JP2003520152A - 車両の前方内側横断材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、空気流の循環と、車両の装置のための固定を行うための車両の内側横断材、特に前方横断材１０に関するものである。本発明によれば、前記横断材は、少なくとも１本の循環ダクト１１、１２と、前記装置の固定のための過剰厚みゾーン１３、１４、１５とを規定する押し出し加工された形材１０を備える。自動車の製造に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、特に車両の前方内側横断材（ｔｒａｖｅｒｓｅ）に関するものであ
る。

【０００２】 本発明は、陸上、海上、または航空のあらゆるタイプの乗り物、とりわけ自動
車車両に有利に適用される。

【０００３】 一般に、自動車車両は、ダッシュボードの外装パネルの下に位置する前方下側
横断材を備える。各先端で、各柱に固定されたこの横断材は、事故の際に発生す
る恐れのある衝撃に耐えることができる、車内空間の補強機構を構成する。

【０００４】 さらに、ダッシュボードは、多くの場合、前記外装パネルの下に互いに独立し
て配置される、数多くの異なる装置を有する。たとえば、車両内の空調を可能に
する構成要素である。その結果、ダッシュボードの重量は大きくなり、使用空間
の寸法も大きくなる。

【０００５】 この不都合を解消するために、車両の車内空間の換気、暖房、および／または
空調用空気流の循環のために、少なくとも１本のダクトを構成することができる
、パイプ形の前方内側横断材を備える方法が知られている。

【０００６】 これらの従来の横断材はまた、場合によっては、ステアリングカラム、ペダル
機構部、コンビネーションメータ、ヒューズボックス、エアバッグ、セントラル
コンソール等のような、車内の一定数の装置および／または機器の支持体として
使用される。

【０００７】 そのために、横断材には、種々の装置が取り付けされる固定用の複数のラグが
備えられる。実際に、いわゆる横断材および固定ラグは、パイプの溶接およびス
タンピング加工された鋼板の部品によって、またはマグネシウム、アルミニウム
または複合繊維の成形によって製作される。

【０００８】 しかしながら、このような横断材は、複雑な部品を構成するので、同じく複雑
な工具類を必要とし、その結果コストがかかる。

【０００９】 したがって、本発明の目的は、横断材の種々の機能が損なわれることなく、従
来よりはるかに経済的な方法で、少なくとも前記車両の装置のための固定を行う
、場合によっては空気流の循環を行うための車両の内部横断材、とりわけ前方横
断材を提案することにある。

【００１０】 本発明によれば、先に提起した技術的問題の解決策は、前記横断材が、装置の
固定のために少なくとも過剰厚み（ｓｕｒｅｐａｉｓｓｅｕｒ）ゾーンを規定す
る押出し加工によって形成されることからなる。

【００１１】 後述するように、特定の実施形態によれば、本発明は、ただ１つの押出し加工
によって、少なくとも１つの空気循環ダクトと、装置の固定に必要な穿孔および
ねじ立てが行われる材料の過剰厚みゾーンとを製作することができる。

【００１２】 本発明はまた、単独でも、あるいはまたあらゆる技術的組み合わせによっても
可能と考えられる、以下に説明する特徴を対象とする。

【００１３】 この説明は非限定的な例として示したものであり、添付の図面と併せて参照す
れば、本発明がどのようにして実施できるかがよりよく理解できるであろう。

【００１４】 図１から４には、少なくとも二つ、さらに場合によっては三つの機能を果たす
、すなわち、万一の衝撃に対する機械的耐性を保証し、ダッシュボード、ステア
リングカラム、エアバッグ、セントラルコンソール等のレベルに存在する種々の
装置に対する支持を提供し、車両の車内空間の換気、暖房、および／または空調
のための空気流の循環を可能にするための、特に自動車車両の前方内側横断材１
０が示されている。

【００１５】 そのために、図１は、前記横断材１０が、前記装置の固定のための過剰厚みゾ
ーン１３、１４、１５、およびたとえば空気流の循環用の２本のダクト１１、１
２を規定する押出し形材によって形成される。

【００１６】 対象となる装置の１つまたは複数のエレメントは、当然のことながら、横断材
の外側にあり、横断材の外面に取り付けされる。

【００１７】 形材１０の押し出しのために使用される材料は、アルミニウムおよび／または
引抜き成形される複合材料とすることができる。

【００１８】 図２ａおよび２ｂのゾーン１４のような過剰厚みゾーンは、方向ｘに平行それ
らの面上の適切な場所に、孔１４１、１４２を開けることができ、その軸ｙ、ｚ
は、押出し方向ｘに対して横断平面内に存在する。次に、これらの孔１４１、１
４２は、特に固定用ネジを受容するためにネジ立てされる。

【００１９】 図３の過剰厚み部分１３のような過剰厚み部分のいくつかは、（ここには図示
されていない車内空間の）側方向の柱に横断材１０を固定するために使用するこ
ともできる。この目的で、ネジ立てされた孔１３１は、たとえば、形材の端部で
、縦方向ｘ内に穿孔される。

【００２０】 過剰厚み１３、１４、１５内に設けられた前記孔１４１、１４２、１３１は、
たとえば盲孔である。

【００２１】 ただし、本発明の範囲を逸脱しない限り、当業者の技量の範囲に含まれる他の
実施形態も当然のことながら考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による前方内側横断材の縦断面図である。

【図２ａ】 図１の横断材の部分的断面図である。

【図２ｂ】 図１の横断材の部分的断面図である。

【図３】 図１の横断材の部分的斜視図である。

【図４】 本発明による横断材の一例の斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 パスベツク，ギズラン フランス国、78190・トラツプ、ゼド・ イ・ドウ・ピサル、リユ・エドウアール・ ブランリー、18、プラステイツク・オムニ アン・バレオ・アントウリオール (72)発明者 ドベルニユ，ジヤン フランス国、78190・トラツプ、ゼド・ イ・ドウ・ピサル、リユ・エドウアール・ ブランリー、18、プラステイツク・オムニ アン・バレオ・アントウリオール Ｆターム(参考） 3L011 BL00

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも車両の装置のための固定を行う、車両の内側横断
   材、特に前方横断材（１０）であって、前記横断材が、少なくとも前記装置の固
   定用の過剰厚みゾーン（１３、１４、１５）を規定する押出し加工された形材（
   １０）によって形成されることを特徴とする横断材。
2. 【請求項２】 前記押出し加工された形材が、さらに、少なくとも１本の空
   気流の循環ダクト（１１、１２）を規定することを特徴とする、請求項１に記載
   の横断材。
3. 【請求項３】 前記過剰厚みゾーン（１３、１４、１５）が、形材（１０）
   に垂直な平面（ｙ、ｚ）内に前記装置の固定を行うことができることを特徴とす
   る、請求項１に記載の横断材。
4. 【請求項４】 前記過剰厚みゾーン（１３、１４、１５）は、形材の端部で
   、側方向の柱上に前記横断材（１０）の固定を行うことができることを特徴とす
   る、請求項３に記載の横断材。
5. 【請求項５】 押出し加工された前記形材（１０）が、アルミニウムででき
   ていることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載の横断材。
6. 【請求項６】 押し出し加工された前記形材（１０）が、引抜き成形された
   複合材料でできていることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載
   の横断材。