JP2003524092A - 滑りレールの高さ調整のための装置 - Google Patents

滑りレールの高さ調整のための装置

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JP2003524092A JP2001561875A JP2001561875A JP2003524092A JP 2003524092 A JP2003524092 A JP 2003524092A JP 2001561875 A JP2001561875 A JP 2001561875A JP 2001561875 A JP2001561875 A JP 2001561875A JP 2003524092 A JP2003524092 A JP 2003524092A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は第１の雌ねじ山（５ｄ）を備えたねじスリーブ（５）と、雄ねじ山（４ｃ）を備えたねじブッシュ（４）とを有する高さ調整のための装置に関する。ねじブッシュ（４）は滑りレール（２）の高さ位置の調整のためにねじスリーブ（５）の第１の雌ねじ山（５ｄ）内にねじ込み可能であり、かつ、滑りレール（２）はねじブッシュ（４）の自由に位置する露出した側に配置可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 背景技術 本発明は滑りレールの高さ調整のための装置、特に本発明は成形体内に囲われ
て配置された滑りレールの高さ調整のための装置に関する。
【０００２】 滑りレールは例えば自動的なドア閉鎖システムを備えたドアで使用される。そ
の場合、レバー機構を介してドア扉に結合された滑り片が滑りレール内で滑動す
る。ドアの開放時に滑り片が滑りレール内で運動し、ドア扉は開放後に例えばレ
バー機構に作用するばね力によって再び自動的に閉鎖される。その場合、滑り片
は滑りレール内で再びその出発位置へ戻される。
【０００３】 一般に、滑りレールはドアフレームの上方のフレーム領域またはドアに取付け
られる。可能な限り美的な外観を得るために、滑りレールは見えないようにドア
フレーム成形体の内部に配置される。しかし、顧客の要望に応じて多様に形成さ
れたドアフレーム成形体はそれぞれ特に種々異なる高さを有している。ドアフレ
ーム成形体に設けた滑りレールはそれぞれドアフレーム成形体の下側に配置され
ているため、ドアフレーム成形体の高さに依存して種々異なって形成された滑り
レールはドアフレーム成形体に対応する高さを有しており、または成形体の壁側
の領域と滑りレールとの間に配置されなければならない不経済な下部構造エレメ
ントを必要とする。
【０００４】 それゆえ本発明の課題は、構造が簡単で製作が簡単かつ安価であると共に滑り
レールの個別的な高さ適合が可能であるような、滑りレールの高さ調整のための
装置を提供することにある。
【０００５】 本発明のこの課題は請求項１および２の特徴によって解決される。その場合、
滑りレールの無段の高さ調整のための装置は第１の雌ねじ山を備えたねじスリー
ブを有している。さらに、雄ねじ山を備えたねじブッシュが設けられている。こ
のねじブッシュは滑りレールの高さ位置の調整のためにねじスリーブの第１の雌
ねじ山内にねじ込み可能である。組付け状態では滑りレールがねじスリーブに接
触し、要するに滑りレールはねじブッシュの自由に位置する露出した側に配置可
能である。それゆえ本発明によれば、ねじスリーブと、その内部にねじ込まれた
ねじブッシュとによって滑りレールの所望の位置を調整することが可能である。
それゆえ本発明によれば、滑りレールの高さ調整のための簡単かつ安価な装置が
提供される。従属請求項は本発明による思想の別の構成を再現している。
【０００６】 高さ調整のための装置がねじエレメントを有していると有利である。このねじ
エレメントはねじスリーブとねじブッシュとの間の相対位置の固定、要するに調
整された高さ位置の固定のために使用されることができる。
【０００７】 ねじスリーブが第１の雌ねじ山の直径より小さい直径を有する第２の雌ねじ山
を備えていると有利である。第２の雌ねじ山によって、ねじスリーブとねじブッ
シュとの位置を互いに固定することができる。ねじスリーブとねじブッシュとの
相互のこの固定が、第２の雌ねじ山内にねじ込み可能なねじエレメントによって
行われると有利である。この形式で滑りレールもねじブッシュに固定されること
ができる。
【０００８】 ねじブッシュが滑りレールに面した端部に、拡大された直径を有する領域を有
していると有利である。これにより、滑りレールが簡単にねじブッシュにアライ
ニングされることができ、かつ滑りレールとねじブッシュとの間の大きな支持面
が得られる。特にねじエレメントによる滑りレールの固定も簡単化される。
【０００９】 ねじスリーブが雄ねじ山を有していると有利である。これにより、ねじスリー
ブは簡単にドアフレーム成形体に結合されることができる。この場合、ねじスリ
ーブは例えば成形体に設けられたねじ山付き開口内にねじ込まれることができ、
またはフレームに設けられた開口を貫通してナットによって確保されることがで
きる。しかし、ねじスリーブを直に壁領域内に固定することも可能である。
【００１０】 第２の有利な実施形ではナットによる固定を不要にする固定用受容部が使用さ
れることもできる。この固定用受容部は、ねじブッシュとの結合のために雌ねじ
山を有する中央部分の他に、一体成形された固定用舌状部を有しており、この固
定用舌状部はねじ、リベットなどによって成形体に結合される。
【００１１】 美的な外観を得るために、高さ調整のための装置は成形体の中空室内に配置さ
れる。これにより、高さ調整のための装置は外部からは見ることができなない。
【００１２】 無段の高さ調整のための装置が、少なくとも１つの凹設部を有している成形体
内に配置されていると有利である。このことは特に滑りレールとドア扉との間の
比較的小さな調整過程をも可能にし、その場合、ドアに対する滑りレールの位置
は高さ調整のための装置を介してわすがだけ調整される。この場合、成形体の横
断面は凹設部の領域内で変形されることができる。
【００１３】 本発明は本発明による高さ調整のための装置を備えた滑りレールの提供をも可
能にし、その場合、種々の成形体のためにそれぞれ標準化された滑りレールを使
用することができ、かつ滑りレールの無段の高さ調整が高さ調整装置によって可
能である。これにより、特に部品点数がわずかであることによる著しいコスト削
減が得られる。さらに、種々異なる高さの滑りレールを使用することができる。
【００１４】 実施例の説明 次に、概略的に示した実施例につき本発明を説明する。
【００１５】 図１に示すように、高さ調整のための本発明の第１実施例による装置はねじス
リーブ５とねじブッシュ４とを有している。見やすさのためにねじスリーブ５お
よびねじブッシュ４は図３もしくは図２で拡大して示されている。
【００１６】 図２に示されているように、ねじブッシュ４は円筒形の主体４ｂと支持領域４
ａとを有している。支持領域４ａは円筒形の主体４ｂよりも大きな直径を有して
いる。図１に示されているように、支持領域４ａは組立状態では直に滑りレール
２に隣接している。このことにより、滑りレール２は複数のねじブッシュ４に安
定的に固定されることができる。さらに、ねじブッシュ４には雄ねじ山４ｃが設
けられている。
【００１７】 図３に示されているように、ねじスリーブ５は第１の円筒形の領域５ａと第２
の円筒形の領域５ｂとを有している。その場合、第２の円筒形の領域５ｂは第１
の円筒形の領域５ａよりも小さな直径を有している。第２の円筒形の領域５ｂに
は雄ねじ山５ｃが設けられている。さらに、ねじスリーブ５はその中央軸線Ｏ−
Ｏに沿って貫通孔を有しており、その場合、この貫通孔は２つの互いに異なる直
径を有している。この場合、第１の雌ねじ山５ｄが第１の円筒形の領域５ａに設
けられており、かつ、第２の雌ねじ山５ｅが第２の円筒形の領域５ｂに設けられ
ている。
【００１８】 図１に示されているように、ねじブッシュ４およびねじスリーブ５は成形体（
Profil）１の中空室８内に配置されている。成形体１は例えばその上方の領域の
側方に２つの凹設部９を、かつ１つの開口７を有している。比較的小さな直径を
有する第２の円筒形の領域５ｂはこの開口７を貫通していてナット６によって成
形体１に固定されている。
【００１９】 図１から分かるように、ねじブッシュ４はその雄ねじ山４ｃによって部分的に
ねじスリーブ５の第１の雌ねじ山５ｄ内にねじ込まれている。この場合、ねじブ
ッシュ４は、滑りレール２が予め規定された高さに配置されることができるまで
ねじスリーブ５内にねじ込まれている。この場合、滑りレール２は滑りレール２
に設けた開口１４を貫通したねじ３によって、このねじ３がねじスリーブ５の雌
ねじ山５ｅ内へねじ込まれることで（図１参照）、高さ調整のための装置に固定
されている。これにより、支持領域１４と成形体１の内側との間隔が高さＨ１
となる。
【００２０】 この場合、滑りレール２には公知形式で滑り片１０が配置されており、この滑
り片は滑りレール２に沿って運動可能である。滑り片１０はレバー機構１２のピ
ン１１によってドア扉１３に結合されている。
【００２１】 それゆえ、滑りレールの本発明による高さ調整のための装置によればドア取付
けの後でも、ねじブッシュ４をねじスリーブ５内にさらにねじ込むことにより、
もしくはねじスリーブ５からさらにねじり出すことにより、滑りレール２の高さ
位置を変化させることも可能である。このことにより、ドアの組付け後、滑りレ
ールの位置を変化させることにより後からでも例えば底部の非平面性を少なくと
も部分的に補償することができ、かつドアの開閉特性を調整することができる。
【００２２】 さらに、成形体１に設けた凹設部９もやはり、ねじ３をねじ締めることで、成
形体１の自由に位置する露出した領域を損傷することなしに成形体１に対する滑
りレール２の位置の変化を可能ならしめる。このことによっても比較的小さな不
正確を補償することができる。
【００２３】 次に、本発明による高さ調整のための装置の図４および図５を参照して、図１
で説明した成形体とは別の成形体で使用される滑りレールを説明する。
【００２４】 図４に示されているように、この成形体１は図１に示された成形体よりはわず
かな高さを有している。それゆえ、高さ調整のための装置は高さＨ２に調整され
る。図４に示されているように、ねじブッシュ４は実際に完全にねじスリーブ５
内にねじ込まれており、その場合、ねじブッシュ４の支持領域４ａだけがねじス
リーブ５から突出しているにすぎない。滑りレール２はこの場合もねじ３によっ
てねじスリーブ５の第２の雌ねじ山５ｅに固定される。成形体１は凹設部９を備
えた側で壁（図示せず）に、または壁内に固定される。図４に示された実施例で
は、図１に示された実施例に相応して滑りレール２が同様にねじ３によって高さ
調整装置に固定されている。高さＨ２ が比較的わかすかであるため、短いねじ
３しか使用されていない。図５の断面図に示されているように、ねじブッシュ４
は円筒形に形成されており、他面においてねじスリーブ５は６角形に形成されて
いる。しかしこの場合、ねじブッシュ４およびねじスリーブ５のその他の任意の
外側形状を使用することができる。
【００２５】 要約すると、これまでに第１の雌ねじ山５ｄを備えたねじスリーブ５と、雄ね
じ山４ｃを備えたねじブッシュ４とを有する、滑りレールの高さ調整のための装
置が記載された。ねじブッシュ４は滑りレール２の高さ位置の調整のためにねじ
スリーブ５の第１の雌ねじ山５ｄ内にねじ込み可能である。その場合、高さ調整
のための装置は滑りレール２とドアの壁側のフレームエレメントとの間に配置さ
れる。組付け状態では滑りレール２はねじブッシュ４の自由端に、要するにねじ
スリーブ５に結合された端部とは反対側の端部に配置されることができる。
【００２６】 図６および図７に示す本発明のその他の１実施形では、ねじスリーブ５に代え
て固定用受容部１５が設けられている。この固定用受容部は、ねじブッシュ２０
をねじ込むための一貫した雌ねじ山１６が設けられるように形成されている。ね
じブッシュ２０の雄ねじ山４ｃと雌ねじ山１６との協働により成形体１の内部で
滑りレール２の無段の高さ調整が可能であり、その場合、滑りレール２はねじ３
を介してねじブッシュ２０内に設けられたねじ山１９によって固定される。ねじ
ブッシュ２０の良好な当接のために、ねじブッシュには支持領域４ａが設けられ
ている。ねじ山１６を備えた詳細には図示されていない中間部から側方へ延びた
固定用舌状部１８には座ぐり孔（Senkbohrung）１７が設けられている。この座
ぐり孔１７を介して固定用受容部１５がねじ、リベットなどを介して成形体１の
内部に固定される。
【００２７】 図６に示された滑りレール２の高さ寸法は上述のものよりも高い。それゆえ、
種々の滑りレール２が組み込まれて、その高さ位置が無段に調節される。
【００２８】 滑りレールを確実に保持するために、ねじ３は正確な座着を保証する安全部（
Sicherung）を有するように形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１実施例による高さ調整のための装置の断面図である。
【図２】 本発明によるねじブッシュの断面図である。
【図３】 本発明によるねじスリーブの断面図である。
【図４】 本発明の第２実施例による高さ調整のための装置の断面図である。
【図５】 図４のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
【図６】 本発明の第３実施例による高さ調整のための装置の断面図である。
【図７】 固定受容部を示す図である。
【符号の説明】
１ 成形体、 ２ 滑りレール、 ３ ねじ、 ４ ねじブッシュ、 ４ａ
支持領域、 ４ｂ 円筒形の主体、 ４ｃ 雄ねじ山、 ５ ねじスリーブ、
５ａ 第１の円筒形の領域、 ５ｂ 第２の円筒形の領域、 ５ｃ 雄ねじ山、
５ｄ 第１の雌ねじ山、 ５ｅ 第２の雌ねじ山、 ６ ナット、 ７ 開口
、 ８ 中空室、 ９ 凹設部、 １０ 滑り片、 １１ ピン、 １２ レバ
ー機構、 １３ ドア扉、 １４ 開口、 １５ 固定用受容部、 １６ 雌ね
じ山、 １７ 座ぐり孔、 １８ 固定用舌状部、 １９ 雌ねじ山、 ２０
ねじブッシュ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 滑りレール（２）の高さ調整のための装置において、第１の
    雌ねじ山（５ｄ）を備えたねじスリーブ（５）と、雄ねじ山（４ｃ）を備えたね
    じブッシュ（４）とが設けられており、その場合、滑りレール（２）の高さ位置
    の無段の調整のために、ねじスリーブ（４）がねじスリーブ（５）の第１の雌ね
    じ山（５ｄ）内にねじ込み可能であり、かつ、滑りレール（２）がねじスリーブ
    （４）の自由に位置する露出した側に配置されていることを特徴とする高さ調整
    のための装置。
  2. 【請求項２】 滑りレール（２）の高さ調整のための装置において、雌ねじ
    山（１６）を備えた固定用受容部（１５）が設けられており、滑りレール（２）
    の高さ位置の無段の調整のために、この雌ねじ山内にねじスリーブ（２０）がそ
    の雄ねじ山（４ｃ）によりねじ込み可能であり、かつ、滑りレール（２）がねじ
    ブッシュ（２０）の自由に位置する露出した側に配置されていることを特徴とす
    る滑りレール（２）の高さ調整のための装置。
  3. 【請求項３】 ねじスリーブ（５）とねじブッシュ（４）との相対位置の固
    定のためのねじエレメント（３）が設けられていることを特徴とする請求項１記
    載の装置。
  4. 【請求項４】 ねじスリーブ（５）が第２の雌ねじ山（５ｅ）を備えており
    、その場合、第２の雌ねじ山（５ｅ）の直径が第１の雌ねじ山（５ｄ）の直径よ
    りも小さく、かつ、ねじエレメント（３）が第２の雌ねじ山（５ｅ）内にねじ込
    み可能であることを特徴とする請求項３記載の装置。
  5. 【請求項５】 滑りレール（２）がねじエレメント（３）によって高さ調整
    のための装置に固定されていることを特徴とする請求項３または４記載の装置。
  6. 【請求項６】 ねじブッシュ（４，２０）が滑りレール（２）に面した端部
    に、拡大された直径を有する領域（４ａ）有していることを特徴とする請求項１
    から５までのいずれか１項記載の装置。
  7. 【請求項７】 ねじスリーブ（５）が成形体（１）への固定のための雄ねじ
    山（５ｃ）を有していることを特徴とする請求項１および３から５までのいずれ
    か１項記載の装置。
  8. 【請求項８】 装置が成形体（１）の中空室（８）内に配置されていること
    を特徴とする請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
  9. 【請求項９】 請求項１から８までのいずれか１項記載の高さ調整のための
    装置を備えた滑りレールにおいて、高さ位置の調整が無段に実施可能であること
    を特徴とする滑りレール。
  10. 【請求項１０】 ねじブッシュ（２０）が、ねじ（３）を介して滑りレール
    （２）を結合するための雌ねじ山（１９）を有していることを特徴とする請求項
    ２または６記載の装置。
  11. 【請求項１１】 固定受容部（１５）が、雌ねじ山（１６）を備えた部分の
    他に、成形体（１）への固定のための少なくとも１つの固定用舌状部を有してい
    ることを特徴とする請求項２記載の装置。
  12. 【請求項１２】 ねじ（３）が、ねじ（３）の万一の解離を阻止するための
    手段を有していることを特徴とする請求項１から１１までのいずれか１項記載の
    装置。
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