JP2003529036A - 腐食性化合物の燃焼装置の噴射装置 - Google Patents

腐食性化合物の燃焼装置の噴射装置

Info

Publication number
JP2003529036A
JP2003529036A JP2001543958A JP2001543958A JP2003529036A JP 2003529036 A JP2003529036 A JP 2003529036A JP 2001543958 A JP2001543958 A JP 2001543958A JP 2001543958 A JP2001543958 A JP 2001543958A JP 2003529036 A JP2003529036 A JP 2003529036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straight pipe
injection device
combustion
straight
corrosive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001543958A
Other languages
English (en)
Inventor
ビダール,ルネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema France SA
Original Assignee
Atofina SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atofina SA filed Critical Atofina SA
Publication of JP2003529036A publication Critical patent/JP2003529036A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G7/00Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
    • F23G7/008Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals for liquid waste
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G7/00Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
    • F23G7/06Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases
    • F23G7/061Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases with supplementary heating
    • F23G7/065Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals of waste gases or noxious gases, e.g. exhaust gases with supplementary heating using gaseous or liquid fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2209/00Specific waste
    • F23G2209/14Gaseous waste or fumes
    • F23G2209/142Halogen gases, e.g. silane

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性化合物またはその混合物の燃焼に使用される噴射装置の改良と、塩素を含む腐食性化合物またはその混合物の燃焼プロセスでのこの噴射装置の使用。 【解決手段】 一端が壁Pで閉じられた外側直管Eと、この外側直管Eの内部に互いに並んで配置され且つ上記の壁Pを直角に通る少なくとも2本、最大で8本の内径が同一または異なる直管Tと、上記の壁Pの近くにある少なくとも1本の横方向ノズルTLとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は腐食性残留物、例えばハロゲン化炭化水素、特に塩素化炭化水素を含
む残留物を燃焼する装置で用いられる噴射装置(injecteur)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
塩素化有機化合物の工業的生産設備では多量の残留物が生じる。この残留物は
塩素を含んでいることが多い。これらの残留物は、例えば塩化ビニルの製造プロ
セスでは気体状態をしているか、ポリマーまたはコポリマーの形をしており、脂
肪族、環状脂肪族および/または芳香族の塩素化炭化水素の製造プロセスでは液
体状態および/またはタール状固体になっている。これらの塩素化残留物の組成
はその起源によって異なる。ある種の塩素化残留物は1分子当たり7個以上の炭
素原子を有する成分を含むタール状塩素化化合物を含む。また、他の塩素化残留
物は塩素化C4化合物および/または塩素化C6化合物を含む。これらの塩素化残
留物は塩素化C1〜C4成分を含む他の化合物を随伴することが多く、また、誘電
液および冷却液として使用されたポリ塩素化ビフェニル(PCB)を含むことが
ある。この化合物は使用が禁止されており、取り除く必要がある。
【0003】 上記残留物の蓄積と、その排出に起因する空気および/または水の汚染の問題
を解決するための1つの手段は、これらの残留物を燃焼室内で高温燃焼して気体
の塩酸にし、それを水溶液の形で回収し、必要に応じてさらに水蒸気を発生させ
ることである。 具体的には、これらの気体および/または液体の塩素化残留物を過剰な空気お
よび水の存在下で、900℃〜1450℃、一般に1200℃〜1300℃の温
度で炉に取付けた燃焼設備、特にバーナーで燃焼させる。バーナーには塩素化残
留物と燃焼剤とが噴射される。燃焼室での分子の平均滞留時間は少なくとも3秒
にする。
【0004】 燃焼室から出た高温ガスを急冷し、生成したHClを吸収装置で吸収して市販
可能な濃縮溶液(33%)にする。生成する可能性がある塩素はアルカリ水溶液
に吸収させる。
【0005】 この残留物の燃焼には激しい燃焼が伴い、この燃焼は特別に設計された機器で
しか連続的に安定して行うことができない。この残留物の燃焼には種々の困難性
および問題がある。すなわち、粘性のある残留物の場合にはバーナーおよび噴射
装置が閉塞し、機器の所定部材または壁を耐火被覆および/または耐酸被覆ある
いは特別な構造(例えば火炎の周りに多量の不燃ガスを噴射して保護する構造)に
しない場合には完全燃焼させる(バーナー部品の腐食、急速劣化を起こさず、遊
離塩素を最小量しか含まないように塩酸を生じさせ、炭素を全く発生させない)
設定条件を見つけるのは困難である。
【0006】 フランス国特許第2509016号(この内容は本明細書の一部を成す)には、
腐食性のあるハロゲン化物またはその混合物または腐食性化合物を発生させる化
合物を分散状態で燃焼流体と接触させ、生成した粒子を白熱状態にするのに十分
な高温度で燃焼させる装置が記載されている。
【0007】 [図1]はこの特許に記載の装置を示している。この装置は燃焼室(7)と、こ
の燃焼室内に被燃焼物(phase a bruler、被燃焼物)を分散させる分散ヘッド(
1)と、この分散ヘッドを燃焼室に連結させる連結プレート(2)と、流体の入
口(3)、(4)、(5)と、偏向板(6)とを備えている。[図1]にはさらに
燃焼ガスの出口管(30)と爆発継手(29)も示してある。
【0008】 この装置の主要部品は分散ヘッド(1)である。この分散ヘッド([図3])は
下記(a)〜(e)から成る: (a)被燃焼物と補助流体とを軸線方向に流入させる装置。すなわち、ガイド(9
)を備えた噴射装置(8)。 (b)支燃物(comburante、燃焼相、酸化剤)の第一部分が旋回井戸(puits-tourbil
lon)の形で燃焼室中に導入されるように上記第一部分に回転運動を付与する渦流
室。この旋回井戸には被燃焼物を分散させるのに十分な運動量が与えられる。渦
流室は支燃物の第一部分を外側筒(16)と内側筒(17)との間の環状空間中
へ導く接線状の入口(15)を備え、内側筒(17)の上流部分には多重接線状
入口の役目をする多数の孔が形成されておる。渦流室は円錐部品(18)で終っ
ており、この円錐部品(18)の端部と噴射装置(8)の寸法および位置は環状
の規制通路(26,27)を形成するように配置されている。
【0009】 (c)燃焼室への支燃物の第2部分の入口(21) (d)この第2部分を燃焼帯域の底ヘ向かって偏向させる燃焼帯域の底部へ向って
延びた偏向板(24)。この偏向板(24)は燃焼室での通路(28)を規定し、
上記入口(21)および偏向板(24)は支燃物の第2部分が燃焼に必要な支燃
物を補充し且つ白熱雲(nuage incadescent)を安定化させると同時に偏向板お
よび連結プレート(19)を冷却させるような寸法および位置に配置されている
。連結プレートは偏向板(24)、スリーブ(20)、入口(21)および固定
手段(22)は運転中に燃焼室の底部(25)に対して調節できるようになって
いる。 (e)底部(25)と連結プレート(19)との間に形成された、支燃物の第2部
分の第2の部分が導入される環状の漏れ空間(23)。
【0010】 この特許では上記各部品の寸法を、環状規制通路の内径(26)に対する外径
(27)の比を1.1〜1.6、好ましくは1.15〜1.4とし、上記直径(
27)に対する偏向板によって作られる通路の直径(28)の比を1.5〜5、
好ましくは2〜4.5にすることを勧めている。
【0011】 [図2]は被燃焼物と補助流体とを軸線方向に流入させる装置すなわち噴射装
置の詳細図である。 この噴射装置は下記(a)〜(c)を備える: (a)ガイド(9) (b)被燃焼物を含む流体の導入管(12) (c)環状空間(13)、(14)を通って補助燃料および/または支燃物を導
入するための同軸な補助入口すなわち同心管(10)、(11)、(12)。管
(10)の形状寸法を変えることによって燃焼雲の形状を変え、調節機能をさせ
ることもできる。
【0012】 上記装置は塩素化残留物の燃焼に適しており、本出願人は液体の塩素化残留物
の燃焼にこれと同様な装置を使用している。 本出願人が使用している装置の一例では約77重量%の塩素を含む残留物を燃
焼させている。この残留物はヘキサクロロブタジエン、ヘキサクロロベンゼン、
テトラクロロベンゼン、ペンタクロロベンゼンおよびヘキサクロロエタンを含み
、結晶化点が160℃以上の粘性液体である。
【0013】 完全な設備は[図1]、[図2]、[図4]に示したバーナー/燃焼室組立体
を有している。[図4]に示す分散ヘッドはスリーブ(20)が省かれ、噴射装
置(8)のガイド(9)が短くなっており、渦流室が截頭台形部材(18)で終
わっており、この截頭台形部材の端部と噴射装置(8)とが環状の規制通路(2
6,27)を形成するように配置されている。この装置の(27)/(26)比
は1.28であり、(28)/(27)比は4である。この設備はさらに下記(
a)〜(c)を含む: (a)急冷装置(図示せず) (b)一連の4つのベンチュリー型吸収装置(図示せず) (c)中和カラム(図示せず)。
【0014】 燃焼室は4つの直列ベンチュリと抽出装置とによって減圧される。 残留物は2500kg/時の流量で同心管(12)を介してバーナーへ送られ
る。燃焼室の温度は1200℃であり、この室内は約100mbarの減圧状態
に維持される。 環状空間(27)/(26)を介して(すなわち接線入口(15)を介して)
0.5×105Paの空気が2700Nm3/時で導入される。 管(10)と管(11)との間の環状空間(14)を介して三次空気が10N
3/時で噴射される。 2500Nm3/時の二次空気の全流量は、底板(19)の孔(21)を通っ
て吸引された二次空気の第1流と、環状漏れ空間(23)を通って吸引された二
次空気の第2流とで構成される。
【0015】 燃焼室から出た煙道ガスの組成は下記の通り(重量%): O2 3.7% N2 57.0% CO2 20.3% Cl2 0.4% HCl 14.5% H2O 4.1% この煙道ガスを吸収装置で処理すると30重量%のHClを含む透明な塩酸溶
液が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、この装置は塩素化残留物の燃焼に優れているが、時間の経過とと
もに欠点が現れるということを見出した。すなわち、被燃焼物の塩素化残留物と
補助流体を軸線方向に流入させる装置すなわち[図2]に示した噴射装置に問題
が生じるということを見出した。
【0017】 すなわち、同心管で形成されたクラウン内の通路が閉塞し易いということを見
出した。この通路の閉塞のために噴射装置は平均して30日で交換している。し
かし、この同心管は高価な材料(タンタル)で作られるため、この交換操作は予
算的に大きな負担をかけている。また、この交換には数時間要し、燃焼室を冷却
するためのコストがかかるため、生産性が低下する。さらに、管が詰まってくる
と、流体(燃料および支燃物)の供給が不安定になり、塩素化誘導体の燃焼が乱
れ、吐出特性が乱れる。
【0018】 この交換操作のコストを削減するために、本出願人は管の材料の種類を変え、
通常の鋼を用いた。 上記の閉塞の問題に加えて、管に孔があき、一方の管から他方の管へ流体が流
れるということも本出願人は見出した。 本出願人が確認した他の欠点は噴射装置の先端すなわち「チップ」が腐食し、
被燃焼物の噴霧が不十分になり、従って燃焼が不十分になることにある。 本出願人は、噴射装置の設計を変更することによって上記の欠点を減らし、さ
らには無くすことができるということを見出した。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象は[図5]の概念図に表された噴射装置(In)にある。この噴
射装置(In)は(分散状態にある)腐食性化合物またはその混合物を、それを
燃焼させることが可能な温度で支燃物と接触させることによって燃焼させる装置
で使用される噴射装置(In)において、 一端が壁(P)で閉じられた外側直管(E)と、この外側直管(E)の内部に
互いに並んで配置され且つ上記の壁(P)を直角に通る少なくとも2本、最大で
8本の内径が同一または異なる直管(T)と、上記の壁(P)の近くにある少な
くとも1本の横方向ノズル(TL)とを有し、さらに、直管(T)の中の少なく
とも1本が被燃すべき腐食性化合物またはその混合物を輸送し、直管(T)の中
の少なくとも1本が腐食性化合物の燃焼に必要な支燃物の全部または一部を輸送
することを特徴としている。
【0020】
【実施の形態】
本発明では上記直管(T)の内径は同一でも異なっていてもよい。これらの直
管(T)はランダムに配置することができるが、環状に配置するのが好ましい。
[図6]は[図5]の線AA'による噴射装置の断面図である。この噴射装置は
環状に配置された同じ径の4本の管を有している。[図7]は5本の管を含む噴
射装置の断面図である。この噴射装置は同じ径の4本の管が環状に配置され、径
の小さい5本目の管は中心に配置されている。
【0021】 本発明では、直管(T)の中の少なくとも1本が燃焼すべき腐食性化合物また
はその混合物を輸送し、直管(T)の中の少なくとも1本が燃焼に必要な支燃物
の全部または一部を輸送する。この支燃物は空気、酸素が豊富な空気あるいは酸
素にすることができる。 被燃焼物の発熱量に応じて、プロパン、PVCの製造で生じる排ガス、燃料等
の補助燃料を供給することができる。この補助燃料は本発明では装置の直管(T
)の中の1本によって輸送することができる。
【0022】 外側直管(E)の内部に互いに並んで配置された直管(T)によって形成され
る空間(ET)は、直管(T)を冷却するための流体を流すための空間または燃
焼用の補助支燃物を導入する空間にすることができる。 冷却流体は空気、湿り空気、水、蒸気にするのが好ましく、外側直管(E)に
、好ましくは接線方向かつ好ましくはノズル(TL)を介して外側直管の下側部
分に導入する。
【0023】 直管(T)および外側直管(E)の厚さは広範囲に変えることができる。これ
らの厚さは用いる材料および被燃焼物の腐食度に依存する。この厚さは少なくと
も1.5mm、好ましくは1.5〜3mmにする。 本発明の噴射装置(In)の一実施例では、各直管(T)の寸法を、直管(T
)の内径Diに対する同じ直管(T)の外径Deの比が1.2〜1.6、好まし
くは1.25〜1.5になるように決めるのが望ましい。
【0024】 本発明では、n本の直管(T)を含む外側直管(E)の内側通路の断面積SET に対する直管(T)の全内側表面積ΣSTの比を1〜1.50、好ましくは1.
05〜1.25にするのが好ましい。 外側直管(E)の長さは外側直管(E)の内径の20〜30倍、好ましくは2
2〜26倍である。上記の望ましい範囲内で、特に腐食性化合物、その他の各種
流体のために選択した流量に応じて、正確な比を選択するのは当業者が容易に成
し得ることである。
【0025】 壁(P)の上流側での各直管への供給はホースで行うことができる。このホー
スには迅速に着脱ができる「シャーロック」(Surlock、登録商標)型の「クイ
ック」管継手(J)が取付けられる。 各直管(T)は壁(P)の上流側で供給ホースへの連結が容易になるような曲
率を有することができる。直管の長さは壁(P)の上流で装置の寸法に依存し、
互いに同一でも異なっていてもよい。
【0026】 直管(T)の先端は外側直管(E)の端部と同じ高さ(同じ平面内)にある(
図5の線BB')。 本発明の噴射装置(In)は垂直または水平に配置することができる。 本発明の他の対象は、腐食性化合物または腐食性化合物を発生し易い化合物の
燃焼プロセスにおける上記噴射装置の使用にある。
【0027】 本発明の燃焼プロセスでは、支燃物の第一部分によって形成される旋回井戸(
puits-tourbillon)の軸線に沿って、液体および/または気体の形をした被燃焼
物を含む相を、ほぼ旋回井戸の減圧領域へ導入する。旋回井戸に与えられる運動
量は被燃焼物を分散して粒子にするのに十分である。次いで、燃焼に必要な支燃
物を補充し、燃焼帯域を取り囲む装置の部分、特に第2部分を燃焼帯域の底へ向
かって偏向させる偏向板を冷却し、それと同時に白熱雲(nuage incandescent)を
安定化させるのに十分な流量と方向で、支燃物の第2部分をさらに別体として導
入することができる。
【0028】 被燃焼物は好ましくは液体の形で500〜3500kg/時、好ましくは12
00〜3000kg/時の流量で導入される。気体の形で導入する場合の流量は
5〜15Nm3/時である。 支燃物の第一部分(噴霧空気とよばれる)の流量は500〜5000Nm3
時、好ましくは2000〜3500Nm3/時である。
【0029】 本発明方法を実施する場合には、燃焼帯域を大気圧より約10〜1500Pa
低い減圧下におく。支燃物の第一部分の圧力は燃焼帯域の圧力より0.1〜8.
5×105Pa、好ましくは0.2〜0.6×105Pa高くする。 支燃物の第2部分は減圧された燃焼室内の各種位置へ吸引作用によって導入さ
れるようにすることができる。 この第2部分は上記偏向板によって燃焼帯域へ向けられた単一流にするか、反
射板の両側を流れる2つの流れの形で導入することができる。
【0030】 支燃物の第2部分の全流量は広範囲に変えることができる。一般に、この流量
は第一部分の流量に対する第2部分の全流量の比が0.1〜10、好ましくは0
.9〜5になるように計算される。 被燃焼物の種類を考慮して、液体または気体の補助燃料を供給することができ
る。この燃料は本発明の噴射装置の直管の中の1本を介して導入するのが有利で
ある。
【0031】 本発明では、燃焼帯域に水を導入することもできる。この水の導入も本発明噴
射装置の直管の中の1本を通して行うのが有利である。 第三相とよばれる補助支燃物を用いることもできる。この場合には、この補助
支燃物は噴射装置の外側直管に対して直角に配置されたノズルを介して同軸に供
給される。この補助支燃物は2〜10bar、好ましくは4〜6barの圧力で
導入する。
【0032】 本発明噴射装置を使用すると、従来のバーナーと同等な効率で腐食性化合物を
燃焼することができるとともに、上記装置を構成する直管の閉塞無しに、および
/または、直管に孔が開くこと無しに、腐食性化合物を数ヶ月間燃焼させること
ができるという利点が得られる。直管が閉塞したとしても以下のいくつかの方法
で簡単、迅速に対処することができる: (a)直管中に単純な可撓性棒を挿入することで、バーナーを停止させずに(燃焼
室を減圧下に維持したまま)、閉塞物を除去することができる。 (b)閉塞がかなり大規模な場合でも、装置全体を迅速に交換できる。すなわち、
燃焼室の温度を大きく下げずに1時間以内に交換できる。
【0033】 本発明噴射装置は特に優れた条件下で腐食性化合物またはその混合物を燃焼さ
せることができる。 本発明噴射装置は特に塩素化液体残留物(一般に粘性があり、場合によっては
懸濁状態の固体粒子を吸着している)の燃焼に適用できる。この塩素化残留物は
40重量%以上、さらには75重量%以上の塩素を含んでいることが多い。しか
し、本発明装置を塩素の量が40重量%よりはるかに少ない腐食性化合物または
腐食性化合物を発生しやすい化合物の燃焼で使用できるということは明らかであ
る。
【0034】 本発明噴射装置はさらに、液体の塩素化残留物と同時に、気体の塩素化残留物
、特にポリ塩化ビニルの製造で生じる排ガスを燃焼させることができる。 本発明の他の利点は連結継手(J)の存在によって直管への供給を迅速に切り
替えることができる点にある。 空間(ET)へ空気、水または湿り空気を通すことによって直管(T)を冷却
することもできる。 本発明噴射装置は数ヶ月間閉塞せずに運転できるので、燃焼室の燃焼運転が安
定化し、安全性が向上し、排気ガスの品質が一定になる。 以下、本発明の実施例を説明する。
【0035】
【実施例】
[図5]および[図6]に示した本発明噴射装置を使用した。直管(T) 直管(T)の数:4本(すなわちT1、T2、T3およびT4)。 4本の直管の内径(Di)および外径(De)は全て同一。 内径:15mm 外径:21mm De/Di=1.4 直管の内側表面積:177mm2 直管の外側表面積:346mm2 4本の直管の全外側表面積:346.36×4=1385mm2 直管(T)の長さ:1.45m(壁(P)の上流部分を含む)
【0036】外側直管(E) 内径:51mm(すなわち内側表面積は2043mm2) 外側直管(E)と直管(T)との間の通路の断面積SET:2043−1385
=658mm2 比:ΣST/SET=177×4/658=1.07 外側直管(E)の長さ=1.20m 直管T1、T2、T3、T4は[図5]に示すように配置した。
【0037】 この噴射装置は既に述べたように残留物の燃焼設備用に設計されている。すな
わち、本発明噴射装置(In)は[図4]に示した分散ヘッド内部に噴射装置(
8)の代わりに配置され、この分散ヘッド中へガイド(9)から測って48cm
の長さ(CC')だけ挿入される(すなわち分散ヘッドから外側へ72cm(D
D')だけ出る)。 破壊すべき塩素化残留物はPCBと、約80重量%の塩素を含む塩素化残留物
とからなり、主としてヘキサクロロブタジエン、ヘキサクロロベンゼン、テトラ
クロロベンゼンおよびヘキサクロロエタン等の脂肪族塩素化物からなる。
【0038】 PCBは直管(T1)を介して400kg/時の流量で導入する。 塩素化残留物は管(T2)を介して1600kg/時の流量で導入する。 PVCの製造で生じる気体の塩素化排ガスは管(T3)を介して10m3/時
の流量で導入する。水を直管(T4)を通して500kg/時の流量で導入する
。 三次空気はノズル(TL)を介して10m3/時の流量で外側直管(E)に導
入する。 環状空間(27/26)には接線入口(15)を介して一次(または噴霧)空
気を約0.5×105Paの圧力で2700Nm3/時で導入する。
【0039】 二次空気の全流量(約2500Nm3/時)は、底板(19)の孔(21)を
通って吸引される二次空気の第1の流れと、環状漏れ空間(23)を通って吸引
される二次空気の第2の流れとで構成される。 (27)/(26)比は1.28であり、(28)/(27)比は4である。 噴射装置(In)のヘッドは偏向板(24)の端部の成す面から6.8cmの
所にある。
【0040】 上記装置を6ヶ月間運転して残留物を燃焼したが、本発明噴射装置に閉塞は全
くみられなかった。一方、[図2]の概念図で示した従来の噴射装置を用いて運
転した場合には運転開始から30日で閉塞が見られた。 燃焼室から出た煙道ガスの平均組成は下記の通り(重量%): O2 6.0% N2 58.0% CO2 15.7% Cl2 0.4% HCl 15.8% H2O 4.0%
【0041】 この煙道ガスを既に述べたように処理して約30重量%のHClを含む透明な
溶液が得た。 大気中に放出された煙道ガスは遊離塩素を全く含んでいない。 この煙道ガスの分析結果から、PCB含有率は0.5μg/Nm3以下であり
、ガス中のポリクロロジベンゾフランおよびポリクロロジベンゾジオキシンの含
有率は0.1ng/m3であることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フランス国特許第2509016号に記載の燃焼装置の概念図。
【図2】 図1に記載の燃焼装置の詳細図。
【図3】 図1に記載の燃焼装置の他の詳細図。
【図4】 図1に記載の燃焼装置のさらに他の詳細図。
【図5】 本発明の噴射装置を示す図。
【図6】 図5のAA‘による断面図。
【図7】 5本の直管を有する本発明噴射装置の図6と同様な図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (分散状態にある)腐食性化合物またはその混合物を、それを
    燃焼させることが可能な温度で支燃物と接触させることによって燃焼させる装置
    で使用される噴射装置(In)において、 一端が壁(P)で閉じられた外側直管(E)と、この外側直管(E)の内部に
    互いに並んで配置され且つ上記の壁(P)を直角に通る少なくとも2本、最大で
    8本の内径が同一または異なる直管(T)と、上記の壁(P)の近くにある少な
    くとも1本の横方向ノズル(TL)とを有し、さらに、直管(T)の中の少なく
    とも1本が被燃すべき腐食性化合物またはその混合物を輸送し、直管(T)の中
    の少なくとも1本が腐食性化合物の燃焼に必要な支燃物の全部または一部を輸送
    することを特徴とする噴射装置。
  2. 【請求項2】 4本の直管(T)を有する請求項1に記載の噴射装置(In)
  3. 【請求項3】 直管(T)が環状に配置される請求項2に記載の噴射装置(I
    n)。
  4. 【請求項4】 直管(T)の内径Diに対する同じ直管(T)の外径Deの比
    が1.2〜1.6、好ましくは1.25〜1.5である請求項1〜3のいずれか
    一項に記載の噴射装置(In)。
  5. 【請求項5】 n本の直管(T)を含む外側直管(E)の内側通路の断面積SET に対する直管(T)の全内側表面積ΣSTの比が1〜1.50、好ましくは1
    .05〜1.25である請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴射装置(In)
  6. 【請求項6】 外側直管(E)の長さが外側直管(E)の内径の20〜30倍
    である請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴射装置(In)。
  7. 【請求項7】 直管(T)の先端が外側直管(E)の端部と同じ高さにある請
    求項1〜6のいずれか一項に記載の噴射装置(In)。
  8. 【請求項8】 壁(P)の上流側での直管への流体の供給が「クイック」管継
    手を備えたホースによって行われる請求項1〜7のいずれか一項に記載の噴射装
    置(In)。
  9. 【請求項9】 横方向ノズル(TL)が空気を輸送する請求項1〜8のいずれ
    か一項に記載の噴射装置(In)。
  10. 【請求項10】 腐食性化合物またはその混合物あるいは腐食性化合物を発生
    する化合物の燃焼での請求項1〜9のいずれか一項に記載の噴射装置(In)の
    使用。
  11. 【請求項11】 腐食性化合物またはその混合物が液体および/または気体の
    塩素化残留物である請求項10に記載の噴射装置(In)の使用。
JP2001543958A 1999-12-07 2000-12-05 腐食性化合物の燃焼装置の噴射装置 Withdrawn JP2003529036A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR99/15401 1999-12-07
FR9915401A FR2802615B1 (fr) 1999-12-07 1999-12-07 Injecteur utilisable dans un dispositif pour la combustion de produits corrosifs
PCT/FR2000/003391 WO2001042711A1 (fr) 1999-12-07 2000-12-05 Injecteur utilisable dans un dispositif pour la combustion de produits corrosifs

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003529036A true JP2003529036A (ja) 2003-09-30

Family

ID=9552962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001543958A Withdrawn JP2003529036A (ja) 1999-12-07 2000-12-05 腐食性化合物の燃焼装置の噴射装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6799964B2 (ja)
EP (1) EP1238229A1 (ja)
JP (1) JP2003529036A (ja)
AU (1) AU2183601A (ja)
CA (1) CA2393647A1 (ja)
FR (1) FR2802615B1 (ja)
WO (1) WO2001042711A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009010274B4 (de) * 2009-02-24 2014-06-18 Eisenmann Ag Brenner für eine thermische Nachverbrennungsvorrichtung
JP7265925B2 (ja) * 2019-04-25 2023-04-27 川崎重工業株式会社 排ガス導出ノズル

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1616862A (en) * 1926-04-26 1927-02-08 Ted Lewis & Co Gas burner
FR1603910A (ja) * 1968-12-24 1971-06-14
DE1930496A1 (de) * 1969-06-16 1971-01-07 Messer Griesheim Gmbh Verfahren zum Beseitigen von Abfallstoffen
US3856457A (en) * 1972-12-29 1974-12-24 Air Prod & Chem Burner of the oxy-fuel type
EP0069245A3 (de) * 1981-07-03 1983-11-16 Messer Griesheim Gmbh Aussenmischender Brenngas-Sauerstoff-Brenner
FR2509016B1 (fr) 1981-07-03 1986-06-13 Chloe Chemie Dispositif utilisable pour la combustion de produits corrosifs, procede mettant en oeuvre ce dispositif
US4483832A (en) * 1982-03-30 1984-11-20 Phillips Petroleum Company Recovery of heat values from vitiated gaseous mixtures
US4544350A (en) * 1982-10-27 1985-10-01 Vista Chemical Company Burner apparatus for simultaneously incinerating liquid, dry gas and wet gas streams
US4555389A (en) * 1984-04-27 1985-11-26 Toyo Sanso Co., Ltd. Method of and apparatus for burning exhaust gases containing gaseous silane
US4988287A (en) * 1989-06-20 1991-01-29 Phillips Petroleum Company Combustion apparatus and method
FR2713312B1 (fr) * 1993-11-30 1996-01-12 Air Liquide Brûleur oxycombustible agencé pour réduire la formation d'oxydes d'azote et particulièrement destiné aux fours de verrerie.
US5516281A (en) * 1995-02-06 1996-05-14 Molodow; Marvin A. Multiple jet burner
DE19504667B4 (de) * 1995-02-13 2005-01-05 Schwenk Zement Kg Brenneranlage für Zementöfen
AT402963B (de) * 1995-09-07 1997-10-27 Voest Alpine Ind Anlagen Verfahren zum verbrennen von brennstoff
FR2804497B1 (fr) * 2000-02-01 2002-03-29 Air Liquide Bruleur aero-oxy-gaz a flamme stabilisee, et bloc-ouvreau equipe d'un tel bruleur

Also Published As

Publication number Publication date
AU2183601A (en) 2001-06-18
CA2393647A1 (fr) 2001-06-14
WO2001042711A1 (fr) 2001-06-14
US6799964B2 (en) 2004-10-05
EP1238229A1 (fr) 2002-09-11
FR2802615A1 (fr) 2001-06-22
US20030108838A1 (en) 2003-06-12
FR2802615B1 (fr) 2002-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100234572B1 (ko) 좁은 분무각을 가진 연소용 액체연료 분무기
JP3512528B2 (ja) 有害物質の燃焼破壊
US5833447A (en) Combustion process and apparatus therefore containing separate injection of fuel and oxidant streams
JP5989963B2 (ja) 低NOx複合インジェクタ
CN1023345C (zh) 燃烧包含结合氮的燃料的方法
JP2006200876A (ja) 含酸素燃料バーナー用途のためのエマルジョン噴霧器ノズル、バーナー及び方法
US5129335A (en) Fluid waste burner system
TW200909744A (en) Combustive destruction of noxious substances
CN109154436A (zh) 进口组件
JP2003529036A (ja) 腐食性化合物の燃焼装置の噴射装置
JPH08210611A (ja) オキシバーナーのための作動孔、そのような作動孔を含むオキシバーナーアセンブリー、及びそのようなアセンブリーを用いるための方法
US5188042A (en) Fluid waste burner system
GB2053452A (en) Method of burning corrosive residues and apparatus for applying the method
JP2002534652A (ja) 気体燃料の燃焼を改善するための装置
US4505667A (en) Device which can be used for the combustion of corrosive products and process using this device
EP0657695B1 (en) Apparatus and process for combusting fluid fuel containing solid particles
US8016590B2 (en) Combustion burner resulting in low oxides of nitrogen
KR102410184B1 (ko) 낮은 증기 소비 및 높은 무연 용량 폐가스 플레어
US5520535A (en) Burner apparatus
JP3698690B2 (ja) セメント製造用キルンによるフロンの無害化処理方法
RU2020130C1 (ru) Устройство для парофазного гидролиза хлоридов металлов
JPS58108322A (ja) ガスバ−ナ−
US6832566B2 (en) Process to improve the performance of the exothermic incineration of waste material
JPH06129627A (ja) 排ガスの燃焼方法及び装置
JPH0674449A (ja) ガスタービン用燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205