JP2003528155A - Cd20に対する抗体とインターロイキン−2との組み合わせを用いる非ホジキンリンパ腫の治療方法 - Google Patents

Cd20に対する抗体とインターロイキン−2との組み合わせを用いる非ホジキンリンパ腫の治療方法

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Abstract

(57)【要約】 インターロイキン−2(IL−2)またはその改変体および少なくとも1つの抗CD20抗体とそのフラグメントとの組み合わせを用いて、リンパ腫を有する哺乳動物を処置するための方法を提供する。これらの抗腫瘍因子は、用量レジメンに従い、一方がIL−2(またはその改変体)を含み、他方が少なくとも1つの抗CD20抗体(またはそのフラグメント)を含む2つの別々の薬学的組成物として投与される。これらの2つの因子を一緒に投与することは、どちらかの因子単独の効果を増強し、どちらかの因子単独を用いて観察される応答に関して改善されたポジティブな治療応答を生じる。これらの因子の抗腫瘍効果は、低用量のIL−2を用いて達成され得、それによって、長期のIL−2投与の毒性および腫瘍の逃避の可能性を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、非ホジキンリンパ腫の治療方法に関し、より詳細には、インターロ
イキン−2およびCD20 B細胞表面抗原を標的化するモノクローナル抗体を
用いた併用治療に関する。
【0002】 (発明の背景) 非ホジキンリンパ腫は、優勢に細胞起源である悪性疾患の多様な群である。W
orking Formulation分類スキームにおいて、これらのリンパ
種は、それらのナチュラルヒストリー(natural history)の観
点から、低級、中級および高級のカテゴリーに分類される(「The Non−
Hodgkin’s Lymphoma Pathologic Classi
fication Project」Cancer 49(1982):211
2〜2135を参照のこと)。低級リンパ種または都合よいリンパ種は、無痛性
であり、5〜10年の生存メジアン(中央値)を有する(Horningおよび
Rosengerg(1984)N.Engl.J.Med.311:1471
〜1475)。化学治療は、大部分の無痛性リンパ種における寛解を誘導し得る
が、治癒は稀であり、大部分の患者は、結局再発し、さらなる治療を必要とする
。中級リンパ種および高級リンパ種は、さらに攻撃的な腫瘍であるが、それらは
化学治療を用いた治癒のより高い可能性を有する。しかし、これらの患者の有意
な数は、依然として再発し、そしてさらなる治療を必要とする。
【0003】 インターロイキン−2(IL−2)は、ナチュラルキラー(NK)細胞および
T細胞の増殖および機能の強力な刺激物質である(Morganら、(1976
)Science 193:1007〜1011)。この天然に存在するリンホ
カインは、単独でかまたはロイコトリエン活性化キラー(LAK)細胞もしくは
腫瘍湿潤リンパ球に結合される場合のいずれかで、種々の悪性種に対して抗腫瘍
活性を有することが示されている(例えば、Rosenbergら、(1987
)N.Engl.J.Med.316:889〜897;Rosenberg(
1988)Ann.Surg.208:121〜135;Topalianら、
(1988)J.Clin.Oncol.6:839〜853;Rosenbe
rgら、(1988)N.Engl.J.Med.319:1676〜1680
;およびWeberら、(1992)J.Clin.Oncol.10:33〜
40を参照のこと)。IL−2の抗腫瘍活性は、転移性黒色腫および腎臓細胞癌
を有する患者において最もよく記載されているが、他の疾患(特に、リンパ腫)
もまた、IL−2での処置に応答すると考えられる。しかし、腫瘍増殖に関して
、陽性の治療結果を達成するために使用されるIL−2の高い用量は、重度な毒
性効果(毛細血管漏出、高血圧および神経学的変化を含む)を頻繁に引き起こす
(例えば、Dugganら、(1992)J.Immunotherapy 1
2:115〜122);Gisselbrechtら、(1994)Blood
83:2081〜2085;ならびにSznolおよびParkinson
1994)Blood 83:2020〜2022を参照のこと)。
【0004】 癌研究は、治療剤としてのモノクローナル抗体の使用における興味の増大を示
している。診断抗体と同様の様式で惹起されるが、治療抗体は、特に標的腫瘍細
胞に向けられる。治療的モノクローナル抗体の使用は、タンパク質の抗原性に関
連する組織に起因して、過去主に阻害されてきた。モノクローナル抗体は、マウ
ス産物であり、それによって、ヒトに注射した場合、抗マウス応答を生じる。こ
れはいわゆるHAMA(ヒト抗マウス抗体)応答と呼ばれ、繰返し投薬がほとん
ど常に防止される場合、モノクローナル抗体の使用の際に大きな制限を与える。
さらに、血清病のような重篤な合併症が、これらの因子の使用と共に報告されて
いる。キメラ抗体またはヒト化抗体の出現で、モノクローナルの治療的利点が認
められた。組換えDNA技術を使用して、抗体の可変性領域または抗原認識部位
をヒト抗体の骨格に結合することによってモノクローナル抗体を構築することが
可能である。この構築物は、宿主由来の外来性抗体のブロックまたは切断の頻度
を大きく減少させる。この発達は、複数用量の抗体が与えられるのを可能にし、
この治療を用いた再現性でかつ持続性の応答についての機会を提供する。
【0005】 モノクローナル抗体はますます、B細胞型のリンパ種の処置のための選択方法
となる。全てのB細胞は、正常な細胞表面マーカーを発現し、このマーカーとし
ては、CD20およびCD19が挙げられる。CD20は、33〜37kDのリ
ンタンパク質であり、このリンタンパク質は、B細胞分化において早期に発現さ
れ、そして通常は成熟プラズマ細胞において消失する。CD19は、細胞が抗原
に係合する場合、B細胞抗原レセプターと密接に関連し、そしてシグナルを送達
するように機能する。CD20およびCD19は、リンパ腫細胞上でかなり高い
レベルで発現される。約90%の低級リンパ腫は、CD20を発現するが、CD
19は、骨髄前駆体およびプラズマ細胞を除く全てのB細胞からほとんど遍在的
に発現される。従って、CD19は、そのほとんど普遍的な発現のために、好ま
しい標的である。不運にも、CD19に向けて指向されるモノクローナル抗体は
、CD20に指向されるモノクローナル抗体よりも有効ではないと考えられる(
Hooijbergら、(1995)Cancer Research 55:
840〜846)。さらに、正常なB細胞による高いレベルの発現によって、C
D19が標的分子について使用される場合に、深在性の免疫不全が得られること
が保証される。
【0006】 従って、CD20は、B細胞抗原に指向されるモノクローナル治療についての
主要な標的となる。インビボでの研究は、CD20に指向されるモノクローナル
抗体がアポトーシスによる細胞死を生じることを証明している(Shanら、(
1998)Blood 91:1644〜1652)。他の研究は、B細胞死が
抗体依存性細胞障害(ADCC)によって主に媒介されることを報告する。AD
CCは、その標的に結合したモノクローナル抗体のレセプターを運ぶ特定のエフ
ェクター細胞に依存する細胞機構である。これらは、一般に、NK細胞、好中球
および単球/マクロファージ系統を有する細胞上に存在するレセプターである。
NK細胞は、この表現型の関連する媒介物であると考えられ、そしてCD20に
対する抗体は、主にADCCによってそれらの細胞障害性を媒介する。
【0007】 抗CD20抗体の抗腫瘍活性の可能な免疫学的基礎に起因して、NK細胞機能
のプロモーターの組み合わせが試験される。IL−12、IL−15、THF−
α、THF−β、γ−IFNおよびIL−2のようなサイトカインを、ADCC
の増強作用について試験した。全てがADCCの増強作用の際に活性であると考
えられるが、各因子は、それ自体の特定の毒性に関連する。
【0008】 最も強制的なモデルは、Daudi細胞を用いて移植されたヌードマウスであ
る。Daudi細胞は、バーキットリンパ腫、CD20を発現するB細胞腫瘍を
有する患者由来の細胞株からの細胞である。このモデルにおいて、IL−2は、
予防法として、および腫瘍が樹立した後の両方の非結合体化抗CD20抗体と組
み合わせて試験された(Hooijbergら、(1995)Cancer R
esearch 55:2627〜2634)。Hooijbergの研究は、
IL−2が、非結合抗CD20抗体と組み合わせて、いくつかの動物において完
全に腫瘍を排除し得ることを示した。この組み合わせは、腫瘍の完全な退行をも
たらすのにかなり有効であった。他のサイトカインの組み合わせおよびサイトカ
イン単独での使用は、腫瘍を除去する際にあまり有効ではない。Hooijbe
rgらはまた、腫瘍増殖を予防する際の組み合わせを試験し、そしてIL−2お
よび抗CD20が腫瘍増殖を予防する際にかなり有効であることを見出した。
【0009】 従って、このモデルは、IL−2が、抗CD20との組み合せにおいて、腫瘍
の増殖予防において、B細胞腫瘍退化の強力なメディエーターであることを支持
する。しかし、このモデルの仮定は、注意深く考える必要がある。最初に、IL
−2および抗体の投与用量およびスケジュールである。IL−2は、毎週与えら
れ、皮下に200,000単位/マウスを投与した。ヒトの等価量は、6×10 IUであり得、これは、大量であり、基本的に扱いにくい用量であって、高用
量のボーラスより大きい用量で腎臓細胞癌または転移性黒色腫の処置において利
用される。
【0010】 Rituximab(IDEC−C2B8;IDEC Pharmaceut
icals Corp.、San Diego、California)は、キ
メラ抗CD20モノクローナル抗体であり、ヒトIgG1およびκ定常領域を含
み、マウス可変領域(マウス抗CD20モノクローナル抗体(IDEC−2B8
)(Reffら、(1994)Blood 83:435〜445)から単離し
たもの)を含む。Rituximabの抗リンパ腫効果は、部分的に補体抗体依
存性の細胞媒介性の細胞毒性、細胞増殖の阻害、およびアポトーシスの誘導に起
因する。初期の研究で、Rituximabは、迅速なCD20正常B細胞お
よびリンパ腫細胞の枯渇を誘導する(Reffら、(1994)Blood 8
3:435〜445)。第I相試験の500mg/mまでの単回用量および3
75mg/mの4週用量は、低悪性度または濾胞性リンパ腫患者において用量
を限定しない毒性を伴う臨床的な応答を示した(Maloneyら、(1994
)Blood 84:2457〜2466)。第II相試験において、375m
g/mの4週注入は、10.2ヶ月の進行に対する時間の中央値において、低
悪性度または濾胞性リンパ腫患者の34人中17人に応答を誘導した(Malo
neyら、(1994)Blood 90:2188〜2195)。副作用は、
最初のRituximab注入に関し、通常自然に緩和した。最近報告された大
規模の中心的な第II相試験において、低悪性度または濾胞性リンパ腫患者の1
66人の患者において拒絶応答は、151人の評価可能な患者の76人(50%
)について報告され、副作用は、以前に記載されるものと同一であった(McL
aughlinら、(1998)J.Clin.Oncol.16:2825〜
2833)。巨大B細胞リンパ種を有す患者においてのRituximabを用
いた以前の試験は、非常に限定され、12人未満の患者が初期の第I相および第
II相試験に含まれる。しかし、最近の研究は、Rituximabが拡大した
巨大B細胞リンパ種および外套(mantle)細胞リンパ種患者において顕著
な活性を有し、個のような患者において化学療法の組み合せが試験されるべきで
あることを示す(Coiffierら(1998)Blood 92:1927
〜1932)。
【0011】 しかし、全ての最近の抗新生物治療の実態は、腫瘍の回避を含み、ここでクロ
ーンの腫瘍細胞は、特定の治療に抵抗し得るメカニズムを開発する。最近の研究
において、抗CD20抗体でのB細胞リンパ腫の治療は、CD20抗原発現を減
じ得ることが示された(Davisら(1999)、Clin.Cancer
Res.5:611〜615)。Rituximabでの治療の二つの過程の後
に、患者は、もはやCD20を発現しない形質転換されたリンパ腫を発生した。
これは、この治療を受けた患者が、抗CD20治療過程を繰り返す前にCD20
発現に対して評価されるべきであることを示す。
【0012】 したがって、IL−2およびRituximabは、リンパ腫の部分的な処置
のための手段を提供し、新たな治療は、この癌の持続的な処置を提供するのに必
要とされる。
【0013】 (本発明の要旨) リンパ腫を有する哺乳動物に、インターロイキン−2(IL−2)またはこの
改変体および少なくとも1つの抗CD20抗体またはこのフラグメントを用いた
処置を提供する方法が提供される。IL−2(またはこの改変体)および少なく
とも1つの抗CD20抗体(またはこのフラグメント)の組み合せは、陽性の治
療的応答を促進する。この方法は、IL−2(またはこの改変体)および少なく
とも1つのCD20抗体(またはこのフラグメント)を用いた同時的な治療を含
む。これらの抗腫瘍剤は、2つの分離した薬学的組成物(1つは、IL−2(ま
たはこの改変体)を含み、他方は、少なくとも1つの抗CD20抗体(またはこ
のフラグメント)を含む)として、投与レジメンに従って、投与される。これら
の2つの薬剤の投与は、いずれかの薬剤単独の効果を増強し、陽性の治療的応答
を生じ、これは、いずれかの薬剤で単独で観察されるものについて改善される。
さらに、これらの薬剤の抗腫瘍効果は、低用量のIL−2を用いて果たし得、従
って、持続的なIL−2の投与の毒性および腫瘍回避の可能性は、減少する。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本発明は、リンパ腫、より特異的には、非ホジキンB細胞リンパ腫を有する哺
乳動物を処置する方法に関する。この方法は、インターロイキン−2(IL−2
)またはこの改変体および少なくとも1つの抗CD20抗体またはこれのフラグ
メントを用いた同時的な治療を含む。これらの2つの薬剤は、抗腫瘍活性を示し
、従って抗腫瘍剤として示される。「抗腫瘍活性」は、細胞増殖の速度を減少す
ることを示し、従って、存在する腫瘍の増殖速度を減少するかまたは治療中に生
じる腫瘍を減少し、そして/または存在する新生物(腫瘍)細胞、または新たに
生じる新生物細胞の崩壊、そして治療中の腫瘍の全体の大きさの減少を生じるこ
とを示す。IL−2(またはこの改変体)および少なくとも1つの抗CD20抗
体(またはこのフラグメント)の組み合せを用いた治療は、生理学的応答を生じ
、非ホジキンリンパ腫、より特異的には、哺乳動物の非ホジキンB細胞リンパ腫
の処置について有益である。
【0015】 「非ホジキンB細胞リンパ腫」は、異常な、制御不能なB細胞増殖に関する任
意の非ホジキンB細胞リンパ腫をベースとするリンパ腫を示す。本発明の目的の
ために、このようなリンパ腫は、Working Formulation分類
スキームに従って示され、これは、これらのB細胞リンパ種が低悪性度、中悪性
度、および高悪性度として分類されることを示している(「The Non−H
odgikin’s Lymphoma Pathologic Classi
fication Project」、Cancer 49(1982):21
12〜2135)。従って、低悪性度のB細胞リンパ種は、小リンパ球性リンパ
腫、濾胞性小分割細胞リンパ腫、ならびに濾胞性小分割細胞および大細胞混合リ
ンパ腫を含み;中悪性度リンパ腫は、濾胞性大細胞リンパ腫、びまん性核切れ込
み小細胞リンパ腫、びまん性核切れ込み小細胞ならびに大細胞混合リンパ腫、お
よびびまん性核切れ込み大細胞リンパ腫を含み;そして高悪性度リンパ腫は、大
細胞免疫芽球リンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、およびバーキットリンパ腫なら
びに非バーキットリンパ腫の小細胞非分割細胞リンパ種を含む。
【0016】 本発明の方法は、改定された欧州および米国リンパ腫分類(Revised
European and American Lymphoma Class
ification)(REAL)システムに従って分類されているB細胞リン
パ腫の治療処置において有用であることが認識されている。このようなB細胞リ
ンパ腫としては、前駆B細胞新生物として分類されるリンパ腫(例えば、Bリン
パ芽球白血病/リンパ腫);末梢B細胞新生物(B細胞慢性リンパ性白血病/小
リンパ球性リンパ腫、リンパ性プラズマ細胞様リンパ腫/免疫細胞腫、外套細胞
腫(MCL)、小胞中心リンパ腫(小胞性)(拡散小細胞、拡散混合小細胞およ
び大細胞、および拡散大細胞リンパ腫を含む)、周辺帯B細胞リンパ腫(結節外
型、結節型、および脾臓型を含む)、有毛細胞白血病、プラズマ細胞腫/黒色腫
、サブタイプ一次縦隔(胸腺)の拡散大細胞B細胞リンパ腫、バーキットリンパ
腫、およびバーキット様高級リンパ腫を含む);ならびに分類不能な低級または
高級B細胞リンパ腫が挙げられる。
【0017】 より詳細には、本発明の治療方法は、そのB細胞型がCD20表面抗原を発現
する任意の非ホジキンB細胞リンパ腫の処置に関する。「CD20表面抗原」は
、プラズマ細胞段階で喪失される初期のプレB細胞発生の間に発現される33〜
37kDaの完全な膜リンタンパク質である。この表面抗原(Bp35としても
知られる)は、細胞周期開始および分化に必要な活性化プロセスにおける工程を
調節し得る。CD20は、正常なB細胞上に発現されるが、この表面抗原は、通
常、新生物B細胞上に非常に高レベルで発現される。90%を超えるB細胞リン
パ腫および慢性リンパ性白血病、そしてプレB細胞急性リンパ芽球性白血病の約
50%が、この表面抗原を発現する。
【0018】 IL−2またはその改変体および抗CD20抗体またはそのフラグメントを用
いる同時治療は、CD20表面抗原を発現するその衰えない増殖細胞の任意の型
の癌の処置において有用であり得ると認識される。従って、例えば、癌が異常な
T細胞増殖と関連し、そして異常なT細胞集団が、CD20表面抗原を発現する
場合、本発明の方法に従う同時治療は、その癌の処置に関する陽性の治療応答を
提供する。CD20表面抗原を発現するヒトT細胞集団は、B細胞と比較して少
ない量であるが、同定されている(Hultinら(1993)Cytomet
ry 14:196−204を参照のこと)。
【0019】 本発明の方法は、既存の非ホジキンB細胞リンパ腫の処置に関するが、治療の
間に生じるさらなる腫瘍増殖を防止する際に有用であり得る。本発明の方法は、
低級B細胞リンパ腫を有する被験体、特にその被験体が以下の標準的な化学療法
後の再発を有する被験体の処置において有用であり得る。低級B細胞リンパ腫は
、中級および高級B細胞リンパ腫よりもより無痛性であり、そして再発/軽減経
過によって特徴付けられる。従って、これらのリンパ腫の処置は、再発エピソー
ドが数および重篤度において減少しているので、本発明の方法を使用して改善し
ている。
【0020】 本発明の方法は、任意の動物を用いて使用され得る。例示的な動物としては、
ネコ、イヌ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、そしてより好ましくはヒトが挙げられ
るがこれらに限定されない。
【0021】 本発明の方法に従って、以下のいずれかで定義されるように、IL−2(また
はその改変体)および少なくとも1つの抗CD20抗体(またはそのフラグメン
ト)は、非ホジキンB細胞リンパ腫に関する陽性治療応答を促進するために組み
合わせて使用される。「陽性治療応答」は、これらの薬剤の抗腫瘍活性に関連す
る疾患における改善および/または疾患に関連する症状における改善を意味する
。従って、例えば、疾患における改善は、完全な応答として特徴付けられ得る。
「完全な応答」は、任意の以前に異常であったX線撮影研究、骨髄、および脳脊
髄液(CSF)の正常化を有する臨床的に検出可能な疾患の非存在を意図する。
このような応答は、本発明の方法に従う処置後少なくとも1か月間持続しなけれ
ばならない。あるいは、疾患における改善は、部分的応答であるとして分類され
得る。「部分的応答」は、新しい外傷および少なくとも1か月の持続の非存在下
での全ての測定可能腫瘍負荷(少なくとも被験体に存在する腫瘍細胞の数)にお
ける少なくとも50%の減少を意図する。このような応答は、測定可能な腫瘍の
みに適用可能である。これらの陽性治療応答に加えて、これらの2つの抗腫瘍薬
剤の同時治療を受ける被験体は、この疾患に関連する症状における改善の有益な
効果を経験し得る。従って、被験体は、いわゆるB症状(すなわち、寝汗、熱、
体重減少、およびじんま疹)の減少を経験し得る。
【0022】 哺乳動物における非ホジキンリンパ腫に関する陽性治療応答の促進は、IL−
2(またはその改変体)および少なくとも1つの抗CD20抗体(またはそのフ
ラグメント)の両方を用いる同時治療を介して達成される。「同時治療」は、両
方の物質の組み合わせの治療効果が、治療を受ける哺乳動物において引き起こさ
れるように、哺乳動物へIL−2(またはその改変体)および少なくとも1つの
抗CD20抗体(またはそのフラグメント)の提供することを意味する。同時治
療は、特定の投薬レジメンに従う、IL−2(またはその改変体)を含む薬学的
組成物の少なくとも1つの治療有効用量および少なくとも1つの抗CD20抗体
(またはそのフラグメント)を含む薬学的組成物の少なくとも1つの治療有効用
量を投与することによって達成され得る。「治療有効用量または治療有効量」は
、治療有効用量または治療有効量の他の抗腫瘍薬剤と投与される場合、非ホジキ
ンリンパ腫の処置に関する陽性治療応答をもたらす抗腫瘍薬剤の量を意図する。
別々の薬学的組成物の投与は、両方の物質の組み合わせの治療効果が、治療を受
ける哺乳動物において引き起こされる限り、同時または異なる時間であり得る。
【0023】 治療的に活性な成分として、これらの抗腫瘍薬剤を含む別々の薬学的組成物は
、当該分野で公知の任意の受容可能な方法を使用して投与され得る。好ましくは
、IL−2またはその改変体を含む薬学的組成物は、任意の注射形態、より好ま
しくは、静脈内(IV)または皮下(SC)注射、最も好ましくはSC注射によ
って投与され、そして好ましくは、モノクローナル抗体を含む薬学的組成物は、
投与される抗CD20抗体に依存して、静脈内に、好ましくは、約1〜約10時
間、より好ましくは約2〜約8時間、なおより好ましくは約3〜約7時間、なお
より好ましくは約4〜約6時間、最も好ましくは約6時間にわたって投与される
【0024】 有効量のIL−2(またはその改変体)および少なくとも1つの抗CD20抗
体(またはそのフラグメント)の組み合わせを用いる同時治療は、非ホジキンB
細胞リンパ腫に関する陽性治療応答を促進する。組み合わせて陽性治療応答を促
進する、IL−2(またはその改変体)および少なくとも1つの抗CD20抗体
(またはそのフラグメント)のそれぞれの量は、お互いの関数である。従って、
同時治療の間に使用されるIL−2(またはその改変体)の量(または用量)は
、所定の用量のIL−2(またはその改変体)と組み合わせて使用される少なく
とも1つの抗CD20抗体(またはそのフラグメント)の量(または用量)の関
数である。同様に、同時治療の間に使用される少なくとも1つの抗CD20抗体
(またはそのフラグメント)の量は、所定の用量の少なくとも1つの抗CD20
抗体(またはそのフラグメント)と組み合わせて使用されるIL−2(またはそ
の改変体)の量の関数である。これらの抗腫瘍剤の両方を用いる同時治療は、こ
れらの薬剤の各々の抗腫瘍活性を増強し、それにより、IL−2(またはその改
変体)単独または少なくとも抗CD−20抗体(またはそのフラグメント)単独
の投与で観察される応答に関して改善した陽性治療応答を提供する。陽性治療応
答の改善は、天然で相加的であり得るか、または天然で相乗的であり得る。相乗
的である場合、IL−2(またはその改変体)および少なくとも1つの抗CD2
0抗体(またはそのフラグメント)を用いる同時治療は、別々のIL−2(また
はその改変体)および抗CD20抗体(またはそのフラグメント)成分を用いて
達成される陽性治療応答の合計よりも大きい陽性治療応答を生じる。
【0025】 これらの2つの抗腫瘍剤の組み合わせた投与は、これらの両方の薬剤の効果を
増強するので、IL−2単独の特定の用量を用いて達成される陽性治療応答と同
様の陽性治療応答は、低用量のこの薬剤を用いて達成され得る。従って、通常治
療的に有効でないIL−2単独の用量は、本発明の方法に従う少なくとも1つの
抗CD20抗体と組み合わせて投与される場合、治療的に有効であり得る。この
有意性は、2倍である。第1に、IL−2またはその改変体を用いるリンパ腫の
処置の潜在的な治療的利点は、延長したIL−2治療または高ボーラスIL−2
投与に通常関連する毒性応答を最小化するIL−2において実現され得る。この
ような毒性応答としては、慢性疲労、悪心、高血圧、熱、悪寒、体重増加、かゆ
みまたは発疹、呼吸困難、窒素血症、錯乱、血小板減少、心筋梗塞、胃腸毒性、
および脈管漏出症候群(例えば、Allisonら(1989)J.Clin.
Oncol.7(1):75−80;およびGisselberechtら(1
994)Blood 83(8)2081−2085を参照のこと)。第2に、
モノクローナル抗体による腫瘍細胞表面上の特定の分子の標的化は、抗体によっ
て認識されないかまたはその結合に影響されないクローンを選択し得、腫瘍回避
、および効果的な治療処置の喪失を生じる。このような腫瘍回避は、反復用量の
抗CD20抗体を用いて記載されている(Davisら(1999)Clin.
Cancer Res.5:611−615)。IL−2またはその改変体と組
み合わせて投与される抗CD20抗体またはそのフラグメントの改善した抗腫瘍
活性は、モノクローナル抗体の頻繁でない投与に変換し得、それにより、腫瘍回
避の可能性をより低くする。
【0026】 IL−2(またはその改変体)の量と組み合わせて投与される少なくとも1つ
の抗CD20抗体またはそのフラグメントの量および他の抗腫瘍剤の効力を増強
するために必要ないずれかの抗腫瘍剤の量は、過度な実験を用いず当業者によっ
て容易に決定され得る。所定の量の少なくとも1つの抗CD20抗体(またはそ
のフラグメント)と組み合わせて投与されるIL−2(またはその改変体)の投
与形態およびそれぞれの量に影響する因子としては、治療を受ける特定のリンパ
腫、疾患の重篤度、疾患の履歴、および治療を受ける個体の年齢、体重、健康、
および身体状態が挙げられるがこれらに限定されない。同様に、同時に投与され
るこれらの抗腫瘍剤の量は、投与形態、および患者が各々の抗腫瘍剤の単回用量
または複数用量を受けるかに依存する。一般に、治療を受ける哺乳動物の体重が
増加するにつれて、これらの薬剤のより高い投薬量が好ましい。
【0027】 従って、治療有効用量として投与されるIL−2(またはその改変体)の量は
、抗CD20抗体(またはそのフラグメント)と組み合わせて投与される少なく
とも1つの抗CD20の量の関数であり、そして逆もそうである。例えば、1つ
の実施形態において、少なくとも1つのCD20抗体(またはそのフラグメント
)を用いて同時に投与される治療的に有効な用量のIL−2(またはその改変体
)は、約1mIU/m〜約14mIU/m、好ましくは約2mIU/m
約12mIU/m、より好ましくは約3mIU/m〜約6mIU/m、最
も好ましくは約4.5mIU/mの範囲であり、一方、少なくとも1つの抗C
D20抗体の治療的に有効な用量は、約100mg/m〜約550mg/m 、好ましくは約125mg/m〜約500mg/m、より好ましくは約22
5mg/m〜約400mg/m、最も好ましくは約375mg/mの範囲
である。IL−2(またはその改変体)の量が、約3mIU/m〜約6mIU
/m/用量である場合、抗CD−20抗体またはそのフラグメントの総量(少
なくとも抗CD20抗体(またはそのフラグメント)を含む)は、約225mg
/m/用量〜約400mg/m/用量である。従って、例えば、IL−2ま
たはその改変体の量は、約3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、
または6.0mIU/m/用量であり得、そして抗CD20抗体の総量は、約
225、250、275、300、325、350、375、または400mg
/m/用量であり得る。IL−2またはその改変体の量が、4.5mIU/m /用量である場合、好ましくは抗CD20抗体の量は、約325、350、3
75、または400mg/m/用量、最も好ましくは約375mg/m/用
量である。
【0028】 1つの治療有効用量のIL−2もしくはその改変体および1つの治療有効用量
の少なくとも1つの抗CD20抗体もしくはそのフラグメントを用いた併用治療
は、非ホジキンB細胞リンパ腫の処置/管理に関して有益である。一般的に、投
与される最初の抗腫瘍剤は、抗CD20抗体もしくはそのフラグメントであるが
、IL−2もしくはその改変体が、続いて投与される。疾患の重篤度、患者の健
康、および患者の疾患の以前の病歴に依存して、複数用量のIL−2もしくはそ
の改変体および少なくとも1つの抗CD20抗体もしくはその改変体を用いた併
用治療が、好ましい。従って、例えば、1つの実施形態において、好ましい投与
レジメンとしては、1処置期間の1日目に治療有効用量の少なくとも1つの抗C
D20抗体もしくはそのフラグメントの最初の投与、続いて、抗CD20抗体の
最初の投与から7日以内(例えば、1、2、3、4、5、6、または7日以内、
好ましくは約2〜約4日以内、より好ましくは約3日以内)における治療有効用
量のIL−2もしくはその改変体の最初の投与、が挙げられる。別の実施形態に
おいて、好ましい投与レジメンとしては、処置期間の1日目、8日目、15日目
および22日目における治療有効用量の少なくとも1つの抗CD20抗体もしく
はそのフラグメントの最初の投与が挙げられ、これには、同じ処置期間の3日目
、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、もしくは10日目、好ま
しくは3日目、5日目、7日目、もしくは8日目、より好ましくは8日目に始ま
り、そして同じ処置期間の22日目まで、23日目まで、24日目まで、25日
目まで、26日目まで、27日目まで、28日目まで、29日目まで、30日目
まで、31日目まで、32日目まで、33日目まで、34日目まで、35日目ま
で、もしくは36日目まで、好ましくは23日目まで、より好ましくは25日目
まで、なおより好ましくは27日目まで、最も好ましくは29日目まで毎日続く
、治療有効用量のIL−2もしくはその改変体の毎日の投与を伴なう。なお別の
実施形態において、好ましい投与レジメンとしては、処置期間の1日目、8日目
、15日目、および22日目における治療有効用量の少なくとも1つの抗CD2
0抗体もしくはそのフラグメントの最初の投与が挙げられ、これには、同じ処置
期間の3日目、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、もしくは1
0日目、好ましくは3日目、5日目、7日目、もしくは8日目に始まり、最も好
ましくは8日目に始まる治療有効用量のIL−2もしくはその改変体の投与、引
き続くその後の、同じ処置期間のさらなる連続した2、3もしくは4週間の間(
より好ましくは2もしくは3週間、最も好ましくは、同じ処置期間のさらなる連
続した3週間の間)の、1週間当たり3回生じる治療有効用量のIL−2の投与
を伴なう。従って、例えば、治療有効用量の抗CD20抗体もしくはそのフラグ
メントは、処置期間の1日目、8日目、15日目、および22日目に投与され、
一方、治療有効用量のIL−2もしくはその改変体は、同じ処置期間の8日目、
10日目、12日目、15日目、17日目、19日目、22日目、24日目、2
6日目、29日目、31日目、33日目、および36日目に投与され、より好ま
しくは、同じ処置期間の8日目、10日目、12日目、15日目、17日目、1
9日目、22日目、24日目、26日目、および29日目に投与される。
【0029】 以前に言及した投与レジメンに従う治療を受ける被験体が部分的な応答、また
は延長した寛解期間後の再発を示す場合、引き続く一連の併用治療が、その疾患
の完全な寛解を達成するために必要とされ得る。従って、最初の処置期間(これ
は、単一投与レジメンまたは複数投与レジメンを含み得る)の休憩後、被験体は
、単一投与レジメンまたは複数投与レジメンのいずれかを含む1回以上のさらな
る処置期間を受け得る。処置期間の間のこのような休憩期間は、本明細書におい
て、中断期間と称する。中断期間の長さが、これら2つの抗腫瘍剤を用いた併用
治療の任意の先の処置期間によって達成される腫瘍応答の程度(すなわち、完全 対 部分)に依存することが、認識される。
【0030】 用語「IL−2」は、本明細書中で使用される場合、正常な末梢血リンパ球に
よって産生されるリンホカインをいい、これは、低濃度で体内に存在する。IL
−2は、Morganら(1976)Science 193:1007−10
08によって最初に記載され、そして本来は、刺激されたTリンパ球の増殖を誘
導するその能力に起因してT細胞増殖因子と呼ばれていた。これは、13,00
0〜17,000の範囲の報告された分子量を有するタンパク質であり(Gil
lisおよびWatson(1980)J.Exp.Med.159:1709
)、そして6〜8.5の範囲の等電点を有する。
【0031】 本発明の方法における使用のための本明細書中に記載される薬学的組成物中に
存在するIL−2は、ネイティブであっても、組み換え技術によって得られても
よく、そして任意の供給源(例えば、マウス、ラット、ウサギ、霊長類、ブタ、
およびヒトなどのような哺乳動物供給源を含む)由来であり得る。好ましくは、
このようなポリペプチドは、ヒト供給源に由来し、より好ましくは、細菌宿主由
来の組換えヒトタンパク質である。
【0032】 本発明の方法において有用な薬学的組成物は、生物学的に活性なIL−2の改
変体を含み得る。このような改変体は、ネイティブなポリペプチドの所望の生物
学的活性を保持するべきであり、その結果、この改変体ポリペプチドを含むこの
薬学的組成物は、被験体に投与された場合に、ネイティブなポリペプチドを含む
薬学的組成物と同じ治療効果を有する。すなわち、改変体ポリペプチドは、ネイ
ティブなポリペプチドについて観察されるのと類似の様式で、薬学的組成物にお
いて治療的に活性な成分として作用する。改変体ポリペプチドが所望の生物学的
活性を保持し、故に薬学的組成物中で治療的に有効な成分として作用するか否か
を決定するための方法は、当該分野で利用可能である。生物学的な活性は、ネイ
ティブなポリペプチドまたはタンパク質の活性を測定するために特別に設計され
たアッセイ(本発明において記載されるアッセイを含む)を用いて測定され得る
。さらに、生物学的に活性なネイティブポリペプチドに対して惹起された抗体は
、改変体ポリペプチドに結合するその能力に関して試験され得、ここで、有効な
結合は、ネイティブなポリペプチドと類似のコンフォメーションを有するポリペ
プチドの指標である。
【0033】 ネイティブなIL−2または天然に存在するIL−2の適切な生物学的に活性
な改変体は、これらのポリペプチドのフラグメント、アナログ、および誘導体で
あり得る。「フラグメント」によって、インタクトなポリペプチド配列および構
造の一部のみからなるポリペプチドが意図され、そしてネイティブなポリペプチ
ドのC末端欠失またはN末端欠失であり得る。「アナログ」によって、ネイティ
ブなポリペプチドまたはこのネイティブなポリペプチドのフラグメントのいずれ
かのアナログが意図され、ここで、これらのアナログは、1つ以上のアミノ酸置
換、挿入、または欠失を有するネイティブなポリペプチド配列および構造を含む
。「変異体」(例えば、本明細書中において記載される変異体)および1つ以上
のペプトイド(peptoid)(ペプチド模倣物)を有するペプチドがまた、
用語「アナログ」によって含まれる(国際公開番号WO91/04282を参照
のこと)。「誘導体」によって、ネイティブなポリペプチドの所望の生物学的活
性が保持される限り、目的のネイティブなポリペプチドもしくはこのネイティブ
ポリペプチドのフラグメント、またはこれらそれぞれのアナログの任意の適切な
改変(例えば、グリコシル化、リン酸化、ポリマー結合体化(例えば、ポリエチ
レングリコールを用いて)または外来部分の他の付加)が意図される。ポリペプ
チドフラグメント、アナログ、および誘導体を作製するための方法は、一般的に
当該分野で利用可能である。
【0034】 例えば、ポリペプチドのアミノ酸配列改変体は、目的のネイティブなポリペプ
チドをコードするクローン化されたDNA配列における変異によって調製され得
る。変異誘発およびヌクレオチド配列改変のための方法は、当該分野で周知であ
る。例えば、WalkerおよびGaastra,編(1983)Techni
ques in Molecular Biology(MacMillan
Publishing Company,New York);Kunkel(
1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:488−4
92;Kunkelら(1987)Methods Enzymol.154:
367−382;Sambrookら(1989)Molecular Clo
ning:A Laboratory Manual(Cold Spring
Harbor,New York);米国特許第4,873,192号;なら
びにこれらに引用される参考文献(これらは、本明細書中に参考として援用され
る)を参照のこと。目的のポリペプチドの生物学的活性に影響を与えない適切な
アミノ酸置換に関する手引きは、Dayhoffら(1978)Atlas o
f Protein Sequence and Structure(Nat
l.Biomed.Res.Found.,Washington,D.C.)
(これは、本明細書中に参考として援用される)中のモデルに見出され得る。保
存的置換(例えば、1つのアミノ酸と類似の特性を有する別のアミノ酸との交換
)が、好ましくあり得る。保存的置換の例としては、以下:
【0035】
【化1】 が挙げられるが、これらに限定されない。
【0036】 目的のIL−2ポリペプチドの改変体の構築において、改変体が所望の活性を
保持し続けるように改変が作製される。明らかに、改変体ポリペプチドをコード
するDNA中に作製されるいずれの変異も、リーディングフレームの範囲外に外
の配列を配置するべきではなく、好ましくは二次mRNA構造を生成し得る相補
的領域を作製しない。EP特許出願公開番号75,444号を参照のこと。
【0037】 IL−2の生物学的に活性な改変体は、一般的に、参照ポリペプチド分子のア
ミノ酸配列(これは、比較のための基礎としてはたらく)に対して、少なくとも
70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは約90〜95%もしくは
それより多く、そして最も好ましくは約98%以上のアミノ酸配列同一性を有す
る。従って、IL−2参照分子がヒトIL−2である場合、その生物学的に活性
な改変体は、ヒトIL−2についてのアミノ酸配列に対して、少なくとも70%
、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは約90〜95%もしくはそれよ
り多く、そして最も好ましくは約98%以上の配列同一性を有する。目的のネイ
ティブなポリペプチドの生物学的に活性な改変体は、わずか1〜15アミノ酸だ
けか、わずか1〜10(例えば、6〜10)だけ、わずか5だけ、わずか4、3
、2、またはさらに1アミノ酸残基だけ、そのネイティブなポリペプチドと異な
り得る。「配列同一性」によって、同じアミノ酸残基が、改変体ポリペプチド内
および参照としてはたらくポリペプチド分子内において見出されること(改変体
の特定された連続するアミノ酸配列セグメントが、この参照分子のアミノ酸配列
と整列され、かつ比較される場合)が意図される。改変体のアミノ酸配列の特定
された連続セグメントが参照分子のアミノ酸配列と整列され、そして比較される
場合にその参照としてはたらく、ポリペプチド分子内に見出されることが意図さ
れる。2つのアミノ酸配列間の配列同一性のパーセンテージは、同一のアミノ酸
残基が両配列において生じる位置の数を決定して一致した位置の数を得ること、
参照分子に対する比較を受けたセグメントにおける位置の総数でこの一致した位
置の数を除算し、そして結果に100を掛けて配列同一性のパーセンテージを得
ることによって、算出される。
【0038】 2つの配列の最適な整列の目的のために、改変体のアミノ酸配列の連続セグメ
ントは、参照分子のアミノ酸配列に関して、さらなるアミノ酸残基を有し得るか
、または欠失されたアミノ酸残基が欠失され得る。参照アミノ酸配列に対する比
較のために使用される連続セグメントは、少なくとも20個連続するアミノ酸残
基を含み得、そして30、40、50、100またはより多くの残基であり得る
。改変体のアミノ酸配列におけるギャップの含有と関連する増加した配列同一性
についての補正は、ギャップペナルティーを割当てることによって作製され得る
。配列整列の方法は、アミノ酸配列およびアミノ酸配列をコードするヌクレオチ
ド配列の両方に関して、当該分野で周知である。
【0039】 従って、任意の2つの配列間のパーセント同一性の決定は、数理的なアルゴリ
ズムを用いて達成され得る。配列比較のために利用される数理的なアルゴリズム
の1つの好ましい非限定の例は、MyersおよびMiller(1988)C
ABIOS 4:11−17のアルゴリズムである。このようなアルゴリズムは
、GCG配列整列ソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラム(
第2版)において利用される。PAM120重量残基表、12のギャップの長さ
のペナルティー、および4のギャップペナルティーが、アミノ酸配列を比較する
場合に、ALIGNプログラムを用いて使用され得る。2つの配列間を比較する
場合に使用するための数理的なアルゴリズムの別の好ましい非限定的な例は、K
arlinおよびAltschul(1990)Proc.Natl.Acad
.Sci.USA 87:2264(KarlinおよびAltschul(1
993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5873−5
877のように改変された)のアルゴリズムである。このようなアルゴリズムは
、Altschulら(1990)J.Mol.Biol.215:403のN
BLASTプログラムおよびXBLASTプログラムに組込まれる。BLAST
ヌクレオチド検索は、NBLASTプログラム、スコア=100、ワード長=1
2を用いて実行されて、目的のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に相
同なヌクレオチド配列を獲得し得る。BLASTタンパク質検索は、XBLAS
Tプログラム、スコア=50、ワード長=3を用いて実行されて、目的のポリペ
プチドに相同なアミノ酸配列を獲得し得る。比較目的のためのギャップの入った
整列を得るために、ギャップBLAST(Gapped BLAST)を、Al
tschulら(1997)Nucleic Acids Res.25:33
89に記載されるように利用し得る。あるいは、PSI−Blastを使用して
、分子間の遠位の関係を検出する反復検索を実行し得る。Altschulら(
1997)(前出)を参照のこと。BLASTプログラム、ギャップBLAST
プログラム、およびPSI−Blastプログラムを利用する場合、それぞれの
プログラムのデフォルトパラメーター(例えば、XBLASTおよびNBLAS
T)が、使用され得る。http://www.ncbi.nlm.nih.g
ovを参照のこと。ALIGNプログラム(Dayhoff(1978)Atl
as of Protein Sequence and Structure
5:補遺3(National Biomedical Research
Foundation,Washington,D.C.)およびWiscon
sin Sequence Analysis Package,Versio
n 8中のプログラム(Genetics Computer Group,M
adison,Wisconsinから入手可能)(例えば、GAPプログラム
)(これらのプログラムのデフォルトパラメーターが利用される)もまた、参照
のこと。
【0040】 アミノ酸配列同一性のパーセンテージを考慮すると、いくつかのアミノ酸残基
の位置は、保存的アミノ酸置換(これは、タンパク質機能の特性に影響を与えな
い)の結果として異なり得る。これらの例において、保存的置換されたアミノ酸
における類似性に起因して、配列同一性のパーセントは、上方へ調節され得る。
このような調節は、当該分野で周知である。例えば、MyersおよびMill
er(1988)Computer Applic.Biol.Sci.4:1
1−17を参照のこと。
【0041】 IL−2活性を有するポリペプチドの正確な化学構造は、多くの要因に依存す
る。この分子中にイオン化可能なアミノ基およびカルボキシル基が存在するので
、特定のポリペプチドは、酸性塩または塩基性塩として得られ得るか、あるいは
中性形態で得られ得る。適切な環境条件に置かれた場合に、その生物学的活性を
保持するこのような調製物の全ては、本明細書中で使用される場合、IL−2活
性を有するポリペプチドの定義に含まれる。さらに、このポリペプチドの一次ア
ミノ酸配列は、糖部分を用いる誘導体化(グリコシル化)によって、または他の
補助的な分子(例えば、脂質、ホスフェート、アセチル基など)によって増強さ
れ得る。これはまた、糖類との結合体化によっても増強され得る。このような増
強の特定の局面は、産生する宿主の翻訳後プロセシング系を介して達成される;
他のこのような改変は、インビトロで導入され得る。任意の事象において、この
ような改変は、このポリペプチドのIL−2活性が破壊されない限り、本明細書
中で使用されるIL−2ポリペプチドの定義に含まれる。このような改変は、種
々のアッセイにおいて、このポリペプチドの活性を増強するかまたは減少するか
のいずれかによって、この活性に量的または質的に影響し得ることが予想される
。さらに、この鎖内の個々のアミノ酸残基は、酸化、還元、または他の誘導体化
によって改変され得、そしてこのポリペプチドは切断されて、活性を保持するフ
ラグメントが得られ得る。活性を破壊しないこのような変化は、本明細書中で使
用される目的のIL−2ポリペプチドの定義から、このポリペプチド配列を除去
しない。
【0042】 この技術は、ポリペプチド改変体の調製および使用に関する実質的なガイダン
スを提供する。IL−2改変体の調製において、当業者は、ネイティブタンパク
質のヌクレオチドまたはアミノ酸配列に対するどの改変が、本発明の方法におい
て使用される薬学的組成物の薬学的に活性な成分としての使用に適切な改変体を
生じるかを、容易に決定し得る。
【0043】 本発明の方法において使用するためのIL−2またはその改変体は、任意の供
給源由来であり得るが、好ましくは、組換えIL−2である。「組換えIL−2
」によって、ネイティブな配列のIL−2に匹敵する生物学的活性を有し、そし
て、例えばTaniguchiら(1983)Nature 302:305−
310およびDevos(1983)Nucleic Acids Resea
rch 11:4307−4323において記載される組換えDNA技術によっ
て調製されるか、またはWangら(1984)Science 224:14
31−1433によって記載されるように変異的に変更されたIL−2である、
インターロイキン−2が意図される。一般に、IL−2をコードする遺伝子はク
ローニングされ、次いで、本明細書中に記載されるように、形質転換された生物
体、好ましくは微生物、そして最も好ましくはE.coliにおいて発現される
。この宿主生物体は、発現条件下で、IL−2を生成するための外来遺伝子を発
現する。合成組換えIL−2はまた、真核生物(例えば、酵母またはヒト細胞)
において作製され得る。細胞からIL−2を増殖、収集、崩壊、または抽出する
ためのプロセスは、例えば、米国特許第4,604,377号;同第4,738
,927号;同第4,656,132号;同第4,569,790号;同第4,
748,234号;同第4,530,787号;同第4,572,798号;同
第4,748,234号;および同第4,931,543号(その全体において
本明細書中で参考として援用される)に実質的に記載されている。
【0044】 改変体IL−2タンパク質の例については、欧州特許出願番号136,489
;1983年2月3日出願の欧州特許出願番号83101035.0(公開番号
91539で1983年10月19日公開);1982年12月22日出願の欧
州特許出願番号82307036.2(番号88195で1983年9月14日
公開)を参照のこと;組換えIL−2ムテインは、1983年10月13日出願
の欧州特許出願番号83306221.9(番号109748で1984年5月
30日公開)に記載されており、これはベルギー国特許第893,016号、共
有に係る米国特許第4,518,584号に対応する;このムテインは、米国特
許第4,752,585号およびWO99/60128に記載される;そしてI
L−2ムテイン(デス−アラニル−1(des−alanyl−1)、セリン−
125ヒトインターロイキン−2)は、本明細書中の実施例において使用され、
そして米国特許第4,931,543号に記載されており、そして他のIL−2
ムテインは、この米国特許に記載されている;これらの全ては、本明細書中で参
考として援用される。さらに、IL−2は、増大した溶解性および変化した薬物
動態学的(pharmokinetic)プロフィールを提供するために、ポリ
エチレングリコールを用いて改変され得る(米国特許第4,766,106号を
参照のこと。これは、本明細書中でその全体において参考として援用される)。
【0045】 治療活性成分としてIL−2を含む任意の薬学的組成物は、本発明の方法にお
いて使用され得る。このような薬学的組成物は、当該分野で公知であり、これら
としては、米国特許第4,745,180号;同第4,766,106号;同第
4,816,440号;同第4,894,226号;同第4,931,544号
;および同第5,078,997号(本明細書中に参考として援用される)に記
載される組成物が挙げられるが、これらに限定されない。従って、IL−2また
はその改変体を含む、当該分野で公知の液体組成物、凍結乾燥組成物、または噴
霧乾燥組成物は、本発明の方法に従って、後で被検体に投与するための水性溶液
もしくは非水性溶液、または懸濁液として調製され得る。これらの組成物の各々
は、治療的または予防的に活性な成分としてIL−2またはその改変体を含む。
「治療的または予防的に活性な成分」によって、この薬学的組成物が被検体に投
与される場合に、この被検体における疾患または状態の処置、予防または診断に
関する所望の治療応答または予防応答をもたらすために、この組成物に特異的に
組み込まれるIL−2またはその改変体が意図される。好ましくは、この薬学的
組成物は、調製および貯蔵の間のタンパク質の安定性および生物学的活性の損失
に関連する問題を最小化するために、適切な安定化剤、バルキング剤、またはそ
の両方を含み得る。
【0046】 本発明の好ましい実施形態において、本発明の方法において有用なIL−2含
有薬学的組成物は、安定化されたモノマーIL−2またはその改変体を含む組成
物、マルチマーIL−2またはその改変体を含む組成物、および安定化された凍
結乾燥IL−2または噴霧乾燥IL−2あるいはそれらの改変体を含む組成物で
ある。
【0047】 安定化されたモノマーIL−2またはその改変体を含む薬学的組成物は、20
00年10月3日に出願された、同時係属出願の表題「Stabilized
Liquid Polypeptide−Containing Pharma
ceutical Compositions」、および譲渡された米国特許出
願番号09/677,643において開示され、この開示は、本明細書中で参考
として援用される。「モノマー」IL−2によって、本明細書中に記載される薬
学的組成物において、実質的にそのモノマー形態で存在するが、凝集形態では存
在しないタンパク質分子が意図される。従って、IL−2の共有結合または疎水
性のオリゴマーまたは凝集体は、存在しない。手短に言うと、これらの液体組成
物において、IL−2またはその改変体は、貯蔵の間のIL−2またはその改変
体の凝集体の形成を減少するのに十分な量のアミノ酸塩基を用いて処方される。
このアミノ酸塩基は、アミノ酸またはアミノ酸の組み合わせであり、ここで、任
意の所定のアミノ酸は、その遊離塩基形態またはその塩の形態のいずれかで存在
する。好ましいアミノ酸は、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、およびグル
タミン酸からなる群から選択される。これらの組成物は、さらに、IL−2また
はその改変体の安定性についての許容範囲内にこの液体組成物のpHを維持する
ための緩衝剤を含み、ここで、この緩衝剤は、その塩形態を実質的に含まない酸
、その塩形態である酸、または酸およびその塩形態の混合物である。好ましくは
、この酸は、コハク酸、クエン酸、リン酸およびグルタミン酸からなる群から選
択される。このような組成物は、本明細書中で、安定化されたモノマーIL−2
薬学的組成物といわれる。
【0048】 これらの組成物中のアミノ酸塩基は、IL−2またはその改変体を、この液体
薬学的組成物の貯蔵の間の凝集体の形成に対して安定化するように働き、一方、
その塩形態を実質的に含まない酸、その塩形態である酸、または酸およびその塩
形態の混合物の緩衝剤としての使用は、ほぼ等張の浸透圧を有する液体組成物を
生じる。この液体薬学的組成物は、さらに、他の安定化剤(より詳細には、メチ
オニン、ポリソルベート80のような非イオン性界面活性剤、およびEDTA)
を組み込み、このポリペプチドの安定性をさらに増加し得る。このような液体薬
学的組成物は、その塩形態を実質的に含まない酸、その塩形態である酸、または
酸およびその塩形態の混合物と組み合わせてのアミノ酸塩基の添加と同様に、安
定化されるといわれ、これらの2つの成分の組み合わせの非存在下において処方
される液体薬学的組成物と比較して、増加した貯蔵安定性を有する組成物を生じ
る。
【0049】 安定化されたモノマーIL−2またはその改変体を含むこれらの液体薬学的組
成物は、水性液体形態で使用されるか、または後での使用のために凍結状態で貯
蔵されるか、あるいは本発明の方法に従って被検体に投与するために適切な液体
形態または他の形態へと後で再形成するための乾燥形態のいずれかであり得る。
「乾燥形態」によって、液体の薬学的組成物または処方物が、フリーズドライ(
すなわち、凍結乾燥;例えば、WilliamsおよびPolli(1984)
J.Parenteral Sci.Technol.38:48−59を参照
のこと)、噴霧乾燥(Masters(1991)、Spray−Drying
Handbook(5th ed;Longman Scientific
and Technical,Essez,U.K.),pp.491−676
;Broadheadら(1992)Drug Devel.Ind.Phar
m.18:1169−1206;およびMumenthalerら(1994)
Pharm.Res.11:12−20を参照のこと)、または風乾(Carp
enterおよびCrowe(1988)Cryobiology 25:45
9−470;およびRoser(1991)Biopharm.4:47−53
)のいずれかによって乾燥されることが意図される。
【0050】 マルチマーIL−2またはその改変体を含む薬学的組成物の例は、共有に係る
米国特許第4,604,377号に開示され、この開示は本明細書中に参考とし
て援用される。「マルチマー」によって、タンパク質分子が、この薬学的組成物
中に、10〜50分子の平均分子会合を有する微小凝集形態で存在することが意
図される。これらのマルチマーは、ゆるく結合した、物理的に会合したIL−2
分子として存在する。これらの組成物の凍結乾燥形態は、Proleukin(
Chiron Corporation)の商品名で市販されている。この参考
文献中に開示される凍結乾燥処方物は、選択的に酸化した、微生物により生成さ
れた組換えIL−2を含み、ここで、この組換えIL−2は、バルクを提供する
水溶性キャリア(例えば、マンニトール)、および組換えIL−2の水への溶解
性を保証するのに十分な量のドデシル硫酸ナトリウムと混合される。これらの組
成物は、非経口的投与のための水性注射物中での再形成のために適切であり、そ
して、ヒト患者において安定かつ十分に耐性である。再形成の際に、このIL−
2またはその改変体は、そのマルチマー状態を保持する。マルチマーIL−2ま
たはその改変体を含むこのような凍結乾燥組成物または液体組成物は、本発明の
方法に含まれる。このような組成物は、本明細書中において、マルチマーIL−
2薬学的組成物といわれる。
【0051】 本発明の方法はまた、IL−2またはその改変体を含む、安定化された凍結乾
燥薬学的組成物または噴霧乾燥薬学的組成物を使用し得、これらの組成物は、本
発明の方法に従って投与するために、液体形態または適切な他の形態へと再構築
され得る。このような薬学的組成物は、同時係属出願の表題「Methods
for Pulmonary Delivery of Interleuki
n−2」、2000年11月28日出願の米国特許出願番号09/724,81
0に開示され、これは本明細書中で参考として援用される。これらの組成物は、
さらに、少なくとも1つのバルキング剤、乾燥プロセスの間にこのタンパク質を
安定化するのに十分な量の少なくとも1つの薬剤、またはその両方を含み得る。
「安定化された」によって、IL−2タンパク質またはその改変体が、そのモノ
マーまたはマルチマー形態を保持し、そしてこの組成物の固体または乾燥粉末形
態を得るための凍結乾燥または噴霧乾燥後に、その質、純度および効力の、他の
重要な特性を保持することが意図される。これらの組成物において、バルキング
剤として使用するための好ましいキャリア材料としては、グリシン、マンニトー
ル、アラニン、バリン、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられ、最も好ま
しくは、グリシンである。このバルキング剤は、使用される薬剤に依存して、0
%〜約10%(w/v)の範囲でこの処方物中に存在する。安定化剤として使用
するための好ましいキャリア材料としては、任意の糖または糖アルコール、ある
いは任意のアミノ酸が挙げられる。好ましい糖としては、スクロース、トレハロ
ース、ラフィノース、スタキオース、ソルビトール、グルコース、ラクトース、
デキストロースまたはこれらの任意の組み合わせが挙げられ、好ましくはスクロ
ースである。この安定化剤が糖である場合、これは約0%〜約9.0%(w/v
)の範囲、好ましくは約0.5%〜約5.0%、より好ましくは約1.0%〜約
3.0%、最も好ましくは約1.0%で存在する。この安定化剤がアミノ酸であ
る場合、これは、約0%〜約1.0%(w/v)の範囲、好ましくは約0.3%
〜約0.7%、最も好ましくは約0.5%で存在する。これらの安定化された凍
結乾燥組成物または噴霧乾燥組成物は、必要に応じて、メチオニン、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)、またはその塩の1つ(例えば、EDTA二ナトリウ
ム)あるいは他のキレート剤を含み得、これらは、IL−2またはその改変体を
、メチオニン酸化に対して保護する。この様式におけるこれらの薬剤の使用は、
同時係属中の米国特許出願番号09/677,643(本明細書中で参考として
援用される)において記載される。この安定化された凍結乾燥組成物または噴霧
乾燥組成物は、緩衝剤を使用して処方され得、この緩衝剤は、液相の場合、例え
ば処方プロセスの間またはこの組成物の乾燥形態の再形成後に、この薬学的組成
物のpHを、許容範囲内、好ましくは約pH4.0と約pH8.5との間に維持
する。緩衝液は、これらが、乾燥プロセスと適合性であり、かつ処理の間および
貯蔵の際にこのタンパク質の質、純度、効力および安定性に影響を与えないよう
に選択される。
【0052】 以前に記載された安定化されたモノマーIL−2薬学的組成物、マルチマーI
L−2薬学的組成物および安定化された凍結乾燥IL−2薬学的組成物または噴
霧乾燥IL−2薬学的組成物は、本発明の方法において使用するための適切な組
成物を表す。しかし、IL−2またはその改変体を含む任意の薬学的組成物が、
治療活性成分として、本発明の方法に含まれる。
【0053】 本明細書において用いる場合、用語「抗CD20抗体」とは、CD20 B細
胞表面抗原を特異的に認識する任意の抗体を包含する。好ましくは、この抗体は
、実際には、モノクローナル抗体である。「モノクローナル抗体」は、実質的に
相同な抗体の集団(すなわち、抗体を含む個々の集団は、少量存在し得る、可能
性のある天然に存在する変異体を除いて同一である)から得られた抗体を意図す
る。モノクローナル抗体は、非常に特異的であり、単一の抗原部位(すなわち、
本発明におけるCD20 B細胞表面抗原)に対して指向されている。さらに、
代表的には、異なる決定基(エピトープ)に対する異なる抗体を含む従来の(ポ
リクローナルな)抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原の単
一の決定基に対して指向されている。修飾因子(modifier)「モノクロ
ーナル抗体」は、抗体の実質的に相同な集団から得られるような、抗体の特徴を
示すものであり、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするとは解釈され
てはならない。例えば、本発明によって用いられるべきモノクローナル抗体は、
最初にKohlerら(1975)Nature 256:495に記載された
ハイブリドーマ法によって作成され得るか、または組み換えDNA法によって作
成され得る(例えば、米国特許第4,816,567号を参照のこと)。「モノ
クローナル抗体」はまた、例えば、Clacksonら(1991)Natur
e 352:624〜628およびMarksら(1991)J.Mol.Bi
ol.222:581〜597に記載の技術を用いてファージ抗体ライブラリー
から単離され得る。
【0054】 マウス起源の抗CD20抗体は、本発明の方法における使用に適切である。こ
のようなマウス抗CD20抗体の例としては、以下が挙げられる:B1抗体(米
国特許第6,015,542号に記載);1F5抗体(Pressら(1989
)J.Clin.Oncol.7:1027を参照のこと);NKI−B20お
よびBCA−B20抗CD20抗体(Hooijbergら(1995)Can
cer Research 55:840〜846に記載);およびIDEC−
2B8(IDEC Pharmaceuticals Corp.,San D
iego,Californiaから市販されている);2H7抗体(Clar
kら(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:17
66〜1770に記載);ならびにClarkら(1985)(前出)およびS
tashenkoら(1980)J.Immunol.125:1678〜16
85(本明細書において参考として援用されている)に記載の他の抗体。
【0055】 本明細書において用いる場合、用語「抗CD20抗体」とは、キメラ抗CD2
0抗体を包含する。「キメラ抗体」とは、最も好ましくは、組み換えデオキシリ
ボ核酸技術を用いて誘導され、そしてヒト(免疫学的に「関連した」種、例えば
、チンパンジーを含む)の成分および非ヒト成分の両方を含む抗体を意図する。
従って、キメラ抗体の定常領域は、最も好ましくは、天然のヒト抗体の定常領域
と実質的に同一である;キメラ抗体の可変性領域は、最も好ましくは非ヒトの供
給源に由来し、そしてCD20細胞表面抗原に対して所望の抗原特異性を有する
。この非ヒトの供給源は、ヒトCD20細胞表面抗原またはヒトCD20細胞表
面抗原を含有する物質に対する抗体を生成するために用いられ得る、任意の脊椎
動物の供給源であり得る。このような非ヒトの供給源としては、げっ歯類(例え
ば、ウサギ、ラット、マウスなど;例えば、本明細書において参考として援用さ
れている米国特許第4,816,567号を参照のこと)、および非ヒト霊長類
(例えば、旧世界ザル、類人猿など;例えば、本明細書において参考として援用
されている;米国特許第5,750,105号および同第5,756,096号
を参照のこと)が挙げられるがこれらに限定されない。最も好ましくは、非ヒト
成分(可変領域)は、マウスの供給源由来である。本明細書において用いる場合
、句「免疫学的に活性な」とは、キメラ抗CD20抗体に関して使用する場合、
ヒトC1qに結合するキメラ抗体を意味し、ヒトBリンパ腫細胞株の補体依存性
溶解(「CDC」)を媒介し、そして抗体依存性細胞傷害性(「ADCC」)を
通じてヒト標的細胞を溶解する。キメラ抗CD20抗体の例としては、以下が挙
げられるがこれらに限定されない:IDEC−C2B8(Rituximab(
IDEC Pharmaceuticals Corp.,San Diego
,California)の名称で市販されており、そして、米国特許第5,7
36,137号、同第5,776,456号、および同第5,843,439号
に記載されている);米国特許第5,750,105号に記載のキメラ抗体;米
国特許第5,500,362号;同第5,677,180号;同第5,721,
108号;および同第5,843,685号(本明細書において参考として援用
されている)に記載されているキメラ抗体)。
【0056】 ヒト化抗CD20抗体はまた、本明細書において用いる場合、用語、抗CD2
0抗体に包含される。「ヒト化」とは、非ヒト免疫グロブリン配列に由来する最
小配列を含む抗CD20抗体の形態を意図する。ほとんどの部分について、ヒト
化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)であり、ここでレシピエン
トの超可変性領域由来の残基は、所望の特異性、親和性および能力を有する、マ
ウス、ラットまたはヒト以外の霊長類のような非ヒト種(ドナー抗体)の超可変
性領域由来の残基と置き換えられている。例えば、米国特許第5,225,53
9号;同第5,585,089号;同第5,693,761号;同第5,693
,762号;同第5,859,205号(本明細書において参考として援用され
ている)を参照のこと。いくつかの場合、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク
残基は、対応する非ヒト残基で置き換えられている(例えば、米国特許第5,5
85,089号;5,693,761号;同第5,693,762号を参照のこ
と)。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体においても、ドナー抗体におい
ても見出されない、残基を含む。これらの改変は、抗体の能力をさらに洗練する
(例えば、所望の親和性を得る)ためになされる。一般に、ヒト化抗体は、可変
性ドメインの少なくとも1つの、そして代表的には2つのうち、実質的に全てを
含む。ここで超可変性領域の全て、または実質的に全てが、非ヒト免疫グロブリ
ンの超可変性領域に相当し、そしてこのフレームワーク領域の全てまたは実質的
に全てが、ヒト免疫グロブリン配列のフレームワーク領域に相当する。ヒト化抗
体はまた、必要に応じて、免疫グロブリン定常領域(Fc)、代表的にはヒト免
疫グロブリンの定常領域の少なくとも1部分を含む。さらなる詳細については、
Jonesら(1986)Nature 331:522〜525;Riech
mannら(1988)Nature 332:323〜329;およびPre
sta(1992)Curr.Op.Struct.Biol.2:593〜5
96(本明細書において参考として援用されている)を参照のこと。
【0057】 用語、抗CD20抗体によって包含されるのは、非ヒト哺乳動物宿主、より詳
細には、トランスジェニックマウス(不活性な内因性免疫グロブリン(Ig)遺
伝子座によって特徴づけされた)において生成された異種の抗CD20抗体また
は改変された抗CD20抗体である。このようなトランスジェニック動物におい
て、宿主免疫グロブリンの軽鎖サブユニットおよび重鎖サブユニットの発現のた
めにコンピテントな内因性遺伝子は、機能しないようにされ、そして類似してい
るヒト免疫グロブリン遺伝子座で置換されている。これらのトランスジェニック
動物は、軽鎖または重鎖の宿主免疫グロブリンサブユニットの実質的に存在しな
いヒト抗体を生成する。例えば、本明細書において参考として援用されている米
国特許第5,939,598号を参照のこと。
【0058】 抗CD20抗体のフラグメントは、それが全長抗体の所望の親和性を保持する
限り、本発明の方法における用途に適切である。このように、抗CD20抗体の
フラグメントは、CD20B細胞表面抗原に結合する能力を保持する。抗体のフ
ラグメントは、全長抗体の一部、一般には抗原結合部位またはその可変性領域を
含む。抗体フラグメントの例としては、Fab、Fab’、F(ab’)、お
よびFvのフラグメント、ならびに単鎖抗体分子が挙げられるがこれらに限定さ
れない。「単鎖Fv」すなわち「sFv」抗体フラグメントとは、抗体のV
よびVドメインを含むフラグメントを意図する。ここでこれらのドメインは、
単鎖ポリペプチドに存在する。例えば、米国特許第4,946,778号;同第
5,260,203号;同第5,455,030号;同第5,856,456号
(本明細書において参考として援用されている)を参照のこと。一般に、Fvポ
リペプチドは、さらに、VドメインとVドメインとの間にポリペプチドリン
カーを含み、これによってsFvは、抗原結合のために所望の構造を形成するこ
とが可能になる。sFvの概説については、Pluekthun(1994),
The Pharmacology of Monoclonal Antib
odies、第113巻、RosenburgおよびMoore編(Sprin
ger−Verlag、New York)、第269〜315を参照のこと。
【0059】 抗体または抗体フラグメントは、McCaffertyら(1990)Nat
ure 348:552〜554(1990)に記載の技術を用いて生成された
抗体ファージライブラリーから単離することができる。Clacksonら(1
991)Nature 352:624〜628およびMarksら(1991
)J.Mol.Biol.222:581〜597は、それぞれ、ファージライ
ブラリーを用いた、マウスおよびヒト抗体の単離を記載している。その後の刊行
物は、チェーンシャッフリングによる高親和性(nM範囲)のヒト抗体の産生(
Marksら(1992)Bio/Technology 10:779〜78
3)、ならびに非常に大きいファージライブラリーを構築するためのストラテジ
ーとして、コンビナトリアル感染およびインビボ組み換え(Waterhous
eら(1993)Nucleic.Acids Res.21:2265〜22
66)を記載している。従って、これらの技術は、モノクローナル抗体の単離の
ための伝統的なモノクローナル抗体ハイブリドーマ技術に対する実行可能な代替
法である。
【0060】 ヒト化抗体は、非ヒトである供給源からそこに導入された1つ以上のアミノ酸
残基を有する。これらの非ヒトアミノ酸残基は、しばしば、「ドナー」残基と呼
ばれ、これは、代表的には「ドナー」可変性ドメインからとられる。ヒト化は、
本質的に、げっ歯類CDRまたはCDR配列をヒト抗体の相当する配列で置換す
ることによって、Winterおよび共同研究者の方法(Jonesら(198
6)Nature 321:522〜525;Riechmannら(1988
)Nature 332:323〜327;Verhoeyenら(1988)
Science 239:1534〜1536)に従って実施され得る。例えば
、米国特許第5,225,539号;同第5,585,089号;同第5,69
3,761号;同第5,693,762号;同第5,859,205号(本明細
書において参考として援用されている)を参照のこと。従って、このような「ヒ
ト化された」抗体は、インタクトなヒト可変ドメインよりも実質的に少ないドメ
インが非ヒト種由来の相当する配列によって置換された抗体を含み得る。実際に
、ヒト化抗体は、代表的にヒト抗体であり、この抗体では、いくつかのCDR残
基および可能性としていくつかのフレームワーク残基が、げっ歯類抗体の相同性
部位由来の残基で置換される。例えば、米国特許第5,225,539号;同第
5,585,089号;同第5,693,761号;同第5,693,762号
;同第5,859,205号を参照のこと。
【0061】 種々の技術が、抗体フラグメントの産生のために開発されてきた。伝統的には
、これらのフラグメントは、インタクトな抗体のタンパク質分解性消化を介して
誘導された(例えば、Morimotoら(1992)Journal of
Biochemical and Biophysical Methods
24:107〜117(1992)、およびBrennanら(1985)Sc
ience 229:81を参照のこと)。しかし、これらのフラグメントは、
今では組み換え宿主細胞によって直接生成され得る。例えば、抗体フラグメント
は、上記で考察された抗体ファージライブラリーから単離され得る。あるいは、
Fab’−SHフラグメントは、E.coliから直接回収され、そして化学的
にカップリングされてF(ab’)フラグメントを形成し得る(Carter
ら(1992)Bio/Technology 10:163〜167)。別の
アプローチに従って、F(ab’)フラグメントを組み換え宿主培養物から直
接単離し得る。抗体フラグメント生成についての他の技術は、当業者に明白であ
る。
【0062】 さらに、前に記載した抗CD20抗体のいずれかは、本発明の方法における使
用の前に結合体化され得る。このような結合体化抗体は、当該分野で利用可能で
ある。従って、抗CD20抗体は、間接的標識および間接的標識アプローチを用
いて標識され得る。「間接的標識」または「間接的標識アプローチ」とは、キレ
ート剤が抗体に共有結合すること、そして少なくとも1つの放射性核種が、この
キレート剤に挿入されることを意図する。例えば、Srivagtavaおよび
Mease(1991)Nucl.Med.Bio.18:589〜603(本
明細書において参考として援用されている)に記載されるキレート剤および放射
性核種を参照のこと。あるいは、抗CD20抗体は、「直接標識」または「直接
標識アプローチ」を用いて標識され得る。ここでは、放射性核種は、抗体に(代
表的にはアミノ酸残基を介して)直接共有結合される。好ましい放射性核種は、
SrivagtavaおよびMease(1991)(前出)に記載されている
。間接的な標識アプローチが特に好ましい。例えば、また、本明細書において参
考として援用されている、米国特許第6,015,542号に記載の抗CD20
抗体の標識された形態を参照のこと。
【0063】 抗CD20抗体は、代表的には、標準的技術によって、薬学的に受容可能な緩
衝液(例えば、滅菌生理食塩水、滅菌緩衝化水、プロピレングリコール、前述の
組み合わせ、など)内に提供される。非経口的に投与可能な薬剤を調製する方法
は、本明細書において参考として援用されている、Remington’s P
harmaceutical Science(第18版;Mack Pub.
Co.:Eaton,Pennsylvania,1990)に記載されている
。例えば、WO 98/56418(本発明の方法における使用に適切な安定化
された抗体の薬学的処方物を記載している)も参照のこと。
【0064】 以下の実施例は、例示の目的で提供されるものであり、限定の目的ではない。
【0065】 (実施例) (実施例1:最初の臨床試験) 本研究において用いたIL−2処方物は、プロロイキン(Proleukin
)の名前で、Chiron Corporation of Emeryvil
le,Californiaで製造されている。この処方物中のIL−2は、組
み換え生成されたヒトIL−2ムテインであり、アルデスレウキン(aldes
leukin)と呼ばれる、これは、最初のアラニン残基が排除されそして12
5位のシステイン残基がセリン残基で置換されている(des−アラニル−1、
セリン−125ヒトインターロイキン−2と呼ばれる)という点で、天然のヒト
IL−2配列とは異なる。このIL−2ムテインは、E.coliから発現され
、そして米国特許第4,931,543号に記載のように、ダイアフィルトレー
ションおよび陽イオン交換クロマトグラフィーによって引き続いて精製される。
プロロイキン(Proleukin)として市販されているIL−2処方物は、
1.3mgのタンパク質(22MIU)を含有する、無菌で、白色〜灰色の、防
腐剤を含まない凍結乾燥粉末としてバイアルで供給される。
【0066】 University of Rochesterでの最初の臨床試験では、
添付文書の用量(6時間にわたって375mg/mを注入)に従って、毎週の
Rituxan(Rituximab;IDEC−C2B8;IDEC Pha
rmaceuticals Corp.,San Diego,Califor
nia)と併用して、毎日1回用量のProleukinを用いた。Prole
ukinを、1日目に開始して5日目まで毎日、皮下用量として投与した。この
とき、3日目に6時間のRituxan注入を併用した。いずれの薬物も6日目
および7日目には投与しなかった。この用量レジメンを、さらに3週間(すなわ
ち、処置からは連続4週)繰り返した。選択したProleukinの用量は、
副作用が最も少なく、NK細胞の最大数を増大するために、間欠的スケジュール
であった。選択した用量は、4.5mIU/mであり、これを単回注射として
与えた。この用量は、Proleukinの900,000u/mにほぼ等し
い。
【0067】 今までに登録した5例の患者についてのデータの要約は、以下のとおりである
。2例の患者が完全なコースのProleukinを投与された。4例の評価可
能な患者のうち、完全応答(CR)が2例と、部分的応答(PR)が1例いた。
他の評価可能な患者は、まさに完全な治療を受け、そして処置における応答を評
価するには早すぎたかもしれない。これらのデータは、Rituxan単独での
報告とよく匹敵する。今日までに再発した患者は1例のみであったが、その患者
は完全な寛解がみられていた。
【0068】 現在治療中の5例の患者のうち、重篤な有害事象(SAE)は2例いた。2例
のSAEは、治療を完了した(そして最終的に反応した)1例の患者における肺
塞栓、および病気の記されたCNS事象から終了した患者として報告された。2
例の患者のみが完全な、4週コースのProleukinを受けた。従って、本
研究における用量は、さらに典型的な第I相試験において規定された厳密な最大
許容用量(MTD)以上であるようである。
【0069】 この限定的な実験からいくつかの結論が導かれ得る。これらの2つの薬物は、
一般的に安全である場合、一緒に投与され得、そして証明された反応を生じる。
この反応率は、期待されたより高い(RituximabについてのCRの率は
6%)が、さらなる研究を要する。
【0070】 (実施例2:引き続く臨床試験) 開放標識の、IL−2の増大する用量の単腕の研究を、Rituximabの
標識された用量と組み合せて実施する。Rituximabの用量を375mg
/mに固定するが、外来患者のMTDが達せられるまで漸次、IL−2を増大
する用量で与える。Rituximabを毎週与え、週に一回ではじめ、4週目
の1日目に終えた。Proleukinの日用量を、2週目に開始し、5週目ま
で続ける。患者は、この期間を通じて固定された用量のIL−2のままである。
第II相の用量選択は、第I相試験で得られた結果に基づく。
【0071】 (与えられる処置) 患者を、3つの群に入れる。開始1日目に全員が、薬剤に対して標識された用
量につき、Rituximab375mg/mを6時間かけた注入を受け、次
いで、4週間にわたって毎週(すなわち、8日目、15日目、22日目)受けた
。Proleukinを第2週(8日目)において、記載される用量レベルで、
開始し、皮下注射で、4週間(すなわち、35日間の処置期間を通して)毎日与
える。3人の患者のコホートは、この用量にて処置され、用量制限毒性を伴わず
に2週間にわたって寛容である場合、3人の患者の別のコホートは、次の高い容
量レベルにおける研究に入る。用量制限毒性(DLT)は、有害反応として規定
され、これは、National Cancer Institute(NCI
)基準による評価IIIまたはより高い評価である。研究の経過を通して遭遇し
得るいくつかの特定の基準は、評価IIIの毒性(例えば、白血球数(1.0〜
1.9の値)、血小板(25〜49の値)、ヘモグロビン(6.5〜7.9の値
)、感染(重症、生命の危険はない)、嘔吐(24時間で6〜10の発現)、肺
動脈(労作の正常レベルでの呼吸困難)、低血圧(治療および入院を必要)、感
覚神経(重度の多覚感覚損失または機能を阻害された知覚異常)、運動神経(n
euromotor)(機能の障害を伴う多覚の弱化)、熱(口腔で、39.6
〜40.4℃より高い)、疲労(50%より大きく減少した正常活性/働くこと
が不能である)、体重増加(少なくとも20.0%)、局所反応(10cm
り大きい硬化)など)、および評価IIの毒性(例えば、不整脈(再発または持
続するが、治療を必要としない)、心機能(20%より大きい安静時の駆出率の
減退)、心虚血(無症候性のST−T波の変化)、および心膜(臨床指標による
心膜炎)を含む。本明細書に挙げられるものを除き、任意の評価III毒性は、
用量を限定すると考えられる。
【0072】 DLTに遭遇する場合、3人のさらなる患者を、現在の用量レベルで取りいれ
る。患者らは、丸4週間のIL−2治療を処置される。さらなるDLTに遭遇し
ない場合、次の用量レベルが開始される。しかし、第2のDLTがこの用量レベ
ルで遭遇する場合、最大用量が見出されたと考えられ、MTDは、最初の用量レ
ベルである。
【0073】 一旦MTDが決定されると、さらなる5人の患者をこの用量で処置する。これ
らの患者は、RituxanおよびIL−2の薬物動態学を研究のために採血さ
れる(抗体の薬物動態学的採取しそしてヒト抗キメラ抗体(HACA)およびヒ
ト抗マウス抗体(HAMA)に関して、以下に記載される方法を参照:Malo
neyら(1997)Blood 6:2188〜2195、Maloneyら
(1997)J.Clin.Oncol.15(10):3266〜3274、
およびMcLaughlin(1998)J.Clin.Oncol.16(8
):2825〜2833)。
【0074】 (用量増大スキーム) 各コホートについての用量レベルは、以下の表に与えられる。医学的モニター
は、研究に参加する患者への用量を割り当てるのことの原因となる。
【0075】
【表1】 3人の患者は、DLTがこれらの患者の1人にでない限り、各用量レベルで処
置される。この場合、3人のさらなる患者は、上に示したスキームあたり上記の
用量レベルについて割り当てられる。患者がDLTに遭遇する場合、患者らは、
前の用量レベルで研究を続けるか、調査員と患者の自由裁量で研究をやめること
ができる。全てのSAEは、研究の断念および中止を必要とする。
【0076】 評価される用量レベルに起因して、患者は、5/7用量/週摂るか、少なくと
も総用量の70%を摂る必要がある。さもなくば、患者らは、評価不能とみなさ
れ、さらなる患者を、少なくとも3人が評価可能用量を受けるか、DLTに達す
るまで、同じ用量レベルで取り入れる。
【0077】 (研究集団の選択) 患者は、低い等級濾胞性組織構造の非ホジキンリンパ腫が組織学的に確認され
なければならず、濾胞性組織構造を有し、以前にRituximabまたはIL
−2を摂取したことがあってないけない。患者は、併用治療に同意し、そして研
究に含まれるために以下の所定の基準によって認定されなければならない。
【0078】 (測定および有効性) Rituximabの機能を増強するのに必要な関連する細胞の機能拡大の決
定は、臨床的に重要である。従って、NK細胞の数および機能、T細胞の数およ
び機能の測定は、以下に示されるスケジュールに従って実施される。NK細胞の
拡大は、IL−2の認知されるRituximabの増大に極めて必要であり、
続く用量決定における要素となる。
【0079】 以下を含む多くの測定値(腫瘍の測定値を含む)が作られる間、標準のプロト
コールを用いて、基準の評価(研究開始および用量レベルの割り当て前のほんの
二週間)を得る:示差的CBCおよび血小板数、血液化学(AST、ALT、ビ
リルビン、クレアチニン、電解質、LDH)、尿検査(タンパク質および血液)
、TSH、リンパ球サブセット(CD4+、CD8+、CD3−CD56+)、
およびNK細胞ADCC機能。段階分け評価(処置にランダムに割り当てる前の
ほんの4週間前)(示されるように胸腹、骨盤、およびEKGのCTならびにさ
らなる放射線医学手順を含む)が得られる。クレアチニン、示差的CBC、なら
びにおよび肝機能試験および化学の毎週の測定を得る。第6週の間または研究の
終了後に、身体検査をし、以下を測定する:示差的CBCおよび血小板数;血液
化学(AST、ALT、ビリルビン、クレアチニン、電解質、LDH)、尿検査
(タンパク質および血液)、リンパ球サブセット(CD4+、CD8+、CD3
−CD56+)、およびTSH。
【0080】 有効性を二次的な変動として全ての患者において評価する。評価可能な患者を
以下のように規定する:対象は、Rituximab治療を4週間受け、処方さ
れた(proscribe)Proleukin用量およびスケジュールの70
%を受けなければならない。応答は、以下に評価される。腫瘍測定は、垂直直径
の測定をもとにし、最も長い直径および最も大きい垂線を用いる。腫瘍応答の評
価は、以下である: ・完全応答−任意の事前の異常なX線研究、骨髄および脳脊髄液(CSF)の基
準化を用いた臨床的に検出可能な疾患の不在として規定される。応答は、少なく
とも1ヶ月は続かなければならない。化学療法の前にリンパ腫に対して骨髄陽性
である患者に、繰り返して生検を行わなければならず、これにより、1ヶ月後に
リンパ腫に対して陰性であることが確認される。 ・部分的応答−新たな病巣不在下での全ての測定可能な腫瘍量において、そして
少なくとも50%の減少として規定され、少なくとも1ヶ月間持続する(測定可
能な腫瘍のみに適用可能)。
【0081】 患者はまた、ProleukinおよびRituximab治療の影響を以下
のように評価される: ・応答持続時間−研究開始から進行性疾患になるまでの時間として規定される。
・進行についての時間−研究開始から進行性疾患になるまで、再発または死まで
の時間として規定される。 ・安定性疾患−進行性疾患がなく、腫瘍量の50%未満の減少として規定される
。 ・進行性疾患−25%以上の腫瘍量の増大を示すかまたは疾患の新たな部位の出
現として規定される。 ・再発−完全応答の考証に続く腫瘍の出現として規定される。 二次的な有効性評価は、生存(死までの無作為化後として規定される)、および
全体的な生存(死までのNHLの診断の日付からの時間として規定される)を含
む。
【0082】 本明細書に記載される全ての刊行物および特許出願は、本発明が属する当当業
者のレベルを示す。全ての刊行物および特許出願は、各々の刊行物および特許出
願が特異的かつ個別に参考として援用されることを示されるのと同じ程度に、本
明細書において参考として援用される。
【0083】 当業者は、本明細書に記載される本発明の特定の実施形態についての多くの等
価なものを理解するか、または慣用的な実験だけを用いて確認し得る。このよう
な等価なものは、上記の特許請求の範囲によって含まれることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ウォリン, モーリス ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94608 −2917, エミリービル, ホートン ス トリート 4560 (72)発明者 ローゼンブラット, ジョセフ ディー. アメリカ合衆国 ニューヨーク 14618, ロチェスター, サウザン パークウェ イ 88 Fターム(参考) 4C084 AA02 AA14 BA01 BA08 BA23 CA18 CA53 CA56 CA59 DA24 MA02 NA05 NA14 ZB262 4C085 AA13 AA14 BB11 BB17 CC03 CC04 CC05 CC21 CC23 EE03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非ホジキンB細胞リンパ腫の処置のための医薬の製造のため
    のインターロイキン−2(IL−2)またはその改変体の使用であって、ここで
    、該処置は、抗CD20抗体またはそのフラグメントを、処置期間の第1日目か
    ら開始して、4週間の期間、1週間に1度ずつ投与する工程、および該IL−2
    またはその改変体を、該処置期間の第8日目から開始して、1週間に3回投与す
    る工程を包含し、ここで、該フラグメントは、該抗CD20抗体のCD20 B
    細胞表面抗原結合親和性を有し、該改変体は、該IL−2との少なくとも70%
    の配列同一性を有する、使用。
  2. 【請求項2】 非ホジキンB細胞リンパ腫の処置のための医薬の製造のため
    の抗CD20抗体またはそのフラグメントの使用であって、ここで、該処置は、
    抗CD20抗体またはそのフラグメントを、処置期間の第1日目から開始して、
    4週間の期間、1週間に1度ずつ投与する工程、およびIL−2またはその改変
    体を、該処置期間の第8日目から開始して、1週間に3回投与する工程を包含し
    、ここで、該フラグメントは、該抗CD20抗体のCD20 B細胞表面抗原結
    合親和性を有し、該改変体は、該IL−2との少なくとも70%の配列同一性を
    有する、使用。
  3. 【請求項3】 125mg/m〜500mg/mの前記抗CD20抗体
    またはそのフラグメントが、処置期間の第1日目から開始して、4週間の期間、
    1週間に1度ずつ投与され、そして1mIU/m〜14mIU/mの前記I
    L−2またはその改変体が、該処置期間の第8日目から開始して、1週間に3回
    投与される、請求項1に記載の使用。
  4. 【請求項4】 4.5mIU/m〜14mIU/mの前記IL−2また
    はその改変体が、前記処置期間の第8日目から開始して、1週間に3回投与され
    る、請求項3に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記IL−2またはその改変体および前記抗CD20抗体ま
    たはそのフラグメントが、別々に投与される、請求項1〜請求項4のいずれか1
    項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記IL−2またはその改変体および前記抗CD20抗体ま
    たはそのフラグメントが、同時かまたは異なる時に投与される、請求項1〜請求
    項5のいずれか1項に記載の使用。
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