JP2003512565A - 液圧式に制御される制御スプールを備えた高圧燃料インジェクタ - Google Patents
液圧式に制御される制御スプールを備えた高圧燃料インジェクタInfo
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Abstract
Description
置切換弁は制御スプールを有しており、この制御スプールの行程運動が噴射経過
に影響を与える。制御スプールは3ポート2位置切換弁のケーシング内で行程運
動を実施する。この場合、座面と制御スプールの制御縁部とは高い負荷にさらさ
れている。
遮断する制御スプールがケーシングによって取り囲まれている。制御スプールと
ケーシング孔とは、可能な限り正確な燃料調量を達成しかつ漏れ損失を少なく保
つために、最も狭い直径公差で形成されている。燃料の調量は、流出側の制御縁
部と流入側の制御縁部とを介して行われ、3ポート2位置切換弁のケーシング内
での制御スプールの行程に関連している。座面における機械的な負荷は極めて高
くなっている。なぜならば、制御スプールの運動が十分に緩衝されずに行われる
からである。
施しない場合には、僅かな行程距離のために噴射経過には、制限された影響しか
与えることができない。しかし、内燃機関への燃料噴射の経過は、シリンダの内
部での燃焼経過および完全燃焼のために極めて重要となるので、噴射経過の決定
は、燃焼経過を最適化させるためおよび制御弁部材の制御行程に関連する移動パ
ラメータとしての燃料の内部エネルギを十分に使用するために甘受できないよう
に思える。
により提案された終端位置緩衝によって行程運動が終端位置で緩衝される。これ
によって、3ポート2位置切換弁の内部に設けられたこの構成部分の耐用年数が
著しく増大するようになっている。液圧的に作用する緩衝装置として、制御スプ
ールの端部領域に、それぞれ互いに段付けされた直径対を形成することができる
。この直径対によって、制御スプールの端部領域を取り囲む室内には、制御スプ
ールの行程運動をその都度緩衝する圧力平衡状態が形成可能である。これによっ
て、制御スプールとして機能する円筒状のエレメントの耐用年数を延ばすことが
できる。制御スプールの端面に向かい合って位置する当接面が平坦な環状面とし
て形成されると、一方では加工がより簡単となり、他方ではこのように形成され
た当接面の耐摩耗性が、たとえば円錐座に比べて著しく高くなる。
制御され得る。これによって、上側の制御室内の圧力が低下させられる。これに
よって、制御スプールも上側の終端位置に運動させられる。これによって、流入
通路が噴射ノズルに向かって開放され、この噴射ノズルが高圧下にある燃料で負
荷される。
ポート2位置切換弁のケーシング内に焼嵌めされ、したがって、修理の場合に容
易に交換可能である。インジェクタのケーシングは廉価な材料から製造すること
ができる一方で、この構成では、スリーブだけが高価値の材料から製造され得る
。3ポート2位置切換弁のケーシング内に焼嵌めされたスリーブと、制御弁部材
の段部との間に得られる制御縁部は、狭い公差で製造することができるので、最
小限の漏れが生ぜしめられる。制御弁部材に設けられた制御縁部と、焼嵌めされ
たスリーブに設けられた制御縁部とが制御弁部材の流出側および流入側で重なっ
ていることによって、最小の漏れ損失が獲得可能である。この漏れ損失は、負荷
軽減管路を介して燃料タンク内に戻し案内することができる。
たとえば上側の制御室の上方に設けられたアクチュエータはピエゾアクチュエー
タとして形成される。制御弁部材には、流入側の制御縁部の下側に段部を形成す
ることができる。この段部と共に、制御弁部材の行程の機能としての流入側の絞
り手段が獲得可能である。
に3ポート2位置切換弁ユニット3が配置されている。
ポンプ26には戻し管路27が開口している。また、高圧ポンプ26は高圧アキ
ュムレータ1を高圧下にある燃料で負荷する。高圧アキュムレータ1からは供給
管路28が各3ポート2位置切換弁ユニット3にまで延びている。図面には、1
つの3ポート2位置切換弁ユニット3だけを示した。制御ユニット14によって
、高圧アキュムレータ1だけでなくアクチュエータ4も制御することができる。
このアクチュエータ4によって、制御弁部材5の上側に配置された制御室17が
放圧可能となる。
て取り囲まれた制御弁部材5においては、上側の端部領域が直径6で形成されて
いるのに対して、端面にじかに続く領域は、直径6に比べて減径された直径22
で形成されている。図1に示した状態では、制御弁部材5の、段付けされた直径
22,6を備えた上側の端部領域が制御室17内に突入している。この制御室1
7が、通電されていないアクチュエータ4と、2ポート2位置切換弁55とによ
って閉鎖されている場合には、両直径22,6によって形成された段部が、制御
弁部材5のための液圧的な緩衝エレメントとして働いている。
,19′が位置している。この制御縁部19,19′は、制御室17の放圧によ
る制御弁部材5の上昇運動時に、噴射ノズル2に通じる高圧管路9への流入側の
流入開口を開放する。開放状態では、高圧下にある燃料が供給管路28を通って
スリーブ5内に流入しかつ制御縁部19,19′によって開放された開口を通っ
て高圧管路9内に流入する。この時点では、制御縁部20,20′の面が重なっ
ていることによって流出側の開口が閉鎖されているので、制御弁部材5における
漏れ損失は生ぜしめられない。噴射が行われた後、制御弁部材5は図1に示した
位置を占める。この場合、流出側の制御縁部20,20′が開放されており、燃
料は、制御弁部材5の下側の領域に設けられた減圧孔(Absteuerboh
rung)11と溢流通路12とを通って負荷軽減管路13内に流入する。この
負荷軽減管路13自体は再び燃料タンク24内に開口している。
の直径7は、直径7′で形成されているスリーブ15によって取り囲まれている
。これによって、最も狭い公差と、この公差による最小の漏れ損失とを達成する
ことができる。制御弁部材5の、直径7で形成された領域の下側には、直径7に
比べてやや小さな直径21を有する直径領域が形成されている。制御弁部材5の
上側の端部領域に類似して下側の端部領域には直径段部7,21が成形されてい
る。この直径段部7,21は、制御弁部材5の下降運動時に緩衝エレメントとし
て制御弁部材5に作用しかつスリーブ15の下側のストッパ8における早期の摩
耗に対して有効である。スリーブ15によって取り囲まれた制御弁部材5の作用
形式は以下の通りである: 電気的なアクチュエータ4が通電されていない場合には、高圧アキュムレータ
1(コモンレール)と噴射ノズル2との間の接続は遮断されたままである。供給
管路28にわたって存在している高圧下の燃料が制御弁部材5に存在している。
制御縁部19,19′の領域における密な適合によって、噴射ノズル2に通じる
高圧管路9への流入開口が遮断される。噴射ノズル2、負荷軽減管路13、溢流
通路12、減圧孔11、孔10および高圧管路9は無圧状態のままである。アク
チュエータ4を操作した後、制御室17が2ポート2位置切換弁55の制御と弁
絞り16の開放とによって放圧されると、制御弁部材5がストッパ18にまで上
方へ運動する。段付けされた直径6,22によって、制御弁部材5の行程運動は
、上側のストッパ18の平坦な環状面への接近時に緩衝される。直径6における
通流横断面、すなわち、制御弁部材5とガイドスリーブ15との間の遊びは、上
側のストッパ18に設けられた弁絞り16の横断面よりも小さく寸法設定されて
いる。上昇運動時には、流出側の制御縁部20,20′が流出開口を閉鎖するの
に対して、流入側の制御縁部19,19′は、高圧管路9への流入開口を開放す
る。制御弁部材5の、上方に向けられた行程運動の間、この制御弁部材5の、ス
トッパ18の環状面への当接は、段付けされた直径6,22によって緩衝される
。アクチュエータ4の遮断によって行われる下降運動の間、制御弁部材5は下側
のストッパ8の方向に移動し、いま、高い圧力が制御室17にも加えられている
ので、下方に運動させられた制御縁部19,19′で高圧管路9への流入開口を
閉鎖する。制御弁部材5の下降運動時には、燃料タンク24に通じる負荷軽減管
路13内への減圧孔11と溢流通路12とを介した燃料の溢流が生ぜしめられる
。制御弁部材5の下降運動の緩衝は、段付けされた直径7,21によって行われ
る。この直径7,21によって、スリーブ15の下側の領域に設けられた緩衝室
29内で、制御弁部材5を取り囲むスリーブ15内での制御弁部材5の行程運動
に対する一様な緩衝作用が得られる。
れていてもよいし、高圧アキュムレータ1(コモンレール)と噴射ノズル2との
間に組み付けることができる組付けユニットとして形成されていてもよい。
る流入側の段部23を備えた制御弁部材5が示してある。
ば円錐状に下側のストッパ8の方向に向かって先細りになる段部23が図示して
ある。この段部23と共に、制御弁部材5の行程の機能としての絞り手段によっ
て噴射経過に影響を与えることができる。噴射経過のさらなる決定と影響とは、
2ポート2位置切換弁55に設けられた可変な絞り手段、たとえばピエゾアクチ
ュエータによって実現することができるはずである。流入側の制御縁部19,1
9′と流出側の制御縁部20,20′とを適切に配置することによって、システ
ム圧を最初の開放段階で減少させることができる。
時にはストッパ18にまで運動させられず、制御弁部材5の上側の領域とストッ
パ18の環状面との間の接触がアクチュエータ4または2ポート2位置切換弁5
5の故障時にしか行われないということによって防止することができる。これら
の構成部分が故障した場合には、減圧孔11が、符号11′を付した位置に移動
することができる。これによって、噴射ノズル2の放圧は、高圧下にある燃料が
溢流通路12と負荷軽減管路13もしくは放圧管路とを介して燃料タンク24内
に流出することによって行うことができる。これによって、制御構成要素4,5
5の故障時に、残りの構成部分が、生ぜしめられた過度に高い機械的な負荷に対
して防護されるようになっている。
れた3ポート2位置切換弁装置を示す図である。
を備えた制御弁部材を示す図である。
ニット、 4 アクチュエータ、 5 制御弁部材、 6 直径、 7 直径、
7′ 直径、 8 ストッパ、 9 高圧管路、 10 孔、 11 減圧孔
、 12 溢流通路、 13 負荷軽減管路、 14 制御ユニット、 15
スリーブ、 16 弁絞り、 17 制御室、 18 ストッパ、 19,19
′ 制御縁部、 20,20′ 制御縁部、 21 直径、 22 直径、 2
3 段部、 24 燃料タンク、 26 高圧ポンプ、 27 戻し管路、 2
8 供給管路、 29 緩衝室、 30 ケーシング、 55 2ポート2位置
切換弁
Claims (12)
- 【請求項1】 内燃機関のための燃料噴射装置であって、高圧アキュムレー
タ(1)が設けられており、該高圧アキュムレータ(1)が、3ポート2位置切
換弁(3)を介して噴射ノズル(2)に接続可能であり、3ポート2位置切換弁
(3)が、制御弁部材(5)を有しており、該制御弁部材(5)が、供給管路(
28)を高圧管路(9)に接続するかまたは燃料タンク(24)内に開口する負
荷軽減管路(13)に接続する形式のものにおいて、制御弁部材(5)が、スト
ッパ(8,18)に向かい合って位置する端部領域に、制御弁部材(5)の行程
を緩衝するエレメント(7,21;6,22)を有していることを特徴とする、
内燃機関のための燃料噴射装置。 - 【請求項2】 緩衝するエレメントが、制御弁部材(5)の端部領域にそれ
ぞれ段付けされた直径(7,21;6,22)として形成されている、請求項1
記載の燃料噴射装置。 - 【請求項3】 制御弁部材(5)の端部領域が、行程運動を緩衝するための
室(17,29)内にそれぞれ進入している、請求項1記載の燃料噴射装置。 - 【請求項4】 上側の室(17)内の圧力が、弁絞り(16)によって放圧
可能である、請求項3記載の燃料噴射装置。 - 【請求項5】 制御弁部材(5)を取り囲むスリーブ(15)が、3ポート
2位置切換弁(3)のケーシング(30)内に焼嵌めされている、請求項1記載
の燃料噴射装置。 - 【請求項6】 制御弁部材(5)を取り囲む交換可能なスリーブ(15)が
、高価値の材料から成っている、請求項5記載の燃料噴射装置。 - 【請求項7】 制御室(17)の上方に設けられた2ポート2位置切換弁(
55)が、電気的なアクチュエータ(4)によって制御される、請求項1記載の
燃料噴射装置。 - 【請求項8】 制御弁部材(5)の行程に関連する絞り手段が、行程制御式
のピエゾアクチュエータであってよい、請求項7記載の燃料噴射装置。 - 【請求項9】 3ポート2位置切換弁(3)が、モジュールとして高圧アキ
ュムレータ(1)と噴射ノズル装置(2)との間に配置されている、請求項1記
載の燃料噴射装置。 - 【請求項10】 制御弁部材(5)の流入側の制御縁部(19,19′)の
領域に、噴射経過を決定する段部(23)が形成されている、請求項1記載の燃
料噴射装置。 - 【請求項11】 噴射時における量損失が、制御弁部材(5)とスリーブ(
15)との間の制御縁部(19,19′;20,20′)の重なりによって最小
限に抑えられている、請求項1記載の燃料噴射装置。 - 【請求項12】 内燃機関であって、燃料噴射装置が設けられており、該燃
料噴射装置が、高圧アキュムレータ(1)(コモンレール)を備えており、該高
圧アキュムレータ(1)が、3ポート2位置切換弁(3)を介して噴射ノズル(
2)に接続可能であり、制御弁部材(5)が設けられており、該制御弁部材(5
)が、供給管路(28)を高圧管路(9)に接続するかまたは燃料タンク(24
)内に開口する負荷軽減管路(13)に接続する形式のものにおいて、制御弁部
材(5)が、ストッパ(8,18)に向かい合って位置する端部領域に、制御弁
部材(5)の行程を緩衝するエレメント(7,21;6,22)を有しているこ
とを特徴とする、内燃機関。
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