JP2003524025A - 誘導体化ポリウレタン組成物およびその製造方法 - Google Patents
誘導体化ポリウレタン組成物およびその製造方法Info
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Abstract
Description
ど、in vivoおよびin vitroでの用途向けの改良されたポリウレタン組成物であ
る。
種類以上のジオールと、またはジオールおよびジアミンの両方と縮合させること
で製造することができるポリマーである。例えばポリウレタンは、図1Aおよび
図1Bに示した方法に従って製造することができる。図1Aでは、ジイソシアネ
ート(OCN-A-CNO)をジオール(HO-X-OH)と反応させてポリウレタンを形成する
。ジイソシアネートおよびジオールに相当する末端基の割合は、所望の末端基を
過剰に用いることで制御可能であることは明らかである。例えば図1Aにおける
反応を過剰のジイソシアネート存在下に実施する場合、得られるポリウレタンは
各末端にイソシアネート(-NCO)基を有することになる。
エラストマーとして、または剛性で硬い熱硬化性樹脂として挙動し得る。図1A
に示したジイソシアネートが、例えば下記の構造
「HS」(すなわち「硬部分」)と称している領域は比較的不撓性となる。図1A
に示したジオールが例えばポリテトラメチレンオキサイド(すなわち、HO-(CH2C
H2CH2CH2O)k-H;kは約10〜30である)である場合、「SS」(すなわち「軟部分
」)と称される領域は比較的可撓性となる。ポリウレタンに所望の特性(例:可
撓性、エラストマー性など)を与える硬部分および軟部分を有するポリウレタン
を生じるポリウレタン前駆体を選択する方法は、当業界で公知である。
である。これらの方法では、1種類以上のポリウレタン前駆体(OCN-P-NCO)を
、鎖延長(chain extending)化合物(HZ-Y-ZH)と反応させて、セグメントポリウ
レタンを得る。当業界で公知のように、異なる種類のポリウレタン前駆体の割合
、末端基および鎖延長剤(chain extender)となる物質を変えることで、セグメン
トポリマー中のポリウレタン部分の組成を制御することができる。
、分子量約1000〜3000のポリマージオール(例:ポリエーテル−ウレタン用のポ
リテトラメチレンオキサイドまたはポリカーボネート−ウレタン用のポリカーボ
ネートジオール)とジイソシアネートを縮合させてポリウレタン前駆体を形成し
、それを次にほぼ等量の鎖延長剤(例:1,4-ブタンジオールなどのジオールまた
はジアミノシクロヘキサン異性体混合物などのジアミン)と反応させることで製
造される。
するのに用いることができる。それは硬化してからも容易に機械加工可能である
。ポリウレタンはその特性のゆえに、医療目的および非医療目的に有用であり、
少なくとも20世紀初頭以降、そのような目的において有用なものとなってきた。
しかしながらこれまでのところ、血流その他の生物学的液体と接触して、石灰化
を起こし、血栓形成を誘発し、および/または化学的および物理的に劣化すると
いうポリウレタンの傾向のため、ポリウレタンの医療用途には制限があった。ポ
リウレタンの劣化は、少なくとも部分的に、ポリウレタン分子のブロック共重合
体構造の化学的破壊によって生じるものと考えられている。
2つのアプローチに基づくものであった。一方のアプローチでは、置換基が付加
していても良い基を有する鎖延長化合物のポリウレタン骨格への組み込みを行う
。例えば文献記載のように(Mikroyannidis, 1984, J. Polymer Sci., Polymer
Chem. Ed. 22: 891-903)、ジヒドロキシ化合物である1,2-ジヒドロキシ-1,2-ビ
ス(ジエトキシホスフィニル)エタンとジイソシアネートの縮合によって、燃焼
性が低く、ポリマー骨格に結合したエステル化ホスホン酸基を有するポリウレタ
ンが得られる。このポリマーは、1,4-ブタンジオールなどの標準的な鎖延長剤と
比較してジヒドロキシ鎖延長化合物の反応性が低いために、生体医学用途で使用
する場合には欠点を有する可能性がある。そのように、この方法で修飾したポリ
マーの分子量および物理特性のために、それを医療用途に用いることができない
場合がある。
用ポリウレタンの製造に用いられてきた(Baumgartner et al., 1996, ASAIO J.
42: M476-M479)。しかしながら、恐らくはホスホン酸水酸基がイソシアネート
と反応する能力を有するために、そのような基を有する1,2-ジオールを用いて、
ポリウレタンに非エステル化ホスホン酸基を挿入することはできないように思わ
れる。同時に、ポリマー骨格に結合したホスホン酸エステルの開裂によって、ウ
レタン結合の同時開裂が生じるものと考えられる。
アミン基のN-アルキル化に基づいたものである。強塩基存在下にポリウレタンを
アルキル化剤と接触させることで、鎖のウレタンアミン基のアルキル化が生じて
、さらに置換されたアミン基が生じる。強塩基は、ウレタン窒素からプロトンを
引き抜く作用を有するものと考えられる。0℃をあまり超えない温度での水素化
ナトリウムによる中等度のメタレーションはポリマー劣化をほとんど誘発しない
ことが示されている(Adibi et al., 1979, Polymer 20: 483-487)。ポリアニ
オンは、ジメチルホルムアミドおよびN,N-ジメチルアセトアミド(DMA)などの
非プロトン性溶媒に可溶性のままである。
アルキルを用いてポリマー骨格にC2-C18アルキル鎖を結合させる水素化ナトリウ
ム活性化ポリマーのN-アルキル化を行っている(Grasel et al., 1987, J. Biom
ed. Mat. Res. 21: 815-842)。そのようなアルキル鎖のポリウレタンへの付加
によって、ポリマーの血液適合性が向上するものと考えられている。グラセルら
(Grasel et al.)は、-5℃から0℃の温度で水素化ナトリウムによってポリウレ
タンを前処理し、活性化ポリマーのヨウ化アルキルとの反応を約50℃の温度で行
っている。この温度では、ポリマー鎖の分解が起こる可能性がある。そのような
方法をさらに発展させることで、水素化ナトリウムを用いてポリウレタン鎖を活
性させ、4-ヨード酪酸または1,3-プロパンスルトンのナトリウム塩を用いて鎖を
アルキル化することによって、3-カルボキシプロピル基および3-スルホノプロピ
ル基でポリマー鎖を置換することが可能となった。3-カルボキシプロピル修飾ポ
リマーの製造は、4-ヨード酪酸ナトリウムのDMA中での溶解度が比較的低いため
に複雑なものとなっていた。この方法の別の欠点は、4-ヨード酪酸およびヨウ化
アルキルが概して高価であり、保存安定性が不十分であるという点である。
リウレタン組成物の製造方法が必要とされている。本発明は、血栓形成性が低く
、石灰化が少なく、化学的および物理的劣化に対する耐性が高いポリウレタン組
成物を提供することで、このニーズを満足するものである。
ウレタン窒素から懸垂)が懸垂したポリウレタンを含むポリウレタン組成物に関
する。ジェミナルビスホスホネート置換基は例えば、含硫黄置換基または含窒素
置換基であることができる。ジェミナルビスホスホネートの例には、下記構造式
中、 R1は有機基であり; Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環化合物からなる群から選択される
。
ル)、C2-C18アルキルアミノ、C2-C18アルコキシ、C2-C18ハロアルキル、C2-C18 チオアルキル、C2-C18アルケニル、C2-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれ
た1以上のO、SもしくはN原子を有するC2-C18アルキル、アルケニレン鎖に組
み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC2-C18アルケニルおよび複素
環化合物からなる群から選択することができる。
ロモルのジェミナルビスホスホネート置換基を有する。例えばジェミナルビスホ
スホネート置換基がポリウレタン骨格のウレタン窒素の少なくとも約0.5〜40%
から懸垂しているポリウレタンなどがある。
ビスホスホネート置換基を有するポリウレタン組成物も本発明に含まれる。
ミナルビスホスホネート置換基およびカチオン性置換基(例:チオアルキルアミ
ン部分)の両方を有する。カチオン性置換基がチオアルキルアミン部分である場
合、それは例えば、4級アミン部分、または下記構造式
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; N1は-NH3、1級有機アミン部分、2級有機アミン部分および3級有機アミン
部分からなる群から選択される。] を有する部分であることができる。
細書に記載のポリウレタン組成物、ならびに本明細書に記載のポリウレタン組成
物を含むフォームまたは埋込可能な機器を含むものである。
ンの製造方法に関するものである。この方法は、 i)1,ω-ジブロモアルキル化合物(例:C2-C6の1,ω-ジブロモアルキル化合
物)をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラフトして、ω-ブロモアルキル
置換ポリウレタンを形成する工程、および ii)ジェミナルビスホスホネートチオールをω-ブロモアルキル置換ポリウ
レタンとグラフトして、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンを形
成する工程を含む。この合成方法の利点の一つは、約40℃より低い温度で、妥当
な速度にてそれを行うことが可能であるという点である。その方法には変更を加
えて、チオアルキルアミンをω-ブロモアルキル置換ポリウレタンとグラフトし
て、骨格からジェミナルビスホスホネート置換基およびカチオン性置換基の両方
が懸垂した誘導体化ポリウレタンを得る工程をさらに含むようにすることができ
る。
ンのウレタンアミノ部分とグラフトして、ω-カルボキシアルキル置換ポリウレ
タンを形成する工程、および ii)ジェミナルビスホスホネートアミンをω-カルボキシアルキル置換ポリ
ウレタンとグラフトして、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンを
形成する工程を含む。この方法も約40℃より低い温度で行うことができ、前段落
に記載の方法と同様に変更を加えて、チオアルキルアミンをω-カルボキシアル
キル置換ポリウレタンとグラフトして、骨格からジェミナルビスホスホネート置
換基およびカチオン性置換基の両方が懸垂した誘導体化ポリウレタンを得る工程
をさらに含むようにすることができる。
ラフトして、ω-ブロモアルキル置換ポリウレタンを形成し; ii)ω-ブロモアルキル置換ポリウレタンをω-チオカルボン酸と接触させて
、ω-カルボキシル-チオアルキル置換ポリウレタンを形成し; iii)ω-カルボキシル-チオアルキル置換ポリウレタンをジェミナルビスホ
スホネートアミンとグラフトして、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウ
レタンを形成する。
製造方法が含まれる。その方法は、 i)ブロモ-エポキシアルキル化合物(例:C3-C6のブロモ-エポキシアルキル
化合物)をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラフトして、ブロモ-エポキ
シアルキル置換ポリウレタンを形成する工程、および ii)ジェミナルビスホスホネートチオールをブロモ-エポキシアルキル置換
ポリウレタンとグラフトして、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタ
ンを形成する工程を含む。上記の方法と同様に、この合成方法は、約40℃より低
い温度で、妥当な速度にて行うことができ、変更を加えて、チオアルキルアミン
をブロモ-エポキシアルキル置換ポリウレタンとグラフトして、骨格からジェミ
ナルビスホスホネート置換基およびカチオン性置換基の両方が懸垂した誘導体化
ポリウレタンを得る工程をさらに含むようにすることができる。
この方法は、非プロトン性溶媒および強塩基存在下に、2官能性リンカー試薬と
ポリウレタンを接触させて、活性化ポリウレタン誘導体を形成する工程を含む。
2官能性リンカー試薬は臭素置換基および第2の官能基を有しており、例えばジ
ブロモアルキル化合物、ブロモ-カルボキシアルキル化合物およびブロモ-エポキ
シアルキル化合物からなる群から選択することができる。そのような2官能性リ
ンカー試薬の例としては、1,6-ジブロモヘキサン、1,4-ジブロモブタン、ω-ブ
ロモブタン酸、ω-ブロモヘキサン酸、ω-ブロモウンデカン酸およびブロモアル
キルオキシラン化合物などがある。第2の官能基は例えば、ジェミナルビスホス
ホネート基であることができる。
関しては、添付の図面を参照して読むことで理解を深めることができよう。本発
明を説明することを目的として、図面においては、現在好ましい実施形態を示し
てある。しかしながら理解しておくべき点として、本発明は、示した詳細な手は
ずや手法に限定されるものではない。
用いるさらなる誘導体化を受けることができるポリウレタン誘導体の、新規な低
温(すなわち、40℃未満、30℃未満、15℃未満および好ましくは5℃未満である
が、好ましくは-20℃以上)での製造方法の発見に基づいたものである。この方
法は、高いパーセント(すなわち、ポリウレタン鎖のウレタンアミン基の少なく
とも約1%、好ましくは少なくとも約2%)を修飾可能であるという利点、ならび
に反応混合物時の温度を低音に維持してポリウレタン鎖の著しい劣化を回避でき
るという利点を有する。さらに、本発明の方法で使用される誘導体化試薬は、複
数の官能基を有するように選択して、別の誘導体化試薬と反応可能な官能基(例
:臭素基またはカルボキシル基)を有するポリウレタン誘導体を形成できるよう
にすることができる。それによって、医療用途に用いた場合に、示される石灰化
、血栓形成ならびに物理的および化学的劣化の程度が低い特殊なポリウレタン誘
導体の製造が容易になる。
法を用いて製造されるポリウレタン、そのような誘導体を含む機器(device)、な
らびに本明細書に記載の特定の誘導体化ポリウレタン(derivatized polyurethan
e)が含まれる。
有する。
一つの)その冠詞の文法上の目的語を指すのに用いられる。例えば「一つの要素
」とは、一つの要素または複数の要素を意味する。
するポリマーである。そのようなポリマーには例えば、ポリウレタンホモポリマ
ー、少なくとも1個のポリウレタンブロックを有するブロックコポリマー、なら
びにそのようなホモポリマーおよびブロックコポリマーを含むポリマーブレンド
などがある。
学構造である。この場合の波線は骨格の残りの部分を表す。
び原子間の化学結合の集合体である。
リマー骨格から「懸垂(pendant)」している。
含む組成物に添加された場合に、その薬剤を含まない同様のポリウレタンまたは
組成物と比較して、ポリウレタンの以下の特性の少なくとも一つを低下させる化
合物である。
の個々のリン原子を介してその化合物の単一の炭素原子に結合している2個のリ
ン酸基を有する化合物である。
グリカン類である。
酸化損傷を阻害または低減する化合物(例:ビタミンE)である。
ト」されている。
しくは一時的挿入あるいは用途に適合させた機器である。
ポリマー組成物である。本明細書で使用される場合、フォームには、小胞および
フォーム外部の間に通路が存在する「開小胞」フォームならびに小胞の一部もし
くは全体が他の全ての小胞およびフォーム外部から隔離されている「閉小胞」フ
ォームの両方が含まれる。
法は、非プロトン性溶媒および強塩基存在下に、ポリウレタンを多官能性リンカ
ー試薬と接触させてポリウレタン誘導体を形成する工程を有する。リンカーには
、二官能性リンカー(例:実施例において本明細書に記載のリンカーのいずれか
の場合のような)、三官能性リンカー、四官能性リンカーなどがあり得る。この
誘導体はさらなる誘導体化を受けることができるので、本明細書においては以後
、「活性化」ポリウレタン誘導体と称する。それは、多官能性リンカー試薬が臭
素置換基および少なくとも第2の官能基を有するためである。別の基(例:ジェ
ミナルビスホスホネート化合物、ヘパリン類または酸化防止剤)を、上記第2の
官能基とその基を反応させることで、ポリマーに付加させることができる。
またはさらに5℃未満の温度で非プロトン性溶媒中、強塩基存在下にポリウレタ
ンを維持することによって得られるポリアニオン性ポリウレタンとの反応性が驚
くほど高いことが認められた(特に、多官能性リンカーが1,ω-ジブロモアルキ
ル化合物である場合)。
ば、別の臭素置換基、カルボキシル置換基、スルホン酸エステル置換基などであ
ることができる)を持たなければならない以外、多官能性リンカーの化学構造は
あまり重要ではない。多官能性リンカーは好ましくは有機化合物であり、臭素置
換基および第2の官能基は好ましくは、リンカーの異なる炭素原子に結合してい
る。多官能性リンカーは、下記一般式によって表すことができる: Br-RL-(FG)n [式中、 Brは臭素であり; nは1-3またはそれ以上の整数であり(好ましくは1-3の整数); 各FGは独立に、ハロゲン(必ずしもBrではない)、カルボキシル基、スル
ホン酸エステル基(例:メシレート置換基{CH3SO2O-}、トリフレート置換基{
CF3SO2O-}またはトシレート置換基)またはエポキシ環(例:オキシラン環)な
どの官能基であり; RLは、少なくとも1個の炭素原子を有する(n+1)価の有機基である。]。
レン、ヘキシレン、-(CH2)10-など)、シクロアルカン基を有する2以上のアル
キレン領域を有する化合物、シクロアリール基、またはそれらの間に挿入された
複素環基であってもよい。FGがハロゲンまたはスルホン酸エステル基である場
合、それが結合し得る炭素原子は好ましくは脂肪族炭素である。しかしながら、
FGがエポキシ環である場合、それが結合している炭素原子は、脂肪族、不飽和
または芳香族であることができる。1実施形態において、RLはメチレン基であ
り、nは1であり、FGはエポキシド環である(すなわち、リンカーは下記の構
造を有するエピブロモヒドリンである)。
キル化合物、ブロモ-カルボキシアルキル化合物またはブロモ-エポキシアルキル
化合物である。特に好ましいジブロモアルキル化合物には、1,6-ジブロモヘキサ
ン(例:実施例1に例示したもの)、1,4-ジブロモブタン(例:実施例14に例
示したもの)および置換1,ω-ジブロモアルキル化合物のような1,ω-ジブロモア
ルキル化合物などがある。特に好ましいブロモ-カルボキシアルキル化合物には
、ω-ブロモヘキサン酸およびω-ブロモウンデカン酸(例:実施例2に例示した
もの)および置換ω-ブロモカルボン酸のようなω-ブロモカルボン酸などがある
。特に好ましいブロモ-エポキシアルキル化合物には、エピブロモヒドリン(例
:実施例3に例示したもの)のようなブロモ-オキシランアルキル化合物などが
ある。
、-C3、-C4、-C5および-C6化合物)ならびに恐らくは比較的短いアルキル鎖長を
有するブロモ-カルボキシアルキル化合物およびブロモ-エポキシアルキル化合物
が、ウレタンアニオン部分と比較的高い反応性を示し得ることが認められている
。反応性が高められたことにより、強さのやや低い塩基(例:リチウムtert-ブ
トキシド)を用いることができ、ポリウレタンの塩基媒介による劣化を低減でき
るという利点がある。
ある。従ってこの実施形態では、多官能性リンカー試薬は、例えばω-ブロモア
ルキル メシレート(すなわち、CH3SO2O(CH2)qBr;qは1以上の整数である)、
ω-ブロモアルキル トリフレート(すなわち、CF3SO2O(CH2)qBr)およびω-ブロ
モアルキル トシレートなどのω-ブロモアルキル スルホン酸エステルであって
もよい。
とも1個のウレタン窒素を有するポリウレタンであることができる。
N-ジメチルアセトアミドの使用を本明細書では例示しているが、例えばN,N-ジメ
チルホルムアミド、1-メチル-2-ピロリジノン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンおよびジメチルスルホキシド(DMSO)などの非常に多様な他の非プロトン性溶
媒を代わりに用いることができる。
る強塩基であっても良い。強塩基の例としては、水素化ナトリウム、リチウムジ
イソプロピルアミド、ナトリウムもしくはカリウムtert-ブトキシド、ジムシル
(dimsyl)ナトリウム、水素化リチウム、ナトリウムアミド、リチウムN,N-ジシ
クロヘキシルアミドおよび他のリチウムN,N-ジアルキルアミド類などがある。塩
基の対イオンが多官能性リンカー、誘導体化ポリウレタンまたはその両方に対し
て与え得る効果を考慮することが重要である。リンカーのポリウレタンとの反応
が複雑化すると考えられることから、多官能性リンカーが溶液から沈殿しないよ
うにすることが重要である。同様に、誘導体化ポリマー(derivatized polymer)
を溶液状態のままとすることが望ましい場合、その誘導体化ポリマーを沈殿させ
ると考えられる対イオンを持たない塩基を選択しなければならない。例えば、多
官能性リンカーが1以上のカルボキシル基および数個のメチレン基を有する場合
、ナトリウム対イオンを有する強塩基を避けることが好ましい場合がある。リチ
ウム対イオンを有する同様の塩基が好ましい場合がある。上記のように、ポリウ
レタンアニオン性部分と比較的高い反応性を有する多官能性リンカーを用いる場
合、塩基の強さは、比較的低い反応性を有する多官能性リンカーを用いる場合よ
り低いものとすることができる。そこで例えば、リンカーが1,6-ジブロモヘキサ
ンである場合にはリチウムジイソプロピルアミドなどの塩基を用いることが好ま
しく、リンカーがより反応性の高いもの(例;1,4-ジブロモブタン)である場合
には、比較的強さの低い塩基(例:リチウムtert-ブトキシド)を用いることが
好ましい。
化合物、ω-ブロモカルボン酸およびブロモ-エポキシアルキル化合物)に関して
本発明の方法をさらに詳細に説明することで、本発明者らが発明と見なすものに
ついてさらに詳細に説明する。本発明の方法が、例示される特定のリンカーに限
定されるものではないことは明らかである。
解または懸濁させ、強塩基で処理して、ポリウレタン骨格の1以上のウレタンア
ミノ部分からプロトンを引き抜く。この処理によって、ポリウレタン骨格はポリ
アニオン性となる。ポリウレタン骨格のイオン化窒素原子の求核性がこれによっ
て高められると考えられる。
オン性ポリウレタンとを組み合わせることで、ポリウレタン骨格の窒素原子への
ω-ブロモアルキル基の結合が生じる。1,ω-ジブロモアルキル化合物のポリウレ
タンアニオン基との反応性が高められる場合には(例えば、比較的短いアルキル
鎖長を有する化合物を選択することで)、必要な塩基の強さを低くすることがで
きる。
タン誘導体に各種安定剤を結合させることができる。そのような薬剤には例えば
、ジェミナルビスホスホネート化合物、ヘパリン類および酸化防止剤などがある
。活性化誘導体を製造するのに使用されるリンカーが1,ω-ジブロモアルカンで
あった場合、ジェミナルビスホスホネート化合物がジェミナルビスホスホネート
チオールであることが好ましい。好ましくは、ω-ブロモアルキル化ポリウレタ
ンとジェミナルビスホスホネートチオールとの間の反応は、アルキル化に影響し
ない酸補足剤(例:立体障害3級アミン、水酸化テトラアルキルアンモニウムま
たはホウ酸テトラアルキルアンモニウムのような弱酸のテトラアルキルアンモニ
ウム塩)の存在下に行う。酸補足剤は、反応によって形成される臭化水素に結合
することで、塩基性反応条件を維持するものである。所望の基を活性化ポリウレ
タン誘導体に付加させるように選択しなければならないことを除いて、ジェミナ
ルビスホスホネートチオールの構造(identity)はあまり重要ではない。例を挙げ
ると、ジェミナルビスホスホネートチオールは、下記の構造式を有するものまた
はそのイオンもしくは塩であることができる。
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン(
例:-CH2CH2CH2SCH2-)、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル(例:-CH2CH2CH2SCH3)、アルケニレン鎖に組み込まれた
1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環置換基か
らなる群から選択される。
すなわち、2-メルカプトエチリデン-1,1-ビスホスホン酸)およびXが-(CH2)3SC
H2-であり、Yが水素である化合物(すなわち、2-(3-メルカプトプロピルチオ
)-エチリデン-1,1-ビスホスホン酸)などがある。
解または懸濁させ、強塩基で処理して、ポリウレタン骨格の1以上のウレタンア
ミノ部分からプロトンを引き抜く。この処理によって、ポリウレタン骨格はポリ
アニオン性となる。ポリウレタン骨格のイオン化窒素原子の求核性がこれによっ
て高められると考えられている。本明細書に記載のω-ブロモアルキル化法とは
対照的に、強塩基をカリウム含有または好ましくはリチウム含有塩基(例:リチ
ウムジイソプロピルアミド)として、溶媒中の酸性ω-ブロモカルボン酸の溶解
度が低下するのを回避することが好ましい。従って酸の塩を用いる場合も、それ
はカリウム塩または好ましくはリチウム塩とすべきである。
ルボン酸とポリアニオン性ポリウレタンとを組み合わせることで、活性化ポリウ
レタン骨格の窒素原子へのω-カルボキシアルキル基の結合が生じる。
てポリウレタンを誘導体化してω-ブロモアルキル誘導体化ポリウレタンを得て
、次にその化合物を、カルボキシル基およびω-ブロモ基と置換して、ω-ブロモ
アルキル置換基のアルキル基と結合することができる基を有する化合物と反応さ
せてカルボキシアルキル誘導体化ポリウレタンを得ることによっても形成するこ
とができる。例えばω-ブロモアルキル1誘導体化ポリウレタンを1-チオ-ω-カル
ボキシアルキル2化合物と反応させて、カルボキシアルキル2-S-アルキル1-誘導
体化ポリウレタンを得ることができる。
下でのエステル形成によって活性化することができる。そのようなエステルには
例えば、N-ヒドロキシコハク酸イミドエステル、N-ヒドロキシマレイミドエステ
ルおよびN-ヒドロキシフタルイミドエステルなどがある。例えば、ほとんどの有
機溶媒で良好な溶解度を有することから、ジシクロヘキシルカルボジイミドが好
ましい。カルボキシレート基の活性化後、カルボジイミドおよびN-ヒドロキシコ
ハク酸イミド(または他のエステル前駆体)を反応混合物から除去する(例えば
、これら化合物を含まない溶媒でポリマーを洗浄)。
基(例:アミノ基)を有する安定剤をポリマーと接触させて、安定剤とポリマー
の結合を形成する。安定剤がジェミナルビスホスホネートである場合、その安定
剤はジェミナルビスホスホネートアミンであることが好ましい。ジェミナルビス
ホスホネートアミンの構造は例えば、下記の化学式あるいはそのイオンまたは塩
の形を有することができる。
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン(
例:-CH2CH2CH2SCH2-)、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され;
Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル(例:-CH2CH2CH2SCH3)、アルケニレン鎖に組み込まれた
1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環置換基か
らなる群から選択される。Yは好ましくはアミノではない。好適なジェミナルビ
スホスホネートアミンの特定の例には、Xがエチレンであり、Yが水酸基である
もの(すなわち、3-アミノ-1-ヒドロキシプロピリデン1,1-ビスホスホン酸;パ
ミドロン酸)がある。ジェミナルビスホスホネートアミンがポリマーの溶解する
溶媒に不溶である場合、そのアミンの可溶性塩を用いることができる(例:モノ
テトラブチルアンモニウム塩)。
れら化合物のいずれかを用いて、本明細書に記載のエポキシアルキル化ポリウレ
タンをさらに誘導体化することができる。好ましくは、エポキシド環を開環(さ
らにポリマーを誘導体化)するのに用いる化合物はビスホスホネート基を有する
。例を挙げると、チオール置換基(エポキシド環の開環およびそれの炭素原子と
の結合のため)およびビスホスホネート基の両方を有する化合物を用いることが
できる。そのような化合物には、本明細書の別の箇所に記載のような化合物Iお
よび化合物IIなどがある。適切な反応条件下で(例:40-70℃で数日間維持)
、アミノ-ビスホスホネート(例:N,N-ジイソプロピルエチルアミン存在下での
パミドロン酸モノテトラブチルアンモニウム塩)およびヒドロキシビスホスホネ
ート(例:H3C-COH-{PO3H2}2)などの他のビスホスホネート化合物を用いて、ポ
リウレタンから懸垂するエポキシド環を開環させることができることも認められ
ている。チオールビスホスホネート化合物(例:化合物IおよびII)は、それ
が比較的温和な反応条件下で(例:0℃で5-15分間維持)エポキシド環を開環し
、ビスホスホネート基によってエポキシド環を開環させることによって生成する
ホスホネートモノエステルの形成を実質的になくすという二重の利点を有する。
誘導体が含まれる。しかしながら、本発明者らはさらに、ジェミナルビスホスホ
ネート置換基が懸垂したポリウレタン誘導体が、医療用途で顕著な特性を示すこ
とを発見した。詳細には、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンは
優れた抗石灰化特性を示し、生体液と接触して使用した場合にポリウレタンが石
灰化する傾向を有することを考慮すると、それは重要な点である。
ンを含むポリウレタン組成物が含まれる。好ましくはジェミナルビスホスホネー
ト置換基は、ポリウレタン骨格のウレタン窒素から懸垂している。
基であることができる。例えば、ジェミナルビスホスホネート置換基が含硫黄置
換基である場合、それは下記の構造式を有することができるか、そのイオンまた
は塩であることができる。
例:メチレン、エチレン、ヘキシレン、- (CH2)10-など)、アルキルアミノ、ア
ルコキシ、ハロアルキル、チオアルキル、アルケニル、アルキル(アルキレン鎖
に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有する)、アルケニル(アルケ
ニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有する)ならびに2個
のアルキレン領域であって、その間にシクロアルキル、シクロアリールもしくは
複素環基が挿入されたものを有する基のうちのいずれかなどの有機基であり; Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン(
例:-CH2CH2CH2SCH2-)、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル(例:-CH2CH2CH2SCH3)、アルケニレン鎖に組み込まれた
1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環化合物か
らなる群から選択される。
下記構造式を有することができるか、あるいはそのイオンまたは塩であることが
できる。
骨格のウレタン窒素の少なくとも1%、好ましくは約0.5-40%(より好ましくは
ウレタン窒素の1-20%または5-10%)が懸垂するジェミナルビスホスホネート置
換基を有することを特徴とする。別の形で表現すると、本発明のジェミナルビス
ホスホネート誘導体化ポリウレタンは、ポリウレタンが、ポリウレタン1g当たり
約104-400(より好ましくは20-200)マイクロモルの置換基を有することを特徴
とする。ポリウレタンは1種類のみのジェミナルビスホスホネート置換基を有す
ることができるか、あるいは複数種のジェミナルビスホスホネート置換基を有す
ることができる。
、少なくとも1個のジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンを有する
ブロックコポリマー、あるいはそのようなホモポリマーもしくはブロックコポリ
マーとの別のポリマーの混合物であることができる。
い石灰化を示すことから、埋込可能な機器の製造に有用である。その機器は、全
体または一部を本発明のポリウレタン製としたり、ポリウレタンでコーティング
したり、ポリウレタンを含浸させることができる。本発明のポリウレタンは例え
ば、ポリマー塊、フィルム、粒子状物またはフォームとして存在させることがで
きる。
非分解性縫合糸、支持ロッド埋込物などの整形外科補綴具、関節補綴具、骨折安
定化用ピン、骨セメントおよびセラミック、腱再生埋込物、補綴埋込物、心臓弁
補綴具などの心血管埋込物、ペースメーカー部品、除細動器部品、血管形成術機
器、血管内ステント、急性および留置カテーテル、動脈管縫合機器、心房および
心室中隔欠損縫合機器などの心臓カテーテルによって搬送可能な埋込物、尿道カ
テーテルおよびステントなどの泌尿器埋込物、神経外科シャントなどの神経外科
埋込物、レンズ補綴具などの眼科埋込物、薄い眼科縫合糸、および角膜埋込物、
歯科補綴具、包帯およびヘルニア修復メッシュなどの体内および体外創傷用包帯
、ならびに当業者には容易に理解できる他の埋込可能な機器などがあるが、これ
らに限定されるものではない。
レタン誘導体 本発明はさらに、ジェミナルビスホスホネート置換基およびカチオン性置換基
の両方が懸垂したポリウレタン誘導体を含む。そのようなポリウレタン誘導体は
、非誘導体化ポリウレタンやジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタン
と比較して、改善された安定性、水分保持および抗石灰化特性を示すことができ
る。さらに、そのようなジェミナルビスホスホネート誘導体化/カチオン性部分
誘導体化ポリウレタンの埋込に関連する副作用は、ジェミナルビスホスホネート
誘導体化ポリウレタンや非誘導体化ポリウレタンの埋込に関連する副作用と比較
して重大性が低いものとなり得る。
理pHで負電荷を示し、その電荷をおよび中和するカチオンと会合することができ
る。上記のように、ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンは、ナト
リウムイオンなどの生理的に適切なカチオン存在下に、それを製造または処理す
る溶媒中で(例えば、ポリウレタンを用いる流延成形時のDMAなどの溶媒中)比
較的低い溶解度を示すことができる。
中での溶解度を高める対イオン(例:テトラブチルアンモニウムイオン)は、ポ
リウレタンに望ましくない特性を与える場合がある。例えばポリウレタンに会合
した有機カチオン(例:テトラブチルアンモニウムイオン)は、ポリウレタンに
よる水分取り込みの速度、程度またはその両方を阻害することで、より迅速また
はより大きい程度の水分取り込みを示した場合に予想されるものより、埋込時に
ポリウレタンを不安定なものとし得る。そこで、特にポリウレタンを動物の身体
に埋め込むべき機器(例:ヒト用埋込可能な機器)の全体または一部に組み込ん
だり、あるいはそれを形成するのに用いる場合には、ジェミナルビスホスホネー
ト誘導体化ポリウレタンから有機(または他の疎水性)カチオンを除去すること
が有利な場合がある。そのようなカチオンは、有機カチオン/疎水性カチオンを
生理的に適切なカチオン(すなわち、Na+またはK+のようにヒト身体で少なくと
もマイクロモル濃度で通常存在するカチオン)に置き換えることでポリウレタン
から除去することができる。
に適切なカチオンを含む溶液(例:ナトリウムイオンまたはカリウムイオンを含
むバッファー)と接触した状態に維持することで行うことができる。しかしなが
ら、有機および疎水性カチオンは水溶液中で非常に低い溶解度を示し得ることか
ら、このカチオン交換方法は非常に遅い可能性があり、所望の程度のカチオン交
換が得られない場合がある(例えば、基材からのポリエチレンコーティングの分
離を生じる)。
示し、ポリウレタン中に存在する有機その他の疎水性カチオンでもその水溶解度
より高い溶解度を示す溶媒(例:エタノール)を使用する。ある種の実施形態で
は(例:心臓弁などの埋込可能な機器をコーティングするのにポリウレタンを使
用する場合)、非水系溶媒の使用によって許容できない膨潤その他のポリウレタ
ンの変形が生じる場合があることから、このカチオン交換法は望ましくない場合
がある。
ホネート誘導体化ポリマーの合成方法を発見した。その方法では、上記の方法に
従って、1以上のジェミナルビスホスホネート部分でポリウレタンを置換する。
さらに、最終的なポリウレタンが、ポリウレタン骨格から懸垂したジェミナルビ
スホスホネート部分とポリウレタン骨格から懸垂したカチオン性部分の両方を有
するように、1以上の種類のカチオン性部分でポリウレタンを誘導体化する。こ
れら2つの誘導体化手順のタイミングはあまり重要ではない。ポリウレタンは、
カチオン性部分による誘導体化の前、後またはその途中にジェミナルビスホスホ
ネート部分で誘導体化することができる。
ではない。その部分は永久的電荷を有することができるか(例:4級アンモニウ
ム基含有部分)、あるいはある種のpH値以下のみで帯電した構造を有することが
できる(例:3級、2級または1級アミン基含有部分)。アミン(4級、3級、
2級または1級)部分によるポリウレタンの誘導体化が好ましい。ただし他のカ
チオン性部分を用いることができる。永久的帯電カチオン性部分を用いる場合に
好ましくは、ポリウレタンの合成、カチオン交換または埋込に都合のいいpHで、
カチオン性部分によってポリウレタンに与えられる正味正電荷が、ビスホスホネ
ート部分によってポリウレタンに与えられる正味負電荷とほぼ等しくなるように
、ポリウレタンをそのカチオン性部分によって誘導体化する。埋込に都合のいい
pH値は、生理的pHである。合成またはカチオン交換に都合のいいpH値は、合成ま
たは交換の時間枠中に起こるポリウレタンの劣化が微小(または皆無)であるpH
値である。例えばビスホスホネート部分:カチオン性部分の比は1:1-1:5とする
ことができ、好ましくは1:2である(すなわち、ポリマー上の正味電荷比が約ゼ
ロである)。
って誘導体化できる方法の例を図6に示してある。上記のようなチオール基含有
ジェミナルビスホスホネート化合物の使用の場合と同様に、チオール基含有アル
キルアミンを用いて、ポリウレタン骨格にカチオン性基を結合させることができ
る。市販のチオール含有アルキルアミン化合物の例としては、2-ジエチルアミノ
エタンチオールがある。そのような化合物は、図7に示した方法に従って合成す
ることもできる。例を挙げると、ポリウレタン化合物が下記式の構造を有する懸
垂置換基を有するように、ポリエチレン化合物を修飾することができる。
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; N1は-NH3、1級有機アミン部分、2級有機アミン部分および3級有機アミン
部分からなる群から選択される。N1で存在し得る有機アミン部分の構造はあま
り重要ではない。好ましくはこのアミン部分は、親水性を有する(例:トリブチ
ルアミン部分の疎水性以下の疎水性を有する)。好適なN1部分の例としては、
C1-C4アルキルアミン部分(例:ジメチルアミン部分およびトリブチルアミン部
分)および複素環部分(例:N-モルホリノ部分)などがある。
ルビスホスホネート化合物で同時に誘導体化することができる。そのような同時
誘導体化を行う場合、当業者には公知の方法を用いて(例:化合物のポリウレタ
ンとの反応性を考慮して)、これら2種類の化合物の相対量を調節して、ジェミ
ナルビスホスホネート置換ポリウレタン部分およびカチオン性基置換ポリウレタ
ン部分の所望の比を得ることができる。チオール基含有化合物は、ポリウレタン
上に存在するブロモアルキル基(カルボキシアルキル、エポキシドその他の反応
性基)の量に対して、かなり過剰に(例:3-20倍過剰)用いなければならない。
当然のことながら、チオアルキルアミン以外のポリウレタン誘導体化剤を用いて
、ポリウレタンがポリウレタン骨格に結合したカチオン性部分を有するように、
そのポリウレタンを変性させることができる。
例は、説明のみを目的として提供されるものであり、いかなる形でも、本発明が
これら実施例に限定されると解釈すべきではなく、むしろ本発明は、本明細書に
示した内容の結果として明らかになるあらゆる改変形態も包含するものと解釈す
べきである。
ート誘導体化 本実施例に示した実験は、1,ω-ジブロモアルキル化合物をポリウレタン骨格
のウレタンアミノ部分にグラフトして、チオール含有ビスホスホネートをグラフ
ト可能なω-ブロモアルキル誘導体化ポリウレタンを得ることで製造されるジェ
ミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの製造を示すものである。
ルアセトアミドに溶解した。ポリウレタンF2000 PEUは、図1Aおよび1Bに示
した方法に従って、4,4-メチレンビス(フェニルイソシアネート)、分子量約10
00のポリテトラメチレンオキサイドおよび鎖延長剤(chain extender)としての1,
4-ブタンジオールを用いて、スルザー・カルボメディクス社(Sulzer Carbomedi
cs, Inc., Austin, TX)が製造した医療用ポリエーテル-ウレタンのバッチであ
った。これらの成分のモル比は5:2:3であり、水酸基が約1.7%過剰であった。こ
のポリマーのN,N-ジメチルアセトアミド中の25℃での固有粘度は1.04 dl/gであ
った。このポリウレタン製造物は、C 67.27%;H 9.56%;N 2.62%という元素
含有率を有しており、1g当たり1.87ミリモルのウレタン基を含んでいた。
強く撹拌した。その溶液に、ポリウレタン溶液中のウレタンアミノ基のモル量(
F2000 PEUの元素分析によって計算したもの)に対して5〜10モル%に等しい量で
、水素化ナトリウム(あるいは一部の実験では、リチウムジイソプロピルアミド
;LDA)を加えた。撹拌を続け、溶液を約15分間まで-5℃に維持し、その後ポリ
アニオン性ポリウレタンの形成が完了したものと仮定した。
ジブロモヘキサンを溶液に導入した。LDAを用いた場合、1,6-ジブロモヘキサン
を反応混合物に加えてからLDAを加えた。この混合物を、力強く撹拌しながら、4
〜5時間にわたって0〜2℃に維持した。必要に応じて(例:LDAを用いた場合)、
酢酸を加えることで混合物を酸性化した。冷(すなわち、通常は-30〜-60℃、た
だし場合によっては-78℃という低温)メタノールを用いて、ポリウレタンを混
合物から沈殿させた。沈殿ポリマーをメタノールで十分に洗浄し、水で十分に洗
浄し、乾燥させた。次に、乾燥ポリマーをN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)に
溶解し、得られた溶液を濾過して不溶性不純物を除去した。ポリマーを、冷メタ
ノールを用いてDMFから沈殿させ、メタノールで洗浄し、水で洗浄し、時間経過
しても重量が一定となるまで凍結乾燥器で乾燥させた。
(すなわち、ポリマー1g当たりω-ブロモアルキル基37.5〜212.5ミクロモル)を
含んでおり、それはポリウレタン骨格のウレタン窒素の2〜12%にω-ブロモアル
キル置換基が付加したことに相当するものであった。1H核磁気共鳴(NMR)分光
法から誘導されたポリマーのω-ブロモアルキル化推定値も同様の結果を与えた
。未反応ポリウレタンと比較したω-ブロモアルキル化ポリウレタンの固有粘度
には、実質的に変化が検出されなかった。
構造式IまたはIIを有するビスホスホネートチオールの同溶媒溶液と混合した
。
記載の方法(Cohenら, 1998, Pharma. Res. 15: 607)に従って合成され、化合
物IIは実施例5に記載の方法に従って合成された。化合物IIの合成によって
、85%の化合物IIおよび15%の化合物IIIの混合物を得た。
るチオール基を持たないことから、このIIおよびIIIの混合物をそれ以上精
製せずに使用した。この合成の詳細については、本明細書の実施例5にある。
ビスホスホネートチオールを用いた。2〜3倍モル過剰(ビスホスホネートチオー
ルのモル量に対して)のN,N-ジイソプロピルエチルアミンを混合物に加え、得ら
れた反応混合物をアルゴン雰囲気下で、20℃〜25℃で20〜30時間にわたって維持
し、次に37℃〜39℃で25〜40時間にわたって維持した。その後、酢酸を用いて過
剰のアミンを中和し、前述の方法に従ってポリマーを沈殿させ、洗浄し、乾燥し
た。
含有率はポリマーのω-ブロモアルキル置換の程度によって決まるものであった
。これらのデータは、ω-ブロモアルキル基へのビスホスホネートチオールの結
合が実質的に定量的であったことを示している。
ト誘導体化 本実施例に示した実験は、ω-ジブロモカルボン酸化合物をポリウレタン骨格
のウレタンアミノ部分にグラフトして、たとえばカルボジイミド存在下にN-ヒド
ロキシコハク酸イミドエステルによってω-カルボキシル基を活性化して、アミ
ノビスホスホネートをグラフト可能なω-カルボキシアルキル誘導体化ポリウレ
タンを得ることで製造されるジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタン
の製造を示すものである。
雰囲気下に維持した。ω-ブロモカルボン酸(一部の実験ではω-ブロモヘキサン
酸、他の実験ではω-ブロモウンデカン酸)を、ポリウレタン溶液中のウレタン
アミノ基のモル量(元素分析によって計算したもの)に対して5〜10モル%に等
しい量で、溶液に加えた。混合物を-5℃まで冷却し、LDA溶液を、ω-ブロモカル
ボン酸の量に対して2.5倍モル過剰に等しい量で加えた。これは、ω-ブロモカル
ボン酸をそれのリチウム塩に変え(それの溶解度を維持するため)、ポリアニオ
ン性ポリウレタンを形成するために行った。混合物を、0℃〜10℃で3〜5時間維
持した。その期間後、酢酸を加えることで混合物を酸性化し、冷メタノールでポ
リマーを沈殿させ、メタノールで洗浄し、クエン酸の2%(重量/体積)水溶液
で洗浄し、水で洗浄し、凍結乾燥器で乾燥した。
素原子がω-カルボキシアルキル基で置換されていることが示された。DMA中に加
えた水酸化テトラブチルアンモニウムを用いるカルボキシル基の電位差滴定によ
っても、ポリマー中のN-ω-カルボキシアルキル置換について同様の推定値が得
られた。ほとんど全てのω-ブロモヘキサン酸および60%〜70%のω-ブロモウン
デカン酸がそれぞれの反応で消費されたと推算された。未反応ポリウレタンと比
較して、ω-カルボキシアルキル化ポリウレタンの固有粘度には、実質的な変化
が検出されなかった。
し、その溶液に、ポリマー中のカルボキシル基のモル量に対してそれぞれ約10倍
モル過剰となるように、N-ヒドロキシコハク酸イミドおよび1,3-ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを加えた。この混合物を20℃〜25℃で20〜40時間撹拌し、その
混合物から沈殿物(1,3-ジシクロヘキシル尿素と考えられる)を濾過した。ヘキ
サンを用いて、濾液からポリマーを沈殿させた。沈殿ポリマーをヘキサンで十分
に洗浄し、真空乾燥した。乾燥ポリマー(すなわち、カルボキシル基がN-ヒドロ
キシコハク酸イミドエステル化によって活性化されているもの)を無水N,N-ジメ
チルアセトアミドに溶解した。ポリマー中のカルボキシル基の数に対して10〜25
モル過剰に等しい量で、3-アミノ-1-ヒドロキシプロピリデン-1,1-ビスホスホン
酸(パミドロン酸)モノ-テトラブチルアンモニウム塩の無水N,N-ジメチルアセ
トアミド溶液を加えた。塩のモル量に対して3〜4倍モル過剰のトリブチルアミン
を混合物に加えて、パミドロン酸塩のアミノ基を活性化させた。混合物を37℃〜
39℃で25〜40時間維持した。酢酸を加えることで、過剰のトリブチルアミンを中
和した。得られたポリマーを冷メタノールを用いて沈殿させ、メタノールで洗浄
し、水で洗浄し、凍結乾燥器で乾燥させた。
がそれに結合したビスホスホネート部分を有していることが示された。
て用いる。過剰の1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミドを、非常に低温の(すな
わち-50℃〜-60℃)メタノールでポリマーを沈殿させることで除去する。この変
法は、水酸基含有不純物とカルボキシル基の反応を回避するには好ましいものと
なり得る。そのような不純物は、THFの酸化によってTHF中に存在する場合が多い
。N-ヒドロキシコハク酸イミドエステルの分解は、塩基性触媒の非存在下での冷
メタノール中では起こらない。N,N-ジメチルホルムアミド中で活性化されたカル
ボキシル基修飾の程度は、THF中で活性化されるポリマーを用いて得られる修飾
の程度より大きく、ほぼ100%である。この変法を用いて製造されるポリマー中
のリン含有率は約0.65重量%であり、これはポリウレタン骨格中の約6%の窒素
原子の修飾に相当する。
ル)を、テトラホウ酸テトラブチルアンモニウム存在下で、1-プロパンチオール
(すなわち、チオール-ビスホスホネートのチオール含有部分のモデル)のN,N-
ジメチルアセトアミド溶液と混合した。この反応は、図5に示した反応をモデル
化したものである。エポキシド環開環反応は進行して、1H NMR分析を用いて評価
したところ、0℃でわずか約15分間で完了した。
ビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの特性について説明する。
シアルキル化中間体を使用)によって製造されたビスホスホネート誘導体化ポリ
ウレタンは同様の特性を有することが認められた。ホスホネート基の対イオンが
有機イオン(例:テトラブチルアンモニウム、トリブチルアンモニウムおよびそ
れらの混合物)である場合、ポリマーはTHFおよびN,N-ジメチルアセトアミドに
可溶のままである。ポリマー溶液は非常に粘性があり、それはポリマーの誘導体
化がポリウレタン鎖の劣化をほとんど起こさなかったことを示している。ホスホ
ネート基の対イオンとしてナトリウムイオンを用いると、調べた全ての溶媒で、
ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリマーが不溶となった。これらの結果は
、本発明のジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンは、それが有機対
イオンを有する場合に、例えば薄いフィルムとして鋳造可能であること、ならび
にメタノール中に加えた酢酸ナトリウムなどの試薬でフィルムを処理すると(す
なわち、対イオンを変えるため)、フィルムが不溶化することを示している。
水を吸収することができる(すなわち、誘導体化の程度に応じて、乾燥ポリマー
の7〜20重量%)。本発明のジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタン
の水和フィルムは、それらの乾燥機械強度のかなりの部分を保持する。この点で
は、誘導体化ポリウレタンは、コラーゲンなどの構造細胞外基質生体ポリマーと
類似している。
析では、図2および3によれば、予想通り、ポリマーに含まれる実質的に全ての
リンがポリマーに結合していることが示された。NMRピークは、パミドロネート
修飾ポリウレタンの場合には20 ppmで認められ、チオール-ビスホスホネート修
飾ポリウレタンの場合には19 ppmで認められた。NMRによって検出された総リン
量の65%〜100%が、これらのNMRピークにあった。特定の理論に拘束されるもの
ではないが、ω-ブロモアルキル化によって製造されるポリマーで検出されるリ
ンの残りの部分は、ポリマーのブロモアルキル基によるホスホン酸基の部分的O
-アルキル化によるものであり、パミドロネート修飾ポリマーでは、残りの部分
はピロリン酸結合の形成によるものである可能性が高いものと考えられている。
ホスホネート誘導体化ポリマーのフーリエ変換赤外線分光分析を用いては、これ
らのポリマーを非誘導体化ポリウレタンと区別することはできなかった。
、非誘導体化ポリマーのガラス転移温度と本質的に同じであることを示していた
。
ル)を水5mLに溶解し、40%水酸化テトラブチルアンモニウム水溶液14.7mL(す
なわち、無水塩基約22.4ミリモル)を用いて中和して、pHを約4とした。溶液を
50℃および20mmHgで真空乾燥した。残留物を1-ブタノール30mLとともに60℃およ
び20mmHgで減圧下にて共蒸発した。VBPテトラブチルアンモニウム塩(13.52g)
を含む残留シロップを、1-ブタノール約6mLで希釈し、アルゴン気流下に維持し
、1,3-プロパンジチオール約75ミリモルと混合し、120〜122℃で2.5時間撹拌し
た。
び次に100mLを用いて2回抽出して、未反応のジチオールを除去した。水層を真
空乾燥し、1mmHgおよび50℃でN,N-ジメチルアセトアミド約100mLとともに共蒸発
した。残留シロップ(15.5g)をN,N-ジメチルアセトアミド(DMA)を用いて希釈
して約25gとした(すなわち、DMA約9.5gを用いて約24mLとした)。溶液の31P NM
R分析により、溶液中のビスホスホネート化合物が、約85モル%の化合物IIお
よび15モル%の化合物IIIからなることが示された。未反応VBPは検出できな
かった。溶液中の化合物IIの濃度を求めたところ、約0.53Mであった。
ビスホスホネート含有化合物で誘導体化した。
した24重量%溶液として、Polymer Technology Group Medical, LLC(Berkeley,
CA)から入手した。ポリマーを冷メタノールを用いて沈殿させ、メタノールおよ
び次に水で十分に洗浄し、恒量となるまで凍結乾燥した。このポリウレタン製造
物は、C 66.62%;H 9.79%;N 2.99%という元素含有率を有しており、ウレタ
ン:尿素比1.5:1(1H NMRによって定量)を示し、1g当たり0.91ミリモルのウレ
タン基を含んでいた。
ウレタン連結約14.2ミリモルおよび尿素連結約9.45ミリモル)を、トルエン150m
Lに一晩中浸漬し、35〜45℃および1mmHgで4時間にわたって排気を行って、残留
水分を除去した。ポリマーをアルゴン雰囲気下で無水DMA 330mLに溶解し、乾燥
アルゴン気流下に維持した。
それを-5℃まで冷却した。混合物を力強く撹拌しながら5分間かけて、混合物に
LDA 2.7ミリモルの無水DMA(15mL)溶液を滴下添加した。撹拌を継続し、混合物
を-1℃〜1℃で3時間維持した。その後、酢酸約1.2mL(すなわち、約21ミリモル
)を用いて混合物を中和した。アルゴン気流を停止し、反応混合物を冷(-60℃
)メタノール約1.2L中に注いだ。メタノール混合物を10℃まで昇温させて、凝固
したポリマーを濾取した。ポリマーをメタノール600mLで数回に分けて洗浄し、
その後水1Lで洗浄した。ポリマーを水約600mLとともに2時間撹拌し、回収して、
水で洗浄し、凍結乾燥した。
解し、フリット化ガラスフィルターに通した。冷メタノールを用いてポリマーを
濾液から沈殿させ、濾過し、洗浄し、前述の方法に従って凍結乾燥した。ブロモ
アルキル化ポリマーの収量は14.5gであった。得られたブロモアルキル化ポリマ
ーは0.62重量%の臭素を含有していることが確認され、それはポリマー1g当たり
ω-ブロモヘキシル基約78ミクロモルの付加に相当していた。
リモルを含む)を無水DMA 45mLに溶解し、アルゴン気流下に維持した。溶液を-5
℃まで冷却した。溶液を力強く撹拌しながら、2-(3-メルカプトプロピルチオ)
エチリデン-1,1-ビスホスホネート(化合物II)の0.53M溶液約5.0mLを溶液に
加えた。次に、DMAに溶解した(Bu4N)2B4O7の0.26M溶液約8.65mLを溶液に加えた
。混合物を0〜5℃で30分間撹拌し、次に酢酸3.2mL(56ミリモル)を加えること
で酸性化した。得られたポリマーを、冷(-60℃)メタノール約600mLを用いて沈
殿させ、濾過し、メタノール約300mLで洗浄し、水約1Lで洗浄し、さらに水約50
0mL中で2時間撹拌した。ポリマーを再度回収し、水約1Lで洗浄し、恒量(2.17
g)となるまで凍結乾燥した。
含有していることが示され、それはポリマー1g当たりビスホスホニル基82ミクロ
モルによってポリマーが修飾されていることに相当するものであった。DMAとDMS
O-d6との混合液中でのポリマーの31P NMRでは、19.5ppmに単一のピークが示され
た。不所望の反応生成物を検出することはできなかった。
3mLとエタノール18mLとの混合液中に溶解した酢酸ナトリウム5gからなる溶液を
2回用いて、得られたフィルムを室温で処理した。総処理時間は46時間であった
。ナトリウム塩の形で得られたビスホスホネート誘導体化ポリマーのフィルムは
DMAおよび調べた他の溶媒には不溶であった。フィルムは、その重量の約19.9%
に等しい量で水を吸収した。
ビスホスホネート含有化合物で誘導体化した。
固体ペレットとしてPolymer Technology Group Medical, LLC(Berkeley, CA)か
ら入手した。このポリウレタン製造物は、C 62.46%;H 7.48%;N 3.41%とい
う元素含有率を有しており、1g当たりウレタン基2.43ミリモルを含んでいた。ペ
レット約15.5g(すなわち、ウレタン基約38ミリモルを含有)を、トルエン約150
mL中に一晩中浸漬した。過剰なトルエンを除去し、膨潤したペレットをトルエン
約50mLですすぎ、次に35〜45℃および1mmHgで4時間にわたって排気した。乾燥
アルゴン気流下にて、ポリマーを無水DMA約330mLに溶解し、1,6-ジブロモヘキサ
ン約5.0mL(すなわち、約32ミリモル)を加えた。この混合物を-7℃まで冷却し
、力強く撹拌し、5分間かけてLDA 5.0ミリモルの無水DMA(18mL)溶液を滴下添
加した。撹拌を継続し、混合物を-1℃〜1℃で2時間維持した。その後、酢酸約2
.4(すなわち、約44ミリモル)を用いて混合物を中和した。アルゴン気流を停止
し、反応混合物を冷(-70℃)メタノール約1.2L中に注いだ。
って洗浄および凍結乾燥した。ω-ブロモアルキル化ポリマーの収量は15.1gであ
って、1.07重量%の臭素を含んでおり、それはポリマー1g当たりブロモアルキル
基約134ミクロモルに相当する。
リモル)を無水DMA約95mLに溶解し、乾燥アルゴン気流下に維持し、-5℃まで冷
却した。溶液を力強く撹拌しながら、DMA中に溶解した化合物IIの0.53M溶液約
7.0mLを加えた。次に、DMA中に溶解した(Bu4N)2B4O7の0.19M溶液約20mLを溶液に
加えた。攪拌を継続し、混合物を-2℃〜5℃で45分間維持した。その後、酢酸約8
mL(すなわち、約140ミリモル)で溶液を酸性化した。得られた溶液をフリット
化ガラスフィルターに通し、冷(-60℃)メタノール約500mLを用いてポリマーを
沈殿させた。沈殿したポリマーを水約250mLで洗浄し、次に水約500mLで洗浄し、
次いで水約500mL中で23時間撹拌した。ポリマーを再度回収し、水約500mLで洗浄
し、恒量(4.88g)となるまで凍結乾燥した。
していることが示され、それはポリマー1g当たりビスホスホニル基118ミクロモ
ルの付加に相当する。実施例6に記載の方法に従い、このポリマーを用いてフィ
ルムを鋳造した。ナトリウム塩の形でそのフィルムは、水中でその重量の約15%
を吸収した。
有化合物で誘導体化できるようにグリシジル化した。
標)(実施例6と同様に入手および沈殿させたもの)約15.6gを、前述の方法に従
い、さらに乾燥し、乾燥アルゴン気流下にて無水DMA(330mL)に溶解した。
れを-9℃まで冷却した。混合物を力強く撹拌しながら、LDA 7.0ミリモルの無水D
MA(20mL)溶液を5分間かけて混合物に滴下添加した。撹拌を継続し、混合物を
−1℃〜1℃で2時間維持した。その後、酢酸約4.0mL(すなわち、約67ミリモル
)を用いて混合物を中和した。アルゴン気流を停止し、反応混合物を冷(-60℃
)メタノール約1.25L中に注いだ。メタノール混合物を0℃まで昇温させて、凝固
したポリマーを濾取した。ポリマーをメタノール400mLで数回に分けて洗浄し、
その後水1.3Lで洗浄した。ポリマーを水約600mLとともに1時間撹拌し、回収し、
水洗し、凍結乾燥した。
モルを含有していた。
有化合物で誘導体化できるようにグリシジル化した。
)(実施例7に記載のもの)ペレット約15.5gを、前述の方法に従い、さらに乾燥
し、無水DMA(330mL)に溶解した。
よび凍結乾燥した。グリシジル化ポリマーの収量は15.6gであり、ポリマー1g当
たりエポキシ基0.40ミリモルを含有していた。
タンをさらに誘導体化して、臭素原子の代わりにカルボキシル含有部分を有する
ポリウレタンを得た。
モヘキシル基約0.54ミリモル;実施例7に記載の方法に従って、BIONATE(登録
商標)80Aから誘導したもの)を無水DMA約60mLに溶解し、アルゴン雰囲気下に維
持し、0℃まで冷却した。溶液を力強く撹拌しながら、調製したばかりのDMA中
に溶解した3-メルカプトプロピオン酸テトラブチルアンモニウム塩の0.7M溶液約
20mL(すなわち、約15ミリモル)を溶液に加えた。次に、調製したばかりのDMA
中に溶解した(Bu4N)2B4O7の0.19M溶液約20mL(すなわち、約3.8ミリモル)を混
合物に加えた。混合物を0〜5℃で1時間維持し、酢酸約12mL(すなわち、約210ミ
リモル)を用いて酸性化した。冷(-60℃)メタノール約800mLを用いてポリマー
を沈殿させ、メタノールから濾過した。ポリマーをメタノール250mLで洗浄し、
次に水500mLで洗浄した。次にポリマーを、クエン酸の1%水溶液約600mLととも
に18時間撹拌し、再度回収し、水約600mLで洗浄し、恒量(3.99g)となるまで凍
結乾燥した。
ーにおけるω-ブロモヘキシル基の含有量に相当する量で、一方は2.53ppmおよび
他方は2.60ppmの2つのピーク(いずれもt、2種類のCH2S、一方は3-メルカプ
トプロピオン酸に相当し、他方は1,6-ヘキシレンに相当する)を示すことがわか
った。この結果は、本実施例に記載の実験中、実質的に全てのブロモアルキル基
が反応して、-(CH2)6-S-(CH2)2-COOH基が結合したポリマーが得られたことを示
している。このポリマーは、N-ヒドロキシコハク酸イミドを用いてエステル化す
ることができた。
を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって原料ポリウレタンおよび誘
導体化ポリウレタンを分析することで評価した。SECは、80℃に維持したウォー
ターズ社(商標, Milford, MA)のカラム(ULTRASTYRAGEL(商標)カラム)を直
列で用いた以外、Santerreらの報告(Santerre et al., 1992, J. Biomed. Mate
r. Res. 26: 39-57)に記載の方法に従って行った。カラム充填剤は、(ポンプ
から検出器まで)105、104、104および103Åの孔径を有していた。ウォーターズ
社(商標)410型屈折計を検出器として用いた。移動相は、0.08MのBu4N+Br-を含
むDMFとした。9000-600000の範囲に狭い分子量分布を有するポリスチレン標準品
を用いて、数平均分子量(Mn)値を計算した。この数平均分子量を表Iに示して
ある。
オール含有化合物とブロモアルキル化ポリマーとの反応時に、ポリウレタン骨格
の劣化がほとんど起こらなかったことを示している。恐らく静電効果の抑制が不
十分であったためと考えられるが、ビスホスホネート修飾ポリマーについてMnの
上昇が認められた。直接カルボキシル化(すなわち、-(CH2)5COOHで誘導体化し
たPEU、PUUおよびPCU)によって、わずかに骨格劣化が生じた。しかしながら、
ブロモアルキル化によるポリマーのカルボキシル化ではその劣化が回避されたこ
とから、それは好ましい合成方法となり得る。
4%(重量/体積)THF溶液から、あるいは濾過した誘導体化PUUの3-4%(重量/
体積)DMA溶液から、テフロン(TEFLON;商標)コート表面上で、ビスホスホネ
ート誘導体化ポリウレタン(本明細書に記載の方法に従って製造)をフィルムと
して鋳造した。ポリマー量を選択して、厚さ0.1-0.2mmのフィルムを形成した。
形成されたフィルムを水と接触させ、水の取込を評価した。この実験の結果を表
IIに示してある。
取込は誘導体化度に伴って上昇し、ビスホスホネート誘導体の性質によって決ま
るものではないように思われた。しかしながら、同じビスホスホネートを用いて
誘導体化したポリウレタンが異なる水分取込特性を示したという点で、ポリウレ
タンの種類が水分取込に影響を及ぼしていた。誘導体化PCUは水分吸収が相対的
に少なかったが、誘導体化PEUおよびPUUはそれよりかなり多く吸収した。
ルのビスホスホネート)PUUから鋳造したフィルムを、文献記載の方法に従って
(Joshi et al., 1996, J. Biomed. Mater. Res. 31: 201-207)24時間前にジヒ
ドロタキステロールを投与しておいたラットの皮下に埋め込んだ。フィルムをラ
ットに60日間留置し、回収して、その上での石灰化を評価した。未修飾ポリウレ
タンフィルム上での石灰化は、フィルム1mg当たり387.44±154.7ngの量であった
。ビスホスホネート誘導体化PUUフィルム上での石灰化は、フィルム1mg当たり72
.33±26.8ngの量であった。
)を実施例6に記載の反応用に準備し、DMA 400mLに溶かし、乾燥アルゴン気流
下に維持した。蒸留したばかりの1,4-ジブロモブタン(19mL、159ミリモル)を
この溶液と混合し、混合物を冷却して-5℃とした。混合物を-5℃から-7℃に維持
して高撹拌しながら、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)11ミリモルを含む脱
水DMA(35mL)溶液を15分間かけて滴下した。次に、混合物を撹拌しながら、-1
℃から1℃で1時間維持し、酢酸6.5mL(114ミリモル)を用いて中和した。アル
ゴン気流を停止し、反応溶液を濾過し、濾液を冷(-40℃)メタノール1700mLに
投入した。この混合物を昇温させて約0℃とした後、ポリマーを濾取し、メタノ
ール600mL、イソプロパノール300mL、メタノール500mL、次に水1500mLで十分に
洗浄した。得られたスポンジ状ポリマー塊を、水2000mL存在下に10時間撹拌し、
回収し、水で洗浄し、22.1gの恒量となるまで凍結乾燥した。生成物の1H NMRス
ペクトル分析(溶媒としてDMF-d7を使用)で、ブロモアルキル化ポリマーが、ポ
リマー1g当たり約0.2ミリモルのブロモアルキル基を含むことが示された。
c., Woburn, MA)を、固体ペレットの形で入手した。そのポリマーは、4,4-メチ
レンビス(フェニルイソシアネート)、ポリテトラメチレンオキサイドおよび鎖
延長剤(chain extender)としての1,4-ブタンジオールから製造されたものであ
る。1H NMRスペクトル分析では、そのポリマーがポリマー1g当たり2.3ミリモル
のウレタン連結を含んでいることを示していた。
00mL中で3日間ゆっくり撹拌した。ポリマーを分離し、トルエン60mLずつで2回洗
浄し、40-50℃および0.1mmHg圧下で5時間維持した。乾燥アルゴンを用いて減圧
を緩め、ポリマーを脱水DMA 300mLに溶かし、一定の乾燥アルゴン気流下に維持
した。
、混合物を冷却して-5℃とし、混合物を-5℃から-7℃に維持して高撹拌しながら
、10分間かけて脱水DMA 20mLで希釈したリチウムtert-ブトキシドの1Mヘキサン
溶液7.6mL(すなわち、リチウムtert-ブトキシド7.6ミリモル)を滴下した。そ
の後、混合物を-1℃から1℃で1時間撹拌状態に維持し、酢酸6.5mL(114ミリモル
)を用いて中和した。中和後、アルゴン気流を停止し、反応溶液を濾過し、濾液
を冷(-60℃)メタノール約1200mLに投入した。混合物を昇温させて約0℃とし
た後、ポリマーを分離し、メタノールで複数回(計350mL)およびイソプロパノ
ール300mLで十分に洗浄した。洗浄したポリマーを小片(<0.1g)に切った。そ
れらの小片をイソプロパノール300mL中で15時間高撹拌して、過剰の1,4-ジブロ
モブタンを除去した。その処理後、小片をジブロモブタン含有イソプロパノール
から分離し、新鮮なイソプロパノールで洗浄し、室温および圧力0.1mmHgで1時間
維持して、ほとんどの溶媒を除去した。ポリマーをDMF 275mLに溶かし、濾過し
、上記の方法に従って冷メタノール1200mLで沈殿させ、分離し、メタノール300m
Lで十分に洗浄した。
の恒量となるまで凍結乾燥した。ブロモアルキル化ポリマーの1H NMRスペクトル
分析(溶媒としてDMF-d7を使用)で、ポリマーが、ポリマー1g当たり約0.45ミリ
モルのブロモアルキル基を含むことが示された。
用い、本実施例に記載の方法に従って、並行実験を行った。この実験では、ポリ
マーのブロモアルキル修飾はわずかに0.29ミリモル/gであった(1H NMRスペク
トル分析によって測定)。これらの実験は、LDAと比較して、リチウムtert-ブト
キシドの方が副反応(例:1,4-ジブロモブタンの脱臭化水素)を起こしにくいこ
とが示唆される。リチウムtert-ブトキシドの90%を超える量がブロモアルキル
化の有用な反応を行うのに使用されたが、同様の実験でのLDAの場合、その値は6
0%に過ぎなかった。
方法に従って製造;ブロモブチル基約3.1mミリモルを含有)15.5gを、脱水DMA 2
55mLに溶かし、一定のアルゴン気流下に維持した。混合物を冷却して-2℃とし、
市販の96%2-ジエチルアミノエタンチオール塩酸塩0.365g(アミノチオール塩酸
塩約2.1ミリモル)を含むDMA溶液40mLをそれに加えた。次に、約0.64Mの2-メル
カプトエチリデン-1,1-ビスホスホネート(化合物I、テトラブチルアンモニウ
ム塩)およびビスホスホネート1モル当たり約1.5モルのBu4N+を含むDMA溶液19.6
mLを同温度で導入した。最後に、調製したばかりの(Bu4N)2B4O7の0.18M DMA溶液
65mL(すなわち約12ミリモル)を加えて、チオール基を活性化させた。(均一)
混合物を、撹拌しながらアルゴン気流下に0℃で1時間維持した。酢酸8.5mL(
すなわち148ミリモル)を用いて塩基を中和し、反応溶液を濾過した。冷(-65℃
)メタノール1500mLを用いてポリマーを沈殿させた。ポリマー凝集物を濾取し、
メタノールで数回洗浄し(計500mL)、次にメタノール300mL、水150mLおよびト
リエチルアミン10mLからなる溶液で洗浄した。メタノール400mLでさらに洗浄し
た後、ポリマーを酢酸の3%メタノール溶液200mL、メタノール250mLおよび水で
洗浄した。
15.1gの恒量となるまで凍結乾燥した。回収ポリマーのリン分析で、0.366重量%
のリンを含む組成が示された。この値は、ポリマー1g当たり59ミクロモルのビス
ホスホネート基でポリマーが修飾されていることに相当する。ポリマーの31P NM
R(DMAおよびDMSO-d6混合液中)は、19.3ppmに均一に固定化ビスホスホネート基
の単一の広いピークを示していた。ポリマーの1H NMR(CF3COOHで酸性としたDMF
-d7中)では、ポリマー1g当たり約0.13ミリモルの量で、1.33ppmに広い多重線と
して、固定化ジエチルアミノ基の末端-CH3部分の存在が示された。
を数日間にわたって大量の水で処理し、風乾した。フィルムの水分吸収はわずか
2.6%(重量基準、乾燥フィルムについて計算)であった。
(すなわち、200ミリモル)およびエタノール50mLを含む混合物を5時間還流した
。溶媒および大部分の1,4-ジブロモブタンを減圧留去した。残留物を水に溶かし
、ヘキサンで十分に抽出して、非極性不純物を除去した。水層を真空乾燥してシ
ロップ15.96gを得たが、それはTLC分析(シリカゲル使用、CHCl3:メタノール=
9:1(体積基準)、I2室でのスポット検出、化合物IVのRf値は約0.3)での評価
で主にトリブチル-4-ブロモブチルアンモニウムブロマイド(化合物IV)を含
むものであった。
精製して、ほぼ純粋な4級アンモニウム塩(化合物IV)4.13gを得た。その生
成物(化合物IV約10ミリモル)をイソプロパノール20mLおよび水8mLに溶かし
、1,3-プロパンジチオール5.0mL(すなわち、50ミリモル)と混合し、アルゴン
気流下に0℃まで冷却した。NaOHの18M水溶液(1.15mL、約20ミリモル)を加え
て、チオール基のアルキル化を開始し、アルゴン気流を中断せずに混合物を0-5
℃で1時間撹拌した。8.8Mの臭化水素酸水溶液1.7mL(すなわち約15ミリモル)
を用いて過剰のアルカリを中和した。混合物を水200mLで希釈し、ヘキサンで十
分に抽出した。水相を真空下に濃縮し、イソプロパノールと共留去した。残留物
をトルエン20mLで希釈した。不溶物(大部分はNaBr)を濾去した。濾液を真空乾
燥し、DMAに溶かし、同溶媒を用いて希釈して9.77とした。ヨウ素滴定分析によ
るとその溶液は、溶液1g当たり約0.74ミリモルのトリブチル-4-メルカプトブチ
ルアンモニウムブロマイド(化合物V)を含有していた。
製造したところ、ポリマー1g当たり4-ブロモブチル基約0.22ミリモルを含むもの
であった。このポリマー約4.35g(すなわち、4-ブロモブチル基約1ミリモルを
含有)をDMA 80mLに溶かし、アルゴン気流下に維持した。溶液を冷却して-5℃と
し、化合物VのDMA溶液9.47g(すなわち、化合物V約7ミリモルを含有)をそれ
に加えた。次に、実施例5に記載の方法に従って得られた化合物IIの0.53M DM
A溶液6.8mL(すなわち、約3.6ミリモル)を同温度で導入した。調製したばかり
の(Bu4N)2B4O7の0.2M DMA溶液25mL(すなわち約5ミリモル)を加えることで、チ
オール基を活性化させた。得られた(均一)混合物を、一定のアルゴン気流下に
0℃で1時間撹拌した。酢酸8.5mL(すなわち149ミリモル)を加えることで過剰
の塩基を中和し、冷(-60℃)メタノール800mL中でポリマーを沈殿させた。
ーを真空乾燥し、DMA 85mLに溶かした。溶液を濾過し、ポリマーを沈殿させ、上
記の方法に従って洗浄し、4.08gの恒量となるまで凍結乾燥した。リン分析で、
ポリマーが0.465重量%のリンを含むことが示された。この値は、ポリマー1g当
たり75ミクロモルのビスホスホネート基に相当する。ポリマーの1H NMR(CF3COO
Hで酸性としたDMF-d7中)では、ポリマー1g当たり約0.15ミリモルの量で、0.85p
pmに広い三重線として、固定化トリブチルアミン基の末端-CH3部分の存在が示さ
れた。
を数日間にわたって大量の水で処理し、風乾した。フィルムの水分吸収は2.4%
(重量基準、乾燥フィルムについて計算)であった。
、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
形態に変更を加えることが可能であることは明らかであろう。従って、本発明は
開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、本明細書の特許請求
の範囲によって定義される本発明の精神および範囲に含まれる変更形態を包含す
るものであることは明らかである。
メントポリウレタン(図1B)を形成するための1対の反応図式である。図1A
において、「T」は末端基(例:-Hまたは-CO-NH-A-NCO)を指す。
を用いるポリウレタンの誘導体化に関する、本明細書に記載の反応図式である。
この図においては、nは例えば2〜18であることができ、XおよびYは本文で記
載の通りである。波線はポリウレタン骨格を表す。
いるポリウレタンの誘導体化に関して、本明細書に記載の反応図式である。この
図において、nは例えば2〜18であることができ、XおよびYは本文で記載の通
りである。波線はポリウレタン骨格を表す。
スホネートチオールの形成方法を示す1対の反応図式である。
アミンを用いるポリウレタンの誘導体化に関する、本明細書に記載の反応図式で
ある。この図においては、nは例えば2〜18であることができ、XおよびYは本
文で記載の通りである。波線はポリウレタン骨格を表す。
電可能基(例:-NR2)を有するチオール化合物(例:HS-Z-NR2またはHS-Z-NR3+
などの化合物)との両方を用いるポリウレタンの誘導体化に関して、本明細書に
記載の反応図式である。
チルアンモニウム{化合物V})を製造することができる反応図式の例である。
Claims (53)
- 【請求項1】 ジェミナルビスホスホネート置換基が懸垂したポリウレタン
を含むことを特徴とするポリウレタン組成物。 - 【請求項2】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が、前記ポリウレタ
ン骨格のウレタン窒素から懸垂している請求項1に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項3】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が含硫黄置換基であ
る請求項2に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項4】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が下記構造式を有す
るか、または該構造のイオンもしくは塩である請求項3に記載のポリウレタン組
成物。 【化1】 [式中、 R1は有機基であり; Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環化合物からなる群から選択される
。] - 【請求項5】 R1が、C2-C18アルキル、C2-C18アルキルアミノ、C2-C18ア
ルコキシ、C2-C18ハロアルキル、C2-C18チオアルキル、C2-C18アルケニル、C2-C 18 アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有す
るC2-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原
子を有するC2-C18アルケニルおよび複素環化合物からなる群から選択される請求
項4に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項6】 R1がC2-C6アルキルからなる群から選択される請求項5に
記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項7】 R1がC2-C4アルキルからなる群から選択される請求項7に
記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項8】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が含窒素置換基であ
る請求項2に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項9】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が下記構造式を有す
るか、または該構造のイオンもしくは塩である請求項8に記載のポリウレタン組
成物。 【化2】 [式中、 R1は有機基であり; Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環化合物からなる群から選択される
。] - 【請求項10】 R1が、C2-C18アルキル、C2-C18アルキルアミノ、C2-C18 アルコキシ、C2-C18ハロアルキル、C2-C18チオアルキル、C2-C18アルケニル、ア
ルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC2-C18アルキ
ル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC2-C1 8 アルケニルならびにシクロアルキル、シクロアリールもしくは複素環基が中間
に挿入された2個のアルキレン領域を有する基からなる群から選択される請求項
9に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項11】 R1がC2-C6アルキルからなる群から選択される請求項1
0に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項12】 R1がC2-C4アルキルからなる群から選択される請求項1
1に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項13】 前記ポリウレタンが、ポリウレタン1g当たり少なくとも
約10ミクロモルのジェミナルビスホスホネート置換基を有する請求項2に記載の
ポリウレタン組成物。 - 【請求項14】 前記ジェミナルビスホスホネート置換基が、前記ポリウレ
タン骨格の前記ウレタン窒素の少なくとも約0.5〜40%から懸垂している請求項
13に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項15】 前記ポリウレタンが、該ポリウレタンから懸垂している少
なくとも2種の異なるジェミナルビスホスホネート置換基を有する請求項1に記
載のポリウレタン組成物。 - 【請求項16】 前記ポリウレタンが、該ポリウレタンから懸垂したジェミ
ナルビスホスホネート置換基およびカチオン性置換基の両方を有する請求項1に
記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項17】 前記カチオン性置換基がチオアルキルアミン部分を含む請
求項16に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項18】 前記チオアルキルアミン部分が4級アミン部分を有する請
求項18に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項19】 前記カチオン性置換基が下記構造式を有する請求項16に
記載のポリウレタン組成物。 【化3】 [式中、 R1は有機基であり; Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; N1は-NH3、1級有機アミン部分、2級有機アミン部分および3級有機アミン
部分からなる群から選択される。] - 【請求項20】 前記ポリウレタンが非ポリウレタン系ポリマーと混合され
ている請求項1に記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項21】 請求項1に記載のポリウレタン組成物を含む埋込可能な機
器。 - 【請求項22】 請求項1に記載のポリウレタン組成物を含むフォーム。
- 【請求項23】 ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの製造
方法であって、 1,ω-ジブロモアルキル化合物をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラフ
トして、ω-ブロモアルキル置換ポリウレタンを形成する工程;および ジェミナルビスホスホネートチオールを前記ω-ブロモアルキル置換ポリウレ
タンとグラフトして、前記ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンを
形成する工程 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項24】 前記1,ω-ジブロモアルキル化合物がC2-C6の1,ω-ジブロ
モアルキル化合物からなる群から選択される請求項23に記載の方法。 - 【請求項25】 前記1,ω-ジブロモアルキル化合物がC2-C4の1,ω-ジブロ
モアルキル化合物からなる群から選択される請求項24に記載の方法。 - 【請求項26】 前記方法を約40℃より低い温度で実施する請求項23に記
載の方法。 - 【請求項27】 前記ポリウレタンを非プロトン性溶媒中で強塩基と接触さ
せて、ポリアニオン性ポリウレタンを形成し; 前記1,ω-ジブロモアルキル化合物を前記ポリアニオン性ポリウレタンと接触
させることで、 前記1,ω-ジブロモアルキル化合物を前記ポリウレタンの前記ウレタンアミノ
部分とグラフトする請求項23に記載の方法。 - 【請求項28】 前記ジェミナルビスホスホネートチオールが、下記構造式
を有するか、または該構造のイオンもしくは塩である請求項23に記載の方法。 【化4】 [式中、 Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環置換基からなる群から選択される
。] - 【請求項29】 チオアルキルアミンを前記ω-ブロモアルキル置換ポリウ
レタンとグラフトする工程をさらに含む請求項23に記載の方法。 - 【請求項30】 前記チオアルキルアミンが下記構造式を有する請求項29
に記載の方法。 HS-X-N(R2)3 [式中、 Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; 各R2は独立に、-HおよびC1-C4アルキルからなる群から選択される。] - 【請求項31】 ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの製造
方法であって、 ω-ブロモカルボン酸をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラフトして、
ω-カルボキシアルキル置換ポリウレタンを形成する工程、および ジェミナルビスホスホネートアミンを前記ω-カルボキシアルキル置換ポリウ
レタンとグラフトして、前記ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタン
を形成する工程 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項32】 前記ω-ブロモカルボン酸がC2-C6のω-ブロモカルボン酸
からなる群から選択される請求項31に記載の方法。 - 【請求項33】 前記ω-ブロモカルボン酸がC2-C4のω-ブロモカルボン酸
からなる群から選択される請求項32に記載の方法。 - 【請求項34】 前記方法を約40℃より低い温度で実施する請求項31に記
載の方法。 - 【請求項35】 前記ポリウレタンを非プロトン性溶媒中で強塩基と接触さ
せて、ポリアニオン性ポリウレタンを形成し; 前記ω-ブロモカルボン酸を前記ポリアニオン性ポリウレタンと接触させるこ
とで、 前記ω-ブロモカルボン酸を前記ポリウレタンの前記ウレタンアミノ部分とグ
ラフトする請求項31に記載の方法。 - 【請求項36】 前記ジェミナルビスホスホネートアミンが、下記構造式を
有するか、または該構造のイオンもしくは塩である請求項31に記載の方法。 【化5】 [式中、 Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; Yは、水素、水酸基、アミノ、C1-C18アルキル、C1-C18アルキルアミノ、C1-C 18 アルコキシ、C1-C18ハロアルキル、C1-C18チオアルキル、C1-C18アルケニル、
C1-C18アリール、アルキレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を
有するC1-C18アルキル、アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、Sもしくは
N原子を有するC1-C18アルケニルおよび複素環置換基からなる群から選択される
。] - 【請求項37】 チオアルキルアミンを前記ω-カルボキシアルキル置換ポ
リウレタンとグラフトする工程をさらに含む請求項31に記載の方法。 - 【請求項38】 前記チオアルキルアミンが下記構造式を有する請求項37
に記載の方法。 HS-X-N(R2)3 [式中、 Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; 各R2は独立に、-HおよびC1-C4アルキルからなる群から選択される。] - 【請求項39】 ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの製造
方法であって、 1,ω-ジブロモアルキル化合物をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラフ
トして、ω-ブロモアルキル置換ポリウレタンを形成する工程; 前記ω-ブロモアルキル置換ポリウレタンをω-チオカルボン酸と接触させて、
ω-カルボキシル-チオアルキル置換ポリウレタンを形成する工程;ならびに ジェミナルビスホスホネートアミンを前記ω-カルボキシル-チオアルキル置換
ポリウレタンとグラフトして、前記ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウ
レタンを形成する工程 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項40】 ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレタンの製造
方法であって、 ブロモ-エポキシアルキル化合物をポリウレタンのウレタンアミノ部分とグラ
フトして、ブロモ-エポキシアルキル置換ポリウレタンを形成する工程;および ジェミナルビスホスホネートチオールを前記ブロモ-エポキシアルキル置換ポ
リウレタンとグラフトして、前記ジェミナルビスホスホネート誘導体化ポリウレ
タンを形成する工程 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項41】 前記ブロモ-エポキシアルキル化合物がC3-C6のブロモ-エ
ポキシアルキル化合物からなる群から選択される請求項40に記載の方法。 - 【請求項42】 前記ブロモ-エポキシアルキル化合物がC3およびC4のブロ
モ-エポキシアルキル化合物からなる群から選択される請求項41に記載の方法
。 - 【請求項43】 前記方法を約40℃より低い温度で実施する請求項40に記
載の方法。 - 【請求項44】 前記ポリウレタンを非プロトン性溶媒中で強塩基と接触さ
せて、ポリアニオン性ポリウレタンを形成し; 前記ブロモ-エポキシアルキル化合物を前記ポリアニオン性ポリウレタンと接
触させることで、 前記ブロモ-エポキシアルキル化合物を前記ポリウレタンの前記ウレタンアミ
ノ部分とグラフトする請求項40に記載の方法。 - 【請求項45】 チオアルキルアミンを前記ブロモ-エポキシアルキル置換
ポリウレタンとグラフトする工程をさらに含む請求項40に記載の方法。 - 【請求項46】 前記チオアルキルアミンが下記構造式を有する請求項45
に記載の方法。 HS-X-N(R2)3 [式中、 Xは、C1-C18アルキレン、C1-C18アルケニレン、C1-C18アリーレン、アルキレ
ン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18アルキレン、
アルケニレン鎖に組み込まれた1以上のO、SもしくはN原子を有するC1-C18ア
ルケニレンおよび複素環基からなる群から選択され; 各R2は独立に、-HおよびC1-C4アルキルからなる群から選択される。] - 【請求項47】 ポリウレタン誘導体の製造方法であって、非プロトン性溶
媒および強塩基存在下で、2官能性リンカー試薬とポリウレタンを接触させて、
活性化ポリウレタン誘導体を形成する工程を含み、前記2官能性リンカー試薬が
臭素置換基および第2の官能基を有することを特徴とする方法。 - 【請求項48】 前記2官能性リンカー試薬が、ジブロモアルキル化合物、
ブロモ-カルボキシアルキル化合物およびブロモ-エポキシアルキル化合物からな
る群から選択される請求項47に記載の方法。 - 【請求項49】 前記2官能性リンカー試薬が1,6-ジブロモヘキサンである
請求項48に記載の方法。 - 【請求項50】 前記2官能性リンカー試薬が1,4-ジブロモブタンである請
求項48に記載の方法。 - 【請求項51】 前記2官能性リンカー試薬が、ω-ブロモブタン酸、ω-ブ
ロモヘキサン酸およびω-ブロモウンデカン酸からなる群から選択される請求項
48に記載の方法。 - 【請求項52】 前記2官能性リンカー試薬がブロモアルキルオキシラン化
合物である請求項48に記載の方法。 - 【請求項53】 前記第2の官能基がジェミナルビスホスホネート基である
請求項48に記載の方法。
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