【図7】図7は二半径ディンプルの断面図である。
【図8】図8はボールの外側表面にあるディンプルの1つを通って切断された
断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クッタッパ,サンジェイ,エム. アメリカ合衆国 サウスカロライナ州 29631,クレムソン,クリークビュー ド ライブ 109 (72)発明者 ウォラス,ジョージ,アール. アメリカ合衆国 サウスカロライナ州 29631,クレムソン,カタウバー ロード 103 (72)発明者 レモンズ,レーン,ディー. アメリカ合衆国 テネシー州 38305,ジ ャクソン,ローリー プレイス 65

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心および糸巻紐層を含むコア、ここに、該中心は約60PGA
    ないし80PGAの範囲の圧縮および約27.5グラムないし28.5グラムの
    範囲の重量を有し、ここに、該糸巻紐層は、約0,020インチないし0.02
    8インチ×1/16インチの応力除去された糸寸法を有し、かつ220ないし2
    80p.s.i.の間の500%弾性率を有し; 約63ショアーDないし約69ショアーDの範囲のショアーD硬度を有するカ
    バー;および 各五角形と結合したディンプルの第1のパターン、各四角形と結合したディン
    プルの第2のパターン、および各三角形と結合したディンプルの第3のパターン
    を持つ、外側表面に配置された複数のディンプル; を含む3ピースゴルフボール。
  2. 【請求項2】該中心が約1.340インチないし約1.370インチの範囲の
    直径を有する請求項1記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】該コアが約34.5グラムないし約35.5グラムの範囲の重量
    を有する請求項1記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】該コアが約60PGAないし約80PGAの範囲の圧縮を有する
    請求項1記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】該コアが約1.555インチないし約1.575インチの範囲の
    直径を有する請求項1記載のゴルフボール。
  6. 【請求項6】該カバーが約75重量%の高反発力アイオノマーおよび約25重
    量%の非常に低い弾性率のアイオノマーのブレンドを含み、該高反発力アイオノ
    マーはほぼ81%のオレフィンと約19%のアルファ、ベータエチレン性不飽和
    カルボン酸とのコポリマーであり、ここに、該高反発力アイオノマーの酸基はナ
    トリウムイオンで中和され、ここに、非常に低い弾性率のアイオノマーは67−
    70重量%のエチレン、20−21重量%のn−ブチルアクリレート、および1
    2重量%のメタクリル酸のターポリマーであり、ここに、該非常に低い弾性率の
    アイオノマーの三基は亜鉛イオンによって中和されている請求項1記載のゴルフ
    ボール。
  7. 【請求項7】該カバーが約0.052インチないし約0.063インチの範囲
    の厚みを有する請求項1記載のゴルフボール。
  8. 【請求項8】該外側表面が当該外側表面に配置された複数のディンプルを含ん
    でディンプルパターンを形成し、該複数のディンプルは、 ディンプルの第1の組、該第1の組における各ディンプルは単一半径断面を有
    し; ディンプルの第2の組、該第2の組における各ディンプルは二半径断面を有し
    ;および ディンプルの第3の組、該第3の組における各ディンプルは単一半径断面を有
    する; を含む請求項1記載のゴルフボール。
  9. 【請求項9】ディンプルの第1の組におけるディンプルが0.156の直径お
    よび0.4148インチの主半径を有し; ディンプルの第2の組におけるディンプルが0.145インチの直径、0.7
    874インチの主半径、および0.1181インチの従半径を有し;および ディンプルの第3の組におけるディンプルが0.140インチの直径および0
    .3535インチの主半径を有する請求項8記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】ディンプルの第1の組におけるディンプルが0.150インチな
    いし0.160インチの範囲の直径、および0.34インチないし0.80イン
    チの範囲の主半径を有し; ディンプルの第2の組におけるディンプルが0.140インチないし0.15
    0インチの範囲の直径、0.41インチないし0.80インチの範囲の主半径、
    および0.10インチないし0.12インチの範囲の従半径を有し; およびディンプルの第3の組におけるディンプルが0.135インチないし0.
    145インチの範囲の直径、および0.34インチないし0.80インチの範囲
    の主半径を有する請求項8記載のゴルフボール。
  11. 【請求項11】外側表面が五角形、四角形および三角形を含む複数の多角形形状
    に分割され、ここに、ディンプルの第1のパターンが各五角形と結合し、ディン
    プルの第2のパターンが各四角形と結合し、およびディンプルの第3のパターン
    が各三角形と結合する請求項8記載のゴルフボール。
  12. 【請求項12】ディンプルの第1の組におけるディンプルがディンプルの第3の
    組におけるディンプルとは異なるサイズを有する請求項8記載のゴルフボール。
  13. 【請求項13】外側表面が菱面二十面十二面体と定義される多面体に分割され、
    ディンプルがそのパターンを用いて配置される請求項8記載のゴルフボール。
  14. 【請求項14】ディンプルの合計数が少なくとも402である請求項8記載のゴ
    ルフボール。
  15. 【請求項15】a)固体ゴム中心を生じさせ;ここに、該中心は約60PGAな
    いし80PGAの範囲の圧縮および約27.5グラムないし28.5グラムの範
    囲の重量を有し、 b)該固体ゴム中心を開放パターンで糸巻紐で包んでゴルフボールコア層を形
    成させ、 c)該糸巻紐を該ゴム中心の周りに約900グラムないし1100グラムの糸
    張力で0.20インチおよび0.26インチの間の糸巻密度に巻き、ここに、糸
    巻紐が約1/16インチ×約0.020インチないし0.028インチの応力解
    除された糸寸法、および220ないし280p.s.i.の間の500%弾性率
    を有し; d)ゴルフボールカバーのためのアイオノマー混合物を供し;ここに、該アイ
    オノマー混合物は75重量%の高反発力アイオノマーおよび約25重量%の非常
    に低い弾性率のアイオノマーのブレンドを含み、ここに、該高反発力アイオノマ
    ーはほぼ81%のオレフィンと約19%のアルファ、ベータエチレン性不飽和カ
    ルボン酸とのコポリマーであり、ここに、該高反発力アイオノマーの酸基はナト
    リウムイオンで中和され、ここに、該非常に低い弾性率のアイオノマーは67−
    70重量%のエチレン、20−21重量%のn−ブチルアクリレート、および1
    2重量%のメタクリル酸のターポリマーであり、ここに、該非常に低い弾性率の
    アイオノマーの酸基は亜鉛イオンによって中和され、 e)アイオノマー混合物をゴルフボールコアに圧縮成形してゴルフボールカバ
    ーが得られ;ここに、該カバーは約63ショアーDないし約69ショアーDの範
    囲のショアーD硬度を有し; f)ゴルフボールカバーの外側表面にディンプル形状を適用し、ここに、該外
    側表面は菱面二十面十二面体と定義される多面体に分割され、ディンプルはその
    パターンを用いて配置される;および g)さらに、加圧ブラスティング、振動仕上げ、ロゴのスタンピング、プライ
    マーの適用、およびトップコートの適用のごとき工程によってゴルフボールをさ
    らに加工する; ことを特徴とするゴルフボールの調製方法。 【請求項15】中心の生産において、該中心は約1.340インチないし約1.
    370インチの範囲の直径を有する請求項15記載の方法。
  16. 【請求項16】コアの形成において、該コアが約34.5グラムないし約35.
    5グラムの範囲の重量を有する請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】コアの形成において、該コアが約60PGAないし約80PGA
    の範囲の圧縮を有する請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】コアの形成において、該コアが約1.555インチないし約1.
    575インチの範囲の直径を有する請求項15記載の方法。
  19. 【請求項19】カバーの生産において、該カバーが約0.052インチないし約
    0.063インチの範囲の厚みを有する請求項15記載の方法。
  20. 【請求項20】ディンプル形状の適用において、ディンプルの合計数が少なくと
    も402である請求項15記載の方法。
  21. 【請求項21】ディンプル形状の適用において、該外側表面が当該外側表面に配
    置された複数のディンプルを含んでディンプルパターンを形成し、該複数のディ
    ンプルは: ディンプルの第1の組、該第1の組における各ディンプルは単一半径断面を有
    し; ディンプルの第2の組、該第2の組における各ディンプルは二半径断面を有し
    ;および ディンプルの第3の組、該第3の組における各ディンプルは単一半径断面を有
    する; を含む請求項15記載の方法。
  22. 【請求項22】ディンプル形状の適用において、 ディンプルの第1の組におけるディンプルが0.156インチの直径および0
    .4148インチの主半径を有し; ディンプルの第2の組におけるディンプルが0.145インチの直径、0.7
    874インチの主半径および、0.1181インチの従半径を有し;および ディンプルの第3の組におけるディンプルが0.140インチの直径および0
    .3535インチの主半径を有する請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】ディンプル形状の適用において、 ディンプルの第1の組におけるディンプルが0.150インチないし0.16
    0インチの範囲の直径、および0.34インチないし0.80インチの範囲の主
    半径を有し; ディンプルの第2の組におけるディンプルが0.140インチないし0.15
    0インチの範囲の直径、0.41インチないし0.80インチの範囲の主半径;
    および0.10インチないし0.12インチの範囲の従半径を有し;および ディンプルの第3の組におけるディンプルが0.135インチないし0.14
    5インチの範囲の直径、および0.34インチないし0.80インチの範囲の主
    半径を有する請求項21記載の方法。
  24. 【請求項24】ディンプル形状の適用において、外側表面が、五角形、四角形お
    よび三角形を含む複数の多角形形状に分割され、ここに、ディンプルの第1のパ
    ターンが各五角形と結合し、ディンプルの第2のパターンが各四角形と結合し、
    およびディンプルの第3のパターンが各三角形と結合する請求項21記載の方法
  25. 【請求項25】ディンプル形状の適用において、ディンプルの第1の組における
    ディンプルがディンプルの第3の組におけるディンプルとは異なるサイズを有す
    る請求項21記載のゴルフボール。
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