JP2003514816A - 殺虫性アミノヘテロシクラミド化合物 - Google Patents

殺虫性アミノヘテロシクラミド化合物

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JP2003514816A JP2001538904A JP2001538904A JP2003514816A JP 2003514816 A JP2003514816 A JP 2003514816A JP 2001538904 A JP2001538904 A JP 2001538904A JP 2001538904 A JP2001538904 A JP 2001538904A JP 2003514816 A JP2003514816 A JP 2003514816A
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デユクレイ,ピエール
ブービエ,ジヤツク
ミユーラ,ウールス
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ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
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    • C07D417/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/34Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • A01N43/40Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom six-membered rings
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    • A01N43/781,3-Thiazoles; Hydrogenated 1,3-thiazoles
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/14Ectoparasiticides, e.g. scabicides

Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I) 【化1】 [式中、R、R、R、R、R、X、X、X、m及びnは請求の範囲第1項の定義を有する]を有する化合物及び場合によりそのエナンチオマーに関する。前記活性成分は有利な殺虫特性を有する。前記活性成分は家畜及び養殖動物に寄生している害虫を防除するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、式I:
【0002】
【化4】 を有する新規な置換アミノヘテロシクリルアミド、その製造方法、害虫の防除に
おけるその使用、並びに前記化合物の少なくとも1つを含む殺虫剤に関する。上
記式中、 Rは水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6
ロアルキル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC 1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ
、ハロゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のと
き該置換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニル、ピリジル
、COOR、CONR、COR、アリルまたはCH−O−Rであ
り、 XはNまたはC(CN)であり、 XはN、C(CN)、C(COOR)、C(COR)、C(SOR
、C(CONR)またはC(NO)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
、 RはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ、ニトロ及び1〜5置換フェニルを含む群から選択され、当該
置換基はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選択され、フェニル置換基の数が2以
上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよく、mが2以上のとき置換基R は同一でも異なっていてもよく、 RはC1−6アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであり、 mは1、2または3であり、 nは0または1である。
【0003】 殺虫活性を有する置換アミノヘテロシクリルアミドは、例えばドイツ国特許第
197 27 162号明細書に記載されている。しかしながら、ここに具体的
に記載されている活性成分は必ずしも力価及び活性スペクトルに関する要件を満
たしていない。従って、改善された殺虫特性を有する活性成分が求められている
【0004】 今回、式Iを有するアミノヘテロシクリルアミドが優れた殺虫特性、特に内部
寄生虫に対して優れた殺虫特性を有することが判明した。
【0005】 置換基の定義中のアルキル基は直鎖でも分枝鎖でもよく、その例はメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル
、tert−ブチル、並びにペンチル及びヘキシル及びその分枝状異性体である
【0006】 一般的に、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。同じことが他
の定義との組合せのハロゲン、例えばハロゲンアルキルまたはハロゲンフェニル
にも当てはまる。ハロゲンアルキルは好ましくは炭素数1〜6の鎖長を有する。
ハロゲンアルキルの例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメ
チル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、ペンタフルオロエチル
、1,1−ジフルオロ−2,2,2−トリクロロエチル、2,2,3,3−テト
ラフルオロエチル及び2,2,2−トリクロロエチルであり、好ましくはトリク
ロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル
及びジクロロフルオロメチルである。
【0007】 アルコキシ基は好ましくは炭素数1〜6の鎖長を有する。アルコキシの例は、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシ、並びにペンチルオキシ及びヘキ
シルオキシのすべての異性体であり、好ましくはメトキシ及びエトキシである。
【0008】 好ましくは、式I(式中、 Rはハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアル
キル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロ
ゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のとき該置
換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニルまたはピリ
ジルであり、 XはNまたはC(CN)であり、 XはNまたはC(CN)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
、 RはC1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリ
ールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選
択される置換基であり、mが2以上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよ
く、 mは1、2または3であり、 nは0または1である) を有する化合物である。
【0009】 式Iを有する特に好ましい化合物には、式Ia:
【0010】
【化5】 (式中、置換基は式Iと同義である) を有する化合物が含まれる。
【0011】 式I及びIaを有する化合物の好ましい実施態様は、 (1)式I(式中、XはOである)を有する化合物; (2)式I(式中、RはハロゲンまたはC1−6ハロアルキル、好ましくはフ
ッ素、塩素またはC1−4ハロアルキル、より好ましくは塩素またはC1−2
ロアルキル、最も好ましくは塩素またはトリフルオロメチルである)を有する化
合物; (3)式I(式中、Rは水素またはC1−6アルキル、好ましくは水素または
1−2アルキル、最も好ましくは水素である)を有する化合物; (4)式I(式中、R及びRは相互に独立して水素またはC1−2アルキル
であるかまたはそれらが結合している炭素原子と一緒になってC3−6シクロア
ルキル環を形成し、好ましくはR及びRは水素であるかまたはそれらが結合
している炭素原子と一緒になってC3−5シクロアルキル環を形成し、最も好ま
しくは水素であるかまたはそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロ
プロピル環を形成する)を有する化合物; (5)式I(式中、mは1または2、好ましくは2である)を有する化合物; (6)式I(式中、nは0である)を有する化合物; (7)式I(式中、RはハロゲンまたはC1−6ハロアルキルであり、R
水素またはC1−6アルキルであり、Rは及びRは相互に独立して水素また
はC1−2アルキルであるかまたはそれらが結合している炭素原子と一緒になっ
てC3−6シクロアルキル環を形成し、mは1または2であり、nは0である)
を有する化合物; (8)式I(式中、Rはフッ素、塩素またはC1−4ハロアルキルであり、R は水素またはC1−2アルキルであり、Rは及びRは水素であるかまたは
それらが結合している炭素原子と一緒になってC3−5シクロアルキル環を形成
し、mは2であり、nは0である)を有する化合物; (9)式I(式中、Rは塩素またはC1−2ハロアルキルであり、Rは水素
であり、Rは及びRは水素であるかまたはそれらが結合している炭素原子と
一緒になってシクロプロピル環を形成し、mは2であり、nは0である)を有す
る化合物; である。
【0012】 本発明の別の主題は、式Iを有する化合物及び場合によりそのエナンチオマー
の製造方法であり、例えば、公知であるかまたは対応の公知化合物と同様にして
製造され得る式II:
【0013】
【化6】 (式中、R、R、X及びXは式Iで定義した通りである) を有する化合物を、公知であるかまたは対応の公知化合物と同様にして製造され
得る式III:
【0014】
【化7】 (式中、X、R、R、R、m、n及びQは式Iで定義した通りであり、
Zは離脱基である) を有する化合物と場合により塩基性触媒の存在下で反応させ、所望によりこの方
法でまたは別の方法で得られ得る式Iを有する化合物またはそのエナンチオマー
を式Iを有する別の化合物またはそのエナンチオマーに変換させてもよく、この
方法で得られ得るエナンチオマーの混合物を分離し、所望のエナンチオマーを単
離することを特徴とする。
【0015】 好適な離脱基はハロゲン、C1−6アルコキシまたはヒドロキシであり、好ま
しくは塩素である。
【0016】 反応を促進するための好適な塩基の例は、トリアルキルアミン、塩基性ヘテロ
環またはホスフィンである。トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、キヌクリジン、1,5−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−5−エン(DBU)及びトリフェニル
ホスフィンが例示され得る。ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。
【0017】 反応試薬はそのまま、すなわち溶媒も希釈剤も添加せずに、例えばメルト中で
反応させ得る。しかしながら、大抵の場合、不活性な溶媒または希釈剤またはそ
れらの混合物を添加することが有利である。前記溶媒または希釈剤の例として、
芳香族、脂肪族及び脂環式炭化水素類及びハロゲン炭化水素類(例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロ
ロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロ
ロエタンまたはテトラクロロエタン)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル
、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、tert
−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレング
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキ
シジエチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン)、ケトン類(例え
ば、アセトン、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトン)、アミド類
(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N
,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸
トリアミド)、ニトリル類(例えば、アセトニトリルまたはプロピオニトリル)
及びスルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)が挙げられ得る。反応を
塩基の存在下で実施する場合、過剰に使用される塩基(例えば、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N−メチルモルホリンまたはN,N−ジエチルアミン)は溶媒ま
たは希釈剤としても機能し得る。ハロゲン炭化水素、特にジクロロメタンが好ま
しい。
【0018】 反応を約−20℃〜約+150℃、好ましくは約−10℃〜約+80℃、最も
好ましくは約0℃〜約+40℃の温度で実施することが有利である。
【0019】 好ましい実施態様では、式IIを有する化合物をハロゲン炭化水素(好ましく
は、ジクロロメタン)中0℃〜120℃(好ましくは、20℃)で式IIIを有
する化合物と反応させる。
【0020】 式Iを有する化合物は、例えば不斉炭素原子の数、絶対及び相対配置に応じて
可能な異性体の1つまたはその混合物として、純粋異性体(例えば、対掌体及び
/またはジアステレオマー)として、異性体混合物(ラセミ化合物のようなエナ
ンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物またはラセミ混合物)として存在し
得る。本発明は、純粋異性体及び可能なすべての異性体混合物に関し、以前及び
以後においてたとえ立体化学の詳細が個々に具体的に記載されていなくてもその
ように理解されるべきである。
【0021】 出発物質及び手順の選択に応じて、本発明の方法または別の方法で得られる化
合物Iのジアステレオマー混合物及びラセミ混合物は成分の物理−化学特性の違
いに基づいて公知の方法により、例えば分別結晶、蒸留及び/またはクロマトグ
ラフィーにより、純粋なジアステレオマーまたはラセミ化合物に分離され得る。
【0022】 ラセミ化合物のような得られ得るエナンチオマーの混合物は公知の方法により
、例えば光学活性溶媒からの再結晶化、キラル吸着剤でのクロマトグラフィー(
例えば、アセチルセルロースを用いる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
)、適当な微生物の利用、特定の固定化酵素を用いる分解、例えば1つのエナン
チオマーのみが複合体化されるキラルクラウンエーテルを用いる包接化合物の形
成により、光学的対掌体に分解され得る。
【0023】 本発明によれば、対応する異性体混合物の分離とは別に、純粋なジアステレオ
マーまたはエナンチオマーを得るためにジアステレオ選択的またはエナンチオ選
択的合成の一般的な公知の方法も適用され得、例えば対応する適当な立体化学を
有する遊離体を用いて本発明の方法が実施される。
【0024】 個々の成分が異なる生物学的作用を示す場合には、生物学的により活性な異性
体(例えば、エナンチオマー)または異性体混合物(例えば、エナンチオマー混
合物)を単離、合成することが有利である。
【0025】 本発明の方法において使用される出発物質及び中間体としては、特に有用であ
ると上記した式Iを有する化合物が得られるものが好ましい。
【0026】 本発明は、特に実施例に記載の製造方法に関する。
【0027】 新規であり、式Iを有する化合物を製造するために本発明で使用される出発物
質及び中間体、並びにその使用及び製造方法も本発明の主題である。
【0028】 本発明の化合物Iは広い活性スペクトルの点で重要であり、温血動物、魚及び
植物に十分許容されながら、害虫、特に動物に寄生する内部及び外部寄生虫を防
除する際に使用するための重要な活性成分である。
【0029】 本発明において、外部寄生虫は特に昆虫、ダニ及びまだにと理解されたい。前
記外部寄生虫には、鱗翅目、鞘翅目、同翅目、異翅目、双翅目、総翅目、直翅目
、シラミ目、ノミ目、ハジラミ目、シミ目、シロアリ目、チャタテムシ目及びハ
チ目の害虫が含まれる。しかしながら、特に挙げられ得る外部寄生虫は、ヒト及
び動物を悩まし且つ病原体を有する寄生虫、例えばハエ[例:イエバエ(Mus ca domestica)、Musca vetustissima、顔バエ
Musca autumnalis)、ヒメイエバエ(Fannia can icularis )、ニクバエ(Sarcophaga carnaria)、
ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)、ウシ皮膚バエ(Hypo derma bovis)、ヒポデルス・リネアツム(Hypoderma ineatum )、クリソミア・クロロピガ(Chrysomyia chlo ropyga )、ヒトヒフバエ(Dermatobia hominis)、コ
クリオミア・ホミニボラックス(Cochliomyia hominivor ax )、ウマバエ(Gasterophilus intestinalis
、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、ストモクシス・カルシトランス( Stomoxys calcitrans)、ヘマトビア・イリタンス(Hae matobia irritans)]及びアブ(Nematocera)[例
:蚊(Culicidae)、ブヨ(Simuliidae)、チョウバエ( sychodidae )];並びに吸血寄生虫、例えばノミ[例:ネコノミ( tenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenoceph alides canis)、インドネズミノミ(Xenopsylla ch eopis )、ヒトノミ(Pulex irritans)、スナノミ(Der matophilus penetrans)]、シラミ[例:ヒツジダマリニ
ア(Damalina ovis)、ヒトシラミ(Pediculus hum anis )]、刺すハエ及び馬ハエ(Tebanidae)、Haematop ota spp.[例:Haematopotaluvialis]、アブ
Tabanidea spp.)[例:タビヌス・ニグロビッタツス(Tab anus nigrovittatus)]、Chrysopsinae sp p. [例:クリソプス・セクチエンス(Chrysops caecutien )]、ツエツエバウ[例:サシバエ(Glossinia spp.)]、咬
む害虫、特にゴキブリ[例:チャバネゴキブリ(Blatella germa nica )、コバネゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモン
ゴキブリ(Periplaneta americana)]、ダニ[例:ニワ
トリダニ(Dermanyssus gallinae)、疥癬虫(Sarco ptes scabiei)、ヒツジソロプテス(Psoroptes ovi )、ヒツジツメダニ(Psorergates spp.)]及びマダニであ
る。後者はダニ目(Acarina)に属する。マダニの公知代表例は、ウシマ
ダニ(Boophilus)、マダニ(Amblyomma)、アノセントル( Anocentor )、カクマダニ(Dermacentor)、チマダニ( aemaphysalis )、マダニ(Hyalomma)、マダニ(Ixod es )、リピセンター(Rhipicentor)、マルガロープス(Marg aropus )、リピセファルス(Rhipicephalus)、ヒメダニ( Argas )、棘状耳虫(Otobius)、オルニトドロス(Ornitho doros )等であり、好ましくはウシ,ブタ,ヒツジやヤギのような飼育動物
、ニワトリ,七面鳥やガチョウのような家禽、ミンク,キツネ,チンチラ,ウサ
ギ等のような毛皮動物、ネコやイヌのような家畜を含めた温血動物並びにヒトに
寄生するものである。
【0030】 式Iを有する害虫は衛生害虫、特にニクバエ(Sarcophagidae
Anophilidae及び蚊(Culicidae)の科の双翅目、並びに
直翅目、網翅目(例えば、ゴキブリ科(Blattidae))及び膜翅目(例
えば、アリ科(Formicidae))の衛生害虫に対して使用され得る。
【0031】 式Iを有する化合物は植物に寄生するダニ及び昆虫に対して持続的な効果をも
有する。ダニ目(Acarina)のクモダニの場合には、式Iを有する化合物
はハダニ(Tetranychidae)[テトラニクス(Tetranych us spp.)及びハダニ(Panonychus spp.)]の卵、若虫
及び成虫に対して有効である。
【0032】 式Iを有する化合物は、同翅目、特にアブラムシ(Aphididae)、ウ
ンカ(Delphacidae)、ヒメヨコバイ(Cicadellidae
、キジラミ(Psyllidae)、Loccidae、マルカイガラムシ( iaspididae )及びフシダニ(Eriophydidae)の科の害虫
(例えば、柑橘類につくサビダニ);半翅目、異翅目及びアザミウマ目の吸血害
虫;鱗翅目、鞘翅目、双翅目及び直翅目の植物摂食害虫に対して高い活性を有す
る。
【0033】 式Iを有する化合物は、土壌中の害虫に対する土壌殺虫剤としても好適である
【0034】 従って、式Iを有する化合物は、穀類、ワタ、コメ、小麦、大豆、ジャガイモ
、野菜、果実、タバコ、ホップ、柑橘類、アボカド及び他の作物のような作物に
寄生するすべての発達段階の吸収害虫及び摂食害虫に対して有効である。
【0035】 式Iを有する化合物は、ネコブセンュウ(Meloidogyne)、シスト
センチュウ(Heterodera)、チャンテムシ(Pratylenchu )、ウナギ状センチュウ(Ditylenchus)、ネモグリセンチュウ( Radopholus )、Rizoglyphus等の植物線虫に対しても有効
である。
【0036】 特に、前記化合物は、内部寄生線虫がヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、ロバ
、イヌ、ネコ、モルモットや外来種トリのような哺乳動物及び家禽の重大な病気
の原因となり得る蠕虫に対して有効である。この種の典型的な線虫は、ヘモンカ
ス(Haemonchus)、毛様線虫(Trichostrongylus
、オステルタジア(Ostertagia)、ネマトデイルス(Nematod irus )、クーペリア(Cooperia)、回虫(Ascaris)、ブノ
ストムム(Bunostonum)、腸結節線虫(Oesophagoston um )、Charbertia、鞭虫(Trichuris)、糞線虫(Str ongylus )、(Trichonema)、ジクチロカウルス(Dicty locaulus )、カペラリア(Capillaria)、ヘテラキス(He terakis )、トキソカラ(Toxocara)、回虫(Ascaridi )、ぎょう虫(Oxyuris)、鉤虫(Ancylostoma)、鉤虫( Uncinaria )、トキサスカリス(Toxascaris)及びパラアス
カリス(Parascaris)である。式Iを有する化合物は、ベンゾイミダ
ゾールをベースとする活性成分に対して耐性である前記寄生虫に対して有効であ
る。
【0037】 ネマトディルス(Nematodirus)、クーペリア(Cooperia )及び腸結節虫(Oesophagostonum)の種の或る害虫は宿主動物
の腸管に寄生し、ヘモンカス(Haemonchus)及びオステルタジア( stertagia )の種の他の害虫は胃に寄生し、ジクチロカウルス(Dic tyocaulus )の種の害虫は肺組織に寄生する。フィラリア属(Fila riidae )及びSetariidaeの寄生虫は内部細胞組織及び臓器、例
えば心臓、血管、リンパ管及び皮下組織に見られ得る。特に重要な寄生虫はイヌ
のイヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)である。式Iを有す
る化合物は前記寄生虫に対して非常に有効である。
【0038】 更に、式Iを有する化合物はヒト病原性寄生虫の防除に対して特に好適でもあ
る。これらの寄生虫の中で、消化管に存在する代表的な寄生虫は鉤虫(Ancy lostoma )、鉤虫(Necator)、回虫(Ascaris)、糞線虫
Strongyloides)、トリキネラ(Trichinella)、カ
ピラリア(Capillaria)、鞭虫(Trichuris)及びぎょう虫
Enterobius)の種の寄生虫である。本発明の化合物は、血液、組織
及び各種臓器に見られるフィラリア属(Filariidae)の糸状虫(Wu chereria )、ブルジア(Brugia)、糸状虫(Onchocerc )及びロア状糸虫(Loa)の種の寄生虫、並びに特に胃腸管に寄生するドラ
クンクルト(Dracunculus)及び糞線虫(Strongyloide )やトリキネラ(Trichinella)種の寄生虫に対しても有効である
【0039】 式Iを有する化合物の良好な殺虫活性は、上記した害虫の少なくとも50〜6
0%の死亡率に相当する。特に、式Iを有する化合物は例外的に長い効果の点で
重要である。
【0040】 本発明の化合物及び該化合物を含有する組成物の動物害虫に対する活性は、他
の殺虫剤及び/または殺ダニ剤を添加することにより実質的に拡大され、一般的
な環境に適合され得る。前記添加剤の代表例は、有機リン化合物、ニトロフェノ
ール及びその誘導体、ホルムアミジン、尿素、カルバメート、ピレスロイド、塩
素化炭化水素、ネオニコチノイド及びバシラス・チュリンジエンシス(Baci llus thuringiensis)調製物の活性成分であり得る。
【0041】 式Iを有する化合物は、好ましくはそのままで、または好ましくは当業界で慣
用されている助剤と一緒に使用され得、従って例えば乳剤、直接噴霧可能な又は
希釈可能な溶液、希釈乳濁液、水和剤、可溶性粉剤、粉剤、粒剤またはポリマー
物質中でのマイクロカプセル化を与えるように公知の方法で加工され得る。組成
物と同様に、所期の目的及び一般的な環境に従って噴霧、アトマイズ化、ダステ
ィング、散布またはプアリングのような施用方法が選択される。
【0042】 式Iを有する活性成分または活性成分と他の農薬的に活性な成分の組合せ及び
場合により固体または液体の賦形剤を含有する処方物、すなわち剤、製剤または
組成物は、それ自体公知の方法で、例えば活性成分を施用成分(例えば、溶媒、
固体担体及び場合により界面活性剤)と均密混合及び/または粉砕することによ
り調製される。
【0043】 使用される溶媒は芳香族炭化水素、好ましくは炭素数8〜12のアルキルベン
ゼンの分画(例えば、キシレン混合物またはアルキル化ナフタレン)、脂肪族ま
たは脂環式炭化水素(例えば、シクロヘキサン、パラフィンまたはテトラヒドロ
ナフタレン)、アルコール(例えば、エタノール、プロパノールまたはブタノー
ル)、グリコール及びそのエーテル及びエステル(例えば、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコールエーテル、エチレングリコールまたはエチレオグリ
コールモノメチル−またはエチルエーテル)、ケトン(例えば、シクロヘキサノ
ン、イソホロンまたはジアセタノールアルコール)、強極性溶媒(例えば、N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミド)
、水、植物油(例えば、ナタネ油、ヒマシ油、ココナツ油または大豆油)、及び
適当ならばシリコーン油であり得る。
【0044】 例えば粉剤及び分散性粉体に対して使用される固体担体は通常天然無機充填剤
、例えばカルサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャ
イトである。物理的特性を改善するために、高分散性ケイ酸または高分散性吸収
剤ポリマーを添加することもできる。好適な顆粒状吸着性担体は多孔性タイプの
もの、例えば軽石、粉砕レンガ、セピオライトまたはベントナイトであり、好適
な非吸着性担体はカルサイトや砂のような物質である。更に、多数の予め造粒し
た無機または有機材料、例えば特にドロマイトまたは粉砕植物残留物を使用する
ことができる。
【0045】 処方する式Iを有する活性成分の種類または該活性成分と他の殺虫剤または殺
ダニ剤との組合せに応じて、好適な界面活性化合物は良好な乳化性、分散性及び
湿潤性を有するノニオン性、カチオン性及び/またはアニオン性界面活性剤であ
る。界面活性剤は界面活性剤の混合物であるとも理解される。
【0046】 好適なアニオン性界面活性剤は、所謂水溶性セッケン及び水溶性合成界面活性
化合物であり得る。
【0047】 好適なセッケンは、高級(C10−22)脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩または未置換もしくは置換アンモニウム塩、例えばオレイン酸または
ステアリン酸のナトリウムまたはカリウム塩、または例えばヤシ油または獣脂か
ら得られ得る天然脂肪酸混合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または未
置換もしくは置換アンモニウム塩である。脂肪酸メチルタウリンも界面活性剤と
して例示され得る。
【0048】 しかしながら、所謂合成界面活性剤、特に脂肪スルホネート、脂肪スルフェー
ト、スルホン化ベンゾイミダゾール誘導体またはアルキルアリールスルホネート
がしばしば使用される。
【0049】 脂肪スルホネートまたはスルフェートは通常アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、または未置換もしくは置換アンモニウム塩であり、アシル基のアルキル部
分も含めて炭素数2〜88のアルキル基を有し、例えばリグニンスルホン酸、ド
デシルスルホン酸、または天然脂肪酸から得られる脂肪族アルコールスルフェー
トのナトリウムまたはカルシウム塩である。前記化合物は硫酸エステルの塩及び
脂肪族アルコール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸の塩をも含む。スルホ
ン化ベンゾイミダゾール誘導体は、好ましくは2個のスルホン酸基及び1個のC 8−22 脂肪酸基を含む。アルキルアリールスルホネートの例はドデシルベンゼ
ンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸/ホ
ルムアルデヒド縮合物のナトリウム、カルシウムまたはトリエタノールアミン塩
である。対応するホスフェート、例えばp−ノニルフエノールと4〜14モルの
エチレンオキシドの付加物のリン酸エステルの塩またはリン脂質も好適である。
【0050】 ノニオン性界面活性剤は、好ましくは脂肪族または脂環式アルコール、飽和ま
たは不飽和脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体であ
り、前記誘導体は3〜30個のグリコールエーテル基、(脂肪族)炭化水素部分
に8〜20個の炭素原子及びアルキルフェノールのアルキル部分に6〜18個の
炭素原子を含む。更に好適なノニオン性界面活性剤はポリプロピレングリコール
、エチレンジアミンポリプロピレングリコール及びアルキル鎖中に1〜10個の
炭素原子を含むアルキルポリプロピレングリコールとポリエチレンオキシドとの
水溶性付加物であり、前記付加物は20〜250個のエチレングリコールエーテ
ル基、10〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含む。これらの化合
物は通常プロピレングリコール単位あたり1〜5個のエチレングリコール単位を
含む。
【0051】 ノニオン性界面活性剤の例はノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマ
シ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、
トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオ
クチルフェノキシポリエトキシエタノールである。ポリオキシエチレンソルビタ
ンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソルビタントリオレエートも好
適である。
【0052】 カチオン性界面活性剤としては、N−置換基として少なくとも1個のC8−2 アルキル基を有し、別の置換基として低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
ル基、ベンジル基または低級ヒドロキシアルキル基を有する第4級アンモニウム
塩でが好ましい。前記塩は、好ましくはハロゲン化物、メチルスルフェートまた
はエチルスルフェートとして、より好ましくはステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリドまたはベンジル−ジ−(2−クロロエチル)−エチルアンモニウムブ
ロミドとして存在する。
【0053】 製剤技術において一般的な組成物は、例えば米国ニュージャージ州グレン・ロ
ックに所在のMcPublishing Corp.発行の「McCutche
onの洗剤及び乳化剤年鑑(McCutcheon's Detergent and Emulsifiers Annual)
」、ウィーンに所在のC.Hanser Publishing Munich
(1981年)発行のH.Stache,「界面活性剤ハンドブック(Tensid-Ta
schenbuch)」,第2版、ニューヨークに所在のChemical Publis
hing Co.(1980−1981年)発行のM.及びJ.Ash,「界面
活性剤の百科事典(Encyclopedia of Surfactants)」,Vol.I〜IIIに記
載されている。
【0054】 蠕虫を防除する際に温血動物に対して使用するための好ましい適用形態には、
溶液、乳濁液、懸濁液(灌注)、飼料添加物、粉剤、発泡性錠剤を含めた錠剤、
ボリ(boli)、カプセル剤、マイクロカプセル剤及びプアオン組成物が含まれ、
よって賦形剤の生理学的適合性を考慮しなければならない。
【0055】 錠剤及びボリに対する結合剤は、水またはアルコールに可溶性である化学的に
改質した高分子天然物質、例えばスターチ、セルロースまたはタンパク質誘導体
(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシ
エチルセルロース、ゼインやゼラチンのようなタンパク質等)、並びに合成ポリ
マー、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等であり得る。錠剤
は充填剤(例えば、スターチ、微晶質セルロース、糖、ラクトース等)、滑沢剤
及び崩壊剤をも含む。
【0056】 駆虫剤が飼料濃厚物の形態で存在するとき、使用する担体は例えば性能飼料、
飼料グレイン及びタンパク質濃厚物である。前記飼料濃厚物または組成物は活性
成分以外に添加剤、ビタミン、抗生物質、化学療法剤または他の農薬、主に静菌
剤、静真菌物質、抗コクジウム剤、ホルモン、同化作用を有する物質及び成長促
進物質を含み、これらは解体処置用動物の肉の品質に影響を及ぼしたり生物にと
って多少とも有効である。組成物または該組成物中に含まれる式Iを有する活性
成分を飼料または飲料槽に直接添加する場合処方される飼料または飲料は好まし
くは約0.0005〜0.02重量%(5〜200ppm)の活性成分を含む。
【0057】 処置すべき動物への本発明の組成物の適用は、局所、経口、非経口または皮下
で実施され得、組成物は溶液、乳濁液、懸濁液(灌注)、粉剤、錠剤、ボリ、カ
プセル及びプアオン組成物の形態で存在する。
【0058】 本発明の式Iを有する化合物は単独で、または他の殺生物剤と組合せて使用さ
れ得る。前記化合物は、例えば活性を高めるために同一の活性スペクトルを有す
る農薬、例えば活性の範囲を広げるために別の活性スペクトルを有する物質と組
合せられ得る。所謂忌避剤を添加することも有利であり得る。活性の範囲を内部
寄生虫(例えば、駆虫剤)まで広げたいときには、式Iを有する化合物を内部寄
生虫特性を有する物質と組合せることが適当である。勿論、式Iを有する化合物
を殺菌組成物と組合せて使用することもできる。式Iを有する化合物は殺成虫剤
であるので、すなわち成虫段階の標的寄生虫に対して特に有効であるので、寄生
虫の若虫段階を攻撃する殺虫剤の添加が非常に有利であり得る。こうして、かな
りの経済的損失を生ずる寄生虫の大部分がカバーされる。更に、この作用は耐性
の形成を避けるのに実質的に寄与する。多くの組合せにより相乗的効果が得られ
得、すなわち活性成分の総量を減量することができ、生態的に望ましい。組合せ
の好ましいパートナー、特に好ましい組合せパートナーを以下に例示するが、こ
れらの組合せは式Iを有する化合物に加えて前記パートナーの1つ以上を含み得
る。
【0059】 混合物中の好適なパートナーは殺生物剤、例えば下記し、当業者には長年公知
である各種作用メカニズムを有する殺虫剤及び殺ダニ剤、例えばキチン合成阻害
剤、成長調整剤、若年ホルモンとして作用する活性成分、殺成虫剤として使用す
る活性成分、広範囲の殺虫剤、広範囲の殺ダニ剤及び殺線虫剤であり、公知の駆
虫剤及び昆虫−及び/またはダニ防止物質、忌避剤または剥奪剤(detachers)を
も含み得る。
【0060】 好適な殺虫剤及び殺ダニ剤の例を非限定的に示す:
【0061】
【表1】
【0062】 好適な駆虫剤の非限定例を以下に示す。幾つかの代表例は駆虫活性に加えて殺
虫及び殺ダニ活性をも有し、一部は上記リストに既に挙げられている。 (A1)Praziquantel=2−シクロヘキシルカルボニル−4−オキ
ソ−1,2,3,6,7,11b−ヘキサヒドロ−4H−ピラジノ[2,1−α
]イソキノリン、 (A2)Closantel=3,5−ジヨード−N−[5−クロロ−2−メチ
ル−4−(a−シアノ−4−クロロベンジル)フェニル]−サリチルアミド、 (A3)Triclabendazole=5−クロロ−6−(2,3−ジクロ
ロフェノキシ)−2−メチルチオ−1H−ベンゾイミダゾール、 (A4)Levamisol=L−(−)−2,3,4,5−テトラヒドロ−6
−フェニルイミダゾ[2.1−b]チアゾール、 (A5)Mebendazole=(5−ベンゾイル−1H−ベンゾイミダゾル
−2−イル)カルバミン酸メチルエステル、 (A6)Omphalotin=国際特出願公開第97/20857号パンフレ
ットに記載されている真菌Omphalotus oleariusのマクロ環
式発酵生成物、 (A7)Abamectin=アベルメクチンB1、 (A8)Ivermectin=22,23−ジヒドロアベルメクチンB1、 (A9)Moxidectin=5−O−デメチル−28−デオキシ−25−(
1,3−ジメチル−1−ブテニル)−6,28−エポキシ−23−(メチルイミ
ノ)−ミルベマイシンB、 (A10)Doramectin=25−シクロヘキシル−5−O−デメチル−
25−デ(1−メチルプロピル)−アベルメクチンA1a、 (A11)Milbemectin=ミルベマイシンA3及びミルベマイシンA
4の混合物、 (A12)Milbemycinoxim=ミルベクチンの5−オキシム。
【0063】 好適な忌避剤及び剥奪剤の非限定例は、 (R1)DEET=N,N−ジエチル−m−トルアミド、 (R2)KBR 3023=N−ブチル−2−オキシカルボニル−(2−ヒドロ
キシ)−ピペリジン、 (R3)Cymiazole=N−2,3−ジヒドロ−3−メチル−1,3−チ
アゾル−2−イリデン−2,4−キシリデン である。
【0064】 混合物中の上記パートナーは当業者に公知である。多くはロンドンに所在のT
he British Crop Protection Councilの農
薬マニュアル(The Pesticide Manual)の複数の版に記載されており、他は米国ニ
ュージャージー州ローウェーに所在のMerck & Co.,Inc.のTh
e Merck Indexの複数の版または特許文献に記載されている。従っ
て、以下のリストは数箇所に限定されているが、これらは例と見做される。 (I)2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオアルデヒド−O−メチルカルバ
モイルオキシム(Aldicarb);ロンドンに所在のThe Britis
h Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The P
esticide Manual),第11版(1997),p.26、 (II)S−(3,4−ジヒドロ−4−オキソベンゾ[d]−[1,2,3]−
トリアジン−3−イルメチル)−O,O−ジメチルホスホロジチオエート(Az
inphos−methyl);ロンドンに所在のThe British C
rop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pestici
de Manual),第11版(1997),p.67、 (III)エチル−N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−
7−イルオキシカルボニル−(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−
アラニネート(Benfuracarb);ロンドンに所在のThe Brit
ish Crop Protection Councilの農薬マニュアル(T
he Pesticide Manual),第11版(1997),p.96、 (IV)2−メチルビフェニル−3−イルメチル−(Z)−(1RS)−シス−
3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(Bifenthrin);ロンドン
に所在のThe British Crop Protection Coun
cilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.
118、 (V)2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3
,5−チアジアジン−4−オン(Buprofezin);ロンドンに所在のT
he British Crop Protection Councilの農
薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.157、 (VI)2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル−メチル
カルバメート(Carbofuran);ロンドンに所在のThe Briti
sh Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The
Pesticide Manual),第11版(1997),p.186、 (VII)2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル−(ジ
ブチルアミノチオ)メチルカルバメート(Carbosulfan);ロンドン
に所在のThe British Crop Protection Coun
cilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.
188、 (VIII)S,S’−(2−ジメチルアミノトリメチレン)−ビス(チオカル
バメート)(Cartap);ロンドンに所在のThe British Cr
op Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide
Manual),第11版(1997),p.193、 (IX)1−[3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル
−2−ピリジルオキシ)フェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−
尿素(Chlorfluazuron);ロンドンに所在のThe Briti
sh Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The
Pesticide Manual),第11版(1997),p.213、 (X)O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジル−ホスホ
ロチオエート(Chlorpyrifos);ロンドンに所在のThe Bri
tish Crop Protection Councilの農薬マニュアル
(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.235、 (XI)(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−(1
RS,3RS;1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(Cyfluthrin);ロンドン
に所在のThe British Crop Protection Coun
cilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.
293、 (XII)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(Z)−(1R,3
R)−3−(2−クロロー3,3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2―ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレート及び(R)−α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル−(Z)−(1R,3R)−3−(2−クロロー3,3,3−トリフ
ルオロプロペニル)−2,2―ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの混合
物(Lambda−Cyhalothrin);ロンドンに所在のThe Br
itish Crop Protection Councilの農薬マニュア
ル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.300、 (XIII)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1R,3R)−
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシ
レート及び(R)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1S,3S)−3
−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ
ートからなるラセミ体(Alpha−cypermethrin);ロンドンに
所在のThe British Crop Protection Counc
ilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.3
08、 (XIV)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS,3RS,1
RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシレートの立体異性体の混合物(zeta−Cypermeth
rin);ロンドンに所在のThe British Crop Protec
tion Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版
(1997),p.314、 (XV)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1R,3R)−3−
(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト(Deltamethrin);ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesti
cide Manual),第11版(1997),p.344、 (XVI)(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンジル)尿素
(Diflubenzuron);ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesti
cide Manual),第11版(1997),p.395、 (XVII)(1,4,5,6,7,7−ヘキサクロロ−8,9,10−トリノ
ルボルン−5−エン−2,3−イレンビスメチレン)−スルフィット(Endo
sulfan);ロンドンに所在のThe British Crop Pro
tection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第
11版(1997),p.459、 (XVIII)α−エチルチオo−トリルメチルカルバメート(Ethiofe
ncarb);ロンドンに所在のThe British Crop Prot
ection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第1
1版(1997),p.479、 (XIX)O,O−ジメチル−O−4−ニトロ−m−トリル−ホスホロチオエー
ト(Fenitrothion);ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesti
cide Manual),第11版(1997),p.514、 (XX)2−sec−ブチルフェニル−メチルカルバメート(Fenobuca
rb);ロンドンに所在のThe British Crop Protect
ion Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(
1997),p.516、 (XXI)(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(RS)−2−(
4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(Fenvalerate);ロ
ンドンに所在のThe British Crop Protection C
ouncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997)
,p.539、 (XXII)S−[ホルミル(メチル)カルバモイルメチル]−O,O−ジメチ
ル−ホスホロジチオエート(Formothion);ロンドンに所在のThe
British Crop Protection Councilの農薬マ
ニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.625、 (XXIII)4−メチルチオ−3,5−キシリル−メチルカルバメート(Me
thiocarb);ロンドンに所在のThe British Crop P
rotection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual)
,第11版(1997),p.813、 (XXIV)7−クロロビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2,6−ジエン−6−
イル−ジメチルホスフェート(Heptenophos);ロンドンに所在のT
he British Crop Protection Councilの農
薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.670、 (XXV)1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリン
−2−イリデンアミン(Imidacloprid);ロンドンに所在のThe
British Crop Protection Councilの農薬マ
ニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.706、 (XXVI)2−イソプロピルフェニル−メチルカルバメート(Isoproc
arb);ロンドンに所在のThe British Crop Protec
tion Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版
(1997),p.729、 (XXVII)O,S−ジメチル−ホスホラミドチオエート(Methamid
ophos);ロンドンに所在のThe British Crop Prot
ection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第1
1版(1997),p.808、 (XXVIII)S−メチル−N−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイ
ミデート(Methomyl);ロンドンに所在のThe British C
rop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pestici
de Manual),第11版(1997),p.815、 (XXIX)メチル−3−(ジメトキシホスフィノイルオキシ)ブタ−2−エノ
エート(Mevinphos);ロンドンに所在のThe British C
rop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pestici
de Manual),第11版(1997),p.844、 (XXX)O,O−ジエチル−O−4−ニトロフェニル−ホスホロチオエート(
Parathion);ロンドンに所在のThe British Crop
Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manua
l),第11版(1997),p.926、 (XXXI)O,O−ジメチル−O−4−ニトロフェニル−ホスホロチオエート
(Parathion−methyl);ロンドンに所在のThe Briti
sh Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The
Pesticide Manual),第11版(1997),p.928、 (XXXII)S−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1,3−ベン
ゾオキサゾル−3−イルメチル−O,O−ジエチル−ホスホロジチオエート(P
hosalone);ロンドンに所在のThe British Crop P
rotection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual)
,第11版(1997),p.963、 (XXXIII)2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イル
−ジメチルカルバメート(Pirimicarb);ロンドンに所在のThe
British Crop Protection Councilの農薬マニ
ュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.985、 (XXXIV)2−イソプロポキシフェニル−メチルカルバメート(Propo
xur);ロンドンに所在のThe British Crop Protec
tion Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版
(1997),p.1036、 (XXXV)1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(
2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素(Teflubenzuron);ロンド
ンに所在のThe British Crop Protection Cou
ncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p
.1158、 (XXXVI)S−tert−ブチルチオメチル−O,O−ジメチル−ホスホロ
ジチオエート(Terbufos);ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pes
ticide Manual),第11版(1997),p.1165、 (XXXVII)エチル−(3−tert−ブチル−1−ジメチルカルバモイル
−1H−1,2,4−トリアゾル−5−イル−チオ)−アセテート(Triaz
amate);ロンドンに所在のThe British Crop Prot
ection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第1
1版(1997),p.1224、 (XXXVIII)アバメクチン;ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesti
cide Manual),第11版(1997),p.3、 (XXXIX)2−sec−ブチルフェニル−メチルカルバメート(Fenob
ucarb);ロンドンに所在のThe British Crop Prot
ection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第1
1版(1997),p.516、 (XL)N−tert−ブチル−N−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメ
チルベンゾヒドラジド(Tebufenozide);ロンドンに所在のThe
British Crop Protection Councilの農薬マ
ニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.1147、 (XLI)(±)−5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフ
ルオロ−p−トリル)−4−トリフルオロメチル−スルフィニルピラゾル−3−
カルボニトリル(Fipronil);ロンドンに所在のThe Britis
h Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The P
esticide Manual),第11版(1997),p.545、 (XLII)(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル(
1RS,3RS;1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(beta−Cyfluthrin
);ロンドンに所在のThe British Crop Protectio
n Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(19
97),p.295、 (XLIII)(4−エトキシフェニル)−[3−(4−フルオロ−3−フェノ
キシフェニル)プロピル](ジメチル)シラン(Silafluofen);ロ
ンドンに所在のThe British Crop Protection C
ouncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997)
,p.1105、 (XLIV)tert−ブチル(E)−α−(1,3−ジメチル−5−フェノキ
シピラゾル−4−イル−メチレンアミノ−オキシ)−p−トルエート(Fenp
yroximate);ロンドンに所在のThe British Crop
Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manua
l),第11版(1997),p.530、 (XLV)2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)
−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン(Pyridaben);ロンドン
に所在のThe British Crop Protection Coun
cilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.
1161、 (XLVI)4−[[4−(1,1−ジメチルフェニル)フェニル]エトキシ]
−キナゾリン(Fenazaquin);ロンドンに所在のThe Briti
sh Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The
Pesticide Manual),第11版(1997),p.507、 (XLVII)4−フェノキシフェニル−(RS)−2−(ピリジルオキシ)プ
ロピルエーテル(Pyriproxyfen);ロンドンに所在のThe Br
itish Crop Protection Councilの農薬マニュア
ル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p.1073、 (XLVIII)5−クロロ−N−{2−[4−(2−エトキシエチル)−2,
3−ジメチルフェノキシ]エチル}−6−エチルピリミジン−4−アミン(Py
rimidifen);ロンドンに所在のThe British Crop
Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manua
l),第11版(1997),p.1070、 (XLIX)(E)−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−
N−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン(Nitenpyram);ロンド
ンに所在のThe British Crop Protection Cou
ncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p
.880、 (L)(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N−シアノ
−N−メチルアセトアミジン(NI−25,Acetamiprid);ロン
ドンに所在のThe British Crop Protection Co
uncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),
p.9、 (LI)アベルメクチンB;ロンドンに所在のThe British Cro
p Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide M
anual),第11版(1997),p.3、 (LII)植物由来の昆虫活性抽出物、特に(2R,6aS,12aS)−1,
2,6,6a,12,12a−ヘキサヒドロ−2−イソプロペニル−8,9−ジ
メトキシ−クロメノ[3,4−b]フロ[2,3−h]クロメン−6−オン(R
otenone);ロンドンに所在のThe British Crop Pr
otection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),
第11版(1997),p.1097及びAzadirachta indic 、特にアザジラクチン由来の抽出物;ロンドンに所在のThe Britis
h Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The P
esticide Manual),第11版(1997),p.59、 (LIII)昆虫活性線虫、好ましくはHeterorhabdits bac teriophora 及びHeterorhabditis megidis
含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Crop Pro
tection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第
11版(1997),p.671、Steinernema feltiae
含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Crop Pro
tection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第
11版(1997),p.1115及びSteinernema scapte risci を含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Cr
op Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide
Manual),第11版(1997),p.1116、 (LIV)Bacillus subtilisから入手可能な調製物;ロンド
ンに所在のThe British Crop Protection Cou
ncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997),p
.72またはBacillus thuringiensisの菌株(G91か
ら単離した化合物を除く)またはNCTC11821から入手可能な調製物;ロ
ンドンに所在のThe British Crop Protection C
ouncilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997)
,p.73、 (LV)昆虫活性真菌、好ましくはVerticillium lecanii を含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Crop Pr
otection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),
第11版(1997)p.1266、Beauveria brogniart ii を含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Crop
Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manua
l),第11版(1997)p.85及びBeauveria bassiana を含有する調製物;ロンドンに所在のThe British Crop Pr
otection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),
第11版(1997)p.83、 (LVI)昆虫活性ウイルス、好ましくはNeodipridon Serti fer NPVを含有する調製物;ロンドンに所在のThe British
Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesti
cide Manual),第11版(1997)p.1342、Mamestra bra ssicae NPVを含有する調製物;ロンドンに所在のThe Briti
sh Crop Protection Councilの農薬マニュアル(The
Pesticide Manual),第11版(1997)p.759及びCydia pom onella granulosisウイルスを含有する調製物;ロンドンに所
在のThe British Crop Protection Counci
lの農薬マニュアル(The Pesticide Manual),第11版(1997)p.291
、 (CLXXXI)7−クロロ−2,3,4a,5−テトラヒドロ−2−[メトキ
シカルボニル(4−トリフルオロメトキシフェニル)−カルバモイル]インドー
ル[1,2e]オキサゾリン−4a−カルボキシレート(DPX−MP062,
Indoxycarb);ロンドンに所在のThe British Crop
Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide Man
ual),第11版(1997),p.453、 (CLXXXII)N’−tert−ブチル−N’−(3,5−ジメチルベンゾ
イル)−3−メトキシ−2−メチルベンゾヒドラジド(RH−2485,Met
hoxyfenozide);ロンドンに所在のThe British Cr
op Protection Councilの農薬マニュアル(The Pesticide
Manual),第11版(1997),p.1094、及び (CLXXXIII)N’−[4−メトキシ−ビフェニル−3−イル]−ヒドラ
ジンカルボン酸イソプロピルエステル;Brighton Crop Prot
ection Conference,487−493(1996)、 (R2)1996年8月25〜29日にフィンランド国オーランドで開催された
第21回ACS国際会議の要旨集AGRO−020、ワシントン・ディー・シー
に所在のAmerican Chemistry Society発行:63B
FAF。
【0065】 上に詳記の結果として、本発明の更なる態様は温血動物の寄生虫を防除するた
めの配合剤に関し、式Iを有する化合物に加えて、少なくとも1つの同一または
異なる活性スペクトルを有する別の活性成分及び少なくとも1つの生理学的に許
容され得る担体を含むことを特徴とする。本発明は二成分配合剤に限定されない
【0066】 通常、本発明の駆虫組成物は、0.1〜99重量%(特に、0.1〜95重量
%)の式I、Iaまたはその混合物を有する活性成分及び99.9〜1重量%(
特に、99.8〜5重量%)の固体または液体添加剤を含み、後者の添加剤には
0〜25重量%(特に、0.1〜25重量%)の界面活性剤が含まれる。
【0067】 プアオンまたはスポットオン方法は、式Iを有する化合物を皮膚または柔皮の
特定場所、有利には動物の首または背骨に適用することを含む。これは、例えば
プアオンまたはスポットオン組成物のスワブまたはスプレーを被膜の比較的狭い
面積に適用して実施され、組成物中の成分の拡展性を利用し、動物の動きにも助
けられて、活性成分は適用場所から柔皮の広い面積に殆ど自動的に分散する。
【0068】 プアオンまたはスポットオン組成物は、好適には皮膚表面にわたるまたは宿主
動物の被膜における迅速分散を促進する担体を含み、通常拡展油(spreading oil
s)と見做される。好適な担体の例には、油性溶液;アルコール及びイソプロパノ
ール溶液(例えば、2−オクチルドデカノールまたはオレイルアルコールの溶液
);モノカルボン酸エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、シュウ酸ラウリル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、
ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、C12−18
和脂肪族アルコールのカプリン酸エステル)の溶液;ジカルボン酸エステル(例
えば、フタル酸ジブチル、イソフタル酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロ
ピル、アジピン酸ジ−n−ブチル)の溶液;脂肪酸エステル(例えば、グリコー
ル)の溶液が含まれる。医薬または化粧品業界で公知のような分散剤を追加的に
存在させることが有利でもある。その例は2−ピロリドン、2−(N−アルキル
)ピロリドン、アセトン、ポリエチレングリコール、及びそのエーテル及びエス
テル、プロピレングリコールまたは合成トリグリセリドである。
【0069】 油性溶液の例には、植物油(例えば、オリーブ油、落花生油、ゴマ油、松油、
アマニ油またはヒマシ油)が含まれる。植物油をエポキシ化形態で存在させても
よい。パラフィン油及びシリコーン油も使用可能である。
【0070】 プアオンまたはスポットオン組成物は、通常1〜20重量%の式Iを有する化
合物、0.1〜50重量%の分散剤及び45〜98.9重量%の溶媒を含む。
【0071】 プアオンまたはスポットオン方法は、経口または注射により動物を処置するこ
とが困難であったり時間がかかる集団の動物、例えばウシ、ウマ、ヒツジまたは
ブタに対して使用するのに特に有利である。簡潔とするために、この方法は勿論
各家畜またはペットを含めた他のすべての動物に対しても使用可能であり、しば
しば専門の獣医がいなくても実施することができるので動物の飼育者は非常に好
んでいる。
【0072】 市販品は濃厚物として処方することが好ましいが、一般使用者は通常希釈組成
物を使用する。
【0073】 前記組成物は別の添加剤(例えば、安定剤、消泡剤、粘度調整剤、結合剤また
は増粘剤)及び特定効果を得るための他の活性成分を含み得る。
【0074】 一般使用者が使用するこの種の駆虫組成物も本発明の一部をなす。
【0075】 本発明の害虫防除方法または本発明の害虫防除組成物において、式Iを有する
活性成分はすべての立体構造または混合物の形態で使用され得る。
【0076】 本発明はまた、温血動物、特に飼育動物、家畜及びペットを寄生虫から予防す
る方法をも包含し、式Iを有する活性成分または該物質から調製される活性成分
組成物を動物に対して飼料への添加剤として、飲料に、固体または液体形態で経
口、注射または非経口により投与することを特徴とする。本発明はまた、前記方
法の1つに使用するための本発明の式Iを有する化合物をも包含する。
【0077】 下記実施例は、本発明を限定することなく本発明を例示するにすぎない。実施
例中、活性成分は表1にリストした物質を指す。
【0078】 特に好ましい組成物は以下のように調製される(%=重量%)。
【0079】 (処方例) 1.乳剤
【0080】
【表2】
【0081】 上記乳剤から、水で希釈することにより所望濃度の乳濁液を調製することがで
きる。
【0082】 2.乳剤
【0083】
【表3】
【0084】 上記乳剤から、水で希釈することにより所望濃度の乳濁液を調製することがで
きる。
【0085】 3.懸濁剤 活性成分 40%、 エチレングリコール 10%、 ノニルフェノールポリエチレングリコール 6%、 エーテル(エチレンオキシド15モル) リグニンスルホン酸Na 10%、 カルボキシメチルセルロース 1%、 37%ホルムアルデヒド水溶液 0.2%、 75%水性乳濁液の形態のシリコーン油 0.8%、 水 32%。
【0086】 微粉砕活性成分を添加剤と均密に混合する。こうすると懸濁剤が得られ、これ
を水で希釈すると所望濃度の懸濁液が調製され得る。
【0087】 4.水に分散可能な粉末混合物
【0088】
【表4】
【0089】 活性成分を適当なミルにおいて添加剤と十分に混合し、十分粉砕する。水和剤
が得られ、これを水で希釈すると所望濃度の懸濁液を得ることができる。
【0090】 5.粉剤
【0091】
【表5】
【0092】 担体を活性成分と均密に混合し、混合物を粉砕することにより、用時使用粉剤
が得られる。
【0093】 6.粒剤
【0094】
【表6】
【0095】 活性成分をメチレンクロリドに溶解し、担体に噴霧し、その後溶媒を真空蒸発
して濃縮する。この種の粒剤は飼料と混合され得る。
【0096】 7.粒剤 活性成分 10%、 リグニンスルホン酸Na 2%、 カルボキシメチルセルロース 1%、 カオリン 87%。
【0097】 活性成分を添加剤と一緒に混合し、粉砕し、水で湿らせる。この混合物を押出
した後、空気流中で乾燥させる。
【0098】 8.粒剤 活性成分 3%、 ポリエチレングリコール(分子量=200) 3%、 カオリン 94%。
【0099】 ミキサー中で、ポリエチレングリコールで湿らしたカオリンに微粉砕活性成分
を均等に添加する。このようにして、微粉を含まない被覆粒剤が得られる。
【0100】 9.錠剤またはボリ (I)活性成分 33.00%、 メチルセルロース 0.80%、 高分散ケイ酸 0.80%、 コーンスターチ 8.40%。 (II)結晶質ラクトース 22.50%、 コーンスターチ 17.00%、 微晶質セルロース 16.50%、 ステアリン酸マグネシウム 1.00%。 (I)メチルセルロースを水中に撹拌する。材料が膨潤したら、ケイ酸を撹拌し
て添加し、混合物を均質に懸濁させる。活性成分及びコーンスターチを混合する
。水性懸濁液をこの混合物に添加し、混練して生地とする。生じた塊を12Mふ
るいにかけて造粒し、乾燥する。 (II)4種すべての賦形剤を十分に混合する。 (III)上記I及びIIで得た予備混合物を混合し、圧縮して錠剤またはボリ
とする。
【0101】 10.注射剤 (A)油性ベヒクル(緩効性) 活性成分 0.1〜1.0g、 落花生油 100mlまで。 活性成分 0.1〜1.0g、 ゴマ油 100mlまで。
【0102】 製造:活性成分を撹拌し、所要によりゆるやかに加熱しながらながら油の一部
に溶解させた後、冷却し、所望の容量とし、0.22mmの孔径の適当な濾過膜
を介して滅菌濾過する。
【0103】 (B)水混和性溶媒(平均的な放出速度) 活性成分 0.1〜1.0g、 4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン 40g、 (グリセロールホルマル) 1,2−プロパンジオール 100mlまで、 活性成分 0.1〜1.0g、 グリセロールジメチルケタール 40g、 1,2−プロパンジオール 100mlまで。
【0104】 製造:活性成分を撹拌しながら溶媒の一部に溶解し、所望の容量とし、0.2
2mmの孔径の適当な濾過膜を介して滅菌濾過する。
【0105】 (C)水性可溶化質(速効性) 1.活性成分 0.1〜1.0g、 ポリエトキシル化ヒマシ油 10g、 (エチレンオキシド40単位) 1,2−プロパンジオール 20g、 ベンジルアルコール 1g、 注射用水 100mlまで。 2.活性成分 0.1〜1.0g、 ポリエトキシル化ソルビタンモノオレエート 8g、 (エチレンオキシド20単位) 4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン 20g、 (グリセロールホルマール) ベンジルアルコール 1g、 注射用水 100mlまで。
【0106】 製造:活性成分を溶媒及び界面活性剤に溶解し、水で所望容量とする。0.2
2mmの孔径の適当な濾過膜を介して滅菌濾過する。
【0107】 11.プアオン (Pour on) A.活性成分 5g、 ミリスチン酸イソプロピル 10g、 イソプロパノール 100mlまで。 B.活性成分 2g、 ラウリン酸ヘキシル 5g、 中鎖トリグリセリド 15g、 エタノール 100mlまで。 C.活性成分 2g、 オレイン酸オレイル 5g、 N−メチルピロリドン 40g、 イソプロパノール 100mlまで。
【0108】 好ましくは、水性系は経口及び/または第一胃内適用のために使用され得る。
【0109】 組成物は更に、安定剤、適当ならばエポキシ化植物油(エポキシ化ココナツ油
、ナタネ油または大豆油);消泡剤、典型的にはシリコーン油;保存剤;粘度調
整剤;結合剤;増粘剤のような添加剤、並びに肥料または特殊効果を得るために
他の化学物質を含み得る。
【0110】 更に、式Iを有する化合物に対して中性であり、処置する宿主動物に対して有
害な効果を示さない生物学的活性物質または添加剤、並びに無機塩またはビタミ
ンを前記組成物に添加してもよい。
【0111】 以下の実施例は本発明を例示するものである。これらの実施例は本発明を限定
しない。
【0112】 (製造例) 実施例1:[N−(5−シアノ−4−トリフルオロメチルチアゾル−2−イル )]−1−[3,5−ジクロロピリド−2−イル]−シクロプロピル−1−カル ボンアミド 窒素雰囲気下室温で1−[3,5−ジクロロピリド−2−イル]−シクロプロ
ピル−1−カルボン酸(278mg)を塩化オキサリル(3.3ml)に溶解し
、ジメチルホルムアミド(1滴)を添加し、混合物を2時間環流加熱する。真空
下で蒸発させて濃縮した後、残渣を乾燥ジクロロメタン(5ml)に溶解させ、
2−アミノ−5−シアノ−4−トリフルオロメチルチアゾール(193mg)、
ジイソプロピルエチルアミン(0.46ml)及び4−ジメチルアミノピリジン
(23.6mg)を順次添加する。混合物を窒素雰囲気下室温で20時間撹拌し
た後、少量の水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(25ml)及び飽和塩化ナトリ
ウム溶液(25ml)で順次洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過し、蒸発により濃縮させた後、残渣をHPLCカラムで精製すると、標記化合
物が得られる(融点195〜197℃)。
【0113】 下表1〜3に示す物質も上記方法と同様にして製造され得る。融点は℃で示す
【0114】
【表7】
【0115】
【表8】
【0116】
【表9】
【0117】 (生物学的試験例) 1.皮下注射を用いるスナネズミ(Meriones unguiculat us)に寄生しているコルブリフォルミス毛様線虫(Trichostrong ylus colubriformis)及び捻転毛様線虫(Haemonch us contortus)のインビボテスト 6〜8週令のスナネズミに、それぞれコルブリフォルミス毛様線虫(Tric hostrongylus colubriformis)及び捻転毛様線虫( Haemonchus contortus)の第3齢幼虫200匹を人工的に
飼養することにより感染させる。感染から6日後、スナネズミをNOで軽く麻
酔し、2部のDMSO及び1部のポリエチレングリコール400の混合物に溶解
させた試験化合物を100、32及び10〜0.1mg/kgの量首部分に皮下
注射して処置する。既に存在している捻転毛様線虫の大部分が第4齢幼虫であり
、コルブリフォルミス毛様線虫の大部分が未熟成虫の状態にある9日目(処置か
ら3日後)に、蠕虫の数を計数するためにスナネズミを殺す。効果を、8匹の感
染させたが未処置のスナネズミからの蠕虫の数の平均と比較した各スナネズミの
蠕虫の数の低下率%として算出する。
【0118】 この試験では、式Iを有する化合物を用いると線虫寄生が顕著に抑制される。
【0119】 活性成分を経口投与しても全体として同様の結果が得られる。
【0120】 2.ヨトウ(Spodoptera littoralis)に対する殺虫胃 毒活性 鉢植えの5葉期綿植物に、アセトン/水中に1、3、12.5または50pp
mの被験化合物を含有する溶液を噴霧する。
【0121】 噴霧付着物が乾燥したら、植物に約30匹のヨトウ(Spodoptera littoralis )幼虫(L齢)のコロニーを形成する。試験化合物及び
試験種あたり2つの植物を使用する。試験は約24℃/相対湿度60%で実施す
る。24、48及び72時間後に瀕死状態の動物、幼虫及び飼養ダメージを評価
する。
【0122】 式Iを有する化合物は3ppmの活性成分濃度でも24時間後に100%の死
亡率を達成する。
【0123】 3.植物毒性コナダニに対する活性:OP感受性ナミハダニ(Tetrany chus urticae) 試験の16時間前に、豆植物(インゲンマメ(Phaseolus vulg aris ))の初生葉をナミハダニ(T.urticae)感染させた葉の大量
栽培ピースで覆う。葉のピースを除いた後、あらゆる年齢のダニを寄生させた植
物に0.2、0.4または1.6ppmの被験化合物を含有する試験溶液を噴霧
して点滴する。温室の温度は約25℃である。7日後、動くダニ(成虫及び若虫
)及び卵の割合を顕微鏡下で評価する。
【0124】 式Iを有する化合物は0.4ppmの活性成分濃度で100%の死亡率を達成
する。
【0125】 4.セリカ・キンバエ(Lucilia sericata)のL幼虫に対 する活性 被験活性物質の水性懸濁液(1ml)を約50℃で特定の幼虫増殖培地(3m
l)と混合して、活性成分含量が250または125ppmのホモジネートを得
る。各試験管試料あたり約30匹のセリカ・キンバエ(Lucilia ser icata )幼虫(L)を使用する。4日後、死亡率を調べる。
【0126】 式Iを有する化合物は250ppmで100%の死亡率を達成する。
【0127】 5.オウシマダニ(Boophilus microplus)(Biarr a系)に対する殺ダニ活性 粘着テープ片をPVCシートに水平に付着して、10匹の満腹状態の雌オウシ
マダニ(Boophilus microplus)(Biarra系)の背中
を一列に並べて該粘着テープ片に付着させることができる。注射器を用いて、各
マダニに液体1mlを注射する。液体はポリエチレングリコールとアセトンの1
:1混合物であり、その混合物中にマダニ1匹あたり1、0.1または0.01
μgの活性成分を溶解させたものである。対照動物には活性成分を含有しない液
体を注射する。処置後、産卵が起こるまで動物を約28℃/相対湿度80%の昆
虫飼育室で通常条件下に保ち、対照動物の卵から幼虫を孵化させた。被験物質の
活性をIR90で測定する。すなわち、10匹の雌マダニのうち9匹(=90%
)が30日後も不妊の卵を産んだ活性成分の用量を評価する。
【0128】 式Iを有する化合物は0.1μgのIR90を示す。
【0129】 6.満腹状態の雌オウシマダニ(Boophilus microplus) (BIARRA)に対するインビトロ効果 4×10匹の満腹状態のOP耐性BIARRA系の雌マダニを粘着テープに付
着させ、それぞれ500、125、31及び8ppmの濃度で試験化合物を含む
乳濁液または懸濁液に浸した綿ボールで1時間被覆する。28日後に死亡率、産
卵及び孵化した幼虫に基づいて評価する。
【0130】 試験化合物の活性を、 卵を産む前にすぐに死亡した雌マダニ; 卵を産むことなく或る期間生存した雌マダニ; 胚を形成しない卵を産んだ雌マダニ; 胚を形成するがその胚からは幼虫が孵化しない卵を産んだ雌マダニ;及び 胚を形成し、その胚から26〜27日以内に幼虫が正常に孵化する卵を産んだ雌
マダニ の数により表示する。
【0131】 本試験では、式Iを有する化合物により雌マダニの80%以上が急速に死亡し
た。
【0132】 7.マメアブラムシ(Aphis craccivora)に対する接触作用 異なる発育段階のアブラムシを寄生させたエンドウ豆の苗に、乳剤から作成し
た所望により50、25または12.5ppmの活性成分を含有する溶液を噴霧
する。3日後、アブラムシの80%以上が死んだか衰えたかを調べた。この活性
レベルでのみ薬剤は有効と分類される。
【0133】 式Iを有する化合物は12.5ppmの濃度で100%の死亡率を達成する。
【0134】 8.ネッタイシマ蚊(Aedes aegypti)に対する殺幼虫活性 10、3.3または1.6ppmの選択濃度を得るために十分量の活性成分の
0.1%アセトン溶液をピペットで容器内の水(150ml)の表面に添加する
。アセトンを蒸発させた後、容器を約30〜40匹の3日令ネッタイシマ蚊( edes aegypti)幼虫で覆う。1、2及び5日後、死亡率を調べる。
【0135】 本試験では、1.6ppmの濃度の式Iを有する化合物によりたった1日です
べての幼虫が完全に死亡した。
【0136】 9.経口処置後の飼いネコに寄生している成虫ネコノミ(Ctenoceph alides felis)に対するインビボ効果 飼育前またはその後に飼いネコに対して0.5〜20mg/kgの用量の試験
物質をゼラチンカプセルの形で経口投与する。処置から1、3、7及び10日目
に、事前のノミ定着の結果に基づいて各ネコに100匹のノミ(約10匹の雄及
び約10匹の雌)を放す。
【0137】 効果(ノミの数の減少%)は、それぞれ新しいノミ定着から1日目に10分間
すきとった後に観察された生存ノミの数に基づき、よって効果(%)は対照動物
に寄生している生存ノミの数の平均値から処置動物に寄生している生存のみの数
を引き、これを対照動物に寄生している生存ノミの数の平均値で割った後、10
0を掛けた値に相当する。
【0138】 死にかけているノミがネコのケージで観察され、すきとって集め、温度28℃
/相対湿度70%のインキュベータ中に入れ、24時間後生存率/死亡率を調べ
る。死にかけているノミの大部分が死んだ場合には試験化合物は殺ノミ成虫剤と
見做され、大部分が生存している場合には試験化合物は「ノックダウン」活性を
示す。
【0139】 本試験では、式Iを有する化合物によりノミの80%以上が死亡した。
【0140】 10.スポットオン処置後の飼いネコに寄生しているネコノミ(Ctenoc ephalides felis)成虫に対するインビボ効果 スポットオン処置として0.5〜10mg/kgの用量の試験物質を飼いネコ
に投与する。処置から1、3、7及び10日後、事前のノミ定着の結果に基づい
て各ネコに100匹のノミ(約10匹の雄及び約10匹の雌)を放す。
【0141】 効果(ノミの数の減少%)は、それぞれ新しいノミ定着から1日目に10分間
すきとった後に観察された生存ノミの数に基づき、よって効果(%)は対照動物
に寄生している生存ノミの数の平均値から処置動物に寄生している生存のみの数
を引き、これを対照動物に寄生している生存ノミの数の平均値で割った後、10
0を掛けた値に相当する。
【0142】 死にかけているノミがネコのケージで観察され、すきとって集め、温度28℃
/相対湿度70%のインキュベータ中に入れ、24時間後生存率/死亡率を調べ
る。死にかけているノミの大部分が死んだ場合には試験化合物は殺ノミ成虫剤と
見做され、大部分が生存している場合には試験化合物は「ノックダウン」活性を
示す。
【0143】 本試験では、式Iを有する化合物により35日後ノミの90%以上が死亡した
【0144】 11.アムブリオマ・ヘブラエウム(Amblyomma hebraeum )の若虫に対するインビトロ効果 約5匹の絶食状態の若虫を、試験化合物を含む溶液、懸濁液または乳濁液(2
ml)を収容したポリスチレン試験管に入れる。10分間浸漬し、渦ミキサーを
用いて2×10秒間振盪させた後、試験管を詰め綿ボールで塞ぎ、回転させる。
すべての液体が綿ボールに吸収されたら直ぐに、回転させながら試験管の途中ま
で押して、殆どの液体を綿ボールから絞り出し、下に置いたペトリ皿に流す。
【0145】 次いで、試験管を評価するまで昼光下の室内で室温で保持する。14日後、試
験管を沸騰水のビーカー中に浸す。ダニが熱に反応して動き始めたら、試験物質
は試験濃度で不活性である。そうでなければ、ダニは死んだと見做され、試験物
質は試験濃度で活性と見做される。すべての物質を0.1〜100ppmの濃度
で試験する。
【0146】 本試験では、式Iを有する化合物によりダニの80%が死亡した。
【0147】 12.ニワトリダニ(Dermanyssus gallinae)に対する 活性 10ppmの活性成分を含有する溶液(2〜3ml)及び約200匹の異なる
発達段階のニワトリダニ(Dermanyssus gallinae)を上部
が開いているガラス容器に入れる。次いで、容器を詰め綿で閉じ、ダニが完全に
湿るまで10分間振盪させた後、残りの試験溶液が綿に吸収され得るように軽く
反転させる。3日後、死んだ個体を計数することによりダニの死亡率を測定し、
%で示す。
【0148】 式Iを有する化合物はニワトリダニ(Dermanyssus gallin ae )に対して良好な活性を示す。
【0149】 13.イエバエ(Musca domestica)に対する活性 角砂糖を、一晩乾燥後の砂糖中の試験物質の濃度が250ppmであるように
試験物質の溶液で処理する。こうして処理した角砂糖をアルミニウム皿上に置き
、湿らせた綿及び10匹のOP耐性系のイエバエ(Musca domesti ca )成虫を載せ、ビーカーを被せ、25℃でインキュベートする。24時間後
に死亡率を調べる。
【0150】 本試験では、式Iを有する化合物はイエバエ(Musca domestic )に対して良好な活性を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月20日(2002.5.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、 Rは水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6
ロアルキル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC 1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ
、ハロゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のと
き該置換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニル、ピリジル
、COOR、CONR、COR、アリルまたはCH−O−Rであ
り、 XはNであり、 XはC(CN)、C(COOR)、C(COR)、C(SOR)、C
(CONR)またはC(NO)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
、 RはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ、ニトロ及び1〜5置換フェニルを含む群から選択され、当該
置換基はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選択され、フェニル置換基の数が2以
上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよく、mが2以上のとき置換基R は同一でも異なっていてもよく、 RはC1−6アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであり、 mは1、2または3であり、 nは0または1である) で表される化合物。
【化2】 (式中、R、R、X及びXは式Iで定義した通りである) で表される化合物を、公知であるかまたは対応の公知化合物と同様にして製造さ
れ得る式III:
【化3】 (式中、X、R、R、R、m、n及びQは式Iで定義した通りであり、
Zは離脱基である) で表される化合物と場合により塩基性触媒の存在下で反応させ、所望によりこの
方法でまたは別の方法で得られ得る式Iの化合物またはそのエナンチオマーを式
Iの別の化合物またはそのエナンチオマーに変換させてもよく、この方法で得ら
れ得るエナンチオマーの混合物を分離し、所望のエナンチオマーを単離する、前
記方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
【化4】 を有する新規な置換アミノヘテロシクリルアミド、その製造方法、害虫の防除に
おけるその使用、並びに前記化合物の少なくとも1つを含む殺虫剤に関する。上
記式中、 Rは水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6
ロアルキル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC 1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ
、ハロゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のと
き該置換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニル、ピリジル
、COOR、CONR、COR、アリルまたはCH−O−Rであ
り、 XはNであり、 XはC(CN)、C(COOR)、C(COR)、C(SOR)、C
(CONR)またはC(NO)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
、 RはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ、ニトロ及び1〜5置換フェニルを含む群から選択され、当該
置換基はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
ドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選択され、フェニル置換基の数が2以
上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよく、mが2以上のとき置換基R は同一でも異なっていてもよく、 RはC1−6アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであり、 mは1、2または3であり、 nは0または1である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 好ましくは、式I(式中、 Rはハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアル
キル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロ
ゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のとき該置
換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニルまたはピリ
ジルであり、 XはNであり、 XはC(CN)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
、 RはC1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリ
ールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選
択される置換基であり、mが2以上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよ
く、 mは1、2または3であり、 nは0または1である) を有する化合物である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0114】
【表7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
【表8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/14 A61P 33/14 C07D 417/12 C07D 417/12 // C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC61 CC62 CC67 CC92 DD12 EE01 EE03 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC79 BC82 BC86 GA04 GA08 GA10 MA01 MA04 MA63 ZB37 4H011 AC01 AC04 BB09 BB10 DA02 DA15 DA16 DD03 DD05 DD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 (式中、 Rは水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6
    ロアルキル、未置換フェニルまたは1〜5置換フェニルであり、当該置換基はC 1−6 アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ
    、ハロゲン、シアノ及びニトロを含む群から選択され、置換基の数が2以上のと
    き該置換基は同一でも異なっていてもよく、 Rは水素、C1−6アルキル、(C1−6アルキレン)フェニル、ピリジル
    、COOR、CONR、COR、アリルまたはCH−O−Rであ
    り、 XはNまたはC(CN)であり、 XはN、C(CN)、C(COOR)、C(COR)、C(SOR
    、C(CONR)またはC(NO)であり、 XはOまたはSであり、 QはCHまたはNであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであるか、または
    それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7シクロアルキル環を形成し
    、 RはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
    ドロキシ、アミノ、ニトロ及び1〜5置換フェニルを含む群から選択され、当該
    置換基はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1− ハロアルキル、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、シアノ、ヒ
    ドロキシ、アミノ及びニトロを含む群から選択され、フェニル置換基の数が2以
    上のとき該置換基は同一でも異なっていてもよく、mが2以上のとき置換基R は同一でも異なっていてもよく、 RはC1−6アルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R及びRは相互に独立して水素またはC1−6アルキルであり、 mは1、2または3であり、 nは0または1である) で表される化合物。
  2. 【請求項2】 請求の範囲第1項に記載の式Iで表される化合物の製造方法
    であって、公知であるかまたは対応の公知化合物と同様にして製造され得る式I
    I: 【化2】 (式中、R、R、X及びXは式Iで定義した通りである) で表される化合物を、公知であるかまたは対応の公知化合物と同様にして製造さ
    れ得る式III: 【化3】 (式中、X、R、R、R、m、n及びQは式Iで定義した通りであり、
    Zは離脱基である) で表される化合物と場合により塩基性触媒の存在下で反応させ、所望によりこの
    方法でまたは別の方法で得られ得る式Iの化合物またはそのエナンチオマーを式
    Iの別の化合物またはそのエナンチオマーに変換させてもよく、この方法で得ら
    れ得るエナンチオマーの混合物を分離し、所望のエナンチオマーを単離する、前
    記方法。
  3. 【請求項3】 活性成分として請求の範囲第1項に記載の式Iで表される少
    なくとも1つの化合物を担体及び/または分散剤とともに含む害虫防除用組成物
  4. 【請求項4】 害虫防除における請求の範囲第1項に記載の式Iで表される
    化合物の使用。
  5. 【請求項5】 害虫またはその場所に請求の範囲第1項に記載の式Iで表さ
    れる少なくとも1つの化合物を殺虫活性量使用する害虫防除方法。
  6. 【請求項6】 温血動物の寄生虫の防除方法における請求の範囲第1項に記
    載の式Iで表される化合物の使用。
  7. 【請求項7】 寄生虫に対する医薬組成物の製造における請求の範囲第1項
    に記載の式Iで表される化合物の使用。
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