JP2003523984A - p−キシレンを生成する方法 - Google Patents

p−キシレンを生成する方法

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デックマン、ハリー・ダブリュ
レイノソ、ジュアン・ジェイ
オウ、ジョン・ディ−イ
マクヘンリー、ジェイムス・エイ
チャンス、ロナルド・アール
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エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク
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    • C07C2529/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites, pillared clays

Abstract

(57)【要約】 少なくとも1つのキシレン異性化反応器を少なくとも1つの圧力スイング吸着単位装置又は温度スイング吸着単位装置を組み合わせて、過平衡p−キシレン濃度を有する生成物を生成することによる、C芳香族供給流れからのp−キシレン生成を増大させるための方法及びシステム。その生成物は次にp−キシレン分離及び精製に付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、C芳香族化合物を含有する炭化水素供給流れからのp−キシレン
の回収及び生成を増大するための方法及びシステムに関する。特に、その方法及
びシステムは、キシレン異性化及び圧力スイング吸着を含み、p−キシレン富有
化生成物(p−キシレンが富有化された生成物)を含有する脱着流出液を生成する
。次に、p−キシレンは、この脱着流出液から回収される。
【0002】 エチルベンゼン(EB)、p−キシレン(PX)、o−キシレン(OX)及びm−キ
シレン(MX)は、化学プラント又は製油所からの典型的な工業的C芳香族生成
物流れ中に一緒に存在する。例えば、工業的に利用できる、Mobil Sel
ective Toluene Disproportionation法及び
Mobil Toluene Disproportionation法は、そ
のような流れを生成し得る。ナフサ改質プラントもそれらの芳香族化合物を生成
する。商業的な例は、POWERFORMING法及びPLATFORMING
法を含む。C/C炭化水素をCYCLAR法により、芳香族化合物に変換す
ることも可能である。それらのC芳香族化合物は又、ガソリン、ディーゼル燃
料、加熱油及び他の燃料を生成する製油所において多量生成される。C流れよ
りも低い分子量を有するベンゼん及びトルエンは、いくつかのそれらの化学プラ
ント及び製油所から生成される2つの他の多量の価値のある芳香族生成物である
。(PLATFORMING及びCYCLARは、UOP,Inc.の登録商標
である。)
【0003】 すべてが同じ分子式、C10を有する、本発明に関する4つのC芳香族化
合物のなかで、EBは、直接的脱水素、酸化的脱水素、又はプロピレンオキシド
を生成するための“Oxirane”法からの同時生成物であるエチルベンゼン
ヒドロペルオキシド中間体経由での変換により、スチレンを生成するのに主に用
いられる。スチレンは、ポリスチレン及びスチレン−ブタジエンゴムのような多
くの重要なポリマーを生成するための多量のモノマーである。しかし、主として
、経済的な論理主義的な生産制御及び生成物純度の理由のために、典型的なスチ
レン生成プラントにおいて用いられるほとんどのEB供給原料は、化学プラント
又は製油所からのC芳香族流れからの回収によるのではなく、ベンゼンのエチ
レンでのアルキル化による目的で生成される。典型的なC芳香族流れからのE
Bの総量は、副生物としてその回収及び精製のための付加的な設備を設置するこ
とを正当化するのに十分に重要ではない。従って、ほとんどの経済的な方法にお
いてEBを除去、変換又はそうでなければ処分することがしばしば望ましく、時
には必要である。
【0004】 3つのキシレン異性体のうち、PXは最も大きな市場を有する。PXは、ポリ
(エチレンテレフタレート)、すなわちPET、ポリ(プロピレンテレフタレート)
、すなわちPPT、及びポリ(ブテンテレフタレート)、すなわちPBTのような
種々のポリマーを製造するのに用いられる精製されたテレフタル酸(PTA)、及
びジメチルテレフタレート(DMT)のようなテレフタレートエステルを生成する
ために主に用いられる。異なる等級のPETは、フィルム、合成繊維及び清涼飲
料用のプラスチック瓶のような多くの異なる人気のある消費財に用いられる。P
PT及びPBTは、異なる性質を有する類似の製品を製造するために用いられる
【0005】 OX及びMXは、溶媒、又はそれぞれ、無水フタル酸及びイソフタル酸のよう
な製品を製造するための原料としても用いられるが、市場におけるOX及びMX
並びにそれらの下流誘導体に対する需要はずっと少なく、より限定されている。
OX及びMXに対する需要よりも、供給原料としてのPXに対するはるかに多い
需要のために、C芳香族物質の特定の供給源からのPX生成を増大させる又は
最大にさえすることは、通常、商業的により望ましい。そうでないと、MX及び
/又はOXの過剰生産並びにPXの不適切な生産になり得て、従って、種々のC 芳香族化合物市場における供給と需要のアンバランスを生じる。
【0006】 特定の方法又はプラントからのPX収量及び/又は生成を増大させる又は最大
にするというこの目標を達成することにおける2つの主な技術的な課題がある。
第一に、C芳香族化合物は、類似の化学的構造及び物理的性質及び同一の分子
量のゆえに分離するのが困難である。第二に、4つのC芳香族化合物、特に3
つのキシレン異性体は、特定のプラント又は製油所におけるC芳香族流れの生
成の熱力学により決められた濃度で通常存在する。結果として、PX生成は、P
Xの量を増大させるために及び/又はPX回収効率を改良するために付加的な処
理工程を用いなければ、せいぜい初めにC芳香族流れにいかに多くのPXが存
在するかということに制限される。従って、異なる、新規な技術又は方法を用い
ることによりPX収量を増大させること及びPX生成効率を改良することは、化
学及び精製工業及び技術界により常に求められている2つの目標である。
【0007】 分別蒸留は、化学物質を分離するために多くの工業プラントにおける多くのプ
ロセスのための通常用いられる方法である。しかし、そのような従来の分別蒸留
技術を、EB及び異なるキシレン異性体を効率良くかつ経済的に分離するために
用いることはしばしば困難である。それは、4つのC芳香族化合物の沸点が、
非常に狭い8℃の範囲内、約136℃から約144℃までにあるからである(表
1参照)。PX及びEBの沸点は、約2℃離れている。PX及びMXの沸点は、
約1℃しか離れていない。結果として、有効なかつ満足のゆくキシレン分離をさ
せるためには、大きい機器、かなりのエネルギー消費、及び/又は実質的再循環
が求められる。
【0008】
【表1】
【0009】 それにもかかわらず、それらのC芳香族成分を個々の生成物に分離するため
に単純な分別蒸留以外の種々の方法及びプロセスが試験され、開発され、いくつ
かは、工業的規模で成功裡に実施されている。それらの例には、分別結晶化、吸
着及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0010】 晶析装置における分別結晶化は、凍結点と、異なる温度におけるC芳香族成
分の溶解度との間の差を利用する。比較的により高い凍結点ゆえに、PXは、通
常、そのようなプロセスにおいて固体として分離され、一方、他の成分は、PX
が涸渇された濾液において回収される。このタイプの分別結晶化により、高いP
X純度、多くのプラントにおいてPXのPTA及び/又はDMTへの商業的に満
足な変換に必要な主要な性質が得られる。このように操作され得る晶析装置は、
米国特許第3,662,013号に記載されている。工業的に利用できるプロセ
ス及び晶析装置には、結晶化イソファイニング法、連続的向流結晶化法、直接C
晶析装置及びスクレープドドラム晶析装置が含まれる。高いユーティリティ
ー使用量及びPXとMXとの間の共融混合物の生成のために、PXを回収するた
めに分別結晶化を用いるときに、できる限り高い初期のPX濃度を使用すること
が通常、より有利である。
【0011】 異なるキシレン分離法では、ゼオライトのような分子篩が用いられて、C
香族供給流れからp−キシレンを選択的に吸着し、PX涸渇流出液を生成する。
次に、吸着されたPXは、加熱、ストリッピング及び他のような種々の方法によ
り脱着される(一般的に、米国特許第3,706,812号、3,732,32
5号及び4,886,929号を参照)。多くの化学プラント又は製油所におい
て用いられる2つの工業的に利用できる方法は、PAREX法及びELUXYL
法である。そのような分子篩に基づく吸着法において、典型的には65%未満の
分別結晶化法からのPXに比較して多量のPX、典型的には90%を超えるPX
が、特定の供給原料中に存在するPXから回収される(PAREXはUOP I
nc.の登録商標であり、ELUXYLはInstitut Francais
du Petroleの登録商標である)。
【0012】 特定の分離法又はシステムの効率に依存して、それらのPX涸渇流れ又は濾液
は、種々の量の残存するPXをなお含有し得る。同時に、MX、OX及びEB濃
度は、最初のC芳香族供給原料中の濃度よりも高い。実際のEB濃度は、主に
、(a)分離法、(b)供給原料組成及び(c)異性化触媒、及びPX涸渇流れを、1
つ以上のキシレン異性化工程に通過させ、再循環させる場合、異性化反応器にお
ける異性化条件によって、実質的に変わる。
【0013】 それらのPX分離法の多くでは、供給原料中の最初のPX濃度が高ければ高い
ほど、より容易に、より効率的にそしてより経済的に、PX分離を達成するよう
になる。従って、C芳香族化合物を含有する炭化水素供給流れを、PAREX
単位装置又は上記のような分別晶析装置のようなPX分離機に送る前の前記炭化
水素流れ中のPX濃度を増大するための強力な経済的及び技術的動機が存在する
【0014】 先のパラグラフで記載したように、PXは、分別結晶化又は選択的吸着のよう
な異なる方法によって分離され得る。しかし、付加的な処理工程なしで、回収さ
れ得るPXの総量はまだ限定されている。それは、そのような生成条件下でのそ
れらの相互転換性により、EB及び3種のキシレンがそれらが生成される熱力学
的条件下により決められる濃度に近い濃度で通常存在するからである。PX濃度が
、製油所又は化学プラントにおいて生成される典型的な芳香族流れ中に存在する
総C芳香族化合物の約25モル%(25重量%と等価)以下であり、MXは約5
0モル%であることは、珍しくない。従って、多くの工業的芳香族化合物方法は
、OX、MX及びときにEBをPXに異性化することにより多くのPXを精製す
るために、分離工程から来る種々のPX涸渇流れを再循環させ、異性化するため
の付加的な工程を備えている。
【0015】 EBの化学的性質のために、EBは、特定のキシレン異性化条件下で部分的に
又は完全に破壊され得る。後に記載するように、キシレン異性化の間にEBが破
壊される場合、EBは通常、水素の存在下で及び消費でベンゼン及びエタンに改
変される。ベンゼン及びエタンの非常に異なる物理的及び化学的性質のために、
ベンゼン及びエタンは、多くの従来の方法によりキシレン類から容易に分離され
得る。EBの破壊を伴って又は伴わずに、キシレン異性化反応からの異性化生成
物流出液は、晶析装置又は吸着単位装置のようなPX分離機への供給流れの一部
になる。
【0016】 それらの異性化法のために選ばれる特定のシステム及び触媒にもかかわらず、
異性化反応器からの異性化流出液におけるPX濃度は、熱力学により主に決まる
。すなわち、異性化条件下でのPXの平衡濃度制限内である。製油所又は化学プ
ラントから直接来るC芳香族流れに関する先に記載した状況と同様に、キシレ
ン異性化流出液におけるPX濃度を、異性化流出液を供給原料としてPX分離単
位装置に送る前に、キシレン異性化熱力学により決まる濃度よりも高濃度(過平
衡濃度)にまで増大させるのが望ましい。先のように、このより高いPX濃度は
、PX分離のための分別晶析装置のような存在する単位装置及び装置のより良好
な利用及び/又はあい路打開を可能にする。
【0017】 本発明において、少なくとも1つのキシレン異性化工程と、少なくとも1つの
の圧力スイング吸着(PSA)工程又は温度スイング(TSA)工程を組み合わせ
ることにより、過平衡濃度におけるPXを有する、すなわち、PX富有化された
PSA及び/又はTSA脱着生成物を生成することができる。この過平衡濃度の
PXを含有する芳香族生成物は、純粋なPXのより高い収量を生じさせるための
、さらに下流の分別結晶化又は他の種類の分離法の供給原料として有用である。
EBは、キシレン異性化工程におけるプロセスにおいて破壊され得る。任意に、
異性化性能を改良するために、水素がキシレン異性化反応器において用いられ得
る。
【0018】 この新規な方法及び関連するシステムは、グラスルーツプラント、既存の化学
プラント、既存の製油所又は、PX生産能力、特定のC芳香族供給原料からの
全体のPX回収及び/又はPX収量を増大させるまたは最大にするための関連し
た方法において用いられ得る。1つの選択として、本発明では、消滅近くまでM
X及び/又はOX及び/又はEBを再循環し及び異性化し又は破壊し、従って、
炭化水素供給流れの特定のキシレン留分から本質的にPXのみを生成することを
可能にする。本明細書における開示から、本発明の特定の態様を芳香族化合物生
成法及びシステムに適用することにより、より効率的な熱集積化及びより良好な
熱管理がなされ得るか又は、より少ない装置しか必要としないことが可能である
ことが明らかになるであろう。
【0019】 本発明は、キシレン類及びエチルベンゼンを含有する供給流れからp−キシレ
ン富有化生成物を生成する方法に関し、その方法は、供給流れを、異性化触媒を
含有する少なくとも1つの異性化反応器に、任意に水素分圧下で、通過させ、異
性化流出液を生成すること、並びにその異性化流出液を、収着剤を含有する、好
ましくは蒸気相における、圧力スイング吸着単位装置又は温度スイング吸着装置
に通し、サイクル時間において、p−キシレン富有化生成物を含有する脱着流出
液、及びp−キシレン涸渇流れを含有する流出する存在するラフィネートを代わ
るがわるに生成することを含む。その収着剤は、吸着剤及び任意に熱吸収媒体を
含む。
【0020】 PX生成を増大するために少なくとも1つの異性化反応器に入る供給流れの一
部にするために、PXが涸渇した流出ラフィネートを再循環させることは、本発
明の他の目的である。
【0021】 異性化反応器において有効な異性化条件下で、供給流れ中に存在するすべての
EBを部分的に、実質的に完全に又は完全に破壊することができる異性化触媒を
用いることも本発明の目的である。異性化反応器から出てくる異性化流出液中に
EBが不存在又は実質的に不存在である場合、PXが涸渇したPSA又はラフィ
ネートともいわれるTSA流出ラフィネートを、第二異性化反応器へのかなりの
入熱の必要性なしに、より低い温度において第二の異性化反応器に通過させるこ
とは、本発明の態様の範囲内である。
【0022】 本発明はさらに、p−キシレン富有化生成物を生成するためのシステムに関す
る。このシステムは、第一のp−キシレン涸渇供給流れを異性化し、異性化条件
下で、平衡濃度において又は平衡濃度付近において、p−キシレンを含有する第
一生成物を生成する、水素分圧下の、異性化触媒を含有する、少なくとも1つの
キシレン異性化反応器;第一生成物から、加圧工程を含む吸着モード中にp−キ
シレン涸渇生成物を、そしてブローダウン工程を含む脱着モード中に、過平衡p
−キシレン濃度を有するp−キシレン富有化生成物を代わるがわるに生成するた
めの、サイクル時間を有するサイクルにおいて操作する、少なくとも1つの気相
圧力スイング吸着単位装置又は温度スイング吸着単位装置(以下、「スイング吸
着」(SA)単位装置として一般的にいう);並びにp−キシレンが、p−キシレ
ン富有化生成物から分離され、回収される、少なくとも1つのp−キシレン回収
単位装置を含む。SA操作のためのパージ及びすすぎのような付加的な工程が用
いられ得る。
【0023】 2つ以上のSA単位装置、及び任意に2つ以上の異性化反応器を用いることも
、本発明の態様の範囲内である。所定の方法又はシステムにおいて、SA単位装
置及び異性化反応器は、2種以上の異なる温度においてであることができ、又は
2組以上の異なる操作条件下で操作されることができる。異性化条件下で、すべ
ての又はほとんどのEBを破壊するのに十分に高い、2種以上の異性化温度の一
種を有することが好ましい。異なる触媒が異なる異性化反応器において用いられ
得る。異なるSA単位装置において異なる収着剤又は吸着剤が用いられ得る。
【0024】 他の態様は、本明細書中に開示された方法により又はシステムにより生成され
るPX富有化生成物に関する。
【0025】 本発明は、添付図面と関連付けて読むと、より良好に理解され、本明細書にお
ける記載から利点がより明らかになるであろう。
【0026】 当業者は、それらの図面は、例示目的のためだけに用いられ、本発明により体
現されるすべての可能なシステム又は方法のバリエーションを表すものではない
ことを理解する。又、図面には、工業的、商業的又はさらに実験的な目的のため
に必要であり得る機器及び装置並びに処理工程の多くの部分を含んでいない。本
発明の本質を理解するために必要とされないそのような機器、装置及び工程は、
図面中に示されていないが、それらのいくつかは、本発明の種々の面を例示する
ためにときどき記載され得る。熱交換器及び圧縮機のような機器のいくつかは、
異なる反応器における温度及び圧力のような条件により、方法又はシステムにお
ける異なる場所において設置され得る.
【0027】 本発明は、C芳香族化合物が分離され、生成され及び/又は処理される、化
学プラント及び製油所におけるp−キシレン(PX)の生成、回収及び/又は収率
を増大させる又は最大にする方法及びシステムに関する。本発明は又、そのよう
な方法により又はそのようにプラントにおいて生成されるPX富有化生成物に関
する。
【0028】 本発明の方法は、C芳香族化合物を含有する供給流れを異性化し、異性化流
出液を生成すること、続いて、その異性化流出液を吸着剤の存在下でスイング吸
着(SA)工程に付すことを含む。他に特定されていなければ、「異性化」及び「
キシレン異性化」という用語は、本明細書において互換的に用いられる。以下で
は、方法をPSA単位装置に関して記載するが、その記載は、SA単位装置とし
てTSA単位装置の使用を意図すると理解すべきである。
【0029】 PSA単位装置は、サイクル時間を有する、吸着モード−脱着モードサイクル
において操作される。吸着モードにおいて、加圧工程及び高圧吸着工程があり得
る。その脱着モードは、(a)並流又は向流であるブローダウン工程、(b)低圧脱
着工程及び任意に(c)ブローダウン工程の前に、より高い生成物純度のために吸
着剤床をパージするための高圧におけるすすぎ工程(吸着モード圧力のような)を
含み得る。ユーティリティ使用量を低減するための又はより良好な結果を得るた
めにPSA単位装置を操作することにおいて均圧のような付加工程があり得る。
そのサイクル時間は、一定であるか又は変わり得る。各規則的PSAサイクル内
又は外において1つ以上のパージもあり得る。それらのパージは、予定されて又
は必要に応じて又は両方で行なわれる。
【0030】 PX涸渇された流出するラフィネートは、PSAの吸着モード中に生成される
。PSAの脱着モードの間に、過平衡PX濃度を有する脱着流れが生成される。
任意に、PSA単位装置からのPXが涸渇した流出するラフィネートが、供給流
れの一部になるために異性化反応器に送り返され得る。このラフィネートは、又
、サイクルの脱着モードの後に、収着剤の空隙に捕捉された更なるPXを回収す
るためにPSA収着剤床をパージするために用いられる。同じ又は異なる条件で
操作される2つ以上の異性化反応器があり得る。少なくとも2つのPSA単位装
置を有するのも好ましい。2つ以上のPSA単位装置がある場合、同じ又は異な
る条件下で操作され得る。
【0031】 「PXが涸渇した」という用語は、同じPSA単位装置への供給流れにおける
PX濃度に比べ、特定のPSA単位装置の流出する流れ(ラフィネート)における
PX濃度が低減していることを意味するだけである。PXのすべてが涸渇すべき
である又はPSA単位装置へのキシレン含有供給流れから除去されなくてはなら
ないということを意味しない。
【0032】 本発明では、キシレン異性化反応器への供給流れが、異性化条件下で他の相互
転換できるC芳香族化合物に相関してPXをその平衡濃度よりも低い濃度で含
有する。触媒によるキシレン異性化工程は、その平衡レベル付近までPX濃度を
増大させる。次に、異性化流出液は、PSA単位装置に供給される。異性化工程
は、又、温度が約350℃より高い場合に、供給原料中に存在するEBの一部又
はすべてを破壊するのに役立ち得る。PSAによるより良好なPX分離を達成す
るために、PSA単位装置における温度は、典型的には異性化温度よりも低く、
特に、そのうえ、異性化工程においてEB破壊が望ましい場合は、低い。
【0033】 EBが第一の温度において異性化反応器中でかなり完全に破壊される場合、第
一の温度よりも低い第二の温度において操作される他の1つ以上のキシレン異性
化反応器を有することは任意であり、しばしば好ましい。この第二のより低いキ
シレン異性化温度は、組み合わされたPSA単位装置の温度とはあまりに異なら
ない、例えば、±20℃以内である場合、この第二の(他の)キシレン異性化反応
器からの異性化生成物は、その流れを冷却するために熱交換機を用いる必要なく
PSA単位装置に送られ得る。又、PSA単位装置からのPX涸渇流出流れは、
任意に、熱交換機による付加的な入熱の必要がなく、より低い(第二の)温度で操
作される第二のキシレン異性化反応器にもどし得る。本発明によれば、単純化し
たプラント操作、よりすんない数のプラン機器及びより低いユーティリティー使
用量を用いて付加的なPXが生成し得る。このように、MX及びOXは消滅する
まで再循環され得る。
【0034】 本発明の他の面は、必要な処理単位装置、反応器、機器及び制御装置を含むプ
ラント又はシステムに関する。そのような処理単位装置、反応器、機器及び制御
装置は、キシレン類を異性化し、圧力スイング吸着によりPX富有化生成物を生
成し、望ましい、より高い最大の及び/又は改良されたPX生成、回収及び/又
は収率を達成する種々の必要な及び/又は任意の機能を備える。又、既存のプラ
ント又はグラスルーツプラントにおいて本発明の態様を用いることにより、より
低いユーティリティー使用量又は必要な機器のより少ない数も達成し得て、PX
生産を増大させ得る。又、より低い価値の生成物又は廃棄物をより少なく生成す
ることも構想される。
【0035】 C芳香族化合物を含有する供給流れを、水素分圧の圧力の存在下で、適する
異性化触媒を含有する少なくとも1つの異性化反応器に通し、異性化流出液を生
成させ、続いて、その異性化流出液を、流出するラフィネートを生成する吸着モ
ードと脱着流出液を生成する脱着モードとを交互に作動させる少なくとも1つの
PS単位装置に供給することにより、過平衡PX濃度を有する脱着流出液は、P
SAの脱着モード中に生成される。プラント又はシステムにおいて2つ以上のP
SA単位装置を用いるのが通常である。
【0036】 PSA単位装置における吸着のキャパシティーにより主に決定される、吸着モ
ードになった一定時間の後に、2つ以上のPSA単位装置がある場合、第一への
供給流れを停止させるかもしくは他のPSA単位装置に迂回させ、又は、脱トル
エン塔のような他の塔もしくは装備に迂回される。ブローダウンの前に、高圧す
すぎ工程を行い得る。圧力を低下(ブローダウン)させ、続いての低圧脱着工程に
よりPXに富んだ(過平衡濃度の)生成物を含有する脱着流出液を生成することに
より、第一のPSA単位装置を用いて脱着モードを行う。
【0037】 次に、すすぎ工程からの流出液流れを合わせて又は合わせずに、脱着流出液を
、PX回収及び精製のためのPAREX単位装置又は分別結晶化単位装置のよう
な分離単位装置に送る。脱着後、第一のPSA単位装置を吸着モードにもどし得
る。吸着モードと脱着モードの間又はその外側で1つ以上のパージがあり得る。
圧力を、真空にさえ、低下させることに加えて及び/又はその代わりに、脱着を
達成するためのPSA単位装置において、温度の上昇化、脱着生成物パージ、溶
媒ストリッピング、特に(エタンが存在する又は存在しない)ベンゼン/トルエン
流れ及びMX富有流れのようなプロセスにおいて生成された流れの溶媒ストリッ
ピング又はそれらの組み合わせが用いられ得る。パージは、向流法で行われ得る
。すでに記載したように、付加的なすすぎ工程も同様に行われ得る。
【0038】 典型的な化学プラント又は製油所からのC芳香族化合物流れは、熱力学的平
衡濃度に近い濃度で、PX、MX、OX及びEBを含有する。この流れをキシレ
ン異性化に付すことは、あまり利益をもたらさず、あったとしてもごくわずかで
ある。従って、本発明のために用いられる異性化反応器への供給流れは、好まし
くは、供給流れにおける最終的なPX濃度が、異性化反応器のために用いられる
一組の異性化条件下、特に異性化温度下で、熱力学的により決定されるよりも低
いように、1つ以上のPSA単位装置から再循環されるPX涸渇流出ラフィネー
トの少なくとも一部を含む。典型的には、キシレン異性化反応器へのこの供給流
れにおけるPX濃度は、供給流れ中に存在する4つのC芳香族化合物すべての
約25重量%よりも低い。
【0039】 C芳香族供給流れは、キシレン類及びエチルベンゼンの他に、ある量の他の
芳香族化合物又は非芳香族化合物でさえ含有する。そのような芳香族化合物の例
は、ベンゼン、トルエン並びにメシチレン、プソイドクメン等のようなC芳香
族化合物である。分子量、沸点並びに他の物理的及び化学的性質における違いの
ために、これらの他の化合物、芳香族又は非芳香族化合物は、キシレン類及びE
Bから比較的容易に分離され得る。当業者により理解されるように、これらの化
合物は、ほとんどのキシレン生成方法又は設備に対して重大な問題を生じない。
従って、それらの分離を達成するための異なる処理単位装置、反応器、機器及び
制御装置は、図1及び図2の図面から実質的に省かれている。
【0040】 望ましい異性化反応を達成するためのキシレン異性化反応器において用いられ
得る多くの触媒又は触媒の組み合わせが存在する。一般的に、2つの種類のキシ
レン異性化触媒が存在する。1つの種類の異性化触媒は、EBを含む4つの異な
るC芳香族化合物を、反応条件下で熱力学により決定される濃度に多少平衡さ
せる。このことは、特定の供給原料におけるC芳香族化合物からのPXの最大
な生成を可能にする。それらの種類の触媒の例には、それぞれの方法において用
いられるIFP/Engelhard Octafining及びOctafi
ning II触媒が含まれる。
【0041】 もう一方の種類のキシレン異性化触媒は、好ましくは水素の存在下で、EB破
壊も達成することができる。先に記載したように、この種類のプロセス、プラン
ト及び触媒は、EBを除去し、副生物としてベンゼン及びエタンを生成する。こ
のことは、特定のプラントにおいて存在する他の機器と同様に種々の生成物の供
給及び需要によって、EBの望ましい処分であり得る。例には、それぞれの方法
において用いられるMobil High Temperature Isom
erization (MHTI)触媒、Mobil High Activit
y Isomerization (MHAI)触媒及びUOP ISOMAR
I−100触媒が含まれる(ISOMARはUOP,Inc.の登録商標である)
【0042】 多くの適する異性化反応器が本発明のために用いられ得る。いくつかの非限定
例は、米国特許第4,899,011号及び4,236,996号に記載されて
いる。
【0043】 キシレン異性化反応は種々の有効な条件下で、多くの異なるシステムにおいて
行われ得る。そのような有効な条件には広範な温度範囲が含まれる。キシレン類
のうちのPX平衡濃度は、本発明に適する範囲内で強力な温度依存性ではないこ
とは一般的に知られており、及び/又は考えられているので、特定の異性化反応
器のための特定の温度の選択は、PX回収又は収率に実質的な影響は与えない。
しかし、本発明方法又はシステムの特定の反応器における特定の異性化反応温度
の選択は、供給原料中にEBが存在するか否か、異性化中に供給原料中のEBを
破壊するのが望ましいか否か、2つ以上の異性化反応器が存在するか否か、PS
A単位装置における操作温度は何度か並びにそれらの組み合わせに依存する。
【0044】 キシレン異性化のための温度範囲は、約200℃乃至約550℃、好ましくは
約250℃乃至約520℃及びより好ましくは約325℃乃至約450℃の範囲
である。すべてでなければほとんどの公知の触媒では、反応温度が、約300℃
、好ましくは約325℃に達するまで、EB破壊は、かなりの程度まで起こらな
い。従って、EBを破壊するためには、上記温度の範囲内で約325℃より高い
温度において操作することが好ましい。方法又はシステムのために用いられる2
つ以上のキシレン異性化反応器がある場合、1つの反応器を上記温度範囲におけ
る第一の温度において操作し、他方の反応器を第一の温度よりも低い温度で操作
することが好ましい。そのようなより低い温度は、約200℃乃至約350℃、
より好ましくは約220℃乃至約300℃の範囲であることが好ましい。
【0045】 特定の異性化反応器への供給流れにおいてEBが存在しない場合又はEB破壊
が必要でないか又は好ましくない場合、エネルギー消費及びユーティリティー使
用量を低減させるためにより低い異性化温度が用いられ得る。熱交換及び/又は
熱交換機器の必要性を最小にするために、異性化反応器の温度をPSA単位装置
の温度に合致させることがより好ましくあり得る。PSA単位装置は、EB破壊
を伴うキシレン異性化反応器における温度よりも低い温度で典型的には操作され
る。
【0046】 本発明のためには、キシレン異性化反応は、液相、蒸気(気)相、超臨界相又は
それらの組み合わせにおいて行い得る。異性化反応条件及び異性化される芳香族
供給流れの特定の組成の選択により、キシレン異性化反応器における芳香族供給
流れの物理的状態が決定する。異性化反応器と組み合わされた少なくとも1つの
PSA単位装置が存在し、本発明のPSA単位装置が好ましくは蒸気相において
操作されるので、同様に蒸気相において異性化反応を行うことがより有利である
。このことは、工業用の又は実験用のプロセス及びプラント操作を合理化し、単
純化し、そのようなプロセス又はプラントから熱交換機のような特定の機器をな
くす。
【0047】 異性化触媒、システム又は異性化工程中にEBを異性化及び/又は破壊するこ
とができる他の方法を用いることも本発明の態様の範囲内である。先に記載した
ように、EBは、スチレンのような重要なモノマーの有用な原料であるが、芳香
族化学プラントにおいて比較的少量のEBを回収することは経済的でないかもし
れない。結果として、同時に望ましい破壊を達成することもできる適する異性化
触媒の存在下で、適する反応条件、特により高い温度を用いることは、操作上及
び経済上、より望ましくあり得て、従って好ましくあり得る。EBは、多くの反
応条件下で、約300℃より高い温度で脱アルキル化され、ベンゼン及びエチレ
ンを生成し得る。本発明のために好ましい、水素の存在下で、EBは、主として
、水添脱アルキル化反応により、ベンゼン及びエタンに変換される。この方法に
おいて破壊されるEBの各モルに対して、反応化学量論により、1モルの水素が
消費される。従って、異性化反応器における特定の供給流れにおいて変換される
べきEBのモル数に少なくとも等しいモル量で水素を用いることがより好ましい
【0048】 さらに、ほとんどのEBを破壊するのに十分な温度で操作させる少なくとも1
つの異性化反応器を有することは、本発明の態様の範囲内である。このことによ
り、先に記載されたEBが低い又はない場合になる。従って、高温キシレン異性
化反応器と組み合わされたPSA単位装置からの、吸着モードにおいて生成され
たPX涸渇流出ラフィネートを第二の異なる、より低い温度の異性化反応器に送
り、流出ラフィネート中のMX及びOXをより多いPXにさらに異性化すること
は任意であり、好ましい。次に、この再平衡PX含有混合物を、PX富有化生成
物を生成するために同じ又は異なるPSA単位装置に送ることができる。このモ
ードにおいて、望ましい場合、異なる異性化反応器において異なる触媒を用いる
ことは任意である。本発明方法又はプラントにおいて、MX及びOXを消滅する
まで再循環することは任意である。
【0049】 本発明の方法及びシステムの異性化工程では、キシレン異性化反応器中に存在
するすべての炭化水素及び水素のような他の気体又は蒸気を含む、反応器におけ
る全圧は、約200kPa乃至約6MPa、好ましくは約300kPa乃至約3
MPa、より好ましくは約400kPa乃至約1MPaの範囲である。異性化反
応器における水素の適する分圧は、約50kPa乃至約6MPa、好ましくは約
100kPa乃至約3MPaの範囲である。異性化反応器におけるキシレン及び
エチルベンゼンの適する分圧は、約100kPa乃至約6MPa、好ましくは約
200kPa乃至約3MPaである。
【0050】 キシレン異性化反応それ自体により要求されないが、少なくともいくらかの水
素を異性化反応器中に適する分圧において有することが有利であり、好ましいこ
とが見出される。例えば、水素は、置き換えられるか又は再生されなくてはなら
なくなる前に、異性化触媒のサイクル寿命及び/又は極限寿命を改良することが
示された。一般的に、水素は、異性化触媒上のコーキング、すなわち、炭質物質
の堆積を低減することが考えられる。先に記載したように、EBを脱アルキル化
し、エタン及びベンゼンを生成することによるEB破壊のために、EBと少なく
とも等モル量で水素が必要である。
【0051】 C芳香族化合物に対する水素のモル比(H/油比ともいう)は、1モルのキ
シレンに対して約0.1乃至100モルの広範囲であることができる。1モルの
キシレンに対して約0.5乃至2モルの水素、より好ましくは約0.8乃至1.
2、最も好ましくは約0.9乃至1.1の範囲のモル比を有することが好ましい
。典型的な工業的操作において、水素分圧を特定の異性化反応器における全圧の
およそ半分又はわずかに小さく保つことが通常便利であり、有利である。当業者
は、蒸気相において、それらのモル比が、成分のそれぞれの分圧の比と同じであ
るか又はそれに近い(仮想概念気体法に従う)ことを理解する。
【0052】 特定の方法又はシステムにおいて、1つより多い異性化反応器が存在する場合
、異なる異性化反応器において、水素圧を変え得るか又は調整され得る。又、水
素圧又は濃度のバランスをとり、及び/又は1つ又は複数のPSA単位装置及び
いずれかの再循環流れを含む、全体の方法又はシステムの種々の部分において水
素蓄積を防ぐことが必要であり得る。例えば、コークスが形成されるか又は他の
意図しない及び/又は望ましくない脱水素反応が生じるときに水素が生成され得
る。それらすべては、方法又はシステムの特定の地点における水素組成をパージ
し、及び/又は提供することにより達成され得る。
【0053】 キシレン異性化反応器における触媒に対して、供給原料中の、すべての芳香族
化合物を含む総炭化水素のWHSV(毎時重量空間速度)流量は、約0.5乃至2
0時間−1の範囲である。流量は、重量対重量ベースで決定される。
【0054】 本明細書中に記載されているように、本発明の方法又はシステムにおいて、少
なくとも1つのPSA工程又は単位装置は、異性化流出液から、過平衡PX濃度
、すなわち、熱力学により決められた平衡濃度よりも高い濃度を有する脱着PX
富有化流出液を生成するための、少なくとも1つのキシレン異性化工程又は反応
器(下方の)に連結される。PX富有化生成物におけるそのようなPX過平衡濃度
は、PSA単位装置からの脱着流出液中に存在するすべての4つのC芳香族化
合物、EB、OX、MX及びPXの約28重量%(又は28モル%に等しい)乃至
約80重量%の範囲のPX濃度を意味する。
【0055】 SAは、1つ以上の適する吸着剤そして任意に1つ以上の熱吸収媒体を含む1
つ以上の適する収着剤の存在下での循環高圧吸着/低圧脱着法である。それは、
異なる条件下で、特に異なる圧力下で、少なくとも2つの成分が異なる吸着特性
を有することを条件として、蒸気相又は気相における異なる成分を分離する方法
である。有利な場合、温度のような他の条件は、脱着モード中に同様に変えられ
得る。
【0056】 典型的なPSA単位装置、又は過平衡のPX濃度を有するPX富有化生成物を
生成するのに適するいずれかの他のPSA型処理機器において、任意にいくらか
の水素を含有するキシレンガス又は蒸気の混合物を、高圧においてPSA単位装
置において適する収着剤と接触させる。吸着工程の前に加圧工程が存在し得る。
これが吸着モードである。混合物中の少なくとも1つ成分、本発明のためのPX
は、他の化合物(MX、OX、EB等)よりも収着剤の吸着剤部分に対してより高
い親和性を示し得て、従って、吸着剤により選択的に吸着される。優先的に吸着
される成分、PXは、次にサイクルの吸着モード中にPSA単位装置を流出する
流出ラフィネートにおいて部分的に又は全体的に涸渇され、従って、選択的に吸
着された成分、PXと混合物中の残りの成分との間の望ましい部分的な又は完全
な分離を達成する。
【0057】 吸着は、吸着剤のキャパシティーに達するまで続く。吸着される化合物、分離
の種類、及び好結果の分離を規定する操作基準により、流出するラフィネートに
おいて、(a)PXが検出される;(b)PXの濃度が予め決められた認容でき
るレベルよりも高くなる;及び(c)PXの濃度が供給流れにおけるPXの濃度
と同じになることの1つ以上が観察されるときに、特定の成分、PXに対する特
定の吸着剤のキャパシティーに達したと考える。
【0058】 PSA単位装置において用いられる収着剤は、特定の分離を達成するために選
択される。先に記載したように、収着剤は、1つ以上の吸着剤及び任意に又は好
ましくは1つ以上の熱吸収媒体を含む。空気中の酸素から窒素を分離するための
、天然及び合成の多くのゼオライトがPSA単位装置における吸着剤として用い
られた。芳香族化合物からn−パラフィン類を分離するためのゼオライト5A、
毛沸石及び斜方沸石のような他の吸着剤が、米国特許第5,863,315号に
開示されている。
【0059】 多くの異なる化合物及びそれらの混合物が、C芳香族化合物を分離するため
に本発明のPSA工程のための吸着剤としての使用のために適していることが見
出された。1つの重要な判定基準は、適する吸着剤は、吸着モードにおける条件
下でPXに対する容認できるキャパシティーを有しなければならないことである
。本明細書において、「キャパシティー」は、重量% -- 条件の特定の組み合わ
せ下で用いられる吸着剤の100重量当り吸着されるPXの重量の比として表わ
される。プロセス経済及び操作効率の理由のために、PXに対する吸着剤のキャ
パシティーが高ければ高いほどよい。より低いキャパシティーでも用いられ得る
が,一般的に、本発明の操作条件下で、少なくとも約0.1重量%のPXキャパ
シティーを有することがより良好である。0.5重量%以上のPXキャパシティ
ーを有することが好ましく、1重量%以上のキャパシティーを有することがより
好ましい。構造化された収着剤が用いられる場合、低キャパシティーの吸着剤が
容認でき、特に急速な又は迅速なサイクルを用いて容認できる。
【0060】 吸着剤の吸着キャパシティーに加えて、吸着及び脱着の動力学も非常に重要な
因子である。吸着キャパシティーに達するために必要な時間は、供給原料中のC 芳香族化合物と他の競合する物質の相対的な濃度(分圧)、C芳香族化合物と
他の競合する物質の競合的吸着親和力、温度及び圧力のような操作条件、供給流
れの流量、脱着動力学並びにPX及び他の成分の拡散速度によって、実質的に変
わり得る。吸着動力学は、いかに長くPSAが脱着モードにおいて存在する必要
があるかを大きく決定する。脱着温度及び圧力並びに用いられるストリッピング
化合物があるか否かが脱着動力学において実質的な影響を有する。
【0061】 収着剤は、吸着剤及び任意に適する熱吸収媒体が、モノリス支持体のような構
造化支持体上に配置される構造化収着剤から本質的に成り得る。支持体は、シリ
カ、ムライト、ジルコニア、アルミナ、チタニア、マグネシア、鋼鉄のような金
属及びそれらの組み合わせのような多くの物質から製造され得る。支持体は、配
向しても配向していなくてもよい。支持体は、ハネカム、スポンジ、スクリーン
、コイルとして造形され得る。支持体は、又、最初に、コロイドシリカ球晶のよ
うな他の物質で被覆され得る。米国特許第5,925,800号及び3,518
,206号は、それらがそのような支持体を開示し、記載する程度まで、引用に
より本明細書に組み入れられる。構造化収着剤は、典型的には、非常に高い圧力
降下をせずに、非常に短い吸着−脱着サイクルを用いることを可能にする。それ
らを、時々、急速な又は迅速なサイクルPSAプロセスという。
【0062】 構造化収着剤を形成するために、吸着剤又は、支持体上の吸着剤と任意の熱吸
収媒体を含有する収着剤の総量は、支持体の重量に基づいて、約0.01重量%
乃至70重量%の範囲である。
【0063】 特定の時間、又は吸着剤のキャパシティーに達するまで、吸着モードにおいて
操作した後に、異性化反応器からの異性化流出液の流れを止め、他のPSA単位
装置に進路を変えさせ、脱トルエン塔又はプラントにおける他の適する処理装置
又は単位装置に迂回させる。PSA単位装置を、脱着モードに変える。通常、ブ
ローダウン工程があり、それによって、PSA単位装置の圧力が低下し、続いて
低圧脱着工程がある。優先的に吸着される成分、PXの脱着は、減圧、排気(大
気圧よりも低い圧力に)、低圧ストリッピング又は単純なストリッピングのよう
な種々の方法により達成され得る。PXを脱着するための減圧(圧力を低下させ
る)は、本発明では好ましい。
【0064】 PSA脱着モードの脱着工程は、時々、特に、吸着される成分が不純物である
か又は除去すべき他の望ましくない物質である場合に、再生工程ともいう。一端
、吸着剤が「再生され」たら、供給流れ、キシレン異性化流出液の流れは、パー
ジが行われない場合、吸着モードのために再び用いられる。本発明において、完
全な吸着−脱着サイクルを行く時間をサイクル時間という。より詳細な定義は後
で行う。吸着工程と脱着工程の間で異なる気体又は液体物質を用いるPSA単位
装置又は他の関連する機器の一つ以上のパージが又、各サイクルについて又は必
要に応じて行われ得る。パージは、種々の生成物の望ましくない蓄積を除去する
のに役立ち得る。
【0065】 脱着モードの後でかつ吸着モードの前にパージ工程を有することも本発明の範
囲内である。これは、吸着剤が、床空隙スペースに主に残された又は捕捉された
更なるPXを回収するために吸着剤を流れでパージする工程である。これは、通
常、吸着中の供給流れの流れの同じ方向で行われる。その流れは、PX濃度が低
い流体であることができる。1つのそのような流体は、PX涸渇された流出する
ラフィネートを含有する。
【0066】 特定の分離のためのPSAの効率は、選ばれた吸着剤、選ばれた収着剤、吸着
の機構、供給流れの組成、種々のC芳香族成分及び存在する他の成分の絶対的
及び相対的濃度、用いられる機器、操作条件、望ましい処理量操作条件等に依存
する。特定のC芳香族供給流れにおいて多くの異なる成分を有する可能性のた
めに、効率は、実質的に変わり得る。
【0067】 意図されたり、好ましかったりするのではないが、本発明は、システムにおけ
る少量の液体の存在下で十分に操作され得ることにも注意すべきである。液体は
、微粒化、連行、局部冷却効果、毛管現象(例えば、吸着剤中又は吸着剤上)、過
圧化又はそれらの組み合わせのような多くの理由のためにシステム内のどこかに
存在し得る。
【0068】 好ましい多くの場合において、吸着、脱着又はパージ(必要な場合)モードにお
いて代わるがわる又は特定の所定の順序で操作される反応器を有するために2つ
以上のPSA単位装置を用いることは任意である。このことは、PX回収効率を
増大し、及び/又は特定のプロセスのよりスムースな操作性を与える。単純なプ
ロセスにおいて用いられる多くのPSA単位装置を制御するために種々の手法及
びシステムが案出され得る。軽質パラフィン類(アルカン類)の混合物を分離する
ためのそのような手法の1つの例は、米国特許第5,863,315号に記載さ
れている。本発明では、少なくとも2つのPSA単位装置を用いるのが好ましい
【0069】 吸着モードは、通常、発熱であるので、熱伝達、熱分布及び/又は温度を管理
又は制御するためにPSA単位装置において不活性な又は実質的に不活性な熱吸
収媒体を用いることがときには有利である。床がオンラインである間に除去され
るべき成分が吸着されると、吸着プロセスは、吸着剤を通して熱パルスを下流に
進行させる吸着の熱を発生する。PSA単位装置における局部的なホットスポッ
ト及び/又は大きな熱勾配を避けることが望ましく、好ましい。熱吸収媒体は、
気体、液体又は固体であり得る。下流分離及び生成物汚染問題を最小にするため
に、本発明では、固体熱吸収媒体又は異なる熱吸収媒体の混合物を用いることが
より便利であり、従って好ましい。
【0070】 例えば、アルミニウム粒子を選択された吸着剤と混合し得て、PSA単位装置
内に配置させるべき適する混合物を生成する。この混合物は、サイクルの吸着モ
ードと脱着モードとの間で均一の温度分布、より少ないホットスポット、より小
さな温度勾配及びより良好な温度制御を示し得る。他のそのような適する固体媒
体には、炭化珪素、カーボランダム、グラファイト、炭化タングステン及びそれ
らの混合物並びにアルミニウム粒子とともに含まれるがそれらに必ずしも限定さ
れない。それらの物質は、典型的には、キシレン類及びEBに対して不活性であ
り、高い熱容量及び/又は高い熱伝導性を有する。
【0071】 先にすでに記載したように、本発明における収着剤は、1つ以上の吸着剤及び
任意に又は好ましくは1つ以上の先に記載した熱吸収媒体を含有する。望ましい
場合、収着剤中に他の成分があり得る。又、収着剤は、構造化された支持体上に
配置され得て、非常に短いサイクル時間を有する急速な又は迅速なサイクルプロ
セスを行う。
【0072】 収着剤として熱吸収媒体又は混合物が用いられる場合、PSAにおいて用いら
れる量は、吸着剤それ自体(MFI又はシリケートタイプのゼオライトのような)
の量に対して、約100:1乃至約1:100、好ましくは約1:10乃至約1
0:1、より好ましくは約1:9乃至約1:1の範囲であり、すべては、容量比
による。PSA単位装置において、少なすぎる熱吸収媒体を用いることは、熱管
理、熱伝達又は温度制御における十分な望ましい効果を与えない。一方、多すぎ
るそのような非吸着物質を用いることは、多すぎる吸着剤を必ず置換するので、
必ずキャパシティーを、従って、容量ベースでの特定のPSA単位装置のPX処
理量を低減させる。そうでなければ、より高い資本投資を犠牲にして、はるかに
大きい反応器が必要であり得る。有利な熱吸収特性を有する吸着剤を選ぶこと及
び使用することも本発明の態様の範囲内である。収着剤が構造化された支持体上
に配置される場合、吸着剤の熱吸収媒体に対する同様な容量比が用いられ得る。
その場合のすべてにおいて、収着剤組成物中に他の成分が存在し得る。
【0073】 典型的なPSA操作において、いくらかの水素を含む、キシレン異性化反応器
からの異性化流出液は、PSA単位装置中の吸着剤と接触される。吸着モードの
間に、PSA単位装置から出る流出液を流出するラフィネートという(以下、図
1及び図2を参照)。流出するラフィネートは、PX涸渇流れである。主に、プ
ロセス経済及び下流分離設備に依存して、PXは、特定のプロセスのPSA単位
装置において実質的に又は部分的にのみ涸渇され得る。吸着剤のキャパシティー
が「達せられる」又は飽和される場合、ときどき「漏出点」といい、流出ラフィ
ネート中にPXのいくらかの望ましくない量が検出される。
【0074】 吸着モードは、その系の「漏出点」に達するまで、継続する。次に、異性化流
出液の供給を停止し、方法又はシステムに1つある場合、他のPSA単位装置に
進路を変えさせる。飽和されたPSA単位装置を脱着モードに変える。サイクル
時間及び他の考慮すべき事柄により、PX生成のための特定の方法又はシステム
において2つ又は複数のPSA単位装置を存在させ得る。
【0075】 脱着流出液の部分として、p−キシレン富有化(すなわち、過平衡PX濃度を
有する)生成物が、PSA単位装置のブローダウン工程の後の脱着モード中に回
収される。本発明では、任意のすすぎ工程の可能な例外を有して、脱着モード中
のPSA単位装置の圧力は、吸着モード中のそれよりも常に低い。
【0076】 単純に、PSA単位装置の圧力を低減させることにより、本発明ではほとんど
の場合において望ましい脱着を達成することができる。PSA単位装置温度を上
昇させること、溶媒/気体でパージすること又はそれらの組み合わせ(圧力、温
度及びパージ)により、脱着を促進するか又は増大させることが可能である。
【0077】 脱着流出液中に、通常、水素が存在するので、そのプロセスにおけるどこかで
水素を炭化水素から分離することが必要である。脱着流出液中のキシレン類から
水素を分離するための1つの方法は、水素、過平衡濃度におけるPX、MX及び
他の物質を含有する脱着流出液を圧縮機に供給し、その圧力を、水素とすべての
キシレン類を回収ドラムにおける気体/液体平衡により、分離するのに十分に高
い水準に増大させることによる(例えば、図1及び図2を参照)。必要な場合、操
作の吸着モードの間にPX涸渇した流出ラフィネート中の水素のすべて又は一部
を除去するのと同じ方法が用いられ得る。
【0078】 本発明のために適する吸着剤のいくつかの非限定的な例には、ゼオライト系(
ゼオライト)又は非ゼオライト系の分子篩、柱状クレー、炭素及びそれらの混合
物が含まれる。好ましいゼオライトには、約7オングストロームより小さな細孔
直径を有する、ZSM−5、シリカライト及び他のようなMFIタイプの中間細
孔ゼオライトが含まれる。約7オングストロームより大きな細孔直径を有する、
ゼオライトX及びゼオライトYのようなモルデン沸石及びフォージャサイトを含
む大きな細孔ゼオライトも、後に記載する改質をして又はせずに用いられ得る。
約4オングストロームより小さな細孔を有するゼオライトは好ましくない。
【0079】 吸着剤としての使用に適する非ゼオライト系分子篩には、シリコアルミノホス
フェート(SAPO)、アルミノホスフェート(ALPO)、置換されたSAPO、
置換されたALPO及びそれらの混合物が含まれる。例には、ALPO−11、
SAPO−11等が含まれる。大きな細孔の(7オングストローム以上の)非ゼオ
ライト系分子篩が、後に記載する改質をして又はせずに用いられ得る。この場合
も、約4オングストロームより大きな細孔直径を有することが好ましい。約5オ
ングストロームより大きい層距離を有する柱状クレーが好ましい。適する炭素に
は、活性炭、黒鉛、チャコール及びそれらの混合物が含まれる。
【0080】 それらのキャパシティー、吸着動力学及び吸着に関する他の性質を変える又は
増大させるために、そのような吸着剤すべてを化学的、物理的、機械的又はそれ
らの組み合わせにさらに改質させ得る。そのような改質のいくつかの例は、本明
細書中により詳細に記載される。
【0081】 記載されたように、4オングストロームより大きな細孔口直径を有する分子篩
吸着剤を用いることが好ましい。約5オングストローム乃至約8.5オングスト
ロームの範囲の細孔直径を有することがより好ましく、約5.3オングストロー
ム乃至約7オングストロームが最も好ましい。そのような細孔径はいくつかの方
法で得られる。例えば、ZSM−5、中間細孔径のMFIタイプゼオライトは約
5.5オングストロームの細孔直径を有する。従って、細孔直径に関して改質す
る必要はない。吸着剤としての使用に適する他の中間細孔分子篩には、硼珪酸塩
、珪酸塩、SAPO−11、ALPO−11及びそれらの混合物が含まれるが、
それらに限定されない。ZSM−5ゼオライトが用いられる場合、その物質がM
FIタイプの固体状態構造を維持し得るという条件で、約40から無限近くの高
さまでの範囲におけるSi/Al比を有するものを用いることがより好ましい。
【0082】 モルデン沸石、ゼオライトX、ゼオライトYのような大細孔の又は超大細孔の
分子篩は、化学的真空メッキのような化学的に又は他の方法により改質され得て
、それらの細孔直径を約8.5オングストロームより大きいものから約7オング
ストローム未満に低減させる。小細孔分子篩の細孔口を大きくすることも可能で
ある。例えば、細孔径を制御する骨格から、アルミニウムのような特定の元素を
除去するために、HCl、HF又は他のような酸を用いることは可能である。他
の方法では、電子又は他の高エネルギー光線を用い得る。このように、小細孔分
子篩は、本発明のための吸着剤の有用な形態に改変され得る。
【0083】 分子篩は、本発明のための吸着特性を改良するために金属又は非金属でさらに
改質され得る。そのような改質は、多くの異なる効果を生じ得る。細孔口におい
て金属が濃縮した場合、細孔直径は、低減されるか又は制限され得る。金属は又
、拡散速度(動力学)又は吸着エネルギー(熱力学)又は両方における識別を改良す
ることを助け得る。特定の金属又は特定の分子篩の金属による特定の改質を用い
て異なる効果の組み合わせが生じることは間違いなく可能である。
【0084】 先に記載したように、PSA工程は、蒸気相又は気相で操作される。PSA単
位装置内のすべての又は実質的にすべての供給原料化合物を蒸気相又は気相中に
維持するために、操作温度と化合物の全圧/分圧との間の一般的な相互関係があ
ることを当業者は理解する。一般的に、分離すべき所定の混合物組成では、収着
剤床温度が高ければ高いほど、用いることができ得る操作圧力が高い。PSA単
位装置の吸着モードではより高い圧力が好ましい。
【0085】 吸着モードにおいてPSA単位装置における適する温度は、約150℃乃至約
400℃、好ましくは約200℃乃至約375℃の範囲である。PSA単位装置
における温度は、付加的な入熱が必要でないように、異性化反応器から出る異性
化流出液の温度よりも高くないことが好ましい。異性化流出液を、その温度を低
下させるために熱交換機を通さなくてはならないことがあり得る(図1を参照)。
【0086】 吸着モードにおいてPSAを用いて、キシレン類を分離するために、150℃
より低い又は400℃より高い温度が用いられ得る。そのような温度を商業的に
魅力がなくし得る特定の不利な操作上の又は経済上の理由があり得るので、それ
らの温度は好ましくない。例えば、PSA単位装置が175℃より低い温度で操
作される場合、脱着モードにおいて多くのPXを脱着するためには減圧(約10
1kPaより低い圧力)を必要とし得る。このことは、特別な装備又は真空ポン
プを必要とし得る。そのことは、プロセス又はプラント設計及び/又はプロセス
経済に悪影響を及ぼし得る。
【0087】 PSA単位装置が吸着中にあまり高い温度において操作される場合、PSA装
置がはるかに高い圧力で操作され得ても、吸着剤のキャパシティーは、有用であ
るには低すぎることがあり得る。典型的には、特定の吸着剤のキャパシティーは
、操作温度が上昇するにつれて低減する。さらに、PSA温度が異性化反応器温
度よりも高い場合、付加的な入熱を必要とし、より高いユーティリティー費用を
生じる。従って、反応条件の特定の1組の選択、特に特定のPSA単位装置のた
めの温度及び圧力の選択は、多くの因子、いくつかの技術的、いくつかの操作上
及びいくつかの経済上の因子を考慮する必要がある。
【0088】 吸着モードのための圧力は、約200kPa乃至約20MPa、好ましくは約
400kPa乃至約15MPaである。この場合も液体生成を避ける又は最小に
するために、より高い圧力はより高い温度を必要とし得る。
【0089】 より高いPSA温度はより高い圧力において行われるべき吸着を可能にし、蒸
気相にすべての成分を維持さえするが、吸着剤が、約200℃より高い温度にお
いて、本発明の条件下で、満足のいく結果を与えるか否かはわからない。特定の
吸着剤が、本発明の開示された条件下で、特により高い温度で、PSA単位装置に
おいてPXを十分にかつ効率的に分離することができることが予期せずに見出さ
れた。
【0090】 PSAにおける1つの又は複数の吸着剤は、選択的に吸着するための又は異性
化反応器から出る異性化流出液からPXを保持する条件下で特定のキャパシティ
ーを有する。このキャパシティーに達する前に、流出するラフィネートは、完全
に又は部分的にPXが涸渇した生成物である。換言すれば、PX濃度は、異性化
反応器から出る異性化流出液における濃度よりも低い。
【0091】 PSA単位装置における吸着剤がそのキャパシティーに達したら又はほとんど
達したら、供給流れの流れを停止しさせるか、他のPSA単位装置に進路を変え
させるか、脱トルエン塔のような他の単位装置に迂回させるか又はそれらの組み
合わせを行なう。正確にいつ供給流れを停止するかは、経済上、好ましい操作モ
ード及び他のような多くの因子により決まる。PSAが脱着モードに変えられた
後に、PSA単位装置の圧力は、PX及びいずれかの他の吸着された化合物を脱
着するために低減され、いくらかの残存する水素及び過平衡濃度におけるPX、
すなわち、異性化反応器を出る異性化流出液中に得られるPX濃度よりも高いP
Xを含有する脱着流出液を生成する。典型的には、脱着流出液中に又、いくらか
の水素が存在する。脱着流出液における過平衡PX濃度は、PSA単位装置への
供給原料中のPX濃度よりも高い。換言すれば、脱着流出液はPX富有化されて
いる。過平衡PX濃度は、4つのC芳香族化合物すべての少なくとも約28重
量%、好ましくは約30重量%より高く、より好ましくは約32重量%よりも高
くあるべきである。
【0092】 脱着モードは、約150℃乃至約550℃、好ましくは約200℃乃至約50
0℃の範囲の温度で行われる。脱着モードにおける圧力は、吸着圧力よりも低い
いずれかの値であることができる。吸着が完了した後に、圧力を低減するために
ブローダウン工程が通常存在する。有用な範囲は、約1kPa乃至約1MPa、
好ましくは約10kPa乃至約500kPa、より好ましくは約101kPa(
約0psig又は1気圧又はおよそ周囲圧力)乃至約200kPaである。いか
に多くのPXが回収され得るかのみでなく、下流分離のために付加的な加圧が必
要であるか否かが考慮される。
【0093】 除圧後、非常に少しの炭化水素がまだPSA単位装置から出るときに脱着モー
ドを完了させる。PSA単位装置は、再加圧され、脱着の後に、再び吸着モード
に入るためにPSA単位装置を再加圧する。パージが存在するか否かにかかわら
ず、完全なサイクルの間の、例えば、脱着工程の初めから次の脱着工程の初めま
での総時間をサイクル時間という。先に記載したように、サイクル時間は、固定
され得て又は変え得る。
【0094】 方法又はプラントのために選ばれるサイクル時間は、選択される吸着剤、存在
するいずれかの熱吸収媒体、異性化流出液中のPX濃度、脱着流出液中の望まし
い過平衡PX濃度、吸着条件、脱着条件、その方法におけるPSA及び異性化反
応器の数、その方法等の他の機器又は装置により賦課される制約条件のような多
くの因子に依存する。典型的に、本発明に適するサイクル時間は、約0.1秒乃
至約120分、好ましくは約0.1秒乃至約60分の範囲である。先に説明した
ように、構造化収着剤を用いる短いサイクル時間が好ましい。ペレット、顆粒、
粒子等のような他のタイプの収着剤では、低い方の制限は、約1分、好ましくは
約2分である。
【0095】 処理量、種々の流れ又は流出液の流量又は異なる機器サイズでのPX生成速度
を調和させるために、1つより多くの異性化反応器及び/又は1つより多くの吸
着単位装置を有するのが望ましくあり得る。少なくとも2つのPSA単位装置を
有するのが好ましい。
【0096】 PSAの先の記載は、PSAの代替的操作として知られているTSA操作の主
要部分に適用される。TSAにおいて、サイクル時間は延長され、先に記載した
熱パルスが、供給又はオンライン時間の間、吸着床の下流端から生じることを可
能にする。従って、再生を達成するために、熱を供給し、吸着された成分を脱着
することが必要である。このために、用いられる再生気体は、通常の供給方向に
対して向流に床を移動する熱パルスを生じるための期間、加熱される。加熱され
た再生気体のこの流れの後に通常、上流端に向かう熱パルスの移動を継続させる
冷たい再生気体の流れが続く。TSAは、PSAと比較して延長されたサイクル
時間により特徴付けられ、TSAは、吸収床が再生される方法に関してのみ主に
異なる。従って、TSAはPSAが本発明の目的のために用いられるのと同様な
仕方で用いられ得る。
【0097】 本発明は又、第一のp−キシレン涸渇供給流れを異性化し、異性化条件下で、
平衡濃度において又は平衡濃度付近において、p−キシレンを含有する第一生成
物を生成する、水素分圧下の、異性化触媒を含有する、少なくとも1つのキシレ
ン異性化反応器;第一の生成物から、吸着モード中にp−キシレン涸渇生成物を
そして脱着モード中に、過平衡p−キシレン濃度を有するp−キシレン富有化生
成物を代わるがわるに生成するためにサイクルにおいて操作する、少なくとも1
つの気相圧力スイング吸着単位装置;並びにp−キシレンがp−キシレン富有化
生成物から分離され、回収される、少なくとも1つのp−キシレン回収単位装置
を含む、p−キシレン富有化生成物を生成するための生成システムに関する。
【0098】 少なくとも2つの異性化反応器を有することは通常であり、時々好ましい。第
一の異性化反応器は、多くのEB破壊する(水素の存在下でベンゼン及びエタン
を生成する)のに十分に高い温度において操作される。平衡又は平衡に近いPX
濃度を有する第一の異性化単位装置からの生成物流出液は、より低い温度で操作
するPSA又はTSA単位装置に送られる。SA単位装置からのPXが涸渇し、
低いEB流出ラフィネートは、次に、異性化のためにSA単位装置それ自体とお
よそ同じ温度における第二の異性化反応器に送られる。その生成物は、同じSA
単位装置又は異なるSA単位装置に送られ、第二のPX涸渇流出ラフィネートを
生成し、そのラフィネートは、更なる異性化のためにより低い温度の第二のキシ
レン異性化反応器にもどされるか又はその方法から単純にパージされる。SA単
位装置からのPX富有化生成物を含有する第二の吸着流出液は、純粋なPXを回
収するためにPX分離単位装置に送られる。
【0099】 又、同じ又は異なる吸着剤を用いて、同じ又は異なる条件 − 温度、圧力、サ
イクル時間、流量等 − 下で少なくとも2つのSA単位装置を有することが好ま
しい。従って、吸着モードにおいて一方のSA単位装置を、脱着モードにおいて
他方のSA単位装置を有することが可能である。時々、よりスムースな連続的生
成操作を与えるために、複数のSA単位装置を有することが好ましくあり得る。
流れがサイクル中の正しい時間に意図したSA単位装置に向けられることを確保
するために精巧な制御システムを必要とし得る。
【0100】 多くの発明の特徴及び以上に記載した態様は、図1及び図2を参照することに
より、より良好に理解され得る。
【0101】 図1に描かれている典型的なかつ単純化された方法/システムにおいて、PX
含有C芳香族供給流れ2を水素及びPX涸渇流出ラフィネート20(下方)と混
合し、PSA工程又は装置からの水素36を再循環させる。この混合物4は、熱
交換機6を通過し、異性化反応器8に供給される前にその温度を望ましいレベル
に上昇させる。1つより多い異性化反応器を存在させ得る。通常、異性化反応器
において少なくとも1つの異性化触媒が存在する。8からの流出液、異性化流出
液は、熱交換機10を通過し、低温流れ12を生成し、次に、特定の分子篩又は
混合物のような吸着剤を含有する蒸気(気)相圧力スイング吸着単位装置、14を
通る。1つより多いPSA単位装置を存在させ得る。
【0102】 PSA単位装置14は、2つの異なるモード、吸着及び脱着で操作される。吸
着モードにおいて、完全に又は部分的に涸渇されたPXを含有する流出するラフ
ィネート16は、再循環ブロアーを通過し、高圧ラフィネート20を生成する。
ラフィネート20を供給流れ2と混合し、供給流れ4の一部にする。14におけ
る吸着剤のキャパシティーに達したとき(定義については上記)に、PSA単位装
置14を、脱着(ブローダウン)モードに変える。流れ12の流れが停止され、脱
トルエン塔のような異なる単位装置に迂回され、又は1つより多いPSA単位装
置が用いられる場合に、他のPSA単位装置(図1には示されていない)に進路を
変える。脱着モードの間に、PSA単位装置14における圧力は、ブローダウン
工程において、続いて脱着工程において低下される。
【0103】 水素、及びPXを過平衡濃度で有する生成物を含有する脱着流出液を圧縮機2
4に供給し、高圧流れ26を生成し、それは、最初に気−液分離機28を通した
後に回収ドラム30に送出される。回収ドラムからの液体32は、PX及びベン
ゼン分離及び回収のために送出される。気体34は、水素再循環流れ36のため
に用いられ、38を通してパージされる。そのシステムからの水素のいくらかの
パージは、その方法における水素蓄積を回避するために必要である。再循環流れ
36は、圧縮機40を通過し、必要な場合に補充水素42と混合し、次に戻して
再循環され、供給流れ2の一部になる。
【0104】 脱着モードが完了した後に、PSA単位装置14への流れ12の流れは、再び
、吸着モードを開始するために再び用いられる。全サイクルの各モードの前、間
又は後に、付加的なパージを存在させ得る。パージを含む1つの全サイクルを完
了する時間をサイクル時間という。
【0105】 図2に描かれている他の単純化された方法/システムにおいて、PX含有C 芳香族供給流れ102を補充水素148及び再循環水素144からの水素150
と混合する。この混合物104は、熱交換機106を通過し、第一のキシレン異
性化反応器108に供給される前に、その温度を望ましいレベルにまで上昇させ
る。その温度は、異性化中に供給流れ中の多くのEBを破壊させるのに十分に高
い。108において少なくとも1つの異性化触媒が存在する。108からの流出
液、異性化流出液は、熱交換機110を通過し、流れ112を生成する。流れ1
12は、流れ128(下方)と混合され、特定の分子篩又は混合物のような吸着剤
を含有する蒸気(気)相圧力スイング吸着単位装置116への供給原料として流れ
114を生成する。PSA単位装置116における温度は、好ましくは反応器1
08における濃度よりも低い。
【0106】 PSA単位装置116は、2つの異なるモード、吸着及び脱着において操作さ
れる。吸着モードの間、いくらかの水素を含有し、PXが完全に又は部分的に涸
渇した流出するラフィネート118は、再循環ブロアー122を通過し、高圧ラ
フィネート124を生成する。ラフィネート124は、第二のキシレン異性化反
応器126に供給し、その反応器は、反応器108の温度よりも低い温度で操作
される。第二の異性化流出液128は、流れ112と混合され得るか又は、流れ
130として回収される。
【0107】 116における吸着剤のキャパシティーが完全に又はほとんど完全に使い果た
されたときに、PSA単位装置116を、ブローダウン工程及び脱着工程を用い
て脱着モードに変える。流れ114の流れが停止され、脱トルエン塔のような異
なる単位装置に迂回され、又は1つより多いPSA単位装置が用いられる場合に
、他のPSA単位装置(図2には示されていない)に進路を変えられる。この脱着
モードの間に、PSA単位装置116における圧力は低下される。残存する水素
、及び過平衡濃度でPXを有するPX富有化生成物を含有する脱着流出液120
を圧縮機132に供給し、高圧流れ134を生成し、それは、気−液分離機13
6を最初に通した後に回収ドラム30に送出される。回収ドラムからの液体14
0は、PX及びベンゼン分離及び回収のために分離機(示されていない)に送出さ
れる。気体142は、パージされる。そのシステムからの水素のいくらかのパー
ジは、その方法における水素蓄積を回避するために必要である。任意に、気体1
44の一部は圧縮機146に送出され、146からのより高い圧力の流出する気
体は補充水素流れ148と混合され、流れ150になる。脱着モードが完了した
後に、PSA単位装置116への流れ114の流れは、再び、吸着モードを開始
するために用いられる。
【0108】 開示条件下で、PXがMX及びEBから効率的に及び選択的に分離され得るこ
とをさらに示すために、合成混合物を用いる下記の競合吸着実験が用いられる。
過平衡濃度においてPXを含有する生成物は、吸着剤としてMFIタイプのゼオ
ライト、S115、シリカライトを用いることにより生成される。先に記載した
ように、MFIタイプのゼオライトは典型的に記載された中間細孔径、約5.5
オングストロームを有する10員環細孔を有する。この実験機器は、図3に示さ
れている。
【0109】 実験は下記のように行なわれた。予備か焼されたゼオライトの試料を秤量し、
温度を制御するために砂浴205中に設置された10mlの収着剤床200中に
装填された。水素ガス210を、三方弁230の適切な使用による予熱コイル2
15により収着剤床に導入し、収着剤床の温度を、300℃のような150℃乃
至350℃の範囲であることができるおよそ望ましい実験的温度に上げた。収着
剤床における圧力を、反応器からの下流に設置された背圧調節器260を用い、
調節することにより水素235を用いて望ましい圧力に上昇させた。芳香族化合
物220及び、特定の実験においては水素225を設定速度で、通常、約0.0
5ml/分乃至約0.5ml/分の芳香族化合物の範囲である速度で三方弁23
0の適切な使用により反応器に導入した。生成物245が吸着剤から出たときに
、設定した間隔で、典型的には、30乃至60秒の間隔で、計量弁255の適切
な使用により試料回収バイアル250中に生成物を回収した。約0.5ml/分
の一定の流量においてヘキサン240を連続的に生成物245中にポンプで注入
し、生成物分析のための参照化合物(マーカー)として用いた。生成物を水素イオ
ン化検出器(FID)を装備したガスクロマトグラフを用いることにより参照化合
物(マーカー)としてのn−ヘキサンで所定の間隔で分析した。分析器具及び関連
機器は、図面に示されていない。
【0110】 次の組の実験において、吸着温度を250℃、圧力を240kPa(約50p
sig)、液体芳香族供給原料流れの流量を0.085cc/分、吸着剤をS11
5 MFI ゼオライト粉末に設定した。この吸着剤は、Union Carb
ide Corporationから入手した市販の物質であり、約400より
大きいSi/Alを有した。これらの実験において用いられた芳香族供給原料は
、5重量%のEB、20重量%のPX、70重量%のMX、及び5重量%の1,
3,5−トリメチルベンゼンの組成を有した。
【0111】 その結果は図4に示されている。流出液における測定されたPX、MX、EB
及びTMBの量(すべて分析マーカー、n−ヘキサンに関して)、縦座標を、時間
、横座標に対してプロツトする。PXは吸着剤により非常に保持され、吸着実験
への約6乃至7分まで流出液において非常にわずかしか検出されなかった。実験
のこの部分は、プラント操作におけるPSA単位装置の吸着モードを与える又は
シミュレーションする。ここでの流出液は、PSA単位装置からの流出ラフィネ
ートにおいて検出されたPXを平行にする。一方、MXは吸着剤により有意な程
度まで吸着されなかった。流出液におけるMX濃度は、供給原料における濃度と
およそ同じであった。図4から、PXの有効な吸着の約10分間の間、PX/M
X選択度は約4.5であることが見積もられる。同様に、PXが吸着される同じ
期間、EBも供給原料から消失することが図4から注目される。これらの実験に
おいてPX/EB選択度は約2であつた。流出液において検出された濃度により
証明されるように、より重質のC化合物、TMBは、これらの実験においてS
115 MFIゼオライトにより吸着されなかった。
【0112】 いくつかの理論及び理論的側面が与えられ、記載されたが、本発明は、本明細
書に引用された又は記載されたいずれかの特定の理論により限定されたり又は限
定されることが意図されたりしない。それらの理論は、開示された発明のより容
易な理解及びより良好な評価のために意図される。同様に、例は、例示目的のた
めにのみを意図している。理論及び例は、書かれた記載及び特許請求の範囲によ
り定義されている本発明の精神又は範囲を限定するように解釈すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による連結された装置及び機器を用いる方法及び単純化したシ
ステムの概略図である。
【図2】 図2は、本発明による連結された装置及び機器を用いる他の方法及び単純化し
たシステムの概略図である。
【図3】 図3は、吸着実験を行うために用いられる機器の単純な図である。
【図4】 図4は、本明細書に記載された異なる競合的吸着実験の結果を示す。水素炎イ
オン化検出器、FIDを装備したガスクロマトグラフを用いることにより流出液
において検出され、n−ヘキサン標準物質と関連付けられたPX、MX、EP、
及びTMBの濃度を時間の関数としてプロットしている。TMBは、1,3,5
−トリメチルベンゼン、C芳香族化合物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レイノソ、ジュアン・ジェイ アメリカ合衆国、テキサス州 77062、ヒ ューストン、アンダーウッド・クリーク・ ウェイ 14718 (72)発明者 オウ、ジョン・ディ−イ アメリカ合衆国、テキサス州 77059、ヒ ューストン、ベイ・グリーン・コート 15415 (72)発明者 マクヘンリー、ジェイムス・エイ アメリカ合衆国、ニュージャージー州 07882、ワシントン、パートリッジ・ラン 4 (72)発明者 チャンス、ロナルド・アール アメリカ合衆国、ニュージャージー州 08801、アナンデイル、ウィローブルッ ク・レーン 2 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC27 AD11 AD17 BA28 BA62 BC10 BC11 BD41 BD51 BD60 DA12 4H039 CA11 CJ10

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給流れを、異性化触媒を含有する少なくとも1つの異性化反
    応器に通過させ、異性化反応をさせ、異性化流出液を生成すること、並びに その異性化流出液を、収着剤を含有する少なくとも1つのスイング吸着単位装置
    に通過させて蒸気相中に供給し、サイクル時間において、吸着モード中にp−キ
    シレン涸渇流れを含有する流出するラフィネートをそして脱着モード中にp−キ
    シレン富有化生成物を含有する脱着流出液を代わるがわるに生成すること を含む、キシレン類及びエチルベンゼンを含有する供給流れからp−キシレン富
    有化生成物を生成する方法。
  2. 【請求項2】 供給流れを、第一の温度において、第一の水素分圧下で、第一
    の異性化触媒を含有する少なくとも1つの異性化反応器に通過させ、第一の異性
    化流出液を生成すること、 その第一の異性化流出液を、1つ以上の吸着剤を含有する収着剤を含有する少な
    くとも1つのスイング吸着単位装置に通過させて蒸気相中に供給し、第二の温度
    において操作し、サイクル時間において、p−キシレン涸渇流れを含有する流出
    するラフィネート、及びp−キシレン富有化生成物を含有する脱着流出液を代わ
    るがわるに生成すること、 流出するラフィネートを、第一の温度よりも低い第三の温度において、第二の水
    素分圧下で、第二の異性化触媒を含有する少なくとも1つの第二の異性化反応器
    に送ること、並びに その第二の異性化流出液を同じ又は異なるスイング吸着単位装置に供給すること
    を含む、キシレン類及びエチルベンゼンを含有する供給流れからp−キシレン富
    有化生成物を生成する方法。
  3. 【請求項3】 異性化の間に水素分圧における水素を存在させる、請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 流出するラフィネートを再循環させ、供給原料の一部にする、
    請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 脱着流出液をより高い圧力に圧縮すること及びその脱着流出液
    をp−キシレン回収のために送る、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 異性化触媒が、約325℃乃至約450℃の温度における分子
    篩を含み、p−キシレン涸渇流れを含有する流出するラフィネートは第一の圧力
    において存在し、p−キシレン富有化生成物を含有する脱着流出液は、第一の圧
    力よりも低い第二の圧力において存在し、脱着流出液を、第二の圧力より高い第
    三の圧力に圧縮し、p−キシレン富有化生成物をp−キシレン回収反応器に送る
    、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 収着剤が、炭素、約5オングストローム乃至約8.5オングス
    トロームの細孔直径を有するゼオライト及びそれらの混合物から成る群から選択
    される吸着剤を含む、請求項1又は請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 収着剤が、MFI型の中細孔ゼオライトを含む、請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 収着剤が、ZSM−5、硼珪酸塩、珪酸塩、SAPO−11、
    ALPO−11及びそれらの混合物を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 収着剤がZSM−5を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 収着剤が、約40から無限大近くまでの範囲のSi/Al比
    を有するZSM−5を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 収着剤が1つ以上の熱吸収媒体をさらに含む、請求項7に記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 収着剤が、構造化収着剤から本質的に成る、請求項1又は請
    求項6に記載の方法。
  14. 【請求項14】 p−キシレン富有化生成物が、p−キシレン富有化生成物中
    に存在する総C芳香族化合物の約28重量%乃至約80重量%のp−キシレン
    濃度を有する、請求項2又は請求項4に記載の方法。
  15. 【請求項15】 水素分圧が約100kPa乃至約3MPaであり、水素分圧
    が水素蓄積を避けるように調整される、請求項2又は請求項3に記載の方法。
  16. 【請求項16】 水素及びp−キシレンが、約0.5:1乃至約2:1のモル
    比を有する、請求項2又は請求項3に記載の方法。
  17. 【請求項17】 スイング吸着単位装置が圧力スイング吸着単位装置であり、
    吸着モード中は約200℃乃至約375℃の範囲の第一温度そして脱着モード中
    は約200℃乃至約500℃の範囲の第二温度において操作される、請求項2又
    は請求項3に記載の方法。
  18. 【請求項18】 スイング吸着単位装置が温度スイング吸着単位装置であり、
    吸着モード中は約200℃乃至約375℃の範囲の第一温度及び脱着モード中は
    約200℃乃至約500℃の範囲の第二温度において操作される、請求項2又は
    請求項3に記載の方法。
  19. 【請求項19】 付加的なp−キシレンを回収するために、脱着流出液を生成
    した後に、p−キシレン濃度が低い流体を用いることによるパージ工程をさらに
    含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  20. 【請求項20】 キシレン類及びエチルベンゼンを含有する供給流れを異性化
    し、異性化条件下で、平衡濃度において又は平衡濃度付近において、p−キシレ
    ンを含有する第一の生成物を生成する、水素分圧下で、異性化触媒を含有する、
    少なくとも1つのキシレン異性化反応器、 第一の生成物から、吸着モードにおいてp−キシレン涸渇生成物をそして脱着モ
    ードにおいて、過平衡p−キシレン濃度を有するp−キシレン富有化生成物を代
    わるがわるに生成するためにサイクルにおいて操作される、少なくとも1つの蒸
    気相スイング吸着単位装置、並びに p−キシレンがp−キシレン富有化生成物から分離され、回収される、少なくと
    も1つのp−キシレン回収単位装置 を含む、p−キシレン富有化生成物を生成するためのp−キシレン生成システム
  21. 【請求項21】 キシレン類及びエチルベンゼンを含有する供給流れを異性化
    し、第一の異性化条件下で、第一の平衡濃度において又は第一の平衡濃度付近に
    おいて、p−キシレンを含有する第一の生成物を生成する、第一の温度における
    、第一の水素分圧下の、第一の触媒を含有する、少なくとも1つの第一のキシレ
    ン異性化反応器、 第一生成物から、吸着モードにおいてp−キシレン涸渇生成物をそして脱着モー
    ドにおいて、過平衡p−キシレン濃度を有するp−キシレン富有化生成物を代わ
    るがわるに生成するためにサイクルにおいて操作される、少なくとも1つの蒸気
    相スイング吸着単位装置、 第二の温度が第一の温度よりも低く、p−キシレン涸渇生成物から第二の平衡濃
    度において又は第二の平衡濃度付近で、第二の異性化条件下で、p−キシレンを
    含有する第二の生成物が少なくとも1つの蒸気相スイング吸着単位装置に戻され
    る、第二の温度における、第二の水素分圧下の、第二の触媒を含有する少なくと
    も1つのキシレン異性化第二反応器、 並びに p−キシレンがp−キシレン富有化生成物から分離され、回収される、少なくと
    も1つのp−キシレン回収単位装置 を含む、p−キシレン富有化生成物を生成するためのp−キシレン生成システム
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