JP2003526569A - ウィンドウガラスワイパ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ウィンドウガラスワイパ駆動装置であって、旋回可能に支承された駆動軸と、この駆動軸に堅固に結合された駆動リンク（１０）と、該駆動リンク（１０）に駆動ジョイント（１６）によって結合されている連結リンク（１４）と、該連結リンク（１４）に支持ジョイント（２０）によって結合され、盲ジョイント（２２）によって支承された支持リンク（１８）と、前記連結リンクにジョイント（２８）によって結合されたウィンドウガラスワイパアーム（２６）と、該ウィンドウガラスワイパアーム（２６）を連結リンクに対して相対的に負荷する圧着ばね（３０）と、前記リンクのうちの１つに配置されている補償ジョイント（２４）とが設けられている形式のものでは、圧着ばねにより生ぜしめらられる傾倒モーメントを減じることが所望される。この目的で、補償ジョイント（２４）に補償ばね（３４）が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 背景技術 本発明は、ウィンドウガラスワイパ駆動装置であって、旋回可能に支承された
駆動軸と、この駆動軸に堅固に結合された駆動リンクと、該駆動リンクに駆動ジ
ョイントによって結合されている連結リンクと、該連結リンクに支持ジョイント
によって結合され、盲ジョイントによって支承された支持リンクと、前記連結リ
ンクにジョイントによって結合されたウィンドウガラスワイパアームと、該ウィ
ンドウガラスワイパアームを連結リンクに対して相対的に負荷する圧着ばねと、
前記リンクのうちの１つに配置されている補償ジョイントとが設けられている形
式のものに関する。

【０００２】 このようなウィンドウガラスワイパ駆動装置は欧州特許第０１８２１２３号明
細書により公知である。この公知のウィンドウガラスワイパ駆動装置は、ウィン
ドウガラスワイパアームに固定されたウィンドウガラスワイパブレードを、往復
運動させながら、払拭したいウィンドウガラス上を運動させるために働く。駆動
リンクと、連結リンクと、支持リンクとから成る、４リンク機構を主体としたメ
カニズムにおいて、不都合な応力が生じるのを回避するために、補償ジョイント
が設けられている。この補償ジョイントは、連結リンクに配置されていて、この
連結リンクを、互いに相対的に運動可能な２つの区分に分割すしている。この構
造の欠点は、圧着ばねにより傾倒モーメントが連結リンクに加えられ、この傾倒
モーメントにより種々の支承部において高すぎる負荷がかかることにある。

【０００３】 従って本発明の課題は、冒頭で述べた形式のウィンドウガラスワイパ駆動装置
を改良して、圧着ばねによって生ぜしめられる傾倒モーメントにより、ウィンド
ウガラスワイパ駆動装置の運転が妨げられないようにすることにある。

【０００４】 発明の効果 請求項１の特徴を有するウィンドウガラスワイパ駆動装置は、補償ばねが、圧
着ばねにより生ぜしめられる傾倒モーメントを完全にまたは少なくとも部分的に
補償し、これにより連結リンクの支承部への負荷が小さくなるという利点を有し
ています。従ってこれらの支承部をより小さく寸法設定することができ、ウィン
ドウガラスワイパ駆動装置全体は衝撃なく作動することができる。

【０００５】 本発明の有利な構成は、請求項２以下に記載されている。

【０００６】 実施例の説明 図１には第１実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置が概略的に示され
ている。このウィンドウガラスワイパ駆動装置は、駆動リンク１０を有している
。この駆動リンク１０は、駆動リンク旋回ジョイント１２において車両に不動に
支承されている。駆動リンク１０はウィンドウガラスワイパモータ（図示せず）
によって往復運動させることができる。

【０００７】 駆動リンク１０には連結リンク１４が、駆動ジョイント１６によって結合され
ている。駆動ジョイント１６はここでは旋回ジョイントとして形成されている。
連結リンク１４には支持リンク１８が支持ジョイント２０を介して結合されてい
る。支持ジョイント２０はこの場合ボールジョイントとして形成されている。支
持リンク１８は、この場合、旋回ジョイントとして形成されている盲ジョイント
２２によって車両に不動に支承されている。支持リンク１８には、支持ジョイン
ト２０と盲ジョイント２２との間に補償ジョイント２４が設けられている。この
補償ジョイント２４の旋回軸は、盲ジョイント２２によって規定された旋回軸線
に対してほぼ垂直である。補償ジョイント２４により、支持ジョイント２０が、
盲ジョイント２２の旋回軸線と支持ジョイント２０とによって規定されている平
面で旋回することが可能になる。

【０００８】 連結リンク１４には公知の形式でウィンドウガラスワイパアーム２６が結合さ
れている。この場合、ウィンドウガラスワイパアーム旋回ジョイント２８と圧着
ばね３０とが設けられているので、ウィンドウガラスワイパアーム２６に取り付
けられたウィンドウガラスワイパブレード３２が、払拭したいウィンドウガラス
に対して負荷される。

【０００９】 補償ジョイント２４の一方の側と他方の側とに位置する、支持リンクの両区分
の間で、引張ばねとして形成されている補償ばね３４が作用している。補償ばね
は、補償ばねと、ウィンドウガラスに支持されたウィンドウガラスワイパブレー
ド３２とに基づき駆動ジョイント１６に加えられる傾倒モーメントを補償するよ
うに配置されていて、寸法設定されている。補償ばねは即ち、ウィンドウガラス
に向かって支持ジョイントに作用する力を生ぜしめる。

【００１０】 図２に示したように、補償ばねは支持リンクに組み込まれている。補償ばねに
より支持ジョイントに加えられる力は、補償ジョイント２４の軸線からの、補償
ばねの作用線の間隔と、ばね力とによって調節することができる。

【００１１】 図３及び図４には第２実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置が示され
ている。第１実施例により公知の構成部分には同じ符号を用い、上記説明が参照
される。

【００１２】 第２実施例も５リンク式機構のものである。しかしながら第１実施例とは異な
り、駆動リンクのためのジョイントと、支持リンクのためのジョイントの配置が
交換されている。即ち支持ジョイント２０が旋回ジョイントとして形成されてい
て、駆動ジョイント１６がボールジョイントとして形成されている。駆動リンク
には補償ジョイント２４と補償ばね３４とが設けられている。

【００１３】 図５には、第３実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置が示されている
。この場合も、上記実施例により公知の構成部分には同じ符号を用い、上記説明
が参照される。

【００１４】 最初の両実施例とは異なり、第３の実施例では連結リンクに補償ジョイント２
４と補償ばね３４とが設けられている。従って直接に、支持ジョイントが、圧着
ばねによって生ぜしめられる傾倒モーメントから負荷軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置を概略的に示し
た図である。

【図２】 図１のウィンドウガラスワイパ駆動装置の駆動リンクと、支持リンクと、連結
リンクとを示した斜視図である。

【図３】 本発明の第２実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置を概略的に示した
図である。

【図４】 図３のウィンドウガラスワイパ駆動装置の駆動リンクと、支持リンクと、連結
リンクとを示した斜視図である。

【図５】 本発明の第３実施例によるウィンドウガラスワイパ駆動装置を概略的に示した
図である。

【符号の説明】

１０ 駆動リンク、 １２ 駆動リンク旋回ジョイント、 １４ 連結リンク
、 １６ 駆動ジョイント、 １８ 支持リンク、 ２０ 支持ジョイント、 ２２ 盲ジョイント、 ２４ 補償ジョイント、 ２６ ウィンドウガラスワイ
パアーム、 ２８ ウィンドウガラスワイパアーム旋回ジョイント、 ３０ 圧
着ばね、 ３２ ウィンドウガラスワイパブレード、 ３４ 補償ばね

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウィンドウガラスワイパ駆動装置であって、旋回可能に支承
   された駆動軸と、この駆動軸に堅固に結合された駆動リンク（１０）と、該駆動
   リンク（１０）に駆動ジョイント（１６）によって結合されている連結リンク（
   １４）と、該連結リンク（１４）に支持ジョイント（２０）によって結合され、
   盲ジョイント（２２）によって支承された支持リンク（１８）と、前記連結リン
   クにジョイント（２８）によって結合されたウィンドウガラスワイパアーム（２
   ６）と、該ウィンドウガラスワイパアーム（２６）を連結リンクに対して相対的
   に負荷する圧着ばね（３０）と、前記リンクのうちの１つに配置されている補償
   ジョイント（２４）とが設けられている形式のものにおいて、 補償ジョイント（２４）に補償ばね（３４）が設けられていることを特徴とす
   る、ウィンドウガラスワイパ駆動装置。
2. 【請求項２】 駆動ジョイント（１６）がボールジョイントであって、盲ジ
   ョイント（２２）と支持ジョイント（２０）とがそれぞれ１つの旋回ジョイント
   であって、補償ジョイント（２４）と補償ばね（３４）とが連結リンク（１４）
   に取り付けられている、請求項１記載のウィンドウガラスワイパ駆動装置。
3. 【請求項３】 駆動ジョイント（１６）がボールジョイントであって、盲ジ
   ョイント（２２）と支持ジョイント（２０）とが旋回ジョイントであって、補償
   ジョイント（２４）と補償ばね（３４）とが駆動リンク（１０）に取り付けられ
   ている、請求項１記載のウィンドウガラスワイパ駆動装置。
4. 【請求項４】 駆動ジョイント（１６）と盲ジョイント（２２）とが旋回ジ
   ョイントであって、支持ジョイント（２０）がボールジョイントであって、補償
   ジョイント（２４）と補償ばね（３４）とが支持リンク（１８）に取り付けられ
   ている、請求項１記載のウィンドウガラスワイパ駆動装置。
5. 【請求項５】 補償ばね（３４）が引張ばねである、請求項１から４までの
   いずれか１項記載のウィンドウガラスワイパ駆動装置。