JP2003525717A - テニスラケット用ストリンギングマシーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はラケット用ストリンギングマシーンを提供する。本発明はマシーン１０が、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１が上部に安着される下部支持プレート２１、７３及び７４、下部支持プレート２１、７３及び７４の一端部に近接して突出される方式で配設されてテニスラケット５０の該ヘッドフレーム５１の一端部を固定させる働きをする固着部、下部支持プレート２１、７３及び７４の他の端部に近接して下部支持プレート２１、７３及び７４の縦方向に沿って移動自在な方式で配設されてテニスラケット５０の該ヘッドフレーム５１の他の端部を固定させる働きをする可動部及び下部支持プレート２１、７３及び７４の下方に配置されて該下部支持プレート２１、７３及び７４の中心部分を回転自在に支持するクランプ２７を有するラケット固定手段２０、及び該ラケット固定手段２０から分離された状態でテニスラケット５０の前記ヘッドフレーム５１に密着されてストリング５３が最適な張力を維持できるように該ヘッドフレーム５１に設置されるストリング５３の張力を調節する張力調節手段６０を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は携帯が可能なテニスラケット用ストリンギングマシーンに関するもの
であり、特に使用者がテニスラケットのヘッドフレームを通して配置されるスト
リングの張力を容易に調節することができるテニスラケット用ストリンギングマ
シーンに関するものである。

【０００２】 （背景技術） 一般に、テニスラケットはラケットハンドル、ヘッドフレーム及びストリング
からなる。ガットとも呼ばれるストリングはテニスラケットのエネルギーセンタ
ーとしての働きをする。すなわち、ストリング等により設けられるストリングベ
ッドがテニス球と直接接触してテニス球を飛ばし、この時エネルギーはストリン
グによりテニス球に伝えられる。

【０００３】 テニスラケット用ストリングとしては天然ガットストリング及び合成ストリン
グが主に使われている。テニスラケットが最上の状態を維持するためには、スト
リングの張力が使用者により好適に調節されていなければならない。資料による
と、ストリングはヘッドフレームに設置された４週後には、弾力性の損失が天然
ガットストリングの場合最高１５％、合成ストリングの場合最高２０％まで至り
、ヘッドフレームに設置された８時間後でも弾力性の損失が天然ガットストリン
グの場合最高５％、合成ストリングの場合最高１５％に達するものがある。した
がって、ストリングが切れなくても３ケ月に一度、少なくとも６ケ月に一度はス
トリングを交替しなければならない。

【０００４】 テニスラケットは状況により、とても微細にストリングの張力を調節すること
が必要になる。言い換えれば、季節、気温、コート表面の状態等によってストリ
ングの張力を微細に調節することにより、ボールの反発力を変化させることがで
きるようになる。

【０００５】 前述のように、テニスラケット用ストリングは切れなくても頻繁に交替しなけ
ればならないが、特にプロ選手等の場合にはストリングが切れることが頻繁に発
生する。天然ガットストリングを使用する時はさらに頻繁にストリングが切れる
。したがって、使用者にとって好適であるように、ラケットストリング張力を調
節するために、または切れたストリングを交替するために、ストリンギングマシ
ーンが必要になる。

【０００６】 図１は、一般的なテニスラケット用ストリンギングマシーンを示している。テ
ニスラケット用ストリンギングマシーン１００は、高い張力を維持しなければな
らないため、比較的大型の構造を有する。これによりテニスラケット用ストリン
ギングマシーン１００は、テニスラケットを専門に修理したり張力を調節したり
する例えばテニスショップのような制限された場所のみに置かれているのが実情
である。したがって、ストリングを交替したりテニスラケットの張力を調節する
ためには、テニスショップのような特定の場所を訪問しなければならない問題が
あった。

【０００７】 すなわち、テニス競技時に最適な状態を維持するために気温、湿度及びコート
表面の状態等によって随時ストリングの張力を微細に調節することが必要になる
が、その時ごとにコートを出てストリンギングマシーンが設置されている場所に
移動しなければならないという点で不便さが生じ、これは時間消耗的であると同
時にテニスプレーヤーに煩わしいさを誘発する。

【０００８】 さらに、テニスショップに設置されているストリンギングマシーンは、機器の
特性によって各自異なるレベルの張力を印加するように構造されているため、プ
レーヤー個人個人のニーズに合うようにテニスラケットの最適状態を導き出すた
めには、ストリンギング作業を何回も反復的に遂行しなければならない等の不便
さがあった。

【０００９】 （発明の開示） 本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、本発明の目的
は、それぞれの構成要素らが組立可能な方式で製作されることによって、携帯可
能になり時間と場所にかかわらず便利に使用することができる、かつ製造費用が
安くなるテニスラケット用ストリンギングマシーンを提供することにある。

【００１０】 本発明の他の目的は、テニスラケットの張力を調節できることから各テニスプ
レーヤーに最も適した張力を維持させることができ、その結果、迅速で安定した
競技がなされる、及び信頼性が高いテニスラケット用ストリンギングマシーンを
提供することにある。

【００１１】 上述の目的を達成するために、本発明の特徴によってテニスラケット用ストリ
ンギングマシーンが提供され、前記マシーンが、テニスラケットのヘッドフレー
ムが安着され、かつテニスラケットのヘッドフレームを下部支持プレートの縦方
向に沿ってしっかりと固定させる為に該ヘッドフレームより長い下部支持プレー
トと、下部支持プレートの一端部に近接して突出される方式で配設されテニスラ
ケットの該ヘッドフレームの一端部を固定させる働きをする固着部と、下部支持
プレートの他の端部に近接して下部支持プレートの縦方向に沿って移動自在な方
式で配設されテニスラケットの該ヘッドフレームの他の端部を固定させる働きを
する可動部及び該下部支持プレートの下方に配置されて該下部支持プレートの中
心部分を回転自在に支持するクランプとを有するラケット固定手段、及び該ラケ
ット固定手段から分離された状態でテニスラケットの該ヘッドフレームに密着さ
れてストリングが最適な張力を維持できるように該ヘッドフレームを介して設置
されるストリングの張力を調節する張力調節手段を具備することを特徴とする。

【００１２】 本発明の他の特徴によると、前記固着部は、一端部が前記下部支持プレートに
固定され他の端部が上方向に突出された固着軸、該固着軸の他の端部に嵌め込ま
れる第１上部補助プレート及び固着軸の他の端部に締結される第１蝶ナットを具
備する。

【００１３】 本発明の他の特徴によると、前記可動部は、前記下部支持プレートの一対部分
が切開されて下方向に折曲されることによって形成される一対の折曲片、該一対
の折曲片により支持されるように該一対の折曲片を貫通して回転自在に嵌め込ま
れる、及びその円周方向の外面上の所定位置には操作ホイールが固定される回転
ボルト、該回転ボルトに螺合されて該回転ボルトの回転により前記下部支持プレ
ートの縦方向に沿って移動自在になる可動胴体、該可動胴体の上面に一端部が固
定され他の端部が上方向に突出された可動軸、該可動軸の他の端部に嵌め込まれ
る第２上部補助プレート及び該可動軸の他の端部に締結される第２蝶ナットを具
備する。

【００１４】 本発明の他の特徴によると、前記可動部は、前記下部支持プレートの一端部に
形成される一対のガイドレール、該一対のガイドレールに近接して前記下部支持
プレートに形成されるホイール受納溝、前記下部支持プレートの縦方向で該一対
のガイドレールに沿って滑らせるように該ガイドレールに嵌め込まれる可動ブロ
ック、一端部が該可動ブロックに固定され他の端部が前記下部支持プレートの内
側に移動自在に突出された可動ボルト、該ホイール受納溝に受納され、かつ該可
動ボルトに螺合されその回転によって該可動ボルトを前記下部支持プレートの縦
方向に沿って移動させることができる操作ホイール、該可動ブロックの上面に一
端部が固定され他の端部が上方向に突出された可動軸、該可動軸の他の端部に嵌
め込まれる第２上部補助プレート及び該可動軸の他の端部に締結される第２蝶ナ
ットを具備する。

【００１５】 本発明の他の特徴によると、前記下部支持プレートは、一対の下部支持プレー
ト半片で構成され、第１半片にはソケット部分が設けられ、第２半片には該ソケ
ット部分に嵌め込まれるプラグ部分が形成される。

【００１６】 本発明のまた他の特徴によると、前記張力調節手段は、ストリング引出し部、
張力調節部及びモーター停止部を具備し、該ストリング引出し部は、テニスラケ
ットのヘッドフレームに密着される押圧板、ヘッドフレームに設置されるストリ
ングと同一線上に整列されるように該押圧板に結合される押圧ロッド、該押圧板
に連結されたストリングを巻くストリングリール及びストリングリールを回転駆
動させるためのモーターを具備し、該張力調節部は、一端部が該押圧ロッドに結
合されて中心軸を中心に回転自在のシーソー板、一端部がシーソー板の他の端部
に固定されるコイルスプリング及びコイルスプリングの他の端部に連結される張
力調節ダイヤルを具備し、該モーター停止部は、該押圧ロッドの円周方向の外面
上の予定位置で突出的に形成される突起部及び突起部の移動経路上に配列され該
突起部との接触時に該モーターを停止させるリミットセンサーを具備する。

【００１７】 本発明の前記特性によると、テニスラケットの張力を使用者が望みのレベルに
微細に調節することができるだけでなく、テニスラケット用ストリンギングマシ
ーンの全体的な構成が単純化されることにより持ち運びが容易になって時間と場
所に関わらず便利に使用できるようになり、安い費用でテニスラケット用ストリ
ンギングマシーンを製造することが可能になる。テニスラケット用ストリンギン
グマシーンの携帯性は、下部支持プレートが一対の半片で構成されるという事実
によりさらに向上される。

【００１８】 以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳述し、図面全体を
通じて同一部分には同一な図面符号を使用する。

【００１９】 （発明を実施するための最良の形態） 図２は、本発明の一実施例によるテニスラケット用ストリンギングマシーンの
全体的な構成を示す分解斜視図であり、図３は、図２のテニスラケット用ストリ
ンギングマシーンの使用状態を示す斜視図であり、図４は、図２のテニスラケッ
ト用ストリンギングマシーンの使用状態を示す断面図である。

【００２０】 図示されるように、図面符号１０で示された本発明によるテニスラケット用ス
トリンギングマシーンは、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１を縦方向に
沿って固定させるためのラケット固定手段２０及び該ラケット固定手段２０から
分離されて該ヘッドフレーム５１に設置されるストリング５３を一定張力下に維
持させるための張力調節手段６０を含む。

【００２１】 図２ないし図４に示されるように、前記ラケット固定手段２０は下部支持プレ
ート２１、固着部、可動部及びクランプ２７を含む。

【００２２】 下部支持プレート２１上には、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１が安
着される。前記下部支持プレート２１は、テニスラケット５０のヘッドフレーム
５１をその縦方向に沿って固定させることができるように前記ヘッドフレーム５
１より長い。

【００２３】 前記固着部は、固着軸２３を含む。固着軸２３は、その一端部が前記下部支持
プレート２１の一端部に近接して前記下部支持プレート２１の上面に固定され、
固着軸２３の他の端部は上方向に突出される。固着軸２３の円周方向の外面には
ねじ部が形成される。固着軸２３には、第１上部補助プレート２５が嵌め込まれ
、その次に固着軸２３の他の端部に第１蝶ナット２２が締結される。したがって
、該固着軸２３がテニスラケット５０のヘッドフレーム５１の一端部に密着され
た状態で、第１蝶ナット２２を締めて第１上部補助プレート２５を前記ヘッドフ
レーム５１の一端部に対して圧着させることによって、前記ヘッドフレーム５１
の一端部はかたく固定された状態で維持される。該固着軸２３がテニスラケット
５０のヘッドフレーム５１の一端部に密着される時、ヘッドフレーム５１が損傷
されることを防止するために、固着軸２３には第１保護リング２３ａが嵌め込ま
れる。

【００２４】 前記可動部は、下部支持プレート２１の他の端部に近接して下部支持プレート
２１の縦方向に沿って移動自在な方式で配設され、テニスラケット５０のヘッド
フレーム５１の他の端部を固定させる働きをする。可動部は、一対の折曲片３７
を含む。

【００２５】 前記一対の折曲片３７は、前記下部支持プレート２１の一対部分が切開されて
下方向に折曲されることによって形成される。回転ボルト３４が該一対の折曲片
３７により支持されるように該一対の折曲片３７を貫通して回転自在に嵌め込ま
れる。回転ボルト３４の円周方向外面上の所定位置には、操作ホイール３５が固
定される。該回転ボルト３４には、可動胴体３６が螺合される。該操作ホイール
３５の操作により回転ボルト３４が回転されれば、該可動胴体３６は前記下部支
持プレート２１の縦方向に沿って移動自在になる。可動胴体３６の上面には、可
動軸３３の一端部が固定され他の端部は上方向に突出される。可動軸３３の円周
方向の外面には、ねじ部が形成される。可動軸３３の他の端部には、第２上部補
助プレート２５が嵌め込まれ、その次に該可動軸３３の他の端部に第２蝶ナット
２２が締結される。したがって、該可動軸３３がテニスラケット５０のヘッドフ
レーム５１の他の端部に密着された状態で、第２蝶ナット２２を締めて第２上部
補助プレート２５を前記ヘッドフレーム５１の他の端部に対して圧着させること
によって、前記ヘッドフレーム５１の他の端部はかたく固定された状態で維持で
きる。該可動軸３３がテニスラケット５０のヘッドフレーム５１の他の端部に密
着される時、ヘッドフレーム５１が損傷されることを防止するために、可動軸３
３には第２保護リング３３ａが嵌め込まれる。

【００２６】 前記クランプ２７は、下部支持プレート２１の下方に配置され、前記下部支持
プレート２１の中心部分を回転自在に支持する働きをする。クランプ２７は、そ
の下部に提供される回転取っ手２６を含む。回転取っ手２６の上端部には、ジョ
ーが形成され、回転取っ手２６をまわしてジョーを上方向に移動させることによ
ってクランプ２７は所定の支持部材にかたく固定される。クランプ２７の上端部
には、高さ調整ロッド２８が螺合される、パイプが固定される。高さ調整ロッド
２８の外面には、ナット２９が螺合される。したがって、ナット２９を回転させ
ることによって高さ調整ロッド２８の高さを調整することが可能になる。高さ調
整ロッド２８の上端部は下部支持プレート２１の中心部分に形成される穴２４に
嵌め込まれる。したがって、下部支持プレート２１は、該高さ調整ロッド２８上
で自由に回転できる。

【００２７】 前記張力調節手段６０は、前記ラケット固定手段２０から分離された状態でテ
ニスラケット５０のヘッドフレーム５１に密着され、ヘッドフレーム５１に設置
されるストリング５３が最適な張力を維持できるようにストリング５３の張力を
調節する働きをする。張力調節手段６０はストリング引出し部、張力調節部及び
モーター停止部を含む（図５参照）。

【００２８】 前記ストリング引出し部は、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１を貫通
してストリング５３を引出させる働きをする。ストリング引出し部はテニスラケ
ット５０のヘッドフレーム５１に密着される押圧板６１、ヘッドフレーム５１に
設置されるストリング５３と同一線上に整列されるように該押圧板６１に結合さ
れる押圧ロッド６２、該押圧板６１に連結されたストリング５３を巻くストリン
グリール６３及びストリングリール６３を回転駆動させるためのモーター６４を
含む。

【００２９】 前記張力調節部は、一端部が前記押圧ロッド６２に結合されて中心軸７０を中
心に回転自在になるシーソー板６５、一端部がシーソー板６５の他の端部に固定
されるコイルスプリング６６及び該コイルスプリング６６の他の端部に連結され
る張力調節ダイヤル６７を含む。該張力調節ダイヤル６７には、張力調節手段の
外部に表示される目盛り部７２に現在の張力を表示するための表示ピン６７ａが
設置される。中心軸７０を中心に回転自在に設置される該シーソー板６５の両端
部に接触される前記押圧ロッド６２とコイルスプリング６６の各々の面には安定
した力が伝達されるように、ボール部材（図示せず）が各々の面に適切に配列さ
れる。

【００３０】 前記モーター停止部は前記ストリング５３が最適な張力下にある時、前記モー
ター６４を停止させる働きをする。モーター停止部は前記押圧ロッド６２の円周
方向の外面上の予定位置で形成される突起部６８及び突起部６８の移動経路上に
配列されて、該突起部６８との接触時に前記モーター６４を停止させるリミット
センサー６９を含む。ここで、前記モーター停止部は、ストリングリール６３に
巻き取られているストリング５３の繰り出しが円滑になされるように、前記モー
ター６４を逆方向に一回転させるリセットボタン７１を含むことが望ましい。図
面符号５７はストリングクランプを示す。

【００３１】 以下、上述のように構造される本発明の第一の実施例によるテニスラケット用
ストリンギングマシーン１０の作動を図３及び図４を参照して詳細に説明する。

【００３２】 テニスラケット５０のストリング５３を交替したり、ストリング５３の張力を
調節しようとする時、使用者はクランプ２７を机のような適当な支持部材に固定
させる。この時、ストリンギングマシーン１０のラケット設置高さがラケット５
０の中心部と不一致で水平ではない場合、クランプ２７のナット２９を回転させ
て高さ調整ロッド２８が上下方向に移動されるようにすることにより、テニスラ
ケット５０の固定高さを適切に調整することができる。

【００３３】 次に、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１が下部支持プレート２１に固
定される。すなわち、固着軸２３と可動軸３３がヘッドフレーム５１に接触され
る時、ヘッドフレーム５１がネジである固着軸と可動軸により損傷されることを
防止するために、第１と第２の保護リング２３ａ、３３ａが固着軸２３と可動軸
３３に各々嵌め込まれた状態で、ヘッドフレーム５１の一端部と他の端部とをラ
ケット固定手段２０の該固定部と可動部とに各々位置させる。この時、ヘッドフ
レーム５１の該他の端部とラケット固定手段２０の該可動部間の位置整列は、回
転ボルト３４の操作ホイール３５を操作して可動軸３３の位置を変化させること
によって可能になる。その後、第１及び第２蝶ナット２２を締めることによって
、第１及び第２上部補助プレート２５が、ヘッドフレーム５１を下部支持プレー
ト２１に対して圧着させ、ヘッドフレーム５１はかたく固定された状態で維持さ
れる。これに伴い、テニスラケット５０のヘッドフレーム５１はストリング５３
が設置されるように支持される。

【００３４】 すべてのテニスラケットのストリング交替方法は同一であり、メインストリン
グとクロスストリングは切って結ばなければならない。すなわち、結び目が四つ
形成されなければならなく、メインストリングとクロスストリングは必ず一つず
つストリングを引きながら結ばなければならない。したがって、使用者は既設定
された張力でストリング５３を引っ張るストリングリール６３にメインストリン
グとクロスストリングを順に巻き、先に巻かれたストリング５３がストリングリ
ール６３から解けないようにストリングクランプ５７で固定しながら、メインス
トリングとクロスストリングを互いに結ぶことができる。前記下部支持プレート
２１が前記クランプ２７上で回転できるように構造されることにより、メインス
トリングとクロスストリングは回転するストリングリール６３に巻かれる。

【００３５】 図６は、本発明の他の実施例によるテニスラケット用ストリンギングマシーン
の全体的な構成を示す分解斜視図であり、図７は、図６のテニスラケット用スト
リンギングマシーンの使用状態を示す断面図である。

【００３６】 本発明のこの第二の実施例によるテニスラケット用ストリンギングマシーンに
おいては、ラケット固定手段の一部構成のみが上述の第一の実施例のそれと相異
であるので、以下では、そうした相異点に対してのみ説明するようにする。

【００３７】 本発明のこの実施例において、下部支持プレート１１は一対の下部支持プレー
ト半片７３、７４で構成される。第１半片７３にはソケット部分７５が設けられ
、第２半片７４には前記ソケット部分７５に嵌め込まれるプラグ部分７６が形成
される。

【００３８】 前記下部支持プレート第２半片７４の一端部には一対のガイドレール１２が形
成される。該一対のガイドレール１２に近接して、前記下部支持プレート第２半
片７４にはホイール受納溝１３が設けられる。ホイール受納溝１３に近接して、
前記下部支持プレート第２半片７４には受容スロット１１ａが設けられる。本発
明のこの実施例によるラケット固定手段の可動部は可動ブロック１４を含む。該
可動ブロック１４は前記下部支持プレート１１の縦方向で該一対のガイドレール
１２に沿って滑らせるように、該ガイドレール１２に取り付けられる。

【００３９】 可動ブロック１４の両側面には前記一対のガイドレール１２に嵌め込まれるよ
うに一対のガイド溝が各々形成される。可動ボルト１７はその一端部で前記可動
ブロック１４に固定される。可動ボルト１７の他の端部は前記第２下部支持プレ
ート半片７４に設けられる前記ホイール受納溝を貫通し、受容スロット１１ａ内
に移動自在なように突出される。前記ホイール受納溝１３には操作ホイール１６
が受納され、操作ホイール１６は該可動ボルト１７に螺合されることによって、
操作ホイール１６が回転すると該可動ボルト１７が前記下部支持プレート１１の
縦方向に沿って移動されるようになる。前記可動ブロック１４の上面には可動軸
１５の一端部が固定される。可動軸１５の他の端部は上方向に突出される。可動
軸１５の円周方向の外面にはねじ部が形成される。可動軸１５の他の端部には第
２上部補助プレート１８が嵌め込まれ、その次に該可動軸１５の他の端部に第２
蝶ナット２２が締結される。したがって、該可動軸１５がテニスラケット５０の
ヘッドフレーム５１の端部に密着された状態で、第２蝶ナット２２を締めて第２
上部補助プレート１８を前記ヘッドフレーム５１の端部に対して圧着させること
によって、前記ヘッドフレーム５１の端部はかたく固定された状態で維持される
ようになる。該可動軸１５がテニスラケット５０のヘッドフレーム５１の端部に
密着される時、ヘッドフレーム５１がねじである可動軸１５により損傷されるこ
とを防止するために、可動軸１５には第２保護リング１５ａが嵌め込まれる。

【００４０】 可動軸１５が下部支持プレート１１と第２上部補助プレート１８との間でヘッ
ドフレーム５１をかたく固定させるよう機能することで十分であるために、図６
に図示したように可動ブロック１４の上面に可動軸１５の一端部が固定される構
造を取ることにかえて、図７に図示したように第２蝶ナット２２に一体で固定さ
れる軸の形態を取るように成形されても構わない。もちろん、この場合には、該
軸がねじ止めされるねじ穴が可動ブロック１４に形成されなければならないこと
がわかる。

【００４１】 したがって、使用者は前記操作ホイール１６を回転させて前記可動ブロック１
４を前記下部支持プレート１１の縦方向に沿って移動させることによって、テニ
スラケット５０のヘッドフレーム５１を容易に前記下部支持プレート１１に固定
させることができる。

【００４２】 本発明の上述した特徴によって、テニスラケットの張力を使用者が望むレベル
に微細に調節することができるだけでなく、テニスラケット用ストリンギングマ
シーンの全構成が単純化され、携帯が容易になって時間と場所に関わらず便利に
使用できるようになる。また、安い費用でテニスラケット用ストリンギングマシ
ーンを製造することが可能になる。本発明によると、テニスラケット用ストリン
ギングマシーンの携帯性は、下部支持プレートが一対の下部支持プレート半片で
構成されるという事実によりさらに向上される。

【００４３】 図と明細書をもって本発明の特定の望ましい実施例を明らかにしたが、特定の
用語は包括的又は記述的な意味で用いられただけで、請求項に示す本発明の範囲
を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、従来技術によるテニスラケット用ストリンギングマシーンを示す概略
的な斜視図である。

【図２】 図２は、本発明の一実施例によるテニスラケット用ストリンギングマシーンの
全体的な構成を示す分解斜視図である。

【図３】 図３は、図２のテニスラケット用ストリンギングマシーンの使用状態を示す斜
視図である。

【図４】 図４は、図２のテニスラケット用ストリンギングマシーンの使用状態を示す断
面図である。

【図５】 図５は、本発明によるテニスラケット用ストリンギングマシーンを構成する張
力調節手段の構造を示す斜視図である。

【図６】 図６は、本発明の他の実施例によるテニスラケット用ストリンギングマシーン
の全体的な構成を示す分解斜視図である。

【図７】 図７は、図６のテニスラケット用ストリンギングマシーンの使用状態を示す断
面図である。

【符号の説明】

１０，１００ テニスラケット用ストリンギングマシーン １１ａ 受容スロット １２ ガイドレール １３ ホイール受納溝 １４ 可動ブロック １５，３３ 可動軸 １５ａ，２３ａ，３３ａ 保護リング １６，３５ 操作ホイール １７ 可動ボルト ２０ ラケット固定手段 ２１ 下部支持プレート ２２ 蝶ナット ２３ 固着軸 ２４ 穴 １８，２５ 上部補助プレート ２６ 回転取っ手 ２７ クランプ ２８ 高さ調整ロッド ２９ ナット ３４ 回転ボルト ３６ 可動胴体 ３７ 折曲片 ５０ テニスラケット ５１ ヘッドフレーム ５３ ストリング ５７ ストリングクランプ ６０ 張力調節手段 ６１ 押圧板 ６２ 押圧ロッド ６３ ストリングリール ６４ モーター ６５ シーソー板 ６６ コイルスプリング ６７ 張力調節ダイヤル ６７ａ 表示ピン ６８ 突起部 ６９ リミットセンサー ７０ 中心軸 ７１ リセットボタン ７２ 目盛り部 ７３，７４ 下部支持プレート半片 ７５ ソケット部分 ７６ プラグ部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テニスラケット用ストリンギングマシーンにおいて、 テニスラケットのヘッドフレームが安着され、かつテニスラケットのヘッドフ
   レームを下部支持部の縦方向に沿って固定させることができるように該ヘッドフ
   レームより長い下部支持プレートと、下部支持プレートの一端部に近接して突出
   される方式で配設されてテニスラケットの該ヘッドフレームの一端部を固定させ
   る働きをする固着部と、下部支持プレートの他の端部に近接して下部支持プレー
   トの縦方向に沿って移動自在な方式で配設されてテニスラケットの該ヘッドフレ
   ームの他の端部を固定させる働きをする可動部及び該下部支持プレートの下方に
   配置されて該下部支持プレートの中心部分を回転自在に支持するクランプとを有
   するラケット固定手段、及び 該ラケット固定手段から分離された状態でテニスラケットの該ヘッドフレーム
   に密着されてストリングが最適な張力を維持できるように該ヘッドフレームを介
   して設置されるストリングの張力を調節する張力調節手段を具備することを特徴
   とするテニスラケット用ストリンギングマシーン。
2. 【請求項２】 前記固着部が、一端部が前記下部支持プレートに固定され、
   他の端部が上方向に突出された固着軸、該固着軸に嵌め込まれる第１上部補助プ
   レート、及び 該固着軸の他の端部に締結される第１蝶ナットを具備することを特徴とする請
   求項１に記載のテニスラケット用ストリンギングマシーン。
3. 【請求項３】 前記可動部が、前記下部支持プレートの一対部分が切開され
   て下方向に折曲されることにより形成される一対の折曲片、該一対の折曲片によ
   り支持されるように該一対の折曲片を貫通して回転自在に嵌め込まれ、その円周
   方向の外面上の所定位置には操作ホイールが固定される回転ボルト、該回転ボル
   トに螺合されて該回転ボルトの回転により前記下部支持プレートの縦方向に沿っ
   て移動自在の可動胴体、該可動胴体の上面に一端部が固定されて他の端部が上方
   向に突出された可動軸、該可動軸の他の端部に嵌め込まれる第２上部補助プレー
   ト、及び該可動軸の他の端部に締結される第２蝶ナットを具備することを特徴と
   する請求項１または２に記載のテニスラケット用ストリンギングマシーン。
4. 【請求項４】 前記可動部が、前記下部支持プレートの一端部に形成される
   一対のガイドレール、該一対のガイドレールに近接して前記下部支持プレートに
   形成されるホイール受納溝、前記下部支持プレートの縦方向で該一対のガイドレ
   ールに沿って滑らせるように該ガイドレールに嵌め込まれる可動ブロック、一端
   部が該可動ブロックに固定され、他の端部が前記下部支持プレートの内側に移動
   自在に突出された可動ボルト、該ホイール受納溝に受納されて該可動ボルトに螺
   合されることによって、その回転によって該可動ボルトを前記下部支持プレート
   の縦方向に沿って移動させる操作ホイール、該可動ブロックの上面に一端部が固
   定され、他の端部が上方向に突出された可動軸、該可動軸の他の端部に嵌め込ま
   れる第２上部補助プレート及び該可動軸の他の端部に締結される第２蝶ナットを
   具備することを特徴とする請求項１または２に記載のテニスラケット用ストリン
   ギングマシーン。
5. 【請求項５】 前記下部支持プレートが、一対の下部支持プレート半片で構
   成され、第１半片にはソケット部分が設けられ、第２半片には該ソケット部分に
   嵌め込まれるプラグ部分が形成されることを特徴とする請求項４に記載のテニス
   ラケット用ストリンギングマシーン。
6. 【請求項６】 前記張力調節手段が、ストリング引出し部、張力調節部及び
   モーター停止部を具備し、 該ストリング引出し部が、テニスラケットのヘッドフレームに密着される押圧
   板、ヘッドフレームに設置されるストリングと同一線上に整列されるように該押
   圧板に結合される押圧ロッド、該押圧板に連結されたストリングを巻くストリン
   グリール及びストリングリールを回転駆動させるためのモーターを具備し、 該張力調節部が、一端部が該押圧ロッドに結合されて中心軸を中心に回転自在
   のシーソー板、一端部がシーソー板の他の端部に固定されるコイルスプリング及
   びコイルスプリングの他の端部に連結される張力調節ダイヤルを具備し、 該モーター停止部が、該押圧ロッドの円周方向の外面上の予定位置で突出的に
   形成される突起部、及び突起部の移動経路上に配列されて該突起部との接触時に
   該モーターを停止させるリミットセンサーを具備することを特徴とする請求項１
   に記載のテニスラケット用ストリンギングマシーン。