JP2003515894A - 循環電解質を有する直接メタノール電池 - Google Patents

循環電解質を有する直接メタノール電池

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コルデシュ,カール
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Abstract

(57)【要約】 燃料電池は燃料混交を防止する循環電解質を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は燃料電池システムに関し、より詳細には反応物質混交の少ない燃料電
池に関する。
【0002】 (背景技術) 安価で効率的で汚染のないエネルギー源に対する需要の高まりにより種々の代
替エネルギーが研究されてきた。そのような代替エネルギーの一つは電気化学的
燃料電池である。そのような燃料電池は一般的には広く入手可能な燃料とオキシ
ダントを比較的安全な副産物を生じて電気に変換する。典型的な燃料電池は燃料
とオキシダントの他に二つの概ね平面的な電極(陽極と陰極)と電解質を含む。
一般的には電解質は陰極と陽極の間に供給される。電極は通常は燃料とオキシダ
ントが拡散通過できる多孔質基板で形成され、対向する表面は普通それぞれの酸
化還元(レドックス)反応のための触媒で覆われている。
【0003】 レドックス反応は陽極において陽子と電子の生成物を生じる。電極はレドック
ス反応により生じた電子に通路を提供すべく外部負荷を介して接続される。陽極
から陰極への陽子の流れに適応するために電池は通常はイオン、さらに詳細には
陽子交換膜を電極間に備える。
【0004】 使用時、燃料は多孔質陽極基板を通過して、酸化触媒層に接触し、そこで酸化
される。陰極ではオキシダントが多孔質陰極基板を通過し、還元触媒層で還元さ
れる。これらの電池用の燃料とオキシダントは流体状態で供給され、気体または
液体で構成される。燃料電池に使用可能な燃料の例は水素とメタノール等の低級
アルコールである。オキシダントは普通は純粋酸素としてでも空気としてでも供
給できる酸素である。
【0005】 水素燃料電池の場合、燃料水素は気体状態で供給され、以下の反応が起こる。
【0006】 陽極 H2 → 2H+ + 2e- 陰極 1/2O2+2H+ + 2e- → H2O
【0007】 前に述べたように陽極での上記の酸化反応は結果として陽子と電子を生じる。
電子は電気接続により陽極から陰極に伝導される。陽子は陽子交換膜を通って陽
極から陰極に移動して酸素と反応して水を形成する。
【0008】 燃料電池は「間接」か「直接」かにより分類できる。間接燃料電池の場合、普
通は低級アルコールである燃料は電池に導入される前に先ず処理、または改質さ
れる。直接燃料電池では燃料は前処理されないので、システムが簡略化される。
【0009】 直接メタノール燃料電池の場合、以下の反応が生じる。
【0010】 陽極 CH3OH + H2O → 6H+ + CO2 + 6e- 陰極 1 1/2O2 + 6H+ + 6e- → 3H2O
【0011】 直接メタノール燃料電池に関して、陽子と電子の流れは上記で論じた水素燃料
電池に関する流れと同じである。メタノール燃料は液体状態か蒸気状態で供給さ
れる。そのような直接燃料電池において他のタイプの燃料を使用してもよいとい
うことは知られている。そのような燃料には例えば、エタノールのような他の低
級アルコールやジメトキシメタン、トリメトキシメタン、蟻酸がある。さらにオ
キシダントは例えば高酸素濃度溶液あるいは過酸化水素溶液を有する有機流体の
形式で供給してもよい。このような直接メタノール燃料電池は米国特許第567
2439号、第5874182号および第5958616号において教示されて
いる。
【0012】 燃料電池に使用される電解質は液体でも固体でもよい。固体電解質の場合、陽
子交換膜はポリマー電解質膜(PEM)としても役立ち、それにより二つの機能
を提供する。米国特許第5958616号において教示されるように、そのよう
なPEMは商品名NAFION(商標登録名)(E.I. du Pont d
e Nemours and Co.)で売られているポリ過フッ化スルフォン
酸膜のような過フッ化イオン交換膜の水和されたシートから成っていてもよい。
【0013】 上記のどの燃料電池においても、燃料が直接陰極に接してそこで酸化しないよ
うに、陽極と陰極の間の分離を維持することが重要である。このため陽子交換膜
は燃料とオキシダントの分離器としても機能しなければならない。しかしながら
既知の膜は陽子交換膜および/または固体電解質としては十分機能するけれども
燃料分離器としては余り効率がよくなく、燃料電池における共通の問題は酸化に
先立ち燃料が膜を通って拡散して陰極に接するときに生じる燃料混交の発生であ
る。システムからの燃料とオキシダントとの渦流損を別にして、そのような混交
は、酸化反応によって生じた電子が電極間の電流路を辿らないので、電池内に短
絡回路を生じることとなる。さらに燃料混交の他の不利な点には、陰極表面の構
造的変化(即ち、例えば、燒結)や燃料酸化生成物による還元触媒の汚染がある
【0014】 この問題を解決する一つの方法は膜の多孔性を小さくして如何なる燃料も混交
しないようにすることである。しかしながらこの解決策では陽子の流れも妨げら
れ、それにより電池の導電性の低下、従って性能低下を招く。当該技術で公知の
ように、燃料電池の性能は一定電流密度における電池からの出力電圧として(あ
るいはその逆として)定義される。従って一定電流密度における電圧が高ければ
高いほど、あるいは一定電圧における電流密度が大きければ大きいほど性能はよ
くなる。
【0015】 上記の米国特許は燃料電池における燃料混交問題に対する種々の解決策を提供
する。いずれの場合も提供された解決策はPEMの改良である。例えば米国特許
第5672439と第5874182号は本質的にはラミネートされた構造を有
する新しいPEMを教示し、そこではPEMは拡散通過し得る如何なる燃料をも
酸化する一つ以上の酸化触媒層を備えている。米国特許第5958616号は通
り抜け得る如何なる燃料をも隔離する複数の穴を有するPEMを提供する。しか
しながらそのような膜はより高価であり、それにより電池コストが上がる。
【0016】 PEMを含む電池に関連する別の問題は、陽子交換器および電解質として機能
するために膜を水和された状態に維持しなければならないということである。従
ってこのことは膜が乾燥しきらないようにする別の水和システムを必要とする。
【0017】 というわけで上記の燃料混交問題も、既知システムにおける他の欠陥も克服す
る改良された燃料電池システムに対する必要性が存在する。
【0018】 (発明の開示) (発明を実施するための最良の形態) 一般的には本発明は如何なる燃料混交をも低減または除去するように如何なる
未反応燃料をもシステムから一掃する燃料電池を供給する。ここで用いられる「
燃料混交」という用語は陽極から陰極への未反応燃料の望ましくない流れを意味
するつもりである。
【0019】 好ましい実施例において本発明は電池の電極(陽極と陰極)間に流れ、かつ陽
極を通って拡散する如何なる未酸化燃料をも除去する役目をする循環電解質を有
する燃料電池を提供する。このようにして未反応燃料は陰極に到達する前に燃料
電池から除去され、それにより燃料混交を避ける。
【0020】 一つの実施例においては本発明の燃料電池は一切の未反応燃料を電池に回収す
る。
【0021】 本発明の一つの態様による直接メタノール燃料電池を図1に示す。図示の
ように燃料電池10は本質的にはその外側表面として二つの端部プレート12と
14を有する平面状「サンドイッチ」からなる。端部プレートは周知のように形
成されてもよく、また当業者には知られているようにポリスルフォンのような材
料あるいは他の材料から成っていてもよい。第1の端部プレート12は燃料入口
16と、未反応燃料および反応生成物を開放する出口18とを備える。同様に第
2の端部プレート14はオキシダント入口20と、未反応オキシダントおよび反
応生成物用の出口22を備える。プレート12と14との間隙は本質的には燃料
電池の反応室24から成る。
【0022】 反応室24はそれぞれ対向する表面30と32とを有する陽極26と陰極28
を備える一般的には多孔質の一対の電極を含む。電極は一般的にはプレート12
と14に平行なシートを備える。電極は従来から知られているどのような方法で
作られてもよく、また反応物質が通過できるように多孔質材料で形成される。例
えば本発明用の電極は、カーボンクロスあるいはカーボンファイバー紙の基板の
上にNAFION(商標登録各)および/またはE−TEKをスプレーして形成
されてもよい。他の電極は当業者には明白である。例えば種々の多孔質炭素材料
を用いて燐酸燃料電池用の電極が形成されているが、そのような電極は例えば直
接メタノール電池においても使用できる。典型的には多孔質炭素電極は接合され
たポリテトラフッ化エチレン(PTEF)であり基本構造として炭素シートある
いは炭素フリースを有する。耐腐食性ステンレス鋼発泡体もまた基本構造として
使用できる。
【0023】 図1には示さないが、電極は電池内に発生した電子の流れを伝導するために当
該技術で公知のように電気的に接続される。
【0024】 電極の対向する表面30と32のそれぞれは電池の酸化還元反応に触媒作用を
及ぼす薄い触媒層(図示せず)を備える。本発明に使用される触媒は白金(Pt
)、あるいはPtとルテニウム(Ru)の組合せのような広く知られた触媒のど
れでもよい。当業者にはカーボンブラックや他の貴金属等のような電池用の種々
の他の触媒が知られている。
【0025】 図1に示す実施例においては陽極26の表面30は陽子交換膜40を備えてい
る。膜40は好ましくは上記のようにポリマー電解質膜(PEM)から成る。好
ましい実施例においてはポリマー電解質は効率のよい水素イオン導体として作用
するように、また反応過程で生じる如何なるCO2をも中和するように酸である
。他の実施例においては膜はゴアテックス(商標登録名)等のような他の広く知
られたどのような材料であってもよい。
【0026】 媒質34が電極26と28の間に設けられ、それを通って電解質が流れる。一
つの実施例においては図1に示すように、媒質34は電極間に配置された多孔質
スペーサ材料から成る。媒質は電解質とその中で移送される反応成分のための電
解質入口36と出口38を含む。好ましい実施例において使用される電解質は酸
溶液であり、より好ましくは硫酸溶液から成る。
【0027】 動作時、燃料は陽極入口16を経由して電池10に供給され、酸化反応の後、
生成物と未反応燃料が出口18を通ってシステムから排出される。同様に、反応
用のオキシダントが陰極入口20を通って導入され、還元反応による生成物が陰
極出口22を通って排出される。燃料は多孔質陽極26を通って拡散し、陽極表
面30に含まれる触媒層で酸化される。表面30に設けられた陽子交換膜42は
陽子が陰極に向かって伝導されるのを助ける。電気接続(図示せず)により電子
は陽極から外部負荷を通って陰極に伝導される。しかしながら酸化反応により生
じた陽子とともに、未反応燃料があればその一部と反応生成物の一部が陽極26
と膜42を通りぬけ、流体電解質流(図示せず)を含む媒質34に入る。電解質
は入口36を経由して媒質に入り、出口38から出る。媒質34を通り抜けると
きに電解質は如何なる未反応燃料も、またCO2のような如何なる反応生成物も
移送する。このように媒質34に含まれる電解質流は潜在的に害になる生成物と
反応物質を燃料電池システムから除去し、それにより電池性能を維持する。しか
しながら流体電解質は酸であるので陽極と陰極間の陽子の流れを妨げない。
【0028】 図2は本発明の別の実施例を示し、組み立てられた状態の図1の電池を示すが
、同様の数字が同様の要素を同定するために使用される。図2の電池10aにお
いて、流体電解質は媒質を通って流されないで電解質流のみから成る。しかしな
がらそのような電池機能は図1の電池と同様である。図2はまた電極26と28
間の電気接続をより明確に示す。特に陽極26は第1の導体46により外部負荷
44に接続される。同様に負荷44は第2の導体48により陰極28に接続され
る。図2はまた図1のような電解質膜の代わりに、広く知られたマトリックス5
0の使用を示す。
【0029】 図3は本発明の燃料電池のさらに別の実施例を示し、図1と共通の要素が同様
の数字で同定される。図3の電池10bにおいて陽極26は図1のようなPEM
42を備える。しかしながらこの場合、陰極28はテフロン(商標登録名)材料
からなるコーティング52を備えている。図示のように図3の電池10bは燃料
に対するオキシダントの逆電流の流れを含む。酸電解質は燃料の流れと同じ方向
を辿る。図3に示す実施例はまた図1の多孔質スペーサ34の代わりに流体電解
質媒質としてスクリーンメッシュ53の使用を示す。
【0030】 図4は本発明の燃料電池のまた別の実施例を示す。この場合、電池10cは図
3の電池と類似の構造をもっている。図1のように陽極表面30はPEMを備え
ている。しかしながらこの場合、陽極26に面する陰極表面54もまたPEM5
6を備えている。図4にも示すように流体電解質が通り抜ける媒質は多孔質炭素
材料58から成る。
【0031】 図5は本発明の別の実施例を示し、電池10dはほぼ図4の構造と同じ構造を
もっている。しかしながらこの場合、電池の陽極側のプレート12はオキシダン
ト反応生成物用の出口を備えていない。その代わり、そのような生成物と未反応
燃料は流体電解質流に転送され共通の出口60から出る。さらに図5の電池の陽
極62は多孔質炭素基板製で、ファイバーグラファイトとPt/Ru触媒を含む
二相電極から成る。図4と同様に陰極はPEM56を備えている。
【0032】 図6は更に別の実施例であり、一般的には電池10eは図5の電池にいくつか
の変形を行なったものから成る。先ず電池10eは二つの連続する段階で燃料混
交を低減する役目をする二重溝導管64から成る流体電解質媒質を備える。さら
に陽極66は所望の触媒を有する金メッキされたスクリーンから成る別の二相の
構造を備える。
【0033】 図7は本発明の工程の模式図を示す。図から分るように新鮮な燃料(図示の実
施例ではメタノール)は入口102からシステム100に供給される。空気等の
新鮮なオキシダントは入口104からシステムに供給される。燃料は入口108
を通って混合タンク106(後で論ずる)に送られる。混合タンクの出口110
は電池114の入口112に接続される。電池114は酸化反応による反応生成
物を排出する出口116を含む。そのような生成物は分離器118に供給される
。分離器118は如何なる未反燃料をも分離しかつそれを新しく供給された燃料
と混合する混合タンク106に転送する。分離器118に設けられた出口120
は如何なる反応生成物(即ち空気、水、CO2)もシステムから排出する。
【0034】 上記のどの設計による電池においても燃料は酸化されて電子および陽子の流れ
を生じる。陽子流は還元反応が起こる陰極に転送される。酸化反応で生じた電子
は陽極から導体113と115を経由して外部負荷111を通って陰極に伝導さ
れる。上で議論したように本発明は如何なる燃料混交をも防止する循環電解質を
電池に備える。図7に示すように電解質は貯蔵タンク122から供給され入口1
24を経由して電池に供給される。流れる電解質は未反応燃料と、他の反応生成
物を収集し、出口126を通って電池から出る。次に電界質流は分離器128に
供給され、これは反応生成物から電解質を分離し、再生された電解質を貯蔵タン
ク122に戻す。分離器はまた未反応燃料を再生し、それを新鮮な燃料流入流に
戻す。
【0035】 上記の利点とは別に、本発明のさらなる利点には、電池熱の消散の改善、PE
Mの水和、望ましくない反応生成物(例えばCO2)の除去を含む。本発明では
さらに、如何なる損失触媒も回収される。
【0036】 実験例 以下の実験例が本発明の例証に使用されるが、如何なる面においてもそれに限
定されないことは言うまでもない。
【0037】 1.PEMの製造 我々の研究にはNAFIONとE−TEKの電極(4mg/cm2のPt/R
uの片面のELAT電極)を使用した。文献から独自の電極を如何に作るか、ま
たそれらを如何に適切に準備するかの非常によいアイデアを得ることが出来る。
母材は多くの場合、両面にVulcan XC72(30%PTFE、20〜3
0μm)を有するカーボンクロス(35mm)〔10〕である。触媒(30〜4
0%PTFE)として、XC72で希釈したVulcanXC72上の20%P
tが使用される。端部表面にNAFION溶液がスプレーされ(M=1100k
g/kmol、約50A、乾燥重量0〜2.7mg/cm2)、これを10分間拡
散し、80℃で約2時間乾燥する。一つの重要な点はNAFIONの準備に関係
する。NAFIONが使用可能になる前に種々のステップの準備が行なわれた。
即ち *3%H2O2 *脱イオン水 *0.5M H2SO4 *脱イオン水 の中でそれぞれ1時間以上煮沸して行なわれた〔10〕。その後NAFION膜
は予備乾燥しなければならない(60℃の加熱真空テーブル上で45分間)。次に
触媒層は125℃、105気圧で120秒間膜上に熱圧着されなければならない
〔9〕(140℃で3分間〔1〕)。このアセンブリーは触媒作用を受けない二
つのカーボンクロスガス拡散裏材(E−TEK)の間にサンドイッチされなけれ
ばならない。圧着のパラメータは *温度 約140℃ *圧力 約1000kg/cm2 *3分間 である。
【0038】 2.電極 使用された電極はE−TEKにより取り寄せられた。Torayカーボンペー
パTGPH−120上の電極EFCGは4mg/cm2のPt/Ruの荷重を有
する。取り寄せられた面積は23x23cmである。
【0039】 3.試験結果 最初に構築されたシステムは陽極と陰極間に0.5MのH2SO4電解質を用
いて水素と酸素で運転された。我々はシステムを加熱しなかったので温度は約2
0℃であった。図9は記録された電圧/電流密度曲線を示す。我々の試験装置の
限界のため我々は2.5Aまでしか上げられらなかったが、これは550mA/
cm2に相当する。このシステムはうまく動作し、@0.35Vで550mA/
cm2を供給する。
【0040】 次のステップは純酸素の代わりに空気を用いる以外は同様のシステムセットア
ップでU−I曲線を記録することであった。図10はそのグラフを示し、我々は
@0.1Vでわずか300mA/cm2に達しただけである。純酸素の代わりに
空気で運転したシステムは加圧されなければならないというのがその推論である
【0041】 メタノールでの最初の試験に対する最良条件を得るために純酸素が再度使用さ
れた。システムセットアップは同じであるが燃料としてのメタノールのための、
また電解質を循環する新しい供給システムが導入された。
【0042】 最初の実験は陽極での漏出問題があったために何ら期待出来る結果には結びつ
かなかった。最初に使用された材料(一種のネオプレーン)は多孔質であった。そ
こで水・アルコール溶液と高温に耐性のある特殊密封ゲル(自動車部門から得た
)が使用された。そのよい点はそれが可塑性を維持し、従って無理なく電池が再
度開けられることである。接触問題を避けるために陽極と陰極にある密封Oリン
グが取り外され、この特殊密封ゲルが使用された。この構成により電極と炭素コ
ンタクトプレート間の十分な接触も確実になる。
【0043】 私は0.7と0.8の間にあるOCVを測定した。電池電圧が負荷で低下した
のでU−I曲線の記録は出来なかった。
【0044】 次のステップはこのシステムのまま温度を50、60、90℃にあげることで
あった。結果は改善され、最初の試験を常に少しファンを用いて行なった。問題
は負荷がかかると電圧が急激に低下するので(抵抗なしで測定しても)、曲線の
記録がやはり不可能であったことである。メタノールの沸点が64℃であるので
60℃で維持された。
【0045】 電解質のモル濃度の変更が次のステップであった。0.5、1、5、10Mの
H2SO4の混合が十分試された。改良は非常にわずかであり、従ってこの影響
は無視できるというのが結論である。
【0046】 純メタノールに1、2、5および10MのMeOHも混合したが改良が得られな
かった。
【0047】 我々は電解質を循環しているので高いメタノール濃度で運転できる。 次のステップは蒸気供給システムを構築することである。問題は、これらの電
極はガス拡散電極であるので電池に負荷をかけたときにメタノールが微細孔に来
ないことであろうと我々は考えていた。試験具内の温度は90℃>であった。O
CVがおよそ0.35Vにしか達せず、電池がファンをどうにか動かすことすら
出来なかったので我々は結果を得られなかった。
【0048】 これらの実験は全て圧力をかけずになされたものであり、従って次のステップ
は圧力を変化させることのできるシステムを構築することである。
【0049】 本発明について特定の実施例に言及して説明したが、添付された請求の範囲に
まとめられているような発明の精神と範囲を逸脱することなく種々の変形を成す
ことは当業者にはあたりまえのことある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の一つの実施例による直接メタノール燃料電池の展開側面断面図である。
【図2】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図3】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図4】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図5】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である
【図6】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図7】 発明の一つの実施例による直接メタノール燃料電池システムの模式図である。
【図8】 運転中の燃料電池の開放電流電圧(OCV)を示す図である。
【図9】 触媒が0.5MのH2SO4で無加圧、20℃での水素と酸素に対する電圧/
電流密度曲線を示す図である。
【図10】 無加圧、20℃での水素と空気に対する電圧/電流密度曲線を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年3月1日(2002.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 循環電解質を有する直接メタノール電池
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は燃料電池システムに関し、より詳細には反応物質混交の少ない燃料電
池に関する。
【0002】 (背景技術) 安価で効率的で汚染のないエネルギー源に対する需要の高まりにより種々の代
替エネルギーが研究されてきた。そのような代替エネルギーの一つは電気化学的
燃料電池である。そのような燃料電池は一般的には広く入手可能な燃料とオキシ
ダントを比較的安全な副産物を生じて電気に変換する。典型的な燃料電池は燃料
とオキシダントの他に二つの概ね平面的な電極(陽極と陰極)と電解質を含む。
一般的には電解質は陰極と陽極の間に供給される。電極は通常は燃料とオキシダ
ントが拡散通過できる多孔質基板で形成され、対向する表面は普通それぞれの酸
化還元(レドックス)反応のための触媒で覆われている。
【0003】 レドックス反応は陽極において陽子と電子の生成物を生じる。電極はレドック
ス反応により生じた電子に通路を提供すべく外部負荷を介して接続される。陽極
から陰極への陽子の流れに適応するために電池は通常はイオン、さらに詳細には
陽子交換膜を電極間に備える。
【0004】 使用時、燃料は多孔質陽極基板を通過して、酸化触媒層に接触し、そこで酸化
される。陰極ではオキシダントが多孔質陰極基板を通過し、還元触媒層で還元さ
れる。これらの電池用の燃料とオキシダントは流体状態で供給され、気体または
液体で構成される。燃料電池に使用可能な燃料の例は水素とメタノール等の低級
アルコールである。オキシダントは普通は純粋酸素としてでも空気としてでも供
給できる酸素である。
【0005】 水素燃料電池の場合、燃料水素は気体状態で供給され、以下の反応が起こる。
【0006】 陽極 H2 → 2H+ + 2e- 陰極 1/2O2+2H+ + 2e- → H2O
【0007】 前に述べたように陽極での上記の酸化反応は結果として陽子と電子を生じる。
電子は電気接続により陽極から陰極に伝導される。陽子は陽子交換膜を通って陽
極から陰極に移動して酸素と反応して水を形成する。
【0008】 燃料電池は「間接」か「直接」かにより分類できる。間接燃料電池の場合、普
通は低級アルコールである燃料は電池に導入される前に先ず処理、または改質さ
れる。直接燃料電池では燃料は前処理されないので、システムが簡略化される。
【0009】 直接メタノール燃料電池の場合、以下の反応が生じる。
【0010】 陽極 CH3OH + H2O → 6H+ + CO2 + 6e- 陰極 1 1/2O2 + 6H+ + 6e- → 3H2O
【0011】 直接メタノール燃料電池に関して、陽子と電子の流れは上記で論じた水素燃料
電池に関する流れと同じである。メタノール燃料は液体状態か蒸気状態で供給さ
れる。そのような直接燃料電池において他のタイプの燃料を使用してもよいとい
うことは知られている。そのような燃料には例えば、エタノールのような他の低
級アルコールやジメトキシメタン、トリメトキシメタン、蟻酸がある。さらにオ
キシダントは例えば高酸素濃度溶液あるいは過酸化水素溶液を有する有機流体の
形式で供給してもよい。このような直接メタノール燃料電池は米国特許第567
2439号、第5874182号および第5958616号において教示されて
いる。
【0012】 燃料電池に使用される電解質は液体でも固体でもよい。固体電解質の場合、陽
子交換膜はポリマー電解質膜(PEM)としても役立ち、それにより二つの機能
を提供する。米国特許第5958616号において教示されるように、そのよう
なPEMは商品名NAFION(商標登録名)(E.I. du Pont d
e Nemours and Co.)で売られているポリ過フッ化スルフォン
酸膜のような過フッ化イオン交換膜の水和されたシートから成っていてもよい。
【0013】 上記のどの燃料電池においても、燃料が直接陰極に接してそこで酸化しないよ
うに、陽極と陰極の間の分離を維持することが重要である。このため陽子交換膜
は燃料とオキシダントの分離器としても機能しなければならない。しかしながら
既知の膜は陽子交換膜および/または固体電解質としては十分機能するけれども
燃料分離器としては余り効率がよくなく、燃料電池における共通の問題は酸化に
先立ち燃料が膜を通って拡散して陰極に接するときに生じる燃料混交の発生であ
る。システムからの燃料とオキシダントとの渦流損を別にして、そのような混交
は、酸化反応によって生じた電子が電極間の電流路を辿らないので、電池内に短
絡回路を生じることとなる。さらに燃料混交の他の不利な点には、陰極表面の構
造的変化(即ち、例えば、燒結)や燃料酸化生成物による還元触媒の汚染がある
【0014】 この問題を解決する一つの方法は膜の多孔性を小さくして如何なる燃料も混交
しないようにすることである。しかしながらこの解決策では陽子の流れも妨げら
れ、それにより電池の導電性の低下、従って性能低下を招く。当該技術で公知の
ように、燃料電池の性能は一定電流密度における電池からの出力電圧として(あ
るいはその逆として)定義される。従って一定電流密度における電圧が高ければ
高いほど、あるいは一定電圧における電流密度が大きければ大きいほど性能はよ
くなる。
【0015】 上記の米国特許は燃料電池における燃料混交問題に対する種々の解決策を提供
する。いずれの場合も提供された解決策はPEMの改良である。例えば米国特許
第5672439と第5874182号は本質的にはラミネートされた構造を有
する新しいPEMを教示し、そこではPEMは拡散通過し得る如何なる燃料をも
酸化する一つ以上の酸化触媒層を備えている。米国特許第5958616号は通
り抜け得る如何なる燃料をも隔離する複数の穴を有するPEMを提供する。しか
しながらそのような膜はより高価であり、それにより電池コストが上がる。
【0016】 PEMを含む電池に関連する別の問題は、陽子交換器および電解質として機能
するために膜を水和された状態に維持しなければならないということである。従
ってこのことは膜が乾燥しきらないようにする別の水和システムを必要とする。
【0017】 というわけで上記の燃料混交問題も、既知システムにおける他の欠陥も克服す
る改良された燃料電池システムに対する必要性が存在する。
【0018】 (発明の開示) (発明を実施するための最良の形態) 一般的には本発明は如何なる燃料混交をも低減または除去するように如何なる
未反応燃料をもシステムから一掃する燃料電池を供給する。ここで用いられる「
燃料混交」という用語は陽極から陰極への未反応燃料の望ましくない流れを意味
するつもりである。
【0019】 好ましい実施例において本発明は電池の電極(陽極と陰極)間に流れ、かつ陽
極を通って拡散する如何なる未酸化燃料をも除去する役目をする循環電解質を有
する燃料電池を提供する。このようにして未反応燃料は陰極に到達する前に燃料
電池から除去され、それにより燃料混交を避ける。
【0020】 一つの実施例においては本発明の燃料電池は一切の未反応燃料を電池に回収す
る。
【0021】 本発明の一つの態様による直接メタノール燃料電池を図1に示す。図示の
ように燃料電池10は本質的にはその外側表面として二つの端部プレート12と
14を有する平面状「サンドイッチ」からなる。端部プレートは周知のように形
成されてもよく、また当業者には知られているようにポリスルフォンのような材
料あるいは他の材料から成っていてもよい。第1の端部プレート12は燃料入口
16と、未反応燃料および反応生成物を開放する出口18とを備える。同様に第
2の端部プレート14はオキシダント入口20と、未反応オキシダントおよび反
応生成物用の出口22を備える。プレート12と14との間隙は本質的には燃料
電池の反応室24から成る。
【0022】 反応室24はそれぞれ対向する表面30と32とを有する陽極26と陰極28
を備える一般的には多孔質の一対の電極を含む。電極は一般的にはプレート12
と14に平行なシートを備える。電極は従来から知られているどのような方法で
作られてもよく、また反応物質が通過できるように多孔質材料で形成される。例
えば本発明用の電極は、カーボンクロスあるいはカーボンファイバー紙の基板の
上にNAFION(商標登録各)および/またはE−TEKをスプレーして形成
されてもよい。他の電極は当業者には明白である。例えば種々の多孔質炭素材料
を用いて燐酸燃料電池用の電極が形成されているが、そのような電極は例えば直
接メタノール電池においても使用できる。典型的には多孔質炭素電極は接合され
たポリテトラフッ化エチレン(PTEF)であり基本構造として炭素シートある
いは炭素フリースを有する。耐腐食性ステンレス鋼発泡体もまた基本構造として
使用できる。
【0023】 図1には示さないが、電極は電池内に発生した電子の流れを伝導するために当
該技術で公知のように電気的に接続される。
【0024】 電極の対向する表面30と32のそれぞれは電池の酸化還元反応に触媒作用を
及ぼす薄い触媒層(図示せず)を備える。本発明に使用される触媒は白金(Pt
)、あるいはPtとルテニウム(Ru)の組合せのような広く知られた触媒のど
れでもよい。当業者にはカーボンブラックや他の貴金属等のような電池用の種々
の他の触媒が知られている。
【0025】 図1に示す実施例においては陽極26の表面30は陽子交換膜40を備えてい
る。膜40は好ましくは上記のようにポリマー電解質膜(PEM)から成る。好
ましい実施例においてはポリマー電解質は効率のよい水素イオン導体として作用
するように、また反応過程で生じる如何なるCO2をも中和するように酸である
。他の実施例においては膜はゴアテックス(商標登録名)等のような他の広く知
られたどのような材料であってもよい。
【0026】 媒質34が電極26と28の間に設けられ、それを通って電解質が流れる。一
つの実施例においては図1に示すように、媒質34は電極間に配置された多孔質
スペーサ材料から成る。媒質は電解質とその中で移送される反応成分のための電
解質入口36と出口38を含む。好ましい実施例において使用される電解質は酸
溶液であり、より好ましくは硫酸溶液から成る。
【0027】 動作時、燃料は陽極入口16を経由して電池10に供給され、酸化反応の後、
生成物と未反応燃料が出口18を通ってシステムから排出される。同様に、反応
用のオキシダントが陰極入口20を通って導入され、還元反応による生成物が陰
極出口22を通って排出される。燃料は多孔質陽極26を通って拡散し、陽極表
面30に含まれる触媒層で酸化される。表面30に設けられた陽子交換膜42は
陽子が陰極に向かって伝導されるのを助ける。電気接続(図示せず)により電子
は陽極から外部負荷を通って陰極に伝導される。しかしながら酸化反応により生
じた陽子とともに、未反応燃料があればその一部と反応生成物の一部が陽極26
と膜42を通りぬけ、流体電解質流(図示せず)を含む媒質34に入る。電解質
は入口36を経由して媒質に入り、出口38から出る。媒質34を通り抜けると
きに電解質は如何なる未反応燃料も、またCO2のような如何なる反応生成物も
移送する。このように媒質34に含まれる電解質流は潜在的に害になる生成物と
反応物質を燃料電池システムから除去し、それにより電池性能を維持する。しか
しながら流体電解質は酸であるので陽極と陰極間の陽子の流れを妨げない。
【0028】 図2は本発明の別の実施例を示し、組み立てられた状態の図1の電池を示すが
、同様の数字が同様の要素を同定するために使用される。図2の電池10aにお
いて、流体電解質は媒質を通って流されないで電解質流のみから成る。しかしな
がらそのような電池機能は図1の電池と同様である。図2はまた電極26と28
間の電気接続をより明確に示す。特に陽極26は第1の導体46により外部負荷
44に接続される。同様に負荷44は第2の導体48により陰極28に接続され
る。図2はまた図1のような電解質膜の代わりに、広く知られたマトリックス5
0の使用を示す。
【0029】 図3は本発明の燃料電池のさらに別の実施例を示し、図1と共通の要素が同様
の数字で同定される。図3の電池10bにおいて陽極26は図1のようなPEM
42を備える。しかしながらこの場合、陰極28はテフロン(商標登録名)材料
からなるコーティング52を備えている。図示のように図3の電池10bは燃料
に対するオキシダントの逆電流の流れを含む。酸電解質は燃料の流れと同じ方向
を辿る。図3に示す実施例はまた図1の多孔質スペーサ34の代わりに流体電解
質媒質としてスクリーンメッシュ53の使用を示す。
【0030】 図4は本発明の燃料電池のまた別の実施例を示す。この場合、電池10cは図
3の電池と類似の構造をもっている。図1のように陽極表面30はPEMを備え
ている。しかしながらこの場合、陽極26に面する陰極表面54もまたPEM5
6を備えている。図4にも示すように流体電解質が通り抜ける媒質は多孔質炭素
材料58から成る。
【0031】 図5は本発明の別の実施例を示し、電池10dはほぼ図4の構造と同じ構造を
もっている。しかしながらこの場合、電池の陽極側のプレート12はオキシダン
ト反応生成物用の出口を備えていない。その代わり、そのような生成物と未反応
燃料は流体電解質流に転送され共通の出口60から出る。さらに図5の電池の陽
極62は多孔質炭素基板製で、ファイバーグラファイトとPt/Ru触媒を含む
二相電極から成る。図4と同様に陰極はPEM56を備えている。
【0032】 図6は更に別の実施例であり、一般的には電池10eは図5の電池にいくつか
の変形を行なったものから成る。先ず電池10eは二つの連続する段階で燃料混
交を低減する役目をする二重溝導管64から成る流体電解質媒質を備える。さら
に陽極66は所望の触媒を有する金メッキされたスクリーンから成る別の二相の
構造を備える。
【0033】 図7は本発明の工程の模式図を示す。図から分るように新鮮な燃料(図示の実
施例ではメタノール)は入口102からシステム100に供給される。空気等の
新鮮なオキシダントは入口104からシステムに供給される。燃料は入口108
を通って混合タンク106(後で論ずる)に送られる。混合タンクの出口110
は電池114の入口112に接続される。電池114は酸化反応による反応生成
物を排出する出口116を含む。そのような生成物は分離器118に供給される
。分離器118は如何なる未反燃料をも分離しかつそれを新しく供給された燃料
と混合する混合タンク106に転送する。分離器118に設けられた出口120
は如何なる反応生成物(即ち空気、水、CO2)もシステムから排出する。
【0034】 上記のどの設計による電池においても燃料は酸化されて電子および陽子の流れ
を生じる。陽子流は還元反応が起こる陰極に転送される。酸化反応で生じた電子
は陽極から導体113と115を経由して外部負荷111を通って陰極に伝導さ
れる。上で議論したように本発明は如何なる燃料混交をも防止する循環電解質を
電池に備える。図7に示すように電解質は貯蔵タンク122から供給され入口1
24を経由して電池に供給される。流れる電解質は未反応燃料と、他の反応生成
物を収集し、出口126を通って電池から出る。次に電界質流は分離器128に
供給され、これは反応生成物から電解質を分離し、再生された電解質を貯蔵タン
ク122に戻す。分離器はまた未反応燃料を再生し、それを新鮮な燃料流入流に
戻す。
【0035】 上記の利点とは別に、本発明のさらなる利点には、電池熱の消散の改善、PE
Mの水和、望ましくない反応生成物(例えばCO2)の除去を含む。本発明では
さらに、如何なる損失触媒も回収される。
【0036】 実験例 以下の実験例が本発明の例証に使用されるが、如何なる面においてもそれに限
定されないことは言うまでもない。
【0037】 1.PEMの製造 我々の研究にはNAFIONとE−TEKの電極(4mg/cm2のPt/R
uの片面のELAT電極)を使用した。文献から独自の電極を如何に作るか、ま
たそれらを如何に適切に準備するかの非常によいアイデアを得ることが出来る。
母材は多くの場合、両面にVulcan XC72(30%PTFE、20〜3
0μm)を有するカーボンクロス(35mm)〔10〕である。触媒(30〜4
0%PTFE)として、XC72で希釈したVulcanXC72上の20%P
tが使用される。端部表面にNAFION溶液がスプレーされ(M=1100k
g/kmol、約50A、乾燥重量0〜2.7mg/cm2)、これを10分間拡
散し、80℃で約2時間乾燥する。一つの重要な点はNAFIONの準備に関係
する。NAFIONが使用可能になる前に種々のステップの準備が行なわれた。
即ち *3%H2O2 *脱イオン水 *0.5M H2SO4 *脱イオン水 の中でそれぞれ1時間以上煮沸して行なわれた〔10〕。その後NAFION膜
は予備乾燥しなければならない(60℃の加熱真空テーブル上で45分間)。次に
触媒層は125℃、105気圧で120秒間膜上に熱圧着されなければならない
〔9〕(140℃で3分間〔1〕)。このアセンブリーは触媒作用を受けない二
つのカーボンクロスガス拡散裏材(E−TEK)の間にサンドイッチされなけれ
ばならない。圧着のパラメータは *温度 約140℃ *圧力 約1000kg/cm2 *3分間 である。
【0038】 2.電極 使用された電極はE−TEKにより取り寄せられた。Torayカーボンペー
パTGPH−120上の電極EFCGは4mg/cm2のPt/Ruの荷重を有
する。取り寄せられた面積は23x23cmである。
【0039】 3.試験結果 最初に構築されたシステムは陽極と陰極間に0.5MのH2SO4電解質を用
いて水素と酸素で運転された。我々はシステムを加熱しなかったので温度は約2
0℃であった。図9は記録された電圧/電流密度曲線を示す。我々の試験装置の
限界のため我々は2.5Aまでしか上げられらなかったが、これは550mA/
cm2に相当する。このシステムはうまく動作し、@0.35Vで550mA/
cm2を供給する。
【0040】 次のステップは純酸素の代わりに空気を用いる以外は同様のシステムセットア
ップでU−I曲線を記録することであった。図10はそのグラフを示し、我々は
@0.1Vでわずか300mA/cm2に達しただけである。純酸素の代わりに
空気で運転したシステムは加圧されなければならないというのがその推論である
【0041】 メタノールでの最初の試験に対する最良条件を得るために純酸素が再度使用さ
れた。システムセットアップは同じであるが燃料としてのメタノールのための、
また電解質を循環する新しい供給システムが導入された。
【0042】 最初の実験は陽極での漏出問題があったために何ら期待出来る結果には結びつ
かなかった。最初に使用された材料(一種のネオプレーン)は多孔質であった。そ
こで水・アルコール溶液と高温に耐性のある特殊密封ゲル(自動車部門から得た
)が使用された。そのよい点はそれが可塑性を維持し、従って無理なく電池が再
度開けられることである。接触問題を避けるために陽極と陰極にある密封Oリン
グが取り外され、この特殊密封ゲルが使用された。この構成により電極と炭素コ
ンタクトプレート間の十分な接触も確実になる。
【0043】 私は0.7と0.8の間にあるOCVを測定した。電池電圧が負荷で低下した
のでU−I曲線の記録は出来なかった。
【0044】 次のステップはこのシステムのまま温度を50、60、90℃にあげることで
あった。結果は改善され、最初の試験を常に少しファンを用いて行なった。問題
は負荷がかかると電圧が急激に低下するので(抵抗なしで測定しても)、曲線の
記録がやはり不可能であったことである。メタノールの沸点が64℃であるので
60℃で維持された。
【0045】 電解質のモル濃度の変更が次のステップであった。0.5、1、5、10Mの
H2SO4の混合が十分試された。改良は非常にわずかであり、従ってこの影響
は無視できるというのが結論である。
【0046】 純メタノールに1、2、5および10MのMeOHも混合したが改良が得られな
かった。
【0047】 我々は電解質を循環しているので高いメタノール濃度で運転できる。 次のステップは蒸気供給システムを構築することである。問題は、これらの電
極はガス拡散電極であるので電池に負荷をかけたときにメタノールが微細孔に来
ないことであろうと我々は考えていた。試験具内の温度は90℃>であった。O
CVがおよそ0.35Vにしか達せず、電池がファンをどうにか動かすことすら
出来なかったので我々は結果を得られなかった。
【0048】 これらの実験は全て圧力をかけずになされたものであり、従って次のステップ
は圧力を変化させることのできるシステムを構築することである。
【0049】 本発明について特定の実施例に言及して説明したが、添付された請求の範囲に
まとめられているような発明の精神と範囲を逸脱することなく種々の変形を成す
ことは当業者にはあたりまえのことある。
【0050】 上記のように本発明は、多孔質電極に含まれる触媒領域(インターフェース)中
で電極反応が起こり、新しい気体供給をも行なう循環気体流中と、熱管理液体流
しとしての役目もする循環電解質中で反応生成物が連続的に除去される、陽極側
の液体および気体燃料と、陰極側の酸素および空気とから電気を電気化学的に生
み出す燃料電池システムであって、電解質循環速度が電池中の燃料あるいは反応
物質の混交勾配の確立を決定し、除去されたメタノールが蒸留ループ中で回収さ
れることを特徴とする燃料電池システムを提供する。
【0051】 本発明の燃料電池システムにおいては分離器あるいはマトリックスが電極に取
り付けられて、(陽極での)メタノール流出を減少させる、あるいは空気−電極
上のメタノールの反応を最小限してもよい。さらに(陽極上の)分離器の一つが
PE−膜タイプであってもよい。マトリックスあるいは分離器のバリアはアスベ
ストのような微孔性材料から選んでもよい。
【0052】 本発明の燃料電池システムにおいては循環電解質は、中性から低酸価のpHを
有する電池電解質のグループから選択される高導電性塩溶液であるこのような電
解質の例にはKSCNあるいはNH4SCN、酸性化されたK2SO4あるいは特
定の強有機酸(超強酸)がある。
【0053】 本発明の一つの実施例による燃料電池システムでは、電池の温度がメタノール
蒸留回復ループを行なうのに十分高く(70℃以上)なければならない。
【0054】 さらに燃料供給はメタノールの水溶液あるいはメタノール蒸気として行なわれ
てよい。燃料供給はメタノールの濃度が(水に対する、あるいはメタノールガス
蒸気圧での%)高陽極電圧を与えるべく増加され、同時にその場合に増加しがち
な混交を低減するメタノール境界と電解質循環速度の調節を行なうようになされ
る。
【0055】 本発明の一つの実施例による燃料電池システムの電極は、陽極と陰極の反応の
ための適当な触媒を付けた、管状あるいは板状の多孔質全炭素電極(焼成炭素型
)であってもよい。さらに電極はPAFCシステムに使用されるタイプの、織ら
れたカーボン(グラファイト)シートあるいはカーボンフリースあるいはカーボ
ンファイバー母材上にスプレーされるか重ねられたPTFEを結合した多孔質カ
ーボン層であってもよい。電極は孔形成剤(例えば重炭酸)あるいは撥水接合剤
(例えばPTFEあるいはPE)である活性化炭素と適当な触媒と充填材の混合
物とで重ねられたステンレス鋼スクリーン支持プレート(フォイル)構造でもよ
い。一つの実施例においてはDMFC(燃料電池)の陽極を生み出すのにCAR
BON/PTFE/NAFIONの混合物が用いられ、かつ母材がステンレス鋼
ウールである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の一つの実施例による直接メタノール燃料電池の展開側面断面図である。
【図2】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図3】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図4】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図5】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である
【図6】 発明の他の実施例による直接メタノール燃料電池の側面断面図である。
【図7】 発明の一つの実施例による直接メタノール燃料電池システムの模式図である。
【図8】 運転中の燃料電池の開放電流電圧(OCV)を示す図である。
【図9】 触媒が0.5MのH2SO4で無加圧、20℃での水素と酸素に対する電圧/
電流密度曲線を示す図である。
【図10】 無加圧、20℃での水素と空気に対する電圧/電流密度曲線を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/96 H01M 4/96 B 8/02 8/02 M P 8/08 8/08 8/10 8/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハッカー,ビクトール オーストリア グラーツ エー−8010 イ ンフェルドガッセ 18 テクニカル ユニ バーシティ グラーツ Fターム(参考) 5H018 AA07 AS07 BB01 BB12 DD05 DD06 EE03 EE05 EE10 EE17 EE19 5H026 AA08 BB01 BB08 CX02 CX03 EE05 EE08 EE18 EE19 HH08 5H027 AA08 KK31 KK54 MM08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極側の液体および気体燃料と、陰極側の酸素および空気と
    から電気を電気化学的に生み出す燃料電池システムであって、電極反応が多孔質
    電極に含まれる触媒領域(インターフェース)中で起こり、反応生成物が新しい
    気体供給をも行なう循環気体流中で、かつ熱管理液体流としての役目もする循環
    電解質中で連続的に除去され、電解質循環速度が電池中の燃料あるいは反応物質
    の混交勾配の確立を決定し、かつ除去されたメタノールが蒸留ループ中で回収さ
    れることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 分離器あるいはマトリックスが電極に取り付けられて、(陽
    極上の)メタノール流出を減少させる、あるいは空気−電極上のメタノールの反
    応を最小限にすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 (陽極上の)分離器の一つがPE−膜タイプでもよいことを
    特徴とする請求項2記載のマトリックスまたは分離器。
  4. 【請求項4】 境界はアスベストのような微細多孔質材料から選択されても
    よいことを特徴とする請求項2記載のマトリックスあるいは分離器。
  5. 【請求項5】 前記循環電解質が中性から低酸価のpHを有する電池電解質
    のグループ、例えばKSCNあるいはNH4SCN、酸性化されたK2SO4ある
    いは特定の強有機酸(超強酸)から選択された高導電性塩溶液であることを特徴
    とする請求項1記載の燃料電池システム。
  6. 【請求項6】 電池の温度がメタノール蒸留回復ループを行なうのに十分高
    く(70℃以上)なければならないことを特徴とする請求項1記載の燃料電池シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 燃料供給はメタノールの水溶液あるいはメタノール蒸気とし
    てなされてもよい。
  8. 【請求項8】 前記燃料供給が、メタノールの濃度が(水に対する、あるい
    はメタノールガス蒸気圧での%)高陽極電圧を与えるべく増加され、同時にその
    場合に増加しがちな混交を低減するメタノール境界と電解質循環速度の調節を行
    なうようであってもよいことを特徴とする請求項8記載の燃料電池システム。
  9. 【請求項9】 電極が陽極と陰極の反応のための適当な触媒を付けた管状あ
    るいは板状の多孔質全炭素電極(焼成炭素型)であってもよいことを特徴とする
    請求項1記載の燃料電池システム。
  10. 【請求項10】 電極がPAFCシステムに使用されるタイプのものであっ
    て、織られたカーボン(グラファイト)シートあるいはカーボンフリースあるい
    はカーボンファイバー母材上のスプレーされたあるいは重ねられたPTFEが結
    合された多孔質カーボン層であってもよいことを特徴とする請求項1記載のDM
    FC(燃料電池)システム。
  11. 【請求項11】 電極が、孔形成剤(例えば重炭酸)あるいは撥水接合剤(
    例えばPTFEあるいはPE)である活性化炭素と適当な触媒と充填材の混合物
    とで重ねられたステンレス鋼スクリーン支持プレート(フォイル)構造であって
    もよいことを特徴とする請求項10記載のDMFC(燃料電池)システム。
  12. 【請求項12】 DMFC(燃料電池)の陽極を生み出すのにCARBON
    /PTFE/NAFIONの混合物が用いられ、かつ母材がステンレス鋼ウール
    であることを特徴とする請求項11記載の燃料電池。
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