JP2003527156A - トースター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明のトースターは、本質的に平行六面体の形状でありそして熱的に絶縁されたケーシング（１）と、輻射過熱エレメントを構成しそしてケーシングに囲まれた少なくとも１つの電気的抵抗器（６）とから構成される。ケーシング（１）の側壁（３、４）は透明である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明はトースターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

たいていの家庭はこの種の電気器具を装備している。現在知られているトース
ターにおいて、電流源、一般的に地域供給回路に接続された１つまたはそれ以上
の抵抗器は、トースト（toast）すべきパンがその中に挿入されるチャンバに面
している。所定の時間が経過した後、熱が切られそしてトーストされたパンは電
気器具から取り出される、または放出される。もっとも精巧な電気器具において
は、使用者が露出された導体と接触するのを回避するために石英管で抵抗器を取
り囲むことが実施される。

【０００３】 安全性の理由のために、抵抗器は、使用者が電気器具と接触して火傷を負うの
を防止するように断熱性のケーシング内に配置される。

【０００４】 不幸にも、これらのケーシングは不透明であり、電気器具内のパンの状態を見
難くしている。このため、ほとんどのトースターは、調節可能な所定時間の最後
に給電を自動的に切断するためのいくぶん精巧なタイマーを備えている。

【０００５】 パンは、相対的にゆっくりと昇温された後にトーストされ、数秒間、その後に
焼かれる（burned）。また、トースト時間は、パンの焼かれ（baked）具合のよ
うなパンの物理的な質と共に変化する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】

それ故、本発明の目的は、前述した問題を解決し、トーストの過程を視覚的に
監視でき、所望程度のトーストに達したときに停止できることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本発明によるトースターは、本質的に平行六面体の形状を有し、熱的に絶縁さ
れたケーシングと、ケーシング内に納められた放射加熱エレメントを構成する少
なくとも１つの電気的抵抗器とから構成され、ケーシングの側壁は透明であるこ
とを特色とするものである。

【０００８】 これにより、トースト作業（toasting）を制御でき、そして使用者の好みによ
って所望の時点でトースト作業を停止できる。

【０００９】 本発明の別の特色によれば、ケーシングの各側には、２つの加熱エレメントが
ケーシングの頂部と底部に、ケーシング側壁を構成する透明プレートの上下にそ
れぞれ配置され、加熱エレメントは反射ハウジング内に納められる。

【００１０】 抵抗器が電源に接続されたとき、パンは均一な放射、主として赤外線（発光ス
ペクトルの主要部が赤外線の波長帯にある。）を受ける。

【００１１】 本発明の別の特色によれば、抵抗器は約２７０゜の湾曲した扇形の反射器によ
って取り囲まれそして下方の反射器は、保護ガードを形成するように下向きに回
転されたときのオフ位置と、トーストすべきパンを保持するチャンバに向かって
回転されたときの作動位置との間における移動を制御する手段を備え、抵抗器に
関して移動自在な角度で装着される。

【００１２】 これらの制御手段はカム機構により構成され、このカム機構はその各々がケー
シングに振動できるように取り付けられた２つの小さなロッドにより構成され、
各ロッドは、対応する反射器に結合されたピンがある開口を備えた一端と、パン
担持具と共に移動する第２端を有する。

【００１３】 この解決策は、パンがケーシングに入れられるまたは取り出されるときに、反
射器と抵抗器の効果に影響するパン屑を有することを回避している。

【００１４】 本発明の別の特色によれば、側壁は二重の透明な絶縁ガラスで作成される。そ
れらはまた非破砕ガラスでも作成できる。

【００１５】 ガラスプレートの内面は、赤外線を反射する金属酸化物の層で被覆されるのが
好ましい。この層は、赤外線（光学的な問題を提起しない）によって照射されそ
して抵抗器の赤によって部分的に照射されるパンが周囲の光の色を呈するように
着色され得る。この問題もまた透明な壁にフィルタを備えることにより処理でき
る。

【００１６】 本発明のその他の特色および利点は、後述する、添付の図面を参照して説明さ
れる、単なる非限定的な例示として提供されたトースターを製造する特有な方法
の説明から明らかとなろう。

【００１７】

【発明の実施の形態】

図１および２において、トースターは、金属製の、本質的に平行六面体の形状
、例えば、１枚（または複数枚）のパンＰを導き入れるスロット２を頂部に有す
るケーシングに仕上げられている。このパンのスライスは、壁３および４の関係
において中間位置に慣用の方法（図示なし）により支持される。ケーシングの下
方部分は、パン屑受けとして知られているものを形成するようにスライドするこ
とができる。

【００１８】 本発明によれば、長手側の壁であるケーシングの側壁は、ガラスのプレート３
１、３２および４１、４２でそれぞれ作成される。図示の例において、プレート
はケーシングの端部３１、４１に装着され、そして本発明の別の特色によれば、
それらは本装置の２つの平行な溝に長手方向に摺動するように装着される。

【００１９】 本発明の別の特色によれば、プレート３１、３２、４１、４２はケーシングの
端部の溝に摺動できるかまたは保持され、かくして清掃を行なうために取り外す
ことができる。

【００２０】 壁３および４を形成する２つのプレート間には、ケーシングの内部と外部の間
の熱的な絶縁を確実にするために、普通は空気で満たされた空間５がある。

【００２１】 加熱エレメントに関して、反射器によって囲まれた各側に単一の抵抗器を使用
することができ、この抵抗器は各側の中間に装着され、かくして、見ることに対
して著しく影響するのではなくて、各側において視界の外に装着された２つの抵
抗器を有するのが望ましい。

【００２２】 有利な点は赤外線放射を改善する石英管７に加熱抵抗器６が納められているこ
とである。

【００２３】 本発明の特色によれば、それらは側部プレート３および４の上下、ケーシング
の四隅に配置され、かくして側壁を通した視界を妨げるものはない。

【００２４】 図１に示されているように、トースターは、ケーシングの長手側の壁の内側近
傍に配置された４つの抵抗器、プレート３および４の上方および下方端部近傍に
それぞれ配置された２つの上方抵抗器と２つの下方抵抗器、を有するのが好まし
い。

【００２５】 パンを輻射加熱する赤外線でほぼ均等に焼かれる（bombarded）べきパンのた
めに、石英管７の回りには反射器８があり、反射器８は、反射器８が石英管７を
約２７０゜の扇形（sector）で取り囲むので、パンの両側がエネルギーを均等に
受けるように、赤外線を約９０゜の角度で放射する。ケーシングの下方部分では
、反射器８はまた、加熱エレメントがケーシングの外側から見えないように隠し
ている。

【００２６】 ケーシング１のカバー１０は、図示の例において、プレートに手をかけて取り
外すことができるように着脱自在である。抵抗器６の温度を急速に下げるために
、スイッチ（図示なし）が抵抗器６への電気の供給をただちに遮断することを許
容する。もちろん、周知の手段が電流を遮断するとすぐにパンを放出する。

【００２７】 上述した本実施例のトースタは、透明なプレートで作成された長手方向の壁と
各々が反射器を有する、そこからオフセットされた電気的抵抗器とを備えており
、パンのトースト作業を制御でき、均一なトーストを行なうことができる。

【００２８】 しかしながら、ここで述べる本発明は上述した方法に限定されるものではない
ことに留意すべきである。

【００２９】 次いで、図３から図５を参照して別の方法について説明する。

【００３０】 これらの図において、図１および２と同様なエレメントには同様な参照符号が
付されている。

【００３１】 本実施例において、前述したように、トースターは、使用者が焼き具合を監視
できるように、透明なプレート３１、３２、４１、４２で組み立てられる長手側
の側部と、パンを受け入れる対応するチャンバにパンを導き入れるためのスロッ
ト２とを備えたケーシング１を有している。

【００３２】 習慣的に、このチャンバは、トーストすべきパンを挿入するように使用者によ
り手で操作されるハンドルＰ’によって頂部から底部へ移動できるパン担持具（
図示なし）を備えている。例えば、トースト作業が完了したときに自動的に上方
位置に戻るように、ばねが担持具を上方位置へ上昇させる。

【００３３】 また、トースターは、石英管７内に置かれそして透明なプレート３１、３２、
４１および４２の上方および下方端部近傍の内側に配置された電気的発熱抵抗器
６を備えている。

【００３４】 この場合、トースターは２つの上方および２つの下方の抵抗器を備えている。

【００３５】 各抵抗器６は、抵抗器によって放射された赤外線をトーストすべきパンＰへ向
けるように設計された凹面の反射器８を有している。

【００３６】 図１および２を参照して前述した方法とは逆に、全体的に円筒の部分の形状を
有する下方の反射器８は、抵抗器６に関して、保護カバーを構成するようにそれ
らの凹面側が下向きに回転された位置を取り、それにより、トースターにパンを
入れるときまたは取り出すときに石英管７または反射器の作用面にパン屑が落ち
るのを防止する図３および４に示される角度位置と、下方の反射器の凹面側がト
ーストすべきパンＰが挿入されたチャンバに向かって回転された図５に示される
作動位置との間で移動自在である角度で装着される。

【００３７】 より正確には、下方の反射器は作動位置とオフ位置との間の角度だけ移動自在
であり、そしてパンＰを入れるときまたは取り出すときに下方の反射器がオフ位
置にあり、パンがトーストされている間、作動位置にあるように、適当な制御手
段によって制御される。

【００３８】 好ましくは、この制御手段は、担持具の直線運動を下方の反射器を回転させる
回転運動に伝達するように、パンＰを受けるためのチャンバに備えられるパン担
持具に連結されたカム機構の形体である。

【００３９】 一例として、カム機構は、各々が反射器の１つの角運動の制御を行ない、そし
てケーシングに振動様式（oscillating fashion）で装着される２つの小さなロ
ッドから構成される。これらの小さなロッドの各々は、対応する反射器と結合さ
れたピンがその中にある開口を備えた一端と、パン担持具に固定されたレバーＰ
’に連結される第２端とを有する。

【００４０】 かくして、本発明によれば、担持具の通過は、スライスしたパンが入れられる
ときにパンがケーシング中を移動する間の第１の部分と、反射器を作動位置に移
動するように作動される第２部分とを有する。

【００４１】 反対に、トースト作業の後にパンが取り出されるとき、担持具の運動は、その
間に反射器がオフ位置に置かれる第１の部分と、その間にパンが取り出される第
２の部分とを有する。

【００４２】 もちろん、本発明の関係を逸脱することなしに、特に等価な技術的な方法を代
用することによって多くの変形が行われ得るものである。

【００４３】 かくして、例えば、下方の反射器を固定し、パンが入れられるときまたは取り
出されるときに抵抗器および下方の反射器を覆うように、担持具に連結された制
御手段によって移動自在な特有なカバーで抵抗器および下方の反射器を保護する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるトースターの模式的な断面図である。

【図２】 同装置の模式的な斜視図である。

【図３】 本発明によるトースターの作成方法の別の例を示す、パンが入っ
た状態の模式的な図である。

【図４】 パンが入れられ、抵抗器をオンに切り換える前のトースターを示
す図である。

【図５】 トースト作業中の図３および４のトースターを示す図である。

【符号の説明】

１ ケーシング ２ スロット ３、４ 側壁 ５ 空間 ６ 抵抗器 ７ 石英管 ８ 反射器 １０ カバー ３１、３２、４１、４２ プレート Ｐ パン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ， ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ， ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ， ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，Ｓ Ｅ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱的に絶縁され、本質的に平行六面体の形状のケーシング（
   １）とトースト（toast）すべきパンを受容するためのパン担持具とから構成さ
   れ、放射加熱エレメントを構成する少なくとも４つの抵抗器（６）がケーシング
   内に納められ、２つの加熱エレメント（６）がケーシングの各側壁（３、４）の
   頂部と底部にそれぞれ配置され、ケーシングの側壁（３、４）は少なくとも部分
   的に透明であり、加熱エレメント（６）はそれらを約２７０゜の扇形（sector）
   で取り囲む反射ハウジング（８）内に納められ、それらは下方の抵抗器をパン屑
   から保護する手段を形成し、反射ハウジングはトースターの中心に向かった半円
   筒形の開口の少なくとも一部を構成することを特徴としたトースター。
2. 【請求項２】 下方の反射器（８）は抵抗器（６）に関して少なくとも部分
   的に枢動自在に装着されそして制御手段によってそれらをオフ位置から移動する
   ように制御され、そこにおいてそれらの開口は保護カバーを構成するように下向
   きに向けられそして作動位置にあるとき、それらの開口はトーストすべきパンの
   ための担持具に向かって向けられることを特徴とした請求項１に記載のトースタ
   ー。
3. 【請求項３】 前記制御手段は各々がケーシングに振動様式（oscillating
   fashion）で装着されそして各々がそれそれの反射器に結合されたピンをその中
   に有する開口をその一端に有しかつ他端がパン担持具と共に移動する２つの小さ
   なロッドからなるカム機構により構成されることを特徴とした請求項２に記載の
   トースター。
4. 【請求項４】 各側壁は二重断熱ガラス（３１、３２、４１、４２）で作成
   されることを特徴とした請求項１〜３のいずれか一項に記載のトースター。
5. 【請求項５】 側壁は非破砕ガラスで作成されることを特徴とした請求項１
   〜３のいずれか一項に記載のトースター。
6. 【請求項６】 壁の内面は赤外線反射材料の層で被覆されることを特徴とし
   た請求項４または５に記載のトースター。
7. 【請求項７】 赤外線反射材料は着色されることを特徴とした請求項６に記
   載のトースター。
8. 【請求項８】 側壁（３、４）のプレート（３１、４１、３２、４２）はケ
   ーシング（１）の少なくとも１つの溝内で移動自在であるように装着されること
   を特徴とした請求項１〜７のいずれか一項に記載のトースター。