JP2003516480A - 印刷用紙原料、その製造方法ならびに印刷用紙 - Google Patents

印刷用紙原料、その製造方法ならびに印刷用紙

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JP2003516480A JP2001544421A JP2001544421A JP2003516480A JP 2003516480 A JP2003516480 A JP 2003516480A JP 2001544421 A JP2001544421 A JP 2001544421A JP 2001544421 A JP2001544421 A JP 2001544421A JP 2003516480 A JP2003516480 A JP 2003516480A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、サーモメカニカル紙料あるいはケミサーモメカニカル紙料等の機械パルプの製造方法を提供することを目的とする。機械パルプは印刷用紙の原料として用いられ、その濾水度は30〜70ml CSFである。本方法では、精製紙料について複数段階のスクリーン選別を行い、精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する。紙料のスクリーン選別は、濃度10%以上にて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、紙料、その製造方法、特に新聞用紙などの印刷用紙の製造原料とし
て当該紙料を使用する方法、および印刷用紙に関するものである。本発明の方法
に従って製造される紙料は様々な用紙の製造原料として使用可能であり、オフセ
ット印刷グレードおよびグラビア印刷グレードのSC紙(スーパーカレンダ紙)、
オフセット印刷グレードおよびグラビア印刷グレードの低坪量コート紙またはLW
C紙(軽量コート紙)、および、新聞用紙または同等の印刷用紙に使用可能であ
る。新聞用紙には、カタログ紙やグラビア印刷用紙のように、新聞以外の用途に
供される紙も含まれる。
【0002】 機械パルプの製造方法としては、米国特許第5,145,010号(国際公開公報WO 89
06717号およびスウェーデン特許第459924号に対応)に記載される方法が公知で
ある。この方法は、下記の各工程より成る。 − 針葉樹チップに水および薬液を含浸させる工程、 − 処理チップの1次精製工程、 − 精製針葉樹パルプを精選紙料区分と精製紙料を15〜35%含むリジェクト区分
とに選別する工程、 − リジェクト区分を2段階で精製し、紙料濃度を第1段階の約20〜35%から第
3段階の約5%へと下げる工程、および − 上記紙料をスクリーンを用いて精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する
工程。
【0003】 別の機械パルプの製造方法が、米国特許第4,938,843号に開示されている。こ
れは、ケミサーモメカニカルパルプを製造する方法である。先ず、薬液を含浸さ
せ熱処理を経たチップを通常は2段階のプロセスにて濾水度100〜700ml CSFまで
精製し、1次精選紙料区分と1次リジェクト区分とに選別し、少なくとも紙料の
30%がリジェクト区分に入るようにする。スクリーン選別中の紙料濃度は約2%
となる。上記1次精選紙料区分に対して2回目のスクリーン選別を行い、2次精
選紙料区分と2次リジェクト区分とを形成する。これら1次および2次リジェク
ト区分を合体させて得られる濾水度200〜750ml CSFの長繊維画分は、板紙等の粗
繊維製品の製造に使用してもよいし、あるいは更に精製して1回目のスクリーン
選別工程に戻してもよい。
【0004】 更に、本発明の請求項1の前段に記載した紙料の調製方法も公知である。この
方法は2段階の精製から始まり、先ずチップを1次リファイナに投入し、1次精
製終了後に2次リファイナに移す。2次精製終了後の紙料の濾水度はおおよそ12
0ml CSFとなる。濃度は1次リファイナ内で例えば50%、2次リファイナ内で45
%である。トウヒを原料とした場合、1次リファイナ通過後の平均繊維長の測定
値は約1.7mmであり、2次リファイナ通過後は約1.5mmである。2次リファイナの
後段にはラテンシー・チェストが設けられ、ここで濃度を1〜2%に下げること
によって繊維のねじれを解消する。このラテンシー・チェスト内での繊維の処理
時間は1時間である。続いて繊維を1次スクリーンへ送り、ここで紙料を精選紙
料区分とリジェクト区分とに選別する。精選紙料区分の濾水度は約20ml CSFとな
る。リジェクト区分からは、濃度が45%となるまで脱水を行う。続いて、紙料全
体の40〜50%を占めるリジェクト区分を3次リファイナに送り、ここから濃度1
%に希釈されたリジェクト区分を2次スクリーンに移送する。ここで紙料を再び
精選紙料区分とリジェクト区分とに選別する。リジェクト区分を濃度45%となる
まで脱水した後に4次リファイナに送り、更に濃度1%まで希釈してから3次ス
クリーンに送る。この段階のリジェクト区分は再び4次リファイナに戻す。かか
るプロセスにより得られる紙料の濾水度は30〜70ml CSFであり、好ましくは50ml
CSFである。リファイナの圧力は350〜400kPaである。上記プロセスの消費エネ
ルギー(トウヒを原料とした場合)は約3.3MWh/tであり、このうち0.3MWh/tは濃
度をプロセスの各段階ごとの適正なものに調節するために消費される。
【0005】 しかしながら、上述のプロセスにおいて濃度を適正レベルに調節するためのエ
ネルギー消費量は、プロセスの総エネルギーの9〜10%にも上る。なお、本明細
書で述べる濃度とは、パルプと水の混合物中における紙料の量を重量百分率で表
した値である。水は蒸気あるいは液体のいずれの形態で存在していてもよい。
【0006】 精製後は、繊維のねじれを解消するために、繊維を貯蔵するラテンシー・チェ
ストを配する必要がある。紙料濃度を調節するには適切な装置を使用する必要が
あり、たとえば水を圧搾するためのプレス装置や、水をプロセスに汲み上げるた
めのポンプ等が必要である。しかし、これではプロセス時間が長くなる上、プロ
セスに要する装置構成が複雑になる。更に従来法には、エネルギー消費量が大き
い、得られる紙料の平均繊維長が短い、そして主にこのことに起因して、かかる
紙料から製造される印刷用紙の引張強度や引裂耐性が不足する、といった問題が
ある。
【0007】 本発明による紙料の製造方法、製造される紙料、かかる紙料を使用して印刷用
紙を製造する方法、および製造される印刷用紙によれば、これらの問題を軽減す
ることができる。本発明の紙料の製造方法は、紙料を10%以上の濃度にてスクリ
ーン選別することを特徴とする。また、本発明の方法に従って製造される紙料は
、少なくとも40重量%の繊維がメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・ス
クリーンを通過しないことを特徴とする。更に、本発明により製造される印刷用
紙は、本発明の方法により製造される紙料、あるいはそれと同じ繊維長分布を有
する紙料を用いて製造されることを特徴とする。
【0008】 本発明による紙料の製造方法では、高濃度状態で紙料のスクリーン選別を行う
。リファイナとスクリーンとの間で各精製工程に応じて濃度を変更する必要はな
く、精製もスクリーン選別も実質的に同じ濃度で行うことができる。したがって
、プロセスに水を汲み上げたり紙料から圧搾するために消費されるエネルギー量
を節減することができる。この新規なスクリーン選別方法によれば、水を汲み上
げるためのポンプや、水を圧搾するためのプレス装置や、精製工程とスクリーン
選別工程との間に設けられるラテンシー・チェストはいずれも不要であり、プロ
セスがより簡略化される。
【0009】 紙料を高濃度状態で選別する新型のスクリーンを使用すると、更なる精製を要
する粗い繊維が当該スクリーンにより効率的にリジェクト区分中に分別され、柔
軟で長い繊維が精選紙料区分に分別されるため、紙料の品質が向上する。したが
って、かかる長繊維紙料から製造される印刷用紙の地合いは良好となる。また、
濃度が高いため、ヤニは繊維表面に広がることはなく、微粒子中に残る。
【0010】 スクリーンの構造は簡潔で可動部材を含まないため、製造や保守のためのコス
トが低くて済む。スクリーン選別は高速で行われるため、スクリーンの寸法は小
さい。このため、スクリーンの製造コストも安くて済む。スクリーンは、選別の
動力としてリファイナで生成した蒸気を利用するものであってもよく、これによ
って他の動力源は一切不要となる。
【0011】 更に、この新規な精製プロセスでは、従来法で同じ濾水度を達成する場合に比
べてエネルギー消費量が少なくて済む。本発明では、濾水度はカナダ標準濾水度
で表し、単位はml CSFである。濾水度は紙料の精製度の指標とすることができる
。文献によれば、濾水度と繊維の総比表面積との間には次式の関係が成り立つ。
【0012】 A=-3.03 ln(CSF)+21.3 但し、Aは紙料の総比表面積(unit m2/g) 上式によれば、濾水度が減少するにつれて、紙料の総比表面積は増加する。つ
まり、微粒子の割合が高まるほど繊維の比表面積は大きくなるため、濾水度は精
製度合の明確な指標となる。
【0013】 本発明によれば、長繊維の比率が大きい機械パルプ紙料を製造することができ
る。ここで、本明細書中で述べる機械パルプ紙料とは、チップ等の木質原料を精
製して得られる紙料を意味する。精製に関しては、木質原料および/または紙料
に対して熱処理を行って木質原料を軟化させる場合、そのプロセスはサーモメカ
ニカル・パルプを製造するプロセスとなる。また、精製に先立ち木質原料に対し
て薬品処理を行う場合、そのプロセスはケミサーモメカニカル・パルプを製造す
るプロセスとなる。
【0014】 本発明による新規な方法により製造される紙料は平均繊維長が長いため、1次
繊維より成る当該紙料を用いて製造される印刷用紙は、従来より優れた引張強度
や引裂耐性を示す。かかる紙料中の長繊維の含有比率は上述の従来技術として示
されるような方法で得られる紙料のそれより大きい。本発明の方法では、短繊維
の相対残存比率は従来法とほぼ同等であるが、中繊維の割合が減少する。
【0015】 上記紙料は、新聞用紙等の印刷用紙の製造に用いることができ、紙の特性を良
好に維持したまま、その坪量を現行の新聞紙より下げることができる。上記紙料
は、温度23℃、相対湿度50%の条件下で測定した坪量が30〜40g/m2であるような
新聞用紙の製造に用いることができる。
【0016】 本発明の方法によれば、最終製品として良好な強度特性を有する用紙を製造す
ることができるため、繊維に代えてフィラーの使用量を現状より増やすことがで
きる。スーパーカレンダ紙の場合のフィラー含量は約30%とすることができ、新
聞用紙の場合は7〜15%、より好ましくは10%とすることができる。なかでも、
上記紙料を用いれば、現状で一般的に使用されている印刷用紙より坪量の小さい
印刷用紙を製造でき、同時に、紙の強度を低下させるフィラーの含量を増やすこ
とができる点は注目に値する。フィラーは繊維原料より安価で、紙の光散乱係数
や不透明度の改善に役立つ。
【0017】 本明細書中、好ましい原料として紹介した樹種は、ドイツトウヒ(Picea abie
s)、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)、および南方松(マツ属の数種
類の植物)である。実用上は、木質原料からなる紙料が少なくとも2種類の樹種
からなる紙料を含むか、少なくとも2通りの方法で調整し、調製の適当な段階で
互いに混合した紙料を含むか、あるいはその双方を含んでいてもよい。例えば、
薬品蒸解で得られるケミカルパルプは、一般にスーパーカレンダ紙や低坪量コー
ト紙の原料のひとつとして用いられるが、新聞用紙には通常用いられない。スー
パーカレンダ紙のケミカルパルプ含有量は通常10〜20%であり、低坪量コート紙
ではパルプ組成物の20〜50%を占める。ここで、パルプ組成物とは、紙の製造に
用いられる繊維紙料全体を指す。
【0018】 本発明の紙料の重要な用途の1つである新聞用紙グレードに要求される特性と
しては、走行性、印刷性および外観が挙げられる。走行性に優れるということは
、紙がウェブ中で破れることなく輪転機内を走行できることを意味する。紙の走
行性に影響を与える性質には、引裂耐性、地合、引張強度、伸び率、坪量のばら
つき等がある。
【0019】 印刷性とは、印刷インクを受容し、保持する紙の特性である。こすった場合に
印刷インクが落ちたり、紙から紙へと転写されたり、裏までしみ通ってはならな
い。紙の印刷性に影響を与える性質には、たとえば平滑度、吸光度、含水率、地
合、不透明度、白色度、空孔率、ポアサイズ分布がある。
【0020】 紙の外観は、明度、白色度、純度、不透明度等の光学的性質によって判定する
ことができる。
【0021】 本発明にかかる紙料の製造方法の基本的な考え方は、長繊維の含有比率の高い
紙料を簡易で省エネルギー型のプロセスを用いて製造する点にある。本発明の方
法により達成される平均繊維長は、従来法におけるものより10%程度長い。第1
段階の精製では、木質原料の精製は、高温下、好ましくは165〜175℃の高温下で
、400kPaを超える超大気圧下、好ましくは600〜700kPaの超大気圧下できわめて
短時間しか行われないため、第1段階の精製を終えた時点では得られる紙料はま
だきめが非常に粗い。ここで、超大気圧とは、常圧より高い圧力を指す。高圧リ
ファイナに供給される原料の平均保持時間は5〜10秒に過ぎない。精製が進行す
る温度は、飽和蒸気圧によって決まる。
【0022】 第1段階の精製が終了した紙料は、1次精選紙料区分と1次リジェクト区分と
にスクリーン選別される。紙料が1次精選紙料区分と1次リジェクト区分とにス
クリーン選別されると、この段階以降のプロセスには、下記の選択肢がある。 − 1段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 2段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 3段階プロセスにより1次リジェクト区分の精製とスクリーン選別とを行う
。各精選紙料区分は、スクリーン選別の各段階でプロセス外へ取り出すか、再選
別に回すか、もしくはその双方とする。 − 順方向接続によるリジェクト区分の2段階または3段階プロセスを行う。こ
れは、先ず2段階または3段階でリジェクト区分の処理を行い、各スクリーン選
別段階で精選紙料区分を除去した後、例えば低濃度リファイナで最後のリジェク
ト区分の処理を行い、当該低濃度リファイナから処理済みの紙料全量を取り出す
方法である。
【0023】 上記の各方法のうち、1つの段階にはリファイナとスクリーンとが連続して配
される。上記の実施例を以下に詳しく述べる。プロセスの様々な段階で発生する
精選紙料区分は合体・混合し、必要に応じて漂白した後、抄紙機を用いた製紙の
原料として利用する。紙料を調製する装置は複数の並列処理ラインを有していて
もよく、そこから得られる精選紙料区分はすべて合体される。
【0024】 第1段階の精製、いわゆる1次精製は1段階プロセスであることが好ましいが
、同じ段階で数台のリファイナを並列稼動させることは構わない。リファイナの
形状は円錐形でも円盤形でもよいが、円錐形がより好ましい。円盤形のリファイ
ナに比べ、円錐形のリファイナの方が繊維長の長い紙料を製造できる。第1段階
の精製が終了した後、パルプを1次精選紙料区分と1次リジェクト区分とにスク
リーン選別する。この時のスクリーン選別は、10%以上の高濃度にて行う。より
好ましくは、スクリーン選別を20%以上の濃度にて行い、更に好ましくは40%以
上の濃度にて行う。ただし、スクリーン選別すべき材料の濃度が90%を超えては
ならず、好ましくは80%以下、更に好ましくは60%以下とする。
【0025】 リファイナへの紙料の投入は、別の動力源、例えば圧縮空気あるいはリファイ
ナの出口圧を利用して行われる。第1段階の精製ではこの圧力は400kPaを超える
圧力とし、より好ましくは600〜700kPaとする。第1段階の精製より後の段階で
は、400kPaを超える圧力、より好ましくは600〜700kPaとし、あるいは400kPa以
下、好ましくは300〜400kPaの常圧を採用することもできる。リファイナから取
り出された紙料は蒸気と繊維の混合物であり、濃度は40〜60%である。水は水蒸
気の形態で存在する。
【0026】 上記プロセスにより、濾水度30〜70ml CSFの紙料が得られる。この種の紙料は
新聞用紙の製造に適する。また、この紙料は長繊維を含むことから、製造される
紙は良好な強度特性を示す。この紙は、印刷特性にも優れる。
【0027】 ある既製紙料の繊維長分布をバウアー・マクネット(Bauer-McNett)法で測定
すると、下記のとおりとなる。
【0028】 繊維の40〜50%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過せ
ず、繊維の15〜20%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過
するが、48メッシュおよび200メッシュのスクリーンはいずれも通過せず、繊維
の35〜40%は48メッシュおよび200メッシュのスクリーンのいずれも通過する。
つまり、これらの繊維は上記のいずれのスクリーン(200メッシュ以下)も通過
する。
【0029】 16メッシュのスクリーンで回収される繊維の平均繊維長は2.75mm、28メッシュ
のスクリーンでは2.0mm、48メッシュのスクリーンでは1.23mm、200メッシュのス
クリーンでは0.35mmである(J. Tasman: The Fiber Length of Bauer-McNett Sc
reen Fractions、TAPPI、Vol. 55、No. 1 (January 1972))。
【0030】 このようにして得られた紙料中、平均繊維長が2.0mmを超える繊維は40〜50%
、0.35mmを超える繊維は15〜20%、0.35mm未満の繊維は35〜40%含まれている。
【0031】 以下、図1〜図6を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
【0032】 図1に示したプロセスにチップを投入する前に、加圧高温蒸気による前処理を
行ってチップを軟化させる。前処理時の圧力は、50〜800kPaとすることが好まし
い。アルカリ性過酸化物、あるいは亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩といった化学
薬品をチップの前処理に使用してもよい。リファイナの前段には通常、サイクロ
ン等の蒸気分離手段が設けられる。
【0033】 図1に示したプロセスでは、チップは40〜60%の濃度、典型的には約50%の濃
度にてリファイナ1に移送され、ここで、濾水度250〜700ml CSFの紙料が得られ
る。原料としてドイツトウヒ(Picea abies)を用いた場合、リファイナ1通過
後の平均繊維長は2.0mm以上である。リファイナ1内部は400kPaを超える超大気
圧とされ、好ましくは600〜700kPaである。リファイナの形状は円錐形でも円盤
形でもよいが、円錐形のリファイナの方が好ましい。円錐形のリファイナは円盤
形のリファイナに比べ繊維長の長い紙料を製造できるからである。リファイナ1
のエネルギー消費量は、チップの薬品処理を行っていない場合、0.3〜1.1MWh/t
である。
【0034】 次に、紙料をスクリーン2に送る。このときの濃度は、リファイナ1へ送る時
の濃度と実質的に同じであり、例えば濃度40〜60%、より好ましくは約50%で送
られる。
【0035】 スクリーン2では、濾水度20〜50ml CSFの1次精選紙料区分A1が得られる。1
次リジェクト区分R1は紙料全体の60〜90%、より好ましくは80%を占める。1次
リジェクト区分R1は、濃度30〜60%、好ましくは約50%にてリファイナ3へ送ら
れ、更にそこから実質的に同じ濃度にてスクリーン4へ送られる。リファイナ3
のエネルギー消費量は0.4〜1.7MWh/tである。
【0036】 スクリーン4では、2次精選紙料区分A2と2次リジェクト区分R2とが得られる
。2次リジェクト区分R2は、前段のスクリーン4上に残存した1次リジェクト区
分の60〜80%を占める。2次リジェクト区分R2は、濃度を30〜60%、好ましくは
約50%に調整された状態でリファイナ5へ送られ、更にそこから実質的に同じ濃
度にてスクリーン6へ送られ、3次精選紙料区分A3と3次リジェクト区分R3とに
選別される。3次リジェクト区分R3はリファイナ5の入り口へ戻される。リファ
イナ5のエネルギー消費量は0.4〜1.7MWh/tである。精選紙料区分A1、A2、A3を
合体させた紙料は、全体として30〜70ml CSFの濾水度を示す。
【0037】 リファイナ3および5では、少なくとも400kPa、好ましくは600〜700kPaを超
える高圧を採用してもよいし、400kPa以下、好ましくは300〜400kPaの常圧を採
用してもよい。
【0038】 精選紙料区分A1、A2およびA3を合体・混合して完成した紙料の繊維長分布をバ
ウアー・マクネット法で測定すると、下記のとおりとなる。
【0039】 繊維の40〜50%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過せ
ず、繊維の15〜20%は16メッシュおよび28メッシュのスクリーンのいずれも通過
するが、48メッシュおよび200メッシュのスクリーンはいずれも通過せず、繊維
の35〜40%は48メッシュおよび200メッシュのスクリーンのいずれも通過する。
【0040】 図2は、本発明の実施例を示す図である。プロセスの最初の段階は図1に示し
たプロセスと同様であるが、3次リジェクト区分R3がリファイナ7へ送られ、更
にスクリーン8へ送られるところが異なっている。このスクリーン8で得られた
4次精選紙料区分A4はプロセス外へ取り出され、他の精選紙料区分A1、A2、A3と
合体される。4次リジェクト区分R4はリファイナ7の入り口に戻される。かかる
構成は、濾水度を例えば30ml CSF程度まで低く抑えたい場合に必要である。
【0041】 図3は、本発明の別の実施例を示す図である。プロセスの最初の段階は図2に
示したプロセスと同様であるが、4次リジェクト区分R4が低濃度リファイナLCに
移送されるところが異なっている。低濃度リファイナLCに投入されるリジェクト
区分R4の濃度は3〜5%である。得られた精選紙料区分A1、A2、A3、A4、A5は合
体・混合し、既製紙料とする。
【0042】 図4は、本発明の第3の実施例を示す図である。スクリーン2で得られるリジ
ェクト区分R1をリファイナ3へ送り、そこから更にスクリーン4に送る。スクリ
ーン4で得られるリジェクト区分をリファイナ3の入り口に戻す。一方、スクリ
ーン4で得られる精選紙料区分A2は、プロセス外へ取り出す。
【0043】 スクリーン2で得られた精選紙料区分A1は、再選別を行うためスクリーン10へ
送られる。スクリーン10で得られた精選紙料区分A11は、プロセス外へ取り出す
。スクリーン10で得られたリジェクト区分R11はリファイナ11へ送られ、そこか
ら更にスクリーン12へ送られる。スクリーン12で得られたリジェクト区分R12は
、リファイナ11の入り口へ戻される。一方、スクリーン12で得られた精選紙料
区分A12はプロセス外へ取り出され、他の精選紙料区分A11、A2と合体される。
【0044】 図5は、本発明の第4の実施例を示す図である。本実施例のプロセスは、スク
リーン2で得られる精選紙料区分A1を再選別のためスクリーン13に戻す以外は、
図1に示したプロセスと同様である。スクリーン13で得られた精選紙料区分A13
、スクリーン4で得られた精選紙料区分A2、およびスクリーン6で得られた精選
紙料区分A3を合体・混合する。一方、スクリーン13で得られたリジェクト区分R1
3は、他のリジェクト区分R2、R3と合体し、リファイナ5へ送る。
【0045】 図1〜図5を参照しながら説明した上述のプロセスでは、使用する木質原料の
樹木の種類は問わないが、一般的には針葉樹が好ましく、特にトウヒ類が良い。
また、上記の目的にはマツ類や南方松等も好適である。トウヒを原料として使用
し、チップの薬品処理を行っていない場合のプロセスのエネルギー総消費量は2.
5MWh/tである。この場合、濾水度30〜70ml CSFの紙料が得られる。図1のプロセ
スによると、第1段階の精製におけるエネルギー消費量は0.3〜1.1MWh/t、第2
段階の精製では0.4〜1.7MWh/t、第3段階の精製では0.4〜1.7MWh/tである。一方
、例えば南方松のようなマツ類を処理する場合、エネルギー所要量はトウヒ類を
用いる場合より約1MWh/t余分に必要である。チップの大きさのばらつきもエネ
ルギー消費量に影響を与える。上述のエネルギー消費量の値はチップの平均長が
21.4mm、平均厚さが4.6mmの場合の値である。
【0046】 図1〜図5を参照しながら説明した上述の方法により調製した紙料は、印刷用
紙の製造原料として用いられる。かかる紙料は長繊維の含有比率が高いため、紙
の内部に強化メッシュ構造を形成することができる。しかしながら、紙の地合は
良好であり、したがって良好な印刷性を達成することができる。
【0047】 図6は、プロセスで用いられるスクリーンの構成例である。プロセスで用いら
れるこの新型スクリーンは、比較的長い繊維を含む紙料も容易に選別することが
可能であり、円筒形チャンバを備える。その直径とハウジングの長さとの比は1
〜10である。つまり、スクリーンの直径はハウジングの長さと同じか、それ以上
である。このハウジングの長さにより、円筒形チャンバの板状側壁26・27間の垂
直方向距離が決まる。当該チャンバの直径は例えば約1mであり、ハウジングの
長さは0.2mである。このスクリーンには、スクリーン選別性を向上させる手段、
例えばスクリーン・ドラム等が備えられていてもよいが、必須ではない。
【0048】 紙料は、リファイナから供給管を通って接線方向に移送され、入口23からチャ
ンバ21内へ供給される。この時、圧力を下げることによって紙料に渦巻き運動が
与えられる。螺旋状に回転する紙料中、中央付近で運動する部分は外縁部付近で
運動する部分に比べて回転速度が速い。このため、精選紙料区分はスクリーンの
中心に向かって移動し、リジェクト区分は円筒の外縁部またはその付近に集まる
。選別は繊維の体積、寸法および表面積に基づいて行われる。スクリーンには、
精選紙料区分およびリジェクト区分双方のための出口が設けられている。精選紙
料区分は円筒中心部24から出口管を通じて送出され、リジェクト区分は円筒外縁
部25から出口管を通じて送出される。入口管と出口管とは、円筒のハウジング上
で長さ方向の異なる位置に設けられていてもよく、複数の入口管および出口管が
あってもよい。また、スクリーンはチャンバの円筒形部分が垂直方向、水平方向
のいずれを向くように配されてもよい。
【0049】 繊維/蒸気混合物のリファイナからの流出速度は、所望の選別結果が得られる
ように増大される。この速度は、入口管の直径を適切に選択したり、流れを調節
する適当なノズルを管に追加したりすることにより、200〜800m/sに調節するこ
とが好ましい。かかる速度範囲であれば、粗い粒子は円筒の外縁部へ移動し、柔
軟に曲がる繊維は重心部へ移動する。
【0050】 数個のスクリーンを一列に配し、次段の精選紙料区分を前段の入り口へ戻すこ
ともできる。かかる方法により、リジェクト区分は精選紙料区分から、より注意
深く選別することが可能となり、更なる精製にとって本当に必要な紙料のみが再
精製に回される。
【0051】 木質原料に関しては、本発明は上述の樹種に何ら限定されず、他の樹種も使用
できる。但し、例えばプロセスのエネルギー消費量や達成される平均繊維長は木
質原料の種類により変化する。1つの紙料が異なる樹種に由来する繊維を含んで
いてもよい。
【0052】 本発明の特許請求の範囲で述べた紙料の調製方法は、第1段階の精製を400kPa
を超える圧力下で行う方法に限られるものではなく、精製をより低圧下で行う方
法も含む。
【0053】 第1段階の精製が終了した後は、紙料の調整方法を変更してもよい。この紙料
は、様々な種類の印刷用紙の製造に用いることができる。本発明の根元的な発想
は、然るべき新しい方法で精製されスクリーン選別された紙料は印刷用紙原料と
して好適であり、従来よりコスト効果の高い印刷用紙の製造が可能となるという
ことである。最も重要なポイントは、紙料を10%以上の濃度にてスクリーン選別
することである。
【図面の簡単な説明】
【図1〜図5】 紙料調製プロセスの模式図であり、それぞれ本発明の異なる実施例に対応して
いる。
【図6a】 スクリーンの側面図である。
【図6b】 スクリーンの上面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グンメルス、 マルック フィンランド共和国 エフアイエヌ− 33720 タムペレ、 パルカノンカトゥ 23 ディー 23 Fターム(参考) 4L055 AC01 BA14 BB04 BB06 EA03 EA05 EA08 EA13 EA15 EA23 FA04 GA15 GA16 GA18 GA19

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製紙料を複数段階のスクリーン選別により精選紙料区分と
    リジェクト区分とに選別して既製紙料の濾水度を30〜70ml CSFとする、印刷用紙
    の原料として使用されるサーモメカニカル・パルプあるいはケミサーモメカニカ
    ル・パルプ等の機械パルプ製造方法において、紙料を10%以上の濃度にてスクリ
    ーン選別することを特徴とする機械パルプ製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、紙料を30〜60%の濃度にて
    スクリーン選別することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、紙料のスクリーン選別を精
    製時と実質的に同じ濃度にて行うことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の方法において、スクリー
    ン選別に用いるスクリーンの直径と該スクリーンのハウジングの長さとの比は1
    〜10であることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の方法において、木質原料
    を400kPaを超える超大気圧下、好ましくは600〜700kPaの超大気圧下で精製する
    ことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、精製紙料の濾水度は250〜7
    00ml CSFであることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法において、精製後
    のパルプをスクリーン選別により精選紙料区分(A1)とリジェクト区分(R1)と
    に選別することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、精選紙料区分(A1)の濾水
    度は20〜50ml CSFであることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の方法において、1次精選紙料区分
    (A1)はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項7または8に記載の方法において、1次精選紙料分
    区分(A1)は再選別に戻すことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、1次精選紙料分区分(A1
    )を再選別により2次精選紙料区分(A11)と2次リジェクト区分(R11)とに選
    別することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法において、精選紙料区分(A11)は
    プロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の方法において、リジェクト区分
    (R11)を精製した後、精選紙料区分(A12)とリジェクト区分(R12)とにスク
    リーン選別することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法において、精選紙料区分(A12)は
    プロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の方法において、リジェクト区分
    (R12)は再精製に回すことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項7に記載の方法において、リジェクト区分(R1)は
    スクリーン選別される紙料の60〜90%を占めることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項7または16に記載の方法において、1次リジェクト
    区分(R1)は第2段階の精製工程に回し、該工程で得られた紙料はスクリーン選
    別により2次精選紙料区分(A2)と2次リジェクト区分(R2)とに選別すること
    を特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法において、2次精選紙料区分(A2)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項10に記載の方法において、1次精選紙料区分(A1)
    はスクリーン選別により2次精選紙料区分(A13)と2次リジェクト区分(R13)
    とに選別することを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法において、2次精選紙料区分(A13
    )はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項19または20に記載の方法において、1次リジェクト
    区分(R13)は第3段階の精製工程に移送することを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載の方法において、2次リジェクト区分(R2
    )は2回目のスクリーン選別の段階で紙料の60〜80%を占めることを特徴とする
    方法。
  23. 【請求項23】 請求項17または18に記載の方法において、2次リジェクト
    区分(R2)を第2段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項17、18または22のいずれかに記載の方法において、
    2次リジェクト区分(R2)は第3段階の精製工程に回して3次精製紙料を調製し
    、該紙料はさらに3次精選紙料区分(A3)と3次リジェクト区分(R3)とに選別
    することを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の方法において、3次精選紙料区分(A3)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】 請求項12、14または25のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A11、A12、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴
    とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項24または25に記載の方法において、3次リジェクト
    区分(R3)は第3段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項9、18または25のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A1、A2、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴と
    する方法。
  29. 【請求項29】 請求項18、20または25のいずれかに記載の方法において、
    精選紙料区分(A2、A13、A3)は合体・混合して既製紙料を調製することを特徴
    とする方法。
  30. 【請求項30】 請求項24または25に記載の方法において、3次リジェクト
    区分(R3)は第4段階の精製工程に回し、該工程で得られた紙料はスクリーン選
    別により4次精選紙料区分(A4)と4次リジェクト区分(R4)とに選別すること
    を特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の方法において、4次精選紙料区分(A4)
    はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 請求項30または31に記載の方法において、4次リジェクト
    区分(R4)は第4段階の精製工程に戻すことを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】 請求項9、18、25または31のいずれかに記載の方法におい
    て、精選紙料区分(A1、A2、A3、A4)は合体・混合して既製紙料を調製すること
    を特徴とする方法。
  34. 【請求項34】 請求項30または31に記載の方法において、4次リジェクト
    区分(R4)は低濃度リファイナ(LC)へ移送することを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の方法において、低濃度リファイナで精製
    された5次精選紙料区分(A5)はプロセス外へ取り出すことを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】 請求項9、18、25、31または35のいずれかに記載の方法に
    おいて、精選紙料区分(A1、A2、A3、A4、A5)は合体・混合して既製紙料を調製
    することを特徴とする方法。
  37. 【請求項37】 請求項1ないし36のいずれかに記載の方法に従って調製さ
    れた紙料を印刷用紙の製造原料として用いる紙料の使用方法。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の紙料の使用方法において、該紙料を新聞
    用紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙の製造原料として用いることを特徴と
    する紙料の使用方法。
  39. 【請求項39】 請求項1ないし36のいずれかに記載の方法に従って調製さ
    れた紙料を原料とすることを特徴とする印刷用紙。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は新聞用
    紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙であることを特徴とする印刷用紙。
  41. 【請求項41】 印刷用紙の製造原料として用いられる紙料において、該紙
    料の少なくとも40重量%の繊維はメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・
    スクリーンを通過しないことを特徴とする紙料。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の紙料において、該紙料の最大20重量%の
    繊維はメッシュ・サイズ28のバウアー・マクネット・スクリーンを通過するが、
    メッシュ・サイズ200のバウアー・マクネット・スクリーンを通過しないことを
    特徴とする紙料。
  43. 【請求項43】 請求項41または42に記載の紙料において、該紙料の少なく
    とも35重量%の繊維はメッシュ・サイズ28および200のバウアー・マクネット・
    スクリーンを通過することを特徴とする紙料。
  44. 【請求項44】 請求項41ないし43のいずれかに記載の紙料において、該紙
    料の濾水度は30〜70ml CSFであることを特徴とする紙料。
  45. 【請求項45】 請求項41ないし44のいずれかに記載の紙料を印刷用紙の製
    造原料として使用する紙料の使用方法。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の紙料の使用方法において、該紙料は、新
    聞用紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙の製造原料として用いることを特徴
    とする紙料の使用方法。
  47. 【請求項47】 請求項41ないし44のいずれかに記載の紙料を原料とする印
    刷用紙。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は新聞用
    紙、コート紙またはスーパーカレンダ紙であることを特徴とする印刷用紙。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は、温度
    23℃、相対湿度50%の条件下で測定した坪量が30〜40g/m2の新聞用紙であること
    を特徴とする印刷用紙。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載の印刷用紙において、該印刷用紙は、温度
    23℃、相対湿度50%の条件下で測定したフィラー含量が7〜15%であることを特
    徴とする印刷用紙。
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