JP2003528247A - 弁制御機構 - Google Patents

弁制御機構

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JP2003528247A
JP2003528247A JP2001569128A JP2001569128A JP2003528247A JP 2003528247 A JP2003528247 A JP 2003528247A JP 2001569128 A JP2001569128 A JP 2001569128A JP 2001569128 A JP2001569128 A JP 2001569128A JP 2003528247 A JP2003528247 A JP 2003528247A
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cam
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JP2001569128A
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クリストファー・ポーレット・メルモス・ウォルターズ
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ウォルターズ,クリストファー ポーレット メルモス
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0036Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction
    • F01L13/0042Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction with cams being profiled in axial and radial direction

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Abstract

(57)【要約】 複数のカムを担持するカムシャフトおよびバルブ制御機構を含み、前記カムシャフトがシリンダーヘッドまたはカム担持体に取り付けられており、前記バルブ制御機構が(a)前記カムシャフトの軸線方向の移動の程度を制限する第1手段、および(b)前記カムシャフトの回転位相を変える第2手段を有している内燃機関において、前記第1及び第2手段が、シリンダー内に収容され且つ独立して液圧により制御される同心な関係にあるピストンの対を備え、これにより、前記同心な関係にあるピストンは互いに独立して移動することができる内燃機関が開示されている。この配置構成は、前記カムシャフトが三次元形状のカムのローブを担持する際に、弁のリフト、作用時間およびタイミングを変更可能にする(即ち、弁のリフトは、端面から視るとカム・アングルと共に接線方向に変動し、側面で見ると各カム・アングルにおいて前記カムシャフトに沿って直線的に変動する。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用弁制御機構、そのような機構を含むエンジン、および内
燃機関の弁の作動方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本願出願人の英国特許第2190140B号明細書に記載、かつ請求された弁
制御機構は、複数のカムを担持するカムシャフトを有しており、該カムシャフト
はカム担持体に取り付けられ且つ軸線方向の移動の程度を制限すべく配置され、
かつ該カムシャフトと協働してそのような移動を起こす手段を有しており、カム
面の各々は前記カムシャフトの軸線を含む断面内に、該軸線に平行でない外形を
有し、これにより、使用に際して、弁の動作は許容された軸線方向の移動範囲内
では前記カムシャフトの軸線方向の位置の関数であり、前記機構はまた各カムに
対するカム従動子を有し、該カム従動子は摺動路内で往復運動して一方の端部で
シム(shim)のみを介して弁のステムの端部に作用する一体物の本体を有すると共
に、反対側の端部に円筒状シリンダーの一部分の形態をした部材を受け入れる、
部分的に円形横断面のトラフを有し、その湾曲面は前記トラフの内側面に面し、
その結果、前記部材は前記本体に関して向きを変えることができる一方で、該部
材の平坦な側の面は前記カム面に面する。本発明はこの先の弁制御機構からの進
展を提供する。
【0003】 また、本願出願人の英国特許出願第9925628.1号(1999年10月
29日に出願され、2000年3月22日に英国特許第2341659A号公報
として発行された)、および本願出願人の1999年10月15日に出願された
国際特許出願PCT/GB99/03412号は英国特許第2341659A号公報に開
示された形式の弁制御装置における幾つかの改良を記載、かつ請求している。例
えば、英国特許出願及び国際特許出願の一実施形態は弁制御機構に関するもので
あり、該弁制御機構は、複数のカムを担持するカムシャフトを有し、該カムシャ
フトは、シリンダーヘッドまたはカム担持体に取り付けられているか取り付けら
れるようになされ、該弁制御機構は前記カムシャフトの回転を相対的に増減させ
る手段をさらに含み、該増減手段がシリンダー内に収容され且つ軸線方向に移動
可能なピストンを有し、該ピストンの軸線方向の位置は液圧制御下にあり、また
該制御弁機構は前記ピストンと前記カムシャフトとの間の機械式継手を有し、該
機械式継手は、前記ピストンの軸線方向の移動を前記カムシャフトの相対的な回
転運動に変える働きをする。
【0004】 これらの先の特許出願に開示されているように、ピストン及びシリンダーは、
カムシャフトの前端において該カムシャフト内に収容し得る。一実施形態によれ
ば、シリンダーの前端は、カムシャフトに向かって延在する環状フランジを有す
る前部プレートによって、かつ後端は、内部に機械式継手を収容したハウジング
の前面によって構成される。
【0005】 ピストンとカムシャフトとの間の機械式継手が、該ピストンと、該カムシャフ
トの前端との間に作用するスプライン機構とを有することは有利である。そのよ
うなスプライン機構は、ハウジング内に取り付けることができ、上述したように
、ハウジングの前端面はシリンダーの背後壁を形成する。
【0006】 前記軸線方向の変位が一方向の場合には前記ピストンの軸線方向の変位が前記
カムシャフトに対応する範囲の回転を増し、かつ前記軸線方向の動きが反対方向
の場合には制限された範囲の回転を減じるような形状構成を述べてきたことが理
解される。
【0007】 前記正面プレートの直後にある前記シリンダーの内側に液圧流体を運ぶために
第1のチャンネルを設け、かつ前記機械式継手のハウジングの正面にある前記シ
リンダーに液圧流体を運ぶために第2のチャンネルを設けることが好ましい。
【0008】 この先の発明の幾つかの既存の好ましい実施態様において、ピストンはそれ自
体の軸線方向の変位が前記カムシャフトの軸線方向の変位に付加的に帰するよう
に配置されている。
【0009】 これらの先の特許出願はまた弁制御機構を開示しており、該制御機構では、各
カムは該各カムと協働するカム従動子を有しており、該カム従動子は摺動路内で
往復運動し且つ一方の端部で弁のステムの端部に作用する本体を含み、該カム従
動子はその反対側の端部に湾曲した横断面形状のトラフを有し、該トラフはその
一側に該トラフの表面に応じて湾曲した表面の一部分の形態をした部材を受け入
れ、その他側に平坦な表面を有し、これにより前記一部分の湾曲した表面は前記
部材を前記本体に関して回転可能にする一方で、該部材の平坦な表面は前記カム
面と協働する。
【0010】 本明細書に開示したように、前記各カム従動子とその各々の弁のステムとの間
の動作領域が、前記カムシャフトの軸線と前記弁のステムの軸線を含む平面内に
ある前記カム従動子を通る(前記カムシャフトの軸線に平行な方向に測定した)
断面の中間点から離れて位置するように、前記カム従動子を前記弁のステムに対
して配置するのが好ましい。本明細書に開示した特に好ましい実施形態では、前
記弁のステムの端部が前記カム従動子本体内で部分的に凹んでいる。
【0011】 これらの先の特許出願は、前記ピストンの液圧がマイクロプロセッサーの制御
を受けることが好ましいことを開示している。
【0012】 英国特許出願第9925628.1号及び国際特許出願PCT/GB99/0341
2号に開示された他の実施形態は以下のような形態の弁制御機構であり、該弁制
御機構は、複数のカムを担持するカムシャフトを有し、該カムシャフトはシリン
ダーヘッドまたはカム担持体に取り付けられ且つ軸線方向の移動の程度を制限す
べく配置され、さらに該カムシャフトと協働してそのような運動を起こす手段を
有しており、カム面の各々は前記カムシャフトの軸線を含む平面で切断した断面
で視た外形を有し、これにより、使用に際して、弁の動作は許容された軸線方向
の移動範囲内での前記カムシャフトの軸線方向位置の関数となっており、また該
弁制御機構は各カムに対するカム従動子を有し、該カム従動子は摺動路内で往復
運動し且つ一方の端部で弁のステムの端部に作用する本体を有し、該カム従動子
はその反対側の端部で円筒状シリンダーの一部分の形態をした部材を受け入れる
、部分的に円形横断面のトラフを有し、その湾曲面は前記トラフの内面に面し、
その結果、前記部材は前記本体に関して回転することができる一方で、前記部材
の平坦な側の面はカム面に面する。
【0013】 この実施形態では、弁制御機構はカムシャフトの回転を相対的に増減させる手
段をさらに含む。カムシャフトの軸線方向の移動を制御することが該カムシャフ
トの相対的な回転調整を制御するようにも作用するように弁制御機構を配置し得
る。これは弁動作を良好に制御し、しかも比較的容易に実施可能である。別の実
施形態においては、カムシャフトの軸線方向の移動の制御はカムシャフトの相対
的な回転調整とは独立して作用する。これにより、弁動作に影響を及ぼす自由度
がより大きくなるが、内燃機関内あるいは該内燃機関と協働するより多くの制御
機能が必要となる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は軸線方向のカムシャフトの調整と回転に関するカムシャフトの調整と
を独立して制御可能な型式の弁制御機構に関する。これは弁のリフトを制御して
変動または調整することを可能にする。これは弁のリフト、作用時間(duration)
、およびタイミングを制御して変化させること、すなわち、調節することを可能
とする。このように、制御された機構は、“変動可能な弁のリフト/作用時間/
タイミング”に対する用語を略してVVLDT(variable valve lift/duration/timin
g)と呼称する。
【0015】 本発明の1つの態様によれば、複数のカムを担持するカムシャフトを含む内燃
機関が提供され、前記カムシャフトはシリンダーヘッドまたはカム担持体に取り
付けられ、該内燃機関はまた弁制御機構を有し、該弁制御機構は(a)前記カム
シャフトの軸線方向の移動の程度を制限する第1手段、および(b)前記カムシ
ャフトの回転位相を変える第2手段を有し、前記第1及び第2手段は、シリンダ
ー内に収容され且つ独立して制御される同心な関係にあるピストンの対を備え、
これにより同心な関係にあるピストンは互いに独立して運動することができる。
【0016】 外側のピストンが、増減機能(要するに、カムシャフトの回転位相調整)を制
御する働きをし、かつ内側のピストンがカムシャフトの軸線方向の調整を制御す
ることは有利である。これらのパラメータを独立して制御することにより、カム
に適切な外形が付与された場合に、弁のタイミングを、弁のリフトおよび作用時
間と独立して調整することができる。
【0017】 前記ピストンの位置が液圧で制御されることは有利である。高圧下にある油は
好ましい液圧媒体である。
【0018】 カムシャフトは内側の前記ピストンの作用下において駆動チェーンスプロケッ
トのスリーブ内の直線スプラインに沿って軸線方向に移動することが好ましい。
ピストンは両側に作用する高圧油によって作動し、これにより、弁のリフト及び
作用時間を変更することができる。内側ピストンと同心な関係にある外側ピスト
ンも両側に作用する高圧油によって作動し、該高圧油はカムシャフトの内側直径
上に取り付けられた直線スプラインおよびチェーンスプロケットの外側直径上に
取り付けられた螺旋スプラインを含むチェーンスプロケットのスリーブを移動さ
せ、カムシャフトに回転を与えてそのタイミングを変える。
【0019】 前記スプロケットのスリーブがその外側面に螺旋スプラインを有することは有
利である。前記外側ピストンの移動がチェーンスプロケットのスリーブをカムシ
ャフトに沿って軸線方向に移動させるような配置構成により、前記螺旋スプライ
ンによって前記カムシャフトに回転運動を与える。このように、カムシャフトの
回転位相は調節され、このようにして、使用に際して内燃機関の弁のタイミング
を変えることができる。
【0020】 本発明における主チェーン駆動装置は、新規な軸受担持体の一部である、直径
の大きな軸受ハウジングに取り付けられた2つのアンギュラコンタクト玉軸受(a
ngular contact ball bearing)に好ましくは取り付けられた新規なスプロケット
の構成を除けば先の特許出願に開示されているものと概ね同じである。これらの
軸受は半径方向、軸線方向および傾斜方向の荷重を受けることができる。
【0021】 前方の主駆動スプロケットの背後にある第2のチェーン駆動装置は、好ましく
は、再配置した螺旋ギアで代替することができる。該螺旋ギアはスプロケットの
一部であり、入力側の駆動スプロケットの背後にちょうど配設され、排出側では
スプロケット無しの類似のギアを介して、その装着は後ろ向きにオフセットされ
、このようにしてカムシャフトは逆回転する。
【0022】 両ピストンは、例えば、内側ピストンの場合には、2つの半径方向のスラスト
ローラにより、および外側ピストンの場合には2つのアンギュラコンタクト玉軸
受により回転を阻止することができる。
【0023】 カムのローブは、カムシャフトに対を成して取り付けることが好ましい。本発
明の内燃機関の好ましい実施形態では、カムの軸受は、上述した先の特許出願に
示す標準的な内燃機関内と同様に、それらのカムのローブの間に設ける代わりに
両側に設けられる。
【0024】 この弁制御装置は、自動車の既存の内燃機関装置に対応可能なように、既存の
シリンダーヘッド/カバーの長さおよび全幅内にコンパクトな形態で収納するこ
とが可能である。
【0025】 上述した新規なスプロケットの装架およびギアの配置構成は、駆動トレインを
設けることを可能にする。該駆動トレインは従来の弁制御機構のそれよりも、よ
り堅固である。さらに、この新規なスプロケット装架およびギアの配置構成はVV
LDT作動装置とは分離されており、かつ取り付けた軸受より下のスプロケット内
の内部空間は、この組み合わされた装置のコンパクトな設置を可能にするように
使用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明をより良く理解するために、かつ本発明がどのように行われるかを示す
ために、本発明を添付図面を参照して説明する。
【0027】 図面中の図1、図2および図3を参照すると、類似の部材には同一の参照数字
を記した。これらの図面の各々において、弁制御機構は、複数の外形付与された
カム5を担持するオーバーヘッド・カムシャフト4を有する。カム5の各々は矩
形のカム従動子本体6の上側面に形成した凹所19に着座するローラ半体(half
roller)16と協働する。ローラ半体16は円筒の一部分の形態をしており、凹
所19内に着座しながらその長手方向軸線の周りに自由に回転する。弁のステム
1は、カム従動子本体6と協働し、保持器2(図1には保持器の上側のみしか示
していない)および圧縮ばね3によって所定位置に保持されている。
【0028】 カムの外形は三次元であり、即ち、弁のリフトは、端面で視ると、カム・アン
グルと共に接線方向に変わり、かつ端面における各カム・アングルでカムシャフ
トに沿って直線的に変わる。所望により、各カムの外形は、(カムシャフトの軸
線の方向に)カムの反対両端部で半径方向に最大に拡がる点を結ぶ線がカムシャ
フトの軸線に対して平行でないようにし得る。
【0029】 図1(従来の特許出願による構成)において、カムシャフト4の前端部は、間
にスプライン8を介してシリンダー9内に位置するピストン7に連結されている
。シリンダー9のチャンバーは前面プレート10と該前面プレート10と一体の
環状フランジ11によって画成される。チャンバーの背面12はスプライン8を
含むハウジング13の一部である。ハウジング13の内側面14には(図示しな
い)ねじ山が設けてある。このねじ山はスプライン8と協働し、その結果、ハウ
ジング13に対するスプラインの軸線方向の移動が該スプラインを回転させる。
【0030】 ハウジング13は、スプライン8に対する担持体として作用し、支持面40の
作用によって、シリンダーヘッドすなわち担持体41内のカムシャフト4の前端
部に対する外側軸受を構成する。カムシャフト4の前端部に対する内側軸受は、
スプラインの外側直径およびスプラインの内側トラック直径によって構成される
。これらの2つの(外側および内側)軸受は、部材13および11を介してカム
シャフトプーリ軸受39上に支持されている。カムシャフトプーリ軸受39は半
径方向および軸線方向の荷重を受けて、部分41及び44と共にシリンダーヘッ
ド構造体の一部を形成する環状リング43上にカムシャフトプーリを装架する従
来の手段よりも堅固なものを形成する。
【0031】 図1の配置構成において、ピストン7およびスプライン8の軸線方向の移動は
入口15及び17を介してチャンバー9に圧力下の油を供給することによって生
じ、油は比例作動するようにプログラム可能な弁、例えば、“ムーグ(Moog)弁”
(図示せず)によってこれらの入口に供給される。入口15及び17における液
圧を制御することによって、ピストン7はチャンバー9内で軸線方向に移動され
、これにより、スプライン8およびカムシャフト4は対応する量だけ軸線方向に
移動する。この移動は、今度は、スプライン8の付加的な回転運動を生じさせ、
これにより、予め定めた限度内でカムシャフトの回転は増減する(例えば、シリ
ンダー18に形成した螺旋チャンネル20〜27の数と配置によって規定するよ
うに)。
【0032】 カムシャフト4の軸線方向の移動の効果は図1から認識できる。左への動きは
弁のステム1を、そのサイクル中の同じ点においてその以前の位置に対して上昇
させ、このようにして弁に大きなリフトを与え、所望に応じて、カムシャフトの
作用時間に変化を与える。スプライン8、18によって与えられた回転を増すこ
とは弁のタイミングを付加的に前進させる。右への動きはこれらの効果と逆行す
るものである。
【0033】 本発明におけるVVLDT装置は、図1のそれと2つの機能が異なる。すなわ
ち、カムシャフトを増減させる効果を与えるためのカムシャフトの軸線方向の移
動およびその相対回転はリンク結合したものよりむしろ互いに独立したものとな
る。
【0034】 図2〜図5を参照すれば、制御機構は、ハウジング100内に配置された同心
な関係にある一対のピストン101及び102を有する。図2はシリンダーヘッ
ド、カム担持体およびカムシャフト4の側面図を示し、該カムシャフト4は両側
に高圧下の油が作用する内側ピストン102を介して駆動チェーンスプロケット
のスリーブ内の直線スプラインに沿って軸線方向に移動し、弁のリフトと作用時
間に変化を与える。内側ピストンと同心な関係にある外側ピストン102にはま
た高圧下の油が両側に作用して、該外側ピストンは、カムシャフトの内側直径上
に取り付けられた直線スプライン106と、チェーンスプロケット108の外側
直径上に取り付けられた螺旋スプライン107とを含むチェーンスプロケットの
スリーブ105を移動させ、カムシャフトを回転させ、およびそのタイミングを
変える。この図は両ピストンが十分に前進したことを示す。
【0035】 図3は、図2と同じ図であるが、両ピストン101及び102は完全に後退し
ている。
【0036】 主チェーン駆動装置は、図2及び図3の両方における分割線より上に示した新
規な軸受担持体の一部である、直径の大きな軸受ハウジング110に装架した2
つのアンギュラコンタクト玉軸受に取り付けた新規なスプロケット108の設計
を除けば標準的なものである。これらの軸受は、半径方向、軸線方向および傾斜
方向に荷重を受けることができる。
【0037】 前方の主駆動スプロケットの背後の第2チェーン駆動装置は、再配置した螺旋
ギアで代替され、これらの螺旋ギアはスプロケットの一部であり、入力側の駆動
スプロケットのちょうど背後に設置するものであり、排出側にスプロケットが無
い同様なギアを介して、その取付は後向きにオフセットされている。図5参照。
このように、カムシャフトは逆回転する。
【0038】 ピストン101及び102の両方は回転阻止されている。すなわち、これらの
回転阻止は、内側ピストン102の場合には2つの半径方向のスラストローラに
よって、および外側ピストンの場合には2つのアンギュラコンタクト玉軸受11
0によって達成される。
【0039】 さらに、 1. 再配置されたカムの軸受は、図1における機関のようなそれらの間の代わ
りにカムの丸い突出部の対のいずれの側にも設置される。 2. 図2〜図5の配置構成は、VVLDT装置を、既存のシリンダーヘッド/
カバーの長さおよび製造された車における既存の機関の設置に対する全幅内でコ
ンパクトな形態に梱包可能にする。 3. 図2〜図5の新規なスプロケット取付およびギアの配置構成は、駆動トレ
インが従来の弁制御機構のものより、より堅固になる。さらに、その荷重は、V
VLDT装置から分離されており、および取り付ける軸受より下のスプロケット
内の内側空間が使用されて、この組み合わされた装置のコンパクトな設置を可能
にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先の特許出願(特許文献2及び3)による内燃機関の部分で切断し
、明瞭化のために幾つかの部品を省略した断面図である。
【図2】 本発明による内燃機関の部分を弁のステムを含む平面で切断し、VV
LDT装置と同心な関係にあるピストンがそれらの許容された移動の一方の端部に
あることを示す断面図である。
【図3】 図2のそれに対応し、同心な関係にあるピストンがそれらの許容さ
れた移動の他の端部にある断面図である。
【図4】 内燃機関の前端(要するに、図1及び図2に示すように、右側から
視た)図である。
【図5】 図2及び図3の内燃機関を切断した水平断面図である。
【符号の説明】
1…弁のステム 4…カムシャフト 5…カム 6…カム従動子本体 7、101、102…ピストン 8…スプライン 9…シリンダー 10…前面プレート 11…環状フランジ 12…チャンバーの背面 13、100…ハウジング 14…ハウジングの内側面 15、17…入口 16…ローラ半体 18…チャンネル 19…凹所 20〜27…螺旋チャンネル 39…カムシャフトプーリ軸受 41…シリンダーヘッド(担持体) 106…直線スプライン 108…チェーンスプロケット 110…軸受ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クリストファー・ポーレット・メルモス・ ウォルターズ イギリス・ウエスト・サセックス・BN 16・1RS・リトルハンプトン・イース ト・プレストン・キングストン・レーン・ (番地なし)・イースト・キングストン・ ハウス Fターム(参考) 3G018 AA06 AB02 AB07 AB17 BA04 BA09 BA10 BA24 BA33 CA19 DA03 DA17 DA70 DA72 DA73 FA01 FA06 FA08 GA02 GA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカムを担持するカムシャフト、および弁制御機構を含む
    内燃機関であって、 前記カムシャフトがシリンダーヘッドまたはカム担持体に取り付けられており
    、かつ前記弁制御機構が、 (a)前記カムシャフトの軸線方向の移動の程度を制限する第1手段、および (b)前記カムシャフトの回転位相を変える第2手段を有している内燃機関に
    おいて、 前記第1及び第2手段がシリンダー内に収容され且つ互いに独立して制御され
    る同心な関係にあるピストンの対を備え、これにより前記同心な関係にあるピス
    トンが相互に独立して移動し得るようになっている内燃機関。
  2. 【請求項2】 外側にある前記ピストンが前記カムシャフトの回転位相を制御
    すべく作用し、また内側にある前記ピストンが前記カムシャフトの軸線方向の調
    整を制御するようになっている、請求項1に記載された内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記カムシャフトが、内側にある前記ピストンの作用下で駆動
    チェーンスプロケットのスリーブ内の直線スプラインに沿って軸線方向に沿って
    移動するようになっている、請求項1または請求項2に記載された内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記駆動チェーンスプロケットのスリーブが、その外側面に螺
    旋状のスプラインを有し、外側にある前記ピストンが前記駆動チェーンスプロケ
    ットスリーブを前記カムシャフトに沿って軸線方向に移動させ、これにより前記
    螺旋状のスプラインを介して前記カムシャフトに回転運動を与えるようになって
    いる、請求項3に記載された内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記ピストンの位置が液圧で制御されるようになっている、請
    求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された内燃機関。
  6. 【請求項6】 高圧下にある油が液圧媒体として使用されるようになっている
    、請求項5に記載された内燃機関。
  7. 【請求項7】 前記カムのローブが前記カムシャフトに対を成して取り付けら
    れている、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された機関。
  8. 【請求項8】 前記カムの軸受が、前記カムのローブの対のいずれの側にも位
    置づけられている、請求項7に記載された内燃機関。
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