JPS6319059Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6319059Y2
JPS6319059Y2 JP1411180U JP1411180U JPS6319059Y2 JP S6319059 Y2 JPS6319059 Y2 JP S6319059Y2 JP 1411180 U JP1411180 U JP 1411180U JP 1411180 U JP1411180 U JP 1411180U JP S6319059 Y2 JPS6319059 Y2 JP S6319059Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped portion
stapes
sliding body
drive transducer
pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1411180U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56116788U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1411180U priority Critical patent/JPS6319059Y2/ja
Publication of JPS56116788U publication Critical patent/JPS56116788U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6319059Y2 publication Critical patent/JPS6319059Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は生体への植込みを目的とした補聴器
に用いる駆動トランスジユーサに関する。
現在、中耳炎その他の疾病による中耳伝音器の
欠損に対して聴力を改善する目的で鼓室成形手術
が広く行われているが、多くの場合、重度の中耳
炎患者は伝音系ばかりでなく感音系にも障害を受
けており、鼓室成形手術のみでは十分な聴力改善
が期待できずに実際には手術後も補聴器を必要と
している。また鼓室成形手術によつては高音領域
の聴力改善がはかばかしくない例もあり、やはり
術後の補聴器装用が現実のものとなつている。
一方、こうした補聴器は不足している聴覚機能
を補う意味では十分有用であつても、イヤホンの
装着に伴う装用者自身の不快感やうつとうしさ、
あるいは目立つことに起因する障害者意識などの
問題については依然未解決のままである。更に聴
覚障害は種類が多く、程度も幅が広い為、補聴器
の選択と適合が難しいこと等、既存の補聴器に対
する問題点が指摘されている。
そこで近年、鼓室成形手術の進歩、生体適合材
料及び電子回路の超小型化への長足の進歩等と相
俟つて、体内に植込める超小型補聴器の開発が進
められつつある。
この植込形補聴器は基本的には(1)マイクロホン
(2)増幅器(3)電池(4)駆動トランスジユーサの四要素
で構成され、方式別に分類すると、駆動トランス
ジユーサのみを生体内に置き、他の要素を生体外
に置いて電磁的結合により駆動トランスジユーサ
に信号を送る方法や、マイクロホン、増幅器、駆
動トランスジユーサを生体内に埋め込み電池のみ
を生体外に置いて電池交換を容易にする方法など
のいわゆる半植込形から、四要素全てを生体内に
埋め込む全植込形までいくつかの方法が考えられ
るが、いずれにしてもこの植込形補聴器は外耳あ
るいは中耳の欠陥のため音響信号が効率良く内耳
まで到達しない患者のそれに代つて、信号伝達を
行うものである。この場合、最終的には内耳リン
パ液を駆動するトランスジユーサの役割は重要で
あり、これが植込形補聴器の特性に与える影響は
極めて大きい。
本考案は、この駆動トランスジユーサに関する
ものである。ところで内耳リンパ液を駆動する部
位としては本来の内耳の刺激口である卵円窓が適
当であり、本考案はこの卵円窓にはまつて残存し
ているあぶみ骨を利用するものである。すなわ
ち、本考案の駆動トランスジユーサの一端を卵円
窓近傍の鼓室壁に固定し、他端をあぶみ骨の骨頭
に結合することによつて、トランスジユーサが発
生する振動刺激を内耳リンパ液に伝えるものであ
る。
本考案は上述したあぶみ骨の骨頭と結合する為
に最適な構造を有する駆動トランスジユーサに関
するものであり、以下、本考案の一実施例を図に
沿つて説明する。
第1図は、駆動トランスジユーサの全植込形補
聴器における使用状態を示す側断面図である。マ
イクロホン1に入つた音は増幅器を含む音処理装
置2を経て電気信号に変換され、駆動トランスジ
ユーサ3に伝えられ振動を生ぜしめる。駆動トラ
ンスジユーサ3は一端を固定され、他端をあぶみ
骨4に結合している。なお5は電池、6は外耳
道、7は鼓膜、8は中耳腔、9は蝸牛である。
第2A図、第2B図は、駆動トランスジユーサ
の側面図、平面図である。駆動トランスジユーサ
3は、台座3A、エレメント3B、結合部3Cと
から構成されている。台座3Aは、エレメント3
Bの一端に固定し、駆動トランスジユーサを卵円
窓近傍の鼓室壁に固定するためのもので、鼓室壁
に対する生体無害性あるいは確実な結合を考慮し
た材質、たとえばアパタイト等で構成される。台
座3Aは、その底面を、鼓室壁に接着剤等の適宜
の手段で固定される。この時、鼓室壁面を半球状
に削りとり、この半球状部に適合すべく台座3A
を半球に構成すると、台座3Aを任意の角度に設
定することができ、結合部3Cとあぶみ骨4との
結合を容易にでき望ましい。鼓室壁には接着剤等
適宜の手段で固定される。エレメント3Bは、た
とえば圧電バイモルフ素子の如き屈曲振動体であ
る。圧電バイモルフ素子は、厚み方向に分極した
矩形状圧電板を一対、互いに逆向き分極となる様
に貼着し、電極を設けたものである。なお、この
エレメント3Bは、エレメント3B自身の屈曲振
動を妨げないような柔軟な生体適合材料、たとえ
ばウレタン樹脂で被覆される。結合部3Cは、エ
レメント3Bの他端と結合し、第3図に示すごと
くエレメント3Bの屈曲振動を直接、あぶみ骨4
の骨頭4Aに伝えるものである。この結合部3C
は、両端をエレメント3Bに結合固定されたU字
状部3C1と、U字状部3C1内に摺動可能に係
入した摺動体3C2とから構成されている。摺動
体3C2は、外側にU字状部3C1が係合する係
合溝3C3が一対設けられており、U字状部3C
1がガイドとなり摺動体3C2は摺動する。さら
に摺動体3C2にはあぶみ骨4の骨頭4Aが嵌合
する貫通孔3C4が形成されている。U字状部3
C1および摺動体3C2は、ともに生体適合材
料、たとえば金、白金、ステンレス等で構成され
るが、U字状部3C1は、摺動体3C2を保持す
る関係上、弾性体である必要がある。
なお台座3Aとエレメント3Bとの固定、およ
び結合部3Cとエレメント3Bとの固定は、生体
適合を考慮して生体に安全な接着剤等の適宜の手
段でもつて為される。またりード線10も、同じ
く生体適合性を考慮して、テフロン等で被覆され
た銀線、ステンレス線等が使用されている。
次に結合部3Cとあぶみ骨4との結合固定につ
いて説明する。固定位置にあるあぶみ骨4の骨頭
4Aと適正に嵌合し得る位置にまで摺動体3C2
を移動せしめ、骨頭4Aと貫通孔3C4との嵌合
を図り、またより強固な固定のために接着剤を注
入することも望ましい。
以上述べたごとく本考案は、U字状部と摺動体
を有する結合部をもつ駆動トランスジユーサを提
供するものである。あぶみ骨と結合する摺動体が
移動可能であるため、駆動トランスジユーサの台
座を固定した後、結合固定のための適正位置にま
で容易に摺動することができ好都合である。この
点、摺動体に相当する部位が固定されていると、
台座と骨頭の位置関係を非常に厳密に考慮せねば
ならず、かつ設置後、狂いが判明した時の対応に
困難が生じる等の問題点がある。また摺動体には
あぶみ骨の嵌合する貫通孔が形成されているた
め、貫通孔上部より容易に骨頭を把握でき便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の駆動トランスジユーサの全
植込形補聴器における使用状態を示す側断面図。
第2A図は、本考案である駆動トランスジユーサ
の一実施例を示す側断面図。第2B図に同じく平
面図。第3図は、本考案である駆動トランスジユ
ーサとあぶみ骨との結合状態を示す斜視図。 3A:台座、3B:エレメント、3C:結合
部、3C1:U字状部、3C2:摺動体、3C
3:係合溝、3C4:貫通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に卵円窓近傍の鼓室壁に固定すべき台座3
    Aを結合固定し、他端にあぶみ骨の骨頭に結合す
    べき結合部3Cを結合固定するエレメント3B
    を、圧電バイモルフ素子のごとき屈曲振動子で構
    成したものにおいて、 前記結合部3Cが、両端を前記エレメント3B
    に固定した弾性体でなるU字状部3C1と、前記
    U字状部3C1内に摺動可能に係入した摺動体3
    C2とで構成されており、 前記摺動体3C2は、その外側に前記U字状部
    3C1が係合する係合溝3C3を一対形成し、し
    かもあぶみ骨の骨頭が嵌合する貫通孔3C4を設
    けてなる植込形補聴器用駆動トランスジユーサ。
JP1411180U 1980-02-08 1980-02-08 Expired JPS6319059Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1411180U JPS6319059Y2 (ja) 1980-02-08 1980-02-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1411180U JPS6319059Y2 (ja) 1980-02-08 1980-02-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56116788U JPS56116788U (ja) 1981-09-07
JPS6319059Y2 true JPS6319059Y2 (ja) 1988-05-27

Family

ID=29610614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1411180U Expired JPS6319059Y2 (ja) 1980-02-08 1980-02-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6319059Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56116788U (ja) 1981-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6940989B1 (en) Direct tympanic drive via a floating filament assembly
US5899847A (en) Implantable middle-ear hearing assist system using piezoelectric transducer film
US10129660B2 (en) Implantable middle ear transducer having improved frequency response
US7722524B2 (en) Surgically implantable hearing aid
US6005955A (en) Middle ear transducer
Yanagihara et al. Development of an implantable hearing aid using a piezoelectric vibrator of bimorph design: state of the art
US20160234613A1 (en) Bone Conduction Hearing Aid System
US20100048983A1 (en) Multipath Stimulation Hearing Systems
WO1998006238A1 (en) Piezoelectric film transducer for use in an implantable hearing system
US20090240099A1 (en) Bi-modal cochlea stimulation
JP2016534785A (ja) レセプタとセンサとを備える蝸牛インプラント電極アレイ
US6730015B2 (en) Flexible transducer supports
DK2885927T3 (en) HEARING-AID
US6875166B2 (en) Method for creating a coupling between a device and an ear structure in an implantable hearing assistance device
JPS6319059Y2 (ja)
JPS6323077Y2 (ja)
JPS6319055Y2 (ja)
JPS6319057Y2 (ja)
JPS6319056Y2 (ja)
JPS6319058Y2 (ja)
Maniglia et al. The middle bioelectronic microphone for a totally implantable cochlear hearing device for profound and total hearing loss
JPS6319060Y2 (ja)
JPS6323075Y2 (ja)
JPS6323076Y2 (ja)
JPS6323074Y2 (ja)