JP2003528883A - オリゴヌクレオチド・ハイブリダイゼーションにユニバーサル・ヌクレオシドとして使用されるn8−及びc8−連結プリン塩基、並びに構造的に関連したヘテロ環 - Google Patents

オリゴヌクレオチド・ハイブリダイゼーションにユニバーサル・ヌクレオシドとして使用されるn8−及びc8−連結プリン塩基、並びに構造的に関連したヘテロ環

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Abstract

(57)【要約】 本発明はN8 −又はC8 −連結プリン塩基又は構造的に関連したヘテロ環を含む核酸結合化合物、上記化合物の製造に有用な化合物、核酸とこの核酸結合化合物の結合産物、上記化合物を用いた核酸の測定方法、並びに8−連結プリン塩基及び構造的に関連したヘテロ環のいくつかの使用に向けられる。本発明による化合物は、ハイブリダイゼーション法に使用される場合に有利な特性を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、N8 −又はC8 −連結プリン塩基及び構造的に関連したヘテロ環を
含む核酸結合化合物、上記化合物の製造に有用な化合物、この核酸結合化合物の
核酸との結合産物、上記化合物を用いた核酸の測定方法、及び8−連結プリン塩
基及び構造的に関連したヘテロ環のいくつかの使用に向けられる。
【0002】 本発明の背景 いくつかのC8 −グリコシル化プリン誘導体の合成はCzech. Chem. Comm. (Vo
l 34, p. 247), Heterocycl. Chem. (Vol 12, p. 111)、及びJournal of Medic
inal Chemistry (Vol 33, p. 2750-2755)に記載されており、N8 −グリコシル
化プリン誘導体はHelv. Chim. Acta (Vol. 72, p. 1527), Zh. Org. Khim. (Vol
12, p. 1131)、及びHelv. Chim. Acta (Vol 76, p. 2184-2193)に示されてい
る。しかしならが、核酸内に組込まれた場合、4の天然塩基のそれぞれと塩基対
形成が可能なユニバーサル塩基としてのこれらの非天然塩基の使用に対する開示
は存在しない。
【0003】 そのN8 位で糖部分を結合した8−アザ−7−デアザアデニンのいくつかの例
が本技術分野で知られている。Helv. Chim. Acta (Vol 72, p. 868-881)におい
て、8−アザ−7−デアザアデニンN8 −(β−D−2′−デオキシリボフラノ
シド)の合成が開示されている。N6 −メチル化−8−アザ−7−デアザアデニ
ンN8 −(β−D−2′−デオキシリボフラノシド)の合成はHelv. Chim. Acta
(Vol 71, p. 1813-1823)に示されている。しかしながら、ユニバーサル塩基と
して上述のヌクレオチドを使用する長所を示す開示は存在しない。
【0004】 Biochemistry (Vol 15, p 1005-1015 )において、8−アザ−7−デアザアデ
ニンN8 −(β−D−リボフラノシル)(A* )の合成が開示されている。ポリ
ヌクレオチド・ホスホリラーゼの存在下、ADP及びA* DPの酵素的重合をも
示される。しかしながら、それら2塩基以外を含む定められた配列を有するオリ
ゴヌクレオチドの合成に関する開示は存在しない。これらのポリマーのハイブリ
ダイゼーション特性は記載されていない。これらの修飾塩基がハイブリダイゼー
ション法に使用されうることをほのめかしてもいない。
【0005】 本発明は核酸ハイブリダイゼーション法、例えば特にヘルス・ケアの分野にお
ける分析論による核酸の測定に特に有用である。それはインビトロ突然変異誘発
に使用されることもできる。それは医薬の分野、例えばアンチセンス・オリゴヌ
クレオチドとして使用されるオリゴヌクレオチドに使用されることもできる。
【0006】 核酸は、ヒト体液、食品又は環境中の遺伝子又は微生物の存在又は不存在の判
定のための有用な検体であることが知られている。特に、ポリメラーゼ連鎖反応
(PCR、US−A−4,683,202を参照のこと)のような核増幅技術の
導入により、それらの十分な感度のため、核酸の判定は幅広く使用される。
【0007】 増幅された核酸は、特定の目的に依存するさまざまに異なる技術を用いて測定
される。大部分のアッセイは固定化されたか又は固定化されうるか、あるいは1
以上のリポーター基の付着により標識されたプローブの使用を必要とする。リポ
ーター基はそれ自身が測定されることを可能にする特徴を有するか又は上記リポ
ーター基を介してプローブを測定可能にする試薬と反応させうる。よって、例え
ば、プローブと測定されるべき核酸を含むハイブリッドが存在する時、リポータ
ー基により標識されたプローブが測定されうる。
【0008】 さらなる増幅ステップ、並びにプローブ・ハイブリダイゼーション・ステップ
に関して、プライマー及びプローブとして使用されるオリゴヌクレオチドのハイ
ブリダイゼーション特性は非常に重要である。特定の目的に依存して、ハイブリ
ダイゼーション法を改良するために前述のオリゴヌクレオチド内に天然核酸塩基
の代わりに修飾又は非天然ヘテロ環式基を含むための多くの案がある。
【0009】 前述の非天然基の例は、dGTPに置き換えて核酸内に導入された時にシーク
エンシング・ゲル内のバンド圧縮を軽減する7−デアザ−dGTPである(EP
−B−0 286 028)。
【0010】 核酸測定は、天然の基準塩基A、C、G、及びTが4の天然塩基の1つだけと
唯一塩基対形成が可能であることに基づくところが大きい。しかしながら、ハイ
ブリッドのメルティング・ポイントがプローブ・オリゴヌクレオチドの長さだけ
でなくそのGC含量にも依存するため、Cと塩基対形成したGに比べTと塩基対
形成したAの異なる安定性が、問題となりうる。
【0011】 核酸のスクリーニング方法において、付随的なタンパク質のアミノ酸配列だけ
が利用できる場合には他に問題はない。その場合、そのアミノ酸配列から核酸配
列が推論される。しかしながら、遺伝子コードの重複性は多数の異なる配列を導
く。この重複性を考慮するオリゴヌクレオチドの混合物を合成し、そして可能性
のあるDNA又はRNA候補のスクリーニングのために使用しなくてはならない
【0012】 代替の方法は識別力を失った塩基アナログを使用する。この塩基は、対応のヌ
クレオシドがユニバーサル又は多義性ヌクレオシドと呼ばれる、普遍的又は多義
性塩基を意味する。ユニバーサル塩基は主要な識別なしに天然塩基のいくつか又
は全てと塩基対を形成する塩基である。4の天然塩基全てと水素結合を形成しう
るので、用語ユニバーサル塩基がそのために作り出されたヒポキサンチンはユニ
バーサル塩基として広く使用されている(Y. Takahashi, K. Kato, Y. Hayashiz
aki, T. Wakabayashi, E. Ohtsuka, S. Matsuki, M. Ilehara, K. Matsubara, P
roc. Natl. Acad. Sci. USA 1985, 1931-1935 )。ヒポキサンチンによるヌクレ
オシド、2′−デオキシイノシン(図1、1参照のこと)が4の天然ヌクレオシ
ドのそれぞれと向かい合った12merの二本鎖内に組み込まれる時、それらは
15℃のTm値の差により表される広い範囲にわたる熱安定性を示す(F. Seela
, K. Mittelbach, Nucleosides, Nucleotides 1999, 18, 425-441)。これはヒ
ポキサンチンが他の塩基と一様に塩基対を形成しないことを示す。さらに、PC
Rプライマーに使用されるヒポキサンチンはグアニンのように振る舞う。他のユ
ニバーサル・ヌクレオシドは化合物P(図1、2を参照のこと)及びK(図1、
3を参照のこと)である(P. Kong Thoo Lin, D.M. Brown, Nucleic Acids Res.
17, 10373-10383 ; D.M. Brown, P. Kong Thoo Lin, Carbohydrate Res., 216,
129-139)。それらの塩基のそれらのアミノ−イミノ互変異性型として選ばれた
それらは天然の塩基よりも高い結合性がある。ヌクレオシドPはプリン・ヌクレ
オシドdA及びdGとワトソン−クリック型塩基対を形成しうる一方で、ヌクレ
オシドKはdT及びdCと塩基対を形成する。
【0013】 水素結合を形成するヌクレオシドを除いて、水素結合の能力を持たない多くの
ユニバーサル残基が存在する。前述のヘテロ環の電子電荷分布は基準部位をスタ
ッキングした塩基の良好な候補であり(図1、4を参照)(T.A. Milican, G.A.
Mock, M.A. Chaunncy, T.P. Patel, M.A.W. Eaton, J. Gunning, S.D. Cutbush
, S. Neidle, J. Mann, Nucleic Acids Res. 1984, 12, 7435-7453)、そして5
−ニトロインドール(図1、5を参照)(D. Lokes, D.M. Brown, Nucleic Acid
s Res. 1994, 22, 4039-4043)、3−ニトロピロール(図1、6を参照)による
天然塩基の置き換え(D.E. Bergstrom, P. Zhang, W. Travis Johnson, Nucleic
Acids Res. 1997, 25, 1935-1942 )が前述の操作に使用される。
【0014】 これまでに知られる全ての案はいくつかの不都合を有する。故に、4の天然塩
基とより良好な塩基対形成が可能なユニバーサル塩基を含むプライマー及びプロ
ーブのような核酸結合化合物を提供する必要性がなおも存在する。
【0015】 本発明の説明 本発明の対象は、少なくとも1の、そのヘテロ環が以下の一般式(I):
【0016】
【化30】
【0017】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の基であることを特徴とし、天然核酸塩基
と塩基対形成が可能な前記ヘテロ塩基を付着したバックボーンを含む核酸結合化
合物であり、 ただし、 一般式(I)のヘテロ環基が、2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
ノシル部分に付着する8−アザ−7−デアザアデニン(A* )である場合、上記
核酸結合化合物の配列は、(A* T)6 、CTGGA* TCCAG又はCTGG
ATCCA* Gから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環基が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラノ
シル部分に付着するN6 −メチル化−8−アザ−7−デアザアデニン(A*m)で
ある場合、上記核酸結合化合物の配列は、(A*mT)6 、CTGGA*mTCCA
G又はCTGGATCCA*mGから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環基がβ−D−リボフラノシル部分に付着する8−アザ
−7−デアザアデニンである場合、上記化合物の配列はアデニン以外の、及び8
−アザ−7デアザアデニン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含み、そし
て 一般式(I)のヘテロ環基が2′−デオキシ−β−D−リボフラノシル部分と
8 −付着する8−アザ−9デアザ−9−メチル−グアニンである場合、上記化
合物の配列は、チミジン以外の及び8−アザ−9−デアザ−9−メチル−グアニ
ン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含む、上記化合物である。
【0018】 式(I)のヘテロ環式基は以下の性質により主に特徴づけられる: ・前記塩基は8位(プリン・ナンバリング)を介してバックボーンに、好まし
くは糖部位に連結される。
【0019】 ・前記塩基は他の核酸構成要素とスタッキング相互作用の形成が可能な芳香族
又はキノイドπ電子系を含む。
【0020】 ・前記塩基は4の天然ヌクレオシドA、C、G、及びTへの水素結合のための
1以上の供与及び/又は受容部位を含む。
【0021】 式(I)のヘテロ環式基はその8位で核酸結合化合物のバックボーンに連結す
る。他の核酸とハイブリダイズした場合、それらは普遍の9−連結プリンに比べ
二本鎖複合体において異なった配置をされる。天然の9−連結グアニン又はアデ
ニンはその相補塩基、例えばそれぞれシトシン及びチミンとだけ塩基対を形成す
る。それに対して、驚くべきことに核酸結合化合物中に含まれる本発明による8
−連結ヘテロ環式基は低い特異性を示し、そして二本鎖複合体の状態に前記核酸
結合化合物がハイブリダイズした時、核酸の向かい合わせの位置に含まれる4の
天然の塩基(A、C、G、T)とのH−結合を介して塩基対形成をもたらす。例
として、二本鎖における8−アザ−7−デアザアデニンと4の天然塩基の全てと
の可能性のある構造を図5に示す。
【0022】 特に好ましいものは、そのヌクレオシドの4の天然塩基全てとの塩基対形成を
もたらすだけでなく、4の天然塩基全てとのほぼ同じ安定性を持つ塩基形成をも
たらす6位(プリン・ナンバリング)で連結したH供与体(例えばアミノ基)を
持つ式(I)のヘテロ環式基である。これらの化合物において、X3 はCR3
あり、好ましくはC−R3 はC−NR56 であり、そして最も好ましくはC−
NH2 である。特定の位置にこれらの核酸塩基を含む核酸結合化合物は、イノシ
ン含有核酸結合化合物と比べて、向かい合った位置にA、C、G又はTを持つ異
なるオリゴヌクレオチドにハイブリダイズした場合、同じか又はごくわずかなT
mの差を示す(実施例6を参照のこと)。好ましいものは、これらのヘテロ環式
基のN8 −グリコシル化をもたらすX5 がNである、式(I)のヘテロ環式基で
もある。
【0023】 故に、式(I)のヘテロ環式基を向上した性質を有する核酸結合化合物におい
て天然核酸塩基に対する代替物として使用されうる。オリゴヌクレオチドである
前述の核酸結合化合物は、例えば、標的核酸配列の配列が、可能性のあるさまざ
まな標的核酸配列を導くタンパク質のアミノ酸配列から推論される場合のハイブ
リダイゼーション法において使用されうる。それが縮退される標的核酸の位置と
ハイブリダイズするための位置で天然核酸塩基を本発明による核酸塩基により置
き換えることは、多型ハイブリダイゼーション・プローブの必要性なしにこれら
の標的核酸の測定をもたらす。有利な使用に関する他の例は特定の位置に異なる
配列を含む対立遺伝子の配列を測定しなくてはならない場合の核酸の測定である
。天然ヌクレオシドの代わりに8−アザ−7−デアザアデニンをいつもと違って
連結したような本発明によるユニバーサル塩基の使用によりたった1つのプロー
ブだけでハイブリダイゼーションには十分である。さらに、8−アザ−7−デア
ザアデニンのようなヌクレオシドは、核酸にハイブリダイズした時の得られるハ
イブリダイゼーション複合体のTmを変えるためにオリゴヌクレオチド内に含ま
れる4の天然塩基それぞれの代替物として使用される。元のプローブ−核酸複合
体のTmと比較したTmのこの変化は、溶液及び/又は表層で実施されるPCR
、多重PCR、多重プローブ・ハイブリダイゼーション法又は他のハイブリダイ
ゼーション技術のような多重ハイブリダイゼーション法を行う場合のいくつかの
ハイブリダイゼーション複合体のTmを等しくするために使用される。ユニバー
サル塩基を含むこれらの化合物はインビトロ突然変異誘発法に、そして医薬品と
して使用されることもできる。これらの例は可能性のある使用を説明することを
意図し、本発明の範囲を制限するものでははない。
【0024】 環系について、本発明による式(I)のヘテロ環式基を図7に示す(ヘテロ環
を図式的に示し、置換基をさらに記載しないが、式(I)から選ばれることを意
図する)。式(I)のヘテロ環式基の互変異性型及び塩も本発明の中に含まれる
【0025】 式(I)によるヘテロ環式基に含まれる二重結合の配置は環系内のC及びN原
子の位置に依存する。そのため、X1 〜X6 の選択により二重結合はそれぞれに
位置して平面的な芳香族の又はキノイドのπ電子系をもたらす。二重結合の位置
をごく一般的な方法で式(I)中に示したが、それらを具体的なヘテロ環として
示すことは当業者に明白である(図7も参照のこと)。
【0026】 ハロゲンはフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨード基を意味する。最も好ましい
ハロゲン基は−Cl及び−Brである。
【0027】 アルキル基は線状、分枝又は環状のいずれかに配置された1〜10の炭素原子
を含むアルキル基から好ましくは選ばれる。アルキル基の実際の長さはそのアル
キル基が配置された個々の位置での立体構造の状況に依存する。立体的制約があ
る場合、アルキル基は一般的に小さく、メチル及びエチル基が最も好ましい。全
てのアルキル、アルケニル、及びアルキニル基は置換されないか又は置換される
かのいずれかである。先に概説したヘテロ原子による置換は水性溶液中への可溶
性を高める助けとなる。
【0028】 アルケニル基は2〜10の炭素原子を含むアルケニル基から好ましくは選ばれ
る。選択に関して、アルキル基に関するものと同様の検討材料を適用する。それ
らは線状、分枝、及び環状でもありうる。最も好ましいアルケニル基はエチレン
基である。
【0029】 アルキニル基は2〜10の炭素原子を好ましくは有する。同様に、それらの炭
素原子は線状、分枝、及び環状の様式で配置される。さらに、アルキニル基内に
2以上の三重結合が存在する。最も好ましいアルキニル基は3−プロパルギル基
である。
【0030】 アルコキシ基は1〜6の炭素原子を好ましくは含み、そして酸素原子を介して
他の部分に付着する。アルコキシ基内に含まれるアルキル基に関して、アルキル
基に関するものの中のいくつかの検討材料を適用する。最も好ましいアルコキシ
基はメトキシ基である。
【0031】 アリールオキシ基は6〜20の炭素原子を好ましくは含む。それらの炭素原子
は1以上の芳香族環内、及びさらにはその芳香族部分に付着した側鎖(例えばア
ルキル鎖)内に含まれる。好ましいアリールオキシ基はフェノキシ及びベンズオ
キシ基である。
【0032】 好ましいO−保護基はアロイル基、ジフェニルカルバモイル基、アシル基、及
びシリル基である。これらの中で最も好ましいものはベンゾイル基である。
【0033】 好ましいシリル基はトリメチルシリル、トリエチルシリル、及び第3ブチル−
ジメチル−シリルのようなトリアルキルシリル基である。他の好ましいシリル基
はトリメチルシリル−オキシ−メチル基(TOM)(スイス特許出願第0193
1/97号)である。
【0034】 本明細書中に示される式中の定義においていずれの原子も特定の同位体に制限
されない。よって、リン原子(P)は通常の31P又は放射性の32Pあるいはそれ
らの混合物のいずれをも意味する。水素(H/D/T)、炭素(C)、ヨウ素(
Cl、Br、I)、及び窒素(N)についても同様に適用する。
【0035】 R1 、R2 、R3 、R4 、R34、及びR35の定義の中の好ましい基−NR56 は−NH2 基である。この場合、式(I)の前述の基を含む化合物の化学合成
の間、このアミノ基の水素原子の1つが好適なアミノ保護基により保護されるこ
とは明らかである。そのような保護基は当業者に広く知られている。
【0036】 化学合成の間、−OH、−SH、及び−NH2 (リポーター基内のそれらの基
を含む)の全ての基は好適な保護基により保護されるべきである。さらに、化学
合成の間、前記化合物を便宜上、固相に付着させる。これらの場合において、先
に与えられた置換基の定義を適宜選択する。
【0037】 保護基は、望まれない様式による反応から官能基を守るために官能基に付着さ
せる(例えば、ヒドロキシル基の酸素又はアミノ基の窒素と水素を置き換える)
化学基である。保護基は、それが形成される分子の生理活性、ここでは核酸結合
化合物の核酸への結合を破壊することなしに除去される事実によりさらに定義さ
れる。好適な保護基は当業者に知られている。例えば、ヌクレオチド又はオリゴ
ヌクレオチドの5′末端のヒドロキシル基のための特に好ましい保護基はトリチ
ル基、例えばジメトキシトリチルから選ばれる。
【0038】 式(I)内の環外アミノ基での好ましい保護基はアシル基、最も好ましくはベ
ンゾイル基(Bz)、フェノキシアセチル又はアセチル又はホルミル、及びN,
N−ジアルキルホルムアミド基、優先的に、ジメチル−、ジイソブチル−、及び
ジ−n−ブチルホルムアミド基である。
【0039】 特定のヌクレオシドの合成に関する簡略化したプロトコールを図8及び実施例
8に記載する。一般的に、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン含有6−アミノ基
の合成のための最初のステップにおいて6−メトキシ・ピラゾロ[3,4−d]
ピリミジンを合成する。次のステップにおいて、例えば、オリゴヌクレオチド合
成のためにピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・ホスホルアミド酸を使用する場
合、アミノ官能基を保護するための保護基を結合させたアミノ基によりメトキシ
基を交換する。驚いたことに、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン1a及び2a
(図8)は、オリゴヌクレオチド合成の最終ステップにおいて通常使用される脱
保護の条件下でアミノ官能基へ変換される。さらに、6−メトキシ基の安定性は
、オリゴヌクレオチド合成、例えばホスホルアミド酸モノマーに使用されうるヌ
クレオシド・モノマーの合成に必要なさらなる合成ステップをもたらす。そのた
め、ヌクレオシドの合成の間に保護されたアミノ官能基の導入は必要でなく、オ
リゴヌクレオチドを合成し、そしてオリゴヌクレオチドを脱保護する時のアミノ
基によりメトキシ基を交換する場合、6−メトキシ・ピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジン・モノマーの使用が必要である。この工程を6−アミノ基を持つ関連の
ヌクレオシドの合成に使用することもできる。
【0040】 本発明による核酸結合化合物は好ましくは100サブユニット未満、より好ま
しくは10〜30サブユニットの長さを持つ。核酸結合化合物として活性である
ために、前記置換基は、結合される核酸のヘテロ環式基に対する水素結合を好ま
しくは塩基対形成、例えばワトソン−クリック型又はブーグスティーン型塩基対
形成により可能にするように選ばれるべきである。その置換基が前述の好ましい
水素結合の不可能な化合物は核酸結合化合物の製造のための中間物質として有用
である。本発明の好ましい核酸結合化合物は化学合成されるものである。
【0041】 前記核酸結合化合物を核酸の測定のためのプローブとして使用するかあるいは
化合物又は核酸のいずれか他の同定を意図する場合、その置換基のいずれかが例
えばリポーター基を含むために選ばれる。付着されうるできるだけ多くのリポー
ター基は核酸結合化合物を十分に標識するために有用である一方で、そのプロー
ブがハイブリダイゼーション・アッセイに有用でなくなるような、核酸の認識、
核酸に対する親和性、及び可溶性への影響を受けないように1のサブユニットに
対して限られた数のリポーター基だけが付着することが好ましい。非常に好まし
い場合、各核酸結合化合物中に1〜4、最も好ましくは1又は2、あるいは最も
好ましくはただ1つのリポーター基が存在する。プローブに付着された1以上の
リポーター基を必要とする核酸測定のための形式がある。前述の形式に関する例
はWO92/02638に記載されている。この場合、1のリポーター基は蛍光
エミッタであるのに対して、もう一方は蛍光クエンチャである。
【0042】 リポーター基は一般的にその核酸結合化合物、並びにそこに結合されるあらゆ
る核酸を残り物の液体、すなわちサンプルから区別できるようにする基である(
リポーター基を付着させた核酸結合化合物は、標識核酸結合化合物、標識プロー
ブ又はただプローブとも呼ばれる)。この違いは、そのリポーター基が、直接的
又は間接的に検出されうる基の群からか、あるいは固定化された基又は固定化さ
れうる基の群から選ばれるかによりもたらされる。直接検出されうる基は、例え
ばフルオレセイン、並びにヘキサクロロフルオレセイン及びヘキサフルオロフル
オレセインのようなその誘導体、ローダミン、ソラレン、スクアライン(squara
ines)、ポルフィリン、蛍光粒子のような蛍光性化合物、アクリジニウム・エス
テル及びルミノールのような生物発光性化合物、又はCy−5のようなシアニン
色素である。前述の化合物の例はEP 0 680 969に記載されている。
さらに、TEMPOのようなスピン標識、電子化学的に検出可能な基、フェロセ
ン、ビオロゲン、ルテニウム、ビスピリジル複合体、及びナフトキノンのような
重金属キレート及び電子化学発光標識、並びにダブシル(dabcyl)のようなクエ
ンチャ色素、そして例えばFe及びCuの核酸複合体が有用な検出可能な基であ
る。前述の化合物の他の例はユーロピウム化合物である。間接的に検出されうる
基は、直接的又は間接的に標識される他の部分により認識されうる基である。前
述の間接的に検出しうる基の例はジゴキシゲニン又はビオチンのようなハプテン
である。例えばジゴキシゲニンはジゴキシゲニンに対する抗体により認識される
。それらの抗体は直接標識されるか又は(抗ジゴキシゲニン)抗体に対する標識
抗体により認識されるかのいずれかである。ジゴキシゲニンの認識に基づく形式
がEP−B−0 324 474に開示されている。ビオチンはアビジン、及び
ストレプトアビジンのような類似化合物、そして他のビオチン結合化合物により
認識される。同様にそれらの化合物も直接的又は間接的に標識される。
【0043】 リポーター基はさらにサンプル中の他の核酸配列に干渉しないヌクレオチド配
列でありうる。従って、前記配列は特に相補配列を含むヌクレオチドにより認識
されうる。このヌクレオチド配列は直接的又は間接的に標識されるか、あるいは
固定化されうるか又は固定化されている。
【0044】 リポーター基はさらに固相でありうる。核酸結合化合物の固相への付着は、検
出可能な基についての先の指摘のとおり直接的又は間接的である。前述の固相の
例はラテックス・ビーズ又は金粒子である。
【0045】 直接標識は固相上の官能基への、すなわち、好ましくはリンカーを介した核酸
結合化合物の共有結合によりもたらされる。間接標識は、検出可能な基について
先に開示されたのと同様に作製される。好ましくは、間接的付着は生物固有の相
互作用、例えば、ハプテン抗体、ビタミン受容体、及び核酸に相補的な核酸の群
から選ばれるものにより非共有的である。この場合も同様に、それらの相互作用
及び核酸アッセイにおけるそれらの使用は当業者に知られている。
【0046】 本発明によるプローブの固定に有用な固相は、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ガラス、及びTiO2 の群から好ましくは選ばれる。前述の固
相の形態は計測の必要性及びアッセイの形態により選ばれる。例えば、固相はビ
ーズ又は容器の形をとる。
【0047】 用語、リポーター基、そして特定の態様は、使用が意図される部分(固相その
もの又はフルオロリン部分)をリポーター基の付着部分につなぐために使用され
るリンカーを好ましくは含む。リンカーは、その核酸結合化合物が固相による障
害なしに測定すべき核酸配列を結合できるような自由度を与える。特に疎水性で
ないもの、例えばDE 3943522に記載のとおり、例えば連続的なエチレ
ンオキシ単位に基づくリンカーが当業者に知られている。
【0048】 以上の説明から、本発明は、プローブのバックボーンが厳密な意味でのオリゴ
ヌクレオチドでない場合でさえ、なおも作用するであろうことが明らかになる。
オリゴヌクレオチドのような類似の性質を有するが、しかしそれらのバックボー
ンが異なる核酸結合化合物が昨年示された。バックボーンは、同質又は異質のサ
ブユニットに結合した塩基を担う、主に線形の様式の核酸結合化合物の一部であ
ると一般的にみなされる。最もよく知られているバックボーンは(リボヌクレオ
シド・サブユニット(RNA)、デオキシリボヌクレオシド・サブユニット(D
NA)又はペプチド核酸サブユニット(PNA)のいずれかを含む)核酸の天然
糖リン酸バックボーンである。従って、好ましい態様において、バックボーンは
糖及びリン酸部分を含む。より好ましい態様において、糖の立体配置はα−D−
、β−D−、α−L−、及びβ−L−立体配置から成る群から選ばれ、最も好ま
しくは、前記化合物は少なくとも1の2′−デオキシ−β−D−エリスロ−ペン
トフラノシル部分又は1のβ−D−リボフラノシル部分を含む。
【0049】 好ましいアリール基は、置換されないか、又は1以上のアミノ、−アミノアル
キル、−O−(C1 〜C10)−アルキル、−S−(C1 〜C10)−アルキル、−
(C1 〜C10)−アルキル、スルホニル、スルフェニル、スルフィニル、ニトロ
、及びニトロソにより置換されるフェニル又はナフチル部分である。最も好まし
いアリール基はフェニル基である。好ましいアリールアルキル基はベンジル基で
ある。好ましいアルキルアミノ基はエチルアミノ基である。好ましい−COO(
1 〜C4 )アルキル基はアルキル部分に1又は2の炭素を含む(メチル又はエ
チル・エステル)。
【0050】 好ましくは、Dは本発明による化合物の糖部分であるグリコシドC−1である
【0051】 核酸結合化合物は、測定するべき核酸に十分に相補的である核酸塩基配列、又
は塩基対形成によりそこに結合することが意図されている核酸を含むように構築
される。そのような場合、核酸は天然核酸塩基Ade、Cyt、Gua、及びT
hy又はUraのいずれかを少なくとも1度含み、本発明の核酸結合化合物もそ
れらの4の塩基のいずれかを含む。しかしながら、本発明により、少なくとも1
のヘテロ環式基が式(I)のヘテロ環式基により置き換えられる。
【0052】 本発明による核酸結合化合物は、好ましくは逆平行の状態で核酸に結合する。
しかしながら、核酸及び/又は核酸結合化合物の核酸塩基を注意深く選ぶことに
より、プローブとしてのその機能における結合は平行の状態にさせもする。イソ
−C及びイソ−Gを含む核酸の平行ハイブリダイゼーションは、例えばEP 0
624 161に開示されている。
【0053】 好ましい核酸結合化合物はそのバックボーンが以下の一般式(II):
【0054】
【化31】
【0055】 {式中、 AはO、S、CH2 、N−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から選ばれ、 Lはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −、及び−NR22−から成る群から
選ばれ、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、 Uは−OH、−O−リポーター基、−SH、−Sリポーター基、−SeH、−
(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C6 〜C22
−アリール、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−(C1 〜C10)−アルキル
−R25から成る群から選ばれ、又はここで−NR2324はNと共に5〜6員ヘテ
ロ環式環であることができ、 Vはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −又は−NR22−から成る群から選
ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−O−アリル、−O−アルキニル、及
び−NH2 から成る群から選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627、及びリポーター基から成る群
から独立して選ばれ、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキル、並
びにリポーター基から成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキル、並びにリポーター基から成る群から独
立して選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数であり、そして Bは(先に定めた)式(I)部分であり、 ここで、いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、
又は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6
−アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56
−NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る
群から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}及びそのいずれかの塩の
1以上の部分を含むものである。
【0056】 別段の指示がない場合、式(I)の下で定められた基の好ましい定義は式(II
)及び以下の式に適用される。
【0057】 好ましくは、式(II)の化合物において、R14は水素である。Lの好ましい定
義はオキシである。Uの好ましい定義は−OH及び−O−リポーター基である。
Vの好ましい定義はオキシである。cの好ましい定義は2〜4の整数であり、そ
してdの好ましい定義は0〜2の整数である。
【0058】 式(II)の化合物は、核酸結合化合物の(好ましくは終端の1つでなく)統合
部分として本発明のヘテロ環部分を含むのに特に好適である。
【0059】 基NR2324は好ましくはジアルキルアミノ基から成る群から選ばれる。この
基が5又は6員ヘテロ環式環の形成と一緒の場合、好ましくはモルホリニル、ピ
ロリジニル又はピペリジニルの定義を前提とする。
【0060】 従って、本発明の好ましい対象は先に概説した核酸結合化合物であり、ここで
そのバックボーンは以下の一般式(III ):
【0061】
【化32】
【0062】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 Mはオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル−
又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−アル
キル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群から
選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基から成
る群から選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、−SH、−(C1 〜C10)−アルキルメルカプト、O−リポーター基、及び−
NH2 から成る群から選ばれ、 R15は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボニル、−
(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、固相、及
び以下の式(IV):
【0063】
【化33】
【0064】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、そして Uは−OH、−O−リポーター基、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−ア
ルコキシ、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−
(C1 〜C10)−アルキル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群か
ら選ばれ、又はここでNR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることが
でき、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C6 〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から
選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数である。}の基から成る群から選ばれ、そして Bは(先に定めた)式(I)部分との連結である。}及びそのいずれかの塩の
1以上の部分を含む。
【0065】 定義及び選択について、詳細は、特に式(III )について別段の指定がない限
り、式(I)及び(II)の下で置換基について概説されたとおり適用される。
【0066】 核酸結合化合物において、その化合物の3′末端でサブユニット、例えばヌク
レオチドに付着する式(I)の基は、大型化合物の合成のための開始化合物とし
て又は/及び末端標識プローブとして有用である。プローブの末端の位置は一般
的に化学部分の付着の観点で最も寛容であるため、化合物のこの基は特に好まし
い。
【0067】 本発明のより好ましい対象は以下の式(V):
【0068】
【化34】
【0069】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル
−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10)−
アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
ら選ばれ、 R22は−H、保護基、リポーター基、及び−(C1 〜C10)−アルキルの基か
ら選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O
−固相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R16は−H、−(C1 〜C8 )−アルキル、−(C2 〜C18)−アルケニル、
−(C2 〜C18)−アルキニル、−(C2 〜C18)−アルキル−カルボニル、−
(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C8 )−アルキル、保護基、
又は以下の式(IV):
【0070】
【化35】
【0071】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、 Uは−OH、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1
10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール
−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アル
キル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群から選ばれ、ここでNR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C6 〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から
選ばれる。}の化合物から成る群から選ばれ、そして Bは(先に定めた)式(I)部分との連結である、 ここで、全てのアルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか又は
−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
ら選ばれる1以上の部分により置換される。}又はそのいずれかの塩のバックボ
ーン部分を含む先に概説した核酸結合化合物である。
【0072】 非常に好ましい化合物は、式(V)の化合物であり、ここでM′はOであり、
16はHであり、そしてR14は水素及びヒドロキシルから成る群から選ばれる。
【0073】 これらの化合物は例えば5′末端標識プローブとして使用される。置換基の定
義に関して、別段の指示がない限り先に与えられた定義を適用する。
【0074】 核酸結合化合物のバックボーンは、その化合物が相補配列を有する核酸に結合
しうるような塩基対形成ヘテロ環を担持するための機能を有する。好ましくは、
天然塩基における相補性の程度は、結合すべき核酸の領域内の同じ長さの一帯に
比べ、結合に影響する領域内の塩基の一帯の中の70%〜100%の範囲内であ
ろう。従って、各配列内のサブユニットの欠失及び挿入は、この計算により、次
の適合塩基までギャップとしてカウントされ、その結果ギャップ含有と同数の塩
基分ずつ相補性が低下する。
【0075】 好ましいバックボーンは糖−リン酸部分を含む。これらの中で、デオキシ糖含
有バックボーンがより好ましい。
【0076】 本発明の部分を含む、相補的配列の核酸と塩基対形成が可能な部分を担持する
バックボーンの各部分はサブユニットと呼ばれる。化合物は異なる種類のサブユ
ニットと混じり合ったバックボーンを持つことが知られている。最近、新種の非
天然核酸結合化合物が示された。それらは、少なくとも1の、サブユニット間の
ペプチド結合を含むのでペプチド核酸(PNA)と呼ばれる(WO92/207
02)。本発明の核酸結合化合物はあらゆる長さを持ちうる。しかしながら、化
学合成の便宜のために、100未満、より好ましくは10〜30サブユニットの
長さの化合物、例えばヌクレオシドが好ましい。
【0077】 本発明の核酸結合化合物は、自動合成デバイスの適当に使用した溶液中又は好
ましくは固相上で製造される。オリゴマーはそれぞれの場合によりヌクレオチド
塩基が適当な誘導体化支持体上、又はオリゴマー鎖の伸長の先に取り付く連続的
なモノヌクレオチドの縮合により段階的に組み立てられうる。あるいは、核酸結
合化合物はジヌクレオチド又はトリヌクレオチドを同時に連結することにより組
み立てられうる(S. Beaucage et al., Tetrahedron, 48 (12), 2223-2311, (19
92) ;及びTetrahedron, 48 (28), 6123-6194, (1993))。これは、修飾された
リン酸架橋を持つオリゴヌクレオチドを合成する時に特に有利である。
【0078】 オリゴヌクレオチドは、当業者に知られた方法、例えばトリエステル法、H−
ホスホン酸法又はホスホアミダイト法を用いて組み立てられうる(E. Sonvea ux
, (1986), Bioorganic Chemistry, 14, 274-325 ; S.L. Beaucage et al., (199
2), Tetrahedron, 48, 2223-2311)。
【0079】 従って、本発明のさらなる対象は、少なくとも1の、式(I)の基を含むサブ
ユニットであるところの活性化サブユニットを用いた本発明の核酸結合化合物の
化学合成方法である。最も好ましい化学合成の方法はホスホアミダイト法を用い
る。特に好ましい方法は1以上の、一般式(VII )の化合物上の活性化サブユニ
ットを用いる。この方法は非常に便利で、そして必要な試薬、例えば式(I)の
基を含むホスホアミダイトは容易に包含されうる。
【0080】 従って、本発明のさらなる対象は、以下の一般式(VII ):
【0081】
【化36】
【0082】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの基から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれ、又はここ
でNR3217は5〜6員ヘテロ環式環として存在するNと一緒に形成されること
ができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
(C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、又は
−ハロゲンp−ニトロアリールオキシ及び−シアノから成る群から選ばれる基に
より1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から選ばれ、
そして Bは(先に定めた)式(I)の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}の化合物であって、 ただし、 上記化合物は、2−[2′−デオキシ−5′−O−(4,4′−ジメトキシト
リチル)−β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−(メチルアミノ
)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−ジイソ
プロピルホスホアミダイト]、4−(ベンゾイルアミノ)−2−[2′−デオキ
シ−5′−O−(ジメトキシトリチル)−β−D−erythro−ペントフラ
ノシル]−2H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−
ジイソプロピルホスホアミダイト]又はN−[2−[5−O−[ビス(4−メト
キシフェニル)フェニルメチル]−2−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−
3−メチル−7−オキソ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル
]−2−メチル−プロパンアミド−3′−[(2−シアノエチル)N,N−ジイ
ソプロピルホスホアミダイト]ではない。
【0083】 式(VII )の好ましいヌクレオチドモノマーの構造的要素はX5 がNのもので
あり、好ましいものはX3 がCR3 である、より好ましくはC−NR56 であ
る、最も好ましくはC−NH2 である化合物でもある。
【0084】 式(VII )の化合物は対応の8−グリコシル化ヌクレオシドからの処理により
オリゴヌクレオチド固相合成のための構造的要素として製造される。例えば、ハ
ロゲン又はメチルにより7又は9位で置換される8−グリコシル化誘導体の調製
はSeela et al. (Helv. Chim. Acta, (1994), 77, 897-903 )により記載される
とおり7−デアザプリン誘導体の場合に実施される。式(VII )のアルケニル又
はアルキニル置換された8−グリコシル化ヌクレオシド誘導体を、テトラキス(
トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)の存在下、交差結合により6〜5員
環系の7又は8位へのアルケニル又はアルキニル基の結合により製造する。求電
子置換基(例えばハロゲン)が5〜6員基の7又は9位に導入される。これらの
ハロゲン化基は8−グリコシル化及び9−又は7−グリコシル化誘導体を得るた
めにKOH及びTDA−1の存在下、α−ハロゲノースによりアセトニトリル中
グリコシル化される。前記ハロゲン化ヌクレオシドは次に前記パラジウム触媒交
差結合反応による他の置換基、例えばアルキル、アルケニル又はアルキニル基の
挿入のための開始化合物として使用される。アルコキシ誘導体又は置換されたア
ミン誘導体は求核置換により導入され、そして窒素基は求電子置換により導入さ
れる。
【0085】 6位のアミノ基及び糖部分遊離の5′−ヒドロキシル基のための好適な保護基
を導入した後、前記モノマーを対応のホスホン酸又はホスホアミダイトに転化さ
せる。例えばアシル保護基(例えば、イソブチリル、アセチル又はフェノキシア
セチル)の形態における好適なアミノ保護基は周知の方法を用いて挿入される(
J.C. Schulhof, D. Molko, R. Teoule, (1987), Nucleic Acids Res., 15, 397-
416 )。糖の遊離5′−OH基に対する好適な保護基の例は、その挿入が既知の
方法(C.B. Reese (1978), Tetrahedron, 34, 3143 ; D. Flockerzi et al., (1
981), Liebigs Ann. Chem., 1568)を用いて同様にもたらされる4,4′−ジメ
トキシトリチル残基である。この方法により保護されたモノマーを、Froehler e
t al. (B.C. Froehler et al., (1986), Nucleic Acids Res., 14, 5399 )によ
るプロトコールに従って対応のホスホン酸に転化させる。シアノエチル−ホスホ
アミダイト誘導体は、例えば前記モノマーを無水ジクロロメタン中でクロロ−β
−シアノエトキシ−(N,N−ジイソプロピルアミノ)ホスファンと反応させる
ことにより製造される(N.D. Sinha et al., (1984), Nucleic Acids Res., 12,
4539 )。
【0086】 本発明のさらなる対象は以下の一般式(IX):
【0087】
【化37】
【0088】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H、及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれるか又はこ
こでNR3217はNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
(C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、ある
いは−ハロゲン、p−ニトロアリールオキシ、及び−シアノから成る群から選ば
れる基により1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から
選ばれ、そして Bは(先に定めた)式(I)の基である。}の化合物である。
【0089】 それら化合物は化学合成において式(VII )の化合物のように使用される。
【0090】 本発明のさらなる対象は以下の一般式(X):
【0091】
【化38】
【0092】 {式中、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)−アル
キル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−及び−S−(C1 〜C10)−ア
ルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
ら独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R31は保護基又はリポーター基であり、 Bは(先に定めた)式(I)の基である。}の化合物である。
【0093】 これらの化合物は先に触れた核酸結合化合物及びその前駆物質の化学合成に有
用である。
【0094】 長いオリゴマー及び天然バックボーンに基づくものにより好適な他の選択肢に
おいて、そのオリゴマーは酵素的に製造される。この場合、開始オリゴマーを、
モノホスフェート又は修飾モノホスフェートをオリゴマーの末端に付着させるよ
うにポリメラーゼ及びトリホスフェート又は修飾トリホスフェートと反応させ、
それによりそのオリゴマーを伸長する。この方法についても、当業者はニック・
トランスレーション法又は単純なプライマー伸長のようないくつかの利用可能な
形式を知っているであろう(J. Sambrook. E.F. Fritsch, T. Maniatis, Molecu
lar Cloning - A laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press 1
989 )。
【0095】 従って、本発明のさらなる対象は、プライマー伸長のため鋳型として核酸を使
用してトリホスフェートサブユニットをプライマーと反応させることを含む本発
明による核酸結合化合物の酵素的合成方法であり、ここで上記トリホスフェート
・サブユニットは式(I)のヘテロ環式基を含む。好ましくは前記トリホスフェ
ート・サブユニットは以下の式(VI):
【0096】
【化39】
【0097】 {式中、 AはO、S、CH2 及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ばれ
、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保護
基、NH−保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ド、−SH、−(C1 〜C6 )−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−
固相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C8 )−アルキル、−(C2 〜C18)−アル
ケニル、−(C2 〜C18)−アルキニル、−(C2 〜C18)−アルキル−カルボ
ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C8 )−アルキル、
保護基、及び以下の式(IV):
【0098】
【化40】
【0099】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、そして Uは−OH、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1
10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール
−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アル
キル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群から選ばれ、又はここで
NR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C6 〜C22)−アリール、保護基、ホスフェート、ジホスフェート、及びリ
ポーター基から成る群から選ばれる。}の化合物から成る群から独立して選ばれ
、 ただし、R15又はR16が式(IV)の化合物であり、そして M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)−アル
キル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−
アルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群
から独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、そして Bは(先に定めた)式(I)の部分であり、 ここでいずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又
は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−
NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群
から選ばれる1以上の部分により置換されることができる。}の化合物であって
、 ただし、 上記化合物は8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8 −β−D−リボ
フラノシル−5′−一リン酸又は8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8 −β−D−リボフラノシル−5′−二リン酸ではない。
【0100】 これらの化合物において最も好ましい−M′R16はトリホスフェート基であり
、そして−MR15はOHである。最も好ましい化合物はR14が−Hであるもので
ある。
【0101】 本発明による核酸結合化合物の酵素的合成に関して最も好ましい化合物は以下
の式(VIII):
【0102】
【化41】
【0103】 {式中、 PPPはトリホスフェート基であり、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、及びNH2 から成る群から選ばれ、 R36は−H及び−OHの群から選ばれ、そして Bは(先に定めた)式(I)の基である。}の化合物であって、 ただし、 上記化合物は、8−アザ−グアノシン−N8 −β−D−2′−3′−ジデスオ
キシ−グリセロペントフラノシルではない。
【0104】 他の好ましい態様において、式(VIII)の化合物における式(I)の基は、X5 がNである式(I)の基から成る群から選ばれる。また、好ましくはX3 がN
2 のようなH供与基に連結したCである化合物である。
【0105】 例えば、式(VIII)による3′デオキシ−及び2′−3′−ジデスオキシ・ト
リホスフェートサブユニットは配列決定法における末端ヌクレオチドとして使用
される。
【0106】 より好ましくは、酵素的合成に関する前述の方法はトリホスフェート・サブユ
ニットとして先に定めた式(VIII)の化合物を使用する。
【0107】 先の方法により、ある核酸結合化合物中に、本発明の部分を含む1のモノマー
だけでなく、場合によっては1より多く導入することが理論上可能である。これ
は核酸結合化合物の合成のための化学的方法を用いて特に可能である。
【0108】 前述のトリホスフェート・サブユニットの合成に関して、いくつかの方法が本
技術分野で知られている(K. Burgess, D. Cook, Chem Rev. (2000), Vol 100,
p.2047-2059 )。当業者は、例えばLudwig, J., Acta Biochimica Biochim et B
iophysica Acad. Sci. Hung., Vol.16, page 131-133に記載の方法を使用する。
また、ポラメラーゼによるDNA内への類似のピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ンの基質依存性の組み込みの成功が証明されている。
【0109】 これらの核酸化合物はハイブリダイゼーション法に有効に利用される。従って
、本発明のさらなる対象は以下のステップ: − その核酸を含むことが推測されるサンプルを準備し、 − 上記核酸の一部又は全体と本質的に相補的な請求項1に記載の核酸結合化 合物を準備し、 − 上記核酸結合化合物が上記核酸に結合するための条件下、上記サンプルを その核酸結合化合物と接触させ、 − 上記核酸の存在の指標としてその核酸と上記核酸結合化合物から形成され た結合産物を測定する、 を含む核酸の測定方法である。
【0110】 ハイブリダイゼーションによる核酸の測定方法は、例えばSambrook et al.(
前掲)によって一般的に知られている。それらは本発明のプローブの使用を容易
に取り込まれうる。
【0111】 好ましくは、式(I)のヘテロ環式基は、4の天然核酸塩基のそれぞれと塩基
対形成が可能なユニバーサル塩基として使用される。これらのヘテロ環式基を含
む核酸結合化合物は、例えばプローブ及びプライマーとして使用される。他の核
酸結合化合物と同様に、それらはストリンジェントな条件下、それらの相補配列
を持つ核酸とだけハイブリダイズする。しかし本発明によるユニバーサル塩基を
含む位置では、核酸結合化合物はその配列に関係のない核酸とハイブリダイズす
る。従って、非特異的なハイブリダイゼーションが可能である。これは測定すべ
き核酸(標的核酸)の特定の位置で明確な天然塩基が知られていない場合に有用
である。通常、当業者は、標的核酸が必ず測定されるように標的核酸の不明確な
位置との塩基対形成の位置で可能性のある全ての相補ヌクレオチドを含むいくつ
かのプローブを製造する。本発明による核酸結合化合物を用いたその位置にユニ
バーサル塩基を含むたった1つのプローブで標的核酸とのハイブリダイゼーショ
ンをもたらすのに足りる。特に標的核酸のヌクレオチド配列がいくつかの位置で
知られていない場合、2以上のユニバーサル塩基を含むプローブの使用は、全て
の可能性のあるいくつかのプローブの使用よりも好ましい。従って、本発明によ
るプローブの使用は、遺伝子コードの重複が多数の可能性のある核酸配列をもた
らすので、その配列がタンパク質配列から推測される場合に核酸の測定のための
大きな助けとなりうる。
【0112】 本発明のプローブは、対立遺伝子又は配列が特定の位置で異なる配列を含むサ
ブタイプに属することが知られている場合における核酸の測定をももたらす。1
の例は細菌又はウイルス、例えばHCV、HBV、及びHIVのような病原体の
測定である。しばしば、それらの病原体のサブタイプは、1種類だけのプローブ
を用いた1の属に属する全てのサブタイプの測定を妨げる、それらのゲノム内の
特定の位置で異なる核酸配列を持つ。本発明によるユニバーサル塩基を含むプロ
ーブの使用はこの問題を解決する。
【0113】 他のユニバーサル塩基、例えばイノシンのような、本発明による塩基は全ての
天然核酸塩基と対をなす。しかしながら、全ての天然塩基と対をなす本発明によ
る前述の塩基の結合安定性は非常に類似している。従って、本発明によるユニバ
ーサル塩基を含む核酸結合化合物が、ユニバーサル塩基(A,C,G,T)と対
をなす位置を除いてそれぞれが同じ配列を持つ核酸とハイブリダイズする時、そ
のTmは非常に近い。本発明によるユニバーサル塩基を含む核酸結合化合物にハ
イブリダイズする定義された12−mer(実施例6を参照のこと)を用いた時
、そのΔTmは3℃であった。従って、これらのハイブリダイゼーション複合体
の結合安定性は、既知の人為的な塩基、例えばイノシンに比べ天然塩基と本発明
によるユニバーサル塩基の対に対して依存が少ない。
【0114】 プローブ又はプライマーに含まれる本発明によるユニバーサル塩基は対立遺伝
子性の違い又は特定の位置に知られていない配列を有する核酸の検出のために使
用される。ハイブリダイゼーション複合体のTmが、天然塩基と本発明によるユ
ニバーサル塩基の対に対して依存が少ないので、本発明による核酸結合化合物は
、部分的に未知の又は対立遺伝子の配列を含む核酸を測定するための多数のプロ
ーブ又はプライマーの必要を回避するだけでなく、それらはアッセイの信頼度を
向上させ、そして使用する必要がある適当なハイブリダイゼーション条件の発見
を容易にもする。
【0115】 本発明による核酸結合化合物は、測定すべき核酸が増幅されている場合の核酸
測定法に適用されもする。Qb−増幅、NASBA、LCR、SDA、TMAの
ようないくつかの方法が本技術分野で知られている。実施した方法はPCRであ
る。
【0116】 本発明による核酸結合化合物はプライマー及びプローブとして使用される。こ
の場合、核酸結合化合物はプローブとして使用されるべきであり、好ましくは、
検出可能なリポーター基を含む。その時、核酸結合化合物と核酸から形成される
あらゆるハイブリッドはその検出可能なリポーター基により測定される。アッセ
イのこの群はさらに2つの群、1つは均一性アッセイの群であり、そしてもう1
つは不均一性アッセイに分けられる。不均一性アッセイにおいて、好ましくはハ
イブリッド(結合産物)は固相に結合した時に測定される。この態様は、あらゆ
る過剰なプローブ及び他の成分をそのハイブリッドから容易に除去できるため、
測定を容易にする利点を有する。形成されたハイブリッドは共有的又は非共有的
に、特異的又は非特異的に固相に捕捉される。当業者に知られているいくつかの
態様が存在する。
【0117】 いわゆる均一性アッセイにおいて、形成されたハイブリッドは固相に結合しな
いが溶液中で直接的又は間接的のいずれかで測定される。このようなアッセイの
好ましい例はPCT/US91/05571に開示され、それを本明細書中に援
用する。
【0118】 従って、本発明のさらなる対象は以下のステップ: − プライマー、つまりその核酸の第1結合配列に本質的に相補的な第1プラ イマー及びこの核酸の相補鎖の結合配列に本質的に相補的な第2プライマ ー、並びに少なくとも2の異なるリポーター基により異なるサブユニット で標識されている、上記プライマーの結合配列の間の核酸又はその相補鎖 に相補的なプローブを準備し、 − 上記プライマーの伸長に好ましい条件下、そのサンプルをそのプライマー 及びプローブにさらし、そしてそのプローブの分解により互いに上記リポ ーター基を分離し、そして − 少なくとも1の上記リポーター基を介してプローブの分解の程度を測定す る、 を含む、サンプル中の核酸の存在、不存在又はその量の測定方法であり、少なく
とも1の上記プライマー又は/及びプローブが少なくとも1の式(I)のヘテロ
環式基を含む核酸結合化合物であることを特徴とする。
【0119】 特に、いくつかの核酸結合化合物を用いる場合、例えばPCR法、多重PCR
法又は多重ハイブリダイゼーション法を実施する場合、低い安定性をも意味する
低いTmによりもたらされるいくつかの特異的なハイブリダイゼーション複合体
の遊離なしに良好な特異性を確保する適当なハイブリダイゼーション条件を見つ
け出すことは多くの場合、困難である。診断方法の場合、これは回避すべき誤っ
た陰性の結果を導きうる。さらなる困難は生物サンプル、例えば血液又は痰の複
雑さにある。このようなサンプルは多くの場合、例えば誤った陽性の結果を導く
測定法を妨げうるバックグラウンド核酸を持つ。従って、非常に特異的なアッセ
イの確立が必要であり、そしてこれらのアッセイにより形成される全てのハイブ
リダイゼーション複合体の近いTmが高く評価される。
【0120】 従って、式(I)のヘテロ環式基はアッセイにより形成される1以上のハイブ
リダイゼーション複合体のTmを変えるために多重ハイブリダイゼーション法に
も使用される。そのアッセイに使用される核酸結合化合物に含まれる天然塩基の
代わりに式(I)のヘテロ環式基を導入することにより、その標的核酸と形成さ
れるハイブリダイゼーション複合体のTmを変化させる。前述のTmの変化は異
なる温度でのその標的核酸と核酸化合物の特異的ハイブリダイゼーションをさら
にもたらす。この方法は、サンプル中に存在する標的核酸に関するアッセイによ
り生じうるハイブリダイゼーション複合体のTmを等しくするために使用される
。式(I)のヘテロ環式基の使用は、未知の又は対立遺伝子の配列を含む標的核
酸と塩基対形成する核酸結合化合物の位置に制限されず、他の位置にも適用され
うる。従って、これらのヘテロ環式基はユニバーサル塩基としてだけでなく、多
重ハイブリダイゼーション法におけるTm均等化塩基としても使用される。好ま
しい応用分野は、多くの場合、100〜数千のハイブリダイゼーション・プロー
ブを用いたチップによる多重ハイブリダイゼーション法である。
【0121】 本発明によるこれらのユニバーサル塩基は、例えばPCRのような増幅法を用
いたインビトロにおける突然変異誘発のためにも使用される。
【0122】 さらに、本発明は生理的に許容される賦形剤、そして適切な場合には好適な添
加剤及び/又は慣用の補助物質と一緒に、少なくとも1の式(I)のヘテロ環式
基を含む1以上の核酸結合化合物を含む医薬組成物に関する。ごく一般的な様式
において、本発明は治療として有効な組成物への前述の核酸結合化合物の使用に
及ぶ。このような組成物は、アンチセンス・オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレ
オチドを形成する三本らせん、アプタマー又はリボザイム、特にアンチセンス・
オリゴヌクレオチドとして本発明による核酸結合化合物を含むことを意味するこ
とが理解される。
【0123】 記載の核酸結合化合物の化学合成のための中間物質及び前駆物質をも本発明に
含む。好ましい中間物質及び前駆物質を以下に記載する。
【0124】 好ましいものは、以下の一般式(VI):
【0125】
【化42】
【0126】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の群か
ら選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保
護基、NH2 保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−(C2 〜C10
−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−SH、−(C1 〜C10)−アル
キルメルカプト、−NH2 、及びO−固相から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボ
ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、
保護基、及び固相から成る群から独立して選ばれ、 Bは以下の式(I):
【0127】
【化43】
【0128】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換され、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここでR14、R15又はR16のいずれか1が固相である。}の部分を含むバック
ボーンを含む核酸結合化合物の合成のための固相に結合した前駆物質である。
【0129】 前述の式(VI)の化合物は前駆物質として本発明による核酸結合化合物の化学
合成に使用される。この場合、前記化合物は固相に凍結され、好ましくはR14
O−固相であるか又はR15若しくはR16が固相であり、最も好ましくはR15が固
相である。反応基が保護基により保護されることも好ましい。
【0130】 そのバックボーンが以下の一般式(III ):
【0131】
【化44】
【0132】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 Mはオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル−
又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−アル
キル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群から
選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の群か
ら選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、−SH、−(C1 〜C10)−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−固
相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボニル、−
(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、固相から
成る群から選ばれ、 Bは以下の式(I):
【0133】
【化45】
【0134】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 ここで全てのアルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は
−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
ら選ばれる1以上の部分により置換され、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここで、R14がO−固相であるか又はR15が固相である。}の部分を含む、核
酸結合化合物の前駆物質又は中間物質も本発明中に含まれる。
【0135】 本発明による核酸結合化合物の化学合成のための固相は、増えた核酸結合化合
物を固定するためのリンカーをも好ましくは含む。このようなリンカーが本技術
分野で知られている。好ましくは前述のリンカーは合成後遊離の前述の核酸結合
化合物に付着し、そして例えばその核酸結合化合物内に遊離の3′−ヒドロキシ
基を生じるために使用されもする。前述のリンカーは本技術分野で知られる、例
えばエステル及びアミド結合を介して結合したコハク酸である。好ましいR15
固相であるが、式(III )による核酸結合化合物の化学合成のための前駆物質で
は、あるいはR14が固相でもありうる。前記化合物の反応基は好ましくは保護基
により保護される。
【0136】 本発明による好ましい前駆物質及び中間物質のさらなる一般式は、少なくとも
1の前述のヘテロ環式基が以下の一般式(I):
【0137】
【化46】
【0138】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から独立して
選ばれ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換され、 ここで、上記バックボーンが固相に結合されているか又はR5 、R6 、R12
13、R19、及びR35の少なくとも1が固相である。}の基であることを特徴と
する付着したヘテロ環式基を有するバックボーンを含む化合物である。
【0139】 前記前駆化合物又は中間物質をバックボーンで固相に結合させる可能性に加え
、それを上記化合物中に含まれる式(I)のヘテロ環式基で、例えば付着部位と
して−OH、−SH又は−NH2 基を用いて連結することもできる。好ましくは
、前述の化合物の他の反応基は保護基により保護される。
【0140】 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する: 実施例 実施例1 合成に使用される物質は合成番号を用いて記載される。ユニバーサル塩基を含
むオリゴヌクレオチドの合成を市販のDNA/RNA合成装置により標準的なプ
ロトコールを用いて行った。一般的に、オリゴヌクレオチドの合成はリン塩基を
持つ中間物質を通して進む。有用な中間物質のいくつかの例を、Beaucage及びCa
ruthers (1981)によるホスホルアミド、並びにFroehler及びMatteucci (1986)
によるH−ホスホン酸を含め図3に示す。
【0141】 4−(アミノ)−2−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペントフラ
ノシル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(1)を相転位グリコシル
化を用いて最初に合成した(F. Seela, H. Steker Helv. Chim. Acta 1985, 68,
563)。メチル基、例えばチオフェノールの脱保護のための特別なステップを必
要とするメチル保護ホスホルアミダイトを製造した(F. Seela, K. Kaiser Helv
. Chim. Acta 1988, 71, 1813)。この構築物の6−アミノ官能基を、脱保護のよ
り長い半減期を示すベンゾイル基により保護した(NH3 の25%水溶液中、4
0℃で290分)。この構築物はP(III )オリゴヌクレオチド合成又は素早い
脱保護手順の一般的なプロトコールに対応しない。
【0142】 現行のシアノエチル・ホスホルアミダイト・プロトコール及び素早い脱保護に
完全に対応する新しい構築物の合成について、図4に見ることができる。イソブ
チリル基の脱保護の半減期は22分であり、そしてアセチル基のそれは8分であ
る(ともにアンモニアの25%水溶液中、20℃)。
【0143】 実施例2 4−(アセチルアミノ)−2−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペ
ントフラノシル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(3b、図4)。
ヌクレオシド1(図4を参照のこと)(150mg,0.6mol )を無水ピリジン
との沸留去(co−evaporation)により留去し、次にピリジン(4
ml)中に溶解した。Me3 SiCl(0.4ml,3.1mmol)の溶液を15分間
撹拌し、無水酢酸(0.28ml,3.0mmol)で処理し、そして3時間室温に維
持した。前記混合物を冷却し(氷浴)、そしてH2 O(1ml)により希釈した。
15分後、得られた物を水冷NH3 10%水溶液により処理し、そしてさらに1
5分間撹拌した。次にその溶液を留去し乾固させ、そして残渣をトルエン(2×
10ml)と共沸留去した。その残渣をFC(カラム3×10cm、溶媒(CH2
2 −MeOH 9:1))に適用した。表題の化合物3bを白色粉末として分
離した(110mg,62%)。Rf (CH2 Cl2 −MeOH 9:1)0.2
;λmax (MeOH)/nm 239(ε/dm3 mol-1cm-1 8400),273(
9300),302(6700);(実測:C,48.99;H,5.25;N
,23.68.C121554 要求C,49.14;H,5.16;N,23
.88%);δH [250MHz ;(CD32 SO]2.24(3H,s,Me
),2.41(1H,m,2′−Hα),2.65(1H,m,2′−Hβ),
3.55(2H,m,5′−H2 ),3.94(1H,m,4′−H),4.4
3(1H,m,3′−H),4.91(1H,t,J5.3,5′−OH),5
.37(1H,d,J4.4,3′−OH),6.46(1H,‘t’,J6.
1,1′−H),8.60(1H,s,6−H),8.95(1H,s,3−H
)、及び11.22(1H,s,NH)。
【0144】 実施例3 2−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペントフラノシル)−4−(
イソブチリルアミノ)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(3a、図4
)。化合物1(図4を参照のこと)(1.0g,4.0mmol)をピリジン(2×
25ml)との共沸留去により乾燥させた。その残渣をピリジン(25ml)中に懸
濁し、そして室温でMe3 SiCl(2.5ml,19.7mmol)を加えた。15
分撹拌の後、その溶液を無水イソ酪酸(3.26ml,19.9mmol)により処理
し、そして3時間室温に維持した。それを氷浴中で冷却し、H2 O(5ml)、そ
して続けて(5分後)NH3 の25%水溶液(5ml)を加え、そして撹拌を15
分間続けた。その溶液を留去し乾固させ、H2 O(25ml)中に溶解し、そして
ジエチルエーテル(2×15ml)により洗浄した。その水相を再び留去し乾固さ
せ、最初にトルエン(2×20ml)と、次にMeOH(2×20ml)と共蒸発さ
せた。その残渣をFC(カラム12×2cm、溶媒(CH2 Cl2 −MeOH 9
:1))に適用して表題の化合物3aを無色フォーム(colourless
foam)として得た(1.05g,82%)。Rf (CH2 Cl2 −MeOH
9:1)0.25;λmax (MeOH)/nm 239(ε/dm3 mol-1cm-1
100),273(8900),304(6500);(実測:C,52.48
;H,6.05;N,21.70.C141954 要求C,52.33;H,
5.96;N,21.80%);δH [250MHz ;(CD32 SO]1.1
5(6H,s,Me2 ),2.40(1H,m,2′−Hα),2.67(1H
,m,2′−Hβ),2.91(1H,h,J6.7,CH),3.60(2H
,m,5′−H2 ),3.93(1H,m,4′−H),4.46(1H,m,
3′−H),4.90(1H,t,J4.3,5′−OH),5.36(1H,
d,J3.1,3′−OH),6.48(1H,‘t’,J5.5,1′−H)
,8.61(1H,s,6−H),9.00(1H,s,3−H)、及び11.
20(1H,s,NH)。
【0145】 実施例4 2−(2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)
−β−D−erythro−ペントフラノシル)−4−(イソブチリルアミノ)
−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(4、図4を参照のこと)。イソブ
チリル保護ヌクレオシド3(図4を参照のこと)(1.0g,3.1mmol)を無
水ピリジン(2×20ml)との共沸留去の繰り返しにより乾燥させ、そして無水
ピリジン(25ml)中に溶解した。次に4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル・クロライド(1.22g,3.6mmol)を加え、そしてその溶液を室温でア
ルゴン雰囲気下3時間撹拌した。その混合物を室温まで冷却し、MeOH(5ml
)を加え、そしてその混合物をさらに30分間撹拌した。次にその溶液を半分の
容量まで減らし、CH2 Cl2 (100ml)中に溶解し、そしてNaHCO3
5%水溶液(50ml)、続けて飽和NaCl溶液(50ml)により2度抽出した
。その有機層を脱水し(Na2 SO4 )、ろ過し、留去し、そしてトルエン(3
0ml)と2度共沸留去した。その残渣をFC(シリカゲル、4×10cm、溶媒(
CH2 Cl2 −アセトン8:2))により精製して表題の化合物4を無色フォー
ムとして得た(1.46g,75%)。(実測:C,67.36;H,5.98
;N,11.30.C353756 要求C,67.40;H,5.98;N,
11.23%);Rf (CH2 Cl2 −アセトン8:2)0.3;λmax (Me
OH)/nm 236(ε/dm3 mol-1cm-1 28500),273(11400)
,305(6700);δH [250MHz ;(CD32 SO]1.11(6H
,dd,J6.9,J10.4,(CH32 ),2.43(1H,m,2′−
α),2.81(1H,m,2′−Hβ),2.90(1H,h,J6.8,
CH),3.14(2H,m,5′−H2 ),3.66及び3.69(6H,2
s,OMe),4.04(1H,m,4′−H),4.52(1H,m,3′−
H),5.42(1H,d,J5.0,3′−OH),6.54(1H,dd,
J6.4,J2.7,1′−H),6.74(4H,m,ArH),7.11−
7.29(9H,m,ArH),8.62(1H,s,6−H),9.05(1
H,s,3−H)、及び11.22(1H,s,NH)。
【0146】 実施例5 2−(2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)
−β−D−erythro−ペントフラノシル)−4−(イソブチリルアミノ)
−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3′−[(2−シアノエチル)−
N,N−ジイソプロピル−ホスホルアミダイト](2、図4を参照のこと)。無
水CH2 Cl2 (40ml)中、化合物4(図4を参照のこと)(800mg,1.
28mmol)の溶液を空気によりプレ・フラッシュした。次にアルゴン雰囲気下で
(i−Pr)EtN(0.42ml,2.48mmol)及び2−シアノエチル・ジイ
ソプロピルクロロホスホルアミダイト(0.42ml,1.88mmol)を加えた。
反応をTLCにより観察した。20分間の撹拌の後、その反応混合物をCH2
2 (40ml)により希釈し、そしてNaHCO3 の5%水溶液(2×20ml)
、続いて飽和食塩水(20ml)により洗浄した。その有機層を脱水し(Na2
4 )、留去し、そしてCH2 Cl2 (2×20ml)と共沸留去した。そのジア
ステレオマー残渣をFC(シリカゲル、4×10cm、溶媒(CH2 Cl2 −アセ
トン9:1))により精製して表題のホスホルアミダイト5(図4)を無色フォ
ームとして得た(840mg,78%)。Rf (CH2 Cl2 −アセトン9:1)
0.5及び0.6;δP [101MHz ;CDCl3 ]149.5及び149.7
【0147】 実施例6 表1に示されるオリゴヌクレオチドをホスホルアミダイト化学の一般的なプロ
トコールに従い、オリゴヌクレオチドの固相合成により合成した。そのオリゴマ
ーをHPLCにより精製し、そしてそのヌクレオシド組成を逆相HPLC、ヘビ
毒ホスホジエステラーゼ、続いてアルカリホスファターゼによる酵素的加水分解
により決定した。前記オリゴヌクレオチドは1又は2のユニバーサル・ヌクレオ
シド1残基を含む(図4を参照のこと)。それらをハイブリダイズさせ、そして
熱変性特性を測定した。5′−d(T−A−G−G−T−C−A−A−T−A−
C−T)(R1)及び3′−d(A−T−C−C−A−G−T−T−A−T−G
−A)(R2)は修飾ヌクレオシドのハイブリダイゼーション特性を詳細に詰め
るためにこれらの研究に一般的に使用される標準オリゴヌクレオチドである(F.
Seela, I. Muenster, U. Loechner, H. Rosemeyer, Helv. Chim. Acta (1998),
Vol 81, p 1139-1155)。前記配列はヘアピン又は三本鎖のような他の構造を排
除できるように設計されている。4の天然ヌクレオシドdA、dC、dG、及び
dTのそれぞれに向かい合った1又は2の8−アザ−7−デアザ−N8 −2′−
デオキシアデノシン(A* )残基を含むオリゴヌクレオチドについてのTm値を
(F. Seela, C. Wei, Helv. Chim. Acta (1999), Vol 82, p.726-745)の記載に
従って計測した。その結果を表1に示す。
【0148】
【表1】
【0149】
【表2】
【0150】 表1によれば、4の天然ヌクレオシドdA、dC、dG、及びdTのそれぞれ
に向かい合う、オリゴマーR1及びR2の中心部分への1のユニバーサル・ヌク
レオシドの挿入(図4を参照のこと)は、Tm値のごくわずかな変化しか示さな
かった。4の非修飾ヌクレオシドのそれぞれに対する第1の修飾オリゴヌクレオ
チド(89)の間のメルティング・ポイントの違いは0℃〜3℃である。同様の
特徴が、2のユニバーサルヌクレオシド残基を4の通常DNAの構築物と向かい
合わせて組み込んだ時に観察される。このような結果は全く考えられもしなかっ
た。可能性のある二本鎖構造(図5)の最近の研究は、dG−dC対のように3
箇所ではなく、dA−dT対の2箇所であるところの2箇所の水素結合を全てが
含む塩基対が形成されるであろうことを示した。糖付着部位の間隔は、ピリミジ
ン塩基(dC又はdT)が通常のグリコシル化部位を提示し、そして「プリン・
ベースの」塩基のグリコシリル化部位が8位である場合、ほぼ同一である。
【0151】 実施例7 7−デアザ−グアノシン−C8 −2′−デオキシ−β−D−リボフラノシドの
ホスホルアミダイトの合成を以下に説明する(図6も参照のこと)。
【0152】 2−イソブチリルアミノ−6−(β−D−リボフラノシル)−7H−ピロロ[
2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(5、図6)。化合物2a(2−ア
ミノ−6−β−D−リボフラノシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−4(3H)−オン、Girgis et al., J. Med. Chem., Vol.33, p.2750-2755, 1
990)(520mg,1.84mmol)をピリジン(2×10ml)との共沸留去により
乾燥させた。その残渣をピリジン(5ml)中に溶解し、そして室温でMe3 Si
Cl(3.0ml,23.6mmol)を加えた。15分間の撹拌の後、その溶液を無
水イソ酪酸(0.4ml,3.82mmol)により処理し、そして6時間室温に維持
した。その溶液を氷浴中で冷却し、H2 O(3ml)、そして続けて(5分後に)
NH3 の25%水溶液(3ml)を加え、その間15分間撹拌を続けた。その溶液
を留去し乾固させ、H2 O(20ml)中に溶解し、そしてエーテル(2×10ml
)により洗浄した。その水層を再び留去し乾固させ、そして最初にトルエン(2
×10ml)と、次にMeOH(2×10ml)と共沸留去した。その残渣をFC(
カラム10×2cm、CH2 Cl2 −MeOH 8:2,v/v)に適用して表題
の化合物5(図6)を黄白色粉末として得た(470mg,72%)。Rf (CH2 Cl2 −MeOH 8:2,v/v)0.3;λmax (MeOH)/nm 27
5(ε/dm3 mol-1cm-1 16600),294(15000sh);(実測:C,
51.23;H,5.82;N,15.95.C152046 要求C,51.
13;H,5.72;N,15.90%);δH [250MHz ;d6 −DMSO
]1.11(6H,d,J6.8,Me2 ),2.76(1H,h,J6.8,
CH),3.51(1H,m,5′−H),3.57(1H,m,5″−H),
3.78(1H,m,4′−H),3.97(2H,m,2′−H,3′−H)
,4.62(1H,d,J6.3,1′−H),4.91(1H,d,J4.6
,3′−OH),4.92(1H,t,J5.8,5′−OH),5.06(1
H,d,J5.8,2′−OH),6.39(1H,d,J1.4,5−H),
11.34(1H,s,NH),11.60(1H,s,NH)、及び11.7
8(1H,s,NH)。
【0153】 2−イソブチリルアミノ−[3,5−(1,1,3,3−テトライソプロピル
−1,3−ジシロキサン−1,3−イル)−6−β−D−リボフラノシル]−7
H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(6)。無水ピリジン
(6ml)中、化合物2(500mg,1.42mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下
、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン(0.
55ml,1.71mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、そして
NaHCO3 5%水溶液(25ml)、続いて飽和NaCl水溶液(25ml)によ
り2度抽出した。その有機層を脱水(Na2 SO4 )し、ろ過し、留去し、そし
てトルエン(20ml)と2度共沸留去した。その残渣をFC(シリカゲル、4×
10cm、CH2 Cl2 −MeOH 95:5,v/v)により精製して表題の化
合物6(図6)を無色のフォームとして得た(485mg,58%)。Rf (CH2 Cl2 −MeOH 95:5)0.5;λmax (MeOH)/nm 275(ε
/dm3 mol-1cm-1 17200),293(15700sh);(実測:C,54.
51;H,7.88;N,9.51.C274647 Si2 要求C,54.5
2;H,7.79;N,9.42%);δH [250MHz ;d6 −DMSO]0
.89−1.04(28H,m,(CHMe24 ),1.12(6H,d,J
6.7,Me2 ),2.77(1H,h,J6.7,CH),3.87(1H,
m,5″−H),3.91(1H,m,5′−H),3.94(1H,m,4′
−H),4.15(1H,d‘t’,J5.0,J3.5,2′−H),4.2
4(1H,dd,J6.0,J6.7,3′−H),4.71(1H,d,J3
.0,1′−H),5.03(1H,d,J5.3,2′−OH),6.35(
1H,s,5−H),11.34(1H,br.s,NH),11.67(1H
,s,NH)、及び11.74(1H,br.s,NH)。
【0154】 2−イソブチリルアミノ−[2−O−フェノキシチオカルボニル−3,5−(
1,1,3,3−テトライソプロピル−1,3−ジシロキサン−1,3−イル)
−6−β−D−リボフラノシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4
(3H)−オン(7a)。無水アセトニトリル(65ml)中、化合物6(図6)
(1.71g,2.88mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(2.1g;1
7.2mmol)の懸濁液にアルゴン雰囲気下、フェニルクロロチオンホルメイト(
0.48ml,3.48mmol)を加えた。その反応混合物を室温で一晩撹拌した後
、それを留去し乾固させ、そしてCH2 Cl2 (50ml)により溶解した。その
有機相を1N冷塩酸(20ml)、水(20ml)、及びNaHCO3 の飽和水溶液
(20ml)により2度洗浄した。その有機層を脱水し(NaSO4 )、そして溶
媒を留去し乾固させた。2つの主な成分の混合物であるその残渣をFC(シリカ
ゲル、4×10cm、CH2 Cl2 −アセトン 9:1,v/v)により精製した
。移動の遅い主要産物を無色フォームとして得、そして表題の化合物7a(図6
)と特徴づけた(1.0g,48%)。Rf (CH2 Cl2 −アセトン9:1)
0.6;λmax (MeOH)/nm 274(ε/dm3 mol-1cm-1 18000),
294(16200sh);(実測:C,56.00;H,6.82;N,7.6
0.C345048 SSi2 要求C,55.86;H,6.89;N,7.6
6%);δH [250MHz ;d6 −DMSO]0.95−1.03(28H,m
,(CHMe24 ),1.11(6H,d,J6.9,Me2 ),2.77(
1H,h,J6.9,CH),3.90(1H,m,5″−H),4.00(2
H,m,5′−H,4′−H),4.66(1H,d‘t’,J6.4,3′−
H),5.14(1H,d,J2.8,1′−H),5.90(1H,‘t’,
J4.2,1′−H),7.12(2H,d,J7.9,arom.H),7.
33(1H,t,J7.2,arom.H),7.48(2H,t,J7.5,
arom.H),11.36(1H,s,NH),11.81(1H,s,NH
)、及び11.87(1H,s,NH)。
【0155】 2−イソブチリルアミノ−7−フェノキシチオカルボニル[2−O−フェノキ
シチオカルボニル−3,5−(1,1,3,3−テトライソプロピル−1,3−
ジシロキサン−1,3−イル)−6−β−D−リボフラノシル]−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(7b、図6)。前記合成手順の
速く移動する副産物を黄色粉末として得(250mg,10%)、そして化合物7
bと特徴づけした。Rf (CH2 Cl2 −アセトン9:1)0.8;λmax (M
eOH)/nm 272(ε/dm3 mol-1cm-1 20900),295(15600
sh);(実測:C,56.89;H,6.16;N,6.41.C4154492 Si2 要求C,56.79;H,6.28;N,6.46%);δH [2
50MHz ;d6 −DMSO]0.97−1.08(28H,m,(CHMe24 ),1.13(6H,d,J6.4,Me2 ),2.85(1H,d,J6.
8,CH),3.93(1H,d,J8.9,4′−H),4.01(1H,d
,J12.1,5′−H),4.20(1H,d,J12.7,5″−H),4
.65(1H,dd,J8.9,J4.5,3′−H),5.78(1H,s,
1′−H),6.14(1H,d,J4.5,2′−H),6.72(2H,d
,J7.6,arom.H),6.88(1H,s,5−H),7.29(1H
,t,J7.3,arom.H),7.38(2H,d,J8.3,arom.
H),7.41(2H,t,J8.0,arom.H),7.45(1H,t,
J8.3,arom.H),7.57(2H,t,J7.6,arom.H),
11.44(1H,br.s,NH)、及び12.18(1H,br.s,NH
)。
【0156】 2−イソブチリルアミノ−[3,5−(1,1,3,3−テトライソプロピル
−1,3−ジシロキサン−1,3−イル)−6−(2−デオキシ−β−D−er
ythro−ペントフラノシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4
(3H)−オン(8)。無水トルエン(60ml)中、化合物7a(1.06g,
1.45mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下、2,2′−アゾビス(2−メチルプ
ロピオニトリル)(AIBN,120mg,0.73mmol)及び水素化トリ−n−
ブチルチン(tri−n−butyltin hydride)(3.8ml,1
4.1mmol)を加えた。前記反応フラスコを予熱した油浴(70℃)中に置いた
。2時間後、その混合物を室温まで冷却し、そして溶媒を留去した。油性残渣を
FC(シリカゲル、4×10cm、CH2 Cl2 −MeOH 95:5,v/v)
に適用して表題の化合物8(図6)を無色フォームとして得た(755mg,90
%)。Rf (CH2 Cl2 −MeOH)0.4;λmax (MeOH)/nm 27
4(ε/dm3 mol-1cm-1 17200),293(15500);(実測:C,5
6.21;H,8.15;N,9.63.C274646 Si2 要求C,56
.02;H,8.01;N,9.63%);δH [250MHz ;d6 −DMSO
]0.99−1.02(28H,m,(CHMe24 ),1.11(6H,d
,J6.6,Me2 ),2.18(1H,m,2′−Hα),2.41(1H,
m,2′−Hβ),2.76(1H,h,J6.5,CH),3.75(2H,
m,5′−H2 ),3.95(1H,m,4′−H),4.51(1H,m,3
′−H),5.02(1H,t,J7.2,1′−H),6.37(1H,s,
5−H),11.36(1H,br.s,NH),11.70(1H,br.s
,NH)、及び11.77(1H,s,NH)。
【0157】 2−イソブチリルアミノ−6−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペ
ントフラノシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン
(9、図6)。THF(10ml)中、化合物8(865g,1.50mmol)の溶
液にTHF中、フッ化テトラブチルアンモニウムの1N溶液(8ml,8mmol)を
加えた。その混合物を室温で3時間撹拌し、そして溶媒を留去した。その残渣を
FC(シリカゲル、4×10cm、CH2 Cl2 −MeOH 9:1,v/v)に
適用して表題の化合物9を無色の粉末として得た(410mg,82%)。Rf
CH2 Cl2 −MeOH 9:1)0.25;λmax (MeOH)/nm 272
(ε/dm3 mol-1cm-1 15900),291(14200);(実測:C,53
.54;H,5.94;N,16.63.C152045 要求C,53.57
;H,5.99;N,16.66%);δH [250MHz ;d6 −DMSO]1
.11(6H,d,J6.9,Me2 ),2.01(1H,m,2′−Hα),
2.11(1H,m,2′−Hβ),2.76(1H,h,J7.0,CH),
3.45(2H,m,5′−H2 ),3.74(1H,m,4′−H),4.2
0(1H,m,3′−H),4.79(1H,t,J4.2,5′−OH),5
.02(1H,dd,J10.1,J5.7,1′−H),5.08(1H,d
,J3.5,3′−OH),6.35(1H,s,5−H),11.33(1H
,br.s,NH),11.63(1H,br.s,NH)、及び11.76(
1H,s,NH)。
【0158】 2−イソブチリルアミノ−6−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメト
キシトリチル)−β−D−erythro−ペントフラノシル]−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(10、図6)。化合物9(35
0mg,1.04mmol)を無水ピリジン(2×10ml)との繰り返しの共沸留去に
より乾燥し、そして無水ピリジン(15ml)中に溶解した。次に4,4′−ジメ
トキシトリフェニルメチル・クロライド(407mg,1.2mmol)を加え、そし
てその溶液を室温でアルゴン雰囲気下、3時間撹拌した。その混合物を室温まで
冷却し、MeOH(3ml)を加え、そしてその混合物をさらに30分間撹拌した
。次にその溶液を半分の容量まで減少させ、CH2 Cl2 (50ml)により抽出
し、そしてNaHCO3 の5%水溶液(25ml,2回)により、続けて飽和Na
Cl溶液(25ml)により洗浄した。その有機層を乾燥し(Na2 SO4 )、ろ
過し、留去し、そしてトルエン(20ml)と共沸留去した。その残渣をFC(シ
リカゲル、4×10cm、CH2 Cl2 −MeOH 9:1,v/v)により精製
して表題の化合物10を無色フォームとして得た(480mg,74%)。Rf
CH2 Cl2 −MeOH 95:5,v/v)0.2;λmax (MeOH)/nm
272(ε/dm3 mol-1cm-1 15700),294(13200);(実測:
C,67.70;H,6.04;N,8.72.C362847 要求C,67
.70;H,6.00;N,8.77%);δH [250MHz ;d6 −DMSO
]1.11(6H,d,J6.6,Me2 ),2.10(1H,m,2′−Hα ),2.18(1H,m,2′−Hβ),2.76(1H,h,J6.6,CH
),3.02(2H,m,5′−H2 ),3.72(6H,s,Me2 ),3.
91(1H,m,4′−H),4.16(1H,m,3′−H),5.10(1
H,dd,J9.0,J6.4,1′−H),5.16(1H,d,J3.5,
3′−OH),6.36(1H,s,5−H),6.82−6.87(4H,m
,arom.H),7.17−7.39(9H,m,arom.H),11.3
8(1H,br.s,NH),11.77(1H,br.s,NH)、及び11
.79(1H,s,NH)。
【0159】 2−イソブチリルアミノ−6−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメト
キシトリチル)−β−D−erythro−ペントフラノシル]−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン3′−(2−シアノエチル−N,
N−ジイソプロピルホスホルアミダイト(4)。無水CH2 Cl2 (30ml)中
、化合物10(530mg,0.83mmol)の溶液をアルゴンによりプレ・フラッ
シュした。次に(i−Pr)2 EtN(0.27ml,1.59mmol)及び2−シ
アノエチル・ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト(0.27ml,1.21
mmol)をアルゴン下で加えた。その反応をTLCにより観察した。20分間の撹
拌の後、その反応混合物をCH2 Cl2 (30ml)により希釈し、そしてNaH
CO3 の5%水溶液(2×15ml)、続いて飽和食塩水(15ml)により洗浄し
た。その有機層を乾燥し(Na2 SO4 )、留去し、そしてCH2 Cl2 (2×
20ml)と共沸留去した。その残渣をFC(シリカゲル、4×10cm、CH2
2 −アセトン8:2,v/v)により精製して表題の化合物4を無色フォーム
として得た(540mg,78%)。Rf (CH2 Cl2 −アセトン9:1,v/
v)0.7,0.75;δH [101MHz ;CDCl3 ]148.8及び150
.9。
【0160】
【表3】
【0161】 実施例8 アミノ官能基の前駆物質としてメトキシ基を伴うホスホルアミダイト(4、図
10)の合成。
【0162】 結果 ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン1a及び2a(図8)(F. Seela, H. Stek
er, Helv. Chim. Acta 1985, 68, 563-570)のメトキシ基はオリゴヌクレオチド
のレベルでアミノ官能基に容易に変換される。よって、メトキシ・ホスホルアミ
ダイト4(図10)は固相オリゴヌクレオチド合成によりDNA内に1b又は2
a(図8)を組み込むための前駆物質として使用される。メトキシ基の変換はア
ンモニアによるオリゴヌクレオチドの脱保護の間に起こる。メトキシ−アミノ変
換の半減期値を、40℃でアンモニアの25%水溶液によりUV分光光度法で測
定した。その半減期値については表3及び図9を参照のこと。次に4,4′−ジ
メトキシトリフェニルメチル基を5′−OHの位置に導入し、そして化合物3(
図10)を標準的なプロトコールを用いてβ−シアノエチル・ホスホルアミダイ
ト4(図10)に変換した(図10)。ホスホルアミダイト4(図10)のカッ
プリング産生は少なくとも99%になるまで見られた。
【0163】
【表4】
【0164】 試作品 2−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)
−β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−メトキシ−2H−ピラゾ
ロ[3,4−d]ピリミジン(3、図10)。化合物1a(図10,410mg,
1.54mmol)を無水ピリジン(2×10ml)との共沸留去の繰り返しにより乾
燥させ、そして無水ピリジン(10ml)中に溶解した。次に4,4′−ジメトキ
シトリフェニルメチル・クロライド(620mg,1.83mmol)を加え、そして
その溶液をアルゴン下、室温で3時間撹拌した。次に、MeOH(2ml)を加え
、そしてその混合物をさらに30分間撹拌した。次に、その溶液を半分の容量ま
で減少させ、CH2 Cl2 (50ml)中に溶解し、そしてNaHCO3 の5%水
溶液(20ml)、続いて飽和食塩水(20ml)により2度抽出した。その有機層
を乾燥させ(Na2 SO4 )、ろ過し、留去し、そしてトルエン(20ml)と2
度共沸留去した。その残渣をFC(シリカゲル、3×10cm、溶媒CH2 Cl2
−アセトン8:2)により精製した。化合物3を無色フォームとして得た(68
0mg,78%)。TLC(CH2 Cl2 −アセトン8:2,v/v):0.5;
UV(MeOH):235(27800),273(12100),304(7
300); 1H−NMR(d6 −DMSO):2.44(1H,m,2′−Hα ),2.75(1H,m,2′−Hβ),3.16(2H,m,5′−H2 ),
3.69(3H,s,Me),3.70(3H,s,Me),4.05(4H,
m,Me,4′−H),4.52(1H,m,3′−H),5.43(1H,d
,J=5.0Hz,3′−OH),6.42(1H,dd,J=6.8Hz,J
=3.3Hz,1′−H),6.74−6.81(4H,m,arom.H),
7.17−7.32(9H,m,arom.H),8.56(1H,s,3−H
),8.79(1H,s,6−H).C323246 (568.62)に関す
る分析計算:C,67.59;H,5.67;N,9.85.実測:C,67.
39;H,5.58;N,9.76。
【0165】 2−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)
−β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−メトキシ−2H−ピラゾ
ロ[3,4−d]ピリミジン−3′−[(2−シアノエチル)−N,N−ジイソ
プロピル−ホスホルアミダイト](4、図10)。無水CH2 Cl2 (30ml)
中、化合物3(図10、510mg,0.90mmol)の撹拌溶液をアルゴンにより
プレ・フラッシュした。次に、(i−Pr)2 EtN(0.30ml,1.72mm
ol)及び2−シアノエチル・ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト(0.3
0ml,1.34mmol)をアルゴン下で加えた。その反応をTLCにより観察した
。20分間の撹拌の後、その反応混合物をCH2 Cl2 (30ml)により希釈し
、そしてNaHCO3 の5%水溶液(2×20ml)、続いて飽和食塩水(20ml
)により洗浄した。その有機層を乾燥させ(Na2 SO4 )、留去し、そしてC
2 Cl2 (2×20ml)と共沸留去した。その残渣をFC(シリカゲル、3×
10cm、溶媒CH2 Cl2 −アセトン9:1)により精製して表題の化合物4を
無色フォームとして得た(600mg,87%)。TLC(CH2 Cl2 −アセト
ン9:1,v/v):0.6,0.7;31P−NMR(CDCl3 ):150.
2,150.5.C414967 P(768.84)に関する分析計算:C,
64.05;H,6.42;N,10.93.実測:C,64.19;H,6.
42; 実施例9 4−(アミノ)−2−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペントフラ
ノシル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン5′一リン酸の合成 40mg(0.16mmol)の4−(アミノ)−2−(2−デオキシ−β−D−e
rythro−ペントフラノシル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
を4mlのリン酸トリエチル中に溶解し、そして87μlのジイソプロピル・エチ
ル・アミンを加えた。そのフラスコを氷浴中で0〜4℃まで冷却し、12μlの
ホスホルオキシクロライドを加えた。0〜4℃で10分間撹拌の後、トリエチル
アミン/酢酸バッファー0.1M,pH8.5を加えた。溶媒をロータリー・エバ
ポレーターを用いて40℃、0.1mbarで留去した。その残渣を20mlの水の中
に溶解し、そしてイオン交換体DEAEセファデックスA25Cl- を充填した
カラム(d=16mm,l=150mm)に適用した。バッファーAは水、バッファ
ーBは0.5M LiCl、60分で100%Bまでのグラジエント、270nm
でUV/VIS検出器により観察。前記産物を40%のBで溶出した。対応の画
分を採集し、そして減圧下で1〜3mlの容量まで留去した。産物溶液を80mlの
アセトン/エタノールの2:1混合物に加えた。その懸濁液を遠心分離し、得ら
れたペレットをアセトンにより3回洗浄してLiClを除去し、次に高真空中で
乾燥させた。収量:30mg。31P NMR(Bruker DPX300、溶媒
2 O)(ppm ):5.043(s)。
【0166】 実施例10 4−(アミノ)−2−(2−デオキシ−β−D−erythro−ペントフラ
ノシル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン5′三リン酸の合成 30mg(0.11mmol)の一リン酸リチウム塩をDowex WX8カラムを
用いたイオン交換によりトリN−ブチルアンモニウム塩に変換した。そのトリN
−ブチルアンモニウム塩を3mlの無水DMF中に溶解した。89mg(0.55mm
ol)カルボニルジイミダゾールを加えた混合物を室温で2時間撹拌した。0.5
mlのメタノールを加え、そしてその混合物を室温で20分間撹拌した。メタノー
ルを減圧下の留去により除去した。次にDMF(0.55mmol)中、ピロリン酸
ビストリブチルアンモニウムの0.8M溶液0.7mlを加えた。その混合物を室
温で一晩撹拌した。溶媒をロータリー・エバポレーターを用いることにより40
℃、0.1mbarで留去した。脱塩のために、その混合物を酢酸を用いてpH3まで
酸性化し、Carboraffin−Pを充填したカラム(d=14mm,l=1
30mm)に適用した。それを200mlの水により、次に200ml希釈アンモニア
(1000mlの水+6mlのkonzアンモニア)により溶出した。前記三リン酸
塩を含むアンモニア溶液を減圧下で留去した。
【0167】 さらに精製するために、未処理の産物を10.0ml中に溶解し、そしてイオン
交換体QAEセファデックスA25Cl- を充填したカラム(d=16mm,l=
150mm)に適用した。バッファーAは水、バッファーBは0.5M LiCl
、20分間0%B、次に60分で100%Bまでのグラジエント、260nmでU
V/VIS検出器により観察。産物を49%Bで溶出した。対応の画分を採集し
、そして2mlの容量まで減圧下で留去した。産物溶液を80mlのアセトン/エタ
ノールの2:1混合物に加えた。その懸濁液を遠心分離し、得られたペレットを
アセトンにより3回洗浄してLiClを除去し、次に高真空中で乾燥した。収量
:10mg。31P NMR(Bruker DPX300、溶媒D2 O[ppm ]:
−3.91(d);−9.47(d);−19.27(t)。
【0168】 実施例11 2−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)
−β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−(イソブチリルアミノ)
−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン3′−(3−カルボキシプロパノア
ート)(2、図11)の合成及び固相結合 無水1,2−ジクロロエタン(1.5ml)中、化合物1(図11)(350mg
,0.56mmol)の溶液に4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(35mg,
0.28mmol)、無水コハク酸(40mg,0.53mmol)、及びEt3 N(78
μl,0.56mmol)を加えた。その混合物を50℃で30分間撹拌した。次に
その溶液を1,2−ジクロロエタン(20ml)により希釈し、そして氷冷クエン
酸溶液(3×10ml)及びH2 O(3×10ml)により洗浄した。有機層をNa2 SO4 により乾燥し、ろ過し、留去し、そしてその残渣をFC(シリカゲル、
15×3cm、アセトニトリル−H2 O 9:1)に供した。その主要な帯域を化
合物2の無色粉末として得た(352mg,0.48mmol,85%)。TLC(ア
セトニトリル−H2 O 9:1):0.8;UV(MeOH):237(285
00),273(11500),305(6600); 1H−NMR(d6 −D
MSO):1.12(6H,‘t’,J=7.4,(CH32 ),2.88(
1H,m,CH),2.95(1H,m,2′−Hβ),3.21(2H,m,
5′−H2 ),3.68(6H,s,CH3 ),4.25(1H,m,4′−H
),5.40(1H,m,3′−H),6.61(1H,‘t’,J=5.4,
1′−H),6.73(4H,m,ArH),7.13−7.28(9H,m,
ArH),8.62(1H,s,6−H),9.07(1H,s,3−H),1
1.26(1H,br.s,NH),12.32(1H,br.s,CO2 H)
.C394159 (723.77)に関する分析計算:C,64.72;H,
5.71;N,9.68.実測:C,64.69;H,5.76;N,9.62
【0169】 前記化合物2をF. Seela, H. Debelak, N. Usman, A. Burgin, L. Beigelman,
Nucleic Acids Res. 1998, Vol.26, page 1010-1018に記載のプロトコールを用
いて固相に結合させうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術においてユニバーサル塩基として提案されたさまざまな化合物を示す
【図2】 2′−デオキシリボフラノシル・クロライドを伴うピラゾロ[3,4−d]ピ
リミジンのN9 及びN8 グリコシル化を示す。
【図3】 オリゴヌクレオチドの化学合成に使用されうるさまざまな構築物を示す。
【図4】 8−アザ−7−デアザアデニン−N8 −2′−デオキシ−β−D−リボフラノ
シドのホスホルアミダイトの合成を示す。
【図5】 dA* が天然核酸塩基と対を成すことにより形成される可能性のある二本鎖を
示す。
【図6】 7−デアザ−グアニン−C8 −2′−デオキシ−β−D−リボフラノシドのホ
スホルアミダイトの合成を示す。
【図7a】 本発明による一般式(I)の可能性のあるヘテロ環式基の環系を示す(式(I
)に定められる置換基を図中に明記しないが、直線により示す)。
【図7b】 本発明による一般式(I)の可能性のあるヘテロ環式基の環系を示す(式(I
)に定められる置換基を図中に明記しないが、直線により示す)。
【図8】 ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンのa)メトキシ基、b)アミノ基を示す。
【図9】 化合物2のメトキシ−アミノ変換の半減期値のUV−分光光度的な割り当てを
示す(図8、NH3 の25%水溶液、40℃)。
【図10】 アミノ官能基に対する前駆物質としてメトキシ基を伴うホスホルアミダイト、
2−[2−デオキシ−5−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−
β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−メトキシ−2H−ピラゾロ
[3,4−d]ピリミジン−3′−[(2−シアノエチル)−N,N−ジイソプ
ロピル−ホスホルアミダイト]の合成を示す:i)DMTr−Cl、ピリジン、
3h、室温、ii)(i−Pr)2 NP(Cl)O(CH22 CN、CH2 Cl2 、20分間、室温。
【図11】 3′−サクシニルエステル2の合成を示す:i)無水コハク酸、4−(N,N
−ジメチルアミノ)ピリジン、Et3 N、1,2−ジクロロエタン、30分間、
50℃。この化合物は固相に結合されうる。
【配列表】
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月11日(2002.11.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の基であることを特徴とし、天然の核酸塩
基と塩基対形成が可能な前記ヘテロ環式基を付着したバックボーンを含む核酸結
合化合物であって、 ただし、 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
ノシル部分に付着する8−アザ−7−デアザアデニン(A* )である場合、上記
核酸結合化合物の配列は、(A* T)6 、CTGGA* TCCAG又はCTGG
ATCCA* Gから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
ノシル部分に付着するN6 −メチル化−8−アザ−7−デアザアデニン(A*m
である場合、上記核酸結合化合物の配列は、(A*mT)6 、CTGGA*mTCC
AG、CTGGATCCA*mG、ATATATA*mTATAT、ATGCAGA*m TCTGCA又はCTGGATCCA*mGから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環式基がβ−D−リボフラノシル部分に付着する8−ア
ザ−7−デアザアデニンである場合、上記化合物の配列はアデニン以外の、及び
8−アザ−7デアザアデニン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含み、 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−リボフラノシル部分
とN8 −付着する8−アザ−9デアザ−9−メチル−グアニンである場合、上記
化合物の配列が、チミジン以外の及び8−アザ−9−デアザ−9−メチル−グア
ニン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含み、そして 一般式(I)のヘテロ環式基のX4 、X5 、X6 がNであり、かつX1 がCR1 であり、X2 がNであり、そしてX3 がCR3 である場合、R1 及びR3 はH
、OH、NH2 又は保護されたNH2 ではない、上記化合物。
【化2】 {式中、 AはO、S、CH2 、N−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から選ばれ、 Lはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −、及び−NR22−から成る群から
選ばれ、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、 Uは−OH、−O−リポーター基、−SH、−Sリポーター基、−SeH、−
(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C6 〜C22
−アリール、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−(C1 〜C10)−アルキル
−R25から成る群から選ばれ、又はここで−NR2324はNと共に5〜6員ヘテ
ロ環式環であることができ、 Vはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −又は−NR22−から成る群から選
ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−O−アリル、−O−アルキニル、及
び−NH2 から成る群から選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627、及びリポーター基から成る群
から独立して選ばれ、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキル、並
びにリポーター基から成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキル、並びにリポーター基から成る群から独
立して選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数であり、そして Bは式(I)部分であり、 ここで、いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、
又は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6
−アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56
−NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る
群から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}及びそのいずれかの塩の
1以上の部分を含む、請求項1に記載の核酸結合化合物。
【化3】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の基であることを特徴とし、天然の核酸塩
基と塩基対形成が可能な前記ヘテロ環式基を付着したバックボーンを含み、そし
てここで少なくとも1のリポーター基を含む核酸結合化合物であって、 ただし、 一般式(I)のヘテロ環式基のX4 、X5 、X6 がNであり、かつX1 がCR1 であり、X2 がNであり、そしてX3 がCR3 である場合、R1 及びR3 はH
、OH、NH2 又は保護されたNH2 ではない、上記核酸結合化合物。
【化4】 {式中、 AはO、S、CH2 及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ばれ
、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保護
基、NH−保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ド、−SH、−(C1 〜C6 )−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−
固相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C8 )−アルキル、−(C2 〜C18)−アル
ケニル、−(C2 〜C18)−アルキニル、−(C2 〜C18)−アルキル−カルボ
ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C8 )−アルキル、
保護基、及び以下の式(IV):
【化5】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、そして Uは−OH、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1
10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール
−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アル
キル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群から選ばれ、又はここで
NR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C6 〜C22)−アリール、保護基、ホスフェート、ジホスフェート、及びリ
ポーター基から成る群から選ばれる。}の化合物から成る群から独立して選ばれ
、 ただしR15又はR16が式(IV)の基であり、そして M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)アルキ
ル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−ア
ルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
ら独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数であり、そして Bは以下の式(I):
【化6】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置である。}
の部分であり、 ここでいずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又
は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−
アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−
NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群
から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}の化合物であって、 ただし、 上記化合物は8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8 −β−D−リボ
フラノシル−5′−リン酸又は8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8
−β−D−リボフラノシル−5′−二リン酸ではなく、 AがOであり、かつBがX4 =X5 =X6 =N、及びX1 がCR1 であり、X2 がNであり、そしてX3 がCR3 である式(I)の基である場合、R1 及びR3 はH、OH、NH2 又は保護されたNH2 ではなく、 上記化合物は、8−アザ−7−デアザ−N6 −メチル−アデニン−N8 −β−
D−リボフラノシド、及びその5′−ジメトキシトリチル−保護された誘導体、
8−アザ−7−デアザ−6−メトキシ−プリン−N8 −3′,5′−ジ−トルオ
イル−β−D−リボフラノシド、8−アザ−7−デアザ−アデニン−N8 −β−
D−リボフラノシド、及びそのN6 −ジメチルアセトアミド−、N6 −ベンゾイ
ル−又はN6 −ベンゾイル−5′−O−ジメトキシトリチル−保護された誘導体
ではなく、 上記化合物は、8−アザ−9−デアザ−9−メチル−2−メルカプト−6−ヒ
ドロキシ−グアニン−β−D−リボフラノシド、8−アザ−9−デアザ−9−メ
チル−グアニン−β−D−リボフラノシド、並びにそのN2 −イソブチリル−、
及びN2 −イソブチリル−5′−O−ジメトキシトリチル−保護された誘導体で
はない、上記化合物。
【化7】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれ、又はここ
でNR3217はNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
(C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、又は
−ハロゲン、p−ニトロアリールオキシ及び−シアノから成る群から選ばれる基
により1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から選ばれ
、そして Bは以下の式(I):
【化8】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、そして Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置である。}
の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の化合物であって ただし、 上記化合物は、2−[2′−デオキシ−5′−O−(4,4′−ジメトキシト
リチル)−β−D−erythro−ペントフラノシル]−4−(メチルアミノ
)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−ジイソ
プロピルホスホアミダイト]、4−(ベンゾイルアミノ)−2−[2′−デオキ
シ−5′−O−(ジメトキシトリチル)−β−D−erythro−ペントフラ
ノシル]−2H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−
ジイソプロピルホスホアミダイト]又はN−[2−[5−O−[ビス(4−メト
キシフェニル)フェニルメチル]−2−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−
3−メチル−7−オキソ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル
]−2−メチル−プロパンアミド−3′−[(2−シアノエチル)N,N−ジイ
ソプロピルホスホアミダイト] ではなく、 AがOであり、かつBが、X4 =X5 =X6 =N、並びにX1 がCR1 であり
、X2 がNであり、及びX3 がCR3 である式(I)の基である場合、R1 及び
3 はH、OH、NH2 又は保護されたNH2 ではない、上記化合物。
【化9】 {式中、 PPPはトリホスフェート基であり、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、及びNH2 から成る群から選ばれ、 R36は−H及び−OHの群から選ばれ、そして Bは以下の式(I):
【化10】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置である。}
の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の化合物であって、 ただし、 8−アザ−グアノシン−N8 −β−D−2′,3′−ジデオキシ−グリセロペ
ントフラノシルではない上記化合物。
【化11】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H、及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれるか又はこ
こでNR3217はNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
(C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、ある
いは−ハロゲン、p−ニトロアリールオキシ、及び−シアノから成る群から選ば
れる基により1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から
選ばれ、そして Bは以下の式(I):
【化12】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置である。}
の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の化合物。
【化13】 {式中、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)−アル
キル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−及び−S−(C1 〜C10)−ア
ルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
ら独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
ドNHR31、−SR31、O−リポーター、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R31は保護基又はリポーター基であり、 Bは以下の式(I):
【化14】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置である。}
の基であり 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の化合物であって、 ただし、 AがOであり、かつBがX4 =X5 =X6 =N、並びにX1 がCR1 であり、
2 がNであり、及びX3 がCR3 である式(I)の基である場合、R1 及びR3 はH、OH、NH2 又は保護されたNH2 ではない、上記化合物。
【化15】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含む、上記方法。
【化16】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換される。}の基の少なくとも1を含む活性化サブユニ
ットを用いた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の化学的合成方法。
【化17】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
る群から独立して選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の基か
ら選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保
護基、NH2 −保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−(C2 〜C10 )−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−SH、−(C1 〜C10)−ア
ルキルメルカプト、−NH2 、及びO−固相から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
ケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボ
ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、
保護基、及び固相から成る群から独立して選ばれ、 Bは以下の式(I):
【化18】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 上記いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又は
−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
ら選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここでR14、R15又はR16のいずれか1が固相である。}の部分を含むバック
ボーンを含む核酸結合化合物の合成のための前駆物質として使用されうる化合物
【化19】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
れ、 Mはオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル−
又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−アル
キル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群から
選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の群か
ら選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
、−SH、−(C1 〜C10)−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−固
相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボニル、−
(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、固相から
成る群から選ばれ、 Bは以下の式(I):
【化20】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 上記いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又は
−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
ら選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここで、R14がO−固相であるか又はR15が固相である。}の部分を含む、核
酸結合化合物の合成のための前駆物質又は中間物質として使用されうる化合物。
【化21】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から独立して
選ばれ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
る1以上の部分により置換され、 ここで、上記バックボーンが固相に結合されているか又はR5 、R6 、R12
13、R19、及びR35の少なくとも1が固相である。}の基であることを特徴と
する付着したヘテロ環式基を有するバックボーンを含む核酸結合化合物の合成の
ための前駆物質又は中間化合物として使用されうる化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),JP,U S (72)発明者 ベルクマン,フランク ドイツ連邦共和国,82393 イッフェルド ルフ,ファルテルガッター 5 (72)発明者 ハインドル,ディーター ドイツ連邦共和国,82327 テューツィン グ,バルトシュミットシュトラーセ 1 (72)発明者 フォン デレルツ,ヘルベルト ドイツ連邦共和国,82362 バイルハイム, イン デル アウ 21 Fターム(参考) 4B024 AA11 CA09 HA14 4B063 QA18 QQ42 QQ52 QR55 QR62 QS25 QS34 4C057 AA03 AA21 BB02 BB05 DD02 MM01 MM04

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1のそのヘテロ環式基が以下の一般式(I): 【化1】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の基であることを特徴とし、天然の核酸塩
    基と塩基対形成が可能な前記ヘテロ環式基を付着したバックボーンを含む核酸結
    合化合物であって、 ただし、 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
    ノシル部分に付着する8−アザ−7−デアザアデニン(A* )である場合、上記
    核酸結合化合物の配列は、(A* T)6 、CTGGA* TCCAG又はCTGG
    ATCCA* Gから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
    ノシル部分に付着するN6 −メチル化−8−アザ−7−デアザアデニン(A*m
    である場合、上記核酸結合化合物の配列は、(A*mT)6 、CTGGA*mTCC
    AG又はCTGGATCCA*mGから成る群からは選ばれず、 一般式(I)のヘテロ環式基がβ−D−リボフラノシル部分に付着する8−ア
    ザ−7−デアザアデニンである場合、上記化合物の配列はアデニン以外の、及び
    8−アザ−7デアザアデニン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含み、そ
    して 一般式(I)のヘテロ環式基が2′−デオキシ−β−D−リボフラノシル部分
    とN8 −付着する8−アザ−9デアザ−9−メチル−グアニンである場合、上記
    化合物の配列が、チミジン以外の及び8−アザ−9−デアザ−9−メチル−グア
    ニン以外の少なくとも1のさらなるヘテロ環を含む、上記化合物。
  2. 【請求項2】 X5 がNである、請求項1に記載の核酸結合化合物。
  3. 【請求項3】 X3 がCR3 である、請求項1又は2に記載の核酸結合化合
    物。
  4. 【請求項4】 X3 がCNR56 である、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の核酸結合化合物。
  5. 【請求項5】 前記バックボーンが糖及びリン酸部分を含む、請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の核酸結合化合物。
  6. 【請求項6】 前記糖の立体配置がα−D−、β−D−、α−L−、及びβ
    −L−立体配置から成る群から選ばれる、請求項5に記載の核酸結合化合物。
  7. 【請求項7】 前記糖部分が2′−デオキシ−β−D−エリスロペントフラ
    ノシル部分である、請求項6に記載の核酸結合化合物。
  8. 【請求項8】 前記核酸結合化合物が以下の一般式(II): 【化2】 {式中、 AはO、S、CH2 、N−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から選ばれ、 Lはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −、及び−NR22−から成る群から
    選ばれ、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、 Uは−OH、−O−リポーター基、−SH、−Sリポーター基、−SeH、−
    (C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C6 〜C22
    −アリール、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−(C1 〜C10)−アルキル
    −R25から成る群から選ばれ、又はここで−NR2324はNと共に5〜6員ヘテ
    ロ環式環であることができ、 Vはオキシ、スルファンジイル、−CH2 −又は−NR22−から成る群から選
    ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
    ルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−O−アリル、−O−アルキニル、及
    び−NH2 から成る群から選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
    −(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルキル−[NH(CH2cd −NR2627、及びリポーター基から成る群
    から独立して選ばれ、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
    ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキル、並
    びにリポーター基から成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
    アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキル、並びにリポーター基から成る群から独
    立して選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数であり、そして Bは式(I)部分であり、 ここで、いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、
    又は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6
    −アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56
    −NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る
    群から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}及びそのいずれかの塩の
    1以上の部分を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸結合化合物。
  9. 【請求項9】 前記バックボーンが以下の一般式(III ): 【化3】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 Mはオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル−
    又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−アル
    キル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群から
    選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基から成
    る基から選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
    ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
    、−SH、−(C1 〜C10)−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−固
    相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
    −(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボニル、−
    (C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
    ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、固相、及
    び以下の式(IV): 【化4】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、そして Uは−OH、−O−リポーター基、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−ア
    ルコキシ、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−
    (C1 〜C10)−アルキル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群か
    ら選ばれ、又はここでNR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることが
    でき、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
    −(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
    、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
    ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
    成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
    アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
    −(C6 〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から
    選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数である。}の基から成る群から選ばれ、そして Bは式(I)部分との連結である、 ここで、いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか又
    は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−
    NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群
    から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}の部分を含む、請求項1
    又は4に記載の核酸結合化合物。
  10. 【請求項10】 前記バックボーンが以下の一般式(V): 【化5】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 M′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル
    −又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10)−
    アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
    ら選ばれ、 R22は−H、保護基、リポーター基、及び−(C1 〜C10)−アルキルの基か
    ら選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
    ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
    、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O
    −固相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R16は−H、−(C1 〜C8 )−アルキル、−(C2 〜C18)−アルケニル、
    −(C2 〜C18)−アルキニル、−(C2 〜C18)−アルキル−カルボニル、−
    (C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
    ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C8 )−アルキル、保護基、
    又は以下の式(IV): 【化6】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、 Uは−OH、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1
    10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール
    −(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アル
    キル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群から選ばれ、ここでNR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
    −(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
    、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
    ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
    成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
    アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
    −(C6 〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から
    選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数である。}の化合物から成る群から選ばれ、そして Bは式(I)部分との連結であり、 ここで、いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか又
    は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−
    NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群
    から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}又はそれらのいずれかの
    塩の部分を含む、請求項1又は4に記載の核酸結合化合物。
  11. 【請求項11】 M′がOであり、R16がHであり、そしてR14が−H及び
    −OHから成る群から選ばれる、請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 少なくとも1のそのヘテロ環式基が以下の一般式(I): 【化7】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の基であることを特徴とし、天然の核酸塩
    基と塩基対形成が可能な前記ヘテロ環式基を付着したバックボーンを含み、そし
    てここで少なくとも1のリポーター基を含む、核酸結合化合物。
  13. 【請求項13】 以下の式(VI): 【化8】 {式中、 AはO、S、CH2 及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ばれ
    、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保護
    基、NH−保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
    ド、−SH、−(C1 〜C6 )−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−
    固相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C8 )−アルキル、−(C2 〜C18)−アル
    ケニル、−(C2 〜C18)−アルキニル、−(C2 〜C18)−アルキル−カルボ
    ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
    ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C8 )−アルキル、
    保護基、及び以下の式(IV): 【化9】 {式中、 Tはオキソ、チオキソ、及びセレノキソから成る群から選ばれ、そして Uは−OH、−SH、−SeH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C1
    10)−アルキル、−(C6 〜C22)−アリール、−(C6 〜C14)−アリール
    −(C1 〜C10)−アルキル、−NR2324、及び−O−(C1 〜C10)−アル
    キル−O−(C1 〜C10)−アルキル−R25から成る群から選ばれ、又はここで
    NR2324がNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R23及びR24は−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C20)−アリール、
    −(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルキル−[NH(CH2cd −NR2627から成る群から独立して選ばれ
    、 R25は−H、−OH、−ハロゲン、−アミノ、−(C1 〜C18)−アルキルア
    ミノ、−COOH、−CONH2 、及び−COO(C1 〜C4 )−アルキルから
    成る群から選ばれ、 R26及びR27は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、及び−(C1 〜C4 )−
    アルコキシ−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から独立して選ばれ、 R29は−OR30及び−SR30から成る群から選ばれ、 R30は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
    −(C6 〜C22)−アリール、保護基、ホスフェート、ジホスフェート、及びリ
    ポーター基から成る群から選ばれる。}の化合物から成る群から独立して選ばれ
    、 ただしR15又はR16が式(IV)の基であり、そして M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)アルキ
    ル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−ア
    ルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
    ら独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 cは2〜6の整数であり、 dは0〜6の整数であり、そして Bは以下の式(I): 【化10】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置である。}
    の部分であり、 ここでいずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又
    は−ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−
    アルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−
    NH−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群
    から選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数である。}の化合物であって、 ただし、 8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8 −β−D−リボフラノシル−
    5′−リン酸又は8−アザ−7−デアザ−7−H−アデニン−N8 −β−D−リ
    ボフラノシル−5′−二リン酸ではない上記化合物。
  14. 【請求項14】 以下の式(VII ): 【化11】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
    ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
    る群から独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
    アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
    ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
    、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
    ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれ、又はここ
    でNR3217はNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
    (C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、又は
    −ハロゲン、p−ニトロアリールオキシ及び−シアノから成る群から選ばれる基
    により1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から選ばれ
    、そして Bは以下の式(I): 【化12】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、そして Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置である。}
    の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の化合物であって ただし、 2−[2′−デオキシ−5′−O−(4,4′−ジメトキシトリチル)−β−
    D−erythro−ペントフラノシル]−4−(メチルアミノ)−1H−ピラ
    ゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−ジイソプロピルホスホ
    アミダイト]、4−(ベンゾイルアミノ)−2−[2′−デオキシ−5′−O−
    (ジメトキシトリチル)−β−D−erythro−ペントフラノシル]−2H
    −ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン3′−[メチルN,N−ジイソプロピル
    ホスホアミダイト]又はN−[2−[5−O−[ビス(4−メトキシフェニル)
    フェニルメチル]−2−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−3−メチル−7
    −オキソ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−メチル
    −プロパンアミド−3′−[(2−シアノエチル)N,N−ジイソプロピルホス
    ホアミダイト] ではない、上記化合物。
  15. 【請求項15】 以下の一般式(VIII): 【化13】 {式中、 PPPはトリフォスフェート基であり、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
    ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
    、及びNH2 から成る群から選ばれ、 R36は−H及び−OHの群から選ばれ、そして Bは以下の式(I): 【化14】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置である。}
    の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の化合物であって、 ただし、 8−アザ−グアノシン−N8 −β−D−2′,3′−ジデオキシ−グリセロペ
    ントフラノシルではない上記化合物。
  16. 【請求項16】 R14がHであり、Bが7−デアザ−8−アザ−アデニンで
    ある、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 以下の一般式(IX): 【化15】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
    ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、並びに−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、及び−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
    る群から独立して選ばれ、 R22は−H、及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
    アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
    ドNHR31、−SR31、O−リポーター基、及び−NH2 から成る群から選ばれ
    、 R31は保護基又はリポーター基であり、 R32及びR17は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
    ケニル、−(C6 〜C22)−アリールから成る群から独立して選ばれるか又はこ
    こでNR3217はNと共に5〜6員ヘテロ環式環であることができ、 R18は−(C2 〜C6 )−アルケニルオキシ、置換された又は置換されない−
    (C1 〜C6 )−アルキル、置換されない−(C1 〜C6 )−アルコキシ、ある
    いは−ハロゲン、p−ニトロアリールオキシ、及び−シアノから成る群から選ば
    れる基により1回以上置換された−(C1 〜C6 )−アルコキシから成る群から
    選ばれ、そして Bは以下の式(I): 【化16】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置である。}
    の基であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の化合物。
  18. 【請求項18】 以下の一般式(X): 【化17】 {式中、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22、−(C1 〜C10)−アル
    キル又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−及び−S−(C1 〜C10)−ア
    ルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群か
    ら独立して選ばれ、 R22は−H及び−(C1 〜C10)−アルキルの群から選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−
    アルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジ
    ドNHR31、−SR31、O−リポーター、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R31は保護基又はリポーター基であり、 Bは以下の式(I): 【化18】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置である。}
    の基であり 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の化合物。
  19. 【請求項19】 請求項1〜12のいずれか1項に記載の少なくとも1の核
    酸結合化合物と核酸の結合産物であって、上記核酸結合化合物と核酸が平行又は
    逆平行の塩基対形成により互いに結合されている上記結合産物。
  20. 【請求項20】 以下のステップ: − その核酸を含むことが推測されるサンプルを準備し、 − 上記核酸の一部又は全体と本質的に相補的な核酸結合化合物を準備し、 − 上記核酸結合化合物が上記核酸に結合するための条件下、上記サンプルを その核酸結合化合物と接触させ、 − 上記核酸の存在の指標としてその核酸と上記核酸結合化合物から形成され た結合産物を測定する、 を含む核酸の測定方法であって、上記核酸結合化合物が少なくとも1の以下の式
    (I): 【化19】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の他の核酸結合化合物への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含むことを特徴とする上
    記方法。
  21. 【請求項21】 前記核酸結合化合物中の式(I)のいずれかの基が4の天
    然塩基全てと塩基対形成が可能なユニバーサル塩基として上記化合物内に配置さ
    れる、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 N8−グリコシル化8−アザ−7−デアザアデニンが4の
    天然塩基全てと塩基対形成が可能な普遍塩基として前記化合物内に配置される、
    請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 以下のステップ: − プライマー、つまりその核酸の第1結合配列に本質的に相補的な第1プラ イマー及びこの核酸の相補鎖の結合配列に本質的に相補的な第2プライマ ー、並びに少なくとも2の異なるリポーター基により異なるサブユニット で標識されている、上記プライマーの結合配列の間の核酸又はその相補鎖 に相補的なプローブを準備し、 − 上記プライマーの伸長に好ましい条件下、そのサンプルをそのプライマー 及びプローブにさらし、そしてそのプローブの分解によりお互いから上記 リポーター基を分離し、そして − 少なくとも1の上記リポーター基を介してプローブの分解の程度を測定す る、 を含むサンプル中の核酸の存在、不存在又は量の測定方法であって、少なくとも
    1の上記プライマー又は/及びプローブが少なくとも1の以下の式(I): 【化20】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含む核酸であることを特
    徴とする上記方法。
  24. 【請求項24】 そのプライマーの伸長のための鋳型として核酸を用いた三
    リン酸サブユニットのプライマーとの反応を含む、請求項1〜12のいずれか1
    項に記載の化合物の酵素的合成方法であり、ここで上記三リン酸サブユニットが
    以下の式(I): 【化21】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含む、上記方法。
  25. 【請求項25】 前記三リン酸サブユニットが請求項15に記載の化合物で
    ある、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記三リン酸サブユニットがN8−グリコシル化8−アザ
    −7−デアザアデニン三リン酸である、請求項24に記載の方法。
  27. 【請求項27】 以下の式(I): 【化22】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記核酸結合化合物のこの基以外の部分への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}の基の少なくとも1を含む活性化サブユニ
    ットを用いた、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物の化学的合成方法
  28. 【請求項28】 少なくとも1のサブユニットが請求項13又は14に記載
    の化合物である、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 少なくとも1の、以下の式(I): 【化23】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の他の核酸結合化合物への付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含む核酸結合化合物のハ
    イブリダイゼーション反応への使用であって、ここで上記式(I)のヘテロ環式
    基をユニバーサル塩基として上記核酸結合化合物に導入した上記使用。
  30. 【請求項30】 N8−グリコシル化8−アザ−7−デアザアデニンを前記
    核酸結合化合物に含む、請求項29に記載の使用。
  31. 【請求項31】 少なくとも1の、以下の式(1): 【化24】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dは前記核酸結合化合物のこの基以外の部分へのこの基の付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換される。}のヘテロ環式基を含む核酸結合化合物の多
    重ハイブリダイゼーション反応への使用であり、ここで、上記式(I)のヘテロ
    環式基を上記核酸結合化合物内に導入し、その標的核酸にハイブリダイズしたさ
    らなる核酸結合化合物により形成されたさらなるハイブリダイゼーション複合体
    の安定性と比較して標的核酸にハイブリダイズした上記核酸結合化合物の複合体
    安定性を等しくした、上記核酸結合化合物。
  32. 【請求項32】 N8 −グリコシル化8−アザ−7−デアザアデニンを前記
    核酸結合化合物内に含む、請求項31に記載の使用。
  33. 【請求項33】 以下の一般式(VI): 【化25】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 M及びM′はオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−ア
    ルキル−又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10 )−アルキル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成
    る群から独立して選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の基か
    ら選ばれ、 R14は−H、−OR31、−(C1 〜C10)−アルコキシ、O−保護基、S−保
    護基、NH2 −保護基、−(C2 〜C10)−アルケニルオキシ、−(C2 〜C10 )−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド、−SH、−(C1 〜C10)−ア
    ルキルメルカプト、−NH2 、及びO−固相から成る群から選ばれ、 R15及びR16は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アル
    ケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボ
    ニル、−(C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキ
    ニル−カルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、
    保護基、及び固相から成る群から独立して選ばれ、 Bは以下の式(I): 【化26】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 上記いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又は
    −ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
    ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
    H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
    ら選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここでR14、R15又はR16のいずれか1が固相である。}の部分を含むバック
    ボーンを含む核酸結合化合物の合成のための前駆物質。
  34. 【請求項34】 そのバックボーンが以下の一般式(III ): 【化27】 {式中、 AはO、S、CH2 、及びN−(C1 〜C6 )−アルキルから成る群から選ば
    れ、 Mはオキシ、スルファンジイル、−NR22−、−(C1 〜C10)−アルキル−
    又は−O−(C1 〜C10)−アルキル−O−、及び−S−(C1 〜C10)−アル
    キル−O−、並びに−NR22−(C1 〜C6 )−アルキル−O−から成る群から
    選ばれ、 R22は−H、−(C1 〜C10)−アルキル、保護基、及びリポーター基の群か
    ら選ばれ、 R14は−H、−OH、−(C1 〜C10)−アルコキシ、−(C2 〜C10)−ア
    ルケニルオキシ、−(C2 〜C10)−アルキニルオキシ、−ハロゲン、−アジド
    、−SH、−(C1 〜C10)−アルキルメルカプト、O−リポーター基、O−固
    相、及び−NH2 から成る群から選ばれ、 R15は−H、−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、
    −(C2 〜C10)−アルキニル、−(C2 〜C10)−アルキル−カルボニル、−
    (C3 〜C19)−アルケニル−カルボニル、−(C3 〜C19)−アルキニル−カ
    ルボニル、−(C6 〜C14)−アリール−(C1 〜C10)−アルキル、固相から
    成る群から選ばれ、 Bは以下の式(I): 【化28】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、及びリポーター基から成る群から独立して選ばれ
    、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置である。}の部分と連結し、 上記いずれのアルキル、アルケニル、及びアルキニルも置換されないか、又は
    −ハロゲン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−ア
    ルコキシ、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−N
    H−CSNR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群か
    ら選ばれる1以上の部分により置換されることができ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 ここで、R14がO−固相であるか又はR15が固相である。}の部分を含む、核
    酸結合化合物の前駆物質又は中間物質。
  35. 【請求項35】 少なくとも1のそのヘテロ環式基が以下の一般式(I): 【化29】 {式中、 X1 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR1 の群から選ばれ、そし
    てX2 及びX3 のそれぞれがNである場合、X1 はCR1 であり、 X2 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR2 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX3 のそれぞれがNである場合、X2 はCR2 であり、 X3 はX4 、X5 、及びX6 から独立してN及びCR3 の群から選ばれ、そし
    てX1 及びX2 のそれぞれがNである場合、X3 はCR3 であり、 X4 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35、及びCR4 の群から選
    ばれ、 X5 がCであり、そしてX6 がNR35である場合、X4 はCR4 又はNであり、 X5 がCであり、そしてX6 がNである場合、X4 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX6 がCR34である場合、X4 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X4 はN又はCR4 であり、 X5 はX1 、X2 、X3 、X4 、及びX6 から独立してN及びCの群から選ば
    れ、 X6 はX1 、X2 、及びX3 から独立してN、NR35及びCR34の群から選ば
    れ、 X5 がCであり、そしてX4 がNR35である場合、X6 はCR34又はNであり、 X5 がCであり、そしてX4 がNである場合、X6 はNR35であり、 X5 がCであり、そしてX4 がCR4 である場合、X6 はNR35であり、そして
    5 がNである場合、X6 はN又はCR34であり、 R1 、R2 、R3 、R4 、及びR34は−H、−ハロゲン、−OR13、−SR19 、−(C1 〜C10)−アルキル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10 )−アルキニル、−NO2 、−NR56 、−シアノ、及び−C(=O)R11 から成る群から独立して選ばれ、 R11は−OH、−(C1 〜C6 )−アルコキシ、−(C6 〜C22)−アリール
    オキシ、及びNHR12から成る群から選ばれ、 R5 、R6 、R12、R13、R19、及びR35は−H、−(C1 〜C10)−アルキ
    ル、−(C2 〜C10)−アルケニル、−(C2 〜C10)−アルキニル、−(C6
    〜C22)−アリール、保護基、固相、及びリポーター基から成る群から独立して
    選ばれ、 r及びsは互いに独立して1〜18の整数であり、 Dはこの基の前記バックボーンへの付着位置であり、 上記アルキル、アルケニル、及びアルキニルは置換されないか、又は−ハロゲ
    ン、−SH、−S−(C1 〜C6 )−アルキル、−(C1 〜C6 )−アルコキシ
    、−OH、−NR56 、−COR11、−NH−CONR56 、−NH−CS
    NR56 、及び−[O−(CH2rs −NR56 から成る群から選ばれ
    る1以上の部分により置換され、 ここで、上記バックボーンが固相に結合されているか又はR5 、R6 、R12
    13、R19、及びR35の少なくとも1が固相である。}の基であることを特徴と
    する付着したヘテロ環式基を有するバックボーンを含む前駆物質又は中間化合物
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