JP2003524325A - 移動体衛星システムでのタイミングシステムおよび順方向リンクダイバーシティのための方法 - Google Patents

移動体衛星システムでのタイミングシステムおよび順方向リンクダイバーシティのための方法

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JP2003524325A JP2001553687A JP2001553687A JP2003524325A JP 2003524325 A JP2003524325 A JP 2003524325A JP 2001553687 A JP2001553687 A JP 2001553687A JP 2001553687 A JP2001553687 A JP 2001553687A JP 2003524325 A JP2003524325 A JP 2003524325A
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    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18532Arrangements for managing transmission, i.e. for transporting data or a signalling message
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Abstract

(57)【要約】 複数の可視衛星からダウンリンク信号バーストが、複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の複数のユーザ端末に送信される。第1のダウンリンク信号バーストは、複数の可視衛星の第1の衛星からダウンリンク領域内の第1のユーザ端末に送信される。第2のダウンリンク信号バーストは、複数の可視衛星の第2の衛星から第1のユーザ端末に、ダウンリンク領域のタイムアライメントセンタ(TAC)からダウンリンク領域内の第1のユーザ端末までの離隔距離の関数である時点で受信されるように、送信される。第1および第2のダウンリンク信号バーストはダウンリンク領域内の他のユーザ端末にも送信される。第1および第2のダウンリンク信号バーストは好ましくは第1および第2の搬送波周波数でそれぞれ送信される。好適な実施例では、ダウンリンク信号バーストは所定のフレーム繰返し周期を備えたダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信される。所定のフレーム繰返し周期の半分とダウンリンク領域のTACからダウンリンク領域内の第1のユーザ端末までの離隔距離の関数である遅延時間Tとの和だけ第1のダウンリンク信号バーストからずれた時点で意図したユーザ端末によって受信されるように、第2のダウンリンク信号バーストが送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、無線電話システムおよび方法に関するものであり、更に詳しくは、
衛星無線電話システムおよび方法に関するものである。
【0002】 (発明の背景) 衛星無線電話システムは世界中の多数の場所で開発され展開されつつある。当
業者には知られているように、衛星無線電話システムは、一般に、少なくとも一
つの衛星と、少なくとも一つのゲートウェイとを含む。ゲートウェイは、有線電
話システムおよび/またはセルラー無線電話システムのような他の電話システム
に対する衛星無線電話システムのインタフェースとしての役目を果たす。衛星通
信を行うために、複数のユーザ端末が少なくとも一つの衛星と通信する。ユーザ
端末は移動体であっても固定であってもよい。ユーザ端末は、衛星無線電話,セ
ルラー無線電話と衛星無線電話との組合せ,パーソナル通信システム(PCS)
端末を含む高機能端末、および/または衛星無線電話モデムを備えたポータブル
コンピュータであってもよいことは理解されよう。衛星無線電話システムに関す
る基本原理は、共同発明者のカラビニス(Karabinis)らによる「デュ
アルモードのセルラー/衛星のハンドヘルド電話テクノロジー」(1996年1
0月22日、WESCON/96,206〜222頁に説明されており、ここで
更に詳しく説明する必要はない。
【0003】 低地球周回軌道(LEO)システムまたは中地球周回軌道(MEO)システム
のような対地球静止状態のシステムまたは対地球非静止状態のシステムでは、ユ
ーザ端末は二つ以上の衛星と通信することができる。したがって、ユーザ端末が
少なくとも二つ以上の衛星と通信するように衛星ダイバーシティを与えることに
より、陰になったり妨害したりする問題を軽減してもよい。特に、直接の視線に
ある障害物の多くは、経路を完全に遮るのではなくて、むしろ信号を減衰させる
。同時に二つ以上の衛星が見える場合には、すべての衛星に対して信号が遮られ
たり陰に入る確率をかなり減らすことができる。順方向リンクすなわちダウンリ
ンクでは、衛星の一つが完全に遮られた場合には、衛星ダイバーシティはかなり
のリンク利用度利点を提供することができる。マルチパスフェージングがある場
合には、順方向リンクダイバーシティは、受信エネルギーとダイバーシティ利得
との和で3dB増大のような大きい利点を提供することができる。
【0004】 ダウンリンク領域のユーザ端末が二つの異なる時分割多元接続(TDMA)タ
イムスロットと二つの異なるキャリア周波数とで最善の二つの可視衛星(見える
衛星)からフレーム当たり二つのバーストを受信できるようにすることにより順
方向リンクダイバーシティ動作を達成することが知られている。たとえば領域指
向周波数割当て(ROFA)方式を使用して、ユーザ端末の位置に基づいて周波
数を割り当ててもよい。
【0005】 ユーザ端末に対してフレーム当たり二つのバーストを送信するときは、ユーザ
端末がフレーム当たり二つのバーストをいつ受信すべきかを知っていることが一
般に重要である。余計な電力を消費する必要なしにバーストを正確に受信できる
ように、ユーザ端末がこれらのバーストをいつ受信すべきかを知っていることが
望ましい。
【0006】 TDMA信号を送信する複数の衛星からのダウンリンク信号バーストを受信す
る三つのグループにユーザ端末を分けることにより順方向リンクダイバーシティ
を与えることが知られている。まず、第1の衛星は、TDMAフレーム内の第1
の個数のタイムスロットを使用して第1のグループのユーザに送信する。更に、
第1の衛星と第2の衛星とは、TDMAフレーム周期内の第2の個数のタイムス
ロットを使用して第2のグループのユーザ端末に一つ置きのTDMAフレームで
送信する。最後に、第2の衛星は、TDMAフレーム周期内の第3の個数のタイ
ムスロットを使用して第3のグループのユーザ端末に送信する。あいにく、この
方式は、第2のグループのユーザ端末にのみ順方向リンクダイバーシティ動作を
許容する。たとえば、本出願の譲受人に譲渡された、デント(Dent)らの米
国特許第5,841,766号、「移動体通信システムでのダイバーシティ指向
チャネル割当て」を参照。
【0007】 もう一つの公知の解は、一定の時間遅延差の双曲線に沿って二つの衛星にタイ
ムスロットを分配するとともに直交する線に沿って搬送波周波数の使用を分配す
るという概念に基づいている。上述のデントらの特許を参照のこと。あいにく、
このアプローチでは、ユーザ端末の分布に関して制限が課される。特に、このア
プローチを適用できるのは、一定の時間遅延の輪郭上に配置されたユーザ端末が
搬送波周波数使用に直交するように一つの軌道から衛星が選択された場合だけで
ある。このことは、低地球周回軌道(LEO)システムまたは中地球周回軌道(
MEO)システムでは必ずしも事実ではない。
【0008】 したがって、上述した改善にもかかわらず、衛星無線電話システムに対して改
善された順方向リンクダイバーシティを与えたいという希望は存在し続ける。ど
の特定の領域でもユーザ端末の分布に制限を課す必要のない順方向リンクダイバ
ーシティシステムおよび方法が求められている。これらの順方向リンクダイバー
シティシステムおよび方法は、好ましくは、ユーザ端末にサービスする最もよく
見える衛星の選択を制限すべきでもない。
【0009】 (発明の概要) 本発明は、ダウンリンク領域のタイムアライメントセンタ(TAC)および衛
星の部分からユーザ端末までの離隔距離に基づいて、ダウンリンク領域にランダ
ムに分布されているユーザ端末に対して二つの相次ぐ順方向リンク信号バースト
の受信の適切な時点を決めることができる。したがって、ダウンリンク領域内の
ユーザ端末の分布を制限することなく順方向リンクダイバーシティを達成するこ
とができる。ユーザ端末にサービスする二つの最もよく見える衛星の選択に制限
を加える必要もない。その領域に対する所望の容量に基づくことができるダウン
リンク領域のサイズに制限を加えることができる。これにより、改善された順方
向リンクダイバーシティシステムおよび方法を提供することができる。
【0010】 更に詳しくは、本発明は、複数の可視衛星から、この複数の可視衛星によって
サービスを受けるダウンリンク領域内の複数のユーザ端末に、ダウンリンク信号
バーストを送信することができる。ゲートウェイは、ダイバーシティバーストが
TACでユーザ端末によってフレームの半分離れて受信されるように送信する。
第1のダウンリンク信号バーストは、複数の可視衛星の第1の衛星からダウンリ
ンク領域内の第1のユーザ端末に送信される。第2のダウンリンク信号バースト
は、複数の可視衛星の第2の衛星から第1のユーザ端末に、ダウンリンク領域の
TACからダウンリンク領域内の第1のユーザ端末までの離隔距離の関数である
時点で送信される。第1のダウンリンク信号バーストおよび第2のダウンリンク
信号バーストはダウンリンク領域内の他のユーザ端末にも送信される。第1およ
び第2のダウンリンク信号バーストは、好ましくは、第1および第2の搬送波周
波数でそれぞれ送信される。
【0011】 好適な実施例では、ダウンリンク信号バーストは、所定のフレーム繰返し周期
のダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信される。第2のダウン
リンク信号バーストは、所定のフレーム繰返し周期の半分とダウンリンク領域の
TACからダウンリンク領域内の第1のユーザ端末までの離隔距離の関数である
遅延時間△Tとの和だけずれた時点で、送信される。遅延時間△Tは、好ましく
は、複数の可視衛星の第2の衛星から第1のユーザ端末までと第2の衛星からT
ACに位置しているユーザ端末までとの第2のダウンリンク信号バーストの伝搬
遅延差から、複数の可視衛星の第1の衛星から第1のユーザ端末までと第1の衛
星からTACに位置しているユーザ端末までとの第1のダウンリンク信号バース
トの伝搬遅延差を差し引いたものによって、決まる。したがって、順方向リンク
信号バーストのタイミングが、ダイバーシティ動作について決定される。
【0012】 上記のように、ダウンリンク領域は、好ましくは、そのダウンリンク領域に対
する所望の容量に基づいてサイズが制限される。特に、ダウンリンク領域は好ま
しくは充分に小さいので、第1および第2の可視衛星が地平線の反対側に位置し
ており、かつ、第1のユーザ端末がダウンリンク領域内でTACから最も遠く離
れて位置しているときに、第1のユーザ端末は第1の可視衛星から第1のダウン
リンク信号バーストを受信し、第2の可視衛星から第2のダウンリンク信号バー
ストを受信することができ、それらの受信の間に充分な時間があるので、第1の
ダウンリンク信号バーストと第2のダウンリンク信号バーストとの間に第1のユ
ーザ端末はアップリンク信号バーストを送信することができる。本発明は、ユー
ザ端末にサービスする最もよく見える二つの衛星の選択を制限する必要もない。
このようにして、第1の衛星は好ましくは最高の仰角であり、第2の衛星は好ま
しくは次の最高の仰角である。しかし、他の衛星を使用してもよい。
【0013】 複数の可視衛星の少なくとも二つの衛星による受信のために、第1のユーザ端
末からアップリンクすなわちリターン信号バーストも好ましくは送信され、それ
により、リターンリンクダイバーシティを提供する。好ましくは、アップリンク
信号バーストは、複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリン
ク信号バースト後のガードタイムに送信される。ガードタイムは、好ましくは、
複数の可視衛星の一つの衛星への互いに隣接したアップリンク信号バーストの到
達時間差に基づく。
【0014】 固定ガードタイムまたは可変ガードタイムを使用することができる。固定ガー
ドタイムは、好ましくは、最大距離離れた一対のユーザ端末から複数の可視衛星
の一つの衛星への互いに隣接したアップリンク信号バースト間の最大到達時間差
に対応する。可変ガードタイムは、好ましくは、対応する一対のユーザ端末から
複数の可視衛星の一つの衛星への互いに隣接したアップリンク信号バースト間の
到達時間差に対応する。
【0015】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の任意の位置にあるユ
ーザ端末で、複数の可視衛星からダウンリンク信号バーストを受信することがで
きる。ダウンリンク領域内の任意の位置にあるユーザ端末で、複数の可視衛星の
第1の衛星から第1のダウンリンク信号バーストが受信される。ダウンリンク領
域内の任意の位置にあるユーザ端末で、ダウンリンク領域のタイムアライメント
センタ(TAC)からダウンリンク領域内のユーザ端末の任意の位置までの離隔
距離の関数である時点で、複数の可視衛星の第2の衛星から第2のダウンリンク
信号バーストが受信される。第1の搬送波周波数で第1のダウンリンク信号バー
ストを受信することができ、第2の搬送波周波数で第2のダウンリンク信号バー
ストを受信することができる。ダウンリンク領域のサイズは上記のように制限す
ることができる。アップリンク信号バーストも上記のように送信することができ
る。受信された第1および第2のダウンリンク信号バーストは、ユーザ端末でダ
イバーシティ的に組み合わされる。
【0016】 本発明による衛星無線電話システムは、ダウンリンク領域内の複数のユーザ端
末と通信する。衛星無線電話システムは、好ましくは、ダウンリンク領域内の複
数のユーザ端末の各ユーザ端末に第1のダウンリンク信号バーストを送信する第
1の衛星を含む。第2の衛星は、ダウンリンク領域のTACからダウンリンク領
域内の各ユーザ端末までの離隔距離の関数であるそれぞれの時点で受信されるよ
うに、複数のユーザ端末内の各端末に第2のダウンリンク信号バーストを送信す
る。第2のダウンリンク信号バーストに対するダウンリンク時点は上述したよう
に決めることができる。ダウンリンク領域のサイズは上述したようにして制限す
ることができる。アップリンク信号バーストは上述したようにして受信すること
もできる。
【0017】 最後に、本発明による衛星ユーザ端末は、複数の可視衛星のサービスを受ける
ダウンリンク領域内の任意の位置に配置することができる。衛星ユーザ端末は、
複数の可視衛星の第1の衛星から第1のダウンリンク信号バーストを受信すると
ともに複数の可視衛星の第2の衛星から第2のダウンリンク信号バーストを受信
する受信器を含む。ダイバーシティ組合せ器は、受信された第1および第2のダ
ウンリンク信号バーストを組み合わせる。第1のダウンリンク信号バーストは好
ましくは第1の搬送波周波数で受信され、第2のダウンリンク信号バーストは好
ましくは第2の搬送波周波数で受信される。ダウンリンク領域のサイズは上述し
たように決めることができる。ユーザ端末は、上述したようにガードタイムを使
用してアップリンク信号バーストを送信する送信器を含むことができる。したが
って、ダウンリンク領域内にランダムに分布されることができるとともに順方向
リンクダイバーシティおよびリターンリンクダイバーシティを含むことができる
衛星無線電話システム、方法およびユーザ端末を提供することができる。
【0018】 (好適な実施例の詳細な説明) 以下、図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。図面には本発明の好適な
実施例が示されている。しかし、この発明は、多数の異なる形式で実施すること
ができ、ここに示す実施例に限定されると解釈すべきではない。この開示が充分
で完全なものとなり、当業者に発明の範囲を充分に伝えるように、これらの実施
例が与えられている。全体で、同じ番号は同じ要素を表す。
【0019】 当業者には理解されるように、本発明は、方法および/または装置として実施
することができる。本発明は、全体がハードウェアの実施例の形をとることもで
きるし、ソフトウェアの側面とハードウェアの側面とを組み合わせた実施例の形
をとることもできる。
【0020】 ブロック図を参照して本発明を説明する。ブロックおよびブロックの組合せは
コンピュータプログラム命令によって実行できることが理解されよう。これらの
プログラム命令をプロセッサに与えてマシンを作成し、プロセッサ上で実行する
命令が一つまたは複数のブロックで指定される機能を実行する手段を作成するよ
うにしてもよい。コンピュータプログラム命令をプロセッサが実行して、一連の
動作ステップをプロセッサに遂行させて、コンピュータが実行するプロセスを作
成し、プロセッサ上で実行される命令により一つまたは複数のブロックで指定さ
れる機能を実行するステップが与えられる。
【0021】 したがって、図のブロックは、指定された機能を遂行する手段の組合せと、指
定された機能を遂行するステップの組合せと、指定された機能を遂行するコンピ
ュータプログラム命令手段とを支援する。各ブロックおよびブロックの組合せは
、指定された機能またはステップを遂行する特殊目的ハードウェアベースシステ
ムによりまたは特殊目的ハードウェアとコンピュータ命令との組合せにより実行
することができることも理解されよう。
【0022】 本発明によれば、領域指向周波数割り当て(ROFA)方式下でサービスを受
けるどのダウンリンク(DL)領域内のユーザ端末(UT)のランダム分布が、
地球局(GS)から任意の二つの可視衛星を介してUTに至る順方向リンクすな
わちダウンリンクでダイバーシティモードで動作することができるようになる。
UTにそれらの位置を報告させることにより、GSは、二つの可視衛星を介して
各UTに至る二つの順方向リンクタイムスロットの受信の正確な時間の良好な推
定値を決めることができる。
【0023】 同じDL領域への多重搬送波を使用する多重衛星からの送信は、DL領域の中
心の点に時間調節される。DL領域の中心の点はタイムアライメントセンタ(T
AC)と呼ばれる。TACに位置するユーザの場合、衛星の位置にかかわらず、
第1のDLバーストの受信と第2のDLバーストの受信との間に固定時間遅延(
FTD)がある。このFTDは好ましくはフレーム繰返し周期の半分に対応する
。TACから離れたところに位置するユーザ端末は、見える第2の衛星を介して
第2のDLバーストを第1のDLバーストと比べてFTDよりも△Tだけ早くま
たは遅く受信する。期間△Tは、TACに対するUTの位置に応じて正または負
になり得る。期間△Tは、第1の衛星のフレーム境界に対して第2の衛星のフレ
ーム境界を関連づけるために使用することができる。本発明に従って、第2のD
Lバーストの受信の正確な時間が判定されるように期間△Tを決めることの詳細
について、以下に説明する。
【0024】 順方向リンクのダイバーシティ動作は、二つの可視衛星が二つの異なるタイム
スロットおよび周波数でUTに同じバーストペイロード(情報内容)を送信する
ものと見なすことができる。二つのダイバーシティバーストの符号化が異なって
もよいことが理解されよう。UT受信器は、任意の適切なダイバーシティ手法を
使用して、UTの類似バーストを組み合わせることができる。順方向リンクの対
地球非静止状態TDMA衛星システムに対するダイバーシティ動作を吟味するた
めに、この解析ではTDMA低地球周回軌道(LEO)システムが一例として考
えられる。また、南カナダとメキシコ北部とを含む北米大陸の米国が、地球上で
一般化することができる一例として選択され、CONUSと呼ばれる。図1では
、領域(たとえば、CONUS領域)が16個の(1000km×1000km
)のダウンリンク(DL)領域(Ri dn,1≦i≦16)に分割され、各領域は
、周波数がUTの地上位置にリンクされる領域指向周波数割当て(ROFA)手
法のサービスを受ける。
【0025】 順方向リンクでは、すべてのDL領域Ri dn内のUTは、好ましくは最も良く
見える二つの衛星を介して二つの200kHzのDL搬送波のサービスを受ける
。最も高い仰角の衛星は、好ましくは、UTから最もよく見える衛星と考えられ
る。それはsat#1uiと呼ばれ、添え字(1)はUT#iから最もよく見える
衛星を示す。sat#1uiを介してUT#iが受信する順方向リンクバーストは
、b1 ui Rと定義され、200kHzの搬送波周波数(fj dn)で受信される。二
番目に高い仰角の衛星は、ユーザから二番目によく見える衛星と定義される。そ
れはsat#2uiと呼ばれ、添え字(2)はUT#iから二番目によく見える衛
星を示す。sat#2uiを介してUT#iが受信する順方向リンクバーストは、
2 ui Rと定義され、200kHzの搬送波周波数(fk dn)で受信される。領域
全体で再使用される搬送波周波数は図1の太線の領域に示されている。
【0026】 あるUTおよびサービスしている地球局から二つの衛星が同時に見えるときに
は、そのUTとその二つの可視衛星には、その特定のDL領域に割り当てられた
二つの周波数fj dn,fk dnが割り当てられるであろう。UTに割り当てられた順
方向リンクバーストは二つの異なる経路に分割される。これらの経路は二つの可
視衛星を介して送信されるので、UTは、第1の衛星からその割り当てられたD
Lタイムスロットと搬送波周波数fj dnとでb1 ui Rを受信し、第2の衛星から異
なる割り当てられたDLタイムスロットと異なる搬送波周波数fk dnとでb2 ui R
を受信する。UTは、fj dnとfk dnとを切り換えてb1 ui Rとb2 ui Rとを受信する
ことにより、順方向リンクダイバーシティ動作を行う。地球局またはゲートウェ
イ(GW)は、次のようにして順方向リンクダイバーシティ動作のため各UTに
二つのDLタイムスロットを割り当てることができる。
【0027】 報知チャネル(BCH)信号が衛星から周期的に送信される。UTが起呼する
か呼を受けると、UTは、BCHメッセージを受信した後にランダムアクセスチ
ャネル(RACH)でバーストを送信する。RACHバーストで、UTは、それ
が応答しているエンティティにそれ自身のアイデンティとBCHメッセージのア
イデンティとを送る。RACHメッセージは従来のALOHAシステムのように
動作することができ、衝突が生じ得る。衝突が生じると、地球局で成功裏に受信
されるまで、RACHが反復される。GWは、特定のBCHの送信とそれに対す
るRACHの送信との間の遅延を測定することによりUTまでのループ遅延を計
算する。GWは、他の可視衛星から受信される近傍の他のBCHを介したループ
遅延も計算し、UTの位置を判定する。GWは、報知制御チャネル(BCCH)
でUTの位置と順方向リンク周波数およびリターンリンク周波数と順方向リンク
タイムスロットと計算された進み/遅れ時間△Tとを送信する。進み/遅れ時間
△Tは、UTによって使用されて、sat#1uiを介して受信されたDLバース
トb1 ui Rに対するUTのUL送信を調整し、ユーザの送信バーストのタイミング
が二つの相次ぐDLバーストb1 ui R,b2 ui R間にあるようにする。この進み/遅
れ時間調整は、(同じリターンリンク搬送波のサービスを受けるユーザの)送信
バースト間のGTを計算して、すべての可視衛星でのバースト衝突を防止する際
に使用される。すべての可視衛星でのバースト衝突を避けるために同じリターン
リンク搬送波のサービスを受けるユーザの送信バーストタイミングの詳細な解析
について、以下に示す。更なる詳細は、相互参照関連出願に見い出すことができ
る。
【0028】 設計により、DL領域の中心に位置するユーザの場合、衛星の位置にかかわら
ずb1 ui Rとb2 ui Rとの間には固定時間遅延がある。このシナリオが図2に示され
ている。UTはGSMモードの1/8の速度で動作していると仮定する。すなわ
ち、一つのDLフレームは、継続時間が36.92msecの64個のDLタイ
ムスロットを備えている。図2は、DL領域の中心(TAC)に位置しているユ
ーザ端末(UT#1)がsat#1uiを介して時点tui Rb1にfj dnでb1 ui Rを受
信し、丁度32個のDLタイムスロット(32τすなわち18.46msec)
後にsat#2uiを介して時点tui Rb2にfk dnでb2 ui Rを受信する場合を示す。
UT#1から見えるところに4個の衛星があるが、地球局は図に示されるように
順方向リンクダイバーシティ動作に対してsat#1uiとsat#2uiを選択し
た。しかし、DL領域の中心からずれた位置にあるユーザ端末は、二番目によく
見える衛星を介して、第1のDLバーストと比べて32個のDLタイムスロット
よりもある時間だけ短い時間または長い時間の後に、第2のDLバーストを受信
する。図3および図4は、DL領域の中心以外の位置にあるユーザ端末(UT#
i、図3ではi=2、図4ではi=3)がsat#1uiを介して時点tui Rb1
j dnでb1 ui Rを受信する場合を示す。同じUTが、b1 ui Rと比べて32個のD
Lタイムスロット+△Tだけ遅延されたb2 ui Rを受信する。ここで、DL領域の
TACに対するユーザの位置に応じて、△Tは正または負になり得る。図3およ
び図4は、sat#2uiを介してUT#iでDLバーストを受信するタイミング
(tui Rb2)を△T<0および△T>0の場合についてそれぞれ示したものであ
る。次に、△Tを計算する手法について説明する。
【0029】 同じDL領域への多数の搬送波を使用する多数の衛星からの送信はDL領域の
中心の点に時間調節される。DL領域の中心の点はタイムアライメントセンタ(
TAC)と呼ばれる。システム設計により、TACに位置するユーザは、sat
#1uiを介してb1 ui Rを受信し、丁度32τ後にsat#2uiを介してb2 ui R
受信する。したがって、 ここで、 tuic Rb2=sat#2uicを介してTACに位置するユーザでb2 uic Rが受信さ
れる時点、 tuic Rb1=sat#1uicを介してTACに位置するユーザでb1 uic Rが受信さ
れる時点 である。
【0030】 TAC(UT#i)からずれた位置にあるUTは、位置に応じてb2 ui Rから3
2τよりも長い時間または短い時間だけ隔たったb1 ui Rを受信する。たとえば、
sat#1uiおよびsat#2uiを介してTACにいるユーザとUT#iとの間
の伝搬遅延差が図4に示されており、下式で示される。 ここで、 △Tui,uic Rb1=sat#1uiから(TACからずれたところに位置している)
UT#iに送信されるバーストとsat#1uiからTACに位置しているユーザ
に送信されるバーストとの伝搬遅延差、 △Tui,uic Rb2=sat#2uiから(TACからずれたところに位置している)
UT#iに送信されるバーストとsat#2uiからTACに位置しているユーザ
に送信されるバーストとの伝搬遅延差、 tui Rb1=sat#1uiを介して(TACからずれたところに位置している)
UT#iにb1 ui Rが受信される時点、 tui Rb2=sat#2uiを介して(TACからずれたところに位置している)
UT#iにb2 ui Rが受信される時点 である。
【0031】 式(2)および(3)を式(1)に代入すると、次式が得られる。 ここで、△T=△Tui,uic Rb2−△Tui,uic Rb1は、sat#1uiを介して第1の
バーストを受信した時点からsat#2uiを介してユーザが第2のDLバースト
を受信する時点までの遅延が32個のDLタイムスロットよりも短いか長いかを
決める。
【0032】 項△Tは、TACに対するユーザの位置および二つの見える衛星の位置に応じ
て正または負となり得る。式(4)は、衛星sat#2uiを介したUT#iでの
DLバーストb2 ui Rの開始受信タイミングを示す。
【0033】 図5はタイミング概念を図示する一例を示す。図のUT#iとTACとの間の
707kmは500km×500kmのUL領域の最大距離である。それは、衛
星が地平線の近くにあるものと仮定した最悪伝搬遅延差2.35msec(4個
のDLタイムスロット)を意味する。図5は、順方向リンクダイバーシティ動作
のため最もよく見える二つの衛星としてsat#1uiおよびsat#2uiを備え
るDL領域の北東の隅に位置するユーザ(UT#i)を示す。sat#2uiは東
の地平線の近くに位置しており、△Tui,uic Rb2=−2.35msecであり、
sat#1uiは図示されるように位置しており、△Tui,uic Rb1=−1.15m
secであると仮定する。式(4)を使用して、sat#2uiを介してUT#i
で受信されるDLバーストb2 ui Rは、図示されるようにsat#1uiを介して受
信されるDLバーストb1 ui Rから17.26msecだけ遅延される。その時間
の間、UT#iはULバーストを送信し、シンセサイザは2回リセットしている
【0034】 したがって、sat#1uiおよびsat#2uiを介したUT#iとTACでの
ユーザとの間の遅延差は、一般に、下式によって拘束される。
【0035】 式(4)および式(7)は、1000km×1000kmの領域のTACから
ずれて位置しているユーザへのb1 ui Rとb2 ui Rとの間の時間が常に13.76m
sec(24個のDLタイムスロット)よりも大きく23msec(40個のD
Lタイムスロット)よりも小さいことを暗示する。その時間の間、ユーザは好ま
しくはDLバースト(0.577msec)の4倍のULバースト(2.3ms
ec)を送信し、シンセサイザは2回リセットする。ユーザの送信バーストタイ
ミングの詳細な解析について、以下に説明する。従来のシンセサイザテクノロジ
ーの代表的なシナリオでは、各シンセサイザのリセットの上限は0.5msec
である。
【0036】 要するに、TACに対するユーザの位置の最悪シナリオでは、二つのDLバー
ストの受信の間に、ユーザ端末が送信しシンセサイザがリセットするのに充分な
時間がある。したがって、順方向リンクダイバーシティ動作とリターンリンクダ
イバーシティ動作とを常に達成することができる。
【0037】 図6の例は、生じ得る最悪ケースの一つを示す。500km×500kmの領
域内の一群の散在するUTにサービスする二つの選択された衛星は、地平線の互
いに反対側に位置し、sat#1uiおよびsat#2uiと定義される。サービス
されるUL領域は1000km×1000kmのDL領域の南西の1/4であり
、その中で、TACは図示されるようにUL領域の北東の隅に位置している。定
義されたUL領域内に三人のユーザが散在しておりUT#iとして示されている
。ここで、1≦i≦3である。項tui Rb1は、sat#1uiを介してUTでDL
バーストb1 ui R(バーストの開始)が受信される時点を示す。sat#2uiを介
してUT#iでDLバーストb2 ui R(バーストの開始)が受信される時点は、図
ではtui Rb2として示されている。更に、tuic Rb1およびtuic Rb2は、sat#
uiおよびsat#2uiを介してTACでb1 ui Rおよびb2 ui Rが受信される時点
をそれぞれ示す。
【0038】 図6の最上部のバースト構造は、sat#1uiおよびsat#2uiを介してT
ACでb1 ui Rおよびb2 ui Rが受信される時点をそれぞれ示す。DLバースト#は
sat#1uiを介して搬送波周波数fj dnでUTに受信される1,5,9,..
.,b1 ui R#61までであり、b2 ui Rはsat#2uiを介して他の搬送波周波数
k dnで同じUTに受信されるDLバースト#33,37,41,...,次の
フレームのb2 ui R#29までであることがわかる。TACではb1 uic Rとb2 uic R との間の時間は図の最上部のバースト構造に示されるように32DLタイムスロ
ット(18.46msecすなわち32τ)であることもわかる。UT#1がT
ACから対角の隅に(約700kmのところに)位置していることがわかる。s
at#1uiが東の地平線の近くにある状態で、これはUT#1でのTACからの
2.35msecの遅延に対応する(△Tu1,u1c Rb1=2.35msec) ここで tu1 Rb1=sat#1u1を介してUT#1でDLバーストb1 u1 Rが受信される
時点、 tu1c Rb1=sat#1u1を介してTACでDLバーストb1 u1 Rが受信される時
点 である。
【0039】 式(4)によれば、DLバースト(b2 u1 R)が順方向リンクダイバーシティ動
作のためsat#2u1を介してUT#1で受信される。ここで、sat#2u1
西の地平線の近くにあるものと仮定され、△Tu1,u1c Rb2=−2.35msec
である。UT#1に対するタイミング解析の詳細は図6の二番目のバースト構造
に示されている。したがって、 ここで、 tu1 Rb2=DLバーストb2 u1 Rがsat#2u1を介してUT#1で受信される
時点 である。
【0040】 同様に、UT#2は、TACの150km南に位置し、UT#1から約550
km離れたところに位置する。sat#1u2が東の地平線の近くにある状態で、
これはUT#2でTACから0.5msecの遅延に対応する、すなわち(△Tu 2,u2c Rb1 =0.5msec)。したがって、 ここで tu2 Rb1=sat#1u2を介してUT#2でDLバーストb1 u2 Rが受信される
時点、 tu2c Rb1=sat#1u2を介してTACでDLバーストb1 u2 Rが受信される時
点 である。
【0041】 sat#2u2を介してUT#2でDLバーストb2 u2 Rが受信される時点も式(
4)から計算される。ここで、UT#2は両方の衛星からほとんど同じ距離にあ
り、△Tu2,u2c Rb2=0.5msecである。UT#2に対するタイミング解析
の詳細が図6の3番目のバースト構造に示されている。したがって、 と表される。
【0042】 同様に、UT#3は、TACの180km南西に位置し、UT#2から約15
0km離れたところに位置する。sat#1u3が東の地平線の近くにある状態で
、これはUT#3でTACから0.6msecの遅延に対応する(△Tu3,u3c Rb 1 =0.6msec)。したがって、 ここで tu3 Rb1=sat#1u3を介してUT#3でDLバーストb1 u3 Rが受信される
時点、 tu3c Rb1=sat#1u3を介してTACでDLバーストb1 u3 Rが受信される時
点 である。
【0043】 sat#2u2を介してUT#3でDLバーストb2 u3 Rが受信される時点も式(
4)から計算される。ここで、△Tu3,u3c Rb2=−0.6msecである。UT
#3に対するタイミング解析の詳細が図6の4番目のバースト構造に示されてい
る。したがって、 と表される。
【0044】 受信バースト間にユーザが送信しまたシンセサイザを切り換えるのに充分な時
間をもって各UTが二つの異なるタイムスロットおよび周波数で二つの可視衛星
から64DLタイムスロットフレーム当たり二つのバーストを受信することが図
6に示されている。したがって、ユーザの受信した相次ぐバーストを組み合わせ
ることにより、順方向リンクダイバーシティ動作を成功裏に行うことができる。
【0045】 大陸の米国上でグローバルスター(Globalstar)パラメータを使用
するLEOシステムに対して、本発明のシミュレーションを行った。図7は、1
000km×1000kmのDL領域にランダムに配置された(時間的に)隣接
したユーザの間の距離とその領域内のユーザ数との関係を示す。1/8の速度の
GSMで代表的な64ユーザの代わりに図で51ユーザが限界になっているのは
、それらのユーザが両方のリンクでダイバーシティモードでサービスを受けると
いう事実による。換言すれば、関心が順方向リンクのみのダイバーシティ動作で
あるとすれば、サービスを受けるユーザの数は64UTとすることができる。図
に示された51人のユーザは、順方向リンクダイバーシティ動作については二つ
の可視衛星を介して二つの200kHzのDL搬送波周波数のサービスを受け、
リターンリンクダイバーシティ動作についてはすべての可視衛星を介して四つの
異なる50kHzのUL搬送波のサービスを受ける。
【0046】 図8は、二つの最もよく見える衛星を介して各ユーザで受信される二つの相次
ぐDLバーストのタイミングを示す。図には、四つの50kHzのUL搬送波を
表す四つの別々の垂直ゾーンがある。図の一番下の曲線は、衛星sat#1ui
介してDL搬送波周波数(200kHz)fj dnで各ユーザ端末での第1のDL
バーストの受信開始タイミングtui Rb1を示す。一番上の曲線は、衛星sat#
uiを介してDL搬送波周波数(200kHz)fk dnで各ユーザ端末での第2
のDLバーストの受信タイミング開始tui Rb2を示す。中間の二つの曲線は、各
ユーザ端末に対するULバースト送信の開始および終了を示す。
【0047】 図8からわかるように、すべてのユーザは順方向リンクのダイバーシティモー
ドで成功裏に動作している。これが示唆するように、各UTは、二つの可視衛星
から二つの異なる搬送波でフレーム当たり二つのバーストを受信し、シンセサイ
ザがリセットするのに充分な時間で両方のバーストの受信間にフレーム当たり一
つのバーストを成功裏に送信する。更に、各50kHz搬送波当たりのUT数は
12ユーザと13ユーザとの間にある。これは、可視衛星のいずれかでの衝突を
避けるための送信バースト間のGTによるものである。51人のユーザに対する
リターンリンク(四つの50kHzのUL搬送波)で使用される帯域幅が順方向
リンク(二つの200kHzのDL搬送波)で使用される帯域幅の半分であると
いうことが理解されよう。したがって、両方のリンクで同じ帯域幅が使用される
場合には、各1000km×1000kmDL領域当たりの64人のユーザの容
量は、両方のリンクにおいて完全ダイバーシティ動作で達成することができる。
【0048】 リターンリンクのダイバーシティ 次に、本発明によるアップリンク(すなわち、リターンリンク)ダイバーシテ
ィシステムおよび方法について説明する。更なる詳細は、相互参照の関連出願に
見い出すことができる。
【0049】 アップリンク(すなわち、リターンリンク)では、各ユーザ端末(UT)は好
ましくはフレーム当たり一つのバーストだけを送信する。同じリターンリンク搬
送波のサービスを受けるユーザの送信バーストは、好ましくはすべての可視衛星
によって、オーバラップしない仕方で受信される。地球局は、可視衛星を介して
各ユーザのバーストを受信し、適切なダイバーシティ手法を使用してそれらのバ
ーストを組み合わせることができる。UTの電池寿命を伸ばしつつすべての可視
衛星から完全ダイバーシティ利点を得ることができる。この概念を入れるために
、好ましくはリターンリンクバーストがどの可視衛星でも衝突しないようにする
ために、送信バースト間のガードタイム(GT)が設けられる。ガードタイムは
、ユーザの位置で同じリターンリンク搬送波のサービスを受けるユーザの(時間
的に)隣接する送信バースト間に維持される。したがって、すべての可視衛星を
介したリターンリンクダイバーシティ動作は成功裏に達成することができる。
【0050】 GTは、好ましくは、アップリンク領域のサイズおよび衛星の幾何学的形状に
よって左右される。この解析では、LEOシステムは一例として考えられる。し
かし、概念は、パラメータに小さな変更を加えて他のTDMA LEOシステム
、MEOシステムまたはGEOシステムに拡張することができる。コンピュータ
シミュレーションの示すところによれば、送信されるアップリンク(UL)バー
スト間の2個の順方向リンクバースト継続時間のGTは、すべての可視衛星での
バースト衝突を防止するのに充分である。この結果は、500km×500km
領域内にランダムに分布させられる同じリターンリンク搬送波周波数のサービス
を受けるユーザに対する想定されたLEOシステムに基づいている。
【0051】 本詳細な説明は、地理的な位置に搬送波周波数が割り当てられる領域指向周波
数割当て(ROFA)方式に基づく。図1で説明したように、TDMA LEO
システムに対するリターンリンクでのダイバーシティ動作を調べるために、南カ
ナダと北メキシコを含む大陸の米国が、地球上で一般化することができる一例と
して選択され、CONUSと呼ばれた。図1に示されるように、領域は16個の
(1000km×1000km)のダウンリンク(DL)領域に分割される。図
9に示されるように、各DL領域は4個の(500km×500km)アップリ
ンク(UL)領域に分割される。
【0052】 各UL領域のユーザは、50kHzのリターンリンク搬送波周波数で、フレー
ム当たり一つのバーストをすべての可視衛星に送信する。図9に示されるように
、異なる50kHzの搬送波は異なるUL領域にサービスし、ここで、Ri up
よびfi upはアップリンク領域番号(i)およびリターンリンク搬送波番号(i
)をそれぞれ示す。図9は、同じ周波数を再使用する領域に位置しているUTが
異なる順方向リンク衛星ビームのサービスを受けるとともに異なるリターンリン
ク衛星ビームのサービスも受けるようなスペクトルの周波数再使用も示す。たと
えば、図1では、DL領域#4(R4 dn)に位置するUTは、DL領域#1(R1 dn )に位置するUTの同じ搬送波を使用する。しかし、R4 dnのUTは、両方の
領域間に2000kmの間隔があるため、R1 dnのUTとは異なる順方向リンク
ビームのサービスを受ける。同じ再使用原理は、図9の太線の領域に示されるす
べての再使用周波数を備えたリターンリンクに適用される。
【0053】 ユーザ送信は、最も良く見える衛星を介して最初のバーストの受信(開始時点
)に基づいている。ユーザは、二つの可視衛星から二つの順方向リンクバースト
を受信し、また、二つの相次ぐ受信間の期間にすべての可視衛星に送信すると予
想される。UTのバースト送信を二つのバースト受信間に配置することにより、
ユーザ端末での同時送信および受信を避けてもよい。これにより、デュプレクサ
を用いなくても、双方向の情報の流れが可能となる。多重搬送波を使用する多数
の衛星から同じDL領域への送信は、そのDL領域の中心の点に時間調節される
。このDL領域の中心の点はタイムアライメントセンタ(TAC)と呼ばれる。
【0054】 簡単のため、ユーザは互いに非常に近接して分布しておりかつDL領域の中心
にも非常に近接しているものとする。UTは1/8の速度のGSMモードで動作
しているとする。すなわち、DLフレームは36.92msecのフレーム継続
時間を有する64個のDLタイムスロットを備えているとする。各DL領域は4
個のUL領域に分割される。たとえば、4個のUL領域はR1 up、R2 up、R3 up
およびR4 upと定義することができる。R1 up内に位置しているUTは、sat#
uiを介して搬送波周波数fj dnでDLバーストb1 ui R#1,5,9,...,
1 ui R#61までを受信し、sat#2uiを介して他の搬送波周波数fk dnでD
Lバーストb2 ui R#33,37,41,...,次のフレームのb2 ui R#29ま
でを受信する。R2 up内に位置しているUTは、sat#1uiを介してb1 ui R
2,6,10,...,b1 ui R#62までを受信し、sat#2uiを介してb2 u i R #34,38,42,...,次のフレームのb2 ui R#30までを受信する。
3 up内に位置しているUTは、sat#1uiを介してb1 ui R#3,7,11,
...,b1 ui R#63までを受信し、sat#2uiを介してb2 ui R#35,39
,43,...,次のフレームのb2 ui R#31までを受信する。最後に、R4 up
内に位置しているUTは、sat#1uiを介してb1 ui R#4,8,12,...
,b1 ui R#64までを受信し、sat#2uiを介してb2 ui R#36,40,44
,...,次のフレームのb2 ui R#32までを受信する。上述した手順は図10
に示されている。
【0055】 図10の一番上の構造は、sat#1uiを介してDL搬送波(200kHz)
j dnでユーザの位置で受信されるb1 ui RのA,B,...,b1 ui R#32まで
を示す。図10の上から二番目のバースト構造に示されるように、(ダイバーシ
ティ)DLバーストの第2のセットは、sat#2uiを介して、他のDL搬送波
(200kHz)fk dnで、タイムスロット33,34,...64まででUTに
おいて受信される。図10の上から三番目のバースト構造は、R1 upに位置する
UTに対するULバーストタイミングを示す。ULバースト送信(開始および終
了)はsat#1uiおよびsat#2uiを介したb1 ui Rおよびb2 ui Rの受信間に
あることが示されている。図10の残りの部分は、同じDL領域の他のUL領域
に位置しているユーザに対するULバーストタイミングを示す。
【0056】 本発明は、好ましくは、ダイバーシティバースト1の(UTによる)受信とU
Tによるリターンリンクバーストの送信との間の固定オフセット(遅延)を含む
。この固定時間オフセットは、7τ(7個のダウンリンクバーストスロット)で
あるように選択される。
【0057】 換言すれば、UTの最初に受信されたバーストb1 ui Rとそれの送信バーストb ui T との間の時間遅延は、二つの部分(すなわち、固定遅延および調整可能な遅
延)に分割することができる。たとえば、(500km×500kmのUL領域
の場合の)固定遅延は、順方向リンクバースト継続時間(0.577msec)
、シンセサイザリセット時間(0.5msec)および最大可能進み/遅れ時間
(500km×500kmの領域に対する最悪の場合での2.35msec)を
含む。総固定遅延は3.43msecとなり得る。これは約6DLタイムスロッ
トである。この解析では、固定遅延は余分な用心として7DLタイムスロットで
あると仮定する。サイズの異なる他のUL領域については、固定遅延は異なるか
も知れないが、手法は同じにすることができる。調整可能な遅延は二つの部分に
分けられる。第1の部分はUTの位置によって左右される。UTの位置は、(時
間的に)隣接したUTの間の地理的な距離を光の速度で割ったものである。第2
の部分はUTの実際の進み/遅れ時間である。調整可能な遅延は、変動し、各U
Tの位置によって左右される。地球局は、たとえば、同じUL搬送波内のすべて
のUTの位置の知識に基づいて報知制御チャネル(BCCH)で調整可能遅延を
特定のUTに送信する。したがって、UTはそれ自身のバーストの送信開始時点
を判定する。この手法では、地球局が同じUL搬送波内のすべてのUTの正確な
位置の完全な知識を備えていなければならない。
【0058】 送信されるバースト(2.31msec)にはULバーストの前の0.577
msecのGTとULバーストの後の0.577msecのGTとが設けられて
いることが図11Aに示されている。したがって、どの二つの送信されるバース
トの間のGTも図11Bに示されるように1.154msecである。シミュレ
ーションと例とにより、この手法について更に説明する。
【0059】 図12は、生じ得る最悪の場合の一つを示す。500km×500kmの領域
内の一群の散在するUTにサービスする二つの選択された衛星は、地平線の反対
の側に位置し、sat#1uiおよびsat#2uiと定義される。サービスされる
UL領域は1000km×1000kmのDL領域の南西の1/4であり、TA
Cは図12に示されるようにUL領域の北東の隅に位置している。定義されたU
L領域内に3人のユーザが散在しており、UT#iと表されている。ここで、1
≦i≦3である。項tui Rb1は、sat#1uiを介してUTでDLバーストb1 ui R (バーストの開始)が受信される時点を示す。sat#2uiを介してUTでD
Lバーストb2 ui R(バーストの開始)が受信される時点は、図12でtui Rb2
して示されている。sat#2uiを介してUTで第2のバーストが受信される時
点は、同じUTで第1のバーストが受信される時点から公称値の32順方向リン
クスロット(32τ)だけ遅れるものとする。したがって、UTは二つの相次ぐ
バーストの受信の間にULバーストを送信し、シンセサイザは切り換わる。更に
、tuic Rb1およびtuic Rb2は、sat#1uiおよびsat#2uiを介してb1 ui R およびb2 ui RがTACで受信される時点をそれぞれ示す。
【0060】 図12の一番上の構造は、sat#1uiおよびsat#2uiを介してb1 ui R
よびb2 ui RがTACで受信される時点を示す。b1 ui Rはsat#1uiを介して搬
送波周波数fj dn上のDLバースト#1,5,9,...,b1 ui R#61までで
あり、また、b2 ui Rはsat#2uiを介して他の搬送波周波数fk dn上のDLバ
ースト#33,37,41,...,次のフレームのb2 ui R#29までであるこ
とがわかる。TACでは、b1 uic Rとb2 uic Rとの間の時間は好ましくは図12の
最上部のバースト構造に示されるように常に(設計により)32DLタイムスロ
ット(18.46msecすなわち32τ)であることもわかる。UT#1がT
ACから対角の隅に(約700kmのところに)位置していることがわかる。s
at#1uiが東の地平線の近くにある状態で、これはUT#1でのTACからの
2.35msecの遅延に対応する。sat#1uiを介したUT#1でのDLバ
ーストタイミングtui Rb1とTACに対してUT#1送信タイミングを揃えるた
めに必要とされる進み/遅れ時間(△Tui ARb1=2.35msec)と7DLタ
イムスロット(4.04msecすなわち7τ)とは上述した手法と同様である
【0061】 図12の上から2番目のバースト構造では、UT#1に対して示されたULで
送信されるバーストに先行する1DLタイムスロット(図12のτ)がある。同
様に、UT#2は、TACの150km南に、UT#1から約550km離れた
ところに位置している。sat#1u2が東の地平線の近くにある状態で、これは
UT#2でのTACからの0.5msecの遅延に対応する。UT#2について
は、そのバースト送信時間を調整するために、それ自身の送信されるバーストに
先行する1DLタイムスロット(τ)の他に、前のユーザのGTを考慮しなけれ
ばならない(この場合には、UT#1のその2τ)。したがって、図12の3番
目のバースト構造に示されるように、UT#2は進み/遅れ時間(△Tu2 ARb1
0.5msec)と7τ(固定遅延時間)と3τ(UT#1の2τGTおよびそ
れ自身の送信されるバーストに先立つτGT)とに基づいてそれのバースト送信
タイミングを調整する。同様に、UT#3は、TACの180km南西に位置し
ており、UT#2から約150km離れている。sat#1u3が東の地平線に近
い状態で、これはTACから0.6msecの遅延に対応する。したがって、図
12の4番目のバースト構造に示されるように、UT#3は進み/遅れ時間(△
u3 ARb1=0.6msec)と7τ(固定遅延時間)と5τ(UT#1の2τG
Tと、UT#2の2τGTと、それ自身の送信されるバーストに先立つτGT)
とに基づいてそれのバースト送信タイミングを調整する。
【0062】 図12の最後のバースト構造は、送信されるバースト間のタイミングを示す。
それは、500km×500kmの領域内に散在しているユーザのすべての送信
バーストの間の2τの固定GTを示す。コンピュータシミュレーションの結果が
示すところによれば、(同じ50kHz搬送波のサービスを受けるユーザの)送
信バースト間に(2τ)GTがある場合、シミュレーションされたシステムに対
して複数の可視衛星でバーストの衝突はない。したがって、リターンリンクで成
功裏にタイバーシティ動作を行うことができる。
【0063】 図12に示される例に基づいて、(同じリターンリンク搬送波のサービスを受
けるユーザの)送信バーストタイミングに対する一般形は次式のように書くこと
ができる。 ここで tun Tb=UT#nバーストの送信開始時点、 tun Rb1=sat#1unを介してUT#nでDLバースト(b1 un R)が受信さ
れる時点、 △Tun ARb1=UT#nがsat#1unを介してTACに対してそれの送信タイ
ミングを揃えるために必要な進み/遅れ時間、 7τ=500km×500kmのUL領域内のユーザの位置の最悪の場合に対
する遅延時間の固定部分、 n=UL領域内のユーザの番号 τ=順方向リンクのバーストの継続時間(0.577msec)。
【0064】 式(14)は、送信されるバースト間の2τの固定GTが50kHz当たりの
ユーザ数を500km×500km内に散在する10UTという一定数に制限す
る。50kHz当たり10ユーザという上限は、36.92msec(64τ)
のフレーム継続時間と、リターンリンクパルスを送信するために必要とされる(
図11Aおよび図11Bのガードバッファを含む)3.46msec(6τ)の
UL継続時間とから得られる。次に、この手法を使用する複数の可視衛星でのG
Tの計算について説明する。
【0065】 一般に、互いに隣接した送信バースト間のGTが小さいほど、可視衛星での衝
突がない限りシステム能力が改善される。上述した解析では、ユーザ位置からの
送信バーストのタイミング計算が導入された。可視衛星で受信されるバースト間
のGTを調べるために、すべての50kHzのリターンリンク搬送波に対してす
べての可視衛星で受信されるバースト間のGTを調べるためのコンピュータシミ
ュレーションについて説明する。
【0066】 図13は、シミュレーションによるsat#1で受信されるバースト間のGT
を計算するための一例を示す。同じ50kHzの搬送波によってサービスを受け
る(500km×500kmのUL領域内にランダムに分布する)5人のユーザ
が居る。前に説明したように、ユーザ位置での全部で5UTの送信バースト間に
は、2τの固定GTがある。sat#j(可視衛星の任意の一つ)で受信される
バースト間のGTに対する一般形は、次式のように書くことができる。 ここで △T(ui-1,ui)(sj) GT=sat#jでのUT#iおよびUT#(i−1)の受
信バーストの間のガードタイム、 △T(ui,ui-1)(sj) pd=UT#iからsat#jへの送信バーストとUT#(
i−1)からsat#jへの送信バーストとの間の伝搬遅延差、 2τ=ユーザ位置での送信バースト間の固定ガードタイム。
【0067】 (同じ50kHz搬送波のサービスを受けるユーザの)ULバースト間のGT
は、(たとえば)式(15)を使用してsat#1でのシミュレーションにより
計算され、図13の下の方のバースト構造に示されている。図13からまた式(
15)からも、sat#1でのバースト間のGTは変動することがわかる。これ
は二つの要因によって左右される。すなわち、(時間的に)隣接したユーザ間の
衛星までの伝搬遅延差と、ユーザ位置での送信バースト間の固定GTとである。
【0068】 固定ガードタイムを使用するリターンリンクダイバーシティ動作がコンピュー
タシミュレーションによって調べられた。図14は、500km×500kmの
UL領域内のランダムに分布した10人のユーザ間の隣接距離を示す。図15は
、サービスを受けているユーザの送信バーストは重ならないようにしてすべての
(この場合には4個の)可視衛星で受信されることを示す。したがって、すべて
の可視衛星を介してリターンリンクで成功裏にダイバーシティ動作を達成するこ
とができる。コンピュータシミュレーションはCONUS上の120回のランで
この手法を調べた。その結果、どの可視衛星にもいかなる時点でも一つのバース
ト衝突もなかった。
【0069】 次に、ユーザの送信に関連する可変ガードタイムについて説明する。リターン
リンクでは、各UTはフレーム当たり1つのバーストを送信する。同じリターン
リンク搬送波のサービスを受けるユーザの送信バーストは、好ましくはすべての
可視衛星で、バースト衝突を避けるために充分な可変ガードタイムによって隔て
られる。すべての可視衛星から完全なダイバーシティ利点が得られるとともに、
電池寿命を伸ばすことができる。固定ガードタイムと同様に、地球局は、可視衛
星を介してユーザのバーストを受信し、また、適切なダイバーシティ手法を使用
してそれらのバーストを組み合わせることができる。
【0070】 可変ガードタイムは、同じリターンリンク搬送波のサービスを受けるユーザの
リターンリンクバーストがすべての可視衛星で衝突しないようにすることができ
る。したがって、すべての可視衛星を介したリターンリンクダイバーシティ動作
を成功裏に達成することができる。
【0071】 リターンリンクでは、各UL領域は異なる50kHz搬送波周波数を割り当て
られる。UL領域は1000km×1000kmの正方形であるとする。同じリ
ターンリンク搬送波周波数を使用する領域の反対側の縁に二つのUTが(100
0km離れて)位置している状態で、両方のUTと地平線の近くの非常に低い仰
角にある衛星との間の伝搬遅延に+/−3.3msecの差の可能性がある。す
べての可視衛星からUTに対するリターンリンクでダイバーシティを達成するた
めには、地平線の近くの非常に低い仰角にある衛星でULバーストが確実に衝突
しないようにすべきである。これは、すべての可視衛星で重ならないようにUL
バーストが受信され、リターンリンクダイバーシティ動作を成功裏に行うことが
できるということを意味する。リターンリンクバースト継続時間の代表的な値は
2.3msecであり、これは順方向リンクバースト継続時間0.577mse
cの4倍の大きさである。図16は、ユーザの位置でのまた異なる仰角を備えた
異なる可視衛星での、二つの送信バースト間のGTを示す。項bui TはUT#i
の送信バーストを表す。ULバースト間のガードタイムが(時間的に)隣接した
ユーザ間の距離を光の速度で割った値になるようにすることにより、すべての可
視衛星でバーストの衝突を避けることができるということが示されている。図1
6では、sat#5ujではバーストの衝突が示されていない。ここで、i=1,
2(仰角が最も小さい両方のユーザから可視衛星)であり、仰角がより高い他の
三つの衛星で衝突がないことを保証することができる。
【0072】 ULバースト間の3.3msecのGTはすべての可視衛星での重なりを避け
るのに充分であるが、これはスペクトルの非効率的使用になることがあり得る。
1000km×1000kmのDL領域は、4個のより小さい500km×50
0kmのUL領域に分割され、各UL領域は異なる(50kHzの)リターンリ
ンク搬送波周波数のサービスを受ける。図17は図16と類似しているが、10
00km×1000kmのDL領域が4個の等しい500km×500kmのU
L領域に分割される。異なる50kHzの搬送波が各UL領域にサービスする。
一つのUL領域の反対の縁に位置した二つのUTの場合、送信されるバースト間
のGTは3.3msecから1.65msecに減らすことができる。これは、
リソースのより良い利用とより高いシステム容量とを提供することができる。
【0073】 次に、可変GTの解析について説明する。この解析では、互いに隣接した送信
バースト間のGTは、同じUL領域内の(時間的に)互いに隣接したユーザ間の
地理的な距離を光の速度で割った値によって左右される。このGTにより、同じ
リターンリンク搬送波のサービスを受けるユーザの隣接したバーストが地平線の
近くの非常に低い仰角の衛星で衝突しないので、より高い仰角で他のすべての衛
星でバースト衝突が生じない。地球局は進み/遅れタイミング情報をユーザに送
信する知性を備えているので、最もよく見える衛星を介してその最初の順方向リ
ンクバーストの受信を参照して、UTは送信開始時点を判定することができるも
のとする。
【0074】 図18は、生じ得る最悪の場合の一つを示す。500km×500kmの領域
内に散在する一群のUTにサービスする二つの選択された衛星は、地平線の反対
側に位置し、sat#1uiおよびsat#2uiと定義される。サービスを受ける
UL領域は1000km×1000kmのDL領域の南西の1/4であり、ここ
で、図18に示されるように、TACはUL領域の北東の隅に位置する。定義さ
れたUL領域内に3人のユーザが散在しており、UT#iと示されている。ここ
で、1≦i≦3である。TACからずれた位置にあるUTの場合、sat#2ui を介して第2のバーストが受信される時点は、sat#1を介した第1の受信バ
ーストに対して遅延された32DLタイムスロット+/−デルタ時間(32τ+
△T)であり、ここで、△TはTACに対するUT位置に応じて正または負とな
り得る。したがって、UTは二つの相次ぐバーストの受信間にULバーストを送
信したがって、シンセサイザは切り換わる。更に、tuic Rb1およびtuic Rb2は、
TACでsat#1uiおよびsat#2uiを介してb1 ui Rおよびb2 ui Rが受信さ
れる時点をそれぞれ示す。
【0075】 図18の一番上のバースト構造は、sat#1uiおよびsat#2uiを介して
1 ui Rおよびb2 ui RがTACで受信される時点をそれぞれ示す。b1 ui Rはsat
#1uiを介してDLバースト#1,5,9,...,b1 ui R#61までであり、
2 ui Rはsat#2uiを介してDLバースト#33,7,41,...,次のフ
レームのb2 ui R#29までである。図の一番上のバースト構造に示されるように
、TACでは、b1 uic Rとb2 uic Rとの間の時間は32DLタイムスロット(18
.46msecすなわち32τ)であることもわかる。UT#1がTACから(
約700kmの)対角線の隅に位置していることがわかる。sat#1uiが東の
地平線に近い状態で、これはUT#1でTACから2.35msecの遅延に対
応する。
【0076】 ここで、 tui Rb1=sat#1uiを介してUT#1でDLバーストb1 ui Rが受信される
時点、 tuic Rb1=sat#1uiを介してTACでDLバーストb1 ui Rが受信される時
点 である。
【0077】 地球局は、sat#1uiを介してUT#1に進み/遅れ時間(△Tu1 ARb1)を
送信することにより、それの送信時間を2.35msecだけ調整する、すなわ
ち、△Tu1 ARb1=−2.35ms。
【0078】 固定時間遅延は最悪の場合として7DLタイムスロット(4.04msecす
なわち7τ)であると仮定すると前に述べた。したがって、 ここで tu1 Tb=UT#1がbu1 Tの送信を開始する時点、 △Tu1 ARb1=UT#1がそれの送信タイミングをtu1 Rb1に対して揃えるため
に必要とされる進み/遅れ時間。
【0079】 同様に、UT#2は、TACの150km南に位置し、UT#1から約550
km離れたところに位置する。sat#1u2が東の地平線の近くにある状態で、
これはUT#2でTACから0.5msecの遅延に対応する。 ここで tu2 Rb1=sat#1u2を介してUT#2でDLバーストb1 u2 Rが受信される
時点、 tu2c Rb1=sat#1u2を介してTACでDLバーストb1 u2 Rが受信される時
点 である。
【0080】 したがって、UT#2に割り当てられる進み/遅れタイミングは△Tu2 ARb1
−0.5msecである。調整可能時間遅延はUT#2に対する余分な項を備え
ており、これはUT#1とUT#2との間の(時間的に)隣接した地理的距離を
光の速度で割った値である。 ここで tu2 Tb=UT#2がbu2 Tの送信を開始する時点、 tu2 Rb1=sat#1u2を介してDLバーストb1 u2 RがUT#2で受信される
時点、 △Tu2 ARb1=UT#2がそれの送信タイミングをtu2 Rb1に対して揃えるため
に必要とされる進み/遅れ時間、 △D1,2/C=UT#1とUT#2との間の地理的距離を光の速度で割った値
である。
【0081】 同様に、UT#3は、TACの180km南西に位置し、UT#2から約15
0km離れたところに位置する。sat#1u3が東の地平線の近くにある状態で
、これはUT#3でTACから0.6msecの遅延に対応する。 ここで tu3 Rb1=sat#1u3を介してUT#3でDLバーストb1 u3 Rが受信される
時点、 tu3c Rb1=sat#1u3を介してTACでDLバーストb1 u3 Rが受信される時
点 である。
【0082】 UT#3に対する進み/遅れタイミングは△Tu3 ARb1=−0.6msecであ
る。調整可能時間遅延はUT#3に対する余分な項を備えており、これはUT#
2とUT#3との間の(時間的に)隣接した地理的距離を光の速度で割った値で
ある。 ここで tu3 Tb=UT#3がbu3 Tの送信を開始する時点、 tu3 Rb1=sat#1u3を介してDLバーストb1 u3 RがUT#3で受信される
時点、 △Tu3 ARb1=UT#3がそれの送信タイミングをtu3 Rb1に対して揃えるため
に必要とされる進み/遅れ時間、 △D2,3=UT#2とUT#3との間の地理的距離 である。
【0083】 一般に、同じUL搬送波当たりのユーザ数が増加するにつれて、図18の二番
目、三番目および四番目のバースト構造に示されるように、ユーザの送信開始時
点は右にシフトされる。各UTでの相次ぐDLバーストの受信の間にULバース
ト送信のタイミングを維持するためには、上限はsat#2uiを介してDLバー
ストbui Rb2(バーストの開始)が各ユーザで受信される時点である。この理由
で、GTの固定時間遅延部分は好ましくはできる限り小さく選択されたので、U
Lバースト送信タイミング(バーストの開始)は、常に、sat#1uiを介した
DLバーストb1 ui Rの受信時点にできる限り近接させることができる。コンピュ
ータシミュレーションは、同じ50kHz搬送波のサービスを受けるユーザのど
れだけ多くのULバーストが64DLタイムスロットフレーム継続時間に占めか
つすべての可視衛星で重なりなしに受信されるかを示した。したがって、これは
、リターンリンクのダイバーシティモードでどれだけ多くのユーザが成功裏にサ
ービスを受けることができるかを示した。
【0084】 最後に、図18の最後のバースト構造もその結果を示す。それは、(同じUL
搬送波のサービスを受けるユーザの)隣接した送信バースト間の時間はユーザ間
の隣接距離を光の速度で割った値であるということを示す。この例に類似したユ
ーザ位置および衛星位置の最悪の場合の一つでさえも、すべての可視衛星を介し
たリターンリンクのダイバーシティを達成することができる。図18の最後のバ
ースト構造は、送信バーストがユーザ間の隣接距離に応じて可変GTで隔てられ
るということを示す。
【0085】 リターンリンクバーストタイミングに対する一般式は、次のように数学的帰納
法アプローチを使用して得ることができる。 ここで tun Tb=UT#nのバーストの送信開始時点、 tun Rb1=sat#1unを介してUT#nでDLバーストb1 un Rが受信される
時点、 △Tun Rb1=UT#nがsat#1unを介したTACに対するそれの送信タイ
ミングを揃えるために必要とされる進み/遅れ時間、 である。
【0086】 式(22)は、同じリターンリンク搬送波のサービスを受けるすべてのユーザ
のバースト送信時点(バースト開始)に対する閉じた形式の式を与える。それは
、1/8の速度のGSMが仮定されているので、50kHzUL搬送波当たり(
すべてのユーザが互いに近接している場合)16人のユーザの限度がある。制約
により、継続時間が4DLタイムスロットのユーザのバーストを送信するのに充
分な64DLタイムスロットフレーム当たりの時間が得られる。このアプローチ
をコンピュータのシミュレーションにより調べた。120分間シミュレーション
を行うことにより、すべての単一の衛星がその軌道を完了できるようにする(グ
ローバルスター衛星システムが例として使用された)ことにより、いかなるとき
にもどの可視衛星でも一つのバースト衝突も生じなかった。
【0087】 次に、複数の可視衛星でのGT計算の詳細な解析について説明する。一般に、
隣接した送信バースト間のGTが小さいほど、可視衛星での衝突がない限りシス
テム容量は改善される。上述した解析では、ユーザ位置からの送信バーストのタ
イミング計算が導入された。可視衛星で受信されるバースト間のGTを調べるた
めには、50kHzのリターンリンク搬送波が一例として使用される。実際にシ
ミュレーションされたデータで例により概念が説明される。次に、コンピュータ
シミュレーションにより、グローバルスターシステムパラメータを使用して大陸
の米国上でこのアプローチを調べた。
【0088】 GT計算を明らかにする際、一つの可視衛星が選択される。たとえば、図19
に示されるように、ランダムに分布しかつ同じ50kHzのリターンリンク搬送
波のサービスを受ける6個のユーザ端末(UT#i,1≦i≦6)があると仮定
する。UTから見える4個の衛星があることが図でわかる。また、図19に示さ
れるように、可視衛星は(仰角規準により)各ユーザから最もよく見えると仮定
する。シミュレーションによりsat#1でユーザの受信バースト間のGTをチ
ェックするために、図19の一番上の部分にユーザ間の地理的距離が示されてい
る。図19に示されるように、各ユーザはsat#1uiに対するそれ自身の伝搬
遅延を備えており、tui-s1 pdで表され、ここで、1≦i≦6である。図の一番
上のバースト構造はユーザの位置での送信バースト間のGTを示す。このGTは
(時間的に)隣接したユーザ間の距離の関数である。たとえば、UT#2とUT
#3との間の地理的距離は図19では101kmとして示されており、これはU
T#2およびUT#3の送信バースト間のGTとして0.336msecを意味
する。他の送信バースト間のGTは、同様に計算することができ、図の一番上の
バースト構造に示されている。sat#1でのUT#(i−1)およびUT#i
のバースト間のGTに対する一般形は、次式のように書くことができる。 ここで △T(ui-1,ui)(S1) GT=sat#1でのUT#iおよびUT#(i−1)の受
信バースト間のガードタイム、 △T(ui,ui-1)(S1) pd=UT#iとsat#1およびUT#(i−1)とsa
t#1の送信バーストの伝搬遅延差、 △D(i-1),i/C=UT#iとUT#(i−1)との間の地理的距離を光の速
度で割った値 である。
【0089】 (同じ50kHzの搬送波がサービスするユーザの)ULバースト相互の間の
GTは式(23)に基づきsat#1でのシミュレーションにより計算され、図
19の下側のバースト構造に示されている。図19の下側のバースト構造と式(
23)にも示されているように、sat#1でのバースト相互間のGTは変動す
る。それは一般に、二つの要因、すなわち、(時間的に)隣接したユーザ間の衛
星に対する伝搬遅延差、および(時間的に)隣接したユーザ間の距離によって左
右される。
【0090】 解析は、すべての可視衛星でのバースト衝突を防止するために使用される同じ
50kHzの搬送波のサービスを受けるユーザの送信バースト間の変動するGT
を表す。それは、(時間的に)隣接したユーザ間の距離を光の速度で割った値と
定義される。一例として図9のUL領域#14に位置するユーザに対するリター
ンリンクダイバーシティ動作のシミュレーションが行われた。図20は、それら
の13のランダムに分布したユーザ間の隣接距離と同じ50kHzの搬送波のサ
ービスを受けるユーザ数との関係を示す。図21は、すべての可視衛星でUL領
域#14に位置する同じ50kHzのサービスを受けるユーザの受信バースト間
のGTを示す。すべての可視衛星で受信される隣接バースト間のGTは常に正で
あることが図21に示されている。したがって、UL領域#14でサービスして
いるユーザのすべてのバーストは、すべての可視衛星で重ならないように受信さ
れる。要するに、コンピュータシミュレーションにより、グローバルスターシス
テムパラメータを仮定して大陸の米国の陸部上でリターンリンクのダイバーシテ
ィ動作を120ランで調べた。その結果、いかなるときにもどの可視衛星でも一
つのバースト衝突も生じなかった。
【0091】 図および明細書では、発明の代表的な好適な実施例が開示されてきた。特定の
項目を用いたが、それらは一般的かつ説明の意味で使用されたものであり、限定
の目的で示されたものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に示されている
【0092】 (関連出願に対する相互参照) この出願は本発明の譲り受け人に譲渡され、その開示はここに引用することに
より本明細書の一部として組み入れられる、本発明者による同時出願番号___
_______(代理人ファイル番号8194−353)、「ガードタイムを使
用する衛星無線電話システムのためのリターンリンクダイバーシティシステムお
よび方法」に関連している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ある領域が16個の1000km×1000kmのダウンリンク領域に分割さ
れ、各ダウンリンク領域がROFA方式を利用して最もよく見える二つの衛星を
介して二つの200kHzダウンリンク搬送波によってサービスされる様子を示
す。
【図2】 本発明によるダウンリンクダイバーシティ動作のためタイムアラインメントセ
ンタに配置されたユーザ端末で受信される二つのダウンリンクバースト間のタイ
ミングを示す。
【図3】 本発明による、ダウンリンクダイバーシティ動作のためタイムアラインメント
センタ外に配置されたユーザ端末で受信される二つのダウンリンクバーストの間
のタイミングを、△Tが0よりも小さい場合について示す。
【図4】 本発明による、ダウンリンクダイバーシティ動作のためタイムアラインメント
センタ外に配置されたユーザ端末で受信される二つのダウンリンクバースト間の
タイミングを、△Tが0よりも大きい場合について示す。
【図5】 本発明によるダウンリンク領域の北東の隅に配置されたユーザ端末で受信され
る二つのダウンリンクバースト間のタイミングを示す。
【図6】 最悪の場合のユーザ端末分布に対する順方向リンクバーストタイミングを示す
【図7】 1000km×1000kmのダウンリンク領域内の隣接したユーザ間の距離
をグラフで示す。
【図8】 1000km×1000kmのダウンリンク領域内のユーザ端末位置での順方
向リンクバーストタイミングおよびリターンリンクバーストタイミングをグラフ
で示す。
【図9】 アップリンク搬送波周波数とともにアップリンク領域を示す。
【図10】 本発明による順方向リンクバーストタイミングおよびリターンリンクバースト
タイミングを示すタイミング図である。
【図11A】 本発明によるアップリンクバーストに対するバーストフォーマットを示す。
【図11B】 本発明によるアップリンクバーストに対するバーストフォーマットを示す。
【図12】 本発明による順方向リンクバーストおよびリターンリンクバーストのタイミン
グ図である。
【図13】 本発明による送信されたバースト間の一定のガードタイムを示すタイミング図
である。
【図14】 ユーザ端末数の関数としての隣接ユーザ間の地理的な距離の一例をグラフで示
す。
【図15】 隣接バースト間のガードタイムとアップリンク領域内のユーザ端末の数とのシ
ミュレーション結果をグラフで示す。
【図16】 本発明による送信されたバースト間の可変ガードタイムを示すタイミング図で
ある。
【図17】 本発明による送信されたバースト間の可変ガードタイムを示すもう一つのタイ
ミング図である。
【図18】 本発明による順方向リンクバーストおよびリターンリンクバーストの他のタイ
ミング図である。
【図19】 本発明による送信されたバースト間の可変ガードタイムを示すタイミング図で
ある。
【図20】 ユーザ端末数の関数としての隣接ユーザ端末間の地理的な距離の一例をグラフ
で示す。
【図21】 隣接バースト間のガードタイムとアップリンク領域内のユーザ端末の数とのシ
ミュレーション結果をグラフで示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月15日(2002.1.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K059 CC02 DD31 5K067 AA01 CC24 EE02 EE07 EE10 EE72 GG03 GG11 HH21 5K072 AA01 BB13 BB23 CC13 DD03 DD04 DD11 DD15 EE33 FF25 GG01 GG11

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の複
    数のユーザ端末に前記複数の可視衛星からダウンリンク信号バーストを送信する
    方法であって、 前記複数の可視衛星の第1の衛星から前記ダウンリンク領域内の第1のユーザ
    端末に第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップと、 前記複数の可視衛星の第2の衛星から前記第1のユーザ端末に第2のダウンリ
    ンク信号バーストを、該第2のダウンリンク信号バーストが前記ダウンリンク領
    域のタイムアライメントセンタ(TAC)から前記ダウンリンク領域内の前記第
    1のユーザ端末までの離隔距離の関数である時点で受信されるように、送信する
    ステップと、 前記ダウンリンク領域内の他のユーザ端末に対して、前記第1のダウンリンク
    信号バーストを送信するステップと前記第2のダウンリンク信号バーストを送信
    するステップとを反復するステップと、 を含む、方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップは
    、第1の搬送波周波数で第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップを
    含み、 前記第2のダウンリンク信号バーストを送信するステップは、第2の搬送波周
    波数で第2のダウンリンク信号バーストを送信するステップを含む、 請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ダウンリンク信号バーストは、所定のフレーム繰返し周
    期を備えたダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信され、 前記第2のダウンリンク信号バーストを送信するステップは、前記複数の可視
    衛星の第2の衛星から前記第1のユーザ端末に第2のダウンリンク信号バースト
    を、該第2のダウンリンク信号バーストが前記所定のフレーム繰返し周期の半分
    と前記ダウンリンク領域の前記タイムアライメントセンタ(TAC)から前記ダ
    ウンリンク領域内の前記第1のユーザ端末までの離隔距離の関数である遅延時間
    △Tとの和だけ前記第1のダウンリンク信号バーストに対してずれた時点で受信
    されるように、送信するステップを含む、 請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間△Tが、前記複数の可視衛星の前記第2の衛星
    から前記第1のユーザ端末までと前記TACに位置しているユーザ端末までとの
    前記第2のダウンリンク信号バーストの伝搬遅延差から、前記複数の可視衛星の
    前記第1の衛星から前記第1のユーザ端末までと前記TACに位置しているユー
    ザ端末までとの前記第1のダウンリンク信号バーストの伝搬遅延差を差し引いた
    ものに対応する、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第2
    の可視衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しており、前記第1のユーザ端末
    が前記ダウンリンク領域内で前記TACから最も遠く離れて位置しているとき、
    前記第1のユーザ端末は前記第1の可視衛星から前記第1のダウンリンク信号バ
    ーストを受信しかつ前記第2の可視衛星から前記第2のダウンリンク信号バース
    トを受信することができ、それらの受信の間に充分な時間があるので、前記第1
    のダウンリンク信号バーストと前記第2のダウンリンク信号バーストとの間に前
    記第1のユーザ端末はアップリンク信号バーストを送信することができる、請求
    項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第2
    の可視衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しており、前記第1のユーザ端末
    が前記ダウンリンク領域内で前記TACから最も遠く離れて位置しているとき、
    前記第1のユーザ端末は前記第1の可視衛星から前記第1のダウンリンク信号バ
    ーストを受信しかつ前記第2の可視衛星から前記第2のダウンリンク信号バース
    トを受信することができ、それらの受信の間に充分な時間があるので、前記第1
    のダウンリンク信号バーストと前記第2のダウンリンク信号バーストとの間に前
    記第1のユーザ端末はアップリンク信号バーストを送信することができる、請求
    項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の可視衛星の少なくとも二つの衛星による受信のた
    めに、前記第1のユーザ端末からアップリンク信号バーストを送信するステップ
    を更に含む、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末内の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バ
    ーストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への隣接したアップリンク信号バ
    ーストの到達時間差に基づくガードタイムの後に、前記アップリンク信号バース
    トを送信するステップを含む、 請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バー
    ストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への最大距離離れた一対のユーザ端
    末からの隣接したアップリンク信号バーストの間の最大到達時間差に対応する固
    定ガードタイムの後に、アップリンク信号バーストを送信するステップを含む、 請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バー
    ストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への対応する一対のユーザ端末から
    の隣接したアップリンク信号バースト間の到達時間差に対応する可変ガードタイ
    ムの後に、前記アップリンク信号バーストを送信するステップを含む、 請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の可視衛星の前記第1の衛星が最高の仰角にあり
    、前記複数の可視衛星の前記第2の衛星が次に最高の仰角にある、請求項1記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のユーザ端末の各端末で前記受信された第1およ
    び第2のダウンリンク信号バーストをダイバーシティ的に組み合わせるステップ
    を更に含む、請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の
    任意の位置にあるユーザ端末で前記複数の可視衛星からダウンリンク信号バース
    トを受信する方法であって、 前記ダウンリンク領域内の任意の位置にあるユーザ端末で前記複数の可視衛星
    の第1の衛星から第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップと、 前記ダウンリンク領域内の任意の位置にある前記ユーザ端末で、前記ダウンリ
    ンク領域のタイムアライメントセンタ(TAC)から前記ダウンリンク領域内の
    前記ユーザ端末の任意の位置までの離隔距離の関数である時点で、前記複数の可
    視衛星の第2の衛星から第2のダウンリンク信号バーストを受信するステップと
    、 を含む、方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップ
    は、第1の搬送波周波数で第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップ
    を含み、 前記第2のダウンリンク信号バーストを受信するステップは、第2の搬送波周
    波数で第2のダウンリンク信号バーストを受信するステップを含む、 請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第
    2の可視衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しておりかつ前記ユーザ端末が
    前記ダウンリンク領域内で前記TACから最も遠く離れて位置しているとき、前
    記ユーザ端末は前記第1の可視衛星から前記第1のダウンリンク信号バーストを
    受信しかつ前記第2の可視衛星から前記第2のダウンリンク信号バーストを受信
    することができ、それらの受信の間に充分な時間があるので、前記第1のダウン
    リンク信号バーストと前記第2のダウンリンク信号バーストとの間に前記ユーザ
    端末はアップリンク信号バーストを送信することができる、請求項13記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記複数の可視衛星の少なくとも二つの衛星による受信の
    ために前記ユーザ端末からアップリンク信号バーストを送信するステップを更に
    含む、請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バー
    ストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への隣接したアップリンク信号バー
    ストの到達時間差に基づくガードタイムの後に、前記アップリンク信号バースト
    を送信するステップを含む、 請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バー
    ストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への最大距離離れた一対のユーザ端
    末からの隣接したアップリンク信号バーストの間の最大到達時間差に対応する固
    定ガードタイムの後に、前記アップリンク信号バーストを送信するステップを含
    む、 請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記送信ステップは、 前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末からの直前のアップリンク信号バー
    ストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星への対応する一対のユーザ端末から
    の隣接したアップリンク信号バースト間の到達時間差に対応する可変ガードタイ
    ムの後に、前記アップリンク信号バーストを送信するステップを含む、 請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記複数の可視衛星の前記第1の衛星が最高の仰角にあり
    、前記複数の可視衛星の前記第2の衛星が次に最高の仰角にある、請求項13記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ユーザ端末で前記受信された第1および第2のダウン
    リンク信号バーストをダイバーシティ的に組み合わるステップを更に含む、請求
    項13記載の方法。
  22. 【請求項22】 ダウンリンク領域内の複数のユーザ端末と通信する衛星無
    線電話システムであって、 前記ダウンリンク領域内の複数のユーザ端末の各ユーザ端末に第1のダウンリ
    ンク信号バーストを送信する第1の衛星と、 前記ダウンリンク領域のタイムアライメントセンタ(TAC)から前記ダウン
    リンク領域内の各ユーザ端末までの離隔距離の関数であるそれぞれの時点で受信
    されるように、前記複数のユーザ端末の各端末に第2のダウンリンク信号バース
    トを送信する第2の衛星と、 を具備する、衛星無線電話システム。
  23. 【請求項23】 第1の搬送波周波数で前記第1のダウンリンク信号バース
    トが送信され、 第2の搬送波周波数で前記第2のダウンリンク信号バーストが送信される、 請求項22記載の衛星無線電話システム。
  24. 【請求項24】 前記ダウンリンク信号バーストが、所定のフレーム繰返し
    周期を備えたダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信され、 前記第2の衛星は、前記複数のユーザ端末の各ユーザ端末に前記第2のダウン
    リンク信号バーストを、前記所定のフレーム繰返し周期の半分と前記ダウンリン
    ク領域の前記タイムアライメントセンタ(TAC)から前記ダウンリンク領域内
    の対応するユーザ端末までの離隔距離の関数である遅延時間△Tとの和だけ、前
    記第1のダウンリンク信号バーストに対してずれた時点で受信されるように、送
    信する、 請求項22記載の衛星無線電話システム。
  25. 【請求項25】 前記遅延時間△Tが、前記第2の衛星から前記対応するユ
    ーザ端末までと前記TACに位置しているユーザ端末までとの前記第2のダウン
    リンク信号バーストの伝搬遅延差から、前記第1の衛星から前記対応するユーザ
    端末までと前記TACに位置しているユーザ端末までとの前記第1のダウンリン
    ク信号バーストの伝搬遅延差を差し引いたものに対応する、請求項24記載の衛
    星無線電話システム。
  26. 【請求項26】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第
    2の可視衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しておりかつ前記ユーザ端末が
    前記ダウンリンク領域内で前記TACから最も遠く離れて位置しているとき、前
    記ユーザ端末は前記第1の衛星から前記第1のダウンリンク信号バーストを受信
    しかつ前記第2の衛星から前記第2のダウンリンク信号バーストを受信すること
    ができ、それらの受信の間に充分な時間があるので、前記第1および第2のダウ
    ンリンク信号バーストの間に前記ユーザ端末はアップリンク信号バーストを送信
    することができる、請求項22記載の衛星無線電話システム。
  27. 【請求項27】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第
    2の衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しておりかつ前記ユーザ端末が前記
    ダウンリンク領域内で前記TACから最も遠く離れて位置しているとき、前記ユ
    ーザ端末は前記第1の衛星から前記第1のダウンリンク信号バーストを受信しか
    つ前記第2の衛星から前記第2のダウンリンク信号バーストを受信することがで
    き、それらの受信の間に充分な時間があるので、前記第1および第2のダウンリ
    ンク信号バーストの間に前記ユーザ端末はアップリンク信号バーストを送信する
    ことができる、請求項25記載の衛星無線電話システム。
  28. 【請求項28】 前記第1および第2の衛星は、前記複数のユーザ端末の各
    ユーザ端末からアップリンク信号バーストも時間的に重なり合わずに受信する、
    請求項22記載の衛星無線電話システム。
  29. 【請求項29】 前記第1の衛星が最高の仰角にあり、前記第2の衛星が次
    に最高の仰角にある、請求項22記載の衛星無線電話システム。
  30. 【請求項30】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の
    任意の位置にある衛星ユーザ端末であって、 前記複数の可視衛星の第1の衛星から第1のダウンリンク信号バーストを受信
    し、前記複数の可視衛星の第2の衛星から第2のダウンリンク信号バーストを受
    信する受信器と、 前記受信された第1および第2のダウンリンク信号バーストを組み合わせるダ
    イバーシティ組合せ器と、 を具備する、衛星ユーザ端末。
  31. 【請求項31】 前記第1のダウンリンク信号バーストが第1の搬送波周波
    数で受信され、前記第2のダウンリンク信号バーストが第2の搬送波周波数で受
    信される、請求項30記載のユーザ端末。
  32. 【請求項32】 ダウンリンク領域が充分に小さいので、前記第1および第
    2の可視衛星が地平線のそれぞれの反対側に位置しておりかつ前記ユーザ端末が
    前記ダウンリンク領域内でタイムアライメントセンタ(TAC)から最も遠く離
    れて位置しているとき、前記ユーザ端末は前記第1の可視衛星から前記第1のダ
    ウンリンク信号バーストを受信しかつ前記第2の可視衛星から前記第2のダウン
    リンク信号バーストを受信することができ、それらの受信の間に充分な時間があ
    るので、前記第1および第2のダウンリンク信号バーストの間に前記ユーザ端末
    はアップリンク信号バーストを送信することができる、請求項30記載のユーザ
    端末。
  33. 【請求項33】 前記複数の可視衛星の少なくとも二つの衛星による受信の
    ために前記ユーザ端末からアップリンク信号バーストを送信する送信器を更に含
    む、請求項30記載のユーザ端末。
  34. 【請求項34】 前記送信器は、前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末
    からの直前のアップリンク信号バーストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星
    への隣接したアップリンク信号バーストの到達時間差に基づくガードタイムの後
    に、アップリンク信号バーストを送信する、請求項33記載のユーザ端末。
  35. 【請求項35】 前記送信器は、前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末
    からの直前のアップリンク信号バーストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星
    への最大距離離れた一対のユーザ端末からの隣接したアップリンク信号バースト
    の間の最大到達時間差に対応する固定ガードタイムの後に、アップリンク信号バ
    ーストを送信する、請求項34記載のユーザ端末。
  36. 【請求項36】 前記送信器は、前記複数のユーザ端末の直前のユーザ端末
    からの直前のアップリンク信号バーストから、前記複数の可視衛星の一つの衛星
    への対応する一対のユーザ端末からの隣接したアップリンク信号バースト間の到
    達時間差に対応する可変ガードタイムの後に、アップリンク信号バーストを送信
    する、請求項34記載のユーザ端末。
  37. 【請求項37】 前記複数の可視衛星の前記第1の衛星が最高の仰角にあり
    、前記複数の可視衛星の前記第2の衛星が次に最高の仰角にある、請求項30記
    載のユーザ端末。
  38. 【請求項38】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の
    複数のユーザ端末に前記複数の可視衛星から、所定のフレーム繰返し周期を備え
    たダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームでダウンリンク信号バースト
    を送信する方法であって、 前記複数の可視衛星の第1の衛星から前記ダウンリンク領域内の第1のユーザ
    端末に第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップと、 前記第1のユーザ端末が前記ダウンリンク領域のタイムアライメントセンタ(
    TAC)にあるとき、前記所定のフレーム繰返し周期の半分である時点で受信さ
    れるように、前記複数の可視衛星の第2の衛星から前記第1のユーザ端末に第2
    のダウンリンク信号バーストを送信するステップと、 前記第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップと前記第2のダウン
    リンク信号バーストを送信するステップとを前記ダウンリンク領域内の他のユー
    ザ端末に対して反復するステップと、 を含む、方法。
  39. 【請求項39】 前記第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップ
    は、第1の搬送波周波数で第1のダウンリンク信号バーストを送信するステップ
    を含み、 前記第2のダウンリンク信号バーストを送信するステップは、第2の搬送波周
    波数で第2のダウンリンク信号バーストを送信するステップを含む、 請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】 複数の可視衛星のサービスを受けるダウンリンク領域内の
    タイムアライメントセンタ(TAC)にあるユーザ端末で、所定のフレーム繰返
    し周期を備えたダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信されたダ
    ウンリンク信号バーストを前記複数の可視衛星から受信する方法であって、 前記ダウンリンク領域内の前記TACにあるユーザ端末で前記複数の可視衛星
    の第1の衛星から第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップと、 前記所定のフレーム繰返し周期の半分である時点で前記ダウンリンク領域内の
    前記TACに位置するユーザ端末で前記複数の可視衛星の第2の衛星から第2の
    ダウンリンク信号バーストを受信するステップと、 を含む、方法。
  41. 【請求項41】 前記第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップ
    は、第1の搬送波周波数で第1のダウンリンク信号バーストを受信するステップ
    を含み、 前記第2のダウンリンク信号バーストを受信するステップは、第2の搬送波周
    波数で第2のダウンリンク信号バーストを受信するステップを含む、 請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】 ダウンリンク領域内の複数のユーザ端末と通信する衛星無
    線電話システムであって、ダウンリンク信号バーストが所定のフレーム繰返し周
    期を備えたダウンリンク信号バーストの複数の反復フレームで送信される、衛星
    無線電話システムであって、 前記ダウンリンク領域内の複数のユーザ端末の各ユーザ端末に第1のダウンリ
    ンク信号バーストを送信する第1の衛星と、 各ユーザ端末が前記ダウンリンク領域のタイムアライメントセンタ(TAC)
    にあるとき、前記所定のフレーム繰返し周期の半分である各時点で受信されるよ
    うに、前記複数のユーザ端末の各ユーザ端末に第2のダウンリンク信号バースト
    を送信する第2の衛星と、 を具備する、衛星無線電話システム。
  43. 【請求項43】 前記第1のダウンリンク信号バーストが第1の搬送波周波
    数で送信され、 前記第2のダウンリンク信号バーストが第2の搬送波周波数で送信される、 請求項42記載の衛星無線電話システム。
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