JP2003514483A - 通信信号におけるノイズ除去のためのシステム及び方法 - Google Patents

通信信号におけるノイズ除去のためのシステム及び方法

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JP2003514483A
JP2003514483A JP2001537881A JP2001537881A JP2003514483A JP 2003514483 A JP2003514483 A JP 2003514483A JP 2001537881 A JP2001537881 A JP 2001537881A JP 2001537881 A JP2001537881 A JP 2001537881A JP 2003514483 A JP2003514483 A JP 2003514483A
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signal
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ペル ロセングレン,
アンドレアス ニルソン,
ペル リュンベルイ,
ヨハン ウデン,
ペテル, ガボル ラカトス,
イニヴァル クラエッソン,
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テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10L21/02Speech enhancement, e.g. noise reduction or echo cancellation
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    • G10L21/0216Noise filtering characterised by the method used for estimating noise
    • G10L2021/02168Noise filtering characterised by the method used for estimating noise the estimation exclusively taking place during speech pauses

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Abstract

(57)【要約】 通信信号内のディスターバンス信号成分を除去するためのシステム及び方法を開示する。当該システム及び方法は、ディスターバンス信号成分の基本周波数についての既知情報を利用し、ディスターバンス信号成分を推定する。この推定されたディスターバンス信号が通信信号から減じられることにより、通信信号内のディスターバンス信号成分が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連する出願】
以下の出願は、1999年11月3日に出願された米国出願番号09/432
,988号の一部継続出願(continuation-in-part application)である。そこ
における開示は引用により記載に代える。
【0002】 [背景] 本発明は、通信信号のディスターバンス信号成分(disturbance signal compo
nent)の除去に関連し、より詳細には、既知の、或いは決定し得る基本周波数及
び高調波周波数を有する周期的なディスターバンス信号成分を除去するためのシ
ステム及び方法に関連する。
【0003】 今日利用される多くのデジタルワイヤレスシステムは、タイムスロットアクセ
スシステムを利用する。情報信号(例えば、音声、データ、映像)はセグメンテ
ーションされ、圧縮され、パケット化され、事前に割り当てられたタイムスロッ
トにおいて送信される。タイムスロットは、異なるユーザーに割り当てることが
でき、その手法は一般に時分割多元接続(TDMA)と呼ばれる。例えばヨーロ
ッパにおけるGSM(Global System for Mobile communications)、北米にお
けるD−AMPS(Digital-Advanced Mobile Phone System)、日本におけるP
DC(Personal Digital Cellular)のようなTDMA通信システムは、単一無
線周波数チャネルが複数の遠隔ターミナルの間で共有されることを許可する。こ
れにより通信システムの容量が増加する。また、符号分割多元接続(CDMA)
技術は、エアインタフェースを介して情報を収集、送信するためにフレーミング
構造を利用する。
【0004】 タイムスロットを、アップリンク及びダウンリンク送信間で交互に割り当てる
こともできる。この手法は、一般に時分割二重化(Time Division Duplex:TD
D)と呼ばれる。TDDシステムにおいては、送信器は各フレーム周期の間は動
作しない、この期間は信号バーストを受信するには十分な期間である。送信器は
、動作していない期間によって生ずる送信時間における損失を、デジタル化され
た通信信号をメモリにバッファリングし、続いて割り当てられたタイムスロット
間に、バッファリングしたレートよりも高いレートにおいてバッファリングした
通信信号を送信することにより補償する。
【0005】 GSMシステムでは、TDMA通信システム回線はおよそ217Hzの周波数
においてオン/オフが切り替えられている。TDMA通信システム回線の交換に
より、ここでは基本周波数及びその高調波周波数と呼ぶこの周波数においてディ
スターバンス成分が生ずることとなる。ディスターバンス成分は通信信号と組合
わさって、通信信号の情報信号成分に干渉するかもしれない。情報信号成分が音
声入力を表す場合、ディスターバンス信号成分がもし除去されない場合は、時に
通信信号における“バンブルビー(bumblebee:マルハナバチ)”雑音と呼ばれ
る耳に聞こえるバズ(buzz)の原因となりえる。
【0006】 既存の無線電話もしくはセルラー通信システムは、バンブルビー雑音を様々な
アナログ雑音除去技術を使って除去している。例えば、バンブルビー雑音は、無
線回線を電気的にデカップリングすること、又は、雑音を最小化するように適応
されたマイクを利用することにより除去することができる。また、デジタルノイ
ズキャンセラのようなデジタル技術を、バンブルビー雑音を除去するのに利用す
ることができる。しかしながら、現実にはデジタルノイズキャンセラは適応的で
ある。すなわち、雑音を推定するが、ディスターバンス周波数の従前の知識(pr
ior knowledge)を利用することがない。このようにこれらの技術は、コストの
かかる構成要素を必要とし実現するのが困難である。これらの技術は、例えば、
マイクのゲインのオフセットを補償するような、非最適システムセッティングを
も要求しえる。
【0007】 線形ノッチフィルタは、既知の周波数におけるディスターバンス信号をフィル
タリングするために利用することができる。しかしながら、バンブルビー雑音を
生成するディスターバンス周期信号のフーリエ展開を分析すると、ディスターバ
ンス信号の周波数成分の減衰率は周波数に反比例する(例えば、1/周波数)こ
とを示している。従って、ディスターバンス信号の第1のいくつかの周波数成分
のみをフィルタリングすることは効果的ではない。というのも、除去されなけれ
ばならないほど大きい振幅を有するおよそ15個の周波数成分が、4KHz以下
の可聴周波数帯域に存在するからである。
【0008】 従って、周期的なディスターバンス成分を通信信号から除去するためのシステ
ム及び方法が必要とされるのである。
【0009】 [概要] 本発明は、これらの必要性及びそれ以外の要求を満たすことを目的としたもの
であり、それは、ディスターバンス信号成分が、既知又は決定可能な周波数の正
弦波の集合であるという従前の知識を、ディスターバンス信号成分の推定を導出
するために利用するシステム及び方法によって達成される。好適な実施形態にお
いてシステムは、ディスターバンス信号成分を推定するために、ディスターバン
ス信号成分が、TDMA回線が交換される217Hzに対応する基本周波数を有
するという従前の知識を利用する。推定されるディスターバンス信号成分は、通
信信号から除去される。好ましくは、ディスターバンス信号成分は通信信号が送
信される前に除去される。しかしながら、通信信号は、ディスターバンス信号成
分を内包したままで送信されてもよく、受信器において当該ディスターバンス信
号成分が推定され、除去されてもよい。
【0010】 ある実施形態において、本発明は通信信号における周期的なディスターバンス
信号成分を除去するための方法を提供する。ここでは、ディスターバンス信号成
分は基本周波数を有している。当該方法は、推定されたディスターバンス信号成
分を、通信信号と、基本周波数の関数である正弦波及び基本周波数の関数である
余弦波のうちの少なくとも1つとの相関をとることによって生成する工程と、推
定されたディスターバンス信号成分を通信信号から減算する工程とを備えている
。より好ましくは、推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程は、基
本周波数と所定の周波数レンジにおけるその高調波周波数とにおけるディスター
バンス信号成分の振幅及び位相を推定する工程と、所定数の周波数成分について
ディスターバンス信号の振幅と位相を有する正弦関数を合計する工程とを備えて
いる。
【0011】 別の実施形態において、本発明は通信信号における周期的なディスターバンス
信号成分を除去するための方法を提供する。ここでは、ディスターバンス信号成
分は基本周波数を有している。当該方法は、通信信号と基本周波数の関数である
正弦波との間の第1の相関アレイを計算する工程と、通信信号と基本周波数の関
数である余弦波との間の第2の相関アレイを計算する工程と、基本周波数と所定
数の高調波周波数におけるディスターバンス信号成分の振幅及び位相を推定する
工程と、基本周波数及び所定数の高調波周波数についての基本周波数の関数であ
る正弦波の合計として推定されたディスターバンス信号を計算する工程と、推定
されたディスターバンス信号を通信信号から減算する工程とを備える。
【0012】 別の実施形態において、本発明は通信信号内の基本周波数を有する周期的なデ
ィスターバンス信号成分を除去するためのシステムを提供する。当該システムは
、ディスターバンス信号成分は基本周波数を有している。当該方法は、通信信号
と、基本周波数の関数である正弦波及び基本周波数の関数である余弦波との相関
をとることによってディスターバンス信号成分の一部を推定するモジュールと、
ディスターバンス信号成分の推定を表すディスターバンス信号を生成するモジュ
ールと、通信信号から推定された街乱信号を減算するためのモジュールとを備え
る。
【0013】 別の実施形態において、本発明は遠隔通信端末を提供する。当該沿革通信端末
は、アナログ信号をデジタル化されたサンプルのセットを備える通信信号へ変換
するための変換モジュールと、デジタル化されたサンプルを変換モジュールから
受信し、街乱信号成分の推定を計算するためのプロセッサと、推定されたディス
ターバンス信号を通信信号から減算するためのモジュールとを備える。
【0014】 本発明のこれらの特徴及び他の特徴は、添付する図面と併せて以下の詳細な記
載を参照することにより、更に明らかになるであろう。
【0015】 [詳細な説明] 図1は、GSMと呼ばれるTDMA通信システムセルラーシステムにおいて利
用される送信フォーマットの一例を示す図である。ここにおいて、反復するフレ
ーム周期はおよそ4.6msであり、8タイムスロットに分割されている。遠隔
端末は、受信周波数帯域内の無線チャネルで受信する。各端末は、8タイムスロ
ットのうちの割り当てられた1つ、例えば、図1のタイムスロット1で受信する
。端末はまた、割り当てられたタイムスロット、例えば図1の送信タイムスロッ
ト1内の送信周波数帯域におけるチャネルで送信する。送信タイムスロットは、
端末が同時に送受信をしなくてもよいように、対応する受信タイムスロットと時
間相関があるように交差させられる。このことは図1において例が示されている
ように、端末受信周波数上のタイムスロット1と端末送信周波数上のタイムスロ
ット1との間には、2タイムスロット分の時間二重空間が存在する。異なる送信
及び受信帯域が採用される場合、基地局は全てのタイムスロットにおいて受信及
び送信をし、同一の送信/受信チャネルのペアにおける8つの通信セッションを
サポートしてもよい。それ以外では、もし周波数二重空間が採用されない場合は
、基地局は例えば送信タイムスロットの4つと受信タイムスロットの4つを利用
して、単一送信/受信チャネルにおける4つの通信セッションをサポートしても
よい。GSMにおいては、特定端末による送信及び受信に利用されないタイムス
ロットは、接続管理目的、例えば、他の基地局へのハンドオーバーを管理するた
めに利用される。
【0016】 送信パルスフォーマットは、GSM規格において定義され、バースト間のガー
ド時間、非同期の隣接チャネルへのスペクトルスプラッター(spectral splatte
r)を避けるために送信器電力のオン及びオフをスムースに切り替えるためのア
ップ/ダウン増減時間、各バーストの各エンドにおけるいくつかのガードビット
、114データビット、26syncビット及びフラット電力レベルにおける2制御
ビットを送信するTDMAバーストのメインボディを含む。アップ/ダウン増減
時間は、200KHz離れた隣接チャネルへのスペクトル拡散をさけるために適
応される。しかし、300から4KHzの音声帯域内における、反復レートがお
よそ217Hzの高調波を制御するようには設計されない。217Hzの周波数
の電気信号及び、その高調波周波数は、端末内のアナログマイク信号へカップリ
ングされるかもしれず、端末によって送信される音声信号に悩ましいバズ音の原
因となるディスターバンス信号を生成する。
【0017】 図2は、本発明の実施形態としての遠隔通信端末200の構成を示す図である
。典型的な実施形態において、遠隔端末200は、ヨーロッパのGSMシステム
、日本のPDCシステム又は北米のD−AMPSシステムのようなデジタルTD
MAセルラー通信システムでの利用に適応された移動通信電話機(移動通信局(
mobile station)、移動通信端末(mobile terminal))である。しかしながら、
本発明は特定のアクセスシステムに限定されるものではないのは理解されよう。
本発明の原理は、周期的干渉を除去することが利益となり得るいかなるタイプの
通信システムについても適用可能である。遠隔端末は、広く知られ、商業的にも
簡単に入手可能である。そこで、本発明に関連する遠隔端末200の側面につい
てのみ詳細に記述する。遠隔端末の付加的な情報については、米国特許第5,7
45,523号を参照されたい。ここにおける開示内容は、引用にて記載に代え
るものである。
【0018】 図2を参照すると、遠隔端末200は送信部と受信部を含む。送信部において
は、マイク212からのアナログ音声信号がアナログ−デジタル(A/D)変換
器214によってデジタル化される。セグメンテーションユニット216は、デ
ジタル化された音声信号を20msのセグメントに分割する。これらのセグメン
トは、音声符号化器217に結合される。音声符号化器217は、音声チャネル
が所定の周波数帯域内に維持されるようにデジタル化された音声信号のビットレ
ートを減少させる。図2に示すビットレートは、物理チャネルごと(per physic
al channel)である。
【0019】 ある実施形態において、本発明は遠隔端末200の送信部において実施される
。デジタル信号処理器(DSP)もしくは同様のタイプのデジタルプロセッサ2
18は、音声符号化器217と関連づけられ、音声符号化器217から到来する
デジタル化された音声サンプルストリームを受信する。端的には、プロセッサ2
18はディスターバンス信号成分の各周波数成分における振幅An及び位相φn
推定することによりディスターバンス信号の推定を計算する。ディスターバンス
信号成分は、ディスターバンス信号の推定を導くために加算される。推定された
ディスターバンス信号成分は、通信信号のディスターバンス信号成分を除去する
ために通信信号から減算されてもよい。近似された音声信号は、チャネル符号化
のためにモジュール219、インタリーブ、暗号化、バーストフォーマット化の
ためのモジュール220、及びキャリアを変調し、通信チャネルにて送信するモ
ジュール222へ送られる。
【0020】 遠隔端末200の受信部は、受信及びキャリアの復調のためのモジュール24
0、ビタビ等化器242、受信した通信信号を解読し、デインタリーブするため
のモジュール244、信号を復号するためのモジュール246、及び、信号の音
声(例えば情報)成分を復号するためのモジュール248を含む。他の実施形態
において、本発明は遠隔端末200の受信部において実現されてもよい。デジタ
ル信号処理器(DSP)又は同様のタイプのデジタルプロセッサ250は、音声
復号化器248と関連づけられ、音声復号化器248から到来する、通信信号を
表すデジタル化された音声サンプルストリームを受信する。端的には、プロセッ
サ250はディスターバンス信号成分の各周波数成分における振幅An及び位相
φnを推定することによりディスターバンス信号の推定を計算する。推定された
ディスターバンス信号成分は、通信信号から減算され、当該通信信号がモジュー
ル252へデジタルからアナログへ(D/A)変換するために送信され、さらに
適当なスピーカ254へ送信されてもよい。
【0021】 図3は、本発明の実施形態に対応したディスターバンス信号除去回路310の
構成を示す図である。ディスターバンス信号除去器310は、ここではライン3
12にて提供される通信信号を受信する。当該通信信号は、情報信号成分及びデ
ィスターバンス信号成分を含んでいる。情報信号上に重畳されるであろうディス
ターバンス信号成分には、オン及びオフを切り替えるTDMAもしくは他のフレ
ーミング回線によってもたらされるディスターバンス信号のような周期的なディ
スターバンス信号がある。
【0022】 図3に示すディスターバンス信号除去回路310は、提供される信号を受信す
るためにライン312に接続されたディスターバンス信号成分推定器314を含
む。ディスターバンス信号成分推定器314は、ライン317上に信号を生成す
る。これは、ディスターバンス信号成分の推定である。ライン317は、加算装
置(例えば加算器)の負入力端に接続される。通信信号の供給がなされるところ
のライン312は、加算器318の正入力端へ与えられる。加算器318は、ラ
イン317上のディスターバンス信号成分推定を、ライン312上の通信信号か
ら減算し、ディスターバンス信号が除去された通信信号をライン322上に生成
する。
【0023】 典型的な実施形態においては、周期的なディスターバンス信号(ディスターバ
ンス信号成分)を送信前に通信信号から除去するために、ディスターバンス信号
除去回路310が送信器の一部を構成する。別の実施形態においては、受信器が
受信した通信信号における周期的なディスターバンス信号(ディスターバンス信
号成分)を、受信器側に位置するリスナーに通信信号を提供する以前に除去する
ために、ディスターバンス信号除去回路が受信器に実装されてもよい。
【0024】 図4は、本発明の実施形態に対応した、通信信号におけるディスターバンス信
号成分を除去するための方法のフローチャートである。端的には、処理はステッ
プ410において開始され、好ましくは、通信セッションが開始されると、ディ
スターバンス信号成分の位相及び振幅の推定がゼロにセットされる。サンプル化
された通信信号はステップ420において受信される。ステップ430において
、通信信号はブロック内に収集される。ステップ440では、音声入力が遠隔端
末によって受信されるかどうかを決定するためにテストが行われる。もし、音声
入力が遠隔端末によって受信されない場合は、ディスターバンス信号成分がステ
ップ460において推定され、ステップ470において、基本周波数及びその高
調波周波数における推定されたディスターバンス信号成分が加算される。ステッ
プ480において、推定されたディスターバンス信号が通信信号から減じられて
、ディスターバンス成分が除去される。もし、ステップ440において、音声入
力が遠隔端末によって受信される場合は、ディスターバンス信号成分は推定され
ず(ステップ450)、ステップ480における減算では、ディスターバンス信
号成分の従前の推定が利用される。ステップ490では、通信信号が所望の送信
のために処理される。又は、もし、受信器側に図4の方法が実装されている場合
は、ユーザーに対するプレゼンテーションのための処理が実行される。ディスタ
ーバンス信号成分の推定処理は、以下においてより詳細に説明される。
【0025】 ステップ460では、本発明は、推定されるディスターバンス信号成分を計算
するために、ディスターバンス信号成分が高調波的に関連する正弦波の合計から
なるという従前の知識を利用する。より詳細には、ディスターバンス信号成分は
以下のように表現される。
【0026】 (1)
【0027】 ここで、 eは、ディスターバンス信号成分である。 nは、周波数成分数である。 mは、関係する高調波周波数のうち最高のものである(ある実施形態では、m=
15) Anは、n番目の周波数成分の振幅である。 Kは、入力ブロックにおけるサンプル数である。 kは、入力ブロックにおけるすべてのサンプルをカウントするための係数である (k∈[0,K-1]) f0は、基本周波数である(GSMでは、216.67Hz)。 fsは、入力情報がサンプリングされる周波数である(GSMでは、8KHz) φnは、n番目の周波数成分の位相である。
【0028】 定義を適用すれば、通信信号yは、情報信号xとディスターバンス信号成分e
の合計であり、この関係は以下のように数学的に表現される。
【0029】 y=x+e (2) ディスターバンス信号成分の推定eestは、ディスターバンス信号成分の各
周波数成分nの振幅An及び周波数φnの推定を生成することにより、式(1)を
利用して導出できる。推定されてディスターバンス信号成分eestは、ディス
ターバンス信号成分を除去するために通信信号から減じられる。
【0030】 xest=y−eest=x+e−eest(3) 振幅An及び位相φnの推定は、通信信号(y)とsin(2πknf0/fs)及びcos(2π
knf0/fs)との間の相関を計算することにより実行されてもよい。ここで、kは所
定のブロック内の全てのサンプルをカウントするための係数である。相関式は数
学的に以下のように表現される。
【0031】 (4) 及び (5)
【0032】 ディスターバンス信号成分の振幅An,est及び位相φn,estは、それぞれ以下の
表に推定される。
【0033】 (6) (7)
【0034】 基本周波数及びn-1の全ての高調波周波数について(4)及び(5)の相関計
算を実行した後、各高調波におけるディスターバンス信号成分の振幅An,est
び位相φn,estを、式(6)及び(7)を利用して決定することができる。ディ
スターバンス信号成分の推定は式(1)を利用して計算することができ、情報信
号内のディスターバンス信号を除去するために、式(3)に示すように通信信号
から除去される。数学的には、以下のようになる。
【0035】 (8)
【0036】 好適な実施形態では、式(4)及び(5)に示される相関計算は、基本周波数
の周期の整数倍に相当するフレームサイズにおいて実行される。もし基本周波数
が、所定のブロックサイズにおいて、整数個の周期を生成するのであれば、全て
のより高い高調波周波数も整数個の周期を作り出すであろう。GSMシステムで
は、8KHzレートでサンプリングされた480サンプルのフレームサイズは、
216.67Hzのディスターバンス信号を確実に13周期分だけ生成し、この
基準を満たす。フレームは480サンプルの遅延が必要とならないように交差さ
れることは理解されよう。例えば、端末によって受信された新しい160サンプ
ルを利用して(例えば、320サンプルは以前受信したものを利用する)相関計
算を480フレームにおいて実行することができる。これにより、端末のプロセ
ッサの計算負荷が上昇するが、エラー訂正における遅延は減少する。
【0037】 好適な実施形態においては、ディスターバンス信号成分の計算において、音声
信号(例えば情報信号)からのエネルギーが混合することをさけるために、推定
処理は音声入力のポーズの間に実行される。人間の音声は、バンブルビー雑音を
生成するエネルギーと同一の周波数における周波数成分を含んでおり、ディスタ
ーバンス信号成分と干渉することがある。GSM音声符号器は、遠隔端末がデジ
タル信号処理器と関連する音声入力を受信したかどうかを検出するための、音声
アクティビティ検出器(Voice Activity Detector:VAD)を含んでいる。従っ
て、本発明に対応する遠隔端末は、音声入力が存在するかどうかを示して、音声
入力が存在しないことを示す場合にのみディスターバンス信号成分を計測するた
めに、VADからの信号を受信するように適用できる。
【0038】 更なる側面によれば、本発明は1以上のアイドル(空き)時間スロット、例え
ば、情報が送信されないタイムスロット、を含む送信方法によってもたらされる
二次的なディスターバンス信号を補償するために適用されてもよい。限定の意図
なしに単なる一例を挙げれば、GSM通信システムは26個のTDMAフレーム
を備えるが、各フレームは120msのマルチフレームにおいて4.615ms
を表す。典型的なTDMAマルチフレームは図5に示すようになる。フレーム1
から12及び14から25は音声符号化データの送信に利用される。フレーム1
3は、SACCH(低速付随制御チャネル:slow associated control channel
)制御データフレームの送信に利用される。TDMAフレーム26はアイドルフ
レームであり、無線送信は行われない。遠隔端末の無線はアイドルフレーム間は
送信されないため、この期間のディスターバンス信号はゼロである。
【0039】 アイドルフレーム間における無線送信の欠如により、TDMA回線の交換によ
りもたらされるディスターバンス信号は、TDMAフレームレートに対し完全に
周期的ではなくなる。もし、ディスターバンス信号が上記(例えば式(1))の
ようにモデル化されると推定されるディスターバンス信号は周期的になる。完全
に周期的ではないディスターバンス信号を補償するために、通信信号から周期的
な推定ディスターバンス信号を除去すると、二次的な周期的ディスターバンス信
号が通信信号内にもたらされるかもしれない。通信信号にもたらされる二次的デ
ィスターバンスの基本周波数は、およそ8Hz(1/120ms)である。
【0040】 通信信号へ二次的ディスターバンス信号がもたらされることを避けるためには
、本発明に対応した遠隔端末は、アイドルフレーム(例えば,TDMAマルチフ
レームにおけるフレーム26)の間は、通信信号から推定ディスターバンス信号
estを除去する回路を不作動にする。典型的な実施形態においては、遠隔端
末は、TDMAマルチフレーム構造内にアイドルフレームを配置するために、D
SPと端末のプロセッサ間でやりとりされるコマンドに組み込まれた同期コード
を利用する。一旦アイドルフレームが配置されると、推定されたディスターバン
ス信号を除去するための回路は、通信信号への二次的なディスターバンス信号の
影響を排するために、アイドルフレームのタイムスロットの間は動作しない。
【0041】 より詳細には、GSM規格に対応して動作する遠隔端末では、端末のプロセッ
サはDSPとコマンドを使って通信する。ここで重要なことには、DSPには、
GSMマルチフレーム構造におけるアイドルフレームの位置を識別するために利
用できる情報が提供される。本発明では、プロセッサ内で動作する論理ユニット
(又はDSP)は、当該情報を、マルチフレーム構造におけるアイドルフレーム
を識別し通信信号から推定されたディスターバンス信号を除去する回路をアイド
ルフレーム間において不作動化するための信号を生成するのに利用する。この回
路を不作動化することにより、二次的なディスターバンス信号が通信信号にもた
らされることなくなる。
【0042】 ある典型的な実施形態においては、アイドルフレームは、通信端末のDSPと
ホストASICとの間で通信されるコードコマンド及びデコードコマンドに関連
する”synchinfo”ビットを使って配置されてもよい。GSMシステムでは、3
つのコードコマンドについて、送信の平均時間が20msとなるように、ホスト
ASICはコードコマンドをDSPに対し18.465ms、18.465ms
、23.070msのインターバルにて送信する。ホストASICから発行され
るコードコマンドは、DSPからの応答を開始する。この応答には、160個の
直近に受信したパルス符号変調(PCM)サンプルからなる音声符号化データが
含まれる。
【0043】 ホストASICから送信されるコードコマンドは、”synchinfo”フィールド
を含んでおり、これは次のコードコマンドへの期間を示す情報を含む。”synchi
nfo”フィールドは、120msマルチフレーム構造における特定の時間位置に
対応する6つの取りえる値のうちの1つを含む。このように、アイドルフレーム
の位置は、コードコマンド内の”synchinfo”情報によって決定されてもよい。
【0044】 二次的な周期的ディスターバンス信号の通信信号への影響を排除するために、
本発明の他の実施形態に対応した遠隔端末は、バンブルビー雑音が通信信号から
フィルタリングされる前に、ディスターバンス信号成分をアイドルタイムスロッ
トへもたらすように適用される。これは図6に示される。
【0045】 図6を参照すると、入力信号x(n)は、第1のノッチフィルター610及び
バッファ620へ送信される。第1のノッチフィルター610は出力信号x'(
n)を生成し、そこでは、好ましくはアイドルフレーム(例えば、GSMTDM
Aフレームのフレーム26)が、周期的なディスターバンス信号に対応するディ
スターバンス信号成分を含んでいる。GSMシステムでは、第1のノッチフィル
ター610は好ましくは、約217Hzの基本周波数を生成し、高次の高調波周
波数成分を有するディスターバンス信号成分を含む。好ましくは、第1のノッチ
フィルター610がディスターバンス信号をアイドルフレームにのみもたらすよ
うに、第1のノッチフィルター610は十分に狭い帯域幅を有している。しかし
ながら、第1のノッチフィルター610の帯域幅は、付加的なタイムフレームが
ディスターバンス信号により影響を受けるようなものであってもよいことは理解
されよう。
【0046】 バッファ出力信号x(n)のアイドルフレームは、アイドルフレームが周期
的なディスターバンス信号成分を含む信号x''(n)を生成するために、置換回
路640において出力信号x'(n)内の各アイドルフレームと置換される。こ
の置換は、例えば加算器などの適切な回路を利用して実現される。置換回路64
0は、上記のsynchinfoビットを利用してアイドルフレームをマルチフレーム構
造内に配置する。
【0047】 信号x''(n)は、第2のノッチフィルター630へ入力され、タイムフレー
ム内のバンブルビーディスターバンスが除去される。GSMシステムでは、第2
のノッチフィルター630は好ましくは、およそ217Hzの基本周波数を有す
るディスターバンス信号成分を除去し、第1のノッチフィルター610によって
もたらされるものに対応する高次の高調波周波数成分をも含む。好ましくは、第
2のノッチフィルター630は、完全なマルチフレーム構造において動作する。
アイドルフレームはディスターバンス信号成分を含むので、第2のノッチフィル
ターは二次的な周期的ディスターバンス信号を通信信号にもたらさないという利
点がある。
【0048】 本発明は特定の実施形態と関連して記載されている。当業者にとって、本発明
を上記の形態とは異なる形態において実現可能なことは自明であることが理解さ
れよう。上記の特定の実施形態は、単に説明のために記載されたものであって、
限定的な意図を持って記載されているものではない。本発明の範囲は、特許請求
の範囲に記載された請求項によって決定されるものであって、あらゆる変形及び
均等物は、請求項によって決定される範囲内に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を記述するために利用するフォーマットであって、GSMシステムにお
いて利用される送信フォーマットを示す図である。
【図2】 本発明の実施形態に対応したディスターバンス信号除去回路を実現する通信端
末の構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態に対応したディスターバンス信号除去回路の構成を示す図で
ある。
【図4】 本発明の実施形態に対応した、通信信号におけるディスターバンス信号の除去
方法のフローチャートである。
【図5】 GSM通信システムにおけるTDMAマルチフレームの構成を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態に対応した、ディスターバンス信号除去回路の構成を示す図
である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月18日(2001.12.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 米国特許第5,903,819号は、通信信号における周期的なノイズ成分を 除去するための方法及び装置について記載する。この装置は、周期的干渉信号推 定生成器を含む。周期的インパルス生成器は、入力信号のノイズ成分の周波数に 関連する周波数におけるインパルス列(impulse train)を生成する。ノイズ成
分の周波数は、入力信号の自己相関を取ること、及び、最大の自己相関値を与え る遅延量を決定することによって決定される。インパルス列はFIRフィルタの 入力と結合され、これにより適応的に周期的なインパルス列がフィルタリングさ れる。FIRフィルタフィルタの出力は周期的干渉信号推定となる。 従って、周期的なディスターバンス成分を通信信号から除去するためのシステ
ム及び方法が必要とされるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 リュンベルイ, ペル スウェーデン国 ルント エス−223 61, ロビュガタン 17 ビー (72)発明者 ウデン, ヨハン スウェーデン国 オカルプ エス−232 53, クロンヴェーゲン 4 (72)発明者 ラカトス, ペテル, ガボル スウェーデン国 マルメ エス−212 15, ノベルヴェーゲン 94エー (72)発明者 クラエッソン, イニヴァル スウェーデン国 ダルビュ エス−240 10, ヘレスタドスヴェーゲン 59 Fターム(参考) 5K052 AA01 BB02 DD07 FF21 FF31

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信信号における周期的なディスターバンス信号成分を除去する
    ための方法であって、前記ディスターバンス信号成分が、既知の又は決定可能な
    基本周波数を有することを特徴とする方法が、 推定されたディスターバンス信号成分を、前記通信信号と、前記基本周波数の
    関数である正弦波及び前記基本周波数の関数である余弦波のうちの少なくとも1
    つとの相関をとることによって生成する工程と、 前記推定されたディスターバンス信号成分を前記通信信号から減算する工程と
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程が、前
    記通信信号と、前記基本周波数の関数である正弦波及び前記基本周波数の関数で
    ある余弦波との相関をとる工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 前記推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程が、所
    定数のサンプルにおける前記通信信号の相関をとる工程を備え、前記所定数が、
    前記基本周波数の関数である正弦波が整数個の周期を有するように選択されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程が、前
    記基本周波数における前記ディスターバンス信号成分の振幅及び位相を推定する
    工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程が、前
    記基本周波数と所定の周波数レンジにおけるその高調波周波数とにおける前記デ
    ィスターバンス信号成分の振幅及び位相を推定する工程を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の周波数レンジは、人間の耳によって音として検知可能
    な周波数レンジに対応することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記推定されたディスターバンス信号成分を生成する工程が、前
    記基本周波数と所定の周波数レンジにおけるその高調波周波数とにおける前記デ
    ィスターバンス信号成分の振幅及び位相を推定する工程と、 所定数の周波数成分について前記ディスターバンス信号の前記振幅と位相を有
    する正弦関数を合計する工程とを備えることを特徴とする請求項1に記載の方法
  8. 【請求項8】 前記通信信号を送信のために処理する工程をさらに備えることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 マルチフレーム構造におけるアイドルフレームの位置を決定する
    工程と、 前記アイドルフレームの処理の間は、前記推定されたディスターバンス信号成
    分を減算する回路を不作動化する工程と をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 マルチフレーム構造におけるアイドルフレームの位置を決定す
    る工程と、 前記アイドルフレームにディスターバンス信号成分を付加する工程と を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 通信信号における周期的なディスターバンス信号成分を除去す
    るための方法であって、前記ディスターバンス信号成分が、既知の又は決定可能
    な基本周波数を有することを特徴とする方法が、 (a) 前記通信信号と前記基本周波数の関数である正弦波との間の第1の相
    関アレイを計算する工程と、 (b) 前記通信信号と前記基本周波数の関数である余弦波との間の第2の相
    関アレイを計算する工程と、 (c) 前記基本周波数と所定数の高調波周波数における前記ディスターバン
    ス信号成分の振幅及び位相を推定する工程と、 (d) 前記基本周波数及び所定数の高調波周波数についての前記基本周波数
    の関数である正弦波の合計として前記推定されたディスターバンス信号を計算す
    る工程と、 (e)前記推定されたディスターバンス信号を前記通信信号から減算する工程
    と を備えることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の相関アレイを計算する工程が、 を計算する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の相関アレイを計算する工程が、 を計算する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ディスターバンス信号成分の振幅を推定する工程が、前記
    基本周波数及び所定数の高調波周波数において、 を計算する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ディスターバンス信号成分の位相を推定する工程が、前記
    基本周波数及び所定数の高調波周波数において、 を計算する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記推定されたディスターバンス信号成分を計算する工程が、 を計算する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記通信信号を送信のために処理する工程をさらに備えること
    を特徴とする請求項11に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記(a)から(e)までの工程が遠隔通信端末において実行
    され、前記遠隔通信端末が音声入力を受信したかどうかを検出する工程を更に備
    え、前記(a)から(c)までの工程が、前記遠隔通信端末への音声入力がない
    場合にのみ実行されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  19. 【請求項19】 マルチフレーム構造におけるアイドルフレームの位置を決定す
    る工程と、 前記アイドルフレームの処理の間は、前記推定されたディスターバンス信号成
    分を減算する回路を不作動化する工程と をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  20. 【請求項20】 マルチフレーム構造におけるアイドルフレームの位置を決定す
    る工程と、 前記アイドルフレームにディスターバンス信号成分を付加する工程と を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  21. 【請求項21】 通信信号内の基本周波数を有する周期的なディスターバンス信
    号成分を除去するためのシステムであって、 推定されたディスターバンス信号成分を、前記通信信号と、前記基本周波数の
    関数である正弦波及び前記基本周波数の関数である余弦波との相関をとることに
    よって生成するためのモジュールと、 前記推定されたディスターバンス信号成分を前記通信信号から減算するための
    モジュールと を備えることを特徴とするシステム。
  22. 【請求項22】 遠隔通信端末であって、 アナログ信号をデジタル化されたサンプルのセットを備える通信信号へ変換す
    るための変換モジュールと、 前記デジタル化されたサンプルを前記変換モジュールから受信し、街乱信号成
    分の推定を計算するためのプロセッサと、 前記推定されたディスターバンス信号を前記通信信号から減算するためのモジ
    ュールと を備える異を特徴とする遠隔通信端末。
  23. 【請求項23】 前記通信信号を送信のためにフォーマットするためのモジュー
    ルをさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の遠隔通信端末。
  24. 【請求項24】 前記通信信号を送信するためのモジュールをさらに備えること
    を特徴とする請求項22に記載の遠隔通信端末。
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