JP2003517409A - 屋根及び壁被覆材 - Google Patents

屋根及び壁被覆材

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JP2003517409A
JP2003517409A JP2000509915A JP2000509915A JP2003517409A JP 2003517409 A JP2003517409 A JP 2003517409A JP 2000509915 A JP2000509915 A JP 2000509915A JP 2000509915 A JP2000509915 A JP 2000509915A JP 2003517409 A JP2003517409 A JP 2003517409A
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roof
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マリアンヌ グルデベア
ソレン ルンド イェンセン
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ロックウール インターナショナル アー／エス
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Abstract

(57)【要約】 繊維が１４００℃で１０から１７０ポイズの粘度とｐＨ４．５で少なくとも２０ｎｍ／日の溶解速度を有する結合人造ガラス質繊維から形成されたパイプ結合部材または外部屋根もしくは壁被覆材。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、外部の屋根もしくは壁被覆材（ｃｌａｄｄｉｎｇ；クラッディング
）として、あるいは内部もしくは外部のパイプの周りに装備される断熱材などの
パイプ結合部材としての用途に組み立てられる結合人造ガラス質繊維（ＭＭＶＦ
）芯材（ｂａｔｔ；バット）に関する。
【０００２】 外部用途の芯材は、内部用途の芯材に比べて、湿気、太陽、温度、風などの悪
条件に曝されることが非常に多い。湿気と熱が組み合わさると、繊維に対して攻
撃的な環境が作り出されるが、従来のＭＭＶＦ繊維は、通常の芯材構造でこれに
耐えている。風に曝されると、層間剥離が促進されるが、結合剤で結合したり、
芯材面に対して実質的に平行である在来の配向に代えて、層状板（ｌａｍｅｌｌ
ａｒ ｂｏａｄｓ）として、主として垂直方向の繊維で芯材を構成したりする公
知の技術により、十分な構造的強度を実現することができる。 同様に、内部または外部パイプ結合断熱材は、通常の内部用途の芯材、特にア
ルミニウム膜やプラスチック膜やその他の不透水性被覆で覆われている場合と比
べて、湿気のある条件に曝されることが多い。
【０００３】 より最近では、生理的液体にある程度の溶解性を有するＭＭＶ繊維が開発され
るようになっている。この溶解性の主題に関する殆どの文献は、ｐＨ７．５付近
の生理的食塩水に対してある程度の溶解性を有する繊維が望ましいことを強調し
ている。 その代わりに、ＷＯ９６／１４４５４及びＷＯ９６／１４２７４には、ｐＨが
約４．５で改良された溶解性を有する繊維について記載されている。
【０００４】 屋根または壁被覆材において、中性に近いｐＨ（ほぼｐＨ７．５）でかなりの
溶解性を有する繊維から作られたＭＭＶＦ芯材の使用により起こる問題は、長期
間にわたって大気中の湿気に曝されたとき、あるいは、復水に曝されたり、水に
直接接触したとき、繊維が劣化しやすいことである。したがって、この問題を最
小限にするための特別の予防措置がとられない限り、このような繊維を外部の屋
根または壁被覆材に用いると、不満足なものとなる。 適切な試験条件下で良好な生理的溶解性を有するが、周囲の湿気に曝されたと
きに劣化する傾向が少ないと考えられるＭＭＶＦ繊維から形成されたパイプ結合
部材や屋根もしくは壁被覆材を提供することができるのが望ましい。
【０００５】 本発明によれば、結合ＭＭＶＦ芯材であるパイプ結合部材または外部の屋根も
しくは壁被覆材であって、該繊維が、酸化物の重量で、 ＳｉＯ2 ３２〜４８％ Ａｌ2 Ｏ3 １０〜１８％ ＣａＯ １０〜３０％ ＭｇＯ ２〜２０％ ＦｅＯ ２〜１５％ Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜６％ ＴｉＯ2 ０〜６％ 他の成分 ０〜１５％ を含有する組成物から形成されたものであり、該組成物が１４００℃で１０から
７０ポイズの粘度を有しており、かつ、該繊維が（ＷＯ９６／１４２７４に記載
の方法で）ｐＨ４．５で測定したとき少なくとも２０ｎｍ／日の溶解速度を有す
ることを特徴とするパイプ結合部材または外部の屋根もしくは壁被覆材が提供さ
れる。該繊維は、ｐＨ７．５で比較的不溶であることが望ましい。
【０００６】 本発明は、ＭＭＶＦ被覆用芯材それ自体、建造物及び建造物の外部になる建造
物要素における外部壁もしくは屋根被覆材としての用途、並びに、定義されたＭ
ＭＶＦ芯材を含む建造物もしくは建造物要素それ自体を含んでいる。本発明は、
断熱パイプのためのパイプ結合部材の用途を含む。
【０００７】 建造物または建造物要素は、通常、金属、木材、またはその他の骨組みからな
り、その上に、ＭＭＶＦ芯材が使用時に建造物の外部となるような配置で取り付
けられる。建造物は、建造物全体であってもよいが、本発明は、例えば、屋根構
造物もしくは壁構造物などの建造物要素をも含む。例えば、屋根もしくは壁構造
物は、建造物の屋根もしくは壁全体を構成してもよく、あるいは各々が複数の芯
材を含有するこのような構造物の幾つかが現場で組み立てられて、屋根もしくは
壁を提供してもよい。
【０００８】 最初に製造された（すなわち、製造工場を離れる前）または建造物要素もしく
は建造物への取り付け前の被覆用芯材は、その外面に実質的に全体的もしくは不
透水性の被覆層が施されている。この保護被覆層は、屋根ふきフェルトなどの防
水性材料からなるものであるか、またはホイルもしくは塗料のような装飾材料か
らなるものであってもよい。組立前にそのような被覆層が適用されていない場合
であっても、建造物要素または建造物中の芯材の外表面には、通常、被覆層が設
けられている。例えば、屋根板は、屋根ふきフェルト、アスファルト、木板、プ
ライ、ホイル、または太陽熱温水装置で被覆することができる。屋根板は、その
上を人が歩けるように、十分に堅いことが望ましい。壁被覆材は、漆喰（無機ま
たは有機）、セメント、塗料、ポリウレタン、屋根フェルト、ホイル（例えば、
アルミニウム）、ガラス、または太陽熱温水装置で被覆することができる。
【０００９】 本発明の被覆用芯材の一種は、典型的には５００から２，０００Ｋｇ／ｍ3 、
しばしば７００から１，２００Ｋｇ／ｍ3 の密度を有する非常に高密度のＭＭＶ
Ｆである。この高密度製品は、通常、塗料の被膜または他の実質的に不透水性も
しくは全体的な表面被覆を搭載している。本発明の他の芯材は、これよりも低い
密度を有するものであってもよく、より慣用構造の屋根板や壁板となることがで
きる。
【００１０】 本発明の被覆用芯材は、通常、少なくとも５０Ｋｇ／ｍ3 、多くの場合、少な
くとも７０Ｋｇ／ｍ3 、典型的には５００Ｋｇ／ｍ3 までの密度を有している。
密度が異なる芯材を使用時に次々と重ねることができ、通常は、最も高密度の芯
材が外側に配置される。
【００１１】 本発明の好ましい被覆用製品は、多密度構造、通常は、二重密度構造を有して
おり、より高い密度を有し、使用時に建造物の外側に配置されるＭＭＶＦ層と、
実質的に一体成形された残余のＭＭＶＦ芯材とを備えている。例えば、外層は、
通常、少なくとも６０Ｋｇ／ｍ3 、好ましくは、少なくとも７０または８０Ｋｇ
／ｍ3 の密度を有しており、そして、その下層の密度よりも、しばしば２０Ｋｇ
／ｍ3 以上、多くは５０Ｋｇ／ｍ3 以上の密度を有している。高密度外層は、通
常、少なくとも５ｍｍ厚み、しばしば１０〜４０ｍｍ厚みであり、ＭＭＶＦ芯材
の全厚みの典型的には２〜３０％、しばしば３から１５または２０％である。
【００１２】 被覆用芯材は、通常、正方形または長方形の平板（ｓｌａｂｓ）であるが、他
のより複雑な形状を持つことができ、屋根の部品を形成するときには特にそうで
ある。芯材は、一般に、１０〜５００ｍｍの厚みを有している。厚い芯材は、堅
く、平板として供給されるが、若干の薄い芯材が例えば建物正面板もしくは壁板
として、時々、シート材料のロールとして供給される。
【００１３】 被覆用芯材及びパイプ結合部材は、通常、汎用のフェノール性または他の結合
剤を、典型的には、該芯材の重量の１〜５％、しばしば２〜４％の量で混入する
ことにより結合される。 被覆用芯材及びパイプ結合部材の製造中、例えば、オイルを含有させて防水性
を改善するなどの、通常の方法により、防水性材料を付加的に含有させることが
できる。芯材の燃焼損失は、一般に、２または３％から５もしくは６％の範囲で
ある。
【００１４】 芯材は、所望の構造の芯材を作るために知られている如何なる慣用技術によっ
ても作ることができ、外部ＭＭＶＦ壁及び屋根被覆材、並びにパイプ結合部材を
作成かつ使用する好適な方法の説明として、ＥＰ１３３，０８３、２７７，５０
０、４２０，８３７、４３５，９４２、５１８，９６４、５２１，０５８、５６
０，８７８、５９０，０９８及び６５４，１００、ＧＢ１，０２７，７９９及び
２，２２３，２４８、ＤＫ１５５，１６３及びＤＫ−Ｕ３−９２０００３３、Ｄ
Ｅ−Ｕ１−２９６１６９６２、ＤＥ４，１４３，３８７、４，３１９，３４０及
び４，４３２，８６６、並びにＷＯ９４／１６１６２、９４／１６１６３、９４
／１６１６４及び９５／２０７０８、並びにＷＯ８９／０７７３１、ＷＯ８９／
０７７３３、ＷＯ９６／３７７２８及びＷＯ９７／０１０６０のいずれかまたは
全てが参照されるべきである。これらの全ては、参照のためにここに組み込まれ
る。
【００１５】 繊維は、芯材の外面に対して実質的に平行とすることができ、あるいは、繊維
は、芯材の外面に対して実質的に垂直とすることができ、そして、製品は、層状
芯材または平板として従来より知られている種類のものとなる。
【００１６】 外部屋根被覆材は、屋根板または他の屋根被覆材の通常の形状を持つことがで
き、一般に、１００から４００、好ましくは１００から２００ｋｇ／ｍ3 の密度
と、１０から５００、通常１０から３００ｍｍの厚みを有している。
【００１７】 単層屋根板は、しばしば１００〜３００ｋｇ／ｍ3 の密度と１０〜３００ｍｍ
の厚みを有している。単層を用いる代わりに、例えば、層状芯材と通常の芯材と
の組み合わせのように、いくつかの層を次々に重ねることができるが、外層は、
最も高密度を有するか、及び／または層状芯材であるのが好ましい。
【００１８】 好ましい屋根被覆材は、二重密度芯材から形成される。下部の密度は、６０〜
２００ｋｇ／ｍ3 で、かつ、上部の密度は、通常、少なくとも５０ｋｇ／ｍ3 以
上であり、通常、２００〜４００ｋｇ／ｍ3 である。下部の厚みは、少なくとも
１５ｍｍで、かつ、上部の厚みは、１００〜３００ｍｍである。合計厚みの最大
値は、通常、３５０ｍｍである。
【００１９】 壁被覆材は、２つのタイプであり得る。第一のタイプは、正面板（ｆａｃａｄ
ｅ ｂｏａｄ）として一般的に知られているものである。壁被覆材の他のタイプ
は、層状板（ｌａｍｅｌｌａ ｂｏａｄ）としてしばしば知られている。壁被覆
材は、一般に５０から４００、しばしば５０から２００ｋｇ／ｍ3 、しばしば約
５０から１５０ｋｇ／ｍ3 の密度を有している。例えば、正面板は、約７０から
１５０ｋｇ／ｍ3 の密度を有しているが、層状板は、５０から１００または１５
０ｋｇ／ｍ3 の密度を有している。これらは、典型的には１０から３００、しば
しば１０から２００ｍｍの厚みを有している。
【００２０】 層状板は、通常の単層板に比べて、低密度に作ることができる。その上、層状
板は、同じ密度を有する通常の単層板で問題となる風の影響に耐えることができ
る（耐層間剥離力）。層状板は、通常、例えば、木材、ホイル、屋根ふきフェル
ト、または他の実質的に不透水性シート材料などの不透水性の表面被覆層を有し
ている。
【００２１】 典型的な正面板は、２０ｃｍ以上の幅、例えば、６０ｃｍを有し、そして、典
型的には１〜２ｍの長さ（例えば、１．２ｍ）を有することができるが、ロール
（例えば、１０ｍ）であることができる。屋根板は、通常、５０ｃｍ以上（例え
ば、６０ｃｍまたは１２０ｃｍから１５０ｃｍまで）の幅と、より長い長さ（例
えば、９０ｃｍから３００ｃｍまで、例えば、１８０または１４０ｃｍ）を有し
ている。
【００２２】 パイプ結合部材は、内部もしくは外部パイプ及び管継手の周りの加熱断熱材、
冷却断熱材、または凝縮断熱材として用いられる。凝縮断熱材は、パイプの腐食
を防ぐために、蒸気がパイプ結合部材の外表面上に凝縮するように、及び／また
は凝縮蒸気がパイプ結合部材から排水されるように設計された厚みまたは形状を
有している（ＥＰ−７３９，４７０、ＷＯ９４／０５９４７；ＥＰ−５２８，９
３６、ＷＯ９７／１６６７６を参照）。
【００２３】 結合部材は、不透水性のアルミニウムホイルもしくは板；紙被覆アルミニウム
；金属板、例えば、鋼板、好ましくは、腐食防止プラスチックフィルムもしくは
被覆層を持つ亜鉛メッキ金属板；屋根ふきフェルト；または織られたもしくは不
織のガラス繊維フリースもしくは布で覆うことができる。また、パイプ結合部材
は、帆布、塗料、プラスチックホイル（例えば、ＰＶＣ）、カードボードまたは
紙で被覆してもよい。被覆材料は、耐候性にするために、瀝青をしみ込ませるこ
とができる。 被覆材料は、耐炎性とすることができる。
【００２４】 通常、パイプ結合部材は、４０〜４００ｋｇ／ｍ3 、好ましくは６０〜３００
ｋｇ／ｍ3 の密度を有する。パイプ結合部材は、断熱材の一部である支持リング
を含むことができる。パイプ結合部材は、パイプのための一種類と支持リングの
ための他のより密な種類の２種類のウールからなることができる。これらの支持
リングは、冷パイプでは凝縮を避け、熱パイプでは熱損失を避ける目的を持って
いる。パイプ結合部材支持リングは、通常、１５０〜４００Ｋｇ／ｍ3 、好まし
くは２５０〜３５０Ｋｇ／ｍ3 、そして、好ましくは約３００Ｋｇ／ｍ3 の密度
を有している。パイプ結合部材の残余のウールは、典型的には、４０〜２００Ｋ
ｇ／ｍ3 、好ましくは６０〜１８０Ｋｇ／ｍ3 の密度を有している。
【００２５】 本発明において、ＳｉＯ2 、ＭｇＯ、ＣａＯ、ＦｅＯ、アルカリ、ＴｉＯ2 、
及び他の成分の好ましい量、並びに、好ましい粘度及び溶解速度（ｐＨ４．５及
びｐＨ７．５での）は、全てＷＯ９６／１４４５４及びＷＯ９６／１４２７４に
述べられているのが好ましく、これらが参照されるべきである。Ａｌ2 Ｏ3 の好
ましい量は、１４から１８％である。望ましくは、それは、１７．５％以下であ
る。 下記は、好適な組成物の例である。
【００２６】
【表１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 2E001 DD01 FA03 FA16 GA12 GA42 HA01 HA11 HA33 HB04 HC01 HD11 HE03 KA01 2E108 CC05 CC07 CC15 CC18 CV01 CV02 CV07 GG01 2E162 AA04 CA01 CA24 CA33 CB24 CC01 CD04 CE02 4G062 AA05 BB01 BB03 CC04 DA04 DA05 DB04 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EB01 EB02 EB03 EC01 EC02 EC03 ED03 ED04 EE04 EF01 EG01 FA10 FB01 FB02 FB03 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01 NN34 4L037 CS20 FA01 PA31 UA07 UA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外部屋根もしくは壁被覆材またはパイプ結合部材としての用
    途に好適な結合ＭＭＶＦ芯材であって、該繊維が、酸化物の重量で、 ＳｉＯ2 ３０〜４８％ Ａｌ2 Ｏ3 １０〜１８％ ＣａＯ １０〜３０％ ＭｇＯ ２〜２０％ ＦｅＯ ２〜１５％ Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜６％ ＴｉＯ2 ０〜６％ 他の成分 ０〜１５％ を含有する組成物から形成されたものであり、該組成物が１４００℃で１０から
    ７０ポイズの粘度を有しており、かつ、該繊維がｐＨ４．５で測定したとき少な
    くとも２０ｎｍ／日の溶解速度を有することを特徴とする結合ＭＭＶＦ芯材。
  2. 【請求項２】 外表面上に保護被覆層を有する請求項１記載の芯材。
  3. 【請求項３】 外部屋根または壁被覆材用であって、５００から２，０００
    Ｋｇ／ｍ3 の密度を有する請求項１または２記載の芯材。
  4. 【請求項４】 外部屋根または壁被覆材用であって、二重密度構造を有する
    前記いずれかの請求項に記載の芯材。
  5. 【請求項５】 増大した密度の断熱材のリングを含有するパイプ結合部材で
    ある請求項１または２に記載の芯材。
  6. 【請求項６】 外部屋根または壁被覆材としての請求項１ないし４のいずれ
    か１項に記載の結合ＭＭＶＦ芯材の用途。
  7. 【請求項７】 請求項１ないし４のいずれか１項に記載の芯材を含有する建
    造物または建造物要素。
  8. 【請求項８】 パイプまたは管継手の周りの内部もしくは外部パイプ結合部
    材としての請求項１、２または５のいずれか１項に記載の芯材の用途。
  9. 【請求項９】 請求項１、２または５のいずれか１項に記載のパイプ結合芯
    材により断熱されたパイプ。
JP2000509915A 1997-08-18 1998-06-30 屋根及び壁被覆材 Pending JP2003517409A (ja)

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