JP2003520004A - 鼓膜へ振動を直接伝達する浮動フィラメントアセンブリ - Google Patents
鼓膜へ振動を直接伝達する浮動フィラメントアセンブリInfo
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Abstract
Description
励起法」と題する1998年5月27日出願の係属中の米国特許出願第09/085,486号に
関連するものである。この出願を本明細書では第‘486号出願と称する。
ー効率、音忠実性および装着の目立たなさが改良された聴覚装置に関するもので
ある。 外耳道(耳道)は[図1]に示すように一般に狭い輪郭形状をしている。耳道1
0の耳道開口部17から鼓膜18の中心までの長さは約27mmである。耳道の
外側部分(鼓膜から離れた部分)の軟骨部11は下に有る軟骨組織のために比較
的軟らかい。耳道10のこの軟骨部11は話したり、あくびや食事をする際に生
じる下顎の運動に応じて変形し、移動する。中間部(鼓膜側)の鼓膜に近い骨部
13は下に骨組織があるために硬い。この骨部13の皮膚14は(軟骨部の皮膚
16に比べて)薄く、接触または圧力に対して敏感である。骨部−軟骨接合部1
9(本明細書では骨接合部という)近辺には固有のカーブ15があり、軟骨部1
1と骨部13はこのカーブ15によって分けられており、カーブの大きさは各個
人で異なる。
膚剥離片、毛および軟骨部の皮下の種々の分泌腺から生じる油脂等が含まれる。
非生理的な垢は耳道に入ってくる外からの小片である。これらの耳道の垢は鼓膜
から耳道に沿って延びた外側上皮細胞の運動によって耳の外へ自然に押出される
(Ballachanda, The Human ear Canal, Singular Publishing, 1995, pp.78, 19
5)。耳道の骨部には耳垢の分泌や毛は無い。 耳道10は鼓膜18の内側で終り、鼓膜の中央には鼓膜臍(umbo)として知られ
る固有の円錐凹部20がある。耳道の横方向外部には耳介空洞(concha cavity
)2と外耳3がある。これらは両方とも軟骨である。耳介2と開口部17の耳道
の軟骨部11と間の接合部は固有のカーブ12で規定される。このカーブ12は
耳道の第1カーブとして知られている。
み骨23および中耳空洞(middle ear cavity)25内の靭帯および筋肉(図示
せず)に結合している。鼓膜18とそれに連結した中耳小骨21、22、23は
皮膚の最も敏感な受容体も知覚できないようなわずかな圧力波も敏感に感じる。 聴力損失は人口の大きな部分の人に影響を与えており、幾つかのタイプに分け
られる。聴力損失は加齢と共に高周波数(4000Hz以上)から自然に始まり
、より低い周波数へと段々広がっていく。中耳または鼓膜内の機械的振動の伝達
障害による伝達損失(conductive loss)も聴力に影響する。聴力を失った人々
は薬物療法や手術で治療できない場合には一般に補聴器を付けることになる。
ic pressure wave)を作り、それを変換器と鼓膜との間の空気を介して鼓膜に伝
えている。この変換器は受信機または拡声器とも呼ばれ、電話を含む多様な音響
装置、その他の通信装置で用いられている。現在では、小型化が進んだことによ
って受信機を鼓膜に近くまで耳道中に深く嵌め込んだ新型の補聴器が製造されて
いる。この装置は全く目立たないため、目に見える補聴器を付けることによる社
会的な不名誉感および虚栄心(聴覚障害の人々の補聴器の使用に大きな障害とな
る)を軽減するのに役立つている。それでもやはり気導をベースとする技術を利
用する補聴器には(1)日常の装置の取扱いが頻繁であること、(2)ハウリン
グ、(3)耳道の閉鎖、および(4)音忠実性が低いこと等の問題を含む多くの
根本的限界が残っている。
であることに関係している。従来の補聴器は一般に毎日取り出して、耳道を接触
圧力から解放する必要がある。特に、小型補聴器を頻繁に扱わなくてはならない
ことは、年齢または障害による聴力損失以外の身体的障害、例えば関節炎、震え
、その他の神経に問題を抱えた潜在的ユーザにとって深刻な問題となっている。
また、補聴器を頻繁に取り外してバッテリーを取り替えなければならないという
問題もある。小型の耳道装置[「耳道装置」という用語は主として耳道に嵌め込
む小型の聴覚装置のことであり、業界で認知された「カナール型」(ITC)装置
と、「外耳道型」(CIC)装置等を含む]の一般的なバッテリー寿命は2、3日
〜2週間の範囲である。バッテリーの取り替えが頻繁に必要なのは主として従来
の気導式受信機(拡声器)によるエネルギー消費が大きいためである。
イク等、聴覚システムの入力に漏れる時に生じる。この漏れは持続する振動を引
き起こし、この振動は「ヒューヒュー音(whistling)」または「きしみ音(sque
aling)」によってはっきり聞こえるようになることが多い。ハウリングは補聴器
のユーザにとって困ったことであるばかりでなく、音声通信の妨げになる。装置
の出力(音響)が装置の入力(これも音響)と同じエネルギー形式であるため、こ
うした帰還は従来の補聴器によく起こることである。この帰還は一般に耳道を聴
覚装置で密に塞ぐ(密閉する)ことで軽減される。しかし、どのような聴覚密閉
法を用いたとしても、耳道を塞ぐことによって密閉による副作用が起きる。
の蓄積、耳垢の栓塞および音響密閉効果等がある。不快感、刺激および痛みは密
に嵌め込まれた聴覚装置を頻繁に出し入れすることによって生じる耳道の擦り傷
によって起こることがある。密閉された耳道内への湿気の蓄積によって聴覚装置
が損傷するだけでなく、耳道に感染症を引き起こすことがある。耳道の湿気によ
って生じるかもしれない有害作用を軽減するには聴覚装置を毎日取り外すことが
推奨される。
聴覚装置を頻繁に挿入するために耳垢が耳道に深く押し込まれて起こる。また、
耳垢が聴覚装置の受信機上に蓄積して誤動作を引き起こすこともよくある。 閉塞効果(occlusion effect)は聴覚装置よって引き起こされる一般的な聴覚
問題で、耳道が開いている場合に比べてその人自身の声(自声)が大きく、不自然
に聞こえる現象である。この現象を「樽効果」ということがある。樽の中に向か
って話す経験と似ているためである。
数応答が約5000Hzに制限されている補聴装置に多く見られる。 他の聴覚装置技術の従来技術として、気導式ではない変換器を用いた聴覚装置
が当業者には公知である。この装置の原理は装置に音の出力が無ければ一般に振
動のフィードバックを減らし、大抵の場合には消すものである。歪みおよび周波
数応答特性も改良される。
接振動させることによって上記の制限の幾つか回避するものである。この中耳イ
ンプラント用の振動式変換器と聴覚装置は下記の多数の特許に開示されている:
米国特許(USPN)第3,594,514号(Wingrove)、第3,870,832号(Fredrickson)、第3
,882,285号(Nunley他)、第5,015,224号(Maniglia)および第5,554,096号と第5,45
6,654号(Ball)等。この場合の変換器は圧電素子および電磁素子等が含まれ、こ
れらは電気的接続によって電気出力を変換器へ送る。この中耳インプラントの欠
点は外科手術の費用およびリスクを必要とし、装置の誤動作の修理または埋め込
まれたバッテリー交換が必要な点にある。
、または外科的に鼓膜に取付ける磁気変換器は下記の多数の特許に開示されてい
る:米国特許第4,840,178号および第5,220,918号(Heide 他)、第4,817,607号(Ta
tge 他)、第4,606,329号、第4,776,322号および第5,015,225号(Hough他)、第4,9
57,478号(Magniglia)、第5,163,957号(Sade他)、および第5,338,287号(Miller他
)等。これらの変換器は一般に音声信号を表す電磁信号に応答して振動する高エ
ネルギー磁石を用いている。この電磁信号は一般に外耳道に配置されるコイル(
例えばMagnigilaの第‘478号特許の図1の44、およびTatgeによる第‘607号特許
の図1の28)から出される。この種の装置の主たる欠点は耳の敏感な振動構造に対
して実施する外科手術の費用と危険性にある。
ins他)および第5,425,104号(Shennib)に記載の方法がある。これらの特許では磁
気変換器を鼓膜の外側に外科手術以外の方法で取付け、変換器は電磁信号を耳道
内の装置(Perkins他の第‘032号特許)または耳道外に設置されたコイル(Shennib
の第‘104号特許)から受信する。 この電磁聴覚システムの主たる欠点は電磁エネルギーを磁気振動に変換する際
の非効率性にある。これはコイルから出される電磁エネルギーの一部した磁石に
達しないためである。電磁気学の当業者に公知の通り、この効率は駆動コイルと
磁気変換器との間の距離に逆比例する。この装置には種々の限界があるためこの
方式の電磁トランスコンダクションは大抵の補聴器の用途に非実用的である。
第5,624,376号(Ball他)に開示されている。このBall達の第‘376号特許に開示の
非攻撃的な変換器の実施例では、浮動体変換器(floating mass transducer)1
00を付着膜502によって外科手術でない方法で鼓膜の外側に設置する。変換
器100は電線24を介して聴覚装置506に接続する(図示していないが、1
6段の62行に開示されている)。「浮動体変換器」(図3)には、磁気42(浮
動体)とコイル14が外被10内に組み込まれている。変換器100は、電線2
4を介して、電気信号に応じて外被10内で自由に振動する。振動磁石の慣性力
によって、外被を振動させ、続いてこれに付いている鼓膜および小骨を振動させ
る。このBall達の第‘376号特許では、組み合わされたコイルと外被の質量に対
する磁石アセンブリの質量および永久磁石のエネルギー生産量を最適化して振動
力を最大にしている。変換器は電線を介して電気エネルギーを聴覚装置から直接
受けるため、エネルギー損失が減少し、この装置は気導または放射電磁聴覚シス
テムよりエネルギー効率が高くなる。しかし、この浮動体変換器の主たる欠点は
変換器アセンブリの重量が鼓膜に直接載っていることにある。
(Epley)に開示されている。Epleyの第‘907号特許では、電気機械的変換器部分
が鼓膜に直接接触し(図1)、接触素子38がクリップ手段によって鼓膜に固定さ
れ、槌骨に設置された耳道聴覚装置(請求項1)が記載されている。この装置は
攻撃的であるだけでなく、例えば単に通常の顎の運動等で生じる聴覚装置の予期
せぬ動きが繊細な鼓膜構造に極めて危険である。 上記の各従来技術の多くはエネルギー効率が悪いか、耳道を閉塞させるかのい
ずれかであり、そのため長時間の装着は不可能である。長時間の装着とは聴覚装
置を耳道内に少なくとも2ヶ月間連続して設置し、使用することである。 米国特許第5,833,626号でLeysiefferは耳道内に設置したロッドを介して鼓膜
を振動させると非攻撃的な聴覚試験法を記載している。Leysiefferは主として調
べていない対側の耳の聴度を最小にしながら、一時的に聴力学的試験信号を試験
する耳に送ることを考えている。Leysiefferの発明は聴覚装置、特に耳道内での
長時間装着用の装置に関するものではないことは明らかである。
す薄くて長い振動アセンブリを有する耳道聴覚装置を開示している。この発明の
耳道聴覚装置では歪み解放法(strain relief method)を用いて、結合された振
動アセンブリによる鼓膜に対する静圧を最小にしている。しかし、耳道内での装
置の動きまたは鼓膜の位置に影響を与える大気圧の変化によって動的結合が大き
く変化するため、知覚される音も変化する。静的結合の変化による動的結合への
影響は静的結合の変化が起こる度に電気音響パラメータ(すなわち音量、周波数
応答等)を再調整しなければならないため非常に好ましくない。
いにかかわらず、鼓膜を直接且つ一定に振動させる効率的な音変換方法を提供す
ることにある。 本発明の別の目的は、振動力の変換器を耳道内の鼓膜から少し離して設置して
、鼓膜に対する質量負荷作用(mass loading effect)を最小にすることにある
。 本発明の別の目的は、耳道内での長時間装着に適した、目立たない非閉塞性で
エネルギー効率のよい聴覚装置を提供することにある。 長時間装着とは聴覚装置を少なくとも約2ヶ月間取り外さずに耳道内部に連続
して設置し、使用することを意味する。
動フィラメントアセンブリ(filament assembly)を有する耳道聴覚装置を提供
する。このフィラメントアセンブリは鼓膜への弱い接着によって鼓膜の一部に支
持され、耳道内の鼓膜から少し離れた位置にある静振動力素子に動的に結合され
ている。細長いフィラメントアセンブリは動作可能な範囲内で自由に動くことが
でき、振動力素子に対して基本的に浮動(フローティング)している。
方向に備え、電磁コイルから成る円柱形の動力素子の中空な芯の中に挿入されて
いる。コイルは音信号を表す磁場を作り、磁気フィラメントアセンブリに振動を
伝え、この振動をアセンブリがフィラメントシャフトを介して鼓膜に伝達する。
磁気コイルを磁気フィラメントアセンブリと同中心状に配置して、動的結合のエ
ネルギー効率を極めて良くする。コイルとフィラメントとの間の摩擦が最小であ
るので、フィラメントアセンブリは静止コイルに対して基本的に摩擦無しで軸方
向に運動することができる。
して鼓膜に結合される。鼓膜接触結合器は円錐型で、円錐型の鼓膜臍部に嵌合さ
れるようになっている。フィラメントアセンブリの鼓膜接触結合器は鼓膜接触結
合器の表面と鼓膜との間の最小の接着力で鼓膜臍部に軽く接着する。好ましい実
施例では、鉱油またはジェル等の接着剤を塗布して鼓膜パッドと鼓膜との表面接
着を良くする。鼓膜接触結合器はフィラメントアセンブリのシャフトに超小型の
ボール継手を介して関節接合している。鼓膜結合器がフィラメントアセンブリの
摩擦無しに軸方向に運動し、関節接合することで、耳道内で各個人毎に調整をし
て鼓膜と正しく接触し、鼓膜に可聴振動を伝えることができる。フィラメントア
センブリと動力変換器とを動的結合することによって、鼓膜上の静的な力が基本
的に無くなり、安全で快適に装着できるようになる。
道を気密に塞がなくてもハウリング(口笛音)が十分に除去される。本発明の聴
覚装置のエネルギー効率と非閉塞性の設計特徴によって、従来の音響性の補聴器
ではできなかったより長時間の装着が可能になる。 本発明の上記およびその他の目標、目的、特徴、観点および付随する利点は添
付図面を参照した以下の好ましい実施例および方法の詳細な説明からよりよく理
解されるであろう。
ィラメントアセンブリ30を提供するものである(例、図3)。本発明のフィラ
メントアセンブリ30はフィラメントシャフト40とよばれる細長い振動伝達体
と、人(本明細書では聴覚装置の装着者または単に装着者とよぶこともある)の
鼓膜(18)上に取り付けられる鼓膜結合パッド60とよばれる鼓膜結合素子と
から成る。鼓膜結合パッド60は鼓膜に弱く接着し、フィラメントシャフト40
に対しては関節接合していて各個人の鼓膜の向きの違いに適応できるようになっ
ている。フィラメントアセンブリ30は耳道聴覚装置90内に組み込まれた振動
力素子70に動的に結合している。すなわち、フィラメントアセンブリ30はこ
の動的結合によって振動力素子との動的結合に不都合な影響を与えずに振動力素
子70に対して軸線方向に相対的に自由に移動できるようになっている。この運
動自由度によって各個人の耳道内に聴覚装置を種々の位置で配置することができ
る。すなわち、上記の振動力素子、フィラメントアセンブリ30および鼓膜18
の本発明の独特な配置によって耳道聴覚装置の位置とは無関係に、鼓膜に基本的
に静圧を全くかけない、一定で且つエネルギー効率の高い振動(動的)結合が可能
になる。
18付近のほぼ骨部13の位置に完全に配置される。補聴器として作られた聴覚
装置90は入力音響信号98を受信し、それを電気信号に変換するマイクロフォ
ン91と、このマイクロフォン91からの電気信号を処理し、増幅するプロセス
増幅器92と、バッテリーアセンブリ93とが含まれる。プロセス増幅器92か
らの増幅された信号は振動力素子70に伝達され、振動力素子70はそれに動的
に結合されたフィラメントアセンブリ30に振動を伝える。この振動は入力音響
信号98を表す。この入力音響信号は装着者が会話をしている相手の話の他に、
本明細書ではより広い音声信号とよぶ音源、例えば他の信号を電磁石、高周波、
超音波および光学信号等の各種有線および無線の音源から受信可能な信号である
。
能な補聴器のプログラムインターフェースのような他の部品を有している。これ
らの部品は補聴器の分野で周知であるので、図を単純化、明瞭にするために図に
は示していない。 [図3]に示すように、本発明の好ましい実施例では聴覚装置90は外から見え
ないようにするために且つ閉塞しないように耳道内に挿入される。本発明の聴覚
装置は振動結合機構のエネルギー効率の向上によってより長時間の装着ができる
ように設計されている。
ィラメントアセンブリという)および振動力素子70をさらに詳細に説明する。
[図4]のフィラメントアセンブ40の内側先端には鼓膜結合パッド60の中心に
あるボールソケット62に嵌合したボールヘッド41があり、フィラメントシャ
フト40はボール継手システムを介して鼓膜結合パッド60に結合している。フ
ィラメントアセンブリ30は振動力素子70によって生じる振動力に応答する振
動素子45を有している。[図4]〜[図9]に示すように、本発明の好ましい
実施例では振動素子45は磁気材料(すなわち磁石、鉄等)から成り、コイル71
によって生じる動的磁場48(図5)に応答する。聴覚装置によって音声信号を表
す交流72(iで表示)がコイルに入るとコイル71によって磁場48が生じる
。磁気振動素子45は相対的に摩擦の無い状態でコイル71の空芯内を自由に動
き、フィラメントアセンブリ30が矢印47で示す軸線方向に交番磁場48に反
応して振動する。[図4]、[図6]および[図7]には位置決めおよび鼓膜上
に取り付ける際にフィラメントアセンブリを操作するのに用いられるフィラメン
トハンドル46も示してある。
動力素子70は細長い円柱形で、磁気振動素子45が芯の内部に完全に収容され
ている。この磁気振動素子45は数ミリの操作範囲でコイルの芯内またはその近
傍に配置でき、電磁コイル71と一定且つ効率よく動的結合できる。[図4]〜
[図7]に示す磁気振動素子45を有するフィラメントアセンブリ30は、振動
力素子70の芯74からフィラメントアセンブリを軸線方向に引き離すだけで、
振動力素子70から容易に取外すことができる。[図6]には振動力素子70の
保護シールド73も示してある。この保護シールド73に適当な特性の材料を入
れて周囲の電磁雑音(電気、磁気またはその両方)の影響を最小にする。[図6
]はフィラメントシャフト40と鼓膜結合パッド60との関節接合の別の形を示
しており、この場合にはフィラメントシャフト40に磁気チップ42を設け、こ
の磁気チップ42が結合パッド内の磁気凹部64に軽く引き寄せられ、関節接合
するようになってきる。
いる。この磁気振動素子45はピン(棒)形で図示するように振動力素子の空芯7
4部から突き出ている。この場合にも数ミリメートルの操作範囲で動的結合がで
き、振動力素子70を各個人の耳道および鼓膜に合わせて位置決めすることがで
きる。[図8]はフィラメントシャフトに勘合されたリング形磁気振動素子45
の別の実施例を示している。
示している。この実施例ではボールソケット62が結合パッド60の中心に配置
されたレースまたは溝で形成される。このボール継手は自己潤滑性があるか、ボ
ール継手用潤滑材料([図4]および[図7])で作られていて、フィラメントシ
ャフト40に対する結合パッドの動きを容易にしている。鼓膜20との機械的イ
ンターフェースが強化するために結合パッド60の鼓膜との接触面に界面接触剤
61を予め被覆しておくこともできる。結合パッド60の鼓膜接触面または接触
剤61は潤滑性、湿潤性、抗菌性、適合性および接着性等を含めた種々の所望特
性が得られるように化学的、光学的または成形処理によって処理できる。接触剤
61は生物適合ゲル、オイル、その他の材料で、結合パッド60と鼓膜20との
間に弱い粘着力を与えて、結合パッド60を介してフィラメントアセンブリ30
を鼓膜に接着させ、フィラメントアセンブリの取外しを容易にするものが好まし
い。また、結合パッド60の所望の接触特性は適正なパッド材料を選択すること
で、接触剤61無しで、或いは特別な表面処理によって達成することもできる。
例えばパッド材料は軟質の粘着性のある低デュロメータの医療シリコンまたはシ
リコンゲルで作ることができる。
1)で示したが、それ以外にも運動の自由度がある。例えば、振動素子45と芯
の動力素子70との間の空芯容積74(図9)を拡大することで矢印49で示す傾
斜運動が可能になり、素子45を破線で示す傾斜位置にすることができる。軸線
方向の運動自由度にこの角度方向の運動自由度が加わって2重矢印47で示すよ
うな自由度が加えられる。 フィラメントアセンブリは、聴覚装置または鼓膜の位置の変動に起因するあら
ゆる静的および一時的な力を完全に吸収すると同時に音声振動を鼓膜に伝えるよ
うに設計されている。聴覚装置の位置の変動は例えば取付け時、取外し時または
耳道内の皮膚移動時に生じる。鼓膜の位置の変動は例えばくしゃみや大気圧の急
激な変化時(すなわち飛行機に乗った時)に生じる。
で鼓膜へ結合する。しかし、別の実施例では、外科手術、特に耳鼻外科の分野で
周知の方法(図示せず)によって鼓膜または槌骨に固定、接着することもできる
(Maniglia達の米国特許第5,015,224号;およびBojrab, D.,の「Semi-
Implantable Hearing Device」, Meeting of Triologic Society, Ann Arbor, M
ichigan, Jan 24, 1988, pp. 11-12参照)。
くように設計されている。動結合にすることによって鼓膜とこれに関連する敏感
構造を潜在的に損なう恐れのある静動力が無くなる。この静動力には押圧力、引
張り力、鼓膜面に沿った力等が含まれる。さらに、静圧力は特定の方向に偏くた
め、この静動力によって知覚される音に歪みが生じる。既に述べたように、顎の
動きによって引き起こされる耳道の移動時に一時的に力が生じることもある。フ
ィラメントアセンブリと振動力素子とを動結合することによって、静圧力および
一時的な圧力の両方をほぼ無くすことができる。さらに、フィラメントアセンブ
リを取外し可能な動結合にすることで、聴覚装置と、その任意の部品が不測の動
きまたは予期せぬ動きをしても安全である。フィラメントアセンブリ30または
その部品の一部は振動または耳内の化学的環境によって時間と共に劣化し易いた
め、フィラメントアセンブリを取外し可能にして、フィラメントアセンブリを定
期的に交換し、使い捨てにするのが理想的である。
分への酸素の到達を良くすることができる。こうした材料は生体材料の分野で周
知である(例えばKazunori他による米国特許第4,540,761号参照)。酸素透過性
のある結合パッドは長時間装着用に特に適している。 フィラメントシャフト40と結合パッド60との関節継手は恒久接続(例えば
図4)にするか、容易に取外し可能にする(例えば図6)こともできる。フィラ
メントシャフトのいずれか一端または両端に取外し可能に取付けることによって
、聴覚装置の個々の部品を容易に取付け、取外しでき、検査および取替えするこ
とができるという利点がある。
)が小さく、好ましくは0.4mm以下で、[図10]および[図11]に示すよう
な横断面がそれぞれ円または長方形の棒形にすることができる。フィラメントシ
ャフト40または振動素子45はさらに[図14A、B]および[図15A、B]に
示すような厚さ(T)が0.4mm以下の薄いストリップ状にすることもできる
。フィラメントアセンブリ30の長さ(L)(例えば図14A)は少なくとも6m
mであるのが好ましい。ストリップフィラメントの長さ対直径の比(L/D)ま
たは長さ対厚さの比(L/T)は25以上にして十分に細長い形にするのが好ま
しい。
ことによって振動を十分に鼓膜へ伝えながら重量を最小にするのが好ましい。重
量は20mg以下にするのが好ましい。フィラメントアセンブリまたはその任意
の部品はプラスチック、セラミック、ナイロン、ガラス、チタニウム、鋼、金、
金属合金等から選択される材料で作ることができる。 フィラメントアセンブリ30は部分的に鼓膜18に支持されているが、その見
かけの重量または鼓膜に加わる慣性荷重は実際の重量より小さい。これはフィラ
メントアセンブリがフィラメントアセンブリより重量がずっと大きい静止した振
動力素子70に載っている(または支持されている)ためである。振動の変換が鼓
膜から離れた所で最小の荷重で起こるため、振動変換のエネルギー効率は鼓膜に
変換器が直接取付けられている従来装置に比べてはるかに改良される。
接触部を鼓膜臍部20にするのが好ましい。結合パッドの形は[図4]、[図6]〜
[図7]に示すように、鼓膜臍部の自然な形と合うように円錐にするのが好ましい
。好ましくは結合パッドとフィラメントが鼓膜臍部の円錐形内の中心に自動的に
くるように設計されいているのが好ましい。鼓膜結合パッド60は[図10]およ
び[図11]に示すようにマッシュルーム形または傘形であるのが好ましい。結合
パッドに放射方向の切込み66(図11)を付けて、鼓膜18の鼓膜臍部20の円
錐形内での適合性および勘合を改良することができる。結合パッドにはさらに、
[図12]および[図13]に66で示すような部分的に柔軟なフラップ67を付け
ることができる。この円周方向のフラップ67によって結合パッドの接触嵌合お
よび密封性が増加し、鼓膜表面上の液体接触剤61(例えば図4)の蒸発および損
失が最小になる。
計にすることもできる。物理的特徴が異なる2つまたはそれ以上の材料または部
品を組み合わせて全体の特性を最適化することもできる。例えば、それぞれが異
なる周波数範囲の最適な振動伝達能を有するストランドを組み合わせることで組
み合わされた周波数応答を個々の応答性より良くすることもできる。 フィラメントシャフト30の振動力は[図4]に矢印47で示すような主とし
て軸線方向の力(押圧力/引く力)であるが、知覚または鼓膜に所定の解剖学的方
向性を有する人や所定周波数範囲では他の振動方式、例えば[図14A]および
[図15A]に矢印48で示すような揺動運動にするのが有利な場合もある。
り効率的である。これは振動変換の出力エネルギーが従来法に比べて鼓膜により
直接的に与えらるためである。本発明で用いられる振動力素子70は機械的振動
を浮動フィラメントアセンブリに伝えるのに適した任意の形にすることができる
。[図4]〜[図9]に示した好ましい実施例では、振動力素子が軸線方向の電
磁コイルで構成される。他の振動力の実施例および構成は[図14A、B]、[
図15A、B]および[図16A、B]に示してある。[図14A、B]では振
動力素子70が別の電場(E)を作り、これがフィラメントアセンブリ30の振
動素子45を振動させる。この実施例の振動素子45は交番電場に応答して振動
する圧電フィルム素子からなる。[図15A、B]のコイル71は高透磁性芯7
5(すなわち軟鉄)の周りに巻付けらた別の電磁コイルの実施例の横断面図と端
面図である。得られた磁場(図示せず)は放射方向を向き、従って、矢印48方向
に揺動振動を生じさせす。磁気振動素子45は図示した北極(N)と南極(S)
とを有し、耳道10内の聴覚装置90のプロセス増幅器92(図3)からコイル7
1を介して伝えられる交流(i)によって生じる交代磁場に応答して振動する。
してそれに振動を伝える振動素子または振動素子77(振動ヘッド、可動接極子
等)を有する変換器76からなる。この振動素子77は振動変換器の分野で周知
のチップまたは可動接極子の形にすることができる。このフィラメントシャフト
40は他の実施例と同様に振動変換器76に対して自由に移動でき、フィラメン
トアセンブリ30を調整して鼓膜結合パッド60を介して鼓膜に適切に接触でき
るようになっている。この振動変換器76は振動変換器76の電線78に導入さ
れる交流(i)に応答して振動素子77に振動を生じさせる。振動変換器76は
保護外被73で被覆されている。
〜[図7]に示すように空隙(空芯)74にすることができる。この間隙には[図
4]、[図16A、B]に示すように潤滑剤79を入れるか、平滑面にするのが
好ましい。潤滑剤は低粘度の材料にして、浮動フィラメントアセンブリ30と静
振動力素子70との摩擦を最小にするのが好ましい。 [図4]〜[図16]に示した各振動力素子は本発明のフィラメントアセンブ
リに振動エネルギーを伝達するのに用いられる動力素子の単なる例で、音響およ
び電機機械の設計分野で公知の他の振動変換器を本発明で用いることができる。
この振動変換器には静電コイル、エレクトレットコイル、磁気歪みコイル、圧電
コイル、可動コイルおよび単数またはそれ以上の磁石またはコイルを利用した他
の形(図示せず)等が含まれる。
せることができる複数の振動力素子を用いることができる。例えば、軸線方向お
よび放射方向に振動させて個々の装着者に広範囲の周波数応答をさせることがで
きる。[図17]および[図18]には軸線方向と放射方向の振動運動を組み合
わせるための2重振動力素子が示されている。第1の振動力素子70は電磁コイ
ル71を有し、交流iがコイルから伝えられた時に矢印47の方向に軸線方向振
動を生じさせる。第2の振動力素子76は電磁コイル77を有し、矢印48の方
向に放射方向の振動を生じさせる。[図18]の回路図に示すように、第1およ
び第2振動力素子70および76はそれぞれ別々の出力増幅器94、94に電気
接続されている。この回路図には入力音声信号98を受信するマイクロフォン9
1と、前置増幅器99と、高域フィルター(HP)96と、低域フィルター(L
P)96と、第1および第2振動力素子70、76にそれぞれ接続された出力増
幅器94、94とを含む。
ミッションが発生し易い。本発明ではこうしたアコースティックエミッションは
従来の気導式補聴器で出ものよりずっと少ない。従って、本発明の聴覚装置は従
来の補聴器よりハウリングし難い。もちろん、増幅を著しく高くする必要がある
人ではハウリングが生じることがある。その場合には下記のようにしてハウリン
グ制御をしなければならない。 本発明は従来の空導式または電磁装置ではできなかった低電力消費量かつハウ
リング低下特性にすることができる新規な装置構成を有している。これには非閉
塞性で耳道内に長時間装着するのに適した全く目立たない本発明の聴覚装置が含
まれる。
によって従来の閉塞式の聴覚装置に見られた多くの問題点が軽減される。耳道聴
覚装置による音声出力が無いため、従来の音声聴覚装置のようにハウリングを防
ぐための密封圧は不要である。このため最小の皮膚接触および圧力で、聴覚装置
を耳道内に設置することができる。[図19]は骨部13に配置された聴覚装置
90の横断面図を示す。非閉塞性の保持具80にすることで耳道装置90が安定
する。この保持具80は医療用シリコンまたはポリウレタンフォーム等の軟質の
生物適合材料で作るのが好ましい。耳道装置と耳道の皮膚(図示せず)に軟質の生
物適合接着剤(例えばヒドロゲル)を塗布すると耳道装置の安定性も得られる。
てであるのが好ましい。[図20]では保持具80が翼形で、保持具80を聴覚
装置90に接着するための接着面84を露出させるための取外し可能なタブ81
を有している。[図21]の2重翼形構成では保持具80が第1翼81、第2翼
82と、聴覚装置90に接着するための接着面84とを有している。
きさおよび形状に作ることができ、聴覚装置に着脱自在に取付けられる。保持具
を圧力嵌合(図示せず)等の従来法で聴覚装置90に取付けてもよい。取外し可
能な保持具は、耳道内で生じる垢から汚損されやすいため、使い捨てにするのが
好ましい。クリップおよびスナップ機構、接着および磁力等の他の保持具取付け
法(図示せず)は当業者には明らかであろう。同様に、保持具は酸素透過材で作っ
て、皮膚が空気中の酸素に露出しやすいようにする。
文の(個別の)製造プロセスを省くことができ、それによって大量生産が可能に
なり、生産価格が安くなり、製品の信頼度が改良される。 長期用途には、聴覚装置をほぼ耳道の骨部内に配置して装着が目立たないよう
にするという審美的な面を最適化し、耳道の軟骨部に最も多く存在する耳道の垢
による妨害を防ぐのが好ましい。軟骨部は動き易いので、動かない骨部に聴覚装
置を取付けることで耳道内での装置の安定性が改良される。本発明装置またはそ
の一部を薬剤で処理して耳道内で起こりうる汚染および感染を最小にすることも
できる。例えば、振動フィラメントアセンブリまたはそれに組み合わされた聴覚
装置を抗生剤、抗カビ剤、抗微生物剤等の薬剤を添加するか、それらで処理する
ことができる。
が制限される(装置の装着者のアクセスが制限される)。しかし、種々の遠隔制御
方法が補聴器分野および埋込み遠隔制御および通信の分野で幅広く用いられ、知
られている。本発明装置では遠隔オン/オフ制御に単純ではあるが実用的なラッ
チリードスイッチ(latching reed switch)(図22の87)を用いる。このラッ
チリードスイッチは耳道内の聴覚装置の付近に入る磁場に反応する。装着者にオ
ン/オフ磁気装置(図示せず)を持たせておいて、装置が必要の無い時(例えば睡
眠時)に電源を切ってバッテリー寿命を改良することができる。
は、振動する鼓膜によって生じるアコースティックエミッションでハウリングが
生じる。こうした例外的な条件下では[図28]に示すように聴覚装置90に音響
スクリーン85を組み込むことができる。この場合には、聴覚の閾値が高いため
音響スクリーンによる閉塞効果で重度聴覚障害者が聞き取りにくくなることはな
い。音響スクリーンを閉塞的に設計する場合(図示せず)には保持具に機能的に組
み込むことができる。
ており、別の位置(30)に来た時でも各個人の耳道および鼓膜の形に応じて鼓
膜18または18に最適に嵌合するようになっている。破線で示した別の形の耳
道および鼓膜では振動力素子70およびフィラメントアセンブリ30が異なる投
影角に配置されて、別の位置にある別の鼓膜18の鼓膜臍部20内への嵌合状態
が改良れれる。[図19]と[図22]に示すように、回動振動力素子70を部分的
に取り囲んだC字形バッテリーアセンブリ93中に回動関節86(すなわちピン
)を挿入することで投影角を調整することができる。
95が示されている。この側部モジュールはラッチリードスイッチアセンブリ8
7と、マイクロフォン音声ポート88と、マイクロフォンを垢または湿気から保
護する音響透過性のマイクロフォンガード89と、音量調節ポテンショメータ9
7と、補聴器に一般的なその他の構成部品(図示せず)とを含んでいる。バッテリ
ーアセンブリ93は着脱自在で、使い捨て可能であるのが好ましいが、充電可能
にしてもよい。
期交換は、エネルギー効率の高い設計にしてあるため、使用してから数ヶ月前に
必要になることはない。本発明装置の取外し可能な使い捨ての部品には例えばフ
ィラメントアセンブリ30またはその一部や、バッテリーアセンブリ93、保持
器80、音響スクリーン85およびマイクロフォンガード89等がある。
することは外科医または耳の専門医(すなわち耳鼻咽喉科医、耳科医等)が[図
25](明瞭にするため聴覚装置は図示していない)に示した操作ツール100
を用いて実施する。操作ツール100を用いてフィラメントアセンブリ30を押
したり、鼓膜接触パッド60を矢印101の方向に鼓膜18の鼓膜臍部20上に
配置することができる。操作ツール100はキューレット、鉗子、耳輪、耳フッ
クまたは耳鼻咽喉科で一般に入手できる他の任意の道具にすることができる。取
付け時に鼓膜にフィラメントアセンブリを接着する際には液体の接触剤61(す
なわち鉱油)を鼓膜に予め塗布するのが好ましい。
26)を用いて、フィラメントアセンブリを配置しながら鼓膜18を照明および
/または検査を補助することもできる。また、フィラメントアセンブリを耳道内
で操作する際には、ガイド106(図26にリングホルダとして図示)を用いて光
ファイバ105を保持し、案内するのが好ましい。
静動力を加えてフィラメントアセンブリ30を操作することもできる。[図27]
は位置制御回路110からの位置制御信号111と、信号プロセス増幅器92か
らの音声信号112とが示されている。入力音声信号98はマイクロフォン91
によって受信され、信号プロセス増幅器92で増幅される。信号プロセス増幅器
92は別体に示してあるが、補聴器の当業者に周知のようにマイクロフォン91
内に組み込むことができる。位置制御信号111と音声信号112とを加算回路
113で組み合わせ、電力増幅器114で電力増幅する。電力増幅器114から
の加算出力115を振動力素子70の電磁コイル71に伝える。正(+)の制御
信号(矢印116)または負(−)の制御信号(矢印117)のいずれかを位置制
御回路110の入力に入れると、フィラメントアセンブリ30は制御信号の極性
に応じて内側118または外側119のいずれかへ移動する。フィラメントアセ
ンブリが鼓膜18上に正確に取付けられたら位置制御信号111を切り、音声信
号112でフィラメントアセンブリを動的に振動させ、鼓膜によって聞こえるよ
うにする。
するには、鼓膜の振動から生じる聴覚反応を測定すればよい。[図28]は試験プ
ローブ管120、プローブ管マイクロフォン121、マイクロフォン増幅器12
2および信号測定装置125を備えた聴覚測定システムが示されている。信号測
定装置125は試験信号(電気信号(図示)または音響信号(スピーカによる、図
示せず)のいずれか)を発生して、使用中の聴覚装置で増幅する。聴覚装置90
のフィラメントアセンブリ30が鼓膜に正しく接続されると、鼓膜の振動で音響
反応124が生じ、これを測定器具125で測定して表示モニタ126に表示す
る。[図28]にはさらに、測定器具125に接続された使用中の聴覚装置のプロ
グラミング、診断(聴力検査を含む)および取付けに用いる外部取付けシステム
が表してある。
を用いた聴覚装置90の別の保持方法を示している。埋込み磁石127は聴覚装
置90に収容された装置磁石128(または磁気材料、例えば鋼、バッテリーケ
ース等)を吸引する。 本発明のフィラメントアセンブリは補聴器の用途に限るものではない。他の用
途としては目立たない無線通信システム等がある。例えば、外部音声装置にアン
テナを取付けて、高周波(RF)信号を無線で耳道聴覚装置内の受信素子に伝達
することができる(図示せず)。その他の無線伝達形式および構成(図示せず)
は無線通信の分野で周知であり、例えば超音波、光学、赤外線およびマイクロ波
信号等がある。耳道聴覚装置を任意の通信システムの一部にして、本発明の振動
フィラメントアセンブリの装着者に音声情報を目立たないように伝えるようにす
ることもできる。これには電話、「ウォーキートーキー」および本発明に開示さ
れた原理を理解すれば当業者に明らかな他の通信装置が含まれている。
点は音知覚を2重に同時に与えることができることにある。最初の音は振動フィ
ラメントアセンブリから伝えられ、2番目の音は閉鎖されていない耳道の空導を
介して耳道の外から直接鼓膜に伝えられる。こうした音知覚の2重性は従来の聴
覚装置では一般にできなかった有用な用途を有する。一例としては、基本的に高
周波を失った人が高周波振動のみを発生する本発明のフィラメントアセンブリを
組み込んだ補聴器を用い、低周波の知覚には自然の空導に頼るようにすることが
できる。通信用途の他の例では、耳道の外からの自然音が本発明の通信装置を介
して個人的に知覚する音と同時に知覚される。
されるものではないということは当業者には明白なことである。 以上、本発明を実施するのに現在予期される最良の方法が所定の好ましい実施
例および方法を参照して本明細書に開示したが、当業者は本発明の精神および範
囲を逸脱せずに開示された実施例および方法を変形および修正することができる
ということは言うまでもない。本発明は請求の範囲と関連法律の規定によっての
み限定されるものである。
装置の横断面図。
た磁気振動素子とを示す、鼓膜と接触する振動フィラメントアセンブリの詳細側
面図で、磁気フィラメントアセンブリは運動自由度1で示されている。
する磁気フィラメントアセンブリの部分概念図で、磁場が入力音響(可聴)信号
を表す。
と接触した振動フィラメントアセンブリの横断面図で、振動力コイルは細長い円
柱形をしている。
動力コイルの別の実施例の斜視図。
視図。
た傘状鼓膜結合素子を示す振動フィラメントアセンブリの斜視図。
含む鼓膜結合素子の別の実施例の斜視図。
を最小にする端縁隙間フラップを含む鼓膜結合素子の別の実施例の斜視図。
び一時的な位置決め運動を吸収する、放射方向の(揺動)振動運動を生じる動的
電場によって働く放射動力を受ける薄いストリップ状振動フィラメントアセンブ
リの横断面図。
トの厚さ(T)および幅(W)を示す図14Aの実施例の横断面図。
び一時的な位置決め運動を吸収する、フィラメントアセンブリに放射動力を働か
せる電磁コイルによる放射方向の(揺動)磁力を有する別の電磁変換器の実施例
の側面図。
図15Aの実施例の横断面図。
例の断面図。
を示す図16Aの実施例の横断面図。
変換器とを結合する2重振動力素子を備える実施例の横断面図。
2つの別々の電気出力を示す単純化した概念図。
具が耳道内にクサビ止めされている、振動フィラメントアセンブリ聴覚装置の実
施例の横断面図。
視図。
ントアセンブリを示す、図19の聴覚装置の斜視図。
ラメントシャフトおよび鼓膜結合素子の関節接合を示す耳道の横断面図。
応するようになっている回動する振動力素子を示す耳道の横断面図。
ルを介してフィラメントアセンブリを手動操作する方法を示す斜視図。
イバープローブを用い、鼓膜結合素子を鼓膜臍部に設置する際に鼓膜を見て振動
フィラメントアセンブリを正確に配置する方法を示す斜視図。
御回路図によるフィラメントアセンブリの前後運動を示す部分的斜視図および部
分的概念図。
測定するプローブ管音響測定システムを用いた試験セットの図で、補聴器の嵌合
システムも示してある。
Claims (94)
- 【請求項1】 各個人の耳道に合った状態で挿入される、耳道内で鼓膜から離
れた位置に設けられた静的な振動力素子に動的に結合される、鼓膜に直接接触し
てそれに可聴振動を伝える静的な浮動フィラメントアセンブリであって、 (a)上記振動力素子を介して伝えられる動的な力に応答する、浮動フィラメン
トアセンブリを耳道内に嵌め込んだ時に横方向に配置される振動素子と、 (b)上記振動素子からの可聴振動を鼓膜へ伝える、浮動フィラメントアセンブ
リを耳道内に嵌め込んだ時に中間部分に延びた振動シャフト素子と、 を有し、浮動フィラメントアセンブリは振動力素子に対して所定の操作範囲内で
自由に移動でき、それによって浮動フィラメントアセンブリを各個人に合わせて
調整および位置決めでき、鼓膜に静的な力を加えずに、鼓膜に接触させ、可聴振
動を伝えることができるようになっている浮動フィラメントアセンブリ。 - 【請求項2】 振動シャフト素子が軸線方向に十分な剛性を有し、振動エネル
ギーを可聴周波数で鼓膜に効率的に伝達できる請求項1に記載のフィラメントア
センブリ。 - 【請求項3】 振動シャフト素子が放射方向に可撓性を有する請求項1に記載
のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項4】 フィラメントアセンブリの長さが少なくとも6mmである請求
項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項5】 振動シャフト素子および振動素子の直径(D)または厚さ(T
)が0.4mm以下である請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項6】 振動シャフト素子の直径(D)または厚さ(T)に対するフィ
ラメントアセンブリの長さ(L)の比が25以上である請求項1に記載のフィラ
メントアセンブリ。 - 【請求項7】 フィラメントアセンブリが振動力素子から分離でき、振動力素
子内に配置および再配置できる請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項8】 フィラメントアセンブリの重量が20mg以下である請求項1
に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項9】 振動素子が磁気材料からなり、この磁気材料が振動力素子が生
じる磁場に反応して振動する請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項10】 振動素子の磁気材料が永久磁石からなる請求項9に記載のフ
ィラメントアセンブリ。 - 【請求項11】 永久磁石が棒状である請求項9に記載のフィラメントアセン
ブリ。 - 【請求項12】 永久磁石が中空円柱形である請求項9に記載のフィラメント
アセンブリ。 - 【請求項13】 鼓膜と接触して、可聴振動を鼓膜に伝える鼓膜結合素子をさ
らに有する請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項14】 鼓膜結合素子が振動シャフト素子に関節継手を介して接合し
ている請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項15】 関節継手がボール−ソケット装置からなる請求項14に記載
のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項16】 関節継手が丸い端部と、凹部と、両者の間に設けられた磁性
体とからなる請求項14に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項17】 鼓膜結合素子が放射方向にスロットを有する請求項13に記
載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項18】 鼓膜結合素子が2つまたはそれ以上の円周方向フラップを有
する請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項19】 振動シャフト素子が金属、ガラスおよびプラスチックからな
る群の中から選択される剛体材料からなる請求項13に記載のフィラメントアセ
ンブリ。 - 【請求項20】 鼓膜結合素子が相対的に弱い接着手段を介して鼓膜に着脱自
在に取付けることができる請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項21】 相対的に弱い接着手段が鼓膜結合素子と鼓膜との間に塗布さ
れた生物適合材料の接着層からなる請求項20に記載のフィラメントアセンブリ
。 - 【請求項22】 生物適合材料がゲルおよびオイルから成る群の中から選択す
る請求項21に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項23】 鼓膜結合素子と鼓膜とを長期間接着させるために生物適合材
料が非乾燥性である請求項21に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項24】 鼓膜に設置する際に鼓膜結合素子が鼓膜の鼓膜臍部に対して
自動的に中出しされる請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項25】 鼓膜結合素子が鼓膜またはその槌骨小骨のいずれか一方に外
科手術で取付けられる請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項26】 鼓膜結合素子が傘形である請求項13に記載のフィラメント
アセンブリ。 - 【請求項27】 鼓膜結合素子が円錐形接触面を有し、鼓膜の外側鼓膜臍部に
嵌合する請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項28】 鼓膜結合素子が鼓膜の外面との接触が良くなるような表面を
有する請求項13に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項29】 上記の表面がシリコン、ゴムおよびゲルから成る群の中から
選択される請求項28に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項30】 鼓膜結合素子が酸素透過性のある材料から成る請求項13に
記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項31】 振動力素子がフィラメントの投影角を調整する調整可能な突
起手段を有し、振動力素子に動的に結合される請求項1に記載のフィラメントア
センブリ。 - 【請求項32】 振動力素子が電磁コイルからなる請求項1に記載のフィラメ
ントアセンブリ。 - 【請求項33】 電磁コイルがフィラメントアセンブリを部分的に収容する中
空な芯を有する請求項32に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項34】 振動力素子がフィラメントアセンブリの振動素子を直接振動
させる振動素子からなる請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項35】 フィラメントアセンブリがフィラメントアセンブリの軸線方
向運動によって可聴振動の少なくとも一部を伝達する請求項1に記載のフィラメ
ントアセンブリ。 - 【請求項36】 フィラメントアセンブリがフィラメントアセンブリの揺動運
動によって可聴振動の少なくとも一部を伝達する請求項1に記載のフィラメント
アセンブリ。 - 【請求項37】 フィラメントアセンブリが圧電素子、圧磁素子または磁歪素
子から成る群の中から選択される細長い薄いストリップからなる請求項1に記載
のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項38】 耳道内に取付け、取外しする際に振動力素子と一緒にフィラ
メントアセンブリを操作するためのハンドルをさらに有する請求項1に記載のフ
ィラメントアセンブリ。 - 【請求項39】 フィラメントアセンブリと振動力素子との接触摩擦を最小に
する潤滑手段をさらに有する請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項40】 抗生剤、抗カビ剤および抗微生物剤を含む群の中から選択さ
れる薬剤をさらに含む請求項1に記載のフィラメントアセンブリ。 - 【請求項41】 下記(a)および(b): (a)内側端部で鼓膜と接触する浮動振動フィラメントアセンブリ、 (b)耳道内の鼓膜から離れた位置に配置され、上記振動フィラメントアセンブ
リと運動自在に組合された静振動力素子、 を有する鼓膜に直接接触して可聴振動を鼓膜に伝える耳道聴覚装置であって、 振動フィラメントアセンブリは振動力素子によって加えられる動的な力に応答
して振動力素子に対して少なくとも運動自由度1で操作範囲内で自由に移動でき
、それによって振動フィラメントアセンブリを各個人に合わせて調整し、位置決
めでき、鼓膜に静的な力をほとんど加えずに鼓膜に接触させ、可聴振動を伝える
ことができるようになっている耳道聴覚装置。 - 【請求項42】 振動フィラメントアセンブリの長さが少なくとも6mmで、
振動フィラメントアセンブリのシャフト素子の直径が0.4mm以下である請求
項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項43】 振動フィラメントアセンブリを振動力素子から分離でき、振
動力素子に設置および再設置できる請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項44】 振動フィラメントアセンブリがフィラメントアセンブリに結
合し、振動力素子から伝えられる動的な振動力に応答する振動素子をさらに有す
る請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項45】 振動素子が振動力素子が生じる磁場に応答する磁性材料から
成る請求項44に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項46】 振動素子が振動力素子内に組み込まれた振動素子に応答する
請求項44に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項47】 振動フィラメントアセンブリが鼓膜に接触して可聴振動を鼓
膜に伝える鼓膜結合素子をさらに有する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項48】 鼓膜結合素子が振動フィラメントアセンブリのシャフト素子
と、ボール−ソケット装置からなる関節継手を介して関節接合している請求項4
7に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項49】 鼓膜結合素子が比較的弱い接着手段によって鼓膜に着脱自在
に取付けられている請求項47に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項50】 比較的弱い接着手段が鼓膜結合素子と鼓膜との間に塗布され
た生物適合材料の接着層からなる請求項49に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項51】 生物適合材料をゲルおよびオイルから成る群の中から選択す
る請求項50に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項52】 鼓膜結合素子が鼓膜に設置する際に鼓膜の鼓膜臍部に対して
自動的に心出しされるようになっている請求項47に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項53】 鼓膜結合素子が傘形である請求項47に記載の耳道聴覚装置
。 - 【請求項54】 振動力素子が振動力素子に動的に結合した時にフィラメント
の投影角を調整する調整可能な突起手段を有する請求項41に記載の耳道聴覚装
置。 - 【請求項55】 振動フィラメントアセンブリが軸線方向運動の少なくとも一
部で可聴振動を鼓膜に伝達する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項56】 振動フィラメントアセンブリが揺動運動の少なくとも一部で
可聴振動を鼓膜に伝達する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項57】 耳道聴覚装置を装着者の耳道内で安定させ固定する保持手段
をさらに有する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項58】 保持手段が1対または複数対の折り畳式の翼を有する請求項
57に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項59】 保持手段が聴覚装置を耳道の壁に接着および固定する生物適
合性接着剤を含む請求項57に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項60】 聴覚障害者の耳道内に完全に装着されるように作られ、適合
された補聴器を含む請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項61】 前記聴覚装置が装着者の耳道のほぼ骨部内に配置されるよう
に作られ、適合された請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項62】 鼓膜を直接振動させることによってエネルギー効率を高くし
、消耗したバッテリーの交換まで2ヶ月以上の期間聴覚装置を装着者の耳道内に
装着できる請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項63】 装着者の耳道内に装着された聴覚装置の調整および制御のた
めの遠隔制御手段を聴覚装置の装着者の耳道外部にさらに有する請求項41に記
載の耳道聴覚装置。 - 【請求項64】 磁気で作動するスイッチをさらに含み、遠隔制御手段がこの
磁気作動スイッチを操作するための外部磁気装置を有する請求項63に記載の耳
道聴覚装置。 - 【請求項65】 耳道聴覚装置のマイクロフォンが耳道内の湿気および垢から
保護する音響透過性の垢ガードをさらに有する請求項41に記載の耳道聴覚装置
。 - 【請求項66】 振動フィラメントアセンブリ、バッテリー、音響透過性の垢
ガード、音響スクリーンおよび保持具を含む複数の取外し可能な使い捨て素子か
らなる請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項67】 聴覚装置の装着者の聴力評価、装置のプログラミングおよび
設定のための耳道聴覚装置に接続可能な外部設定装置をさらに有する請求項41
に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項68】 外部の音声トランスミッタからの音声信号を表す無線信号を
受信する無線受信機を有し、聴覚装置が受信した無線信号に反応して、それを音
声信号を表す可聴振動に変換する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項69】 振動力素子が少なくとも1つの電磁コイルを有する請求項4
1に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項70】 前記電磁コイルが、前記振動フィラメントアセンブリの一部
を内部に受ける空芯を有する請求項69に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項71】 前記芯動力素子が振動素子を有する少なくとも1つの振動変
換器からなる請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項72】 振動力素子が周囲の雑音信号または磁気雑音信号の少なくと
も一部を最小にするためのシールドを有する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項73】 聴覚装置を装着者の耳道内で非閉塞状態にして閉塞効果を避
ける手段を有する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項74】 聴覚装置を装着者の耳道内で非閉塞状態にして振動フィラメ
ントアセンブリを介した振動伝達と、塞がれていない耳道の空気を介した空導に
よる音を同時に知覚できるようにする手段を有する請求項41に記載の耳道聴覚
装置。 - 【請求項75】 耳道の少なくとも一部に挿入させる外部手動ツールと協働し
て鼓膜に取付ける振動フィラメントアセンブリを操作する手段を有する請求項4
1に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項76】 上記の操作および接着状態を見やすくする光ファイバと協働
して鼓膜に取り付ける振動フィラメントアセンブリを操作する手段を有する請求
項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項77】 プローブチューブおよび対応するプローブチューブ音響測定
機と協働して鼓膜に取り付ける振動フィラメントアセンブリを操作する手段を有
する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項78】 振動力素子から発生する一時的な静的な力と協働して鼓膜に
取り付ける振動フィラメントアセンブリを操作する手段を有する請求項41に記
載の耳道聴覚装置。 - 【請求項79】 振動フィラメントアセンブリと振動力素子との接触摩擦を最
小にする潤滑手段をさらに有する請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項80】 外科手術で耳道の皮膚の下に設置された磁性インプラントを
吸引して聴覚装置を道内に固定する磁気材料をさらに含む請求項41に記載の耳
道聴覚装置。 - 【請求項81】 抗生剤、抗カビ剤、抗微生物剤を含む群の中から選択される
薬剤を含む請求項41に記載の耳道聴覚装置。 - 【請求項82】 下記(a)と(b): (a)鼓膜と接触して鼓膜に可聴振動を伝える鼓膜結合素子、 (b)この鼓膜接触素子に振動を伝える振動シャフト素子、 を有する、各個人の耳道内に嵌合し、可聴振動をその人の鼓膜に伝える振動フィ
ラメントアセンブリであって、 鼓膜結合素子と振動シャフト素子とがボール継手からなる関節継手を介して接
続されていて、各個人の耳道に対する鼓膜の向きに応じて振動シャフト素子に対
して鼓膜結合素子を各個人毎に方向付けできるようになっている振動フィラメン
トアセンブリ。 - 【請求項83】 下記(a)〜(d): (a)音声信号を表す入力信号を受信し、この入力信号を電気信号に変換するマ
イクロフォン; (b)マイクロフォンの電気信号出力を処理および増幅する増幅器; (c)この増幅信号に反応して、それを入力信号を表す動的な力に変換する振動
力素子;および (d)振動力素子に結合され、振動力素子から伝えられる動的な力に応答する振
動フィラメントアセンブリ、 を有する人の耳道内に装着して、可聴振動を鼓膜に伝える聴覚装置であっで、 振動フィラメントアセンブリが操作範囲内で振動力素子に対して少なくとも運
動自由度1で基本的に自由に浮動していて、フィラメントアセンブリを各個人毎
に調整および設定して、鼓膜に静的な力を加えずに鼓膜と接触させ、可聴振動を
伝えることができるようになっている聴覚装置。 - 【請求項84】 振動フィラメントアセンブリが下記(a),(b)をさらに
有する請求項83に記載の聴覚装置: (a)鼓膜と接触し、接着して振動を伝える傘形の鼓膜結合素子、および (b)鼓膜結合素子と接合した振動伝達シャフト。 - 【請求項85】 下記(a)〜(c)の段階から成る可聴振動を各個人の鼓膜
に伝える方法: (a)振動フィラメントアセンブリの内側端部を鼓膜に付け; (b)音声信号を表す機械的振動を振動フィラメントアセンブリの外側端部に伝
え; (c)振動フィラメントアセンブリを振動力素子と動的に結合して、振動フィラ
メントアセンブリが操作範囲内で、振動力素子に対して少なくとも運動自由度1
で基本的に自由に浮動してフィラメントアセンブリを各個人毎に調整および設定
して鼓膜に静的な力を加えずに鼓膜と接触させ、可聴振動を伝えることができる
ようにした方法。 - 【請求項86】 鼓膜結合素子を振動フィラメントアセンブリの内側端部に用
いて鼓膜と接触させる請求項85に記載の方法。 - 【請求項87】 鼓膜結合素子と鼓膜のとの間に弱い接着力を与えて、鼓膜接
触素子を鼓膜に着脱自在に接着し、弱い接着力は鼓膜結合素子を鼓膜に固定する
のに十分に強く、鼓膜に可聴振動を伝える請求項86に記載の方法。 - 【請求項88】 少なくとも部分的に生物適合材料の層を鼓膜結合素子と鼓膜
との間に塗布して弱い接着力を与える請求項87に記載の方法。 - 【請求項89】 鼓膜に接着液を予め被覆することによって鼓膜結合素子と鼓
膜とを接着させる請求項86に記載の方法。 - 【請求項90】 鼓膜結合素子を関節接合手段によって振動フィラメントアセ
ンブリのシャフト素子に接続させ、鼓膜結合素子を各個人毎に鼓膜に調整する請
求項86に記載の方法。 - 【請求項91】 関節接合手段としてボール継手を用いる請求項90に記載の
方法。 - 【請求項92】 鼓膜結合素子を鼓膜の外部鼓膜臍部内に嵌合し、固定するよ
うに成形する請求項86に記載の方法。 - 【請求項93】 直接視覚化、光ファイバによる視覚化、音響プローブチュー
ブ測定および一時的な静的な力のいずれかによって振動フィラメントアセンブリ
を少なくとも部分的に鼓膜に取付ける請求項85に記載の方法。 - 【請求項94】 浮動振動フィラメントアセンブリを振動力素子に動的に結合
し、上記の直接視覚化、光ファイバによる視覚化、音響プローブチューブ測定お
よび一時的静的力のいずれかを組み込んだ手段を用いて、浮動振動フィラメント
アセンブリの鼓膜へ取付ける浮動振動フィラメントアセンブリを鼓膜に取付ける
方法。
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