JP2003517974A - 通気部付き容器端部装置およびその方法 - Google Patents

通気部付き容器端部装置およびその方法

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Abstract

(57)【要約】 容器端部が、その開封時に、例えば注液中に容器に通気を行うためにヘッドスペースに向って後方(272)を指す頂点(872)を有するほぼ三角形の通気領域(862)が形成されるように提供される。開口領域(822)を以前の構造よりも比較的わずかに増大させることで、迅速かつ滑らかな注液をもたらし、かつ、比較的大きい開口部に関して生じる破裂、座屈および開口不良を増やさずに優れた注液をもたらす容器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、容器の内容物を注ぎ出しているときに通気をもたらす容器端部に関
し、詳細には、開口部の寸法を過度に増大せずに良好な注液特性をもたらす通気
領域を画成する切込みを有する端部を有する容器に関する。
【0002】 発明の背景 多くの容器が、例えば缶切りまたは他の道具を必要とせずに容易に開封される
ように、そして、好ましくは、いずれの部分も分離も含まない(したがって捨て
られる分離タブもカバーピースも存在しない)ように構成されている。このよう
な容器および容器端の多くの特徴は、エンドユーザだけでなく、瓶詰め業者、製
造業者、配給者、運送業者および小売商人が容器に満足するレベルに影響を与え
る。消費者にとって幾分重要であると考えられている1つの要素は容器の注液特
性である。概して、消費者は、比較的速い注液速度をもたらすことができる、例
えば、350mlを約10秒未満で、好ましくは約8秒未満、より好ましくは約
7秒未満で(例えば、後に記載するように注液速度テストを用いて測定)注ぐこ
とができる容器をより好むと考えられている。さらに、消費者は、滑らかな、ま
たは実質的に層状の注液、すなわち、一連の波打ち(注いだ後に跳ねを生じるこ
とがあり、かつ/または飲料の泡、泡立ちもしくは他の炭酸飽和、または、内容
物の加圧に関する特性に影響を与えることがある)により特徴づけられることの
ない注液をもたらす容器をより好むと考えられている。
【0003】 以前の容器の幾つかは、上記の問題に対処するために、比較的大きい開口部、
例えば、約0.5平方インチ(約3.2cm2 )より大きい開口部を設けて構成
された。不都合なことに、このような大きい開口部は、特に内容物が加圧される
ときに、例えば約35psi(約250kPa)以上の過剰圧力を加えると、破
裂、座屈、漏れ、開口不良などの問題をより高い比率で発生する傾向がある。幾
つかの場合においては、大きい開口パネルが、比較的小さいヒンジ、すなわち「
ゲート」領域を有する設計において設けられる。これは、開口時に容器の漏れお
よび/または、パネルもしくは他の部品の分離をもたらす場合があり、時々部品
を飛び出させる(「発射させる」)ことがある。さらに、このような大きい開口
部は、比較的小さい容器端部、例えば、約2インチ(約5cm)未満の直径を有
する円形の容器端部に設けることが困難であり、または適切でない。さらに、注
液特性を改善するための以前の幾つかの試みは、容器端部の設計の大きな変更を
含み、したがって、比較的高価な機械設備または他の設備コスト、設計コスト、
試験コストなどを含んだ。
【0004】 したがって、比較的小さい寸法の容器端部に好都合に適合し、かつ比較的小さ
い開口面積を維持しつつ、改善された注液特性を有する容器または容器端部であ
って、機械設備、手順および/または検査をわずかに変更するだけで得られる容
器または容器端部を提供することが有用であろう。
【0005】 発明の概要 本発明は、開口領域が少なくとも部分的に切込みラインにより画成されたタイ
プの容器および容器端部に関する。切込みラインの第1の端点と第2の端点とは
切込みラインに沿って間隔を有し、開口領域は、(例えばリベットを中心に枢動
されるタブを介して開口軸に沿って)破断された後に内側に曲げられる。リベッ
トにより画成される枢動心は、容器端部のほぼ中心または重心付近にある。互い
に間隔をあけて配置された2つの破断端点は、開放軸すなわち「ゲート」軸を画
成し、このゲート軸を中心として、内側へ曲がる領域が曲がりまたは枢動する。
本発明は、内側へ曲がる領域が、注液領域だけでなく通気領域も画成する開口部
をもたらすように切込みラインを構成することを含む。一実施形態において、通
気領域は、通気領域の1つの縁がゲート領域により画成されて(ほぼ三角形に)
形成される。通気領域は、注液領域から概して遠ざかる方向を向いた頂点を有す
る。一実施形態において、破断ラインの2つの端点は、共に、開口軸に対して同
じ側に存在するが、枢動軸(開口軸に対して垂直であり、タブの枢動心を実質的
に通る)に対しては互いに対向する側に存在する。好ましくは、破断ラインの第
1の端部は、実質的に、枢動心に隣接した領域から三角形の通気領域の頂点に延
在して三角形通気領域の1つの側部を形成している。三角形通気領域の第2の側
部を形成するゲート軸は、破断ラインの一方の端点から破断ラインの他方の端点
に延在する。好ましくは、通気領域を最初に覆う端部の少なくとも一部が、好ま
しくは三角形の補剛形状部により補強され、また好ましくは、補剛形状部の1つ
の縁が、破断ラインの2つの端点の間に画成されるゲートとほぼ隣接しまたは共
線状にされている。本発明は、総開口面積(注液開口に通気開口を加えた面積)
を比較的小さく維持して不都合な破裂、座屈および開口不良を回避しつつ、望ま
しく迅速で滑らかな注液をもたらす。
【0006】 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は、多くの容器構造物と共に用いられることができるが、1つの特定の
先行技術の容器構造物を図1に上面図により示す。図1の容器において、容器本
体112に、本体端部へ延びるネック状領域114が設けられている。示された
実施例において、本体端部は容器端部116により覆われている。容器本体およ
び容器端部を形成する方法、および、容器本体と容器端部とを接合または結合さ
せて、図示されている装置を形成する方法は、当分野においてよく知られている
【0007】 容器端部116は切込み(score)ライン118(以下により詳細に説明
する)を含み、切込みライン118は、一般的に、開口領域122を画成するた
めのダイ(押型)または「ナイフ」で型打ちされることにより形成される。タブ
124が缶端部116に、例えばリベット126により連結されている。リベッ
トの中心128が枢動中心(pivot point)132を画定する。概し
て、タブ124の上縁134を引き上げて開口領域122に向ける(開口軸13
2を画成する)ことにより、タブ124の前縁136が、(例えばリベットに対
して)開口領域122の一部の上に、破断部が切込みライン118に沿って形成
されるための十分な力を有して押し下げられ、開口領域122がゲート軸(以下
に説明する)を中心として内側に曲がりまたは枢動することを可能にする。容器
上面116の開口領域122がこのように内側に枢動されたならば、缶端部11
6は、切込みライン118およびゲート軸によりその外周が画成された開口部を
有する。
【0008】 図2に見られるように、(より見やすく図示するためにタブ124なしで示す
)、破断部を生じさせる切込み118は、第1の破断端点242、第2の破断端
点246を有し、これらの破断端点を連結する仮想ライン248がゲート軸を画
成すし、このゲート軸を中心として缶端部の開口領域122が内側に折り曲がり
または枢動して開口部を形成する。示された構造において、第2の内側の「耐破
断性」切込みライン252が、破断切込みライン118に対して実質的に平行に
配置されている。内側の切込みライン252は、破断切込みライン118を保護
するために有用であることが分かっている。しかし、通常の動作においては内側
切込みライン252に沿って破断は生じない。図2に示した構造において、タブ
リベット126付近の領域に、外側切込みラインと内側切込みラインとの間に隙
間要素254が配置されている。
【0009】 図2に示した以前の構造の幾つかの特性は、以下に記載する本発明の説明に関
連して留意されるべき有用な特性である。開口領域122が内側に折り曲げられ
た後の全開口領域は切込みライン118とゲート軸248とにより画成され、以
前の装置の少なくとも幾つかにおいて、この開口領域は約0.45〜0.47平
方インチ(約2.9〜3.0cm2 )の面積を有する。図2に示した構造におい
て、ゲート軸248は、開口軸132に対して垂直な、枢動心を通る第2の軸す
なわち枢動軸258に対してほぼ平行である。
【0010】 説明のために、以下、第2軸258に関する一方の側に位置する缶の上面の部
分(図2においては開口領域122を含む)を前方領域264と称し、第2軸2
58に関する反対の側を後方領域266と称し、これにより、開口軸132に対
して共にほぼ平行な前方向268および後方向272を画定する。
【0011】 図8は、本発明の実施形態に従う切込みラインの構造を示し、この切込みライ
ンが、図2に示されたような以前の切込みラインとどのように異なるかを示す。
図8において、以前の切込みライン118a,bおよび以前の耐破断切込み25
2が、比較のために点線で示されている。図8の実施形態において、切込みライ
ン818は、ほぼ三角形の通気領域862を画成するように配置された第1の破
断端点842および第2の破断端点846をもたらす。破断端点842と846
の間のライン848は、図8の実施形態のためのゲート軸を画成し、この軸に沿
って、開口領域822が、破断切込みライン818に沿った破断後に折り曲がり
または枢動する。
【0012】 図8の実施形態において、第1端点842は、三角形領域862の頂点872
を画成し、三角形領域は(第2軸258に対して)後方272に向いている。示
された実施形態において、ゲート領域848は第2軸258に対して平行でない
。三角形領域862の第2の縁(side)を実質的に画成する破断ライン81
8の一部882も第2軸258に対して実質的に平行でなく、開口軸132に対
する鋭角884(開口軸132から第2軸258に向かう方向において測定され
る)を形成し、角度884は約45度〜約60度である。第2端点846と第1
端点842とは、それぞれ、第2軸258に関して対向する側に配置され、第2
端点846は、第2軸に関して開口領域822の主要部と同じ側にある。
【0013】 したがって、内容物を注ぐ間、三角形領域862は、概して、容器のヘッドス
ペース(すなわち、注がれている内容物よりも上の部分)の方向に向く(そして
ヘッドスペースに通気する)ことになる。示された実施形態において、第1端点
842および第2端点846は、共に、開口軸132に対して同じ側(図8に示
した向きおよび構造において右側)に位置する。第1端点842の、第2軸25
8からの前後距離(すなわち、開口軸132に対してほぼ平行な距離)は、第2
端点846の、第2軸258からの前後距離よりも大きい。また第1端点842
は、枢動心128からの距離が、第2破断端点846よりも離れている。頂点8
72を可能な限り後方に遠くに位置決めすることが通気を促進すると一般的には
考えられるが、本件において記載および図示したよりもかなり後方に位置決めす
ればリベット領域の望ましくない上方変位および/または開口不良をもたらすこ
とがあると考えられる。好ましくは、距離884は約0.1インチ(約2.5m
m)と約0.5インチ(約1.2cm)の間である。一実施形態において、距離
886は、約0.3インチ(約0.8mm)である。一実施形態において、図8
に示された構造は、ほぼ円形の周囲を有する容器端部(図1に示したような)に
設けられ、好ましくは、図1に示したように容器に取り付けられる。この構造に
おいて、第1端点842は、容器端部137の周縁(図1)に対する距離が、第
2端点846よりも近い。図8の実施形態において開口領域822を取り外した
後の開口部の全面積は、図2の構造から得られる開口面積よりも僅かに大きいだ
けであり、好ましくは、約0.7平方インチ(約4.5cm2 )未満であり、よ
り好ましくは約0.6平方インチ(約3.8cm2 )未満であり、さらにより好
ましくは約0.5平方インチ(約3.3cm2 )未満、例えば、約0.4923
平方インチ(約3.176cm2 )である。
【0014】 好ましくは、補強または補剛構造892が、三角形および/またはゲートすな
わちヒンジ領域の剛性を増大するために設けられて、この領域が完全に開放され
ることを補助し、また、開口中の通気領域を横切る引裂の防止を補助する。この
領域の補剛には多数の形態が用いられ得るが、示された実施形態において、補剛
領域はほぼ三角形であり、三角形の1辺が、ゲートすなわちヒンジ領域848に
実質的に隣接している。好ましくは、補剛または補強領域892の寸法および形
状(例えば図8に示したような)は、タブと開口領域822との接触領域の位置
が、補剛領域892内部に少なくとも部分的に交差または延在する通路854の
輪郭を描きまたは画成するような寸法および形状である。好ましくは、補剛領域
892の縁または壁部は破断切込み端842、846の一方または両方に実質的
に隣接して配置され、破断切込み端点842、846を超える破断の伝搬を回避
することを補助する。示された実施形態において、補剛領域892は耐破断切込
みの端部898a,bにほぼ隣接しており、これは、耐破断切込みからの破断の
伝搬を回避することを補助する。示された実施形態において、補剛領域892は
図9に示されているような断面構造を有する。図9に示されているように、補剛
領域892は、内側傾斜面894a、外側傾斜面894bおよび中央平坦領域8
96をもたらす。図8の実施形態において、ヒンジ領域848の位置決めが、例
えば0.1インチ(約0.25cm)の長さ852を有する比較的長いヒンジを
設けることを容易にする。比較的長いヒンジ852を設けることは、開口領域8
22が容器上面から完全に取り外される(そして飲み込まれる危険をもたらすか
も知れない)ことを回避することにおいて有用であると考えられる。
【0015】 本発明の構造は、開口領域の寸法を過度に増大せずに注液可能性を高めること
により、容器の内容物が外部雰囲気と比べて比較的高圧、例えば約70〜90p
si(4.9〜6.3kg/cm)(例えば、内容物が加熱され、または飛行
機内のような低圧雰囲気下におかれた場合に生じ得るように)のもとにある場合
に生じ得るような、早発的または爆発的な開放または通気を回避することを補助
することができる。少なくとも図8の構造において、ヒンジ領域848は、開口
領域822が容器内部へ下方に望ましく折り曲げられることができ、座屈、なら
びに、ヒンジ軸848から逸脱した位置への歪曲および折れ曲りを実質的に生じ
ないように配置および構成される。
【0016】 一実施形態において、開口切込み818は、破断(典型的に開口軸132の付
近にて開始する)が第2破断点846に伝搬する前に第1破断点842に伝搬す
るように破断伝搬パターンをもたらすように構成される。好ましくは、破断は、
第1破断点842に、破断切込みの最下の地点856(開口軸132が破断切込
み818と破断開始領域から最も遠くで交差する点)に破断が伝搬するよりも実
質的に前に伝搬する。記載されたような破断タイミングを達成するために、必要
であれば、破断切込みに、線状に変化する深さを設けて、破断伝搬を促進させま
たは維持することができる。
【0017】 図10および11は、缶端部が開口軸に対して対称でない実施形態を示す。図
10および11の実施形態において、枢動心128およびタブ初期接触点101
2を通る(また、典型的に、タブ1013の長手方向軸すなわちセンターライン
を通る)開口軸132は、第3の軸1016に対して角度1014(例えば約1
0度〜約30度、好ましくは約24度)の位置にある。第3の軸1016は、枢
動心128、および、破断切込み818の、容器端部1022の周縁に最も近い
部分の中央点1018を通る。図10および11から理解されるように、第3軸
1016は、実質的に、破断切込み818すなわち開口部の前方半分1024の
対称軸である。
【0018】 開口軸(およびタブ軸)を(前方)開口部対称軸1016からずらして設定(
オフセット)することにより多くの利益がもたらされると考えられる。図11に
見られるように、第2軸258は、図8の構造と比較して、三角形領域862の
より後方の部分を通る。三角形の通気口またはその面に実質的に作用するタブを
設けることが開口特性を高めると考えられる。図10および11のオフセット構
造は、開口中に枢動心128すなわちタブ1013のリベットを(缶端部の面に
対して)持ち上げる量を減らし、これが、より好ましいてこ作用をもたらし(支
点すなわち枢動心の過度の移動を回避し)、それにより破断の開始および初期破
断伝搬をより容易にすると考えられる。図8に示したような、より対称的な配向
においては、タブ/開口部領域の両側に、広告、識別、宣伝などのインディカ(
indica)を設けるためのほぼ同じ領域が画成される。図10および11の
オフセット構造は、このような領域1026を端部の一方の側1026にもたら
し、領域1026は、以前の構造において用いられ得た面積よりも実質的に大き
い(容器端部の、領域1026と反対側の利用可能領域は減少するが)。オフセ
ット構造を設けることの利点は、多くの異なるオフセット角度1014を用いて
得られるが、好ましいと考えられる特定の角度1014を用いることが、容器の
特性または源を示すものもしくは標識として機能し、また、識別性のある装飾的
な外観をもたらすことができると考えられる。
【0019】 図3は本発明の別の実施形態に従う切込みラインの構造を示し、この構造が図
2の以前の切込みライン(図3においては点線で示す)とどのように異なるかを
示す。図3の実施形態において、切込みライン318は、ほぼ三角形の通気領域
362を画成するように配置された第1の破断端点342および第2の破断端点
346をもたらす。破断端点342と346の間のライン348は、図3の実施
形態のためのゲート軸を画成し、この軸に沿って開口領域322が、破断切込み
ライン318に沿った破断後に折り曲がりまたは枢動する。
【0020】 図3の実施形態において、第2端点346が三角形通気領域362の頂点37
2を画成する。図示されているように、三角形領域362の頂点372は後方2
72(第2軸258に対して)を向いている。ゲート領域348は、第2軸25
8に対して平行でなく、第2軸258と共に角度382(第2軸258からゲー
ト軸348に向かう方向、概して枢動心128に向かう方向において測定される
)を形成し、この角度は約90度未満、好ましくは約45度である。ゲート軸が
開口軸132から角度を(頂点に向かう方向に)有する構造は、開口特性に過度
に影響せずに良好な注液特性をもたらすと考えられる。第2端点346は(そし
て、好ましくは第1端点342もまた)、第2軸258に関して開口領域322
の主要部と反対の側に位置付けられ、すなわち、枢動心128より後方272に
配置される。
【0021】 したがって、内容物を注ぐ間、三角形領域362は、概して、容器のヘッドス
ペース(すなわち、注がれている内容物より上の部分)の方向に向く(そして通
気をもたらす)ことになる。示された実施形態において、第1端点342および
第2端点346は、共に、開口軸132に対して同じ側(図3に示した向きおよ
び構造において右側)に位置する。第2端点384の、第2軸258からの前後
距離(すなわち、開口軸32に対してほぼ平行な距離)は、第1端点342の、
第2軸258からの前後距離よりも大きい。また第2端点346は、枢動心12
8からの距離が、第1破断端点342よりも離れている。頂点372を可能な限
り後方に遠くに位置決めすることにより通気が促進されると一般的には考えられ
るが、本件において記載および図示されているよりもかなり後方に位置決めすれ
ばリベット領域の望ましくない上方変位および/または開口不良をもたらすこと
があると考えられる。好ましくは、距離384は約0.1インチ(約2.5mm
)と約0.5インチ(約1.2cm)の間である。一実施形態において、距離3
84は約0.3インチ(約8mm)である。
【0022】 一実施形態において、図3に示された構造は、図1に示したようなほぼ円形の
周縁を有する容器端部に設けられ、好ましくは、図1に示したような容器に取り
付けられる。この構造において、第2端点372は第1端点342よりも、容器
端部の周縁137(図1)に対して近い。
【0023】 図4は、開口領域372がゲート軸を中心に内側へ折り曲げられた後に得られ
る開口部412の輪郭を示す。以前の装置(例えば図2に示した装置)に従う開
口部の輪郭すなわち周囲が図4に点線414で示されており、本発明に従う切込
みライン輪郭412とどのように異なるかを示す。図4に示した実施形態におけ
る開口部416の全面積は、図2の構造から得られる開口面積よりも僅かに大き
いだけであり、好ましくは、約0.7平方インチ(約4.5cm2 )未満であり
、より好ましくは約0.6平方インチ(約3.8cm2 )未満であり、さらによ
り好ましくは約0.5平方インチ(約3.2cm2 )未満、例えば、約0.48
92平方インチ(約3.156cm2 )である。
【0024】 図5は、図3の実施形態と類似の実施形態であるが、ヒンジ領域に剛性を増し
て完全な開口を補助し、かつ、開口中の通気領域を横切る引裂の防止を補助する
ために設けられた補強ビード512を有する。この領域の補剛には多数の形態を
用いることができるが、示された実施形態において、ビード512は、図6に示
されたような断面構造を有する。図6に示されているように、ビード512は、
内側傾斜面612、外側傾斜面614および中央平坦領域616をもたらす。図
6の断面図は、また、切込みライン318および内側切込みライン352の位置
を示す。
【0025】 実際に、缶端部は、当分野でよく知られた手順にしたがってほぼ平坦なブラン
クを設けることにより形成される。ダイ(押し型)を用いて缶端部を型押しし、
図8および3〜6に示されたような構造の切込みライン、および、好ましくは、
他の特徴物、例えば補強ビードまたは他の補強物などを設ける。タブが、缶端部
に、当業者によく知られた従来の手順において設けられるように連結される。こ
のように形成された缶端部は、当業者に知られた手順にしたがって形成された容
器本体に、完全で好都合に充填される容器をもたらすように連結される。
【0026】 一実施形態において、容器端部を上記の方法および形態で製造することは、図
2に示したような容器端部を形成するための以前の手順において用いられた材料
および装置とほぼ類似の材料および装置を用いて達成されることができるが、図
8および3〜6に示したような切込み(および、好ましくは、補強特徴物または
他の特徴物)を設けるように構成されたダイまたは他の切込み装置を用いる。こ
のようにして、本発明を、以前の手順および装置に変化をほとんど加えずに実行
することが可能であり、したがって、機械設備改造、手順の変更、検査などに関
するコストを最小限にし、または節減することができる。必要であれば、本発明
を、異なる容器および容器端部設計と共に用いることも無論可能である。
【0027】 使用において、ユーザは、本発明に従って形成された容器の内容物へのアクセ
スを、以前の設計に関して用いられた方法と幾分似た方法で行う。すなわち、タ
ブの後縁を掴んで手前に引き、開口軸に沿って枢動させ、破断切込みに沿って破
断を生じ、開口領域を、ゲート軸を中心として内側に曲げて、注液領域および通
気領域の両方を含む開口部を形成することにより内容物を得る。好ましくは、切
込みラインの最前領域が最初に破断され、通気領域を画成する部分が最後に破断
される。次いで、ユーザは、容器を傾けて(図7)、容器内容物を重力の作用の
下で開口部の注液領域を通して外に出し、その間に空気が通気領域を通って容器
内に入り、それにより、滑らかかつ迅速に内容物を注ぐことができる。本発明の
一実施形態において、350mlを約10秒未満で注ぎ、より好ましくは8秒未
満、さらにより好ましくは7秒未満、例えば約6.8秒で注ぐ速度での滑らかな
注液が達成される。
【0028】 注ぎテスト手順の1つに従って、ほぼ図に示したような端部を有するアルミニ
ウム合金の12オンス缶(12オンス飲料容器として現在一般的に用いられてい
る缶と類似のタイプの缶であり、ボール・コーポレーション(Ball Cor
poration)から称呼202B−64の下で入手可能な缶)に、約350
mlの生水を、ほぼ標準の温度および圧力にて充填した。サンプルを缶の底部ド
ームにて真空チャックにより把持した。サンプルを缶の中央を中心として垂直方
向から55度の確実な止め点まで枢動させ、ここでタイマーをスタートした。流
体の流れが、滑らかな(層状の)流れから粗い(非層状の)流れへと変わるよう
に十分に減少したときにタイマーを止めた。各サンプルを10回テストして平均
を求めた。サンプル間の時間の差はいずれも約3/10秒未満であることがわか
った。以前の構造(例えば図1に示した構造)に従う容器にこの手順を用いたと
き、上記の手順によってかかる時間の平均は9.98秒(約38ml/秒)であ
った。この手順を、本発明に従って形成された缶(例えば図3および4に示した
缶)に用いたとき、注液速度は40ml/秒よりも大きく、50ml/秒を超え
ることもあり、平均時間は6.8秒(約51.5ml/秒)であった。
【0029】 図7に示されているように、容器712を、開口軸132に平行な傾斜軸にほ
ぼ沿った傾斜方向714(図7の面に存在し、またはその面に平行)に傾けたと
き、容器716の内容物が注液開口部822,322から注がれ、その間に容器
のヘッドスペース718が通気開口部862,362から通気されて、滑らかで
迅速な注液が行われる。
【0030】 上記の内容に鑑みて、本発明の多数の利点が理解されよう。本発明は、以前の
装置に関連した幾つかの不利点、例えば不都合な破裂、座屈、漏れおよび開口不
良を回避しつつ滑らかな注液および比較的迅速な注液をもたらす容器を提供する
。本発明は、比較的小さい直径を有する上面、例えば、約2インチ(約5cm)
未満の直径を有する上面と共に用いるのに適している。したがって、本発明は、
大きい開口部に関連した不都合な影響を生じずに迅速で滑らかな注液をもたらす
比較的小さい効率的な開口部を達成する。本発明は、空気を容器内に滑らかに流
入させるための、ヘッドスペースに向いて後方を指す頂点を有する好ましい三角
形の通気領域を有する単一の注液通気開口部を提供する。本発明は、2つの別々
の開口部を形成することを必要とせずに、また、ユーザがタブを、注液開口部を
形成するために用いた位置から回転させ、もしくは他の方法で遠ざけること、ま
たはタブを再び折り曲げることを必要とせずに通気を達成し、このようにして、
開口部が、開口軸に本質的に沿った傾斜注液方向を得るように構成される。本発
明は、頂点372を形成するゲート軸またはヒンジ軸を或る角度で(例えば第2
軸258に対して)構成し、これは、注液中に空気が容器内に容易に入ることを
可能にする。本発明は、これらの利点を、開口部の寸法を僅かに増大させた(以
前の装置と比較して)だけで、例えば、本文中に示した以前の構造と比較して約
0.0382平方インチ(約0.246cm2 )増大するだけで達成する。
【0031】 本発明の多くの変型例および改良例が用いられる。本発明は、慣用的に形成お
よび造形された容器に連結される容器端部のための開口部に関して記載されてい
るが、本発明は、後方に、タブ枢動心から概して離れた方向に向いた三角形の通
気領域を有する開口部を設けることにより、多種多様な他の容器または容器端部
と共に用いられることもできる。本発明は、加圧液体のための容器に関して記載
されているが、他の内容物、例えば非加圧液体を収容する容器と共に用いること
もできる。本発明は、慣用の材料から形成される容器(例えばアルミニウム容器
)に関して記載されているが、本発明に従う容器は、他の金属または金属合金、
プラスチック、ボール紙、紙、繊維補強材料などを含む他の材料から形成される
こともできる。本発明の特徴の幾つかを用い、他の特徴を用いないことも可能で
ある。例えば、後方を向いた通気領域を形成するように構成された切込みライン
を、本文中に記載しかつ図示した補強ビードを用いずに設けることもできる。補
剛領域のための幾つかの形状を示したが、他の形状および他のタイプの補剛、例
えば、比較的厚みのある、もしくは波状の領域、または、他の材料が含まれもし
くは加えられた、例えば、補強プレートが補剛領域に連結された領域を設けるこ
とができる。必要であれば、鏡像構造を設けることも可能である。本発明の実施
形態を、約2と1/8インチ(5.40cm)以下の端部直径を有する容器に関
して特に有用であるように記載したが、本発明は、約2と1/8インチ(5.4
0cm)より大きい端部直径を有する容器に用いることもできる。
【0032】 本発明は、種々の実施形態において、本文中にほぼ記載および図示されたよう
な部品、方法、プロセス、システムおよび/または装置を含み、種々の実施形態
、それらの組合せおよび部分的組合せを含む。当業者は、本発明の開示を理解し
た後に本発明をどのように製造して用いるかを理解するであろう。本発明は、種
々の実施形態において、本文中には項目として図示および/または記載されてい
ない装置およびプロセスを設けることを含み、または、本発明の種々の実施形態
において、以前の装置またはプロセスにおいては用いられていた項目を、例えば
、性能を改善し、容易さを達成し、および/または実行コストを削減するために
有さないこともある。本発明は新規の項目を含み、新規の項目またはプロセスを
記載するために、以前の、および/または類似の技術から適用された用語は、従
来の用法の全ての面を必ずしも保持するものではない。
【0033】 本発明の以上の論議は、例示および説明を目的として提示されたものである。
以上の記載は、本発明を、本文中に開示された形態に限定するためのものではな
い。本発明の記載は1以上の実施形態および幾つかの変型および改良の記載を含
んでいるが、他の変型および改良が、例えば、当業者が本発明の開示を理解した
後に彼らの技術および知識の範囲内になるように、本発明の範囲内に含まれる。
請求項に記載された構造物、機能、範囲または段階に対する、交換可能な、およ
び/または均等な構造物、機能、範囲または段階を含む、許容される範囲の別の
実施形態を含む権利を、かかる別の、交換可能な、および/または均等な構造物
、機能、範囲または段階が本文中に開示されていても、そうでなくとも、また、
いずれの特許可能な主題を公共に提供することなく得ることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 以前の装置に従う容器の上面図である。
【図2】 以前の装置に従う切込みおよびタブリベット領域の上面図である
【図3】 切込みおよびタブリベット領域の上面図である。
【図4】 図3と類似の上面図であるが、以前の装置の開口領域と比較され
た開口領域を示す。
【図5】 図3と類似の上面図であるが、補強ビードを含む構造を示す。
【図6】 図5の線6−6に沿った断面図である。
【図7】 本発明の実施形態に従う容器の内容物を注ぐ様子を示す、一部が
断面の正面図である。
【図8】 以前の装置と比較された、本発明の実施形態に従う開口領域を示
す上面図である。
【図9】 図8の線9−9に沿った断面図である。
【図10】 本発明の実施形態に従う端部を示す容器の上面図である。
【図11】 図10に対応する容器の開口後の、タブが点線で示された上面
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁を有する通気部付き容器端部であって、 第1破断端点および第2破断端点を画成する切込みを有する、概して平面を画
    成するカバー領域であって、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前
    記切込みの少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間のゲート軸
    と共に前記カバー領域の開口領域を画成するカバー領域と、 前記開口領域の接触領域に押し付けられて前記破断切込みの少なくとも一部に
    沿って破断を形成するように枢動心を中心に移動することが可能であるように前
    記カバー領域に連結されたタブとを含み、枢動心および接触領域が開口軸にほぼ
    沿って存在し、前記枢動心が、前記枢動心を通りかつ前記開口軸に対して垂直な
    第2の軸を画定し、 前記第1破断端点および第2破断端点が前記開口軸に対して同じ側にあり、 前記第2破断端点が第1破断端点よりも、前記開口軸からの距離が離れており
    、 前記ゲート軸が、頂点を画定するほぼ三角形の通気領域の1つの縁を画成し、
    前記三角形領域の1つの縁が前記ゲート軸と実質的に位置合わせされており、か
    つ、 前記第1破断端点が前記頂点に実質的に隣接して位置している通気部付き容器
    端部。
  2. 【請求項2】 さらに、前記カバー領域に形成された補剛形状部を含み、前
    記補剛形状部が、前記ゲートの一部にほぼ隣接する第1の縁を有する請求項1に
    記載の容器端部。
  3. 【請求項3】 前記補剛形状部が、前記カバー領域の前記平面から位置決め
    された領域により画成される請求項2に記載の容器端部。
  4. 【請求項4】 前記補剛形状部がほぼ三角形の領域を画成し、前記第1の縁
    が前記三角形領域の1つの縁を含む請求項2に記載の容器端部。
  5. 【請求項5】 前記三角形領域が、前記通気領域の頂点にほぼ隣接した少な
    くとも1つの三角形領域頂点を画定する請求項4に記載の容器端部。
  6. 【請求項6】 前記タブが前記枢動心を中心に移動されるときに前記タブが
    前記開口領域上に接触路を画成し、前記接触路が前記補剛形状部を横切る請求項
    1に記載の容器端部。
  7. 【請求項7】 少なくとも第1の耐破断切込みが前記切込みの少なくとも第
    1の部分に平行であり、前記耐破断切込みの少なくとも第1の端部の終端が前記
    補剛形状部の縁部に隣接している請求項2に記載の容器端部。
  8. 【請求項8】 前記第1破断端点と第2破断端点との距離が少なくとも約0
    .1インチ(2.54mm)である請求項1に記載の容器端部。
  9. 【請求項9】 前記タブが前記枢動心を中心に移動されるときに、前記開口
    領域が、前記容器の実質的に内部の位置に向かって、前記ゲート軸を中心として
    、前記ゲート軸から間隔を有する領域が実質的に非塑性座屈を生じずに内側へ枢
    動する請求項1に記載の容器端部。
  10. 【請求項10】 前記第1端点と第2端点とが前記第2軸に対してそれぞれ
    対向する側にある請求項1に記載の容器端部。
  11. 【請求項11】 前記第1端点および第2端点が前記補剛領域に実質的に隣
    接している請求項2に記載の容器端部。
  12. 【請求項12】 前記破断が、前記破断切込みと前記開口軸との最前交点に
    伝搬する前に実質的に前記頂点に伝搬する請求項1に記載の容器端部。
  13. 【請求項13】 前記開口軸が、前記枢動心と、破断切込みの、容器端部の
    周縁に最も近い部分の中央とを通る第3の軸に対して角度を有する請求項1に記
    載の容器端部。
  14. 【請求項14】 前記角度が約10度と約30度の間である請求項13に記
    載の容器端部。
  15. 【請求項15】 前記開口領域が前方半分を有し、少なくとも前記前方半分
    が、前記第3軸に対してほぼ対称の縁を有する請求項13に記載の容器端部。
  16. 【請求項16】 前記三角形領域の前方部分と前記第3軸とが、前記開口軸
    に関してそれぞれ対向する側に存在する請求項13に記載の容器端部。
  17. 【請求項17】 容器端部を形成するための方法であって、 実質的に平面を画成する少なくとも1つの外面を有するほぼ平坦なカバー領域
    を設けることと、 前記ほぼ平坦なカバー領域上に、第1破断端点および第2破断端点を画定する
    切込みを形成することを含み、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する
    前記切込みの少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間のゲート
    軸と共に前記カバー領域の開口領域を画成し、前記開口領域が、タブを連結させ
    るための枢動心から間隔を有し、前記タブが、前記枢動心を中心として、前記タ
    ブが前記開口領域の接触領域に押し付けられることを可能にするように移動可能
    であり、前記接触領域が、開口軸、前記枢動心にほぼ沿って存在し、第2の軸が
    前記枢動心を、前記開口軸に対して垂直に通り、 前記第1破断端点および第2破断端点が前記開口軸に対して同じ側に存在し、 前記第2破断端点が第1破断端点よりも、前記開口軸からの距離が離れており
    、 前記ゲート軸が、頂点を画定するほぼ三角形の通気領域の1つの縁を画成し、
    かつ前記三角形領域の1つの縁が前記ゲート軸と実質的に位置合わせされる方法
  18. 【請求項18】 前記ほぼ平坦なカバー領域の前記面により画成された前記
    平面から位置決めされた領域を画成する補剛形状部を形成する請求項17に記載
    の方法。
  19. 【請求項19】 通気部付き容器端部であって、 第1破断端点および第2破断端点を有する破断路を画成するための切込み手段
    を有する平面をほぼ画成するカバー領域であって、前記第1破断端点と第2破断
    端点の間に延在する前記切込みの少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破
    断端点の間のゲート手段と共に前記カバー領域の開口領域を画成するカバー領域
    と、 前記カバー領域に移動可能に連結されたタブ手段であって、前記枢動心を中心
    として移動されるときに前記開口領域の接触領域に押し付けられるタブ手段とを
    含み、枢動心および接触領域が開口軸にほぼ沿って存在し、前記枢動心が、前記
    枢動心を通りかつ前記開口軸に対して垂直な第2軸を画成し、 前記第1破断端点および第2破断端点が前記開口軸に対して同じ側に存在し、 前記第2破断端点が第1破断端点よりも、前記開口軸からの距離が離れており
    、 前記ゲート手段が、頂点を画定するほぼ三角形の通気領域の1つの縁を画成し
    、前記三角形領域の1つの縁が前記ゲート軸に実質的に隣接しており、かつ、 前記第1破断端点が前記頂点に実質的に隣接して位置している容器端部。
  20. 【請求項20】 さらに補剛手段を含み、前記補剛手段が、ほぼ三角形の領
    域を、前記第1の縁が前記三角形領域の1つの縁に実質的に隣接するように画成
    している請求項19に記載の容器端部。
  21. 【請求項21】 前記タブ手段が前記枢動心を中心として移動されるときに
    前記タブ手段が前記開口領域上に接触路を画成し、前記接触路が前記補剛手段を
    横切る請求項19に記載の容器端部。
  22. 【請求項22】 前記第1端点および第2端点が前記補剛手段に実質的に隣
    接している請求項19に記載の容器端部。
  23. 【請求項23】 さらに、前記破断を、前記破断が前記破断切込みと前記開
    口軸との最前交点に伝搬する前に実質的に前記頂点まで伝搬させるための手段を
    含む請求項19に記載の容器端部。
  24. 【請求項24】 容器と共に用いるための通気可能な端部であって、 第1破断端点および第2破断端点を画定する切込みを有するほぼ平坦なカバ ー領域であって、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前記切込みの
    少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間のゲート軸と共に前記
    カバー領域の開口領域を画成するカバー領域と、 枢動心を中心として移動されて前記開口領域の初期接触領域に押し付けられる
    ように前記カバー領域に連結されたタブであって、枢動心および初期接触領域が
    開口軸にほぼ沿って存在し、前記枢動心を通りかつ前記開口軸に対して垂直であ
    る第2の軸を有するタブと、 補剛領域とを含み、前記補剛領域の第1の側の少なくとも一部が前記ゲート軸
    に対して実質的に平行であり、かつ、前記補剛領域が前記ゲート軸に対して完全
    に一方の側にあり、前記ゲート軸を横切って延在せず、 通気領域の1つの縁の少なくとも一部が前記ゲート軸と位置合わせされており
    、前記通気領域の少なくとも一部が、前記容器が注液のために傾けられるときに
    前記容器のヘッドスペースの通気をもたらすように後方に延在している通気可能
    な端部。
  25. 【請求項25】 前記補剛領域と前記枢動心が前記ゲート軸に対して同じ側
    にある請求項24に記載の通気可能な端部。
  26. 【請求項26】 前記通気領域が、前記開口領域を用いて少なくとも約40
    ml/秒の標準的な注液速度をもたらすように十分に大きい請求項24に記載の
    通気可能な端部。
  27. 【請求項27】 前記容器端部が、前記容器の内容物が少なくとも約35p
    si(2.46kg/cm2)に加圧されたときに保全性を維持することができ
    る請求項24に記載の通気可能な端部。
  28. 【請求項28】 容器であって、 容器本体と、 前記容器本体に連結された容器端部であって、第1の破断端点および第2の破
    断端点を画定する切込みを有するほぼ平坦なカバー領域を有し、前記第1破断端
    点と第2破断端点の間に延在する切込みの少なくとも一部が、前記第1破断端点
    と第2破断端点の間のゲート軸と共に、前記カバー領域の開口領域を、開口タブ
    を連結するための枢動心から間隔を有して画成する容器端部と、 補剛領域とを含み、前記補剛領域の1つの縁の少なくとも一部が前記ゲート軸
    に実質的に隣接しており、かつ、前記補剛領域が前記ゲート軸に対して完全に一
    方の側にあり、前記ゲート軸を横切って延在せず、 前記第2破断端点が前記第1破断端点よりも、前記枢動心からの距離が離れて
    おり、かつ、通気領域の1つの縁に沿って配置され、前記通気領域の少なくとも
    一部が、前記容器が注液のために傾けられるときに前記容器のヘッドスペースの
    通気をもたらすように後方に延在し、 前記開口領域が、0.451平方インチ(2.91cm2)より大きくかつ0
    .5平方インチ(3.23cm2)よりも小さい容器。
  29. 【請求項29】 前記容器端部が、容器に連結されたときに、前記開口領域
    を用いて少なくとも約40ml/秒の標準的な注液速度をもたらすように十分に
    大きい通気領域をもたらす請求項28に記載の容器。
  30. 【請求項30】 前記容器端部が容器に連結された際に、前記容器の内容物
    が少なくとも約35psi(2.46kg/cm2)まで加圧されたときに保全
    性を維持することができる請求項28に記載の容器。
  31. 【請求項31】 容器端部を形成するための方法であって、 ほぼ平坦なカバー領域を設けることと、 前記ほぼ平坦なカバー領域上に、第1破断端点および第2破断端点を画定する
    切込みを形成し、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前記切込みの
    少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間のゲート軸と共に前記
    カバー領域の開口領域を画成することと、 タブを、前記開口領域に、前記タブが枢動心を中心に移動して前記開口領域の
    初期接触領域に押し付けられることを可能にするように連結し、枢動心および初
    期接触領域が開口軸にほぼ沿って存在し、タブが、前記枢動心を通りかつ前記開
    口軸に対して垂直な第2の軸を有することと、 補剛領域を形成することとを含み、前記補剛領域が、前記ゲート軸に対して実
    質的に平行な第1の縁を有し、前記補剛領域が前記ゲート軸に対して完全に一方
    の側にあり、前記ゲート軸を横切って延在せず、 前記ゲート軸が通気領域の1つの縁の少なくとも一部を画成し、前記通気領域
    の少なくとも一部が、前記容器が注液のために傾けられるときに前記容器のヘッ
    ドスペースの通気をもたらすように後方に延在する方法。
  32. 【請求項32】 容器を形成する方法であって、 ほぼ平坦なカバー領域を設けることと、 前記ほぼ平坦なカバー領域上に、第1破断端点および第2破断端点を画定する
    切込みを形成し、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前記切込みの
    少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間のゲート軸と共に、前
    記カバー領域の、0.451平方インチ(2.91cm2)より大きくかつ0.
    5平方インチ(3.23cm2)よりも小さい開口領域を、開口タブを連結する
    ための枢動心から間隔を有して画成することと、 補剛領域を形成することを含み、前記補剛領域が、前記ゲート軸に実質的に隣
    接した第1の側部を有し、前記補剛領域が前記ゲート軸に対して完全に一方の側
    にあり、前記ゲート軸を横切って延在せず、 前記第2破断端点は前記第1破断端点よりも、前記枢動心からの距離が離れて
    おり、かつ、ほぼ三角形の通気領域の頂点を画定し、 さらに、前記カバー領域を容器本体の開放端に結合することを含む方法。
  33. 【請求項33】 容器であって、 容器本体と、 前記容器本体に連結された、開口タブを連結するための枢動心を有する容器端
    部とを含み、 前記容器端部が、第1の破断端点および第2の破断端点を画定する切込みと、
    前記第1の破断端点と第2の破断端点の間のゲート軸に沿って存在するゲートと
    を有するほぼ平坦なカバー領域を有し、 前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前記切込みの少なくとも一部
    が、前記ゲート軸と共に、前記カバー領域の開口領域を画成し、 前記第2破断端点が、通気領域の1つの縁に沿って配置され、前記通気領域の
    少なくとも一部が、前記容器が注液のために傾けられるときに前記容器のヘッド
    スペースの通気をもたらすように後方に延在し、 前記ゲートが少なくとも約0.25cmの長さを有する容器。
  34. 【請求項34】 容器端部であって、 第1の破断端点および第2の破断端点を画定する切込みを有するほぼ平坦なカ
    バー領域であって、前記第1破断端点と第2破断端点の間に延在する前記切込み
    の少なくとも一部が、前記第1破断端点と第2破断端点の間の前記ゲート軸と共
    に、前記カバー領域の開口領域を、開口タブを連結するための枢動心から間隔を
    有して画成するカバー領域と、 補剛領域とを含み、前記補剛領域が、前記ゲート軸を横切って延在せずに実質
    的に前記ゲート軸に隣接した部分を有し、 前記第2破断端点が通気領域の1つの縁上に位置付けられ、前記通気領域の少
    なくとも一部が、前記容器が注液のために傾けられるときに前記容器のヘッドス
    ペースの通気をもたらすように後方に延在し、 前記開口領域が、0.451平方インチ(2.91cm2)より大きくかつ0
    .5平方インチ(3.23cm2)よりも小さい容器端部。
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