JP2003516526A - 抗体親和性に基づいて狼瘡を処置する方法およびスクリーニング方法ならびにその使用のための組成物 - Google Patents
抗体親和性に基づいて狼瘡を処置する方法およびスクリーニング方法ならびにその使用のための組成物Info
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Abstract
Description
16号の優先権を主張し、これは、その全体が参考として援用される。
明は、個体(および処置のために選択する個体)を、抗体親和性に基づく狼瘡の
に対して処置する方法に関する。
NA)を含む)に対する抗体産生により特徴付けられる自己免疫疾患である。D
NAと反応する自己抗体は、SLEの病理学において役割を果たすと考えられ、
そしてループス腎炎と近密に関する。例えば、Morimotoら(1982)
J.Immunol.139:1960−1965;Fosterら(1993
)Lab.Invest.69:494−507;ter Borgら(199
0)Arthritis Rheum.33:634−643;Bootsma
ら(1995)Lancet 345:1595−1599を参照のこと。
することが示されている(米国特許第5,276,013号)。非免疫原性担体
(これはまた、プラットフォームと称する)と結合するdsONの使用は、SL
Eの処置のための処置的アプローチとして提案される。例えば、ポリ(エチレン
グリコール)結合価プラットフォームに付着される4つのdsODNで構成され
るテトラキス結合体(LJP249)は、免疫化マウスのモデル系における寛容
を実証するために用いられた(Jonesら(1994)Bioconjuga
te Chem.5:390−399)。 LJP394(プラットフォームに付着される4つのdsODNで構成される
4価の結合体)は、腎疾患の進行を遅延し、そしてBXSBループス腎炎モデル
実験マウスの生存を延長することが示された(Plunkettら(1995)
Lupus 4:S99;Couttsら(1996)Lupus 5:158
−159)。LJP394はまた、SLEを有するヒト患者において、より低い
抗dsDNA抗体が示されている(Weisman(1997)J.Rheum
atol.24:314−318)。
容を誘導することにより循環する抗体のレベルを減少する方法を含み、米国特許
第5,276,013号;第5,391,785号;第5,786,512号;
第5,726,329号;第5,552,391号;第5,268,454号;
第5,606,047号;第5,633,395号;第5,162,515号;
米国出願番号08/118、055号(米国特許第6,060,056号);米
国出願番号60/088,656および60/103,088号(米国出願番号
09/328,199およびPCT出願番号PCT/US99/13194)を
含むが制限されない。
く、ループス腎炎は、比較的乏しい全般の生存に関連しつづける(Selezn
ickら(1991)Semin.Arthritis Rheum.21:7
3−80)。
く応答し得る患者を同定する改善された方法である。
によって援用される。
sDNA抗体)の初期親和性の評価に基づいた狼瘡の免疫寛容処置に関する方法
を提供する。本発明はまた、抗体親和性を評価することに基づいた処置に適した
(または適していない)個体を同定する方法、および(もしあれば)処置を受け
る際の親和性の変化の評価に基づく処置方法を提供する。
)を処置する方法を提供し、この方法は、結合体の個体への投与を包含し、この
結合体は、(a)非免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以
上の二本鎖DNAエピトープ(好ましくはポリヌクレオチド(二本鎖DNAに特
異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合するもの))を含み、ここで
、この個体由来の抗体に対するエピトープ(好ましくはポリヌクレオチド)の親
和性は、処置を受ける個体を選択するための基礎として使用される。他の実施形
態において、本発明は、個体のSLEを処置する方法を提供し、この方法は、結
合体のこの個体への投与を包含し、この結合体は、(a)非免疫原性結合価プラ
ットフォーム分子、および(b)2つ以上の二本鎖DNAエピトープ(好ましく
はポリヌクレオチド(二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特
異的に結合するもの))を含み、ここで、この個体由来の抗体に対するエピトー
プ(好ましくはポリヌクレオチド)の親和性は、処置を受け続ける個体を選択す
るための基礎として使用される。
本明細書において記載される処置方法は、通常、dsDNAエピトープに対する
(個体の抗二本鎖DNA抗体)抗体親和性の測定を必要とする。
置する方法を提供し、この方法は、結合体の個体への投与を包含し、この結合体
は、(a)非免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上のポ
リヌクレオチド(二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的
に結合するポリヌクレオチド)を含み、二本鎖DNA配列5’−GTGTGTG
TGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、これから本質的になるか、または
これからなり、ここで、処置開始前または処置開始の際のこの個体由来の抗体に
関するポリヌクレオチドについての見かけの平衡解離定数(KD’)またはその
機能的等価量は、1ml中に約1.0mgのIgG未満であり、ここで、このK D ’値(またはその機能的等価量)は、処置を受ける個体を選択するための基礎
として使用される。
選択工程は、処置開始前に、二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗
体に関する、結合体中に含まれるエピトープ(好ましくはポリヌクレオチド)に
ついての見かけの平衡解離定数(KD’)(またはその機能的等価量)を評価す
る工程を包含し、この結合体は、(a)非免疫原性結合価プラットフォーム分子
、および(b)二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に
結合する2つ以上のdsDNAエピトープを含み、ここで、この個体はこの処置
を受けるように、このKD’(またはその機能的等価量)が、1ml中に約1.
0mgのIgG未満である場合、選択される。他方、処置での使用が意図される
dsDNAエピトープのいずれかに適用し得るより低いKD’値は、本明細書に
記載されるような、所定の患者群に対する百分位数の順位と同様に記載される。
好ましくは、dsDNAエピトープがポリヌクレオチドであり、このポリヌクレ
オチドとして好ましくは、二本鎖DNA配列5’−GTGTGTGTGTGTG
TGTGTGT−3’を含むか、これから本質的になるか、またはこれからなる
。
この方法は、:(a)処置に使用されるdsDNAエピトープに関するこの個体
由来の抗二本鎖DNA抗体の親和性を評価すること(ここで、この個体は、この
抗体の親和性に基づいた処置について選択される);および(b)(a)非免疫
原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上のdsDNAエピトー
プを含む結合体を選択個体へ投与すること、を包含する。
供し、この方法は、結合体のこの個体への投与を含み、この結合体は、(a)非
免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上のポリヌクレオチ
ド(二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合するポ
リヌクレオチド)を含み、このポリヌクレオチドは、二本鎖DNA配列5’−G
TGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、本質的になるか、ま
たはこれからなり、ここで、処置開始前または処置開始の際のこの個体由来の抗
体に関する結合体中のポリヌクレオチドについての見かけの平衡解離定数(KD
’)(またはその機能的等価量)は、1ml中に約1.0mgのIgG未満であ
り、ここで、このKD’値(またはその機能的等価量)は、処置を受ける個体を
選択するための基礎として使用される。
この方法は、:(a)二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に関
する結合体中または結合体のdsDNAエピトープに対する見かけの平衡解離定
数(KD’)を処置開始前または処置開始の際に評価すること(この結合体は、
(a)非免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)二本鎖DNAに特
異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合する2つ以上のエピトープを
含む)、ならびに、(b)このKD’値を増加するために十分な量でこの結合体
をこの個体に投与することを包含し、ここで、KD’が処置開始前または処置の
際のKD’に比べて少なくとも約20%増加する場合、処置が継続される。他の
実施形態において、処置方法は、(例えば、増加されたKD’により反映される
ような)親和性測定により反映されるようなこの親和性を(好ましくは、少なく
とも約20%であるが、所望され得るより多くの変化で)減少するために十分な
量で、本明細書に記載される結合体(単数または複数)のいずれかを投与するこ
と包含する。
供し、この方法は、結合体のこの個体への投与を含み、この結合体は、(a)非
免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)二本鎖DNAに特異的に結
合するこの個体由来の抗体に特異的に結合する2つ以上のdsDNAエピトープ
を含む。いくつかの実施形態において、抗体親和性は、本明細書に記載されるよ
うに評価される。いくつかの実施形態において、結合体を、抗体親和性を減少す
るために十分な量で投与する。
定する方法を提供し、この処置は結合体の投与を含み、この結合体は、(a)非
免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上のポリヌクレオチ
ド(二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合するポ
リヌクレオチド)を含み、このポリヌクレオチドは、dsDNA配列5’−GT
GTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、これから本質的になる
か、またはこれからなり、この方法は、結合体中で使用されるポリヌクレオチド
、および処置開始前または処置開始の際のこの個体由来の抗二本鎖DNA抗体に
対する見かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等価量を測定すること
を含み、ここで、個体は、1ml中に約1.0mg未満のIgGKD’またはそ
の機能的等価量により同定される。
同定する方法を提供し、この処置は結合体の投与を含み、この結合体は、(a)
非免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上のポリヌクレオ
チド(二本鎖DNAに特異的に結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合する
ポリヌクレオチド)を含み、このポリヌクレオチドは、dsDNA配列5’−G
TGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、これから本質的にな
るか、またはこれからなり、この方法は、結合体中のポリヌクレオチド、および
処置開始前または処置開始の際のこの個体由来の抗二本鎖DNA抗体に対する見
かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等価量を測定することを含み、
ここで、個体は、1ml中に約1.0mgより多くのIgGのKD’またはその
機能的等価量により同定される。
を提供し、この処置は結合体の投与を含み、この結合体は、(a)非免疫原性結
合価プラットフォーム分子、および(b)二本鎖DNAに特異的に結合するこの
個体由来の抗体に特異的に結合する2つ以上のdsDNAエピトープ(好ましく
はポリヌクレオチド)を含み、この方法は、dsDNAエピトープ(好ましくは
、この結合体のポリヌクレオチドおよびこの個体由来の抗dsDNA抗体のポリ
ヌクレオチド(単数または複数))に対する親和性を測定することを包含する。
いくつかの局面において、見かけの平衡解離定数(KD’)を測定する。
トを提供し、この分子は、適切なパッケージ中の抗二本鎖DNA抗体に結合する
エピトープを含み、このパッケージは、好ましくは、さらにこのエピトープに対
する個体由来の抗dsDNA抗体の親和性を測定することに関する説明書、を包
含する。
非免疫原性結合価プラットフォーム分子、および(b)二本鎖DNAに特異的に
結合するこの個体由来の抗体に特異的に結合する2つ以上のポリヌクレオチドを
含む結合体;ならびに(2)個体由来の抗dsDNA抗体に対する結合体の親和
性を検出するためにこの結合体を使用することに関する説明書を備える。
処置のための基礎(basis)であるかまたは基礎として使用されるエピトー
プ)に対する平均的な親和性が、結合体の投与により免疫寛容を誘導するために
設計される処置の予測的な効力であることを発見しており、この結合体は、エピ
トープを含む少なくとも2つの分子を含む。ループス患者におけるこのような処
置に付随する臨床データの本発明者らの評価に基づいて、本発明者らは、以下の
ことを発見している:(a)処置に使用されるDNAエピトープに対する初期の
抗体親和性は、抗体の親和性の減少、ならびに症状の軽減、および抗dsDNA
抗体の量(力価)の減少という点から、処置に対する応答性の程度を予想し得、
より高い親和性の抗体をもつ患者が、処置に対するより良い応答者である;(b
)処置に使用されるDNAエピトープに対する初期の抗体親和性は、症状の軽減
という点から有効性の程度を予想し得、高い親和性の抗体をもつ患者は、より低
い親和性の抗体をもつ患者(または処置を受けていない高い親和性抗体をもつ患
者)と比べて症状の減少を示す;(c)処置に使われるDNAエピトープに対す
る抗体親和性の変化は、症状の軽減という点から有効性の程度を予想し得、親和
性の不可欠な変化(減少)を表す患者は、この不可欠な変化を示さない患者に比
べて症状の軽減が示す。対照的に、先の報告では、この結合体のポリヌクレオチ
ドエピトープに対する患者の抗dsDNA抗体の親和性の報告と対照的に、本明
細書中に記載される結合体(LJP394)の投与の際の抗dsDNA抗体の力
価(すなわち、dsDNAに対する結合により示されるような抗dsDNA抗体
のレベル)の測定を開示した。このことは、。本発明者らの見解において、これ
らの最初に報告された力価または力価の変化はどちらも、予測的な臨床結果では
なかった。
な個体を同定する方法を提供し、この処置は、個体由来の抗体のエピトープに対
する親和性の評価を必要とし、このエピトープは、本明細書に記載されるような
免疫寛容の治療の基礎であるか、基礎になっているか、そして/または基礎にな
り得る。
、生化学、および免疫学の従来技術を、別の指示が無い限り、使用し、これは、
当業者である。このような技術は、文献、例えば、Molecular Clo
ning:A Laboratory Manual、第2版(Sambroo
kら,1989)Cold Spring Harbor Press;Oli
gonucleotide Synthesis(M.J.Gait,編,19
84);Animal Cell Culture(R.I.Freshney
,編,1987);Methods in Enzymology(Acade
mic Press,Inc.);Handbook ofExperimen
tal Immunology(D.M.Weir&C.C.Blackwel
l,編);Gene Transfer Vectors for Mamma
lian Cells(J.M.Miller&M.P.Calos,編,19
87);Current Protocols in Molecular B
iology(F.M.Ausubelら,編,1987);PCR:The
Polymerase Chain Reaction(Mullisら,編,
1994);Current Protocols in Immunolog
y(J.E.Coliganら,編,1991)およびShort Proto
cols in Molecular Biology(WileyおよびSo
ns、1999)において十分に説明される。
エピトープについての個体由来の抗体の「親和性」とは、当該分野で十分理解さ
れている用語であって、エピトープに抗体が結合する程度または強度を意味する
。親和性は、当該分野で公知の多くの方法(平衡解離定数(KDまたはKd)、見
かけの平衡解離定数(KD’またはKd’)、およびIC50(競合アッセイにおい
て50%阻害を達するに必要とされる量;本明細書中では「I50」と互換)を含
むがこれらに限定されない)で、測定され、そして/または表現され得る。本発
明の目的のためには、親和性は、あるエピトープに結合する抗体の所定の集団に
ついての平均親和性であると理解される。本明細書中で、1ml当たりのmg
IgGまたはmg/mlとして報告されるKD’値は、(血漿も使用し得るが)
1mlの血清当たりのmgIgを示す。
に記載の処置方法のために選択するための「基礎として使用される」場合は、抗
体親和性は、処置の前および/またはその間に測定され、その得られた値は、臨
床医により、次のいずれかを評価することに使用される:(a)個体が最初に処
置を受けることが適切である可能性;(b)個体が最初に処置を受けることが不
適切である可能性;(c)処置に対する応答性;(d)個体が処置を受ける続け
ることが適切である可能性;(e)個体が処置を受け続けることが不適切である
可能性;(f)投薬の調節;(g)臨床上有益である確率の予測。当業者に十分
理解されているように、臨床設定における抗体親和性測定は、このパラメータが
本明細書中に記載の処置の施行を開始、継続、調節および/または中止するため
の基礎として使用されたことの明示である。
明細書中に記載の処置様式の最初の施行を受ける前、および/または個体が本明
細書中に記載の処置様式の最初の施行を受けた、少なくとも約4週間以内、好ま
しくは少なくとも約2週間以内、好ましくは少なくとも約1週間以内、好ましく
は少なくとも約5日以内、好ましくは少なくとも約3日以内、好ましくは少なく
とも約2日以内、好ましくは少なくとも約1日以内に、その個体において測定さ
れた抗体親和性である。
その文脈に依存して、メンバー数に関して変化し得る)について、抗体親和性は
ある範囲(すなわち、最大親和性と最小親和性)にわたって変化する。
個体を含む)は、前述の処置の施行から利益を得ない可能性より、得る可能性が
高い個体である。逆に、「適切ではないかもしれない」または「不適切であり得
る」個体(本明細書中に記載の処置に「不適切である」個体を含む)は、前述の
処置の施行から利益を得る可能性より得ない可能性が高い個体である。
的結果を含み、これが好ましい)を得るためのアプローチである。本発明の目的
のためには、有益または所望の臨床的結果は、以下に挙げる1つ以上を含むがこ
れらに限定されない:症状の緩和、疾患の程度の減少、疾患が安定した(すなわ
ち、悪化していない)状態、疾患の拡散(すなわち、転移)の防止、疾患の発生
または再発の防止、疾患進行の遅延または鈍化、疾患状態の改善、寛解(部分的
または全体にかかわらず)、疾患および/または症状の発生率の減少。狼瘡の処
置は、以下に挙げる任意の狼瘡の局面を含むが、これに限定されない:ループス
腎炎(これは、慢性炎症性の腎臓疾患である)。ループス腎炎の間、「発赤」が
生じ得る。「発赤」は、活性、一般には炎症活性の増大をいう。活性が腎臓にあ
る場合、発赤は、腎発赤と呼ぶ。「腎発赤」は、以下を含むが、これに限定され
ない因子を評価することにより、同定され得る:蛋白尿レベル、血尿レベル、お
よび血清クレアチニンレベル。ループス腎炎の症状がない場合、ループス腎炎の
処置を施行し得、このような処置は(「処置」の定義が指摘するように)、発赤
の発生率を減少させる。また、「処置」は、ループス腎炎のような狼瘡の任意の
局面の病理的な結果の軽減を包含する。
、急性の臨床的事象)をいうために使用される。SLE発赤は、以下を含むが、
それらに限定されない種々の主要な器官に存在し得る:腎臓、脳、肺、心臓、肝
臓、および皮膚。SLE発赤は、腎発赤を含む。
シクロホスファミド」または「HDCC」は、単独でまたはシクロホスファミド
を伴う、増加した投薬量のコルチコステロイドでの介入をいう。高用量は、一般
にコルチコステロイドについていう。このような介入は、一般的に発赤時または
急性エピソード時に行われる。一般に、例えば、増加した投薬量は少なくとも1
5mg/日であり、そして20mg/日より多くあり得る。標準的な臨床プロト
コルを用いて、HDCCは投与され得る。臨床医は患者をモニターし得、HDC
C処置が必要とされる時期を、以下に含むが、それらに限定されない因子の評価
により決定し得る:蛋白尿レベル、血尿レベル、および血清クレアチニンレベル
。一般に、腎発赤を経験する患者はHDCC処置を受けるが、この処置は狼瘡の
他の局面に対しても使用される。
和性を反映するパラメータまたはパラメータの数値である。例えば、KD’の等
価量は、IC50である。別の例としては、0.5というKD’の等価な値は、こ
れらが全く同じまたはほぼ同じ親和性を反映する場合、200のIC50である。
このような等価量の決定は、当該分野の技術範囲内であり、このような等価量お
よびそれらの決定は、本発明に包含される。一般に、KD’の言及は、KD’の機
能的な等価量の言及を包含する。
段の指摘がない限り、複数形のその指示物を包含する。例えば、「抗体」という
表現は、一個以上の抗体を包含する。
特異的な結合を示す任意の化学的部分を意味する。「エピトープ」はまた、抗原
を含み得る。この抗原は、エピトープを含む部分または分子であり、したがって
この抗原も抗体に特異的に結合する。
NA抗体に特異的な結合を示す化学的部位であり、したがってそのようなエピト
ープを含む分子を包含する。本発明の結合体に適切な二本鎖DNAエピトープの
さらなる議論は、以下に記載する。用語「エピトープ」は、また、二本鎖DNA
自体の模倣物を包含し、これは以下に記載する。
であり、そしてそのような特異的結合を決定するための方法もまた、当該分野で
周知である。ある分子が、代わりの細胞またはの物質と反応または会合するより
も、特定の細胞または物質と、より頻繁に、より迅速に、より長い持続時間で、
そして/またはより強い親和性で反応または会合する場合、その分子は、「特異
的結合」を示すといわれる。ある抗体が、他の物質に結合するより、より強い親
和性、アビディティで、より容易に、そして/またはより長いで持続期間で結合
する場合、その抗体は、標的に「特異的に結合する」。
A抗体」または「二本鎖DNA抗体」は、二本鎖DNA(dsDNA)へ特異的
に結合する任意の抗体である。任意の抗体は、任意のクラスの抗体(例えば、I
gG、IgA、またはIgM)を包含し、この抗体はいずれかの特定のクラスで
ある必要はない。本明細書中で提供した「抗体」の定義に明確に示されるように
、「抗二本鎖DNA抗体」は、この不可欠な機能的(すなわち、dsDNAへの
特異的な結合)特性を示す任意のフラグメント(例えば、Fabフラグメントの
ような可変領域を含むフラグメント)を包含する。下記のように任意の抗二本鎖
DNA抗体または機能的フラグメントへの特異的結合で十分であることが理解さ
れる。
プル上および/またはその中の二本鎖DNAエピトープに結合しない、抗二本鎖
DNA抗体、すなわち遊離抗体を意図する。
その免疫グロブリン分子の可変領域に位置する、少なくとも1つの抗原認識部位
を通して、炭水化物、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドのような標的に特異
的に結合し得る、免疫グロブリン分子である。本明細書で使用される場合、この
用語は、インタクトな抗体だけでなく、そのフラグメント(例えば、Fab、F
ab’、F(ab’)2、Fv)、単鎖(ScFv)、それらの変異体、抗体部
分を含む融合タンパク質、ヒト化抗体、および、必要とされる特異性の抗原認識
部位を含む、免疫グロブリン分子の他の任意の改変構造も包含する。
れ、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドのいずれかの、任意の長
さのヌクレオチドのポリマー形態をいう。これらの用語は、一本鎖、二本鎖ある
いは三本鎖のDNA、ゲノムDNA、cDNA、RNA、DNA−RNAハイブ
リッドあるいは、プリン塩基およびピリミジン塩基、または他の天然の塩基、化
学的、生化学的に改変されたか、非天然の、もしくは誘導体化されたヌクレオチ
ド塩基を含むポリマーを包含する。本発明の目的のためには、別段指摘しなけれ
ば、本明細書中で提示される配列は、二本鎖配列を意味する。例えば、二本鎖配
列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、この配列
から本質的になるか、または、この配列からなるポリヌクレオチドは、その相補
的なポリヌクレオチド配列、詳しくは配列3’−CACACACACACACA
CACACA−5’を包む。本明細書中に記載の二本鎖ポリヌクレオチド配列は
、また、本明細書中に記載の改変体を包含すると理解される。ポリヌクレオチド
の骨格は、糖およびリン酸基(RNAまたはDNAに代表的に見出され得るよう
に)、または改変もしくは置換された糖もしくはリン酸基を含み得る。あるいは
、ポリヌクレオチドの骨格は、ホスホルアミデートのような合成サブユニットの
ポリマーを含み得、従ってオリゴデオキシヌクレオシドホスホルアミデート(P
−NH2)または、混合ホスホルアミデート−ホスホジエステルオリゴマーであ
り得る。ホスホロチオエート結合は、ホスホジエステル結合の代わりに使用され
得る。さらに、二本鎖ポリヌクレオチドは、その相補鎖の合成および適切な条件
下でのそれら鎖のアニーリング、またはDNAポリメラーゼおよび適切なプライ
マーを用いる、相補鎖のデノボ合成のいずれかによる化学合成の一本鎖ポリヌク
レオチド生成物から得られ得る。
メント、エキソン、イントロン、mRNA、tRNA、rRNA、リボザイム、
cDNA、組換えポリヌクレオチド、分岐ポリヌクレオチド、プラスミド、ベク
ター、任意配列の単離DNA、任意配列の単離RNA、核酸プローブ、およびプ
ライマー。本発明の目的のためには、ポリヌクレオチドは、一般に、約1kb未
満の単離されたポリヌクレオチドであり、好ましくは約500塩基対(bp)未
満であり、好ましくは約250bp未満であり、好ましくは約100bp未満で
あり、好ましくは約50bp未満である。しかし、任意のサイズまたは配置のポ
リヌクレオチドは、個体由来の抗dsDNA抗体へ不可欠な結合を示す限り、使
用され得ると理解される。さらに、そのポリヌクレオチド以外の異なるポリヌク
レオチド(例えば、サイズおよび/または配列に関して)は、両ポリヌクレオチ
ドが、個体由来の抗dsDNA抗体に対し等価な(可換な)結合親和性を示す限
り、処置に用いられるべきであるか、用いられたか、または用いられると理解さ
れる。換言すると、非同一ポリヌクレオチドが、親和性の決定および処置に関し
て使用され得る。
は、「DNA」は、塩基A、T、CおよびGのみならず、それらのアナログまた
はこれらの塩基の改変形態(例えば、メチル化ヌクレオチド)、ヌクレオチド間
改変(例えば、非荷電結合およびチオエート)、糖アナログの使用、ならびに改
変され、そして/または代替の骨格構造(例えば、ポリアミド)も包含する。
ド配列のような内因性の化学的部分をいう(すなわち、天然に見出されるもの)
。天然に存在する部分のプロセシングは、1つ以上の工程で行なわれ得、そして
これらの用語は、プロセシングの全ての段階を含む。逆に、「天然に存在しない
」部分は、組換えポリヌクレオチド配列および天然に存在しない炭水化物のよう
な、他の全ての部分(すなわち、天然に生じないもの)をいう。
液性免疫応答を誘起する化学的実質を意味する。免疫原はB細胞エピトープおよ
びT細胞エピトープの両方を有する。
ばれる)とは、その免疫原が特異的に結合する抗体に特異的に結合する、生物学
的または化学的化合物を意味する。したがって、「二本鎖DNAエピトープ」は
、天然に存在する二本鎖DNAの模倣物を包含する。「アナログ」または「模倣
物」は、二本鎖DNAと、エピトープまたは結合特異性を共有する。アナログは
、不可欠な結合特性を示す、任意の化学物質であり得、したがって、例えば、単
純なもしくは複雑な、有機もしくは無機分子;ポリペプチド;ポリヌクレオチド
;炭水化物;脂質;リポ多糖;リポタンパク質;または上記の任意の組み合わせ
であり得、この組み合わせは、以下を含むがこれらに限定されない:ポリヌクレ
オチド含有ポリペプチド;グリコシル化ポリペプチド;および糖脂質。用語「ア
ナログ」は、用語「ミモトープ」を含む。「ミモトープ」当該分野で周知の用語
である。
哺乳動物は、家畜、競技用動物、愛玩動物、霊長類、マウスおよびラットを含む
が、これらに限定されない。
またはその部分に対し抗原特異的な特異的結合部位を有し、その成分または部分
への結合の結果が、T細胞を活性化する成分またはその部分を意味する。本発明
の実施形態が、T細胞エピトープを「欠く」として記載される場合、このことは
、T細胞エピトープが、当該分野において標準的なアッセイを使用して検出可能
でないことを意味すると解釈される。本発明の目的のためには、T細胞エピトー
プを「欠く」エピトープは、このエピトープが、処置されるべき(すなわち、エ
ピトープ提示結合価プラットホーム分子を受けるべき)個体において、T細胞活
性化を引き起こすT細胞エピトープを欠くことを意味する。例えば、あるエピト
ープは、ある個体またはある個体群に関するT細胞エピトープを欠き得るが、他
の個体に関するT細胞エピトープを保有し得る可能性が高い。T細胞エピトープ
の存在を検出する方法は当該分野で公知であり、T細胞増殖を検出するアッセイ
(例えば、チミジン取込み)を含む。バックグラウンドより上の統計学的に有意
な(すなわち、一般的に、標準的な統計学的方法を使用して、p値が0.05未
満)チミジン取込みを誘導できない免疫原は、一般的に、T細胞エピトープを欠
くと考えられるが、定量的なチミジン取込みの量は、試験される免疫原に依存し
て変化し得ることが理解される。一般的には、約2〜3より下(より好ましくは
、約1未満)の刺激指数(stimulation index)は、T細胞エ
ピトープの欠失を示す。T細胞エピトープの存在はまた、標準的な方法に従って
T細胞由来リンホカインの分泌を測定することにより、決定され得る。T細胞エ
ピトープの位置および含量は、存在する場合、経験的に決定され得る。やがて、
T細胞エピトープの存在を検出するためのより高感度のアッセイが開発され得る
こと、およびT細胞エピトープを欠くことの特定は、使用される検出システムの
タイプに依存することが理解される。
の減少および/または安定化を意味する。「免疫応答」は体液性および/または
細胞性であり得、当該分野で公知の標準的なアッセイを使用して測定され得る。
本発明の目的のためには、免疫応答は、一般的に、抗二本鎖DNA抗体の存在お
よび/またはレベルによって影響される。定量的には、この減少(抗体の産生お
よび/またはレベルの減少より測定される)は、少なくとも約15%、好ましく
は少なくとも約25%、より好ましくは少なくとも約50%、より好ましくは少
なくとも約75%、より好ましくは少なくとも約90%、さらになお好ましくは
少なくとも約95%、そして最も好ましくは、100%である。寛容は抗原特異
的であり、そして本発明の目的のためには、抗二本鎖DNA抗体を有する個体に
適用すると理解される。「寛容を誘導する」とは、また、抗体レベルの増大速度
を鈍化および/または遅延することを包含する。
分泌するためには、T細胞を必要とするB細胞の非応答性を意図し、未熟および
/または成熟B細胞のクローン除去および/またはB細胞の抗体産生不能を含む
がこれらに限定されない。「非応答性」は、免疫原に対する体液性応答の治療的
に効果的な減少を意味する。定量的には、この減少(抗体産生の減少により測定
される)は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、そして最も好ま
しくは、100%である。
床的な結果を含む有益な結果または所望する結果をもたらすに十分な量である。
有効量は、1回以上の投与により投与され得る。本発明の目的のためには、本明
細書に記載の結合体(または結合体を含む組成物)の有効量は、好ましくは寛容
(特に、抗二本鎖DNA抗体に関する)の誘導により、抗二本鎖DNA抗体の循
環レベルを減少させるのに十分な、量である。処置に関して、本明細書に記載の
結合体(または、結合体を含む組成物)の「有効量」とは、全身性エリテマトー
デス(SLE)(SLEに起因する腎臓の進行性炎症性変性(すなわちループス
腎炎)を含む)を緩和、改善、安定化、逆転、予防、またはその進行の鈍化もし
くは遅延に十分な量である。
」は、二重体(duplex)または複合体であって、その二重体または複合体
形成とそれに続く検出(任意の洗浄工程または合間に起こり得る他の操作を含む
)との間残存するに、十分に長時間持続する二重体または複合体をいう。
天然ではそれが結合している物質を、実質的に含まないポリペプチドまたはポリ
ヌクレオチドである。実質的に含まないとは、天然ではそれが結合している物質
の、少なくとも50%。好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくと
も80%、さらにより好ましくは少なくとも90%、を含まないこと意味してい
る。
atform)分子」とは、不連続な数のエピトープおよび/またはエピトープ
模倣物の付着を可能にする部位を含む非免疫原性分子を意味する。結合体または
結合価プラットホーム分子の「結合価」は、二本鎖DNAエピトープに対する1
分子当たりの付着部位の数を示す。あるいは、結合体の結合価は、結合価プラッ
トホーム分子に対する二本鎖DNAエピトープの比(絶対値または平均にかかわ
らず)である。
は、個体に単独で投与された場合に、結合価プラットホーム分子が免疫応答(す
なわち、T細胞応答および/またはB細胞応答)を誘発できず、そして/または
十分な免疫応答を誘発できないことを意味する。受容可能な免疫応答の程度は、
結合価プラットホーム分子が使用される状況に依存し、そして経験的に決定され
得る。
作用および/または非共有結合相互作用のいずれかによって、その結合価プラッ
トホームに付着したエピトープである。
たエピトープを含み、そのうちの少なくともいくつかは(そのうちの少なくとも
、2つは)目的の抗体に結合し得る、結合価プラットホーム分子である。
、診断アッセイまたはモニタリングアッセイに使用され得る。この定義は、血液
および生物起源の他の液体サンプル、生検標本もしくは組織培養株またはそれら
に由来する細胞ならびにこれらの子孫のような固体組織サンプルを包含する。こ
の定義はまた、これらの獲得後、任意の方法(例えば、試薬による処理、可溶化
あるいはタンパク質またはポリヌクレオチドのような特定の成分の富化)で操作
されたサンプルを包含する。用語「生物学的サンプル」は、臨床サンプルを包含
し、また培養中の細胞、細胞上清、細胞溶解物、血清、血漿、生物学的液体およ
び組織サンプルを包含する。
様式を、別の処置様式に加えて、施行すること(例えば、コルチコステロイドシ
クロホスファミド免疫抑制薬の投与(または他の免疫抑制療法の施行)に加え、
同じ個体に本明細書中に記載の結合体の投与)をいう。従って、「〜と併せて」
とは、個体への他の処置様式の送達前、送達中、または送達後に、ある処置様式
を施行することを言う。
関する免疫応答障害である。抗原媒介性病状は、以下を含むがこれに限定されな
い:狼瘡;抗体媒介性血栓症および血小板減少症;抗リン脂質症候群;重症筋無
力症。免疫応答障害は状況依存的であるので、本発明の目的のためには、「抗体
媒介性病状」はまた、移植拒絶(特に、異種移植)(ここでは、免疫応答は、外
来の移植組織を保持しようとする試みに関しては不適切である)および妊娠にお
けるRhに基く拒絶を包含する。
味する。
く同定の方法) 本明細書中に記載される方法は、個体からの抗体親和性を評価することを必要
とし、ここで前記個体は全身性エリテマトーデス(SLE)を有しているか、ま
たは有している疑いがある。この発明の目的のため、(a)問題の親和性は個体
の抗体、すなわち個体から得られる抗体に関係している;(b)親和性が測定さ
れるための抗体は、抗体媒介性病状、すなわち全身性エリテマトーデス(SLE
)と関する、および/または関与する抗体である;および(c)目的の結合は、
本明細書中で記載されているように、提案処置で使われるべきエピトープ(すな
わちdsDNAエピトープ)と共に、抗体(単数または複数)に結合するエピト
ープに対する抗体の結合である。
抗体親和性)の評価に基づく、個体の処置の方法;(b)抗体親和性の変化(あ
るとすれば)(すなわち、(i)処置の開始以前または開始時の抗体親和性と(
ii)親和性における変化(あるとすれば)を顕在化させるのに十分な期間の処
置の後の抗体親和性との比較)の評価に基づく、個体の処置の方法;(c)初期
の抗体親和性の評価に基づいて、本明細書中で記載される処置(単数または複数
)を受けるのに適切であり得る個体(または、代替的に、本明細書中で記載され
る処置(単数または複数)を受けるのに不適切であり得る個体)をスクリーニン
グする方法;(d)抗体親和性における変化(あるとすれば)の評価に基づいて
、本明細書中で記載される処置(単数または複数)を受けるのに適切であり得る
個体(または、代替的に、本明細書中で記載される処置(単数または複数)を受
けるのに不適切であり得る個体)をスクリーニングする方法;(e)抗体親和性
の評価に基づいて、本明細書中で記載される処置(単数または複数)をモニター
する方法、を提供する。
が処置に対して適切または不適切であると同定する方法)は、処置の方法と関係
無く実行され得、そしてそれ自体は処置の方法と区別される。本明細書中で記載
されるスクリーニング方法は、医師以外の当業者によって、当該分野の装置およ
び/または技術を用いて実行され得る。
の方法であろうと、KD’を使うかまたはKD’に関する本発明の全ての実施形態
について、他の等価な値が測定され得、および使用され得、そして本発明に包含
されることが理解される。例えば、以下で考察されるように、個体由来の抗体の
、処置に対して使用されるエピトープ(本発明の関連において、二本鎖DNAエ
ピトープ)に対する親和性を測定(および表現)し得る当該分野で公知の多数の
方法がある。KD’はこれらのパラメータの1つであり、そして本発明中では、
等価なパラメータが測定および使用され得る。さらに、本明細書中で報告される
KD’カットオフ値(cut−off value)に関して、この研究結果の
基本は、1週間に約一度、約100mgのLJP394結合体を投与することで
あった。
)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子(valency platfor
m molecule)および(b)2つ以上のdsDNAエピトープ(例えば
、dsDNAエピトープを含む2つ以上の分子で、好ましくは、二本鎖DNAに
特異的に結合する個体由来の抗体に対して、特異的に結合するポリヌクレオチド
である)を含む結合体を個体に投与することを包含し、そこで、エピトープ(好
ましくは、個体からの抗体に対する(結合体の)ポリヌクレオチド)の親和性は
、処置を受けるための個体の選択に対する基礎として使われる。他の実施形態に
おいて、本発明は、個体のSLEを処置する方法を提供し、この方法は、(a)
非免疫原性の結合価プラットフォーム分子および(b)2つ以上のdsDNAエ
ピトープ(好ましくは、二本鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に対し
て、特異的に結合するポリヌクレオチドである)を含む結合体を個体に投与する
ことを包含し、そこで、エピトープ(好ましくは、個体からの抗体に対する(結
合体の)ポリヌクレオチド)の親和性は、処置を受け続けるように個体を選択す
るための基礎として使われる。親和性の決定の方法は当該分野で公知であり、以
下に述べる。
の別の方法のいずれかによって代表される)は、決定的ではないにせよ、このパ
ラメータが処置を受ける(そして/あるいは受け続ける)ための個体の選択に対
する基礎となったことの強い示唆である。したがって、本明細書中で記載する全
ての処置方法に関して、そして「基礎として用いられる」についての定義が示す
ように、他の実施形態は(1)本明細書中で記載されるように親和性を評価、ま
たは測定すること(そして好ましくは、処置を受ける(受け続けることを含んで
いる)のに適切な個体を選択すること);および(2)本明細書中で記載されて
いるような処置(単数または複数)を施すこと、を含む。本明細書中で記載され
ているように、いくつかの実施形態において、親和性において変化(いくらかで
もあるとすれば)が評価される場合は、1つより多くの測定がなされる。
される。いくつかの実施形態において、dsDNAエピトープは5’−GTGT
GTGTGTGTGTGTGTGT−3’のようなポリヌクレオチドである。親
和性は結合体に用いられるエピトープ(またはエピトープを含む分子もしくは一
部分)を用いて測定され得る;あるいは、親和性が少なくとも結合体に用いられ
るエピトープの親和性に相関関係があり得る限りは、類似する非同一エピトープ
が用いられ得、ゆえに、親和性の有意義な測定が得られ得る。
来の抗体(二本鎖DNAに対して特異的に結合する)に対して特異的に結合する
2つ以上のポリヌクレオチド(このポリヌクレオチドは、二本鎖配列5’−GT
GTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、この配列から本質的に
なるか、またはこれからなる)を含む結合体を個体に対して投与することを包含
する、個体のSLEを処置する方法を提供する。そこで、結合体のポリヌクレオ
チドに対する見かけの平衡解離定数(KD’)は、処置の開始以前または開始時
の個体由来の抗体に関して、1ml当り約1.0mg IgG未満である。そこ
で、前述したKD’値は処置を受けるための個体の選択のための基礎として用い
られる。他の実施形態において、KD’はおよそ以下:0.8;0.7;0.6
;0.5;0.4;0.3;0.2;0.1;0.09;0.08;0.07;
0.06;0.05;0.025のいずれか未満である。KD’についてのこれ
らの値は、KD’が評価される、例えば5’−GTGTGTGTGTGTGTG
TGTGT−3’に基づく処置が熟慮されているもののような、全ての方法(処
置および/またはスクリーニングを含む)に適用される。いくつかの実施形態に
おいて、KD’は1ml当り約0.8mg IgG未満である。いくつかの実施
形態において、KD’は1ml当り約0.5mg IgG未満である。いくつか
の実施形態において、KD’は1ml当り約0.1mg IgG未満である。KD ’を測定する方法を以下に述べる。処置以前または最中のいずれかにおける、K D ’測定、または何らかの他の方法のいずれかによって代表される親和性の測定
は、決定的ではないにせよ、このパラメータが処置を受けるための個体の選択に
対する基礎となったことの強い指標である。
、この方法は、(a)処置開始以前または開始時に、二本鎖DNAに特異的に結
合する個体由来の抗体に関するdsDNAエピトープ(dsDNAエピトープを
含む分子を包含する)、好ましくは結合体の内部の、または一部のポリヌクレオ
チド(前述の結合体は(a)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子および(
b)2つ以上のDNAエピトープ、好ましくはポリヌクレオチド(それらは二本
鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に特異的に結合する)を含み、前記
のポリヌクレオチドは(もしそれが使用されるdsDNAエピトープならば)好
ましくは(二本鎖、またはds)配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGT
GTGT−3’を含むか、この配列から本質的になるか、またはこれからなる。
)に対する見かけの平衡解離定数(KD’)を評価すること(ここで、KD’が1
ml当り約1.0mg IgG未満である場合は、個体は処置を受けるように選
択される);および(b)個体に対して、好ましくはKD’を上昇させるのに十
分な量で、結合体を投与すること、を包含する。他の実施形態において、KD’
はおよそ以下:0.8;0.7;0.6;0.5;0.4;0.3;0.2;0
.1;0.09;0.08;0.07;0.06;0.05;0.025のいず
れか未満である。KD’の測定方法は以下で述べる。
方法は、(a)処置開始以前または開始時に、二本鎖DNAに特異的に結合する
個体由来の抗体に関するdsDNAエピトープ、好ましくは結合体の内部の、ま
たは一部のポリヌクレオチド(前述の結合体は(a)非免疫原性の結合価プラッ
トフォーム分子および(b)2つ以上のエピトープ、好ましくはポリヌクレオチ
ド(それらは二本鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に特異的に結合す
る)を含み、前記のポリヌクレオチドは(もしそれが使用されるならば)、(d
s)配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、本
質的になるか、またはこれからなる)に対する見かけの平衡解離定数(KD’)
を評価すること;および(b)個体に対して、KD’を上昇させるのに十分な量
で、結合体を投与することを包含する。ここで、もしKD’が処置開始以前また
は開始時のKD’に比べて、少なくとも約20%増加する場合、処置は続行され
る。これらの実施形態について、処置の開始後(処置の開始以前または開始時の
KD’と比較する目的で)に測定されるKD’は、処置の開始後、少なくとも約4
週間、好ましくは少なくとも約6週間、さらに好ましくは少なくとも約10週間
、さらに好ましくは少なくとも約12週間測定される。本発明者らは、処置の集
団に渡る、処置後の抗体親和性における広範囲な変化を観察した(図5)。それ
ゆえ、他の実施形態において、KD’が少なくともおよそ以下(処置の開始以前
または開始時のKD’に比べて):40%、50%、75%、100%、200
%、500%のいずれかだけ上昇する場合は、処置は続行される。KD’測定の
方法は以下に述べる。
可能性を減少させるのに十分な量で投与される。本発明者らの観察に基づいて、
LJP394に関して、この減少に十分な量は、1週間に一度与えられる約10
0mgである。この量の結合体を受けている患者(約0.8より小さい初期KD
’を有していた人)は、この障害が起因する2分の1未満の入院を示した。個々
の患者について、結合体の効果的な量は、その個体の抗体親和性に関連し得、そ
して/またはその抗体親和性の関数であり得、より高い親和性を持つ患者は、よ
り低い用量に対しても応答し得る。逆にいえば、より低い親和性抗体をもつ患者
は、十分により高い用量を与えられる場合に応答し得る。
法は、(a)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子および(b)2つ以上の
ポリヌクレオチド(二本鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に対して特
異的に結合する)を含む結合体を個体に対して投与することを包含する。前記ポ
リヌクレオチドは(ds)配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTG
T−3’を含むか、本質的になるか、またはこれからなる。そこで、結合体のポ
リヌクレオチドに対する見かけの平衡解離定数(KD’)は、処置の開始以前ま
たは開始時の個体由来の抗体に関係して、1ml当り約1.0mg IgG未満
である。そこで、前述したKD’値は処置を受けるための個体の選択に関する基
礎として用いられる。他の実施形態において、KD’はおよそ以下:0.8;0
.7;0.6;0.5;0.4;0.3;0.2;0.1;0.09;0.08
;0.07;0.06;0.05;0.025のいずれか未満である。KD’を
測定する方法は、以下に記載される。処置以前または最中における、KD’測定
、または何らかの他の方法のいずれかによって代表される親和性の測定は、決定
的ではないにせよ、このパラメータが処置を受けるための個体の選択に対する基
礎となったことの強い示唆である。
結合体の投与がない場合に別の方法で投与されるコルチコステロイドおよび/ま
たはシクロホスファミド免疫抑制剤治療の投薬量を減少させるのに十分な量で、
投与される。このことは、この型の免疫治療が有害な場合、意義深いことである
。従って、本発明はループス腎炎処置の方法を提供し、そこで、本明細書中で記
載されているような結合体(例えばLJP394)は、結合体を投与しない場合
に用いられるコルチコステロイドまたはシクロホスファミドに比べ、個体に投与
されるコルチコステロイドまたはシクロホスファミドの量を減少させるのに十分
な量で、投与される。いくつかの実施形態において、個体における腎発赤(re
nal flares)の発生率は減少し、そして結合体はこの減少をもたらす
のに十分な量で投与される。本発明はまた、SLE、好ましいことにはループス
腎炎、を処置する方法を提供し、コルチコステロイドおよび/またはシクロホス
ファミドと併せて本明細書中で記載されている(いずれかの)結合体の投与を包
含している。その結合体は、結合体内のエピトープに対する抗体親和性を低下さ
せるのに効果的な量で投与される。好ましくは、結合体はLJP394である。
コルチコステロイドおよび/またはシクロホスファミドを投与する方法は当該分
野で公知である。コルチコステロイドおよび/またはシクロホスファミド治療の
投薬量の減少(それは、これらの薬物の投与への依存性を低下させ、そして実際
にこれらの薬物の投薬を遅延させる)は、例えば、当該分野で公知である長期間
に一般的に与えられる既知および/または確立された投薬量の平均(量および/
または間隔の点から)と比較することによって、評価され得る。
置を受ける(および/または受け続ける)のに適切であり得る個体を同定する方
法、または代替的な実施形態として、本明細書中で記載されているような処置を
受ける(および/または受け続ける)のに不適切であり得る個体を同定する方法
を、提供する。
であり得る個体を同定する方法を提供する。前記処置は(a)非免疫原性の結合
価プラットフォーム分子および(b)2つ以上のdsDNAエピトープは(好ま
しくは、二本鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に対して特異的に結合
するポリヌクレオチド)を含む結合体の投与を包含する。(ポリヌクレオチドが
使用される場合、)前記ポリヌクレオチドは(ds)配列5’−GTGTGTG
TGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、この配列から本質的になるか、ま
たはこれからなる。この方法は、処置の開始以前または開始時の結合体のポリヌ
クレオチドおよび個体由来の抗二本鎖DNA抗体についての見かけの平衡解離定
数(KD’)を測定することを包含し、ここで、個体は、1ml当り約1.0m
g IgG未満のKD’(またはその機能的等価量)によって同定される。他の
実施形態において、KD’はおよそ以下:0.8;0.7;0.6;0.5;0
.4;0.3;0.2;0.1;0.09;0.08;0.07;0.06;0
.05;0.025のいずれか未満である。従って本発明は、処置における使用
について熟慮される多数のdsDNAエピトープのいずれかに基づくスクリーニ
ングを提供する。一般的に、より高い親和性「カットオフ」(例えばより低いK D ’値によって示されるような)は、起こりそうな処置の成功に関する、より高
い確実性の度合いを提供する。
を同定するための方法を提供し、前記処置は(a)非免疫原性の結合価プラット
フォーム分子および(b)2つ以上のdsDNAエピトープ(好ましくは、二本
鎖DNAに特異的に結合する個体由来の抗体に対して特異的に結合するポリヌク
レオチド(前記ポリヌクレオチドは(もし使われるとすれば)(ds)配列5’
−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’を含むか、この配列から本
質的になるか、またはこれからなる))を含む結合体の投与を包含する。前記方
法は、結合体の中の(または一部の)ポリヌクレオチド、および処置の開始以前
または開始時の個体由来の抗二本鎖DNA抗体についての見かけの平衡解離定数
(KD’)を測定することを包含し、ここで、1ml当り約1.0mg IgG
より大きいKD’によって個体は同定される。他の実施形態において、1ml当
り約0.8mg IgGより大きいKD’によって個体は同定される。範囲とし
て表現する場合には、上限は、約2.0、約3.0、約5.0、約10、約15
、約20を含む任意の数値であり得るが、これに限定されない。
処置は、(a)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子および(b)2つ以上
のdsDNAエピトープ(好ましくは、二本鎖DNAに特異的に結合する個体由
来の抗体に対して特異的に結合するポリヌクレオチド)を含む結合体の投与を包
含する。前記方法は、結合体またはdsDNAエピトープ(例えばポリヌクレオ
チドといった)および個体由来の抗二本鎖DNA抗体の親和性(例えば、見かけ
の平衡解離定数(KD’))の測定を包含する。これらの方法に関して、KD’の
変化(初期KD’と比較して)は一般的に処置が続行され得ること(すなわち、
処置が有効であること)を示唆する。一般的には(必ずしもそうではないが)少
なくとも2から6週間の間隔をあけて測定(単数または複数)を行うと、KD’
における変化は少なくとも本明細書に記載する変化のおおよそいずれかであり得
る(一般的には少なくとも約20%から少なくとも約500%まで)。任意の2
回の所定の測定(連続的であろうとなかろうと)に渡る変化が用いられ得る。例
えば、2週間目における測定が変化を示さなくても、4週間目における測定との
比較が変化を示す場合、処置の続行が指示され得る。またKD’が変化しない、
または親和性の増加を示す緩やかな変化をする場合、(変化を伴わないものを含
む)このような現象は一時的であり得るので、処置は続行され得る。あるいは、
親和性(例えばKD’)における変化は試験される必要も、調査される必要もな
い。例えば、親和性は測定され、一般的集団からの親和性(例えば、平均親和性
)と比較され得る。従って、処置をモニターする方法に関する実施形態に関して
、たとえ特定の結果(または結果の範囲)が望ましいものであり得、そして使用
され得るとしても、これらの方法が実施されるために特定の結果が観察される必
要はない。
に基づいて、処置に関する選択をされる。例えば、所定の患者集団に渡る抗体親
和性の範囲があり、そして処置に適切な個体(または逆に、不適切でありそうな
個体)は、この集団に関する抗体親和性の百分位数順位に基づいて、同定され得
る。従って、いくつかの実施形態において、その個体に対する抗体親和性が、集
団における親和性の上位約80%にある場合には、個体は処置に含まれ、または
処置を受けるのに適していると同定される。(逆にいえば、集団における親和性
の下位約20%にある場合には、個体は一般的に、処置を受けるのに適していな
い。)他の実施形態において、その個体に対する抗体が、その集団における親和
性の上位約50%にある場合には、個体は処置に含まれ、または処置を受けるの
に適していると同定される。(逆にいえば、その集団における親和性の下位約5
0%にある場合には、個体は一般的に、処置を受けるのに適していない。)いく
つかの実施形態において、その個体における抗体は上位パーセント:30%、2
5%、20%、10%、5%のおよそいずれかにある。測定された個体の数の点
から見ると、集団はおよそ以下のいずれかであり得る(あるいは、少なくともお
よそ以下のいずれか):10,15,20,25,30,50,60,75,1
00,125,150,175,200,225,250,300,400,5
00。好ましくは、統計上有意な集団を提供するように、十分な数の個体が測定
され、それは当該分野で公知の方法によって決定され得る。集団の上限は列挙し
たものを含む数のいずれかであり得る。
分な期間の結合体の投与の後に、個体の抗体親和性が結合体の投与以前の抗体親
和性に関して、少なくとも約20%低下している場合には、個体は本明細書中で
記載する処置を受ける(または、処置を受け続ける)のに適している。たとえば
、抗体親和性における20%の減少は、初期KD’が0.4から0.5のKD’に
変化したことに反映されている。別の実施形態において、個体の抗体親和性は少
なくとも約50%だけ減少する。別の実施形態において、個体の抗体親和性は少
なくとも約75%だけ減少する。狼瘡の処置の状況における本発明者らの観察に
基づいて、少なくとも約8週間、好ましくは少なくとも約10週間、更に好まし
くは少なくとも約12週間が測定可能な応答の観察に十分な時間であるはずであ
る。この期間にわたる親和性における測定可能な変化がないことは、処置を受け
た個体が、症状の軽減という点では、このような処置からの恩恵を受けていない
ようであるということを示す。
される親和性)と比較して、統計的に有意な変化(減少)がある場合、応答が示
される(そして、それゆえ処置の続行が指示される)。統計的に有意な変化は、
使用される特定のアッセイに依存しており、そしてこの値は一般的に容易に入手
可能である。表面プラスモン共鳴(surface plasmon reso
nance)を用いたアッセイについては、少なくとも約15%、好ましくは少
なくとも約20%、さらに好ましくは少なくとも約25%、さらに好ましくは少
なくとも約40%、さらに好ましくは少なくとも約50%の親和性における減少
は応答性を示し、しかも延長処置が指示される。競争的なFarrアッセイはに
ついては、親和性における同様の減少が、一般的に適用される。他のアッセイ方
法については、変化はおよそ少なくとも前記の百分率のいずれかであり得、そし
てさらには、およそ少なくとも以下の百分率のいずれかであり得る:75%、1
00%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、45
0%、500%。
される)(その親和性は本明細書中で記載した処置を受ける個体の選択に適した
「カットオフ(cut−off)」値であり得る)を同定する方法を提供する。
本明細書中で提供される実験データから明白であるように、個体の集団は、処置
の開始後の親和性と比較された初期の親和性について評価され得る(親和性にお
ける減少(もしあるならば)によって示される、結合体の十分量および応答(も
しあるならば)を引き起こすのに十分な時間を考慮すれば)。次いで、初期親和
性値(それは(親和性の減少および/または疾患の一時的緩和の点から)応答を
示す)が決定され、そして処置(本明細書に記載のような)を受ける個体の選択
を目的とする指標として、使用され得る。
mediated pathology)に対する処置の適用(または使用)を
指示し得る)を同定する方法を提供する。前記方法は(a)抗体媒介性病状に関
係している、複数の個体からの抗体の親和性を測定する工程(好ましくは、各個
体に対して親和性を測定する工程)であって、前記個体は、抗体媒介性病状を有
し、前記抗体と免疫原のアナログとの間の前記親和性は、抗体媒介性病状に関係
している工程;(b)複数の個体にこのアナログを含む分子を投与する工程;(
c)抗体媒介性病状の程度と初期親和性とを相関づける工程を包含する。一般的
に、親和性と症状の軽減(または別の任意の適切な臨床的終点)との間の正の相
関は、抗体親和性がその処置の適性を予測することを示す。逆に言えば、負の相
関は、その親和性(あるいは一層低い親和性)を有している個体が、処置に不適
切であり得るということを示している。これらの方法について、アナログを有し
ている分子は、本明細書中に記載の任意のプラットフォームであり得る。いくつ
かの実施形態において、アナログは、個体内のT細胞を活性化し得る細胞エピト
ープを欠いている。いくつかの実施形態において、相関は、抗体親和性の変化の
程度と疾患の程度との間であり、従って、臨床的に有意な初期の抗体親和性およ
び/または抗体親和性の変化が同定される。
で公知の方法を使用し測定され得る。一般的に、これらの方法は、競合アッセイ
および非競合アッセイを包含する。ポリヌクレオチドエピトープ(投与されるべ
き結合体において使用される)に関して、親和性は、ポリヌクレオチドのみまた
はポリヌクレオチド含有結合体(ポリヌクレオチドおよび結合体が、等価または
少なくとも変換可能な数値を示す限り)を使用して測定され得る。
ピトープと反応し、そして結果は、一般に、IC50と命名されている、半分最大
結合に達するために要求される抗体の量について(一般には濃度について)表さ
れ得る。
。これは、結合体における抗体結合エピト−プに対する抗体の力価−加重平均親
和性を反映している。抗体は、一般に、全血から得られ、血漿、血清によって、
またはIgG画分として測定され、そしてその結合体に対するこの画分の親和性
が、測定される。IgG画分の入手方法は、当該分野で公知であり、そして本明
細書に記載される。親和性を測定する好ましい方法は、実施例に記載されるよう
な表面プラズモン共鳴アッセイに基づいてKD’を測定することである。
すなわち、非平衡)分析である。好ましくは、エピトープからの抗体の解離の割
合(すなわち、オフレート(off rate))が測定される。
ォーム分子および少なくとも2つの(すなわち2つ以上の)dsDNAエピトー
プ、好ましくは、個体由来の抗dsDNA抗体に結合するポリヌクレオチドを含
む結合体を必要とする。好ましくは、ポリヌクレオチドは、二本鎖DNA、好ま
しくは、配列は、5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’であ
る。いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、この配列((GT)10 )を含むか、または本質的にこの配列からなる。
しくは、狼蒼(特にループス腎炎)に関する1つ以上の症状の減少をもたらす十
分な量で投与される。LJP34では、一般に、この結合体は、週に1度、少な
くとも約50mg、好ましくは、少なくとも約100mgが投与される。しかし
、上記のように投与量は、個体由来の抗体の親和性に依存し変化し得る。
は、dsDNA抗体に特異的に結合する任意の化学的モチーフであり得る。特に
、目的のエピトープは、全身性紅斑性狼蒼に存在する抗ポリヌクレオチド(特に
抗二本鎖DNA)抗体を結合するエピトープを含む。一般に、必要ではないが、
使用されるdsDNAエピトープは、ポリヌクレオチド、好ましくは、DNA(
DNAアナログを含む)である。
げられるが、それに限定されない適切なエピトープの例である(米国特許番号第
5,162,515号;同第5、391、785号;同第5、276、013号
;同第5、786、512号;同第5、726、329号;同第5、552、3
91号;同第5、268、454号;同第5、633、395号;同第5、60
6、047号を参照のこと)。
分野で公知の技術および本明細書中に記載される技術を使用して同定および/ま
たは確認され得る。例えば、小さい薬剤分子のライブラリーから最適なエピトー
プを選択することは、SLEに対するdsDNAエピトープを模倣すると考えら
れ、それぞれの候補が、類似のプラットフォーム分子上に代替的に表示されるプ
ラットフォームのファミリーは構築され得る。次いで、この組成物は、効力につ
いてテストされる。例えば、インビボでの使用について、動物モデルは、所望さ
れない型(例えば、BXSBマウスモデルシステム)の循環する抗体が存在する
際に使用される。この動物は、もし、必要であれば、抗体応答を開始するために
適当なエピトープで免疫され得る。次いで、プラットフォーム上にアセンブリさ
れた試験候補は、意図される目的に従って、投与、またはエキソビボでの使用の
どちらかによって、別々の動物を処置するために用いられる。動物は、処置の前
後で採血され、そして血漿中の抗体レベルは、標準的免疫アッセイによって特異
的な抗体について適切であると決定される。次いで、候補の効力は、試験された
エピトープについて抗体特異性を示すように設計された抗体親和性アッセイに従
って評価される。適切な親和性アッセイは、本明細書中に記載される。
アッセイによって、目的の抗体を含む抗血清(例えば、SLE抗血清)で結合活
性についてスクリーニングされ得る。そのようなアッセイの例は、競合親和性ア
ッセイ(例えば、競合ファー(Farr)アッセイおよび/または競合ELIS
Aアッセイ)、ならびに/または、非競合、平衡親和性アッセイ(例えば、本明
細書中に記載されるアッセイに基づいた表面プラズモン共鳴アッセイ(例えば、
BLACORE(登録商標)を使用)を含む。
(モル濃度))として表され得る競合ファーアッセイは、模範的なアッセイであ
る。約500nM未満、好ましくは、約50nM未満のIC50を有するポリヌク
レオチド2重鎖は、有意な結合活性を有すると考えられ、従って、本発明の結合
体を作製するために有用である。
である。この方法では、力価−加重親和性が決定される。
調製において使用され得ることが理解される。あるいは、dsDNAエピト−プ
の1つの型(すなわち、1つの化学種)は使用され得る。ポリヌクレオチド(例
えば、dsDNA)が使用される場合、一般に、長さは約10塩基対(bp)よ
り長く、より好ましくは約15bpより長く、より好ましくは約20bp以上で
ある。一般に、必要ではないが、長さは約1kb未満、好ましくは、約500b
p未満、好ましくは100bp未満である。
ばれる)のいずれかが、本発明の結合体において使用され得る。ポリマーのよう
な多くのものが、当該分野において記載されており、および本明細書中に記載さ
れる必要はない。好ましくは、これらの結合体が、(平均に対立するものとして
)正確な結合価を提供される化学的に規定された結合価プラットフォーム分子を
含む。従って、規定された結合価プラットフォームは、規定された構造を持つプ
ラットフォームであり、従って規定された数の吸着点および規定された結合価で
ある。化学的に規定された結合価プラットフォームの特定のクラス、これらの調
製のための方法、それらを含む結合体、本発明における使用に適したそのような
結合体の作製のための方法として、米国特許第5,162,515号;同第5,
391,785号;同第5,276,013号;同第5,786,512号;同
第5,726,329号;同第5,268,454号;同第5,552,391
号;同第5,606,047号および同第5,663,395号、ならびに共有
に係る米国特許出願番号第60/111,641号(同第09/457,607
号およびPCT出願番号PCT/US99/29339)ならびに米国特許出願
第60/138,260号(同第09/590,592号およびPCT出願番号
PCT/US00/15968号(これらは、全て本明細書中に参考として援用
される)に記載されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
であり得る。タンパク質性のプラットフォームの例として、アルブミン、ガンマ
グロブリン、免疫グロブリン(IgG)、およびオボアルブミンが挙げられるが
、これらに限定されない。Borelら、(1990)Immunol.Met
hods 126:159−168;Dumasら、(1995)Arch.D
ematol.Res.287:123−128;Borelら、(1995)
Int.Arch.Allergy Immunol.107:264−267
;Borelら、(1996)Ann.N.Y.Acad.Sci.778:8
0−87。
ットフォーム分子に加えられた数個の分枝基によって予め決定され得る。適切な
分枝基は、典型的に、ジアミノ酸、トリアミンおよびアミノ二酸から誘導される
。
これらは、治療効力を与えるために、しばしば、数時間から数日、数ヶ月のイン
ビボ排出半減期を示す)、そして好ましくは、規定された組成物の合成一本鎖か
ら構成される。それらは、一般に、約200から約200,000の、好ましく
は、約200から約50,000(もしくはより少ない、例えば30,000)
の範囲の分子量を有する。この発明における結合価プラットフォーム分子の例は
、例えばポリエチレングリコール(PEG)、ポリ−D−リジン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン(pyrrollidone)、D−グルタミ
ン酸およびD−リジン(3:2の比で)のようなポリマーである(またはポリマ
ーから構成される)。好ましいポリマーは、約200から約8,000の分子量
を有するポリエチレングリコール(PEG)に基づく。本発明の結合体における
使用のための他の適切なプラットフォーム分子は、アルブミンおよびIgGであ
る。
係る米国特許第5,552,391号(本明細書中に参考として援用される)に
開示された化学的に規定され、非ポリマー性の結合価プラットフォーム分子であ
る。本発明における使用に適切した特に好ましい同質な化学的に規定された結合
価プラットフォーム分子は、誘導体化2,2’−エチレンジオキシジエチルアミ
ン(EDDA)およびトリエチレングリコール(TEG)である。LJP394
に関して使用されるAHAB−TEGプラットフォームは、以下に記載される。
セチル化合物および他の四価および八価の結合価プラットフォーム分子(例えば
、Jonesら、(1995)J.Med.Chem.38:2138−214
4;および上記で提供される米国特許参照において記載される結合価プラットフ
ォーム分子)である。
に限定されない:テトラアミノベンゼン、ヘプタアミノβシクロデキストリン、
テトラアミノペンタエリスリトール、1,4,8,11−テトラアザシクロテト
ラデカン(Cyclam)、および1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ
ン(Cyclen)。
れる。PEGは、誘導化され、そして多価とされねばならない。これは標準的な
技術を使用して達成される。結合体合成に適切ないくつかの基質(例えばPEG
、アルブミンおよびIgG)は、市販されている。
ましくは少なくとも4つ、好ましくは少なくとも6つ、より好ましくは少なくと
も8つ、好ましくは少なくとも10、好ましくは少なくとも12の最小結合価を
有する。上限として、結合価は、一般に、128未満、好ましくは64未満、好
ましくは35未満、好ましくは30未満、好ましくは25未満、好ましくは24
未満、好ましくは20未満であるが、上限は128を超え得る。結合体はまた、
128、64、35、30、25、24、20のいずれかの上限を有する、2、
4、6、8、10、12、16のいずれかの下限の範囲の結合価を有し得る。
結合(すなわち、−O−C(=O)−N<)を含む。このようなプラットフォー
ムは、「Valency Platform Molecules Compr
ising Carbamate Linkages」と表題された共有に係る
特許出願、米国特許出願番号60/111,641(米国番号09/457、6
07およびPCT出願番号PCT/US99/29339)(本明細書中に参考
として援用される)に記載される。
合体化された場合に、平均の結合価(すなわち、これらのプラットフォームは、
それらの結合価に関して、正確には化学的に規定されない)を提供する。このよ
うなプラットフォームの例は、直鎖のPEG;分枝PEG;星形(star)P
EG;ポリアミノ酸;ポリリジン;タンパク質;アミノ官能化可溶性ポリマーの
ようなポリマーである。
は合成的な分子の結合は、任意の多数の様式でもたらされ得る。代表的には、1
つ以上の架橋剤を含み、および生物学的なまたは合成的な結合価プラットフォー
ム分子上の官能基が挙げられる。結合体の使用され得る標準的な化学反応の例と
して、1)チオール置換;2)チオールマイケル(Michael)付加;3)
アミノアルキル化;4)ジスルフィド結合形成が挙げられるがそれに限定されな
い。
くとも20bpで、好ましくは20〜50bpで構成される。本明細書中に記載
されるポリヌクレオチドは、他に指示がない限りデオキシリボヌクレオチドであ
り、5’から3’方向で記載される。好ましくは、長さに実質的な相同性がある
、すなわち、集団における長さの多様性は、普通、塩基対における平均二重鎖長
の約±20%、好ましくは±10%を越えない。それらはまた、ヌクレオチド組
成において好ましい実質的な相同性がある、すなわち、二重鎖の塩基組成および
配列は、二重鎖間で約10%より多くは、変化しない。最も好ましいことに、二
重鎖は、二重鎖間のヌクレオチド配列において全体的に相同性がある。
鎖は、B−DNA型らせん構造と推定される。本発明がこの考えによって制限さ
れることが意図されないこと、および二重鎖は、より確証的な解析において、Z
−DNA型らせん構造および/またはA−DNA型らせん構造であり得ることが
理解され得る。
たは化学的技術もしくは組換え技術によって合成され得る。天然に存在するか、
または組換え的に作製されたより長い長さのdsDNAは、切断(例えば、酵素
学的切断、化学的切断および/または機械的剪断)され得、ならびに所望の長さ
のポリヌクレオチドを得るために分画(例えば、アガロースゲルまたはセファデ
ックスTMカラム)され得る。
市販のDNA合成機を使用することによって素早く調製され、そして従来の手順
によって二重鎖を形成するためにアニールされる。より長い長さの合成dsDN
Aは、化学的に作製されたより短い鎖の酵素学的な伸長(5’リン酸化それに続
くライゲーション)によって得られ得る。
所望の長さおよび配列のポリヌクレオチドは、上述のように合成される。これら
ポリヌクレオチドは、特定の制限酵素部位の中へのライゲーションのための適切
な終端を持つように設計され得る。これらオリゴマーの多重反復は、多コピー複
製を提供するためにタンデム型に結合され得る。得られた構築物は、標準のクロ
ーニングベクターに挿入され、そしてベクターは、形質転換によって適切な微生
物/細胞に導入される。形質転換体は、標準のマーカーよって同定され、そして
、DNA複製を支持する条件下で増殖される。ポリヌクレオチドは、制限酵素処
理および従来のサイズ画分(例えばアガロースゲル、セファデックスTMカラム)
によって、細胞/微生物の他のDNAから単離され得る。
て複製され得る。Saikiら、(1985)Science 230:135
0−1354;Saikiら、(1988)Science 239:487−
491;Sambrookら、(1989)p14.1−14.35。
規定された結合価プラットフォーム分子に結合される。例えば、これは、ポリヌ
クレオチド鎖上の予定される部位において結合価プラットフォーム分子をそのポ
リヌクレオチドに結合することによって起こる。その結果、そのポリヌクレオチ
ドが、結合部位から鎖の遊離の(未付着の)末端まで測定すると少なくとも約2
0塩基対のペンダント鎖を形成する。
相同性があり、そして二重鎖のうちの一鎖は、直接かまたはリンカー分子を介し
てかのどちらかで結合価プラットフォーム分子に結合する。合成ポリヌクレオチ
ドは、結合価プラットフォーム分子に結合する前にリンカー分子に結合し得る。
通常、二重鎖の鎖を含むリンカーは、その末端の一つに結合または近接(すなわ
ち約5塩基対内)する。その結果、各鎖は、鎖の付着部位からリンカー分子まで
を測定すると少なくとも20塩基対のペンダント鎖を形成する。2番目の鎖は、
二重鎖を形成するために1番目の鎖とアニールされる。従って、本発明における
結合体は、一般に次の式で示され得る。 [(PN)N−リンカー]m−結合価プラットフォーム分子 ここで、PNは「n」個のヌクレオチドを有する二重鎖ポリヌクレオチドである
、ここでnは、少なくとも約20であり、そしてmは、2〜8である。
され、またはそれらの末端の一つに近接する。次いで、リンカー分子は、化学的
に規定された結合価プラットフォ−ム分子に結合される。米国特許番号第5,5
52,391号に記載され、そして本明細書中に参照として援用されるように、
本発明における適切なリンカー分子の典型は、6炭素チオール(例えば、HAD
)、チオ−6炭素鎖リン酸、およびHADPS、チオ−6炭素鎖ホスホロチオエ
ートである。例えば、本発明における化学的に規定された結合価プラットフォー
ム分子は、3,5−ビス−(ヨードアセトアミド)ベンゾイルクロライド(本明
細書中では以下、「IA−DABA」);3−カルボキシプロピオンアミド−N
,N−ビス−[(6’−N’−カルボベンジルオキシアミノヘキシル)アセトア
ミド]4’’−ニトロフェニルエステル(本明細書中では以下、「BAHA」)
;3−カルボキシプロピオンアミド−N,N−ビス−[(8’−N’−カルボベ
ンジルオキソアミノ−3’,6’−ジオキサオクチル)アセトアミド]4’’−
ニトロフェニルエステル(本明細書中では以下、「BAHAox」)をアミノ改変
体PEGと反応させことによって、または、N,N−ジ(2−[6’−N’−カ
ルボベンジルオキシアミノへキサノアミド]エチル)アミン(以後明細書中では
、「AHAB」)とPEG−ビス−クロロホルメート反応させることによって化
学的に規定された結合価プラットフォーム分子を形成する。
トシン(C)ヌクレオチドおよびアデノシン(A)ヌクレオチドからなる一本鎖
を最初に提供することによって、結合価のプラットフォーム分子に結合され得る
。次いで、4つのCA鎖は、(トリエチレングリコールのような)誘導体化され
たプラットフォーム分子上の4つの反応性部位に対する、HADのようなリンカ
ーを通じて共有結合的に結合され得る。結合価プラットフォーム分子は、合成さ
れ、ブロモアセチルのような官能基を含む。結合の間、残った官能基は、硫黄に
よって置換される。次いで約20の交互性のチミジン(T)ヌクレオチドおよび
グアノシン(G)ヌクレオチドからなる第二の一本鎖ヌクレオチドは、CA鎖に
アニールされ、二重鎖PN結合体(式[(PN)20−リンカー]4−結合価プラ
ットフォーム分子)を形成し得る。
53、391号に記載されるように、誘導体化された結合価プラットフォーム分
子上のフリーのアミノ基と、ポリヌクレオチドの鎖の一つの鎖における酸化され
た3’末端リボースを縮合し、次に、付加物を還元状態に供して、モルフォリン
結合を形成することによって、形成されたモルフォリン架橋を介してポリヌクレ
オチドの3’末端に、誘導された結合価プラットフォーム分子を結合し得る。そ
のような結合は、誘導体化されたプラットフォーム分子が、プラットフォーム分
子に結合するべきポリヌクレオチド二重鎖と少なくとも同数のアミノ基を有する
ことを必要とする。そのような結合体の合成は、2つの工程で行なわれる。第1
の工程は、縮合反応/還元反応を介して誘導体化されたプラットフォーム分子に
ポリヌクレオチド二重鎖の一つの鎖を結合する工程である。酸化型の3’末端リ
ボースは、3’末端リボース基を酸化型のリボース基に変換するための過ヨウ素
酸塩で鎖を処理することによって、一本鎖ポリヌクレオチド鎖上に形成される。
次いで2〜8℃、約6.0〜8.0のpHで誘導体化されたプラットフォーム分
子の水溶液に一本鎖ヌクレオチドをゆっくりと加える。
オチドのモル比は、正常では、約2:1と約30:1、通常では、約2:1と約
8:1、および好ましくは、約4:1と約6:1の範囲である。これに関して、
結合体は、高分子(特に、200,000より大きい分子量の、繰り返しユニッ
トを有する高分子は、T−非依存性免疫原であり得る)のような過度な高分子量
を有しないことが好ましい。Dintzisら、(1983)J.Immuno
l.131:2196、およびDintzisら、(1989)J.Immun
ol.143:1239を参照のこと。縮合反応(通常は24から48時間の反
応時間)の間または後に、(シアノ水素化ホウ素ナトリウム(sodium c
yanoborohydride)のような)強還元剤は、モルフォリノ基を形
成するために加えられる。次いで、二重鎖の相補鎖を、結合体に加え、そして、
その混合物を、熱し、そしてゆるやかに冷却し、鎖をアニールする。この結合体
を、ゲル浸透クロマトグラフィーによって精製し得る。
基の形成であり、そしてその上に反応性の官能基を介してプラットフォーム分子
にポリヌクレオチドを結合するこれらの官能基の使用である。長所は、gem
ビシナルジオール(ポリヌクレオチドの3’末端または5’末端に付着する)が
、過ヨウ素酸ナトリウムで酸化され、プラットフォーム分子の機能的なアミノ基
を縮合し得るアルデヒドを産生する事実を持ち得る。ジオールが、環構造(例え
ば、5員環)中にある場合、得られた縮合産物は、窒素を含む複素環である(例
えば、6員環モルフォリンまたはピペリジノ環)。イミノ縮合産物は、適切な還
元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノ水素化ホウ素ナトリウム)
による還元によって安定化する。ジオールが、非環式である場合、得られた酸化
産物は、ただ一つのアルデヒドを含み、そして縮合産物は、第二アミンである。
)による、ポリヌクレオチドの3’末端か、または5’末端のいずれかにアルキ
ルアミノ部分またはアルキルスルヒドリル部分の導入に関与する。次いで、求核
性基を使用して、アルキルアミン誘導体の場合、大過剰のホモ二官能性の架橋剤
(例えば、ジメチルスベリイミド酸(suberimidate))との反応に
、あるいはアルキルスルフヒドリル誘導体について(例えば、m−マレイミドベ
ンゾイル−N−ヒドロキシサクシンイミドエステル(MBS)またはスクシンイ
ミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SIAB)のような、大過
剰のヘテロ二官能性の架橋剤との反応に使用され得る。一旦、過度の架橋剤が、
取り除かれると、ポリヌクレオチド誘導体は、プラットフォーム分子上のアミノ
基と反応する。あるいは、スルホニル基は、プラットフォーム上の求電子性中心
(例えば、マレイミド基、またはα−ハロアセチル基、あるいは他の適切なマイ
クル(Michael)受容体)と反応され得る。
シヌクレオシド誘導体は、ヌクレオシド内の所望する位置(好ましくは5’末端
または3’末端)に、標準DNA合成化学反応によって取り込まれ得る。次に、
これらのヌクレオシド誘導体は、プラットフォーム分子上のアルキルアミノ基に
特異的にかつ直接的に反応し得る。あるいは、上記のジアルデヒド化学(例えば
、アミン触媒β除去)に見られる副反応は、付着すべき鎖の3’末端として適切
なヌクレオシド誘導体を利用することによって回避し得る。この例は、リボース
の5’メチレン伸長である(すなわち、5’ヒドロキシメチル基の代わりに5’
(2−ヒドロキシエチル)基)。代替案は、プラットフォーム分子に付着すべき
ポリヌクレオシドの3’末端ジヌクレオチドのためのホスホネート架橋に、また
はホスフィネート架橋に使用される。
(1995)および米国特許第5,552,391号(本明細書中で参考として
援用される)に記載される。LJP394は、交互に並んだCおよびAヌクレオ
チド、すなわち(CA)10からなる4つの20マーのオリゴヌクレオチドを含み
、基質に結合し、そして交互に並んだGおよびTヌクレオチド、すなわち(GT
)10オリゴヌクレオチドからなる相補的な20マーのオリゴヌクレオチドにアニ
ールする。LJP 394で使用された基質分子の結合価はすぐ下に示される。
かの実施形態において、エピトープ提示結合体はきちんと整えられて投与され得
る。いくつかの実施形態において、組成物には結合体および薬学的に受容可能な
賦形剤を含み、種々の処方物中であり得る。薬学的に受容可能な賦形剤は当該分
野で公知であり、そして薬理学的に有効な物質の投与を容易にする、比較的非活
性な物質である。例えば、賦形剤は形態または粘稠度を付与し得るか、または希
釈剤として作用し得る。適切な賦形剤には、安定化剤、湿潤剤および乳化剤、浸
透圧を変化させる塩、カプセル化剤、緩衝剤、および皮膚透過促進剤が挙げられ
るがこれらに限定されない。賦形剤ならびに、非経口および経口薬物送達のため
の処方物は、Remington’s Pharmaceutical Sci
ence 第19版、Mack Publishing(1995)に記載され
る。
、筋肉内など)のために処方される。従って、これらの成分は好ましくは、生理
食塩水、リンガー溶液、デキストロース溶液などの薬学的に受容可能なビヒクル
と組み合わせられる。一般的に、結合体は例えば可溶性または浸透圧などの実施
上の、経験的な考慮に起因して、通常は処方物の約0.01重量%〜10%重量
を構成する。特定の投与量レジメン、すなわち用量、タイミング、および反復は
、特定の個体およびその個体の病歴に依存する。一般的に、約1μg〜約100
mg結合体/kg体重、好ましくは約100μg〜約10mg/kg体重、好ま
しくは約150μg〜約5mg/kg体重、好ましくは約250μg〜約1mg
結合体/kg体重が投与される。例えば半減期などの経験的考慮は、一般的に投
与量の決定に寄与する。他の投与量、例えば1週間当たり約50〜100mgな
どもまた、本明細書中に記載される。寛容原として使用する場合、結合体は、例
えば、抗体クリアランス(フェレーシス)をもたらすために、毎日投与され、続
いて、より少ない頻度の投与(例えば1週間に2回、1週間に1回、またはもっ
と少ない頻度)を行う。投与の頻度は、治療の経過により決定そして調節され得
、および耐性の維持(すなわち、dsDNAに対する免疫応答の減少または欠失
)に基づく。他の適切な投薬スケジュールは、個体または疾患状態に依存して、
連続注入程度の頻度から毎日、または週に3回の用量、週に1回の用量、または
2〜4週間毎に1回の投与、または1ヶ月に1回の投与またはより少ない頻度の
投薬スケジュールとなり得る。反復投与(通常B細胞のターンオーバー速度に従
って設定される)は、体液アネルギー状態の達成および/または維持を必要とさ
れ得る。このような反復投与は、一般的に約1μg〜約10mg/kg体重の処
置または30〜60日毎より多い処置(または抗dsDNA抗体レベルの増加が
検出されたときは、より早い処置)を含む。あるいは、組成物の徐放性処方物(
sustained continuous release formula
tion)は、適切であり得る。徐放を達成するための種々の処方物およびデバ
イスは、当該分野で公知である。
通過することができれば、適切であり得る。同様に、エアロゾル処方物が適切で
あり得る。
キャリアを含むがこれだけに限定されない)が挙げられる。Mahatoら(1
997)Pharm.Res 14:853〜859を参照のこと。リポソーム
調製物には、サイトフェクチン(cytofectin)、多層小胞および単層
小胞が挙げられるがこれだけに限定されない。
このような組成物は少なくとも1つの、少なくとも2つの、少なくとも3つの、
少なくとも4つの、少なくとも5つの異なる結合体を含み得る。このような「カ
クテル」は、それらがしばしば当該分野で表示されるように、より広い範囲の個
体の集団の処置において特に有用であり得る。これらはまた、1つだけの(また
はカクテル中よりも少ない)結合体を使用するよりも有用であることにおいて有
用である。
充するように作用する薬剤の他の形態(抗ヘルパーT細胞処理が含まれるがそれ
だけに限定されない)との組み合わせで投与され得る。そのような処理は通常、
例えばステロイドまたはシクロスポリンのようなT細胞を抑制する薬剤を使用す
る。別の薬剤はコルチコステロイドおよび/またはシクロフォスファミド免疫抑
制治療である。
またはSLEに関係する臨床的徴候に基づき、これらは当該分野で公知である。
の腎機能の進行性の欠損によって特徴付けられている。ループス腎炎は、血尿、
尿排出量の低下、血中尿素窒素レベルの上昇、血清クレアチニンレベルの上昇、
高血圧、およびタンパク尿によって特徴づけられる。従って、これらのパラメー
タは腎臓の変性をモニターする手段としてモニターされる。
に、抗dsDNA抗体に結合するエピトープの親和性)を測定するキットを提供
する。従って、本発明は、1つ以上のdsDNAエピトープ、好ましくは、個体
由来の抗dsDNA抗体と結合するエピトープを含むポリヌクレオチド(好まし
くは、二重鎖(ds)DNA分子)(および個体由来の抗dsDNA抗体と結合
するエピトープを含むポリヌクレオチド)を含む(すなわち、包含する)キット
を提供する。従って、本キットは1つの分子、または例えば本明細書に記載され
た任意のdsDNAエピトープを含む部分が含まれる。1つの実施形態において
、本キットは、5’-GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT-3’配列を有
する(含む)(またあるいは、本質的に本配列を含むか、または本配列からなる
)ポリヌクレオチドを含む。ポリヌクレオチドまたは任意の他の適切なdsDN
Aエピトープを含む本キットは、ポリヌクレオチド(またはdsDNAエピトー
プ)に対する個体の抗dsDNA抗体の親和性を検出するポリヌクレオチドを使
用するための説明書をさらに含む。他の実施形態において、本キットは本明細書
に記載された結合体(結合体に対する個体の抗dsDNAの親和性を検出する結
合体を使用するための説明書とともに)を含む。好ましくは、結合体はLJP3
94である。
かどうかを決定するためにこの個体を試験するため、およびモニター目的で使用
され得る。本キットはまた、親和性のカットオフ値(すなわち、臨床的結果と相
関する親和性値)を決定するために使用され得る。本キットは適切なパッケージ
であり、および、追加成分(例えば、緩衝液、および例えば捕獲試薬、発色試薬
、標識、反応表面、検出の手段、コントロールサンプル、および解説資料などの
抗dsDNA抗体に対する親和性または結合を決定するための説明書)を任意に
提供し得る。その説明書は、本明細書で記載されるこれらのアッセイを含むがこ
れらに限定されない抗体親和性の、任意の測定のために存在し得る。従って、い
くつかの実施形態において、その説明書は、表面プラズモン共鳴を使用して親和
性を決定するためにある。他の実施形態において、その説明書は、直接結合アッ
セイおよび/またはFarrアッセイを使用して親和性を決定するためにある。
いくつかの実施形態において、上記に記載される試薬が供給され、例えば経時的
に同じ個体を、または複数の個体を測定することを可能とする、複数回測定が行
われ得る。
ポリヌクレオチド(遊離型か、もしくは、結合体または他のマトリックスに接着
している)は、処置中に存在するか、または使われ得るエピトープを含むか、ま
たあるいはこれからなり、または個体の抗dsDNA抗体に対して処置に使用さ
れるエピトープとほぼ同じ親和性を持つことが実証された。他の実施形態におい
て、本キットは、dsDNAエピトープの抗dsDNA抗体に対する親和性が、
例えば5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’のような処置に
おいて使用されるdsDNAの、抗dsDNA抗体に対する親和性を模倣するか
、またあるいはこの親和性と相関し得る、dsDNAエピトープを含む。これら
dsDNAエピトープは、処置において使用されるdsDNAエピトープ(例え
ば、LJP 394)の「代理」として、本明細書中に記載される方法で抗体親
和性を評価するときに使用され得る。
体(ここで標識は酵素、フルオロフォア(fluorophore)、化学発光
物質、放射性同位体、または補酵素である)のような抗体の結合を検出する、任
意の適切な方法が使用され得る(およびキット中に提供され得る)。一般的に、
使用される標識は酵素である。従って、いくつかの実施形態において、本発明の
キットはさらに標識を含む。いくつかの実施形態において、本キット中のポリヌ
クレオチドはビオチンに結合されている。好ましい実施形態において、dsDN
Aエピトープ(例えばポリヌクレオチド(例えば、2本鎖DNA))はビオチン
化される。ビオチン化はまた、市販の試薬(すなわち、Pharmacia;U
ppsala、スウェーデン)を使用することで達成され得る。他の好ましい実
施形態において、ビオチン化dsDNAエピトープは、5’−GTGTGTGT
GTGTGTGTGTGT−3’を含むか、本質的からなるか、またはこれから
なる。
JP 394などの結合体;および(b)結合体において使用されるポリヌクレ
オチド(または他のdsDNAエピトープ)、またあるいは、結合体(または分
子、もしくは結合体において使用されるエピトープを含む部分)において使用さ
れるポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド、を含むキットを提供する。親和
性の測定に使用される場合、結合体および/またはポリヌクレオチドはビオチン
化され得る。いくつかの実施形態において、本キットは結合体を個体に投与する
ための説明書、ならびに、個体における抗体(これは本明細書中に記載されるよ
うにdsDNAに結合する)に対する親和性を検出するための、結合体および/
またはポリヌクレオチド(結合体において使用されるポリヌクレオチドを包含す
るポリヌクレオチドを含む)を使用するための説明書を含む。本明細書中で議論
されるように、処置に使用されるべき結合体の組み合わせ、および、dsDNA
エピトープ、結合活性、もしくは結合体のエピトープを模倣するか、または結合
体のエピトープと相関し得る親和性を含む分子が、本キットで使用される。
に結合するアナログを含むキットを提供する。いくつかの実施形態において、本
発明は、抗体により媒介される病状に関与する抗体に結合するエピトープを含む
分子を含むキットを提供する。これらのキットは、また親和性の決定に有用であ
り、適切なパッケージであり、アナログまたはエピトープを含む分子とともに、
抗体により媒介される病状に関与する抗体の親和性を決定するためのキット中の
アナログまたは分子を使用するための説明書を任意に含む。抗リン脂質症候群(
APS)および狼瘡に関与する抗体に結合するペプチドアナログは、国際公開第
WO 96/40197号およびWO 97/46251号に開示される。β2
GPIのドメイン1に対する特異性を有する、抗体により媒介される病状に関与
する抗体に結合するポリペプチドは、共有に係るU.S.Ser.No.09/
328,199(PCT/US99/13194)に開示される。他のアナログ
およびエピトープを含む分子は当該分野で公知である。別の実施形態において、
このキットは、D−ガラクトピラノシド、またあるいは、抗αGal(ガラクト
−スα1,3ガラクトシル)抗体に特異的な結合を示す分子および説明書、なら
びに/または抗体親和性を決定するための試薬を含む。
い。
の阻害) ファー(Farr)アッセイを使用して、患者中の抗dsDNA抗体の存在を
決定した後、競合的Farrアッセイを使用して、SLE患者由来の血清中に見
出された抗dsDNA抗体のLJP 394に対する親和性を測定した。さらに
、そのアッセイを使用して、SLEの3つの動物モデル(BXSBマウス、NZ
B×NZW F1マウス、およびMRL/lprマウス)由来の血清中に見出さ
れた抗dsDNA抗体の親和性を測定した。
血清中に見出された抗dsDNA抗体と結合する、125I標識組換えdsDNA
(Diagnostic Product Corporation,Los
Angels,CA)を使用した。抗dsDNA抗体は、ドナープログラムのボ
ランティアを通じて集められたSLEのドナーの血清サンプルから集められた。
血液サンプルを取り出し、血清を収集し、アリコートを作成し、標識し、次いで
使用まで−70℃で凍結保存した。このアッセイにおいて、25μlの患者の血
清に75μlのTris緩衝液(50mM Tris、150mM NaCl
pH7.5、10%正常ウサギ血清)を添加し、次いで100μlの125I標識
組換えdsDNAを添加、混合し、37℃で1時間インキュベートした。既知の
量の抗dsDNA抗体(較正物質)を含む同様のサンプルを準備し、次いで同じ
時間インキュベートした。500μlの70%飽和硫酸アンモニウムを各チュー
ブに添加、混合し、そして次いで800×gで15分間遠心分離し、溶液中の抗
体を沈殿させた。上清をデカントし、次いで沈殿産物における放射活性の量を、
ガンマカウンターで放射活性を数えることにより決定した。沈殿物における放射
活性の量は、125I標識組換えdsDNAと結合した抗dsDNA抗体の量と比
例する。抗dsDNA抗体の既知量の較正物質を用いて標準曲線を作成し、これ
から抗dsDNA抗体により結合するdsDNAの量を計算することができた。
DNAに対する抗体の存在をアッセイした。これらサンプルのうち42個が、L
JP 394阻害アッセイに使用するに十分なレベル(≧20%結合)の抗体を
有した。
sDNAに対する抗dsDNA抗体の結合を阻害する能力について試験した。子
牛胸腺DNA(ctDNA)もまた、dsDNAの別の供給源として阻害アッセ
イに使用した。子牛胸腺dsDNAを、子牛胸腺DNAをヌクレアーゼ−S1緩
衝液(0.2M NaCl、50mM酢酸ナトリウム pH4.5、1mM Z
nSO4および0.5%グリセロール)およびS−1ヌクレアーゼ100,00
0単位中で溶解し、そして1時間37℃でインキュベートすることで準備した。
dsDNAを、等量のフェノール−クロロホルムを加え、混合、遠心分離し、そ
して水相を収集することで、この混合物から抽出した。次いで、このdsDNA
を、2倍量のEtOHを加え、混合し、遠心分離することで沈殿させた。ペレッ
トを収集し、減圧下で乾燥し、そしてほぼ10mg/mlになるように水に溶解
した。ctDNA調合物の最終濃度は、260nMで1OD単位当たり33μg
の吸光度を分光光度的に推定することで決定した。
えば、患者血清の25μlに、種々の濃度のインヒビター(子牛胸腺dsDNA
またはLJP 394のいずれか)を含む、75μlのTris緩衝液(50m
M Tris、150mM NaCl pH7.0、10%正常ウサギ血清)を
添加し、次いで100μlの125I標識組換えdsDNAを添加し、混合し、そ
して37℃で1時間インキュベートした。500μlの70%飽和硫酸アンモニ
ウムを各チューブに添加し、混合して、次いで800×gで15分間遠心分離し
た。上清をデカントし、そして沈殿した産物の放射活性の量を、ガンマカウンタ
ーで放射活性を数えることで決定した。阻害の範囲は、以下の式により計算した
:{[(インヒビター無し患者血清cpm−インヒビター無し患者血清の無いc
pm)−(インヒビター有り患者血清cpm−インヒビター無し患者血清の無い
cpm)]÷(インヒビター無し患者血清cpm−インヒビター無し患者血清の
無いcpm)×100。
の結合を阻害する能力を示す。全般に、LJP 394は、42人のSLE患者
のうち42において、自己抗体のdsDNAへの結合を阻害する能力があった。
LJP 394および子牛胸腺DNAの阻害曲線は対応しており、これはSLE
血清により認識される抗原決定基が子牛胸腺dsDNAおよびLJP 394の
両方で同一であることを示唆する。
もまた、試験される。子牛胸腺dsDNAおよびLJP 394との競合阻害ア
ッセイは、上記のように実施され、そしてその結果は表1に示される。50%阻
害比(IC50LJP 394/IC50ctDNA)は、ヒト抗dsDNA抗体(
SLE血清由来)がマウス抗体と比較してもっとも低かった。LJP394は、
ヒト抗体およびNZB×NZW F1マウス系統に対する高い親和性を示した。
E患者由来血清のLJP 394 dsDNAエピトープへの結合親和性を測定
することで、容易に同定された。10個のSLE患者血清サンプルおよび10個
の正常患者血清サンプル由来のIgG画分は、本明細書に開示されるように、非
競合的直接親和性アッセイ(BIACORE(登録商標);Piscatawa
y、NJ)に関して、LJP 394 dsDNAエピトープに対する結合が上
昇した。図2は、正常サンプルがLJP 394エピトープに対して低い結合、
および低い特異的結合を示す一方で、SLEサンプルがすべてエピトープと可飽
和結合を示したことを示す。
る処置に対する応答の決定) 表面プラズモン共鳴アッセイを使用したアッセイは、結合体LJP 394に
対するSLE患者由来抗体の力価重みつき平均親和性を、直接測定するように開
発された。表面プラズモン共鳴は、抗体を用いて抗原のわずかな飽和を定量する
ために使用される。このアッセイは、LJP 394のIgG集団の平均親和性
を測定するように適合された。
pH7.4、0.15M NaCl、3mM EDTA、および0.005%(
v/v)界面活性剤 P20)を、BIACORE AB(Piscatawa
y、NJ)から得た。
たプラットフォームへ共有結合した、4つの20マーのdsDNAエピトープか
ら構成される。DNAエピトープを、相補的GT鎖(GT鎖のフリーの5’末端
にビオチンがつけられた)とアニールした5’−(CA)10−3’鎖より構成し
た。ビオチンを、(GT)10鎖の最後のカップリングにおいて、Biodite
ビオチンアミダイト(Pharmacia;Uppsala,Sweden)を
用いることにより組み込んだ。LJP394を、本質的には、このビオチン修飾
(GT)10鎖が、アニーリングの工程で用いられたことを除いて、Jonesら
(1995)に記述されるように調製した。いくつかの実施例において、dsD
NAエピトープのみを、ストレプトアビジンチップに固定化するのに用いた。エ
ピトープを、5’−(CA)10−3’を5’−ビオチン(TG)10−3’にアニ
ールさせ、HPLCによってdsDNAを精製して調製した。
診(visit)時および週一回の薬物投与の4ヶ月後には11回目の来診時に
採取した。
rce Chemical Co.;Rockford、IL)と合わせ、Im
munopure Plus(登録商標)プロテインGアガロースビーズ(Pi
erce Chemical Co.)とを製造業者の推奨にしたがって混合す
ることにより、血漿から分離した。ビーズからのIgGの溶離を、Pierce
Chemical Co.の酸溶離/中和のプロトコール(300μlの酸で
溶離したIgGを、100μlの1M NaPO4、pH7.5で中和する)に
したがって達成した。そして、これらの精製されたIgGサンプルを、力価測定
試験に用いた。総IgG濃度を、Bradfordアッセイ(Biorad;H
ercules、CA)により測定した。
録商標)2000を用いて行った。LJP394を、HBS中50μg/mlの
LJP394溶液+0.3M NaClをチップ上に5μl/分で20分間流す
ことにより、ストレプトアビジンCM5チップの5’ビオチン基に結合した。チ
ップを、力価測定前に再生緩衝液(1M NaClおよび50mM NaOH)
の1分間のパルス3回により、前もって調製した。LJP394のdsDNAエ
ピトープが、固定化に用いられる場合、ビオチン化したエピトープを、ビオチン
化したLJP394エピトープに対して用いたのと同様の条件を用いて、チップ
上に10μg/mlの濃度で流した。
の連続した1:2の希釈により行った。サンプルを、5分間(応答がプラトーに
有意に達するのに十分な結合時間)注入し、そしてHBSがチップ上を流れる4
分の解離段階が続き、そして30秒の再生を、1M NaCl、50mM Na
OHで行った。
のフローセルに対するバックグラウンド曲線を差し引いた後、結合曲線を式1に
非線形最小2乗法によりあてはめ、そして製造業者のソフトウェア(BiaEv
aluation version2.2、Uppsala、Sweden)を
用いることにより得る。
tは時間、t0は最初の時間、ksは見かけの結合定数(ks=kaC+kdis、こ
こでkaは結合定数、Cは分析物の濃度であり、kdisは解離定数)、そして、R 0 は応答の相殺である。これらの応答のプラトーを、総IgGの濃度に対しプロ
ットし、そしてRmaxおよびKd *の値を得るため式2にあてはめる。
かけの解離定数である。Kd *は、式3(下記)における<Kd’>と同じであり
、力価−重みつき平均(titer−weighted−average(TW
A))解離定数である。Kd’の導出は、Semら(1999)に記述されるよ
うに行い、式2においてのKd *定数の物理学的意味に見識を与える。この分析は
、nの異なる抗体亜集団のポリクローナルプールの場合に関係がある(ここで、
B=LJP394およびAi=抗体の亜集団i)。
する)riおよび解離定数Kiのnの異なる抗体亜集団のポリクローナルな集団に
対して観察される解離定数を記述する一般式である。この<Kd’>は、式2の
見かけのKd、すなわちKd *である。
った親和性および抗体亜集団i(ri)の相対的力価の両方を反映する。一般に
は、0<ri<1、よってKd>Ki。すなわち、Kd’を減少する原因になり得る
因子は、親和性の増加(Ki減少)および/または抗体亜集団iの相対的力価の
増大(ri増加)である。実際に、抗体のポリクローナル集団において、それぞ
れいささか異なる親和性で結合する、多くの異なる抗体の亜集団が存在する。
ーナルプールでの抗体のクローンが関連した亜集団のさまざまな親和性および力
価の現れである見かけの解離定数を生み出す。記載したようにして得られる見か
けの解離定数は、式3において導出される力価−重みつき平均(TWA)解離定
数<Kd’>である。<Kd’>の値は、最大のri(最高の相対的力価)および
最小のKi(最高の親和性)を合わせて持つ抗体亜集団によって占められる。与
えられた親和性を有す亜集団の相対的力価における任意の変化は、式3による見
かけの解離定数を変える。
の半分に達するのに必要なIgG濃度を決定するために、表面プラズモン共鳴に
基づく親和性アッセイにより評価した。この値は、すなわち見かけの平衡解離定
数(Kd’、IgGのmg/ml)は、上記およびSemら(1999)に概説
されるように、LJP394に対するIgG集団の力価−重みつき平均親和性を
反映する。
IgG親和性と毎週の薬物投与研究の4ヶ月後(11回目の来診)の親和性由来
のKd’との比較を有する。この最初の患者集団由来のデータは、LJP394
に対する高い親和性抗体(低い値のKd’=高親和性)をもちいた治験に参加し
た患者が、薬物処置により応答しやすいことを示した(高い値のKd’=TWA
における減少)。
答を予測し得ることを示唆した。同じサンプルのIgG親和性を、実施例1に記
述したように、(非競合的)ファーアッセイ(Farr assay)を用いて
測定した場合、最初のファー値は、表3に示すように、患者の応答を予測し得な
かった。
NA抗体量(Kd’)において用量依存的減少を描く。図3Bは、棒グラフの形
において同じデータを描く。これらの結果は、50mg/週のLJP394によ
ってもたらされる用量依存的効果が10mg/週よりよい応答をもたらし、およ
び両方のグループともプラセボと異なることを実証する。
始前の、2回目の来診時もしくは3回目の来診時に採取し、そして第二のサンプ
ルを100mg/週での薬物投与研究の4ヶ月直後(18回目の来診もしくは1
9回目の来診)に採取した。そしてこれら2サンプルを、未処置の患者における
最初の親和性および薬物投与研究の4ヶ月後の親和性を決定するために使用した
。サンプルを選択する際の認識される偏りは、それらが、サンプル回収時に利用
できた全ての患者を含むこと以外には存在しなかった。その結果を図4に示す(
利用可能サンプル数は、分析に利用できたサンプル数を示す;発赤の総数は、狼
瘡に帰する発赤のみを表す)。表5は、さらに患者サンプルを加えた表4におけ
るサンプル全てを含有する。
各四角は、一人の患者からのデータを示す。図4Aおよび図4Bは、表4におい
てまとめられた患者プールを反映する。図4Cおよび図4Dは、表5においてま
とめられた患者プールを反映する。図5Aおよび図5Bは、Kd’のパーセント
変化に関して図4Aおよび図4Bに示されるデータを表す。V3preKd’は
、薬物投与研究開始の直前の患者においてのKd’。図4A〜Dにおいて、Y軸
は薬物またはプラセボ処置の4ヶ月後のKD’を表す。図5Aおよび5Bにおい
てY軸は、薬物処置またはプラセボ処置の4ヶ月以上たった、親和性(KD’値
)においてのパーセント変化を示している。図6Aおよび図6Bは、図5に示す
ものと同様のデータ分析を反映するが、表5にまとめるように患者の集団が拡大
している。
394)。図7からの結果が、図8に示すように、高親和性グループ(Kd’<
0.8mg/ml)および低親和性グループ(Kd’>0.8mg/ml)に分
けられる場合、高親和性グループは、4ヶ月以上後に親和性に変化を示す一方で
、低親和性グループは、親和性にどのような有意な変化も示さない。
前の親和性)に基づいて選択し、そして3つの相対的親和性(高親和性、中親和
性および低親和性)グループに分ける。親和性の値は3人の患者の平均である。
黒三角は、「低親和性患者」(Kd’平均は約1.13mg/ml);黒丸は、
「中親和性」患者(Kd’平均は約0.44mg/ml);黒四角は、「高親和
性」患者(Kd’平均は約0.14mg/ml)を示す。
数値のKd’=高い親和性)を有する患者が、より低い最初の親和性抗体を有す
る患者と比較して、4ヶ月後において薬物に大きな応答を示したことを実証する
。それらはまた、LJP394に陽性の血清学的応答をより示しやすい患者を事
前に選択し得ることを示唆する。
ってLJP394処置患者において評価されるように、患者を2グループ(低親
和性(KD’>0.8mg/ml)および高親和性(KD’≦0.8mg/ml)
)に分けることによって分析した。図10は、2つのグループの比較を描く。高
用量のコルチコステロイドおよび/またはシクロホスファミド処理後に集めたデ
ータは除外した。低親和性グループを点線で描き、一方高親和性グループを実線
で描いた。灰色の領域、すなわち背景が影かかった領域が投与期間を示す。最初
の投与の期間(背景が影かかった最初の区画で示す)は、患者に100mg/週
のLJP394もしくはプラセボを投与した導入期間を示す。LJP394また
はプラセボが投与されなかった場合、白い(すなわち影のかかっていない)領域
は、投与のない期間である。二番目の投与期間(灰色の背景の二番目の区画で示
す)は、患者に50mg/週のLJP394またはプラセボを投与した期間であ
った。図10に示すように、100mg/週および50mg/週のLJP394
の投与により高親和性グループにおいて、抗dsDNA抗体レベルは、減少する
。低親和性グループの抗dsDNA抗体レベルは、100mg/週のLJP39
4の投与により多少減少し、そして50mg/週のLJP394の投与により減
少しなかった。図10に示すように、高親和性グループにおいて、抗dsDNA
抗体の有意な減少がある。
5Aにおけるグラフと同様である。図11B(LJP394処置患者)は、分析
のため利用される患者の集団が拡大したこと以外は、図11Aと同様である。図
11Cは、プラセボ処置患者についての親和性の変化パーセントを示す。塗りつ
ぶされた形(LJP394処置患者については四角およびプラセボ処置患者につ
いては丸)は、処置期間の間に腎発赤を経験した患者を示す。低親和性患者にお
ける狼瘡発赤(lupus flare)の集積性は、図11と図12において
明らかである。これらのデータは、LJP394に対して高親和性の患者が、血
清学的測定および臨床的測定の両方によって、薬物に対してよりよい応答をする
ことを示し、そしてほとんど腎発赤を経験しなかったことを示す。
処置は何ら影響を表さないようである。データの点の数は、このグラフ内に限定
される一方で、Kd’におけるプラセボ処置の影響の欠如は、最初の研究と同じ
である。
分析を描く。X軸は、月々におけるLJP394(またはプラセボ)の最初の用
量が測定されて以来の時間であり、そしてここにおけるY軸は腎発赤を経験しな
かった個体の割合である。LJP394を投与された高親和性患者のより高い割
合は、高親和性プラセボ患者と比較した場合、腎発赤を呈しなかった。プラセボ
処置患者については、より発赤が生じ、そしてそれらの発赤が治験のより早期に
生じた。
/ml)を、高用量コルチコステロイドおよび/またはシクロホスファミド(H
DCC)処置を伴った最初の介入時に分析した。この分析の結果を図15に描く
。実線はLJP394処置個体を示し、一方点線はプラセボ処置個体を示す。X
軸は、LJP394(またはプラセボ)の月々における最初の投薬以来の時間を
示し、そしてY軸は、HDCC介入を受けなかった個人のパーセンテージを示す
。HDCC介入とは、用量を増加したコルチコステロイド単独での最初の介入も
しくは用量を増加したコルチコステロイドにシクロフォスファミドを伴った最初
の介入をいい、その増加投薬量は、少なくとも15mg/日の増加であり、コル
チコステロイドおよび/またはシクロホスファミド処置の総量は、20mg/日
より多い。HDCCを標準的な臨床プロトコールを用いて投与し得る。HDCC
処置が以下の因子を評価するために必要となる場合に、臨床医は患者をモニター
しそして判定し得る。その因子としては、タンパク尿レベル、血尿レベル、およ
び血清クレアチニンレベルが挙げられるがこれらに限定されない。一般に、腎発
赤を経験する患者は、HDCC処置を受ける。高親和性LJP394処置患者に
おいてよりも高親和性プラセボ処置患者において、よりHDCC介入が必要であ
り、プラセボで処置される患者において、より早期のHDCC介入が必要であっ
た。
間における腎発赤、HDCC介入および際立ったSLE発赤。これらを高親和性
グループについて分析し、そして結果を図16に描く。斜線入りバーは、高親和
性プラセボ処置患者を表し、そして黒塗りのバーはLJP394処置高親和性(
Kd’<0.8mg/ml)患者を表す。本明細書に規定したように、HDCC
介入は、増加された投薬量のコルチコステロイドおよび/またはシクロホスファ
ミドの投与の最初の発生をいう。際立ったSLE発赤は、SLEによる入院、高
用量のプレドニゾンの最初の実施、高用量のシクロホスファミドの最初の実施お
よび/またはSLEによる死を包含する。腎発赤が測定される間の誘導期は、1
00mg/週でのLJP394処置(またはプラセボ)の最初の4ヶ月である。
処置の持続のため、最初の誘導期の後、間欠的な投薬がなされた。非誘導期につ
いての投薬量は、無処置の期間で50mg/週のLJP394(またはプラセボ
)であった。図16は、高親和性患者が、プラセボ処置患者よりもLJP394
処置に対して有意によく応答したこと、そして高親和性患者の臨床的成果が、顕
著によりよいことを描く。
の集団プール(すなわち、「処置すべき意向」の集団)を示す。LJP394処
置患者は、プラセボ処置患者よりも、臨床的成果においていくらかの改善を示し
た;しかし、この「混ざった」LJP394処置グループについての臨床的成果
は、高親和性患者における結果と、はっきりとは比較されない(図16に示すよ
うに)。従って、高親和性患者は、より陽性の臨床的成果を示す(すなわち、治
験の間中、ほとんど腎発赤がない、誘導期の間ほとんど腎発赤がない、HDCC
介入のより多い回数、および際立ったSLE発赤がほとんどない)。
て、いくぶん詳細に記載したが、いくらかの変更や改変などが行われ得ることは
、当業者にとっては明白である。それゆえ、説明および実施例は、添付した特許
請求の範囲によって示される、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきで
はない。
抗体の、LJP394による競合阻害を表すグラフである。
清の結合を表すグラフである。10個ののSLE血清サンプル由来および10個
の正常血清サンプル由来のIgG分画を、LJP394 dsDNAエピトープ
への結合性に関して評価した。
)を受ける患者における抗体親和性(KD’における増加により指標とされるよ
うに)の明白な用量依存的減少を表すグラフである。プラセボは、白丸として表
される。来診(visit)2は、薬物前のベースライン;来診11は、毎週の
薬物投与の4ヶ月後に生じた。KD’値(Y軸)は、IgG(mg/ml)の値
。図3Bでは、同一のデータを棒グラフである。の形式で表す。
)を受ける患者における抗体親和性(KD’における増加により指標とされる場
合)の見かけの用量依存的な減少を表すグラフである。プラセボは、白丸として
表される。来診(visit)2は、薬物前のベースライン;来診11は、毎週
の薬物投与の4ヶ月後に生じた。KD’値(Y軸)は、IgG(mg/ml)の
値。図3Bでは、同一のデータを棒グラフである。の形式で表す。
対 LJP394処置またはプラセボの4ヶ月後のKD’(Y軸)を表すグラ
フである。グラフAは、LJP394結合体の処置を受けている患者を表し、そ
してグラフBはプラセボを受けている(すなわち、処置を受けていない)患者を
表す。図4Cおよび4Dは、図4Aおよび4Bで示される同一のデータにさらな
る患者からのデータを付加して表すグラフである。
よびプラセボをうけている患者(B、黒四角)におけるKD’の変化を表すグラ
フである。各四角は、患者を表す。X軸は、処置を受ける(またはプラセボ)前
のKD’;Y軸は、処置(プラセボ)の4ヶ月後のKD’におけるパーセンテージ
の変化である。
なる患者からのデータを付加したデータを表すグラフである。2つのパネルは、
結合体LJP394(左のパネル)またはプラセボ(右のパネル)を受けている
患者におけるKD’の変化を表す。各四角は、各患者を表す。X軸は、処置(ま
たはプラセボ)を受ける前のKD’であり;Y軸は、100mgのLJP394
(またはプラセボ)の毎週、静注を用いた処置の4ヶ月後のKD’における変化
のパーセンテージである。
物処置効果の概要を表すグラフである。データは、各群の全ての患者についての
平均±平均の標準誤差(SEM)である。このグラフは、処置前のKd’(黒い
棒)および100mgのLJP394 静注またはプラセボのいずれかを毎週用
いた処置での4ヶ月の後のKd’(斜線の棒)を比較する。
よび高い親和性の群(0.8 IgG/ml血清のKd’より少ない)の2つの
群に分けられた図7からの患者群を表すグラフである。データは、各群の全ての
患者における平均±平均の標準誤差(SEM)である。このグラフである。は、
処置前のKd’(黒い棒)もしくは、100mgのLJP394 静注またはプ
ラセボのいずれかを毎週用いた処置での4ヶ月の後のKd’(斜線の棒)を比較
する。
の変化を表すグラフである。この親和性は、試験の誘導期間に対して1ヶ月に1
回測定される(最初の4ヶ月の投与量は100mg/週)。x軸は、経過時間(
週);y軸は、Kd’である。このサンプルは、初期(処置前の親和性)に基づ
いて選択され、相対的な親和性(高い、中位の、および低い親和性)の3つの群
に分離された。この親和性値は、三人の患者の平均である。黒三角は、「低い親
和性の患者」(Kd’の平均が約1.13mg/ml)を表し;黒丸は、「中程
度の親和性」の患者(Kd’の平均が約0.44mg/ml)を表し;そして黒
四角は、「高い親和性」の患者(Kd’の平均が約0.14mg/ml)を表す
。
れた高い親和性の患者群および低い親和性の患者群に対する時間経過における抗
dsDNA抗体の変化パーセントを表すグラフである。高用量のコルチコステロ
イドおよび/またはシクロホスファミド処置後に収集されたデータは除外された
。この患者は、低い親和性(Kd’>0.8mg/ml)と高い親和性(Kd’
≦0.8mg/ml)の亜群に階層化された。低い親和性の患者は、点線で示さ
れ、一方、高い親和性の患者は、実線で示される。このデータは、全ての試験患
者の平均である。x軸は、試験開始からの時間(週)であり、y軸は、試験開始
からの抗dsDNA抗体レベルの変化パーセントである。グレイの領域は、投薬
期間をしるし、最初の期間は100mg/週のLJP394(またはプラセボ)
での誘導期間であり、2番目の投薬期間は、50mg/週のLJP394(また
はプラセボ)での誘導期間である。ここでは、「休止期間」が存在し、これはグ
ラフである。の白い部分で示され、この間、LJP394(またはプラセボ)を
投与されない。
re)の発生数以外は、図5Aと同様のグラフである。図11B(LJP394
処置患者)は、拡大した集団が分析に使用された以外は、図11Aに類似してい
る。図11Cは、拡大した患者群を使用するプラセボ処置患者に対するKd’の
変化パーセントを表す。発赤を経験する患者は、LJP394処置患者に関する
黒四角、プラセボ処置患者に関する黒丸で表される。
受けている患者(白四角)における腎発赤を表すグラフである。各四角は、患者
を表す。X軸は、処置(またはプラセボ)を受ける前のKD’であり;Y軸は、
処置(またはプラセボ)の4ヶ月後のKD’における変化のパーセンテージであ
る。
)患者におけるKD’の変化を表すグラフである。であり、黒四角は、腎発赤の
発生数を示し、白四角は、プラセボ患者を示している。この結果は、初期KD’
に関する発赤およびKD’の変化に関する発赤のランダムな分布を示す。
ある。実線は、LJP394で処置されている患者を表し、点線は、プラセボ治
療されている患者を表す。x軸は、最初のLJP394投与(またはプラセボ)
からの経過月であり;y軸は、腎発赤を経験していない個体のパーセンテージで
ある。
シクロホスファミド(HDCC)処置の設定までの時間を表すグラフである。H
DCC処置は、高い親和性の患者における高用量のコルチコステロイドおよび/
またはシクロホスファミドを用いた最初の介入である。実線は、LJP394で
の処置患者を表し、点線は、プラセボ処置患者を表す。x軸は、LJP394(
またはプラセボ)の最初の投与からの経過月であり;y軸は、HDCC処置を受
けていない個体のパーセンテージである。
概要を表すグラフである。
表すグラフである。
Claims (64)
- 【請求項1】 個体において全身性エリテマトーデス(SLE)を処置する
方法であって、該方法は、該個体に対して結合体を投与する工程を包含し、該結
合体は、(a)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体
由来の抗体に特異的に結合し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上の二
本鎖DNA(dsDNA)エピトープを含有し、ここで、該個体由来の抗体につ
いての該dsDNAエピトープの親和性を、該処置を受けるかまたは該処置を受
け続けるように該個体を選択するための基礎として用いる、方法。 - 【請求項2】 前記dsDNAエピトープがポリヌクレオチドである、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記ポリヌクレオチドが二本鎖DNAである、請求項2に記
載の方法。 - 【請求項4】 個体においてSLEを処置する方法であって、該方法は、該
個体に対して結合体を投与する工程を包含し、該結合体は、(a)非免疫原性の
結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的に結合し
、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含有し、該
ポリヌクレオチドは、配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−
3’から本質的になり、ここで、該処置の開始前または該処置の開始時の該個体
由来の抗体に関する該ポリヌクレオチドについての見かけの平衡解離定数(KD
’)は、約1.0mg IgG/ml未満であり、そしてここで、該KD’値ま
たはその機能的等価量を、該処置を受けるように該個体を選択するための基礎と
して用いる、方法。 - 【請求項5】 前記KD’が約0.8未満である、請求項4に記載の方法。
- 【請求項6】 前記KD’が約0.5未満である、請求項4に記載の方法。
- 【請求項7】 前記KD’が約0.2未満である、請求項4に記載の方法。
- 【請求項8】 請求項4に記載の方法であって、前記プラットフォーム分子
が、 【化1】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項9】 前記ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTGT
GTGTGTGTGT−3’からなる、請求項5に記載の方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、前記プラットフォーム分
子が、 【化2】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項11】 前記KD’が約0.5未満である、請求項9に記載の方法
。 - 【請求項12】 個体においてSLEを処置する方法であって、該方法は、 (a)処置において使用されるべきdsDNAエピトープに関する該個体由来
の抗二本鎖DNA抗体の親和性を評価する工程であって、ここで該個体は、該抗
体の親和性に基づいて処置のために選択される工程;および、 (b)該選択された個体に結合体を投与する工程であって、該結合体は、(a
)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子、および(b)2つ以上の該dsD
NAエピトープを含む、工程、 を包含する、方法。 - 【請求項13】 前記dsDNAエピトープがポリヌクレオチドである、請
求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 前記ポリヌクレオチドが二本鎖DNAである、請求項13
に記載の方法。 - 【請求項15】 個体においてSLEを処置する方法であって、該方法は、 (a)処置を開始する前に、二本鎖DNAに特異的に結合する該個体由来の抗
体に関する結合体中のポリヌクレオチドについての見かけの平衡解離定数(KD
’)またはその機能的等価量を評価する工程であって、該結合体は、(a)非免
疫原性の結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的
に結合し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含
有し、該ポリヌクレオチドは、配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTG
TGT−3’から本質的になり、ここで、該KD’が約1.0mg IgG/m
l未満の場合、該個体は該処置を受けるように選択される工程;および、 (b)該個体に対して、該KD’が増加するのに十分な量の該結合体を投与す
る、工程、 を包含する、方法。 - 【請求項16】 前記KD’が約0.8未満である、請求項15に記載の方
法。 - 【請求項17】 前記KD’が約0.5未満である、請求項15に記載の方
法。 - 【請求項18】 前記KD’が約0.2未満である、請求項15に記載の方
法。 - 【請求項19】 請求項15に記載の方法であって、前記プラットフォーム
分子が、 【化3】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項20】 前記KD’が約0.8未満である、請求項19に記載の方
法。 - 【請求項21】 個体においてループス腎炎を処置する方法であって、該方
法は、該個体に対して結合体を投与する工程を包含し、該結合体は、(a)非免
疫原性の結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的
に結合し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のdsDNAエピトープ
を含有する、方法。 - 【請求項22】 前記dsDNAエピトープがポリヌクレオチドである、請
求項21に記載の方法。 - 【請求項23】 前記ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTG
TGTGTGTGTGT−3’から本質的になる、請求項22に記載の方法。 - 【請求項24】 前記ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTG
TGTGTGTGTGT−3’からなる、請求項22に記載の方法。 - 【請求項25】 請求項24に記載の方法であって、前記プラットフォーム
分子が、 【化4】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項26】 前記結合体が、前記個体における腎発赤の発生率を減少す
るのに十分な量で投与される、請求項23に記載の方法。 - 【請求項27】 前記結合体が、前記個体へのコルチコステロイドまたはシ
クロホスファミドの投与量を減少するのに十分な量で投与される、請求項23に
記載の方法。 - 【請求項28】 前記個体由来の抗体についての前記dsDNAエピトープ
の親和性を、前記処置を受けるように該個体を選択するための基礎として用いる
、請求項21に記載の方法。 - 【請求項29】 前記個体由来の抗体についての前記ポリヌクレオチドの親
和性を、前記処置を受けるように該個体を選択するための基礎として用いる、請
求項23に記載の方法。 - 【請求項30】 請求項23または請求項24に記載の方法であって、処置
の開始前または処置の開始時の前記個体由来の抗体に関する前記結合体のポリヌ
クレオチドについての前記見かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等
価量が、約1.0mg IgG/ml未満またはその機能的等価量であり、ここ
で該KD’値またはその機能的等価量が、該処置を受けるように該個体を選択す
るための基礎として用いられる、方法。 - 【請求項31】 前記KD’が約0.8未満である、請求項30に記載の方
法。 - 【請求項32】 前記結合体が、前記親和性を減少させるのに十分な量で投
与される、請求項29に記載の方法。 - 【請求項33】 個体においてSLEを処置する方法であって、該方法は: (a)処置の開始前または処置の開始時に、結合体内または結合体のdsDN
Aエピトープおよび二本鎖DNAに特異的に結合する該個体由来の抗体について
の、見かけの平衡解離定数(KD’)を評価する工程であって、該結合体は、(
a)非免疫原性の結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体
に特異的に結合し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上の該エピトープ
を含有する、工程;ならびに、 (b)該個体に対して、該KD’を増加するのに十分な量の該結合体を投与す
る工程であって、該KD’が処置の開始前または処置の開始時のKD’と比較して
、少なくとも約20%増加される場合に処置が継続される、工程、 を包含する、方法。 - 【請求項34】 前記dsDNAエピトープがポリヌクレオチドである、請
求項33に記載の方法。 - 【請求項35】 前記ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTG
TGTGTGTGTGT−3’から本質的になる、請求項34に記載の方法。 - 【請求項36】 前記ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTG
TGTGTGTGTGT−3’からなる、請求項34に記載の方法。 - 【請求項37】 KD’が処置の開始前または処置の開始時のKD’と比較し
て、少なくとも約50%増加される場合、前記処置が継続される、請求項35ま
たは請求項36に記載の方法。 - 【請求項38】 KD’が処置の開始前または処置の開始時のKD’と比較し
て、少なくとも約100%増加される場合、前記処置が継続される、請求項35
または請求項36に記載の方法。 - 【請求項39】 請求項36に記載の方法であって、前記プラットフォーム
分子が、 【化5】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項40】 個体においてSLEについての処置をモニタリングする方
法であって、該処置は結合体の投与を包含し、該結合体は、(a)非免疫原性の
結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的に結合し
、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のdsDNAエピトープを含み、
該方法は、該処置において使用される該dsDNAエピトープに関する該個体由
来の該抗体の親和性を測定する工程を包含する、方法。 - 【請求項41】 請求項40に記載の方法であって、前記親和性は、前記個
体由来の前記結合体および抗二本鎖DNA抗体のdsDNAエピトープについて
の、前記見かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等価量を測定するこ
とによって測定される、方法。 - 【請求項42】 前記dsDNAエピトープがポリヌクレオチドである、請
求項41に記載の方法。 - 【請求項43】 ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTGTG
TGTGTGTGT−3’から本質的になる、請求項42に記載の方法。 - 【請求項44】 ポリヌクレオチドが、配列5’−GTGTGTGTGTG
TGTGTGTGT−3’からなる、請求項42に記載の方法。 - 【請求項45】 請求項44に記載の方法であって、前記プラットフォーム
分子が、 【化6】 であり、ここでPNが前記ポリヌクレオチドである、方法。 - 【請求項46】 SLEについての処置に適切であり得る個体を同定する方
法であって、該処置は結合体の投与を包含し、該結合体は、(a)非免疫原性の
結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的に結合し
、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含有し、該
ポリヌクレオチドは、配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−
3’から本質的になり、該方法は、処置の開始前もしくは処置の開始時の該結合
体のポリヌクレオチド、および該個体由来の抗二本鎖DNA抗体についての前記
見かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等価量を測定する工程を包含
し、ここで、該個体は約1.0mg IgG/ml未満、またはその機能的等価
量のKD’によって同定される、方法。 - 【請求項47】 前記個体が約0.8mg IgG/ml未満、またはその
機能的等価量のKD’によって同定される、請求項46に記載の方法。 - 【請求項48】 前記個体が約0.2mg IgG/ml未満、またはその
機能的等価量のKD’によって同定される、請求項46に記載の方法。 - 【請求項49】 SLEについての処置に不適切であり得る個体を同定する
方法であって、該処置は結合体の投与を包含し、該結合体は、(a)非免疫原性
の結合価プラットフォーム分子、および(b)該個体由来の抗体に特異的に結合
し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含有し、
該ポリヌクレオチドは、配列5’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT
−3’から本質的になり、該方法は、処置の開始前もしくは処置の開始時の該結
合体のポリヌクレオチド、および該個体由来の抗二本鎖DNA抗体についての見
かけの平衡解離定数(KD’)またはその機能的等価量を測定する工程を包含し
、ここで、該個体は約1.0mg IgG/ml以上、またはその機能的等価量
のKD’によって同定される、方法。 - 【請求項50】 前記個体がヒトである、請求項1、4、12、21、33
、40、46または49のいずれかに記載の方法。 - 【請求項51】 抗体媒介性病状についての処置の適用性を示し得る抗体の
親和性を同定する方法であって、該方法は、(a)複数の個体においてそれぞれ
の個体から該抗体媒介性病状に関係する抗体の親和性を測定する工程であって、
該個体は抗体媒介性病状を有し、該親和性は、該抗体と該抗体媒介性病状に関係
する免疫原アナログとの間に存在する、工程;(b)該アナログを含有する分子
を該複数の個体に投与する、工程;(c)該抗体媒介性病状の程度を初期親和性
と相関させる、工程、 を包含する、方法。 - 【請求項52】 キットであって、抗二本鎖DNA抗体に結合するエピトー
プを含む分子を適切な容器中に含み,そして二本鎖DNAに特異的に結合する個
体由来の抗体についての該エピトープの親和性を検出するために、該エピトープ
を用いるための指示書をさらに含む、キット。 - 【請求項53】 前記エピトープがポリヌクレオチドである、請求項52に
記載のキット。 - 【請求項54】 前記ポリヌクレオチドがDNAである、請求項53に記載
のキット。 - 【請求項55】 前記ポリヌクレオチドが配列5’−GTGTGTGTGT
GTGTGTGTGT−3’を含有する、請求項54に記載のキット。 - 【請求項56】 前記ポリヌクレオチドが配列5’−GTGTGTGTGT
GTGTGTGTGT−3’から本質的になる、請求項54に記載のキット。 - 【請求項57】 前記ポリヌクレオチドが配列5’−GTGTGTGTGT
GTGTGTGTGT−3’からなる、請求項54に記載のキット。 - 【請求項58】 前記ポリヌクレオチドがビオチン化されている、請求項5
5、56または57のいずれかに記載のキット。 - 【請求項59】 キットであって、(1)結合体であって、(a)非免疫原
性の結合価プラットフォーム分子、および(b)個体由来の抗体に特異的に結合
し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含む、結
合体;ならびに(2)個体由来の抗dsDNA抗体についての該結合体の親和性
を検出するために該結合体使用するための、指示書、 を含む、キット。 - 【請求項60】 請求項59に記載のキットであって、前記結合体が配列5
’−GTGTGTGTGTGTGTGTGTGT−3’およびプラットフォーム 【化7】 を含み、ここでPNがポリヌクレオチドを示す、キット。 - 【請求項61】 前記ポリヌクレオチドがビオチン化されている、請求項5
9または請求項60に記載のキット。 - 【請求項62】 キットであって、(1)結合体であって、(a)非免疫原
性の結合価プラットフォーム分子、および(b)個体由来の抗体に特異的に結合
し、二本鎖DNAに特異的に結合する、2つ以上のポリヌクレオチドを含む、結
合体;(2)該結合体のポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド;ならびに
(3)個体由来の抗dsDNA抗体についての該ポリヌクレオチドの親和性を検
出するために、該結合体のポリヌクレオチドを含む該ポリヌクレオチドを使用す
るための、指示書、 を含む、キット。 - 【請求項63】 キットであって、抗体媒介性病状に関係する抗体に結合す
るエピトープを含む、分子と、そのアナログまたはエピトープ含有分子との抗体
媒介性病状に関係する抗体の親和性を決定するために該分子を使用するための、
指示書、 とを含む、キット。 - 【請求項64】 前記分子がビオチン化されている、請求項63に記載のキ
ット。
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